JP2012015160A - 固体撮像装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも暗電荷による画質の劣化を抑制することができる固体撮像装置を提供する。
【解決手段】シリコン基板200内に形成された第1の不純物濃度を有するP型ウェル202と、P型ウェル202に行列状に複数配置された、N型のフォトダイオード21と、P型ウェル202内のフォトダイオード21間に相当する領域において、所定数のフォトダイオード21毎に形成され、第1の不純物濃度よりも高い第2の不純物濃度を有する、基準電位が印加されるP型のウェルコンタクト26とを備えている。
P型ウェル202内において、ウェルコンタクト26の近傍に、第1の不純物濃度よりも高い第3の不純物濃度を有する、暗電荷を捕獲するP型の暗電荷捕獲領域211を形成した。
【選択図】図4

Description

本発明は、固体撮像装置及びその製造方法に関し、特に画質の劣化につながるノイズ成分を物理的に抑制する技術に関する。
近年、デジタルスチルカメラ、デジタルムービカメラや携帯電話機などにMOS型の固体撮像装置が用いられている。このMOS型の固体撮像装置は、半導体基板と、半導体基板内に形成されたウェルと、ウェル内に行列状に配置された複数のフォトダイオードとを備えている(例えば、特許文献1)。
また、ウェルの電位を固定し安定させるため、ウェル内に、基準電位が印加されるウェルコンタクト領域を備えたMOS型の固体撮像装置がある(例えば、特許文献2)。
図12は、特許文献2に記載された固体撮像装置の一部であり、ウェルコンタクト領域の周辺を示す模式断面図である。
図12において、図中央の符号306が、ウェルコンタクト領域を構成するP+の拡散層を示している。そして、符号302がP型のウェルを示し、符号101a,101bが、列方向に隣接する2のフォトダイオードを構成するN型の拡散層を示している。
図12に示すように、P+の拡散層306は、コンタクトプラグ109および電源配線110を介して固定電圧源に接続され、固定電圧源より基準電位が印加されている。これにより、ウェル302の電位が固定されて安定するので、フォトダイオードで生成された信号電荷の読み出しを安定かつ高速に行うことができるとされている。
特開2000−232216号公報 特開2006−73736号公報
ところで、図12に示す従来の固体撮像装置では、P型のウェル302とN型の拡散層101a,101bとのPN接合による空乏層が形成されている。この空乏層内では、電子を得て負に帯電したP型のウェル302の電位が、電子を失い正に帯電したN型の拡散層101a,101bの電位よりも低いので、P型のウェル302からN型の拡散層101a,101b側に向かうにつれて電位が高くなる電位勾配が形成されている。しかも、ここでのP型のウェル302内では、基準電位が印加されるP+の拡散層306の電位が最も低いので、P+の拡散層306が当該電位勾配の起点となっている。
このため、ウェル302内で熱により暗電荷が発生すると、発生した暗電荷が電位勾配によるドリフトによって拡散層101a,101b側へと移動し、拡散層101a,101b内に蓄積された信号電荷に混ざり込むノイズ電荷となって、画質が劣化するという問題がある。
本発明は、上記した課題に鑑み、従来よりも暗電荷による画質の劣化を抑制することができる固体撮像装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る固体撮像装置は、半導体基板内に形成された第1の不純物濃度を有する第1導電型のウェルと、前記ウェル内に行列状に複数配置された、第1導電型とは異なる第2導電型のフォトダイオードと、前記ウェル内のフォトダイオード間に相当する領域において、所定数のフォトダイオード毎に形成され、第1の不純物濃度よりも高い第2の不純物濃度を有する第1導電型からなり、基準電位が印加されるウェルコンタクト領域とを備え、前記ウェル内において、前記ウェルコンタクト領域の近傍に、第1の不純物濃度よりも高い第3の不純物濃度を有する第1導電型からなり、暗電荷を捕獲する暗電荷捕獲領域が形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、半導体基板内に、第1導電型の不純物を注入してウェルを形成する第1の工程と、前記ウェル内に、行列状に複数配置されかつ各々にフォトダイオードが形成される第1領域、および所定数のフォトダイオード毎に設けられるウェルコンタクト領域が形成される第2領域をそれぞれ囲む素子分離領域を形成する第2の工程と、前記ウェルの各第1領域に、第1導電型とは異なる第2導電型の不純物を注入してフォトダイオードを形成する第3の工程と、前記ウェルの各第2領域に、第1導電型の不純物をさらに注入して、基準電位を印加するためのウェルコンタクト領域を形成する第4の工程とを備え、前記第3の工程と前記第4の工程との間に、前記ウェルの各第2領域に、第1導電型の不純物をさらに注入して、前記ウェルコンタクト領域が形成される領域の下方に、暗電荷を捕獲する暗電荷捕獲領域を形成する工程を有することを特徴とする。
