JP2011528459A - データ処理システム - Google Patents

Abstract

本発明は、コンピュータハウジング内に配置される少なくとも一つのメインボード（１３）と少なくとも一つのライザーカード（２）によってメインボード（１３）に電気的に接続され得る少なくとも一つのドーターカード（１）とを備えたデータ処理システムに関する。金属キャリアシート（３）は、ライザーカード（２）及びドーターカード（１）を収容し且つ支持するように構成され、その収容されるライザーカード（２）及びその収容されるドーターカード（１）とともにそのコンピュータハウジング内に配置され得る。金属キャリアシート（３）は、ネジを用いることなくその収容されるライザーカード（２）を金属キャリアシート（３）に固定するよう構成される保持ブラケット（８）を含む。金属キャリアシート（３）はまた、ネジを用いることなくその収容されるドーターカード（１）を金属キャリアシート（３）に固定するよう構成される、少なくとも一つの傾斜ブラケット及び少なくとも一つの保持ボルト（５）を含む。

Description

本発明は、コンピュータハウジング内に配置された少なくとも一つのメインボードと、少なくとも一つのライザーカードによってそのメインボードに電気的に接続され得る少なくとも一つのドーターカードとを備えたデータ処理システムに関する。

そのようなデータ処理システムは、例えば、いわゆるブレードサーバーで使用される。それらブレードサーバーの特殊性は、上述のタイプの複数のデータ処理システムがモジュールラック内に互いに隣り合うように配置される点にある。ブレードサーバーにおける個々のデータ処理システムは、個別のコンピュータハウジング内に搭載され、そのモジュールラック内に挿入される。それら個別のデータ処理システムは、そのモジュールラックの共通の後側部ボード（バックプレーンとも称される。）を介して結合され、ともにサーバーシステムを形成する。それら個別のデータ処理システムをそのバックプレーンに電気的に接続するインタフェース群は、それら個別のデータ処理システムのそれぞれに形成される。それら個別のデータ処理システムは、一般的に、極めて平坦な構造を有し、装着スペースをほとんど必要としない。この外部的特徴は、ブレードサーバーにおけるそれら個別のデータ処理システムのそれぞれが、その低い全高のためにブレードに似ていることから、ブレードサーバーの名前の基となっている。また、それら個別のデータ処理システムは、共通の電力供給システム及び共通の喚起システムを介して、エネルギー及び冷却用空気が供給される。このように、そのモジュールラックにおけるそれら全ての処理システムは、共通の電源及び冷却用空気原を共用する。

それら個別のデータ処理システムの高い多様性を実現するために、追加的なコンピュータカード（以下ではドーターカードと称される。）が、小さな空きスペースにもかかわらず、それら個別のコンピュータハウジングに装着可能となっていなければならない。これを達成するため、いわゆるライザーカードが使用される。それらライザーカードによって、そのデータ処理システムのメインボードに平行にドーターカードを配置することが可能となる。

ライザーカードは、データ処理システムのためのコンピュータ用拡張カードであり、一以上のドーターカードを、それらの空間位置をそのメインボードに平行にして、配置するために使用され得る。ライザーカードは、様々なモデルが市販されている。受動的ライザーカードと能動的ライザーカードとで区別されており、その受動的ライザーカードは、そのメインボード上のマルチポールコネクタの接触端子を単に延長してそのドーターカードに電力を供給する。能動的ライザーカードは、そのライザーカードに接続されるドーターカードのリソースを管理するために使用される制御電子回路を追加的に有する。

解決策は、米国特許第５３３８２１４号明細書、米国特許第５５４４００６号明細書、及び米国特許第５８３１８２１号明細書から既に知られており、ライザーカード及び一以上のドーターカードが装着用ハウジングに保持され、このモジュールが最終的にコンピュータシステムのメインボードに搭載される点が記載されている。この場合、それらライザーカード及び／又はそれらドーターカードは、その装着用ハウジングへのボルト接続によって固定されなければならない。

