JP2012001773A - 鋼材および衝撃吸収部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】衝撃荷重が負荷された時における割れの発生が抑制され、さらに有効流動応力の高い衝撃吸収部材を提供可能な鋼材を提供する。
【解決手段】C:0.1〜0.2%、Mn:1〜3%、Si+Al:0.5%以上2.5%未満、N:0.001〜0.015%を含有し、残部Feおよび不純物からなる化学組成を有し、40〜80面積のフェライトを含有し、残部がベイナイト、マルテンサイトおよびオーステナイトの1種または2種以上からなる第2相からなるとともに、フェライトの平均粒径が0.5〜3μm、第2相の平均最近接粒子間間隔が1〜5μm、引張変形によって相当塑性ひずみε=0.5を負荷した際のフェライトの平均ナノ硬さが4.5GPa以上かつ第2相の平均ナノ硬さが11GPa以下である鋼組織を有する鋼材である。
【選択図】図1

Description

本発明は、鋼材および衝撃吸収部材に関し、具体的には、衝撃荷重負荷時における割れの発生が抑制され、さらに有効流動応力の高い衝撃吸収部材の素材として好適な鋼材および衝撃吸収部材に関する。
近年、地球環境保護の観点から、自動車からのCO排出量の低減の一環として、自動車車体の軽量化が求められており、自動車用鋼材の高強度化が指向されている。これは、鋼材の強度を向上させることにより、自動車用鋼材の薄肉化が可能となるためである。一方、自動車の衝突安全性向上に対する社会的要求もいっそう高くなっており、単に鋼材の高強度化のみだけでなく、走行中に衝突した場合の耐衝撃性に優れた鋼材の開発も望まれている。
ここで、衝突時の自動車用鋼材の各部位は、数10(s−1)以上の高いひずみ速度で変形を受けるため、動的強度特性に優れた高強度鋼材が要求される。
このような高強度鋼材として、静動差(静的強度と動的強度との差)が高い低合金TRIP鋼や、マルテンサイトを主体とする第2相を有する複相組織鋼といった高強度複相組織鋼材が知られている。
低合金TRIP鋼に関しては、例えば、特許文献1に、動的変形特性に優れた自動車衝突エネルギー吸収用加工誘起変態型高強度鋼板(TRIP鋼板)が開示されている。
また、マルテンサイトを主体とする第2相を有する複相組織鋼板に関しては、下記のような発明が開示されている。
特許文献2には、微細なフェライト粒からなり、結晶粒径が1.2μm以下のナノ結晶粒の平均粒径dsと、結晶粒径が1.2μmを超えるミクロ結晶粒の平均結晶粒径dLとがdL/ds≧3の関係を満足する、強度と延性バランスとが優れ、かつ、静動差が170MPa以上である高強度鋼板が開示されている。
特許文献3には、平均粒径が3μm以下のマルテンサイトと平均粒径が5μm以下のマルテンサイトの2相組織からなり、静動比が高い鋼板が開示されている。
特許文献4には、平均粒径が3.5μm以下のフェライト相を75%以上含有し、残部が焼き戻しマルテンサイトからなる衝撃吸収特性に優れる冷延鋼板が開示されている。
特許文献5には、予歪を加えてフェライトとマルテンサイトから構成される2相組織とし、5×10〜5×10/sの歪速度における静動差が60MPa以上を満足する冷延鋼板が開示されている。
さらに、特許文献6には、85%以上のベイナイトとマルテンサイトなどの硬質相のみからなる耐衝撃特性に優れた高強度熱延鋼板が開示されている。
特開平11−80879号公報 特開2006−161077号公報 特開2004−84074号公報 特開2004−277858号公報 特開2000−17385号公報 特開平11−269606号公報
しかしながら、従来の衝撃吸収部材の素材である鋼材には、以下のような課題がある。すなわち、衝撃吸収部材(以下、単に「部材」ともいう。)の衝撃吸収エネルギーを向上するには、衝撃吸収部材の素材である鋼材(以下、単に「鋼材」ともいう。)の高強度化が必須である。
しかしながら、「塑性と加工」第46巻 第534号 641〜645頁に、衝撃吸収エネルギーを決定づける平均荷重(Fave)が、
ave∝(σY・t)/4
σY:有効流動応力
t:板厚
として与えられることが開示されているように、衝撃吸収エネルギーは鋼材の板厚に大きく依存する。したがって、単に鋼材を高強度化することだけでは、衝撃吸収部材について薄肉化と高衝撃吸収性能とを両立させることには限界がある。
