JP2011522072A - 燃料添加剤としてのヒドロキシアルカン酸誘導体の使用 - Google Patents

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Abstract

本発明は、燃料添加剤としてのヒドロキシアルカン酸誘導体の使用に関する。より詳細には、本発明は、バイオ燃料及び/又は燃料添加剤としてのヒドロキシアルカン酸の低級アルキルエステル及び/又は塩の使用を提供する。本発明は、少なくとも一種の燃料と、ヒドロキシアルカン酸の低級アルキルエステル及び/又は塩とを含有する燃料組成物も提供する。

Description

本発明はバイオ燃料の分野に関し、より詳細には、本発明は、バイオ燃料及び/又は燃料添加剤としてのヒドロキシアルカン酸の低級アルキルエステル及び/又は塩の使用に関する。
エネルギーは、ヒトの活動の基礎である。ヒトは化石燃料の枯渇に直面しており、化石燃料により生じる環境汚染は重大である。昨今、ほとんど全ての工業国はエネルギー供給の危機に直面している。
再生可能エネルギーは、自然界で連続して再生され、持続的に使用され得るエネルギーを意味する一種のクリーンエネルギーであり、バイオディーゼル及び燃料エタノールが際立っている。バイオディーゼルは、動物油脂又は植物油脂から得られる脂肪酸と短鎖アルコールとの、エステル交換を介した様々なモノエステルの混合液体燃料であり、内燃エンジン内で直接使用することができる。燃料エタノールは、クリーン燃焼の性質を有する高オクタン燃料であり、再生可能なエネルギーにより生成することができる。しかしながら、バイオ燃料の大規模製造は、広い面積の土地を必要とし得る。さらに、エタノール製造のようなバイオ燃料製造の拡大は、穀物の値段にも影響するであろう。したがって、新しいエネルギーの開発は、緊急の要求事項である。
ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)は、一種のエネルギーであり、微生物の増殖が不均衡な環境下で、微生物により蓄積される炭素源貯蔵物質である(非特許文献1)。PHAを形成しているモノマーは、様々である。今日まで、100種を越えるモノマーが発見されている(非特許文献1)。3−ヒドロキシ酪酸(3HB)は、PHAを形成する最も一般的なモノマーである。一般に、PHAは、以下の式:
Figure 2011522072
(式中、n=1、2、3、又は4であり;一般にn=1、すなわちポリ−3−ヒドロキシアルカノエートである。mは、分子量を決定する重合度を表す。Rは、直鎖又は分岐鎖及び置換基を有する飽和又は不飽和アルキルであってもよい可変の基である)で表すことができる。
「R−」基が3個未満の炭素原子を有する置換基(すなわち、CH−又はCHCH−)の場合、PHAは、短鎖長PHA(scl PHAと略される)と称される。特に、「R−」基がCH−の場合、PHAは、ポリ−3−ヒドロキシブチレート(PHBと略される)と称される。「R−」基がCHCH−の場合、このPHAは、ポリ−3−ヒドロキシバレレート(PHVと略される)と称される。3−ヒドロキシ酪酸及び3−ヒドロキシ吉草酸は、重合してポリ−3−ヒドロキシブチレート−3−ヒドロキシバレレート(PHBVと略される)を形成し得る。短鎖長PHAの一般的な例は、PHB及びPHBVである。「R−」基が3個以上の炭素原子を含む置換基の場合、これは中鎖長又は長鎖長PHAと称される。
PHAのエステル結合は、硫酸により触媒されるアルコール分解の下で切断されて、モノマーを生成し得る。しかしながら、アルコール分解中にメタノール又はエタノールが添加された場合、PHAの分解により生成したヒドロキシアルカン酸(HA)モノマーのカルボキシル(−COOH)が、メタノール又はエタノールのヒドロキシル(−OH)と反応して、対応するメチル−3−ヒドロキシアルカノエート又はエチル−3−ヒドロキシアルカノエート(例えば、メチル−3−ヒドロキシブチレート又はエチル−3−ヒドロキシブチレート、メチル中鎖長ヒドロキシアルカノエート又はエチル中鎖長ヒドロキシアルカノエート)を生成し得る。
Doi&Steinbuchel,2002
一態様において、本発明は、燃料としての式(I)
Figure 2011522072
(式中、mは、0〜3の範囲の整数であり、Rは、C−Cアルキルからなる群から選択され、Rは、H及びC−C17アルキルからなる群から選択される)の化合物の使用を提供する。
好ましくは、Rは、C、C、又はCアルキルである。
好ましくは、Rは、C−Cアルキルからなる群から選択され、より好ましくは、Rは、C、C、又はCアルキルである。
本発明の好ましい実施形態によれば、式(I)の化合物は、メチル−3−ヒドロキシブチレート、エチル−3−ヒドロキシブチレート、メチル−4−ヒドロキシブチレート、メチル−3−ヒドロキシバレレート、エチル−3−ヒドロキシバレレート、メチル−3−ヒドロキシヘキサノエート、エチル−3−ヒドロキシヘキサノエート、乳酸メチル、及び乳酸エチルからなる群から選択される。
他の態様において、本発明は、燃料添加剤としての式(I)
Figure 2011522072
(式中、mは、0〜3の範囲の整数であり、Rは、C−Cアルキル及びアルカリ金属イオンからなる群から選択され、Rは、H及びC−C17アルキルからなる群から選択される)の化合物の使用を提供する。
さらなる他の態様において、本発明は、少なくとも一種の燃料と、式(I)
Figure 2011522072
(式中、mは、0〜3の範囲の整数であり、Rは、C−Cアルキル及びアルカリ金属イオンからなる群から選択され、Rは、H及びC−C17アルキルからなる群から選択される)の化合物とを含んでなる燃料組成物を提供する。
好ましくは、Rは、C、C、Cアルキル、及びNaからなる群から選択される。
好ましくは、Rは、C−Cアルキルからなる群から選択され、より好ましくは、Rは、C、C、又はCアルキルである。
