JP2012016412A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】着用者の股間の幅に合わせて幅狭に形成することができ、股間部付近での収まりが良好な吸収性物品を提供する。
【解決手段】液透過性のトップシート3と、液不透過性のバックシート4と、これらの間に配されパルプ繊維を含む第1主吸収性コア5とを有する主吸収体2と;主吸収体2の上面の幅方向一方側に設けられた第1補助吸収体11と;主吸収体の上面の幅方向他方側に設けられた第2補助吸収体21とを有し;第1補助吸収体11と第2補助吸収体21は、幅方向xの外方側が第1主吸収性コア5の幅方向xの両側縁より外方で主吸収体2に接合されるとともに、幅方向xの内方側が主吸収体2に接合されず;主吸収体2には、第1主吸収性コア5の幅方向xの両側縁より外方の第1補助吸収体11または第2補助吸収体21が接合されない部分に、長手方向に延びる弾性部材6が設けられている吸収性物品。
【選択図】図3

Description

本発明は、尿パッド、使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の吸収性物品に関するものである。
従来、吸収性コアが幅方向に複数に分割され、この分割された吸収性コア片の間の隙間に弾性部材が長手方向に配された吸収性物品が知られている(特許文献1)。この吸収性物品は、吸収体片の隙間に配された弾性部材の収縮力により、着用者の股間部で吸収性物品のフィット性を高めている。
特開2002−143215号公報
しかし、特許文献1に開示される吸収性物品は、股間部で着用者の肌に対する密着性は高められるが、着用者の股間の幅に適合するように股間部での幅方向のフィット性を高めることは難しい。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、着用者の股間の幅に合わせて幅狭に形成することができ、股間部付近での収まりが良好な吸収性物品を提供することにある。
前記課題を解決することができた本発明の吸収性物品とは、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらの間に配されパルプ繊維を含む第1主吸収性コアとを有する主吸収体と;主吸収体の上面の幅方向一方側に設けられ、第1補助吸収性コアを有する第1補助吸収体と;主吸収体の上面の幅方向他方側に設けられ、第2補助吸収性コアを有する第2補助吸収体とを有し;第1補助吸収体と第2補助吸収体は、幅方向の外方側が、第1主吸収性コアの幅方向両側縁より外方で主吸収体に接合されるとともに、幅方向の内方側が、少なくとも長手方向の中間部において主吸収体に接合されず;主吸収体には、第1主吸収性コアの幅方向両側縁より外方の第1補助吸収体または第2補助吸収体が接合されない部分に、長手方向に延びる弾性部材が設けられているところに特徴を有する。
本発明の吸収性物品は、主吸収体に設けられる弾性部材の収縮力により、主吸収体が、第1主吸収体の幅方向両側縁を基点として、それより外方の部分が立ち上がりやすくなる。その結果、主吸収体の幅方向の一方側に設けられた第1補助吸収体と他方側に設けられた第2補助吸収体が幅方向の内方にスライドして、吸収性物品の幅が狭くなる。そのため、吸収性物品は着用者の股間の幅に合わせて幅狭に形成することができ、吸収性物品の着用者の股間部付近での収まりが良好となる。
第1補助吸収性コアと第2補助吸収性コアはパルプ繊維を含むことが好ましい。この場合、第1補助吸収性コアと第2補助吸収性コアがある程度の剛性を有するようになり、第1補助吸収性コアと第2補助吸収性コアが変形したりして幅方向にスライドしにくくなることが防止されやすくなる。
第1補助吸収体と第2補助吸収体は、幅方向の内方縁から10mm以上の領域が主吸収体に接合しないことが好ましい。このように第1補助吸収体と第2補助吸収体の幅方向の内方側に主吸収体に接合しない部分が形成されれば、第1補助吸収体と第2補助吸収体が幅方向にスライドして、吸収性物品の幅を効果的に狭めることができる。
主吸収体に設けられる弾性部材は、第1主吸収性コアの幅方向両側縁より5mm以上離間していることが好ましい。このように主吸収体に弾性部材が設けられれば、第1補助吸収体と第2補助吸収体が幅方向にスライドして、吸収性物品の幅を効果的に狭めることができる。
第1補助吸収体と第2補助吸収体は、長手方向の中間部で25mm以上離間していることが好ましい。このように第1補助吸収体と第2補助吸収体が設けられれば、第1補助吸収体と第2補助吸収体が幅方向の内方にスライドしても、第1補助吸収体と第2補助吸収体が互いに重なりにくくなり、主吸収体の吸収能力が十分活用されやすくなる。また、尿等が主吸収体に収容されやすくなり、横漏れが防止されやすくなる。
主吸収体は、第1主吸収性コアとバックシートの間に配された第2主吸収性コアを有してもよく、第2主吸収性コアは、不織布シート間に吸水性樹脂を有しパルプ繊維を有しないことが好ましい。第2主吸収性コアは不織布シート間に吸水性樹脂を有しパルプ繊維を有しないため、高い吸収容量を有するにも関わらず、薄型に形成することができる。従って、主吸収体が第2主吸収性コアを有していれば、主吸収体の吸収能力が向上するとともに、第2主吸収性コアを第1主吸収性コアの幅方向の両側縁から延在するように設けても、第1主吸収性コアの幅方向の外方の部分が弾性部材の収縮力により容易に立ち上げられるようになる。