ところで、例えば、国際公開第2005/010396号パンフレット、国際公開第2005/010397号パンフレット、さらには国際公開第2005/010398号パンフレットにも開示されるように、衝撃吸収部材の衝撃吸収エネルギーはその形状にも大きく依存する。
すなわち、塑性変形仕事量を増大させるように衝撃吸収部材の形状を最適化することによって、単に鋼材を高強度化することだけでは達成し得ないレベルまで、衝撃吸収部材の衝撃吸収エネルギーを飛躍的に高めることができる可能性がある。
しかしながら、塑性変形仕事量を増大させるように衝撃吸収部材の形状を最適化したとしても、鋼材がその塑性変形仕事量に耐え得る変形能を有していなければ、想定していた塑性変形が完了する前に、衝撃吸収部材に早期に割れが生じてしまい、結果的に塑性変形仕事量を増大させることができず、衝撃吸収エネルギーを飛躍的に高めることができない。また、割れが早期に衝撃吸収部材に生じると、この衝撃吸収部材に隣接して配置された他の部材を損傷する等の予期せぬ事態を招きかねない。
従来は、衝撃吸収部材の衝撃吸収エネルギーが鋼材の動的強度に依存するとの技術思想に基づいて、鋼材の動的強度を高めることが指向されてきたが、単に鋼材の動的強度を高めることを指向するのでは顕著な変形能の低下を招く場合がある。このため、塑性変形仕事量を増大させるように衝撃吸収部材の形状を最適化したとしても、衝撃吸収部材の衝撃吸収エネルギーを飛躍的に高めることができるとは限らなかった。
また、そもそも上記技術思想に基づいて製造された鋼材の使用を前提として衝撃吸収部材の形状が検討されてきたため、衝撃吸収部材の形状の最適化は、当初から既存の鋼材の変形能を前提として検討されており、塑性変形仕事量を増大させるように、鋼材の変形能を高め、かつ衝撃吸収部材の形状を最適化するという検討自体が、これまで十分になされていなかった。
上述したように、衝撃吸収部材の衝撃吸収エネルギーを高めるには、塑性変形仕事量を増大させるように、鋼材のみならず衝撃吸収部材の形状を最適化することが重要である。
鋼材に関しては、塑性変形仕事量を増大させることができる、衝撃吸収部材の形状の最適化を可能にするように、衝撃荷重負荷時における割れの発生を抑制しつつ、塑性変形仕事量を増大させるように有効流動応力を高めることが重要である。
本発明者らは、衝撃吸収部材の衝撃吸収エネルギーを高めることを可能にするために、鋼材について、衝撃荷重負荷時における割れの発生を抑制しつつ有効流動応力を高める方法を鋭意検討し、以下に列記する新たな知見を得た。
(A)鋼材の有効流動応力を高めるには、降伏強度と加工硬化係数とを向上させることが有効である。
(B)衝撃荷重負荷時における割れの発生を抑制するには、均一延性(加工硬化係数)と局部延性とを向上させることが有効である。
(C)高い降伏強度と高い加工硬化係数(均一延性)とを得るには、鋼材の鋼組織を、フェライトと、フェライトより硬質である第2相とからなる複相組織とすることが必要である。すなわち、ベイナイト、マルテンサイトおよびオーステナイトからなる群から選択された1種または2種以上を第2相として含有することが必要である。
(D)複相組織を有する鋼材(以下、「複相組織鋼材」ともいう。)の降伏強度は、フェライト面積率とフェライト平均粒径とに依存する。したがって、複相組織鋼材において高い降伏強度を得るには、フェライト面積率の上限、およびフェライト平均粒径の上限を限定することが必要である。
(E)しかしながら、フェライト平均粒径の過度の抑制は均一延性(加工硬化係数)の低下を招く。したがって、複相組織鋼材において高い均一延性(加工硬化係数)を得るには、フェライト平均粒径の下限を限定することが必要である。
(F)フェライトは、複相組織鋼材において局部延性を向上させる作用を有する。したがって、複相組織鋼材において高い局部延性を得るには、フェライト面積率の下限を限定することが必要である。
(G)複相組織鋼材において、第2相の平均最近接粒子間間隔が狭すぎると均一延性(加工硬化係数)の低下を招き、広過ぎると局部延性の低下を招く。したがって、複相組織鋼材において高い均一延性(加工硬化係数)と局部延性とを得るには、第2相の平均最近接粒子間間隔の上限および下限を限定することが必要である。
