JP2018071832A - エネルギ供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】漏洩判定回避用停止処理を実行している間、暖房を行うために燃料を消費しても、燃料ガス非消費状態を適切にもたらすことが可能となるエネルギ供給システムの提供。【解決手段】燃料ガス非消費状態が漏洩判定用期間の間に生じないときに警報作動する又は燃料ガスの供給を遮断するマイコンメータMと発電部Haを備えるエネルギ供給部Hと運転制御部Cとを備え、燃料ガス非消費状態が生じない期間が漏洩判定用期間に到達する前に、発電部Haの運転を起動禁止解除条件が満たされるまで停止する漏洩判定回避用停止処理を実行するエネルギ供給システムであって、運転制御部Cは、漏洩判定回避用停止処理を実行している間、暖房開始条件が満たされると、暖房用燃焼器Jの熱媒加熱運転を、燃料ガスGの燃焼が連続する燃焼継続期間と燃焼が停止される燃焼停止期間とが交互に繰り返される間欠燃焼によって行わせ、燃焼停止期間は設定判定時間以上の長さである。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料ガスの通流量が設定判定量以下となる状態が設定判定時間以上連続することを含む所定の判定条件を満たす燃料ガス非消費状態が漏洩判定用期間の間に生じないときには、警報作動する又は燃料ガスの供給を遮断するマイコンメータと、当該マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを用いて発電する発電部を備えるエネルギ供給部と、当該エネルギ供給部の運転を制御する運転制御部とを備えるエネルギ供給システムに関する。
燃料ガスの通流量が設定判定量以下となる状態が設定判定時間以上連続することを含む所定の判定条件を満たす燃料ガス非消費状態が漏洩判定用期間の間に生じなかった場合、マイコンメータは警報作動する又は燃料ガスの供給を遮断する。マイコンメータが警報作動した場合、例えば、通報を受けた作業員が、燃料ガスの供給を遮断して、実際に燃料ガスが漏れていないか否かの点検を行わなければならない面倒がある。また、マイコンメータが燃料ガスの供給を遮断した場合には、マイコンメータを燃料ガスの供給状態に復旧する操作を行わなければならない面倒がある。そのため、マイコンメータが、燃料ガス非消費状態が漏洩判定用期間の間に生じなかったことにより警報作動することを回避できれば及び燃料ガスの供給を遮断することを回避できれば好ましい。
但し、マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを用いて発電する発電部が設けられているエネルギ供給システムでは、発電部の運転と停止とを頻繁に繰り返すのではなく、発電部が比較的長い期間、連続して運転されることが多い。そのため、発電部が漏洩判定用期間(例えば、30日)を超えて運転を継続すると、燃料ガスの通流量が設定判定量(例えば、1.0L/h)以下となる状態を継続する継続時間に基づいて求められる燃料ガス非消費状態が漏洩判定用期間の間に生じないため、マイコンメータが警報作動や燃料ガスの供給の遮断をしてしまうという事態が発生する。
特許文献1に記載のエネルギ供給システムは、漏洩判定用期間(30日)の2日前に相当する日(28日)又は1日前に相当する日(29日)に発電部の運転を停止させ、そして、発電部の運転を停止した後においては、エネルギ供給部へ燃料ガスを供給しない時間が設定継続時間(60分)に対応する所定時間(60分)を継続したか否かを判断し、所定時間を継続した場合には、起動禁止解除条件が満たされたとして、発電部を再起動するように構成されている。
特許文献2に記載のエネルギ供給システムは、漏洩判定用期間(30日)の3日前に相当する日(27日)において、発電部を1日中停止させ、そして、1日が経過すると、起動禁止解除条件が満たされた状態として、発電部の運転が許可されるように構成されている。
このように、特許文献1及び特許文献2に記載のエネルギ供給システムでは、燃料ガス非消費状態が生じない期間が漏洩判定用期間に到達する前に、少なくとも発電部では燃料ガスを消費させない期間を意図的に設けることで、燃料ガス非消費状態を発生させるように試みている。
特開2005−353292号公報 特開2008−190755号公報
マイコンメータを経由して燃料ガスが供給されるのは発電部だけではない。例えば、エネルギ供給システムに、マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを燃焼して得られる燃焼熱を利用して、暖房対象空間を暖めるための暖房用熱媒を加熱する熱媒加熱運転を行う暖房用燃焼器が設けられることもある。そのため、利用者が暖房装置の運転開始を指令することで暖房開始条件が満たされると、運転停止を指令することで暖房停止条件が満たされるまで、暖房用熱媒を加熱するために燃料ガスが消費される。
そして、暖房用燃焼器で連続燃焼が行われている場合には、及び、暖房用燃焼器での間欠燃焼が、その燃焼停止期間の長さを上記設定判定時間よりも短くした状態で行われている場合には、マイコンメータを経由して供給される燃料ガスの消費が中断される期間が上記設定判定時間より短くなることはないため、燃料ガス非消費状態が発生したと見なされる判定条件を満足することはない。つまり、少なくとも発電部では燃料ガスを消費させないことで、燃料ガス非消費状態を意図的に発生させるように試みているとしても、暖房用熱媒を加熱するために暖房用燃焼器で燃料ガスを燃焼させてしまうと、燃料ガス非消費状態が発生することはない。加えて、発電部の運転を停止させるという漏洩判定回避用停止処理の実行が無駄になってしまう。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、漏洩判定回避用停止処理を実行している間、暖房を行うために燃料を消費しても、燃料ガス非消費状態を適切にもたらすことが可能となるエネルギ供給システムを提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係るエネルギ供給システムの特徴構成は、燃料ガスの通流量が設定判定量以下となる状態が設定判定時間以上連続することを含む所定の判定条件を満たす燃料ガス非消費状態が漏洩判定用期間の間に生じないときには、警報作動する又は燃料ガスの供給を遮断するマイコンメータと、当該マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを用いて発電する発電部を備えるエネルギ供給部と、当該エネルギ供給部の運転を制御する運転制御部とを備え、
前記運転制御部は、前記燃料ガス非消費状態が生じない期間が前記漏洩判定用期間に到達する前に、前記発電部の運転を起動禁止解除条件が満たされるまで停止する漏洩判定回避用停止処理を実行するように構成されているエネルギ供給システムであって、
前記エネルギ供給部は、前記マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを燃焼して得られる燃焼熱を利用して、暖房対象空間を暖めるための暖房用熱媒を加熱する熱媒加熱運転を行う暖房用燃焼器を有し、
前記運転制御部は、前記漏洩判定回避用停止処理を実行している間、暖房開始条件が満たされると、暖房停止条件が満たされるまで、前記暖房用燃焼器の前記熱媒加熱運転を燃料ガスの間欠燃焼によって行わせ、
前記間欠燃焼は、燃料ガスの燃焼が連続する燃焼継続期間と、燃料ガスの燃焼が停止される燃焼停止期間とが交互に繰り返される燃焼運転であり、前記燃焼停止期間は前記設定判定時間以上の長さである点にある。
上記特徴構成によれば、運転制御部は、発電部の運転を停止する漏洩判定回避用停止処理を実行している間、暖房開始条件が満たされると、暖房停止条件が満たされるまで、暖房用燃焼器の熱媒加熱運転を燃料ガスの間欠燃焼によって行わせる。ここで、間欠燃焼の燃料停止期間の長さは設定判定時間以上の長さである。つまり、暖房用燃焼器で燃料ガスを間欠燃焼させている間にも、マイコンメータを経由して供給される燃料ガスの消費が中断される期間が上記設定判定時間以上になるため、燃料ガス非消費状態が発生したと見なされる判定条件を満足する時期が存在し得る。その結果、漏洩判定回避用停止処理を実行している間、即ち、少なくとも発電部では燃料ガスを消費させないことで燃料ガス非消費状態を発生させるように試みている間に暖房用燃焼器で燃料ガスを燃焼させても、発電部の運転を停止させるという漏洩判定回避用停止処理の実行が無駄になることはない。
加えて、間欠燃焼における燃焼停止期間が設定判定時間以上の長さになっても、その間に燃焼熱による暖房用熱媒の加熱は行われないが、暖房用熱媒がある程度の温度を維持していれば、暖房対象空間の温度が急激に低下することもない。その結果、燃料ガスの間欠燃焼によって燃焼継続期間と燃焼停止期間とが交互に繰り返されていれば、燃焼停止期間が設定判定時間以上の長さになっても、暖房対象空間を暖めるという目的は十分に達成される。
従って、漏洩判定回避用停止処理を実行している間、暖房を行うために燃料を消費しても、燃料ガス非消費状態を適切にもたらすことが可能となるエネルギ供給システムを提供できる。
本発明に係るエネルギ供給システムの別の特徴構成は、前記エネルギ供給部は、前記マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを燃焼して得られる燃焼熱を利用して凍結防止対象を加熱する凍結防止用燃焼器を有し、
前記運転制御部は、
前記漏洩判定回避用停止処理を実行していない間に凍結防止開始条件が満たされると、前記凍結防止用燃焼器を燃焼作動させる凍結防止運転処理を実行し、
前記漏洩判定回避用停止処理を実行している間に前記暖房用燃焼器の前記熱媒加熱運転を前記間欠燃焼によって行わせているとき、前記凍結防止開始条件が満たされた後の前記燃焼継続期間内に前記凍結防止用燃焼器を燃焼作動させて前記凍結防止運転処理を実行し、及び、前記燃焼停止期間内に前記凍結防止用燃焼器を燃焼作動させない点にある。
上記特徴構成によれば、運転制御部は、漏洩判定回避用停止処理を実行していない間に凍結防止開始条件が満たされると、凍結防止用燃焼器を燃焼作動させる凍結防止運転処理を実行する。その結果、凍結防止対象が加熱されて、その凍結が防止される。
これに対して、運転制御部は、漏洩判定回避用停止処理を実行している間に暖房用燃焼器の熱媒加熱運転を間欠燃焼によって行わせているとき、凍結防止開始条件が満たされた後の燃焼継続期間内に凍結防止用燃焼器を燃焼作動させて凍結防止運転処理を実行し、及び、燃焼停止期間内に凍結防止用燃焼器を燃焼作動させない。つまり、漏洩判定回避用停止処理を実行している間に暖房用燃焼器の熱媒加熱運転を間欠燃焼によって行わせているとき、凍結防止用燃焼器を燃焼作動させるとしても、それは暖房用燃焼器で燃料ガスを燃焼させている燃焼継続期間内に限られる。その結果、漏洩判定回避用停止処理を実行している間、即ち、少なくとも発電部では燃料ガスを消費させないことで燃料ガス非消費状態を発生させるように試みている間に暖房用燃焼器及び凍結防止用燃焼器で燃料ガスを燃焼させるとしても、少なくともマイコンメータを経由して供給される燃料ガスの消費が中断される期間が上記設定判定時間以上になることは確保される。
本発明に係るエネルギ供給システムの更に別の特徴構成は、前記発電部は、燃料ガスを水蒸気改質して水素ガスを生成する水素ガス生成処理を行う改質処理装置と、前記水素ガス生成処理によって生成された水素ガスを利用した発電運転を行う燃料電池とを有し、
前記運転制御部は、
