JP2012006471A - クローラ式走行装置 - Google Patents

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Eiji Koyama
栄治 小山
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Abstract

【課題】 弾性クローラを改良することにより、転倒角を大きくすることのできるクローラ式走行装置を提供する。
【解決手段】 ラグ18Bの接地面21の左右方向X走行装置外側Oの端部側が芯金12の左右方向X走行装置外側Oの端部側とクローラ厚さ方向Zで対応する位置にあるラグ18Bの接地面21の、左右方向X走行装置外側Oの端部側に、該接地面21の他の部分23よりもクローラ周方向幅が広い広幅部22を設け、
この広幅部22の左右方向X走行装置外側Oの端部22aが、芯金12の左右方向X走行装置外側Oの端部12aよりも左右方向X走行装置外側Oに位置するか又は芯金12の左右方向X走行装置外側Oの端部12aと左右方向Xに関して略同位置に位置するように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンバイン等の走行する農業機械やバックホー、油圧ショベル等の走行する建設機械等の作業車の走行部に採用されるクローラ式走行装置に関するものである。
作業車の走行部に採用されるクローラ式走行装置は、本機が搭載されるトラックフレームの左右両側にクローラユニットを設けてなる。
前記クローラユニットは、駆動輪、アイドラ及び転輪にわたって無端帯状の弾性クローラを巻き掛けてなる。
弾性体から無端帯状に形成されたクローラ本体を備え、このクローラ本体に、該クローラ本体の左右方向の中央から左右に延びる芯金がクローラ周方向に間隔をおいて埋設されていると共に各芯金のクローラ外周側に位置する左右方向に長いラグが設けられている弾性クローラが、特許文献1に開示されている。
この特許文献1に記載の各ラグは、クローラ本体の左右方向中央部から左右に延出される一文字状に形成されている。また、ラグは、クローラ本体の左右長さに相当する左右長さの大ラグと、この大ラグよりも左右長さの短い小ラグとを有し、これら大ラグと小ラグとは、クローラ周方向に交互に配設されている。
前記小ラグの接地面の左右方向の端部側は、芯金の左右方向の端部側とクローラ厚さ方向で対応する位置に位置している。
特開2001−322576号公報
前記特許文献1に記載の弾性クローラを採用したクローラ式走行装置を走行部とした作業車にあっては、作業車の本機の重量増加の影響で転倒角が小さくなり、転倒角の基準をクリアーするのが困難となる場合がある。
例えば、傾斜地において左右方向に傾くように走行する場合、クローラ式走行装置の低位側のクローラユニットの芯金の左右方向走行装置外側の端部に本機側から大きな荷重がかかるが、この荷重が、芯金の左右方向走行装置外側の端部側とクローラ厚さ方向で対応する位置にある小ラグの接地面の左右方向走行装置外側の端部側に集中して作用すると、該小ラグが踏ん張れずに(該荷重を支えきれずに)作業車が傾いた側に転倒する場合がある。
なお、転倒角とは、図2に示すように、作業車2を左右方向に傾けていった場合、作業車2が自重により傾斜姿勢を維持できなくなり、バランスを崩して転倒を開始する傾斜角度のことであり、その角度が大きいほど作業車の安定性が高くなる。
本発明は、前記問題点に鑑み、芯金の左右方向走行装置外側の端部側とクローラ厚さ方向で対応する位置にあるラグの接地面の形状を改良することにより、転倒角を大きくすることのできるクローラ式走行装置を提供することを課題とする。