本発明の好ましい実施態様によれば、式(I)の化合物は、メチル−3−ヒドロキシブチレート、エチル−3−ヒドロキシブチレート、メチル−4−ヒドロキシブチレート、メチル−3−ヒドロキシバレレート、エチル−3−ヒドロキシバレレート、メチル−3−ヒドロキシヘキサノエート、エチル−3−ヒドロキシヘキサノエート、ナトリウム−3−ヒドロキシブチレート、乳酸メチル、及び乳酸エチルからなる群から選択される。
好ましくは、燃料は、アルコール燃料、ガソリン、及びディーゼルからなる群から選択される。特に、アルコール燃料は、エタノール、n−プロパノール、及びn−ブタノールからなる群から選択される。
本発明の燃料、燃料添加剤、又は燃料組成物は、多数の式(I)の化合物を含むことができることを理解するであろう。例えば、本発明の特に好ましい実施態様では、mcl HAメチルエステルは、メチル−3−ヒドロキシヘキサノエート、メチル−3−ヒドロキシオクタノエート、メチル−3−ヒドロキデカノエート、メチル−3−ヒドロキドデカノエート等を含む。
調製での利便性のために、本発明のメチルヒドロキシアルカノエート又はエチルヒドロキシアルカノエートが特に好ましい。
本発明により提供されるヒドロキシアルカン酸誘導体は、燃料として、直接使用することができ、高い燃焼熱、汚染物質の無排出等の利点を有する。燃料添加剤が他の燃料と組み合わせて使用される際、本発明のヒドロキシアルカン酸誘導体は、それらの燃焼熱を増大させ、またアンチノック等の他の特性を向上させることができる。
表1に示す発酵A〜Cの条件下での、発酵時間VS栄養物VS発酵関連パラメータである。 表1に示す発酵A〜Cの条件下での、発酵時間VS栄養物VS発酵関連パラメータである。 表1に示す発酵A〜Cの条件下での、発酵時間VS栄養物VS発酵関連パラメータである。 PHBのH NMR構造である。 Reynoldのマッピングの較正グラフである。
本明細書で使用される用語「アルキル」は、所定の数の炭素原子を含む、分岐鎖又は直鎖を有する飽和脂肪族炭化水素基を指す。例えば、「C−Cアルキル」は、1、2、3、4、5、6、7、8、又は9個の炭素原子を含む、直鎖又は分岐鎖の飽和脂肪族炭化水素基として定義される。例えば、「C−Cアルキル」は、特に、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソ−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル等を含む。
本明細書で使用される用語「低級アルキル」は、5個以下の炭素原子を含むアルキルを指す。本発明の特に好ましい「低級アルキル」は、メチル及びエチルを含む。
本明細書で使用される用語「アルカリ金属イオン」は、周期律表の第一主要グループの金属イオンを指し、Na、K、Li等を含むがこれらに限定されるわけではない。
本発明の文脈において、用語「ヒドロキシアルカン酸」及び「HA」は、交換可能に使用されてもよい。ヒドロキシアルカン酸誘導体の例は、メチル−3−ヒドロキシブチレート又は3HBメチルエステル、メチル−4−ヒドロキシブチレート又は4HBメチルエステル、エチル−3−ヒドロキシブチレート又は3HBエチルエステル、メチル−3−ヒドロキシヘキサノエート又は3HHxメチルエステル、エチル−3−ヒドロキシヘキサノエート又は3HHxエチルエステル、3−ヒドロキシヘキシル酸(3HHx)等を含むが、これらに限定されるわけではない。
本明細書で使用される用語「mcl PHA」又は「中鎖長PHA」は、様々なHAモノマーを含む特定の中鎖長PHAポリマーを指し、それらの調製方法及び組成物は、実施例2に記載されている。「mcl HAメチルエステル」は、mcl PHAのアルコール分解から得られる様々なモノマーのメチルエステルの混合物を指し、その組成は表4に示される。
PHAから本発明のヒドロキシアルカン酸誘導体を得ることには、多数の利点を有する。例えば、PHA生産者は非常に多数である。自然界において、様々な環境における多数の微生物がPHAの合成能力を有している。PHAを合成するための基質源も非常に幅広く、該基質源は、ほとんどの有機物質を含み得る。商品化されているポリ−3−ヒドロキシブチレート(PHB)、3−ヒドロキシ酪酸及び3−ヒドロキシ吉草酸のコポリマー(PHBV)、3−ヒドロキシ酪酸及び3−ヒドロキシヘキサン酸(PHBHHx)のコポリマー(PHBHHx)等の基質は、安価な澱粉又はヤシ油等に由来することができる。研究により、PHB生合成経路は多数の細菌内に広く存在し、またPHBは、炭素源として廃水中の有機汚染物質を使用して、活性汚泥中で多数の細菌により合成され得ることが示されている。発酵条件の要求事項は単純である。抗生物質発酵、エタノール発酵、乳酸発酵等のための従来のデバイスはPHA発酵用に変更される必要はなく、又は僅かな変更のみ必要とする。より競争力のある発酵手段は、下水処理デバイスである。下水処理の様々なデバイスから、大量の活性汚泥を得ることができる。事実、活性汚泥の主要な成分は微生物、特に細菌細胞であり、PHBを生成するために直接使用することができる。下水中の有機汚染物質を使用してPHBを生成するために、活性汚泥中の様々な細菌を変化させる必要はなく、又は僅かな変化のみ必要とする。中国では毎年、廃水の処理中に、何千万トンもの活性汚泥が生成され、そのほとんどは埋め立てられ、又は燃焼され、又は坑内爆発ガス発酵に使用される。燃料を活性汚泥から得ることは、卓越した、相互に利益のある解決法である。
本発明において、微生物により合成されたPHAから得られる様々な低級アルキルヒドロキシアルカノエートは、燃料として使用された場合、現行のバイオ燃料の分野を富ませることができ、また有利な社会的及び経済的な利益を持つ。燃料としてのこれらの低級アルキルヒドロキシアルカノエート(例えば、メチルエステル又はエチルエステル)は、好適な燃焼熱を有し、汚染物質を排出せず、ガソリン等の一般的な燃料と組み合わせて使用することができ、またガソリン等の燃料の燃焼を改善し、それらのオクタン価を上昇させることができる。
