JP2012003481A - 搬送車及び判定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、誘導線からの逸脱を早期に検出する搬送車及び判定方法を提供する。
【解決手段】誘導テープ2に対するガイド偏差が走行方向前側に配置したガイドセンサ14aにより検出される。搬送車1の制御部15は、検出したガイド偏差が略零となるよう転舵部131a、131b夫々の転舵角度を制御し、搬送車1は誘導テープ2に沿って搬送する。搬送車1の走行方向左側又は右側が障害物3に衝突した場合、搬送車1が障害物3との接触点を略中心とし、床面を略回転面として回転する。制御部15は、回転に伴って走行方向後側に配置されたガイドセンサ14bが誘導テープ2を検出しなくなった場合、誘導テープ2から逸脱したと判定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、誘導線からの逸脱を検出する搬送車及び判定方法に関する。
近年の無人化を指向する先端工場には、無人の搬送車が導入されてきている。例えば、磁気誘導方式の搬送車の場合、磁気テープからなる誘導テープが誘導線として床面に貼設される。搬送車は、台車の走行方向前側に備えられた磁気センサにより、誘導テープが発生する磁気を検出することで、誘導線に対する位置偏差を走行中に随時取得する。そして、搬送車は、取得した位置偏差に基づいて転舵角度の制御量を求め、位置偏差が略零になるようフィードバック制御することにより、誘導テープに沿って搬送する(例えば特許文献1参照)。
図17は、従来技術の搬送車のハードウェア各部を示す模式的平面図である。図17中白抜矢印は、搬送車の走行方向を示す。搬送車100は、底面の4隅に自在キャスタ120、120、…が配された略矩形状の台車110を備える。台車110の走行方向前側の底面には、ガイドセンサ140が設けられている。ガイドセンサ140は、搬送車100の走行方向と交差する台車110の幅方向の略直線上に複数の磁気素子が間隙を有して配列された磁気センサアレイである。搬送車100が走行する床面には、誘導テープ300が誘導線として貼設されている。
ガイドセンサ140は、各磁気素子により誘導テープ300が発する磁気を検出することで、誘導テープ300を検出する。そして、ガイドセンサ140は、幅方向略中央と、検出した誘導テープ300の幅方向略中央との距離をガイド偏差として出力する。搬送車100は、ガイドセンサ140が誘導テープ300を検出している場合、走行方向左側及び右側に配置された駆動車輪130a、130b夫々を駆動して走行する。また、搬送車100は、ガイドセンサ140が出力するガイド偏差が略零になるよう駆動車輪130a、130b夫々を転舵する。これにより、搬送車100は、誘導テープ300に沿って搬送する。
図18は、障害物に衝突した従来技術の搬送車を説明するための説明図である。図中黒塗丸印は、台車110及び障害物300の接触点を示す。搬送車100の幅方向略中央から走行方向左側又は右側に位置した障害物300が台車110の前縁に衝突した場合、台車110及び障害物300の接触点を略中心として台車110が回転する。台車110の回転に伴って、ガイドセンサ140の略直下から誘導テープ300が離れる。搬送車100は、ガイドセンサ140が誘導テープ300を検出しなくなった場合、駆動車輪130a、130b夫々の駆動を停止する。そして搬送車100は、走行方向が誘導テープ300に対して角度θa傾いた状態で搬送を中断する。
特開2008−52324号公報
しかしながら、従来技術の搬送車では、走行方向左側又は右側が障害物に衝突した場合に走行方向前側に配置されたガイドセンサが誘導線(誘導テープ)から離れるまで誘導線を検出し続け、誘導線から逸脱したと早期に判定することが困難であった。
本願は、斯かる事情に鑑みてなされたものである。その目的は、誘導線から逸脱したと判定する判定部を備えることにより、走行方向左側又は右側が障害物に衝突して搬送車が誘導線から逸脱した場合、誘導線から逸脱したと早期に判定することが可能となる搬送車及び判定方法を提供することにある。
本願に開示する搬送車は、走行方向前側に配置してあり、路面に設定してある誘導線を検出する一の誘導線検出部を備え、該一の誘導線検出部により検出した誘導線に沿って搬送する搬送車において、走行方向後側に配置してあり、前記誘導線を検出する他の誘導線検出部と、該他の誘導線検出部により前記誘導線を検出しない場合、前記誘導線から逸脱したと判定する判定部とを備える。
本願にあっては、誘導線に対するガイド偏差が走行方向前側に配置した誘導線検出部により検出される。搬送車は、検出したガイド偏差に基づいて誘導線に沿って搬送する。搬送車の走行方向左側又は右側が障害物に衝突した場合、搬送車が障害物との接触点を略中心とし、床面を略回転面として回転する。搬送車は、回転に伴って走行方向後側に配置された誘導線検出部が誘導線を検出しなくなった場合、誘導線から逸脱したと判定する。
本願に開示する搬送車は、走行方向左側及び右側夫々に配置してある2つの駆動車輪を備え、路面に設定してある誘導線に沿って搬送する搬送車において、前記2つの駆動車輪の回転数差を検出する回転数差検出部と、該回転数差検出部により検出した回転数差が所定回転数差を超えた場合、前記誘導線から逸脱したと判定する判定部とを備える。
本願にあっては、搬送車の走行方向左側又は右側に障害物が衝突して搬送車が回転した場合、2つの駆動車輪に回転数差が生じる。搬送車は、回転数差が所定回転数差を超えた場合、誘導線から逸脱したと判定する。
本願に開示する搬送車は、前記2つの駆動車輪のうち、少なくとも一の駆動車輪の回転数を検出する回転数検出部を更に備え、前記判定部は、前記回転数差検出部により検出した回転数差が所定回転数差を超え、かつ前記回転数検出部により検出した回転数が所定回転数を超えた場合、前記誘導線から逸脱したと判定する。
