JP2012006414A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】接地時における陸部の剪断変形に起因した摩耗を低減することが可能であり、特に車両の駆動輪に装着して好適な、新規な空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】本発明の空気入りタイヤは、トレッド部1に、タイヤ周方向に沿う複数本の周溝2によって区画されたリブ3を有する空気入りタイヤにおいて、リブ3は、タイヤの幅方向の中央域に位置し、リブ3をタイヤの回転する向きに間隔をおいて分断して中央陸部3aの集合体を形成する中央リブ3aと、中央リブ3aを両側に挟み、リブ3をタイヤの回転する向きに間隔をおいて分断してショルダー陸部3bの集合体を形成するショルダーリブ3bからなり、中央陸部3aは、接地面の面積Sbが450mm以下であり、長さが周溝2の溝幅の1.5倍以上であってかつショルダー陸部3bの長さよりも短く、幅がショルダー陸部3bよりも短いことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、トレッド部に、タイヤの周方向及び幅方向に沿う溝により区画された複数の陸部を備える空気入りタイヤにおいて、タイヤの接地時の陸部の変形に起因した摩耗を有利に低減しようとするものであり、特に車両の駆動輪に装着して好適な空気入りタイヤに関するものである。
従来から、タイヤのトレッド部に、タイヤ周方向に沿って延びる複数本の周方向主溝を配設してリブを形成し、このリブをタイヤ幅方向に沿う向きに分断して小陸部とするリブパターンのタイヤが使用されている(特許文献1、2参照)。リブパターンのタイヤは排水性に優れるとともに高速での使用に適しており、乗用車用タイヤに限らず、モノレール等の軌道走行車両用タイヤとしても広く採用されている。
特開2004−314787号公報 特開2008−207659号公報
ところで、一般にタイヤはトレッド部に曲率を持つため、タイヤ幅方向に径差の分布が生じる。この径差によって上記小陸部に生じるタイヤ周方向の剪断変形は、タイヤの耐摩耗性能に影響を及ぼすことが知られている。この剪断変形を防止するためには、例えば陸部の大きさを大きくして剪断剛性(剪断方向の剛性)を高めることが有効であるが、陸部の大きさを大きくし過ぎると、図1(a)、(b)で比較して示すように(図1(b)に対して図1(a)は陸部が大きくなっている)、陸部が路面に接地する際に、ゴムが流動によってより大きく膨出して陸部の剪断変形が増大し、逆に十分な耐摩擦性能が得られなくなる場合がある。特に乗用車等の駆動輪に装着したタイヤにおいては、駆動力の影響により陸部の変形がより大きくなって摩耗量が増えることがあり、未だ改善の余地が残されていた。
本発明の課題は、トレッド部に、タイヤの周方向及び幅方向に沿う溝により区画された複数の陸部を備える空気入りタイヤにおいて、タイヤの接地時の陸部の変形に起因した摩耗を有利に低減しようとするものであり、特に車両の駆動輪に装着して好適な新規な空気入りタイヤを提供することにある。
本発明は、トレッド部に、タイヤの回転する向きに沿う複数本の周溝によって区画されたリブを有する空気入りタイヤにおいて、
前記リブは、タイヤの幅方向の中央域に位置し、前記リブをタイヤの回転する向きに間隔をおいて分断して短尺陸部(以下、中央陸部という)の集合体を形成する複数本の細溝を備えた中央リブと、前記中央リブを両側に挟み、前記リブをタイヤの回転する向きに間隔をおいて分断して短尺陸部(以下、ショルダー陸部という)の集合体を形成する複数本のラグ溝を備えたショルダーリブからなり、
前記中央陸部は、
接地面の面積が、450mm以下であり、
タイヤの回転する向きに沿う寸法(以下、長さという)が、前記周溝の溝幅の1.5倍以上であってかつ前記ショルダー陸部の長さよりも短く、
タイヤの幅方向に沿う寸法(以下、幅という)が、前記ショルダー陸部の幅よりも短い、ことを特徴とする空気入りタイヤである。
