JP2012009600A - 薄膜太陽電池用基板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】太陽電池用ガラス基板製造方法は、太陽電池モジュールであって、第1及び第2の面を有するガラス基板1と、前記第1の面上に形成された光半導体素子10を備え、ガラス基板1は、光が入射される前記第2の面に光散乱効果を持つ凹凸形状13を備え、凹凸形状13はガラス基板1それ自体を凹凸化させることで形成し、ガラス基板1の凹凸化した前記第2表面に反射防止膜14を形成する。即ち、太陽電池モジュールの光入射面側ガラス表面での光散乱構造として、当該ガラスそのものに凹凸構造を持たせ、且つ当該凹凸構造表面に反射防止膜14を形成し、且つこれらを太陽電池のレーザースクライブ工程後に実施する。
【選択図】図1
Description
図1、図2で示したモジュール化工程後のa−Siモジュール(アルミフレーム有り)のガラス基板1の光入射側の第2面1bを中性洗剤で洗浄した。中性洗剤を水で洗い流し、水分を拭き取った後、ガラス基板周囲にあるアルミフレームとガラス基板の間の部分の隙間をビニールテープで目張りした。これは後述のガラス面凹凸化剤が上記隙間部分から漏れるのを防ぐためである。このa−Siモジュールをガラス基板1の第2面1bが上となるように水平に置いた。前述のガラス面凹凸化剤(有限会社フロステック製)を、ガラス基板1の第2面1b全面が浸るようにプラスチック製のワイパーで引き伸ばしながら流し込んだ。ガラス基板1の第2面1b全面がガラス面凹凸化剤に浸っている状態で20分間保持した。これによりガラス基板1の第2面1bにガラス自体の表面凹凸13を形成した。その後、ガラス面凹凸化剤を除去し、アルミフレームとガラス基板の間の部分の隙間を目張りしていたビニールテープを剥がした後、a−Siモジュールを水で洗浄した。一度純水をa−Siモジュールのガラス基板1の第2面1bに掛け流した後、スポンジを使用して上述の親水処理剤(サスティナブルテクノロジー(株)製))をガラス基板1の第2面1b全体に塗布した。続いて同様にスポンジを使用して、前述の反射防止膜塗布液(サスティナブルテクノロジー(株)製))を反射防止膜14が100nmとなるように塗布した。その後、80℃15分アニールすることで乾燥させた。上記ガラス面凹凸13及び反射防止膜14形成前後で出力を比較したところ、a−Siモジュールの短絡電流が4.3%向上し出力が改善された。
図1、図2で示したモジュール化工程後のHBモジュール(アルミフレーム有り)のガラス基板の光入射側の第2面1bを中性洗剤で洗浄した。中性洗剤を水で洗い流し、水分を拭き取った後、ガラス基板周囲にあるアルミフレームとガラス基板の間の部分の隙間をビニールテープで目張りした。これは後述のガラス面凹凸化剤が上記隙間部分から漏れるのを防ぐためである。このHBモジュールをガラス基板1の第2面1bが上となるように水平に置いた。前述のガラス面凹凸化剤(有限会社フロステック製)を、ガラス基板1の第2面1b全面が浸るようにプラスチック製のワイパーで引き伸ばしながら流し込んだ。ガラス基板1の第2面1b全面がガラス面凹凸化剤に浸っている状態で20分間保持した。これによりガラス基板1の第2面1bに凹凸13を形成した。その後、ガラス面凹凸化剤を除去し、アルミフレームとガラス基板の間の部分の隙間を目張りしていたビニールテープを剥がした後、HBモジュールを水で洗浄した。一度純水をHBモジュールのガラス基板1の第2面1bに掛け流した後、スポンジを使用して上述の親水処理剤(サスティナブルテクノロジー(株)製))をガラス基板1の第2面1b全体に塗布した。続いて同様にスポンジを使用して、前述の反射防止膜塗布液(サスティナブルテクノロジー(株)製))を反射防止膜14が100nmとなるように塗布した。その後、80℃15分アニールすることで乾燥させた。上記ガラス面凹凸13及び反射防止膜14形成前後で出力を比較したところ、HBモジュールの短絡電流が3.8%向上し出力が改善された。
