JP2012004406A - フェライト焼結磁石及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】Sr、La、Fe及びCoを含有し440〜455℃にキュリー温度Tc1が存在する第一の粒子状のフェライト化合物相と、Ca、La、Fe及びCoを含有し420℃以上440℃未満にキュリー温度Tc2が存在する第二の粒子状のフェライト化合物相とを有するフェライト焼結磁石であって、前記第一のフェライト化合物相の体積比率が50%を超え90%以下、前記第二のフェライト化合物相の体積比率が10%以上50%未満であり、両体積比率の和が95%以上であることを特徴とするフェライト焼結磁石。
【選択図】図1
Description
Sr、La、Fe及びCoを含有し440〜455℃にキュリー温度が存在する第一の粒子状のフェライト化合物相と、
Ca、La、Fe及びCoを含有し420℃以上440℃未満にキュリー温度が存在する第二の粒子状のフェライト化合物相とを有するフェライト焼結磁石であって、
前記第一の粒子状のフェライト化合物相の体積比率が50%を超え90%以下、前記第二の粒子状のフェライト化合物相の体積比率が10%以上50%未満であり、両体積比率の和が95%以上であることを特徴とする。
Sr1-x-a-bLaxCaaBabFe2n-yCoy
(ただし、Sr、La、Ca、Ba、Fe及びCoの原子比率を表わすx、a、b及びy並びにモル比を表わすnが、
0.1≦x≦0.5、
0.04≦a≦0.5、
0≦b≦0.2、
0.2≦1-x-a-b、
0.05≦y≦0.3、及び
4≦n≦6
を満足する数値である。)により表わされるのが好ましい。
0.2≦x≦0.4、
0.1≦a≦0.4、
0≦b≦0.1、
0.3≦1-x-a-b、
0.1≦y≦0.3、及び
4.2≦n≦5.7
を満足する数値であるのが好ましい。
Sr1-x'Lax'Fe2n'-y'Coy'
(ただし、Sr、La、Fe及びCoの原子比率を表わすx'及びy'並びにモル比を表わすn'が、
0.05≦x'≦0.3、
0.05≦y'≦0.3、及び
5≦n'≦6
を満足する数値である。)により表わされるのが好ましい。
0.1≦y'≦0.2
を満足する数値であるのが好ましい。
Ca1-x''-cLax''AcFe2n''-y''Coy''
(ただし、Ca、La、A元素、Fe及びCoの原子比率を表わすx''、c及びy''並びにモル比を表わすn''が、
0.4≦x''≦0.6、
0≦c≦0.2、
0<y''≦0.2、及び
4≦n''≦6
を満足する数値である。)により表わされるのが好ましい。
0.1≦y''≦0.2
を満足する数値であるのが好ましい。
0.1<y''≦0.2
を満足する数値であるのが好ましい。
Sr、La、Fe及びCoの組成比が、一般式:Sr1-x'Lax'Fe2n'-y'Coy'(ただし、Sr、La、Fe及びCoの原子比率を表わすx'及びy'並びにモル比を表わすn'が、0.05≦x'≦0.3、0.05≦y'≦0.3、及び5≦n'≦6を満足する数値である。)で表される第一のフェライト仮焼体、及びCa、La、(Ba+Sr)、Fe及びCoの組成比が、(Ba+Sr)をA元素としたとき、一般式:Ca1-x''-cLax''AcFe2n''-y''Coy''(ただし、Ca、La、A元素、Fe及びCoの原子比率を表わすx''、c及びy''並びにモル比を表わすn''が、0.4≦x''≦0.6、0≦c≦0.2、0<y''≦0.2、及び4≦n''≦6を満足する数値である。)で表される第二のフェライト仮焼体を、第一のフェライト仮焼体及び第二のフェライト仮焼体の合計100質量%に対して、第二のフェライト仮焼体の混合比率が10質量%以上50質量%未満となるように混合し、フェライト仮焼体混合物を得る混合工程、
前記フェライト仮焼体混合物を粉砕し、粉末を得る粉砕工程、
前記粉末を成形し、成形体を得る成形工程、及び
成形体を焼成し、焼結体を得る焼成工程
を含むことを特徴とする。
0.1≦y'≦0.2
