JP2012010180A - Mimo伝送路特性測定装置及びmimo擬似伝送路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】MIMO伝送用の装置及びシステムの評価・検証を、場所的及び時間的制約を受けることなく容易に実現する。
【解決手段】無線部14−1,14−2は、受信したOFDM信号から有効シンボル期間の等価ベースバンド信号を生成し、FFT部15−1,15−2は、等価ベースバンド信号をFFTし、伝送路特性演算部16−1,16−2は、FFT出力信号からパイロット信号を抽出して伝送路特性を演算し、伝送路特性係数生成部17は、伝送路特性に対し、信号レベル方向及び時間方向にサンプル数の足切りを行い、信号レベル及び位相差を調整し、伝送路特性係数を生成し、メモリ部18は、伝送路特性係数を蓄積する。これにより、メモリ部18に蓄積された伝送路特性係数を、MIMO擬似伝送路装置におけるFIRフィルタ部のタップ係数に用いて、MIMO擬似伝送路装置に擬似的な伝送路を再現させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、デジタル信号の無線伝送技術に係り、特に、複数の送信アンテナと複数の受信アンテナを用いる多入力多出力(以下、「MIMO(Multiple Input Multiple Output)」という。)伝送環境における伝送路特性を測定する技術に関する。
従来、デジタル信号の無線伝送技術の分野では、高品質かつ周波数利用効率の高い伝送を実現することが求められている。これに対処する技術として注目を集めているものがMIMO伝送技術である。MIMO伝送技術は、複数の送信アンテナを用いたMIMO送信装置と、複数の受信アンテナを用いたMIMO受信装置とにより構成されるMIMO伝送システムにより実現される。MIMO受信装置は、MIMO送信装置に備えた複数の送信アンテナから送信された信号を、空間領域で多重された信号として複数の受信アンテナを介して受信する。そして、各送信アンテナから送信された信号の伝送路特性の違いを利用することにより、空間領域で多重された信号の分離及び検出を行う(例えば、特許文献1,2を参照)。
このようなMIMO伝送用の装置及びシステムを開発し、評価・検証するために、代表的な電波伝搬モデルを使用することが多い。しかし、実際の伝送路にて伝送可能か否かは、電波伝搬モデルによっては正確に検証することができないから、実際の伝送路にて実験を行うしかない。また、実際の伝送路にて伝送路歪みを含んだ受信信号をハードディスク等にキャプチャし、その受信信号を用いて評価・検証する手法もある。
特開2006−345500号公報 特開2005−124125号公報
しかしながら、MIMO伝送用の装置及びシステムを評価・検証する際に、代表的な電波伝搬モデルを使用する手法では不十分な場合が多い。これは、電波伝搬モデルにて再現する環境と実際の伝送路の環境との間に違いがあるからである。例えば、MIMO伝送は、伝送を行う場所の地形、構造物等の影響を多分に受けるから、電波伝搬モデルではその環境を十分に再現することができず、実際の場所に伝送系統を構築してデータを取得する必要がある。このように、MIMO伝送用の装置及びシステムを評価・検証するためには、実際の伝送路にて実験を行う必要があるから、場所的及び時間的制約が伴うという課題があった。
また、実際の伝送路歪みを含んだ受信信号をハードディスク等にキャプチャする手法では、変調波の信号形式を変更したり、符号化方式を変更したりして伝送方式を開発する場合の評価・検証のためには、新たな伝送方式の開発の度に、その実際の伝送路で受信信号をキャプチャする必要があり、評価・検証の効率が悪くて不便であるという課題があった。
そこで、本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、MIMO伝送用の装置及びシステムの評価・検証を、場所的及び時間的制約を受けることなく容易に実現するために、伝送路特性を測定するMIMO伝送路特性測定装置、及び、MIMO伝送路特性測定装置により測定された伝送路特性を用いて、擬似的な伝送路を再現するMIMO擬似伝送路装置を提供することにある。
前記課題を解決するため、請求項1のMIMO伝送路特性測定装置は、複数の送信アンテナを備えた送信装置から送信されたOFDM信号を、複数の受信アンテナを介して受信し、前記複数の送信アンテナと複数の受信アンテナとの間の伝送路特性を測定するMIMO伝送路特性測定装置において、前記受信アンテナに対応した受信系統毎に、無線部、FFT部及び伝送路特性演算部を備え、さらに、伝送路特性係数生成部及びメモリ部を備え、前記複数の送信アンテナのうちの1本の送信アンテナが逐次選択されて送信されたOFDM信号を受信し、前記受信系統毎の無線部が、受信した前記OFDM信号のRF信号をIF信号に変換し、アナログのIF信号をデジタルのIF信号に変換し、前記デジタルのIF信号を直交復調して等価ベースバンド信号を生成し、前記等価ベースバンド信号からGIを除去して有効シンボル期間の等価ベースバンド信号を出力し、前記受信系統毎のFFT部が、前記無線部により出力された等価ベースバンド信号をFFTし、周波数領域の信号を出力し、前記受信系統毎の伝送路特性演算部が、前記FFT部により出力された周波数領域の信号からパイロット信号を抽出し、パイロット信号に基づいて伝送路特性を演算し、IFFTして出力し、前記伝送路特性係数生成部が、前記伝送路特性演算部により出力された伝送路特性を入力し、信号レベル方向及び時間方向にサンプル数の足切りを行い、前記複数の受信系統におけるRF信号の信号レベルに基づいて、前記伝送路特性の信号レベルを前記複数の受信系統間で調整し、前記複数の送信アンテナから送信されたOFDM信号についての伝送路特性の位相差を調整し、前記足切り及び調整後の伝送路特性におけるIQ直交平面上の実部の値及び虚部の値を伝送路特性係数として生成し、前記メモリ部が、前記伝送路特性係数生成部により生成された伝送路特性係数を蓄積する、ことを特徴とする。
また、請求項2のMIMO伝送路特性測定装置は、請求項1に記載のMIMO伝送路特性測定装置において、前記伝送路特性係数生成部が、レベル調整部を備え、前記受信系統毎の無線部が、前記RF信号の受信レベル値を取得し、前記レベル調整部が、前記受信系統毎の無線部から受信レベル値をそれぞれ入力し、最も高い受信レベル値を基準にして、前記伝送路特性の信号レベルを前記複数の受信系統間で調整する、ことを特徴とする。
また、請求項3のMIMO伝送路特性測定装置は、請求項1または2に記載のMIMO伝送路特性測定装置において、前記伝送路特性係数生成部が、前記受信系統毎に位相差調整部を備え、前記受信系統毎の位相差調整部が、異なる送信アンテナから送信されたOFDM信号についての同一受信系統における伝送路特性の位相をそれぞれ算出し、前記算出した位相から所定の伝送路特性を基準にした位相差を算出し、前記算出した位相差及び予め設定された初期位相差に基づいて、前記異なる送信アンテナから送信されたOFDM信号についての同一受信系統における伝送路特性の位相差を調整する、ことを特徴とする。
また、請求項4のMIMO伝送路特性測定装置は、請求項1から3までのいずれか一項に記載のMIMO伝送路特性測定装置において、前記受信系統毎の伝送路特性演算部が、前記受信系統毎のFFT部により出力された周波数領域の信号からパイロット信号を抽出し、パイロットキャリア位置の伝送路特性を算出するパイロット信号抽出部と、前記パイロット信号抽出部により算出されたパイロットキャリア位置の伝送路特性の位相を補正し、OFDMシンボル間の位相を揃える位相補正部と、前記位相補正部によりOFDMシンボル間の位相が揃えられた信号に対し、OFDMシンボル方向に内挿補間を行う内挿補間処理部と、前記内挿補間処理により内挿補間された複数の信号をOFDMシンボル間で加算平均する加算平均処理部と、前記加算平均処理部により加算平均された信号をIFFTするIFFT部と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項5のMIMO伝送路特性測定装置は、請求項1から4までのいずれか一項に記載のMIMO伝送路特性測定装置において、前記伝送路特性係数生成部が、前記受信系統毎にタップ数調整部を備え、当該MIMO伝送路特性測定装置が生成する伝送路特性係数をタップ係数としてフィルタに用い、伝送路を再現する場合に、前記タップ数調整部が、前記伝送路特性に対し、予め設定されたタップ数に相当するサンプル数になるように足切りを行う、ことを特徴とする。
