JP2011529529A - 疲労および熱間クリープに対する高い耐久性を有するアルミニウム合金製の鋳造品 - Google Patents

疲労および熱間クリープに対する高い耐久性を有するアルミニウム合金製の鋳造品 Download PDF

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Abstract

本発明は、静的条件と疲労条件における高い機械的耐性、さらに熱間クリープに対する高い機械的耐性を有するアルミニウム合金製の鋳造品を対象とし、該合金の組成は、Si:3%〜11%、好ましくは5.0%〜9.0%、Fe<0.50%、好ましくは<0.30%、より好ましくは<0.19%さらには0.12%、Cu:2.0%〜5.0%、好ましくは2.5%〜4.2%、より好ましくは3.0%〜4.0%、Mn:0.05%〜0.50%、好ましくは0.08%〜0.20%、Mg:0.10%〜0.25%、より好ましくは0.10%〜0.20%、Zn:<0.30%、好ましくは<0.10%、Ni:<0.30%、好ましくは<0.10%、V:0.05%〜0.20%、より好ましくは0.10%〜0.19%、Zr:0.05%〜0.25%、好ましくは0.08%〜0.20%、Ti:0.01%〜0.25%、好ましくは0.05%〜0.20%、その他の元素がそれぞれ<0.05%で合計0.15%であり、残りがアルミニウムである。該鋳造品は、より特徴的には過給ディーゼルまたは過給ガソリン内燃機関エンジンのシリンダーヘッドに関するものである。

Description

本発明は、高い機械的応力をかけられ、少なくともある領域においては高温で使用されるアルミニウム合金製の鋳造品に関するものであり、とりわけ過給ディーゼルエンジンまたは過給ガソリンエンジンのシリンダーヘッドに関するものである。
反する言及がなければ、合金の化学的組成に関するすべての値は重量パーセントで表示する。
大量生産の自動車車両のシリンダーヘッドに使われることの多い合金は、一方では、場合によっては0.50%から1%の銅の添加によってドーピングされているAlSi7MgタイプおよびAlSi10Mgタイプの合金であり、他方では、AlSi5から9Cu3Mgシリーズの合金である。
第一のタイプの合金は、T5処理(単純な安定化)およびT7処理(完全な溶体化処理、焼入れおよび過時効)されたAlSi7(Cu)MgおよびAlSi10(Cu)Mgであり、およそ250℃までは十分な熱間の機械的特性を示すが、新世代のコモンレール式過給ディーゼルエンジン、さらにはダブル過給の新しいガソリンエンジンの内部バルブブリッジが達することのある温度である、300℃という温度では示さない。
300℃では、該合金の弾性限界およびクリープに対する耐久性が特に低い。逆に、室温から250℃までの温度領域すべてにおける良好な延性によって、該合金は熱疲労による割れに対しては満足できる耐久性を有する。
AlSi5から9Cu3Mg0.25〜0.5タイプの合金はより良い熱間での耐久性を有しているが、逆に延性はかなり低く、この低い延性のために熱疲労による割れに対して非常に脆弱となっている。
該合金は、良好な熱間での延性を有するが室温で脆弱なままである、一次合金または一次溶錬(電解製錬による)と呼ばれる、典型的には0.20%より低い、鉄含有量の少ない合金シリーズと、熱間でも室温でも低い延性を有し、0.40%から0.80%、ときには1%という、より高い鉄含有量の二次合金または二次溶錬(リサイクルによる)と呼ばれる合金シリーズに下位分類される。
この問題はたとえば、1990年3月の雑誌SIAに掲載されたR.ChuimertおよびM.Garatの「Choix d’alliages d’aluminium de moulage pour culasses diesel fortement sollicitees」という論文で説明されている。この論文は、研究対象とした三種の合金の特性を以下のようにまとめている。
‐AlSi5Cu3Mg 鉄含有量が低く(0.15%)、状態T7にある:250℃までの非常に良好な機械的耐久性、300℃で平均的、室温での延性は弱く、250℃と300℃で良好。
‐AlSi5Cu3Mg 鉄含有量が高く(0.7%)、状態F(熱処理をしていない)にある:室温での機械的耐久性は平均的、250℃および300℃でもっとも高くなり、20℃〜300℃の領域全体での非常に低い延性。
‐AlSi7Mg0.3 鉄含有量が低く(0.15%)銅を含んでおらず、状態T7にある:室温では良好な機械的耐久性、250℃になるとすぐに非常に弱くなり、20〜300℃の領域全体での非常に良好な延性。