第2主吸収性コアは、第1主吸収性コアより幅方向に広いことが好ましい。このように第2主吸収性コアが設けられれば、第1主吸収性コアの幅方向の外方に移行した尿等が第2主吸収性コアにより吸収され、主吸収体での尿等の吸収能力が向上する。
第2主吸収性コアは、不織布シート間に、吸水性樹脂が配された吸水性樹脂存在領域と、吸水性樹脂存在領域に隣接して長手方向に延在する吸水性樹脂非存在領域とを有し、主吸収体に設けられる弾性部材が吸水性樹脂非存在領域に配されていることが好ましい。主吸収体に設けられる弾性部材が第2主吸収性コアの吸水性樹脂非存在領域に配されていれば、弾性部材の収縮力が吸水性樹脂の存在により阻害されにくくなる。
第2主吸収性コアは、吸水性樹脂非存在領域で、不織布シートどうしが接合されていることが好ましい。このように第2主吸収性コアが形成されていれば、第2主吸収性コアの吸水性樹脂が尿等を吸収して膨潤しても、不織布シートどうしが接合された封止部に吸水性樹脂が侵入しにくくなる。従って、弾性部材の収縮力が吸水性樹脂の存在により阻害されにくくなる。また、封止部では尿等が拡散しやすくなり、第2主吸収性コアにより尿等が速やかに吸収されるようになる。
第1補助吸収体と第2補助吸収体は、幅方向の内方縁に切欠きが形成されていてもよい。この場合、切欠きが形成された部分で第1補助吸収体と第2補助吸収体の間隔が広がり、当該部分で着用者から排泄された尿等のより多くの量を、主吸収体に移行させることができる。従って、尿等の横漏れが防止されやすくなる。
本発明の吸収性物品は、主吸収体の幅方向の一方側に設けられた第1補助吸収体と他方側に設けられた第2補助吸収体が幅方向の内方にスライドすることにより、吸収性物品を着用者の股間の幅に合わせて幅狭に形成することができ、吸収性物品の着用者の股間部付近での収まりが良好となる。
本発明の吸収性物品の一実施態様として、吸収性物品(尿パッド)を肌面側から見た平面図を表す。 図1に示した吸収性物品を外面側から見た平面図を表す。 図1に示した吸収性物品のA−A断面の一例を表す。 図3に示した吸収性物品において、幅方向断面が幅狭に形成された状態を表す。 図1に示した吸収性物品の変形例を表す。 図1に示した吸収性物品のA−A断面の他の一例を表す。
本発明の吸収性物品について、図面を参照して説明する。なお、本発明は、図面に示された実施態様に限定されるものではない。図1は、本発明の吸収性物品として尿パッドを一方面側から見た平面図を表す。図1は、尿パッドを着用した際の着用者の肌に面する側(肌面側)を表している。図2は、図1の尿パッドを他方面側から見た平面図を表す。図2は、尿パッドを着用した際の着用者とは反対側(外面側)を表す。図3は、図1のA−A断面の一例を表す。図4は、図3に示した吸収性物品において、幅方向断面が幅狭に形成された状態を表す。
本願の図では、矢印xが幅方向、矢印yが長手方向を表し、矢印x,yにより形成される面に対して垂直方向が上下方向zを表す。吸収性物品の長手方向とは、吸収性物品を着用者が着用した際、着用者の股間の前後方向に延びる方向を意味する。吸収性物品の幅方向とは、吸収性物品を平面に広げた状態で吸収性物品と同一面上にあり、長手方向と直交する方向を意味する。
吸収性物品1は、液透過性のトップシート3と、液不透過性のバックシート4と、これらの間に配された第1主吸収性コア5とを有する主吸収体2と、主吸収体2の上面の幅方向xの一方側に設けられた第1補助吸収体11と、主吸収体2の上面の幅方向xの他方側に設けられた第2補助吸収体21を有する。なお、本発明において、「上面」とは、吸収性物品を着用した際の着用者側の面を意味し、「下面」とは、吸収性物品を着用した際の着用者とは反対側の面を意味する。吸収性物品1は、主吸収体2により尿等の排泄物が吸収されるとともに、第1補助吸収体11と第2補助吸収体21によっても尿等の排泄物が吸収される。
主吸収体2は、トップシート3とバックシート4と第1主吸収性コア5を少なくとも有する。主吸収体2は、さらに別の吸収性コアを有していてもよく、例えば、後述するようにさらに第2主吸収性コア7を有してもよい。
トップシート3は液透過性であればその材料は特に限定されない。尿等の排泄物はトップシート3を通って第1主吸収性コア5に吸収される。トップシート3としては、例えば、セルロース、レーヨン、コットン等の親水性繊維から形成された不織布や;ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等の疎水性繊維から形成された不織布であって、疎水性繊維の表面が界面活性剤により親水化されたもの等を用いることができる。また、トップシートとして、織布、編布、孔が形成されたプラスチックフィルムを用いてもよい。
バックシート4は液不透過性であれば特にその材料は限定されない。バックシート4は、排泄物が外部へ漏れるのを防ぐ。バックシート4としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等の疎水性繊維から形成された不織布や、プラスチックフィルム等を用いることができる。また、不織布とプラスチックフィルムとの積層体を用いてもよい。
