JP2012007812A - 暖房パネル - Google Patents

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Shigeyuki Ueda
滋之 上田
Naoki Okada
直樹 岡田
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Abstract

【課題】輻射暖房パネルによる輻射熱の受熱が十分に得られ、速暖性を有し、身体全体に暖房感が得られる暖房パネルを提供する。
【解決手段】壁45に取り付けられて使用され、面状発熱体5が内部に設けられた輻射暖房パネル2と、送風ファンおよび発熱体を有するとともに、前記送風ファンおよび前記発熱体により生成した温風を吹き出す温風吹き出し口32を有し、前記輻射暖房パネル2の表面に沿った温風を発生させる温風発生装置31とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、暖房パネルに関するものである。
従来、住宅の壁パネルに暖房用ヒータを内蔵した暖房壁構造が知られている(特許文献1〜3参照)。また特許文献3には、暖房用ヒータとしてPTCヒータを用いることが記載されている。
特開2003−042464号公報 特開平4−000127号公報 実用新案登録第3142453号公報
しかしながら、上記のような暖房壁構造に用いる輻射暖房パネルは、室温が低い場合等には、輻射暖房パネルのみによる輻射暖房では、輻射熱の受熱が十分に得られない場合がある。これに対処する方法としては、輻射暖房パネルの表面温度を上げることが考えられるが、火傷等の安全面への配慮が必要となるおそれがある。
また、脱衣行為時や化粧行為時等に採暖する場合、洗面所等の非居住空間では滞在時間が短いため、速暖性が必要である。
本発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、輻射暖房パネルによる輻射熱の受熱が十分に得られ、速暖性を有し、身体全体に暖房感が得られる暖房パネルを提供することを課題としている。
本発明の暖房パネルは、壁に取り付けられて使用され、面状発熱体が内部に設けられた輻射暖房パネルと、送風ファンおよび発熱体を有するとともに、送風ファンおよび発熱体により生成した温風を吹き出す温風吹き出し口を有し、輻射暖房パネルの表面に沿った温風を発生させる温風発生装置とを備えることを特徴とする。
この暖房パネルにおいて、好ましい一態様では、温風発生装置は、輻射暖房パネルの上方に、温風吹き出し口が輻射暖房パネルと平行に且つ下方に向くように設けられ、輻射暖房パネルの表面に沿った下方に向かう温風を発生させる。
この暖房パネルにおいて、好ましい別の態様では、温風発生装置は、輻射暖房パネルの左右方向両側部に、温風吹き出し口が輻射暖房パネルと平行に且つ側方に向くように設けられ、輻射暖房パネルの表面に沿った一方の側部から他方の側部へ各々の方向に向かう温風を発生させる。
この暖房パネルにおいて、好ましい別の態様では、温風発生装置は、輻射暖房パネルの下方に、温風吹き出し口が輻射暖房パネルと平行に且つ上方に向くように設けられ、輻射暖房パネルの表面に沿った上方に向かう温風を発生させる。この場合、温風発生装置は、温風吹き出し口が床面と面一以下の高さ位置に設けられていることが好ましい。
以上の暖房パネルにおいて、暖房パネルは、室温を検知する室温検知手段と、この室温検知手段により検知された室温が所定値以上となったときに面状発熱体および発熱体をオフ制御して送風ファンのみによる送風運転状態とする温度制御手段とを備えることが好ましい。
本発明によれば、輻射暖房パネルの表面に沿って温風を発生させる温風発生装置を備えているので、輻射暖房パネルによる輻射熱の受熱が十分に得られるとともに、速暖性を有している。さらに、輻射暖房パネルによる輻射熱および温風発生装置による対流熱により身体全体に暖房感が得られる。