前記発電部を停止する際には、前記改質処理装置での前記水素ガス生成処理を停止させた後、前記発電部の内部の保圧対象領域に前記マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを充填して前記保圧対象領域の圧力を第1設定適正圧力以上にした状態で封止する第1充填処理を実行し、その後、前記漏洩判定回避用停止処理を実行していない間に前記保圧対象領域での圧力が前記第1設定適正圧力未満の第1下限圧力に低下することで補充開始条件が満たされると、前記発電部の内部に燃料ガスを補充して前記保圧対象領域の圧力を前記第1設定適正圧力以上にする第1保圧処理を実行し、
前記漏洩判定回避用停止処理を実行している間に前記暖房用燃焼器の前記熱媒加熱運転を前記間欠燃焼によって行わせているとき、前記補充開始条件が満たされた後の前記燃焼継続期間内に前記第1保圧処理を実行し、及び、前記燃焼停止期間内に前記第1保圧処理を実行しない点にある。
上記特徴構成によれば、運転制御部は、発電部の内部に燃料ガスを補充して保圧対象領域の圧力を第1設定適正圧力以上にする第1保圧処理を実行することで、保圧対象領域に酸素(空気)などが侵入することを防止できる。従って、保圧対象領域内の触媒の酸化劣化等を抑制することができる。
加えて、運転制御部は、漏洩判定回避用停止処理を実行している間に暖房用燃焼器の熱媒加熱運転を間欠燃焼によって行わせているとき、補充開始条件が満たされた後の燃焼継続期間内に第1保圧処理を実行し、及び、燃焼停止期間内に第1保圧処理を実行しない。つまり、漏洩判定回避用停止処理を実行している間に暖房用燃焼器の熱媒加熱運転を間欠燃焼によって行わせているとき、第1補圧処理を行って燃料ガスを消費するとしても、それは暖房用燃焼器で燃料ガスを燃焼させている燃焼継続期間内に限られる。その結果、漏洩判定回避用停止処理を実行している間、即ち、少なくとも発電部では燃料ガスを消費させないことで燃料ガス非消費状態を発生させるように試みている間に暖房用燃焼器で燃料ガスを燃焼させ及び第1補圧処理で燃料ガスを消費するとしても、少なくともマイコンメータを経由して供給される燃料ガスの消費が中断される期間が上記設定判定時間以上になることは確保される。
本発明に係るエネルギ供給システムの更に別の特徴構成は、前記運転制御部は、前記第1充填処理として、前記保圧対象領域としての前記改質処理装置の内部に前記マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを充填して前記改質処理装置の内部の圧力を前記第1設定適正圧力以上にした状態で封止する処理を実行し、
前記第1保圧処理として、前記改質処理装置の内部に燃料ガスを補充して前記改質処理装置の内部の圧力を前記第1設定適正圧力以上にする処理を実行する点にある。
上記特徴構成によれば、運転制御部は、保圧対象領域としての改質処理装置の内部に燃料ガスを補充してその圧力を第1設定適正圧力以上にする第1保圧処理を実行することで、改質処理装置に酸素(空気)などが侵入することを防止できる。従って、改質処理装置内部の触媒の酸化劣化等を抑制することができる。
本発明に係るエネルギ供給システムの更に別の特徴構成は、前記運転制御部は、前記発電部を停止する際には、前記燃料電池での前記発電運転を停止させた後、前記燃料電池の燃料極領域に前記改質処理装置を経由して供給されるガスを充填して第2設定適正圧力以上にした状態で前記燃料極領域を封止する第2充填処理を実行し、その後、前記燃料極領域の圧力が前記第2設定適正圧力未満の第2下限充填圧に低下すると、前記改質処理装置の内部に存在するガスを前記燃料極領域に補充して前記燃料極領域の圧力を前記第2設定適正圧力以上にする第2保圧処理を実行する点にある。
上記特徴構成によれば、運転制御部は、燃料電池の内部に、改質処理装置の内部に存在するガスを補充してその圧力を第2設定適正圧力以上にする第2保圧処理を実行することで、燃料電池の燃料極領域に酸素(空気)などが侵入することを防止できる。従って、燃料電池の燃料極の触媒の酸化劣化等を抑制することができる。
本発明に係るエネルギ供給システムの更に別の特徴構成は、前記運転制御部は、前記漏洩判定回避用停止処理を実行している間に前記エネルギ供給部での前記マイコンメータを経由して供給される燃料ガスの利用が停止されているとき、
前記暖房用燃焼器の前記熱媒加熱運転における前記燃焼継続期間での燃料ガスの燃焼開始タイミングになると、前記エネルギ供給部での前記マイコンメータを経由して供給される燃料ガスの利用が停止してからの経過時間が前記設定判定時間以上になった後で、前記暖房用燃焼器の前記熱媒加熱運転における前記燃焼継続期間での燃料ガスの燃焼を開始する点にある。
上記特徴構成によれば、エネルギ供給部でのマイコンメータを経由して供給される燃料ガスの利用が停止した後、次に暖房用燃焼器の熱媒加熱運転のために燃料ガスが利用されるまでの間隔は上記設定判定時間以上になる。つまり、エネルギ供給部での燃料ガスの利用が停止した後、暖房用燃焼器の熱媒加熱運転における燃焼継続期間での燃料ガスの燃焼(間欠燃焼)を開始するまでの間に、燃料ガス非消費状態が発生したと見なされる判定条件を満足する時期が存在し得る。その結果、漏洩判定回避用停止処理を実行している間、即ち、少なくとも発電部では燃料ガスを消費させないことで燃料ガス非消費状態を発生させるように試みている間に暖房用燃焼器で燃料ガスを燃焼させるとしても、少なくともマイコンメータを経由して供給される燃料ガスの消費が中断される期間が上記設定判定時間以上になることは確保される。
本発明に係るエネルギ供給システムの更に別の特徴構成は、前記エネルギ供給部は、前記マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを燃焼して得られる燃焼熱により凍結防止対象を加熱する凍結防止用燃焼器を有し、
前記運転制御部は、
前記漏洩判定回避用停止処理を実行していない間に凍結防止開始条件が満たされると、前記凍結防止用燃焼器を燃焼作動させる凍結防止運転処理を実行し、
前記漏洩判定回避用停止処理を実行している間に前記凍結防止開始条件が満たされると、前記エネルギ供給部での前記マイコンメータを経由して供給される燃料ガスの利用が停止されているとき、当該停止してからの経過時間が前記設定判定時間以上になった後で、前記凍結防止用燃焼器を燃焼作動させて前記凍結防止運転処理を開始する点にある。
上記特徴構成によれば、エネルギ供給部でのマイコンメータを経由して供給される燃料ガスの利用が停止した後、次に凍結防止用燃焼器で燃料ガスが燃焼作動されるまでの間隔は上記設定判定時間以上になる。つまり、その間に燃料ガス非消費状態が発生したと見なされる判定条件を満足する時期が存在し得る。その結果、漏洩判定回避用停止処理を実行している間、即ち、少なくとも発電部では燃料ガスを消費させないことで燃料ガス非消費状態を発生させるように試みている間に凍結防止用燃焼器で燃料ガスを燃焼させるとしても、少なくともマイコンメータを経由して供給される燃料ガスの消費が中断される期間が上記設定判定時間以上になることは確保される。
本発明に係るエネルギ供給システムの更に別の特徴構成は、前記発電部は、燃料ガスを水蒸気改質して水素ガスを生成する水素ガス生成処理を行う改質処理装置と、前記水素ガス生成処理によって生成された水素ガスを利用した発電運転を行う燃料電池とを有し、
前記運転制御部は、
前記発電部を停止する際には、前記改質処理装置での前記水素ガス生成処理を停止させた後、前記発電部の内部の保圧対象領域に前記マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを充填して前記保圧対象領域の圧力を第1設定適正圧力以上にした状態で封止する第1充填処理を実行し、その後、前記保圧対象領域での圧力が前記第1設定適正圧力未満の第1下限圧力に低下することで補充開始条件が満たされると、前記発電部の内部に燃料ガスを補充して前記保圧対象領域の圧力を前記第1設定適正圧力以上にする第1保圧処理を実行し、
前記漏洩判定回避用停止処理を実行している間に前記補充開始条件が満たされると、前記エネルギ供給部での前記マイコンメータを経由して供給される燃料ガスの利用が停止されているとき、当該停止してからの経過時間が前記設定判定時間以上になった後で、前記発電部の内部に燃料ガスを補充して前記第1保圧処理を開始する点にある。
上記特徴構成によれば、エネルギ供給部でのマイコンメータを経由して供給される燃料ガスの利用が停止した後、次に第1保圧処理のために燃料ガスが利用されるまでの間隔は上記設定判定時間以上になる。つまり、その間に燃料ガス非消費状態が発生したと見なされる判定条件を満足する時期が存在し得る。その結果、漏洩判定回避用停止処理を実行している間、即ち、少なくとも発電部では燃料ガスを消費させないことで燃料ガス非消費状態を発生させるように試みている間に第1保圧処理で燃料ガスを消費するとしても、少なくともマイコンメータを経由して供給される燃料ガスの消費が中断される期間が上記設定判定時間以上になることは確保される。
エネルギ供給システムの概略構成図 改質処理装置の構成を示すブロック図 熱源部の構成を示すブロック図 暖房用燃焼器の連続燃焼を説明する図 暖房用燃焼器の間欠燃焼を説明する図 漏洩判定回避処理を示すフローチャート 暖房運転処理及び凍結防止運転処理の実行タイミングを説明する図 暖房運転処理及び凍結防止運転処理の実行タイミングを説明する図 暖房運転処理及び保圧処理の実行タイミングを説明する図 暖房運転処理及び保圧処理の実行タイミングを説明する図 暖房運転処理の実行タイミングを説明する図 凍結防止運転処理の実行タイミングを説明する図 保圧処理の実行タイミングを説明する図 保圧処理及び暖房運転処理及び凍結防止運転処理の実行タイミングを説明する図
〔第1実施形態〕
以下、本発明に係るエネルギ供給システムについて図面に基づいて説明する。
(エネルギ供給部Hの全体構成)
図1に示すように、エネルギ供給システムは、マイコンメータMと、マイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGを用いて発電する発電部Haを備えるエネルギ供給部Hと、エネルギ供給部Hの運転を制御する運転制御部Cとを備える。例えば、エネルギ供給部Hとして、超音波式のマイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGを用いて発電する発電部Ha及び熱源部Hbを備える熱電併給部が備えられ、熱源部Hbには、発電部Haの排熱を回収した湯水を貯湯する貯湯タンク1と、マイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGを用いて燃焼する補助熱源機2とが備えられている。
補助熱源機2は、暖房用燃焼器J、及び、給湯用燃焼器K、及び、熱源部Hbの凍結防止用燃焼器Nとして機能することになり、その詳細は後述する。
尚、マイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGは、ガスコンロ等の種々のガス消費機器に供給されることになるが、本実施形態においては、ガス消費機器についての説明は省略する。
マイコンメータMは、燃料ガスGの通流量が設定判定量以下となる状態が設定判定時間以上連続することを含む所定の判定条件を満たす燃料ガス非消費状態が漏洩判定用期間の間に生じないときには、警報作動する又は燃料ガスGの供給を遮断する機能を備えている。例えば、超音波式のマイコンメータMの場合、マイコンメータMの漏洩判定用期間(例えば30日間)において、燃料ガス非消費状態であると見なされるための判定条件(即ち、燃料ガスGの通流量が設定判定量(例えば、1.0L/h)以下となる状態が設定判定時間以上(例えば、2分以上)である場合の継続時間の積算値が設定値以上(例えば、60分)となる条件)が満たされなければ、マイコンメータMは警報作動する又は燃料ガスGの供給を遮断する