上記構成の固体撮像装置では、第1の不純物濃度を有する第1導電型のウェル内において、ウェルコンタクト領域の近傍に、第1の不純物濃度よりも高い第3の不純物濃度を有する第1導電型からなり、暗電荷を捕獲する暗電荷捕獲領域が形成されている。
この暗電荷捕獲領域では、第1の不純物濃度よりも不純物濃度が高い分、第1導電型のキャリアが多く存在するので、ウェルのフォトダイオードの周辺領域とフォトダイオードとのPN接合による空乏層が、暗電荷捕獲領域内にまで拡がるのを抑制することができる。
したがって、ウェルとフォトダイオードとのPN接合による空乏層の拡がりを見越して、第3の不純物濃度を第1の不純物濃度よりも高く設定しておけば、暗電荷捕獲領域を、空乏層が形成されていない領域にすることができる。こうして形成された電荷捕獲領域内には、空乏層がないので電位勾配がない。
このような暗電荷捕獲領域内で暗電荷が発生したときには、発生した暗電荷は、電位勾配によらず拡散により移動する。この暗電荷の拡散により移動では、移動する方向が不確定なため、暗電荷がフォトダイオード側へ移動するとは限らないことから、電位勾配によるドリフトによってフォトダイオード側へ暗電荷が移動するのと比べた場合に、フォトダイオード側に移動する暗電荷の量が少なくなる。
しかも、暗電荷捕獲領域内には第1導電型のキャリアが多く存在するので、暗電荷が、暗電荷捕獲領域内を移動している間に、第1導電型のキャリアで暗電荷を捕獲することができるので、フォトダイオード側に移動する暗電荷の量をより少なくすることができる。
これらにより、フォトダイオード内の信号電荷に混ざり込むノイズ電荷を低減でき、画質の劣化を抑制することができる。
上記構成の固体撮像装置の製造方法によれば、上記固体撮像装置と同様の効果を得ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の概略構成を示す図 単位セルの平面レイアウト図 図2の平面レイアウト図に一部の配線を加えた図 (a)は、図2のA−A矢視断面図、(b)は、図2のB−B矢視断面図 (a)および(b)は、比較例の固体撮像装置の断面図、(c)は、暗電荷量と温度との関係を示す特性図 (a)および(b)は、実施例の固体撮像装置の断面図、(c)は、暗電荷量と温度との関係を示す特性図 本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を説明するための模式断面図 図7の製造方法の続きを説明するための模式断面図 図8の製造方法の続きを説明するための模式断面図 図9の製造方法の続きを説明するための模式断面図 (a)および(b)は、変形例に係る固体撮像装置の概略構成を説明する図、(c)は、暗電荷捕獲領域の大きさを変えたときの暗電荷の差を示す図 従来の固体撮像装置の概略構成を示す図
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
[第1の実施の形態]
<全体構成>
図1は、本発明の実施形態に係る固体撮像装置100の概略構成を示す図である。
図1に示すように、固体撮像装置100は、画素領域10および当該画素領域の周辺に配された周辺回路領域を備える。周辺回路領域には、負荷回路33、垂直走査回路34、水平読み出し回路35、水平走査回路36が含まれる。この固体撮像装置100は、MOS型の固体撮像装置である。
(画素領域)
画素領域10には、行列状に複数配置され、それぞれが画素を構成するフォトダイオード21が含まれている。なお、本実施形態の固体撮像装置100では、2画素1セルの画素構成が採用されており、画素領域10に、2画素からなる単位セル11が設けられている。
単位セル11には、フォトダイオード21aおよび読み出しトランジスタ22aで構成される画素と、フォトダイオード21bおよび読み出しトランジスタ22bで構成される画素と、これら画素間で共有される、FD(フローティングディフュージョン)23、リセットトランジスタ24、増幅トランジスタ25およびウェルコンタクト26とが含まれる。
フォトダイオード21a,21bでは光電変換が行われる。フォトダイオード21aにおいて光電変換により生成された信号電荷は、読み出しトランジスタ22aによって読み出されてFD23に転送される。FD23では、転送されてきた信号電荷が電圧に変換されて、増幅トランジスタ25のゲートに入力される。増幅トランジスタ25から出力される信号は、垂直信号線27を介して、水平読み出し回路35で検出される。また、フォトダイオード21bおいてもフォトダイオード21aと同様に、信号電荷が、読み出しトランジスタ22bにより読み出され、FD23、増幅トランジスタ25および垂直信号線27を介して水平読み出し回路35で検出される。
増幅トランジスタ25は、ドレインがVDD配線28に接続され、ソースが垂直信号線27に接続されている。
ウェルコンタクト26は、読み出しトランジスタ22a,22b、リセットトランジスタ24および増幅トランジスタ25の基準電位を安定的に供給するために配置されており、グランド電位に接地されたウェル配線29に接続されている。
(周辺回路領域)
負荷回路33は、フォトダイオード21の列毎に設けられた負荷トランジスタを備えている。各負荷トランジスタは、ドレインが垂直信号線27に接続され、ソースがグランド電位に接続され、対応する列の増幅トランジスタ25とともにソースフォロア回路を構成する。
