JP2012001421A5 - - Google Patents

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[工程(B);シリカ回収工程]
本工程は、液分中のSi濃度が6.0質量%以上のケイ酸アルカリ水溶液と鉱酸を混合して、液分中のSiを非ゲル状の沈降性シリカとして析出させた後、固液分離を行い、SiOを含む固形分と、不純物を含む液分を得る工程である。
なお、沈降性シリカは、ケイ酸アルカリ水溶液と鉱酸との混合と同時に生成する。
本工程において用いられるケイ酸アルカリ水溶液は、特に限定されないが、具体的には前工程(工程(A)または工程(B1))で得られたケイ酸アルカリ水溶液、及び水ガラス等が挙げられる。
本発明で用いられる水ガラスは、市販のものを使用することができ、JIS規格により規定される1号、2号、3号の他に各水ガラスメーカーで製造販売されているJIS規格外の製品も使用することができる。
ケイ酸アルカリ水溶液中に含まれるSiの濃度は、6.0質量%以上、好ましくは8.0質量%以上、特に好ましくは10.0質量%以上である。Si濃度が6.0質量%未満であると、シリカがゲル状で析出するため、固液分離に時間がかかるとともに、得られるシリカの量が低下する。
ケイ酸アルカリ水溶液として水ガラスを用いる場合、Si濃度は好ましくは10.0質量%以上、より好ましくは12.5質量%以上、特に好ましくは15.0質量%以上である。
本工程において用いられる鉱酸は、例えば硫酸、塩酸、硝酸等が挙げられ、硫酸を用いることが薬剤コスト低減の理由で好ましい。
鉱酸の濃度は、ケイ酸アルカリ水溶液と混合する際に、非ゲル状の沈降性シリカが析出すればよく、具体的には、上記工程(A)または工程(B1)で得られたケイ酸アルカリ水溶液を用いる場合、鉱酸の濃度は、好ましくは20体積%以上、より好ましくは25体積%以上、特に好ましくは30体積%以上である。鉱酸の濃度が、上記範囲に満たない場合には、沈降性シリカが生成しない、あるいは沈降性シリカとゲル状シリカの両方が生成するおそれがある。このゲル状シリカが生成すると、最終シリカ生成物中の不純物濃度が高くなる。
水ガラスをケイ酸アルカリ水溶液として用いる場合、鉱酸の濃度は、好ましくは10体積%以上、より好ましくは15体積%以上、特に好ましくは20体積%以上である。鉱酸の濃度が、上記範囲に満たない場合には、沈降性シリカが生成しない、あるいは沈降性シリカとゲル状シリカの両方が生成するおそれがある。
ケイ酸アルカリ水溶液と鉱酸の混合方法は、特に限定されるものではないが、pHを好ましくは1.0以下、より好ましくは0.9以下に保つことが望ましい。また、沈降性シリカのみを生成させる観点から、ケイ酸アルカリ水溶液を鉱酸に添加する方法が好ましい。具体的には、ケイ酸アルカリ水溶液を鉱酸に滴下する方法や、ケイ酸アルカリ水溶液を、1.0mmφ以上、好ましくは4.0mmφ以上のチューブ等から、鉱酸中に直接押し出す方法等が挙げられる。
また、ケイ酸アルカリ水溶液の鉱酸液中への流出速度は限定されないが、混合する際にpHが1.0を超え、かつ流出速度が大きい場合には、沈降性シリカが生成しない、あるいは沈降性シリカとゲル状シリカの両方が生成するおそれがある。
さらに、本工程において、ケイ酸アルカリ水溶液と鉱酸を混合する際の沈降性シリカの析出温度を10℃以上、80℃以下に保持することで、得られるシリカの収量を増加させることができる。析出温度は10℃以上、80℃以下、好ましくは40℃以上、70℃以下、より好ましくは50℃以上、60℃以下である。析出温度が80℃を超えると、エネルギーコストの上昇や設備の腐食等が生じてしまう。
上記ケイ酸アルカリ水溶液中のSiを沈降性シリカとして析出させた後、フィルタープレス等の固液分離手段を用いて、SiOを含む固形分と、不純物を含む液分に分離する。得られた沈降性シリカはゲル状ではなく、粒子状であるため固液分離に要する時間を短くすることができる。
[実施例11]
水ガラス溶液(富士化学(株)製:SiO/NaO(モル比)=3.20)140gに水35gを加えて、Si濃度10%の水ガラス溶液を得た。
得られた水ガラス溶液を硫酸濃度30体積%の硫酸中に滴下し、かつウォーターバスによって析出温度を60℃に保ちながら沈降性シリカを析出させた後、減圧下でブフナー漏斗で固液分離し、SiOを含む固形分(沈降性シリカ)39.8gと、不純物を含む液分135.0gを得た。
得られた沈降性シリカ中のナトリウム(Na)、硫黄(S)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、ホウ素(B)、リン(P)の濃度を測定した。その結果を表1に示す。
得られた沈降性シリカは、乾燥後にNa:832ppm、S:1753ppm、Al:2.3ppm、Fe:4.0ppm、B:0.05ppm未満、P:1.0ppm未満の成分組成を有していた。また、Siの回収率は93%であった。
[実施例12]
水ガラス溶液(富士化学(株)製:SiO/NaO(モル比)=3.20)140gに水35gを加えて、Si濃度10%の水ガラス溶液を得た。
得られた水ガラス溶液を硫酸濃度20体積%の硫酸中に滴下し、かつウォーターバスによって析出温度を60℃に保ちながら沈降性シリカを析出させた後、減圧下でブフナー漏斗で固液分離し、SiOを含む固形分(沈降性シリカ)38.5gと、不純物を含む液分136.2gを得た。
得られた沈降性シリカ中のナトリウム(Na)、硫黄(S)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、ホウ素(B)、リン(P)の濃度を測定した。その結果を表1に示す。
得られた沈降性シリカは、乾燥後にNa:796ppm、S:1312ppm、Al:2.9ppm、Fe:4.8ppm、B:0.05ppm未満、P:1.0ppm未満の成分組成を有していた。また、Siの回収率は90%であった。
[実施例13]
水ガラス溶液(富士化学(株)製:SiO/NaO(モル比)=3.20)140gに水35gを加えて、Si濃度10%の水ガラス溶液を得た。
得られた水ガラス溶液を硫酸濃度10体積%の硫酸中に滴下し、かつウォーターバスによって析出温度を60℃に保ちながら沈降性シリカを析出させた後、減圧下でブフナー漏斗で固液分離し、SiOを含む固形分(沈降性シリカ)36.4gと、不純物を含む液分138.7gを得た。
得られた沈降性シリカ中のナトリウム(Na)、硫黄(S)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、ホウ素(B)、リン(P)の濃度を測定した。その結果を表1に示す。
得られた沈降性シリカは、乾燥後にNa:316ppm、S:427ppm、Al:5.1ppm、Fe:6.7ppm、B:0.05ppm、P:1.0ppm未満の成分組成を有していた。また、Siの回収率は85%であった。
なお、実施例1〜13において、工程(B)におけるケイ酸アルカリ水溶液と硫酸の混合は、pH1.0以下に保ちながら行われた。
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