JP2012009706A - 太陽電池モジュール及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストの低減を実現し、生産性が高く、長期にわたって高い耐久性能を維持する太陽電池モジュール及びその製造方法を提供する。
【解決手段】隣接する太陽電池セル10,10間を直列、及び/又は並列で電気的接続する導通接続部材20の接続面に、封止工程における封止条件の範囲内で硬化する導電性接着剤層22を形成して作製される太陽電池モジュール1及びその製造方法である。
【選択図】図4

Description

本発明は、太陽電池モジュール及びその製造方法に関するものである。
現在、環境保護の立場から、クリーンなエネルギーの研究開発が進められている。中でも、太陽電池はその資源(太陽光)が無限であること、無公害であることから注目を集めている。
図5は、従来の太陽電池モジュールの構成を示す図である。図5(a)に示すように、従来の太陽電池モジュール100は、格子状に配設され、導電性接続部材120によって互いに電気的に直列及び並列接続された複数の太陽電池セル110を有する。具体的には、所定の長さの間隔を隔てて配列された2つの太陽電池セル110,110が導電性接続部材120によって直列接続されている。そして、2つの直列接続された4列の太陽電池セル110、110のそれぞれから突出した導電性接続部材120の両端部が並列接続され、それぞれ入出力端子160,160とされている。
複数の太陽電池セル110の直列接続は、図5(b)に示すように、所定の長さの間隔を隔てて配列された隣接する2つの太陽電池セル110,110のうち、一方の太陽電池セル110の裏面電極110aと他方の太陽電池セル110の表面電極110bとが接続部材120によって直列接続されてなる。
そして、図5(b)に示すように、太陽電池モジュール100は、導電性接続部材120によって直列及び/又は並列に接続された複数の太陽電池セル110を、太陽光を受光する基板(例えば、ガラス板)130とバックシート140とに挟んで封止材150によって封止されてなる。
図6及び図7は、太陽電池モジュールの製造方法を示す図である。
太陽電池セル110は、図6(a)に示すように、光電変換機能を有する半導体素子111と、該半導体素子111上に設けられる複数の集電電極112と、該集電電極112を接続するバスバー113とを有する。
従来の太陽電池モジュール100の製造方法としては、接続工程と、積層工程と、封止工程とを含むのが一般的である。
接続工程は、図6(b)〜図6(d)に示すように、複数の太陽電池セル110を導電性接続部材120によって直列及び/又は並列に接続する工程である。導電性接続部材120には、表面に半田が被覆された銅製の帯状体(バスリボンと呼ばれることがある。)が用いられ、帯状体の表面に被覆された半田の一方の端部120a及び他方の端部120bをそれぞれ融着させて、複数の太陽電池セル110,110間の接続がなされる。
積層工程は、図7(a)及び図7(b)に示すように、基板130と、導電性接続部材120で接続された複数の太陽電池セル110,110と、封止材150と、バックシート140とをこの順で積層する工程である。
封止工程は、図7(c)に示すように、積層工程によって配置された基板130、複数の太陽電池セル110、封止材150、及びバックシート140を加熱加圧することによって、複数の太陽電池セル110が基板130とバックシート140とに挟まれるようにして封止材150に封止されて太陽電池モジュール100を得る工程である。
ここで、前記接続工程においては、半田付けロボット等を用いて自動化された溶着であると、複雑な回路部分の融着には不適であるため、複雑な回路の溶着には、熟練工によって手作業で半田付けを行うことが必要となり、太陽電池モジュール100の生産効率を著しく低下させているのが現状である。
そこで、半田による融着を用いた接続工程に替えて、生産効率の低下を低減する接続工程を含む技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
具体的に、特許文献1に開示された太陽電池モジュールは、銀粒子をフィラーとしたエポキシ系導電接着剤をアルミ箔上に塗布したものを導電性接続部材として採用したものである。すなわち、先ず、複数の太陽電池セル110,110間に導電性接続部材120を貼り付け、そのまま130℃で一時間熱処理し、次の工程として、絶縁のために使ったPTFEシートを取り外し、ナイロンシートとEVAシートで包み真空ラミネーターでラミネートして太陽電池モジュール100を作製する技術である。このように、特許文献1に開示された太陽電池モジュール100は、従来の半田付けによる接続工程を回避することによって、残存フラックスのセルへの悪影響の虞も払拭されるとしている。
特開平6−196743号公報