2008年2月の雑誌「Hommes et Fonderie」に掲載されたM.GaratおよびG.Laslazの最近の論文「Alliages d’aluminium ameliores pour culasses diesel」では、1990年以降に成された進展が説明されている。導入部において、この論文は、現状で用いられているさまざまな合金シリーズと、該合金シリーズと現在のシリンダーヘッドの外力および構造との関係の全体像を描いている。
該論文は合金に関する近年の変化を以下のように提示している。
‐合金AlSi7Mg0.3は、0.50%の銅の添加を伴い、状態T7にあり、工業的に今日では幅広く用いられている方法であり、該合金によって、伸びを失うことなく、250℃での弾性限界のかなりの上昇が可能となる(+20%)。しかし、この銅の限定的添加によってもたらされる上昇は300℃で完全に失われる。
‐同じ合金へ0.15%のジルコニウムを添加することにより、300℃での弾性限界をわずかに向上させ(+10%)、特に22MPaの応力下での、同一の温度での三次クリープを遅らせることができる。
‐マグネシウムを含まない新しいタイプの合金AlSi7Cu3.5MnVZrTiが研究され、特徴付けられている。該合金は、300℃において非常に優れた熱間の機械的耐久性という特性を有し、20〜300℃のすべての領域でかなり良好な延性を有するのだが、室温での弾性限界が低い(正確な銅含有量に応じておよそ190MPaから235MPa)。この合金は、本出願人による仏国特許発明第2857378号明細書および欧州特許第1651787号明細書にしたがっている。
これら最近の変化の結果は、以下の表1にまとめている(破断耐久性RmはMPa、弾性限界Rp0.2はMPa、破断伸びAは%で表示し、σは当該温度で100時間維持した後、0.1%の変形を引き起こすMPaを単位とした応力を表している)。
Figure 2011529529
本出願人が行ったより最近の研究は、現在までに公開はしていないが、このマグネシウムを含まない合金タイプの低サイクル疲労に対する耐久性(高い応力と、結果として、少ない数のサイクル)は、合金AlSi7Cu0.5Mg0.3の耐久性よりも明らかに低いことを示しており、このことは、シリンダーヘッドが、特にエンジンの作動モードに関係する熱循環のために、弾性限界に近い非常に高い応力を伴う交互応力を受けるので、重大なハンディキャップとなる。
図1、図2および図3のヴェーラー曲線は、サイクルの数に応じた破断応力を示している(順に、左の薄い線は5%の破断可能性、中央の濃い線は50%、そして右の薄い線は95%である)。
明らかに、およそ250MPaの応力レベルに対する破断サイクルの数は、マグネシウムを含まない新しい合金については約1000から2000サイクルに限定されており(図2および図3)、銅のレベルが3.3%または3.8%であるとき、合金AlSi7Cu0.5Mg0.3については少なくとも20000であることが分かる(図1)。
およそ150MPaというより弱い応力下にある高サイクル疲労では、二つのシリーズの耐久性は類似し、2008年2月の雑誌「Hommes et Fonderie」の論文で公開された研究は、シェル型の試験片に対する1000万サイクルの疲労限界は、マグネシウムを含まない合金AlSi7Cu3.5MnVZrTiでより高いことを示しており、合金AlSi7Cu0.5Mg0.3での115MPaに対して、123MPaと138MPaの間に相当する。
これらの条件を考慮すると、疲労に関しては、高サイクル疲労での振舞いを劣化させることなく、低サイクル疲労での耐性を大きく高める明らかな必要性があると考えられる。
また、未来のコモンレール式ディーゼルエンジンまたは過給ガソリンエンジンでは、シリンダーヘッドの燃焼室、特に内部バルブブリッジが300℃に達し、さらには300℃を超えて、先行エンジンの世代よりも高い圧力を受けることになることを考えると、いかなるタイプの既知の合金も以下の望まれる特性の組み合わせを十分には併せ持たないと考えられる。すなわち、
‐室温から300℃までの高い弾性限界、
‐低サイクル疲労に対する高い耐久性、
‐高サイクル疲労に対する高い耐久性、
‐300℃でのクリープに対する高い耐久性、
‐室温から300℃までの領域全体における良好な延性、
(室温で最低3%の伸び、250℃では20%、そして300℃では25%)である。
したがって本発明は、高い室温弾性限界と、低サイクルならびに高サイクルでの機械的疲労に対する高い耐性、そして室温から300℃まででの良好な延性と組み合わされた、機械的耐久性と特に300℃周辺さらにはより高い温度での熱間クリープに対する耐久性を有する、アルミニウム合金製の鋳造品に関するものであり、該合金の化学組成は重量パーセント表示で、