本願にあっては、誘導線に沿って左右に旋回している場合又は搬送車が障害物と接触して回転した場合に、走行方向左側及び右側夫々に配置された2つの駆動車輪に回転数差が生じる。搬送車が障害物と接触して回転した場合には、駆動車輪の空転により駆動車輪の回転数が増大する。搬送車は、2つの駆動車輪の回転数差が所定回転数差を超えた状態で、更に駆動車輪の回転数が所定回転数を超えた場合に、誘導線から逸脱したと判定する。
本願に開示する搬送車は、走行方向左側及び右側夫々に配置してある2つの駆動車輪を備え、路面に設定してある誘導線に沿って搬送する搬送車において、前記2つの駆動車輪のうち、少なくとも一の駆動車輪の回転数を検出する回転数検出部と、該回転数検出部により検出した回転数が所定回転数を超えた場合、前記誘導線から逸脱したと判定する判定部とを備える。
本願にあっては、搬送車が障害物と接触して回転した場合、走行方向左側及び右側に配置された駆動車輪のうち、少なくも一の駆動車輪が空転し、回転数が増大する。搬送車は、駆動車輪の回転数が所定回転数を超えた場合に、誘導線から逸脱したと判定する。
本願に開示する搬送車は、路面に設定してある誘導線を検出する誘導線検出部を備え、前記誘導線に沿って搬送すべく転舵車輪を転舵する搬送車において、前記転舵車輪の転舵角度を検出する転舵角度検出部と、該転舵角度検出部により検出した転舵角度が所定転舵角度を超えた場合、前記誘導線から逸脱したと判定する判定部とを備える。
本願にあっては、搬送車が障害物と衝突して回転した場合、誘導線に沿って搬送車が旋回している場合と比較して、転舵車輪の転舵角度が増大する。搬送車は、転舵角度が所定転舵角度を超えた場合に、誘導線から逸脱したと判定する。
本願に開示する搬送車は、走行方向の反転を検出する反転検出部を更に備え、前記判定部は、前記反転検出部により前記反転を検出した場合、前記誘導線から逸脱したか否かの判定を所定時間禁止する。
本願にあっては、走行方向が反転した場合、搬送車に備えられた自在キャスタの転舵軸が回転し、搬送車の走行方向が左右に振れる。これにより、誘導線からの逸脱の有無に関係なく、走行方向左側及び右側の駆動車輪に生じる回転数差、各駆動車輪の回転数及び転舵車輪の転舵角度等が変動することがある。搬送車は、走行方向が反転した時点から所定時間を経過するまでを走行方向の左右の振れが生じる期間とし、誘導線から逸脱したか否かを判定しない。
本願に開示する搬送車は、制御部を備え、路面に設定してある誘導線に沿って搬送する搬送車が前記誘導線から逸脱したか否かを判定する判定方法において、前記搬送車の走行方向左側及び右側夫々に配置してある2つの駆動車輪の回転数差を前記制御部により検出し、検出した回転数差が所定回転数差を超えた場合、前記誘導線から逸脱したと前記制御部により判定する。
本願にあっては、搬送車の走行方向左側又は右側に障害物が衝突して搬送車が回転した場合、走行方向左側又は右側に配置された駆動車輪が空転し、2つの駆動車輪に回転数差が生じる。搬送車は、回転数差が所定回転数差を超えた場合、誘導線から逸脱したと判定する。
当該装置の一観点によれば、誘導線からの逸脱を検出する逸脱検出部を備えることにより、走行方向左側又は右側が障害物に衝突して搬送車が誘導線から逸脱した場合、誘導線から逸脱したと早期に判定することが可能となる。
実施の形態1に係る搬送車のハードウェア各部を示す模式的平面図である。 実施の形態1に係る制御部の内部ハードウェア及び制御部に接続されるハードウェアを示すブロック図である。 障害物に衝突した実施の形態1に係る搬送車を説明するための説明図である。 実施の形態1に係る搬送処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る逸脱判定処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る制御部の内部ハードウェア及び制御部に接続されるハードウェアを示すブロック図である。 実施の形態2に係る逸脱判定処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る搬送車のハードウェア各部を示す模式的平面図である。 実施の形態3に係る逸脱判定処理の手順を示すフローチャートである。 カーブを描く誘導テープに沿って搬送し、停止する搬送車を説明するための説明図である。 実施の形態4に係る制御部の内部ハードウェア及び制御部に接続されるハードウェアを示すブロック図である。 実施の形態4に係る自在キャスタを示す模式的側面図である。 障害物に衝突した実施の形態4に係る搬送車を説明するための説明図である。 実施の形態4に係る搬送処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態4に係る逸脱判定処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態5に係る制御部の内部ハードウェア及び制御部に接続されるハードウェアを示すブロック図である。 従来技術の搬送車のハードウェア各部を示す模式的平面図である。 障害物に衝突した従来技術の搬送車を説明するための説明図である。
実施の形態1
以下、実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。本願に係る搬送車は、路面に設定された誘導線に沿って走行し、搬送物を搬送する。搬送車には、磁気誘導方式、光学誘導方式及び電磁誘導方式等の誘導方式が用いられる。磁気誘導方式は、路面に貼設された磁気テープ又は路面に埋設された磁性部材が発生する磁気を検出する。光誘導方式は、路面に貼設された反射テープ又は路面に埋設された反射部材により反射された光を検出する。電磁誘導方式は、路面に埋設され、高周波電流が流れる電線が発生する磁場を検出する。本実施の形態では、磁気誘導方式を用いた搬送車を例に挙げて説明する。
