JP2012012067A - チューブ容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】容器軸O方向の一方側に位置する一端開口部が径方向に挟み込まれて閉塞されてなるシール部2が形成された胴部3と、該胴部3において容器軸O方向の他方側に位置する他端開口部に配設された口部とを備え、シール部2には弱化ラインが形成され、弱化ラインは、前後方向から見た正面視において容器軸O方向に交差する左右方向に延在しシール部2内に位置する第1弱化ラインを備え、第1弱化ラインを破断して得られる第1破断縁部11aの少なくとも一部により、係合開口部20の周縁部20aが形成され、該チューブ容器1において、胴部3の容器軸O方向の中間部分3aよりも前記他方側に位置する部分には、胴部3が中間部分3aで折り曲げられた状態で係合開口部20が係合し、該胴部3の折り曲げ姿勢を保持する被係合部23が形成されているチューブ容器1を提供する。
【選択図】図3
Description
このチューブ容器では、チューブ本体の内容物を吐出し尽くした後、胴部を前記一方側から前記他方側に巻き上げるとともに、破断片を破断して切り離し筒部をキャップから切り離す。その後、このチューブ容器を切り離し筒部内に挿入することによって、胴部の巻上げ端部を切り離し筒部の下部内面に、かつキャップの頂壁部を切り離し筒部の上部内面にそれぞれ係止させる。これにより、内容物を吐出し尽くしてチューブ容器を廃棄するときに、胴部を巻き上げた状態でチューブ容器を保持することが可能になり、このチューブ容器の廃棄時にチューブ容器の減容化を図ることができる。
本発明に係るチューブ容器は、容器軸方向の一方側に位置する一端開口部が径方向に挟み込まれて閉塞されてなるシール部が形成された胴部と、該胴部において容器軸方向の他方側に位置する他端開口部に配設された口部と、を備えるチューブ容器であって、前記シール部には、破断容易な弱化ラインが形成され、前記弱化ラインは、前記シール部を形成するときに前記一端開口部を挟み込む前後方向から見た正面視において容器軸方向に交差する左右方向に延在し、前記シール部内に位置する第1弱化ラインを備え、前記第1弱化ラインを破断して得られる第1破断縁部の少なくとも一部により、係合開口部の周縁部が形成され、該チューブ容器において、前記胴部の容器軸方向の中間部分よりも前記他方側に位置する部分には、前記胴部が前記中間部分で折り曲げられた状態で前記係合開口部が係合し、該胴部の折り曲げ姿勢を保持する被係合部が形成されていることを特徴とする。
その後、内容物を使用するときには、折り曲げ姿勢とされた胴部を径方向の内側に押し込む。すると、胴部が前記中間部分で折り曲げられていることから、胴部において前記中間部分よりも口部側に位置する口部側部分内の内容物が、胴部において前記中間部分よりもシール部側に位置するシール部側部分内に移動することが抑えられる。これにより、前記口部側部分内の内容物が口部側に向けて円滑に押し出されることとなる。
また、このように胴部を折り曲げ姿勢で保持することができるので、保管時のコンパクト化および廃棄時の減容化を図ることもできる。
また、係合開口部の周縁部が、第1弱化ラインを破断して得られる第1破断縁部の少なくとも一部により形成されているので、第1弱化ラインを破断するといった簡便な作業によって係合開口部を形成することができる。
また、第3弱化ライン、第4弱化ライン、第5弱化ラインおよび第6弱化ラインをそれぞれ破断する。すると、第3弱化ラインを破断することで得られる第3破断縁部、および第5弱化ラインを破断することで得られる第5破断縁部それぞれの間に、互いに容器軸方向の反対側に向けて開口する一対の切込み部が形成されることとなる。
そして、これらの一対の切込み部同士を互いに係止させることで、前記第1破断縁部と、第4弱化ラインを破断することで得られる第4破断縁部と、第6弱化ラインを破断することで得られる第6破断縁部と、によって周縁部が形成された係合開口部が形成されることとなる。これにより、第1破断縁部のみによって形成された係合開口部に比べて周縁部を長くして、係合開口部を大きくすることができる。