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、駆動輪、アイドラ及び転輪にわたって弾性クローラを巻き掛けてなるクローラユニットを左右一対備え、左右各弾性クローラは弾性体から無端帯状に形成されたクローラ本体を備え、このクローラ本体に、該クローラ本体の左右方向の中央から左右に延びる芯金をクローラ周方向に間隔をおいて埋設すると共に各芯金のクローラ外周側に位置する左右方向に長いラグを設けたクローラ式走行装置において、
ラグの接地面の左右方向走行装置外側の端部側が芯金の左右方向走行装置外側の端部側とクローラ厚さ方向で対応する位置にあるラグの接地面の、左右方向走行装置外側の端部側に、該接地面の他の部分よりもクローラ周方向幅が広い広幅部を設け、
この広幅部の左右方向走行装置外側の端部が、芯金の左右方向走行装置外側の端部よりも左右方向走行装置外側に位置するか又は芯金の左右方向走行装置外側の端部と左右方向に関して略同位置に位置するように構成したことを特徴とする。
また、前記広幅部のクローラ周方向幅をBとし、該広幅部が設けられたラグの接地面の広幅部以外の部分のクローラ周方向幅をCとした場合に、
C<B≦1.3C
であるのがよい。
また、前記広幅部の左右方向の長さをDとし、クローラ本体の左右方向の中央から広幅部の左右方向走行装置外側の端部までの距離をEとした場合に、
0.05E≦D≦0.3E
であるのがよい。
また、前記広幅部が設けられたラグの接地面の、広幅部以外の部分のクローラ周方向幅が左右方向にわたって一様とされているのがよい。
また、前記ラグはクローラ本体の左右方向中央部から左右に延びるように形成され、且つ該ラグは、クローラ本体の左右幅に略相当する左右長さの大ラグと、この大ラグよりも左右長さが短い小ラグとを有し、これら大ラグと小ラグとが、クローラ周方向に交互に配設されているものにあっては、前記小ラグの接地面の左右方向走行装置外側の端部側に前記広幅部を設けるのがよい。
本発明のクローラ式走行装置を採用した作業車が左右方向に傾くように傾斜地を走行する場合、クローラ式走行装置の低位側のクローラユニットの芯金の左右方向走行装置外側の端部に本機側から大きな荷重がかかる。
この荷重は、ラグの接地面の左右方向走行装置外側の端部側が芯金の左右方向走行装置外側の端部側とクローラ厚さ方向で対応する位置にあるラグの接地面の、左右方向走行装置外側の端部側部分に作用するが、該端部側部分に、接地面の他の部分よりもクローラ周方向幅が広い広幅部を設けることにより、芯金の左右方向走行装置外側の端部から荷重がかかるラグの接地面の端部側の面圧を下げることができ、これによって、作業車の転倒角を大きくすることができる。
また、広幅部の左右方向走行装置外側の端部が、芯金の左右方向走行装置外側の端部よりも左右方向走行装置内側に位置していると、広幅部による転倒抑制効果を発揮させることができないが、広幅部の左右方向走行装置外側の端部が、芯金の左右方向走行装置外側の端部よりも左右方向走行装置外側に位置するか又は芯金の左右方向走行装置外側の端部と左右方向に関して略同位置に位置するように構成することにより、転倒抑制効果を良好に発揮させることができる。
(a)は本実施形態の弾性クローラの一部の外周面側からみた平面図であり、(b)は弾性クローラの断面図である。 (a)は作業車の正面図であり、(b)はクローラ式走行装置の側面図であり、(c)は傾斜地での接地状態を示す作業車の正面図である。 他の実施形態に係る弾性クローラの一部の外周面側からみた平面図である。 他の実施形態に係る弾性クローラの一部の外周面側からみた平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図2(a)において、1は作業車2の走行部に採用されるクローラ式走行装置である。このクローラ式走行装置1は、本機3が搭載されるトラックフレーム4の左右両側にクローラユニット5を設けてなる。