さらに、請求項6のMIMO擬似伝送路装置は、複数の送信アンテナを介して送信されるOFDM信号を出力するMIMO送信装置と、複数の受信アンテナを介して受信されるOFDM信号を入力するMIMO受信装置との間に接続され、前記MIMO送信装置と前記MIMO受信装置との間の伝送路を模擬するMIMO擬似伝送路装置において、前記伝送路毎のフィルタ部、及び、前記複数の受信アンテナ毎の加算器を備え、前記フィルタ部が、前記MIMO送信装置により出力されるOFDM信号を入力し、請求項1から5までのいずれか一項に記載のMIMO伝送路特性測定装置のメモリ部に蓄積された伝送路特性係数をタップ係数として用い、前記入力するOFDM信号に対しフィルタ処理を行い、前記加算器が、前記フィルタ部により処理されたOFDM信号を加算する、ことを特徴とする。
また、請求項7のMIMO擬似伝送路装置は、複数の送信アンテナを介して送信されるOFDM信号を出力するMIMO送信装置と、複数の受信アンテナを介して受信されるOFDM信号を入力するMIMO受信装置との間に接続され、前記MIMO送信装置と前記MIMO受信装置との間の伝送路を模擬するMIMO擬似伝送路装置において、タップ数調整部、前記伝送路毎のフィルタ部、及び、前記複数の受信アンテナ毎の加算器を備え、前記タップ数調整部が、請求項1から4までのいずれか一項に記載のMIMO伝送路特性測定装置のメモリ部に蓄積された伝送路特性係数を読み出し、前記伝送路特性係数に対し、予め設定されたタップ数に相当するサンプル数になるように足切りを行い、前記フィルタ部が、前記MIMO送信装置により出力されるOFDM信号を入力し、前記タップ数調整部から足切り後の伝送路特性係数を入力してタップ係数として用い、前記入力するOFDM信号に対しフィルタ処理を行い、前記加算器が、前記フィルタ部により処理されたOFDM信号を加算する、ことを特徴とする。
本発明によれば、実際の伝送路にて測定した伝送路特性係数を、FIRフィルタのタップ係数に用いることにより、擬似的な伝送路を再現させることができる。これにより、MIMO伝送用の装置及びシステムの評価・検証は、擬似的な伝送路を再現するFIRフィルタを用いて行うことができ、実際の伝送路にて実験を行う必要がない。したがって、これらの評価・検証は、場所的及び時間的制約を受けることなく容易に実現することができる。
(a)は、2×2MIMO−OFDM伝送を行う伝送路において、伝送路特性を測定するシステムを示すイメージ図である。(b)は、1つの送信アンテナからOFDM信号の変調波が送信される伝送を示すイメージ図である。(c)は、他の1つの送信アンテナからOFDM信号の変調波が送信される伝送を示すイメージ図である。 本発明の実施形態によるMIMO伝送路特性測定装置の構成を示すブロック図である。 無線部の構成を示すブロック図である。 (a)は、第1の伝送路特性演算部の構成を示すブロック図である。(b)は、第2の伝送路特性演算部の構成を示すブロック図である。 伝送路特性係数生成部の構成を示すブロック図である。 (a)は、コアリング処理前の伝送路特性の例を示す図である。(b)は、コアリング処理後の伝送路特性の例を示す図である。 タップ数調整部の処理を示すフローチャートである。 レベル調整部の処理を示すフローチャートである。 位相差調整部の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態によるMIMO擬似伝送路装置の構成を示すブロック図である。 位相補正部の構成を示すブロック図である。 位相補正部の処理を示すフローチャートである。 振幅・位相変換部により変換された位相の特性(周波数−位相特性)の一例を示す図である。 位相連続化処理部の処理を説明する図である。 位相連続化処理部により連続化された位相の特性(周波数−位相特性)の一例を示す図である。 一次傾斜算出部の処理を説明する図である。 傾斜成分除去部により一次傾斜成分及び位相オフセットが除去された位相の特性(周波数−位相特性)の一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。以下に説明する本発明の実施形態によるMIMO伝送路特性測定装置及びMIMO擬似伝送路装置が適用されるシステムは、送信アンテナ数2及び受信アンテナ数2の2×2MIMO−OFDM伝送を行うシステムとする。
〔伝送路特性を測定するシステム〕
まず、MIMO−OFDM伝送を行う実際の伝送路において、伝送路特性を測定するシステムについて説明する。図1(a)は、2×2MIMO−OFDM伝送を行う伝送路において、伝送路特性を測定するシステムを示すイメージ図である。このシステムは、2本の送信アンテナ11−1,11−2を備えた送信装置10と、2本の受信アンテナ12−1,12−2を備えたMIMO伝送路特性測定装置13とを備えて構成される。
送信装置10は、2本の送信アンテナ11−1,11−2を介して、同一周波数で異なるOFDM信号の変調波を送信する。MIMO伝送路特性測定装置13は、送信装置10の送信アンテナ11−1,11−2から伝送路を介して送信されたOFDM信号の変調波を、受信アンテナ12−1,12−2において混信状態で受信する。この混信状態で受信するOFDM信号の変調波は、送信アンテナ11−1,11−2からの信号がそれぞれの伝送路の歪みを含んだ合成信号(実線の矢印と点線の矢印で示した伝送路歪みが合算された信号)となる。この状態では、OFDM信号に含まれるパイロット信号を用いて、送信アンテナ11−1,11−2と受信アンテナ12−1,12−2との間の全ての伝送路特性を分離及び分割することが困難である場合がある。
そこで、MIMO伝送路特性測定装置13は、混信状態でOFDM信号の変調波を受信しないように、送信アンテナ11−1,11−2のうちのいずれか1本の送信アンテナが送信装置10により逐次選択されて送信されたOFDM信号の変調波を受信する。
図1(b)は、1つの送信アンテナ11−1からOFDM信号の変調波が送信される伝送を示すイメージ図であり、送信アンテナ11−1からのみ変調波が送信されている状態を示している。送信装置10は、OFDM信号の変調波を、送信アンテナ11−1のみを介して送信する。OFDM信号の変調波は、送信アンテナ11−2からは送信されない。MIMO伝送路特性測定装置13は、送信装置10から送信アンテナ11−1を介して送信されたOFDM信号の変調波を、受信アンテナ12−1,12−2において受信し、OFDM信号に含まれるパイロット信号を用いて、送信アンテナ11−1と受信アンテナ12−1,12−2との間の伝送路特性、すなわち図1(b)の矢印で示した伝送路特性を測定する。伝送路特性は、レベル調整等の処理を行った後、伝送路特性係数として後述するメモリ部18に蓄積される。
図1(c)は、他の1つの送信アンテナ11−2からOFDM信号の変調波が送信される伝送を示すイメージ図であり、送信アンテナ11−2からのみ変調波が送信されている状態を示している。送信装置10は、OFDM信号の変調波を、送信アンテナ11−2のみを介して送信する。OFDM信号の変調波は、送信アンテナ11−1からは送信されない。MIMO伝送路特性測定装置13は、送信装置10から送信アンテナ11−2を介して送信されたOFDM信号の変調波を、受信アンテナ12−1,12−2において受信し、OFDM信号に含まれるパイロット信号を用いて、送信アンテナ11−2と受信アンテナ12−1,12−2との間の伝搬路特性、すなわち図1(c)の点線の矢印で示した伝送路特性を測定する。伝送路特性は、レベル調整等の処理を行った後、伝送路特性係数として後述するメモリ部18に蓄積される。
これにより、MIMO伝送路特性測定装置13のメモリ部18には、送信アンテナ11−1,11−2と受信アンテナ12−1,12−2との間の4経路の伝送路における伝送路特性係数が蓄積されることになる。そして、後述するMIMO擬似伝送路装置20は、MIMO伝送路特性測定装置13のメモリ部18に蓄積された伝送路特性係数を用いて、伝送路を模擬的に再現する。これにより、MIMO伝送用の装置及びシステムの評価・検証のために、実際の伝送路にて実験を行う必要がないから、これらの評価・検証を、場所的及び時間的制約を受けることなく容易に実現することができる。
〔MIMO伝送路特性測定装置〕
