JP2012001892A - 半屋外空間を備えた住宅 - Google Patents

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Abstract

【課題】居室空間の屋外側に開口部を介して半屋外空間を設けた住宅において、居室空間内での心地良いと感じる場所を開口部から離間した奥側にまで拡げて、住み心地を高める。
【解決手段】この住宅においては、半屋外空間2の屋根部21の張出寸法L1を2000mmとし、開口部3の幅寸法Wを4000mm以上、高さ寸法Hを2000mm以上としている。そして、居室空間1の床部17における開口部3から張出寸法L1に相当する長さ分だけ屋内側に入り込んだ部位に、境界用段差16を設けて、居室空間1における開口部3から境界用段差16までの開口部近傍空間10の床面17aの高さレベルを、それよりも屋内側に位置する開口部離間空間11の床面17bの高さレベルよりも低くするとともに、開口部近傍空間10の床面17aと半屋外空間2の床面20aとを略同一に揃えている。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えばリビング室や和室等の居室空間の屋外側に、床部及び屋根部を備えた半屋外空間を設けた住宅に関する。
従来より、リビング室や和室等の居室空間の屋外側に、自然とのふれ合いを身近に楽しむことができる開放的で癒し効果の高いガーデンテラスやロジア等の半屋外空間を設けて、これら居室空間と半屋外空間とを出入り可能な開口部を介して連通させた住宅が提案されている。また、庇やオーニング等の屋根部を半屋外空間に備え付けて、開放的になり過ぎるのを抑えて部屋感覚を高めるようにしたものも見受けられる(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2001−336294号公報 特開2002−180677号公報
上記のような半屋外空間を備えた住宅においては、居室空間の屋外側に半屋外空間が連続することで、居室空間内での心地良さも高めることができる。しかしながら、居室空間内での心地良いと感じる場所は、開口部付近に集中し易くなっていて、開口部から離間した屋内側(奥側)にまで効果的に拡がらないといった傾向があった。これは、居室空間内に半屋外空間を取り込んだような空間設計が十分になされていないことが原因であると考えられる。
そこで、この発明は、上記の不具合を解消して、半屋外空間が開口部を介して連通する居室空間内において、心地良いと感じる場所を開口部から離間した奥側にまで効果的に拡げて、住み心地を高めることができる住宅の提供を目的とする。
この発明の半屋外空間を備えた住宅は、居室空間1の屋外側に、床部20及び屋根部21を備えた半屋外空間2を設けて、これら居室空間1と半屋外空間2とを住宅外壁4に形成した開口部3を介して連通させており、前記半屋外空間2の屋根部21における前記開口部3からの張出寸法L1を1500mm〜2000mmとし、前記開口部3における幅寸法Wを4000mm以上、高さ寸法Hを2000mm以上として、前記居室空間1の床部17における前記開口部3から前記張出寸法L1に相当する長さ分だけ屋内側に入り込んだ部位に、前記開口部3の幅方向に沿った境界用段差16を設けて、前記居室空間1における前記開口部3から前記境界用段差16までの開口部近傍空間10の床面17aの高さレベルを、その開口部近傍空間10よりも前記境界用段差16を挟んで屋内側に位置する開口部離間空間11の床面17bの高さレベルよりも低くするとともに、前記開口部近傍空間10の床面17aと前記半屋外空間2の床面20aとを略同じ高さレベルに揃えたことを特徴とする。
また、前記開口部近傍空間10の床面仕上げ材F1と前記開口部離間空間11の床面仕上げ材F2の仕様を異ならせている。
さらに、前記開口部近傍空間10の床面仕上げ材F1と前記半屋外空間2の床面仕上げ材F3の仕様を同じにしている。なお、「仕様が同じ」とは、全く同じものだけを意味するのではなく、少なくとも種類が同じであって、敷き並べたときに統一感のある外観を呈するものであれば、形状、色合い、質感等が若干異なっていても、「仕様が同じ」に含まれる。