図1は、実施の形態1に係る搬送車のハードウェア各部を示す模式的平面図である。図1中白抜矢印は、搬送車の前方を示し、搬送車が前進している場合には走行方向となる。搬送車は、底面の4隅に自在キャスタ12、12、…が配された略矩形状の台車11を備える。台車11の前端及び後端近傍夫々の底面には、台車11の前後方向に向かい合うガイドセンサ(誘導線検出部)14a、14bが設けられている。ガイドセンサ14a、14b夫々は、搬送車の走行方向と交差する台車11の幅方向の略直線上に複数の磁気素子が間隙を有して配列された磁気センサアレイである。床面には、磁気テープ等の誘導テープ2が搬送車1の搬送経路を示す誘導線として貼設されている。
ガイドセンサ14a、14b夫々は、各磁気素子により誘導テープ2が発する磁気を検出する。そして、ガイドセンサ14a、14b夫々は、検出した誘導テープ2の幅方向中央位置から、ガイドセンサ14a、14b夫々の幅方向中央位置までの距離をガイド偏差として出力する。台車11は、走行方向左側及び右側に離間し、搬送車1を走行させる駆動車輪13a、13bを備える。駆動車輪13a、駆動車輪13b夫々は、搬送車1を転舵する転舵車輪としても機能する。
台車11には、駆動車輪13a、13b夫々の転舵軸を回転させて転舵角度を変更するモータ等の転舵部131a、131bを備える。台車11の上面には、ガイドセンサ14a、14bが出力するガイド偏差夫々に基づいて駆動車輪13a、13b夫々の転舵角度を制御する制御部15を備える。制御部15は、ガイドセンサ14a、14b夫々が出力するガイド偏差に基づいて、転舵部131a、131bの各転舵角度をフィードバック制御する。制御部15は、ガイドセンサ14a、14b夫々が出力するガイド偏差が略零となるように駆動車輪13a、13b夫々を転舵する。
これにより、誘導テープ2の幅方向中央がガイドセンサ14a、14b夫々の幅方向略中央の直下を通過するよう駆動車輪13a、13b夫々が転舵され、誘導テープ2に沿って搬送車1が走行する。また、台車11は、ランプ、LED( Light Emitting Diode )及び液晶パネル等からなる報知部16を備える。報知部16は、誘導テープ2に沿って搬送している搬送車1が誘導テープ2から逸脱した場合に、点灯、点滅又は警告表示等を行うことにより、逸脱したことを報知する。
図2は、実施の形態1に係る制御部15の内部ハードウェア及び制御部15に接続されるハードウェアを示すブロック図である。駆動車輪13a、13b夫々は、回転駆動させるためのホイールモータである駆動部132a、132bを内蔵する。制御部15は、CPU150( Central Processing Unit )と、ROM( Read-Only Memory )151と、RAM( Random-Access Memory )152と、操作部153と、インターフェース部154とを備える。操作部153は、スイッチ及びタッチパネル等であり、搬送車1のユーザから操作を受付ける。CPU150は、ROM151に記憶してあるプログラム155をRAM152に読み出して実行することにより、誘導テープ2から逸脱したか否かを判定する判定部として機能する。
CPU150は、バス150aを介してハードウェア各部を制御する。ROM151には、プログラム155を実行する際に必要な各種変数等が予め記憶されている。インターフェース部154は、ガイドセンサ14a、14bが出力するガイド偏差を受付けてCPU150に与える。また、インターフェース部154は、CPU150から受付けた転舵角度を転舵部131a、131bに出力する。インターフェース部154は、CPU150が指示する目標回転数と、前進及び後退等の走行指示とを駆動部132a、132bに出力する。
CPU150は、ガイドセンサ14a、14b夫々が出力する各ガイド偏差に基づいてフィードバック制御量を算出し、転舵部131a、131b夫々の転舵角度を制御する。転舵部131a、131b夫々は、CPU150から与えられた転舵角度を用いて駆動車輪13a、13bを転舵する。駆動部132a、132bは、CPU150から与えられた目標回転数を用いて駆動車輪13a、13bを駆動する。CPU150は、報知部16に報知信号を出力することにより、報知部16に誘導路からの逸脱を報知させる。
図3は、障害物に衝突した実施の形態1に係る搬送車1を説明するための説明図である。図中黒塗丸印は、台車11及び障害物3の接触点を示す。搬送車1の幅方向略中央から走行方向左側又は右側に位置した障害物3が台車11の前縁に衝突した場合、台車11及び障害物3の接触点を略中心とし、床面を回転面として搬送車1が回転する。搬送車1の回転に伴って、ガイドセンサ14bの略直下から誘導テープ2が離れる。搬送車1は、ガイドセンサ14bが誘導テープ2を検出しなくなった場合、誘導テープ2から逸脱したと判定する。そして、搬送車1は、駆動車輪13a、13bを停止して搬送を中断する。
図4は、実施の形態1に係る搬送処理の手順を示すフローチャートである。搬送処理は、搬送車1が誘導テープ2に沿って搬送している場合、プログラム155に従ってCPU150により実行される。CPU150は、搬送車1が誘導テープ2から逸脱したか否かを判定するための後述の逸脱判定処理を実行する(ステップS11)。CPU150は、操作部153から操作を受付ける(ステップS12)。CPU150は、終了操作を受付けたか否かを判定する(ステップS13)。CPU150は、終了操作を受付けていないと判定した場合(ステップS13でNO)、搬送車1が搬送を中断しているか否かを判定する(ステップS14)。