燃料としての本発明の低級アルキルヒドロキシアルカノエートは、特に、メチル−3−ヒドロキシブチレート、メチル−4−ヒドロキシブチレート、エチル−3−ヒドロキシブチレート、メチル−3−ヒドロキシブチレート又はエチル−3−ヒドロキシブチレートとメチル−3−ヒドロキシバレレート又はエチル−3−ヒドロキシバレレートとの様々なモル比における混合物、メチル−3−ヒドロキシブチレート又はエチル−3−ヒドロキシブチレートとメチル−3−ヒドロキシヘキサノエート又はエチル−3−ヒドロキシヘキサノエートとの様々なモル比における混合物、メチル又はエチル−3−ヒドロキシ中鎖長アルカノエートの混合物、メチル−3−ヒドロキシブチレート又はエチル−3−ヒドロキシブチレートとメチル−4−ヒドロキシブチレート又はエチル−4−ヒドロキシブチレートとの様々なモル比における混合物、メチル3−ヒドロキシプロピオネート又はエチル−3−ヒドロキシプロピオネート、メチル−2−ヒドロキシプロピオネート又はエチル−2−ヒドロキシプロピオネート等を含むが、これらに限定されるわけではない。
本発明のヒドロキシアルカノエートは、ガソリン等の燃料と混合することができる。多数の研究によれば、藁等の様々なバイオマスの直接燃焼に関する熱効率は非常に低く、約10%だけであり、他の80%〜90%のエネルギーが廃棄されることが示されている。しかしながら、これらがメタン及びエタノールのような気体又は液体燃料に変換された場合、それらの熱効率は30%超過〜40%に増大され得る。固体の遊離ポリヒドロキシアルカン酸を液体ヒドロキシアルカノエートに変換することもまた、燃焼効率に正の効果を与える。燃料の炭素含有率、特にCH含有率は、燃料の燃焼熱に大きく影響する。燃料中の炭素含有率が上昇すると、燃焼熱が増大する傾向がある。バイオエタノールは低い炭素含有率を有するため、バイオエタノールの燃焼熱は27.3KJ/gである。しかしながら、エネルギーの不在下では、エタノールを燃料としてガソリンに代替して使用することができる。加えて、エタノール/ガソリン混合燃料の研究において、エタノールとガソリンとの混合物が、エタノール分子中の高い酸素含有率のために、ガソリンのアンチノック特性を改善し得ることが発見されており、それによりこの混合燃料が従来の鉛含有アンチノック剤を代替し、従来のアンチノック剤の毒性が回避される可能性がある。燃料エタノールと比較すると、ヒドロキシアルカノエートはガソリンのアンチノック特性をより良好に改善することができ、これはヒドロキシアルカノエート自体のヒドロキシル(−OH)と、エステル化により導入されたエステル結合とが、ヒドロキシアルカノエートの酸素含有率を増大させるためである。
以下の燃焼熱のデータは、燃焼熱測定により得られる。3HBメチルエステル:19.43KJ/g、中鎖長PHA(MCLPHAメチルエステル):36.5KJ/g、エタノール:27.32KJ/g、0#ディーゼル(Guangdong Branch, Sinopecにより製造、Tuopu Gas Station, Shantouにより販売):54.6KJ/g、90#ガソリン:52.4KJ/g、3HBメチルエステル:エタノール:32.88KJ/g、3HBメチルエステル:90#ガソリン:46.25KJ/g、3HBメチルエステル:0#ディーゼル:49.15KJ/g(3HBメチルエステル:エタノール=1:9、3HBメチルエステル:ディーゼル=1:9、3HBメチルエステル:ガソリン=1:9)。
3HBメチルエステルの燃焼熱は、エタノールよりもわずかに低い。
3HBメチルエステルと他の燃料との混合物から、3HBメチルエステルの添加がエタノールの燃焼熱を驚くほど増大させるが、0#ディーゼル又は90#ガソリンの燃焼熱は増大させないことが発見された。純粋な0#ディーゼル(54.6)及び90#ガソリン(52.4)の燃焼熱と比較すると、対応する混合燃料の燃焼熱の値は、それぞれ46.2KJ/g及び49.1KJ/gであり、依然として、比較的高いレベルに維持されている。燃料の使用に関しては、3HAメチルエステルは燃料として使用され、又は従来の燃料に添加されてもよい。
本発明のヒドロキシアルカノエートも、燃料として、直接使用することができる。
発酵及び抽出工程の改善により、ポリ−3−ヒドロキシブチレート(PHB)の商業的製造の費用は益々低くなっており、メチル−3−ヒドロキシブチレート又はエチル−3−ヒドロキシブチレートを燃料として直接使用することを可能にしている。同様に、メチル−3−ヒドロキシブチレート又はエチル3−ヒドロキシブチレートは、高い燃焼熱、汚染物質のゼロ排出等の利点も有する。燃焼用の燃料として直接使用される場合、メチル−3−ヒドロキシブチレート又はエチル−3−ヒドロキシブチレートは、アルコールランプ中のエタノールに代替することができ、高発火点、青色の外炎、黄色の内炎等の、エタノールと同様の特性を示す。直接燃焼に加えて、メチル−3−ヒドロキシブチレート又はエチル−3−ヒドロキシブチレート等のヒドロキシアルカノエートの燃料としての使用は、まず原動機燃料として考慮することができる。
本発明の好ましい態様によれば、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)を生成するために活性汚泥を使用し得る。現存する活性汚泥の処理工程は、PHAを生成するために使用され、該処理工程は主に3つのタイプを含む:(a)従来の工程、(b)硝化−脱窒工程、(c)嫌気−好気工程。一般に、PHA生成には嫌気−好気工程が好ましい。嫌気−好気活性汚泥工程中、活性汚泥中の微生物は、工程にいずれの変更も行わず、また栄養物のいずれも添加することなく、汚染物質中の有機内容物の調整と通気とに応じて15%〜33%のPHAを合成することができ、このことはPHA生成の低コストを可能にする。別の方法は、3つの活性汚泥工程において、一般的な細菌叢を遺伝子操作により改変することである。遺伝子改変の方法は、主として、広い宿主の範囲により安全で安定かつ効率的なプラスミドを構成し、それによって活性汚泥中の遺伝子改変微生物により合成されるPHAの絶対量を増大させる。