垂直走査回路34は、リセットトランジスタ制御線30、読出しトランジスタ制御線31および読み出しトランジスタ制御線32に対し、駆動パルスを出力する。これにより、信号電荷を読み出すフォトダイオード21の行が選択される。
水平走査回路36は、水平読み出し回路35においてフォトダイオード21の列毎に設けられたスイッチング素子に対して、駆動パルスを出力する。これにより、信号電荷を読み出すフォトダイオード21の列が選択される。
こうして、垂直走査回路34により選択された行と、水平走査回路36により選択された列とが交差するフォトダイオード21からの信号電荷が読み出される。
(単位セル)
次に、固体撮像装置100における2画素からなる単位セル11のレイアウトについて、図2を用いて説明する。
図2は、単位セル11の平面レイアウト図である。なお、図2では、見易くするため、各トランジスタに接続される配線が省略されている。
図2に示すように、単位セル11に含まれるフォトダイオード21a,21bは、列方向(図2の上下方向)に並べられている。また、フォトダイオード21の列間に相当する領域には、ウェルコンタクト26、FD23およびN型の拡散領域41〜44が配置されている。これらフォトダイオード21、ウェルコンタクト26、FD23および拡散領域41〜44は半導体基板内に形成され、それぞれの周りが素子分離領域203によって囲まれている。この半導体基板上に、4つのゲート電極51〜54および分離電極55が絶縁膜を介して配置されている。
ここで、読み出しトランジスタ22aは、ソースに相当するフォトダイオード21aと、ドレインに相当するFD23と、ゲートに相当するゲート電極51とで構成されている。ゲート電極51は、コンタクトプラグc1を介して読出しトランジスタ制御線31に接続されている。
読み出しトランジスタ22bは、ソースに相当するフォトダイオード21bと、ドレインに相当するFD23と、ゲートに相当するゲート電極52とで構成されている。ゲート電極52は、コンタクトプラグc2を介して読出しトランジスタ制御線32に接続されている。
リセットトランジスタ24は、ドレインに相当する拡散領域41と、ソースに相当する拡散領域42と、ゲートに相当するゲート電極53とで構成されている。拡散領域41は、コンタクトプラグc3を介してVDD配線28に接続され、拡散領域42は、コンタクトプラグc5を介してFD23との間の配線37(図3参照)に接続されている。ゲート電極53は、コンタクトプラグc4を介してリセットトランジスタ制御線30に接続されている。
図3は、図2のレイアウト図に、垂直信号線27、ウェル配線29および配線37が加えられた図である。本実施形態において、トランジスタに接続される各配線は、半導体基板およびゲート電極上に、3段に分けて絶縁膜を介して積層されている。このうちの1段目の配線が、垂直信号線27、ウェル配線29および配線37である。ちなみに、2段目の配線は、リセットトランジスタ制御線30および読出しトランジスタ制御線31、32であり、3段目の配線はVDD配線28である。
図2に戻って、増幅トランジスタ25は、ドレインに相当する拡散領域43と、ソースに相当する拡散領域44と、ゲートに相当するゲート電極54とで構成されている。拡散領域43は、コンタクトプラグc7を介してVDD配線28に接続され、拡散領域44は、コンタクトプラグc9を介して垂直信号線27に接続されている。ゲート電極54は、コンタクトプラグc8を介して配線37に接続されている。
ウェルコンタクト26および分離電極55は、それぞれコンタクトプラグc10を介してウェル配線29に接続されている。
単位セル11には、さらに、半導体基板内におけるウェルコンタクト26よりも深い位置に、暗電荷を捕獲するための暗電荷捕獲領域211が設けられている。暗電荷捕獲領域211は、図2に示すように、平面視したときに、ウェルコンタクト26よりも大きく、ウェルコンタクト26全体と重なるように配置されている
本実施形態において、単位セル11のレイアウトは、暗電荷捕獲領域211を含むウェルコンタクト26付近を除くと上下に略線対称である。ウェルコンタクト26の線対称の位置には、増幅トランジスタ25を構成する拡散領域44が配置されている。
<詳細構成>
次に、固体撮像装置100の有する半導体基板内の構成について、図4を参照しつつ、詳しく説明する。
図4(a)は、図2のA−A矢視断面図であり、ウェルコンタクト26付近の断面が示されている。図4(b)は、図2のB−B矢視断面図であり、ウェルコンタクト26とは線対称の位置にある拡散領域44付近の断面が示されている。
図4(a)および(b)に示すように、固体撮像装置100は、半導体基板としてのシリコン基板200を有している。シリコン基板200は、N型領域201と、N型領域201上に設けられたP型ウェル202とで構成されている。このP型ウェル202内に、フォトダイオード21a,21bと、ウェルコンタクト26と、暗電荷捕獲領域211と、拡散領域44と、素子分離領域203とが形成されている。
P型ウェル202は、1E14/cm以上2E16/cm以下の範囲内から選択された第1の不純物濃度を有している。