Si:3%〜11%、好ましくは5.0%〜9.0%、
Fe<0.50%、好ましくは<0.30%、より好ましくは<0.19%さらには<0.12%、
Cu:2.0〜5.0%、好ましくは2.5〜4.2%、より好ましくは3.0%〜4.0%、
Mn:0.05〜0.50%、好ましくは0.08%〜0.20%、
Mg:0.10〜0.45%、好ましくは0.10〜0.25%、より好ましくは0.10〜0.20%、
Zn:<0.30%、好ましくは<0.10%、
Ni:<0.30%、好ましくは<0.10%、
V:0.05〜0.30%、好ましくは0.08〜0.20%、より好ましくは0.10〜0.19%、
Zr:0.05〜0.25%、好ましくは0.08〜0.20%、
Ti:0.01〜0.25%、好ましくは0.05〜0.20%、
場合によっては、Sr(30〜500ppm)、Na(20〜100ppm)およびCa(30〜120ppm)から選択される共晶混合物の一つまたは複数の修飾元素または共晶混合物の精錬剤、Sb(0.05〜0.25%)、
それぞれが<0.05%、合計0.15%のその他の元素で、残りがアルミニウムである。
ヴェーラー曲線、すなわち合金AlSi7Cu0.5Mg0.3のサイクルの数に応じた破断応力を示している(順に、左の薄い線は5%の破断可能性、中央の濃い線は50%、右の薄い線は95%である)。 3.3%の銅を含有する、マグネシウムを含まない合金AlSi7Cu3.5MnVZrTiについてのヴェーラー曲線を示している。 3.8%の銅を含有する、マグネシウムを含まない合金AlSi7Cu3.5MnVZrTiについてのヴェーラー曲線を示している。 機械加工性を特徴付けるために「実施例」の章で行った穿孔試験の際の削りくずの断片化の記録を可能にする、欧州規格NFE66−520−8の概要を示す。 この場合、用いられる表記は、1.1:「斜めに単純に粉砕された」、6.2:「短いらせん状」、6.3:「中間の長さのらせん状」である。
本発明は、本出願人による仏国特許発明第2857378号明細書および欧州特許第1651787号明細書にしたがった合金AlSi7Cu3.5MnVZrTiの上述で引用した特徴を大幅に改善し、二つの補助的方法、すなわち少量のマグネシウムの添加とバナジウムの組み合わせ添加によって対象とする問題を解決することができるという、本出願人の観察に基づいている。
実際、少量のマグネシウム、すなわち、0.10%から0.20%を添加することにより、室温での弾性限界を著しく高めるだけではなく、低サイクル疲労に対する耐久性も高めることが可能となり、しかもこれは満足できる伸びを保持しながらである。
本出願人は、この少量のマグネシウムの添加によって、マグネシウムなしに形成される相Al2Cuよりも冷間耐久性についてより効果的な硬化相の断片Q−Al5Mg8Si6Cu2を形成することが可能になるが、マグネシウムに対する銅の明確な優位(典型的には3.5%)によって、逆に熱間耐久性についてはより効果的である相Al2Cuの量がマグネシウムの添加によって著しく減少することがなく、したがって熱間特性(典型的には250℃および300℃)が劣化しないという仮説を立てた。
以下の表2は、添加したマグネシウムの量に応じた、溶体化に続く焼入れ後に、200℃で平衡しているベースAlSi7Cu3.5MnVZrTiの中で形成された硬化相Al2CuおよびQ−Al5Mg8Si6Cu2の量を示している。値(この場合は原子%表示)は、本出願人が開発した熱力学シミュレーションソフト「Prophase」を用いて計算している。
Figure 2011529529
以下の実施例および該実施例の結果を説明する図面、特に図4に見られるように、20℃での弾性限界に関する増加量は、わずか0.10%の添加でおよそ100MPa(200Mpaからおよそ300MPaへの変化)である。
したがって、全く予期しなかったことに、マグネシウムの効果は0%から0.20%の領域ではまったく線形的ではない。実際、0%と0.05%の間では無視することができ、0.05%と0.10%の間で強く、そしてほぼ0.20%の含有量まで横ばい状態が観察される。
逆に、またここでも驚くべきことに、このマグネシウム含有量の増加によって、伸びは9%から6%しか低下していない(HIP処理とT7処理をした合金A〜Kの標準状態、3.5%の銅含有量)。
再び、線形がなく、0.10%からおよそ0.20%までの横ばい状態が観察される(図4のまま)。
また、0.10%とおよそ0.20%の間のMg含有量に応じたこの横ばい状態は、図5に示しているように、4.0%の銅含有量の場合にも観察される。