次に、図1に示したMIMO伝送路特性測定装置13について詳細に説明する。図2は、MIMO伝送路特性測定装置13の構成を示すブロック図である。このMIMO伝送路特性測定装置13は、無線部14−1,14−2、FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)部15−1,15−2、伝送路特性演算部16−1,16−2、伝送路特性係数生成部17、メモリ部18及び選択出力部19を備えている。MIMO伝送路特性測定装置13は、送信装置10の送信アンテナ11−1のみから送信された信号を、図示しない受信アンテナ12−1,12−2を介して受信信号R,Rとしてそれぞれ受信する。また、送信装置10の送信アンテナ11−2のみから送信された信号を、図示しない受信アンテナ12−1,12−2を介して受信信号R,Rとしてそれぞれ受信する。そして、MIMO伝送路特性測定装置13は、受信信号R,Rから伝送路特性を算出し、伝送路特性係数を生成してメモリ部18に蓄積する。無線部14−1、FFT部15−1及び伝送路特性演算部16−1は、受信アンテナ12−1を介して受信した受信系統1の受信信号Rに対する処理を行い、無線部14−2、FFT部15−2及び伝送路特性演算部16−2は、受信アンテナ12−2を介して受信した受信系統2の受信信号Rに対する処理を行う。
(無線部)
無線部14−1,14−2は、図示しない受信アンテナ12−1,12−2を介して受信信号R,Rをそれぞれ受信し、受信信号R,Rを直交復調して等価ベースバンド信号を生成し、GI(Guard Interval:ガードインターバル)を除去して有効シンボル期間の等価ベースバンド信号をFFT部15−1,15−2にそれぞれ出力する。
図3は、図2に示した無線部14−1,14−2の構成を示すブロック図である。この無線部14−1,14−2は、RF(Radio Frequency:無線周波数)チューナ部141、A/D変換部142、直交復調部143及びGI除去部144を備えている。シンボルタイミングに同期した信号を出力するためのシンボル同期部、及び、周波数ずれを補正するための周波数同期部等は本発明と直接関連しないため、これらの記載及び説明は省略する。
RFチューナ部141は、受信アンテナ12−1,12−2を介して、RF帯の信号(RF信号)を受信し、RF信号を中間周波数(IF:Intermediate Frequency)帯の信号(IF信号)に変換し、IF信号をA/D変換部142に出力する。また、RFチューナ部141は、RF−AGCを備え、RF−AGCにてRF信号の受信レベル値を取得し、図2に示す伝送路特性係数生成部17へ出力する。これにより、伝送路特性係数生成部17は、受信信号Rの受信レベル値及び受信信号Rの受信レベル値を取得することができる。
A/D変換部142は、RFチューナ部141からIF信号を入力し、アナログのIF信号をデジタルのIF信号に変換し、直交復調部143に出力する。直交復調部143は、A/D変換部142からデジタルのIF信号を入力し、IF信号を直交復調して等価ベースバンド信号を生成し、GI除去部144に出力する。GI除去部144は、直交復調部143から等価ベースバンド信号を入力し、等価ベースバンド信号の1OFDMシンボル期間からGI期間を除去し、有効シンボル期間の等価ベースバンド信号を後段のFFT部15−1,15−2にそれぞれ出力する。
(FFT部)
図2に戻って、FFT部15−1,15−2は、無線部14−1,14−2から有効シンボル期間の等価ベースバンド信号をそれぞれ入力し、有効シンボル期間の等価ベースバンド信号をFFTし、時間領域の信号を周波数領域の信号に変換し、FFT出力信号として伝送路特性演算部16−1,16−2にそれぞれ出力する。
(伝送路特性演算部)
伝送路特性演算部16−1,16−2は、FFT部15−1,15−2からFFT出力信号をそれぞれ入力し、FFT出力信号からパイロット信号を抽出し、内挿補間等を行ってIFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)し、伝送路特性(遅延プロファイル)を算出し、伝送路特性係数生成部17に出力する。伝送路特性演算部16−1は、送信アンテナ11−1,11−2と受信アンテナ12−1との間の伝送路特性を算出し、伝送路特性演算部16−2は、送信アンテナ11−1,11−2と受信アンテナ12−2との間の伝送路特性を算出する。
ここで、伝送路特性演算部16−1,16−2は、図1(b)の場合に、送信装置10の送信アンテナ11−1からのみOFDM信号の変調波が送信されている状態を、ユーザーの設定等により判断し、送信アンテナ11−1と受信アンテナ12−1,12−2との間の伝搬路特性を算出し、伝送路特性係数生成部17に出力する。また、伝送路特性演算部16−1,16−2は、図1(c)の場合に、送信装置10の送信アンテナ11−2からのみOFDM信号の変調波が送信されている状態を、ユーザーの設定等により判断し、送信アンテナ11−2と受信アンテナ12−1,12−2との間の伝搬路特性を算出し、伝送路特性係数生成部17に出力する。
(第1の伝送路特性演算部)
図4(a)は、第1の伝送路特性演算部16−1,16−2の構成を示すブロック図である。この第1の伝送路特性演算部16−1,16−2は、パイロット信号抽出部161、内挿補間処理部162及びIFFT部163を備えている。
パイロット信号抽出部161は、FFT部15−1,15−2からFFT出力信号を入力し、FFT出力信号からパイロット信号のみを抽出し、このパイロット信号を該当キャリア位置の変調内容で除算し、パイロットキャリア位置の伝送路特性を求める。パイロット信号位置及びパイロット信号の変調内容は既知である。つまり、パイロット信号抽出部161は、パイロットキャリア位置の伝送路特性を算出し、内挿補間処理部162に出力すると共に、パイロットキャリア位置以外のサブキャリア番号の信号に「0」を設定して出力する。
内挿補間処理部162は、パイロット信号抽出部161からパイロットキャリア位置の伝送路特性を入力し、0次ホールドまたは線形補間等の手法を用いてOFDMシンボル方向に内挿補間を行い、IFFT部163に出力する。ISDB−T方式のOFDM波の場合、パイロット信号(SP(Scattered Pilot:スキャッタードパイロット)信号)は12キャリア毎に配置されている。このままの配置で伝送路特性(遅延プロファイル)を算出すると、到来遅延時間の長いマルチパスを観測することができない。そこで、OFDMシンボル方向に内挿補間することにより、SP信号は3キャリア毎に配置されることになり、観測可能なマルチパスの到来遅延時間を、4倍に増大させることができる。このため、所定間隔でパイロット信号が配置されたOFDM信号の変調波の場合、内挿補間を行うことが一般的である。
IFFT部163は、内挿補間処理部162によりOFDMシンボル方向に内挿補間された信号(パイロットキャリア位置等の伝送路特性)を入力し、IFFTして伝送路特性(遅延プロファイル)を求め、後段の伝送路特性係数生成部17に出力する。
(第2の伝送路特性演算部)
図4(b)は、第2の伝送路特性演算部16−1,16−2の構成を示すブロック図である。この第2の伝送路特性演算部16−1,16−2は、図4(a)に示したパイロット信号抽出部161、内挿補間処理部162及びIFFT部163に加え、位相補正部164及び加算平均処理部165を備えている。パイロット信号抽出部161、内挿補間処理部162及びIFFT部163については図4(a)にて説明済みであるから、ここでは説明を省略する。
位相補正部164は、パイロット信号抽出部161からパイロットキャリア位置の伝送路特性を入力し、帯域中央のパイロットキャリア(の伝送路特性)または帯域中央に最近傍のパイロットキャリア(の伝送路特性)を基準にして位相補正を行い、OFDMシンボル間で位相を揃える(位相を一致させる)。そして、位相補正部164は、OFDMシンボル間で位相が揃った信号を内挿補間処理部162に出力する。位相補正部164による位相補正処理の詳細については後述する。内挿補間処理部162は、位相補正部164からOFDMシンボル間で位相が揃った信号を入力し、前述したとおりの処理を行う。
加算平均処理部165は、内挿補間処理部162によりOFDMシンボル方向に内挿補間された信号(パイロットキャリア位置等の伝送路特性)を入力し、同一のサブキャリア番号の信号に対し、複数のOFDMシンボル間で加算平均処理を行う。そして、加算平均処理部165は、加算平均処理した信号をIFFT部163に出力する。加算平均処理部165による加算平均処理の詳細については後述する。IFFT部163は、加算平均処理部165から加算平均処理された信号を入力し、前述したとおりの処理を行う。
(位相補正部/第2の伝送路特性演算部)
