JP2012016794A - 軟質ステープル打込み器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 この発明は、各種書類や食料品のパッケージやクリーニング後のタグ等を軟質材の止脚にて係止保持する軟質材針の止脚案内打込み器に関する。
【解決手段】 この発明は、上記課題を解決するため、上部基枠(1)の下面部に軟質針群(2)を内挿したカセットケース(3)を配し、この下方に熱源(7)を内装した箱状の下部基枠(8)を設け、この上下基枠間に開放に弾撥する弾撥具(9)を介装し、上部基枠内のハンドルケース(5)前下部に設けた押圧板(10)下端部に左右穿孔体(11)と分離刃(12)を取り付け、上部基枠内部の案内通路(13)内に左右穿孔体部を位置させて、非操作時にこれ等の下方移動を防止し、操作時に左右穿孔体が下部基枠前端内部の、熱源(7)やその周囲の受座(18)下方まで下動することを特徴とした軟質ステープル打込み器。
【選択図】 図1

Description

この発明は、各種書類や食料品のパッケージやクリーニング後のタグ等を軟質材の止脚にて係止保持する軟質材針及び軟質針の脚案内具に関する。
従来使用の係止針、即ち、紙製書類や食料品のパッケージやクリーニング時のタグ等を係止する止め針は、止め針自体で被係止物に直接開口し挿入するため一般に金属製の硬いものが多く、係止後にその端部によって指先を怪我したり、書類細断時にシュレッダーの刃を傷める等の不具合が有った。
このため、金属以外の柔らかい素材、紙やバルカナイズドファイバーや熱可塑性合成繊維等を利用した止め針が出てきた。
特開平11−277460号公報 特開平11−277932号公報 特開平11−347966号公報 特開2001−208022号公報 特開2002−168216号公報
従来の止め針の中で金属の硬質材料で構成する物は、紙や繊維等の被係止物に止め針を直接穿孔させるのは容易であるが、穿孔作業中に止め針により誤って手指を怪我したり、取り付け後に不用意に硬い針の端部に接触して皮膚を傷めることがあった。
そこで、金属以外の紙や合成繊維等柔らかい素材を利用した止め針が出てきた。しかし、柔らかくて形状の不安定な止め針をどのようにすれば、連続する複数個の針を1組とした針群を安定して安価に製造するのか。
また、針打込み操作機器に、針をどのように配置し収納するのか。
さらに、使用に際し被係止物に、柔らかい素材から成る止め針をどのようにして挿入するのか、どのようにして固定するのか等が課題となった。
即ち、止め針の形状や針群の収納装置から始まって、被係止物への止め針挿入のための装置、止め針下動押圧装置、止め針の安定姿勢を保った案内装置、止め針を抜けないように固着する固着装置等をどのように構成すれば、薄型コンパクトな形状で持ち運び容易で、簡単な操作で安定した連続作業を行なえるかが難かしかった。
本件出願人が、特許文献1として提示した公知技術には、連結した複数の紙、バルカナイズドファイバー、熱可塑性樹脂繊維、または生体吸収性高分子製のコ字状ステープルに接着剤を塗り、それら全体をコマで前方に圧着した角筒の前面に、ステープルと等幅の刃を持つカバーをそれぞれの側面に設けた突起と孔で結合し、その後端をステープルと等幅のレバーを持つ上ハンドルと後部の軸孔を通して連結し、同様に連結した下ハンドルの内側に支点を軸留めしたシーソー型テコの枝分かれした前端それぞれに設けた針圧着具を持つ紙針用ステープラが開示されている。
しかし、この開示内容では、柔らかい素材を利用すれば安全性が向上する点は理解できるが、効果の欄で記載の、ステープル端を接着により綴じる点、ステープルに熱溶着性樹脂を用い台座に設けた熱源を使用の点については、作用の欄や図面の構成説明をいくら読んでも、左右ステープル脚先端を単に折り曲げて、左右別個に各々被係止物と接着するのか、左右脚先端部同士を重合状として両者を一体化するのかについても未記載で、未完成の技術手段であり、具体構成を読み取ることができない。
そして、特許文献2として提示した公知技術には、紙、バルカナイズドファイバー、熱可塑性樹脂繊維、または生体吸収性高分子のいずれか、またはそれらを複合した材料をコの字型に成形したステープル本体の脚部表面に固定材を脚部が畳まれたさい、たがいに向き合うように設け、そのステープル本体を接着剤で複数個連結したことを特徴とする構成が開示されている。
この明細書全体から、本願発明と関連する部分を取り出すと、次の、合成樹脂を加熱成形したステープル本体の点と、綴じる物体に孔を開けステープル脚部を貫通させる点と、左右の脚の両端を重ねるように折り曲げる点と、ステープルの上下から圧力をかけ熱利用で脚両端を固定する点の記載が有る。
しかし、具体的に、どのようにして綴じる物体に孔を開けステープル脚部を貫通させるのか、また、左右脚部の常に内側または外側と成る脚先を揃える仕組みや、ステープル加圧のやり方と熱源位置や構成が明確でない。
ただ、ステープル脚を折曲げ重ね合せ、接着剤を塗りつけておいて加圧固着したり、脚部素材に熱、光、超音波を加えて融着する等の思想が開示されているが、夫々の具体構成、作用については、不明確であり、希望的言葉の羅列に過ぎない未完成な技術手段である。