以下、図面を参照し、本発明の第1実施形態に係るチューブ容器を説明する。
図1に示すように、チューブ容器1は、内容物が収容されるチューブ本体4と、チューブ本体4に装着されたキャップ5と、を備えている。
チューブ本体4は、上側(容器軸方向の一方側)に位置する上端開口部(一端開口部)が径方向(前後方向)に挟み込まれて閉塞されてなるシール部2が形成された胴部3と、該胴部3において下側(容器軸方向の他方側)に位置する下端開口部(他端開口部)に配設された図示しない口部と、胴部3と前記口部とを連結する肩部6と、を備えている。
肩部6は、容器軸Oと同軸に配設された環状に形成されるとともに、径方向の外側から内側に向かうに従って漸次、下方に向けて延びている。肩部6の外周縁は胴部3の下端開口部の周縁部に連結されるとともに、肩部6の内周縁は前記口部の上端開口部の周縁部に連結されている。
また、このチューブ容器1は、蓋板部9が前記吐出口を閉塞した状態で、蓋板部9を接地面として自立可能とされている。
第1弱化ライン11は、左右方向に平行に延在し、第1弱化ライン11の両端縁は、シール部2の外周縁に非接続となっている。またこの第1弱化ライン11の左右方向の中央部は、前記正面視において容器軸O上に位置している。
なお図示の例では、胴部3において前記中間部分3aよりも上側(シール部側)に位置するシール部側部分3bは、胴部3において前記中間部分3aよりも下側(口部側)に位置する口部側部分3cよりも、容器軸O方向に沿った大きさが大きくなっている。
チューブ本体4内の内容物を例えば約半分程度など一定量以上吐出したときには、まず、胴部3の前記シール部側部分3bを前後方向に押し潰し、前記シール部側部分3b内の内容物を前記口部側部分3c内に移動させる。
また、弱化ライン10を前述のように破断し、係合開口部20を形成する。
なお、このように胴部3の前記シール部側部分3bを折り曲げることで、胴部3の前記シール部側部分3bでは、上下が反転する。
また、このように胴部3を折り曲げ姿勢で保持することができるので、保管時のコンパクト化および廃棄時の減容化を図ることもできる。
次に、本発明の第2実施形態に係るチューブ容器を説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
はじめに、弱化ライン10を破断する。この過程で、まず図5に示すように、第2弱化ライン12を破断する。このとき、前記一の部分2cおよび前記他の部分2dを互いに引き離すことで、第2弱化ライン12をノッチ部31から下側に向けて破断する。
その後、図7および図8に示すように、第4弱化ライン14および第6弱化ライン16をそれぞれの全長にわたって破断する。なお、これらの弱化ライン14、16は、第2弱化ライン12および第1弱化ライン11を破断する前に破断しても良い。
なお第5弱化ライン15は、第2弱化ライン12、第1弱化ライン11、第4弱化ライン14および第6弱化ライン16を破断する前に破断しても良い。
その後、図10に示すように、シール部2の前記一の部分2cおよび前記他の部分2dをそれぞれ、胴部3の前記口部側部分3cの左右方向の両外側を通して、該口部側部分3cに対する前記シール部側部分3bの前後方向の反対側に回りこませる。
また本実施形態では、第2弱化ライン12、第3弱化ライン13および第5弱化ライン15は容器軸O方向に平行とされているが、容器軸O方向に延在していればこれに限られるものではなく、例えば容器軸O方向に対して多少傾斜していても良い。
さらに本実施形態では、第4弱化ライン14および第6弱化ライン16は左右方向に平行とされているが、左右方向に延在していればこれに限られるものではなく、例えば左右方向に対して多少傾斜していても良い。
さらに前記実施形態では、第3弱化ライン13は、前記一の部分2cの左右方向の中央部上に位置し、第5弱化ライン15は、前記他の部分2dの左右方向の中央部上に位置しているものとしたが、これに限られるものではない。例えば、第3弱化ライン13が、前記一の部分2cの前記中央部上から左右方向の内側や外側にずらされていても良く、第5弱化ライン15が、前記他の部分2dの前記中央部上から左右方向の内側や外側にずらされていても良い。
