JP2012017754A - クラッチカバー組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】クラッチカバー組立体において、摩耗量検出機構の作動を安定化させ、常に正確な摩耗補償を行うことができるようにする。
【解決手段】このクラッチカバー組立体1は、フライホイールに固定されるクラッチカバー2と、プレッシャプレート3と、ダイヤフラムスプリングと、摩耗量検出機構6と、摩耗追従機構7と、を備えている。摩耗量検出機構6は、複数の噛み合い位置を有する機構であり、摩擦部材が所定の摩耗量に到達したときに第1噛み合い位置での噛み合いを解除して第2噛み合い位置に移動する移動検出部材15を有している。摩耗追従機構7は、移動検出部材15の移動量に応じて、ダイヤフラムスプリングを初期姿勢側に移動させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、クラッチカバー組立体、特に、エンジンのフライホイールにクラッチディスク組立体の摩擦部材を押し付け及び押し付け解除するためのクラッチカバー組立体に関する。
クラッチカバー組立体は、一般に、エンジンのフライホイールに装着され、エンジンの駆動力をトランスミッション側に伝達するために用いられている。このようなクラッチカバー組立体は、主に、クラッチカバー、プレッシャプレート及びダイヤフラムスプリングを備えている。クラッチカバーはフライホイールに固定される。プレッシャプレートは、ダイヤフラムスプリングによってフライホイール側に押圧され、クラッチディスク組立体の摩擦部材をフライホイールとの間に挟持する。ダイヤフラムスプリングは、プレッシャプレートを押圧する機能とともに、プレッシャプレートへの押圧を解除するためのレバー機能も有している。
ここで、ダイヤフラムスプリングの荷重特性に起因して、クラッチディスク組立体の摩擦部材の摩耗が進むと摩擦部材への押付荷重が大きくなる。このため、摩擦部材が摩耗すると、レリーズ操作をするために大きな荷重が必要となり、クラッチペダル踏力が大きくなってしまう。
そこで、例えば特許文献1に示されるように、摩擦部材が摩耗した場合でも、ダイヤフラムスプリングの姿勢を初期状態に戻すことによって、押付荷重が大きくなるのを抑えるようにした摩耗補償機構が提供されている。この摩耗補償機構は、主に、プレッシャプレートとダイヤフラムスプリングとの間に配置されたファルクラムリングと、ファルクラムリングをプレッシャプレートから離れる方向に付勢する付勢機構と、摩擦部材の摩耗量を検出する摩耗量検出機構と、を有している。ここでは、ダイヤフラムスプリングはファルクラムリングを介してプレッシャプレートを押圧しており、摩擦部材の摩耗量に応じて、ファルクラムリングをプレッシャプレートから離れる側に移動させることにより、ダイヤフラムスプリングが初期のセット姿勢に維持される。
また、振動による摩耗量検出機構の作動の不安定さを改善するために、特許文献2に示される摩耗補償機構も提供されている。ここでは、振動を吸収するためのコーンスプリングを摩耗量検出機構に設け、摩耗補償のための作動の安定化を図るようにしている。
特開平10−227317号公報 特開2003−28193号公報
以上のような摩耗補償機構においては、摩耗量を精度良く検出することが重要である。特許文献1及び2では、ブシュ及びこのブシュを貫通するボルトによって摩耗量検出機構が構成されており、摩耗に応じて生じる両者の隙間によって摩耗量が検出されるようになっている。
しかし、以上のような従来の構成では、エンジン振動等に伴う各部の振動によって摩耗量を示す隙間が変化するおそれがあり、安定して正確な摩耗補償を行うことは困難である。
本発明の課題は、摩耗量検出機構の作動を安定化させ、常に正確な摩耗補償を行うことができるようにすることにある。
請求項1に係るクラッチカバー組立体は、エンジンのフライホイールにクラッチディスク組立体の摩擦部材を押し付け及び押し付け解除するためのものであって、フライホイールに固定されるクラッチカバーと、プレッシャプレートと、押圧部材と、摩耗量検出機構と、摩耗追従機構と、を備えている。プレッシャプレートは、クラッチカバーに相対回転不能に連結され、フライホイールに摩擦部材を押圧する。押圧部材は、クラッチカバーに支持されるとともに、プレッシャプレートをフライホイール側に押圧するための部材である。摩耗量検出機構は、複数の噛み合い位置を有する機構であり、摩擦部材が所定の摩耗量に到達したときに第1噛み合い位置での噛み合いを解除して第2噛み合い位置に移動する移動検出部材を有している。摩耗追従機構は、移動検出部材の移動量に応じて、押圧部材を初期姿勢側に移動させる。
このクラッチカバー組立体では、摩擦部材の摩耗量は摩耗量検出機構によって検出される。摩耗量検出機構には、複数の噛み合い位置が設定されており、移動検出部材は、摩擦部材が所定量摩耗すると、それまで噛み合っていた第1噛み合い位置から第2噛み合い位置に移動する。したがって、いったん検出された摩耗量、すなわち摩耗量検出結果は、噛み合いが解除されない限りは保持される。このため、従来の摩耗量を検出するための機構に比較して、作動が安定し、正確な摩耗補償を行うことができる。
請求項2に係るクラッチカバー組立体は、請求項1のクラッチカバー組立体において、摩耗量検出機構は、クラッチカバーに支持され、複数の第1噛み合い部を有するカバー側検出部材をさらに有している。移動検出部材は、プレッシャプレートとともに移動するとともに、複数の第1噛み合い部に噛み合い可能な第2噛み合い部を有し、摩擦部材が所定の摩耗量に到達したときに第2噛み合い部の第1噛み合い部への噛み合いが解除される。
ここでは、クラッチカバーにはカバー側検出部材が支持されており、このカバー側検出部材に形成された第1噛み合い部に、移動検出部材の第2噛み合い部が噛み合っている。そして、摩擦部材の摩耗によってプレッシャプレートが移動すると、移動検出部材もその移動に伴って移動する。摩耗量が所定の量に到達すると、移動検出部材とカバー側検出部材との噛み合いが解除され、両検出部材は別の噛み合い位置で噛み合う。
以上のように、ここでは、移動検出部材とカバー側検出部材が常に噛み合っているので、振動によって両検出部材が移動しにくくなり、このため、摩耗量検出機構の作動が安定し、正確な摩耗補償を行うことができる。
請求項3に係るクラッチカバー組立体は、請求項2のクラッチカバー組立体において、摩耗量検出機構は、複数の第1噛み合い部が配列された方向に移動検出部材を付勢し、両噛み合い部の第1噛み合い位置での噛み合いが解除されたときに移動検出部材を第2噛み合い位置に移動させる第1付勢部材をさらに有する。