同時に、低サイクル疲労に対する耐久性での増加量は、図6が示すように著しいものがある。
実際、220MPaおよび270MPaの応力に対して、交互引張力をかけた試験片の寿命(係数R=最低応力/最大応力−1)は、0.10%のマグネシウムを添加するごとにおよそ10倍になっている。
ここでもまた、効果はまったく線形的ではなく、0.05%のマグネシウム含有量での結果は完全にゼロ含有量で得られた結果と異ならない。
やはり図6によると、高サイクル疲労に対する耐久性については(およそ120MPaから140MPaの弱い応力)、マグネシウムは耐久性限界に対して目立った効果がなく、107サイクルでおよそ130MPaである。
250℃および300℃での静的機械的特性については、とりわけ300℃での特性に関する図7が示しているように、この添加によってほとんど変化せず、優れたままである。伸びを失うことなく、300℃での弾性限界Rp0.2の一定の上昇すら見られる。
冷間伸びが臨界的ではない部品の場合、0.45%までの含有量が許容されるのに対し、一定の冷間延性を保持するためには、0.25%まで、より好ましくは0.20%を認めることができる。
最後に、典型的には0.25%から0.45%という、より高いマグネシウム含有量の合金とは逆に、およそ0.20%までに相当する、比較的マグネシウム含有量の少ない、本発明によるAlSi5Cu3およびAlSi7Cu3タイプの合金は、H.W.L.Philipsの状態図(Equilibrium Diagrams of Aluminium Alloy Systems.The Aluminium Development Association.Information Bulletin 25.London.1961)によれば507℃で、またはその他の著者によれば508℃で溶解する最終的な四元共晶Al−Si−Al2Cu−Al5Mg8Si6Cu2は有していない。実際、示差エンタルピー分析(DEA)によって判定されるそれらの溶融開始温度は、図9が示すようにおよそ513℃に位置している。
このことによって、先行技術の合金が最大でも500℃、一般的には495℃で処理されていたのに対し、燃焼の危険性なく、標準的な熱処理機器を用いて、505℃での溶体化、典型的には500℃と513℃の間での溶体化を適用することが可能となる。
しかし、本発明の第二の構成要素は前述したマグネシウムの添加に加えてバナジウムの添加を組み合わせることにある。
驚くべきことに、本出願人は、弾性限界と、さらには300℃でのクリープ耐性に対して、マグネシウムとバナジウムとの間に強い相互作用があることを観察した。
実際、知られているように、これら二つの元素は同一の金属メカニズムによっては作用せず、これらの作用メカニズムは完全に逆ですらある。
一方では、マグネシウムは高い拡散係数を有する共晶元素であり、アルミニウムマトリクスとのコヒーレントな金属間相の形成によって、場合によっては上述したQ相を介して、時効後に構造的な硬化に貢献するが、300℃またはそれ以上の温度では前記相の併合によってその硬化効果を徐々に失うものである。
他方では、また反対に、バナジウムは拡散係数が非常に低い包晶元素であり、デンドライトの核で濃縮された固溶体で存在し、場合によっては、400℃を超える高温でも安定したままである、半コヒーレントでしかない分散質のAl−V−Siの形で析出することがある。
しかし、実施例の結果は、0.10%から0.19%の含有量のマグネシウムと、0.17%、0.19%または、0.21%の含有量のバナジウムを組み合わせた合金が、バナジウムのみまたはマグネシウムのみを含有した合金よりも著しく耐久性があることを示している。これは、静的機械的特性に関しては図7に完全に示されており、クリープ強度については図8に示されている。
0.21%より高いバナジウムを添加することも可能であり、やはりクリープに対する耐久性にとっては利点があるのだが、液体合金中でのバナジウムの溶解度は限定的である。
実際、本出願人は液体金属槽の温度に応じたバナジウムの溶解度を判定するための研究を深めたのだが、これは、本発明による、最初に780℃で導入され、溶解された0.28%のバナジウムを含有するAlSi7Cu3.5MgMn0.30Zr0.20Ti0.20タイプの合金においてである。
槽の維持温度に応じた平衡状態での溶解度は図10に示している。
該図では、0.25%のレベルのバナジウムを溶体に維持するためには、槽を少なくとも745℃の温度に維持しなければならないことが分かるが、該温度は、すなわち重力または低圧による「シェル型」シリンダーヘッドの鋳造(永久鋳型)としては比較的高い値に相当する。