ちなみに、燃料ガスGは、都市ガス、プロパンガス等の炭化水素を含むガスである。
発電部Haは、燃料ガスGを水蒸気改質して水素ガスを生成する水素ガス生成処理を行う改質処理装置3と、その水素ガス生成処理によって生成された水素ガスを利用した発電運転を行う固体高分子形の燃料電池4とを有する。
燃料電池4は、燃料極4n及び酸素極4sを備えるセルを積層して構成され、加えてセルを冷却するための冷却水が通流する通流部4dを備える。
燃料電池4が発生する熱を冷却水にて回収する冷却水循環路5Aと、貯湯タンク1の湯水が循環する湯水循環路5Bと、冷却水循環路5Aを循環する冷却水と湯水循環路5Bを循環する湯水とを熱交換する熱交換部5Cとが設けられている。
冷却水循環路5Aには、冷却水循環ポンプPa及び冷却水貯留タンクQが設けられ、湯水循環路5Bには、湯水循環ポンプPbが設けられている。
そして、熱交換部5Cで、湯水循環路5Bを通流する湯水を冷却水循環路5Aを循環する冷却水にて加熱することにより、貯湯タンク1に高温の湯水を貯湯し、貯湯した湯水を用いて、給湯、暖房、及び、浴槽水の追焚を行うように構成され、貯湯タンク1に貯湯した熱量では不足する場合には、補助熱源機2を作動させるように構成されており、その詳細は後述する。
燃料電池4の電力の出力側には、系統連系用のインバータ6が設けられており、このインバータ6は、燃料電池4の発電電力を商用電源7から受電する受電電力と同じ電圧及び同じ周波数にするように構成されている。
商用電源7は、例えば、単相3線式100/200Vであり、受電電力供給ライン8を介して、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの電力負荷9に電気的に接続されている。
インバータ6は、発電電力供給ライン10を介して受電電力供給ライン8に電気的に接続され、燃料電池4からの発電電力がインバータ6及び発電電力供給ライン10を介して電力負荷9に供給されるように構成されている。
受電電力供給ライン8には、商用電源7からの受電電力を計測する受電電力計測部11が設けられている。この受電電力計測部11は、受電電力供給ライン8において商用電源7側に電流が流れる、いわゆる逆潮流が発生するか否かも検出できる。
そして、逆潮流が生じないように、インバータ6により燃料電池4から受電電力供給ライン8に供給される電力が制御され、そして、燃料電池4による発電電力の余剰電力は、その余剰電力を熱に換えて回収する電気ヒータ12に供給されるように構成されている。
電気ヒータ12は、複数の電気ヒータ部分から構成され、電気ヒータ12は、上述した湯水循環路5Bを通流する湯水を加熱するように設けられている。
電気ヒータ12の複数の電気ヒータ部分は、スイッチ回路13によりON/OFFが切り換えられる。スイッチ回路13は、余剰電力の大きさが大きくなるほど、電気ヒータ12の消費電力が大きくなるように、余剰電力の大きさに応じて電気ヒータ12の消費電力を調整するように構成されている。
発電部Haには、改質処理装置3や燃料電池4の運転を制御する発電用制御部Caが設けられ、熱源部Hbには、熱源部Hbの運転を制御する熱源用制御部Cbが設けられており、エネルギ供給部Hの運転を制御する運転制御部Cが、発電用制御部Caと熱源用制御部Cbとから構成されている。
発電用制御部Caと熱源用制御部Cbとは、各種の情報を通信自在に構成され、また、発電用制御部Caと熱源用制御部Cbとに対して、運転開始指令や運転停止指令等の各種の情報を指令するリモコンRが設けられている。
(改質処理装置3)
次に、改質処理装置3について説明を加える。
図2に示すように、マイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGを燃料ポンプ15にて圧送する燃料供給路16が設けられ、その燃料供給路16にて供給される燃料ガスGに対して脱硫作用する脱硫器17が設けられている。
供給される水を気化させて水蒸気を生成する水蒸気生成器18が設けられ、脱硫器17からの脱硫燃料ガスを水蒸気生成器18からの水蒸気にて改質処理して水素含有ガスを生成する改質器19が設けられている。
また、改質器19にて改質処理された改質ガス中に含まれる一酸化炭素を二酸化炭素に変成処理する変成器20、変成器20にて変成処理された変成ガスの全量が供給されて、その供給される変成ガス中の水蒸気を凝縮させるべく冷却するガス冷却器21、及び、ガス冷却器21による冷却にて変成ガス中の水蒸気が凝縮した凝縮水を分離する気水分離器22が設けられている。
気水分離器22にて凝縮水が分離された変成ガスの一部が一酸化炭素選択酸化器23に供給されて、その供給される変成ガス中に含まれる一酸化炭素が選択酸化され、一酸化炭素選択酸化器23からの水素含有ガスが、発電用燃料ガスとして、燃料電池用供給路24を通して燃料電池4の燃料極4nに供給されるように構成されている。
また、気水分離器22にて凝縮水が分離された変成ガスの残部が、脱硫処理用の水素含有ガスとして、脱硫リサイクル路25を通して燃料供給路16の燃料ガスGに混合供給されるように構成されている。
ちなみに、ガス冷却器21と気水分離器22とは、通常運転時においては、上述の如く、変成器20にて変成処理された変成ガス中の水蒸気を分離させることになり、そして、後述するガスパージ処理においては、改質処理装置3の内部に残留する水蒸気を分離するように構成されている。
以上の通り、改質処理装置3は、燃料供給路16を通して供給される燃料ガスGを改質器19において水蒸気改質処理して水素含有ガスを発生させ、改質器19にて発生させた水素含有ガスを、変成器20、一酸化炭素選択酸化器23の順に通過させて、水素含有ガスに含まれる一酸化炭素濃度を低減させるようにし、一酸化炭素濃度の低い水素含有ガスを、発電用燃料ガスとして、燃料電池用供給路24にて燃料電池4に供給するように構成されている。
(改質処理装置3の詳細)
以下、改質処理装置3の各部について説明を加える。
上述の説明から明らかな如く、燃料供給路16を通して供給される燃料ガスGが、脱硫器17、改質器19、変成器20、ガス冷却器21、気水分離器22、一酸化炭素選択酸化器23を通して流動することになるから、脱硫器17、改質器19、変成器20、ガス冷却器21、気水分離器22、一酸化炭素選択酸化器23が、記載順にガス処理流路27にて接続されている。
燃料電池用供給路24を通して燃料電池4の燃料極4nに供給された水素含有ガスのうちの発電に使用されない残部ガスが、燃料電池4の燃料極4nから排燃料ガス(以下、オフガスと略称)として排出され、そのオフガスを燃焼用ガスとして、改質器19の改質器バーナ19aに供給するオフガス路26が設けられている。
つまり、燃料電池4から排出される発電反応後のオフガスを、改質器バーナ19aにて燃焼用空気路29からの燃焼用空気にて燃焼させて、改質触媒を改質反応が可能な状態に加熱するように構成されている。
水蒸気生成器18からの水蒸気を導く水蒸気路28が、脱硫器17と改質器19とを接続するガス処理流路27に接続されて、脱硫器17にて脱硫された燃料ガスGと水蒸気生成器18にて生成された水蒸気とを改質器19に供給するように構成されている。
燃料供給路16には、燃料ガスGの供給を断続する燃料バルブV1が設けられ、燃料電池用供給路24には、生成ガス出口バルブV2が設けられ、オフガス路26には、改質器バーナ19aへのオフガスの供給を断続する電池出口バルブV6が設けられ、燃焼用空気路29には、改質器バーナ19aへの燃焼用空気の供給を断続する燃焼用空気バルブV10が設けられている。
尚、図示は省略するが、起動時等において、マイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGを改質器バーナ19aに供給する燃料供給路が設けられ、その燃料供給路には、燃料の供給を断続する断続弁が装備される。
燃料電池用供給路24における生成ガス出口バルブV2よりも上流側の箇所から、電池バイパス路30が分岐され、その電池バイパス路30が、オフガス路26における電池出口バルブV6よりも下流側の箇所に接続されている。また、電池バイパス路30には、その流路を開閉する電池バイパスバルブV7が設けられている。
水蒸気生成器18には、改質器バーナ19aから排出された燃焼排ガスを通流させる燃焼ガス通流部18aと改質水供給路31にて水が供給される蒸発部18bとが熱交換可能に設けられて、改質器19の改質器バーナ19aから排出される燃焼排ガスを熱源として水を気化させて、水蒸気を生成するように構成されている。
改質水供給路31には水の供給を断続する改質水バルブV3が設けられている。
また、水蒸気生成器18には、内部の水を排出する改質水排出路32が設けられ、その改質水排出路32には、その流路を開閉する改質水排出バルブV4が設けられている。
脱硫リサイクル路25は、気水分離器22の気相部と燃料供給路16とを接続する形態で設けられ、その脱硫リサイクル路25には、その流路を開閉する脱硫リサイクルバルブV8が設けられている。
選択酸化用の空気を一酸化炭素選択酸化器23に供給する選択酸化用空気路33が設けられ、その選択酸化用空気路33にはその流路を開閉する選択酸化用空気バルブV9が設けられている。
改質器19には、その内部の改質反応領域において温度が最も高くなる箇所の温度を検出するように、改質器温度センサ34が設けられ、燃料電池用供給路24には、流路内の圧力を改質処理装置3の内部の圧力として検出する改質処理装置側圧力センサ35が設けられている。
ちなみに、燃料供給路16、ガス処理流路27、水蒸気路28、改質水供給路31、改質水排出路32、脱硫器17、水蒸気生成器18、改質器19、変成器20、一酸化炭素選択酸化器23及び燃料電池用供給路24等により形成されるガス処理経路、つまり、脱硫器17及び水蒸気生成器18から改質器19、変成器20を経由して一酸化炭素選択酸化器23に至るガス処理経路中において、改質器19は、最も高温となるので、改質器温度センサ34は、ガス処理経路中における最高温部の温度を検出することになる。
また、オフガス路26には、流路内の圧力を燃料電池4の燃料極4nに対するガス通路の圧力として検出する燃料電池側圧力センサ36が設けられている。つまり、後述の如く、燃料電池4の燃料極4nを含む領域(本発明の「燃料極領域」)に燃料ガスGを充填したときに、その領域での圧力を燃料電池側圧力センサ36にて検出するように構成されている。
改質器温度センサ34、改質処理装置側圧力センサ35及び燃料電池側圧力センサ36の検出情報が、発電用制御部Caに入力され、発電用制御部Caが、改質処理装置3の起動運転、定常運転(通常運転)、停止保管運転等を行うように構成されている。
(発電部の停止保管運転)
次に、改質処理装置3及び燃料電池4の運転を停止させて保管するときの停止保管運転について説明する。
発電用制御部Caが、改質処理装置3及び燃料電池4の運転を停止させて保管する停止保管運転を行うときには、燃料供給路16による燃料ガスGの供給を停止した状態で、水蒸気生成器18による水蒸気の生成を継続することにより、改質処理装置3及び燃料電池4の内部に水蒸気を供給して、改質処理装置3の内部や燃料電池4の燃料極4nに存在するガスを排出する水蒸気供給処理(以下、水蒸気パージ処理と呼称)を行い、次に、水蒸気生成器18への水の供給を停止して、水蒸気生成器18の内部から水を排出し、且つ、改質処理装置3の内部及び燃料電池4の燃料極4nの内部に、マイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGをパージガスとして充填して封止する充填処理(以下、ガスパージ処理と呼称)を行うように構成されている。