これは、狭いブレードサーバーシステムにおける極めて面倒で、正確な取り扱いが困難であることが分かっている組み立てを伴い、組立コストの増大を意味する。

米国特許第５３３８２１４号明細書 米国特許第５５４４００６号明細書 米国特許第５８３１８２１号明細書

従って、本発明の課題は、データ処理システムを製造するときの生産コスト及び組立コストを低減しながらもなお高品質のデータ処理システムを構築することである。

この課題は、請求項１に記載された特徴によって解決される。別の有利な実施例群は、請求項２〜１２に明記されている。

そのプリアンブルに従って、コンピュータハウジングに配置された少なくとも一つのメインボードと少なくとも一つのライザーカードによってそのメインボードに電気的に接続され得る少なくとも一つのドーターカードとを備えたデータ処理システムに対し、上述の課題は、金属キャリアシートによって解決される。この金属キャリアシートは、そのライザーカードとそのドーターカードとを収容して支持するように構成され、且つ、それら収容されるライザーカード及びドーターカードと共にそのコンピュータハウジングに配置され得る。その金属キャリアシートは、それら収容されるライザーカードをネジなしでその金属キャリアシートに固定するよう構成される保持ブラケット含む。その金属キャリアシートは、その収容されるドーターカードをネジなしでその金属キャリアシートに固定するよう構成される、少なくとも一つの傾斜ブラケット及び少なくとも一つの保持ボルトを更に含む。

このようにして、そのコンピュータハウジングに配置された金属キャリアシートは、その収容されるドーターカード及びその収容されるライザーカードのための静止ベースを形成する。これは、その収容されるドーターカードがそのデータ処理システムにおけるメインボードに平行に配置されるが、そのメインボードは、そのライザーカード又はそのドーターカードのための固定デバイスがないままであるという効果を有する。それ故に、配線及びコンポーネントの集団を形成するためのより自由な装着スペースがそのメインボード上に残ることとなる。また、その金属キャリアシートは、そのデータ処理システムをモジュールラックに配置する際にそのデータ処理システムのインタフェース群がそのバックプレーンに挿入される場合に、そのインタフェースに作用する機械的な力を吸収する。これらの機械的な力は、それらデータ処理システムの導入の際の摩擦力を克服することによって、或いは、そのバックプレーンにおけるそれらインタフェースに電気接点を結合することによって生じる。

それらの力は、それらインタフェースからそれらドーターカードへ直接的に伝えられ、そして、その金属キャリアシートに伝えられ、その結果、そのコンピュータハウジングに逸れされる。それによって、大きな機械的応力は、そのドーターカードから逸らされ、その配線における細いひび（hairline crack）に起因する異常が回避される。更に、それらインタフェースの配置における高い寸法精度がその金属キャリアシートによってもたらされ、それら電気接点の結合の際の傾斜及び不適当な取り付けが回避されるようにする。

その傾斜ブラケットは、その収容されるドーターカードのその金属キャリアシートへのネジを用いない固定のために、保持ボルトと協働する。そのネジを用いない固定は、そのドーターカードのその傾斜ブラケットを用いた固定の形成及び解除が迅速且つ容易であるため、そのドーターカードのための装着コストを低減させ、そのデータ処理システムでのサービス作業を促進する。

その保持ブラケットによるそのライザーカードのその金属キャリアシートへのネジを用いない装着のために、その収容されるライザーカードは、そのドーターカードとは関係なく、迅速かつ容易でありながらもなお正確な取り付けが行われ得る。それ故に、そのデータ処理システムの製造工程及びその後のメンテナンス作業において、ドーターカードの独立した装着又は取り外しが可能となる。これはまた、後のメンテナンス作業における支障のないデータ処理システムの拡張を可能にする。そのライザーカードに作用する機械的応力は、その保持ブラケットによって、その金属キャリアシートに逸らされる。それ故に、そのライザーカードに作用する機械的応力に起因するそのドーターカードにおける異常が回避可能となる。

そのデータ処理システムの一実施例は、その金属キャリアシートにおける保持ボルトとその収容されるドーターカードにおける保持孔との協働をもたらし、それによって、一方では、そのドーターカードがその金属キャリアシートの表面から間隔を空けて配置され、他方では、その機械的応力がその保持ボルトによってその金属キャリアシートに伝えられることとなる。その保持ボルトは、好適には、その金属キャリアシート上に垂直に配置される円筒体であり、その金属キャリアシートから見て外方に向く一端においてテーパー形状を有し、それは、そのドーターカードにおけるその保持孔とのぴったりフィットする態様での協働のために提供される。