素子分離領域203は、P型ウェル202に溝を形成した後、酸化膜などの絶縁性の材料を埋め戻して形成された、STI(Shallow Trench Isolation)構造からなる。素子分離領域203が形成されたP型ウェル202の溝の内面に、P型の欠陥抑制層204が形成されている。フォトダイオード21a,21b上には、それぞれP型の表面シールド層205が形成されている。欠陥抑制層204および表面シールド層205は、第1の不純物濃度より高い不純物濃度を有してなり、結晶欠陥を抑制して暗電荷の発生を低減するための層である。
ウェルコンタクト26は、第1の不純物濃度よりも高い第2の不純物濃度を有するP型の拡散領域である。ウェルコンタクト26には、コンタクトプラグc10およびウェル配線29(図3参照)を介してグランド電位が印加されている。それにより、P型ウェル202の電位が固定されて安定するので、フォトダイオード21a,21bで生成された信号電荷の読み出しを安定かつ高速に行うことができる。また、P型ウェル202内では、グランド電位が印加されるウェルコンタクト26の電位が最も低いので、ウェルコンタクト26からフォトダイオード21aに向かうにつれて電位が高くなる電位勾配が形成されている。
暗電荷捕獲領域211は、ウェルコンタクト26の下にあって、素子分離領域203に囲まれた部分211aと、素子分離領域203の下方に回り込んだ部分211bとを有している。暗電荷捕獲領域211は、第1の不純物濃度よりも高く、第2の不純物濃度よりも低い第3の不純物濃度を有するP型の拡散領域である。また、暗電荷捕獲領域211は、深さ方向の幅dが、0.3[μm]以上0.9[μm]以下の範囲内に設定されていて、かつシリコン基板200の上面200aからの深さが、0.1[μm]以上1.0[μm]以下の範囲内に配置されている。
ここで、第3の不純物濃度は、P型ウェル202とフォトダイオード21とのPN接合により形成される空乏層が、暗電荷捕獲領域211内にまで拡がるのを抑制できる濃度に設定されている。そのため、暗電荷捕獲領域211内には、空乏層が形成されず、電位勾配がない。しかも、暗電荷捕獲領域211は、第1の不純物濃度よりも不純物濃度が高い分、正孔が多く存在するので、暗電荷捕獲領域211内で熱により暗電荷が発生したときには、発生した暗電荷を正孔により捕獲することができる。
なお、拡散領域44の下には、暗電荷捕獲領域211が設けられていない。
シリコン基板200上には、コンタクトプラグc9,c10の周囲を囲む絶縁膜212が形成されている。この絶縁膜212は、ゲート電極51〜54および分離電極55(図2参照)上を覆うように設けられており、絶縁膜212上に、ウェル配線29および垂直信号線27(図3参照)が配置される。
本実施形態において、各領域の不純物濃度は、以下の範囲内で設定されている。
第2の不純物濃度−1E20/cm以上、2E21/cm以下。
第3の不純物濃度−1E17/cm以上、2E18/cm以下。
欠陥抑制層204の不純物濃度−1E17/cm以上、2E18/cm以下。
表面シールド層205の不純物濃度−1E19/cm以上、2E21/cm以下。
フォトダイオード21の不純物濃度−2E16/cm以上、2E17/cm3以下。
FD23の不純物濃度−1E20/cm以上、2E21/cm以下。
<作用効果>
上記構成の固体撮像装置100では、P型ウェル202内において、ウェルコンタクト26の下に、空乏層が形成されず電位勾配がない暗電荷捕獲領域211が設けられている。このような暗電荷捕獲領域211内で暗電荷が発生したときには、発生した暗電荷は、電位勾配によらず拡散により移動するので、暗電荷がフォトダイオード21a側へ移動するとは限らない。したがって、電位勾配によるドリフトによってフォトダイオード21a側へ暗電荷が移動するのと比べた場合に、フォトダイオード21a側に移動する暗電荷の量は少なくなる。
しかも、暗電荷が、暗電荷捕獲領域211内を移動している間に、暗電荷捕獲領域211内に存在する正孔により暗電荷が捕獲されるので、フォトダイオード21a側に移動する暗電荷の量をより少なくすることができる。
こうして、フォトダイオード21a側に移動する暗電荷の量を少なくすることにより、フォトダイオード21a内の信号電荷に混ざり込む暗電荷によるノイズ電荷を低減することができる。その結果、従来の固体撮像装置よりも画質が劣化するのを抑制することができる。
以下に、このノイズ電荷の低減効果について詳しく説明する。ここでは、比較対象として、暗電荷捕獲領域が設けられていない従来の固体撮像装置を用いる。
図5(a)および(b)は、従来の固体撮像装置の一例としての固体撮像装置300の断面図であり、図4(a)および(b)に示す断面図と同じ箇所が示されている。
図5(a)および(b)に示すように、固体撮像装置300は、暗電荷捕獲領域が設けられていない点だけが固体撮像装置100と相違する。よって、固体撮像装置100と同じ構成要素については、簡単のため、同じ符号で示している。