を満足する数値であるのが好ましい。
0.1≦y''≦0.2
を満足する数値であるのが好ましい。
0.1<y''≦0.2
を満足する数値であるのが好ましい。
Sr1-x-a-bLaxCaaBabFe2n-yCoy
(ただし、Sr、La、Ca、Ba、Fe及びCoの原子比率を表わすx、a、b及びy並びにモル比を表わすnが、
0.1≦x≦0.5、
0.04≦a≦0.5、
0≦b≦0.2、
0.2≦1-x-a-b、
0.05≦y≦0.3、及び
4≦n≦6
を満足する数値である。)により表わされるのが好ましい。
本発明のフェライト焼結磁石は、Sr、La、Fe及びCoを含有し440〜455℃にキュリー温度Tc1が存在する第一の粒子状のフェライト化合物相と、Ca、La、Fe及びCoを含有し420℃以上440℃未満にキュリー温度Tc2が存在する第二の粒子状のフェライト化合物相とを有し、フェライト焼結磁石中における第一の粒子状のフェライト化合物相の体積比率が50%を超え90%以下、第二の粒子状のフェライト化合物相の体積比率が10%以上50%未満であり、両体積比率の和が95%以上である。
図1は、本発明のフェライト焼結磁石のCaについてEPMAによって面分析した結果を示す。図において、濃淡が大きく3つに分かれており、薄い部分(白色部分)はCa濃度が最も高い部分であり、濃い部分(黒色部分)はCa濃度が最も低い部分であり、両者の中間の部分(灰色部分)はCa濃度がそれらの間の濃度である。
(i)焼結磁石の断面写真と、そのEPMAによる元素分析結果から、第一のフェライト化合物相と第二のフェライト化合物相とを特定し、各化合物相の面積割合を求める方法。
(ii)2種類のフェライト仮焼体の混合比率と混合後のフェライト仮焼体混合物の組成(計算値)との関係を求めておき、焼結体の組成の実測値から体積比率を求める。
(iii)振動試料型磁力計(VSM)によるσ- T曲線から求める方法。
(i)フェライト焼結磁石全体の組成
本発明のフェライト焼結磁石は、焼結磁石全体として前記Sr、La、Ca、Ba、Fe及びCoの組成比が、
一般式:Sr1-x-a-bLaxCaaBabFe2n-yCoy
(ただし、Sr、La、Ca、Ba、Fe及びCoの原子比率を表わすx、a、b及びy並びにモル比を表わすnが、
0.1≦x≦0.5、
0.04≦a≦0.5、
0≦b≦0.2、
0.2≦1-x-a-b、
0.05≦y≦0.3、及び
4≦n≦6
を満足する数値である。)により表わされるのが好ましい。
0.2≦x≦0.4、
0.1≦a≦0.4、
0≦b≦0.1、
0.3≦1-x-a-b、
0.1≦y≦0.3、及び
4.2≦n≦5.7
を満足する数値であるのがより好ましい。
前記第一のフェライト化合物相のSr、La、Fe及びCoの組成比は、
一般式:Sr1-x'Lax'Fe2n'-y'Coy'
(ただし、Sr、La、Fe及びCoの原子比率を表わすx'及びy'並びにモル比を表わすn'が、
0.05≦x'≦0.3、
0.05≦y'≦0.3、及び
5≦n'≦6
を満足する数値である。)により表わされるのが好ましい。
本発明のフェライト焼結磁石において、前記第二のフェライト化合物相のCa、La、(Ba+Sr)、Fe及びCoの組成比は、(Ba+Sr)をA元素としたとき、
一般式:Ca1-x''-cLax''AcFe2n''-y''Coy''
(ただし、Ca、La、A元素、Fe及びCoの原子比率を表わすx''、c及びy''並びにモル比を表わすn''が、
0.4≦x''≦0.6、
0≦c≦0.2、
0<y''≦0.2、及び
4≦n''≦6
を満足する数値である。)により表わされるのが好ましい。
本発明において「フェライト」とは、二価の陽イオン金属の酸化物と三価の鉄の酸化物とが作る化合物の総称である。
本発明のフェライト焼結磁石は、SrLaCoフェライト仮焼体及びCaLaCoフェライト仮焼体を、SrLaCoフェライト仮焼体及びCaLaCoフェライト仮焼体の合計100質量%に対して、CaLaCoフェライト仮焼体の混合比率が10質量%以上50質量%未満となるように混合し、粉砕、成形及び焼成することにより製造する。