しかしながら、特許文献1に開示された太陽電池モジュールの製造方法では、近年の太陽電池の製造コスト低減の更なる要請を満足することができないため、更に生産効率を向上させる技術が望まれてきている。
また、特許文献1には、「該導電接着剤として感圧型アクリル系導電性接着剤を用いることによって熱処理さえも不要となり従来の接続方法に比較して作業の簡略化を更に促進できる。」との記載がある。確かに、特許文献1の太陽電池モジュールを作製した直後の性能としては、半田付け工程を経て作製された従来の太陽電池モジュールに比べて、遜色はない。しかし、長期高温高湿耐久試験の結果、これらの粘着力だけで導電性粒子を保持している感圧型導電性接着剤では、現在市場で求められているような、10〜20年間の安定稼動を保障する太陽電池モジュールを実現できていないのが現状である。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、製造コストの低減を実現し、生産性が高く、長期にわたって高い耐久性能を維持する太陽電池モジュール及びその製造方法を提供することである。
本発明者らは、鋭意検討した結果、隣接する太陽電池セルのバスバー同士を接続する導電性接続部材を封止材の物性に基づく材料で構成することにより、生産性の悪さによって発現するコストを画期的に低減し、しかも、長期にわたって高い耐久性能を維持する太陽電池モジュール及びその製造方法を提供することを見出し、本発明を完成するに至った。
上記課題を解決するための本発明の請求項1による太陽電池モジュールは、光電変換機能を有し、表面に形成されたバスバー同士が導電性接続部材によって接続された複数の太陽電池セルが封止材によって封止され、該封止材が基板とバックシートとに挟持されてなる太陽電池モジュールにおいて、
前記導電性接続部材の前記バスバーに接続される接続面に、前記封止材を溶融及び硬化させる封止工程の条件によって溶融及び硬化する硬化材料を有する導電性接着剤層が形成されたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記バスバーに接続される前記導電性接続部材の少なくとも一方の接続面に導電性接着剤層が形成されたことにより、半田付けによる接続工程を経ることなく、基板と、複数の太陽電池セルと、封止材と、バックシートとを積層させた後、前記複数の太陽電池セル同士の電気的接続を形成させ得る封止工程を行うことができる。したがって、製造工数が少なくなり、製造コストの低減を実現し、高い生産性で太陽電池モジュールを製造することができ、長期にわたって高い耐久性能を維持する太陽電池モジュールを提供することができる。また、請求項1に記載の発明によれば、半田付けによる接続工程を経ていないので、半田付けの際の太陽電池セルへの加熱損傷を回避することもでき、結果として歩留まりが向上する。
また、本発明の請求項2による太陽電池モジュールは、請求項1に記載の太陽電池モジュールにおいて、前記硬化材料が、一液性熱硬化性樹脂であることを特徴とする。
また、本発明の請求項3による太陽電池モジュールは、請求項1又は2に記載の太陽電池モジュールにおいて、前記導電性接続部材の前記バスバーに接続される接続面に、複数の前記導電性接着剤層が形成されたことを特徴とする。
また、上記課題を解決するための本発明の請求項4による太陽電池モジュールの製造方法は、2つのシート状の封止材のそれぞれに保持された導電性接続部材を、光電変換機能を有する複数の太陽電池セルの各バスバーに位置合わせして前記複数の太陽電池セルを挟むように配置し、さらに、基板及びバックシートで挟むように積層する積層工程と、
前記2つの封止材を溶融及び硬化させて、前記複数の太陽電池セルを前記基板と前記バックシートとの間に封止する封止工程とを含む太陽電池モジュールの製造方法であって、
前記積層工程では、前記導電性接続部材の前記バスバーに接続される接続面に、前記2つの封止材を溶融及び硬化させる条件によって溶融及び硬化する硬化材料を有する導電性接着剤層を形成することを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、半田付けによる接続工程を経ることなく、基板と、複数の太陽電池セルと、封止材と、バックシートとを積層させた後、前記複数の太陽電池セル同士の電気的接続を形成させ得る封止工程を行うことができる。したがって、製造工数が少なくなり、製造コストの低減を実現し、高い生産性で太陽電池モジュールを製造することができ、長期にわたって高い耐久性能を維持する太陽電池モジュールを提供することができる。また、請求項4に記載の発明によれば、半田付けによる接続工程を経ていないので、半田付けの際の太陽電池セルへの加熱損傷を回避することもでき、結果として歩留まりが向上する。
