JP2012010033A - 回転パルス発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸受け構造に特段の工夫を凝らす必要がなく、狙い通りにパルス信号を生成することが可能な回転パルス発生装置を提供すること。
【解決手段】回転軸2の軸線の周りを一対のロータ3及び4が同期して回転可能に設けられ、一方のロータ3の周方向には、複数の継鉄5が、また、他方のロータ4の周方向には、複数の継鉄6がそれぞれ配置されている。ロータ3及び4は、軸方向に沿った互いの間隔が所定の間隔で保持されつつ、継鉄5と継鉄6とが互いに向き合う形で回転軸2に固着され、特に、ロータ3の継鉄5とロータ4の継鉄6とが、回転軸2の回転位置を基準として、互いに同一の回転位置をとる形で所定の回転角度間隔で並設されている。継鉄5の回転領域と継鉄6の回転領域との中間位置には、いずれも直状の2本の鉄芯7及び8が固定配置され、一方の鉄芯7には一次コイル9が、また、他方の鉄芯8には二次コイル10がそれぞれ巻回されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロータの周方向に磁性体を配置するとともに、その磁性体との協働により磁気回路を形成するコアに一次コイル及び二次コイルを巻回し、一次コイルに高周波の電流を流すことで磁気回路を通じて二次コイルに交流の電圧を誘導し、この電圧の有無を検出してロータの回転に伴うパルス信号を生成する回転パルス発生装置に関する。
この種の回転パルス発生装置として、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。この回転パルス発生装置101は、図2に示すように、回転軸102の軸線の周りをロータ103が回転可能に設けられ、このロータ103の周方向には、複数の磁性体、すなわち継鉄104が配置されている。そして、継鉄104の回転領域から軸方向に所定の間隙105を隔ててU字状のコア、すなわち鉄芯106が固定配置され、この鉄芯106の一端部には一次コイル107が、また、鉄芯106の他端部には二次コイル108がそれぞれ巻回されている。
尚、図示はしないが、一次コイル107には高周波の例えば正弦波を発振する発振器が電気的に接続され、同器で発生された正弦波の電流が一次コイル107に印加される。そして、ロータ103の回転に伴って、継鉄104が鉄芯106に対向するとき、両者の協働により形成される磁気回路が閉じられ、この場合、二次コイル108に交流の電圧が誘導される。また、両者が対向しないときには、磁気回路が開けられるので、二次コイル108に誘導される交流電圧は略ゼロとなる。そして、こちらも図示はしないが、二次コイル108には検波器が電気的に接続され、同器で所定の閾値との比較により交流電圧の有無が検出された後、当該検出に基づいて、後段のパルス発生器でロータ103の回転に伴うパルス信号が生成される。
特開2006−126096号公報
特許文献1に開示された回転パルス発生装置101も例外にあらず、軸受け構造を介して回転軸102を回動可能に支持するものでは、軸受け構造にいわゆる「遊び」が存在することに起因して、ロータ103が軸方向に移動することが予想される。このようにロータ103が軸方向に移動すると、継鉄104と鉄芯106との間隙105が変動し、例えば、ロータ103が図2の左方向に移動して間隙105が広がると、継鉄104が鉄芯106に対向しているにも関わらず、交流電圧のレベルが閾値よりも小さくなって、交流電圧「無し」との判定が下される可能性がある。また逆に、ロータ103が図2の右方向に移動して間隙105が狭まると、継鉄104が鉄芯106に対向していないにも関わらず、磁気回路が閉じられ、交流電圧のレベルが閾値よりも大きくなって、交流電圧「有り」との判定が下される可能性がある。そうしたところ、交流電圧の有無についての判定に狂いが生じ、ロータ103の回転に伴うパルス信号を狙い通りに生成できなくなる。