次に、図4(b)に示した第2の伝送路特性演算部16−1,16−2における位相補正部164について詳細に説明する。図11は、位相補正部164の構成を示すブロック図であり、図12は、位相補正部164の処理を示すフローチャートである。前述のとおり、位相補正部164は、入力したパイロットキャリア位置の伝送路特性に対し、帯域中央のパイロットキャリア(の伝送路特性)または帯域中央に最近傍のパイロットキャリア(の伝送路特性)を基準にして位相補正を行い、OFDMシンボル間でパイロットキャリア位置の伝送路特性の位相を揃える。この位相補正部164は、振幅・位相変換部181、位相連続化処理部182、一次傾斜算出部183、傾斜成分除去部184及びIQ(I:In−Phase(同相)、Q:Quadrature−Phase(直交位相))変換部185を備えている。パイロット信号抽出部161から出力されたパイロットキャリア位置の伝送路特性について、シンボル番号i、サブキャリア番号kとした信号の実部をf(i,k)、虚部をf(i,k)とする。
位相補正部164の振幅・位相変換部181は、パイロット信号抽出部161からパイロットキャリア位置の伝送路特性を入力し、この伝送路特性のIQ信号を、振幅及び位相に変換する。すなわち、直交座標系の信号を極座標系の信号に形式変換(座標変換)する。具体的には、振幅・位相変換部181は、以下の式により、伝送路特性のIQ信号におけるIQ直交平面上の実部f(i,k)及び虚部f(i,k)を、サブキャリア番号kにおける信号の振幅Amp(k)及び位相θ(k)に形式変換する(ステップS1201)。
Figure 2012010180
Figure 2012010180
図13は、振幅・位相変換部181により変換された位相の特性(周波数−位相特性)の一例を示す図である。横軸はサブキャリア番号kにおける周波数を示し、縦軸は前記式(2)により算出された位相θ(k)[rad]を示している。図13によれば、周波数−位相特性には不連続部分が存在することがわかる。これは、伝送路による位相回転、送信装置10及びMIMO伝送路特性測定装置13におけるクロックの誤差に伴って、前記式(2)により算出された位相θ(k)が、tan−1関数によって−π〜+π[rad]の範囲内の値となるからである。つまり、図13の周波数−位相特性は、位相0のパイロット信号が伝送路の影響を受けて、−π〜+π[rad]の範囲内で−π付近と+π付近との間で位相が変化していることを示している。
図11及び図12に戻って、位相連続化処理部182は、振幅・位相変換部181からサブキャリア番号kにおけるパイロットキャリア位置の振幅Amp(k)及び位相θ(k)を入力し、図13に示した周波数−位相特性における不連続部分を除去する処理を行う。具体的には、位相連続化処理部182は、帯域中央のサブキャリアまたは帯域中央に最近傍のサブキャリア(図13において、縦の点線位置のサブキャリア)を基点として、サブキャリア番号が小さい方または大きい方へ向けて処理を進め、基点となったサブキャリアの位相に近くなるように、位相θ(k)を連続化する(ステップS1202)。
具体的には、位相連続化処理部182は、基点となったサブキャリアからサブキャリア番号の小さい方へ向けてまたは大きい方へ向けて、隣り合うサブキャリア番号のサンプルの位相差と、所定のしきい値(例えば、0.8π[rad])とを比較し、位相差が所定のしきい値以下であると判定した場合、位相θ(k)を補正しない。そして、位相連続化処理部182は、位相差が所定のしきい値よりも大きいと判定した場合、隣り合うサブキャリアのうち中央から遠いサブキャリアの位相θ(k)に対し、基点となったサブキャリアの位相に近くなるように+2πまたは−2πを加算し、位相θ(k)を補正する。このようにして、位相の連続化を図る。
図14は、位相連続化処理部182の処理を説明する図である。位相連続化処理部182は、帯域中央のサブキャリア(または、帯域中央の最近傍のサブキャリア)を基点にして、サブキャリア番号が小さい方へ向けて処理を行う場合、帯域中央のサンプルからサブキャリア番号k0のサンプルまでの間は、隣り合うサンプルの位相差が所定のしきい値以下であると判定し、位相θ(k)を補正しない。そして、位相連続化処理部182は、位相θ(k1)について、隣り合うサンプルの位相差|θ(k1)−θ(k0)|が所定のしきい値以下であると判定し、位相θ(k1)を補正しない。また、位相θ(k2)について、隣り合うサンプルの位相差|θ(k2)−θ(k1)|が所定のしきい値よりも大きいと判定し、位相θ(k2)から2πを減算して新たなθ(k2)に補正する。
そして、位相θ(k3)について、隣り合うサンプルの位相差|θ(k3)−θ(k2)|を求め、しきい値と比較・判定するが、ここで使用するθ(k2)は、前記位相補正されたθ(k2)とする。位相補正前のθ(k2)では、位相差がしきい値以下であると判定するが、位相補正後のθ(k2)を使用すると、しきい値判定により、θ(k3)が基点の位相から離れていると判定し、位相θ(k3)から2πを減算して新たなθ(k3)に補正する。また、位相θ(k4)についても同様に、隣り合うサンプルの位相差|θ(k4)−θ(k3)|を求める際に、位相補正後のθ(k3)を使用し、所定のしきい値以下であると判定し、位相θ(k4)を補正しない。また、位相θ(k5)について、隣り合うサンプルの位相差|θ(k5)−θ(k4)|のθ(k4)は位相補正後のθ(k4)を使用することで、所定のしきい値よりも大きいと判定し、位相θ(k5)から2πを減算して新たなθ(k5)に補正する。このように、位相連続化処理部182は、サブキャリアの位相θ(k)を、基点の位相に近くなるように補正することにより、位相θ(k)の連続化を図る。
図15は、位相連続化処理部182により連続化された位相の特性(周波数−位相特性)の一例を示す図である。図15から、位相連続化処理部182によって、図13に示した不連続の周波数−位相特性が、連続した周波数−位相特性に補正されたことがわかる。
図11及び図12に戻って、一次傾斜算出部183は、位相連続化処理部182から、サブキャリア番号kにおけるパイロット信号の振幅Amp(k)及び連続化された位相θ(k)を入力し、連続化された位相θ(k)における周波数−位相特性の一次傾斜成分を、最小自乗法等の直線近似により算出する(ステップS1203)。
図16は、一次傾斜算出部183の処理を説明する図である。一次傾斜算出部183は、連続化された位相θ(k)に対して最小自乗法等の直線近似を行い、帯域中央のサブキャリアまたは帯域中央に最近傍のサブキャリアの位相θ(kc)点を通る直線lの傾きaを算出する。そして、一次傾斜算出部183は、サブキャリア番号kの一次傾斜成分を以下の式により算出する。kcとは、帯域中央のキャリア番号である。
サブキャリア番号kの一次傾斜成分=a×(k−kc)
図11及び図12に戻って、傾斜成分除去部184は、一次傾斜算出部183から、サブキャリア番号kにおける周波数−位相特性の一次傾斜成分、並びに、サブキャリア番号kにおける信号の振幅Amp(k)及び連続化された位相θ(k)を入力し、連続化された位相θ(k)の周波数−位相特性から一次傾斜成分を減算し、一次傾斜成分を除去した位相θ’(k)を生成する(ステップS1204)。尚、傾斜成分除去部184は、帯域中央のサブキャリアまたは帯域中央の最近傍のサブキャリアにおける位相θ(k)が所定のしきい値よりも大きい場合、位相オフセットが付いていると判定し、全帯域(全サブキャリア)において位相θ(k)からその位相オフセット量θ(kc)を減算し、位相オフセットを除去する(ステップS1204)。
図17は、傾斜成分除去部184により一次傾斜成分及び位相オフセットが除去された位相の特性(周波数−位相特性)の一例を示す図である。図17から、周波数−位相特性は、0付近の位相を有する特性になっていることがわかる。これにより、傾斜成分除去部184において、周波数−位相特性から一次傾斜成分及び位相オフセットが除去された周波数−位相特性を得ることができる。
図11及び図12に戻って、IQ変換部185は、傾斜成分除去部184から、サブキャリア番号kにおける信号の振幅Amp(k)、及び、一次傾斜成分及び位相オフセットが除去された位相θ’(k)を入力し、サブキャリア番号kにおける振幅・位相形式の信号を、IQ直交平面上の信号形式に変換する(ステップS1205)。すなわち、極座標系の信号を直交座標系の信号に形式変換(座標変換)する。具体的には、IQ変換部185は、IQ変換後のパイロットキャリア位置の実部(IQ直交平面上の実部)をf’(i,k)、虚部をf’(i,k)とすると、以下の式により形式変換する。
Figure 2012010180
Figure 2012010180