また、本発明の請求項5による太陽電池モジュールの製造方法は、請求項4に記載の太陽電池モジュールの製造方法において、前記硬化材料が、一液性熱硬化性樹脂であることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、製造コストの低減を実現し、生産性が高く、長期にわたって高い耐久性能を維持する太陽電池モジュール及びその製造方法を提供することができる。
本発明に係る太陽電池モジュールの一実施形態における構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)の1a−1a線に沿う断面図である。 本発明に係る太陽電池モジュールにおける太陽電池セルの構成を示す斜視図であり、(a)及び(b)はそれぞれ太陽電池セルの構成の一例を示す斜視図である。 本発明に係る太陽電池モジュールの一実施形態における導電性接続部材の構成を示す断面図である。 本発明に係る太陽電池モジュール製造方法の一実施形態を示す断面図である。 従来の太陽電池モジュールの構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)の5a−5a線に沿う断面図である。 従来の太陽電池モジュールの製造方法を示す図である。 従来の太陽電池モジュールの製造方法を示す図である。
以下、本発明に係る太陽電池モジュールの一実施の形態について、図面を参照して説明する。
<構成>
図1は、本発明に係る太陽電池モジュールの一実施形態における構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)の1a−1a線に沿う断面図である。また、図2は、本発明に係る太陽電池モジュールにおける太陽電池セルの構成を示す斜視図であり、(a)及び(b)はそれぞれ太陽電池セルの構成の一例を示す斜視図である。また、図3は、本発明に係る太陽電池モジュールの一実施形態における導電性接続部材の構成を示す断面図である。
図1(a)に示すように、太陽電池モジュール1は、格子状に配設され、導電性接続部材20によって互いに電気的に直列及び並列接続された複数の太陽電池セル10を有する。具体的には、所定の長さの間隔を隔てて配列された2つの太陽電池セル10,10が導電性接続部材20によって直列接続されている。そして、2つの直列接続された4列の太陽電池セル10,10のそれぞれから突出した導電性接続部材20の両端部が並列接続され、それぞれ入出力端子60,60とされている。
複数の太陽電池セル10の直列接続は、図1(b)に示すように、所定の長さの間隔を隔てて配列された隣接する2つの太陽電池セル10,10のうち、一方の太陽電池セル10の裏面電極10aと他方の太陽電池セル10の表面電極10bとが接続部材20によって直列接続されてなる。
そして、図1(b)に示すように、太陽電池モジュール1は、導電性接続部材20によって直列及び/又は並列に接続された複数の太陽電池セル10を、太陽光を受光し、透過する基板(例えば、ガラス板)30とバックシート40とに挟んで封止材50によって封止されてなる。
<太陽電池セル>
太陽電池セル10は、図2(a)に示すように、光電変換機能を有する半導体層11と、基板30を透過した太陽光が照射されることによって半導体層11で発生した光生成キャリアを取り出すための正負1対の電極とを備えている。正負1対の電極は、通常、半導体層11の太陽光入射面及び背面にそれぞれ設けられる。この場合、1対の電極のうち半導体層11の太陽光入射面に設けられる電極は、入射光を遮る面積をできるだけ小さくするために、複数の幅狭の集電電極12と幅広のバスバー13とを組み合わせて例えば櫛型状の形状に形成される。集電電極12は半導体層11で生成された光生成キャリアの収集用の電極であり、半導体層11の太陽光入射面のほぼ全域にわたって、幅狭の集電電極12が所定の間隔で並んで形成される。また、バスバー13は、複数の集電電極12で収集された光生成キャリアの集電用の電極であり、総ての集電電極12と交差するように、幅広のバスバー13が所定の間隔で並んで形成される。このバスバー13は、複数の集電電極12を流れる光生成キャリアを集電するだけではなく、後述するように、複数の太陽電池セル同士を電気回路的に接続するためのターミナル(端子)としても機能する。なお、バスバー13の数は、太陽電池セル10の大きさや抵抗を考慮して適宜適当な数に設定される。
ここで、太陽電池セル10は、図2(b)に示すように、光電変換機能を有する半導体層11と、該半導体層11上に設けられる複数の集電電極12と、これら複数の集電電極12で収集された光生成キャリアの集電用の電極であり、総ての集電電極12と交差するように所定の間隔で並んで形成される集電用透明導電線14と、該集電用透明導電線14によって集められた光生成キャリアを引き出す接続用ターミナル(接続端子)15とを有してもよい。接続用ターミナル(接続端子)15は、図2(a)に示すバスバー13と同様に、後述する複数の太陽電池セル同士を電気回路的に接続するためのターミナル(端子)として機能する。