以下の説明において、左右方向X内側Iとは、左右方向X走行装置1の内側I(走行装置1の左右方向X中央側)をいい、左右方向X外側Oとは、左右方向X走行装置1の外側O(左右クローラユニット5の左右方向Xの対向側とは反対側)をいう。また、左右方向X内方とは、左右のクローラユニット5の左右方向X外側Oから左右のクローラユニット5の左右方向X内側Iに向かう方向をいい、左右方向X外方とは、左右のクローラユニット5の左右方向X内側Iから左右のクローラユニット5の左右方向X外側Oに向かう方向をいう。
クローラユニット5は、図2(b)に示すように、前後一側に配置されたスプロケット6(駆動輪)と、前後他側に配置されたアイドラ7と、これらスプロケット6とアイドラ7との間に配置された複数の転輪8と、スプロケット6,アイドラ7,転輪8にわたって巻き付けられた無端帯状の弾性クローラ9とを備えてなる。
前記スプロケット6,アイドラ7,転輪8はトラックフレーム4に左右軸回りに回転自在に支持され、前記弾性クローラ9はその帯幅方向を左右方向Xに一致させてスプロケット6,アイドラ7,転輪8に巻き掛けられており、スプロケット6を回転駆動することにより該スプロケット6から弾性クローラ9に駆動力が伝達されて該弾性クローラ9が周方向に循環回走され、これにより、作業車2が前後方向に走行可能とされている。
図1に示すように、前記弾性クローラ9は、ゴム、樹脂等のゴム様弾性体によって無端帯状に形成されていて前記スプロケット6,アイドラ7,転輪8に巻き付けられるクローラ本体10を有する。
このクローラ本体10には、芯金12がクローラ周方向Yに間隔をおいて且つクローラ周方向Y全周にわたって埋設されている。
この芯金12は、その左右方向X中央部分がクローラ本体10の左右方向X中央部分に位置し、該芯金12の中央部分にクローラ内周側に突出する左右一対の係合突起14を有する。この左右の係合突起14は、前記スプロケット6,アイドラ7,転輪8に係合することで弾性クローラ9の脱輪(弾性クローラ9のはずれ)を防止する機能を有する。
また、芯金12は、左右方向X中央部分から左右両側に延びる一対の翼部15を有する。
前記クローラ本体10は芯金12よりも左右両側に大きく延出している(クローラ本体10の左右方向X内側Iの側部は芯金12の内側Iの翼部15よりも左右方向X内方に延出し、クローラ本体10の左右方向X外側Oの側部は芯金12の外側Oの翼部15よりも左右方向X外方に延出している)。
クローラ本体10の左右方向X中央部には、クローラ周方向Yで隣接する芯金12間に位置していてスプロケット6の歯が挿入する係合孔13が、クローラ周方向Y全周にわたって設けられている。
クローラ本体10内には、芯金12の左右各翼部15のクローラ外周側に位置していて芯金12を外囲いする左右の抗張体16が クローラ周方向Y全周にわたるように埋設されている。
この抗張体16は、スチールコード等からなる有端の1本の抗張力コードをクローラ周方向Yに1周巻回したものを左右方向Xに並列状として配置することにより構成されるか、または、1本の抗張力コードを左右方向Xに位置をずらしながらクローラ周方向Yにらせん状に巻回したスパイラル構造のものが採用される。
また、この抗張体16は、スプロケット6から芯金12に伝達された駆動力を弾性クローラ9全周に伝達する機能を有する。
左右各クローラ本体10の内周面には、転輪8が転動(走行)する転輪通過部17A,17Bが左右一対設けられている。
各転輪通過部17A,17Bは、クローラ厚さ方向で翼部15に対応する位置に設けられ、クローラ本体10の周方向Y全周にわたって連続状に設けられている。
クローラ本体10の外周側には、地面に接地するラグ18A,18Bがクローラ周方向Yに間隔をおいて且つ全周にわたって設けられている。
各ラグ18A,18Bは、各芯金12のクローラ外周側において左右方向に沿って長く形成されている(芯金12とラグ18A,18Bとは、クローラ周方向Yで略一致する位置に設けられている)。