移動検出部材は、前述のように、摩擦部材が所定量摩耗したときにカバー側検出部材との噛み合いが解除される。ここで、移動検出部材は第1付勢部材によって移動方向に付勢されているので、噛み合いが解除されると、第1付勢部材の付勢力によって、次の噛み合い位置にスムーズに移動させられる。
請求項4に係るクラッチカバー組立体は、請求項3のクラッチカバー組立体において、摩耗追従機構は、複数のファルクラムリングと、摺動部と、第2付勢部材と、を有している。複数のファルクラムリングは、それぞれプレッシャプレートに軸方向に移動自在に支持され、ダイヤフラムスプリングによってプレッシャプレート側に押圧される。摺動部は、プレッシャプレート及び複数のファルクラムリングのそれぞれに形成され、互いに当接して摺動する。第2付勢部材は、複数のファルクラムリングを円周方向に付勢して複数のファルクラムリングをプレッシャプレートに対して相対回転させる。摺動部は円周方向に沿って傾斜する傾斜面から構成されている。そして、第2付勢部材は、複数のファルクラムリングを移動検出部材の移動量に応じて回転させて複数のファルクラムリングをプレッシャプレートから離す方向に移動させる。
ここでは、複数のファルクラムリングは、プレッシャプレートに対して、移動検出部材の移動量、すなわち摩擦部材の摩耗量に応じた分だけ第2付勢部材によって相対回転させられる。ファルクラムリングとプレッシャプレートとは傾斜面からなる摺動部で当接しているので、ファルクラムリングがプレッシャプレートに対して回転させられると、ファルクラムリングはプレッシャプレートから離れる側に移動する。これにより、摩擦部材が摩耗しても、ファルクラムリングが押圧部材を支持する位置は初期の姿勢と変化しない。このため、押圧荷重特性、ひいてはレリーズ荷重特性を、初期状態のまま維持できる。
請求項5に係るクラッチカバー組立体は、請求項4のクラッチカバー組立体において、摩耗量検出機構は、両噛み合い部を互いに圧接させるための第3付勢部材をさらに有している。
ここで、クラッチがレリーズ操作された場合、押圧部材はファルクラムリングから離れる。このような状態では、移動検出部材はファルクラムリング及びプレッシャプレートとともに軸方向に移動自在となる。したがって、振動によって移動検出部材が軸方向に移動し、カバー側検出部材との噛み合いが解除される可能性がある。
そこで請求項5に係る発明では、第3付勢部材によって移動検出部材とカバー側検出部材の噛み合い部を互いに圧接させ、両検出部材の噛み合いが解除されないようにしている。
請求項6に係るクラッチカバー組立体は、請求項5のクラッチカバー組立体において、移動検出部材は、軸方向一端側にプレッシャプレートの傾斜面に沿った傾斜を有し、かつこの傾斜面に当接する傾斜面を有している。そして、第1付勢部材は、移動検出部材の傾斜面をプレッシャプレートの傾斜面に沿って移動させて、第2噛み合い部を第1噛み合い部に噛み合わせる。
以上のような本発明では、摩耗量検出機構において、移動検出部材が常に噛み合い位置で噛み合っているので、摩耗量を検出するための部材が振動によってずれることがない。このため、摩耗量検出機構の作動が安定し、常に正確な摩耗補償を行うことができる。
本発明の一実施形態によるクラッチカバー組立体の正面図。 前記クラッチカバー組立体の一部分解斜視図。 プレッシャプレートとファルクラムリングの一部拡大図。 ダイヤフラムスプリングの支持構造を示す部分断面斜視図。 摩耗量検出機構の構成を示す図。 摩耗量検出機構の構成を示す図。 摩耗量検出機構及び摩耗追従機構の動作を説明するための図。 摩耗量検出機構及び摩耗追従機構の動作を説明するための図。
[全体構成]
図1に本発明の一実施形態によるクラッチカバー組立体1の正面図を示す。また、図2にクラッチカバー組立体1の一部を破断するとともに一部の部材を省略した外観斜視図を示す。このクラッチカバー組立体1は、クラッチオン(動力伝達)時にはエンジンのフライホイールに対してクラッチディスク組立体の摩擦部材を押し付け、またクラッチオフ(動力伝達遮断)時にはその押し付けを解除するための装置である。なお、ここでは、フライホイール及びクラッチディスク組立体は省略している。
クラッチカバー組立体1は、主に、クラッチカバー2と、プレッシャプレート3と、複数のファルクラムリング4と、ダイヤフラムスプリング5と、摩耗量検出機構6と、複数のファルクラムリング4を含む摩耗追従機構7と、から構成されている。
[クラッチカバー]
クラッチカバー2は、概ね皿形状のプレート部材であり、外周部が例えばボルトによりフライホイールに固定される。クラッチカバー2は、環状のクラッチカバー本体2aと、外周側の円板状部2bと、内周側の平坦部2cと、を有している。円板状部2bは、クラッチカバー本体2aの外周側に形成され、フライホイールの外周部に固定される。平坦部2cは、クラッチカバー本体2aの内周部から半径方向内側へ延びる平坦な部分である。この平坦部2cには、軸方向に貫通する複数の孔2dが形成されている。
[プレッシャプレート]
プレッシャプレート3は、環状の部材であって、クラッチカバー2のクラッチカバー本体2a内部に配置されている。プレッシャプレート3のフライホイール側(図2において下側)の側面には、クラッチディスク組立体の摩擦部材と摺接する摩擦面が形成されている。また、プレッシャプレート3は、複数のストラッププレート(図示せず)によってクラッチカバー2に連結されており、クラッチカバー2に対して、軸方向には移動可能であるが相対回転不能である。なお、クラッチ連結状態では、ストラッププレートは軸方向にたわんでおり、このストラッププレートのたわみ(復元力)によって、プレッシャプレート3はフライホイールから離れる側に付勢されている。
また、プレッシャプレート3のトランスミッション側(図2において上側)の面において、外周側には、図3に示すように、環状の溝3aが形成されている。環状溝3aの底面には円周方向の複数個所において摺動部10が形成されている。各摺動部10は、円周方向(図3のR1方向)に向かってその高さがより高くなるように傾斜する傾斜面を有している。また、環状溝3aの内周側には複数の突起3b(図2参照)が形成されている。複数の突起3bは、軸方向に突出しており、円周方向に所定の間隔で並べて配置されている。
[ファルクラムリング]
複数のファルクラムリング4は、それぞれ円弧状の部材、すなわち、環状の部材を円周方向に分割して形成された部材であり、図2及び図3に示すように、軸方向の第1端側4a(フライホイール側)がプレッシャプレート3の環状溝3aに挿入されている。また、ファルクラムリング4の軸方向の第2端側4b(トランスミッション側)は、環状溝3aから突出している。ファルクラムリング4の第1端4aには、図3から明らかなように、円周方向の複数個所において摺動部11が形成されている。この摺動部11は、プレッシャプレート3の環状溝3aの底面に形成された摺動部10の傾斜面に当接しており、円周方向(図3のR1方向)に向かってその高さがより低くなるように傾斜する傾斜面を有している。