<導電性接続部材>
導電性接続部材20は、帯状体をなし、導電性の材料を有してなる。導電性接続部材20は、隣接して設けられた太陽電池セル(図2(a)に示す太陽電池セル)10,10のそれぞれのバスバー13,13に一方の端部20a及び他方の端部20b(図3(a)〜(c)参照)がそれぞれ接続されることによって、太陽電池セル10,10を直列に接続する部材である。
導電性接続部材20は、後述する封止工程において封止材が溶融及び硬化する条件で、溶融及び硬化する硬化材料を有する導電性接着剤層が、導電性基材における少なくともバスバー13に接続する接続面に形成される。例えば、隣接する太陽電池セル10,10の各バスバー13,13を直接に接続する導電性接続部材20にあっては、図3(a)に示すように、バスバー13に対する接続面が表面及び裏面となるので、導電性基材21の表面及び裏面に導電性接着剤層22が形成された導電性接続部材となる。一方、バスバー13に対する接続面が表面又は裏面だけとなる導電性接続部材20(図1における接続端子60)においては、図3(b)に示すように、導電性基材21の表面又は裏面に導電性接着剤層22が形成された導電性接続部材20となる。また、図3(c)に示すように、導電性接着剤層22を複数層積層させることによって導電性接続部材20を形成してもよい。導電性基材の本来持つべき電気回路設計上必要な電流密度を確保できる断面積と同じだけの電流密度を確保できる導電性接着剤層22を複数積層することで導電性接続部材20を構成することによって、導電性基材21に要するコストを削減することができる。なお、導電性接続部材20は、図3(a)〜(c)に示すように、接続面方向に2段階で屈曲させた状態で封止することができる。
ここで、導電性接続部材20は、図3(a),(b)に示すように、剛性を有する導電性基材21を備える場合には、この導電性基材21自身の形状を保持する性能によって、接続面方向に2段階で屈曲させることができる。しかし、図3(c)に示すように、導電性接着剤層22を複数層積層させることによって導電性接続部材20が形成されている場合には、導電性接続部材20と封止材50との間に保持部材(図示せず)を介在させることによって屈曲形態を維持させたまま、封止工程が行われる。保持部材(図示せず)は、「封止材」と同一の材料、若しくは封止工程において、少なくとも前記「封止材」の機能を阻害しない材料からなる。
また、導電性基材21は、導電性の帯状体であればよく、屈曲させたときの形状がある程度維持される材料からなることが好ましく、例えば、銅製の帯状体(表面に半田が被覆されていないバスリボン)でもよい。
[導電性接着剤層]
導電性接着剤層22は、硬化材料としてのバインダーと、フィラーとしての導電性粒子とを有する導電性接着剤によって形成される層である。
[導電性接着剤の製造方法]
導電性接着剤は、バインダーと導電性粒子とをプラネタリーミキサーなどで混合することにより得られる。バインダーと導電性粒子との好適な比率は、これらの合量中、バインダーが3〜16質量%で、導電性粒子が84〜97質量%の範囲である。このような比率であると、導電性粒子やバインダーの量がそれぞれ十分となり、導電性粒子同士が良好に融着接続し、かつ、その信頼性も高まる。
[バインダー]
前記バインダーとしては、後述する封止材を溶融させ、かつ硬化させる封止工程の条件によって溶融及び硬化する材料であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
ここで、「封止工程の条件」は、溶融温度、圧力、及び溶融させた封止材が硬化するのに要する時間に限られない。例えば、バインダーは、その融点が、硬化材料として機能する範囲内で、後述する封止工程における封止材の溶融温度よりも低く、封止工程において溶融した封止材が硬化するのに要する時間内で硬化する材料が選択されてもよい。なお、「封止工程における封止材の溶融温度」は、「封止材の融点」ではなく、封止工程において封止材を溶融するために設定された温度である。
一方、バインダーの融点よりも低い融点の封止材が用いられる場合でも、封止材の融点に基づいた溶融温度以外の封止工程における他の条件を変えて封止材を溶融及び硬化させることができれば、その封止工程における条件で溶融及び硬化を完了するバインダーを選択すればよい。
すなわち、前記バインダーは、封止工程において設定される条件下で、封止材と共に溶融及び硬化する材料が選択されればよく、封止材そのものの物性値に依存して材料を選択する必要はない。