CPU150は、搬送を中断していないと判定した場合(ステップS14でNO)、ステップS11に処理を戻す。CPU150は、中断していると判定した場合(ステップS14でYES)、再開操作を受付けたか否かを判定する(ステップS15)。CPU150は、再開操作を受付けていないと判定した場合(ステップS15でNO)、ステップS11に処理を戻す。CPU150は、再開操作を受付けたと判定した場合(ステップS15でYES)、駆動部132a、132bに目標回転数及び走行指示を与えて搬送を再開させる(ステップS16)。そして、CPU150は、ステップS11に処理を戻す。CPU150は、ステップS13で終了操作を受付けたと判定した場合(ステップS13でYES)、駆動部132a、132bに停止信号を与えて搬送を終了し(ステップS17)、搬送処理を終了する。
図5は、実施の形態1に係る逸脱判定処理の手順を示すフローチャートである。逸脱判定処理は、図4で示した搬送処理のステップS11でCPU150により実行される。CPU150は、ガイドセンサ14a、14b夫々が出力するガイド偏差を取得する(ステップS21)。CPU150は、ガイドセンサ14a、14bのうち、ガイド偏差を出力しておらず、誘導テープ2を検出していないガイドセンサがあるか否かを判定する(ステップS22)。CPU150は、誘導テープ2を検出していないガイドセンサがあると判定した場合(ステップS22でYES)、誘導テープ2から搬送車1が逸脱したと判定する(ステップS23)。
CPU150は、駆動部132a、132b夫々に停止信号を与えて駆動車輪13a、13bの駆動を停止させ、搬送車1の搬送を中断する(ステップS24)。CPU150は、報知部16に報知信号を与えて、逸脱したことを報知し(ステップS25)、逸脱判定処理を終了する。CPU150は、ステップS22で、誘導テープ2を検出していないガイドセンサがないと判定した場合(ステップS22でNO)、逸脱判定処理を終了する。
本実施の形態1では、搬送車1が誘導テープ2から逸脱したと判定し、搬送を中断する場合を示したが、これに限るものではない。例えば、搬送車1は、誘導テープ2から逸脱したと判定した場合、CPU150から駆動部132a、132bに走行方向の反転を指示して所定距離又は所定時間を後退してもよい。搬送車1が再開操作を受付けて搬送を再開する場合を示したが、これに限るものではない。例えば、ガイドセンサ14a、14bが共に誘導テープ2を検出した場合に搬送を再開してもよい。これにより、誘導テープ2から逸脱した搬送車1をユーザ等が誘導テープ2上に移動させた場合、ユーザが再開操作を搬送車1に対して行う手間を省くことが可能となる。
本実施の形態1の搬送車1は、ガイドセンサ14bが誘導テープ2を検出しなくなった時点で、誘導テープ2から逸脱したと判定し、搬送を中断する。これにより、搬送車1は、誘導テープ2から逸脱したことを早期に検出することが可能となる。搬送が中断した時点で搬送車1の走行方向が磁気テープ2に対してなす角度θbは、従来技術の搬送車100の走行方向が誘導テープ300に対してなす角度θaよりも小さくなる(図3及び図17参照)。また、誘導テープ2から逸脱したことを報知部16によりユーザに報知することで、逸脱した搬送車1をユーザが誘導テープ2上に移動させることが可能となる。
実施の形態2
本実施の形態2は、実施の形態1が、ガイドセンサ14a、14bのうち、誘導テープ2を検出していないガイドセンサがある場合に逸脱したと判定するのに対して、駆動車輪13a、13bに生じる回転数差に基づいて判定する。図6は、実施の形態2に係る制御部の内部ハードウェア及び制御部に接続されるハードウェアを示すブロック図である。本実施の形態2に係る搬送車は、実施の形態1に係る搬送車1に回転数検出部133a、133bを更に備え、制御部15の代わりに制御部17を備える。回転数検出部133a、133b夫々は、駆動車輪13a、13bの各車軸が所定角度を前進方向又は後退方向に回転する都度、異なるパルス信号を出力するインクリメンタルエンコーダを含む。
そして、回転数検出部133a、133b夫々は、インクリメンタルエンコーダが出力する単位時間当たりのパルス信号をカウントすることにより、回転数を検出して出力する。制御部17は、回転数検出部133a、133bが接続されたインターフェース部174を備える。また、インターフェース部174には、ガイドセンサ14a、14bと、転舵部131a、131bと、駆動部132a、132bと、報知部16とが接続されている。
制御部17の他の内部ハードウェア各部は、実施の形態1の制御部15と同様であるので符号の相違を記載するに留め、詳細な説明を省略する。制御部17は、CPU170と、プログラム175が記憶してあるROM171と、RAM172と、操作部173とを備える。CPU170は、バス170aを介して内部ハードウェア各部を制御する。インターフェース部174は、回転数検出部133a、133b夫々が出力する駆動車輪13a、13bの各回転数をCPU170に与える。
搬送車1は、図3に示す如く障害物3に走行方向左側が衝突した場合、走行方向左側に位置する駆動車輪13aは、障害物3により走行を妨げられて空転する。空転した駆動車輪13aは、回転数が増大する。また、走行方向右側に位置する駆動車輪13bは、台車11の障害物3により走行を妨げられることなく、走行を継続するため、回転数が略一定となる。これにより、駆動車輪13a、13bには、大きな回転数差が生じる。
また、誘導テープ2に沿って搬送車1が旋回している場合に、駆動車輪13a、13bには、障害物との衝突により台車11が大きく回転した場合に生じる回転数よりも小さな回転数が生じる。障害物との衝突により台車11が回転する場合に生じる回転数差を、予め実験的又は経験的に求め、所定回転数差としてROM171に記憶するとよい。搬送車1は、駆動車輪13a、13bの回転数差がROM171に記憶された所定回転数差を超える場合に、障害物に衝突して誘導テープ2から逸脱したと判定する。制御部17のCPU170は、プログラム175に従って搬送処理を実行する。搬送処理は、図4で示した手順と同様であるので説明を省略する。
