JP2012001795A - 溶融金属めっき設備の電磁石制振装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電磁石22の表面の一部を利用して構成した冷却ガスノズル23と、冷却ガスノズル23から噴出された冷却ガスを、電磁石22の周囲に沿って流れるように案内する第1〜第3のガイド板21a,24,21bと、これらのガイド板21a,24,21bによって案内されてきた冷却ガスを排出する冷却ガス排出口25とを有する構成とする。更には、排気温度センサや表面温度センサの温度検出情報に基づいて、冷却ガスノズルへ流す冷却ガスの流量調整や電磁石に流す電流の調整を行なう構成とする。
【選択図】図3
Description
なお、電磁石制振装置が開示されている先行技術文献としては、例えば下記のものがある。
前記電磁石の表面の一部を利用して構成した冷却ガスノズルと、
前記冷却ガスノズルから噴出された冷却ガスを、前記電磁石の周囲に沿って流れるように案内するガイド板と、
前記ガイド板によって案内されてきた前記冷却ガスを排出する冷却ガス排出口と、
を有することを特徴とする。
前記冷却ガスノズルは、前記電磁石の4つの側面のうちの何れか1つの側面と、この1つの側面に沿って設けられたノズル部材とを有して成り、且つ、冷却ガス流入口が、前記電磁石の裏面側に位置し、冷却ガス噴出口が、前記電磁石の正面側に位置して前方向と両側方向の3方向へ冷却ガスを噴出する構成である一方、
前記ガイド板として、第1のガイド板と第2のガイド板と第3のガイド板を有し、
前記第1のガイド板は、前記冷却ガス噴出口から前記前方向へ噴出された冷却ガスを、前記電磁石の前記正面に沿って流れるように案内し、
前記第2のガイド板は、前記冷却ガス噴出口から前記両側方向へ噴出された冷却ガスを、前記電磁石の前記側面のうちの他の2つの側面に沿って流れるように案内し、
前記第3のガイド板は、前記第1のガイド板によって案内されてきた冷却ガスと前記第2のガイド板によって案内されてきた冷却ガスを、前記電磁石の前記側面のうちの他の1つの側面に沿って流れるように案内する構成であり、
前記冷却ガス排出口は、前記電磁石の裏面側に設けられ、前記第3のガイド板によって案内されてきた冷却ガスを排出する構成であることを特徴とする。
前記第1のガイド板は、前記筐体の前面板であり、
前記第3のガイド板は、前記筐体の側面板であること、
を特徴とする。
前記冷却ガス排出口から排出された冷却ガスを、前記電磁石に対応する位置で前記筐体の裏面板に沿って流れるように案内する第4のガイド板を設けたことを特徴とする。
前記筐体内には前記帯板の位置を計測する位置センサが設けられており、
前記冷却ガス噴出口から噴出された冷却ガスの一部が、前記冷却ガス噴出口と前記第1のガイド板との間の隙間を通って、前記位置センサが設けられている空間に流入する構成であることを特徴とする。
前記冷却ガス排出口から排出された冷却ガスの温度を検出する排気温度センサを有し、
前記排気温度センサの温度検出情報に基づいて、前記冷却ガスノズルへ流す冷却ガスの流量調整、又は、前記電磁石に流す電流の調整、又は、前記冷却ガスの流量調整及び前記電流の調整を行なう構成としたことを特徴とする。
前記電磁石の表面の温度を検出する表面温度センサを有し、
前記表面温度センサの温度検出情報に基づいて、前記冷却ガスノズルへ流す冷却ガスの流量調整、又は、前記電磁石に流す電流の調整、又は、前記冷却ガスの流量調整及び前記電流の調整を行なう構成としたことを特徴とする。
図1に示すように、溶融金属めっき設備10はポット12、シンクロール13、サポートロール14、ワイピングノズル15など備えており、更に本発明の実施の形態例1に係る電磁石制振装置16も備えている。