[ダイヤフラムスプリング]
ダイヤフラムスプリング5は、プレッシャプレート3とクラッチカバー2との間に配置された円板状部材であり、図4にその一部を示す。このダイヤフラムスプリング5は、環状弾性部5aと、環状弾性部4aの内周部から径方向内側に延びる複数のレバー部5bとから構成されている。環状弾性部5aの外周端はファルクラムリング4の第2端4bに支持されている。また、ダイヤフラムスプリング5のレバー部5b間はスリットになっており、スリットの外周部には小判状の孔5cが形成されている。
なお、ダイヤフラムスプリング5のレバー部5bの先端にはプッシュタイプのレリーズ装置(図示せず)が当接している。このレリーズ装置は、ダイヤフラムスプリング5のレバー部5bの先端を軸方向へ移動させ、プレッシャプレート3への付勢力を解除するための装置である。
また、ダイヤフラムスプリング5は、図4に示すように、支持部材12によってクラッチカバー2に支持されている。この点についてより詳細に説明する。支持部材12は、クラッチカバー2の平坦部2cのトランスミッション側の面に配置されたリング状のプレート部材である。この支持部材12の内周部には、径方向内側に延びる複数の支持用突起12aが形成されている。複数の支持用突起12aは、プレッシャプレート3側に折り曲げられ、この折り曲げ部がクラッチカバー2の平坦部2cに形成された複数の貫通孔2dを貫通している。貫通孔2dを貫通した折り曲げ部は、さらにダイヤフラムスプリング5の小判状の孔5cを貫通している。そして、支持用突起12aの先端は外周側に折り曲げられて、ダイヤフラムスプリング5をクラッチカバー2に対して支持している。
[摩耗量検出機構]
摩耗量検出機構6は、図2、図5及び図6に示すように、ファルクラムリング4の外周部の複数個所に配置されている。この摩耗量検出機構6は、クラッチディスク組立体を構成する摩擦部材の摩耗量が所定量に達したことを検出する機構であり、移動検出部材15と、カバー側検出部材16と、第1コイルスプリング17と、板ばね18と、を有している。
移動検出部材15は、ほぼ矩形のプレートであり、ファルクラムリング4の外周部に形成された凹部20に配置されている。凹部20は円周方向に幅W1を有しており、この凹部20の幅W1は移動検出部材15の円周方向の幅W2よりも大きい。したがって、移動検出部材15は、(W1−W2)の範囲で円周方向に移動可能である。移動検出部材15のトランスミッション側(図5において上側)の端面には、軸方向に突出する2つの歯(第2噛み合い部)15aが形成されており、逆側の端面は傾斜面15bとなっている。この傾斜面15bはプレッシャプレート3の環状溝3aに形成された摺動部10の傾斜面と同じ傾斜(方向は逆)を有し、両傾斜面は接触している。
カバー側検出部材16は、帯状でかつ円弧状のプレートであって、クラッチカバー2のプレッシャプレート側の面にリベット22によって支持されている。カバー側検出部材16のプレッシャプレート側の面は、移動検出部材15の歯15aが形成された面と対向しており、この面には複数の歯16a(第1噛み合い部)が形成されている。カバー側検出部材16の複数の歯16aは、それぞれ、移動検出部材15の歯15aと噛み合い可能である。
第1コイルスプリング17は、移動検出部材15を円周方向に付勢する部材であり、一端が移動検出部材15に形成された切り起こし部15cに係止され、他端がプレッシャプレート3に係止されている(プレッシャプレート3への係止部は省略している)。この第1コイルスプリング17によって、移動検出部材15は、カバー側検出部材16との噛み合いが解除されたとき、ファルクラムリング4の凹部20内において、図5のR1方向に移動させられる。
板ばね18は、カバー側検出部材16とクラッチカバー2との間に配置されており、カバー側検出部材16とともにリベット22によってクラッチカバー2に支持されている。板ばね18は、カバー側検出部材16とほぼ同じ長さ及び幅を有している。図6から明らかなように、板ばね18の長手方向の両端部は、クラッチカバー2の面に接触しているがカバー側検出部材16から離れており、かつ両端部以外はクラッチカバー2から所定の距離だけ離れるとともにカバー側検出部材16に接触している。このため、移動検出部材15がトランスミッション側に移動し、板ばね18が弾性変形させられた場合は、その復元力(付勢力)によってカバー側検出部材16と移動検出部材15とが(より詳細には、両部材の歯15a,16aが)互いに圧接されることになる。
[摩耗追従機構]
摩耗追従機構7は、摩擦部材の摩耗量、すなわち移動検出部材15の移動量に追従させて、ダイヤフラムスプリング5の姿勢を初期の姿勢に保つための機構である。この摩耗追従機構7は、複数のファルクラムリング4に加えて、前述のプレッシャプレート3及びファルクラムリング4のそれぞれに形成された摺動部10,11と、複数の第2コイルスプリング24と、を有している。
複数の第2コイルスプリング24は、ファルクラムリング4を円周方向に回転させるものであり、図2に示すように、ファルクラムリング4とプレッシャプレート3に形成された複数の突起3bとの間に配置されている。各第2コイルスプリング24は、一端がファルクラムリング4に係止され、他端がプレッシャプレート3に係止されている。
以上のような構成によって、移動係止部材15とカバー側検出部材16との噛み合いがいったん解除されて移動係止部材15が次の噛み合い位置に移動したとき、この移動検出部材15の移動量(図5のW1−W2)だけ、ファルクラムリング4は回転が可能である。そして、ファルクラムリング4がプレッシャプレート3に対して回転すると、両部材は摺動部10,11の傾斜面によって当接しているので、軸方向においては、ファルクラムリング4はプレッシャプレート3から離れる側に移動することになる。
[摩耗量検出動作及び摩耗追従動作]
クラッチオン(連結)状態では、ダイヤフラムスプリング5の押圧荷重は、ファルクラムリング4を介してプレッシャプレート3に作用し、これによりクラッチディスク組立体の摩擦部材はプレッシャプレート3とフライホイールとの間に挟持されている。このとき、図5及び図6に示すように、移動検出部材15の歯15aはカバー側検出部材16の歯16aに噛み合っている。