また、特許文献3として提示した公知技術には、紙、バルカナイズドファイバー、熱可塑性合成繊維、生体吸収性高分子のいずれか、またはそれらを複合し、板状にした素材から、複数の継ぎ手でわずかな力で分離可能に連結した複数のコの字型に成形した棒状のステープルを連続的に生産し、その両端表面に固定材を、両端が畳まれたさい、向き合うように設け、圧力、または熱、光、超音波を加えれば、両端を固定できることを特徴とするステープル構成が開示されている。
この明細書全体から、本願発明と関連する部分を取り出すと、次の、熱溶着性樹脂を複数のコの字型に成形した棒状のステープルとする点と、隣り合うステープル同士を継ぎ手で連結し圧力を加えてひとつを分離する点と、綴じる物体にふたつの孔を開けステープル脚部を貫通させる点と、左右の脚の両端を重ねるように折り曲げる点と、ステープルの上下から圧力をかけ熱利用で脚両端を固定する点の記載が有る。
しかし、この公知技術にも具体的に、どのようにして隣り合うステープル間の継ぎ手に圧力を加えてひとつのステープルを分離するのか、どのようにして綴じる物体に孔を開けステープル脚部を貫通させるのか、また、左右脚部の常に内側または外側と成る脚先を揃える仕組みや、ステープル加圧のやり方と台座に設けた熱源との関わり方や構成が明確でない。
本件出願人は、柔らかいステープルを合成樹脂材で構成し、ステープル間に切れ目を入れて継ぎ手部を造り、片方端部のステープルを工具のプライヤやペンチ等で握り、剪断方向に圧力を加えてみた。継ぎ手部がある程度長く伸びた後に、引きちぎるように切断され、引きちぎられる継ぎ手部では切断面に凹凸部が残り仕上がりが良くないものであった。
この公知技術でも、実施例のうち、合成繊維や熱溶着性樹脂を素材としているものでは、たんに圧力を加えて切断しても、継ぎ手部の形状次第では切断面の仕上がりが綺麗であるとは考えにくい。
このように、特許文献3にも、夫々の具体構成、作用については、不明確な部分が多々あり、希望的言葉の羅列に過ぎない、未完成な技術手段であると云わざるを得ないものである。
本件出願人が特許文献4として提示した公知技術には、先ず、経木・紙・不織布、水引・綿糸・紙製紐・不織布製紐・紐状に割いた藤の茎又は紐状に裂いた柳の木等の可燃性材の内、経木・紙・不織布に於いては長方形の両側部を百足状に打ち抜いた状態の物を、水引・綿糸・紙製紐・不織布製紐・紐状に割いた藤の茎又は紐状に裂いた柳の木等はそのまま、漆、ニカワ、松ヤニ、柿渋、熱可塑性樹脂の何れか1種又は2種の硬化剤を含浸せしめること。
そして、硬化剤を含浸せしめたその可燃性材を、経木・紙・不織布に於いては長方形の両側部を百足状に打ち抜いた状態の物を、水引・綿糸・紙製紐・不織布製紐・紐状に割いた藤の茎又は紐状に裂いた柳の木等の可燃性材は複数列ならべて長方形状連結体として、両者とも乾燥した後、当該材料の軸方向と交差する長方形状体の両側部を折り曲げてコ字状の複数個連結した、一連のステープル群を作成すること。
前記、可燃性材コ字状一連のステープル群を、ステープラーのベース上のステープルラックに収納し、ステープルラック前方にステープル挿通用の孔を開ける2本のパンチを斜めに突出しておき、これ等により、書類等の綴り止め対象物に2本のパンチでステープル真下に孔を開け、次にこの孔にステープルを下降し挿通し、カシメられたステープル(脚部)を、ステープラーのベースに設けた加熱ヒーターのダイ部に受止作用させ、加熱作用により固定的に保持すること。
以上の構成が開示され、次の効果を有している、としている。
即ち、特許文献4で開示のステープルを用いれば、従来のステープルとは異なり、錆びることがないことはもとより、可燃性の故に書類等をステープル付きのまま廃棄処理することができ、しかもその際シュレッダー処理しても刃を傷めることはない。また、本発明ステープルを用いれば、本発明ステープルをより容易かつ確実に書類等の対象物に打ち込み、綴り止めすることができる、としている。
しかしこの発明も、具体的に、綴じる物体に斜め方向から孔を開けた後の対象物に、どのように時間差を設けて、上方に在るステープル脚部を貫通させるのかとか、熱源位置と脚部の関連や構成が明確ではない。
可燃性材から成るステープル素材に、硬化剤を含浸せしめ乾燥させて一連化し、両側部を折り曲げて構成した一連のステープルの脚を、対象物に打ち込み加熱作用により固定的に保持する等の思想が開示されているが、この特許文献4も、必要部夫々の具体構成、作用については、不明確であり、希望的言葉の羅列に過ぎない未完成な技術手段である。
さらに、本件出願人が特許文献5として提示した公知技術には、紙などを素材とした比較的に柔らかく形成されたコ字型ステープルとし、このステープル脚の左右内側面に熱溶解性の接着剤を塗布し、図3斜視図で示すところの、長手方向直刃で内側面側に瘤状に膨れた突起を有した左右のカッターで被係止物に二箇所の貫通孔を開けながら、同時に被係止物の該貫通孔にステープル脚両端部を夫々押し込み、その後一対のカッターは受台両側のガイドに沿って互いに左右に遠ざかるように下動する。そして、ステープル脚の左右先端部は、受台上の面に沿って内方に折り曲げ移動した後、接着剤を加熱してステープル脚先端内面部と被係止物である書類下面を接着一体化し、被係止物へのステープル脚部の固着取付けを行なおうとするものが開示されている。