0.21%というレベル、より好ましくは0.17%というレベルによって、前記鋳造方法とより両立可能な730℃あるいは720℃という温度に維持することが可能となる。
バナジウム含有量が0.21%から0.17%に減少したときに、クリープ強度のいかなる低下も観察されないことから、バナジウムのさらなる削減も検討可能である。つまり、槽の温度が680℃にしかならない「低圧」方法によって考えられる部品を鋳造するためには、0.08%から0.10%のバナジウム含有量を採用すべきである(図10)。たとえば真空下で熱処理可能な「圧力下」での鋳造品については、この方法の従来の維持温度は680℃よりさらに低く、このとき0.05%のバナジウム含有量も検討できる。
本発明による合金タイプのその他の構成元素については、それらの含有量は以下を考慮することで正当化される。
ケイ素:流動性、熱間亀裂の可能性がないこと、収縮空洞の適切な供給などの、良好な鋳造特性を得るには不可欠である。
3%より低い含有量については、これらの特性はシェル型の鋳造には不十分であるのに対し、11%を超える含有量については、収縮空洞が集中し過ぎ、伸びが弱過ぎる。
さらに、これらの特性と延性の一般的に最適と考えられる妥協点は、5%と9%の間に位置する。この範囲は、内燃機関エンジンのシリンダーヘッドのタイプへの応用の大半に対応している。
鉄:この元素がAl−Siタイプの合金の伸びを顕著に減少させることはよく知られている。下で説明する実施例は本発明の場合におけるこのことを確証している。
部品の各特定のモデルによって受ける熱機械的外力のタイプに応じて、「高純度」が特に鉄に関してはコスト要因であることを知った上で、採用する鉄耐久性のレベルを選択することができる。冷間の伸びが臨界的ではない部品の場合、0.50%までの含有量に耐えうるのに対し、冷間での一定の延性を保持するためには0.30%までの含有量、そして冷間での変形を含めた非常に外力のかかる部品については、最大0.19%という、EN AC−21100、42100、42200および44000という高い特性の合金に対する規格NF EN 1706で特定されているレベルが好まれることになり、さらに好ましくは0.12%である。
銅:熱耐久性のあるこのような合金の銅含有量は、従来、2%から5%の領域に位置している。好ましくは、十分に高い弾性限界ならびに熱間耐性を保証するための2.5%と、513℃以下の温度での溶体化を伴う4.5%から10%のケイ素と0.25%までのマグネシウムを含有するベースにおける、銅のおおよその限界溶解度である、4.2%との間に含まれる領域に位置することになる。
以下に記載する実施例は、3.5%から4.0%への銅含有量の増加が、弾性限界に対しておよそ30MPaの上昇となり、極限強度に対しては15MPaの上昇となって現れるが、図4と図5の比較が示すように、伸びについては1%の減少となる。これらの結果と、外力が非常にかかるシリンダーヘッドの場合に耐久性と延性との良好な両立を得るという必要性を考慮すると、銅により良く適用される領域は3%から4%だと考えられる。
マンガン:本出願人は既に、2008年2月の「Hommes et Fonderie」に掲載された前述した論文で説明されている先行研究の際に、0.08%から0.20%のマンガン含有量が、300℃でのクリープに対する耐久性に対するジルコニウムの効果を向上させることを特定している。
また、およそ0.30%から、さらにはおよそ0.50%というかなり高い鉄含有量を仮定したとき、0.50%までマンガンを添加することによって、Al5FeSiの針状の脆化相を、「チャイニーズスクリプト」と呼ばれる、より脆化の低い四成分相AlFeMnSiへと変換させることが可能となる。
亜鉛:0.50%までの、高い鉄含有量の変形例を用いるならば、経済的に利用するために、0.30%までの亜鉛含有量のレベルも許容する必要がある。一次起源の純度の高い鉄合金が用いられる好ましい場合には、亜鉛含有量は好適には0.10%まで制限することができる。
ニッケル:亜鉛と同様に、わずかに伸びを減少させるこの元素は、0.50%に達する鉄含有量の合金では、0.30%までの含有量に耐えることができるが、高い延性が求められるときには、好ましくは0.10%に限定されることになる。
ジルコニウム:本出願人は既に、先行研究の際に、AlSiZrTiタイプの安定した分散質相の形成のおかげで熱間クリープに対する耐久性について、ジルコニウムのプラスの効果を特定している。
この効果は、特に、本出願人による仏国特許発明第2841164号明細書および仏国特許発明第2857378号明細書で強調されており、該明細書は、0.05%から0.25%の範囲を特許請求し、第二に、好ましくは0.12%から0.20%を特許請求している。およそ0.25%という高過ぎる含有量が荒く脆弱な一次相を導き、低過ぎる含有量がクリープに対する耐久性に関しては不十分であることが明らかになっていることを考えると、0.08%から0.20%の含有量は平衡した妥協点となる。
