JP2012018342A - レジストパターンの転写方法及びフォトマスクの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【効果】遷移金属を含有するケイ素系材料の加工において、より精細なパターンを、より薄いレジストパターンによって高精度に転写することが可能であり、特に、フォトマスクブランクに形成された光学機能膜を加工するフォトマスクの製造において、高精度加工が適用できる。
【選択図】なし
Description
請求項1:
基板上に形成された遷移金属を含有するケイ素系材料を含む膜上にレジストパターンを形成する工程、
上記膜のレジストパターンが形成されていない部分の表層を酸化して表層材料組成の酸素含有比を上げる工程、
上記酸化工程後、レジストパターンを非酸化条件で剥離する工程、及び
上記レジストパターン剥離工程後、上記酸化された表層をエッチングマスクとして、レジストパターンが形成されていて上記酸化工程で酸化されなかった部分を、酸素を含有する塩素系ドライエッチングによりエッチングする工程
を含むことを特徴とするレジストパターンの転写方法。
請求項2:
上記酸化が、気相酸化であることを特徴とする請求項1記載のレジストパターンの転写方法。
請求項3:
上記酸化が、液相酸化であることを特徴とする請求項1記載のレジストパターンの転写方法。
請求項4:
上記レジストパターン剥離工程において、レジスト剥離液として有機溶剤を用いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のレジストパターンの転写方法。
請求項5:
透明基板上に形成された遷移金属を含有するケイ素系材料を含む膜を有するフォトマスクブランクの該膜に、請求項1乃至4のいずれか1項記載の方法によりレジストパターンを転写する工程を含むことを特徴とするフォトマスクの製造方法。
本発明のレジストパターンの転写方法においては、
(1)基板上に形成された遷移金属を含有するケイ素系材料を含む膜上にレジストパターンを形成する工程、
(2)遷移金属を含有するケイ素系材料を含む膜のレジストパターンが形成されていない部分の表層を酸化して表層材料組成の酸素含有比を上げる工程、
(3)酸化工程後、レジストパターンを非酸化条件で剥離する工程、
(4)レジストパターン剥離工程後、酸化された表層をエッチングマスクとして、レジストパターンが形成されていて酸化工程で酸化されなかった部分を、酸素を含有する塩素系ドライエッチングによりエッチングする工程
を含んでいる。
工程(1)は、基板上に形成された遷移金属を含有するケイ素系材料を含む膜上にレジストパターンを形成する工程である。
工程(2)は、遷移金属を含有するケイ素系材料を含む膜の、レジストパターンが形成されていない部分の表層を酸化して表層材料組成の酸素含有比を上げる工程である。
工程(3)は、酸化工程後、レジストパターンを非酸化条件で剥離する工程である。
工程(4)は、レジストパターン剥離工程後、酸化された表層をエッチングマスクとして、レジストパターンが形成されていて酸化工程で酸化されなかった部分を、酸素を含有する塩素系ドライエッチングによりエッチングする工程である。
石英基板上に形成した膜厚75nmのMoSiON(Mo:Si:O:N=1:4:1:4(モル比)、酸素と窒素の合計含有率は50モル%)よりなる遷移金属を含有するケイ素系材料の膜を用い、塩素系ドライエッチング条件でのエッチングガス中の酸素量とエッチング速度を評価するため、下記条件に従い、酸素量を0〜10.0sccmの間で変化させ、波長675nmの検査光に対する反射率変化を経時的に測定した。得られた結果を図1に示した。なお、図3に、用いたエッチング装置の概略を示した。図3中、1はチャンバー、2はアース、3は下部電極、4はアンテナコイル、5は被処理基板、RF1,RF2は高周波電源である。
RF1(RIE:リアクティブイオンエッチング):パルス 700V
RF2(ICP:誘導結合プラズマ):CW(連続放電) 400W
圧力:6mTorr
Cl2:185sccm
O2:0〜10.0sccm
He:9.25sccm
膜を、膜厚46nmのMoSiN(Mo:Si:N=1:3:1.5(モル比)、酸素と窒素の合計の含有率は27モル%)からなる遷移金属を含有するケイ素系材料の膜として、実験例1と同様にして反射率変化を経時的に測定した。得られた結果を図2に示した。
石英基板上に、膜厚60nmのMoSiN(Mo:Si:N=1:3:1.5(原子比))からなる遮光膜を形成したフォトマスクブランクを準備し、遮光膜の上に、スピンコーターを用いて膜厚150nmのEB露光用化学増幅型レジスト膜を形成した。このレジスト膜に、EB露光装置で線幅400nmのパターンを描画後、現像し、遮光膜をエッチングする部位を保護するレジストパターンを形成した。
RF1(RIE):パルス 700V
RF2(ICP):CW 400W
圧力:6mTorr
Cl2:185sccm
O2:55sccm
He:9.25sccm
エッチング時間:10分
RF1(RIE):パルス 700V
RF2(ICP):CW 400W
圧力:6mTorr
Cl2:185sccm
O2:2sccm
He:9.25sccm
エッチング時間:18分
2 アース
3 下部電極
4 アンテナコイル
5 被処理基板
RF1,RF2 高周波電源
Claims (5)
- 基板上に形成された遷移金属を含有するケイ素系材料を含む膜上にレジストパターンを形成する工程、
上記膜のレジストパターンが形成されていない部分の表層を酸化して表層材料組成の酸素含有比を上げる工程、
上記酸化工程後、レジストパターンを非酸化条件で剥離する工程、及び
上記レジストパターン剥離工程後、上記酸化された表層をエッチングマスクとして、レジストパターンが形成されていて上記酸化工程で酸化されなかった部分を、酸素を含有する塩素系ドライエッチングによりエッチングする工程
を含むことを特徴とするレジストパターンの転写方法。 - 上記酸化が、気相酸化であることを特徴とする請求項1記載のレジストパターンの転写方法。
- 上記酸化が、液相酸化であることを特徴とする請求項1記載のレジストパターンの転写方法。
- 上記レジストパターン剥離工程において、レジスト剥離液として有機溶剤を用いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のレジストパターンの転写方法。
- 透明基板上に形成された遷移金属を含有するケイ素系材料を含む膜を有するフォトマスクブランクの該膜に、請求項1乃至4のいずれか1項記載の方法によりレジストパターンを転写する工程を含むことを特徴とするフォトマスクの製造方法。
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