PHA抽出においては、主に有機溶媒抽出が使用される。有機溶媒は、好ましくは、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステルから選択される。エステルは、低費用、PHAとの良好な混和性、及び非毒性という利点を有し、燃料として、メチルヒドロキシアルカノエート又はエチルヒドロキシアルカノエートと混合することができる。簡単な分離及び精製の後、PHA液体を水酸化ナトリウム又は硫酸、メタノール又はエタノールと直接反応させてアルコール分解して、メチルヒドロキシアルカノエート又はエチルヒドロキシアルカノエートを調製し、これを酢酸エチル又は酢酸ブチル等の抽出溶媒と共に燃料として使用し得る。
実施例1 活性汚泥を使用したPHAの生成
活性汚泥を使用したPHAの生成を、実験室内でベンチスケール装置を用いて、嫌気−好気活性汚泥(EBPR)を使用したPHAの生成に関する研究(Iwamoto, et al., Proc.Environ. Eng. Res 31 (1994) 305−314; Satoh, et al., Water. Sci. Technol 38 (1998) 103−109; Satoh, et al., Int. J. Biol. Macromol. 25 (1999) 105−109; Yue, et al. Technol. Water Treatment, 30 (2004); Chen, et al. Agro−Environmental Protection, 20 (2003) 424−428)を参照してシミュレートした。この実施例で用いた実験デバイスは、高架タンク、貯水タンク、ポンプ、電磁弁、LOGO時間制御装置、及び散気装置からなる連続バッチ式反応器(SRS)(Agro−Environmental Protection, pages 329−332 No. 5, 2001参照)であった。高架タンクの定量容積は2Lであり、SBR溶媒の容積は約5Lであった。炭素源として追加の酢酸を添加した。基質として酢酸を使用して、約1000mg/LのCODにより人工的な廃水を調製した。廃水の調製中、塩化アンモニウム、リン酸二水素カリウム、硫酸マグネシウム七水和物、リン酸水素カリウム、及び塩化カルシウム(上記の化学薬品は、Beijing Chemical Plantにより製造、分析等級)を栄養物として5mg/Lで加えて栄養のバランスを取った。pH値を6.8〜7.1に維持した。実験で使用した汚泥は、主に、嫌気−好気活性汚泥工程(EBPR)(Chen, et al. Agro−Environmental Protection, 20 (2003) 424−428参照)により収集した活性汚泥であった。収集した活性汚泥(下水処理ステーションより、Siming Yantang Milk Corp., Guangzhou)を濾過し、生理食塩水で洗浄し、4時間通気して浮遊物質又はゲル物質を分解した後、反応器内に配置した。実験サイクルはいずれも8時間であり、1日当たり3サイクルであった。サイクルはいずれも以下のように構成された:注水2分間、通気240分間、沈殿180分間、上澄み排出30分間。時間は全てLOGO時間制御装置により制御された。反応器内の汚泥の濃度は約1800〜400mg/Lに維持され、pHは約6.8〜7.1に維持された。汚泥は順化のために3週間を越えて培養された。COD除去が85%を越えた後、すなわち汚泥が単一基質環境に適応し、細菌が比較的一様となった時、水サンプル及び汚泥サンプルを得て、分析した。廃水のCOD分解が観察された。次に、PHB形成に対する酢酸濃度の効果も観察した。酢酸の出発濃度は0.26mg/Lであった。3週間後、すなわち23日目に、COD分解VSPHB生成の曲線を作製した。28日目の後、パラメータを変更して、酢酸濃度を0.42mg/Lに上昇させた。次にCOD分解VSPHB生成の曲線を更なる3週間の順化後、すなわち、51日目に再び作製した。両方の結果を比較して、PHB生成に対する酢酸濃度の変化の効果を研究した。PHBに関する定性的方法は、主にスーダンブラック染色及びNMR解析(図2)であった。定量的方法は、主にガスクロマトグラフィーであった。結果は、PHBの細胞内含有率が約35%(w/w)に到達し得ることを示した(詳細に関しては、Luo et al. Journal of Applied Polymer Science 2007 105: 3402−3408; Ouyang, et al. Biomacromolecules 2007 8: 2504−2511参照)。
実施例2 PHAの抽出及びメチルヒドロキシアルカノエート又はエチルヒドロキシアルカノエートの調製
有機溶媒抽出を用いて、有機溶媒抽出に関する関連した研究(Chen, et al. Appl.Microbiol.Biotechnol, 57 (2001) 50−55; Chen, et al. Chinese Patent No.: CN1844185, 2006−04−13; Chen, et al. Chinese Patent Application No.: 02130725.3)を参照して、活性汚泥からPHAを抽出した。活性汚泥を使用した下水処理後、活性汚泥を処理した清浄水から自動的に分離し、沈殿した活性汚泥を従来の焼却装置に送って乾燥した。次に、酢酸エチル又は酢酸ブチル(Beijing Chemical Plant、分析等級)を1:5〜1:7(活性汚泥:有機溶媒)の比で加えた。90℃〜100℃で加熱還流し、30〜50分間攪拌した後、PHAは酢酸エチル又は酢酸ブチルに溶解して希釈PHA溶液が形成された。静置後、固体と液体とが自動的に分離した。対応する液体を隔離し、メタノール又はエタノールを液体に加え、その間PHAが綿状又は塊状沈殿物として沈殿した。有機溶媒抽出の方法は、ガスクロマトグラフィー法により計算して(米国、アジレントテクノロジー社)、PHA収率を理論的な細胞内含有率の95(w/w)を越えるようにできた。対応するアルコール分解は、触媒として水酸化ナトリウム又は濃硫酸を用いて、90〜100℃での加熱還流の下で行った。得られた溶液は燃焼用の燃料として直接使用することができた。必要であれば、所定の精製を行ってメチルヒドロキシアルカノエート又はエチルヒドロキシアルカノエートを高純度で得ることができた。