このような材料としては、熱硬化性樹脂が挙げられ、その中でも、一液性熱硬化性樹脂が好ましい。一液性熱硬化性樹脂としては、例えば、レゾール型フェノール樹脂、ノボラック型フェノール樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、1分子中に1個以上のグリシジル基を有する液状エポキシ化合物、メラミン樹脂、ユリア樹脂、キシレン樹脂、アルキッド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、フラン樹脂、ウレタン樹脂、ビスマレイミド−トリアジン樹脂、シリコーン樹脂などが挙げられる。これらの中ではエポキシ樹脂が好ましく、具体的なものとして、アミン系エポキシ硬化剤、酸無水物系エポキシ硬化材、イソシアネート系硬化材、イミダゾール系硬化材などが挙げられる。
また、前記熱硬化性樹脂は、常温では固体であるか、又は、表面の被覆膜等によってカプセル化されてモノマー樹脂と直接常温では反応しづらくしたものである。
また、前記熱硬化性樹脂としては、「潜在性硬化剤」等の名称で市販されているものが取り扱いやすく、より好ましい。
さらに、前記熱硬化性樹脂は、いずれも、1種単独で使用しても2種以上を併用してもよく、必要に応じて上記以外の熱可塑性樹脂が含まれていてもよい。
但し、本発明における「バインダー」としては、熱硬化性樹脂は必須であり、このバインダーとして、アクリル系の熱可塑性樹脂だけを用いたり、ゴム系の樹脂だけを用いたりすると、加熱による硬化処理こそ不要になり、いわゆる感圧性バインダーとして機能はしても、その後、太陽電池セルと共に封止材、バックシート、基板とで挟持してなる太陽電池モジュールを作製した場合、長期安定性試験のひとつである、85℃で85%RH下 1000時間保持試験を実施した場合、当該バインダーを用いて接続した部分には、「ふくれ」と呼ばれる空気だまりのような部分が発生し、同時に太陽電池モジュールの発電能力が大きく低下するので好ましくない。
[導電性粒子]
導電性粒子は、平均粒子径や組成には特に制限はないが、レーザー回折式粒度分布測定装置による平均一次粒子径は導電性などの点から1〜500μmが好ましく、1〜100μmがより好ましい。導電性粒子の平均粒子径は、導電性接着剤層の厚み、コストの観点から500μm以下、導電性粒子の酸化を防ぐ観点及び導電性接着剤の粘度、導通抵抗の観点から1μm以上が好ましい。
導電性粒子の組成としては、金属単体の微粒子を用いても良いが、合金組成が好ましい。合金を構成する金属種としては、Cu、Sn、Ag、Bi、In、ZnSb、Al、Ga、Au、Si、Ge、Co,W、Ta、Ti、Ni、Pt、Mg、Mn、Mo、Cr及びPからなる群より選ばれる少なくとも1種を含有するものが好ましい。
なお、導電性粒子は、以上のような合金組成を有する粒子1種類からなるものでもよいが、例えば、このような合金組成を有する粒子と、銀粒子、銅粒子、ニッケル粒子、銀メッキ銅粒子などとを含む混合粒子でもよい。
導電性粒子の製造方法には特に制限はないが、導電性粒子に準安定相や安定合金相を形成させるために、急冷凝固法である不活性ガスアトマイズ法を採用することが好ましい。また、この方法では、不活性ガスとして、通常、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガスなどが使用されるが、これらの中でもヘリウムガスを用いることが好ましい。冷却速度としては、500℃/秒以上が好ましく、1000℃/秒以上がさらに好ましい。
また、導電性粒子としては、ポリマー粒子の表面に金属を被覆したものとしてもよい。その場合の被覆方法としては、めっき法、スパッタ法、蒸気法、スプレーコーティング法、ディップ法などで表面処理し、選択的に特定金属を熱拡散させる方法などで製造できる。めっき法の例として、無電解めっき方法、電解めっき法が挙げられ、無電解めっき法の例として、置換めっき法が挙げられる。
また、導電性粒子としては、含有酸素量が0.1〜3.0質量%であることが好ましく、0.2〜2.5質量%がより好ましく、0.3〜2.0質量%がさらに好ましい。このような範囲であると、導電性粒子の耐イオンマイグレーション性、導電性、導電接続信頼性、バインダーへの分散性が良好となる。
[酸化膜除去剤]
導電性接着剤には、さらに酸化膜除去剤を配合することが好ましい。酸化膜除去剤を配合することによって、導電性粒子の表面酸化膜を除去でき、その結果、融着接続性を向上させることができる。酸化膜除去剤としては、一般的に市販されているフラックス、表面処理剤のほか、アジピン酸、ステアリン酸などのカルボン酸類、ビニルエーテルなどを用いてカルボン酸の活性をブロックしたブロックカルボン酸、ステアリルアミンなどのアミン類、ホウ素系化合物などを用いてアミンの活性をブロックしたブロックアミンなどを使用できる。