チタン:この元素は二つの関連した態様にしたがって作用する。すなわち、仏国特許発明第2841164号明細書で特定されているように、AlSiZrTiの分散質相の形成に関与することで、一方では、一次アルミニウムの粒子の精錬を促進し、他方では、クリープに対する耐久性に貢献する。
この二つの目的は、0.01%と0.25%の間に含まれる含有量、好ましくは0.05%と0.20%の間に含まれる含有量で同時に達成される。
修飾元素またはアルミニウム−ケイ素共晶混合物の精錬剤:一般的に、共晶混合物の修飾はAl−Si合金の伸びを改善するために望ましいものである。この修飾は、ストロンチウム(30ppmから500ppm)、ナトリウム(20ppmから100ppm)またはカルシウム(30ppmから120ppm)から一つまたは複数の元素を添加することで得られる。
AlSi共晶混合物を精錬するためのもう一つの方法は、アンチモン(0.05%から0.25%)を添加することである。
熱処理:本発明による鋳造品は、一般的に、溶体化、焼入れおよび時効を含んだ熱処理を受ける。
内燃機関エンジンのシリンダーヘッドの場合、一般的には、部品を安定化させるという利点を有する過時効を含んだT7タイプの処理が用いられる。
その他の用途については、とりわけ鋳造品の熱い部分への挿入部品については、T6タイプの処理も考えられる。
本発明はその細部において、以下の実施例によってより良く理解されるものであるが、該実施例は限定的性質を有するものではない。
炭化ケイ素製のるつぼがついた120kgの電気炉において、以下の組成の一連のアルミニウム合金を製錬し、試験片の形状で鋳造した(規格AFNOR NF−A57702にしたがった直径18mmのシェル型粗試験片)。すなわち、
Si:7%、
Fe:0.19%である鋳造品Tを除き、0.10%
Cu:3.5%および4%の二つのレベル、下の表3参照、
Mn:0.15%、
Mg:0%から0.19%まで変動、表3参照、
Zn<0.05%、
Ti:0.14%、
V:0.00%、0.17%、0.19%および0.21%の四つのレベル、表3参照、
Zr:0.14%、
Sr:50ppmから100ppm、である。
鋳造した試験片は、一部を熱間静水圧プレス(「HIP」という呼称で当業者には知られている)に、2時間、485℃(+/−10℃)、1000バールでかけた。
次に、すべての試験片を、以下の組成に適合化されたT7熱処理にかけた。すなわち、
‐マグネシウムを含まない合金(鋳造品A、DおよびG)については515℃、10時間、0.05%から0.19%のマグネシウムを含有する合金(鋳造品B、C、E、F、H、KおよびLからT)については505℃で10時間の溶体化、
‐20℃の水での焼入れ、
‐マグネシウムを含まない合金(鋳造品A、DおよびG)については220℃で5時間、合金B、C、E、F、H、Kについては210℃で4時間、合金LからTについては200℃で5時間の時効、である。
鋳造品D、G、F、およびKは、マグネシウムを含まないDとGについては515℃で10時間の熱処理、0.10%のマグネシウムを有するFとKについては505℃で10時間の熱処理のみによる、室温での追加的な特徴付けの対象とし、それに続き、これら四つの鋳造品について、鋳造品LからTと直接比較できるようにするために、20℃の水での焼入れと、200℃で5時間の時効を行った。
熱処理のもう一つの変形例では、合金LからTの溶体化を10時間の代わりに5時間に短縮した。
静的機械的特性は以下の条件下で測定した。すなわち、
‐13.8mmに機械加工された、前述のAFNOR試験片の場合には室温で、規格EN 10002−1の条件において、伸びの測定基準は69mmであり、
‐250℃と300℃で、試験片は、直径18mmの同一のAFNORブルームのシェルから採取し、次に直径8mmに機械加工し、構造的変化の大部分が達成されるように考えられた温度に前もって100時間予熱し、そして規格EN 10002−5の条件において、250℃または300℃で引っ張った。
やはりAFNORブルームのシェルから機械加工される直径5mmの丸い試験片については、係数R(最小応力/最大応力)−1で、室温での機械的疲労に対する耐久性を引張圧縮で測定した。
300℃でのクリープ試験は、本来の意味で試験前に、300℃で100時間予熱した、同一のAFNORブルームから直径4mmに機械加工した試験片に対して行った。