摩擦部材が摩耗すると、摩擦部材の厚みが薄くなるので、プレッシャプレート3はフライホイール側(図5及ぶ図6において下側)に移動することになる。また、移動検出部材15は、プレッシャプレート3に支持されているので、プレッシャプレート3の移動に伴って同様にフライホイール側に移動することになる。そして、摩耗部材が所定量摩耗すると、移動検出部材15の歯15aとカバー側検出部材16の歯16aとの噛み合いが外れる。このようにして両部材15,16の歯15a,16aの噛み合いが外れると、移動検出部材15は、第1コイルスプリング17の付勢力によって図5のR1方向に移動する。このとき、移動検出部材15はファルクラムリング4の凹部20に配置されているので、移動検出部材15は、その側端面が凹部20の一方側の側端面20aに衝突した時点で、すなわち(W1−W2)だけ移動して停止する。この状態を図7に示している。
なお、移動検出部材15のフライホイール側の端面は傾斜しており、その傾斜面15bがプレッシャプレート3の摺動部10に沿ってR1方向に移動するので、移動検出部材15はR1方向の移動に伴ってトランスミッション側(図5,6の上方)にも移動する。この移動により、移動検出部材15は再びカバー側検出部材16と噛み合うことになる。すなわち、移動検出部材15とカバー側検出部材16とは、摩擦部材の摩耗によっていったん噛み合いが外れるが、第1コイルスプリング17の付勢力によって移動して、隣接する歯に噛み合うことになる。より具体的には、摩擦部材が所定量摩耗することによって、移動検出部材15とカバー側検出部材16の噛み合いは、カバー側検出部材16の複数の歯16aの1ピッチ分ずれることになる。この1ピッチ分は、ファルクラムリング4の凹部20の幅W1と移動検出部材15の幅W2との差(W1−W2)に相当している。
次に、前述のようにして移動検出部材15が移動した後、レリーズ操作がなされると、ダイヤフラムスプリング5のファルクラムリング4への押圧が解除される。ここで、ファルクラムリング4は第2コイルスプリング24によってR1方向に付勢されているので、ファルクラムリング4への押圧荷重が解除されると、ファルクラムリング4はプレッシャプレート3に対してR1方向に回転する。このファルクラムリング4の回転は、図8に示すように、ファルクラムリング4の凹部20の端面20bが移動検出部材15の側端面に当接することによって停止させられる。このようにして、ファルクラムリング4は1ピッチ分、すなわち(W1−W2)だけ回転して停止させられる。
そして、ファルクラムリング4とプレッシャプレート3とは互いの摺動部10,11(傾斜面)同士が当接しているので、前述のようにしてファルクラムリング4が1ピッチ分だけ回転すると、ファルクラムリング4はプレッシャプレート3から離れる方向に移動する。すなわち、摩擦部材の摩耗量(移動検出部材15の移動量)だけ、ファルクラムリング4はトランスミッション側に移動する。この移動によって、ファルクラムリング4は、摩擦部材が摩耗する前の初期位置に戻ることになる。
なお、クラッチレリーズ時には、前述のように、ファルクラムリング4への押圧荷重が解除され、ファルクラムリング4、プレッシャプレート3及び移動検出部材15は軸方向に移動自在となる。このとき、振動によって移動検出部材15が軸方向に移動すると、移動検出部材15及びカバー側検出部材16の歯15a,16aの噛み合いが解除されるおそれがある。
しかし、本実施形態では、板ばね18によってカバー側検出部材16が移動検出部材15側に付勢されているので、図8に示すように、両者は強固に噛み合うことになり、振動によって噛み合いが外れるのを抑えることができる。
そして、クラッチレリーズ操作が終了すると、ダイヤフラムスプリング5はファルクラムリング4を押圧する。このとき、前述の摩耗追従動作によってファルクラムリング4は初期位置に戻っているので、ダイヤフラムスプリング5の姿勢も初期状態となる。したがって、押圧荷重特性、ひいてはレリーズ操作荷重も初期状態と同様になる。
[特徴]
(1)摩耗量検出機構6では、移動検出部材15及びカバー側検出部材16の歯15a,16aが常に噛み合っているので、振動によって摩耗量検出結果が変化するのを抑えることができる。このため、摩耗量検出機構6の作動が安定し、正確な摩耗補償を行うことができる。
(2)摩擦部材の摩耗量を検出した後は、移動検出部材15とカバー側検出部材16とはすばやく次の噛み合い状態になるので、前記同様に、摩耗量検出機構の作動が安定する。
(3)クラッチレリーズにおいて、移動検出部材15及びカバー側検出部材16の歯15a,16aを互いに圧接するための板ばね18を設けているので、クラッチレリーズに移動検出部材15とカバー側検出部材16の噛み合いが振動によって外れるのを抑えることができる。
[他の実施形態]
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
(a)摩耗量検出機構を構成する部材の形状等については、前記実施形態に限定されない。複数の噛み合い位置を有し、摩擦部材の摩耗量に応じて噛み合い位置が変わるような構成であればどのような構成であってもよい。
(b)摩耗追従機構の構成は、ダイヤフラムスプリングの初期姿勢を維持するように作用する構成であればどのような構成でもよく、前記実施形態に限定されない。
1 クラッチカバー組立体
2 クラッチカバー
3 プレッシャプレート
4 ファルクラムリング
5 ダイヤフラムスプリング
6 摩耗量検出機構
7 摩耗追従機構
10,11 摺動部
15 移動検出部材
16 カバー側検出部材
17 第1コイルスプリング(第1付勢部材)
18 板ばね18(第3付勢部材)
24 第2コイルスプリング(第2付勢部材)
本発明は、クラッチカバー組立体、特に、エンジンのフライホイールにクラッチディスク組立体の摩擦部材を押し付け及び押し付け解除するためのクラッチカバー組立体に関する。
クラッチカバー組立体は、一般に、エンジンのフライホイールに装着され、エンジンの駆動力をトランスミッション側に伝達するために用いられている。このようなクラッチカバー組立体は、主に、クラッチカバー、プレッシャプレート及びダイヤフラムスプリングを備えている。クラッチカバーはフライホイールに固定される。プレッシャプレートは、ダイヤフラムスプリングによってフライホイール側に押圧され、クラッチディスク組立体の摩擦部材をフライホイールとの間に挟持する。ダイヤフラムスプリングは、プレッシャプレートを押圧する機能とともに、プレッシャプレートへの押圧を解除するためのレバー機能も有している。
ここで、ダイヤフラムスプリングの荷重特性に起因して、クラッチディスク組立体の摩擦部材の摩耗が進むと摩擦部材への押付荷重が大きくなる。このため、摩擦部材が摩耗すると、レリーズ操作をするために大きな荷重が必要となり、クラッチペダル踏力が大きくなってしまう。
