JP2012001187A - ブロワユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】冷却風導入口10と開口1dとの間に立設される防水壁13と、冷却風導入口10周りに立設され防水壁13よりも高い囲壁12とを備え、開口1dの上端が囲壁12の上端よりも低い位置である。
【選択図】図2
Description
このようなブロワユニットでは、ブロワモータによってブロワを回転駆動することによって空気を圧送しており、ブロワモータを冷却するために当該空気の一部を取り込んでブロワモータに供給している。
より詳細には、ブロワユニットは、空気が流れる空気流路と、開口を介して当該空気流路と接続された空気取込室とを備えており、空気取込室内に取り込んだ空気を当該空気取込室に設けられた冷却風導入口を介してブロワモータに供給している。
ただし、空気取込室に設けられた冷却風導入口に水が入り込むと、ブロワモータに対して水が吹き付けられることとなり、ブロワモータの不具合が生じる虞がある。
ブロワユニットの高さを十分に確保できない場合には、それに連れて空気取込室の高さが低くなってしまう。空気の流速から水の浸入を防ぐために必要な堤防壁の高さは、空気取込室の高さに関係なく定められる。このため、空気取込室の高さが低くなると、堤防壁と空気取込室の天井との間に形成される隙間が小さくなってしまう。
そして、堤防壁と空気取込室の天井との間に形成される隙間が小さくなると、冷却風導入口へ流れ込む空気量が減少して冷却能力が低下するため、ブロワモータの出力を抑える必要が生じる等の不具合が生じる。
第1の発明は、ブロワにより圧送される空気が流れる空気流路と、内部にブロワモータに通じる冷却風導入口が設けられる共に開口を介して上記空気流路と接続される空気取込室とを備えるブロワユニットであって、上記冷却風導入口と上記開口との間に立設される防水壁と、上記冷却風導入口周りに立設され上記防水壁よりも高い囲壁とを備え、上記開口の上端が上記囲壁の上端よりも低い位置であるという構成を採用する。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記防水壁として、上記開口から上記空気取込室に流入する空気流の流れ方向に対して壁面を向けると共に上記空気取込室の内壁面との間に隙間を設けて配設される第1壁と、上記第1壁と上記空気取込室の内壁面との間に設けられた隙間から流れ込む空気流の流れ方向に対して壁面を向けて配設される第2壁とを有するという構成を採用する。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、上記空気取込室の床面が上記開口に向けて低くなるように傾斜されているという構成を採用する。
第4の発明は、上記第1〜第3いずれかの発明において、上記空気流路を形成するブロワケースの上部に溜まった水を上記空気取込室に導水する導水路を備えるという構成を採用する。
また、本発明によれば、囲壁が防水壁よりも高く、かつ、空気流路と空気取込室とを接続する開口の上端が囲壁の上端よりも低い位置とされている。このため、開口から空気取込室に入り込んだ水が囲壁あるいは防水壁に触れることなく直接冷却風導入口に浸入することを防止することができる。
よって、本発明によれば、ブロワユニットにおいて、ブロワモータに対して十分量の冷却風を供給すると共に、確実に冷却風導入口への水の浸入を防止することが可能となる。
ブロワユニットS1は、車両用空気調和装置で生成される調和空気となる空気流を形成するものであり、空気を圧送する。そして、本実施形態のブロワユニットS1は、空気を取り込むためのブロワダクト、ブロワダクトが接続されるブロワケース1、ブロワケース1内に設置されるブロワ2、及び、このブロワ2を駆動するブロワモータ3等を備えている。
なお、ブロワダクトは、ブロワケース1の上方に設置されており、従来と同様の構成であるため、ここでの説明を省略すると共に図1においても図示を省略している。
より詳細に説明すると、ブロワケース1は、中央上部にブロワ2を収容するブロワ収容室1aを備え、中央下部にブロワモータ3を収容するブロワモータ収容室1bを備えている。そして、ブロワ収容室1aの上部には、ブロワダクトに接続する開口1a1が形成されている。
また、ブロワケース1は、ブロワ収容室1a及びブロワモータ収容室1bを囲んで配置されるスクロール流路1c(空気流路)を備えている。図1には示されていないが、当該スクロール流路1cは、ブロワ収容室1aと接続されており、ブロワ2によって圧送される空気が流れる空気流路として機能する。そして、スクロール流路1cの吐出側端部(不図示)が車両用空気調和装置のダクトと接続されている。