(H)複相組織鋼材において、座屈部のように局部的に歪が集中した領域でフェライトと第2相との硬度差が著しくなると、両者の界面で剥離が生じてしまい、局部延性が低下する。したがって、複相組織鋼材において高い局部延性を得るには、高歪負荷条件下におけるフェライトと第2相との硬度差を所定の範囲内とするように、高歪負荷条件下におけるフェライトの硬度の下限と、第2相の硬度の上限とを限定することが必要である。
本発明は上記の新たな知見に基づいてなされたものであり、その要旨は以下のとおりである。
(1)C:0.1%以上0.2%以下、Mn:1%以上3%以下、Si+Al:0.5%以上2.5%未満、N:0.001%以上0.015%以下を含有し、残部Feおよび不純物からなる化学組成を有し、
40面積%以上80面積%以下のフェライトを含有し、残部がベイナイト、マルテンサイトおよびオーステナイトの1種または2種以上からなる第2相からなるとともに、前記フェライトの平均粒径が0.5μm以上3μm以下、前記第2相の平均最近接粒子間間隔が1μm以上5μm以下、引張変形によって相当塑性ひずみε=0.5を負荷した際の前記フェライトの平均ナノ硬さが4.5GPa以上かつ前記第2相の平均ナノ硬さが11GPa以下である鋼組織を有すること
を特徴とする鋼材。
(2)化学組成が、Cr:0.5%以下およびMo:0.2%以下からなる群から選択される1種または2種を含有することを特徴とする上記(1)項に記載の鋼材。
(3)化学組成が、Ti:0.05%以下およびNb:0.05%以下からなる群から選択される1種または2種を含有することを特徴とする上記(1)項または(2)項に記載の鋼材。
(4)軸圧壊して蛇腹状に塑性変形することにより衝撃エネルギーを吸収する衝撃吸収部を有する衝撃吸収部材であって、前記衝撃吸収部が上記(1)項から(3)項までのいずれか1項に記載された鋼材からなることを特徴とする衝撃吸収部材。
本発明に係る鋼材は、軸圧壊して蛇腹状に塑性変形することにより衝撃エネルギーを吸収する衝撃吸収部を有する衝撃吸収部材における該衝撃吸収部の素材として好適である。特に自動車用の衝撃吸収部材の素材として好適であり、例えば、自動車用の衝撃吸収部材としては、閉じた断面を有する筒状の本体を有するクラッシュボックス(バンパーリインフォースを支持しながら、例えばサイドメンバーといったボディシェルに装着され、バンパーリインフォースから負荷される衝撃荷重によって軸圧壊して蛇腹状に塑性変形する)の素材として用いることが好ましい。また、サイドメンバー、フロントアッパーレール、サイドシル、クロスメンバ等の素材として用いることが好ましい。
本発明によれば、衝撃荷重が負荷された時における衝撃吸収部材の割れの発生を抑制または解消でき、さらに有効流動応力の高い衝撃吸収部材を得ることが可能となるので、衝撃吸収部材の衝撃吸収エネルギーを飛躍的に高めることが可能となる。斯かる衝撃吸収部材を適用することにより、製品の衝突安全性を一層向上させることが可能になるので、産業上極めて有益である。
図1は、衝撃吸収部材の適用部位の例を示す説明図である。 図2は、衝撃吸収部の形状の一例を示す二面図である。 図3は、衝撃吸収部の形状の一例を示す二面図である。 図4は、試験番号1〜3の断面形状因子(Wp/t)と衝突吸収エネルギー指数Epa、割れ率の関係を示すグラフである。 図5は、試験番号4〜6の断面形状因子(Wp/t)と衝突吸収エネルギー指数Epa、割れ率の関係を示すグラフである。 図6は、試験番号7の断面形状因子(Wp/t)と衝突吸収エネルギー指数Epa、割れ率の関係を示すグラフである。
以下、本発明を説明する。
1.鋼組織
(1)複相組織
本発明に係る鋼材の鋼組織は、高い降伏強度と高い加工硬化係数(均一延性)とを得て有効流動応力を高めるために、フェライトを含有し、残部がベイナイト、マルテンサイトおよびオーステナイトの1種または2種以上からなる第2相からなる複相組織とする。
第2相にはセメンタイトやパーライトが不可避的に含有される場合があるが、5面積%以下であれば許容される。
(2)フェライト面積率:40%以上80%以下