しかし、この特許文献5構成のものでは、瘤状突起付直刃カッターで被係止物に貫通孔を開けながら、同時に紙などの柔らかいステープル左右両端脚部を夫々被係止物に押し込む際、下方の受台上の左右側端部で切刃付カッターの両端部は左右外側方に図5(ニ)で示すように強制的に逃がし、その内方でステープルの左右脚先端部は、図6(ホ)や(へ)で示すように、左右共に内方に向かって受台上の案内面に沿って滑り移動させるものとしているので、次のような欠点がある。
即ち、瘤状突起付直刃カッターは左右のステープル脚の案内を途中までしか行なわず、その後のステープル脚は後方から押されるだけで移動する構成としているため、ステープル脚は柔らかい素材であってもある程度の腰が必要と成り、紙のように薄くて柔らかいものでは、瘤状突起付直刃カッターの左右外側方への移動時に、振ら付いて一緒に左右外側方の瘤状突起側に引き込まれる恐れを有しているため、実施例の如く、バルカナイズドファイバー適な剛性が必要である。
また、この脚部に塗布されている接着剤は、貫通孔や受台上の案内面に接触すると剥げ易くなる恐れを有す。
さらに、左右のステープル脚を被係止物に押し込む毎に、瘤状突起付直刃カッターの両端瘤状部は左右外側方に強制的に姿勢を変える方向に拡開状に動かされており、瘤状突起付直刃カッターの耐久性や強度に不具合を生じる恐れを内在している。
そして、厚いバルカナイズドファイバー等、腰が強く平面状に戻りやすい非曲げ剛性の高い紙から成るステープルにすると、今度は図6(チ)の如き姿勢となる時、脚面の接着剤が強いと被係止物最後部の面が破れ易く、設着剤が弱いと脚が剥がれ易い恐れも生じる。
この発明は、前記課題を解決するために、次の如き技術手段を講じている。まず、請求項1に記載した発明は、箱状の上部基枠(1)の下面部に、内部に軟質針群(2)を内挿した前後方向に長いカセットケース(3)を前後方向に収納する収納空間(S)を設け、上部基枠(1)前上部に上下動自在にハンドルケース(5)を取り付け、上部基枠(1)後部に収納空間(S)内カセットケース(3)の移動を係止するロック具(6)を設けた該上部基枠(1)と、それ等の下方で前部に熱源(7)を内装した箱状の下部基枠(8)の間に、両者を上下方向に弾撥する弾撥具(9)を介装して上部基枠(1)と下部基枠(8)とを接離可能に取付けたことを特徴とする軟質ステープル打込み器としたので、軟質材料で構成し、全体的にふわふわして姿勢の落ち着かない軟質針を集合する軟質針群(2)は、生産時点でカセットケース(3)内に収納するので、軟質針群(2)は安定してカセットケース(3)内に保管されるし、機器へのカセットケース(3)の取り付けも容易である。
次に、請求項2に記載した発明は、ハンドルケース(5)前部に舌様の幅広薄肉状で下方に延びる押圧板(10)を設け、この押圧板(10)下端の押圧面(10a)左右両側と後側に左右穿孔体(11)(11)及び分離刃(12)を下方に突出取り付け、上部基枠(1)内部の前端下方に所定間隔幅と厚みで下方に案内する孔状の案内通路(13)及び出口(14)を設け、穿孔体(11)下端部を切刃(15)とした軟質ステープル案内具とし、ハンドルケース(5)非操作時には案内通路(13)内に少なくとも左右穿孔体(11)(11)部を位置させ、これ等の下方に配設するカセットケース(3)前方上下部に、該左右穿孔体(11)(11)と左右の切刃(15)(15)と押圧板(10)等が通過する上下通過開口(16)(17)を設け、ハンドルケース(5)押圧操作時に左右穿孔体(11)(11)が上部基枠(1)の出口(14)を経てカセットケース(3)の上通過開口(16)に達することを特徴とした請求項1記載の軟質ステープル打込み器としたので、押圧面(10a)の左右両側に設けた左右穿孔体(11)(11)やその下端の左右の切刃(15)(15)が、ハンドルケース(5)非操作時には上部基枠(1)前端内部の案内通路(13)に位置して、刃物部が外部に出ておらず、安全性が向上する。
そして、請求項3に記載した発明は、箱状の下部基枠(8)前端内部には、熱源(7)とその周囲に一体または別体で上下移動する受座(18)を設け、これらの近傍に電源(19)を配設し、熱源(7)と電源(19)間を通電自在に回路接続すると共に、受座(18)の上下移動により回路を切り・入りする回路操作部(20)を設けることを特徴とした請求項1または2記載の軟質ステープル打込み器としたので、軟質ステープルを、熱可塑性樹脂等の加熱により溶融できる素材としておけば、次の請求項4記載の構成と共に、受座(18)の上下移動により熱源(7)回路の入り・切りとステープル脚先の接・離を連動することで、簡単にステープル左右の脚先同士を融合一体化できる。
また、請求項4に記載した発明は、受座(18)には軟質針(21)の左右脚(22)(22)先端部を中央側に向かって案内する案内溝(23)(23)と、左右穿孔体(11)(11)及び左右の切刃(15)(15)を挿入する逃げ孔(24)(24)を設けると共に、該受座(18)が、回り止(25)を介して、上下動可能で回動不能とすることを特徴とした請求項1または2または3記載の軟質ステープル打込み器としたので、上部基枠(1)が下部基枠(8)に近づく操作を行なうとき、左右穿孔体(11)(11)及び左右の切刃(15)(15)が、カセットケース(3)の上下通過開口(16)(17)を経て、受座(18)の逃げ孔(24)(24)に容易に進入できるから、ステープル脚先の接合案内と、加圧した短時間溶融を簡単に行なえる。