この冷却風導入口10は、空気取込室1eとブロワモータ収容室1bとを接続する接続流路11の空気取込室1e側の開口端によって構成されている。つまり、開口1dを介して空気取込室1eに取り込まれた空気が冷却風導入口10からブロワモータ収容室1bに冷却風として導入されるように構成されている。
なお、空気取込室1eの床面1e1が開口1dに向けて低くなるように傾斜されており、冷却風導入口10は、当該床面1e1に形成され、上方に向けて開口されている。
なお、囲壁12は、必ずしも冷却風導入口10の全周を囲う必要はなく、冷却風導入口10周りの一部に立設されていても良い。
第1壁13aは、第2壁13bよりも開口1d寄りに配置されており、開口1dから空気取込室1eに流入する空気流の流れ方向aに対して壁面を向けて配設されている。また、第1壁13aは、その両端が空気取込室1eの内壁面と離間して設けられており、空気流の流れ方向aに向けられた壁面の幅が開口1dの幅よりも大きく設定されている。
なお、図2に示すように、本実施形態において第1壁13aは一部が囲壁12と一体化されているが、これは離間して設けることも可能である。
なお、第1壁13aと第2壁13bとの高さは、開口1dの高さの半分程度に設定されている。
このようにスクロール流路1cに空気流が形成されると、空気の一部が開口1dを介して空気取込室1eに取り込まれ、冷却風導入口10を通じて冷却風としてブロワモータ3に吹き付けられる。
これに対して、本実施形態のブロワユニットS1においては、囲壁12及び防水壁13によって空気取込室1eへの水の浸入が防止される。
また、本実施形態のブロワユニットS1によれば、囲壁12が防水壁13よりも高く、かつ、スクロール流路1cと空気取込室1eとを接続する開口1dの上端が囲壁12の上端よりも低い位置とされている。このため、空気流に乗って、空気取込室1eに開口1dを介して入り込む水は、囲壁12の上端よりも下方から空気取込室1eに入り込むこととなる。したがって、開口1dから空気取込室1eに入り込んだ水が囲壁12あるいは防水壁13に触れることなく直接冷却風導入口10に浸入することを防止することができる。
よって、本実施形態のブロワユニットS1によれば、ブロワモータ3に対して十分量の冷却風を供給すると共に、確実に冷却風導入口10への水の浸入を防止することが可能となる。
したがって、本実施形態のブロワユニットS1によれば、第1壁13aよりも冷却風導入口10側への水の浸入を防止し、より確実に冷却風導入口10への水の浸入を防止することが可能となる。
ブロワユニットのなかには、図3に示すように、ブロワケース1の上面に溜まった水を空気取込室1eに導水する導水路14を備え、上記水を開口1dからスクロール流路1cに排出するものがある。このようなブロワユニットに本発明を適用した場合、床面1e1を上述のように傾斜させ、導水路14の出口部を囲壁12よりも傾斜の下方側、かつ囲壁12よりも低い位置に設ければ、空気取込室1eに導水された水は、床面1e1の傾斜により確実にスクロール流路1cに排出することができ、冷却風導入口10に侵入することはない。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、防水壁の姿勢、形状及び個数は変更可能である。
Claims (4)
- ブロワにより圧送される空気が流れる空気流路と、内部にブロワモータに通じる冷却風導入口が設けられる共に開口を介して前記空気流路と接続される空気取込室とを備えるブロワユニットであって、
前記冷却風導入口と前記開口との間に立設される防水壁と、
前記冷却風導入口周りに立設され前記防水壁よりも高い囲壁とを備え、
前記開口の上端が前記囲壁の上端よりも低い位置である
ことを特徴とするブロワユニット。 - 前記防水壁として、
前記開口から前記空気取込室に流入する空気流の流れ方向に対して壁面を向けると共に前記空気取込室の内壁面との間に隙間を設けて配設される第1壁と、
前記第1壁と前記空気取込室の内壁面との間に設けられた隙間から流れ込む空気流の流れ方向に対して壁面を向けて配設される第2壁とを有する
ことを特徴とする請求項1記載のブロワユニット。 - 前記空気取込室の床面が前記開口に向けて低くなるように傾斜されていることを特徴とする請求項1または2記載のブロワユニット。
- 前記空気流路を形成するブロワケースの上部に溜まった水を前記空気取込室に導水する導水路を備えることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載のブロワユニット。
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