また、第4弱化ライン14および第6弱化ライン16を設けず、第3弱化ライン13の下側に位置する端縁を第1弱化ライン11に接続させる構成とすることも可能である。
例えば、前記各実施形態では、弱化ライン10の端縁のうち、該弱化ライン10を破断する破断方向の終端縁に前記貫通孔21が形成されているものとしたが、これに限られない。
さらに前記各実施形態では、左右方向は、前記正面視において容器軸O方向に直交するものとしたが、これに限られるものではなく、容器軸Oに直交する方向に対して傾斜する方向であっても良い。
またチューブ容器1、30は、前記各実施形態に示したものに限られず、上端開口部が径方向に挟み込まれて閉塞されてなるシール部が形成された胴部と、胴部の下端開口部に配設された口部と、を備える構成であれば適宜変更することが可能である。例えば、キャップ5として他の形態のキャップ(ねじキャップ等)を採用したり、キャップ5を備えない構成を採用したりしても良い。
2 シール部
3 胴部
3a 中間部分
O 容器軸
10 弱化ライン
11 第1弱化ライン
11a 第1破断縁部
12 第2弱化ライン
13 第3弱化ライン
14 第4弱化ライン
15 第5弱化ライン
16 第6弱化ライン
20 係合開口部
20a 周縁部
21 貫通孔
23 被係合部
Claims (3)
- 容器軸方向の一方側に位置する一端開口部が径方向に挟み込まれて閉塞されてなるシール部が形成された胴部と、
該胴部において容器軸方向の他方側に位置する他端開口部に配設された口部と、を備えるチューブ容器であって、
前記シール部には、破断容易な弱化ラインが形成され、
前記弱化ラインは、前記シール部を形成するときに前記一端開口部を挟み込む前後方向から見た正面視において容器軸方向に交差する左右方向に延在し、前記シール部内に位置する第1弱化ラインを備え、
前記第1弱化ラインを破断して得られる第1破断縁部の少なくとも一部により、係合開口部の周縁部が形成され、
該チューブ容器において、前記胴部の容器軸方向の中間部分よりも前記他方側に位置する部分には、前記胴部が前記中間部分で折り曲げられた状態で前記係合開口部が係合し、該胴部の折り曲げ姿勢を保持する被係合部が形成されていることを特徴とするチューブ容器。 - 請求項1記載のチューブ容器であって、
前記弱化ラインは、
前記第1弱化ラインにおける前記左右方向の中間部から前記一方側に向けて延在して前記シール部の外周縁に接続され、前記シール部のうち、前記第1弱化ラインよりも前記一方側に位置する部分を前記正面視において左右両部分に区画する第2弱化ラインと、
前記左右両部分のうちの一方に配置され、該一方の内部から前記他方側に向けて延在する第3弱化ラインと、
前記左右両部分のうちの一方に配置され、該一方の内部において前記第1弱化ラインの端縁および前記第3弱化ラインよりも前記左右方向の内側に位置する部分から、前記左右方向の外側に向けて延在し前記シール部の外周縁に接続されるとともに、前記第3弱化ラインの前記他方側の端縁が接続された第4弱化ラインと、
前記左右両部分のうちの他方に配置され、該他方の内部から前記一方側に向けて延在し、前記シール部の外周縁に接続された第5弱化ラインと、
前記左右両部分のうちの他方に配置され、該他方の内部において前記第1弱化ラインの端縁および前記第5弱化ラインよりも前記左右方向の内側に位置する部分から、前記第1弱化ラインと前記第5弱化ラインとの間を通るように前記左右方向の外側に向けて延在し前記シール部の外周縁に接続された第6弱化ラインと、を備えていることを特徴とするチューブ容器。 - 請求項1または2に記載のチューブ容器であって、
前記弱化ラインの端縁のうち、該弱化ラインを破断する破断方向の終端縁には、前記シール部を貫通する貫通孔が形成されていることを特徴とするチューブ容器。
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