このように、位相補正部164は、IQ直交平面上の信号から振幅及び位相を求め、周波数−位相特性の不連続部分を検出して連続化し、連続化した周波数−位相特性の一次傾斜成分を算出し、一次傾斜成分及び位相オフセットを除去することで、位相を補正するようにした。そして、位相補正部164は、パイロットキャリア位置における伝送路特性の振幅、及び連続化して一次傾斜成分及び位相オフセットを除去した位相のパイロット信号を、IQ直交平面上の信号に変換するようにした。これにより、パイロットキャリア位置における伝送路特性の位相は0付近の位相となるから、OFDMシンボル間で位相を揃えることができる。
(加算平均処理部/第2の伝送路特性演算部)
次に、図4(b)に示した第2の伝送路特性演算部16−1,16−2における加算平均処理部165について詳細に説明する。前述のとおり、加算平均処理部165は、位相補正及び内挿補間された信号(パイロットキャリア位置等の伝送路特性)を入力し、同一のサブキャリア番号の信号に対し、複数のOFDMシンボル間で加算平均処理を行う。
加算平均処理部165は、位相補正及び内挿補間された信号に対し、サブキャリア毎に複数のOFDMシンボル分を加算して平均値を算出する処理を行う。具体的には、加算平均処理部165は、位相補正及び内挿補間された信号の実部をf’(i,k)、虚部をf’(i,k)、加算平均対象のOFDMシンボル数をN、加算平均処理後の信号の実部をF(i,k)、虚部をF(i,k)とすると、以下の式により、加算平均処理後の信号を生成する。
Figure 2012010180
Figure 2012010180
このように、加算平均処理部165は、加算平均処理後の信号を生成してIFFT部163に出力し、IFFT部163に、加算平均処理後の信号である伝送路特性をIFFTさせて遅延プロファイルを算出させるようにした。つまり、遅延プロファイルの基礎となる信号は、加算平均処理部165において、OFDMシンボル間で位相が揃った信号にて加算平均処理して生成され、遅延プロファイルは、IFFT部163において、この加算平均処理された信号に基づいて算出される。これにより、加算平均処理された信号は、ODFMシンボル間で位相が不揃いであることに伴う歪みを含むことがなく、遅延プロファイルもこのような歪みを含むことがない。したがって、伝送路特性演算部16−1,16−2は、正確な遅延プロファイルを算出することができる。
(伝送路特性係数生成部)
図2に戻って、伝送路特性係数生成部17は、伝送路特性演算部16−1,16−2から伝送路特性(遅延プロファイル)をそれぞれ入力すると共に、無線部14−1,14−2から受信レベル値L,Lをそれぞれ入力する。そして、伝送路特性係数生成部17は、所定レベル以下の信号を除去して窓関数処理を行い、タップ数に応じたサンプル数に調整し、レベル及び位相差を調整し、IQ直交平面上における伝送路特性の実部の値及び虚部の値を伝送路特性係数として、メモリ部18及び選択出力部19に出力する。
図5は、伝送路特性係数生成部17の構成を示すブロック図である。この伝送路特性係数生成部17は、コアリング処理部171−1,171−2、窓関数処理部172−1,172−2、タップ数調整部173−1,173−2、レベル調整部174及び位相差調整部175−1,175−2を備えている。コアリング処理部171−1、窓関数処理部172−1、タップ数調整部173−1及び位相差調整部175−1の受信系統1は、送信アンテナ11−1,11−2と受信アンテナ12−1との間の伝送路特性を伝送路特性演算部16−1から入力し、伝送路特性係数を生成して出力する。また、コアリング処理部171−2、窓関数処理部172−2、タップ数調整部173−2及び位相差調整部175−2の受信系統2は、送信アンテナ11−1,11−2と受信アンテナ12−2との間の伝送路特性を伝送路特性演算部16−2から入力し、伝送路特性係数を生成して出力する。
(コアリング処理部)
コアリング処理部171−1は、伝送路特性演算部16−1から受信系統1の伝送路特性を入力し、伝送路特性の信号レベルを検出し、各サンプルの信号レベルと所定レベルとを比較し、信号レベルが所定レベル以下の信号はノイズであると判断して足切り処理を行う。つまり、コアリング処理部171−1は、入力した受信系統1の伝送路特性に対し、信号レベル方向に足切りを行い、信号レベルが所定レベルよりも高いサンプルを抽出する。そして、コアリング処理部171−1は、信号レベル方向に足切りして残されたサンプルの伝送路特性を窓関数処理部172−1に出力する。
これにより、伝送路特性を構成するサンプルは、コアリング処理部171−1により信号レベル方向に足切りされ、信号レベルの低いサンプルが除去されサンプル数が減少する。各サンプルの伝送路特性から生成される伝送路特性係数(IQ直交平面上の実部の値及び虚部の値)は、後述するMIMO擬似伝送路装置20のFIRフィルタ部21−1〜21−4においてタップ係数として用いられる。したがって、MIMO擬似伝送路装置20のFIRフィルタ部21−1〜21−4においてタップ長を短くすることができ、処理負荷及び処理遅延を小さくすることができる。
図6(a)は、コアリング処理部171−1によるコアリング処理前の伝送路特性の例を示す図である。図6(a)から、伝送路特性は、主波の時間を0として、遅延時間−35μsecから80μsecまでの間のサンプルが存在することがわかる。図6(b)は、コアリング処理部171−1によるコアリング処理後の伝送路特性の例を示す図である。図6(b)に示す伝送路特性は、信号レベルが−65dB以下の信号をノイズと判断し、その信号のサンプルを足切りして得られたものである。図6(b)から、図6(a)に示した伝送路特性におけるサンプルのうち信号レベルの低いサンプルが足切りされ、サンプル数が減少していることがわかる。
コアリング処理部171−2は、受信系統2の伝送路特性を入力し、コアリング処理部171−1と同様の処理を行い、信号レベル方向に足切りして残されたサンプルの伝送路特性を窓関数処理部172−2に出力する。
(窓関数処理部)
窓関数処理部172−1は、コアリング処理部171−1から、信号レベル方向に足切りして残されたサンプルの伝送路特性を入力し、入力したサンプルの一部を切り出すための窓関数を用いて、時間方向の足切りを行い、窓関数の示す所定時間範囲のサンプルを抽出する。そして、窓関数処理部172−1は、時間方向に足切りして残されたサンプルの伝送路特性をタップ数調整部173−1に出力する。例えば、窓関数として、矩形窓、ガウス窓、ハミング窓、ブラックマン窓、カイザー窓等を用いる。窓関数の種類は、ユーザーにより予め選択され、選択された窓関数は、例えば、主波を基準にした所定の時間位置に設定される。
これにより、伝送路特性を構成するサンプルは、窓関数処理部172−1により時間方向に足切りされ、所定時間外のサンプルが除去されサンプル数が減少する。前述のとおり、各サンプルの伝送路特性から生成される伝送路特性係数は、後述するFIRフィルタ部21−1〜21−4においてタップ係数として用いられる。したがって、FIRフィルタ部21−1〜21−4においてタップ長を短くすることができ、処理負荷及び処理遅延を小さくすることができる。
窓関数処理部172−2は、コアリング処理部171−2から、信号レベル方向に足切りして残されたサンプルの伝送路特性を入力し、窓関数処理部172−1と同様の処理を行い、時間方向に足切りして残されたサンプルの伝送路特性をタップ数調整部173−2に出力する。
尚、図5に示した伝送路特性係数生成部17は、窓関数処理部172−1,172−2を備えているが、必ずしも窓関数処理部172−1,172−2を備える必要はない。この場合、コアリング処理部171−1,171−2は、信号レベル方向に足切りして残されたサンプルの伝送路特性をタップ数調整部173−1,173−2にそれぞれ出力する。
(タップ数調整部)
タップ数調整部173−1は、窓関数処理部172−1から、時間方向に足切りして残されたサンプルの伝送路特性を入力し、予め設定されたタップ数、例えば後述のFIRフィルタ部21−1〜21−4のタップ数を超えない数、に相当するサンプル数になるように、タップ数に応じた足切りを行い、タップ数に応じたサンプルを抽出する。そして、タップ数調整部173−1は、タップ数に応じたサンプルの伝送路特性をレベル調整部174に出力する。
図7は、タップ数調整部173−1の処理を示すフローチャートである。タップ数調整部173−1は、窓関数処理部172−1から、時間方向に足切りして残されたサンプルの伝送路特性を入力し(ステップS701)、入力したサンプルのうち、信号レベルの最も高いサンプルを主波のサンプルとして抽出する(ステップS702)。