本発明の第1の実施形態における輻射暖房パネルの全体を示した概略図である。 暖房パネルの使用状態を示す側面図である。 輻射暖房パネルを示す分解斜視図である。 輻射暖房パネルにおける電気接続部が設けられた側端部周辺の拡大図である。 暖房パネルを住宅の室内に施工した状態の例を示した斜視図である。 輻射暖房パネルのコントローラによるパネル表面温度の制御方法の一例を示すフローチャートである。 立上げ運転モードから間欠運転モードに至るパネル表面温度の推移を示すグラフである。 輻射暖房パネルのコントローラによるパネル表面温度の制御方法の別の例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における輻射暖房パネルの全体を示した概略図である。 暖房パネルの使用状態を示す上面図である。 本発明の第3の実施形態における輻射暖房パネルの全体を示した概略図である。 暖房パネルの使用状態を示す側面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
以下、図1から図5を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態の暖房パネル1は、輻射暖房パネル2と、温風発生装置31とを備えている。
輻射暖房パネル2は、例えば、図1および図5に例示するように、住宅の室内の壁45に、1枚で、または複数枚を並列して取り付けられる。そして輻射暖房パネル2は、図3に示すように、矩形状のパネル本体4と、パネル本体4の内部に組み込まれた面状発熱体5とを備えている。
温風発生装置31は、図1および図2に示すように、輻射暖房パネル2の上方に、温風吹き出し口32が輻射暖房パネル2と平行に且つ下方に向くように設けられている。また温風発生装置31は、輻射暖房パネル2と平行に左右に延びる細長い筐体の内部に不図示の送風ファンおよび発熱体を有し、これらにより温風を生成させる。この発熱体としては、セラミックヒータやハロゲンヒータ等を用いることができる。そして温風発生装置31は、温風吹き出し口32より温風を吹き出し、輻射暖房パネル2の表面に沿った下方に向く温風を発生させる。
すなわち暖房パネル1は、図2に示すように、温風発生装置31より、輻射暖房パネル2の表面に沿った方向に温風(暖気)を発生する。これにより壁面に沿って暖気層35を形成する。この対流熱33および輻射熱34による暖気層35により、人体36の身体全体に暖房感が得られる。
すなわち、温風発生装置31からの温風気流により輻射暖房パネル2の表面から暖気層35への熱伝達が促進され、これにより暖気層35が温度低下を抑えて対流熱33として下方まで到達することにより、人体36の身体全体の採暖感が得られる。
また、後述の立上げ運転モードにおいては、温風発生装置31から輻射暖房パネル2の表面に沿った方向に温風を発生させることで、壁面に沿って暖気層35を形成することにより輻射暖房パネル2の表面温度上昇が促進される。これにより速暖性を高めることができる。
そして本実施形態では、温風発生装置31は輻射暖房パネル2の上方に設けられているので、温風発生装置31が邪魔にならず、しかも頭から足先まで温風が行き届き、足先では床面39に沿って温風が行き渡るので、足先まで暖めることができる。
輻射暖房パネル2は、図3に示すように、矩形状のパネル本体4と、パネル本体4の内部に組み込まれた面状発熱体5とを備えている。
パネル本体4は、基材10と、断熱材16a、16bと、表面板18とを備えている。
基材10は、保形性を有する硬質発泡樹脂等の樹脂や、木材等を材料とする枠体12と、その背後に裏打ちされる背面板11とが一体に、あるいは別体で構成されている。
断熱材16a、16bは、基材10の背面板11と枠体12とから構成される空間の凹み部13内に嵌め込まれる。断熱材16a、16bのうち、背面側に位置する断熱材16aはウレタン樹脂等による補強用断熱層として機能し、表面側に位置する断熱材16bは、真空断熱材からなる軽量断熱層として機能する。
なお、基材10と補強用断熱層としての断熱材16aとを別体で構成する以外に、一体に構成することも可能である。
面状発熱体5は、パネル本体4の断熱材16bと表面板18との間に介挿される。面状発熱体5として、本実施形態では、正温度係数をもつ発熱量特性を有するPTCヒータを用いている。