そのドーターカードは、好適には、その保持ボルトに浮動状態で位置付けられる。すなわち、そのドーターカードは、所定の自由度の範囲内でその保持ボルト上を移動可能である。それ故に、そのドーターカードの水平移動、すなわち、そのドーターカードの面に平行な移動が、所定限度内で可能となっている。収容される一のドーターカードであり、その二次元的な広がりにおいて別の収容されるドーターカードに重なるように構成されるドーターカードは、その浮動的な位置付けによって一定の範囲まで水平に移動させられ、その重ねられたドーターカードが自由にアクセス可能となるようにする。

そのデータ処理システムの別の実施例は、その収容されるライザーカードをその保持ブラケットとともにぴったりフィットする態様で受け入れるように構成される支持ブラケットを含む。その支持ブラケットは、その保持ブラケットと協働して、その金属キャリアシートから間隔を空けたそのライザーカードの配置を容易に可能にするといった態様で構成される。それ故に、そのライザーカードはまた、そのドーターカードとは関係なく、その金属キャリアシートから間隔を空けて配置され得る。

そのデータ処理システムの一実施例に従って、弾性的に構成される固定要素がその保持ブラケット上に配置される。それによって、その収容されるライザーカードは、ネジを全く使用することなく、その保持ブラケットにおける適当な位置に固定される。そのネジを用いない固定は、そのライザーカードのその金属キャリアシートへの時間節約的な組み立ての有利点を含み、その結果、そのデータ処理システムの製造コストを低減させる。

そのデータ処理システムの有利な実施例に従って、その金属キャリアシートは、少なくとも一つの側部に傾斜セクションを有する。この傾斜セクションは、そのコンピュータハウジング内に収容されるその金属キャリアシートがその傾斜セクションによってそのコンピュータハウジング内に固定されるように、そのコンピュータハウジングと協働する。この傾斜セクションは、追加的に、その金属キャリアシートのねじれ抵抗における改善をもたらし、既に収容されたドーターカード及びライザーカードを有するその金属キャリアシートが、そのドーターカードのねじれ、そのライザーカードのねじれ、又は、そのドーターカード及びそのドーターカードの互いに対するねじれに起因する機械的応力を回避するのに十分なねじれ抵抗を備えるようにする。その傾斜セクションはまた、その傾斜セクションを用いることによってその金属キャリアシートがそのコンピュータハウジングに容易に固定され得るという有利点を含む。

そのデータ処理システムの別の実施例に従って、その金属キャリアシートは、そのコンピュータハウジングにおけるそのメインボードに平行に配置される。これは、そのメインボード及びそのコンピュータハウジングの全幅にわたるその金属キャリアシートのブリッジ状の配置をもたらす。その結果、その金属キャリアシートはまた、そのデータ処理システムのためのコンピュータハウジング全体のねじれ抵抗にも寄与することとなる。

そのデータ処理システムの有利な実施例は、その金属キャリアシート及びそのメインボードの双方に、少なくとも一つの個別のセンタリング手段を含む。これらのセンタリング手段は、その金属キャリアシートがそのコンピュータハウジング内に配置されるとすぐに、ぴったりフィットする態様で協働する。そのセンタリング手段は、そのドーターカードがそのメインボードに対して正確に位置付けられるという効果をもたらし、その結果、そのメインボードのインタフェースは、そのドーターカードのインタフェースとともに、オフセットなしに寸法に忠実に、そのバックプレーンのインタフェース用接点に正確に導入され得る。この目的のために、そのドーターカードは、そのセンタリング手段と協働するセンタリング孔を有する。それによって、それらインタフェースの結合を妨げる機械的変形が回避される。そのデータ処理システムの別の実施例に従って、そのセンタリング手段は、センタリングスリーブ及びセンタリングボルトから形成される。

そのデータ処理システムの一実施例は、その傾斜ブラケットが弾性的に構成され、その弾性的に構成された傾斜ブラケットが固定タブを有するものとする。そのドーターカードは、この固定タブを用いてその金属キャリアシートに固定される。

そのデータ処理システムの一実施例に従って、そのライザーカードを受け入れるように構成された保持ブラケットは、その収容されるライザーカードのマルチポールコネクタが少なくとも三つの外側部においてその保持ブラケットによってぴったりフィットする態様で取り囲まれるように、その収容されるライザーカードのマルチポールコネクタの寸法にその形状及びサイズが適合させられる。その結果、その収容されるライザーカードのマルチポールコネクタそしてそのライザーカード全体が、その保持ブラケット及びその弾性的に構成された固定要素によって、その金属キャリアシートに容易に且つしっかりと固定される。