SrLaCoフェライト仮焼体は、Sr、La、Fe及びCoの組成比が、
一般式:Sr1-x'Lax'Fe2n'-y'Coy'
(ただし、Sr、La、Fe及びCoの原子比率を表わすx'及びy'並びにモル比を表わすn'が、
0.05≦x'≦0.3、
0.05≦y'≦0.3、及び
5≦n'≦6
を満足する数値である。)で表されるのが好ましい。
一般式:Ca1-x''-cLax''AcFe2n''-y''Coy''
(ただし、Ca、La、A元素、Fe及びCoの原子比率を表わすx''、c及びy''並びにモル比を表わすn''が、
0.4≦x''≦0.6、
0≦c≦0.2、
0<y''≦0.2、及び
4≦n''≦6
を満足する数値である。)で表されるのが好ましい。
SrLaCoフェライト仮焼体及びCaLaCoフェライト仮焼体は、上述した各特許文献に記載された手法により準備することができる。以下に好ましい準備工程の例を示す。
上記の準備工程によって得られたSrLaCoフェライト仮焼体及びCaLaCoフェライト仮焼体を、SrLaCoフェライト仮焼体及びCaLaCoフェライト仮焼体の合計100質量%に対して、CaLaCoフェライト仮焼体の混合比率が10質量%以上50質量%未満となるように混合し、フェライト仮焼体混合物を得る。混合工程は、公知の混合方法を採用することができる。また、例えば、CaLaCoフェライト焼結磁石を製造した後の設備(ライン)でSrLaCoフェライト焼結磁石を製造することによっても混合が可能である。いわゆる「コンタミ」を利用して混合する。この場合は、どの工程でどの程度の量が混入するかを予め確認しておくのが好ましい。SrLaCoフェライト焼結磁石とCaLaCoフェライト焼結磁石を異なる設備(ライン)で製造できない場合は有効な手段となる。
前記フェライト仮焼体混合物を、振動ミル、ボールミル、アトライター等によって粉砕し粉砕粉とする。粉砕粉は平均粒径0.4〜0.8μm程度(空気透過法)とするのが好ましい。粉砕工程は、乾式粉砕及び湿式粉砕のいずれでもよいが、両者を組み合わせて行うのが好ましい。
前記スラリーは、含まれる溶媒を除去しながら、磁界中又は無磁界中でプレス成形する。磁界中でプレス成形することにより、粉末粒子の結晶方位を整列(配向)させる。磁界中プレス成形によって、磁石特性を飛躍的に向上させることができる。さらに、配向性を向上させるために、分散剤及び/又は潤滑剤をスラリー100質量%に対して0.01〜1質量%加えてもよい。また成形前にスラリーを必要に応じて濃縮してもよい。濃縮は遠心分離、フィルタープレス等により行うことができる。
プレス成形により得られた成形体は、必要に応じて脱脂を施した後、焼成する。焼成は、電気炉、ガス炉等を用いて行う。
[SrLaCoフェライト仮焼体の準備]
組成式:Sr1-x'Lax'Fe2n'-y'Coy'において、x'=0.2、y'=0.15及びn'=5.8となるようにSrCO3粉末、La(OH)3粉末、Fe2O3粉末及びCo3O4粉末を配合し、この配合粉末100質量%に対して0.1質量%のH3BO3を添加し混合原料粉末を得た。この混合原料粉末に水を添加して湿式ボールミルで4時間混合し、乾燥して整粒した後、大気中において1250℃で3時間仮焼し、得られた仮焼体をハンマーミルで粗粉砕してSrLaCoフェライト仮焼体の粗粉砕粉を準備した。
組成式:Ca1-x''-cLax''AcFe2n''-y''Coy''において、x''=0.5、c=0、y''=0.2及びn''=5.2となるようにCaCO3粉末、La(OH)3粉末、Fe2O3粉末及びCo3O4粉末を配合し、この配合粉末100質量%に対して0.1質量%のH3BO3を添加し混合原料粉末を得た。この混合原料粉末に水を添加して湿式ボールミルで4時間混合し、乾燥して整粒した後、大気中において1250℃で3時間仮焼し、得られた仮焼体をハンマーミルで粗粉砕してCaLaCoフェライト仮焼体の粗粉砕粉を準備した。