まず、請求項1の発明は、軟質針(21)であるステープルを、軟質針群(2)として同素材の材料で一体的に連続して製作し、これをカセットケース(3)に内挿保護しているので、軟質針群(2)の順序や姿勢が安定している。
また、上部基枠(1)の下面にカセットケース(3)を前後方向に収納する収納空間(S)を設け、上部基枠(1)の後部にカセットケース(3)の移動を係止保持するロック具(6)を設けているので、上部基枠(1)廻りをコンパクト化できる。
次に、請求項2の発明は、ハンドルケース(5)前部から下方に伸びる押圧板(10)下部、両側方に取付けた左右穿孔体(11)(11)とその下端の切刃(15)(15)や後方に位置する分離刃(12)が、ハンドルケース非操作時に上部基枠(1)内に設けた案内通路(13)部分に在る構成としているので、刃物部の周囲が上部基枠(1)で隠されて安全性を保っている。
そして、請求項3の発明は、下部基枠(8)前端内部には、熱源(7)とその周囲で上下移動する受座(18)を設け、熱源(7)と電源(19)間を通電自在に回路接続すると共に、受座(18)の上下移動により回路を切り・入りする回路操作部(20)を設けたので、軟質針(21)であるステープルを、熱可塑性樹脂等の加熱により溶融できる素材としておけば、受座(18)の上下移動により熱源(7)回路の入り・切りと、ステープル脚先と熱源(7)との接・離を連動することで、簡単な構成でステープル脚先左右部同士を融合一体化できる。
さらに、請求項4の発明は、軟質針(21)の左右脚(22)(22)先端部を中央側に向かって案内する案内溝(23)(23)と、左右穿孔体(11)(11)及び左右の切刃(15)(15)を挿入する逃げ孔(24)(24)を設けた受座(18)とし、受座(18)を回り止(25)を介して、上下可能で回動不能としているので、上部基枠(1)が下部基枠(8)に近づく操作を行なうとき、左右穿孔体(11)(11)及び左右の切刃(15)(15)が、カセットケース(3)の上下通過開口(16)(17)を経て、受座(18)の逃げ孔(24)(24)に容易に進入できるから、軟質針(21)であるステープルの左右脚(22)(22)先の案内と接近が確実となり、加圧した短時間溶融を簡単に行なえる。
軟質ステープル打込み器、非操作時の一部断面した全体側面図。 軟質ステープル打込み器、全作動時の一部断面した全体側面図。 軟質針群、正面図。 軟質針群、一部断面側面図。 軟質針群、一部断面側面図。 軟質針群、斜視図。 軟質針群を内装する、カセットケースの斜視図。 同上、カセットケースの断面側面図。 同上、カセットケースの一部断面した平面図。 図1に置ける、要部左右穿孔体廻りの正面断面図。 ハンドルケース押圧開始時の、同上正面断面図。 左右穿孔体と分離刃が、軟質針を保護案内下動する同上図。 最下降に置ける、要部押圧板廻りの正面断面図。 図12に置ける、押圧板廻りの一部断面した拡大正面図。 図14に置ける、左右穿孔体廻りの拡大平面断面図。 要部熱源廻り、第一図例の斜視図。 要部針先案内部廻り、第一図例の斜視図。 同上下部基枠、第一図例の針先案内部と熱源廻りの、正面断面図。 図18の別実施例、斜視図。 図1上部基枠の、別実施例側面断面図。 軟質ステープル打込み器、別図例全体側面図。 図21の、全体斜視図。
以下、この発明の実施の形態を、図面に基づいて具体的に説明するが、本願発明の範囲は以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。特段の説明が無い限り、同様の作用、効果が有るものは全て含むものである。
この発明において、先ず、合成樹脂等の軟質材であるプラスチック系素材を射出成型して作った軟質針群から説明する。図3・図4・図5・図6で示す軟質針群について説明する。
軟質針(21)は、常温では比較的しなやかで柔らかく、加熱すると融ける材料である合成樹脂のうち、熱可塑性樹脂を使っているが、同様の働きがあれば素材は何でも良い。
軟質針(21)自体は、外面が平板状で、内側面を円弧状とする断面吊鐘形としている。限定するものではなく参考までに寸法を述べると、図例では針の前後長0.4ミリメートル(以下ミリと呼ぶ)、厚み0.4ミリ、全体幅7ミリ程度の上面平面状内側面吊鐘円弧状の棒である天板(26)と、その左右方向両端部から下方に向かって略同形状で5〜5.5ミリ程度突設するところの外面は平面状、内側面は吊鐘状断面の、前後方向0.4ミリ左右方向0.35ミリ程度の左右脚(22)(22)から成り、正面視下部開口の「コ字状」の形態とし、正面視下端部内方を円弧状に面取りしている。
この1個の軟質針(21)を前後方向に複数個並べ、天板(26)の左右上面間夫々を薄肉幅狭(厚み0.03〜0.05ミリ、幅0.5〜1ミリ、前後長0.2ミリ程度)の端間連結部(27)(27)で連結している。
天板(26)と左右脚(22)(22)形状について詳述すると、図4側面図で示す天板(26)は、外側面である上面を平板状とし内側面を吊鐘状断面としているが、断面形状は三角形や四角形や多角形としていても良い。
また、脚は図5平面図で示す、外側方を天板(1)の軸方向と直交方向の平板状の外面とし、内側方を半円形状に近い吊鐘形とした外方内円形の断面としているが、脚の断面形状も、三角形や四角形や多角形としていても良い。