前記細溝の溝幅が、0.2〜1.0mmであることが好ましい。
前記中央リブは、タイヤの幅方向中心から該中央リブの幅端に至るまでの寸法が、前記タイヤの幅方向中心から前記トレッド部の幅端に至るまでの寸法の20〜40%になることが好ましい。
前記中央リブの幅が、10〜20mmであることが好ましい。
トレッド部にタイヤの幅方向の中央域に位置する中央陸部と、タイヤの幅方向外側両端に位置するショルダー陸部を形成し、中央陸部の接地面の面積が、450mm以下であり、中央陸部の長さが、周溝の溝幅の1.5倍以上であってかつショルダー陸部の長さよりも短く、中央陸部の幅が、ショルダー陸部の幅よりも短くなるようにしたので、中央陸部においては、陸部の大きさの最適化と陸部のタイヤ周方向の近接配置によってゴム流動量の増加による剪断変形が抑えられるとともに、ショルダー陸部においては、中央陸部よりも大きい陸部を配置して高い剪断剛性で径差による剪断変形を抑制することができ、タイヤの耐摩耗性能を向上させることが可能となる。
中央陸部を形成する細溝の溝幅を0.2〜1.0mmとしたので、中央陸部の剪断変形をより有利に抑制することができる。
中央リブのタイヤの幅方向中心から該中央リブの幅端に至るまでの寸法が、前記タイヤの幅方向中心から前記トレッド部の幅端に至るまでの寸法の20〜40%になるようにしたので、タイヤの幅方向に応じて陸部の大きさを最適化することができ、剪断変形の抑制をより効果的に図ることができる。
中央陸部の幅を10〜20mmとすることで陸部の大きさがより最適化され、タイヤの性能を確保しつつ耐摩耗性能を十分に向上させることができる。
陸部の大きさと陸部の剪断変形の関係を示した図であり、(a)に対して(b)は、陸部の大きさが小さい場合の剪断変形の状態を示す図である。 本発明にしたがう空気入りタイヤの実施の形態につき、(a)はタイヤのトレッドパターンを示す平面展開図であり、(b)は中央陸部の幅Waと中央陸部の高さHaとを示す図である。 中央陸部の長さ及び幅と中央陸部の膨出変形との関係を示した図である。 (a)は、タイヤ周方向の断面において、タイヤに駆動力が入力した際のクラウン部に配置した前記ベルトの変形による陸部の剪断変形を模式的に示した図であり、(b)は、このときの細溝での陸部の剪断変形を模式的に示した図である。 陸部のアスペクト比BAsと陸部の剪断剛性との関係を示す図である。 陸部の縦横比Asと陸部の膨出量との関係を説明するための模式図であり、(a)は縦横比As<1の状態を、(b)は縦横比As>1の状態をそれぞれ示した図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。
図2(a)、(b)は本発明にしたがう空気入りタイヤの実施の形態を示した図であり、(a)はタイヤのトレッドパターンを示す平面展開図であり、(b)は中央陸部の幅Waと中央陸部の高さHaとを示す図である。なお図2(a)において、Y方向(タイヤ赤道面に沿った方向)がタイヤの回転する向き(以下、タイヤ周方向という)であり、X方向(タイヤ赤道面Eに直交する方向)がタイヤの幅方向(以下、タイヤ幅方向という)である。
本発明に従うタイヤは、図示を省略するが、左右一対のビードコア間でトロイダル状に延在するカーカスと、このカーカスのクラウン部のタイヤ径方向外側に配置したベルトと、このベルトのタイヤ径方向外側に配置したトレッド部1とを具える慣例に従ったタイヤ構造を有し、トレッド部1に図2(a)に示したトレッドパターンを有するものである。
図2(a)に示すように、トレッド部1は、タイヤ周方向に伸延する複数の周溝2を有しており、この周溝2によって区画された複数のリブ3を備えている。
周溝2は、図示の例ではタイヤの赤道Eを通る1本の中央周溝2aと、この中央周溝2aを挟んでタイヤ幅方向の両側に各2本の外側周溝2bからなっている。中央周溝2aは、タイヤの赤道Eから間隔をあけて、タイヤ幅方向両側に複数配置するものであってもよい。また中央周溝2aの溝幅Wと外側周溝2bの溝幅Wは、図示の例ではWとWが等しい寸法になっているが、異なっていてもよい。