各ラグ18A,18Bは、クローラ本体10の外周面からクローラ厚さ方向Z外方に突出しており、クローラ本体10の左右方向X中央部から左右両側に延出するように一文字状に形成されている。
各ラグ18A,18Bのクローラ周方向Yの前後面19は、クローラ厚さ方向Z外方に行くに従ってラグ18A,18Bのクローラ周方向Y中央部に移行する傾斜状に形成され、左右方向X内外の側面20は、クローラ厚さ方向Z外方に行くに従ってラグ18A,18Bの左右方向X中央部に移行する傾斜状に形成され、頂部が接地面21とされている。
各ラグ18A,18Bの接地面21は、左右方向X直線状とされ、クローラ周方向Yに関して芯金12のクローラ周方向幅Wの幅内に位置している。
また、ラグ18A,18Bは、クローラ本体10の左右方向Xの幅に略相当する左右長さの大ラグ18Aと、この大ラグ18Aよりも左右方向Xの長さが短い小ラグ18Bとを有する。これら大ラグ18Aと小ラグ18Bとは、クローラ周方向Yに交互に配設されている。
各小ラグ18Bの接地面21の左右の端部側は、芯金12の左右の端部側とクローラ厚さ方向Zで対応する位置にある。
各小ラグ18Bの接地面21の左右方向X外側Oの端部側には、クローラ周方向幅Bが該接地面21の他の部分23のクローラ周方向幅Cよりも広幅とされた広幅部22が設けられている。
小ラグ18Bの接地面21の広幅部22以外の部分23(これを広幅部外部分という)のクローラ周方向幅Cは左右方向にわたって一様とされている。
また、小ラグ18Bの接地面21の広幅部22は、左右方向X外側Oの端部22aから大部分にわたってクローラ周方向幅Bが一様とされ、左右方向X内側Iの一部において広幅部外部分23に向けて漸次幅狭となるテーパ状に形成されている。
なお、大ラグ18Aの接地面21のクローラ周方向幅は左右方向にわたって一様とされている。
図2(c)に示すように、傾斜地において、クローラユニット5の一方が高くなり、他方が低くなるように作業車2が傾斜する場合、低位側のクローラユニット5の芯金12の左右方向X外側Oの端部側に本機3側からの荷重が集中的に加わる。
この荷重は、芯金12の左右方向X外側Oの端部側とクローラ厚さ方向Zで対応する位置にある、小ラグ18Bの接地面21の左右方向X外側Oの端部側に作用する。
このとき、小ラグ18Bの接地面21が、左右方向一端から他端にわたって前記広幅部外部分23のクローラ周方向幅Cと同じ幅に形成されていると、該小ラグ18Bが踏ん張れずに作業車2が傾いた側に転倒する場合がある
このような場合に、本実施形態では、広幅部22によって小ラグ18Bの接地面21の左右方向X外側Oの端部側の接地面積を増やすことで、小ラグ18Bの接地面21の左右方向X外側Oの端部側の面圧を分散させることができる。
すなわち、広幅部22が作業車2が転倒するのを抑制するように作用し、小ラグ18Bの接地面21の左右方向X外側の端部側に広幅部22がない場合に比べて、広幅部22があることにより、当該クローラ式走行装置1を採用した作業車2の転倒角が大きくなり、該作業車2の安定性が向上する。
ここで、広幅部22の左右方向X外側Oの端部22aが芯金12の左右方向X外側Oの端部20aよりも左右方向X内側Iに位置しているか、又は芯金12の左右方向X外側Oの端部20aが広幅部22よりも左右方向X内側Iに位置していると、広幅部22による転倒抑制効果が得られない。
そこで、傾斜地における芯金12の左右方向X外側Oの端部からの荷重を広幅部22で良好に分散させるために、本実施形態では、広幅部22の左右方向X外側Oの端部22aが、芯金12の左右方向X外側Oの端部12aよりも左右方向X外側Oに位置するように構成している(広幅部22の左右方向X一端から他端の間(左右方向中途部)に芯金12の左右方向X外側Oの端部12aが位置するように構成している)。
また、広幅部22の左右方向X外側Oの端部22aが、芯金12の左右方向X外側Oの端部12aと左右方向Xに関して略同位置に位置するように構成しても広幅部22による転倒抑制効果は発揮される。