軟質針群(2)として前後に並ぶ軟質針(21)(21)・・・の天板(26)(26)間は、夫々端間連結部(27)(27)を介して左右二箇所を連結されている。これを連続した長い軟質針群(2)としているから、軟質針群(2)の一方を握って持ち上げると他方も略真っ直ぐに持ち上げられ、軟質針群(2)単独での保持や移動が容易である。
また、長過ぎる軟質針群(2)の場合は、カッターナイフや鋏等の刃物で端間連結部(27)(27)を適所で切断すると全長の短かい軟質針群(2)が簡単に出現できる。
軟質針(21)と同素材で作る左右の脚(22)(22)は、断面が0.4ミリ平方程度で太さが細く、スパンが長くなるに従がい形態が安定しなくなる。
また、端間連結部(27)(27)も髪の毛よりも細い寸法の厚みであり、射出成型の軟質材では肉厚の変化が1割程度薄肉に変化する部分も有る。
このため、軟質針群(2)としての全体寸法が、製造時の素材注入口の数や位置等に応じて冷却歪みによる捻じれや開きが生じ易く、造り方によっては寸法精度が崩れ易いものであった。
詳細については後述するが、図7、図8、図9で示す図例では、カセットケース(3)内に軟質針群(2)を収納し、ケース内での壁面に沿わせて軟質針群(2)を前方移動する構成として軟質針(21)の取り扱い性を向上している。
詳述すると、カセットケース(3)は、上側の外ケース(54)と下側の内ケース(55)から成り、組立て後の前端部に上通過開口(16)と下通過開口(17)を有し後端上面に係止部(34)の穴を設けている。
図8断側面図及び図9断平面図で示すように、内ケース(55)の底部から所定間隔で上方に突設する左右の案内壁(56)(56)が設けられ、該案内壁(56)(56)に鞍状に被せた軟質針群(2)の後端面に、スライドコマ(32)の前縁が接当している。
軟質針群(2)の左右両外側と上面は、外ケース(54)の左右側壁(57)(57)内面と天井内面で覆っており、軟質針群(2)挿入空間部(p)を構成している。
軟質針群(2)の前面は、内ケース(55)から上方に一体突設する前壁(58)で規制されている。
ここで、スライドコマ(32)を前方に押圧すれば、軟質針群(2)の最前端軟質針(21a)が、上通過開口(16)と下通過開口(17)間に位置する。
次に、軟質針(21)を被係止物に打込むための、軟質ステープル打込み器であるステープラー機器について、少し説明する。
図1や図20で示す全体側面図は、ステープラー機器非操作状態を示すものであって、外壁に囲まれた箱状の上部基枠(1)下面下部に、前後方向に収納する収納空間(S)を設け、そこに、カセットケース(3)を前後や上下に挿入固定している。
図例では、後述する案内鍔や枠に沿って前後方向に押し込んでいるが、上下方向に押し込めば、軟質針(21)の移動時における、前後方向の寸法精度が更に向上し、軟質針(21)の下動操作が更に軽く容易となる。
このカセットケース(3)とその下方の下部基枠(8)上面間には被係止物(k)を挟み込むための間隙空間を保つように、上部基枠(1)と下部基枠(8)後端部が軸着(28)されると共に、その間に弾撥具(9)を配設して無負荷時に機器の前端下部を開口維持状態としている。
次に、上部基枠(1)廻りについて、図1、図2を主体に、図20や図22を参考として説明する。
前半上部を開口しその他を外壁に囲まれた箱状の上部基枠(1)には、前半上部の開口を塞ぐようにハンドルケース(5)が、ハンドルバネ(29)を介して開口内を、上下動自由で非操作時に上方突出維持状態としている。
図例のハンドルケース(5)は、上部基枠(1)の前壁(47)と中間壁(48)と左右の側壁(49)(49)の夫々の内面に沿って直線方向に移動している。
そして、ハンドルケース(5)前方内部には、舌様の幅広薄肉状で下方に延びる押圧板(10)を一体的に設けており、該押圧板(10)を、図20で示すような前後方向に曲折可能の弾性押圧板(10b)としておけば、ハンドルケース(5)を後部軸支の遥動軸支(10c)式にもできる。
図14で示すように、押圧板(10)の下端部は、段差を有する取付部(30)として細くしている。一方、図15で示す左右両側に半円弧状内向き加工する鋼鈑の穿孔体(11)(11)として、また、その後面間上部を左右連結する分離刃(12)とした部材を、この取付部(30)に、部材の両端下部を下方突出状に差し込み、ロック部(50)で係止している。
また、平面視U字状の穿孔体(11)の下端部は、正面視内方を上方に切り欠いた形状とし、この下端部を左右の切刃(15)(15)としており、押圧板(10)の下動で共に下動する、穿孔具を構成している。
上部基枠(1)前内部下方の前後左右には、図1、図2、図10等で示すように、所定間隔幅で下方に案内する前後左右の案内通路(13)(13)を設けており、該案内通路(13)に前述した穿孔体(11)や押圧板(10)等を、上下方向に案内する構成としている。
案内通路(13)(13)下方の上部基枠(1)底面には出口(14)を設けており、ハンドルケース(5)非操作時には、鋼鈑の穿孔体(11)(11)や切刃(15)(15)等の刃物は、案内通路(13)内に維持されている。
上部基枠(1)下面下部に一体的に設けた収納空間(S)には、カセットケース(3)の鍔(4)部を挿入係止する鍔ガイド(4a)と、前述の係止部(34)に挿入する係止爪(35)が設けられており、前部に軟質針群(2)を収納し後部にスライドコマ(32)を配したカセットケース(3)の前後方向部を鍔ガイド(4a)で支え、係止爪(35)で前後移動しないように保持している。
