JP2011519732A - 高空隙率研摩材物品およびその製造方法 - Google Patents

高空隙率研摩材物品およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011519732A
JP2011519732A JP2011505053A JP2011505053A JP2011519732A JP 2011519732 A JP2011519732 A JP 2011519732A JP 2011505053 A JP2011505053 A JP 2011505053A JP 2011505053 A JP2011505053 A JP 2011505053A JP 2011519732 A JP2011519732 A JP 2011519732A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abrasive
abrasive article
liquid component
article
polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011505053A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5274647B2 (ja
Inventor
ラチャナ・ウパディヤイ
リチャード・ダブリュ・ホール
Original Assignee
サン ゴバン アブレシブ インコーポレーティド
サン ゴバン アブレシブ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by サン ゴバン アブレシブ インコーポレーティド, サン ゴバン アブレシブ filed Critical サン ゴバン アブレシブ インコーポレーティド
Publication of JP2011519732A publication Critical patent/JP2011519732A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5274647B2 publication Critical patent/JP5274647B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24DTOOLS FOR GRINDING, BUFFING OR SHARPENING
    • B24D3/00Physical features of abrasive bodies, or sheets, e.g. abrasive surfaces of special nature; Abrasive bodies or sheets characterised by their constituents
    • B24D3/02Physical features of abrasive bodies, or sheets, e.g. abrasive surfaces of special nature; Abrasive bodies or sheets characterised by their constituents the constituent being used as bonding agent
    • B24D3/20Physical features of abrasive bodies, or sheets, e.g. abrasive surfaces of special nature; Abrasive bodies or sheets characterised by their constituents the constituent being used as bonding agent and being essentially organic
    • B24D3/28Resins or natural or synthetic macromolecular compounds
    • B24D3/32Resins or natural or synthetic macromolecular compounds for porous or cellular structure
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B37/00Lapping machines or devices; Accessories
    • B24B37/11Lapping tools
    • B24B37/20Lapping pads for working plane surfaces
    • B24B37/24Lapping pads for working plane surfaces characterised by the composition or properties of the pad materials
    • B24B37/245Pads with fixed abrasives
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24DTOOLS FOR GRINDING, BUFFING OR SHARPENING