図7は、実施の形態2に係る逸脱判定処理の手順を示すフローチャートである。逸脱判定処理は、図4で示した搬送処理のステップS11でCPU170により実行される。CPU170は、回転数検出部133a、133b夫々が出力する駆動車輪13a、13bの各回転数を取得し(ステップS31)、回転数差を算出する(ステップS32)。CPU170は、回転数差が所定回転数差を超えたか否かを判定する(ステップS33)。CPU170は、所定回転数差を超えたと判定した場合(ステップS33でYES)、誘導テープ2から搬送車1が逸脱したと判定する(ステップS34)。CPU170は、搬送を中断し(ステップS35)、逸脱を報知して(ステップS36)、逸脱判定処理を終了する。CPU170は、ステップS33で、所定回転数差を超えていないと判定した場合(ステップS33でNO)、逸脱判定処理を終了する。
本実施の形態2では、駆動車輪13a、13b夫々の回転数を検出する回転数検出部133a、133bを備え、CPU170により回転数差を算出する場合を示したが、これに限るものではない。例えば、駆動車輪13a、13b夫々の車軸を差動ギヤ装置を介して接続し、差動ギヤ装置により検出した回転数差をCPU170に与えてもよい。
本実施の形態2では、障害物との衝突により、一方の駆動車輪が空転して回転数差が所定回転数差を超えた場合に誘導テープ2から逸脱したと判定することにより、早期に判定することが可能となる。
本実施の形態2は以上の如きであり、その他は実施の形態1と同様であるので対応する部分には同一の符号及び処理名を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態3
本実施の形態3は、実施の形態2が回転数差に基づいて逸脱したか否かを判定するのに対して、更に目標回転数差を検出して判定する。図8は、実施の形態3に係る搬送車のハードウェア各部を示す模式的平面図である。搬送車1は、実施の形態1に係る搬送車1に台車11の幅方向に離間して向かい合うガイドセンサ14c、14dを更に備え、制御部15の代わりに制御部18を備える。また、床面には、誘導テープ2を挟んで向かい合う磁気テープからなるクロステープ4、4が貼設してある。クロステープ4、4は、搬送車1の搬送に伴ってガイドセンサ14c、14dが略直上を通過するよう配置される。
そして、搬送車1は、停止操作を受付けた場合、ガイドセンサ14cがクロステープ4を検出した時点で駆動部132aを停止させ、ガイドセンサ14dがクロステープ4を検出した時点で駆動部132bを停止させる。これにより、搬送車1は、クロステープ4、4で設定される停止位置に停止する。停止操作の受付は、操作部173によりユーザから受付けるとよい。また、搬送車1の設けられた図示しない通信部が停止信号を受信して、停止操作を受付けてもよい。本実施の形態3の制御部18が備えるインターフェース部174には、更にガイドセンサ14c、14dが接続される。制御部18が備える図示しないCPUは、プログラムに従って搬送処理を実行する。搬送処理は、図4で示した手順と同様であるので説明を省略する。
図9は、実施の形態3に係る逸脱判定処理の手順を示すフローチャートである。図4で示した搬送処理と同様の処理が制御部18のCPUにより実行される。逸脱判定処理は、図4で示した搬送処理のステップS11で制御部18のCPUにより実行される。CPUは、駆動車輪13a、13bの各回転数を取得し(ステップS41)、回転数差を算出する(ステップS42)。CPUは、回転数差が、制御部18が備える図示しないROMに記憶されている所定回転数差を超えたか否かを判定する(ステップS43)。CPUは、所定回転数差を超えたと判定した場合(ステップS43でYES)、駆動部132a,132bに出力している目標回転数を取得する(ステップS44)。
CPUは、駆動車輪13a、13bの各回転数と、目標回転数との差を目標回転数差として算出する(ステップS45)。CPUは、目標回転数差が、制御部18が備える図示しないROMに記憶されている所定目標回転数差を超えたか否かを判定する(ステップS46)。CPUは、所定目標回転数差を超えたと判定した場合(ステップS46でYES)、誘導テープ2から搬送車1が逸脱したと判定する(ステップS47)。CPUは、搬送車1の搬送を中断する(ステップS48)。CPUは、逸脱を報知し(ステップS49)、逸脱判定処理を終了する。CPUは、ステップS43で、所定回転数差を超えていないと判定した場合(ステップS43でNO)又はステップS46で所定目標回転数差を超えていないと判定した場合(ステップS46でNO)、逸脱判定処理を終了する。
図10は、カーブを描く誘導テープ2に沿って搬送し、停止する搬送車1を説明するための説明図である。図10に示す如く走行方向左側に向かってカーブを描く誘導テープ2に沿って搬送している搬送車1が停止する場合、ガイドセンサ14cは、ガイドセンサ14dよりも先にクロステープ4を検出し、駆動車輪13aが停止する。駆動車輪13aが停止した時点では、ガイドセンサ14dがクロステープ4を検出しておらず、駆動車輪13bが走行を継続し、駆動車輪13a、13bには回転数差が生じる。障害物が搬送車1の走行方向左側又は右側に衝突して搬送車1が回転し始めた場合、駆動車輪13a、13bのいずれかが空転を開始し、回転数が増大する。搬送車1は、駆動車輪13a又は駆動車輪13bの回転数が所定目標回転数を超えた場合に、誘導テープ2から逸脱したと判定する。
本実施の形態3では、搬送車1が再開操作を受付けて搬送を再開する場合を示したが、これに限るものではない。例えば、ガイドセンサ14c、14dが共にクロステープ4、4を検出した場合に搬送を再開してもよい。これにより、誘導テープ2から逸脱した搬送車1がユーザ等により誘導テープ2上に移動された場合、再開操作をユーザが行う必要がない。