更に、発電用制御部Caが、ガスパージ処理の後で、改質処理装置3の内部でのガス圧を改質処理装置3側の第1設定適正圧力以上に保ち及び燃料電池4の燃料極4nを含む領域のガス圧を燃料電池側の第2設定適正圧力以上に保つための保圧処理(第1保圧処理及び第2保圧処理)を行うように構成されている。本実施形態においては、補充開始条件が改質処理装置側圧力センサ35の検出圧力が第1設定適正圧力(例えば、1.0kpa)未満に設定された第1下限圧力(例えば、0.5kpa)以下になる条件であり、補充停止条件が、検出圧力が第1設定適正圧力以上になる条件である。
ちなみに、本実施形態においては、燃料電池4に対するガスの補充(第2保圧処理)は、後述の如く、改質処理装置3の内部に充填されたガスを燃料電池4に供給する形態で行うように構成されている。
以下、停止保管運転について説明を加える。
すなわち、改質処理装置3及び燃料電池4の定常運転中(通常運転中)は、燃料バルブV1、生成ガス出口バルブV2、改質水バルブV3、電池出口バルブV6、脱硫リサイクルバルブV8、選択酸化用空気バルブV9及び燃焼用空気バルブV10は開弁状態であり、改質水排出バルブV4及び電池バイパスバルブV7は閉弁状態である。
後述の如く、マイコンメータMの漏洩判定用期間(例えば、30日)の4日前に相当する26日が経過した時点になる等により、停止条件が満たされると、発電用制御部Caは、水蒸気パージ処理を開始する。すなわち、燃料バルブV1、脱硫リサイクルバルブV8及び選択酸化用空気バルブV9を閉じ、且つ、電池バイパスバルブV7を開いて、水蒸気パージ処理(水蒸気供給処理)を開始する。よって、改質処理装置3での水素ガス生成処理は停止され、燃料電池4での発電運転(即ち、インバータ6から発電電力供給ライン10への電力出力)は停止される。
その後、改質器温度センサ34の検出温度が、水蒸気の凝縮を防止できる温度でかつ燃料ガスGの熱分解による炭素の析出を防止できるガスパージ開始温度以下になると、改質水バルブV3を閉じると共に改質水排出バルブV4を開き、且つ、燃料バルブV1を開くと共に燃焼用空気バルブV10を閉じることにより、ガスパージ処理を開始する。
その後、設定時間が経過すると、改質水排出バルブV4を閉じて、水蒸気生成器18からの水の排出を終了し、次に、燃料電池側圧力センサ36の検出圧力が燃料電池側の第2設定適正圧力以上になると、生成ガス出口バルブV2、電池出口バルブV6を閉じ、改質処理装置側圧力センサ35の検出圧力が改質装置側の第1設定適正圧力以上になると、燃料バルブV1を閉じることによりガスパージ処理を終了する。つまり、改質処理装置3及び燃料電池4を、燃料ガスGを充填させた密閉状態にする。
ガスパージ処理により、改質処理装置3及び燃料電池4を密閉状態にしても、その後の温度低下に伴って、改質処理装置3及び燃料電池4でのガス圧が低下することになる。
したがって、改質処理装置3に対しては、以降、第1保圧処理を実行することになる。
つまり、改質処理装置側圧力センサ35の検出圧力が改質装置側の第1設定適正圧力未満の改質装置側の第1下限圧力以下になると、燃料バルブV1を開き、改質装置側の第1下限圧力以上になると、燃料バルブV1を閉じることになる。この第1保圧処理の詳細は後述する。
このように、運転制御部Cは、発電部Haを停止する際には、改質処理装置3での水素ガス生成処理を停止させた後、発電部Haの内部の保圧対象領域にマイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGを充填してその保圧対象領域の圧力を第1設定適正圧力以上にした状態で封止する第1充填処理を実行し、その後、保圧対象領域での圧力が第1設定適正圧力未満の第1下限圧力に低下することで補充開始条件が満たされると、発電部Haの内部に燃料ガスGを補充して保圧対象領域の圧力を第1設定適正圧力以上にする第1保圧処理を実行する。特に、上記保圧対象領域が改質処理装置3の内部である場合、運転制御部Cは、第1充填処理として、保圧対象領域としての改質処理装置3の内部にマイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGを充填して改質処理装置3の内部の圧力を第1設定適正圧力以上にした状態で封止する処理を実行し、第1保圧処理として、改質処理装置3の内部に燃料ガスGを補充して改質処理装置3の内部の圧力を第1設定適正圧力以上にする処理を実行する。
また、燃料電池4に対しては、改質処理装置3に充填されているガスを燃料電池4の燃料極4nを含む領域(燃料極領域)に供給する第2保圧処理を実行することになる。つまり、燃料電池側圧力センサ36の検出圧力が燃料電池側の第2設定適正圧力未満の燃料電池側の第2下限圧力以下になると、生成ガス出口バルブV2を開き、燃料電池側の第2設定適正圧力以上になると、生成ガス出口バルブV2を閉じることになる。つまり、燃料電池4の燃料極領域でのガスの圧力が低くなった場合には、改質処理装置3に充填されているガスを燃料電池4に供給するように構成されている。例えば、第2設定適正圧力は第1設定適正圧力以下の圧力であり、第2下限圧力は第1下限圧力以下の圧力である。
このように、運転制御部Cは、発電部Haを停止する際には、燃料電池4での発電運転を停止させた後、燃料電池4の燃料極領域に改質処理装置3を経由して供給されるガスを充填して第2設定適正圧力以上にした状態で上記燃料極領域を封止する第2充填処理を実行し、その後、燃料極領域の圧力が第2設定適正圧力未満の第2下限充填圧に低下すると、改質処理装置3の内部に存在するガスを燃料極領域に補充して燃料極領域の圧力を第2設定適正圧力以上にする第2保圧処理を実行する。
(熱源部の構成)
図3に示すように、熱源部Hbには、上述した貯湯タンク1及び補助熱源機2に加えて、多機能循環ポンプ40、暖房用循環ポンプ41、風呂追焚用循環ポンプ42、暖房用熱交換器43、風呂追焚用熱交換器44が備えられている。
また、熱源部Hbには、給湯用混合弁45、暖房用電磁弁46、風呂追焚用電磁弁47、三方弁48、タンク比例弁49、及び、蓄熱切換弁50が設けられている。
貯湯タンク1の上部には、湯水取出路51が設けられ、貯湯タンク1の底部には、湯水供給路52が設けられ、湯水取出路51が、給湯用混合弁45に接続され、給湯用混合弁45からは、例えばカラン等の給湯先へ湯水を供給できる給湯路58が延出されている。また、給湯用混合弁45の下流側の給湯路58は、湯張路62を介して風呂用循環路57に接続されている。そして、熱源用制御部Cbが、湯張路62の途中に設けられている湯張弁63を開弁することで、風呂用循環路57に接続されている浴槽への湯張りが行われる。
水道水等の給水源からの湯水を供給する給水路53が、給湯用混合弁45に接続される第1給水路53aと、湯水供給路52に設けた蓄熱切換弁50に接続される第2給水路53bとに分岐されている。
多機能循環ポンプ40が配置される多機能循環路54が、補助熱源機2、暖房用熱交換器43、風呂追焚用熱交換器44、及び、三方弁48を経由する状態で設けられ、三方弁48には、湯水取出路51から分岐した分岐路51aが接続され、湯水供給路52が、多機能循環路54に接続されている。
暖房用熱交換器43と風呂追焚用熱交換器44とは、多機能循環路54に並列状態で配置され、暖房用電磁弁46が、暖房用熱交換器43を通した湯水の通流を断続し、且つ、風呂追焚用電磁弁47が、風呂追焚用熱交換器44を通した湯水の通流を断続する形態で、多機能循環路54に配置されている。
多機能循環路54における補助熱源機2の下流側箇所と湯水取出路51とを接続する合流路55が設けられ、この合流路55に、タンク比例弁49が設けられている。
暖房用循環路56が、暖房用熱交換器43を経由する状態で設けられ、暖房用循環ポンプ41が、暖房用循環路56に設けられている。
風呂用循環路57が、風呂追焚用熱交換器44を経由する状態で設けられ、風呂追焚用循環ポンプ42が、風呂用循環路57に設けられている。
そして、熱源部Hbは、湯水取出路51からの湯水と第1給水路53aからの湯水を混合させて給湯路58から供給する給湯運転処理、暖房用循環路56を通して暖房装置Lに暖房用熱媒を供給する暖房運転処理、及び、風呂用循環路57を通して浴槽水を循環させながら加熱する風呂追焚運転処理を行うように構成されている。このように、暖房用燃焼器Jとしての補助熱源機2は、暖房運転処理において、マイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGを燃焼して得られる燃焼熱を利用して、暖房対象空間を暖めるための暖房用熱媒を加熱する熱媒加熱運転を行うために利用される。暖房装置Lは、例えば、暖房対象空間の空気を暖めるためのパネルラジエータなどの空調装置や、暖房対象空間の床に設置された床暖房装置などであり、何れも暖房用熱媒からの放熱により空調対象空間を暖める装置である。
給湯運転処理、暖房運転処理、風呂追焚運転処理の夫々は、貯湯タンク1の湯水を用いて行われることになるが、貯湯タンク1の貯湯熱量が不足する場合には、補助熱源機2が燃焼作動されるように構成されている。
例えば、給湯運転を行う場合に、貯湯タンク1の貯湯熱量が多いときには、貯湯タンク1の湯水が湯水取出路51を通して給湯用混合弁45に供給されることになる。尚、この場合、第2給水路53bからの湯水が、蓄熱切換弁50を経由しながら、湯水供給路52を通して貯湯タンク1に供給されることになる。
給湯運転処理を行う場合に、貯湯タンク1の貯湯熱量が少ないときには、第2給水路53bからの湯水を、蓄熱切換弁50を経由しながら、湯水供給路52を通して多機能循環路54に供給し、補助熱源機2にて加熱した後、合流路55を通して湯水取出路51に流動させることになる。
暖房運転処理や風呂追焚運転処理を行う場合に、貯湯タンク1の貯湯熱量が多いときには、多機能循環ポンプ40を作動させた状態で、貯湯タンク1の湯水を、分岐路51aを通して多機能循環路54に供給し、暖房用熱交換器43や風呂追焚用熱交換器44を流動させた後に、湯水供給路52を通して貯湯タンク1に戻す形態で流動させることになる。
暖房運転処理や風呂追焚運転処理を行う場合に、貯湯タンク1の貯湯熱量が少ないときには、分岐路51aを閉じるように三方弁48を切替えた状態で、多機能循環ポンプ40を作動させて、多機能循環路54の湯水を循環させ、且つ、循環される湯水を補助熱源機2にて加熱することになる。
暖房用燃焼器Jとしての補助熱源機2で燃料ガスGを燃焼させるときの燃焼形態には、連続燃焼と間欠燃焼とがある。図4は、連続燃焼を説明する図であり、図5は間欠燃焼を説明する図である。図示するように、連続燃焼は、暖房装置Lでの暖房開始条件が満たされると、暖房停止条件が満たされるまで、燃料ガスGの燃焼を連続的に行わせる燃焼運転である。間欠燃焼は、燃料ガスGの燃焼が連続する燃焼継続期間と、燃料ガスGの燃焼が停止される燃焼停止期間とが交互に繰り返される燃焼運転である。
具体的には、熱源用制御部Cbは、リモコンRによって暖房装置Lの運転開始が指令されると暖房開始条件が満たされたと判定し、リモコンRによって暖房装置Lの運転停止が指令されると暖房停止条件が満たされたと判定する。そして、熱源用制御部Cbは、暖房開始条件が満たされると、暖房用循環路56の途中の、暖房用熱交換器43よりも下流側に設けられた熱媒温度センサS3で計測される暖房用熱媒の温度に応じて、暖房用燃焼器J(補助熱源機2)で燃焼させる燃料ガス量を調節する。