    • B24D11/00Constructional features of flexible abrasive materials; Special features in the manufacture of such materials
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24DTOOLS FOR GRINDING, BUFFING OR SHARPENING
    • B24D18/00Manufacture of grinding tools or other grinding devices, e.g. wheels, not otherwise provided for
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24DTOOLS FOR GRINDING, BUFFING OR SHARPENING
    • B24D18/00Manufacture of grinding tools or other grinding devices, e.g. wheels, not otherwise provided for
    • B24D18/0027Manufacture of grinding tools or other grinding devices, e.g. wheels, not otherwise provided for by impregnation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24DTOOLS FOR GRINDING, BUFFING OR SHARPENING
    • B24D3/00Physical features of abrasive bodies, or sheets, e.g. abrasive surfaces of special nature; Abrasive bodies or sheets characterised by their constituents
    • B24D3/02Physical features of abrasive bodies, or sheets, e.g. abrasive surfaces of special nature; Abrasive bodies or sheets characterised by their constituents the constituent being used as bonding agent
    • B24D3/20Physical features of abrasive bodies, or sheets, e.g. abrasive surfaces of special nature; Abrasive bodies or sheets characterised by their constituents the constituent being used as bonding agent and being essentially organic
    • B24D3/22Rubbers synthetic or natural
    • B24D3/26Rubbers synthetic or natural for porous or cellular structure

Abstract

研摩材物品は、ポリマーマトリックスおよびそのポリマーマトリックス内に分散した砥粒を含み、ここで、研摩物品は、少なくとも50%の空隙容積を有する。ポリマーマトリックスは、少なくとも1つの二重結合を含むモノマーから重合させる。

Description

本開示は、高空隙率研磨材物品およびこのような高空隙率研摩材物品を製造する方法に関する。
研摩材物品は、例えば、ラッピング、研摩、または研磨することによって、加工物を機械加工するために、様々な産業で用いられている。研摩材物品を用いる機械加工は、光学産業、自動車車体修理産業から半導体製造産業の広い産業範囲にわたっている。これらの例のそれぞれにおいて、研摩材は、粉塊物を除去し、または製品もしくは加工物の表面特性に影響を与えるために使用される。
特定の例において、半導体産業では、裏面研削として知られる、半導体ウェーハの裏面から粉塊物を除去するために研摩材物品が使用される。裏面研削にはしばしば、粉塊物除去を行う粗研削、その後の表面下損傷を減少させ、例えば、50から500オングストロームの範囲内であり得る滑らかな表面仕上げを与えるための1つ以上の細研削工程を含む複数の機械加工工程が含まれる。このような処理は、半導体ウェーハの前面にプリントされた回路の基板により一貫した電気特性をもたらすと考えられる。さらに、ウェーハによる電気接続の形成に依存する技術の到来で、裏面平坦化、粉塊物除去、および表面品質は、ますます重要になってきている。
しかし、粉塊物除去速度および半導体ウェーハの裏面の表面品質は、とりわけ、機械加工で使用される研摩材物品のグリットサイズだけでなく、研摩材物品の構造にも依存している。特に、取り除かれた砥粒、ならびに研摩材物品およびウェーハ間の削りくずを捕捉する研摩材物品は、ウェーハの表面に引っかき傷を生じることが多い。その結果、ウェーハの裏面の表面品質は研摩後に不良であり、これは、電気特性、およびウェーハの前面に形成された回路に影響を与え得る。
したがって、改善された研摩材物品が望ましい。