実施例3 炭素源としてラウリン酸又は他の有機物、及び生産者としてAeromonas hydrophila 4AK4を使用した発酵によるポリ−3−ヒドロキシ酪酸−3−ヒドロキシヘキサン酸(PHBHHx)の生成
実験条件は、Chen, et al.Appl Microbiol Biotechnol 2001 57: 50−55に基づいた。
PHBHHXの発酵は、バッチ発酵により行った。LB培地中で種を調製した後、400mlLB培地を収容する窪みを有する1000mlフラスコに種培地を移動し、30℃で12時間培養した。種培養液培養液を2000Lグルコース/酵母抽出物培地を収容する4000L発酵槽に移動した。発酵条件は、以下のように規定した:撹拌速度250rpm、通気20000L/h、培養温度30℃、発酵時間12時間(細胞は対数期まで増殖した)。1Lグルコース/酵母抽出物培地は、以下の成分を含有していた:16gのグルコース、1.5gのリン酸二水素カリウム、1gの硫酸アンモニウム、4.5gのリン酸水素二ナトリウム、0.2gの硫酸マグネシウム七水和物、0.05gの塩化カルシウム二水和物、0.5gの酵母抽出物、及び1mlの微量元素溶液(微量元素の調製に関しては、Xi, et al.Antonie van Leeuwenhoek 78 (2000) 43−49参照)。対数期中の2000Lの種培養液を10000L増殖培地を収容する20000L発酵槽に無菌で移動した。増殖培地の成分を表1に示した。
A.hydrophila 4AK4の元素分析により、出発原材料におけるアンモニウム塩及びリン酸塩の濃度を計算し、それにより続く栄養物の制限を決定した。全発酵工程は、主に二つの相に分割された:第一の相は、炭素源としてグルコースを使用した細菌増殖相であり、栄養物の制限は必要なかった;第二の相は、炭素源としてラウリン酸を使用したPHBHHx蓄積相であり、生成物蓄積を促進するために窒素又はリン光体の制限が必要とされた。グルコースの濃度が10g/L(表1における発酵A及びB)又は20g/L(表1における発酵C)に低下したとき、50℃の熱水に溶解したラウリン酸(400g/L)を圧縮空気により20000L発酵槽内に無菌で加えた。細菌増殖相では、発酵の回転速度は120rpm、通気は200000L/h、pHは7.0に維持された。PHBHHx蓄積相では、通気は100000L/h、pHは6.5に低下された。pHの調節は、発酵培地中への20%(w/v)水酸化ナトリウムの添加により実現された。
発酵結果を図1に示した。最終的な発酵結果により、46時間の発酵後の細胞濃度、PHBHHx濃度及びPHBHHxの細胞内含有率は、各々、50g/L、25g/L、及び50%(w/w)であることが示された。PHBHHx分析及び抽出ステップは実施例1及び2と同様であり、特定のデバイスにしたがって適切に変更することができる。
実施例4 多数の細菌の混合発酵によるPHAの生成
混合細菌培養物を使用してZhang, et al.Acta Microbiologica Sinica 43 (2003)を参照してPHAを生成した。硝化−脱窒工程及び嫌気−好気工程等の、様々な活性汚泥処理工程の広い適用性を考慮して、これらの工程における一般的な細菌叢の混合発酵を研究室シミュレーションにおいて用いた。主な細菌は、Azotobacter chroococcum mutant G−3、Bacillus megaterium、Comamonas acidovorans、及びPseudomonas putida等を含んでいた。1L液体培地中の主な成分は:スクロース20g、リン酸水素カリウム0.8g、リン酸二水素カリウム0.2g、硫酸マグネシウム七水和物0.2g、炭酸カルシウム0.5g、塩化第二鉄七水和物0.125g、ペプトン1g、微量元素1ml(微量元素の調製は、実施例3と同一であった)を含有していた。培養条件は、以下のように規定した:最初に、30〜40ml培地を収容する250mlコニカルフラスコ内で、30℃、220rpmで培養を行った。次に、NBS自動発酵槽を使用して、温度を30℃に自己制御し、アルカリ性酒(alkali liquor)でpH6.9〜7.2に断続的に調節し、撹拌速度600rpmで開始し、通気1:1、出発液体容積1.2L、接種サイズ10%及び供給−バッチ発酵で発酵を行った。細菌の添加順は、最初にAzotobacter chroococcum及びPseudomonas putidaが添加されて22〜28時間培養された後、Bacillus megaterium及びComamonas acidovoransが接種サイズ10%で添加され、同時に0.5%(w/v)ペプトン及び0.5%(w/v)硝酸アンモニウムが添加され、42〜46時間培養が継続された。培養中、規則的な間隔で発酵槽内のスクロース濃度が測定された。発酵槽内のスクロース濃度が約0.3%〜0.5%(w/v)に低下した際、自動供給ポンプが開始された。発酵槽内のスクロース濃度は、30%(w/v)スクロース溶液を供給することにより約2%(w/v)に維持された。最終的な発酵結果により、多数の細菌の66〜74時間の混合培養後、細胞乾燥重量は32g/Lに到達し得、PHA含有率は75%(w/w)に到達し得、糖からPHAへの変換比は0.32であることが示された。
実施例5 3HAメチルエステルの調製及びその燃焼熱の測定
3HBメチルエステルの調製は、文献(Roo, et al.Biotechnology and Bioengineering 2002 6.717−722;Lee, et al. Biotechnology and Bioengineering 1999 65. 363−368)を参照して行った。詳細は以下に規定する:15gのPUBを200mlのクロロホルムに溶解した後、同容積の硫酸/メタノール溶液(硫酸/メタノール溶液の比は、15部(容積)の硫酸vs85部(容積)のメタノールであった)を加えた。この混合溶液を100℃で48時間還流した。48時間の還流後、溶液を室温に冷却し、分離漏斗に移動した。40mlの飽和塩化ナトリウム溶液を分離漏斗内に加え、10分間激しく振とうし、静置すると有機相と水相との分離が観察できた。下部の有機相を隔離し、脱イオン水で数回洗浄した。有機相を丸底フラスコに移動し、有機層に含まれるクロロホルムをロータリーエバポレーターにより除去して、3HBメチルエステルを濃い液体として得た。他の3HAメチルエステルは、同一の方法により調製した(上記の試薬は全てXilong Chemical Plant, Shantou,から入手可能、分析等級)。