そのデータ処理システムの一実施例は、その支持ブラケットが、その金属キャリアシート上でブリッジ状に配置され、その収容されるライザーカードにおけるマルチポールコネクタの少なくとも一つの側部でそのライザーカードを支持するものとする。その結果、その収容されるライザーカードのマルチポールコネクタは、その支持ブラケットとその保持ブラケットとの間にぴったりフィットする態様で保持される。それによって、その収容されるライザーカードのその間隔を空けた固定は、その構造において改善される。

本発明及び有利な実施例が上述のように説明された。これらは、六つの図面を参照しながら、典型的な実施例に基づいて、以下で更に説明される。

収容されるドーターカードを有する金属キャリアシートの斜視図を示す。 収容されるライザーカードを有する金属キャリアシートの斜視図を示す。 二つの収容されるドーターカードを有する金属キャリアシートの斜視図を示す。 二つの収容されるドーターカードと二つの収容されるライザーカードとを有する金属キャリアシートの斜視図を示す。 メインボードを有するデータ処理システムの斜視図を示す。 収容される金属キャリアシートを有するデータ処理システムの斜視図を示す。

図１は、ドーターカード１、ライザーカード２、及び金属キャリアシート３の斜視図を示す。金属キャリアシート３は、金属キャリアシート３上に配置されるセンタリングスリーブ４を含む。ドーターカード１における個別に向かい合う外側コーナー群にある保持孔群６に収容されるよう配置される保持ボルト群５は、金属キャリアシート３上にも配置される。ドーターカード１上の少なくとも一つの保持孔６が、保持ボルト群５のそれぞれに対して提供される。それ故に、金属キャリアシート３上に収容されるドーターカード１は、保持孔群６内に保持ボルト群５を収容する。この目的のため、それら保持ボルト群５は、円筒状に構成され、金属キャリアシート３の表面から見て外方を向く端部のところで円筒状のテーパー形状を有する。センタリングスリーブ４は、金属キャリアシート３の表面上に垂直に配置される円筒状の中空体である。

保持ボルト群５のそれぞれは、その近くで傾斜ブラケット７に関連付けられ、その傾斜ブラケット７は、直角に折れ曲がるスプリングプレートとして構成される。傾斜ブラケット７は、それら保持ボルト群５を用いて金属キャリアシート３の表面から間隔を空けて配置されるその収容されるドーターカード１を固定する固定タブを追加的に含む。保持ボルト５、保持孔６、ドーターカード１、及び傾斜ブラケット７の協働により、ドーターカード１は、金属キャリアシート３から所定距離だけ離れて、金属キャリアシート３上に固定される。このようにして、金属キャリアシート３から離れるその距離は、正確に設定される。そのドーターカードは、所定限度内で、水平方向に移動可能なままである。

図１は、金属キャリアシート３の、保持ボルト５のない外側コーナーにおける、支持ブラケット９と協働してライザーカード２を収容するよう構成される保持ブラケット８を更に示す。ライザーカード２のマルチポールコネクタ１１を保持ブラケット８とサポートブラケット９と間の適当な位置に固定する固定要素１０（具体的には、弾性的に位置付けられる固定要素１０）もまた、保持ブラケット８上に備えられる。ライザーカード２のマルチポールコネクタ１１は、ライザーカード２のマルチポールコネクタ１１と、保持ブラケット８、支持ブラケット９、及び弾性的に位置付けられる固定要素１０の間におけるその固定とによってライザーカード２が金属キャリアシート３上の適当な位置に固定されるように、ライザーカード２に接続される。

図１は、二つのドーターカード１を互いに隣り合わせて収容するように構成される、
一実施例における金属キャリアシート３を更に示す。この目的のため、支持ブラケット９と少なくとも一つの個別の弾性的に位置付けられる固定要素１０とを有する個別の保持ブラケット８が金属キャリアシート３の反対側の外側に備えられる。同様に、二つの保持ボルト５及び一つのセンタリングスリーブ４が、その第一又は第二のドーターカード１のための収容位置のところに個別に備えられる。

図２は、図１で既に説明された金属キャリアシート３の斜視図を示し、ライザーカード２のマルチポールコネクタ１１が保持ブラケット８と支持ブラケット９との間に収容されたところを示す。その弾性的に構成される固定要素１０は、保持ブラケット８と支持ブラケット９との間に固定されるライザーカード２のマルチポールコネクタ１１を保持する。