作業車2が左右どちらに傾いた場合でも転倒角を大きくするために、広幅部22は、左右各々の弾性クローラ9の小ラグ18Bの接地面21の左右方向X外側Oの端部側に設けるのがよい。
また、左右一方の弾性クローラ9にのみ広幅部22を設けてもよい。すなわち、例えば、作業車2が左右一方に傾いた場合に比べて、左右他方に傾いた場合の方が転倒角が小さい場合は、該小さい方の転倒角が大きくなるように広幅部22を設ければよい。
前記広幅部22のクローラ周方向幅B及び左右長さDを大きくすればするほど該広幅部22に作用する面圧は下がる(転倒角は大きくなる)が、泥だまりがし易くなると共に作業車1が旋回する際の抵抗が増える。
以下に、広幅部外部分23のクローラ周方向幅Cに対して広幅部22のクローラ周方向幅Bを変化させて試験を行った結果を表1に示し、クローラ本体10の左右方向Xの中央から広幅部22の左右方向X外側Oの端部22aまでの距離Eに対して広幅部22の左右方向長さDを変化させて試験を行った結果を表2に示す。
Figure 2012006471
表1において、転倒指数は、広幅部22のクローラ周方向幅Bと広幅部外部分23のクローラ周方向幅Cとが同幅のときの転倒角を100としたときの指数で表しており、泥だまり指数は、広幅部22のクローラ周方向幅Bと広幅部外部分23のクローラ周方向幅Cとが同幅のときの泥だまりの程度を100としたときの指数で表しており、旋回指数は、広幅部22のクローラ周方向幅Bと広幅部外部分23のクローラ周方向幅Cとが同幅のときの作業車1の旋回時の抵抗を100としたときの指数で表している。
転倒指数は数値が大きいほど転倒角が大きくなることを示し、泥だまり指数は数値が小さくなるほど泥だまりが多くなることを示し、旋回指数は数値が小さくなるほど旋回抵抗が大きくなることを示している。
以下の表2についても同様である。
表1から、広幅部22のクローラ周方向幅Bが広幅部外部分23のクローラ周方向幅Cより大きくなるに連れて転倒角が大きくなるのが分かる。
また、広幅部22のクローラ周方向幅Bが広幅部外部分23のクローラ周方向幅Cに対して、1.3Cまでは、泥だまり及び旋回抵抗は、B=Cの場合と変わりはないが、広幅部22のクローラ周方向幅Bが1.3Cを超えると、泥だまりが多くなり、また旋回抵抗が大きくなる。
また、広幅部22のクローラ周方向幅Bを大きくすると、ゴム量の増大による重量アップ・コストアップの要因が増大するという問題もある。
そこで、広幅部22のクローラ周方向幅Bは、広幅部外部分23のクローラ周方向幅Cに対して、
C<B≦1.3Cとするのが好ましい。
Figure 2012006471
表2において、転倒指数は、広幅部22が設けられていないときの転倒角を100としたときの指数で表しており、泥だまり指数は、広幅部22が設けられていないときの泥だまりの程度を100としたときの指数で表しており、旋回指数は、広幅部22が設けられていないときの作業車1の旋回時の抵抗を100としたときの指数で表している。
この表2から、広幅部22の左右長さDが0.05E未満のときは、広幅部22による転倒抑制効果が得られない。
また、広幅部22の左右長さDが0.3Eを超えると、泥だまりが多くなり、また旋回抵抗が大きくなる。
そこで、広幅部22の左右長さDは、前記距離Eに対して、
0.05E≦D≦0.3Eとするのが好ましい。
前記実施形態では、小ラグ18Bの接地面21の左右方向X外側Oの端部側にのみ広幅部22が設けられているが、小ラグ18Bの接地面21の左右方向X内側Iの端部側にも広幅部22を設けることも考えられる。
しかしながら、小ラグ18Bの接地面21の左右方向X内側Iの端部側にも広幅部22を設けた場合、転倒指数は、小ラグ18Bの接地面21の左右方向X外側Oの端部側にのみ広幅部22を設けた場合と同様の数値となり、また、小ラグ18Bの接地面21の左右方向X内側Iの端部側にのみ広幅部22を設けた場合は、転倒指数は、広幅部22を設けない場合と同様の数値となった。