特定の実施形態において、研摩材物品は、ポリマーマトリックスおよびそのポリマーマトリックス内に分散した砥粒を含む。このポリマーマトリックスは、少なくとも1つの二重結合を含むモノマーから重合させる。研摩材物品は、少なくとも50%、例えば、すくなくとも65%の空隙容積を有する。特定の例では、砥粒は、0.1μmから100μm、例えば、0.1μmから10μmの平均粒径を有する。別の特定の例では、砥粒は、シリカ、アルミナ、ジルコニア、ジルコニア/アルミナ酸化物、炭化ケイ素、ガーネット、ダイヤモンド、立方晶窒化ホウ素、窒化ケイ素、セリア、二酸化チタン、二ホウ化チタン、炭化ホウ素、酸化チタン、炭化タングステン、炭化チタン、酸化鉄、クロミア、フリント、およびエメリーからなる群から選択される。例えば、砥粒は、立方晶窒化ホウ素、硬質炭素質物質およびそれらの混合物からなる群から選択される超砥粒であり得る。さらなる例では、砥粒は、少なくとも8のモース硬度を有する。特定の例では、研摩材物品は、10重量%を超える砥粒を含む。別の特定の例では、研摩材物品は、2容積%から30容積%の砥粒を含む。例示的な場合では、ポリマーマトリックスは、ビニル、アクリレート、メタクリレート、共役ジオレフィン、アレン、およびハロゲン化オレフィンのモノマーからなる群から選択されるモノマーから形成されるポリマーを含む。別の例では、ポリマーマトリックスは、開放セル構造、例えば、細孔およびスロート構造を有する開放セル構造を有する。さらに、研摩材物品は、少なくとも2.0m/g、例えば、少なくとも3.0m/gの表面積を有し得る。
別の例示的な実施形態において、研摩材物品を形成する方法は、ポリマー前駆体および砥粒を混合して、第1の液体成分を形成する工程、第1の液体成分と第2の液体成分とから乳濁液を形成する工程、ならびに第1の液体成分のポリマー前駆体を硬化させる工程を含む。第2の液体成分は、第1の液体成分と実質的に不混和性である。ポリマー前駆体は、少なくとも1つの二重結合を含むモノマーを含む。一例では、ポリマー前駆体および砥粒を混合する工程は、乳化剤をポリマー前駆体および砥粒と混合する工程を含む。さらなる例では、ポリマー前駆体および砥粒を混合する工程は、安定化剤を混合する工程を含む。特定の例では、硬化工程は、その乳濁液を化学線または熱エネルギーに曝露する工程を含む。別の特定の例では、乳濁液を形成する工程は、少なくとも65容積%の第2の液体成分と一緒に乳濁液を形成する工程を含む。さらなる例では、この方法は、砥粒をカップリング剤で処理する工程をさらに含む。特定の例では、カップリング剤は疎水性である。さらなる特定の例では、ポリマー前駆体は熱的に硬化可能である。別の特定の例では、ポリマー前駆体は、フリーラジカル重合によって重合可能である。特に、第1の液体成分は疎水性であり得る。一例では、ポリマー前駆体および砥粒を混合する工程は、少なくとも10重量%の砥粒を混合する工程を含む。さらなる例では、砥粒は0.5μmから6μmの平均粒径を有する。
さらなる例示的な実施形態において、物品を研磨する方法は、研摩材物品をその物品の表面に適用し、その物品の表面を研摩する工程を含む。研摩材物品は、ポリマーマトリックス、およびそのポリマーマトリックス内に分散した砥粒を含む。ポリマーマトリックスは、少なくとも1つの二重結合を含むモノマーから重合させる。研摩材物品は、少なくとも50容積%、例えば、少なくとも65容積%の空隙容積を有する。一例では、研摩材物品は、10重量%を超える砥粒を含む。
本開示は、添付の図面を参照することによって、より良く理解することができ、その多くの特徴および利点が当業者に明らかにされ得る。
細孔およびスロート構造を示す開放セル構造の説明図を含む。 試料の磨耗率を示すグラフを含む。 試料の磨耗率を示すグラフを含む。
異なる図面中の同じ参照記号の使用は、類似または同一の事項を示す。
特定の実施形態において、研摩材物品は、ポリマーマトリックスおよびそのポリマーマトリックス内に分散した砥粒を含む。研摩材物品は、少なくとも50容積%の空隙容積を有する。特定の例では、研摩材物品は、その空隙空間が細孔およびスロート構造(throat configuration)を示す開放セル構造を有する。一例では、砥粒は、少なくとも0.5μmの平均粒径を有する。さらなる例では、砥粒は、少なくとも8のモース硬度を有し得、および超砥粒を含み得る。
さらなる例示的な実施形態において、研摩材物品は、中から高程度の界面ポリマー乳濁液を用いて形成され得る。例えば、乳濁液は、第1の液体成分および第2の液体成分から形成することができ、第2の液体成分は、第1の液体成分と不混和性である。この実施形態において、第1の液体成分は、不連続の第2の液体成分を囲む連続相を形成する。一例では、第1の液体成分は、ポリマー前駆体および砥粒を含む。乳濁液が形成されるとすぐに、第1の液体成分のポリマー前駆体由来のコポリマーは、例えば、放射線硬化または熱硬化によってさらに重合し、砥粒が分散されるポリマーマトリックスを形成する。一例では、ポリマー前駆体は、フリーラジカル機構によって硬化可能である。第2の液体成分に対して用いられる第1の液体成分の量に依存して、ポリマー前駆体の重合から生じるポリマーマトリックスは、細孔およびスロート構造を示す開放セルフォームを形成する。