タップ数調整部173−1は、主波のサンプルを基準にして、予め設定されたタップ数に相当するサンプルを抽出し、タップ数に応じた足切りを行う(ステップS703)。具体的には、タップ数調整部173−1は、主波のサンプル(遅延時間0のサンプル)よりも前方向(遅延時間が負の方向)に、予め設定されたタップ数の例えば1/4のサンプルを抽出し、後方向(遅延時間が正の方向)に、予め設定されたタップ数の3/4のサンプルを抽出する。そして、タップ数調整部173−1は、タップ数に応じて抽出したサンプルの伝送路特性をレベル調整部174に出力する(ステップS704)。
尚、タップ数に相当するサンプルの抽出に際し、前方向のサンプル数と後方向のサンプル数との比を1:3としたが、前方向よりも後方向のサンプル数の比率が高くなるように、例えば1:7としてもよい。
これにより、伝送路特性を構成するサンプルは、タップ数調整部173−1により、後述するFIRフィルタ部21−1〜21−4のタップ数に相当する数になるように足切りされるから、MIMO伝送路特性測定装置13において測定され、伝送路特性係数として蓄積される伝送路特性を構成するサンプル数は、FIRフィルタ部21−1〜21−4のタップ数を超えることがない。したがって、伝送路特性を構成するサンプル数を、FIRフィルタ部21−1〜21−4のタップ数以下に合わせることができる。
図5に戻って、タップ数調整部173−2は、窓関数処理部172−2から、時間方向に足切りして残されたサンプルの伝送路特性を入力し、タップ数調整部173−1と同様に処理を行い、タップ数に応じたサンプルの伝送路特性をレベル調整部174に出力する。
(レベル調整部)
レベル調整部174は、図1(b)の状態において、タップ数調整部173−1,173−2からタップ数に応じたサンプルの伝送路特性を入力すると共に、無線部14−1,14−2から受信レベル値を入力し、入力した2経路の伝送路特性及び受信レベル値をメモリ(図示せず)に格納する。また、図1(c)の状態において、入力した2経路の伝送路特性及び受信レベル値をメモリに格納する。そして、レベル調整部174は、メモリから4経路の受信レベル値を読み出し、受信レベル値の最も高い経路の伝送路特性を基準にして、伝送路特性のレベルをそれぞれ調整する。これにより、受信信号のレベルが伝送路特性に反映され、4経路の伝送路特性は、受信レベル値に応じたレベルに調整される。
ここで、伝送路特性は、主波の受信レベルを0dBとして正規化した受信信号に基づいて演算された特性であるから、伝送路特性には、受信信号のレベルが反映されていない。このため、後述する図10に示すMIMO擬似伝送路装置20は、受信信号レベルの反映されていない伝送路特性係数を、FIRフィルタ部21−1〜21−4のタップ係数に用いた場合、FIRフィルタ部21−1〜21−4の出力信号のうち異なる系統の信号を加算器22−1,22−2にて加算するときに、信号を正しく合成することができなくなる。この不都合を解消するために、MIMO伝送路特性測定装置13における伝送路特性係数生成部17のレベル調整部174は、受信信号のレベルを伝送路特性に反映させ、本来のレベル差を有する伝送路特性を生成するようにした。
そして、レベル調整部174は、4経路の伝送路特性の間でレベル調整した、送信アンテナ11−1,11−2と受信アンテナ12−1との間の伝送路特性を位相差調整部175−1に出力し、送信アンテナ11−1,11−2と受信アンテナ12−2との間の伝送路特性を位相差調整部175−2に出力する。
図8は、レベル調整部174の処理を示すフローチャートである。レベル調整部174は、図1(b)に示した送信アンテナ11−1のみによる伝送を実現している場合、タップ数調整部173−1,173−2から、伝送路特性D1−1(送信アンテナ11−1と受信アンテナ12−1との間の伝送路特性)及び伝送路特性D1−2(送信アンテナ11−1と受信アンテナ12−2との間の伝送路特性)を入力し、無線部14−1,14−2から、受信レベル値L1−1(送信アンテナ11−1から送信され受信アンテナ12−1にて受信したOFDM信号の受信レベル値)及び受信レベル値L1−2(送信アンテナ11−1から送信され受信アンテナ12−2にて受信したOFDM信号の受信レベル値)を入力し、伝送路特性D1−1,D1−2及び受信レベル値L1−1,L1−2をメモリに格納する(ステップS801)。また、レベル調整部174は、図1(c)に示した送信アンテナ11−2のみによる伝送を実現している場合、タップ数調整部173−1,173−2から、伝送路特性D2−1(送信アンテナ11−2と受信アンテナ12−1との間の伝送路特性)及び伝送路特性D2−2(送信アンテナ11−2と受信アンテナ12−2との間の伝送路特性)を入力し、無線部14−1,14−2から、受信レベル値L2−1(送信アンテナ11−2から送信され受信アンテナ12−1にて受信したOFDM信号の受信レベル値)及び受信レベル値L2−2(送信アンテナ11−2から送信され受信アンテナ12−2にて受信したOFDM信号の受信レベル値)を入力し、伝送路特性D2−1,D2−2及び受信レベル値L2−1,L2−2をメモリに格納する(ステップS802)。
レベル調整部174は、メモリから4経路の受信レベル値L1−1,L1−2,L2−1,L2−2を読み出し(ステップS803)、これらの受信レベル値の中から最も高い受信レベル値Lmaxを特定する(ステップS804)。そして、レベル調整部174は、受信レベル値Lmaxと4系統の受信レベル値L1−1,L1−2,L2−1,L2−2との間の受信レベル差ΔLp,q及びレベル調整係数kp,qを、以下の式により算出する(ステップS805,S806)。p=1,2、q=1,2とする。
ΔLp,q=Lp,q−Lmax(dB)
p,q=10ΔLp,q/20
レベル調整部174は、メモリから4系統の伝送路特性D1−1,D1−2,D2−1,D2−2を読み出し、以下の式によりレベルを調整し、新たな伝送路特性を算出する(ステップS807)。
p,q=kp,q×Dp,q
そして、レベル調整部174は、レベル調整後の伝送路特性D1−1,D2−1を位相差調整部175−1に出力し、レベル調整後の伝送路特性D1−2,D2−2を位相差調整部175−2に出力する(ステップS808)。
(位相差調整部)
位相差調整部175−1は、レベル調整部174からレベル調整された伝送路特性(図1(b)の場合の送信アンテナ11−1と受信アンテナ12−1との間の伝送路特性D1−1、及び、図1(c)の場合の送信アンテナ11−2と受信アンテナ12−1との間の伝送路特性D2−1)を入力すると共に、予め設定された初期位相値θinitial[rad]を入力する。そして、位相差調整部175−1は、伝送路特性D1−1の主波の位相θ[rad]及び伝送路特性D2−1の主波の位相θ[rad]を算出し、位相差Δθ[rad]を算出する。位相差調整部175−1は、伝送路特性D2−1の位相を、θinitial−Δθ[rad]回転させ、新たな伝送路特性D2−1を求める。位相差調整部175−1は、位相差を調整した新たな伝送路特性D2−1、及び入力した伝送路特性D1−1の実部及び虚部をそれぞれ算出して伝送路特性係数を求め、メモリ部18及び選択出力部19に出力する。
図9は、位相差調整部175−1の処理を示すフローチャートである。位相差調整部175−1は、レベル調整部174からレベル調整された図1(b)の場合の伝送路特性D1−1及び図1(c)の場合の伝送路特性D2−1を入力すると共に、予め設定された初期位相値θinitialを入力する(ステップS901)。そして、位相差調整部175−1は、伝送路特性D1−1,D2−1のそれぞれに対し、信号レベルの最も高いサンプルを主波として抽出する(ステップS902)。
位相差調整部175−1は、以下の式により、伝送路特性D1−1の主波の位相θ、及び伝送路特性D2−1の主波の位相θを算出し(ステップS903)、位相差Δθを算出する(ステップS904)。シンボル番号i、主波のサンプル番号をnとした時間領域の伝送路特性D1−1の実部をRe(t(i,n))、虚部をIm(t(i,n))とし、時間領域の伝送路特性D2−1の実部をRe(t(i,n))、虚部をIm(t(i,n))とする。
Figure 2012010180
Figure 2012010180
Figure 2012010180
位相差調整部175−1は、以下の式により、位相回転量Rθを算出する(ステップS905)。
Rθ=θinitial−Δθ