図1、図2で示したモジュール化工程後のHBモジュール(アルミフレーム有り)のガラス基板の光入射側の第2面1bを中性洗剤で洗浄した。中性洗剤を水で洗い流し、水分を拭き取った後、ガラス基板周囲にあるアルミフレームとガラス基板の間の部分の隙間をビニールテープで目張りした。これは後述のガラス面凹凸化剤が上記隙間部分から漏れるのを防ぐためである。このHBモジュールをガラス基板1の第2面1bが上となるように水平に置いた。前述のガラス面凹凸化剤(有限会社フロステック製)を、ガラス基板1の第2面1b全面が浸るようにプラスチック製のワイパーで引き伸ばしながら流し込んだ。ガラス基板1の第2面1b全面がガラス面凹凸化剤に浸っている状態で20分間保持した。これによりガラス基板1の第2面1bに凹凸13を形成した。その後、ガラス面凹凸化剤を除去し、アルミフレームとガラス基板の間の部分の隙間を目張りしていたビニールテープを剥がした後、HBモジュールを水で洗浄した。一度純水をHBモジュールのガラス基板1の第2面1bに掛け流した後、スポンジを使用して上述の親水処理剤(サスティナブルテクノロジー(株)製))をガラス基板1の第2面1b全体に塗布した。続いて同様にスポンジを使用して、前述の反射防止膜塗布液(サスティナブルテクノロジー(株)製))を反射防止膜14が200nmとなるように塗布した。その後、80℃15分アニールすることで乾燥させた。上記ガラス面凹凸13及び反射防止膜14形成前後で出力を比較したところ、HBモジュールの短絡電流が2.5%向上し出力が改善された。
図1、図2で示したモジュール化工程後のHBモジュール(アルミフレーム有り)のガラス基板の光入射側の第2面1bを中性洗剤で洗浄した。中性洗剤を水で洗い流し、水分を拭き取った後、ガラス基板周囲にあるアルミフレームとガラス基板の間の部分の隙間をビニールテープで目張りした。これは後述のガラス面凹凸化剤が上記隙間部分から漏れるのを防ぐためである。このHBモジュールをガラス基板1の第2面1bが上となるように水平に置いた。前述のガラス面凹凸化剤(有限会社フロステック製)を、ガラス基板1の第2面1b全面が浸るようにプラスチック製のワイパーで引き伸ばしながら流し込んだ。ガラス基板1の第2面1b全面がガラス面凹凸化剤に浸っている状態で20分間保持した。これによりガラス基板1の第2面1bに凹凸13を形成した。その後、ガラス面凹凸化剤を除去し、アルミフレームとガラス基板の間の部分の隙間を目張りしていたビニールテープを剥がした後、HBモジュールを水で洗浄した。一度純水でHBモジュール全体を流水洗浄した後、反射防止膜14として、前述の手法によりシリカ微粒子(直径約100nm)を1層分製膜した。上記ガラス面凹凸13及び反射防止膜14形成前後で出力を比較したところ、HBモジュールの短絡電流が3.5%向上し出力が改善された。
図1、図2で示したモジュール化工程後で、ガラス基板周囲のアルミフレームのないa−Siモジュールのガラス基板の光入射側の第2面1bを中性洗剤で洗浄した。中性洗剤を水で洗い流し、水分を拭き取った後、#1000のアルミナ砥粒を用いてガラス表面1bにブラストを実施し、凹凸13を作製した。当該a−Siモジュールを水で洗浄し、水分を拭き取った後、一度純水をa−Siモジュールのガラス基板1の第2面1bに掛け流した。その後、スポンジを使用して上述の親水処理剤(サスティナブルテクノロジー(株)製))をガラス基板1の第2面1b全体に塗布した。続いて同様にスポンジを使用して、前述の反射防止膜塗布液(サスティナブルテクノロジー(株)製))を反射防止膜14が100nmとなるように塗布した。その後、80℃15分アニールすることで乾燥させた。上記ガラス面凹凸13及び反射防止膜14形成前後で出力を比較したところ、a−Siモジュールの短絡電流が3.1%向上し出力が改善された。