該試験は、300時間までの長さにわたって30MPaの一定の応力に試験片をかけることと、試験片の変形Aを%で記録することから成る。この変形率が小さければ小さいほど、合金のクリープに対する耐久性は明らかに、より良いことになる。クリープでの最も悪い結果となった合金で鋳造した試験片、すなわちバナジウムを含まない組成Cは、図8の長方形Rで示されている、2.4%と4%の間に含まれる破断変形率で300時間が経過するずっと前に破断した。
20℃、250℃および300℃での引っ張り試験の結果は、組成が表3に示されている合金については表3に示しており(破断抵抗RmはMPa、弾性限界Rp0.2はMPa、そして破断伸びAは%で表示)、室温での疲労に対する試験結果は表4(応力FはMPaで表示)に、そしてクリープ試験の結果は表5(30MPaで、0時間から300時間まで、300℃に維持した時間hに応じた伸びAを%で表示)に示している。
これらは図4から図8の曲線グラフによってより容易に理解される。
3.5%の銅含有量の合金についての、静的機械的特性(図4)および室温での機械的疲労に対する耐久性(図6)に関しては、マグネシウムの強力で非線形的な効果が非常にはっきりと見られる。
0%と0.05%の間ではほとんどゼロだが、逆に0.05と0.10%の間では非常に強い。実際、弾性限界はおよそ100MPaほど増加するのに対し、220MPaから270MPaにわたる領域での低サイクル疲労での寿命はほぼ10倍である。
0.10%から0.19%にかけて、まったく予期していなかった室温での静的機械的特性の横ばい状態が観察される。
逆に予期できたように、バナジウムは室温で測定したこれら二つの特性については目立った効果を有していない。
3.5%から4.0%への銅含有量の増加は、弾性限界でおよそ30MPa、極限強度で15MPaの増加として現れるが、図4および図5の比較が示すように、伸びについては1%の減少として現れる。
本発明による新しいタイプの合金の特徴的な目的である、300℃での機械的特性に関しては、表3で、延性が非常に高いことが分かる(10時間の溶体化を伴うすべての場合で25%を超える)。
さらに、図7は、0.07%と0.19%の間のマグネシウムと0.17%と0.21%の間のバナジウムを同時に添加することによって、弾性限界をおよそ8%向上させることが可能になることを示している。
300℃でのクリープに対する耐久性については、表5にある結果はさらに異なったものとなっている。すなわち、
‐0.10%のマグネシウムを含有するが、バナジウムを含んでいない合金Cは、30MPa、300℃での300時間には耐えられず、2.4%と4%の間に含まれる変形率で、150時間と200時間の間に破断し、
‐マグネシウムを含んでおらず、しかし0.21%のバナジウムを含有する合金Gは300時間耐えたが、2.83%の最終的な平均変形率を呈し、
‐0.10%のマグネシウムを含有し、一方が0.17%、他方が0.21%のバナジウムを含有している合金FとKは、ほぼ同じで、GとCよりもずっと良好な振舞いをしており、いかなる破断も見られず、平均変形率はわずか0.60%と0.54%であり、これは、試験片間のばらつきを考慮すれば大きく違ったものではない。
図8は、300℃でのクリープ耐久性に対するバナジウムとマグネシウムとの間の相互作用の重要性をより良く視覚化することを可能にしている。
また、これらの試験結果は、ミクロポアを減少あるいは無化する「HIP」処理によって、確かに伸びを室温においておよそ1%向上させているが、かすかに金属を「粗く研磨」することも示している。実際、図4および図5が示すように弾性限界は体系的により低くなり、特に曲線の変曲の近くにある0.07%のマグネシウム含有量についてはより低くなっている。
0.10%から0.19%に鉄含有量を増加させることにより、室温での伸びは、「HIP」処理を伴うときまたは伴わないときに、相対的におよそ30%減少する。このことは、表3の合金Q−R−Sの0.11%から0.19%のマグネシウム含有量についての横ばい状態のレベルを、合金Tのレベルと比較することで明らかになる。だが、250℃と300℃において、この同一の増加の効果は無視できるものである。
また、10時間から5時間へ溶体化の時間を短縮することも、銅を多量に含んでいる、図5の横ばい状態に対応する特性である合金M−N−Oの特性に目立って影響しない。特に流動床での溶体化によって与えられる可能性により、半分の時間までという、より急激な短縮も考えられる。
Figure 2011529529
Figure 2011529529
Figure 2011529529
仏国特許第2857378号明細書 欧州特許第1651787号明細書

Claims (23)