トップシート3やバックシート4として不織布を用いる場合、不織布としては、スパンボンド法、エアスルー法、ポイントボンド法、メルトブロー法、エアレイド法やそれらの製法の組み合わせ等により製造されるものが好ましい。また、スパンボンド法とメルトブロー法を組み合わせたSMS法により製造された不織布を用いてもよい。
第1主吸収性コア5は、トップシート3とバックシート4との間に配され、尿等の排泄物を吸収する。第1主吸収性コア5は少なくともパルプ繊維を含む。第1主吸収性コア5がパルプ繊維を含んでいれば、第1主吸収性コア5はある程度の厚みと剛性を有するようになるため、後述するように第1主吸収性コア5の幅方向xの両側縁より外方に弾性部材6が設けられても、主吸収体2は第1主吸収性コア5が設けられた部分で折れ曲がりにくくなる。つまり、弾性部材6の収縮力により、主吸収体2が、第1主吸収性コア5の幅方向xの両側縁を基点として、それより外方の部分が立ち上がりやすくなる。
第1主吸収性コア5に含まれるパルプ繊維としては、解繊パルプ繊維が好ましく用いられる。また、解繊パルプ繊維は、繊維塊として用いられることが好ましい。
第1主吸収性コア5としては、パルプ繊維等の吸収性材料を所定形状に成形した成形体を用いたり、吸収性材料を紙シート(例えば、ティッシュペーパー)や液透過性不織布等の被覆シートで覆ったものを用いることができる。
第1主吸収性コア5は、パルプ繊維に加え、吸水性樹脂を含んでいてもよい。吸水性樹脂は、吸収性材料の一部として用いられる。吸水性樹脂としては、ポリアクリル酸ナトリウム等のポリアクリル酸系の吸水性樹脂;デンプン−アクリロニトリルグラフト共重合体、デンプン−アクリル酸グラフト共重合体、デンプン−アクリルアミドグラフト共重合体等のデンプン系の吸水性樹脂;ポリビニルアルコール架橋体等のポリビニルアルコール系の吸水性樹脂等を用いることができる。吸水性樹脂としては、高い吸収容量を有する点で、ポリアクリル酸ナトリウム等のポリアクリル酸系の吸水性樹脂を用いることが好ましい。第1主吸収性コア5が吸水性樹脂を有していれば、第1主吸収性コア5の吸収容量を高めることができる。
第1主吸収性コア5は、パルプ繊維に加え、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン繊維や、PET等のポリエステル繊維、ポリアミド繊維等の熱融着性繊維を有してもよい。熱融着性繊維は、吸収性材料の一部として用いられる。熱融着性繊維とは、熱可塑性樹脂からなる繊維を意味する。第1主吸収性コア5にこれらの繊維が含まれていれば、繊維集合層の保形性を高めやすくなる。熱融着性繊維は、尿等の体液との親和性を高めるために、界面活性剤等により親水化処理されていてもよい。
第1主吸収性コア5の目付は、80g/m2以上が好ましく、100g/m2以上がより好ましく、また200g/m2以下が好ましく、180g/m2以下がより好ましい。第1主吸収性コア5の目付が80g/m2以上であれば、第1主吸収性コア5が十分な剛性を有しやすくなる。第1主吸収性コア5の目付が200g/m2以下であれば、吸収性物品1の全体が厚くなり過ぎず、吸収性物品1の装着感が向上する。
第1主吸収性コア5の形状としては、例えば、長方形、砂時計型、ひょうたん型、羽子板型等が挙げられる。なかでも、第1主吸収性コア5は、幅方向xの両側縁が直線形状であることが好ましく、長方形であることがより好ましい。第1主吸収性コア5がこのような形状であれば、第1主吸収性コア5の幅方向xの両側縁より外方に設けられる弾性部材6の収縮力により、主吸収体2は、第1主吸収性コア5の幅方向xの両側縁を起点として、それより外方の部分が立ち上がりやすくなる。
第1主吸収性コア5は、バックシート4より幅方向xに狭く形成されている。すなわち、バックシート4は、第1主吸収性コア5の幅方向xの両側縁から外方に延在している。その結果、主吸収体2には、第1主吸収性コア5の幅方向xの両側縁より外方に、弾性部材6を設けることができる。なお、トップシート3は、幅方向xの長さがバックシート4と同じか、それより短いことが好ましい。
第1主吸収性コア5の幅方向xの両側縁より外方には、長手方向yに延びる弾性部材6が設けられる。第1主吸収性コア5の幅方向xの両側縁より外方に設けられた弾性部材6は、図4に示すように、第1主吸収性コア5の幅方向xの両側縁を起点として、それより外方の主吸収体2の部分を立ち上げるように作用する。その結果、主吸収体2の幅方向xの一方側に設けられた第1補助吸収体11と他方側に設けられた第2補助吸収体21とを吸収性物品1の幅方向xの内方にスライドさせて、吸収性物品1の幅(幅方向xの長さ)を狭くすることができる。そのため、吸収性物品1は、着用者の股間の幅に合わせて幅狭に形成することができ、吸収性物品1の着用者の股間部付近での収まりが良好となる。
弾性部材6としては、ポリウレタン糸、ポリウレタンフィルム、天然ゴム等の通常の吸収性物品に用いられる弾性伸縮材料が用いることができる。弾性部材6は、伸張状態で、ホットメルト接着剤で固定されることが好ましい。例えば、繊度100〜2,500dtexのポリウレタン糸を、倍率1.1〜5.0倍に伸張して配設し、固定する。接合手段としては、ゴム系のホットメルト接着剤を用いることが好ましい。