3HAメチルエステルの燃焼熱測定アッセイをNanjing Nanda Wanhe Technology Co., Ltd.の新製品であるBH−IIIS燃焼熱検出器により行った。検出器の熱容量は、既知の燃焼熱を有する安息香酸を用いて較正して、15.6KJ/℃と測定された。この検出器により測定された燃焼熱は、記号Qvsで表される定容積燃焼熱であった。定容積燃焼熱の等式は、CΔ=mVS−1.4m(式中、Cは、検出器の熱容量を表し、Δは、温度差を表し、mは、サンプルの質量を表し、QVSは、検出されるべきサンプルの定容量燃焼熱を表し、mは、燃焼したニッケル−クロムワイヤの質量を表す)であった。Δは、Reynoldのマッピングによる較正を必要とした(図3参照)。
図3は、燃焼熱検出器により得られた温度の変化を示した。燃焼熱検出器の断熱性能が、システムと環境との間の熱交換を完全に回避することができなかったため、燃焼測定の温度−時間曲線は、正確な結果を得るために較正される必要がある。温度−時間曲線の定義は、以下のように規定した:abはベースラインであり、燃焼反応前の、熱量計内の培地としての水の温度を表した。abが時間軸と平行な直線であり、又は一定の傾斜を有する斜線であった場合、それは熱量計の温度が安定であることを示した。bcは、燃焼反応後の、熱量計内の培地としての水の温度の変化を表した。b点から燃焼反応は大量の熱を放出し、曲線がc点への方向転換を示すまで、水温を短時間で急速に上昇させた。cdは、システムの温度が急速な上昇後に安定な傾向を有することを表した。Reynoldのマッピングによれば、温度−時間曲線のピーク高さは、正確な結果を得るように測定された。直線は、c点及びb点を横切り、各々時間軸と平行に、各々T1点及びT2点において温度軸と交差させて作製された。T1−c及びT2−b直線を横切って、直線ABは、温度軸と垂直に、b−c曲線と中間点0で交差するよう作製された。逆延長線は、c−d及びa−bに沿って、ABとE点及びF点で交差するよう作製された。したがって、E点とF点との間の距離は、等式の温度差Δであった。
定容積燃焼熱の測定は、以下のようにまとめられた:(I)既知の燃焼熱を有する安息香酸を使用することにより、デバイスの熱容量を較正した。(a)0.8〜1gの安息香酸を秤量し、赤外線圧縮器(infrared presser)により加圧して断片とした。ウィンドチューブ(wind tube)により未成形粉末を除去した後、安息香酸断片を再び秤量し、記録した。(b)高圧容器蓋を開放した後、予め秤量したニッケル−クロムワイヤを中央で屈曲してループを形成し、高圧容器の両方の電極の周りに注意深く、かつしっかり巻き付けた。サンプルを高圧容器の燃焼ボート内に配置し、ニッケル−クロムワイヤを、ニッケル−クロムワイヤの弾性によりサンプルにしっかりと付着するようにした(注:ニッケル−クロムワイヤは燃焼ボートと接触できなかった)。マルチメータを使用して、回路が閉鎖されているか否かを調べた。回路が閉鎖されていた場合、高圧容器蓋をしっかり締め、回路を再び調べた。(c)高圧容器通気の要求事項にしたがって、高圧容器を1〜1.2MPaの酸素で満たした。(d)両方の電極上でマルチタイマーを再び使用して、回路が閉鎖されているか否かを調べた。回路が閉鎖されていた場合、高圧容器を燃焼熱検出器内に配置した。高圧容器を収容する内部チューブ内に3Lの水道水を正確に注いだ。撹拌スイッチを開放し、温度変化を観察した。温度ベースラインが時間軸、すなわち横座標と平行になった際、又は接線が直線の場合、点火を行った。点火後、温度が急激に上昇し、最終的には、温度線が横座標と平行になるまで、安定な傾向を有した。経験にしたがって、時間制限を一般に35分に設定した。(II)3HAメチルエステル及び他の燃料の燃焼熱測定。一般的なステップは、上記の安息香酸の燃焼熱測定と同様であった。相違は、3HAメチルエステルが液体サンプルであることであった。3HAメチルエステルはより高い沸点を有するため、3HAメチルエステルのみ検出される際には、サンプルを燃焼ボートに直接加えることができた。より低い沸点を有する揮発性のサンプルの場合、それらを検出のために、既知の燃焼熱を有する小さいプラスチック袋に入れることができた。試験結果を表2に示した。
この実施例で使用したMcl PHAは、炭素源としてラウリン酸(ドデカン酸)を使用して、Tsinghua UniveristyのDr.Ouyang Shaopingにより構成されたPseudomonas putida KTOY06により生成され、その成分は表4に示した。詳細な生成工程は、Ouyang SP, Luo RC, Chen SS, Liu Q, Chung A, Wu Q, Chen GQ (2007a) Production of polyhydroxyalkanoate with high 3−hydroxytetradecanoate monomer content by fadB and fadA knockout mutant of Pseudomonas putida KT2442. Biomacromolecules 8: 2504−2511;及びLiu WK, Chen GQ (2007) Production and characterization of medium−chain−length Polyhydroxyalkanoate with high 3−hydroxytetradecanoate monomer content by fadB and fadA knockout mutant of Pseudomonas putida KT2442. Appl Microbiol Biotechnol 76: 1153−1159を参照した。mcl HAメチルエステル(mcl HAM)の調製方法は、3HBメチルエステル(3HBM)の調製方法と同一であった。