さらなる例示的な実施形態において、研摩材物品は、加工物の表面を研摩するために用いられる。ここで、研摩材物品は、ポリマーマトリックスから形成され、砥粒はこのポリマーマトリックス内に分散される。研摩材物品は、少なくとも50容積%の空隙容積を有する。研摩材物品は、加工物の表面と接触しており、加工物および研摩材物品の少なくとも一方は、互いに対して移動させる。さらに、冷却液を研摩材物品の表面に適用することができ、研摩材物品と加工物の間を流れ得る。冷却液は、研摩材物品を通って流れるように展開させることができ、または削りくずは、研摩材物品を通して引き出すことができる。
例示的な実施形態において、第1および第2の液体成分は、互いに不混和性である。一例では、第1の液体成分は疎水性であるが、第2の液体成分は親水性であるかまたは水系溶液から形成される。あるいは、第1の液体成分は、親水性ポリマー成分を含む水系溶液であり得るが、第2の液体成分は油系疎水性成分である。あるいは、第1および第2の液体成分は両方、実質的に不混和性の相を形成する油系成分であり得る。前述の例では、第1の液体成分は、乳濁液からなる連続相を形成し、第1の液体成分は、固体ポリマーマトリックスを形成するために重合させるポリマー前駆体を含む。
乳濁液を形成する場合、第1の液体成分は、3%から50容積%、例えば、約50容積%以下の量で存在し得る。例えば、第1の液体成分は、約40容積%以下、例えば、35容積%以下、約30容積%以下、またはさらに約25容積%以下の量で存在し得る。他方、第2の液体成分は、50容積%から98容積%、例えば、少なくとも50容積%、少なくとも60容積%、少なくとも65容積%、少なくとも70容積%、またはさらに75容積%と同程度以上の量で存在し得る。
1つの実施形態において、第1の液体成分は、ポリマー前駆体および砥粒を含む。さらに、第1の液体成分は、添加剤、例えば、触媒、架橋剤、乳化剤、乳濁液安定剤、カップリング剤、またはそれらの組合せを含み得る。
ポリマー前駆体は、モノマーであっても、プレポリマーであってもよい。例えば、ポリマー前駆体は、重合して、ホモポリマーまたはコポリマーを形成し得るモノマーを含み得る。別の例では、ポリマー前駆体は、さらに反応してポリマーマトリックスを形成し得る官能基を含む、プレポリマーなどのポリマー成分を含む。一例では、このような官能基は、互いに反応するか、または鎖延長剤もしくは架橋剤と反応する。特定の例では、ポリマー前駆体は、少なくとも1つの二重結合を含むモノマーを含む。
一例では、ポリマー前駆体は、ラジカル重合工程によって重合する。別の例では、ポリマー前駆体は、カチオン重合工程によって重合する。さらに、重合を開始するために用いられる重合系および触媒系に依存して、重合前駆体は、化学線または熱処理を用いて重合させ得る。
特に、ポリマー前駆体および他の添加剤の性質は、第1の液体成分が疎水性または親水性成分であるかどうかに依存する。第1の液体成分が疎水相を形成する場合、ポリマー前駆体は一般に、疎水性であり、水相に低い溶解性を示す。
疎水性の第1の液体成分に有用なポリマー前駆体の例には、モノアルケニルアレーンモノマーなどの重合性ビニル基を有するモノマー、例えば、α−メチルスチレン、クロロメチルスチレン、ビニルエチルベンゼン、もしくはビニルトルエン;アクリレートもしくはメタクリレートエステル、例えば、2−エチルヘキシルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、もしくはイソデシルメタクリレート;共役ジオレフィン、例えば、ブタジエン、イソプレン、もしくはピペリレン;アレン、例えば、アレン、メチルアレン、もしくはクロロアレン;ハロゲン化オレフィン、例えば、塩化ビニル、フッ化ビニル、もしくはポリフルオロ−オレフィン;またはそれらの組合せが含まれる。特定の例では、ポリマー前駆体はスチレンである。いずれの場合にも、ポリマー前駆体は水に低い溶解性を有し、より好ましくは水に不溶性である。場合によって、第1の液体成分は、2種以上のポリマー前駆体を含み得、これらのモノマーは、例えば、上記モノマーの列挙から選択され得、その重合反応後にコポリマーを形成し得る。
ポリマー前駆体に加えて、疎水性の第1の液体成分は架橋剤を含み得る。例示的な架橋剤は、ポリマー前駆体と反応することができる多官能不飽和モノマーを含む。このような架橋剤は、少なくとも2個の官能基、例えば、ビニル基、アクリレート基またはメタクリレート基を含み得る。この架橋剤には、例えば、二官能不飽和架橋モノマー、例えば、ジビニルベンゼン、ジエチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオールジメタクリレート、もしくはアリルメタクリレート;または三官能、四官能もしくは五官能不飽和架橋モノマー、例えば、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリトリトールテトラメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリトリトールテトラ−アクリレート、グルコースペンタアクリレート、グルコースジエチルメルカプタルペンタアクリレート、もしくはソルビタントリアクリレート;多官能不飽和架橋モノマー、例えば、ポリアクリレート(例えば、スクロースペル(メト)アクリレートまたはセルロース(メト)アクリレート);またはそれらの組合せが含まれ得る。特定の例では、架橋剤はジビニルベンゼンを含む。別の例では、架橋剤は、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを含む。さらに、架橋剤のポリマー前駆体に対する相対量は、ポリマー前駆体の量に基づいて、約0.5重量%から約70重量%の範囲、例えば、約2重量%から約40重量%の範囲、またはさらに約5重量%から約20重量%の範囲であり得る。さらに、疎水性の第1の液体成分は、乳化剤を含み得る。