尚、ロータ103の軸方向への移動そのものを解消するために、軸受け構造自体に改良を加えることも当然考えられるが、この場合、軸受け構造の「遊び」を出来る限り低減する工夫を凝らす必要がある分だけ、軸受け構造の開発コストが上昇し、回転パルス発生装置101の製品コストも自ずと上昇する。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、その目的は、軸受け構造に特段の工夫を凝らす必要がなく、狙い通りにパルス信号を生成することが可能な回転パルス発生装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、回転軸の軸線の周りを回転可能なロータの周方向に磁性体を配置するとともに、その磁性体との協働により磁気回路を形成するコアに一次コイル及び二次コイルを巻回し、一次コイルに高周波の電流を流すことで磁気回路を通じて二次コイルに交流の電圧を誘導し、この電圧の有無を検出してロータの回転に伴うパルス信号を生成する回転パルス発生装置において、前記ロータは、前記回転軸の軸方向に沿った互いの間隔が所定の間隔で保持される一対のロータであり、各ロータ毎に前記磁性体が配置され、一方のロータの磁性体の回転領域と他方のロータの磁性体の回転領域との中間位置に前記一次コイル及び前記二次コイルが巻回された前記コアが配置されていることをその要旨としている。
同構成によると、コアを挟むようにして軸方向の両側に一対のロータが配置され、各ロータの磁性体とコアとの協働により磁気回路が形成される。軸受け構造の「遊び」に起因して、一対のロータが互いの間隔を保ちながら軸方向に移動すると、各ロータの磁性体の回転領域とコアとの間隙は変動するが、一方の間隙が広がれば他方の間隙は自ずと狭まり、すなわち磁気回路の長さは一定に保たれる。このため、二次コイルには、常に同レベルの安定した交流電圧が誘導され、この電圧に基づくパルス信号はロータの回転に即したものとなる。従って、軸受け構造に特段の工夫を凝らす必要がなく、狙い通りにパルス信号を生成することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の回転パルス発生装置において、前記一次コイルが巻回されるコアと前記二次コイルが巻回されるコアとが、互いに離間する形で別々に設けられていることをその要旨としている。
同構成によると、各ロータの磁性体との協働により磁気回路を形成するコアとして、互いに離間された二つのコアが用いられる。このため、各ロータの磁性体が各コアに対向していないときには、磁気回路が開けられるので、二次コイルに誘導される交流電圧は略ゼロとなるが、互いに離間されていない単一のコア或いは緊密状態で接触された二つのコアを用いる構成との比較において、コア同士による磁気的な結合度が低く抑えられる分、交流電圧はよりゼロに近いものとなる。そして、このことから、磁気回路が閉じられた場合の交流電圧と磁気回路が開けられた場合の交流電圧との差が大きなものとなり、交流電圧の有無についての判定に供される閾値の選択の幅が広がる。従って、周囲雑音、いわゆるノイズのある環境下でも、そのノイズのレベルに応じて、それによる影響を回避可能な閾値を選択し易く、交流電圧の有無についての判定を正確に実施できるようになる。
本発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
本発明によれば、軸受け構造に特段の工夫を凝らす必要がなく、狙い通りにパルス信号を生成することができる。
本実施形態による構成の回転パルス発生装置を示す正面図。 従来の回転パルス発生装置の構成を示す正面図及び側面図。
以下、本発明に係る回転パルス発生装置を具体化した一実施形態について説明する。
図1に示すように、回転パルス発生装置1は、回転軸2の軸線の周りを一対のロータ3及び4が同期して回転可能に設けられ、一方のロータ3の周方向には、複数の磁性体、すなわち継鉄5が、また、他方のロータ4の周方向には、同じく複数の継鉄6がそれぞれ配置されている。前記ロータ3及び4は、軸方向に沿った互いの間隔が所定の間隔で保持されつつ、継鉄5と継鉄6とが互いに向き合う形で回転軸2に固着され、特に、ロータ3の継鉄5とロータ4の継鉄6とが、回転軸2の回転位置を基準として、互いに同一の回転位置をとる形で所定の回転角度間隔で並設されている。
前記継鉄5の回転領域と前記継鉄6の回転領域との中間位置には、いずれも直状の2本のコア、すなわち鉄芯7及び8が互いに平行且つ回転軸2とも平行に固定配置され、一方の鉄芯7には一次コイル9が、また、他方の鉄芯8には二次コイル10がそれぞれ巻回されている。ここで、前記鉄芯7及び8は、継鉄5の回転領域から軸方向に所定の間隙11を隔てて配置されるとともに、継鉄6の回転領域から軸方向に所定の間隙12を隔てて配置されている。