連続燃焼及び間欠燃焼の何れの場合も、燃焼される燃料ガス量を増加させて相対的に多くの燃焼熱を発生させれば、その間に暖房用循環路56を流れる暖房用熱媒に伝達される熱量は多くなり、暖房用熱媒の温度は相対的に高くなる。また、燃焼される燃料ガス量を減少させて相対的に少ない燃焼熱を発生させれば、その間に暖房用循環路56を流れる暖房用熱媒に伝達される熱量は少なくなり、暖房用熱媒の温度は相対的に低くなる。例えば、熱源用制御部Cbは、熱媒温度センサS3で計測される暖房用熱媒の温度が目標温度になるように、暖房用燃焼器Jで燃焼する燃料ガス量を増減させることができる。尚、間欠燃焼の場合、燃焼される燃料ガス量を変更するのではなく、燃焼継続期間及び燃焼停止期間の少なくとも何れか一方の長さを変更することで、暖房用熱媒の温度を調節することもできる。
(給湯運転処理について)
給湯運転処理は、上述の如く、給湯開始条件が満たされたときに、貯湯タンク1の貯湯熱量が少ないときには、給湯用燃焼器Kとして機能する補助熱源機2を給湯停止終了条件が満たされるまで燃焼作動させることになる。
給湯開始条件は、例えば、給湯路58の先端に設けた給湯栓(図示せず)が開かれることにより、給湯路58を通して湯水が流動することを検出する通水センサWが湯水の流動を検出すること、或いは、リモコンRによって風呂湯張りの指令がされたこと等である。
これに対して、給湯停止終了条件は、給湯栓が閉じられることにより、通水センサWが湯水の流動を検出しなくなったことである。或いは、熱源用制御部Cbが、風呂湯張りが完了したと判定したことである。
すなわち、熱源用制御部Cbが、通水センサWにて湯水の通流が検出されると、給湯路58を通して目標温度の湯水を供給すべく、給湯用混合弁45や補助熱源機2等の作動を制御するように、並びに、風呂湯張りの開始タイミングになると、給湯路58及び湯張路62及び風呂用循環路57を通して目標温度の湯水を浴槽へと供給すべく、給湯用混合弁45や湯張弁63や補助熱源機2等の作動を制御するように構成されている。
(漏洩判定回避処理)
発電用制御部Caは、上記燃料ガス非消費状態が生じない期間が漏洩判定用期間(例えば30日など)に到達する前に、発電部Haの運転を起動禁止解除条件が満たされるまで停止する漏洩判定回避用停止処理を実行する。例えば、発電用制御部Caは、マイコンメータMの漏洩判定用期間の4日前に相当する26日が経過した後に、発電部Haの運転を起動禁止解除条件が満たされるまで停止する漏洩判定回避用停止処理、及び、燃料ガスGの消費を控えることを促すメッセージを、起動禁止解除条件が満たされるまでリモコンRに表示する警告処理を、漏洩判定回避処理として実行するように構成されている。
本実施形態においては、起動禁止解除条件が、燃料ガスGの通流量が設定判定量(例えば、1.0L/h)以下となる状態を継続する継続時間が設定判定時間以上(例えば、2分以上)である場合の継続時間の積算値が設定値以上(例えば、60分)となる条件に定められている。
本実施形態においては、発電部Haが、燃料ガスGを水蒸気改質処理により水素ガスを生成する改質処理装置3と、生成された水素ガスが供給される燃料電池4とを備える形態に構成されるものであるから、発電用制御部Caが、漏洩判定回避用停止処理として、改質処理装置3及び燃料電池4に対して、上述した停止保管運転処理を行うことになる。
すなわち、燃料ガスGの供給を停止した状態で、改質処理装置3及び燃料電池4の燃料極4nに水蒸気を供給して内部ガスを排出する水蒸気パージ処理(水蒸気供給処理)、及び、水蒸気の供給を停止した状態で、改質処理装置3及び燃料電池4の燃料極4nにマイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGを充填して封止するガスパージ処理(充填処理)を順次実行し、その後、改質処理装置3の内部圧力を適正圧力に保つ第1保圧処理や、燃料電池4の燃料極4nにおける内部圧力を適正圧力に保つ第2保圧処理を実行することになる。
本実施形態においては、図1に示すように、発電部Ha及び熱源部Hbの夫々に燃料ガスGの通流量を計測する発電側流量計59a及び熱源側流量計59bが設けられている。
そして、発電用制御部Caが、発電側流量計59a及び熱源側流量計59bの検出情報に基づいて、発電部Ha及び熱源部Hbの夫々に対する燃料ガスGの通流量が上記設定判定量(例えば、1.0L/h)以下となる状態を判断するように構成されている。
ちなみに、本実施形態においては、上述の如く、発電側流量計59a及び熱源側流量計59bを設けているが、例えば、発電部Haについては、燃料バルブV1を開き状態に操作したか否か、及び、後述する凍結防止用加熱バーナ60が燃焼したか否かにより、燃料ガスGの通流量が設定判定量(例えば、1.0L/h)以下となる状態を判断でき、また、熱源部Hbについては、補助熱源機2が作動したか否かにより、燃料ガスGの通流量が設定判定量(例えば、1.0L/h)以下となる状態を判断できるものであるから、発電側流量計59a及び熱源側流量計59bを設置しない形態で、発電部Ha及び熱源部Hbの夫々に対して燃料ガスGを供給しない時間を判断するようにしてもよい。
警告処理は、漏洩判定回避用停止処理の実行中において、警告処理用期間の計時を開始してから設定処理予定時間(例えば、12時間)が経過しても、エネルギ供給部Hに対して供給する燃料ガスGの通流量が設定判定量(例えば、1.0L/h)以下となる状態を継続する継続時間が設定判定時間以上(例えば、2分以上)である場合の継続時間の積算値が設定値以上(例えば、60分)とならないときには、燃料ガスGの消費を停止するように警告を行うものである。
尚、「漏洩判定回避用停止処理の実行中」とは、発電用制御部Caが、発電部Haの運転を停止することを決定した時点以降でもよいし、発電用制御部Caが、実際に発電部Haの運転を停止させる処理を開始した時点以降でもよいし、さらには、実際に発電部Haの運転が停止された時点以降でもよい。
そして、運転制御部Cは、上記警告処理用期間の計時を、発電用制御部Caが発電部Haの運転を停止することを決定したタイミング、又は、発電用制御部Caが実際に発電部Haの運転を停止させる処理を開始したタイミング、又は、実際に発電部Haの運転が停止されたタイミングから開始する。
(漏洩判定回避処理の詳細)
次に、発電用制御部Caが実行する漏洩判定回避処理を、図6のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、マイコンメータMの漏洩判定用期間(例えば、30日)の4日前に相当する26日が経過しているか否かを判定し(#1)、26日以上が経過している場合には、発電部Haが停止済であるか否かを判定する(#2)。尚、#1にて、26日以上が経過していないと判定したときには、他の処理に移行する。
#2にて、停止済でないと判定したときには、発電部Haの起動を禁止する起動禁止をセットし(#3)、次に、改質処理装置3及び燃料電池4の運転を停止する運転停止処理(水蒸気パージ処理、ガスパージ処理)を実行する(#4)。
尚、運転停止処理の後では、改質処理装置3の内部圧力を適正圧力に保つ第1保圧処理や、燃料電池4の燃料極4nにおける内部圧力を適正圧力に保つ第2保圧処理が、漏洩判定回避処理とは別の処理として実行される。
次に、エネルギ供給部Hに対して供給する燃料ガスGの通流量が設定判定量(例えば、1.0L/h)以下となる状態を継続する継続時間が設定判定時間以上(例えば、2分以上)である場合の継続時間の積算値が、設定値以上(例えば、60分以上)である否かを判定し(#5)、積算値が設定値以上(例えば、60分以上)であると判定した場合には、起動禁止解除条件が満たされたと判定して、発電部Haの起動を許可するために起動禁止を解除することになる(#6)。
#5にて、積算値が設定値以上(例えば、60分以上)でないと判定した場合には、警告処理用期間の計時を開始してから処理予定時間(例えば、12時間)が経過しているか否かを判定し(#7)、処理予定時間を経過している場合には、燃料ガスGの消費を控えることを促すメッセージをリモコンRに表示する警告処理を実行する(#8)。
加えて、本実施形態において運転制御部Cは、漏洩判定回避用停止処理を実行している間、暖房装置Lでの暖房開始条件が満たされると、暖房停止条件が満たされるまで、暖房用燃焼器Jとしての補助熱源機2の熱媒加熱運転を燃料ガスGの間欠燃焼によって行わせる。特に、運転制御部Cは、図5に示すように、間欠燃焼の燃焼停止期間を上記設定判定時間以上(例えば、2分以上)の長さにする。そうすることで、漏洩判定回避用停止処理を実行している間は、暖房運転処理のために補助熱源機2(暖房用燃焼器J)において燃料ガスGを間欠燃焼させるとしても、マイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGの消費が中断される期間が上記設定判定時間以上になる。そのため、燃料ガス非消費状態が発生したと見なされる判定条件を満足する時期が存在し得る。燃料ガスGを間欠燃焼させている間にも、燃料ガスGの通流量が設定判定量以下となる状態が設定判定時間以上連続する可能性が高まる。そして、燃料ガス非消費状態が発生したと見なされる判定条件を満足する時期が存在し得る。その結果、漏洩判定回避用停止処理を実行している間、即ち、少なくとも発電部Haでは燃料ガスGを消費させないことで燃料ガス非消費状態を発生させるように試みている間に暖房用燃焼器Jで燃料ガスGを燃焼させても、発電部Haの運転を停止させるという漏洩判定回避用停止処理の実行が無駄になることはない。
更に、燃料ガスGを間欠燃焼させている間にも、燃料ガスGの通流量が設定判定量以下となる状態が設定判定時間以上連続する可能性が高まるということは、警告処理用期間の計時を開始してから処理予定時間(例えば、12時間)が経過する前に、燃料ガス非消費状態が発生したと見なされる判定条件を満足する可能性が高まるということである。その結果、図6に示した例であれば、警告処理用期間の計時を開始してから処理予定時間(例えば、12時間)が経過する前に、燃料ガスGの通流量が設定判定量(例えば、1.0L/h)以下となる状態を継続する継続時間が設定判定時間以上(例えば、2分以上)である場合の継続時間の積算値が設定値以上(例えば、60分以上)となる可能性が高くなる。その結果、燃料ガスGの消費を控えることを促すメッセージをリモコンRに表示する警告処理(#8)が行われ難くなる。従って、ユーザーが燃料ガスGの消費を過度に自重して、ユーザーの快適性が損なわれるといったことが起こり難くなる。
また、暖房用燃焼器Jでの燃料ガスGの間欠燃焼における燃焼停止期間が設定判定時間以上の長さになっても、その間に暖房用循環路56を循環する暖房用熱媒に対する燃焼熱による加熱は行われないが、暖房用熱媒がある程度の温度を維持していれば、暖房装置Lによって加熱される暖房対象空間の温度が急激に低下することもない。その結果、燃料ガスGの間欠燃焼によって燃焼継続期間と燃焼停止期間とが交互に繰り返されていれば、燃焼停止期間が設定判定時間以上の長さになっても、暖房対象空間を暖めるという目的は十分に達成される。
(発電部の凍結防止について)
次に、発電部Haの凍結防止運転処理について説明する。
本実施形態においては、図1に示すように、上述した凍結防止用加熱バーナ60が、加熱対象としての湯水循環路5Bを燃焼熱にて加熱するように設けられ、発電用制御部Caが、冷却水貯留タンクQの冷却水の温度を検出する冷却水温度センサ61の検出温度に基づいて、湯水循環路5Bを加熱する凍結防止運転処理を実行するように構成されている。