得られたSrLaCoフェライト仮焼体及びCaLaCoフェライト仮焼体を70:30の質量比で混合し、フェライト仮焼体混合物100質量%に対して0.6質量%のSiO2粉末及びCaO換算で0.7質量%のCaCO3粉末を混合し、水を添加して湿式ボールミルで空気透過法による平均粒度が0.6μmになるまで微粉砕しスラリーを得た。この微粉砕スラリーを、加圧方向と磁場方向とが平行になるように約1 Tの磁場をかけながら、約50 MPaの圧力をかけ水を除去しながら成形した。得られた成形体を大気中で1200℃で1時間焼成しフェライト焼結磁石を得た。
得られたフェライト焼結磁石の各元素の面分析を、EPMA装置(島津製作所製EPMA−1610)を用いて、加速電圧15 kV、ビーム電流30 nA、照射時間3 msec/pointの条件で行い、Sr、Ca、La、Fe、Si、Co及びO(酸素)の各元素の濃度分布を分析した。Sr、Ca、Si及び反射電子線像の結果を図3に示す。
得られたフェライト焼結磁石について、熱磁気天秤を用いて、室温から500℃まで20℃/minの速度で昇温しTG曲線を求めた。熱磁気天秤1(Thermomagnetic Analysis)は、図4に示すように、熱天秤2(Thermogravimetric Analysis:TG、Mettler Toledo社製TGA/SDTA 851e)に永久磁石3,3'を取付けたものであり、サンプル4に付与した磁界A(10〜15 mT)によってサンプル4中の強磁性相に作用する磁気的な吸引力FをTGの重量値として検出するものである。熱源5によってサンプル4を昇温させながらTGを測定し、強磁性から常磁性への変化に伴って磁気的な吸引力が作用しなくなる温度を検出することにより、サンプル4中の強磁性相のキュリー点を求めることができる。なお、本発明のフェライト焼結磁石においては、上述の昇温範囲では化学反応による相・組織変化は起こらないので、サンプル中の強磁性相、すなわち、第一のフェライト化合物相及び第二のフェライト化合物相のキュリー点のみを求めることができる。
[SrLaCoフェライト仮焼体の準備]
組成式:Sr1-x'Lax'Fe2n'-y'Coy'において、1-x'、x'、y'及びn'が表1のS-1、S-2及びS-3の各組成となるようにSrCO3粉末、La(OH)3粉末、Fe2O3粉末及びCo3O4粉末を配合し、この配合粉末100質量%に対して0.1質量%のH3BO3を添加し混合原料粉末を得た。この混合原料粉末に水を添加して湿式ボールミルで4時間混合し、乾燥して整粒した後、大気中において1250℃で3時間仮焼し、得られた仮焼体をハンマーミルで粗粉砕してS-1、S-2及びS-3の各組成を有するSrLaCoフェライト仮焼体の粗粉砕粉を準備した。
組成式:Ca1-x''-cLax''AcFe2n''-y''Coy''(c=0)において、1-x''-c、x''、y''及びn''が表2のC-1及びC-2の各組成となるようにCaCO3粉末、La(OH)3粉末、Fe2O3粉末及びCo3O4粉末を配合し、この配合粉末100質量%に対して0.1質量%のH3BO3を添加し混合原料粉末を得た。この混合原料粉末に水を添加して湿式ボールミルで4時間混合し、乾燥して整粒した後、大気中において1250℃で3時間仮焼し、得られた仮焼体をハンマーミルで粗粉砕してC-1及びC-2の各組成を有するCaLaCoフェライト仮焼体の粗粉砕粉を準備した。
得られた各SrLaCoフェライト仮焼体及びCaLaCoフェライト仮焼体を、表3に示すようにCaLaCoフェライト仮焼体の混合比率が0質量%、10質量%、20質量%、30質量%、40質量%、50質量%、70質量%、90質量%及び100質量%(第一のフェライト化合物相及び第二のフェライト化合物相の体積比率が100:0、90:10、80:20、70:30、60:40、50:50、30:70、10:90及び0:100に相当)となるように混合し、表4に示す組成のフェライト仮焼体混合物を作製した。各フェライト仮焼体混合物100質量%に対して0.6質量%のSiO2粉末及びCaO換算で0.7質量%のCaCO3粉末を混合し、水を添加して湿式ボールミルで空気透過法による平均粒度が0.6μmになるまで微粉砕しスラリーを得た。この微粉砕スラリーを、加圧方向と磁場方向とが平行になるように約1 Tの磁場をかけながら、約50 MPaの圧力をかけ水を除去しながら成形した。得られた成形体を大気中で1200℃で1時間焼成し、フェライト焼結磁石を得た。