リブ3は、タイヤの赤道Eの周辺であるタイヤ幅方向の中央域に位置する中央リブ3aと、この中央リブ3aを両側に挟み、トレッド部1のタイヤ幅方向最外部に位置するショルダーリブ3bを備えている。中央リブ3aは、タイヤ幅方向に沿う複数の細溝(サイプ)3aでタイヤの回転する向きに間隔をおいて分断して中央陸部3aを形成しており、ショルダーリブ3bは、タイヤ幅方向に沿う複数のラグ溝3bでタイヤの回転する向きに間隔をおいて分断してショルダー陸部3bを形成している。図示の例で細溝3a及びラグ溝3bは、タイヤ幅方向に対して平行に延びており、中央陸部3a及びショルダー陸部3bの接地面は矩形状となっているが、細溝3a、ラグ溝3bは、タイヤ幅方向に傾斜していても、またジグザグ状であってもよい。また中央陸部3aは、この中央陸部3aを含む中央リブ3aと、この中央リブ3aと隣り合う他の中央リブ3aとの関係において、中央陸部3aがタイヤ幅方向にタイヤ幅方向に一列に並ぶようにした格子状の配置であってもよいし、図示のようにタイヤ周方向に半ピッチずれた千鳥状の配置であってもよい。千鳥状の配置とした場合には、中央陸部3aの接地タイミングをタイヤ幅方向にずらすことができ、パターンノイズの低減に有利となる。
中央陸部3aは、接地面の面積Sbを約450mm以下(図2(a)の例では約360mm)とすることで耐摩耗性能を向上させることができる。この点につき図3を参照して説明する。図3は中央陸部3aの幅Wa及び長さLaを様々に変化させたときの、陸部の膨出量(ゴム流動量)の検討結果を示したものである。本発明者が耐摩耗性能について鋭意検討を重ねたところ、中央陸部3aの摩耗の原因は、中央陸部3aが路面に接してから離れるまでの間で、中央陸部3aの膨出による剪断変形の寄与が大きいことを見出した。さらに検討を重ねたところ、中央陸部3aの接地面の面積Sbとゴムの膨出変形(ゴム流出量)との間に、図3に示す一定の関係を見出すに至った。図3から明らかなように、中央陸部3aの接地面の面積Sbが小さいほどゴムの膨出変形が小さくなる。そしてこの図3のS2〜S7の領域、特に中央陸部3aの接地面の面積Sbを450mm以下とした場合に、摩耗を有利に低減させることができることが明らかとなった。
中央陸部3aの長さLaは、中央陸部3aを挟む周溝2(左右の周溝の溝幅が異なる場合は、溝幅が小さい側の周溝をいう)の溝幅の1.5倍以上であり、かつショルダー陸部3bの長さLbよりも短く、中央陸部3aの幅Waは、ショルダー陸部3bの幅Wbよりも狭くなっている。中央陸部3aの接地面の面積Sbを小さくしすぎると、中央陸部3aの倒れ込み(座屈)により摩耗しやすくなることがあるが、中央陸部3aの長さLaを周溝2の溝幅の1.5倍以上とすることで、接地面積Sbが大きくなって剪断剛性が高くなり、中央陸部3aが倒れ込みにくくなる。またトレッド部1は、タイヤの中央部から幅方向外側に向けてタイヤの径が小さくなる曲率を有しており、タイヤ幅方向に径差の分布が生じているが、ショルダー陸部3bの大きさは中央陸部3aよりも大きく、高い剪断剛性を備えているため、径差の影響による摩耗を十分に低下させることができる。
上記の構成となるタイヤについてさらに検討を進めたところ、特に乗用車等の駆動輪に装着した場合には、陸部の剪断変形が大きくなり耐摩耗性能が低下する傾向が見られた。この点につき図4(a)、(b)を参照して説明する。図4(a)に示すように、タイヤに駆動力が入力された際には、ベルトは踏み込み側(図に示す、タイヤの回転方向を示す矢印の先端側)で浮き上がり、蹴り出し側(図に示す、タイヤの回転方向を示す矢印の根元側)で沈み込む変形を引き起こすため、蹴り出しの際には陸部がより強い力で押し込まれることになる。またタイヤに駆動力が入力されると、図4(b)に示すように細溝の溝底ではタイヤの変形が助長されるため、陸部におけるゴム流動がさらに増えて剪断変形は一段と大きくなる。細溝3aの溝幅が0.2〜1.0mmであれば、駆動時における溝底でのタイヤの変形が抑制されるとともに、剪断変形する中央陸部3aが、この中央陸部3aよりも前方(タイヤの回転方向を示す矢印の先端側)に位置する中央陸部3aと、細溝3aにおいて接触して剪断変形が抑えられるので、耐摩耗性能を向上させることが可能となる。上記範囲であれば溝幅が極端に狭くなりすぎず、タイヤの生産性が損なわれることもない。