弾性部材6は、第1主吸収性コア5の幅方向xの両側縁より5mm以上離間して設けられることが好ましく、10mm以上離間して設けられることがより好ましく、15mm以上離間して設けられることがさらに好ましい。弾性部材6が第1主吸収性コア5の幅方向xの両側縁より5mm以上離間して設けられれば、第1および第2補助吸収体11,21が幅方向xにスライドすることにより、吸収性物品1の幅を効果的に狭めることができる。
弾性部材6は主吸収体2に設けられる限り、第1主吸収性コア5を除いて、主吸収体2を構成するいずれの部材に固定されてもよい。弾性部材6はトップシート3に接合されてもよく、バックシート4に接合されてもよく、その両方に接合されてもよい。弾性部材6は、主吸収体2の上面に設けられてもよいし、下面に設けられてもよいし、主吸収体2を構成する部材間に設けられてもよい。さらに後述するように、弾性部材6は第2主吸収性コア7に設けられてもよい。
主吸収体2の上面の幅方向xの一方側には第1補助吸収体11が設けられ、主吸収体2の上面の幅方向xの他方側には第2補助吸収体21が設けられる。第1および第2補助吸収体11,21は、第1および第2補助吸収体11,21の幅方向xの外方側が、第1主吸収性コア5の幅方向xの両側縁より外方で主吸収体2に接合されるとともに、第1および第2補助吸収体11,21の幅方向xの内方側が、長手方向yの中間部において主吸収体2に接合されない。図3では、第1および第2補助吸収体11,21は、接合部10で主吸収体2に接合されている。
第1および第2補助吸収体11,21は、主吸収体2の上面に設けられ、第1主吸収性コア5の幅方向xの両側縁より外方で主吸収体2に接合される限り、主吸収体2のトップシート3に接合されてもバックシート4に接合されてもよい。図3では、第1および第2補助吸収体11,21はトップシート3に接合されているが、例えばトップシート3がバックシート4よりも幅狭な場合は、第1および第2補助吸収体11,21はバックシート4に接合されたり、あるいはトップシート3とバックシート4に跨って接合され得る。
第1および第2補助吸収体11,21は、幅方向xの外方側が主吸収体2に接合され、幅方向xの内方側が少なくとも長手方向yの中間部において主吸収体2に接合されない。第1および第2補助吸収体11,21は、少なくとも長手方向yの中間部において、幅方向xの内方側がいずれの部材にも接合されない。そのため、第1および第2補助吸収体11,21は、第1主吸収性コア5の幅方向xの両側縁より外方に設けられた弾性部材6の収縮力により、幅方向xの内方にスライドできるようになる。
第1および第2補助吸収体11,21は、幅方向xの外方側が、第1主吸収性コア5の幅方向xの両側縁より外方で主吸収体2に接合される。その結果、第1主吸収性コア5の幅方向xの両側縁より外方では主吸収体2と第1および第2補助吸収体11,21との間に隙間が形成されやすくなり、この隙間を利用して尿等が長手方向yに拡散しやすくなる。長手方向yに拡散した尿等は第1主吸収性コア5や第1および第2補助吸収性コア13,23により吸収されるため、吸収性物品1は尿等を速やかに吸収することが可能になる。
第1補助吸収体11は、第1補助吸収性コア13が存在する領域で主吸収体2に接合されることが好ましい。同様に、第2補助吸収体21は、第2補助吸収性コア23が存在する領域で主吸収体2に接合されることが好ましい。このように第1および第2補助吸収体11,21が主吸収体2に接合されれば、弾性部材6の収縮力により、第1および第2補助吸収体11,21が幅方向xの内方にスライドしやすくなる。
第1および第2補助吸収体11,21は、幅方向xの内方側が長手方向yの一部または全部で主吸収体2に接合されないが、幅方向xの内方側は、好ましくは、長手方向yの両端部が主吸収体2に接合され、長手方向yの中間部が主吸収体2に接合されない。なお、中間部は両端部の間に位置する部分を意味する。第1および第2補助吸収体11,21の幅方向xの内方側が、長手方向yの両端部において主吸収体2に接合されれば、第1および第2補助吸収体11,21の幅方向xの内方側がめくり上がりにくくなり、吸収性物品1を好適に使用しやすくなる。また、尿等が第1主吸収性コア5の幅方向xの外方で長手方向yに拡散しても、吸収性物品1の長手方向yの端部を越えて漏れにくくなる。第1および第2補助吸収体11,21は、幅方向xの内方側で、中間部として長手方向yの30%以上90%以下の部分(より好ましくは40%以上80%以下の部分)が主吸収体2に接合されず、残りの部分が主吸収体2に接合されることが好ましい。なお、前記説明した中間部の好ましい範囲は、吸収性物品1に配された弾性部材を伸張させて吸収性物品1を完全に広げた状態に基づく。