複相組織鋼材において、フェライトは局部延性を向上させる作用を有する。フェライト面積率が40%未満では、局部延性の不足により良好な衝撃吸収能を有する衝撃吸収部材を得ることが困難となる。したがって、フェライト面積率は40%以上とする。一方、フェライト面積率が80%超では、降伏強度、引張強度および加工硬化係数の不足により良好な衝撃吸収能を有する衝撃吸収部材を得ることが困難となる。したがって、フェライト面積率は80%以下とする。
(3)フェライト平均粒径:0.5μm以上3μm以下
複相組織鋼材において、フェライト平均粒径は降伏強度と均一延性(加工硬化係数)とに影響を及ぼす。すなわち、フェライト平均粒径を微細化することにより降伏強度および引張強度が向上する。フェライト平均粒径が3μm超では、降伏強度、引張強度および加工硬化係数の不足により良好な衝撃吸収能を有する衝撃吸収部材を得ることが困難となる。したがって、フェライト平均粒径は3μm以下とする。一方、フェライト平均粒径の過度の微細化は均一延性(加工硬化係数)の低下招く。フェライト平均粒径が0.5μm未満では、均一延性(加工硬化係数)の不足により良好な衝撃吸収能を有する衝撃吸収部材を得ることが困難となる。したがって、フェライト平均粒径は0.5μm以上とする。
(4)第2相の平均最近接粒子間隔:1μm以上5μm以下
複相組織鋼材において、第2相の平均最近接粒子間隔は均一延性(加工硬化係数)と局部延性とに影響を及ぼす。すなわち、第2相の平均最近接粒子間間隔が狭すぎると均一延性(加工硬化係数)の低下を招く。第2相の平均最近接粒子間間隔が1μm未満では、均一延性(加工硬化係数)の不足により良好な衝撃吸収能を有する衝撃吸収部材を得ることが困難となる。したがって、第2相の平均最近接粒子間間隔は1μm以上とする。一方、第2相の平均最近接粒子間間隔が広過ぎると局部延性の低下を招く。第2相の平均最近接粒子間間隔が5μm超では、局部延性の不足により良好な衝撃吸収能を有する衝撃吸収部材を得ることが困難となる。したがって、第2相の平均最近接粒子間間隔は5μm以下とする。
第2相の平均最近接粒子間隔は、鋼板の圧延方向に平行な断面の板厚1/4t部をエメリー紙およびアルミナ粉で研磨後、さらに電解研磨処理を行った断面を、FE−SEM(電界放射型走査電子顕微鏡)に付帯したEBSD(電子線後方散乱回折)を用いて構築したIQ(イメージクオリティー)値マップから求める。
(5)引張変形によって相当塑性ひずみε=0.5を負荷した際のフェライトの平均ナノ硬さ:4.5GPa以上、かつ第2相の平均ナノ硬さ:11GPa以下
複相組織鋼材において、高歪負荷条件下におけるフェライトと第2相との硬度差は局部延性に影響を及ぼす。すなわち、座屈部のように局部的に歪が集中した領域でフェライトと第2相との硬度差が著しくなると、両者の界面で剥離が生じてしまい、局部延性が低下する。
したがって、複相組織鋼材において高い局部延性を得るには、高歪負荷条件下におけるフェライトと第2相との硬度差を所定の範囲内とするように、高歪負荷条件下におけるフェライトの硬度の下限と第2相の硬度の上限とを限定することが必要である。
そこで、衝撃吸収部材の軸圧潰時において、座屈部に加わる相当塑性ひずみが0.5を超える値に達する可能性があることから、引張変形によって相当塑性ひずみε=0.5を負荷した際のフェライトおよび第2相の平均ナノ硬さと、衝突時における部材の割れとの関係を調査した。
その結果、引張変形によって相当塑性ひずみε=0.5を負荷した際のフェライトの平均ナノ硬さが4.5GPa未満であったり、引張変形によって相当塑性ひずみε=0.5を負荷した際の第2相の平均ナノ硬さが11GPa超であったりすると、フェライトと第2相との界面において剥離が生じて衝突時における衝撃吸収部材の割れを誘発することが判明した。したがって、引張変形によって相当塑性ひずみε=0.5を負荷した際のフェライトの平均ナノ硬さを4.5GPa以上とし、かつ第2相の平均ナノ硬さを11GPa以下とする。
2.化学組成
(1)C:0.1%以上0.2%以下
Cは、ベイナイト、マルテンサイト、オーステナイトの1種または2種以上を含む第2相の生成を促進する作用を有する。また、第2相の強度を高めることにより降伏強度および引張強度を向上させる作用を有する。また、固溶強化により鋼を強化し、降伏強度および引張強度を向上させる作用を有する。また、固溶強化によりフェライト相の強度を高めるので、高歪負荷条件下におけるフェライトの硬度を高めることにより局部延性を向上させる作用を有する。C含有量が0.1%未満では、上記作用による効果を得ることが困難な場合がある。したがって、C含有量は0.1%以上とする。一方、C含有量が0.2%を超えると、マルテンサイトやオーステナイトが過剰に生成して、局部延性の著しい低下を招く場合がある。したがって、C含有量は0.2%以下とする。