このように、カセットケース(3)の後部上面には突起や穴等の係止部(34)が設けられ、上部基枠(1)内のハンドルケース(5)後方で、収納空間(S)後方上部に上下移動自在に配設したロック具(6)の係止爪(35)と係合することで、カセットケース(3)の前後移動を規制し係止している。
上部基枠(1)下方の収納空間(S)の後端部には、支持台(52)が各壁面間に位置し一体または別体で固定されている。
支持台(52)の中央部には、前方のカセットケース(3)内前部まで達する1本の案内棒(53)と、その外周に配設する前押しバネ(33)を取付けており、前押しバネ(33)はカセットケース(3)内のスライドコマ(32)をブッシュ(59)を介して前方に押圧している。
この支持台(52)から下方に弾性体舌状の弾撥具(9)を一体突出し、突出先端を下部基枠(8)上面に押し当てる構成も考えられる。
スライドコマ(32)の前方移動により、カセットケース(3)内の軟質針群(2)は前方に押圧される。針が無くなると、ケースが押圧される。
(36)は下動バネ、(37)はノブであって、上部基枠(1)後壁(51)面から外方に突出するノブ(37)を下動バネ(36)に逆らって上方に動かすと、ロック具(6)の係止爪(35)がカセットケース(3)後部上面の係止部(34)の穴から外れ、カセットケース(3)は、前押しバネ(33)に押され前方へ押し出される。
これにより、軟質針群(2)が無くなった空のカセットケース(3)は、鍔(4)部を鍔ガイド(4a)から抜き取り、軟質針群(2)を内装している別の新らしいカセットケース(3)に、針に触ることなく容易に交換できる。
次に、ロック具(6)の別図例について、図2で説明する。図1の形態が上下スライド式ロック具であるのに対し、別図例の物は支点(6a)を有し、上部基枠(1)後壁(51)面から外方に突出するノブ(37)を上動バネ(36a)に逆らって下動すると、ロック具(6)の係止爪(35)がカセットケース(3)後部上面の係止部(34)の穴から外れる。このように揺動式にすると、係止爪(35)の作動が容易と成る。
前述したように、カセットケース(3)前方上下部には上下通過開口(16)(17)を設けており、左右穿孔体(11)(11)と左右の切刃(15)(15)並びに分離刃(12)と押圧板(10)の押圧面(10a)が通過する通過口とし、ハンドルケース(5)を押圧操作するとハンドルバネ(29)に逆らって、左右穿孔体(11)(11)が上部基枠(1)の出口(14)を経てカセットケース(3)の上通過開口(16)から下通過開口(17)に達する。(図7、図10、図11、図12、図13で示す。)
また、(63)は安全ノブであって、上部基枠(1)の左側壁(49)のスリット状孔から図22で示すように外側に突出して、孔に沿って前方に移動操作可能としており、作業者の前方操作により、図1で示す内部の爪(64)が中間壁(48)に開口した前孔(65)を経て、ハンドルケース(5)の対応後部に開口したスリット(66)に入り込み、ハンドルケース(5)の下動を規制する。
この操作をすることで、左右穿孔体(11)(11)や切刃(15)(15)が上部基枠(1)下方外方への突き出しを防ぐ安全装置であり、子供が触れたり保管中の誤操作による事故を防止する。
ステープル使用の作業時は、安全ノブ(63)を後方に移動して、爪(64)をスリット(66)から離脱しておく。
また、カセットケース(3)内に収納された軟質針群(2)は前述したように前方に押されているので、最前端軟質針(21a)が、カセットケース(3)内の該上下通過開口(16)(17)部に維持されている。(図1、図11で示す。)
この状態から、左右穿孔体(11)(11)が上通過開口(16)を経て下動を続けると、図12や図15で示すように、平面視U字状の左右穿孔体(11)(11)内周面が、最前端軟質針(21a)の左右夫々の脚(22)(22)の外側方と前後部を接近通過して下動する。
左右穿孔体(11)(11)が下動を続け,図12、図15で示すように、下通過開口(17)に近づくと、先ず穿孔体(11)(11)の後面間上部を左右連結する分離刃(12)が、最前端軟質針(21a)と後方の軟質針(21)を連結している左右の端間連結部(27)(27)に接当する。
それと略同時か少々遅れて押圧板(10)下端の押圧面(10a)が、最前端軟質針(21a)の天板(26)に接当し、以後その最前端軟質針(21a)を下方に押し下げていく。(図13で示す。)
これに伴ない、最前端軟質針(21a)廻りを左右穿孔体(11)(11)やその下端の左右切刃(15)(15)で守りながら、分離刃(12)と押圧板(10)
も共にカセットケース(3)下部の下通過開口(17)から下方に抜け出す。
カセットケース(3)下方には被係止物(k)が位置しているので、左右の切刃(15)(15)が下動し被係止物(k)に突き刺さり、穿孔体(11)に前後と外側方を守られた最前端軟質針(21a)の脚(22)が、被係止物(k)内へと一緒に下動する。
先に述べたように、上部基枠(1)と下部基枠(8)後端部が軸着(28)され、その間に弾撥具(9)を配設して無負荷時は両者の前端間を開口維持状態とし、また、荷重を加えて開口閉鎖状態方向に操作することで、最前端軟質針(21a)での係止を行なう。
次に、下部基枠(8)廻りについて、図2、図13、図16、図17、図18を主体に説明する。