そこで、例えば特許文献1に示されるように、摩擦部材が摩耗した場合でも、ダイヤフラムスプリングの姿勢を初期状態に戻すことによって、押付荷重が大きくなるのを抑えるようにした摩耗補償機構が提供されている。この摩耗補償機構は、主に、プレッシャプレートとダイヤフラムスプリングとの間に配置されたファルクラムリングと、ファルクラムリングをプレッシャプレートから離れる方向に付勢する付勢機構と、摩擦部材の摩耗量を検出する摩耗量検出機構と、を有している。ここでは、ダイヤフラムスプリングはファルクラムリングを介してプレッシャプレートを押圧しており、摩擦部材の摩耗量に応じて、ファルクラムリングをプレッシャプレートから離れる側に移動させることにより、ダイヤフラムスプリングが初期のセット姿勢に維持される。
また、振動による摩耗量検出機構の作動の不安定さを改善するために、特許文献2に示される摩耗補償機構も提供されている。ここでは、振動を吸収するためのコーンスプリングを摩耗量検出機構に設け、摩耗補償のための作動の安定化を図るようにしている。
特開平10−227317号公報 特開2003−28193号公報
以上のような摩耗補償機構においては、摩耗量を精度良く検出することが重要である。特許文献1及び2では、ブシュ及びこのブシュを貫通するボルトによって摩耗量検出機構が構成されており、摩耗に応じて生じる両者の隙間によって摩耗量が検出されるようになっている。
しかし、以上のような従来の構成では、エンジン振動等に伴う各部の振動によって摩耗量を示す隙間が変化するおそれがあり、安定して正確な摩耗補償を行うことは困難である。
本発明の課題は、摩耗量検出機構の作動を安定化させ、常に正確な摩耗補償を行うことができるようにすることにある。
請求項1に係るクラッチカバー組立体は、エンジンのフライホイールにクラッチディスク組立体の摩擦部材を押し付け及び押し付け解除するためのものであって、フライホイールに固定されるクラッチカバーと、プレッシャプレートと、押圧部材と、摩耗量検出機構と、摩耗追従機構と、を備えている。プレッシャプレートは、クラッチカバーに相対回転不能に連結され、フライホイールに摩擦部材を押圧する。押圧部材は、クラッチカバーに支持されるとともに、プレッシャプレートをフライホイール側に押圧するための部材である。摩耗量検出機構は、複数の噛み合い位置を有する機構であり、摩擦部材が所定の摩耗量に到達したときに第1噛み合い位置での噛み合いを解除して第2噛み合い位置に移動する移動検出部材を有している。摩耗追従機構は、移動検出部材の移動量に応じて、押圧部材を初期姿勢側に移動させる。また、摩耗量検出機構は、クラッチカバーに支持され、複数の第1噛み合い部を有するカバー側検出部材をさらに有している。移動検出部材は、プレッシャプレートとともに移動するとともに、複数の第1噛み合い部に噛み合い可能な第2噛み合い部を有し、摩擦部材が所定の摩耗量に到達したときに第2噛み合い部の第1噛み合い部への噛み合いが解除される。
このクラッチカバー組立体では、摩擦部材の摩耗量は摩耗量検出機構によって検出される。摩耗量検出機構には、複数の噛み合い位置が設定されており、移動検出部材は、摩擦部材が所定量摩耗すると、それまで噛み合っていた第1噛み合い位置から第2噛み合い位置に移動する。したがって、いったん検出された摩耗量、すなわち摩耗量検出結果は、噛み合いが解除されない限りは保持される。このため、従来の摩耗量を検出するための機構に比較して、作動が安定し、正確な摩耗補償を行うことができる。
また、クラッチカバーにはカバー側検出部材が支持されており、このカバー側検出部材に形成された第1噛み合い部に、移動検出部材の第2噛み合い部が噛み合っている。そして、摩擦部材の摩耗によってプレッシャプレートが移動すると、移動検出部材もその移動に伴って移動する。摩耗量が所定の量に到達すると、移動検出部材とカバー側検出部材との噛み合いが解除され、両検出部材は別の噛み合い位置で噛み合う。
以上のように、ここでは、移動検出部材とカバー側検出部材が常に噛み合っているので、振動によって両検出部材が移動しにくくなり、このため、摩耗量検出機構の作動が安定し、正確な摩耗補償を行うことができる。
請求項に係るクラッチカバー組立体は、請求項のクラッチカバー組立体において、摩耗量検出機構は、複数の第1噛み合い部が配列された方向に移動検出部材を付勢し、両噛み合い部の第1噛み合い位置での噛み合いが解除されたときに移動検出部材を第2噛み合い位置に移動させる第1付勢部材をさらに有する。
移動検出部材は、前述のように、摩擦部材が所定量摩耗したときにカバー側検出部材との噛み合いが解除される。ここで、移動検出部材は第1付勢部材によって移動方向に付勢されているので、噛み合いが解除されると、第1付勢部材の付勢力によって、次の噛み合い位置にスムーズに移動させられる。
請求項に係るクラッチカバー組立体は、請求項のクラッチカバー組立体において、摩耗追従機構は、複数のファルクラムリングと、摺動部と、第2付勢部材と、を有している。複数のファルクラムリングは、それぞれプレッシャプレートに軸方向に移動自在に支持され、ダイヤフラムスプリングによってプレッシャプレート側に押圧される。摺動部は、プレッシャプレート及び複数のファルクラムリングのそれぞれに形成され、互いに当接して摺動する。第2付勢部材は、複数のファルクラムリングを円周方向に付勢して複数のファルクラムリングをプレッシャプレートに対して相対回転させる。摺動部は円周方向に沿って傾斜する傾斜面から構成されている。そして、第2付勢部材は、複数のファルクラムリングを移動検出部材の移動量に応じて回転させて複数のファルクラムリングをプレッシャプレートから離す方向に移動させる。
ここでは、複数のファルクラムリングは、プレッシャプレートに対して、移動検出部材の移動量、すなわち摩擦部材の摩耗量に応じた分だけ第2付勢部材によって相対回転させられる。ファルクラムリングとプレッシャプレートとは傾斜面からなる摺動部で当接しているので、ファルクラムリングがプレッシャプレートに対して回転させられると、ファルクラムリングはプレッシャプレートから離れる側に移動する。これにより、摩擦部材が摩耗しても、ファルクラムリングが押圧部材を支持する位置は初期の姿勢と変化しない。このため、押圧荷重特性、ひいてはレリーズ荷重特性を、初期状態のまま維持できる。
請求項に係るクラッチカバー組立体は、請求項のクラッチカバー組立体において、摩耗量検出機構は、両噛み合い部を互いに圧接させるための第3付勢部材をさらに有している。
ここで、クラッチがレリーズ操作された場合、押圧部材はファルクラムリングから離れる。このような状態では、移動検出部材はファルクラムリング及びプレッシャプレートとともに軸方向に移動自在となる。したがって、振動によって移動検出部材が軸方向に移動し、カバー側検出部材との噛み合いが解除される可能性がある。