周溝2の深さHaは、6.0〜8.0mm程度であり、細溝3aの深さHaは、
Haを基準とする比率にて0.5以上1以下とすることが好ましい。上記範囲であれば中央陸部3aの倒れ込みが大きくなりすぎることがなく、剪断変形を抑制することができる。
中央リブ3aは、タイヤの幅方向中心(タイヤの赤道E)から中央リブ3aのタイヤ幅方向最も外側となる幅端に至るまでの寸法Wが、タイヤの幅方向中心からトレッド部1のタイヤ幅方向最も外側となる幅端に至るまでの寸法Wの20〜40%の範囲に位置することが好ましい。図示の例でトレッド部1は、中央リブ3aとショルダーリブ3bのみからなるものであるが、上記範囲に中央リブ3aを配置し、この中央リブ3aとショルダーリブ3bとの間に第2の中央リブ(複数であってもよい)を設ける場合には、各リブを構成するそれぞれの陸部の接地面の面積、長さ及び幅をタイヤの赤道Eからタイヤ幅方向外側に向けて次第に大きくなるように配置して、ゴムの流動量を抑制しつつ径差の影響も抑えることが可能となり、耐摩耗性能の最適化を図ることができる。
中央陸部3aの幅Waは、10〜20mmであることが好ましい。中央陸部3aの長さLa及び幅Waのいずれか一方を大きくしすぎると、接地面の面積Sbとの関係上、他方が小さくなりすぎるため、陸部の形状が極端に細長くなってしまい操縦安定性に影響を及ぼすおそれがあるが、上記の範囲であればタイヤの性能を維持したまま、優れた耐摩耗性能を得ることができる。
中央陸部3aは、図2(a)、(b)に示す長さLa及び幅Waが、溝深さ(中央陸部の3a高さ)に対して1.5倍以上となっていることが好ましい。ここで溝深さとは、中央陸部3aを取り囲む周溝2の深さHa及び細溝3aの深さHaのうち、最も深いものをいう。この点につき、図5を参照して説明する。中央陸部3aの接地面の面積Sbが小さくなりすぎると、中央陸部3aの剪断剛性が低下して倒れ込み(座屈)が生じ、中央陸部3aの接地端での接地圧は非常に高くなる一方、接地面での接地圧は低くなるため、グリップ力が減少して摩耗の進行がし易くなることが判明した。図5に示す、陸部のアスペクト比BAs(中央陸部3aの高さ(溝深さ)に対する中央陸部3aの周方向長さLb又は幅方向長さWbの割合)と陸部の剪断剛性との関係は、陸部のアスペクト比BAsが比較的大きな数値の場合は陸部の剪断剛性が大きく変化していないが、約1.5未満となるところで急激に低下する。すなわち、中央陸部3aの長さLa及び幅Waが、溝深さに対して1.5倍以上の場合には、所要とする陸部の剪断剛性が確保され、良好な接地性を得ることができる。
中央陸部3aは、周方向に縦長の形状とすることが好ましい。この点について図6(a)、(b)を参照して説明すると、図6(b)に示すように周方向に縦長の形状の場合には、中央陸部3aの側面において、タイヤ周方向を向く面P(自由表面P)の面積が、タイヤ幅方向を向く面Q(自由表面Q)の面積よりも小さくなり、荷重Fの負荷時にタイヤ周方向への膨出量に比べタイヤ幅方向への膨出量の割合を大きくすることができるので、図6(a)に示す場合に比べて中央陸部3aの蹴り出し側の摩耗をより効率的に低減することが可能となる。特に幅Waに対する長さLaの比率である縦横比Asを1以上2以下とすることが好ましい。縦横比Asを1未満とした場合には、中央陸部3aがタイヤ幅方向に細長い横長形状となって、タイヤ周方向の荷重入力に対抗する中央陸部3aの剪断剛性が低下するおそれがあり、縦横比Asが2を超える場合には、中央陸部3aの接地面の面積Sbとの関係上、中央陸部3aの幅Waが小さくなりすぎて操縦安定性が低下するおそれがあるが、上記の範囲であればタイヤの性能を維持したまま、優れた耐摩耗性能を得ることができる。