上部基枠(1)側最下端のカセットケース(3)下通過開口(17)から突出する最前端軟質針(21a)の脚(22)対応の下部基枠(8)前部には、熱源(7)を中央部に配し、その左右側方に最前端軟質針(21a)の左右脚(22)(22)先端を中央の熱源(7)側に案内する受座(18)を設けている。
受座(18)の上面には、最前端軟質針(21a)の左右脚(22)(22)先端部を中央側に向かって案内する案内溝(23)(23)と、左右穿孔体(11)(11)及び左右の切刃(15)(15)を挿入する、下方に延びる逃げ孔(24)(24)を設けている。
下部基枠(8)後部には電池である電源(19)が内装され、熱源(7)と電源(19)の間は回路接続され、該回路を入り・切りする回路操作部(20)をもうけている。
熱源(7)は、略四角柱状でベース(38)から上方に延びる支柱(39)と、図16で示す支柱(39)上部まで1重で前後方向に巻き回したニクロム線(40)を主要部品とし、ニクロム線(40)と支柱(39)表面間には断熱布(41)を配して、断熱している。(42)は固定具であって、断熱布(41)の下端部を支柱(39)下部に固定している。
ニクロム線(40)は少なくとも支柱(39)上面で前後方向に設けていれば良く、途中から下方は太いリード線としたり、断熱カバーで覆って過熱を防止している。
図例では、乾電池である電源(19)を下部基枠(8)内部に取付けているが、広い空間部を有する上部基枠(1)内に設けると、下部基枠(8)の上下厚みを薄くでき係止作業性が更に向上する。
電源(19)からの配線は、熱源(7)両端のニクロム線(40)(40)に、夫々、プラス回路(60)とマイナス回路(61)で接続され、図13ではマイナス回路(61)内に回路操作部(20)を設けている。
回路操作部(20)は、ベース(38)が押圧面(10a)に押されて下動する時、接触すると回路が入りとなり熱源(7)の温度を上げ、最前端軟質針(21a)の左右の脚(22)(22)を溶融一体化する。
押圧面(10a)が上動すると、支持バネ(44)またはバネ力のある平板部(45)により回路が切りとなり、熱源(7)への通電を止める。
(62)は主スイッチであり、回路の入り、切りを優先的に行なう。
受座(18)の左右中央部には支柱(39)貫通のための中央孔(43)または切欠きが設けられ、図18では、受座(18)は支柱(39)に沿って上下方向移動自由としている。
支柱(39)の左右側面部や受座(18)両外側の壁面部は、回り止(25)とし、受座(18)の左右回転を防止している。
受座(18)は、支柱(39)貫通のための中央孔(43)を有するコマ部材とする場合、支持バネ(44)を受座(18)とベース(38)間に配設して、受座(18)の所定高さ位置を保持する。
そして、図19で示す別図例の如く、受座(18)の後方に平板部(45)を長く伸ばし、この平板部(45)をバネ効果を有する部材とすれば、支持バネ(44)を廃止することができる。(46)は係止部であって、下部基枠(8)にネジ止めや係合等を行なうための孔を有している。この構成とすれば、支持バネ(44)を廃止することで上下寸法を小さくでき、下部基枠(8)前下部の全体厚みを図21で示すように薄くでき、軟質針(21)での係止作業時に、被係止物(k)下部に間隙が少なくても容易に作業できる。
また図18では、受座(18)と支柱(39)の動きに差を付けているが、軟質針(21)の左右脚(22)脚先と熱源(7)との間隔や、熱源(7)の通電タイミングを変えると、受座(18)と支柱(39)両者を同時に上下しても良い。
即ち、図13様に、左右脚(22)の脚先を中央側に寄せた後、押圧板(10)の押圧面(10a)で軟質針(21)の天板(26)を強く押さえ、この時熱源(7)であるニクロム線(40)に通電し、重ねまたは並べた左右脚(22)(22)を熱で溶かし左右一体化する方式とすれば、同時上下移動でも良い。
軟質針(21)での被係止物(k)係止作業について述べると、上部基枠(1)と下部基枠(8)前側開口部に被係止物(k)を挟み、ハンドルケース(5)をハンドルバネ(29)に逆らって下動すると、ハンドルケース(5)から下方に一体突設する押圧板(10)及びその下方に取付けた、左右穿孔体(11)(11)とその上部後方で左右連結する分離刃(12)が、上部基枠(1)の案内通路(13)から出口(14)を経、カセットケース(3)の上通過開口(16)から進入する。(図13で示す。)
そして、カセットケース(3)内の最前端軟質針(21a)の脚(22)(22)外周囲を左右穿孔体(11)(11)で保護しながら下通過開口(17)に近づくと、分離刃(12)が最前端軟質針(21a)の左右の端間連結部(27)(27)を切断しながら、押圧板(10)下端の押圧面(10a)が、最前端軟質針(21a)の天板(26)に接当し、最前端軟質針(21a)を下方に押し下げていく。
左右穿孔体(11)(11)がカセットケース(3)の下通過開口(17)から外方に出る時、穿孔体(11)下端の切刃(15)により、上下部基枠(1)(8)に挟まれた被係止物(k)には左右穿孔の孔が開けられる。
最前端軟質針(21a)の左右の脚(22)(22)は、左右の穿孔体(11)(11)で夫々の周囲を守られながら、被係止物(k)を貫通し対応の下部基枠(8)前部に設けた熱源(7)と受座(18)部に到達する。