そして、位相差調整部175−1は、伝送路特性D1−1の主波の位相θを基準にして、伝送路特性D2−1の全サンプルの位相を、位相回転量Rθ分回転させ、新たな伝送路特性D2−1を求める(ステップS906)。これにより、伝送路特性D2−1の位相が調整される。伝送路特性D1−1は、主波の位相を基準としたので位相調整は行わない。位相差調整部175−1は、位相回転後の新たな伝送路特性D2−1及び入力した伝送路特性D1−1の実部及び虚部をそれぞれ算出して伝送路特性係数を求め(ステップS907)、伝送路特性D1−1から求めた伝送路特性係数及び伝送路特性D2−1から求めた伝送路特性係数をメモリ部18及び選択出力部19に出力する(ステップS908)。
ここで、初期位相値θinitialは、伝送路特性D1−1及び伝送路特性D2−1が同じタイミングで算出された特性でないことから、異なるタイミングの時間差により変化する位相を吸収するために設定される。位相差調整部175−1は、本来的に、同じタイミングにおける経路の環境が反映された伝送路特性D1−1と伝送路特性D2−1との間の位相差を調整するのが理想である。しかしながら、図1(b)の場合の伝送路特性D1−1と、図1(c)の場合の伝送路特性D2−1とは、異なるタイミングでのみ測定することができ、異なる経路の環境が反映された特性になる。そこで、位相差調整部175−1は、異なるタイミングで算出された伝送路特性D1−1と伝送路特性D2−1との間の主波の位相差Δθを算出し、この位相差Δθ、及び異なるタイミングの時間差による環境差を位相に反映した初期位相値θinitialを用いて位相回転量Rθを算出し、位相回転量Rθにて位相差を調整するようにした。
このように、伝送路特性係数生成部17は、全帯域の伝送路特性に対し、所定レベル以下の信号を除去して信号レベル方向の足切りを行い、窓関数を用いて時間方向の足切りを行い、後述するFIRフィルタ部21−1〜21−4のタップ数に応じたサンプル数になるように、タップ数に応じた足切りを行い、信号レベル及び位相差を調整し、調整後の伝送路特性係数をメモリ部18及び選択出力部19に出力する。これにより、メモリ部18には、実際の伝送路にて測定した伝送路特性係数(送信アンテナ11−1と受信アンテナ12−1との間の伝送路特性係数、送信アンテナ11−2と受信アンテナ12−1との間の伝送路特性係数、送信アンテナ11−1と受信アンテナ12−2との間の伝送路特性係数、及び送信アンテナ11−2と受信アンテナ12−2との間の伝送路特性係数)が蓄積される。メモリ部18に蓄積された伝送路特性係数の数は、経路毎に、後述するFIRフィルタ部21−1〜21−4のタップ数に応じたサンプル数になっている。
(選択出力部)
図2に戻って、選択出力部19は、ユーザーによる設定に従って、伝送路特性係数生成部17から伝送路特性係数を入力するか、または、メモリ部18から伝送路特性係数を読み出すかを選択し、いずれかの伝送路特性係数を外部へ出力する。伝送路特性係数生成部17から入力した伝送路特性係数を出力する場合、例えば、測定中の伝送路特性係数を外部の表示装置へ出力して表示する目的で用いられ、メモリ部18から伝送路特性係数を読み出して出力する場合、後述するMIMO擬似伝送路装置20へ出力し、MIMO擬似伝送路装置20に擬似的な伝送路を再現させる目的で用いられる。
以上のように、図2に示したMIMO伝送路特性測定装置13によれば、実際の伝送路にて測定した伝送路特性係数をメモリ部18に蓄積するようにした。これにより、メモリ部18に蓄積した伝送路特性係数を、後述するMIMO擬似伝送路装置20におけるFIRフィルタ部21−1〜21−4のタップ係数に用いて、MIMO擬似伝送路装置20に擬似的な伝送路を再現させることができる。したがって、MIMO伝送用の装置及びシステムの評価・検証のために、実際の伝送路にて実験を行う必要がないから、これらの評価・検証を、場所的及び時間的制約を受けることなく容易に実現することができる。
〔MIMO擬似伝送路装置〕
次に、本発明の実施形態によるMIMO擬似伝送路装置について詳細に説明する。図10は、MIMO擬似伝送路装置の構成を示すブロック図である。このMIMO擬似伝送路装置20は、FIRフィルタ部21−1〜21−4及び加算器22−1,22−2を備えており、MIMO伝送路特性測定装置13のメモリ部18に蓄積された伝送路特性係数を用いて、2×2MIMO−OFDM伝送の伝送路を模擬的に再現する。
MIMO擬似伝送路装置20は、MIMO送信装置の変調器から出力された伝送路歪みを含まない信号を送信信号S,Sとして入力する。送信信号Sは、MIMO送信装置に備えた第1の送信アンテナから送信される模擬信号であり、送信信号Sは、第2の送信アンテナから送信される模擬信号である。
FIRフィルタ部21−1は、MIMO送信装置に備えた第1の送信アンテナとMIMO受信装置に備えた第1の受信アンテナとの間の伝送路を模擬する。同様に、FIRフィルタ部21−2は、第1の送信アンテナと第2の受信アンテナとの間の伝送路を模擬し、FIRフィルタ部21−3は、第2の送信アンテナと第1の受信アンテナとの間の伝送路を模擬し、FIRフィルタ部21−4は、第2の送信アンテナと第2の受信アンテナとの間の伝送路を模擬する。
FIRフィルタ部21−1は、送信信号Sを入力すると共に、MIMO伝送路特性測定装置13のメモリ部18から伝送路特性係数(送信アンテナ11−1と受信アンテナ12−1との間の伝送路特性係数)を入力し、伝送路特性係数をタップ係数として用い、送信信号Sをフィルタ処理し、フィルタ処理後の信号を加算器22−1に出力する。FIRフィルタ部21−2は、送信信号Sを入力すると共に、MIMO伝送路特性測定装置13のメモリ部18から伝送路特性係数(送信アンテナ11−1と受信アンテナ12−2との間の伝送路特性係数)を入力し、伝送路特性係数をタップ係数として用い、送信信号Sをフィルタ処理し、フィルタ処理後の信号を加算器22−2に出力する。FIRフィルタ部21−3は、送信信号Sを入力すると共に、MIMO伝送路特性測定装置13のメモリ部18から伝送路特性係数(送信アンテナ11−2と受信アンテナ12−1との間の伝送路特性係数)を入力し、伝送路特性係数をタップ係数として用い、送信信号Sをフィルタ処理し、フィルタ処理後の信号を加算器22−1に出力する。FIRフィルタ部21−4は、送信信号Sを入力すると共に、MIMO伝送路特性測定装置13のメモリ部18から伝送路特性係数(送信アンテナ11−2と受信アンテナ12−2との間の伝送路特性係数)を入力し、伝送路特性係数をタップ係数として用い、送信信号Sをフィルタ処理し、フィルタ処理後の信号を加算器22−2に出力する。
FIRフィルタ部21−1〜21−4は、入力する伝送路特性係数と同じ数またはそれ以上の数のタップを備えている。また、タップ数は、FIRフィルタ部21−1〜21−4において同じとする。これは、FIRフィルタ部21−1〜21−4においてタップ数が異なる場合、FIRフィルタ部21−1〜21−4から加算器22−1,22−2へ出力される信号のタイミングが揃わないという不都合が生じるからである。尚、FIRフィルタ部21−1〜21−4は、シフトレジスタ、乗算器及び加算器により構成されるが、この構成は既知であるから詳細な説明については省略する。
加算器22−1は、FIRフィルタ部21−1からの信号、及びFIRフィルタ部21−3からの信号を入力し、両信号を加算し、受信信号Rとして出力する。加算器22−2は、FIRフィルタ部21−2からの信号、及びFIRフィルタ部21−4からの信号を入力し、両信号を加算し、受信信号Rとして出力する。
以上のように、図10に示したMIMO擬似伝送路装置20によれば、MIMO送信装置に備えた2本の送信アンテナから送信される伝送路歪みを含まないOFDM信号の変調波を模擬した送信信号S,Sを入力し、各伝送路に対応させたFIRフィルタ部21−1〜21−4のタップ係数に、MIMO伝送路特性測定装置13により測定された伝送路特性係数を用いて、FIRフィルタ部21−1〜21−4にて伝送路歪みを含む信号を生成し、加算器22−1,22−2にてこれらの信号を加算し、MIMO受信装置に備えた2本の受信アンテナが受信するOFDM信号の変調波を模擬した受信信号R,Rを出力するようにした。
これにより、MIMO擬似伝送路装置20において、2×2MIMO−OFDM伝送を行う伝送路を模擬的に再現することができる。したがって、MIMO伝送用の装置及びシステムの評価・検証のために、実際の伝送路にて実験を行う必要がないから、これらの評価・検証を、場所的及び時間的制約を受けることなく容易に実現することができる。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、前記実施形態では、2×2MIMO−OFDM伝送を例に挙げて説明したが、本発明は、2×2MIMO−OFDM伝送に限定するものではない。