また、酸化膜除去剤の配合量は、導電性粒子100質量部に対して、0.1〜4.0質量部であることが好ましい。配合量は、融着接続性の観点から0.1質量部以上、導電接続信頼性の観点から4.0質量部以下が好ましい。酸化膜除去剤の添加方法としては特に制限はなく、導電性粒子とバインダーとを混合し、ペースト化する際に直接添加してもよいし、導電性粒子を予め酸化膜除去剤で被覆しておいてもよい。被覆の方法としては、粉体同士を混合したり、粉体と液体とを混合、分散したりする際に使用する装置を適宜使用でき、その機種などに制限はない。その際、酸化膜除去剤を直接導電性粒子に接触させてもよいが、酸化膜除去剤をあらかじめ適当な液体に溶解または分散させ、これに導電性粒子を投入し、スラリー状として処理してもよい。このような方法によれば、均一かつ確実に導電性粒子を酸化膜除去剤で被覆できる。その後、必要に応じて真空乾燥機などによる乾燥工程を行ってもよい。
また、導電性接着剤には、さらに分散剤、希釈剤としての有機溶剤などの他の成分が必要に応じて含まれていてもよい。
<基板>
基板30としては、太陽光を透過して太陽電池セル10の表面(光電変換するための機能面)に到達させ、かつ電気的に絶縁性を示す材料からなるものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択される。基板30としては、ガラスや光透過性のプラスチックなどが挙げられる。
<バックシート>
バックシート40としては、基板30から入射し、再帰反射された光を閉じ込め、かつ太陽電池セル10の裏面側の保護をするリフレクタとして機能するものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。バックシート40の材料としては、例えば、フッ素樹脂フィルムETFE(エチレンテトラフルオロエチレン)を用いることができる。また、バックシート40の形態としては、電気絶縁フィルムを貼り付けたり、電気絶縁性塗料にて塗装されたアルミニウム板やステンレス板を用いることもできる。
<封止材>
封止材50は、硬化後において光透過性を有する熱可塑性樹脂(有機材料)であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択される。封止材50の材料としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA樹脂)、ポリビニルブチラール、アイオノマー、シリコン樹脂が好ましい。
なお、封止材50の封止工程における封止条件は、導電性接着剤層22を構成する導電性接着剤に含まれる硬化材料(バインダー)の溶融及び硬化条件(例えば、溶融温度、圧力、及び溶融した硬化材料が硬化するのに要する時間)が含まれる条件で行われる。封止材50としては、溶融温度が180℃以下である熱可塑性樹脂が好ましい。例えば、EVA樹脂(ウルトラパールPVシーラー、サンビック社製)は封止工程の条件を150℃、15分間とすることができ、好適である。
<太陽電池モジュールの製造方法>
次に、本発明に係る太陽電池モジュールの製造方法の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
図4(a)〜(c)は、本発明に係る太陽電池モジュール製造方法の一実施形態を示す断面図である。
本実施形態の太陽電池モジュール1の製造方法は、積層工程と、封止工程とを含む。
[積層工程]
積層工程では、図4(a)に示すように、2枚のシート状の封止材50,50のそれぞれに、導電性接続部材20を保持し、該導電性接続部材20が各バスバー13,13に位置合わせされるように複数の太陽電池セル10が封止材50,50に挟まれるように配置される。このとき、2枚のシート状の封止材50,50のそれぞれに保持される導電性接続部材20,20は、それぞれが対向するように2枚のシート状の封止材50,50のそれぞれに保持される。
ここで、導電性接続部材20は、加熱により自己粘着性を発現させて封止材50,50に配置及び固定されてもよいし、両面テープによって封止材50に固定されてもよい。封止材50,50に対する導電性接続部材20の配置及び固定は、封止材50が光透過性を有するため、作業者による場合には、各バスバー13,13の位置を目視で把握しやすく、容易である。また、この位置合わせについて、工業的に自動化ラインを組む場合には、作業者が目視で位置合わせをしたように、センサーを用いて封止材50上にある導電性接続部材20の位置とバスバー13との位置をそれぞれ認識しながら最適な位置にロボットアーム等で導電性接続部材20が配置及び固定された封止材50をバスバー13上に配置させることで実現される。
そして、基板30と、導電性接続部材20が保持された封止材50と、複数の太陽電池セル10,10と、導電性接続部材20が保持された封止材50と、バックシート40とをこの順で積層する。
[封止工程]