  1. 疲労条件および特に300℃での熱間クリープに対する高い静的機械的耐性を有する、アルミニウム合金製の鋳造品であり、重量パーセントで表示された、
    Si:3%〜11%、
    Fe<0.50%、
    Cu:2.0%〜5.0%、
    Mn:0.05%〜0.50%、
    Mg:0.10%〜0.25%、
    Zn:<0.30%、
    Ni:<0.30%、
    V:0.05%〜0.21%、
    Zr:0.05%〜0.25%、
    Ti:0.01%〜0.25%、
    場合によっては、Sr(30ppm〜500ppm)、Na(20ppm〜100ppm)およびCa(30ppm〜120ppm)から選択される一つまたは複数の共晶混合物の修飾元素、あるいは、共晶混合物の精錬剤、Sb(0.05%〜0.25%)、
    それぞれ<0.05%で合計が0.15%のその他の元素と、残りがアルミニウム、
    という化学組成からなるアルミニウム合金製の鋳造品。
  2. ケイ素含有量が5.0%と9.0%の間に含まれることを特徴とする、請求項1に記載の鋳造品。
  3. マグネシウム含有量が0.10%と0.20%の間に含まれることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の鋳造品。
  4. バナジウム含有量が0.08%と0.20%の間に含まれることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載の鋳造品。
  5. 鉄含有量が0.30%未満であることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれか一つに記載の鋳造品。
  6. 銅含有量が2.5%と4.2%の間に含まれることを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれか一つに記載の鋳造品。
  7. マンガン含有量が0.08%と0.20%の間に含まれることを特徴とする、請求項1〜請求項6のいずれか一つに記載の鋳造品。
  8. 亜鉛含有量が0.10%未満であることを特徴とする、請求項1〜請求項7のいずれか一つに記載の鋳造品。
  9. ニッケル含有量が0.10%未満であることを特徴とする、請求項1〜請求項8のいずれか一つに記載の鋳造品。
  10. ジルコニウム含有量が0.08%と0.20%の間に含まれることを特徴とする、請求項1〜請求項9のいずれか一つに記載の鋳造品。
  11. チタン含有量が0.05%と0.20%の間に含まれることを特徴とする、請求項1〜請求項10のいずれか一つに記載の鋳造品。
  12. 鉄含有量が0.19%未満であることを特徴とする、請求項1〜請求項11のいずれか一つに記載の鋳造品。
  13. 鉄含有量が0.12%未満であることを特徴とする、請求項1〜請求項12のいずれか一つに記載の鋳造品。
  14. 銅含有量が3.0%と4.0%の間に含まれることを特徴とする、請求項1〜請求項13のいずれか一つに記載の鋳造品。
  15. バナジウム含有量が0.10%と0.19%の間に含まれることを特徴とする、請求項1〜請求項14のいずれか一つに記載の鋳造品。
  16. T7タイプまたはT6タイプの熱処理を受けることを特徴とする、請求項1〜請求項15のいずれか一つに記載の鋳造品。
  17. 少なくとも30分の時間にわたって500℃と513℃の間に含まれる温度での溶体化を含む、T7タイプまたはT6タイプの熱処理を受けることを特徴とする、請求項1〜請求項16のいずれか一つに記載の鋳造品。
  18. 内燃機関エンジンのシリンダーヘッドであることを特徴とする、請求項1〜請求項17のいずれか一つに記載の鋳造品。
  19. 鋳造品の熱い部分用の挿入部品であることを特徴とする、請求項1〜請求項18のいずれか一つに記載の鋳造品。
  20. T7タイプまたはT6タイプの熱処理を受けることを特徴とする、請求項1〜請求項16のいずれか一つに記載の鋳造品。
  21. 少なくとも30分の時間にわたって500℃と513℃の間に含まれる温度での溶体化を含む、T7タイプまたはT6タイプの熱処理を受けることを特徴とする、請求項1〜請求項17のいずれか一つに記載の鋳造品。
  22. 内燃機関エンジンのシリンダーヘッドであることを特徴とする、請求項1〜請求項18のいずれか一つに記載の鋳造品。
  23. 鋳造品の熱い部分用の挿入部品であることを特徴とする、請求項1〜請求項18のいずれか一つに記載の鋳造品。
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