したがって、小ラグ18Bの接地面21の左右方向X内側Iの端部側に広幅部22を設けるメリットはなく、小ラグ18Bの接地面21の左右方向X外側Oの端部側にのみ広幅部22を設けることで、充分目的の転倒抑制性能を発揮させることができる。
また、本実施形態では、広幅部22は、小ラグ18Bの接地面21の左右方向X内側Iの端部側に設けられており、大ラグ18Aの接地面21の左右方向の端部側には設けられていない。
これは、広幅部22は芯金12が埋設された剛性のある範囲に有効であり、大ラグ18Aの接地面21の左右方向の端部側は、ゴムのみの構成であり、剛性が低く、広幅部22を設けても、転倒抑制効果を発揮しないからである。
前記実施形態では、クローラ本体10の左右方向Xの幅に略相当する左右長さの大ラグ18Aと、この大ラグ18Aよりも左右方向Xの長さが短い小ラグ18Bとをクローラ周方向Yに交互に配設してラグパターンの弾性クローラ9を採用しているが、このラグパターンに限定されることはない。
例えば、図3(a)に示すように、クローラ周方向Yで位置ズレして配置された左右一対の大ラグ18Aと、クローラ周方向Yで位置ズレして配置された左右一対の小ラグ18Bとを、クローラ周方向Yに交互に配設してなる、千鳥配列のラグパターンに対しても、本発明は有効である。
この場合、広幅部22は、左右方向X外側Oの小ラグ18Bに設けられる。
また、図3(b)に示すように、クローラ本体10の左右方向X一端側から他端側にわたる長さに形成された大ラグ18Aのみをクローラ周方向Yに間隔をおいて設けてなる弾性クローラ9であって、芯金12の左右方向Xの端部側が、大ラグ18Aの左右方向Xの端部側にクローラ厚さ方向Zで対応する位置にあるものにあっては、該大ラグ18Aの左右方向X外側Oの端部側に広幅部22が設けられる。
また、この場合、すべての大ラグ18Aに広幅部22を設けてもよいが、その必要はなく、例えば、クローラ周方向Yで一つおきに広幅部22を設けてもよい。
また、図4(a)に示すように、クローラ本体10の左右方向X内側Iの側部の中途部から左右方向X外側Oの端部に至る第1ラグ18Cと、クローラ本体10の左右方向X外側Oの側部の中途部から左右方向X内側Iの端部に至る第2ラグ18Dとが、クローラ周方向Yに交互に配設されたものにあっては、第2ラグ18Dの接地面21の左右方向X外側Oの端部側に広幅部22を設ける。
また、本発明を採用するラグは、横一文字状のラグに限定されることはなく、図4(b)に示すように、左右方向Xに対して傾斜しているラグに採用してもよい。
この図4(b)において例示するラグ18A,18Bは、左右一対の大ラグ18Aと、左右一対の小ラグ18Bとがクローラ周方向Yで交互に配置され、これら大・小のラグ18A,18Bが、クローラ本体10の左右方向X中央部から左右両側に行くに従ってクローラ周方向Yの一方側に移行する傾斜状とされている。
この場合においても、広幅部22が設けられるラグ18Bの接地面21はクローラ周方向Yに関して芯金12のクローラ周方向幅Wの幅内に位置するように設けられる。
また、ラグの形状は直線状に限定されることはなく、ラグは中途部で屈曲されていてもよい。
本発明は、前記実施形態のものに限定されることはなく、広幅部22を、ラグの接地面21の左右方向X外側Oの端部側が芯金12の左右方向X外側Oの端部側とクローラ厚さ方向Zで対応する位置関係にあるラグの接地面の、左右方向X外側Oの端部側に採用し、且つ、広幅部22の左右方向X外側Oの端部22aが、芯金12の左右方向X外側Oの端部12aよりも左右方向X外側Oに位置するか又は芯金12の左右方向X外側Oの端部12aと左右方向Xに関して略同位置に位置するように構成することにより、転倒抑制効果(転倒角向上の効果)を発揮することができる。