すなわち、発電用制御部Caが、発電部Haの凍結防止運転処理として、冷却水循環ポンプPa及び湯水循環ポンプPbを作動させた状態で、凍結防止用燃焼器Nとして機能する凍結防止用加熱バーナ60を燃焼作動させて、湯水循環路5Bの湯水を昇温する処理を実行するように構成されている。つまり、凍結防止用加熱バーナ60は、マイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGを燃焼して得られる燃焼熱を利用して凍結防止対象を加熱するために利用される。
ちなみに、冷却水循環路5Aの冷却水が熱交換部5Cにて湯水循環路5Bの湯水にて加熱されることになり、結果的に、燃料電池4等も昇温されることになる。
発電部Haの凍結防止運転処理は、凍結防止開始条件が満たされると開始され、凍結防止終了条件が満たされると終了されることになる。
発電部Haの凍結防止運転処理における凍結防止開始条件が、冷却水温度センサ61の検出温度が加熱開始温度(例えば、4℃)よりも低くなる条件であり、凍結防止終了条件が、冷却水温度センサ61の検出温度が加熱停止温度(例えば、10℃)よりも高くなる条件に定められている。
(熱源部の凍結防止について)
次に、熱源部Hbの凍結防止運転処理について説明する。
本実施形態においては、補助熱源機2を、凍結防止用燃焼器Nとして燃焼作動させることになり、また、図3に示すように、配管類を加熱する凍結防止用電気ヒータDが、湯水循環路5B、給湯路58、及び、第1給水路53aの夫々に対応させて設けられている。
図3に示すように、多機能循環路54の各所、つまり、補助熱源機2の下流側箇所、暖房用熱交換器43や風呂追焚用熱交換器44の下流側箇所、三方弁48の上流側箇所、及び、補助熱源機2の上流側箇所の夫々に、多機能循環路54での湯水の温度を検出する第1温度検出センサS1が設けられ、複数の第1温度検出センサS1の検出情報に基づいて、加熱対象としての多機能循環路54を加熱するために補助熱源機2を燃焼作動させる凍結防止運転処理が実行されるように構成されている。
図3に示すように、凍結防止用電気ヒータDの運転制御情報を検出する第2温度検出センサS2が、給水路53、湯水取出路51における給湯用混合弁45の上流側箇所、給湯路58、湯水供給路52、及び、湯水循環路5Bの夫々に設けられている。
そして、凍結防止用電気ヒータDを加熱作動させる電気ヒータ作動処理として、複数の第2温度検出センサS2のうちのいずれかの検出温度が、凍結防止用電気ヒータDの作動を開始するための開始温度よりも低くなると、凍結防止用電気ヒータDを作動させ、複数の第2温度検出センサS2の全ての検出温度が、凍結防止用電気ヒータDの作動を停止するための停止温度よりも高くなると、凍結防止用電気ヒータDを停止する処理が実行されるように構成されている。
図7及び図8は、暖房運転処理及び凍結防止運転処理の実行タイミングを説明する図である。
運転制御部Cは、図7及び図8に示すように、漏洩判定回避用停止処理を実行している間に暖房用燃焼器Jの熱媒加熱運転を間欠燃焼によって行わせているとき、凍結防止開始条件が満たされた後の燃焼継続期間内に凍結防止用燃焼器Nを燃焼作動させて凍結防止運転処理を実行し、及び、燃焼停止期間内に凍結防止用燃焼器Nを燃焼作動させないように構成されている。尚、運転制御部Cは、漏洩判定回避用停止処理を実行していない間に凍結防止開始条件が満たされると、凍結防止用燃焼器Nを燃焼作動させる凍結防止運転処理を実行する。
具体的には、図7に示すように、運転制御部Cは、漏洩判定回避用停止処理を実行している間に暖房用燃焼器Jの熱媒加熱運転を間欠燃焼によって行わせているとき、燃料ガスGを燃焼させている燃焼継続期間の途中に凍結防止開始条件が満たされると、その燃焼継続期間の間に凍結防止用燃焼器Nを燃焼作動させる凍結防止運転処理を実行する。その結果、図7に示しているように、凍結防止用燃焼器Nを燃焼作動させる分だけ、燃焼される燃料ガス量が増加する。
また、図8に示すように、運転制御部Cは、漏洩判定回避用停止処理を実行している間に暖房用燃焼器Jの熱媒加熱運転を間欠燃焼によって行わせているとき、燃料ガスGを燃焼させていない燃焼停止期間の途中に凍結防止開始条件が満たされると、その燃焼停止期間には凍結防止運転処理を行わないが、その後の燃焼継続期間の間に凍結防止用燃焼器Nを燃焼作動させる凍結防止運転処理を実行する。
このように、漏洩判定回避用停止処理を実行している間に暖房用燃焼器Jの熱媒加熱運転を間欠燃焼によって行わせているとき、凍結防止用燃焼器Nを燃焼作動させるとしても、それは暖房用燃焼器Jで燃料ガスGを燃焼させている燃焼継続期間内に限られる。その結果、漏洩判定回避用停止処理を実行している間、即ち、少なくとも発電部Haでは燃料ガスGを消費させないことで燃料ガス非消費状態を発生させるように試みている間に暖房用燃焼器J及び凍結防止用燃焼器Nで燃料ガスを燃焼させるとしても、少なくともマイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGの消費が中断される期間が上記設定判定時間以上になることは確保される。
図9及び図10は、暖房運転処理及び保圧処理の実行タイミングを説明する図である。
運転制御部Cは、図9及び図10に示すように、漏洩判定回避用停止処理を実行している間に暖房用燃焼器Jの熱媒加熱運転を間欠燃焼によって行わせているとき、補充開始条件が満たされた後の燃焼継続期間内に上記第1保圧処理を実行し、及び、燃焼停止期間内に上記第1保圧処理を実行しないように構成されている。
具体的には、図9に示すように、運転制御部Cは、漏洩判定回避用停止処理を実行している間に暖房用燃焼器Jの熱媒加熱運転を間欠燃焼によって行わせているとき、燃料ガスGを燃焼させている燃焼継続期間の途中に補充開始条件が満たされると、その燃焼継続期間の間に、発電部Haの改質処理装置3の内部に燃料ガスを補充して第1保圧処理を実行する。その結果、図9に示しているように、改質処理装置3に供給される分だけ、消費される燃料ガス量が増加する。
また、図10に示すように、運転制御部Cは、漏洩判定回避用停止処理を実行している間に暖房用燃焼器Jの熱媒加熱運転を間欠燃焼によって行わせているとき、燃料ガスGを燃焼させていない燃焼停止期間の途中に補充開始条件が満たされると、その燃焼停止期間には第1保圧処理を行わないが、その後の燃焼継続期間の間に第1保圧処理を実行する。
このように、漏洩判定回避用停止処理を実行している間に暖房用燃焼器Jの熱媒加熱運転を間欠燃焼によって行わせているとき、第1補圧処理を行って燃料ガスGを消費するとしても、それは暖房用燃焼器Jで燃料ガスを燃焼させている燃焼継続期間内に限られる。その結果、漏洩判定回避用停止処理を実行している間、即ち、少なくとも発電部Haでは燃料ガスGを消費させないことで燃料ガス非消費状態を発生させるように試みている間に暖房用燃焼器Jで燃料ガスを燃焼させ及び第1補圧処理で燃料ガスGを消費するとしても、少なくともマイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGの消費が中断される期間が上記設定判定時間以上になることは確保される。
〔第2実施形態〕
上記実施形態では、運転制御部Cは、暖房開始条件が満たされると、即座に暖房運転処理を開始する例を説明したが、暖房運転処理の開始タイミングを遅らせてもよい。
具体的には、運転制御部Cは、図11に示すように、漏洩判定回避用停止処理を実行している間にエネルギ供給部HでのマイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGの利用が停止されているとき、暖房開始条件が満たされると(即ち、暖房用燃焼器Jの熱媒加熱運転における燃焼継続期間での燃料ガスGの燃焼開始タイミングになると)、エネルギ供給部HでのマイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGの利用が停止してからの経過時間が設定判定時間以上になった後で、暖房用燃焼器Jの熱媒加熱運転における燃焼継続期間での燃料ガスGの燃焼(間欠燃焼)を開始する。尚、運転制御部Cは、漏洩判定回避用停止処理を実行していない間に暖房開始条件が満たされると、即座に暖房運転処理を実行する。
ここで説明する「エネルギ供給部HでのマイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGの利用」は、上記第1実施形態で説明したように、給湯運転処理、暖房運転処理、風呂追焚運転処理、保圧処理などでの燃料ガスGの利用を指す。よって、運転制御部Cは、発電側流量計59a及び熱源側流量計59bの計測値を参照して、或いは、燃料バルブV1を閉じ状態に操作したタイミング、凍結防止用加熱バーナ60が燃焼停止したタイミング、補助熱源機2が燃焼停止したタイミングなどにより、エネルギ供給部HでのマイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGの利用が停止してからの経過時間が設定判定時間以上になったか否かを判定できる。
このように、エネルギ供給部HでのマイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGの利用が停止してからの経過時間が設定判定時間以上になった後で、暖房用燃焼器Jの熱媒加熱運転における燃焼継続期間での燃料ガスGの燃焼(間欠燃焼)を開始することで、エネルギ供給部HでのマイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGの利用が停止した後、次に暖房用燃焼器Jの熱媒加熱運転のために燃料ガスGが利用されるまでの間隔は上記設定判定時間以上になる。つまり、エネルギ供給部Hでの燃料ガスGの利用が停止した後、暖房用燃焼器Jの熱媒加熱運転における燃焼継続期間での燃料ガスGの燃焼(間欠燃焼)を開始するまでの間に、燃料ガス非消費状態が発生したと見なされる判定条件を満足する時期が存在し得る。その結果、漏洩判定回避用停止処理を実行している間、即ち、少なくとも発電部Haでは燃料ガスGを消費させないことで燃料ガス非消費状態を発生させるように試みている間に暖房用燃焼器Jで燃料ガスを燃焼させるとしても、少なくともマイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGの消費が中断される期間が上記設定判定時間以上になることは確保される。
加えて、運転制御部Cは、図12に示すように、漏洩判定回避用停止処理を実行している間に凍結防止開始条件が満たされると、エネルギ供給部HでのマイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGの利用が停止されているとき、当該停止してからの経過時間が設定判定時間以上になった後で、凍結防止用燃焼器Nを燃焼作動させて凍結防止運転処理を開始する。尚、運転制御部Cは、漏洩判定回避用停止処理を実行していない間に凍結防止開始条件が満たされると、即座に凍結防止用燃焼器Nを燃焼作動させる凍結防止運転処理を実行する。
このように、エネルギ供給部HでのマイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGの利用が停止した後、次に凍結防止用燃焼器Nで燃料ガスGが燃焼作動されるまでの間隔は上記設定判定時間以上になるので、エネルギ供給部Hでの燃料ガスGの利用が停止した後、凍結防止運転処理を開始するまでの間に、燃料ガス非消費状態が発生したと見なされる判定条件を満足する時期が存在し得る。その結果、漏洩判定回避用停止処理を実行している間、即ち、少なくとも発電部Haでは燃料ガスGを消費させないことで燃料ガス非消費状態を発生させるように試みている間に凍結防止用燃焼器Nで燃料ガスを燃焼させるとしても、少なくともマイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGの消費が中断される期間が上記設定判定時間以上になることは確保される。