さらに、疎水性の第1の液体成分は、乳濁液安定剤を含み得る。例示的な安定剤は、疎水性の第1の液体成分などの、油相に可溶性の界面活性剤を含む。このような界面活性剤の適切性は、界面活性の親水性−親油性バランス(HLB値)によって決定され得る。通常、適切な界面活性剤は、高い内相乳濁液を適切に安定化させるために内相(例えば、油中水型乳濁液の水相)に非常に限られた溶解性を有し、転相が自然に起こるのを防止する。特定の例では、界面活性剤は、2から6の範囲、例えば、約4のHLB値を有し得る。界面活性剤は、非イオン性、カチオン性、アニオン性、または両性であり得る。界面活性剤の例には、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセロール脂肪酸エステル、またはポリオキシエチレン脂肪酸もしくはエステル、あるいはそれらの組合せが含まれ得る。ソルビタン脂肪酸エステルの例には、ソルビタンモノラウレート(SPAN(登録商標)20として入手できる)、ソルビタンモノオレエート(SPAN(登録商標)80)、ソルビタンモノオレエート(SPAN(登録商標)80)とソルビタントリオレエート(SPAN(登録商標)85)との組合せ、またはそれらの組合せが含まれる。別の適切な界面活性剤には、「TRIODAN(登録商標)20」(これは、Grindsted(登録商標)から入手できるポリグリセロールエステルである)、または「EMSORB(商標)252」(これは、Henkel(登録商標)から入手できるソルビタンセスキオレートである)が含まれる。
一例では、界面活性剤は、存在するポリマー前駆体の量に基づいて、約1重量%から約50重量%の範囲、例えば、約5重量%から約40重量%の範囲、約15重量%から約40重量%の範囲、約20重量%から約35重量%の範囲、またはさらに約25重量%から約33重量%の範囲の量で乳濁液中に存在する。
さらに、第1の液体成分は、触媒または開始剤を含み得る。ポリマー前駆体の反応性に依存して、触媒はフリーラジカル開始剤であっても、またはカチオン性触媒であってもよい。さらに、触媒は、放射線によって活性化されても、または熱処理によって活性化されてもよい。
重合反応の開始は、重合性モノマー組成物を含む乳濁液を単に加熱することによって、あるいはUV線または他の電磁放射線もしくは化学線による照射によって行われ得る。一例では、重合反応の開始は、乳濁液を加熱し、乳濁液中に存在する開始剤前駆体から、重合開始剤種、例えば、フリーラジカル開始剤を形成する工程を含む。油溶性開始剤の例には、アゾ化合物、例えば、アゾビスイソブチロニトリル;ペルオキシド(ベンゾイルペルオキシド、メチルエチルケトンペルオキシドなど)、アルキルペルオキシカーボネート(ジ−2−エチルヘキシルペルオキシ−ジカーボネートまたはジ(sec−ブチル)ペルオキシジカーボネートなど)、もしくはアルキルペルオキシカルボキシレート(1−ブチルペルオキシイソブチレート、2,5−ジメチル−2,5−ビス(2,3−エチルヘキサノイルペルオキシ)ヘキサン、またはt−ブチルペルオクトエートなど);またはそれらの混合物が含まれる。例示的なアルキルペルオキシカーボネートは、1位で分岐しており、例示的なアルキルペルオキシカルボキシレートは、α位または1位で分岐している。
一実施形態によれば、ポリマー前駆体は、疎水性の第1の液体成分中にあるが、疎水(例えば、油)相および水相の両方、または水相単独における開始剤前駆体の存在は、重合反応のより急速な完了を確実にすることが望ましいことも得る。したがって、開始剤前駆体の例には、油溶性開始剤前駆体および水溶性開始剤前駆体が含まれる。水溶性開始剤の例には、過硫酸塩(過硫酸カリウムまたはナトリウムなど)、レドックスカプラー開始剤系(ピロ亜硫酸ナトリウムと一緒の過硫酸アンモニウムなど)、またはそれらの組合せが含まれ得る。特に、開始剤前駆体には、過硫酸カリウム、AIBN(アゾビスイソブチロニトリル)、または例えば、過硫酸アンモニウムおよびピロ亜硫酸ナトリウムを含むレドックスカプラー開始剤系の1種以上が含まれる。開始剤前駆体は、油相(例えば、AIBN)もしくは水相(例えば、過硫酸カリウムまたは水性レドックスカップリング系)、または両方(例えば、油相中のAIBNおよび水相中の過硫酸カリウム)の一部を形成し得る。
一方、第1の液体成分は、親水性であっても、水溶液中で形成されてもよい。例示的なポリマー前駆体は、親水性官能基を含む。例えば、親水性または水性の第1の液体成分における使用のためのポリマー成分には、不飽和スルホン酸を有するビニルモノマー、例えば、アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸、アリルスルホン酸、またはそれらの組合せが含まれる。不飽和アミノ基を有する例示的なビニルモノマーは、ジメチルアミノエチルメタクリレートである。不飽和カルボキシル基を有する例示的なビニルモノマーには、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、またはフマル酸が含まれ、不飽和カルボキシレート基を有する適切なビニルモノマーの例には、アクリレート、メタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、マレート、フマレート、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート、フェノキシポリエチレングリコールメタクリレート、またはそれらの組合せが含まれる。