尚、図示はしないが、一次コイル9には高周波の例えば正弦波を発振する発振器が電気的に接続され、同器で発生された正弦波の電流が一次コイル9に印加される。そして、ロータ3及び4の回転に伴って、継鉄5及び6が鉄芯7及び8に対向するとき、四者の協働により形成される磁気回路が閉じられ、この場合、二次コイル10に交流の電圧が誘導される。また、継鉄5及び6が鉄芯7及び8に対向しないときには、磁気回路が開けられるので、二次コイル10に誘導される交流電圧は略ゼロとなる。尚、鉄芯7及び8は、互いに離間する形で別々に設けられているので、磁気的な結合度が低く、磁気回路が閉じられた場合の交流電圧との差は、図2に示す従来の回転パルス発生装置101との比較において、大きなものとなる。そして、こちらも図示はしないが、二次コイル10には検波器が電気的に接続され、同器で所定の閾値との比較により交流電圧の有無が検出された後、当該検出に基づいて、後段のパルス発生器でロータ3及び4の回転に伴うパルス信号が生成される。
次に、回転パルス発生装置1の作用について説明する。
本実施形態による構成の回転パルス発生装置1も例外にあらず、軸受け構造を介して回転軸2を回動可能に支持するものでは、軸受け構造にいわゆる「遊び」が存在することに起因して、ロータ3及び4が軸方向に移動することが予想される。この点、回転パルス発生装置1によると、ロータ3及び4が軸方向に移動したとき、例えば、図1の右方向に移動したとき、移動前との比較において一方の間隙11は狭くなり、また、他方の間隙12については逆に広くなり、すなわち移動前後において、継鉄5及び6と鉄芯7及び8との協働による磁気回路の長さが一定に保たれる。このため、二次コイル10には、ロータ3及び4が軸方向に移動するか否かに関わらず、また、鉄芯7及び8がいずれの継鉄5及び6との対向状態にある場合でも、常に同レベルの安定した交流電圧が誘導される。従って、前記閾値との比較を通じて交流電圧の有無を判定する際、安定した交流電圧が閾値との比較に供されるので、当該判定を正確に実施でき、また、上記した通り、磁気回路が開閉されるときの交流電圧の差を大きくする工夫を凝らしているので、閾値選択の幅が広がり、このことも正確な判定に寄与する。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)鉄芯7及び8を挟むようにして軸方向の両側に一対のロータ3及び4が配置され、継鉄5及び6と鉄芯7及び8との協働により磁気回路が形成される。軸受け構造の「遊び」に起因して、一対のロータ3及び4が互いの間隔を保ちながら軸方向に移動すると、間隙11及び12は変動するが、一方の間隙が広がれば他方の間隙は自ずと狭まり、すなわち磁気回路の長さは一定に保たれる。このため、二次コイル10には、常に同レベルの安定した交流電圧が誘導され、この電圧に基づくパルス信号はロータ3及び4の回転に即したものとなる。従って、軸受け構造に特段の工夫を凝らす必要がなく、狙い通りにパルス信号を生成することができる。
(2)継鉄5及び6との協働により磁気回路を形成するコアとして、互いに離間された二つのコア、すなわち鉄芯7及び8が用いられる。このため、継鉄5及び6が鉄芯7及び8に対向していないときには、磁気回路が開けられるので、二次コイル10に誘導される交流電圧は略ゼロとなるが、互いに離間されていない単一のコア或いは緊密状態で接触された二つのコアを用いる構成との比較において、コア同士による磁気的な結合度が低く抑えられる分、交流電圧はよりゼロに近いものとなる。そして、このことから、磁気回路が閉じられた場合の交流電圧と磁気回路が開けられた場合の交流電圧との差が大きなものとなり、交流電圧の有無についての判定に供される閾値の選択の幅が広がる。従って、周囲雑音、いわゆるノイズのある環境下でも、そのノイズのレベルに応じて、それによる影響を回避可能な閾値を選択し易く、交流電圧の有無についての判定を正確に実施できるようになる。
(3)ロータ3の継鉄5とロータ4の継鉄6とが、回転軸2の回転位置を基準として、互いに同一の回転位置をとる形で設けられている。このため、ロータ3及び4の回転に伴って、一方のロータ3の継鉄5が鉄芯7及び8に対向するとき、他方のロータ4の継鉄6も鉄芯7及び8に対向することで、磁気回路が確実に閉じられる。従って、二次コイル10に誘導される交流電圧を比較的大きなものとすることができる。