なお、面状発熱体5の数は図3のような2つに限らず、1つの大面積のもの、あるいは3つ以上の小面積のものであってもよいし、図示はしていないが、不要な場合には一方のみに面状発熱体5を入れ、他方は面状発熱体5と同様の厚みを持つ板体を介挿してもよい。
パネル本体4の短辺側の一方の側端部4aには、図4に示すように、表面板18の側端部18aが基材10を構成する枠体12の側端部12aよりも外方に突出しているとともに、背面板11の側端部11aは表面板18の側端部18aとほぼ重なるように配置されている。
さらにパネル本体4の側端部4aには、配線用空間部20が形成されている。この配線用空間部20は、側端部4aと略直交する方向および側端部4aと隣接する両側の長辺側の側端部4b、4bにそれぞれ開放されている。なお、図3および図4の矢印A、B、Bは側端部4aの開放方向を示している。これにより、例えば複数枚のパネル本体4の側端部4b、4b同士を互いに隣接して並列配置した場合には、各パネル本体4の配線用空間部20が一直線上に連続するようになっている。
配線用空間部20には、VVF電線等の外部電源供給用の渡り配線25が納められる。配線用空間部20の中央部には、パネル本体4の内側に向けて凹むように収納凹所21が形成されている。この収納凹所21は、パネル本体4の電気接続部を構成する中継器30を出し入れ可能に収納するものであり、中継器30を収納凹所21と配線用空間部20との間で引き出し自在となっている。
配線用空間部20における収納凹所21を挟んだ両側の位置には、パネル本体4の内側に向けて凹むように余剰配線収納部23が設けられており、配線用空間部20に沿って配線される渡り配線25の余剰部分25aが収納可能とされている。
パネル本体4内の面状発熱体5は、中継器30に電気的に接続されている。また、基材10を構成する枠体12の側端部12aに設けた配線溝14を介して、基材10の面状発熱体5等を収納する図3の凹み部13と収納凹所21とが互いに連通しており、この配線溝14に沿って面状発熱体5からの給電線6が通線され、給電線6の先端に設けたコネクタ7が収納凹所21内に収納された中継器30の後端の接続部に接続されている。
この給電線6は中継器30の引き出し時に追随して引き出され、中継器30の押し込み時には無理なく押し込まれるように構成されている。
中継器30を収納する収納凹所21の近傍には、図4に示すように、中継器30に接続される渡り配線25のコネクタ26、27のそれぞれの形状に合わせたコネクタ嵌合凹部22が設けられている。このコネクタ嵌合凹部22は、中継器30に対してコネクタ26、27を確実に接続した場合にのみコネクタ26、27がコネクタ嵌合凹部22に嵌合可能とされ、これにより不完全な接続を防止するようにしている。
以上のような構成を備えた輻射暖房パネル2は、図1および図5に示すように壁45に取り付けられ、コントローラ3等に配線される。また、パネル本体4の配線用空間部20には、図1に示すように廻り縁となる端部カバー38が被せられる。そして温風発生装置31は、輻射暖房パネル2の上方に取り付けられ、コントローラ3等に配線される。
また、図1に示すコントローラ3とその操作パネル3aや、室温を検知する室温検知手段としてのサーミスタ(図示せず)、電源配線40等も設置し、図1に示すような暖房パネル1の施工が完了する。
なお、コントローラ3は、使用者のための操作パネル3aと、その他、図示はしないが、図6に示すようなアルゴリズムや設定等の所定のデータを格納するメモリ等を含む、パネル温度制御手段としてのマイクロコンピュータ等を備えている。また、面状発熱体5に通電される電流値を検知する電流検知手段を備えている。電流検知手段は、電流を測定するための公知の電流センサを操作パネル3a内の回路の途中に設けることで行うことができる。
コントローラ3の操作パネル3aは、輻射暖房パネル2の面状発熱体5のON/OFFスイッチ、温風発生装置31の発熱体のON/OFFスイッチ、パネル温度設定切換スイッチ、室温検知手段等を備えている。この他、暖房パネル1の消し忘れ防止時間を設定するための自動OFFタイマおよび人体検知センサ等を備えていてもよい。
なお、コントローラ3等の制御部を温風発生装置31内に設置し、無線式リモートコントローラ等により運転操作するようにしてもよい。