カーブを描く誘導テープ2に沿って搬送する搬送車1が、走行方向左側又は右側に位置するクロステープ4を検出して、駆動車輪13a、13bのいずれかが先に停止する場合を示したが、この場合に限るものではない。例えば、搬送車1は、略直線を描く誘導テープ2に沿って搬送している場合、ガイドセンサ14a、14b夫々が出力するガイド偏差に基づいて転舵角度を常に制御しているため、走行方向左側及び右側に振れながら走行することがある。この場合にも、走行方向左側又は右側に位置するクロステープ4が検出されて駆動車輪13a、13bのいずれかが先に停止することがある。略直線を描く誘導テープ2に沿って搬送する搬送車1は、駆動車輪13a又は駆動車輪13bの回転数が所定目標回転数を超えた場合に、誘導テープ2から逸脱したと判定する。
実施の形態3に係る搬送車1では、回転数差が所定回転数差を超え、かつ目標回転数差が所定目標回転数差を超えた場合に、逸脱を検出する。これにより、ガイドセンサ14c、14dのいずれかがクロステープ4を検出して駆動車輪13a、13bのいずれかが停止し、駆動車輪13a、13bに回転数差が生じた場合であっても、誘導テープ2から逸脱したと誤って判定する虞がない。また、搬送車1の搬送開始又は停止時に駆動車輪13a、13bが共に空転した場合に、誘導テープ2から逸脱したと誤って判定する虞がない。
本実施の形態3は以上の如きであり、その他は実施の形態1と同様であるので対応する部分には同一の符号及び処理名を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態4
本実施の形態4は、実施の形態2が回転数差に基づいて逸脱したか否かを判定するのに対して、転舵角度に基づいて逸脱を検出する。図11は、実施の形態4に係る制御部の内部ハードウェア及び制御部に接続されるハードウェアを示すブロック図である。本実施の形態4に係る搬送車は、実施の形態1に係る搬送車1に角度検出部(転舵角度検出部)134a、134b及び反転検出部135を更に備え、制御部15の代わりに制御部19を備える。角度検出部134a、134b夫々は、駆動車輪13a、13bの各操舵軸が所定角度を時計方向又は反時計方向に回転する都度、異なるパルス信号を出力するインクリメンタルエンコーダを含む。
角度検出部134a、134b夫々は、インクリメンタルエンコーダが出力するパルス信号を積算することにより、転舵角度を検出して出力する。反転検出部135は、駆動車輪13a、13bの各車軸が所定角度を前進方向又は後退方向に回転する都度、異なるパルス信号を出力するインクリメンタルエンコーダを含む。反転検出部135は、異なるパルス信号夫々の立ち上がりを比較することにより、駆動車輪13a、13b夫々の回転方向を検出し、前進方向又は後退方向のいずれかを搬送車の走行方向として取得する。反転検出部135は、取得した走行方向の反転を検出して出力する。
制御部19は、角度検出部134a、134b及び反転検出部135が接続されたインターフェース部194と、タイマ196とを備える。インターフェース部194には、ガイドセンサ14a、14bと、転舵部131a、131bと、駆動部132a、132bと、報知部16とが接続されている。制御部19の他の内部ハードウェア各部は、実施の形態1の制御部15と同様であるので符号の相違を記載するに留め、詳細な説明を省略する。制御部19は、CPU190と、バス190aと、プログラム195が記憶してあるROM191と、RAM192と、操作部193とを備える。
インターフェース部194は、角度検出部134a、134b夫々が出力する駆動車輪13a、13bの各転舵角度をCPU190に与える。また、インターフェース部194は、反転検出部135が出力する走行方向の反転をCPU190に与える。タイマ196は、CPU190から計時開始を指示された場合、予め設定されているタイマ時間のカウントダウンを開始することにより、タイマ時間の計時を開始する。タイマ196は、タイマ時間の計時を終了した時点でタイマ信号をCPU190に出力する。
図12は、実施の形態4に係る自在キャスタ12を示す模式的側面図である。自在キャスタ12は、台車11の底面に固定される基部12aと、車輪12eの車軸を支持する支持部12dと、支持部12d及び基部12aを接続する回転自在の転舵軸12cと、指示部12d及び基部12a間に介挿されたベアリング12bとを備える。転舵軸12cは、長手方向が車輪12eの車軸から所定距離ΔF離れるよう配置されている。これにより、搬送車1の走行方向の変化に伴って支持部12dが転舵軸12cを中心として回転し、車輪12eを走行方向へ向ける。搬送車1が例えば、前進から後退へ走行方向が反転した場合、支持部12dの回転に伴って搬送車1の走行方向が左右に振られることがある。
図13は、障害物3に衝突した実施の形態4に係る搬送車1を説明するための説明図である。図中黒塗丸印は、台車11及び障害物3の接触点を示す。搬送車1の幅方向略中央から走行方向左側又は右側に位置した障害物3が台車11の前縁に衝突した場合、台車11及び障害物の接触点を略中心とし、床面を略回転面として台車11が回転する。台車11の回転に伴って、ガイドセンサ14aの幅方向略中央から誘導テープ2の幅方向略中央が離れ、ガイドセンサ14aが出力するガイド偏差が増大する。搬送車1は、増大するガイド偏差に伴って転舵部131a、131bの転舵角度を増大させる。搬送車1は、転舵角度が予め実験的又は経験的に求められてROM191に記憶してある所定転舵角度を超えた場合、誘導テープ2から逸脱したと判定する。そして、搬送車1は、駆動車輪13a、13bを停止して搬送を中断する。