(2)Mn:1%以上3%以下
Mnは、ベイナイト、マルテンサイト、オーステナイトの1種または2種以上を含む第2相の生成を促進する作用を有する。また、固溶強化により鋼を強化し、降伏強度および引張強度を向上させる作用を有する。また、固溶強化によりフェライト相の強度を高めるので、高歪負荷条件下におけるフェライトの硬度を高めることにより局部延性を向上させる作用を有する。Mn含有量が1%未満では、上記作用による効果を得ることが困難な場合がある。したがって、Mn含有量は1%以上とする。好ましくは1.5%以上である。一方、Mn含有量が3%超では、マルテンサイトやオーステナイトが過剰に生成して、局部延性の著しい低下を招く場合がある。したがって、Mn含有量は3%以下とする。好ましくは2.5%以下である。
(3)Si+Al:0.5%以上2.5%未満
SiおよびAlは、ベイナイト中の炭化物の生成を抑制することにより均一延性や局部延性を向上させる作用を有する。また、固溶強化により鋼を強化し、降伏強度および引張強度を向上させる作用を有する。また、固溶強化によりフェライト相の強度を高めるので、高歪負荷条件下におけるフェライトの硬度を高めることにより局部延性を向上させる作用を有する。SiおよびAlの合計含有量(以下、「(Si+Al)量」ともいう。)が0.5%未満では上記作用による効果を得ることが困難である。したがって、(Si+Al)量は0.5%以上とする。一方、(Si+Al)量を2.5%以上としても、上記作用による効果は飽和してしまいコスト的に不利となる。したがって、(Si+Al)量は2.5%未満とする。
(4)N:0.001%以上0.015%以下
Nは、固溶強化により鋼を強化し、降伏強度および引張強度を向上させる作用を有する。また、固溶強化によりフェライト相の強度を高めるので、高歪負荷条件下におけるフェライトの硬度を高めることにより局部延性を向上させる作用を有する。また、TiやNbを含有させる場合には、鋼中に窒化物を形成してオーステナイトの粒成長を抑制し、フェライト平均粒径を微細化することにより、降伏強度および引張強度を向上させる作用を有する。Nの含有量が0.001%未満では、上記作用による効果を得ることが困難となる。したがって、N含有量は0.001%以上とする。一方、N含有量が0.015%超では、鋼中に粗大な窒化物を形成して、均一延性および局部延性の著しい低下を招く場合がある。したがって、N含有量は0.015%以下とする。
(5)Cr:0.5%以下およびMo:0.2%以下からなる群から選択される1種または2種
CrおよびMoは、ベイナイト、マルテンサイト、オーステナイトの1種または2種以上を含む第2相の生成を促進する作用を有する。また、固溶強化により鋼を強化し、降伏強度および引張強度を向上させる作用を有する。また、固溶強化によりフェライト相の強度を高めるので、高歪負荷条件下におけるフェライトの硬度を高めることにより局部延性を向上させる作用を有する。したがって、CrおよびMoの1種または2種を含有させてもよい。
しかしながら、Cr含有量が0.5%を超えたり、Mo含有量が0.2%を超えたりすると、フェライト変態が著しく抑制されてしまい、目的とするフェライト面積率を確保することできずに、局部延性の著しい低下を招く場合がある。したがって、Cr含有量は0.5%以下、Mo含有量は0.2%以下とする。なお、上記作用による効果をより確実に得るにはCr:0.1%以上およびMo:0.1%以上のいずれかを満足させることが好ましい。
(6)Ti:0.05%以下およびNb:0.05%以下からなる群から選択される1種または2種
TiおよびNbは、鋼中に窒化物を形成するなどしてオーステナイトの粒成長を抑制し、フェライト平均粒径を微細化することにより、降伏強度および引張強度を向上させる作用を有する。したがって、TiおよびNbの1種または2種を含有させてもよい。しかしながら、Ti含有量が0.05%を超えたり、Nb含有量が0.05%を超えたりすると、フェライト変態が著しく抑制されてしまい、目的とするフェライト面積率を確保することできずに、局部延性の著しい低下を招く場合がある。また、Tiについては、鋼中に形成する窒化物が粗大となってしまい、均一延性および局部延性の著しい低下を招く場合がある。したがって、TiおよびNbの含有量は0.05%以下とする。なお、上記作用による効果をより確実に得るにはTiおよびNbのいずれかの含有量を0.002%以上とすることが好ましい。