(4)上記(3)について、本実施形態による構成では、ロータ3の継鉄5とロータ4の継鉄6とが、回転軸2の回転位置を基準として、互いに同一の回転位置をとる形で所定の回転角度間隔で並設されている。このため、ロータ3及び4の回転に伴って、一方のロータ3の継鉄5が鉄芯7及び8に対向するとき、他方のロータ4の継鉄6も鉄芯7及び8に対向することで、磁気回路が確実に閉じられる。従って、二次コイル10に誘導される交流電圧を比較的大きなものとすることができる。また、一方のロータ3の継鉄5が鉄芯7及び8に対向しないとき、他方のロータ4の継鉄6も鉄芯7及び8に対向しないことで、磁気回路が確実に開けられる。従って、二次コイル10に誘導される交流電圧をゼロに近い比較的小さなものとすることができる。よって、磁気回路が開閉されるときの交流電圧の差を大きくすることができる。
(5)直状の鉄芯7に一次コイル9を、また、直状の鉄芯8に二次コイル10をそれぞれ巻回すればよいので、C字状或いはU字状のコアにコイルを巻回する構成との比較において、手作業で巻回する場合は勿論のこと、巻線機を用いて自動で巻回する場合にも、かかる作業を効率良く実施することができ、製造コストの低減に寄与できる。
(6)鉄芯7に一次コイル9が巻回された仕掛かり部品と、鉄芯8に二次コイル10が巻回された仕掛かり部品とについて、部品の共通化を図ることができる。
(7)軸受け構造に「遊び」が存在する場合にも、上記(1)のように二次コイル10に誘導される交流電圧が安定するので、安価な軸受け構造で対応でき、設計自由度を広げることができる。
(8)二次コイル10に誘導される交流電圧について、上記(2)のように磁気回路が開閉されるときの交流電圧の差を大きくする工夫を凝らしているので、耐ノイズ特性が向上され、例えば、車両に回転パルス発生装置1を搭載する場合でも、その機能を大いに発揮させることができる。
尚、前記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・前記実施形態による構成では、ロータ3に継鉄5を、また、ロータ4に継鉄6をそれぞれ接着する等して配置する構成を採用したが、ロータ3(4)に対する磁性体の配置態様はこれに限定されない。例えば、ロータ3(4)の周方向に穴或いは貫通孔を設け、それらが鉄芯7及び8に対向するとき、磁気回路が開けられ、また、周方向に隣り合う二つの穴或いは貫通孔によって挟まれる実の部分が鉄芯7及び8に対向するとき、磁気回路が閉じられるような構成を採用してもよい。尚、この場合、周方向に隣り合う二つの穴或いは貫通孔によって挟まれる実の部分が少なくとも含まれる態様でロータ3(4)が磁性体により構成される。
或いは、ロータ3(4)の径方向外側に向かって、磁性体により構成される歯部を放射状に突設し、この歯部が鉄芯7及び8に対向するとき、磁気回路が閉じられ、また、周方向に隣り合う二つの歯部によって挟まれる溝部が鉄芯7及び8に対向するとき、磁気回路が開けられるような構成を採用してもよい。
・前記実施形態による構成及び上記別例による構成を含めて、ロータ3及び4について、互いに同一の構成を採用することで、部品の共通化を図ることができる利点があるが、ロータ3及び4は必ずしも同一の構成でなくてもよい。例えば、一方のロータ3に対する磁性体の配置態様として、前記実施形態による構成及び上記別例による構成の中から選択されるいずれかの構成を採用し、他方のロータ4に対する磁性体の配置態様として、当該選択されるいずれかの構成のうち、前記一方のロータ3に対する磁性体の配置態様とは異なるものが選択されてもよい。
或いは、ロータ3及び4の一方に対する磁性体の配置態様として、前記実施形態による構成及び上記別例による構成の中から選択されるいずれかの構成を採用し、ロータ3及び4の他方については、全周に亘って磁性体が配置される構成を採用してもよい。このように構成すると、ロータ3及び4の一方の磁性体が鉄芯7及び8に対向するとき、磁気回路が閉じられ、また、同じく一方の磁性体が鉄芯7及び8に対向しないとき、磁気回路が開けられる。尚、この場合、ロータ3及び4の他方については、全周に亘って磁性体が配置されていることから、回転軸2に対する組付に際し、ロータ3及び4の一方との間での回転角度位置の調整が容易となる。従って、手動或いは自動化のいずれにせよ、組付作業の効率化に寄与できる。
・前記実施形態による構成では、磁性体として継鉄を採用し、これをロータ3及び4に配置することとしたが、磁性体であれば鉄以外の材質のものが配置されてもよい。
・前記実施形態による構成では、鉄芯7と鉄芯8とが、径方向に所定の間隙を隔てて、互いに独立する形でそれぞれ固定配置される構成を採用したが、鉄芯7と鉄芯8とが、非磁性体によるスペーサを介して連結される構成を採用してもよい。同構成によると、二つのコア、すなわち鉄芯7と鉄芯8との間にはスペーサが介在されているので、当該二つのコアの間隔が一定に保たれ、磁気回路の長さの変動が抑制される。従って、二次コイル10に誘導される交流電圧をより安定させることができる。