得られたフェライト焼結磁石の磁石特性を表5並びに図6、図7及び図8に示す。図6、図7及び図8は、いずれも混合したCaLaCoフェライト仮焼体の混合比率(質量%)に対して、それぞれHcJ(図6)、Br(図7)及びHk/HcJ(図8)をプロットしたグラフである。なお、磁石特性は、焼結体を加工後、B-Hトレーサーを用いて室温(約23℃)で測定した。Hk/HcJにおけるHkは、J(磁化の大きさ)−H(磁界の強さ)曲線の第2象限において、Jの値が0.95BrとなるときのHの値である。
図6から明らかなように、Co含有量(y')が0.10〜0.20の範囲にあるSrLaCoフェライト仮焼体(No.S-1〜S-3の仮焼体)を用いた場合、CaLaCoフェライト仮焼体の混合比率が0質量%(すなわち、SrLaCoフェライト焼結磁石)におけるHcJと、混合比率が100質量%(すなわち、CaLaCoフェライト焼結磁石)におけるHcJとを結ぶ直線に対して、混合比率10質量%以上50質量%未満の範囲でHcJが高くなっており、特に20〜40質量%でより高いHcJが得られ、30質量%近傍で最も高いHcJが得られた。さらに、SrLaCoフェライト仮焼体のCo含有量(y')が0.15〜0.20の範囲にあり、CaLaCoフェライト仮焼体のCo含有量(y'')が0.20の場合(S-2/C-1、S-3/C-1の組み合わせ)、混合比率20〜40質量%の範囲のフェライト焼結磁石は、混合比率0質量%のフェライト焼結磁石(SrLaCoフェライト焼結磁石)よりも高いHcJを有していた。また、高いHcJを得るためには、Co含有量が0.10≦y''≦0.20、特に好ましくは0.10<y''≦0.20の範囲にあるCaLaCoフェライト仮焼体を使用するのが好ましいことが分かった。
図7から明らかなように、Co含有量(y')が0.10〜0.20の範囲にあるSrLaCoフェライト仮焼体(No.S-1〜S-3の仮焼体)を用いた場合、混合比率が0質量%におけるBrと、混合比率が100質量%におけるBrとを結ぶ直線に対して、CaLaCoフェライト仮焼体の混合比率10質量%以上50質量%未満の範囲でBrが向上した。
図8から明らかなように、全体的に混合比率0質量%及び100質量%のHk/HcJを結ぶ直線に対して、CaLaCoフェライト仮焼体の混合比率10質量%以上50質量%未満の範囲でHk/HcJが向上した。Co含有量(y')が0.10のSrLaCoフェライト仮焼体(No.S-1の仮焼体)を用いた場合は、混合比率10〜30質量%の範囲でHk/HcJが若干低下しているものの、93%以上の高いHk/HcJを有していた。
得られたフェライト焼結磁石のキュリー温度を表5並びに図9及び図10に示す。キュリー温度は実施例1と同様な方法で測定した。図9はCaLaCoフェライト仮焼体の混合比率(質量%)に対して第一のキュリー温度(Tc1)をプロットしたグラフであり、図10はCaLaCoフェライト仮焼体の混合比率(質量%)に対して第二のキュリー温度(Tc2)をプロットしたグラフである。
得られたフェライト焼結磁石の成分分析結果を表6に示し、組成を原子比率及びモル比に換算して表した結果を表7に示す。成分分析は、ICP発光分光分析装置(島津製作所製ICPV-1017)にて行った。