ポリマー前駆体は、不飽和カルボン酸の水溶性塩も含み得る。例えば、水溶性塩には、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルメタクリル酸、またはそれらの組合せのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、またはアンモニウム塩が含まれ得る。適切な親水性モノマーの別の例には、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−アクリロイルモルホリン、N−ビニル−N−メタアセトアミド、それらの誘導体、またはそれらの組合せが含まれる。
特定の例では、第1の液体成分は、乳濁液の約0.5重量%から約30重量%の範囲、例えば、約5重量%から約20重量%の範囲の量のポリマー前駆体を含む。一例では、ポリマー前駆体は、少なくとも1個の二重結合および親水性官能基を有するモノマーを含む。
さらに、親水性の第1の液体成分は、架橋剤を含み得る。一般に、架橋剤は、親水性である、または乳濁液のモノマー成分に少なくとも部分的に可溶性である、多種多様な多官能モノマーから選択され得る。モノマー成分に少なくとも部分的に可溶性である架橋剤に関して、混合物を2つの相に分離させる場合、親水性モノマーおよび油不連続相の50:50混合物に溶解した架橋剤の少なくとも50%は、親水性モノマー相中に分配する。
例示的な架橋剤には、ポリアリル化合物、例えば、N,N’−ジアリルアクリルアミド、ジアリルアミン、ジアリルメタクリルアミド、ジアリルアミンジアリルメタクリルアミド、ジアリルフタレート、ジアリルマレート、ジアリルホスフェート、ジアリルテレフタレート、N,N’−ジアリルタルタルジアミド、トリアリルシトレート、トリアリルシアヌレート、またはトリアリルホスフェートなど;ポリビニル化合物、例えば、ジビニルベンゼン、ジビニルスルホン、エチレングリコールジビニルエーテル(例えば、ジエチレングリコールジビニルエーテル)、N、N’−メチレン−ビス−アクリルアミド、ピペラジンジアクリルアミド、N,N’−ジヒドロキシ−エチレン−ビス−アクリルアミド、エチレングリコールアクリレート(例えば、エチレングリコールジ−、トリ−、またはテトラ−アクリレート)、エチレングリコールメタクリレート(例えば、エチレングリコールジ−、トリ−、またはテトラ−メタクリレート)、またはグリセリントリメタクリレート;ヒドロキシビニル化合物、例えば、ヒドロキシエチルアクリレート、または2−ヒドロキシエチルメタクリレート;カルシウム、マグネシウム、亜鉛、もしくはアルミニウムなどの多価イオンを生成する無機塩または有機塩;あるいはそれらの組合せが含まれる。N,N’−ビス−アクリリルシスタミンなども、親水性ポリマーの生成における使用に適切である。特に、架橋剤は、N,N’−メチレン−ビス−アクリルアミド、ジビニルスルホン、ジエチレングリコールジビニルエーテル、エチレングリコールジアクリレート、またはそれらの組合せであり得る。
一例では、第1の液体成分は、乳濁液の約0.005重量%から約30重量%の範囲、例えば、約1重量%から約10重量%の範囲の量で架橋剤を含む。
さらに、親水性の第1の液体成分は、乳化剤を含み得る。例示的な乳化剤は、疎水性環状頭部および親水性尾部を含む。例示的な疎水性環状頭部は、約3から約7個の炭素原子を含むことができ、分子の疎水性端末で十分な剛性を与え、乳濁液が反転する傾向(すなわち、油非連続相が連続相になる傾向)を減少させるように選択される。例えば、頭部は、多数の疎水性基、例えば、アルキル、環状炭化水素基、もしくは芳香族基、またはそれらの組合せなどと一緒の環状基であり得る。好ましくは、頭部は、親水性基、例えば、酸素、窒素、および硫黄を含むイオン性基などを含まない。特に、頭部は、炭素および水素原子からなる。
乳化剤の例には、糖脂肪酸エステル、例えば、ジステアレート、アルキルアリールポリエーテルアルコール、またはそれらの組合せが含まれる。さらなる例では、親水性ポリマーの生成における使用に適切なアルキルアリールポリエーテルアルコール調製物は、約14以上の、エーテル側鎖当たりエチレンオキシド単位の平均数を有する。例示的な乳化剤は、Triton(商標)Xという商品名で販売されている。
一例では、第1の液体成分は、乳濁液の約1重量%から約30重量%の範囲、例えば、約1重量%から約20重量%の範囲、またはさらに約1重量%から約5重量%の範囲の量で乳化剤を含む。