封止工程は、図4(b)に示すように、例えば、真空ラミネーターによるラミネーション(大気圧による加圧に相当)によって、前記積層工程において積層された2つの封止材50,50を所定の条件(例えば、溶融温度、圧力、及び溶融させた封止材が硬化するのに要する時間)で溶融及び硬化させて、複数の太陽電池セル10を基板30とバックシート40との間に封止する工程である。このとき、2つの封止材50,50が溶融及び硬化する所定の条件によって、導電性接続部材20の接続面(バスバー13に対向する面)に形成された導電性接着剤層22を構成する導電性接着剤も同時に溶融及び硬化されて、導電性接続部材20とバスバー13との接続がなされる。
このようにして、基板30、導電性接続部材20が保持された封止材50、太陽電池セル10、導電性接続部材20が保持された封止材50、及びバックシート40をこの順で積層した積層体をラミネーションすることによって、封止材50,50が溶融して一体となり、図4(c)に示すように、封止材50で封止され、基板30及びバックシート40に太陽電池セル10が挟まれるように配置された太陽電池モジュール1が得られる。
以上述べたように、本発明によれば、複数枚の太陽電池セルを直列及び/又は並列に電気的に接続してなる太陽電池モジュールにおいて、従来のような、半田付けによる接続工程を省くことによって、その生産性の悪さを解消し、結果として生産コストを画期的に低減することができる。
以下、本発明に係る太陽電池モジュール及びその製造方法の実施例について説明する。
(実施例1)
<太陽電池セルの作製>
半導体素子の材料を結晶系シリコンとし、6インチ×6インチで標準太陽光下での発電電流8アンペア、電圧0.5Vの太陽電池セルを複数作製した。
<導電性接続部材の作製>
次に、導電性接続部材を作製した。導電性接続部材は、導電性基材として銅製の帯状体(表面に半田が被覆されていないバスリボン)を用いた。
導電性接着剤のバインダーとして、150℃、15分間にて、ビスフェノールAエポキシ樹脂と、該ビスフェノールAエポキシ樹脂とを硬化完了できる一液性硬化性である潜在性硬化剤(ノバキュア,旭化成イーマテリアルズ社製)を用いた。
導電性粒子としては、銅の表面に銀が被覆された直径20μm以下のアトマイズ法によって得られた球状金属微粒子を用いた。
これらバインダーと導電性粒子とを質量比で19:6の比率でプラネタリーミキサーを用いて混合することにより導電性接着剤を得た。得られた導電性接着剤は、保存期間も長く、5℃で3ヶ月間性能を維持することができた。
得られた導電性接着剤を導電性基材(三光金属株式会社製、0.15mm厚×2mm幅、Sn/Ag系Pbフリーはんだメッキ銅線)の表面及び/又は裏面に塗布して導電性接着剤層を形成し、導電性接続部材を作製した。導電性接着剤層の厚さは、約0.1mmとした。
次に、積層工程として、2枚のシート状の封止材のそれぞれに、積層方向に屈曲させた導電性接続部材を保持し、該導電性接続部材が各バスバーに位置合わせされるように複数の太陽電池セルを2枚の封止材に挟まれるように配置した。そして、基板と、導電性接続部材が保持された封止材と、複数の太陽電池セルと、導電性接続部材が保持された封止材と、バックシートとをこの順で積層した。
ここで、本実施例に用いられる封止材は、EVA樹脂系封止材(サンビック社製、ウルトラパールPVシーラー)を用いた。また、封止工程の条件として、真空ラミネーターを用い、150℃にて、最初5分間0.1Torrにて5分間保持して系中を脱気する真空処理を行い、その後10分間加熱保持した。
次に、封止工程として、前記積層工程で積層された積層体を、真空ラミネーターを用いてラミネーションした。これにより、各封止材が溶融して、複数の太陽電池セルが基板とバックシートとの間に封止され、太陽電池モジュールを得た。
このようにして得られた太陽電池モジュールについて、品質(長期高温高湿耐久性)の検証を行った。具体的には、得られた太陽電池モジュールを恒温恒湿オープン中にセットし、85℃で85%RH下 1000時間保持試験を実施した。その結果、当該「導電性接続部材」を用いて接続した部分の周囲にある透明な「封止材」中には、「ふくれ」と呼ばれる空気だまりのような部分の発生などは全く見られなかった。そして、ソーラーシミュレーター(英弘精機(EKO)社製、SS−210XIM)と、太陽電池評価装置(英弘精機(EKO)社製、I−Vカーブトレーサー MP―160)とを用い、標準光AM15、100mW/cm2下にて該太陽電池モジュールの発電能力を測定したところ、1000時間の85℃で85%RH下保持実験後でも低下しなかった。
(実施例2)
導電性粒子として、150℃以下の138℃の溶融点を持つBi58%、Sn42%の低融点金属の微粒子(粒子径10〜20μm)を10体積%含有した導電性接着剤を用いた以外は、実施例1と同様にして、太陽電池モジュールを得た。
得られた太陽電池モジュールについて、実施例1と同様に品質(長期高温高湿耐久性)の検証としてI−Vカーブを測定した。その結果、本実施例で得られた太陽電池モジュールは、I−Vカーブによる台形上曲線とその極値(Pmax値)に位置するショルダー部分が実施例1によって得られた太陽電池モジュールに比べてより高い位置に来ていた。このことから、本実施例で得られた太陽電池モジュールの方が、内部損失抵抗がより小さいものであることが確認された。