更に、運転制御部Cは、図13に示すように、漏洩判定回避用停止処理を実行している間に補充開始条件が満たされると、エネルギ供給部HでのマイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGの利用が停止されているとき、当該停止してからの経過時間が設定判定時間以上になった後で、発電部Haの内部に燃料ガスGを補充して第1保圧処理を開始する。尚、運転制御部Cは、漏洩判定回避用停止処理を実行していない間に補充開始条件が満たされると、即座に第1保圧処理を実行する。
このように、エネルギ供給部HでのマイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGの利用が停止した後、次に第1保圧処理が開始されるまでの間隔は上記設定判定時間以上になるので、エネルギ供給部Hでの燃料ガスGの利用が停止した後、第1保圧処理を開始するまでの間に、燃料ガス非消費状態が発生したと見なされる判定条件を満足する時期が存在し得る。その結果、漏洩判定回避用停止処理を実行している間、即ち、少なくとも発電部Haでは燃料ガスGを消費させないことで燃料ガス非消費状態を発生させるように試みている間に第1保圧処理によって燃料ガスGを消費するとしても、少なくともマイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGの消費が中断される期間が上記設定判定時間以上になることは確保される。
また更に、エネルギ供給部HでのマイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGの利用が停止されているとき、当該停止してからの経過時間が設定判定時間以上になる前に、上記補充開始条件が満たされ、上記暖房開始条件が満たされ、上記凍結防止開始条件が満たされたような場合には、図14に示すように、運転制御部Cは、停止してからの経過時間が設定判定時間以上になった後で、第1保圧処理、凍結防止運転処理、暖房運転処理を開始すればよい。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、エネルギ供給システムの構成について具体例を挙げて説明したが、その構成については適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、エネルギ供給部Hの運転を制御する運転制御部Cが、発電部Haの運転を制御する発電用制御部Caと熱源部Hbの運転を制御する熱源用制御部Cbとから構成される場合を例示したが、発電用制御部Caと熱源用制御部Cbとを一つの制御部としてまとめて、運転制御部Cを一つの制御部として構成する形態で実施してもよい。
また、上記実施形態では、発電部Haと熱源部Hbとを別体のユニットとして構成する場合を例示したが、発電部Haと熱源部Hbとを一つのユニットとして構成する形態で実施してもよい。
更に、上記実施形態では、発電部Haが、改質処理装置3と燃料電池4とを備える場合を例示したが、発電部Haが、燃料ガスGにて作動するエンジンと、そのエンジンにて駆動される発電機とを備える場合にも本発明は適用できるものである。
また更に、上記実施形態では、貯湯タンク1を有する熱源部Hbを備える場合を例示したが、貯湯タンク1を備える熱源部Hbを省略する形態で実施してもよい。
また更に、上記実施形態においては、熱源部Hbにのみ、凍結防止用電気ヒータDを備えさせる場合を例示したが、発電部Haにも、凍結防止用電気ヒータDを備えさせる形態で実施してもよい。
(2)上記実施形態では、超音波式のマイコンメータMを例示したが、膜式のマイコンメータMについても本発明は適用できる。この場合、燃料ガス非消費状態であると見なされるための判定条件は、例えば、燃料ガスGの通流量が設定判定量(例えば、1.0L/h)以下となる状態が設定判定時間以上(例えば、60分以上)連続する条件に定められる。よって、膜式のマイコンメータMの場合、そのマイコンメータMの漏洩判定用期間(例えば30日間)において、上記判定条件が満たされなければ(即ち、燃料ガス非消費状態が発生しなければ)、マイコンメータMは警報作動する又は燃料ガスGの供給を遮断する。
また、マイコンメータMを膜式に構成する場合には、図5に示した漏洩判定回避処理のフローチャートの#5で行っていた「積算値が設定値以上(例えば、60分以上)であるか否か」という判定を、「燃料ガスGの通流量が設定判定量(例えば、1.0L/h)以下となる状態が設定判定時間以上(例えば、60分以上)連続するか否か」という判定に置き換えればよい。そして、発電用制御部Caは、漏洩判定回避処理のフローチャートの#5において、エネルギ供給部Hに対して供給する燃料ガスGの通流量が設定判定量(例えば、1.0L/h)以下となる状態が設定判定時間以上(例えば、60分以上)連続したと判定した場合には、起動禁止解除条件が満たされたと判定して、発電部Haの起動を許可するために起動禁止を解除することになる(#6)。
(3)上記実施形態では、第1保圧処理の開始タイミングに関して、上記補充開始条件が満たされたとしても、暖房用燃焼器Jの間欠燃焼の燃焼停止期間内には第1保圧処理を行わないこと、及び、エネルギ供給部HでのマイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGの利用が停止してからの経過時間が上記設定判定時間以上になっていなければ第1保圧処理を行わないことを説明したが、緊急の条件下では、即座に発電部Haの内部に燃料ガスGを補充して保圧対象領域の圧力を高める保圧処理を開始するような改変を行ってもよい。
この場合、上記実施形態で説明した補充開始条件よりも緊急性が高い(即ち、発電部Haの内部に燃料ガスGを補充して保圧対象領域の圧力を上昇させる緊急性が高い)緊急補充開始条件を定めておく。例えば、補充開始条件は、上記実施形態で説明したのと同様に、発電部Haの内部の保圧対象領域での圧力が第1設定適正圧力(例えば、1.0kpa)未満の第1下限圧力(例えば、0.5kpa)以下に低下する条件に定められている。加えて、緊急補充開始条件は、保圧対象領域での圧力が上記第1下限圧力(例えば、0.5kpa)よりも低い所定圧力(例えば、0.2Kpa)以下に低下する条件に定められている。つまり、緊急補充開始条件が満たされた状況というのは、保圧対象領域の圧力が低すぎるため、緊急に発電部Haの内部に燃料ガスGを補充する必要性が高い状況であると言える。
そして、発電用制御部Caは、漏洩判定回避用停止処理を実行している間に暖房用燃焼器Jの熱媒加熱運転を間欠燃焼によって行わせているとき、上記緊急補充開始条件が満たされると、その間欠燃焼の燃焼継続期間内であるか或いは燃焼停止期間内であるかに関わらず、即座に発電部Haの内部に燃料ガスGを補充して保圧対象領域の圧力を第1設定適正圧力(例えば、1.0kpa)以上にする緊急保圧処理を実行する。或いは、発電用制御部Caは、漏洩判定回避用停止処理を実行している間に緊急補充開始条件が満たされると、エネルギ供給部HでのマイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGの利用が停止されてからの経過時間が上記設定判定時間以上であるか否かに関わらず、即座に発電部Haの内部に燃料ガスGを補充して保圧対象領域の圧力を第1設定適正圧力(例えば、1.0kpa)以上にする緊急保圧処理を実行する。
(4)上記実施形態では、凍結防止運転処理の開始タイミングに関して、上記凍結防止開始条件が満たされたとしても、暖房用燃焼器Jの間欠燃焼の燃焼停止期間内には凍結防止運転処理を行わないこと、及び、エネルギ供給部HでのマイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGの利用が停止してからの経過時間が上記設定判定時間以上になっていなければ凍結防止運転処理を行わないことを説明したが、緊急の条件下では、即座に燃料ガスGを燃焼して得られる燃焼熱により凍結防止対象を加熱する凍結防止運転を開始するような改変を行ってもよい。
この場合、上記実施形態で説明した凍結防止開始条件よりも緊急性が高い(即ち、燃料ガスGを燃焼して得られる燃焼熱により凍結防止対象を加熱する緊急性が高い)緊急凍結防止開始条件を定めておく。例えば、凍結防止開始条件は、上記実施形態で説明したのと同様に、冷却水温度センサ61の検出温度が加熱開始温度(例えば、4℃)よりも低くなる条件に定められている。加えて、緊急凍結防止開始条件は、冷却水温度センサ61の検出温度が上記加熱開始温度(例えば、4℃)よりも低い所定温度(例えば、1℃)以下に低下する条件に定められている。つまり、緊急凍結防止開始条件が満たされた状況というのは、冷却水温度センサ61の検出温度が低すぎるため、緊急に凍結防止対象を加熱する必要性が高い状況であると言える。
そして、発電用制御部Caは、漏洩判定回避用停止処理を実行している間に暖房用燃焼器Jの熱媒加熱運転を間欠燃焼によって行わせているとき、上記緊急凍結防止開始条件が満たされると、その間欠燃焼の燃焼継続期間内であるか或いは燃焼停止期間内であるかに関わらず、即座に冷却水循環ポンプPa及び湯水循環ポンプPbを作動させた状態で凍結防止用燃焼器Nとして機能する凍結防止用加熱バーナ60を燃焼作動させて、湯水循環路5Bの湯水を昇温することで、冷却水温度センサ61の検出温度を加熱停止温度(例えば、10℃)よりも高くする緊急凍結防止運転処理を実行する。或いは、発電用制御部Caは、漏洩判定回避用停止処理を実行している間に緊急凍結防止開始条件が満たされると、エネルギ供給部HでのマイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGの利用が停止されてからの経過時間が上記設定判定時間以上であるか否かに関わらず、即座に冷却水循環ポンプPa及び湯水循環ポンプPbを作動させた状態で凍結防止用燃焼器Nとして機能する凍結防止用加熱バーナ60を燃焼作動させて、湯水循環路5Bの湯水を昇温することで、冷却水温度センサ61の検出温度を加熱停止温度(例えば、10℃)よりも高くする緊急凍結防止運転処理を実行する。
(5)上記実施形態では、暖房用燃焼器Jの熱媒加熱運転を間欠燃焼により実行するときに燃料ガスGの燃焼を開始するタイミングに関して、漏洩判定回避用停止処理を実行している間にエネルギ供給部HでのマイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGの利用が停止されているとき、暖房用燃焼器Jの熱媒加熱運転における間欠燃焼の燃焼継続期間での燃料ガスGの燃焼開始タイミングになったとしても、エネルギ供給部HでのマイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGの利用が停止してからの経過時間が上記設定判定時間以上になっていなければ、暖房用燃焼器Jの熱媒加熱運転における間欠燃焼の燃焼継続期間での燃料ガスGの燃焼を開始しないことを説明したが、緊急の条件下では、即座に暖房用燃焼器Jでの燃料ガスGの燃焼を行うような改変を行ってもよい。
この場合、暖房用燃焼器Jの熱媒加熱運転を間欠燃焼により実行するときに、燃料ガスGの燃焼を開始する緊急性が高いか否かを判定するための緊急暖房燃焼開始条件を定めておく。例えば、緊急暖房燃焼開始条件は、熱媒温度センサS3で計測される暖房用熱媒の温度が暖房装置Lに供給するには不適当なほど低い温度に低下する条件に定められている。つまり、緊急暖房燃焼開始条件が満たされた状況というのは、熱媒温度センサS3で計測される暖房用熱媒の温度が暖房装置Lに供給するには低すぎるため、緊急に暖房用熱媒を加熱する必要性が高い状況であると言える。