さらにまた、前記開口部3に、フルフラットサッシ30を設けている。なお、「フルフラットサッシ」とは、開口部に取り付けた状態で、床面に跨ぎ段差がほぼ生じないように設計された出入用窓である。
この発明の半屋外空間を備えた住宅においては、居室空間と半屋外空間との境界部分に位置する開口部を、幅寸法が4000mm以上で高さ寸法が2000mm以上の大開口とし、半屋外空間の屋根部を、その張出寸法を1500mm〜2000mmとして十分に張り出させていることから、居室空間内での外を感じる度合及び緩やかに感じる度合が高くなって、居室空間内での心地良さを高めることができる。
しかも、居室空間の床部に境界用段差を設けて、半屋外空間の屋根部の張出寸法と同等の奥行寸法を有する開口部近傍空間と、それよりも奥側の開口部離間空間とを視覚的に判り易く区別するとともに、開口部近傍空間の床面と半屋外空間の床面を略面一に揃えていることから、開口部近傍空間と半屋外空間との一体感や繋がり感が高まり、開放的で癒し効果の高い半屋外空間を居室空間内に引き込んだような印象を与えることができる。これによって、居室空間内での心地良いと感じる場所を、開口部から離間した屋内側(奥側)にまで効果的に拡げて、住み心地をより一層高めることができる。
また、開口部近傍空間の床面仕上げ材と開口部離間空間の床面仕上げ材の仕様を異ならせたり、開口部近傍空間の床面仕上げ材と半屋外空間の床面仕上げ材の仕様を同じにすることで、開口部近傍空間と半屋外空間との一体感や繋がり感がより一層強調されて、半屋外空間を居室空間内に引き込んだような印象をより強く与えることができる。
さらに、開口部にフルフラットサッシを設けることで、居室空間をより一層明るく開放感のある空間とすることができる。
この発明の一実施形態に係る半屋外空間を備えた住宅の要部斜視図である。 同じくその要部斜視図である。 同じくその要部縦断面図である。 3タイプの実験空間を説明する図である。 第1の行動評価の結果を示す図である。 第1の心理評価の結果を示す図である。 アンケート調査の結果を示す図である。 第2の行動評価の結果を示す図である。 第2の心理評価の結果を示す図である。 実験結果を総合的に示す図である。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。この発明の一実施形態に係る半屋外空間を備えた住宅は、図1及び図2に示すように、1階の居室空間1の屋外側に半屋外空間2が設けられ、これら居室空間1と半屋外空間2とが住宅外壁4に形成された開口部3を介して連通されている。
居室空間1は、例えばリビング室であって、図3に示すように、後述する開口部近傍空間10と開口部離間空間11とを連続して備えている。そして、開口部離間空間11の奥側には、例えばダイニング室及びキッチン室が連通されている。
半屋外空間2は、開口部3の下端付近から屋外側へ張り出した床部20と、開口部3の上端付近から屋外側へ張り出した屋根部21とを備えており、これら床部20と屋根部21とが互いに略平行に配されている。床部20の床面仕上げ材F3としては、例えばタイルが使用されており、屋根部21は、例えば平板状の庇部材からなる。
また、半屋外空間2の屋根部21における開口部3からの張出寸法L1が1500mm〜2000mm(具体的には、2000mm)とされ、床部20における開口部3からの張出寸法L2が屋根部21の張出寸法L1と同等若しくはそれよりも大きくなっている。さらに、床部20及び屋根部21の横幅寸法は、開口部3の幅寸法Wよりも大きくなっていて、これら床部20及び屋根部21は、開口部3の横幅全長に亘って跨るように配されている。
開口部3は、その幅寸法Wが4000mm以上(具体的には、4000mm)、高さ寸法Hが2000mm以上(具体的には、2000mm〜2300mm)の大開口とされている。この開口部3には、床面に跨ぎ段差が生じないようにして、フルフラットサッシ30が設けられている。