さらに、第1の液体成分は安定剤を含み得る。安定剤は、親水性モノマー相に可溶性であり、および乳濁液の油非連続相との界面を安定化させるために十分に疎水性であるフィルム形成性化合物であり得る。適切な安定剤は、相対的に強いポリマー鎖の絡み合いにより連続フィルムを形成することによって作用する。この点で有用な安定剤は、乳濁液の親水性モノマー相と油相との間の界面のためのポリマーフィルムフォーマーを含む。例示的な安定剤には、セルロース誘導体のポリマー、ポリアクリレート(例えば、ポリアクリル酸またはポリメタクリル酸)、ポリアルキレングリコール(例えば、ポリエチレングリコール)、部分的に加水分解されたポリビニルアルコール(例えば、約70〜80%未満の加水分解PVA)、別のポリオール、グアールガム、寒天ガム、またはそれらの組合せが含まれる。エチレン性不飽和モノマーのコポリマー、例えば、マレインポリブタジエン、マレインポリエチレン、マレインポリα−オレフィン、またはそれらの組合せも安定剤としての使用に適切である。例えば、セルロース誘導体には、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、他のセルロースエーテル、セルロースエステル(セルロースアセテート、セルロースブチレート、またはセルロースアセテートブチレートなど、またはそれらの組合せが含まれる。特に、安定剤は、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、PVA、またはそれらの組合せであり得る。特に、第1の液体成分は、乳濁液の約0.001重量%から約2重量%の範囲、例えば、約0.001重量%から約1重量%の範囲、またはさらに乳濁液の約0.001重量%から約0.7重量%の範囲の量で安定剤を含み得る。
ポリマー前駆体に加えて、第1の液体成分は、砥粒を含み得る。例示的な砥粒には、金属もしくは半金属酸化物、窒化物、または炭化物が含まれ得る。あるいは、砥粒には、無機炭素質粒子、例えば、ダイヤモンドが含まれ得る。砥粒の例には、シリカ、アルミナ(溶融または焼結)、ジルコニア、ジルコニア/アルミナ酸化物、炭化ケイ素、ガーネット、ダイヤモンド、立方晶窒化ホウ素、窒化ケイ素、セリア、二酸化チタン、二ホウ化チタン、炭化ホウ素、酸化チタン、炭化タングステン、炭化チタン、酸化鉄、クロミア、フリント、エメリー、またはそれらの組合せが含まれる。例えば、砥粒は、シリカ、アルミナ、ジルコニア、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化ホウ素、ガーネット、ダイヤモンド、共溶融アルミナジルコニア、セリア、二ホウ化チタン、炭化ホウ素、フリント、エメリー、窒化アルミナ、硬質炭素質物質、またはそれらのブレンドからなる群から選択され得る。特定の実施形態は、α−アルミナから主として構成される高密度砥粒を用いて創出された。特定の例では、砥粒は、少なくとも8、例えば、少なくとも8.5、またはさらに少なくとも9のモース硬度を有する。一例では、砥粒は、炭化ケイ素である。さらなる例では、砥粒は、超砥粒、例えば、硬質炭素質物質、立方晶窒化ホウ素、または任意のそれらの組合せから選択され得る。例えば、硬質炭素質物質には、ダイヤモンド、ダイヤモンド・ナノロッド凝集体、または任意のそれらの組合せが含まれる。特定の実施形態において、砥粒にはダイヤモンドが含まれる。砥粒は、特定の形状も有し得る。このような形状の例には、棒状、三角形、ピラミッド、円錐状、中実球、または中空球が含まれる。あるいは、砥粒は、任意に形作られ得る。特定の例では、砥粒は、角張ったエッジ、または角張ったエッジを形成する割れ目を有する。
一般に、砥粒は、約0.1μmから約100μmの範囲の平均粒径を有する。例えば、砥粒は、約0.1μmから約10μm、例えば、約0.1μmから約6μm、約0.5μmから約6μm、またはさらに約1μmから約3μmの範囲の平均粒径を有し得る。さらに、砥粒は、500nmを超える、例えば、少なくとも約1μmの平均粒径を有し得る。さらに、砥粒は、約6μm以下、例えば、約3μm以下の平均粒径を有し得る。
第1の液体成分は、研摩材物品の総容積に基づいて、約2容積%から約30容積%の範囲で砥粒を含む研摩材物品をもたらす量で砥粒を含み得る。例えば、得られた研摩材物品は、研摩材物品の総容積に基づいて、4容積%から26容積%、例えば、10容積%から25容積%の量で砥粒を含み得る。一例では、第1の液体成分は、約5容積%から約80容積%の範囲、例えば、約10容積%から約75容積%の範囲、またはさらに約20容積%から約60容積%の範囲で砥粒を含む。特定の例では、第1の液体成分は、最終研摩材物品の少なくとも10重量%を形成する量で砥粒を含む。例えば、最終研摩材物品は、10重量%を超える砥粒、例えば、少なくとも約15重量%の砥粒またはさらに約20重量%と同程度もしくはそれを超える砥粒を含み得る。
さらに、第1の液体成分は、強化充填剤を含み得る。例示的な強化充填剤には、シリカ、酸化亜鉛、チタニア、アルミナ、ジルコニア、バナジア、クロミア、酸化鉄、酸化アンチモン、酸化スズ、他のコロイド状金属酸化物、またはそれらの組合せが含まれる。強化充填剤は、研摩材物品の総重量に基づいて、約10重量%以下、例えば、約5重量%以下の量で含み得る。特定の例では、強化充填剤は、25nmから500nm、例えば、約0.5μm以下、約300nm以下の範囲、特に、約30nmから約250nmの範囲の平均粒径を有する。