中央周溝2aの溝幅Wは外側周溝2bの溝幅Wよりも幅が狭くなっていることが好ましい。タイヤの接地圧はタイヤの幅方向中央域において高く、幅方向外側に向かって徐々に低くなっている。溝幅が大きくなると陸部の接地面が減少し、各陸部の接地圧が上昇して剪断変形が大きくなるが、タイヤ幅方向中央域の溝幅Wをタイヤ幅方向外側の溝幅Wよりも幅を狭くしておけば、タイヤの全域に亘って接地圧を均等に近づけることができるので、耐摩耗性能の向上を図ることができる。
図2(a)に示すトレッドパターンであって、表1に示す組み合わせとなる、サイズが
195/65R15のタイヤを試作した。このタイヤをサイズが6J−15となるリムに組み込み、乗用車の駆動輪、遊輪の両方に装着し、テストコースを走行して耐摩耗性能について調査を行った。
このときの空気圧は210kPaであり、タイヤ負荷荷重は4.41kNであった。結果を表1に併せて示す。
Figure 2012006414
耐摩耗性能は、テストコースで乗用車を実走させ、10000km走行後の駆動輪と遊輪の摩耗量を所定位置においてそれぞれ測定し、これらの磨耗量を平均化してトレッド部全体の摩耗量として調査を行った。細溝の溝幅を2mmに設定したタイヤ(比較タイヤ1)の摩耗量を100として、結果を表1に指数で示した。数値が大きいほど耐摩耗性能が高いことを示す。
その結果、中央陸部の接地面積が大きすぎるタイヤ(比較タイヤ1)、中央リブの範囲が好ましい設定より外れるタイヤ(比較タイヤ2、3)は、十分な耐摩耗性能を得ることができない。一方これらがともに好ましい設定となるタイヤ(適合タイヤ1、2)は、耐摩耗性能に優れていることが確認された。特に細溝の溝幅を0.5mmとしたタイヤ(適合タイヤ1)は結果が特に良好であった。
本発明によれば、タイヤの接地時の陸部の変形に起因した摩耗を有利に低減でき、車両の駆動輪に装着しても十分な耐摩耗性能を備える空気入りタイヤを安定的に供給できる。
1 トレッド部
2 周溝
2a 中央周溝
2b 外側周溝
3 リブ
3a 中央リブ
3b ショルダーリブ
3a 細溝
3a 中央陸部
3b ラグ溝
3b ショルダー陸部
Wa 中央陸部の幅
La 中央陸部の長さ
Wb ショルダー陸部の幅
Lb ショルダー陸部の長さ
中央周溝の溝幅
外側周溝の溝幅

Claims (4)

  1. トレッド部に、タイヤの回転する向きに沿う複数本の周溝によって区画されたリブを有する空気入りタイヤにおいて、
    前記リブは、タイヤの幅方向の中央域に位置し、前記リブをタイヤの回転する向きに間隔をおいて分断して短尺陸部の集合体を形成する複数本の細溝を備えた中央リブと、前記中央リブを両側に挟み、前記リブをタイヤの回転する向きに間隔をおいて分断して短尺陸部の集合体を形成する複数本のラグ溝を備えたショルダーリブからなり、
    前記中央リブを形成する短尺陸部は、
    接地面の面積が、450mm以下であり、
    タイヤの回転する向きに沿う寸法が、前記周溝の溝幅の1.5倍以上であってかつ前記ショルダーリブを形成する短尺陸部のタイヤの回転する向きに沿う寸法よりも短く、
    タイヤの幅方向に沿う寸法が、前記ショルダーリブを形成する短尺陸部のタイヤの幅方向に沿う寸法よりも短い、
    ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記細溝の溝幅が、0.2〜1.0mmである、請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記中央リブは、タイヤの幅方向中心から該中央リブの幅端に至るまでの寸法が、前記タイヤの幅方向中心から前記トレッド部の幅端に至るまでの寸法の20〜40%になる、請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記中央リブの幅が、10〜20mmである、請求項1〜3何れかに記載の空気入りタイヤ。
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