3HAメチルエステルの中でも、3HBメチルエステルは最も低い燃焼熱を有し;炭素原子の増大とともにそれらの燃焼熱が上昇し、MCLメチルエステルの燃焼熱は約36.5KJ/gであることを見出すことができた。3HBメチルエステルの燃焼熱は、エタノールよりも少々低かった。
3HBメチルエステルを他の燃料と混合した際に、3HBメチルエステルの添加がエタノールの燃焼熱を上昇させ得ることを見出すことができた。しかしながら、3HBメチルエステルの添加は0#ディーゼル又は90#ガソリンの燃焼熱を上昇させなかった。純粋な0#ディーゼル(54.6KJ/g)及び90#ガソリン(52.4KJ/g)の燃焼熱と比較して、混合燃料の燃焼熱は、各々、約46.2KJ/g及び49.1KJ/gであり、依然として、比較的高いレベルに維持された。
混合燃料中の3HBメチルエステル又はMCLメチルエステルの割合の増大により、混合燃料の燃焼熱は、上昇又は低下の有意な傾向を示さなかったが、比較的安定なレベルに維持された。3HBメチルエステルと同様に、MCLメチルエステル及びエタノールの混合燃料中へのMCLメチルエステルの添加もまたエタノールの燃焼熱を上昇させ、上昇の大きさは、一般に3HBメチルエステルと比較して高かった。特定の理由はまだ分かっていない。可能な一つの理由は、3HAエステル及びエタノールが燃焼中に更なる反応熱を生成し、それにより混合燃料の全燃焼熱を上昇させたことである。期待した結果とは対照的に、様々な重量比におけるMCLメチルエステルのディーゼル又はガソリン中への添加により、ディーゼル又はガソリンの燃焼熱は上昇せず、該燃焼熱は、純粋なディーゼル又はガソリンの燃焼熱よりも依然として低い。まだ同時に、MCLメチルエステルと3HBメチルエステルとの効果にはあまり差異が存在しなかった。その理由は、MCLメチルエステルの長い炭素鎖(一般に8個を越える炭素原子)にある可能性がある。燃焼中、MCLメチルエステルは炭化され、燃焼が不十分であり、不完全燃焼を起こすことによって燃焼熱が完全に排出されない可能性がある。この問題に関して、サンプル量を低下させる、燃焼熱を増大させる等のいくつかの改善を行った。しかしながら、有意な効果は存在しなかった。燃焼中、炭素原子が増大することにより、燃焼熱がそれに応じて上昇しない可能性があることが想像され得る。燃料自体の品質の他に、燃料が十分に燃焼したか否かも、もう一つの考慮事項である。MCLメチルエステルとガソリン又はディーゼルとが燃焼のために混合された際、ガソリン又はディーゼル、特にディーゼルは不十分な燃焼を示したことが多かった。したがって、長い炭素鎖を有するMCLメチルエステルの添加は、不十分な燃焼を高めた。これは、混合燃料の燃焼熱が有効に上昇され得ないことの一つの理由であり得る。
これらの燃焼熱結果から、3HAメチルエステル、特に3HBメチルエステルは燃料として価値があることを見出すことができた。3HBメチルエステル又はMCLメチルエステルと様々な重量比で混合された燃料の燃焼熱は、大きな差異を示さなかった。したがって、最小量の3HBメチルエステル又はMCLメチルエステルの使用で十分であった。MCLメチルエステルと3HBメチルエステルとの間に有意な差異は存在しないため、3HBメチルエステルを燃料として開発することがより望ましい。
さらに、3HBメチルエステルおよびMCLメチルエステルの両方、特にMCLメチルエステルは、エタノールと混合された後エタノールの燃焼熱を実質的に上昇させることができ、これは新たな発見であった。加えて、小量の3HAメチルエステル又はMCLメチルエステルがエタノールの燃焼熱を実質的に上昇できたことは、もう一つの面白い結果であり、このことは商業的開発において望ましい。エタノール等のグリーン燃料が主要な燃料となる未来において、3HAメチルエステル燃料及び3HAメチルエステル/エタノール混合燃料の開発は多大な応用の可能性を示し、それにより燃料としての3HAメチルエステルの開発及び応用に大きな機会を提供し、またエタノール燃料の品質の改善が促進されることが期待できた。さらに、3HAは、容易に修飾し得る−OH及び−COOH基を有するため、3HAを基礎として、興味深い性質を有する多数の誘導体を生成するのに非常に都合がよい。燃料用のグリーンバイオ添加剤としてのこれらの誘導体は、燃焼熱又は燃焼効率等の燃料の特性を改善し得る。そのため、数個の実験を行って、3HBメチルエステル、ナトリウム3HB、及びMCLメチルエステルが三種のアルコール燃料、すなわち、エタノール、n−プロパノール、及びn−ブタノールの燃焼熱を上昇させ得るか否かを確認した。
実施例6 アルコール燃料の燃焼熱を増大させた3−ヒドロキシアルカン酸誘導体
試験方法及びデータ処理は、上記に記載したものと同様であった。この実施例では、試験に3HBメチルエステル及びMCLメチルエステルの他に3HA誘導体、すなわちナトリウム3HBも使用した。ナトリウム3HBはそれ自体では燃焼できない。それ自体で燃焼できる3HBメチルエステル又はMCLメチルエステルの添加のアルコール燃料の燃焼熱に対する効果を、それ自体では燃焼できないナトリウム3HBの添加と比較することが望ましい。詳細な結果を表3に示した。
表2の結果と同様に、3HBメチルエステル及びMCLメチルエステルの両方がエタノールの燃焼熱を実質的に増大することができた。特に、MCLメチルエステルは、有意な増大を示した。混合燃料中で3HBメチルエステル又はMCLメチルエステルの割合を増大させると混合燃料の燃焼熱は、規則的な増大を示さず、比較的安定したレベルに保持された。加えて、それ自体では燃焼できないナトリウム3HBの添加により、エタノール燃料の燃焼熱を増大することもでき、少量のみのナトリウム3HBのサンプルの添加により、エタノール燃料の燃焼熱を約34.33KJ/gに維持することができることが見出された。