図14は、実施の形態4に係る搬送処理の手順を示すフローチャートである。搬送処理は、搬送車1が誘導テープ2に沿って搬送している場合、プログラム195に従ってCPU190により実行される。CPU190は、反転検出部135が反転を出力したか否かを判定する(ステップS61)。CPU190は、反転を出力したと判定した場合(ステップS61でYES)、タイマ196に設定されている第1タイマ時間の計時を開始させる(ステップS62)。第1タイマ時間は、搬送車1の走行方向が反転した場合、誘導テープ2から逸脱したか否かの判定時間を禁止する所定時間として予め実験的又は経験的に求めてタイマ196に設定しておくとよい。CPU190は、タイマ196から第1タイマ時間の計時終了を示すタイマ信号が出力されたか否かを判定する(ステップS63)。
CPU190は、タイマ信号が出力されていないと判定した場合(ステップS63でNO)、タイマ信号が出力されるまで待機する。CPU190は、タイマ信号が出力されたと判定した場合(ステップS63でYES)、後述の逸脱判定処理を実行する(ステップS64)。CPU190は、ステップS61で反転を出力していないと判定した場合(ステップS61でNO)、ステップS64に処理を移す。CPU190は、ステップS64の次に、操作部193から操作を受付ける(ステップS65)。CPU190は、終了操作を受付けたか否かを判定する(ステップS66)。CPU190は、終了操作を受付けていないと判定した場合(ステップS66でNO)、搬送車1が搬送を中断しているか否かを判定する(ステップS67)。
CPU190は、搬送を中断していないと判定した場合(ステップS67でNO)、ステップS61に処理を戻す。CPU190は、搬送を中断していると判定した場合(ステップS67でYES)、再開操作を受付けたか否かを判定する(ステップS68)。CPU190は、再開操作を受付けていないと判定した場合(ステップS68でNO)、ステップS65に処理を戻す。CPU190は、再開操作を受付けたと判定した場合(ステップS68でYES)、駆動部132a、132bに目標回転数及び走行指示を与えて搬送を再開させる(ステップS69)。そして、CPU190は、ステップS61に処理を戻す。CPU190は、ステップS66で終了操作を受付けたと判定した場合(ステップS66でYES)、搬送を終了し(ステップS70)、搬送処理を終了する。
図15は、実施の形態4に係る逸脱判定処理の手順を示すフローチャートである。逸脱判定処理は、図14で示した搬送処理のステップS64でCPU190により実行される。CPU190は、角度検出部134a、134b夫々が出力する駆動車輪13a、13bの各転舵角度を取得し(ステップS81)、予め実験的又は経験的に求められてROM191に記憶してある所定転舵角度を超えたか否かを判定する(ステップS82)。
CPU190は、所定転舵角度を超えたと判定した場合(ステップS82でYES)、タイマ196に設定されている第2タイマ時間の計時を開始させる(ステップS83)。転舵角度が所定転舵角度を超えた状態が所定時間継続した場合に誘導テープ2から逸脱したと判定するよう、当該所定時間を予め実験的又は経験的に求めて、第2タイマ時間としてタイマ196に設定しておくとよい。CPU190は、タイマ196から第2タイマ時間の計時終了を示すタイマ信号が出力されたか否かを判定する(ステップS84)。
CPU190は、タイマ信号が出力されていないと判定した場合(ステップS84でNO)、ステップS81に処理を戻す。CPU190は、タイマ信号が出力されたと判定した場合(ステップS84でYES)、誘導テープ2から搬送車1が逸脱したと判定する(ステップS85)。CPU190は、搬送車1の搬送を中断する(ステップS86)。CPU190は、逸脱を報知し(ステップS87)、逸脱判定処理を終了する。
CPU190は、ステップS82で、所定転舵角度を超えていないと判定した場合(ステップS82でNO)、タイマ196が計時中であるか否かを判定する(ステップS88)。CPU190は、タイマ196が計時中であると判定した場合(ステップS88でYES)、タイマ196をリセットし(ステップS89)、逸脱判定処理を終了する。CPU190は、タイマ196が計時中でないと判定した場合(ステップS88でNO)、逸脱判定処理を終了する。
本実施の形態4では、転舵角度が所定転舵角度を超えた場合に誘導テープ2から逸脱したと判定することにより、ガイドセンサ14aが誘導テープ2を検出しなくなる時点よりも早期に逸脱したと判定することが可能となる。搬送が中断した時点で搬送車1の走行方向が磁気テープ2に対してなす角度θcは、従来技術の搬送車100の走行方向が誘導テープ300に対してなす角度θaよりも小さくなる(図13及び図17参照)。また、走行方向が反転した時点から所定時間経過するまで誘導テープ2から逸脱したか否かを判定しないことにより、搬送車1は、走行方向の反転時に走行方向が左右に振れて誘導テープ2から逸脱したと誤って判定する虞がない。
走行方向が反転した時点から所定時間経過するまで誘導テープ2からの逸脱を判定しない場合を示したが、これに限るものではない。例えば、自在キャスタ12の転舵軸12cが略180度回転したことを検出するスイッチ等を設けて、走行方向が反転した時点から当該スイッチが検出する時点まで誘導テープ2からの逸脱を判定しないようにしてもよい。
また、本実施の形態4では、ガイドセンサ14a、14bが誘導テープ2を検出して誘導テープ2に沿って直進する場合を示したが、これに限るものではない。例えば、直進用の磁気テープ2と、当該直進用の磁気テープ2に対して略垂直に交差する横行用の磁気テープ2を床面に貼設し、ガイドセンサ14c、14dが横行用の磁気テープ2を検出して横行してもよい。
搬送車1は、直進用の誘導テープ2に沿って直進し、横行用の誘導テープ2を検出して直進から横行へ切替えた場合、自在キャスタ12の転舵軸12cが略90°回転することにより、搬送車1の走行方向が左右に振られることがある。また、搬送車1は、横行用の誘導テープ2に沿って横行し、直進用の誘導テープ2を検出して横行から直進へ切替えた場合にも、同様に搬送車1の走行方向が左右に振られることがある。この場合、搬送車1が直進及び横行を切替えた時点から所定時間経過するまで誘導テープ2からの逸脱を判定しないようにするとよい。これにより、搬送車1は、直進及び横行を切替えた場合に走行方向が左右に振れて誘導テープ2から逸脱したと誤って判定する虞がない。