3.用途
上述した鋼材は、軸圧壊して蛇腹状に塑性変形することにより衝撃エネルギーを吸収する衝撃吸収部を有する衝撃吸収部材における該衝撃吸収部に適用することが好ましい。
上記衝撃吸収部に上記鋼材を適用すると、衝撃荷重が負荷された時における衝撃吸収部材の割れの発生が抑制または解消されるとともに有効流動応力が高いことから、上記衝撃吸収部材の衝撃吸収エネルギーを飛躍的に高めることが可能となる。
図1は、自動車における衝撃吸収部材の適用部位の例を示す説明図である。軸圧壊して蛇腹状に塑性変形することにより衝撃エネルギーを吸収する衝撃吸収部を有する衝撃吸収部材としては、例えば自動車部材においては、図1に網掛により示すような部材(クラッシュボックス、サイドメンバ、フロントアッパーレール、サイドシル等)やクロスメンバ等の部材を例示することができる。
図2、3は、いずれも、衝撃吸収部の形状の一例を示す二面図である。
また、上記衝撃吸収部の形状としては、閉断面の筒状体が好適であり、例えば図2に示すような四角形の閉断面や図3に示すような八角形の閉断面を有する筒状体を例示することができる。なお、図2および図3では軸方向の断面形状が一定である例を示しているが、これに限られるものではなく、連続的に変化する形状であってもよい。また、図2および図3では断面形状が四角形や八角形である例を示しているが、これに限られるものではなく、任意の多角形であってもよい。
4.めっき層
上述した鋼材の表面には、耐食性の向上等を目的としてめっき層を設けて表面処理鋼板としてもよい。めっき層は電気めっき層であってもよく溶融めっき層であってもよい。電気めっき層としては、電気亜鉛めっき、電気Zn−Ni合金めっき等が例示される。溶融めっき層としては、溶融亜鉛めっき、合金化溶融亜鉛めっき、溶融アルミニウムめっき、溶融Zn−Al合金めっき、溶融Zn−Al−Mg合金めっき、溶融Zn−Al−Mg−Si合金めっき等が例示される。めっき付着量は特に制限されず、従来と同様でよい。また、めっき後に適当な化成処理(例えば、シリケート系のクロムフリー化成処理液の塗布と乾燥)を施して、耐食性をさらに高めることも可能である。
5.製造方法
上述した鋼材は、以下の製造方法により製造することが好ましい。
(1)熱間圧延条件
上記化学組成を有するスラブに、800℃以上950℃以下の温度域における総圧下率を50%以上とする熱間圧延を施し、熱間圧延完了後0.4秒間以内に600℃/秒以上の平均冷却速度で700℃まで冷却し、600℃以上700℃以下の温度域で0.4秒間以上保持し、20℃/秒以上100℃/秒未満の平均冷却速度で500℃以下の温度域まで冷却して巻取ることが好ましい。
まず、800℃以上950℃以下の温度域における総圧下率を50%以上とする熱間圧延を施すことにより、オーステナイト中に大量の加工歪を蓄積し、熱間圧延完了後0.4秒間以内に600℃/秒以上の平均冷却速度で700℃まで冷却することにより、上記加工歪の解放を抑制しつつフェライト変態が活発に進行する温度域まで冷却し、600℃以上700℃以下の温度域で0.4秒間以上保持することにより、上記加工歪を駆動力として一気にフェライト変態を進行させることにより、フェライトの核生成密度を飛躍的に高めることができ、これによりフェライト平均粒径が3μm以下の微細な鋼組織を得ることができる。
そして、20℃/秒以上100℃/秒未満の平均冷却速度で500℃以下の温度域まで冷却して巻取ることにより、フェライト変態しなかった残りのオーステナイトをベイナイト、マルテンサイトに変態させたり、オーステナイトのまま残留させたりして、第2相をベイナイト、マルテンサイトおよびオーステナイトの1種または2種以上からなるものとすることができる。
また、上記鋼組織の微細化により、上記第2相の平均最近接粒子間間隔を5μm以下とすることができ、引張変形によって相当塑性ひずみε=0.5を負荷した際の前記フェライトの平均ナノ硬さが4.5GPa以上かつ前記第2相の平均ナノ硬さが11GPa以下である鋼組織とすることができる。