この住宅においては、居室空間1の床部17における半屋外空間2の屋根部21の張出寸法L1に相当する長さ分だけ開口部3から屋内側に入り込んだ部位に、境界用段差16が開口部3の幅方向に沿って設けられている。そして、居室空間1における開口部3から境界用段差16までの開口部近傍空間10の床面17aの高さレベルが、その開口部近傍空間10よりも境界用段差16を挟んで屋内側(奥側)に位置する開口部離間空間11の床面17bの高さレベルよりも例えば350mm程度低くなっていて、開口部近傍空間10の床面17aと半屋外空間2の床部20の床面20aとが略同じ高さレベル(略面一)に揃うようにして連続されている。なお、より具体的に説明すると、開口部近傍空間10は、境界用段差16から開口部3に対して平行に立ち上げた仮想垂直面18(図3参照)と開口部3との間の空間である。
そして、開口部近傍空間10の床面仕上げ材F1としては、半屋外空間2の床部20の床面仕上げ材F3と同じ種類の例えばタイルが使用され、開口部離間空間11の床面仕上げ材F2としては、例えばフローリング材が使用されている。すなわち、開口部近傍空間10の床面仕上げ材F1と開口部離間空間11の床面仕上げ材F2の仕様が異なり、開口部近傍空間10の床面仕上げ材F1と半屋外空間2の床面仕上げ材F3の仕様が同じになっている。
また、居室空間1の天井部15においては、上記のような境界用段差が設けられておらず、開口部近傍空間10の天井面15aと開口部離間空間11の天井面15bとが略同じ高さレベル(略面一)に揃うようにして連続されている。なお、居室空間1の天井部15と半屋外空間2の屋根部21との間には、垂壁19が設けられていて、開口部近傍空間10の天井面15aの高さレベルが、半屋外空間2の屋根部21の軒裏面21aの高さレベルよりも500mm程度高くなっているが、天井面15aと軒裏面21aとを略同じ高さレベル(略面一)に揃えるようにして連続させても良い。
なお、居室空間1のうち開口部近傍空間10は、気候変化の緩和機能、住人のくつろぎのための機能、屋外と連動した屋内空間としての機能、玄関や出入り口の拡大、補完機能、動植物の飼育空間としての機能等を有している。また、半屋外空間2は、四季の変化を最初に感じる場所、ひとりからみんなで楽しめる場所、室内領域を拡張した場所、近隣コミュニティ動線としての場所、ペットの居場所等の意味合いを有している。
上記構成の住宅においては、居室空間1と半屋外空間2との境界部分に位置する開口部3を大開口とし、半屋外空間2の屋根部21を十分に張り出すようにしていることから、居室空間1内において、屋外を感じ易くなるとともに、プライベートをのんびりと過ごすといったイメージが膨らんで、居室空間1内での心地良さを十分に高めることができる。
しかも、居室空間1の床部17に境界用段差16を設けて、居室空間1内を開口部近傍空間10と開口部離間空間11とに視覚的に判り易く区分するとともに、開口部近傍空間10と半屋外空間2において、同仕様の床面仕上げ材F1、F3で仕上げた床面17a、20a同士を略面一に揃えていることから、開口部近傍空間10と半屋外空間2との一体感や繋がり感が強調されて、開放的で癒し効果の高い半屋外空間2を居室空間1内に引き込んだような印象を強く与えることができる。これによって、居室空間1内での心地良いと感じる場所を、開口部3から離間した屋内側(奥側)にまで拡げて、住み心地を高めることができる。
ここで、上記構成の住宅の居室空間1において、外を感じ易くなるとともに、プライベートをのんびりと過ごすといったイメージが膨らみ、質の高い心地良さを開口部3から離間した屋内側(奥側)まで十分に感じられることを実証するための実験を行った。
この実験に際して、図4に示すような、標準空間、A空間、B空間の3タイプの実験空間を用意した。これら標準空間、A空間、B空間とも、居室空間の屋外側に開口部を介して半屋外空間を設けた構造となっている。標準空間は、居室空間の床部に境界用段差を有しておらず、半屋外空間の屋根部の張出寸法(軒長さ)が750mm、開口部(袖壁及び垂壁有り)の大きさ(幅×高さ)が2000mm×2250mmとなっている。A空間は、居室空間の床部に境界用段差を有しておらず、半屋外空間の屋根部の張出寸法(軒長さ)が2000mm、開口部(袖壁及び垂壁無し)の大きさ(幅×高さ)が4000mm×2500mmとなっている。B空間は、この発明に相当するもので、居室空間の床部に境界用段差を有しており、半屋外空間の屋根部の張出寸法(軒長さ)が2000mm、開口部(袖壁及び垂壁無し)の大きさ(幅×高さ)が4000mm×2850mmとなっている。