図5(a)には、シリコン基板200内において、熱により発生した暗電荷が、発生した位置によりフォトダイオード21aおよびN型領域201のうち何れの方に移動するかの境界を示す線B1が二点鎖線で引かれている。この境界線B1は、シリコン基板200内の電位分布によって決まるものである。フォトダイオード21aおよびN型領域201の間では、P型ウェル201が電位障壁として機能しており、その電位障壁の最も高いところを結んだ線が境界線B1である。
ここで、図5(a)に示すように、ウェルコンタクト26付近で、熱により暗電荷eが発生したときには、発生した暗電荷eが電位勾配によるドリフトによってフォトダイオード21a側へ移動する。そのため、暗電荷が、フォトダイオード21a内の信号電荷に混ざり込むノイズ電荷となる場合がある。
一方、図5(b)に示す拡散領域44は、フォトダイオード21bと同じN型であって電位が高いので、拡散領域44付近で発生した暗電荷eは、電位勾配によるドリフトによって拡散領域44側へと移動する。よって、拡散領域44とフォトダイオード21bとの間に境界線B2が存在する。この境界線B2の内側(拡散領域44側)で発生した暗電荷は、フォトダイオード21b側には移動しないので、フォトダイオード21b内の信号電荷に混ざり込まない。なお、境界線B3の内側(フォトダイオード21b側)で発生した暗電荷は、電位勾配によるドリフトによってフォトダイオード21b側に移動するので、フォトダイオード21b内の信号電荷に混ざり込むノイズ電荷となる場合がある。
図5(c)は、従来例の固体撮像装置300において、フォトダイオード21a,21bに混ざり込む暗電荷量と、シリコン基板200の温度との関係を示す特性図である。フォトダイオード21aに混ざり込む暗電荷量の推移が推移線61で、フォトダイオード21bに混ざり込む暗電荷量の推移が推移線62でそれぞれ示されている。
図5(c)に示すように、熱により発生する暗電荷は、シリコン基板200の温度が高くなればなるほど発生量が増えるとともに、フォトダイオード21aとフォトダイオード21bとに混ざり込む暗電荷量の差が大きくなっている。これは、フォトダイオード21aには、ウェルコンタクト26の付近で発生した暗電荷が混ざり込むのに対して、フォトダイオード21bには、拡散領域44付近で発生した暗電荷が混ざり込まないからである。
これに対して、本実施形態の固体撮像装置100では、図6(a)に示すように、ウェルコンタクト26の下方の暗電荷捕獲領域211内で発生した暗電荷eは、上記したように、フォトダイオード21a側へ移動するとは限らず、しかも、暗電荷捕獲領域211内で正孔により捕獲される可能性が高い。したがって、従来例の固体撮像装置300と比べた場合に、フォトダイオード21aに混ざり込む暗電荷量が少なくなる。
一方、フォトダイオード21bに混ざり込む暗電荷量は、図6(b)に示すように、拡散領域44付近の構成が、図5(b)に示す拡散領域44付近の構成と同じなので、従来例の固体撮像装置300と同等である。
図6(c)は、固体撮像装置100におけるフォトダイオード21a,21bに混ざり込む暗電荷量と、シリコン基板200の温度との関係を示す特性図である。
図6(c)に示すように、フォトダイオード21bに混ざり込む暗電荷量の推移を示す推移線64が、図5(c)の推移線62と略同じ勾配で推移しているのに対して、フォトダイオード21aに混ざり込む暗電荷量の推移を示す推移線63は、図5(c)の推移線61よりも緩やかに推移している。
このように、本実施形態の固体撮像装置100は、従来例の固体撮像装置300と比べて、フォトダイオード21aに混ざり込む暗電荷によるノイズ電荷を低減することができる。また、こうしてフォトダイオード21aのノイズ電荷を低減することにより、フォトダイオード21a,21b間におけるノイズ電荷量のバラツキを抑制することができるので、画質の劣化をより抑制することができる。
<製造方法>
次に、本実施形態に係る固体撮像装置100の製造方法の一例について説明する。
図7乃至図10は、固体撮像装置100の製造方法を説明するための模式断面図である。なお、図7(a)には、図2のA−A矢視断面図と、B−B矢視断面図と、周辺回路領域に設けられたCMOSトランジスタを示す断面図とが併記されている。図7(b)、図8乃至図10についても同様である。
《第1の工程》
先ず、シリコン基板200内に、P型不純物を注入して、N型領域201、P型ウェル202を形成する(図7(a))。
《第2の工程》
素子分離領域の形成領域に対応するナイトライド膜のハードマスク81を用いて、エッチングによりP型ウェル202の上面に溝82を形成する(図7(a))。そして、ハードマスク81を残したままP型不純物をイオン注入し、溝82の内面に沿う欠陥抑制層204を形成する。なお、ここでのP型不純物のイオン注入では、注入前に、周辺回路領域全体をハードマスク81とは異なるマスクで覆い、それにより、周辺回路領域内の溝82には欠陥抑制層204が形成されないようにしている。当該マスクは、イオン注入後に除去する。
次に、絶縁性の材料(例えば、酸化シリコン等)を溝82に埋め込み素子分離領域203を形成する(図7(b))。その後、ハードマスク81を除去する。
《第3の工程》