(2)冷間圧延、連続焼鈍、溶融亜鉛めっき等
上記の熱延鋼板に冷間圧延および連続焼鈍を施して冷延鋼板とする場合には、冷間圧延における圧下率を50%以上90%以下とし、750℃以上900℃以下の温度域に10秒間以上150秒間以下保持し、次いで、8℃/秒以上の平均冷却速度で500℃以下の温度域まで冷却する連続焼鈍を施すことが好ましい。10℃/秒以上の平均冷却速度で450℃以下の温度域まで冷却する連続焼鈍を施すことがさらに好ましい。
冷間圧延における圧下率を50%以上とすることにより加工歪を蓄積し、750℃以上900℃以下の温度域に10秒間以上150秒間以下保持して再結晶させることにより、フェライト平均粒径が3μm以下の微細な鋼組織を得ることができる。そして、次いで、8℃/秒以上の平均冷却速度で500℃以下の温度域まで冷却することにより、フェライト変態しなかった残りのオーステナイトをベイナイトやマルテンサイトに変態させたり、オーステナイトのまま残留させたりして、第2相をベイナイト、マルテンサイトおよびオーステナイトの1種または2種以上からなるものとすることができる。
また、上記第2相の平均最近接粒子間間隔を5μm以下とすることができ、引張変形によって相当塑性ひずみε=0.5を負荷した際の前記フェライトの平均ナノ硬さが4.5GPa以上かつ前記第2相の平均ナノ硬さが11GPa以下である鋼組織とすることができる。
このようにして得られた鋼板は、さらに溶融亜鉛めっき浴に浸漬して溶融亜鉛めっきを施すことにより溶融亜鉛めっき鋼板としてもよい。溶融亜鉛めっきを施したのちにさらに合金化処理を施して合金化溶融亜鉛めっき鋼板としてもよい。合金化処理を施す場合には550℃を超えないようにすることが好ましい。溶融亜鉛めっきや合金化処理を施す場合には連続溶融亜鉛めっき設備を用いて、連続焼鈍と溶融亜鉛めっき等とを一工程で行うことが生産性の観点から好ましい。
表1に示す化学組成を有するスラブ(厚さ35mm、幅160〜250mm、長さ70〜90mm)を用いて実験を行った。いずれも150Kgの溶鋼を真空溶製して鋳造した後、炉内温度1250℃で加熱し、950℃以上の温度で熱間鍛造を行いスラブとしたものである。
Figure 2012001773
上記スラブを1250℃で1時間以内の再加熱した後、熱間圧延試験機を用いて、4パスの粗熱間圧延を施し、さらに3パスの仕上熱間圧延を施して熱延鋼板とした。熱間圧延条件を表2に示す。
Figure 2012001773
さらに、一部の熱延鋼板については、冷間圧延を施した後、連続焼鈍シミュレータを用いて、表3に示す熱処理を施した。これらの条件を表3に示す。
Figure 2012001773
このようにして得られた熱延鋼板および冷延鋼板について、以下の調査を行った。
すなわち、JIS5号引張試験片を採取して引張試験を行うことにより、降伏応力(YS)、引張強度(TS)、全伸び(El)、加工硬化係数(n値)、均一伸び(U−El)を求めた。なお、n値はε=5〜10%の範囲から求めた。
また、鋼板の圧延方向に平行な断面の板厚1/4t部を走査電子顕微鏡により倍率3000倍で撮影し、得られた2次元画像からフェライト面積率およびフェライト平均粒径を求めた。
第2相の平均最近接粒子間隔は、上述した方法によって測定した。
また、フェライトおよび第2相のナノ硬さは、ナノインデンテーション法によって求めた。引張変形により相当塑性ひずみε=0.5を付与後、板厚1/4t部をエメリー紙で研磨後、コロイダルシリカにてメカノケミカル研磨を行い、さらに電解研磨により加工層を除去して試験に供した。ナノインデンテーションはバーコビッチ型圧子を用い、押し込み荷重500μNで行った。この時の圧痕サイズは、直径0.1μm以下である。フェライトおよび第2相のそれぞれについてランダムに20点測定し、それぞれの平均ナノ硬さを求めた。
測定結果を表4にまとめて示す。
Figure 2012001773
さらに、上記鋼板を用いて種々の角筒部材を作製し、軸方向の衝突速度64km/hで軸圧潰試験を実施し、衝突吸収性能を評価した。角筒部材の軸方向に垂直な断面の形状は正多角形として、角筒部材の軸方向長さは200mmとした。