そこで請求項に係る発明では、第3付勢部材によって移動検出部材とカバー側検出部材の噛み合い部を互いに圧接させ、両検出部材の噛み合いが解除されないようにしている。
請求項に係るクラッチカバー組立体は、請求項のクラッチカバー組立体において、移動検出部材は、軸方向一端側にプレッシャプレートの傾斜面に沿った傾斜を有し、かつこの傾斜面に当接する傾斜面を有している。そして、第1付勢部材は、移動検出部材の傾斜面をプレッシャプレートの傾斜面に沿って移動させて、第2噛み合い部を第1噛み合い部に噛み合わせる。
以上のような本発明では、摩耗量検出機構において、移動検出部材が常に噛み合い位置で噛み合っているので、摩耗量を検出するための部材が振動によってずれることがない。このため、摩耗量検出機構の作動が安定し、常に正確な摩耗補償を行うことができる。
本発明の一実施形態によるクラッチカバー組立体の正面図。 前記クラッチカバー組立体の一部分解斜視図。 プレッシャプレートとファルクラムリングの一部拡大図。 ダイヤフラムスプリングの支持構造を示す部分断面斜視図。 摩耗量検出機構の構成を示す図。 摩耗量検出機構の構成を示す図。 摩耗量検出機構及び摩耗追従機構の動作を説明するための図。 摩耗量検出機構及び摩耗追従機構の動作を説明するための図。
[全体構成]
図1に本発明の一実施形態によるクラッチカバー組立体1の正面図を示す。また、図2にクラッチカバー組立体1の一部を破断するとともに一部の部材を省略した外観斜視図を示す。このクラッチカバー組立体1は、クラッチオン(動力伝達)時にはエンジンのフライホイールに対してクラッチディスク組立体の摩擦部材を押し付け、またクラッチオフ(動力伝達遮断)時にはその押し付けを解除するための装置である。なお、ここでは、フライホイール及びクラッチディスク組立体は省略している。
クラッチカバー組立体1は、主に、クラッチカバー2と、プレッシャプレート3と、複数のファルクラムリング4と、ダイヤフラムスプリング5と、摩耗量検出機構6と、複数のファルクラムリング4を含む摩耗追従機構7と、から構成されている。
[クラッチカバー]
クラッチカバー2は、概ね皿形状のプレート部材であり、外周部が例えばボルトによりフライホイールに固定される。クラッチカバー2は、環状のクラッチカバー本体2aと、外周側の円板状部2bと、内周側の平坦部2cと、を有している。円板状部2bは、クラッチカバー本体2aの外周側に形成され、フライホイールの外周部に固定される。平坦部2cは、クラッチカバー本体2aの内周部から半径方向内側へ延びる平坦な部分である。この平坦部2cには、軸方向に貫通する複数の孔2dが形成されている。
[プレッシャプレート]
プレッシャプレート3は、環状の部材であって、クラッチカバー2のクラッチカバー本体2a内部に配置されている。プレッシャプレート3のフライホイール側(図2において下側)の側面には、クラッチディスク組立体の摩擦部材と摺接する摩擦面が形成されている。また、プレッシャプレート3は、複数のストラッププレート(図示せず)によってクラッチカバー2に連結されており、クラッチカバー2に対して、軸方向には移動可能であるが相対回転不能である。なお、クラッチ連結状態では、ストラッププレートは軸方向にたわんでおり、このストラッププレートのたわみ(復元力)によって、プレッシャプレート3はフライホイールから離れる側に付勢されている。
また、プレッシャプレート3のトランスミッション側(図2において上側)の面において、外周側には、図3に示すように、環状の溝3aが形成されている。環状溝3aの底面には円周方向の複数個所において摺動部10が形成されている。各摺動部10は、円周方向(図3のR1方向)に向かってその高さがより高くなるように傾斜する傾斜面を有している。また、環状溝3aの内周側には複数の突起3b(図2参照)が形成されている。複数の突起3bは、軸方向に突出しており、円周方向に所定の間隔で並べて配置されている。
[ファルクラムリング]
複数のファルクラムリング4は、それぞれ円弧状の部材、すなわち、環状の部材を円周方向に分割して形成された部材であり、図2及び図3に示すように、軸方向の第1端側4a(フライホイール側)がプレッシャプレート3の環状溝3aに挿入されている。また、ファルクラムリング4の軸方向の第2端側4b(トランスミッション側)は、環状溝3aから突出している。ファルクラムリング4の第1端4aには、図3から明らかなように、円周方向の複数個所において摺動部11が形成されている。この摺動部11は、プレッシャプレート3の環状溝3aの底面に形成された摺動部10の傾斜面に当接しており、円周方向(図3のR1方向)に向かってその高さがより低くなるように傾斜する傾斜面を有している。
[ダイヤフラムスプリング]
ダイヤフラムスプリング5は、プレッシャプレート3とクラッチカバー2との間に配置された円板状部材であり、図4にその一部を示す。このダイヤフラムスプリング5は、環状弾性部5aと、環状弾性部4aの内周部から径方向内側に延びる複数のレバー部5bとから構成されている。環状弾性部5aの外周端はファルクラムリング4の第2端4bに支持されている。また、ダイヤフラムスプリング5のレバー部5b間はスリットになっており、スリットの外周部には小判状の孔5cが形成されている。
なお、ダイヤフラムスプリング5のレバー部5bの先端にはプッシュタイプのレリーズ装置(図示せず)が当接している。このレリーズ装置は、ダイヤフラムスプリング5のレバー部5bの先端を軸方向へ移動させ、プレッシャプレート3への付勢力を解除するための装置である。
また、ダイヤフラムスプリング5は、図4に示すように、支持部材12によってクラッチカバー2に支持されている。この点についてより詳細に説明する。支持部材12は、クラッチカバー2の平坦部2cのトランスミッション側の面に配置されたリング状のプレート部材である。この支持部材12の内周部には、径方向内側に延びる複数の支持用突起12aが形成されている。複数の支持用突起12aは、プレッシャプレート3側に折り曲げられ、この折り曲げ部がクラッチカバー2の平坦部2cに形成された複数の貫通孔2dを貫通している。貫通孔2dを貫通した折り曲げ部は、さらにダイヤフラムスプリング5の小判状の孔5cを貫通している。そして、支持用突起12aの先端は外周側に折り曲げられて、ダイヤフラムスプリング5をクラッチカバー2に対して支持している。
[摩耗量検出機構]