そして、20人の被験者に標準空間、A空間、B空間をそれぞれ体験してもらって、以下の(1)〜(5)の行動評価や心理評価、アンケート調査を実施した。
(1)各空間において、最も居心地の良い場所とそこでの最適な姿勢(床座、椅子座、寝転がる)を選択してもらった(第1の行動評価)。
(2)各空間の開口側(開口近傍位置)及び屋内側(開口離間位置)において、「気持ち良さを感じるか否か」「居心地の良さを感じるか否か」について評価してもらった(第1の心理評価)。
(3)(1)で選択した居心地の良い場所において、「誰と過ごしたいか」「何をして過ごしたいか」を複数項目の中から回答してもらった(アンケート調査)。
(4)各空間において、外を感じる領域と内を感じる領域との境界位置を示してもらった(第2の行動評価)。
(5)各空間の開口側(開口近傍位置)及び屋内側(開口離間位置)において、「外と内のどちらを感じるか」「外との一体感のあるかないか」について評価してもらった(第2の心理評価)。
第1の行動評価の結果を図5に示す。この結果から、標準空間においては、居心地の良い場所が開口部付近に集中しているのに対して、A空間及びB空間においては、標準空間に比べて、居心地の良い場所が居室空間内に拡がっていることが判る。また、居室空間の床部に境界用段差を設けたB空間においては、境界用段差を設けていないA空間に比べて、居心地の良い場所が居室空間全体に拡大する傾向にあった。その原因としては、居室空間内が境界用段差によって開口部近傍空間と開口部離間空間とに視覚的に区別されて、同程度の奥行寸法を有する開口部近傍空間と半屋外空間とが大開口を介して連通することで、A空間に比べて、開放的で癒し効果の高い半屋外空間を居室空間内の開口部側に取り込んだような印象を被験者に強く与えたからであると考えられる。また、B空間においては、境界用段差を利用して腰掛ける姿勢が最適であるとした被験者が比較的多く見受けられた。
第1の心理評価の結果を図6に示す。A空間及びB空間では、開口側(開口近傍位置)及び屋内側(開口離間位置)、これらを総合した空間全体において、標準空間に比べて「気持ち良さ」「居心地の良さ」を感じるとした被験者が多く、心地良さの度合が高いことが判る。
アンケート調査の結果を図7に示す。「誰と過ごしたいか」に対する回答結果を検討すると、標準空間では「1人」及び「夫婦」と回答した被験者の合計が全体の33%であったが、A空間では52%、B空間では66%といったように、A空間及びB空間では半数以上の被験者がプライベートを過ごす空間をイメージしていることが判る。また、「何をして過ごしたいか」に対する回答結果を検討すると、標準空間では「のんびりする」「読書」「外を楽しむ」「軽い睡眠」と回答した被験者の合計が全体の42%であったが、A空間では53%、B空間では60%といったように、A空間及びB空間では半数以上の被験者がゆったりとくつろぐシーンを想定していることが判る。従って、A空間及びB空間においては、プライベートをゆったりとくつろぐといったイメージが膨らみ易く、緩やかに感じる度合が高いことが判る。その原因としては、開口部を大開口としているにもかかわらず、半屋外空間の軒長さが長くなっていることから、床座、椅子座、寝転がるといった姿勢をとっている被験者の目と軒先を結ぶ目線の角度が、標準空間の場合と比べて小さくなり、開放感がありながらも奥行き感のある印象を被験者に与えたからであると考えられる。
第2の行動評価の結果を図8に示す。標準空間では、開口部から内外の境界位置までの距離が1353mm(平均値)であったが、A空間では1982mm(平均値)、B空間では2354mm(平均値)であった。従って、A空間及びB空間においては、標準空間に比べて、居室空間内での外と感じる領域が広くなっていることが判る。