フォトダイオードの形成領域に対応するレジストパターン83を用いてN型不純物をイオン注入し、フォトダイオード21a,22bを形成する(図7(b))。次に、P型トランジスタの形成領域に対応するレジストパターン84を用いてN型不純物をイオン注入し、P型トランジスタを形成するためのNウェル領域301を形成する(図8(a))。
《暗電荷捕獲領域の形成工程》
暗電荷捕獲領域およびN型トランジスタの形成領域に対応するレジストパターン85を用いてP型不純物をイオン注入し、暗電荷捕獲領域211およびN型トランジスタを形成するためのP型ウェル領域311を形成する(図8(b))。ここでは、P型不純物として、例えばボロンを、注入エネルギー80[keV]〜300[keV]の間の複数エネルギーで、かつ注入量5E12/cm〜2E13/cmの範囲内で注入することにより、暗電荷捕獲領域211を形成する。また、ここでの暗電荷捕獲領域211の不純物濃度のピーク位置は、フォトダイオード21の不純物濃度のピーク位置よりも深い位置になるように形成されている。
こうして暗電荷捕獲領域211が、図8(b)に示すように、フォトダイオード21よりも深い位置にまで形成される。これにより、暗電荷捕獲領域がフォトダイオードよりも浅い位置にだけ形成された場合と比べて、フォトダイオードに混ざり込む暗電荷量をより抑制することができる。
《CMOSトランジスタのゲートおよび表面シールド層の形成工程》
シリコン基板200上に、絶縁膜を介してP型トランジスタおよびN型トランジスタの各ゲート302,312を形成する。そして、表面シールド層の形成領域に対応するレジストパターン86を用いて、P型不純物をイオン注入して、表面シールド層205を形成する(図9(a))。
《第4の工程》
ウェルコンタクトおよびP型トランジスタの形成領域に対応するレジストパターン87を用いてP型不純物をイオン注入し、ウェルコンタクト26、およびP型トランジスタを構成するP型の2つの拡散領域303を形成する(図9(b))。
《N型の拡散領域の形成工程》
画素領域におけるトランジスタのソース、ドレインを形成するN型の拡散領域、およびN型トランジスタの形成領域に対応するレジストパターン88を用いてN型不純物をイオン注入し、拡散領域44を含む画素領域おけるN型の拡散領域、およびN型トランジスタを構成するP型の2つの拡散領域313を形成する(図10(a))。
上記工程を経て、固体撮像装置100が作製される(図10(b))。
以上、本発明に係る固体撮像装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限られない。
[変形例]
例えば、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施形態では、図2に示すように、平面視したとき、暗電荷捕獲領域211の大きさが、ウェルコンタクト26よりも大きい構成を示したが、これに限定するものではなく、暗電荷捕獲領域がウェルコンタクトよりも小さくても構わない。なお、製造上、暗電荷捕獲領域の大きさ(平面視における縦幅×横幅)は、300[nm]×300[nm]以上が好ましい。
ここで、暗電荷捕獲領域をウェルコンタクトよりも小さくした具体例を、図11(a)および(b)に示す。
図11(a)は、平面視したときの暗電荷捕獲領域411とウェルコンタクト26との大きさの関係を模式的に示す図である。図11(b)は、暗電荷捕獲領域411を備えた固体撮像装置400の断面図であって、暗電荷捕獲領域411およびウェルコンタクト26付近の断面が示されている。ここでは、固体撮像装置100と同じ構成要素については、簡単のため、同じ符号で示している。
図11(a)および(b)に示すように、暗電荷捕獲領域411は、その横幅W2が、ウェルコンタクト26の横幅W1よりも小さく設定されている。ここでの横幅W2は、暗電荷捕獲領域411における固体撮像装置の行方向の幅を示している。
このように、暗電荷捕獲領域の横幅がウェルコンタクトの横幅より小さくてもよく、ウェルコンタクトの下に暗電荷捕獲領域を設けさえすれば、従来の固体撮像装置よりもフォトダイオード21aに混ざり込む暗電荷を低減することができる。
次に、この暗電荷の低減効果を確認した実験結果について説明する。
本実験では、暗電荷捕獲領域の横幅が異なる2つの実施例1,2と、暗電荷捕獲領域が設けられていない1つの比較例とを用意した。具体的には、実施例1として図11(b)の固体撮像装置400を、実施例2として図4の固体撮像装置100を、比較例として図5の固体撮像装置300を用いた。実施例1,2に対しては、暗電荷捕獲領域の横幅を固定して、暗電荷捕獲領域の縦幅を変えて、フォトダイオード21a,21bに混ざり込む暗電荷量の差[個数]を測定した。
実施例1,2および比較例のウェルコンタクト26の大きさは、横幅W1が625[nm]、縦幅L1が300[nm]である。実施例1の電荷捕獲領域の横幅W2は441[nm]、実施例2の電荷捕獲領域の横幅は765[nm]である。本実験では、暗電荷の低減効果が顕著になるよう、シリコン基板の温度を高めの80℃に設定した。
図11(c)は、その実験結果を示すグラフであり、縦軸が暗電荷量の差[数]を示し、横軸が暗電荷捕獲領域の縦幅[nm]を示している。
ここでは、暗電荷捕獲領域の縦幅を300[nm]〜470[nm]の範囲内で変えて、暗電荷量の差を測定した。なお、比較例は暗電荷捕獲領域がないので、図11(c)には、比較例の暗電荷量の差を一定値として破線で示している。