また、直進及び横行を切替えた場合、自在キャスタ12の転舵軸12cが略90度回転したことを検出するスイッチ等を設けて、直進及び横行を切替えた時点から当該スイッチが検出する時点まで誘導テープ2からの逸脱を判定しないようにするとよい。
実施の形態5
本実施の形態5は、実施の形態2がROM171に記憶してあるプログラム175を読み出して実行するのに対し、記録媒体に記録してあるプログラムを読み出して実行するようにしてある。図16は、実施の形態5に係る制御部の内部ハードウェア及び制御部に接続されるハードウェアを示すブロック図である。制御部20は、EEPROM( Electrically Erasable Read-Only Memory )201と、記録媒体読込部206とを備える。制御部20の他のハードウェアは、実施の形態2の制御部17と同様であり、符号の相違を記載するに留め、詳細な説明を省略する。
制御部20は、CPU200と、RAM202と、操作部203と、インターフェース部204とを備える。インターフェース部204には、ガイドセンサ14a、14bと、転舵部131a、131bと、駆動部132a、132bと、報知部16とが接続されている。CPU200は、記録媒体5に記憶してあるプログラム51を記録媒体読込部206により読み出してEEPROM201に記憶する。そして、CPU200は、EEPROM201に記憶したプログラム51をRAM202に読み出して実行することにより、バス200aを介してハードウェア各部を制御する。CPU200は、プログラム51を実行することにより、駆動部132a、132bの回転数に基づいて回転数差を検出する回転数差検出部と、回転数差が所定回転数差を超える場合、誘導テープ2から逸脱したと判定する逸脱判定部として機能する。
本実施の形態5は以上の如きであり、その他は実施の形態2と同様であるので対応する部分には同一の符号及び処理名を付してその詳細な説明を省略する。
1、100 搬送車
2、300 誘導テープ(誘導線)
4 クロステープ
5 記録媒体
11、110 台車
12、120 自在キャスタ
12c 転舵軸
13a、13b、130a、130b 駆動車輪
131a、131b 転舵部
132a、132b 駆動部
133a、133b 回転数検出部
134a、134b 角度検出部(転舵角度検出部)
135 反転検出部
14a、14b、140 ガイドセンサ(誘導線検出部)
15、17、18、19、20 制御部
150、170、190、200 CPU (判定部、回転数差検出部)
151、171、191 ROM
152、172、192、202 RAM
153、173、193、203 操作部
154、174、194、204 インターフェース部
155、175、195、51 プログラム
16 報知部
196 タイマ
201 EEPROM
206 記録媒体読込部

Claims (7)

  1. 走行方向前側に配置してあり、路面に設定してある誘導線を検出する一の誘導線検出部を備え、該一の誘導線検出部により検出した誘導線に沿って搬送する搬送車において、
    走行方向後側に配置してあり、前記誘導線を検出する他の誘導線検出部と、
    該他の誘導線検出部により前記誘導線を検出しない場合、前記誘導線から逸脱したと判定する判定部と
    を備える搬送車。
  2. 走行方向左側及び右側夫々に配置してある2つの駆動車輪を備え、路面に設定してある誘導線に沿って搬送する搬送車において、
    前記2つの駆動車輪の回転数差を検出する回転数差検出部と、
    該回転数差検出部により検出した回転数差が所定回転数差を超えた場合、前記誘導線から逸脱したと判定する判定部と
    を備える搬送車。
  3. 前記2つの駆動車輪のうち、少なくとも一の駆動車輪の回転数を検出する回転数検出部を更に備え、
    前記判定部は、前記回転数差検出部により検出した回転数差が所定回転数差を超え、かつ前記回転数検出部により検出した回転数が所定回転数を超えた場合、前記誘導線から逸脱したと判定する
    請求項2に記載の搬送車。
  4. 走行方向左側及び右側夫々に配置してある2つの駆動車輪を備え、路面に設定してある誘導線に沿って搬送する搬送車において、
    前記2つの駆動車輪のうち、少なくとも一の駆動車輪の回転数を検出する回転数検出部と、
    該回転数検出部により検出した回転数が所定回転数を超えた場合、前記誘導線から逸脱したと判定する判定部と
    を備える搬送車。
  5. 路面に設定してある誘導線を検出する誘導線検出部を備え、前記誘導線に沿って搬送すべく転舵車輪を転舵する搬送車において、
    前記転舵車輪の転舵角度を検出する転舵角度検出部と、
    該転舵角度検出部により検出した転舵角度が所定転舵角度を超えた場合、前記誘導線から逸脱したと判定する判定部と
    を備える搬送車。
  6. 走行方向の反転を検出する反転検出部を更に備え、
    前記判定部は、前記反転検出部により前記反転を検出した場合、前記誘導線から逸脱したか否かの判定を所定時間禁止する
    請求項1から請求項5までのいずれか一つに記載の搬送車。
  7. 制御部を備え、路面に設定してある誘導線に沿って搬送する搬送車が前記誘導線から逸脱したか否かを判定する判定方法において、
    前記搬送車の走行方向左側及び右側夫々に配置してある2つの駆動車輪の回転数差を前記制御部により検出し、
    検出した回転数差が所定回転数差を超えた場合、前記誘導線から逸脱したと前記制御部により判定する
    判定方法。
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