上記角筒部材について、上記正多角形の1辺の長さ(角部の曲線部を除く直線部の長さ)(Wp)と鋼板の板厚(t)とを用いた断面形状因子(Wp/t)と、衝突吸収エネルギー指数(Epa)および割れ発生率との関係を調査した。
ここで、衝突吸収エネルギー指数(Epa)は、座屈時に上記角筒部材にかかる平均応力を求め、鋼板の引張強度で規格化したパラメータであり、下記式(1)で規定されるものである。
Figure 2012001773
ここで、Load Faveは部材にかかる平均荷重であり、Lは上記正多角形の周長であり、tは鋼板の板厚である。
また、割れ発生率は、軸圧潰試験により割れが生じた割合であり、全試験体数に対する割れが発生した試験体数の割合である。
一般に、断面形状因子(Wp/t)が小さくなるほど衝突吸収エネルギー指数(Epa)が大きくなるが、断面形状因子(Wp/t)に対する衝突吸収エネルギー指数(Epa)が大きいほど、衝突吸収エネルギー性能が高い鋼材ということができる。具体的には下記式(2)を満足する場合に衝突吸収エネルギー性能が高い鋼材といえる。
Epa>0.155×exp(−0.0266×(Wp/t)) (2)
また、一般に、断面形状因子(Wp/t)が小さくなるほど衝突吸収エネルギー指数(Epa)が大きくなるが、断面形状因子(Wp/t)が小さくなるほど単位圧潰量当りの塑性変形仕事量が大きくなる。このため、圧潰途中で割れが生じる可能性が高まり、結果的に塑性変形仕事量を増大させることはできず、衝撃吸収エネルギーを高めることができない場合がある。
したがって、断面形状因子(Wp/t)に対する割れ発生率が低いほど、断面形状因子(Wp/t)を小さくして衝突吸収エネルギー指数(Epa)が大きくすることが可能となるので、衝突吸収エネルギー性能が高い鋼材ということができる。具体的には、本試験において、断面形状因子(Wp/t)>14における割れ発生率が50%以下である場合に衝突吸収エネルギー性能が高い鋼材といえる。
図4は、試験番号1〜3の断面形状因子(Wp/t)と衝突吸収エネルギー指数Epa、割れ率の関係を示すグラフであり、図5は、試験番号4〜6の断面形状因子(Wp/t)と衝突吸収エネルギー指数Epa、割れ率の関係を示すグラフであり、さらに、図6は、試験番号7の断面形状因子(Wp/t)と衝突吸収エネルギー指数Epa、割れ率の関係を示すグラフである。
図4〜6にグラフで示すように、本発明に係る鋼材は、上記式(2)を満足するとともに、断面形状因子(Wp/t)>14における割れ発生率が50%以下であり、衝突吸収エネルギー性能が高い鋼材であり、例えば上述したクラッシュボックス本体の素材として用いるのに好適である。

Claims (4)

  1. 質量%で、C:0.1%以上0.2%以下、Mn:1%以上3%以下、Si+Al:0.5%以上2.5%未満、N:0.001%以上0.015%以下を含有し、残部Feおよび不純物からなる化学組成を有し、
    40面積%以上80面積%以下のフェライトを含有し、残部がベイナイト、マルテンサイトおよびオーステナイトの1種または2種以上からなる第2相からなるとともに、前記フェライトの平均粒径が0.5μm以上3μm以下、前記第2相の平均最近接粒子間間隔が1μm以上5μm以下、引張変形によって相当塑性ひずみε=0.5を負荷した際の前記フェライトの平均ナノ硬さが4.5GPa以上かつ前記第2相の平均ナノ硬さが11GPa以下である鋼組織を有すること
    を特徴とする鋼材。
  2. 前記化学組成が、質量%で、Cr:0.5%以下およびMo:0.2%以下からなる群から選択される1種または2種を含有することを特徴とする請求項1に記載の鋼材。
  3. 前記化学組成が、質量%で、Ti:0.05%以下およびNb:0.05%以下からなる群から選択される1種または2種を含有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の鋼材。
  4. 軸圧壊して蛇腹状に塑性変形することにより衝撃エネルギーを吸収する衝撃吸収部を有する衝撃吸収部材であって、前記衝撃吸収部が請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載された鋼材からなることを特徴とする衝撃吸収部材。
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