そして、発電用制御部Caは、暖房用燃焼器Jの熱媒加熱運転を間欠燃焼により実行するときに上記緊急暖房燃焼開始条件が満たされると、エネルギ供給部HでのマイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGの利用が停止されてからの経過時間が上記設定判定時間以上であるか否かに関わらず、即座に暖房用燃焼器Jでの燃料ガスGの燃焼を行うことで暖房用熱媒を加熱する。
(6)上記実施形態では、エネルギ供給システムで行われる凍結防止運転処理の内容や、保圧処理の内容などについて具体例を挙げて説明したが、その構成については適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、発電部Ha及び熱源部Hbの夫々にて、凍結防止用燃焼器Nを燃焼作動させる凍結防止運転処理を実行する場合を例示したが、発電部Ha及び熱源部Hbのいずか一方にて、凍結防止用燃焼器Nを燃焼作動させる凍結防止運転処理を実行し、他方は、凍結防止用電気ヒータDの作動により凍結防止を行うようにする等、発電部Ha及び熱源部Hbに対して凍結防止を行う具体構成は、種々変更できるものである。
また、上記実施形態では、改質処理装置3の第1保圧処理を、改質処理装置側圧力センサ35の検出情報に基づいて行う場合を例示したが、例えば、改質器温度センサ34の検出温度Tが設定温度Ts(例えば、50℃)低下する毎に、燃料ガスGを設定量ずつ充填する形態で実施する等、第1保圧処理の具体構成は各種変更できる。
更に、上記実施形態では、燃料電池4に対する第2保圧処理を、改質処理装置3に充填された燃料ガスGを供給する形態で実施したが、マイコンメータMからの燃料ガスGを供給する形態で実施してもよい。この場合には、燃料電池4に対する第2保圧処理は、改質処理装置3の第1保圧処理と同様に、燃料ガスGの消費中として判断することになる。
また更に、上記実施形態では、熱源部Hbが暖房運転処理や風呂追焚運転処理を行う場合を例示したが、熱源部Hbが暖房運転処理や風呂追焚運転処理を実行しない形態で実施してもよい。
また更に、上記実施形態では、燃料電池4に対しても第2保圧処理を行う場合を例示したが、燃料電池4に対する第2保圧処理を省略する形態で実施してもよい。
(7)上記実施形態では、改質処理装置3と燃料電池4とを各別に保圧する例、即ち、改質処理装置3に対して第1保圧処理を行い及び燃料電池4に対して第2保圧処理を行う例を説明したが、改質処理装置3と燃料電池4とを一体で保圧してもよい。つまり、改質処理装置3及び燃料電池4の両方を上述した発電部Haの内部の保圧対象領域としてもよい。具体的には、上記第1充填処理及び上記第1保圧処理が行われている間、常に、燃料電池用供給路24の途中に設けられた生成ガス出口バルブV2を開弁状態にしておくことで、改質処理装置3と燃料電池4とは互いにガスの移動が可能な状態に維持されて、改質処理装置3と燃料電池4とが一体で保圧される。
(8)上記実施形態では、具体的な数値を挙げてエネルギ供給システムで行われる処理の内容などについて説明したが、それらの数値は例示目的で記載したものであり適宜変更可能である。
(9)尚、上記実施形態(別実施形態を含む)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本発明は、漏洩判定回避用停止処理を実行している間、暖房を行うために燃料を消費しても、燃料ガス非消費状態を適切にもたらすことが可能となるエネルギ供給システムに利用できる。
2 補助熱源機
3 改質処理装置
4 燃料電池
4n 燃料極
C 運転制御部
G 燃料ガス
H エネルギ供給部
Ha 発電部
J 暖房用燃焼器
L 暖房装置
M マイコンメータ
N 凍結防止用燃焼器

Claims (8)

  1. 燃料ガスの通流量が設定判定量以下となる状態が設定判定時間以上連続することを含む所定の判定条件を満たす燃料ガス非消費状態が漏洩判定用期間の間に生じないときには、警報作動する又は燃料ガスの供給を遮断するマイコンメータと、当該マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを用いて発電する発電部を備えるエネルギ供給部と、当該エネルギ供給部の運転を制御する運転制御部とを備え、
    前記運転制御部は、前記燃料ガス非消費状態が生じない期間が前記漏洩判定用期間に到達する前に、前記発電部の運転を起動禁止解除条件が満たされるまで停止する漏洩判定回避用停止処理を実行するように構成されているエネルギ供給システムであって、
    前記エネルギ供給部は、前記マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを燃焼して得られる燃焼熱を利用して、暖房対象空間を暖めるための暖房用熱媒を加熱する熱媒加熱運転を行う暖房用燃焼器を有し、
    前記運転制御部は、前記漏洩判定回避用停止処理を実行している間、暖房開始条件が満たされると、暖房停止条件が満たされるまで、前記暖房用燃焼器の前記熱媒加熱運転を燃料ガスの間欠燃焼によって行わせ、
    前記間欠燃焼は、燃料ガスの燃焼が連続する燃焼継続期間と、燃料ガスの燃焼が停止される燃焼停止期間とが交互に繰り返される燃焼運転であり、前記燃焼停止期間は前記設定判定時間以上の長さであるエネルギ供給システム。
  2. 前記エネルギ供給部は、前記マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを燃焼して得られる燃焼熱を利用して凍結防止対象を加熱する凍結防止用燃焼器を有し、
    前記運転制御部は、
    前記漏洩判定回避用停止処理を実行していない間に凍結防止開始条件が満たされると、前記凍結防止用燃焼器を燃焼作動させる凍結防止運転処理を実行し、
    前記漏洩判定回避用停止処理を実行している間に前記暖房用燃焼器の前記熱媒加熱運転を前記間欠燃焼によって行わせているとき、前記凍結防止開始条件が満たされた後の前記燃焼継続期間内に前記凍結防止用燃焼器を燃焼作動させて前記凍結防止運転処理を実行し、及び、前記燃焼停止期間内に前記凍結防止用燃焼器を燃焼作動させない請求項1に記載のエネルギ供給システム。
  3. 前記発電部は、燃料ガスを水蒸気改質して水素ガスを生成する水素ガス生成処理を行う改質処理装置と、前記水素ガス生成処理によって生成された水素ガスを利用した発電運転を行う燃料電池とを有し、
    前記運転制御部は、
    前記発電部を停止する際には、前記改質処理装置での前記水素ガス生成処理を停止させた後、前記発電部の内部の保圧対象領域に前記マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを充填して前記保圧対象領域の圧力を第1設定適正圧力以上にした状態で封止する第1充填処理を実行し、その後、前記漏洩判定回避用停止処理を実行していない間に前記保圧対象領域での圧力が前記第1設定適正圧力未満の第1下限圧力に低下することで補充開始条件が満たされると、前記発電部の内部に燃料ガスを補充して前記保圧対象領域の圧力を前記第1設定適正圧力以上にする第1保圧処理を実行し、
    前記漏洩判定回避用停止処理を実行している間に前記暖房用燃焼器の前記熱媒加熱運転を前記間欠燃焼によって行わせているとき、前記補充開始条件が満たされた後の前記燃焼継続期間内に前記第1保圧処理を実行し、及び、前記燃焼停止期間内に前記第1保圧処理を実行しない請求項1又は2に記載のエネルギ供給システム。
  4. 前記運転制御部は、前記第1充填処理として、前記保圧対象領域としての前記改質処理装置の内部に前記マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを充填して前記改質処理装置の内部の圧力を前記第1設定適正圧力以上にした状態で封止する処理を実行し、
    前記第1保圧処理として、前記改質処理装置の内部に燃料ガスを補充して前記改質処理装置の内部の圧力を前記第1設定適正圧力以上にする処理を実行する請求項3に記載のエネルギ供給システム。
  5. 前記運転制御部は、前記発電部を停止する際には、前記燃料電池での前記発電運転を停止させた後、前記燃料電池の燃料極領域に前記改質処理装置を経由して供給されるガスを充填して第2設定適正圧力以上にした状態で前記燃料極領域を封止する第2充填処理を実行し、その後、前記燃料極領域の圧力が前記第2設定適正圧力未満の第2下限充填圧に低下すると、前記改質処理装置の内部に存在するガスを前記燃料極領域に補充して前記燃料極領域の圧力を前記第2設定適正圧力以上にする第2保圧処理を実行する請求項4に記載のエネルギ供給システム。
  6. 前記運転制御部は、前記漏洩判定回避用停止処理を実行している間に前記エネルギ供給部での前記マイコンメータを経由して供給される燃料ガスの利用が停止されているとき、
    前記暖房用燃焼器の前記熱媒加熱運転における前記燃焼継続期間での燃料ガスの燃焼開始タイミングになると、前記エネルギ供給部での前記マイコンメータを経由して供給される燃料ガスの利用が停止してからの経過時間が前記設定判定時間以上になった後で、前記暖房用燃焼器の前記熱媒加熱運転における前記燃焼継続期間での燃料ガスの燃焼を開始する請求項1〜5の何れか一項に記載のエネルギ供給システム。
  7. 前記エネルギ供給部は、前記マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを燃焼して得られる燃焼熱により凍結防止対象を加熱する凍結防止用燃焼器を有し、
    前記運転制御部は、
    前記漏洩判定回避用停止処理を実行していない間に凍結防止開始条件が満たされると、前記凍結防止用燃焼器を燃焼作動させる凍結防止運転処理を実行し、
    前記漏洩判定回避用停止処理を実行している間に前記凍結防止開始条件が満たされると、前記エネルギ供給部での前記マイコンメータを経由して供給される燃料ガスの利用が停止されているとき、当該停止してからの経過時間が前記設定判定時間以上になった後で、前記凍結防止用燃焼器を燃焼作動させて前記凍結防止運転処理を開始する請求項1〜6の何れか一項に記載のエネルギ供給システム。
  8. 前記発電部は、燃料ガスを水蒸気改質して水素ガスを生成する水素ガス生成処理を行う改質処理装置と、前記水素ガス生成処理によって生成された水素ガスを利用した発電運転を行う燃料電池とを有し、
    前記運転制御部は、
    前記発電部を停止する際には、前記改質処理装置での前記水素ガス生成処理を停止させた後、前記発電部の内部の保圧対象領域に前記マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを充填して前記保圧対象領域の圧力を第1設定適正圧力以上にした状態で封止する第1充填処理を実行し、その後、前記保圧対象領域での圧力が前記第1設定適正圧力未満の第1下限圧力に低下することで補充開始条件が満たされると、前記発電部の内部に燃料ガスを補充して前記保圧対象領域の圧力を前記第1設定適正圧力以上にする第1保圧処理を実行し、
    前記漏洩判定回避用停止処理を実行している間に前記補充開始条件が満たされると、前記エネルギ供給部での前記マイコンメータを経由して供給される燃料ガスの利用が停止されているとき、当該停止してからの経過時間が前記設定判定時間以上になった後で、前記発電部の内部に燃料ガスを補充して前記第1保圧処理を開始する請求項1〜7の何れか一項に記載のエネルギ供給システム。
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