図３は、二つの収容されたドーターカード１を備えた金属キャリアシート３を示す。金属キャリアシート３上に収容されたそれらドーターカード１のために、個別の傾斜ブラケット７が、それらドーターカード１のそれぞれの外側端と係合する。これは、保持ボルト５及び保持孔６により、金属キャリアシート３から間隔を空けてドーターカード１を固定する。また、図３では、ドーターカード１だけが金属キャリアシート３上に搭載され、ライザーカード２は、未装着の状態で示されている。

図４は、二つの収容されたドーターカード１であり、それぞれインタフェース１２を含むドーターカード１を備えた組立済みの金属キャリアシート３の斜視図を示す。それらドーターカード１は、互いの軸方向鏡映として配置され、それらドーターカード１のそれぞれのインタフェース１２が互いに一列に並ぶように配置される。それらドーターカード１上のそれらインタフェース１２の偏心配置のために、それらドーターカード１は、それらインタフェース１２の相互の位置合わせを達成するために、二つの異なる平面において金属キャリアシート３上に配置される。それに応じて、それら二つのドーターカード１のそれぞれのための保持ブラケット５及び傾斜ブラケット７は、互いに異なる長さで形成される。それら二つのドーターカード１のそれぞれのためのセンタリングスリーブ４も同様に、センタリングスリーブ４の相互に異なる長さによって、異なる平面群に適応させられる。コンピュータハウジングにおける金属キャリアシート３の固定を可能にし、また、金属キャリアシート３のねじれ抵抗を改善する傾斜セクション群１６は、金属キャリアシート３の外側端のところに配置される。

全般的な理解のために、軸方向鏡映は、以下のように定義され得る。その軸方向鏡映は、像点の各点を関連付け、二つの像点の接続線が鏡映軸によって直角に二等分されるように像点が決定される。軸方向鏡映における固定点は、まさに、その鏡映軸における点である。それ故に、この軸は固定点ラインとも称される。その軸方向鏡映は、合同マッピング（congruence mapping）である。二つの合同の対象物が存在する場合、それらは、多くとも三つの軸方向鏡映の合成によって、何れの場合にも、一方が他方に変換され得る。それ故に、軸方向鏡映は、計量幾何学の基本概念として用いられる。

図４は、更に、金属キャリアシート３上に収容されるライザーカード２と既に電気的に接触している、金属キャリアシート３上に収容されるドーターカード１を示す。それらドーターカード１の異なる装着面群は、それらライザーカード２の固定のために、同様に考慮に入れられ、それらライザーカード２のための異なる装着面は、支持ブラケット９によって形成される。

図５は、メインボード１３とバックプレーンに対するそのインタフェース１４とを備えたコンピュータハウジングにおけるデータ処理システムを示す。それらドーターカード１の異なる装着面群に従って互いに異なる長さで構成されるセンタリングボルト群１７は、メインボード１３上に配置される。メインボード１３は、ライザーカード２を収容するために、その外側部のそれぞれにマルチポールコネクタ１５を有する。水平方向におけるそれらドーターカード１の正確な位置決めは、センタリングボルト群１７によって達成される。

図６は、装着された金属キャリアシート３と金属キャリアシート３上に収容された上述のライザーカード２及びドーターカード１とを有するデータ処理システムを示す。センタリングボルト群１７及びセンタリングスリーブ群４と、それらドーターカード１のうちの一つにあるセンタリング孔１８とによって、それらインタフェース１２及び１４を互いに対して正確に配置することが可能であり、その結果、それらドーターカード１は、極めて正確に位置付けられるので、それらのインタフェース１２は、メインボード１３のインタフェース１４とともに、オフセットが原因で生じる歪みや挿入が不能になることなしに、そのバックプレーン上の向かい合う部分に結合するように挿入され得る。保持ボルト群５及びセンタリングボルト群１７とセンタリングスリーブ群４とによるそれらドーターカード１の上述の固定によって、それらドーターカード１を十分に安定的に固定することが可能となり、そのデータ処理システムの、モジュールラックやそのプラグインシステムへの装着或いはそれらからの取り外しの際の挿入力及び張力を吸収できるようになる。

１ ドーターカード
２ ライザーカード
３ 金属キャリアシート
４ センタリングスリーブ
５ 保持ボルト
６ 保持孔
７ 傾斜ブラケット
８ 保持ブラケット
９ 支持ブラケット
１０ 固定要素
１１ ライザーカードのマルチポールコネクタ
１２ ドーターカードのインタフェース
１３ メインボード
１４ メインボードのインタフェース
１５ メインボードのマルチポールコネクタ
１６ 傾斜セクション
１７ センタリングボルト
１８ センタリング孔