図9に基づき、本発明の実施の形態例2に係る溶融金属めっき設備の電磁石制振装置41について説明する。なお、図9において、上記実施の形態例1の電磁石制振装置16と同様部分については、同一の符号を付し、重複する詳細な説明は省略する。また、溶融金属めっき設備の構成に関しては図1と同様であり、電磁石制振装置16に代えて電磁石制振装置41を設置した構成となる。
図10及び図11に基づき、本発明の実施の形態例3に係る溶融金属めっき設備の電磁石制振装置51について説明する。なお、図10において、上記実施の形態例1の電磁石制振装置16と同様部分については、同一の符号を付し、重複する詳細な説明は省略する。また、溶融金属めっき設備の構成に関しては図1と同様であり、電磁石制振装置16に代えて電磁石制振装置51を設置した構成となる。
図11には冷却ガス流量Qに応じた電磁石許容温度上昇量ΔTmaxの変化と、排出口ガス温度上昇量ΔTgの変化とを示している。電磁石許容温度上昇量ΔTmaxは、電磁石許容温度Tmaxと、電磁石制振装置51の周囲の温度Taと差(Tmax−Ta)である。排出口ガス温度上昇量ΔTgは、排出口ガス温度Tgと周囲温度Taとの差(Tg−Ta)である。
図12及び図13に基づき、本発明の実施の形態例4に係る溶融金属めっき設備の電磁石制振装置61について説明する。なお、図12において、上記実施の形態例1,3の電磁石制振装置16,51と同様部分については、同一の符号を付し、重複する詳細な説明は省略する。給電装置54及び冷却ガス供給装置55に関しても上記実施の形態例3と同様である。また、溶融金属めっき設備の構成に関しては図1と同様であり、電磁石制振装置16に代えて電磁石制振装置61を設置した構成となる。
図13には図11と同様に冷却ガス流量Qに応じた電磁石許容温度上昇量ΔTmaxの変化と、排出口ガス温度上昇量ΔTgの変化とを示しており、更に冷却ガス流量Qに応じた電磁石表面温度上昇量ΔTnの変化も示している。電磁石表面温度上昇量ΔTnは、電磁石表面温度Tnと周囲温度Taとの差(Tn−Ta)である。
図14〜図20に基づき、本発明の実施の形態例5に係る溶融金属めっき設備の電磁石制振装置71について説明する。本実施の形態例5は電磁石と位置センサが別個の筐体に収容される場合の例を示している。この場合、位置センサについては電磁石とは別個の冷却ガス系統によって冷却する。なお、溶融金属めっき設備の構成に関しては図1と同様であり、電磁石制振装置16に代えて電磁石制振装置71を設置した構成となる。
11 溶融金属
12 ポット
13 シンクロール
14 サポートロール
15 ワイピングノズル
16 電磁石制振装置
17 ストリップ(帯板)
21 筐体
21a 第1のガイド板(筐体の前面板)
21b 第3のガイド板(筐体の側面板)
21c 筐体の裏面板
22 電磁石
22a 電磁石の鉄心
22a−1 鉄心の後部
22a−2,22a−3,22a−4 鉄心の凸部
22b 電磁石のコイル
22c,22d,22e,22f 電磁石の側面
22g 電磁石の正面
23 冷却ガスノズル
23a 冷却ガス流入口
23b 冷却ガス噴出口
24 第2のガイド板
25 冷却ガス排出口
26 ボルト
27a,27b ノズル部材
27a−1,27b−1 ノズル部材の先端
28 隙間
20 位置センサ
30 空間
41 電磁石制振装置
42 第4のガイド板
42a 冷却ガス排出口
51 電磁石制振装置
52 排気温度センサ
53 コントローラ
54 給電装置
55 冷却ガス供給装置
56 冷却ガス供給タンク
57 冷却ガス供給ライン
58 流量調整弁
61 電磁石制振装置
62 表面温度センサ
71 電磁石制振装置
72 筐体
72a 筐体の裏面板
72b 第1のガイド板(筐体の前面板)
73 電磁石
73a 電磁石の鉄心
73a−1 鉄心の後部
73a−2,73a−3,73a−4 鉄心の凸部
73b 電磁石のコイル
73c,73d,73e,73f 電磁石の側面
73g 電磁石の正面
74 ボルト
75 冷却ガスノズル
75a 冷却ガス流入口
75b 冷却ガス噴出口
76a 第2のガイド板
76b 第3のガイド板