図1、図2で示したモジュール化工程後のHBモジュール(アルミフレーム有り)のガラス基板の光入射側の第2面1bを中性洗剤で洗浄した。中性洗剤を水で洗い流し、水分を拭き取った後、ガラス基板周囲にあるアルミフレームとガラス基板の間の部分の隙間をビニールテープで目張りした。これは後述のガラス面凹凸化剤が上記隙間部分から漏れるのを防ぐためである。このHBモジュールをガラス基板1の第2面1bが上となるように水平に置いた。前述のガラス面凹凸化剤(有限会社フロステック製)を、ガラス基板1の第2面1b全面が浸るようにプラスチック製のワイパーで引き伸ばしながら流し込んだ。ガラス基板1の第2面1b全面がガラス面凹凸化剤に浸っている状態で20分間保持した。これによりガラス基板1の第2面1bに凹凸13を形成した。その後、ガラス面凹凸化剤を除去し、アルミフレームとガラス基板の間の部分の隙間を目張りしていたビニールテープを剥がした後、HBモジュールを水で洗浄した。反射防止膜14は製膜せず、上記ガラス面凹凸13形成前後で出力を比較したところ、HBモジュールの短絡電流が1.1%向上し出力が改善されたが、反射防止膜14を製膜した場合と比較して、その出力向上程度は低かった。
図1、図2で示したモジュール化工程後で、ガラス基板周囲のアルミフレームのないa−Siモジュールのガラス基板の光入射側の第2面1bを中性洗剤で洗浄した。中性洗剤を水で洗い流し、水分を拭き取った後、#1000のアルミナ砥粒を用いてガラス表面1bにブラストを実施し、凹凸13を作製した。当該a−Siモジュールを水で洗浄し、水分を拭き取った後、反射防止膜14は製膜せず、上記ガラス面凹凸形成前後で出力を比較したところ、a−Siモジュールの短絡電流が0.4%向上し出力が改善されたが、反射防止膜14を製膜した場合と比較して、その出力向上程度は低かった。
1a ガラス基板の光半導体素子側の面(第1面)
1b ガラス基板の光入射側の面(第2面)
2 透明電極層(TCO)
3 半導体薄膜光電変換層
4 裏面透明電極層
5 裏面金属電極層
6 TCOレーザースクライブ溝
7 半導体薄膜光電変換層レーザースクライブ溝
8 裏面透明電極層及び裏面金属電極レーザースクライブ溝
9 太陽電池セル
10 光半導体素子
11 樹脂
12 バックシート
13 ガラス自体の表面凹凸
14 反射防止膜
Claims (3)
- 太陽電池モジュールであって、第1及び第2の面を有するガラス基板と、前記第1の面上に形成された光半導体素子を備え、前記ガラス基板は、光が入射される前記第2の面に光散乱効果を持つ凹凸形状を備え、前記凹凸形状は前記ガラス基板それ自体を凹凸化させることで形成し、前記ガラス基板の凹凸化した前記第2表面に反射防止膜を形成したことを特徴とする太陽電池用ガラス基板製造方法。
- 太陽電池モジュールであって、第1及び第2の面を有するガラス基板と、前記第1の面上に形成された光半導体素子を備え、前記ガラス基板は、光が入射される前記第2の面に光散乱効果を持つ凹凸形状を備え、前記凹凸形状は前記ガラス基板それ自体を凹凸化させることで形成し、前記第1の面上に形成された光半導体素子のレーザースクライブによるモジュール化工程を実施した後に前記凹凸が形成されることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池用ガラス基板製造方法。
- 太陽電池モジュールであって、第1及び第2の面を有するガラス基板と、前記第1の面上に形成された光半導体素子を備え、前記ガラス基板は、光が入射される前記第2の面に光散乱効果を持つ凹凸形状を備え、前記凹凸形状は前記ガラス基板それ自体を凹凸化させることで形成し、前記ガラス基板の凹凸化した前記第2の表面に反射防止膜を形成し、前記反射防止膜の膜厚を太陽電池モジュールの出力電流が最も高くなる膜厚に制御したことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池用ガラス基板製造方法。
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