Claims (12)

1. コンピュータハウジング内に配置される少なくとも一つのメインボードと、
   少なくとも一つのライザーカードと、
   前記少なくとも一つのライザーカードによって、前記メインボードに電気的に接続され得る少なくとも一つのドーターカードと、
   を備えるデータ処理システムであって、
   金属キャリアシートが、前記ライザーカード及び前記ドーターカードを収容し且つ支持するように構成され、そして、該収容されるライザーカード及び該収容されるドーターカードとともに、前記コンピュータハウジング内に配置可能であり、
   前記金属キャリアシートが、ネジを用いることなく前記収容されるライザーカードを当該金属キャリアシートに固定するように構成される保持ブラケットを含み、
   前記金属キャリアシートが、ネジを用いることなく前記収容されるドーターカードを当該金属キャリアシートに固定するように構成される、少なくとも一つの傾斜ブラケットと少なくとも一つの保持ボルトとを含む、
   データ処理システム。
2. 前記保持ボルトは、前記収容されるドーターカードにおける少なくとも一つの保持孔と協働する、
   ことを特徴とする請求項１に記載のデータ処理システム。
3. 支持ブラケットが、前記保持ブラケットとともに、前記収容されるライザーカードをぴったりフィットする態様で受け入れるよう構成される、
   ことを特徴する請求項１又は２に記載のデータ処理システム。
4. 前記保持ブラケットは、前記収容されるライザーカードを当該保持ブラケットに固定する弾性的に構成された固定要素を含む、
   ことを特徴とする請求項１乃至３の何れか一項に記載のデータ処理システム。
5. 前記金属キャリアシートは、少なくとも一つの周辺側部に、傾斜セクションであり、前記コンピュータハウジング内に収容される前記金属キャリアシートが該傾斜セクションによって適当な位置に保持されるように前記コンピュータハウジングと協働する傾斜セクションを有する、
   ことを特徴とする請求項１乃至４の何れか一項に記載のデータ処理システム。
6. 前記金属キャリアシートは、前記コンピュータハウジングにおける前記メインボードに平行に配置される、
   ことを特徴とする請求項１乃至５の何れか一項に記載のデータ処理システム。
7. 少なくとも一つのセンタリング手段が、前記金属キャリアシート３及び前記メインボードに配置され、該センタリング手段は、前記金属キャリアシートが前記コンピュータハウジング内に配置される場合に、ぴったりフィットする態様で協働する、
   ことを特徴とする請求項１乃至６の何れか一項に記載のデータ処理システム。
8. 前記ドーターカードは、該ドーターカードが前記金属キャリアシートとともに前記コンピュータハウジング内に配置される場合に、前記センタリング手段と協働するセンタリング孔を有する、
   ことを特徴とする請求項７に記載のデータ処理システム。
9. 前記センタリング手段は、センタリングスリーブ及びセンタリングボルトから形成される、
   ことを特徴とする請求項７又は８に記載のデータ処理システム。
10. 前記傾斜セクションは、弾性的に構成され、且つ、固定タブを含み、前記収容されるドーターカードは、該固定タブによって、適当な位置に固定される、
    ことを特徴とする請求項１乃至９の何れか一項に記載のデータ処理システム。
11. 前記保持ブラケットは、前記収容されるライザーカードのマルチポールコネクタが少なくとも三つの外側部で前記保持ブラケットによってぴったりフィットする態様で取り囲まれるように、形状及びサイズが前記収容されるライザーカードのマルチポールコネクタの寸法に適合させられる、
    ことを特徴とする請求項１乃至１０の何れか一項に記載のデータ処理システム。
12. 前記支持ブラケットは、前記金属キャリアシート上にブリッジ状に配置され、且つ、
    前記収容されるライザーカードのマルチポールコネクタにおける少なくとも一つの側部で支持するといった態様で前記収容されるライザーカードを受け入れ、前記収容されるライザーカードのマルチポールコネクタが、前記支持ブラケットと前記保持ブラケットとの間にぴったりフィットする態様で受け入れられるようにする、
    ことを特徴とする請求項３乃至１１の何れか一項に記載のデータ処理システム。

Images