穿孔体(11)(11)と下端の切刃(15)(15)は、被係止物(k)に接当し貫通した後そのまま下動を続けて、受座(18)に設けた逃げ孔(24)(24)内に入る。
平面視U字状の左右穿孔体(11)(11)内周面で覆った最前端軟質針(21a)の左右夫々の脚(22)(22)先端部は、受座(18)に設けた左右の案内溝(23)(23)に沿って中央側に案内される。(図17、図18で示す。)
案内溝(23)は、図示のように、弓なりの溝が左右に夫々設けられ、被係止物(k)の厚みで変化するが、脚(22)(22)先端部が2〜3ミリ重合する。
受座(18)の左右中央部には熱源(7)であるニクロム線(40)が、支柱(39)上で脚の軸心方向と直交方向に配置され、押圧面(10a)に押され下動する受座(18)上の最前端軟質針(21a)の左右夫々の脚(22)(22)は、通電により加熱されたニクロム線(40)で左右の脚(22)(22)先端部を一体溶融化される。
この操作により、被係止物(k)の綴じ部は、切刃(15)で穿孔され、穿孔体(11)で軟質針(21)の脚(22)を守り、押圧面(10a)で天板(26)を押し下げ、受座(18)の案内溝(23)で脚先を重合し、更なる押圧面(10a)の下動で重合脚先を熱源(7)の熱で溶融一体化する。
これにより、軟質針(21)は、ループ状に溶融一体化して、被係止物(k)に対しては自由に接当するのみで接着していないから、被係止物(k)に無理な荷重を与えない。
1 上部基枠 2 軟質針群
3 カセットケース 4 鍔
4a 鍔ガイド 5 ハンドルケース
6 ロック具 7 熱源
8 下部基枠 9 弾撥具
10 押圧板 10a 押圧面
10b 弾性押圧板 10c 揺動軸支
11 穿孔体 12 分離刃
13 案内通路 14 出口
15 切刃 16 上通過開口
17 下通過開口 18 受座
19 電源 20 回路操作部
21 軟質針 21a 最前端軟質針
22 脚 23 案内溝
24 逃げ孔 25 廻り止
26 天板 27 端間連結部
28 軸着 29 ハンドルバネ
30 取付部 31 保持窓
32 スライドコマ 33 前押しバネ
34 係止部 35 係止爪
36 下動バネ 36a 上動バネ
37 ノブ 38 ベース
39 支柱 40 ニクロム線
41 断熱布 42 固定具
43 中央孔 44 支持バネ
45 平板部 46 係止部
47 前壁 48 中間壁
49 側壁 50 ロック部
51 後壁 52 支持台
53 案内棒 54 外ケース
55 内ケース 56 案内壁
57 側壁 58 前壁
59 ブッシュ 60 プラス回路
61 マイナス回路 62 主スイッチ
63 安全ノブ 64 爪
65 前孔 66 スリット
k 被係止物 p 挿入空間部
s 収納空間




















Claims (4)

  1. 箱状の上部基枠(1)の下面部に、内部に軟質針群(2)を内挿した前後方向に長いカセットケース(3)を前後方向に収納する収納空間(S)を設け、上部基枠(1)前上部に上下動自在にハンドルケース(5)を取り付け、上部基枠(1)後部に、収納空間(S)内カセットケース(3)の移動を係止するロック具(6)を設けた該上部基枠(1)と、それ等の下方で前部に熱源(7)を内装した箱状の下部基枠(8)の間に、両者を上下方向に弾撥する弾撥具(9)を介装して上部基枠(1)と下部基枠(8)とを接離可能に取付けたことを特徴とする軟質ステープル打込み器。
  2. ハンドルケース(5)前部に舌様の幅広薄肉状で下方に延びる押圧板(10)を設け、この押圧板(10)下端部の左右両側と後側に左右穿孔体(11)(11)及び分離刃(12)を下方に突出取り付け、上部基枠(1)内部の前端下方に所定間隔幅と厚みで下方に案内する案内通路(13)及び出口(14)を設け、穿孔体(11)下端部を切刃(15)とした軟質ステープル案内具とし、ハンドルケース(5)非操作時には案内通路(13)内に少なくとも左右穿孔体(11)(11)部を位置させ、これ等の下方に配設するカセットケース(3)前方上下部に、該左右穿孔体(11)(11)と左右の切刃(15)(15)と押圧板(10)等が通過する上下通過開口(16)(17)を設け、ハンドルケース(5)押圧操作時に左右穿孔体(11)(11)が上部基枠(1)の出口(14)を経てカセットケース(3)の上通過開口(16)に達することを特徴とした請求項1記載の軟質ステープル打込み器。
  3. 箱状の下部基枠(8)前端内部には、熱源(7)と、その周囲に一体または別体で上下移動する受座(18)を設け、これらの近傍に電源(19)を配設し、熱源(7)と電源(19)間を通電自在に回路接続すると共に、受座(18)の上下移動により回路を切り・入りする回路操作部(20)を設けることを特徴とした請求項1または請求項2記載の軟質ステープル打込み器。
  4. 受座(18)には軟質針(21)の左右脚(22)(22)先端部を中央側に向かって案内する案内溝(23)(23)と、左右穿孔体(11)(11)及び左右の切刃(15)(15)を挿入する逃げ孔(24)(24)を設けると共に、該受座(18)が回り止(25)を介して、上下動可能で回動不能とすることを特徴とした請求項1または2または3記載の軟質ステープル打込み器。








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