・前記実施形態による構成では、コアとして鉄芯を採用し、これに一次コイル9及び10を巻回することとしたが、磁性体であれば鉄以外の材質のものがコアとして採用されてもよい。
・間隙11及び12は、軸受け構造の「遊び」の程度に応じて適宜設定すればよく、間隙11及び12を大きなものに設定すれば、「遊び」の大きな軸受け構造にも対応できる。
・一次コイル9に印加される高周波は、正弦波に限らず、例えば、矩形波、三角波等であってもよい。尚、高周波とは、一次コイル9の巻数、二次コイル10の巻数、ロータ3及び4の回転速度等をパラメータとした場合に、二次コイル10に交流電圧が誘導される程度の周波数を意味し、いわゆるレラクタンス変動が得られればよい。
・本発明に係る回転パルス発生装置は、回転体の回転角度を検出する回転センサ、例えば、車両のステアリングホイールの操作量を検出する回転センサ等に応用することができる。また、本発明に係る回転パルス発生装置は、車両のウインドウガラスを電動モータ等のアクチュエータにより電気的に駆動する、いわゆるパワーウインドウ装置において、電動モータの回転量をカウントしてウインドウ位置を特定するものに応用することができる。尚、前記実施形態による構成に倣えば、ロータ3及び4に対する継鉄5及び6の配置態様について、周方向の数を増やすことで分解能を高めることができる。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)前記一対のロータの一方の磁性体と他方の磁性体とが、前記回転軸の回転位置を基準として、互いに同一の回転位置をとる形で設けられている請求項1又は2に記載の回転パルス発生装置。同構成によると、各ロータの回転に伴って、一方のロータの磁性体がコアに対向するとき、他方のロータの磁性体もコアに対向することで、磁気回路が確実に閉じられる。このため、二次コイルに誘導される交流電圧を比較的大きなものとすることができる。
(ロ)前記一対のロータの一方の磁性体と他方の磁性体とが、前記回転軸の回転位置を基準として、互いに同一の回転位置をとる形で所定の回転角度間隔で並設されている上記(イ)に記載の回転パルス発生装置。同構成によると、各ロータの回転に伴って、一方のロータの磁性体がコアに対向するとき、他方のロータの磁性体もコアに対向することで、磁気回路が確実に閉じられる。このため、二次コイルに誘導される交流電圧を比較的大きなものとすることができる。また、一方のロータの磁性体がコアに対向しないとき、他方のロータの磁性体もコアに対向しないことで、磁気回路が確実に開けられる。このため、二次コイルに誘導される交流電圧をゼロに近い比較的小さなものとすることができる。従って、磁気回路が開閉されるときの交流電圧の差を大きくすることができる。
(ハ)前記一次コイルが巻回されるコアと前記二次コイルが巻回されるコアとが、非磁性体によるスペーサを介して連結されている請求項2又は上記(イ)又は上記(ロ)に記載の回転パルス発生装置。同構成によると、二つのコア間にはスペーサが介在されているので、当該二つのコアの間隔が一定に保たれ、磁気回路の長さの変動が抑制される。従って、二次コイルに誘導される交流電圧をより安定させることができる。
1…回転パルス発生装置、2…回転軸、3、4…ロータ、5、6…継鉄(磁性体)、7、8…鉄芯(コア)、9…一次コイル、10…二次コイル、11、12…間隙。

Claims (2)

  1. 回転軸の軸線の周りを回転可能なロータの周方向に磁性体を配置するとともに、その磁性体との協働により磁気回路を形成するコアに一次コイル及び二次コイルを巻回し、一次コイルに高周波の電流を流すことで磁気回路を通じて二次コイルに交流の電圧を誘導し、この電圧の有無を検出してロータの回転に伴うパルス信号を生成する回転パルス発生装置において、
    前記ロータは、前記回転軸の軸方向に沿った互いの間隔が所定の間隔で保持される一対のロータであり、各ロータ毎に前記磁性体が配置され、一方のロータの磁性体の回転領域と他方のロータの磁性体の回転領域との中間位置に前記一次コイル及び前記二次コイルが巻回された前記コアが配置されている
    ことを特徴とする回転パルス発生装置。
  2. 前記一次コイルが巻回されるコアと前記二次コイルが巻回されるコアとが、互いに離間する形で別々に設けられている
    請求項1に記載の回転パルス発生装置。
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