77 冷却ガス排出口
78a,78b ノズル部材
78a−1,78b−1 ノズル部材の先端
79 支持部材
Claims (7)
- 磁性材の帯板に金属めっきを施す溶融金属めっき設備に装備され、筐体内に設けられた電磁石の電磁力により前記帯板の形状矯正及び制振を行なう電磁石制振装置において、
前記電磁石の表面の一部を利用して構成した冷却ガスノズルと、
前記冷却ガスノズルから噴出された冷却ガスを、前記電磁石の周囲に沿って流れるように案内するガイド板と、
前記ガイド板によって案内されてきた前記冷却ガスを排出する冷却ガス排出口と、
を有することを特徴とする溶融金属めっき設備の電磁石制振装置。 - 請求項1に記載する溶融金属めっき設備の電磁石制振装置において、
前記冷却ガスノズルは、前記電磁石の4つの側面のうちの何れか1つの側面と、この1つの側面に沿って設けられたノズル部材とを有して成り、且つ、冷却ガス流入口が、前記電磁石の裏面側に位置し、冷却ガス噴出口が、前記電磁石の正面側に位置して前方向と両側方向の3方向へ冷却ガスを噴出する構成である一方、
前記ガイド板として、第1のガイド板と第2のガイド板と第3のガイド板を有し、
前記第1のガイド板は、前記冷却ガス噴出口から前記前方向へ噴出された冷却ガスを、前記電磁石の前記正面に沿って流れるように案内し、
前記第2のガイド板は、前記冷却ガス噴出口から前記両側方向へ噴出された冷却ガスを、前記電磁石の前記側面のうちの他の2つの側面に沿って流れるように案内し、
前記第3のガイド板は、前記第1のガイド板によって案内されてきた冷却ガスと前記第2のガイド板によって案内されてきた冷却ガスを、前記電磁石の前記側面のうちの他の1つの側面に沿って流れるように案内する構成であり、
前記冷却ガス排出口は、前記電磁石の裏面側に設けられ、前記第3のガイド板によって案内されてきた冷却ガスを排出する構成であることを特徴とする溶融金属めっき設備の電磁石制振装置。 - 請求項2に記載する溶融金属めっき設備の電磁石制振装置において、
前記第1のガイド板は、前記筐体の前面板であり、
前記第3のガイド板は、前記筐体の側面板であること、
を特徴とする溶融金属めっき設備の電磁石制振装置。 - 請求項2又は3に記載する溶融金属めっき設備の電磁石制振装置において、
前記冷却ガス排出口から排出された冷却ガスを、前記電磁石に対応する位置で前記筐体の裏面板に沿って流れるように案内する第4のガイド板を設けたことを特徴とする溶融金属めっき設備の電磁石制振装置。 - 請求項1〜4の何れか1項に記載する溶融金属めっき設備の電磁石制振装置において、
前記筐体内には前記帯板の位置を計測する位置センサが設けられており、
前記冷却ガス噴出口から噴出された冷却ガスの一部が、前記冷却ガス噴出口と前記第1のガイド板との間の隙間を通って、前記位置センサが設けられている空間に流入する構成であることを特徴とする溶融金属めっき設備の電磁石制振装置。 - 請求項1〜5の何れか1項に記載する溶融金属めっき設備の電磁石制振装置において、
前記冷却ガス排出口から排出された冷却ガスの温度を検出する排気温度センサを有し、
前記排気温度センサの温度検出情報に基づいて、前記冷却ガスノズルへ流す冷却ガスの流量調整、又は、前記電磁石に流す電流の調整、又は、前記冷却ガスの流量調整及び前記電流の調整を行なう構成としたことを特徴とする溶融金属めっき設備の電磁石制振装置。 - 請求項1〜6の何れか1項に記載する溶融金属めっき設備の電磁石制振装置において、
前記電磁石の表面の温度を検出する表面温度センサを有し、
前記表面温度センサの温度検出情報に基づいて、前記冷却ガスノズルへ流す冷却ガスの流量調整、又は、前記電磁石に流す電流の調整、又は、前記冷却ガスの流量調整及び前記電流の調整を行なう構成としたことを特徴とする溶融金属めっき設備の電磁石制振装置。
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