図11(c)に示すように、実施例1,2は、ともに比較例よりも暗電荷量の差が小さくなっているので、フォトダイオード21aに混ざり込む暗電荷を低減できているといえる。
また、実施例1と実施例2とを比べると、実施例2の方が、暗電荷量の差が小さい。これにより、暗電荷捕獲領域の横幅が大きい方が、暗電荷の低減効果が高いことが分かる。なお、暗電荷捕獲領域の横幅を大きくすると、その分、暗電荷捕獲領域がフォトダイオードに近づくことから、フォトダイオードの特性に影響を及ぼす虞がある。よって、暗電荷捕獲領域の横幅は、固体撮像装置の仕様に合わせて、適宜設定するのが好ましい。具体的には、例えば、図4に示すような固体撮像装置100の場合、暗電荷捕獲領域211とフォトダイオード21aとが200[nm]程度離れているのが好ましい。
しかしながら、暗電荷捕獲領域の縦幅を300[nm]から470[nm]まで変化させても、実施例1,2において、それぞれの暗電荷量の差はあまり変わらない。これは、暗電荷捕獲領域の縦幅は、固体撮像装置の列方向の幅を示しており、図2に示すように、暗電荷捕獲領域211の列方向には、N型の拡散領域が配置されていることに関係していると考えられる。N型の拡散領域付近で発生した暗電荷は、電位勾配によるドリフトによってN型の拡散領域側に移動して、もともとフォトダイオード21a側に移動しないので、暗電荷捕獲領域の縦幅を大きくしたとしても、それが暗電荷の低減効果に繋がらないからである。
(2)上記実施形態では、2画素1セルの画素構成を示したが、3画素1セル、4画素1セルなど多画素1セルの画素構成とすることもできる。
(3)上記実施形態では、2つのフォトダイオード21a,21b毎に1つのウェルコンタクト26が設けられた構成を示したが、これに限定するものではない。例えば、3つのフォトダイオード毎に2つのウェルコンタクトを設けた構成、または、7つのフォトダイオード毎に3つのウェルコンタクトを設けた構成とすることもできる。
(4)上記実施形態では、STI構造からなる素子分離領域の構成を示したが、LOCOSの素子分離領域を用いた構成とすることもできる。
(5)上記実施形態では、ウェルコンタクト26の下に、暗電荷捕獲領域211が配置された構成を示したが、これに限定するものではない。P型ウェル202内のウェルコンタクト26の近傍に暗電荷捕獲領域を配置する限り、従来の固体撮像装置よりもノイズ電荷の低減効果を得ることができるので、画質の劣化を抑制することができる。
ここでの「ウェルコンタクトの近傍」とは、ウェル内において、ウェルコンタクトとウェルコンタクトに隣接するフォトダイオードとの間の領域であって、ウェルコンタクトとフォトダイオードとの電位差による電界が形成された領域を意味する。
例えば、図4に示す固体撮像装置100において、P型ウェル200内に素子分離領域203を形成しない構成とした場合には、ウェルコンタクト26とフォトダイオード21aとの間(図4における真ん中の素子分離領域203に相当する領域)に、暗電荷捕獲領域を配置してもよい。
(6)上記実施形態では、単位セル11のレイアウトが、ウェルコンタクト26付近を除き上下に略線対称である構成を示したが、これに限定するものではない。例えば、点対称の場合には、ウェルコンタクトと点対称の位置にトランジスタのソースまたはドレインを構成する拡散領域が配置されているとき、ウェルコンタクトに隣接するフォトダイオードのノイズ電荷を低減することにより、フォトダイオード間のノイズ電荷のバラツキを抑制することができるので、画質の劣化を抑制する効果が得られる。
(7)上記実施形態では、本発明に係る固体撮像装置の製造方法について説明したが、固体撮像装置の製造方法を特に限定するものではない。固体撮像装置の仕様または用途に合わせて、その製造方法を適宜選択することができる。
本発明は、高画質な固体撮像装置を実現するのに有用である。
10 画素領域
11 単位セル
21 フォトダイオード
21a,21b フォトダイオード
22a,22b 読み出しトランジスタ
23 FD
24 リセットトランジスタ
25 増幅トランジスタ
26 ウェルコンタクト
33 負荷回路
34 垂直走査回路
35 水平読み出し回路
36 水平走査回路
41〜44 拡散領域
51〜54 ゲート電極
55 分離電極
100 固体撮像装置
200 シリコン基板
202 P型ウェル
211 暗電荷捕獲領域

Claims (11)

  1. 半導体基板内に形成された第1の不純物濃度を有する第1導電型のウェルと、
    前記ウェル内に行列状に複数配置された、第1導電型とは異なる第2導電型のフォトダイオードと、
    前記ウェル内のフォトダイオード間に相当する領域において、所定数のフォトダイオード毎に形成され、第1の不純物濃度よりも高い第2の不純物濃度を有する第1導電型からなり、基準電位が印加されるウェルコンタクト領域と、
    を備えた固体撮像装置であって、
    前記ウェル内において、前記ウェルコンタクト領域の近傍に、第1の不純物濃度よりも高い第3の不純物濃度を有する第1導電型からなり、暗電荷を捕獲する暗電荷捕獲領域が形成されている