5 クローラユニット
6 駆動輪
7 アイドラ
8 転輪
9 弾性クローラ
10 クローラ本体
12 芯金
12a 芯金の左右方向走行装置外側の端部
18A 大ラグ
18B 小ラグ
21 接地面
22 広幅部
22a 広幅部の左右方向走行装置外側の端部
23 ラグの接地面の広幅部以外の部分
B 広幅部のクローラ周方向幅
C ラグの接地面の広幅部以外の部分のクローラ周方向幅
D 広幅部の左右方向の長さ
E クローラ本体の左右方向の中央から広幅部の左右方向走行装置外側の 端部までの距離
I 左右方向走行装置内側
O 左右方向走行装置外側
X 左右方向
Y クローラ周方向
Z クローラ厚さ方向

Claims (5)

  1. 駆動輪(6)、アイドラ(7)及び転輪(8)にわたって弾性クローラ(9)を巻き掛けてなるクローラユニット(5)を左右一対備え、左右各弾性クローラ(9)は弾性体から無端帯状に形成されたクローラ本体(10)を備え、このクローラ本体(10)に、該クローラ本体(10)の左右方向(X)の中央から左右に延びる芯金(12)をクローラ周方向(Y)に間隔をおいて埋設すると共に各芯金(12)のクローラ外周側に位置する左右方向(X)に長いラグ(18B)を設けたクローラ式走行装置において、
    ラグ(18B)の接地面(21)の左右方向(X)走行装置外側(O)の端部側が芯金(12)の左右方向(X)走行装置外側(O)の端部側とクローラ厚さ方向(Z)で対応する位置にあるラグ(18B)の接地面(21)の、左右方向(X)走行装置外側(O)の端部側に、該接地面(21)の他の部分(23)よりもクローラ周方向幅が広い広幅部(22)を設け、
    この広幅部(22)の左右方向(X)走行装置外側(O)の端部(22a)が、芯金(12)の左右方向(X)走行装置外側(O)の端部(12a)よりも左右方向(X)走行装置外側(O)に位置するか又は芯金(12)の左右方向(X)走行装置外側(O)の端部(12a)と左右方向(X)に関して略同位置に位置するように構成したことを特徴とするクローラ式走行装置。
  2. 前記広幅部(22)のクローラ周方向幅をBとし、該広幅部(22)が設けられたラグ(18B)の接地面(21)の広幅部(22)以外の部分(23)のクローラ周方向幅をCとした場合に、
    C<B≦1.3C
    であることを特徴とする請求項1に記載のクローラ式走行装置。
  3. 前記広幅部(22)の左右方向(X)の長さをDとし、クローラ本体(10)の左右方向(X)の中央から広幅部(22)の左右方向(X)走行装置外側(O)の端部(22a)までの距離をEとした場合に、
    0.05E≦D≦0.3E
    であることを特徴とする請求項1又は2に記載のクローラ式走行装置。
  4. 前記広幅部(22)が設けられたラグ(18B)の接地面(21)の、広幅部(22)以外の部分(23)のクローラ周方向幅(C)が左右方向にわたって一様とされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のクローラ式走行装置。
  5. 前記ラグ(18A,18B)はクローラ本体(10)の左右方向(X)中央部から左右に延びるように形成され、且つ該ラグ(18A,18B)は、クローラ本体(10)の左右幅に略相当する左右長さの大ラグ(18A)と、この大ラグ(18A)よりも左右長さが短い小ラグ(18B)とを有し、これら大ラグ(18A)と小ラグ(18B)とは、クローラ周方向(Y)に交互に配設され、前記小ラグ(18B)の接地面(21)の左右方向(X)走行装置外側(O)の端部側に前記広幅部(22)を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のクローラ式走行装置。
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