第1および第2補助吸収体11,21は、幅方向xの内方縁から10mm以上の領域が主吸収体2に接合しないことが好ましい。すなわち、第1および第2補助吸収体11,21は、幅方向xの内方縁から10mm以上にわたって主吸収体2に接合しない部分が存在することが好ましい。このように第1および第2補助吸収体11,21の幅方向xの内方側に主吸収体2に接合しない部分が形成されれば、第1および第2補助吸収体11,21が幅方向xにスライドして、吸収性物品1の幅を効果的に狭めることが可能となる。より好ましくは、第1および第2補助吸収体11,21は、幅方向xの内方縁から20mm以上の領域が主吸収体2に接合せず、さらに好ましくは、幅方向xの内方縁から30mm以上の領域が主吸収体2に接合しない。
第1補助吸収体11と第2補助吸収体21は、長手方向yの中間部で25mm以上離間していることが好ましい。このように第1補助吸収体11と第2補助吸収体21が設けられれば、第1補助吸収体11と第2補助吸収体21が幅方向xの内方にスライドしても、第1補助吸収体11と第2補助吸収体21が互いに重なりにくくなり、主吸収体2の吸収能力が十分活用されやすくなる。また、尿等が主吸収体2に収容されやすくなり、横漏れが防止されやすくなる。より好ましくは、第1補助吸収体11と第2補助吸収体21は、長手方向yの中間部で40mm以上離間している。なお、前記説明した第1補助吸収体11と第2補助吸収体21の位置関係は、吸収性物品1に配された弾性部材を伸張させて吸収性物品1を完全に広げた状態に基づく。
第1補助吸収体11と第2補助吸収体21は、第1主吸収性コア5に対し、次のように配されることが好ましい。すなわち、第1補助吸収性コア13と第2補助吸収性コア23は、幅方向xの内方縁(内方縁のうち最も内方にある部分)が、第1主吸収性コア5と重なるか、第1主吸収性コア5の幅方向xの両側縁から外方に15mm以内(より好ましくは10mm以内であり、さらに好ましくは5mm以内)にあることが好ましい。この場合、第1主吸収性コア5の幅方向xの外方に第1補助吸収性コア13または第2補助吸収性コア23が重ならない領域が少なくなるため、第1主吸収性コア5の幅方向xの外方に移行した尿等が、第1主吸収性コア5、第1補助吸収性コア13、第2補助吸収性コア23のいずれかに速やかに吸収されやすくなる。
第1補助吸収性コア13と第2補助吸収性コア23は、第1主吸収性コア5と重なる部分が少ないことが好ましい。具体的には、第1補助吸収性コア13と第2補助吸収性コア23は、幅方向xの内方縁(内方縁のうち最も内方にある部分)が、第1主吸収性コア5の幅方向xの両側縁から15mm以内(より好ましくは10mm以内であり、さらに好ましくは5mm以内)にあることが好ましい。この場合、吸収性物品1は厚みが厚くなりすぎず、着用感が向上する。なお、前記説明した第1および第2補助吸収性コア13,23と第1主吸収性コア5の位置関係は、吸収性物品1に配された弾性部材を伸張させて吸収性物品1を完全に広げた状態に基づく。
主吸収体2の弾性部材6は、第1主吸収性コア5の幅方向xの両側縁より外方に設けられるが、第1補助吸収体11と第2補助吸収体21に対する位置関係に関しては、次のように配されることが好ましい。すなわち、弾性部材6は、第1主吸収性コア5の幅方向xの両側縁より外方の第1補助吸収体11と第2補助吸収体21が接合されない部分に設けられることが好ましい。例えば、弾性部材6の全部が、第1補助吸収体11または第2補助吸収体21が主吸収体2に接合される部分(すなわち図3における接合部10)に設けられると、弾性部材6は主吸収体2の幅方向xの外方の部分とともに第1および第2補助吸収体11,21も上方に持ち上げるように作用するため、第1および第2補助吸収体11,21が幅方向xの内方にスライドしにくくなる。つまり、弾性部材6が、第1補助吸収体11または第2補助吸収体21が主吸収体2に接合されない部分に設けられれば、弾性部材6の収縮力により第1および第2補助吸収体11,21を幅方向xの内方にスライドさせて、吸収性物品1の幅(幅方向xの長さ)を狭くしやすくできる。なお、弾性部材6は、少なくとも一部が、第1補助吸収体11または第2補助吸収体21が主吸収体2に接合されない部分に設けられればよい。
弾性部材6は、第1補助吸収体11または第2補助吸収体21が主吸収体2に重なる部分に設けられることが好ましい。このように弾性部材6が設けられれば、弾性部材6は第1および第2補助吸収体11,21を上方に持ち上げつつ、第1主吸収性コア5の幅方向xの外方の部分を立ち上げるように作用するため、第1および第2補助吸収体11,21が幅方向xの内方にスライドしやすくなる。
弾性部材6は、長手方向yに対し、中間部の40%以上にわたって設けられることが好ましく、50%以上にわたって設けられることがより好ましい。弾性部材6が中間部の40%以上にわたって設けられれば、弾性部材6の収縮力により第1主吸収性コア5の幅方向xの外方の部分を立ち上げて、第1および第2補助吸収体11,21を幅方向xの内方にスライドさせやすくなる。なお、弾性部材6は、中間部の領域を越えて延在してもよい。
第1補助吸収体11は少なくとも第1補助吸収性コア13を有すればよく、図3に示すように、第1補助吸収性コア13が第1補助シート12に包まれてもよい。同様に、第2補助吸収体21は少なくとも第2補助吸収性コア23を有すればよく、図3に示すように、第2補助吸収性コア23が第2補助シート22に包まれてもよい。