摩耗量検出機構6は、図2、図5及び図6に示すように、ファルクラムリング4の外周部の複数個所に配置されている。この摩耗量検出機構6は、クラッチディスク組立体を構成する摩擦部材の摩耗量が所定量に達したことを検出する機構であり、移動検出部材15と、カバー側検出部材16と、第1コイルスプリング17と、板ばね18と、を有している。
移動検出部材15は、ほぼ矩形のプレートであり、ファルクラムリング4の外周部に形成された凹部20に配置されている。凹部20は円周方向に幅W1を有しており、この凹部20の幅W1は移動検出部材15の円周方向の幅W2よりも大きい。したがって、移動検出部材15は、(W1−W2)の範囲で円周方向に移動可能である。移動検出部材15のトランスミッション側(図5において上側)の端面には、軸方向に突出する2つの歯(第2噛み合い部)15aが形成されており、逆側の端面は傾斜面15bとなっている。この傾斜面15bはプレッシャプレート3の環状溝3aに形成された摺動部10の傾斜面と同じ傾斜(方向は逆)を有し、両傾斜面は接触している。
カバー側検出部材16は、帯状でかつ円弧状のプレートであって、クラッチカバー2のプレッシャプレート側の面にリベット22によって支持されている。カバー側検出部材16のプレッシャプレート側の面は、移動検出部材15の歯15aが形成された面と対向しており、この面には複数の歯16a(第1噛み合い部)が形成されている。カバー側検出部材16の複数の歯16aは、それぞれ、移動検出部材15の歯15aと噛み合い可能である。
第1コイルスプリング17は、移動検出部材15を円周方向に付勢する部材であり、一端が移動検出部材15に形成された切り起こし部15cに係止され、他端がプレッシャプレート3に係止されている(プレッシャプレート3への係止部は省略している)。この第1コイルスプリング17によって、移動検出部材15は、カバー側検出部材16との噛み合いが解除されたとき、ファルクラムリング4の凹部20内において、図5のR1方向に移動させられる。
板ばね18は、カバー側検出部材16とクラッチカバー2との間に配置されており、カバー側検出部材16とともにリベット22によってクラッチカバー2に支持されている。板ばね18は、カバー側検出部材16とほぼ同じ長さ及び幅を有している。図6から明らかなように、板ばね18の長手方向の両端部は、クラッチカバー2の面に接触しているがカバー側検出部材16から離れており、かつ両端部以外はクラッチカバー2から所定の距離だけ離れるとともにカバー側検出部材16に接触している。このため、移動検出部材15がトランスミッション側に移動し、板ばね18が弾性変形させられた場合は、その復元力(付勢力)によってカバー側検出部材16と移動検出部材15とが(より詳細には、両部材の歯15a,16aが)互いに圧接されることになる。
[摩耗追従機構]
摩耗追従機構7は、摩擦部材の摩耗量、すなわち移動検出部材15の移動量に追従させて、ダイヤフラムスプリング5の姿勢を初期の姿勢に保つための機構である。この摩耗追従機構7は、複数のファルクラムリング4に加えて、前述のプレッシャプレート3及びファルクラムリング4のそれぞれに形成された摺動部10,11と、複数の第2コイルスプリング24と、を有している。
複数の第2コイルスプリング24は、ファルクラムリング4を円周方向に回転させるものであり、図2に示すように、ファルクラムリング4とプレッシャプレート3に形成された複数の突起3bとの間に配置されている。各第2コイルスプリング24は、一端がファルクラムリング4に係止され、他端がプレッシャプレート3に係止されている。
以上のような構成によって、移動係止部材15とカバー側検出部材16との噛み合いがいったん解除されて移動係止部材15が次の噛み合い位置に移動したとき、この移動検出部材15の移動量(図5のW1−W2)だけ、ファルクラムリング4は回転が可能である。そして、ファルクラムリング4がプレッシャプレート3に対して回転すると、両部材は摺動部10,11の傾斜面によって当接しているので、軸方向においては、ファルクラムリング4はプレッシャプレート3から離れる側に移動することになる。
[摩耗量検出動作及び摩耗追従動作]
クラッチオン(連結)状態では、ダイヤフラムスプリング5の押圧荷重は、ファルクラムリング4を介してプレッシャプレート3に作用し、これによりクラッチディスク組立体の摩擦部材はプレッシャプレート3とフライホイールとの間に挟持されている。このとき、図5及び図6に示すように、移動検出部材15の歯15aはカバー側検出部材16の歯16aに噛み合っている。
摩擦部材が摩耗すると、摩擦部材の厚みが薄くなるので、プレッシャプレート3はフライホイール側(図5及ぶ図6において下側)に移動することになる。また、移動検出部材15は、プレッシャプレート3に支持されているので、プレッシャプレート3の移動に伴って同様にフライホイール側に移動することになる。そして、摩耗部材が所定量摩耗すると、移動検出部材15の歯15aとカバー側検出部材16の歯16aとの噛み合いが外れる。このようにして両部材15,16の歯15a,16aの噛み合いが外れると、移動検出部材15は、第1コイルスプリング17の付勢力によって図5のR1方向に移動する。このとき、移動検出部材15はファルクラムリング4の凹部20に配置されているので、移動検出部材15は、その側端面が凹部20の一方側の側端面20aに衝突した時点で、すなわち(W1−W2)だけ移動して停止する。この状態を図7に示している。
なお、移動検出部材15のフライホイール側の端面は傾斜しており、その傾斜面15bがプレッシャプレート3の摺動部10に沿ってR1方向に移動するので、移動検出部材15はR1方向の移動に伴ってトランスミッション側(図5,6の上方)にも移動する。この移動により、移動検出部材15は再びカバー側検出部材16と噛み合うことになる。すなわち、移動検出部材15とカバー側検出部材16とは、摩擦部材の摩耗によっていったん噛み合いが外れるが、第1コイルスプリング17の付勢力によって移動して、隣接する歯に噛み合うことになる。より具体的には、摩擦部材が所定量摩耗することによって、移動検出部材15とカバー側検出部材16の噛み合いは、カバー側検出部材16の複数の歯16aの1ピッチ分ずれることになる。この1ピッチ分は、ファルクラムリング4の凹部20の幅W1と移動検出部材15の幅W2との差(W1−W2)に相当している。
次に、前述のようにして移動検出部材15が移動した後、レリーズ操作がなされると、ダイヤフラムスプリング5のファルクラムリング4への押圧が解除される。ここで、ファルクラムリング4は第2コイルスプリング24によってR1方向に付勢されているので、ファルクラムリング4への押圧荷重が解除されると、ファルクラムリング4はプレッシャプレート3に対してR1方向に回転する。このファルクラムリング4の回転は、図8に示すように、ファルクラムリング4の凹部20の端面20bが移動検出部材15の側端面に当接することによって停止させられる。このようにして、ファルクラムリング4は1ピッチ分、すなわち(W1−W2)だけ回転して停止させられる。