以上に説明したような暖房パネル1は、図1のコントローラ3により次のようにして運転制御される。
まず、輻射暖房パネル2の面状発熱体5の発熱量特性について説明する。面状発熱体5には、PTCヒータを用いている。PTCヒータは、チタン酸バリウム(BaTiO3)等の半導体セラミックやカーボンブラック等を材料とし、例えば、リレーによる周期的通電制御、トライアック等による電源位相制御等の出力制御が適用できる。
本実施形態で用いる面状発熱体5の温度−発熱量特性を表1に示す。
Figure 2012007812
なお、表1の発熱量係数および抵抗値係数は、20℃を1.00とした温度別係数を示す。このように面状発熱体5のPTCヒータは正温度係数(Positive Temperature Coefficient)をもつ発熱量特性を有している。発熱量特性は面状発熱体5の材料によりほぼ一定であり、発熱量は面状発熱体5の大きさや発熱密度により設定できる。
この面状発熱体5は、室温=発熱体温度が0℃のとき、発熱量(消費電力)は750Wであり、温度上昇するとともに発熱量が低下し、20℃のときは600W、40℃のときは380Wとなる。
本実施形態では、この面状発熱体5の発熱量特性に基づいて、コントローラ3の電流検知手段により検知した面状発熱体5の電流値によりパネル表面温度を特定し、次のようにして輻射パネル1の運転制御を行うようにしている。
図6は、本実施形態の輻射パネル1のコントローラ3によるパネル表面温度の制御の一例を工程順に示すフローチャート、図7は、立上げ運転モードから間欠運転モードに至るパネル表面温度の推移を示すグラフである。
図6に示すように、電源を投入して運転を開始し、温風発生装置31の送風ファンを起動した後(S1)、まずコントローラ3の室温検知手段により室温を検知する(S2)。
そして、検知した室温に応じて立上げ運転モードを開始するか否かを判別する(S3)。本実施形態では、室温が30℃未満の場合は、立上げ運転モードを開始し、温風発生装置31の発熱体をオン制御(ON)にする(S4)。また、室温が30℃以上の場合には、夏季と判断して、温風発生装置31の発熱体をオフ制御(OFF)にしたまま送風ファンにより送風運転を行う。このように、夏季のような室温が高い場合には、温風発生装置31の発熱体および輻射暖房パネル2への通電を停止し、送風のみ行うことで、温風発生装置31を涼風発生装置として機能させることができる。
室温が30℃未満の場合には、立上げ運転モードを開始する。このとき、温風発生装置31から輻射暖房パネル2の表面に沿った方向に温風を発生させることで、壁面に沿って図2の暖気層35を形成することにより輻射暖房パネル2の表面温度上昇が促進される。
立上げ運転モードを開始するとともに、コントローラ3は、間欠運転モードの設定を行う。すなわち、コントローラ3には室温に対応して予め間欠運転モードにおける通電時間および通電停止時間が設定されている。そして、この設定に基づいて、コントローラ3の室温検知手段により検知した実際の室温に対応する通電時間および通電停止時間を設定する。
本実施形態では、室温に対応して間欠運転モードにおける通電時間および通電停止時間が予め次のように設定されている。
Figure 2012007812
このように、室温が低いほど通電時間を長くし通電停止時間を短くするようにしている。コントローラ3の室温検知手段により検知した実際の室温を考慮して、間欠運転モードにおける通電時間および通電停止時間の設定は、例えば33〜41℃となるように温度別に設定される。
一方、消し忘れ防止時間(S6)の基準時として総運転時間のカウントを開始する(S4)。
次に、輻射暖房パネル2のパネル表面温度が予め設定された温度まで上昇したか否かを、電流検知手段により検知した電流値により面状発熱体5の発熱量特性に基づいて判別する(S5)。
本実施形態では、コントローラ3にて電流値を測定し、電源投入時からの輻射暖房パネル2の立上げ温度(パネル表面温度)を40℃に設定している。この場合、PTCヒータである面状発熱体5の発熱量特性も考慮すると、「380Ω/印加電圧」に相当する電流値に低下した時点で立上げ運転を終了し、間欠運転モードに切り換える(S6)。