第1および第2補助吸収性コア13,23としては、第1主吸収性コア5に使用可能な吸収性材料を用いればよく、吸収性材料を所定形状に成形した成形体を用いたり、吸収性材料を紙シート(例えば、ティッシュペーパー)や液透過性不織布等の被覆シートで覆ったものを用いることができる。
第1および第2補助吸収性コア13,23は、吸収性材料としてパルプ繊維を含むことが好ましい。第1および第2補助吸収性コア13,23がパルプ繊維を含んでいれば、第1および第2補助吸収性コア13,23がある程度の剛性を有するようになるため、第1および第2補助吸収体11,21が変形したりして幅方向xにスライドしにくくなることを防止しやすくなる。第1および第2補助吸収性コア13,23に含まれるパルプ繊維としては、第1主吸収性コア5に好適に用いられるパルプ繊維を用いればよい。
第1および第2補助吸収性コア13,23の目付は、80g/m2以上が好ましく、100g/m2以上がより好ましく、また200g/m2以下が好ましく、180g/m2以下がより好ましい。第1および第2補助吸収性コア13,23の目付が80g/m2以上であれば、第1および第2補助吸収性コア13,23が十分な剛性を有しやすくなる。第1および第2補助吸収性コア13,23の目付が200g/m2以下であれば、吸収性物品1の全体の厚みが厚くなりにくくなり、吸収性物品1の装着感が向上する。なお、第1補助吸収性コア13と第2補助吸収性コア23の目付は、同一であっても異なっていてもよい。
第1補助吸収性コア13が第1補助シート12に包まれ、第2補助吸収性コア23が第2補助シート22に包まれる場合、第1および第2補助シート12,22は液透過性であることが好ましい。この場合、着用者から排泄された尿等は、第1および第2補助シート12,22を通って第1および第2補助吸収性コア13,23に吸収されるようになる。尿等は、着用者から排泄されて直接第1および第2補助吸収体11,21に収容されてもよく、主吸収体2の上面に一旦溜められて、その後第1および第2補助吸収体11,21の下面から第1および第2補助吸収体11,21に収容されてもよい。
図3に示された実施態様とは異なるが、第1補助吸収性コア13は第1補助トップシートと第1補助バックシートの間に配されるものでもよく、第2補助吸収性コア23は第2補助トップシートと第2補助バックシートの間に配されるものでもよい。なお、第1および第2補助バックシートとは、主吸収体2側に設けられるシートを意味する。
第1および第2補助トップシートは液透過性であることが好ましく、第1および第2補助バックシートは液透過性であっても液不透過性であってもよい。第1および第2補助バックシートが液透過性であれば、主吸収体2の上面に溜まった尿等を第1および第2補助吸収性コア13,23が吸収できるようになる。第1および第2補助バックシートが液不透過性であれば、尿等の排泄物を主吸収体2に優先的に収容させて、第1および第2補助吸収性コア13,23を長時間にわたり軽量に維持しやすくなる。従って、吸収性物品1を長時間にわたって使用しても、第1および第2補助吸収性コア13,23が幅方向xにスライドしやすくなる。
第1および第2補助シート、第1および第2補助トップシート、ならびに液透過性の第1および第2補助バックシートとしては、主吸収体2のトップシート3として使用可能な材料を用いればよい。液不透過性の第1および第2補助バックシートとしては、主吸収体2のバックシート4として使用可能な材料を用いればよい。
第1および第2補助吸収体11,21の形状は特に限定されないが、図1に示すように、幅方向xの内方縁が直線形状であることが好ましい。前記説明したように主吸収性コア5は幅方向xの両側縁が直線形状であることが好ましいことから、第1および第2補助吸収体11,21の幅方向xの内方縁が直線形状であれば、主吸収性コア5、第1補助吸収体11、第2補助吸収体21のそれぞれが良好に収まりやすくなる。
図5は、図1に示した吸収性物品(尿パッド)の変形例を表すが、第1および第2補助吸収体11,21は、図5に示すように、幅方向xの内方縁に切欠き14,24が形成されていることも好ましい。第1補助吸収体11の幅方向xの内方縁に切欠き14が形成され、第2補助吸収体21の幅方向xの内方縁に切欠き24が形成されれば、切欠き14,24が形成された部分で第1補助吸収体11と第2補助吸収体21の間隔が広がり、当該部分で着用者から排泄された尿等のより多くの量を、主吸収体2に移行させることができる。従って、尿等の横漏れが防止されやすくなる。なお、切欠き14,24は着用者の排尿部が当てられる付近に形成されることが好ましい。
吸収性物品1の上面には、図3に示すように、幅方向xの両側に一対の立ち上がりフラップ31が備えられることが好ましい。立ち上がりフラップ31が備えられることにより、尿等の排泄物の横漏れを防ぐことができる。立ち上がりフラップ31は、図3に示すように、第1および第2補助吸収体11,21に液不透過性のシートを接合し、このシートの幅方向xの内方端に弾性部材32を設けることにより形成されることが好ましい。このように立ち上がりフラップ31を設けることにより、吸収性物品1を着用した際、立ち上がりフラップ31が弾性部材32の収縮力により上方に立ち上がり、防漏壁が形成される。立ち上がりフラップ31を構成する液不透過性のシートとしては、液不透過性のプラスチックフィルムや液不透過性の不織布等を採用すればよい。