また、前記実施形態では、図5に示したように、MIMO伝送路特性測定装置13の伝送路特性係数生成部17は、タップ数調整部173−1,173−2を備えているが、タップ数調整部173−1,173−2を備えていなくてもよい。この場合、図10に示したMIMO擬似伝送路装置20は、タップ数調整部173−1,173−2に相当するタップ数調整部を備える必要がある。MIMO擬似伝送路装置20のタップ数調整部は、4経路の伝送路特性係数を入力し、経路毎に、伝送路特性係数に対し、予め設定されたタップ数に相当するサンプル数になるように、タップ数に応じた足切りを行い、タップ数に応じたサンプル数の伝送路特性係数をFIRフィルタ部21−1〜21−4に出力する。
10 送信装置
11−1,11−2 送信アンテナ
12−1,12−2 受信アンテナ
13 MIMO伝送路特性測定装置
14−1,14−2 無線部
15−1,15−2 FFT部
16−1,16−2 伝送路特性演算部
17 伝送路特性係数生成部
18 メモリ部
19 選択出力部
20 MIMO擬似伝送路装置
21−1〜21−4 FIRフィルタ部
22−1,22−2 加算器
141 RFチューナ部
142 A/D変換部
143 直交復調部
144 GI除去部
161 パイロット信号抽出部
162 内挿補間処理部
163 IFFT部
164 位相補正部
165 加算平均処理部
171−1,171−2 コアリング処理部
172−1,172−2 窓関数処理部
173−1,173−2 タップ数調整部
174 レベル調整部
175−1,175−2 位相差調整部
181 振幅・位相変換部
182 位相連続化処理部
183 一次傾斜算出部
184 傾斜成分除去部
185 IQ変換部

Claims (7)

  1. 複数の送信アンテナを備えた送信装置から送信されたOFDM信号を、複数の受信アンテナを介して受信し、前記複数の送信アンテナと複数の受信アンテナとの間の伝送路特性を測定するMIMO伝送路特性測定装置において、
    前記受信アンテナに対応した受信系統毎に、無線部、FFT部及び伝送路特性演算部を備え、さらに、伝送路特性係数生成部及びメモリ部を備え、前記複数の送信アンテナのうちの1本の送信アンテナが逐次選択されて送信されたOFDM信号を受信し、
    前記受信系統毎の無線部は、受信した前記OFDM信号のRF信号をIF信号に変換し、アナログのIF信号をデジタルのIF信号に変換し、前記デジタルのIF信号を直交復調して等価ベースバンド信号を生成し、前記等価ベースバンド信号からGIを除去して有効シンボル期間の等価ベースバンド信号を出力し、
    前記受信系統毎のFFT部は、前記無線部により出力された等価ベースバンド信号をFFTし、周波数領域の信号を出力し、
    前記受信系統毎の伝送路特性演算部は、前記FFT部により出力された周波数領域の信号からパイロット信号を抽出し、パイロット信号に基づいて伝送路特性を演算し、IFFTして出力し、
    前記伝送路特性係数生成部は、前記伝送路特性演算部により出力された伝送路特性を入力し、信号レベル方向及び時間方向にサンプル数の足切りを行い、前記複数の受信系統におけるRF信号の信号レベルに基づいて、前記伝送路特性の信号レベルを前記複数の受信系統間で調整し、前記複数の送信アンテナから送信されたOFDM信号についての伝送路特性の位相差を調整し、前記足切り及び調整後の伝送路特性におけるIQ直交平面上の実部の値及び虚部の値を伝送路特性係数として生成し、
    前記メモリ部は、前記伝送路特性係数生成部により生成された伝送路特性係数を蓄積する、ことを特徴とするMIMO伝送路特性測定装置。
  2. 請求項1に記載のMIMO伝送路特性測定装置において、
    前記伝送路特性係数生成部は、レベル調整部を備え、
    前記受信系統毎の無線部は、前記RF信号の受信レベル値を取得し、
    前記レベル調整部は、前記受信系統毎の無線部から受信レベル値をそれぞれ入力し、最も高い受信レベル値を基準にして、前記伝送路特性の信号レベルを前記複数の受信系統間で調整する、ことを特徴とするMIMO伝送路特性測定装置。
  3. 請求項1または2に記載のMIMO伝送路特性測定装置において、
    前記伝送路特性係数生成部は、前記受信系統毎に位相差調整部を備え、
    前記受信系統毎の位相差調整部は、異なる送信アンテナから送信されたOFDM信号についての同一受信系統における伝送路特性の位相をそれぞれ算出し、前記算出した位相から所定の伝送路特性を基準にした位相差を算出し、前記算出した位相差及び予め設定された初期位相差に基づいて、前記異なる送信アンテナから送信されたOFDM信号についての同一受信系統における伝送路特性の位相差を調整する、ことを特徴とするMIMO伝送路特性測定装置。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載のMIMO伝送路特性測定装置において、
    前記受信系統毎の伝送路特性演算部は、
    前記受信系統毎のFFT部により出力された周波数領域の信号からパイロット信号を抽出し、パイロットキャリア位置の伝送路特性を算出するパイロット信号抽出部と、
    前記パイロット信号抽出部により算出されたパイロットキャリア位置の伝送路特性の位相を補正し、OFDMシンボル間の位相を揃える位相補正部と、
    前記位相補正部によりOFDMシンボル間の位相が揃えられた信号に対し、OFDMシンボル方向に内挿補間を行う内挿補間処理部と、
    前記内挿補間処理により内挿補間された複数の信号をOFDMシンボル間で加算平均する加算平均処理部と、
    前記加算平均処理部により加算平均された信号をIFFTするIFFT部と、
    を備えたことを特徴とするMIMO伝送路特性測定装置。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載のMIMO伝送路特性測定装置において、
    前記伝送路特性係数生成部は、前記受信系統毎にタップ数調整部を備え、
    当該MIMO伝送路特性測定装置が生成する伝送路特性係数をタップ係数としてフィルタに用い、伝送路を再現する場合に、
    前記タップ数調整部は、前記伝送路特性に対し、予め設定されたタップ数に相当するサンプル数になるように足切りを行う、ことを特徴とするMIMO伝送路特性測定装置。
  6. 複数の送信アンテナを介して送信されるOFDM信号を出力するMIMO送信装置と、複数の受信アンテナを介して受信されるOFDM信号を入力するMIMO受信装置との間に接続され、前記MIMO送信装置と前記MIMO受信装置との間の伝送路を模擬するMIMO擬似伝送路装置において、
    前記伝送路毎のフィルタ部、及び、前記複数の受信アンテナ毎の加算器を備え、
    前記フィルタ部は、前記MIMO送信装置により出力されるOFDM信号を入力し、請求項1から5までのいずれか一項に記載のMIMO伝送路特性測定装置のメモリ部に蓄積された伝送路特性係数をタップ係数として用い、前記入力するOFDM信号に対しフィルタ処理を行い、
    前記加算器は、前記フィルタ部により処理されたOFDM信号を加算する、ことを特徴とするMIMO擬似伝送路装置。
  7. 複数の送信アンテナを介して送信されるOFDM信号を出力するMIMO送信装置と、複数の受信アンテナを介して受信されるOFDM信号を入力するMIMO受信装置との間に接続され、前記MIMO送信装置と前記MIMO受信装置との間の伝送路を模擬するMIMO擬似伝送路装置において、
    タップ数調整部、前記伝送路毎のフィルタ部、及び、前記複数の受信アンテナ毎の加算器を備え、
    前記タップ数調整部は、請求項1から4までのいずれか一項に記載のMIMO伝送路特性測定装置のメモリ部に蓄積された伝送路特性係数を読み出し、前記伝送路特性係数に対し、予め設定されたタップ数に相当するサンプル数になるように足切りを行い、
    前記フィルタ部は、前記MIMO送信装置により出力されるOFDM信号を入力し、前記タップ数調整部から足切り後の伝送路特性係数を入力してタップ係数として用い、前記入力するOFDM信号に対しフィルタ処理を行い、
    前記加算器は、前記フィルタ部により処理されたOFDM信号を加算する、ことを特徴とするMIMO擬似伝送路装置。
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