間欠運転モードでは、上記のように設定した、運転開始前の室温に対応する通電時間および通電停止時間により、面状発熱体5に通電と通電停止とを繰り返す。
図7は、電源投入時からのパネル表面温度の時間推移を示す。なお、図中の点線は100%連続運転をした場合を参考として示したものであり、また下線を引いた時間はパネル表面温度が40℃に到達するまでの時間を示す。また、輻射暖房パネル2のパネル表面温度≒面状発熱体5の表面温度と仮定している。
このようにして、間欠運転モードによりパネル表面温度を略一定に保持しながら定常運転を行う。そして、予め設定された、安全や浪費防止等のための消し忘れ防止時間に到達した場合には(S7)、運転を停止する(S8)。消し忘れ防止時間の設定は、自動OFFタイマ、人体検知センサによる無人時間カウント等により行うことができる。
なお、S3において室温が30℃以上の場合であっても、30℃以下になった場合は運転再開と判断し、パネル表面温度が40℃に到達した時点で間欠運転モードに移行する。
また、定常運転時においては、輻射暖房パネル2からの輻射熱34により採暖感が得られるとともに、温風発生装置31からの温風気流により輻射暖房パネル2の表面から暖気層35への熱伝達が促進される。これにより暖気層35が温度低下を抑えて対流熱33として下方まで到達することにより、人体36の身体全体の採暖感が得られる。
輻射暖房パネル2の表面に温風が当たると表面温度が下がる場合があるが、輻射暖房パネル2の面状発熱体5をPTCヒータとした場合、PTC特性により直ぐに表面温度を上げる作用をする。
図8は、本実施形態の輻射パネル1のコントローラ3によるパネル表面温度の制御の別の例を工程順に示すフローチャートである。
この例では、輻射パネル1における輻射暖房パネル2の構成やコントローラ3の装置構成は上記と同様である。一方、コントローラ3によるパネル表面温度の制御を図8のフローチャートに示すように行っている。
すなわち図8に示すように、電源を投入して運転を開始し、温風発生装置31の送風ファンを起動した後(S1)、まずコントローラ3の室温検知手段により室温を検知する(S2)。
そして、検知した室温に応じて立上げ運転モードを開始するか否かを判別する(S3)。本実施形態では一例として、室温が30℃未満の場合は、立上げ運転モードを開始し、温風発生装置31の発熱体をオン制御(ON)にする(S4)。また、室温が30℃以上の場合には、夏季と判断して、温風発生装置31の発熱体をオフ制御(OFF)にしたまま送風ファンにより送風運転を行う。このように、夏季のような室温が高い場合には、温風発生装置31の発熱体および輻射暖房パネル2への通電を停止し、送風のみ行うことで、温風発生装置31を涼風発生装置として機能させることができる。
室温が30℃未満の場合には、立上げ運転モードを開始する。このとき、温風発生装置31から輻射暖房パネル2の表面に沿った方向に温風を発生させることで、壁面に沿って暖気層35を形成することにより輻射暖房パネル2の表面温度上昇が促進される。
立上げ運転モードを開始するとともに、コントローラ3は、間欠運転モードの設定を行う。すなわち、コントローラ3には室温に対応して予め間欠運転モードにおける通電停止時間が設定されている。そして、この設定に基づいて、コントローラ3の室温センサにより検知した実際の室温に対応する通電停止時間を設定する。
通電停止時間の設定は、検知した室温に基づいて例えば次のようにして行うことができる。
通電停止時間をコントローラ3により自動制御で設定する場合、例えば次のように設定することができる。
Figure 2012007812
また、通電停止時間を使用者の選定により設定する場合、レベル別に例えば次のように設定することができる。
Figure 2012007812
コントローラ3の室温センサにより検知した実際の室温を考慮して、間欠運転モードにおける通電停止時間の設定は、例えば33〜41℃となるように温度別に設定される。
一方、消し忘れ防止時間(S11)の基準時として総運転時間のカウントを開始する(S4)。
次に、輻射暖房パネル2のパネル表面温度が予め設定された温度まで上昇したか否かを、電流検知手段により検知した電流値により面状発熱体5の発熱量特性に基づいて判別する(S5)。