試料No.9、10、11、13及び15のフェライト焼結磁石のEPMAによる各元素の面分析を実施例1同じ装置を用いて同じ条件で行った。前記各試料は、組成式:Sr1-x'Lax'Fe2n'-y'Coy'において、x'=0.2、y'=0.15、n'=5.8の組成のSrLaCoフェライト仮焼体(仮焼体No.S-2)と、組成式:Ca1-x''-cLax''AcFe2n''-y''Coy''において、x''=0.5、c=0、y''=0.2、n''=4.8の組成のCaLaCoフェライト仮焼体(仮焼体No.C-1)とを、CaLaCoフェライト仮焼体の混合比率がそれぞれ100質量%、0質量%、10質量%、30質量%及び50質量%となるように混合して得られたフェライト焼結磁石である。試料No.10、11、15及び9の結果をそれぞれ図11〜図14に示す。なお、試料No.13(混合比率30質量%)は実施例1で作製したフェライト焼結磁石と同じものであり、そのEPMAによる各元素の面分析の結果は実施例1の結果(図3)を参照した。
試料No.9〜17のBr及びHcJの温度係数(-40〜20℃及び20〜100℃)を図15及び図16に示す。図15は、CaLaCoフェライト仮焼体の混合比率に対してBrの温度係数(縦軸左)及びBr(縦軸右)をプロットしたものであり、図16は、CaLaCoフェライト仮焼体の混合比率に対して、縦軸左にHcJの温度係数(縦軸左)及びHcJ(縦軸右)をプロットしたものである。
2 熱天秤
3、3’ 永久磁石
4 サンプル
5 熱源
Claims (16)
- Sr、La、Fe及びCoを含有し440〜455℃にキュリー温度が存在する第一の粒子状のフェライト化合物相と、
Ca、La、Fe及びCoを含有し420℃以上440℃未満にキュリー温度が存在する第二の粒子状のフェライト化合物相とを有するフェライト焼結磁石であって、
前記第一の粒子状のフェライト化合物相の体積比率が50%を超え90%以下、前記第二の粒子状のフェライト化合物相の体積比率が10%以上50%未満であり、両体積比率の和が95%以上であることを特徴とするフェライト焼結磁石。 - 請求項1に記載のフェライト焼結磁石において、前記第一の粒子状のフェライト化合物相の体積比率が60〜80%、前記第二の粒子状のフェライト化合物相の体積比率が20〜40%であり、両体積比率の和が95%以上であることを特徴とするフェライト焼結磁石。
- 請求項1又は2に記載のフェライト焼結磁石において、前記第二の粒子状のフェライト化合物相に、さらにBa及び/又はSrを含有することを特徴とするフェライト焼結磁石。
- 請求項3に記載のフェライト焼結磁石において、前記Sr、La、Ca、Ba、Fe及びCoの組成比が、一般式:
Sr1-x-a-bLaxCaaBabFe2n-yCoy
(ただし、Sr、La、Ca、Ba、Fe及びCoの原子比率を表わすx、a、b及びy並びにモル比を表わすnが、
0.1≦x≦0.5、
0.04≦a≦0.5、
0≦b≦0.2、
0.2≦1-x-a-b、
0.05≦y≦0.3、及び
4≦n≦6
を満足する数値である。)により表わされることを特徴とするフェライト焼結磁石。 - 請求項4に記載のフェライト焼結磁石において、前記Sr、La、Ca、Ba、Fe及びCoの原子比率を表わすx、a、b及びy並びにモル比を表わすnが、
0.2≦x≦0.4、
0.1≦a≦0.4、
0≦b≦0.1、
0.3≦1-x-a-b、
0.1≦y≦0.3、及び
4.2≦n≦5.7
を満足する数値であることを特徴とするフェライト焼結磁石。 - 請求項1〜5のいずれかに記載のフェライト焼結磁石において、前記第一の粒子状のフェライト化合物相のSr、La、Fe及びCoの組成比が、一般式:
Sr1-x'Lax'Fe2n'-y'Coy'
(ただし、Sr、La、Fe及びCoの原子比率を表わすx'及びy'並びにモル比を表わすn'が、
0.05≦x'≦0.3、
0.05≦y'≦0.3、及び
5≦n'≦6
を満足する数値である。)により表わされることを特徴とするフェライト焼結磁石。 - 請求項6に記載のフェライト焼結磁石において、前記第一の粒子状のフェライト化合物相のCoの原子比率を表わすy'が、
0.1≦y'≦0.2
を満足する数値であることを特徴とするフェライト焼結磁石。 - 請求項3〜7のいずれかに記載のフェライト焼結磁石において、前記第二の粒子状のフェライト化合物相のCa、La、(Ba+Sr)、Fe及びCoの組成比が、(Ba+Sr)をA元素としたとき、一般式:
Ca1-x''-cLax''AcFe2n''-y''Coy''
(ただし、Ca、La、A元素、Fe及びCoの原子比率を表わすx''、c及びy''並びにモル比を表わすn''が、
0.4≦x''≦0.6、
0≦c≦0.2、
0<y''≦0.2、及び
4≦n''≦6
を満足する数値である。)により表わされることを特徴とするフェライト焼結磁石。 - 請求項8に記載のフェライト焼結磁石において、前記第二の粒子状のフェライト化合物相のCoの原子比率を表わすy''が、
0.1≦y''≦0.2
を満足する数値であることを特徴とするフェライト焼結磁石。 - 請求項8に記載のフェライト焼結磁石において、前記第二の粒子状のフェライト化合物相のCoの原子比率を表わすy''が、
0.1<y''≦0.2
を満足する数値であることを特徴とするフェライト焼結磁石。 - Sr、La、Fe及びCoの組成比が、一般式:Sr1-x'Lax'Fe2n'-y'Coy'(ただし、Sr、La、Fe及びCoの原子比率を表わすx'及びy'並びにモル比を表わすn'が、0.05≦x'≦0.3、0.05≦y'≦0.3、及び5≦n'≦6を満足する数値である。)で表される第一のフェライト仮焼体、及びCa、La、(Ba+Sr)、Fe及びCoの組成比が、(Ba+Sr)をA元素としたとき、一般式:Ca1-x''-cLax''AcFe2n''-y''Coy''(ただし、Ca、La、A元素、Fe及びCoの原子比率を表わすx''、c及びy''並びにモル比を表わすn''が、0.4≦x''≦0.6、0≦c≦0.2、0<y''≦0.2、及び4≦n''≦6を満足する数値である。)で表される第二のフェライト仮焼体を、第一のフェライト仮焼体及び第二のフェライト仮焼体の合計100質量%に対して、第二のフェライト仮焼体の混合比率が10質量%以上50質量%未満となるように混合し、フェライト仮焼体混合物を得る混合工程、
前記フェライト仮焼体混合物を粉砕し、粉末を得る粉砕工程、
前記粉末を成形し、成形体を得る成形工程、及び
成形体を焼成し、焼結体を得る焼成工程
を含むことを特徴とするフェライト焼結磁石の製造方法。 - 請求項11に記載のフェライト焼結磁石の製造方法において、前記第一のフェライト仮焼体及び前記第二のフェライト仮焼体を、前記第二のフェライト仮焼体の混合比率が20〜40質量%となるように混合することを特徴とするフェライト焼結磁石の製造方法。
- 請求項11又は12に記載のフェライト焼結磁石の製造方法において、前記第一のフェライト仮焼体におけるCoの原子比率を表わすy'が、
0.1≦y'≦0.2
を満足する数値であることを特徴とするフェライト焼結磁石の製造方法。 - 請求項11〜13のいずれかに記載のフェライト焼結磁石の製造方法において、前記第二のフェライト仮焼体におけるCoの原子比率を表わすy''が、
0.1≦y''≦0.2
を満足する数値であることを特徴とするフェライト焼結磁石の製造方法。 - 請求項14に記載のフェライト焼結磁石の製造方法において、前記第二のフェライト仮焼体におけるCoの原子比率を表わすy''が、
0.1<y''≦0.2
を満足する数値であることを特徴とするフェライト焼結磁石の製造方法。 - 請求項11〜15のいずれかに記載のフェライト焼結磁石の製造方法において、前記フェライト焼結磁石のCa、La、Sr、Ba、Fe及びCoの組成比が、一般式:
Sr1-x-a-bLaxCaaBabFe2n-yCoy
(ただし、Sr、La、Ca、Ba、Fe及びCoの原子比率を表わすx、a、b及びy並びにモル比を表わすnが、
0.1≦x≦0.5、
0.04≦a≦0.5、
0≦b≦0.2、
0.2≦1-x-a-b、
0.05≦y≦0.3、及び
4≦n≦6
を満足する数値である。)により表わされることを特徴とするフェライト焼結磁石の製造方法。
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