n−プロパノールの燃焼熱を増大させる実験中、純粋なn−プロパノールの燃焼熱は34.32KJ/gであった。3HBメチルエステル又はMCLメチルエステルの添加により、n−プロパノールの燃焼熱は実質的に増大しなかったが、両方とも混合燃料の燃焼熱を安定なレベルに維持することができ、その両方は、純粋なn−プロパノールの燃焼熱よりも少々高かった。同時に、3HBメチルエステルの効果とMCLメチルエステルの効果との間に大きな差異は存在しなかった。混合燃料中で3HBメチルエステル又はMCLメチルエステルの割合を増大させると、混合燃料の燃焼熱の値は規則的な上昇を示さなかったが、比較的安定なレベルに保持された。それ自体では燃焼することができないナトリウム3HBの添加は、n−プロパノールの燃焼熱に有意な影響を与えなかった。
n−ブタノールの燃焼熱を増大させる実験中、純粋なn−ブタノールの燃焼熱は36.66KJ/gであった。3HBメチルエステルの添加により、n−ブタノールの燃焼熱は有意に変化しなかった。様々な比における3HBメチルエステル及びn−ブタノールの混合燃料の燃焼熱の値は、安定なレベルに保持された。MCLメチルエステルの添加により、n−ブタノールの燃焼熱を39KJ/gに増大させることができた。MCLメチルエステルの割合が増大されたことにより、MCLメチルエステル及びn−ブタノールの混合燃料の燃焼熱は規則的な増大を示した。さらに、それ自体では燃焼できないナトリウム3HBの少量の添加により、n−ブタノールの燃焼熱を増大させることができた。ナトリウム3HBの添加により、n−ブタノールの燃焼熱を約39KJ/gに増大させることができた。
表1 20000L発酵槽内の培地成分
Figure 2011522072
表2:エタノール、ガソリン、及びディーゼルを様々な割合で有する3HBメチルエステル、MCLメチルエステル、及びそれらの混合物の燃焼熱
Figure 2011522072
表3 3HBメチルエステル、ナトリウム3HB、及びMCLメチルエステルを使用した、アルコール燃料の燃焼熱の上昇に関する実験データ
Figure 2011522072
表4 mcl PHAのアルコール分解後の様々なmcl HAメチルエステルの割合
Figure 2011522072

Claims (18)

  1. 燃料としての、式(I)
    Figure 2011522072
    (式中、
    mは、0〜3の範囲の整数であり、
    は、C−Cアルキルからなる群から選択され、
    は、H及びC−C17アルキルからなる群から選択される)の化合物の使用。
  2. が、C、C、又はCアルキルである、請求項1に記載の使用。
  3. が、C−Cアルキルからなる群から選択される、請求項1に記載の使用。
  4. が、C、C、又はCアルキルである、請求項1に記載の使用。
  5. 式(I)の化合物が、メチル−3−ヒドロキシブチレート、エチル−3−ヒドロキシブチレート、メチル−4−ヒドロキシブチレート、メチル−3−ヒドロキシバレレート、エチル−3−ヒドロキシバレレート、メチル−3−ヒドロキシヘキサノエート、エチル−3−ヒドロキシヘキサノエート、乳酸メチル、及び乳酸エチルからなる群から選択される、請求項1に記載の使用。
  6. 燃料添加剤としての、式(I)
    Figure 2011522072
    (式中、
    mは、0〜3の範囲の整数であり、
    は、C−Cアルキル及びアルカリ金属イオンからなる群から選択され、
    は、H及びC−C17アルキルからなる群から選択される)の化合物の使用。
  7. が、C、C、C、アルキル及びNaからなる群から選択される、請求項6に記載の使用。
  8. が、C−Cアルキルからなる群から選択される、請求項6に記載の使用。
  9. が、C、C、又はCアルキルである、請求項6に記載の使用。
  10. 式(I)の化合物が、メチル−3−ヒドロキシブチレート、エチル−3−ヒドロキシブチレート、メチル−4−ヒドロキシブチレート、メチル−3−ヒドロキシバレレート、エチル−3−ヒドロキシバレレート、メチル−3−ヒドロキシヘキサノエート、エチル−3−ヒドロキシヘキサノエート、ナトリウム−3−ヒドロキシブチレート、乳酸メチル、及び乳酸エチルからなる群から選択される、請求項6に記載の使用。
  11. 前記燃料が、アルコール燃料、ガソリン、及びディーゼルからなる群から選択される、請求項6〜10のいずれか一項に記載の使用。
  12. 少なくとも一種の燃料と、
    式(I)
    Figure 2011522072
    (式中、
    mは、0〜3の範囲の整数であり、
    は、C−Cアルキル及びアルカリ金属イオンからなる群から選択され、
    は、H及びC−C17アルキルからなる群から選択される)の化合物と
    を含有する、燃料組成物。
  13. が、C、C、Cアルキル、及びNaからなる群から選択される、請求項12に記載の組成物。
  14. が、C−Cアルキルからなる群から選択される、請求項12に記載の組成物。
  15. がC、C、又はCアルキルである、請求項12に記載の組成物。
  16. 式(I)の化合物が、メチル−3−ヒドロキシブチレート、エチル−3−ヒドロキシブチレート、メチル−4−ヒドロキシブチレート、メチル−3−ヒドロキシバレレート、エチル−3−ヒドロキシバレレート、メチル−3−ヒドロキシヘキサノエート、エチル−3−ヒドロキシヘキサノエート、ナトリウム−3−ヒドロキシブチレート、乳酸メチル、及び乳酸エチルからなる群から選択される、請求項12に記載の組成物。
  17. 前記少なくとも一種の燃料が、アルコール燃料、ガソリン、及びディーゼルからなる群から選択される、請求項12〜16のいずれか一項に記載の組成物。
  18. 前記アルコール燃料が、エタノール、n−プロパノール、及びn−ブタノールからなる群から選択される、請求項17に記載の組成物。
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