立ち上がりフラップ31は、上方に立ち上がる部分の基部に、弾性部材33が設けられることが好ましい。立ち上がりフラップ31の基部に弾性部材33が設けられることにより、弾性部材33が設けられた部分で第1および第2補助吸収体11,21が着用者側に持ち上げられるとともに、第1および第2補助吸収体11,21が長手方向yに対し湾曲するようになる。その結果、第1および第2補助吸収体11,21の着用者へのフィット性が高まる。
次に、本発明の吸収性物品の別の実施態様について図6を参照して説明する。図6は、図1に示した吸収性物品1のA−A断面の他の一例を表す。図6に示した吸収性物品は、主吸収体2に第2主吸収性コア7が設けられ、弾性部材6が第2主吸収性コア7に設けられる以外は、図1〜図4に示した吸収性物品と同じである。従って、下記の説明において、図1〜図4の実施態様と重複する部分の説明は省略する。
主吸収体2は、第1主吸収性コア5とバックシート4の間に配された第2主吸収性コア7を有してもよい。なお第2主吸収性コア7は、不織布シート9,9間に吸水性樹脂8を有しパルプ繊維を有しない。第2主吸収性コア7は不織布シート9,9間に吸水性樹脂8を有するため、高い吸収容量を実現できる。従って、主吸収体2に第2主吸収性コア7を設けることにより、主吸収体2の吸収容量を高めることができる。また、第2主吸収性コア7は不織布シート9,9間にパルプ繊維を有しないため、嵩張らず薄型に形成することができる。従って、第2主吸収性コア7は厚みを薄くして柔軟に形成することができ、第2主吸収性コア7を第1主吸収性コア5の幅方向xの両側縁から延在するように設けても、第1主吸収性コア5の幅方向xの外方の部分を弾性部材6の収縮力により立ち上げることが容易になる。
第2主吸収性コア7に設けられる吸水性樹脂8としては、第1主吸収性コア5に使用可能な吸水性樹脂を用いればよく、高い吸収容量を有する点で、ポリアクリル酸ナトリウム等のポリアクリル酸系の吸水性樹脂を用いることが好ましい。
第2主吸収性コア7に用いられる不織布シート9は液透過性であり、そのような不織布シートとしては、例えば、セルロース、レーヨン、コットン等の親水性繊維;ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド等の疎水性繊維を界面活性剤で親水化したものを用いればよい。
第2主吸収性コア7は、図6に示すように、上側の第1不織布シートと下側の第2不織布シートとからなる2枚の不織布シートの間に吸水性樹脂が配されてもよい。この場合、第1不織布シートと第2不織布シートは、各々1枚の不織布シートから構成されてもよく、2枚以上の不織布シートが重ねられて構成されてもよい。また、第1不織布シートと第2不織布シートとが、1枚の不織布シートが折り目で折り返されて、折り目を挟んで一方側を第1不織布シートとして、他方側を第2不織布シートとしてもよい。この場合、1枚の不織布シートが折り返された内側に吸収性樹脂が配される。
第2主吸収性コア7は、少なくとも第1主吸収性コア5の下面に配されればよいが、図6に示すように、第2主吸収性コア7が第1主吸収性コア5より幅方向xに広いことが好ましい。この場合、第2主吸収性コア7が第1主吸収性コア5の幅方向xの両側縁から延在することとなる。このように第2主吸収性コア7が設けられれば、第1主吸収性コア5の幅方向xの外方に移行した尿等が第2主吸収性コア7により吸収されるようになり、主吸収体2での尿等の吸収能力が向上する。
主吸収体2が第2主吸収性コア7を有する場合、弾性部材6は、トップシート3に固定されても、バックシート4に固定されても、第2主吸収性コア7に固定されてもよい。しかし、主吸収体2が第2主吸収性コア7を有する場合は、弾性部材6が第2主吸収性コア7に設けられることが好ましい。第2主吸収性コア7はトップシート3とバックシート4よりも剛性が高くなるのが一般的であり、第2主吸収性コア7に弾性部材6が設けられれば、弾性部材6の収縮力が第2主吸収性コア7に直接作用し、主吸収体2は、第1主吸収性コア5の幅方向xの外方の部分が立ち上がりやすくなる。その結果、第1および第2補助吸収体11,21が幅方向xの内方にスライドしやすくなる。
第2主吸収性コア7に弾性部材6が設けられる場合、第2主吸収性コア7は、不織布シート9,9間に、吸水性樹脂8が配された吸水性樹脂存在領域と、吸水性樹脂存在領域に隣接して長手方向yに延在する吸水性樹脂非存在領域とを有し、弾性部材6が吸水性樹脂非存在領域に配されることが好ましい。弾性部材6が第2主吸収性コア7の吸水性樹脂非存在領域に配されていれば、弾性部材6の収縮力が吸水性樹脂8の存在により阻害されにくくなる。
吸水性樹脂存在領域と吸水性樹脂非存在領域は、第2主吸収性コア7の長手方向yの長さとほぼ等しい長さを有する略長方形状で設けられることが好ましい。このように吸水性樹脂存在領域と吸水性樹脂非存在領域が設けられれば、第2主吸収性コア7に移行した尿等が長手方向yに拡散しやすくなり、尿等が第2主吸収性コア7によって速やかに吸収されるようになる。また、吸水性樹脂を所定幅で一方向に連続的に散布することにより吸水性樹脂存在領域と吸水性樹脂非存在領域を形成することができるので、第2主吸収性コア7の製造が容易になる。