本実施形態では、電源投入時からの輻射暖房パネル2の立上げ温度(パネル表面温度)を40℃に設定している。この場合、発熱量特性も考慮すると、「380Ω/印加電圧」に相当する電流値に低下した時点で立上げ運転を終了する。
立上げ運転を終了後、間欠運転モードに移行するが、まず、上記において設定した通電停止時間の間、面状発熱体5への通電を停止する(S6)。
通電停止時間が終了した後(S7)、面状発熱体5への通電を開始する(S8)。そして、電流検知手段により面状発熱体5の電流値を検知しながら、電流値が予め設定されたパネル表面温度に対応する規定値以上である場合には通電を継続する(S9、S10)。一方、電流値が当該規定値を下回る場合には、図8のS6に戻り、一定の通電停止時間の間再度通電を停止し、以上に説明した工程を繰り返し行う。このようにして、パネル表面温度を略一定に保持するようにしている。
本実施形態では、パネル表面温度についてコントローラ3において上限値および下限値を設定しておき、電流値が予め設定されたパネル表面温度の下限値に対応する値以上である場合には、冷めていると判断して通電を継続する(S9)。一方、当該値未満の場合には、S10に進み、電流値が予め設定されたパネル表面温度の上限値に対応する値以上である場合には、まだ暖まっていないと判断して通電を継続する。一方、当該値未満の場合には、十分に暖まっていると判断してS6に戻り、通電を一定時間停止する。
以上の制御を繰り返し行うことで、間欠運転モードによりパネル表面温度を略一定に保持しながら定常運転を行うようにしている。そして、S10において通電を継続する際に、予め設定された、安全や浪費防止等のための消し忘れ防止時間に到達している場合には(S11)、運転を停止する(S12)。
また、定常運転時においては、輻射暖房パネル2からの輻射熱34により採暖感が得られるとともに、温風発生装置31からの温風気流により輻射暖房パネル2の表面から暖気層35への熱伝達が促進される。これにより暖気層35が温度低下を抑えて対流熱33として下方まで到達することにより、人体36の身体全体の採暖感が得られる。
輻射暖房パネル2の表面に温風が当たると表面温度が下がる場合があるが、輻射暖房パネル2の面状発熱体5をPTCヒータとした場合、PTC特性により直ぐに表面温度を上げる作用をする。
以上に説明した本実施形態の暖房パネル1によれば、輻射暖房パネル2による輻射熱の受熱が十分に得られ、速暖性を有している。さらに、輻射熱34および暖気層35の対流熱33により身体全体に暖房感が得られる。
また、温風発生装置31は輻射暖房パネル2の上方に設けられているので、温風発生装置31が邪魔にならず、しかも頭から足先まで温風が行き届き、足先では床面39に沿って温風が行き渡るので、足先まで暖めることができる。
また、暖房パネル1は、室温検知手段と、この室温検知手段により室温が所定値以上となったときに輻射暖房パネル2の面状発熱体5および温風発生装置31の発熱体をオフ制御して送風ファンのみによる送風運転状態とする温度制御手段とを備えることができる。これにより、夏季等の室温が高い場合は、涼風発生装置として作用させることができるとともに、室温が高くなった場合に熱源である輻射暖房パネル2の面状発熱体5および温風発生装置31の発熱体をオフ制御し送風ファンで冷却することができる。
(第2の実施形態)
図9は、本発明の第2の実施形態における暖房パネルの全体を示した概略図、図10は、その使用状態を示す上面図である。
本実施形態の暖房パネル1は、温風発生装置31が、輻射暖房パネル2の左右方向両側部に、温風吹き出し口32が輻射暖房パネル2と平行に且つ側方に向くように設けられている。また温風発生装置31は、輻射暖房パネル2と平行に上下に延びる細長い筐体の内部に不図示の送風ファンおよび発熱体を有し、これらにより温風を生成させる。そして温風発生装置31は、温風吹き出し口32より温風を吹き出し、輻射暖房パネル2の表面に沿った一方の側部から他方の側部へ各々の方向に向かう温風を発生させる。なお、輻射暖房パネル2の構成やコントローラ3の装置構成、コントローラ3によるパネル表面温度の制御等は、第1の実施形態と同様である。