第2の心理評価の結果を図9に示す。A空間及びB空間では、開口側(開口近傍位置)及び屋内側(開口離間位置)、これらを総合した空間全体において、標準空間よりも「外と感じる」「外との一体感のある」とした被験者が多く、外を感じる度合が高いことが判る。
上記の実験結果から明らかなように、開口部が大開口で半屋外空間の軒長さが長いA空間及びB空間においては、図10に示すように、標準空間に比べて、居室空間内での外を感じる度合及び緩やかに感じる度合が高く、心地良さが高まる。しかも、A空間及びB空間においては、標準空間に比べて、心地良いと感じる場所が居室空間内に広範囲に拡がり、特に居室空間の床部に境界用段差を設けたB空間においては、開口部から離間した屋内側(奥側)にまで効果的に拡がることが実証されている。
この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。例えば、居室空間としては、リビング室に限らず、例えばダイニング室や和室等であっても良い。また、半屋外空間の床部は、タイル張り仕様のものに限らず、例えばウッドデッキを使用したものであっても良く、半屋外空間の屋根部は、庇部材に限らず、上層階のオーバーハングした部屋やバルコニーの軒裏部分であっても良い。さらに、上記実施形態においては、開口部近傍空間の床面仕上げ材(タイル)と開口部離間空間の床面仕上げ材(フローリング材)の仕様を異ならせるとともに、開口部近傍空間の床面仕上げ材(タイル)と半屋外空間の床面仕上げ材(タイル)の仕様を同じにしていたが、例えば開口部近傍空間の床面仕上げ材をフローリング材、開口部離間空間の床面仕上げ材を畳材、半屋外空間の床面仕上げ材をタイルにするといったように、これら床面仕上げ材の仕様を夫々異ならせるようにしても良い。
1・・居室空間、2・・半屋外空間、3・・開口部、4・・住宅外壁、10・・開口部近傍空間、11・・開口部離間空間、16・・境界用段差、17・・居室空間の床部、17a・・開口部近傍空間の床面、17b・・開口部離間空間の床面、20・・半屋外空間の床部、20a・・半屋外空間の床面、21・・半屋外空間の屋根部、30・・フルフラットサッシ、L1・・張出寸法、W・・幅寸法、H・・高さ寸法、F1・・開口部近傍空間の床面仕上げ材、F2・・開口部離間空間の床面仕上げ材、F3・・半屋外空間の床面仕上げ材

Claims (4)

  1. 居室空間(1)の屋外側に、床部(20)及び屋根部(21)を備えた半屋外空間(2)を設けて、これら居室空間(1)と半屋外空間(2)とを住宅外壁(4)に形成した開口部(3)を介して連通した住宅において、前記半屋外空間(2)の屋根部(21)における前記開口部(3)からの張出寸法(L1)を1500mm〜2000mmとし、前記開口部(3)における幅寸法(W)を4000mm以上、高さ寸法(H)を2000mm以上として、前記居室空間(1)の床部(17)における前記開口部(3)から前記張出寸法(L1)に相当する長さ分だけ屋内側に入り込んだ部位に、前記開口部(3)の幅方向に沿った境界用段差(16)を設けて、前記居室空間(1)における前記開口部(3)から前記境界用段差(16)までの開口部近傍空間(10)の床面(17a)の高さレベルを、その開口部近傍空間(10)よりも前記境界用段差(16)を挟んで屋内側に位置する開口部離間空間(11)の床面(17b)の高さレベルよりも低くするとともに、前記開口部近傍空間(10)の床面(17a)と前記半屋外空間(2)の床面(20a)とを略同じ高さレベルに揃えたことを特徴とする半屋外空間を備えた住宅。
  2. 前記開口部近傍空間(10)の床面仕上げ材(F1)と前記開口部離間空間(11)の床面仕上げ材(F2)の仕様を異ならせた請求項1記載の半屋外空間を備えた住宅。
  3. 前記開口部近傍空間(10)の床面仕上げ材(F1)と前記半屋外空間(2)の床面仕上げ材(F3)の仕様を同じにした請求項1又は2記載の半屋外空間を備えた住宅。
  4. 前記開口部(3)に、フルフラットサッシ(30)を設けた請求項1乃至3のいずれかに記載の半屋外空間を備えた住宅。
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