第2主吸収性コア7は、吸水性樹脂非存在領域で、不織布シート9,9どうしが接合されることが好ましい。このように第2主吸収性コア7が形成されれば、第2主吸収性コア7の吸水性樹脂8が尿等を吸収して膨潤しても、不織布シート9,9どうしが接合された封止部に吸水性樹脂8が侵入しにくくなる。従って、弾性部材6の収縮力が吸水性樹脂8の存在により阻害されにくくなる。また、封止部では尿等が拡散しやすくなり、第2主吸収性コア7により尿等が速やかに吸収されるようになる。
封止部は、第2主吸収性コア7が吸水しても、不織布シート9,9どうしの接合が維持されることが好ましい。従って、不織布シート9,9どうしは、ゴム系接着剤やスチレン系エラストマーで接着することが好ましい。このような接着剤を用いれば、吸水性樹脂8が吸水して膨潤しても、不織布シート9,9どうしの接合が維持されやすくなる。ゴム系接着剤としては、例えば、天然ゴム系、ブチルゴム系、ポリイソプレン等の接着剤が挙げられ、スチレン系エラストマーとしては、例えば、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)等が挙げられる。
上記では、本発明の吸収性物品を尿パッドに適用する場合について説明したが、本発明の吸収性物品は尿パッドに限定されず、使い捨ておむつや生理用ナプキン等にも適用できる。もちろん、吸収性物品を尿パッドに適用する場合も、図面に示した実施態様に限定されない。吸収性物品が使い捨ておむつである場合、使い捨ておむつは、左右に一対の止着部材が設けられ、当該止着部材により着用時にパンツ型に形成するオープン型使い捨ておむつであってもよく、ウェスト開口部と一対の脚開口部とが形成されたパンツ型使い捨ておむつであってもよい。
1: 吸収性物品(尿パッド)
2: 主吸収体
3: トップシート
4: バックシート
5: 第1主吸収性コア
6: 弾性部材
7: 第2主吸収性コア
11: 第1補助吸収体
13: 第1補助吸収性コア
21: 第2補助吸収体
23: 第2補助吸収性コア

Claims (10)

  1. 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらの間に配されパルプ繊維を含む第1主吸収性コアとを有する主吸収体と;
    前記主吸収体の上面の幅方向一方側に設けられ、第1補助吸収性コアを有する第1補助吸収体と;
    前記主吸収体の上面の幅方向他方側に設けられ、第2補助吸収性コアを有する第2補助吸収体とを有し;
    前記第1補助吸収体と前記第2補助吸収体は、幅方向の外方側が、前記第1主吸収性コアの幅方向両側縁より外方で前記主吸収体に接合されるとともに、幅方向の内方側が、少なくとも長手方向の中間部において前記主吸収体に接合されず;
    前記主吸収体には、前記第1主吸収性コアの幅方向両側縁より外方の前記第1補助吸収体または前記第2補助吸収体が接合されない部分に、長手方向に延びる弾性部材が設けられていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記第1補助吸収性コアと前記第2補助吸収性コアはパルプ繊維を含む請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記第1補助吸収体と前記第2補助吸収体は、幅方向の内方縁から10mm以上の領域が、前記主吸収体に接合しない請求項1または2に記載の吸収性物品。
  4. 前記弾性部材は、前記第1主吸収性コアの幅方向両側縁より5mm以上離間して設けられる請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  5. 前記第1補助吸収体と前記第2補助吸収体は、長手方向の中間部で25mm以上離間している請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  6. 前記主吸収体は、前記第1主吸収性コアと前記バックシートの間に配された第2主吸収性コアを有し、
    前記第2主吸収性コアは、不織布シート間に吸水性樹脂を有しパルプ繊維を有しない請求項1〜5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  7. 前記第2主吸収性コアは、前記第1主吸収性コアより幅方向に広い請求項6に記載の吸収性物品。
  8. 前記第2主吸収性コアは、不織布シート間に、吸水性樹脂が配された吸水性樹脂存在領域と、前記吸水性樹脂存在領域に隣接して長手方向に延在する吸水性樹脂非存在領域とを有し、
    前記弾性部材は、前記吸水性樹脂非存在領域に配されている請求項6または7に記載の吸収性物品。
  9. 前記第2主吸収性コアは、前記吸水性樹脂非存在領域で、前記不織布シートどうしが接合されている請求項8に記載の吸収性物品。
  10. 前記第1補助吸収体と前記第2補助吸収体は、幅方向の内方縁に切欠きが形成されている請求項1〜9のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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