本実施形態の暖房パネル1によれば、温風発生装置31より、輻射暖房パネル2の表面に沿った方向に温風を発生する。これにより壁面に沿って暖気層35を形成する。この対流熱33および輻射熱34による暖気層35により、人体36の身体全体に暖房感が得られる。
また、温風発生装置31は、輻射暖房パネル2の左右方向両側部に設けられているので、人体36の頭から足元までほぼ同じ温風が行き届き、身体全体を暖め易くなる。
(第3の実施形態)
図11は、本発明の第3の実施形態における暖房パネルの全体を示した概略図、図12は、その使用状態を示す上面図である。
本実施形態の暖房パネル1は、温風発生装置31が、輻射暖房パネル2の下方に、温風吹き出し口32が輻射暖房パネル2と平行に且つ上方に向くように設けられている。また温風発生装置31は、輻射暖房パネル2と平行に左右に延びる細長い筐体の内部に不図示の送風ファンおよび発熱体を有し、これらにより温風を生成させる。そして温風発生装置31は、温風吹き出し口32より温風を吹き出し、輻射暖房パネル2の表面に沿った上方に向かう温風を発生させる。なお、輻射暖房パネル2の構成やコントローラ3の装置構成、コントローラ3によるパネル表面温度の制御等は、第1の実施形態と同様である。
また、温風発生装置31は、温風吹き出し口32が床面39と面一以下の高さ位置に設けられている。
本実施形態の暖房パネル1によれば、温風発生装置31より、輻射暖房パネル2の表面に沿った方向に温風を発生する。これにより壁面に沿って暖気層35を形成する。この対流熱33および輻射熱34による暖気層35により、人体36の身体全体に暖房感が得られる。
また、温風発生装置31が輻射暖房パネル2の下方に設けられているので、寒いと感じる足元を速やかに暖めることができる。
さらに、温風吹き出し口32を床面39と面一以下の高さ位置に設けることで、足元から温め易くなり、特にアキレス腱あたりから温め易くなる。
以上のように、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において各種の変更が可能である。
1 暖房パネル
2 輻射暖房パネル
5 面状発熱体
31 温風発生装置
32 温風吹き出し口
39 床面
45 壁

Claims (6)

  1. 壁に取り付けられて使用され、面状発熱体が内部に設けられた輻射暖房パネルと、送風ファンおよび発熱体を有するとともに、前記送風ファンおよび前記発熱体により生成した温風を吹き出す温風吹き出し口を有し、前記輻射暖房パネルの表面に沿った温風を発生させる温風発生装置とを備えることを特徴とする暖房パネル。
  2. 前記温風発生装置は、前記輻射暖房パネルの上方に、前記温風吹き出し口が前記輻射暖房パネルと平行に且つ下方に向くように設けられ、前記輻射暖房パネルの表面に沿った下方に向かう温風を発生させることを特徴とする請求項1に記載の暖房パネル。
  3. 前記温風発生装置は、前記輻射暖房パネルの左右方向両側部に、前記温風吹き出し口が前記輻射暖房パネルと平行に且つ側方に向くように設けられ、前記輻射暖房パネルの表面に沿った一方の側部から他方の側部へ各々の方向に向かう温風を発生させることを特徴とする請求項1に記載の暖房パネル。
  4. 前記温風発生装置は、前記輻射暖房パネルの下方に、前記温風吹き出し口が前記輻射暖房パネルと平行に且つ上方に向くように設けられ、前記輻射暖房パネルの表面に沿った上方に向かう温風を発生させることを特徴とする請求項1に記載の暖房パネル。
  5. 前記温風発生装置は、前記温風吹き出し口が床面と面一以下の高さ位置に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の暖房パネル。
  6. 前記暖房パネルは、室温を検知する室温検知手段と、この室温検知手段により検知された室温が所定値以上となったときに前記面状発熱体および前記発熱体をオフ制御して前記送風ファンのみによる送風運転状態とする温度制御手段とを備えることを特徴とする請求項1ないし5いずれか一項に記載の暖房パネル。
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