従って、本実施例で作製された太陽電池モジュールは、150℃での加熱加圧の封止材の封止工程での金属微粒子の溶融接着効果が該導電性接着剤のバインダーの接着効果との相乗効果によって、内部接続抵抗値の極めて低い太陽電池モジュールとすることができた。
このように、導電性接着剤の硬化接着条件(温度圧力)と太陽電池モジュールの封止に用いる封止材の封止工程条件(温度圧力)とが今回のように150℃×15分間、真空ラミネーション圧力(大気圧)と同じであることは、複数枚の太陽電池セルの電極同士を導電性接着剤によって電気的接続の工程と有機材料の封止材による複数枚の太陽電池セルの封止工程との工程の加熱加圧時間条件が同時にできることを意味し、2工程を同時に同条件で完了させることができた。結果として、工程の簡略化によるコストの低減に繋がり、品質においても、長期高温高湿耐久性の高い太陽電池モジュールを得ることができた。
(比較例1)
実施例1において、導電性接着材と金属粒子によって得られた導電性接続部材について、バインダー樹脂と導電性粒子に替えて、25℃、3時間処理タイプの導電性接着部材(藤倉化成(株)社製、ドータイト D−362、アクリル樹脂系)を用いて、実施例1と同じ導電性基材と太陽電池セルのバスバーとを接着硬化させた。得られたものを以下実施例1で用いたものと同一の封止材、バックシートにて積層し真空ラミネーターにて150℃にて、最初5分間0.1Torrにて5分間保持して系中を脱気し、その後10分間加熱保持して封止工程を完了させて太陽電池モジュールを得た。
得られた太陽電池モジュールを実施例1同様に、恒温恒湿オープン中にセットし、85℃で85%RH下 1000時間保持試験を実施した。その結果、当該「導電性接続部材」を用いて接続した部分の周囲にある透明な「封止材」中には、「ふくれ」と呼ばれる空気だまりのような部分が発生していた。
そして更に、ソーラーシミュレーター(英弘精機(EKO)社製、SS−210XIM)と、太陽電池評価装置(英弘精機(EKO)社製、I−Vカーブトレーサー MP―160)とを用い、標準光AM15、100mW/cm2下にて該太陽電池モジュールの発電能力を測定したところ、1000時間の85℃で85%RH下保持実験後Pmax値は、約43%低下した値となり発電能力が大きく低下した。
1 太陽電池モジュール
10 太陽電池セル
11 半導体素子
12 集電電極
13 バスバー
14 集電用透明導電線
15 接続用ターミナル(接続端子)
20 接続部材
21 導電性基材
22 導電性接着剤層
30 基板
40 バックシート
50 封止材

Claims (5)

  1. 光電変換機能を有し、表面に形成されたバスバー同士が導電性接続部材によって接続された複数の太陽電池セルが封止材によって封止され、該封止材が基板とバックシートとに挟持されてなる太陽電池モジュールにおいて、
    前記導電性接続部材の前記バスバーに接続される接続面に、前記封止材を溶融及び硬化させる封止工程の条件によって溶融及び硬化する硬化材料を有する導電性接着剤層が形成されたことを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 前記硬化材料が、一液性熱硬化性樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記導電性接続部材の前記バスバーに接続される接続面に、複数の前記導電性接着剤層が形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池モジュール。
  4. 2つのシート状の封止材のそれぞれに保持された導電性接続部材を、光電変換機能を有する複数の太陽電池セルの各バスバーに位置合わせして前記複数の太陽電池セルを挟むように配置し、さらに、基板及びバックシートで挟むように積層する積層工程と、
    前記2つの封止材を溶融及び硬化させて、前記複数の太陽電池セルを前記基板と前記バックシートとの間に封止する封止工程とを含む太陽電池モジュールの製造方法であって、
    前記積層工程では、前記導電性接続部材の前記バスバーに接続される接続面に、前記2つの封止材を溶融及び硬化させる条件によって溶融及び硬化する硬化材料を有する導電性接着剤層を形成することを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
  5. 前記硬化材料が、一液性熱硬化性樹脂であることを特徴とする請求項4に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
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