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記ウェル内には、さらに、前記フォトダイオードの周囲および前記ウェルコンタクト領域の周囲をそれぞれ囲む素子分離領域が形成されており、
    前記暗電荷捕獲領域が、前記半導体基板内において前記ウェルコンタクト領域よりも深い位置にあり、かつ前記暗電荷捕獲領域の少なくとも一部が前記素子分離領域に囲まれた領域にある
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記半導体基板を平面視したとき、前記暗電荷捕獲領域の大きさが前記ウェルコンタクト領域の大きさ以上であり、かつ前記暗電荷捕獲領域が前記ウェルコンタクト領域全体と重なるように配置されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記暗電荷捕獲領域の不純物濃度のピーク位置が、前記前記フォトダイオードの不純物濃度のピーク位置よりも、前記半導体基板の上面から深い位置にある
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  5. 前記半導体基板の上面からの深さ方向において、
    前記暗電荷捕獲領域の幅が、0.3[μm]以上0.9[μm]以下の範囲内であり、かつ前記暗電荷捕獲領域が、前記上面から深さ0.1[μm]以上1.0[μm]以下の範囲内に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  6. 前記所定数が2以上であって、
    前記ウェルコンタクト領域に隣接した第1のフォトダイオードと、前記ウェルコンタクト領域に隣接していない第2のフォトダイオードがある
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  7. 前記第2のフォトダイオードに対する、前記第1のフォトダイオードからの前記ウェルコンタクト領域の位置に相当する位置には、前記ウェル内に形成された、トランジスタのソースまたはドレインを構成する第2導電型の拡散領域が配置されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の固体撮像装置。
  8. 前記第2の不純物濃度は、前記第3の不純物濃度よりも低い
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  9. 前記第1の不純物濃度が、1E14/cm以上2E16/cm以下の範囲内であり、
    前記第2の不純物濃度が、1E20/cm以上2E21/cm以下の範囲内であり、
    前記第3の不純物濃度が、1E17/cm以上2E18/cm以下の範囲内である
    ことを特徴とする請求項8に記載の固体撮像装置。
  10. 半導体基板内に、第1導電型の不純物を注入してウェルを形成する第1の工程と、
    前記ウェル内に、行列状に複数配置されかつ各々にフォトダイオードが形成される第1領域、および所定数のフォトダイオード毎に設けられるウェルコンタクト領域が形成される第2領域をそれぞれ囲む素子分離領域を形成する第2の工程と、
    前記ウェルの各第1領域に、第1導電型とは異なる第2導電型の不純物を注入してフォトダイオードを形成する第3の工程と、
    前記ウェルの各第2領域に、第1導電型の不純物をさらに注入して、基準電位を印加するためのウェルコンタクト領域を形成する第4の工程と
    を備えた固体撮像装置の製造方法であって、
    前記第3の工程と前記第4の工程との間に、
    前記ウェルの各第2領域に、第1導電型の不純物をさらに注入して、前記ウェルコンタクト領域が形成される領域の下方に、暗電荷を捕獲する暗電荷捕獲領域を形成する工程を有する
    ことを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  11. 前記第2の工程において、
    前記素子分離領域が、さらにCMOSトランジスタを構成する第1導電型ウェル領域および第2導電型ウェル領域が形成される前記ウェル内の第3領域および第4領域を囲むように、当該素子分離領域を形成し、
    前記第3の工程において、
    前記ウェルの第3領域に、第2導電型の不純物を注入して、前記第2導電型ウェル領域を形成し、
    前記暗電荷捕獲領域を形成する工程において、
    前記ウェルの第4領域に、第1導電型の不純物を注入して、前記第1導電型ウェル領域を形成し、
    前記第4の工程において、
    第1導電型の不純物を、前記第2導電型ウェル領域にも注入して、CMOSトランジスタのソースおよびドレインを構成する第1導電型の第1拡散領域を形成し、
    さらに、
    第2導電型の不純物を、前記第1導電型ウェル領域に注入して、CMOSトランジスタのソースおよびドレインを構成する第2導電型の第2拡散領域を形成する工程を有する
    ことを特徴とする請求項10に記載の固体撮像装置の製造方法。
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