そして、ファルクラムリング4とプレッシャプレート3とは互いの摺動部10,11(傾斜面)同士が当接しているので、前述のようにしてファルクラムリング4が1ピッチ分だけ回転すると、ファルクラムリング4はプレッシャプレート3から離れる方向に移動する。すなわち、摩擦部材の摩耗量(移動検出部材15の移動量)だけ、ファルクラムリング4はトランスミッション側に移動する。この移動によって、ファルクラムリング4は、摩擦部材が摩耗する前の初期位置に戻ることになる。
なお、クラッチレリーズ時には、前述のように、ファルクラムリング4への押圧荷重が解除され、ファルクラムリング4、プレッシャプレート3及び移動検出部材15は軸方向に移動自在となる。このとき、振動によって移動検出部材15が軸方向に移動すると、移動検出部材15及びカバー側検出部材16の歯15a,16aの噛み合いが解除されるおそれがある。
しかし、本実施形態では、板ばね18によってカバー側検出部材16が移動検出部材15側に付勢されているので、図8に示すように、両者は強固に噛み合うことになり、振動によって噛み合いが外れるのを抑えることができる。
そして、クラッチレリーズ操作が終了すると、ダイヤフラムスプリング5はファルクラムリング4を押圧する。このとき、前述の摩耗追従動作によってファルクラムリング4は初期位置に戻っているので、ダイヤフラムスプリング5の姿勢も初期状態となる。したがって、押圧荷重特性、ひいてはレリーズ操作荷重も初期状態と同様になる。
[特徴]
(1)摩耗量検出機構6では、移動検出部材15及びカバー側検出部材16の歯15a,16aが常に噛み合っているので、振動によって摩耗量検出結果が変化するのを抑えることができる。このため、摩耗量検出機構6の作動が安定し、正確な摩耗補償を行うことができる。
(2)摩擦部材の摩耗量を検出した後は、移動検出部材15とカバー側検出部材16とはすばやく次の噛み合い状態になるので、前記同様に、摩耗量検出機構の作動が安定する。
(3)クラッチレリーズにおいて、移動検出部材15及びカバー側検出部材16の歯15a,16aを互いに圧接するための板ばね18を設けているので、クラッチレリーズに移動検出部材15とカバー側検出部材16の噛み合いが振動によって外れるのを抑えることができる。
[他の実施形態]
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
(a)摩耗量検出機構を構成する部材の形状等については、前記実施形態に限定されない。複数の噛み合い位置を有し、摩擦部材の摩耗量に応じて噛み合い位置が変わるような構成であればどのような構成であってもよい。
(b)摩耗追従機構の構成は、ダイヤフラムスプリングの初期姿勢を維持するように作用する構成であればどのような構成でもよく、前記実施形態に限定されない。
1 クラッチカバー組立体
2 クラッチカバー
3 プレッシャプレート
4 ファルクラムリング
5 ダイヤフラムスプリング
6 摩耗量検出機構
7 摩耗追従機構
10,11 摺動部
15 移動検出部材
16 カバー側検出部材
17 第1コイルスプリング(第1付勢部材)
18 板ばね18(第3付勢部材)
24 第2コイルスプリング(第2付勢部材)

Claims (6)

  1. エンジンのフライホイールにクラッチディスク組立体の摩擦部材を押し付け及び押し付け解除するためのクラッチカバー組立体であって、
    前記フライホイールに固定されるクラッチカバーと、
    前記クラッチカバーに相対回転不能に連結され、前記フライホイールに前記摩擦部材を押圧するためのプレッシャプレートと、
    前記クラッチカバーに支持されるとともに、前記プレッシャプレートを前記フライホイール側に押圧するための押圧部材と、
    複数の噛み合い位置を有する機構であり、前記摩擦部材が所定の摩耗量に到達したときに第1噛み合い位置での噛み合いを解除して第2噛み合い位置に移動する移動検出部材を有する摩耗量検出機構と、
    前記移動検出部材の移動量に応じて、前記押圧部材を初期姿勢側に移動させるための摩耗追従機構と、
    を備えたクラッチカバー組立体。
  2. 前記摩耗量検出機構は、前記クラッチカバーに支持され、複数の第1噛み合い部を有するカバー側検出部材をさらに有し、
    前記移動検出部材は、前記プレッシャプレートとともに移動するとともに、前記複数の第1噛み合い部に噛み合い可能な第2噛み合い部を有し、前記摩擦部材が所定の摩耗量に到達したときに前記第2噛み合い部の前記第1噛み合い部への噛み合いが解除される、
    請求項1に記載のクラッチカバー組立体。
  3. 前記摩耗量検出機構は、前記複数の第1噛み合い部が配列された方向に前記移動検出部材を付勢し、前記両噛み合い部の前記第1噛み合い位置での噛み合いが解除されたときに前記移動検出部材を前記第2噛み合い位置に移動させる第1付勢部材をさらに有する、請求項2に記載のクラッチカバー組立体。
  4. 前記摩耗追従機構は、
    それぞれ前記プレッシャプレートに軸方向に移動自在に支持され、前記ダイヤフラムスプリングによって前記プレッシャプレート側に押圧される複数のファルクラムリングと、
    前記プレッシャプレート及び前記ファルクラムリングのそれぞれに形成され、互いに当接して摺動する摺動部と、
    複数の前記ファルクラムリングを円周方向に付勢して複数の前記ファルクラムリングを前記プレッシャプレートに対して相対回転させる第2付勢部材と、
    を有し、
    前記摺動部は円周方向に沿って傾斜する傾斜面からなり、
    前記第2付勢部材は、複数の前記ファルクラムリングを前記移動検出部材の移動量に応じて回転させて複数の前記ファルクラムリングを前記プレッシャプレートから離す方向に移動させる、
    請求項3に記載のクラッチカバー組立体。
  5. 前記摩耗量検出機構は、前記両噛み合い部を互いに圧接させるための第3付勢部材をさらに有している、請求項4に記載のクラッチカバー組立体。
  6. 前記移動検出部材は、軸方向一端側に前記プレッシャプレートの傾斜面に沿った傾斜を有し、かつ前記傾斜面に当接する傾斜面を有し、
    前記第1付勢部材は、前記移動検出部材の傾斜面を前記プレッシャプレートの傾斜面に沿って移動させて、前記第2噛み合い部を前記第1噛み合い部に噛み合わせる、
    請求項5に記載のクラッチカバー組立体。
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