砥粒または場合による強化充填剤は、第1の液体成分内の分散を容易にするために表面処理剤またはカップリング剤で処理され得る。例えば、カップリング剤または表面剤は、第1の液体成分中に、この液体成分内の砥粒の分散を容易にするために含まれ得る。さらに、カップリング剤または表面剤は、ポリマー前駆体と反応して、第1の液体成分から形成されたポリマーマトリックス内の砥粒と結合し得る。カップリング剤の性質は、砥粒の性質ならびに第1の液体成分およびポリマー前駆体の性質に依存する。ポリマー成分が疎水性成分を含む場合、カップリング剤は、ポリマー前駆体と混和性またはポリマー前駆体に反応性である疎水性末端を含み得る。あるいは、ポリマー成分が疎水性である場合、カップリング剤は、極性および親水性である官能基を含み得る。例えば、ポリマー前駆体反応性基には、アクリレート、メタクリレート、ヒドロキシシラン、ヒドロシラン、エポキシ、もしくはビニル基、またはこれらの組合せが含まれ得る。さらに、カップリング剤は、砥粒の官能基と反応するように配置された官能基を含み得る。特定の金属酸化物は、官能基、例えば、カルボン酸、ホスホン酸、スルホン酸、またはこれらの組合せと反応性であり得る水酸化物表面基を含む傾向がある。あるいは、砥粒は、無機炭素質化合物、例えば、ダイヤモンドを含み得る。カップリング剤は、ダイヤモンド粒子の表面と相互作用するように配置されたおよびダイヤモンド粒子の表面に結合し得る官能基を含み得る。
例示的なカップリング剤は、反応性モノマーと重合することができるシラン処理剤を含む。一例のシラン処理剤には、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランまたはγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランが含まれる。砥粒の極性または疎水性を変性するために用いられるさらなる表面剤には、例えば、イソオクチルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、n−オクタデシルトリメトキシシラン、3−シアノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、または任意のそれらの組合せが含まれる。
親水性の非反応性表面処理剤には、2−[2−(2−メトキシ)エトキシ]エトキシ酢酸(MEEAA)、モノ(ポリエチレングリコール)スクシネート、モノ(ポリエチレングリコール)マレエート、またはそれらの組合せが含まれる。表面処理に適した親水性および反応性酸の例には、2−ヒドロキシメチル−2−[(N−メタクリロキシエチル)カルバモイルメチル]プロピオン酸(PAMA)、モノ(アクリルオキシポリエチレングリコール)スクシネート、モノ(アクリルオキシポリエチレングリコール)マレエート、またはそれらの組合せが含まれる。別の適切な反応性酸には、2,2−ビス[(N−メタクリロキシエチル)カルバモイルメチル]プロピオン酸(PDMA)、アクリル酸、メタクリル酸、βカルボキシエチルアクリレート、モノ−2−(メタクリロキシ)エチルスクシネート、またはモノ−2−(メタクリロキシ)エチルマレエートが含まれる。表面処理に有用なさらなる酸混合物には、脂肪族カルボン酸、例えば、オレイン酸、ステアリン酸、もしくはオクタン酸など;芳香族非反応性酸、例えば、メトキシフェニル酢酸もしくは3,4,5トリエトキシ安息香酸、イタコン酸、トルエンスルホン酸、エチレングリコールメタクリレートホスフェート;それらの塩;またはそれらのブレンドが含まれ得る。
第1の液体成分の性質に依存して、第2の液体成分は、第1の液体成分と不混和性であり、および疎水性であっても親水性であってもよい。例えば、第1の液体成分が親水性である場合、第2の液体成分は、疎水性であり得る。例示的な疎水性の第2の液体成分は、油系液体、例えば、直鎖もしくは分岐のアルカン、例えば、ヘキサン、オクタン、デカン、ドデカン、もしくはそれらの混合物;長鎖脂肪酸;芳香族炭化水素、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、もしくはそれらの組合せ;エーテル、例えば、ジエチルエーテル;エステル、例えば、酢酸エチル;シリコーン油;またはそれらの組合せが含まれる。さらに、第2の液体成分は、乳化剤または安定剤を含み得る。
あるいは、第1の液体成分が疎水性である場合、第2の液体成分は、第1の液体成分と不混和性である、水系溶液であっても、有機成分、例えば、極性有機成分であってもよい。例えば、第2の液体成分は、水溶液、例えば、食塩水;短鎖アルコール、例えば、エタノール、ブタノール、メタノール、イソプロパノール、プロパノール、もしくはそれらの組合せ;グリセロール;またはそれらの混合物であり得る。さらに、第2の液体成分は、乳化剤または安定剤を含み得る。
特に、第2の液体成分は、誘電率に基づいて選択され得る。例えば、第1の液体成分が親水性である場合、第2の液体成分は、15未満の誘電率を有することができ、第1の液体成分が疎水性である場合、第2の液体成分は、15を超える誘電率を有することができる。
さらに、第2の液体成分は、増粘剤を含み得る。第1の液体成分の性質に依存して、増粘剤は、セルロース系増粘剤、タンパク質系増粘剤、無機増粘剤、またはそれらの組合せであり得る。
特定の実施形態において、研摩材物品は、ポリマー前駆体および砥粒を混合して、第1の液体成分を形成することによって調製される。さらに、触媒もしくは開始剤、架橋剤、カップリング剤、乳化剤、または安定化剤が、第1の液体成分に添加され得る。第1の液体成分は、第1の液体成分と不混和性である第2の液体成分で乳化される。第2の液体成分も、乳化剤または安定剤を含み得る。乳濁液は、ポリマー前駆体の重合を容易にするために処理される。例えば、ポリマー前駆体は、放射線への曝露または熱処理によって硬化され得る。硬化後に、第2の液体成分は除去される。通常、得られた、分散砥粒と一緒のポリマーマトリックスは、細孔およびスロート構造を示す開放セル構造を有する。例えば、図1は、細孔およびスロート構造を示す開放セル構造の説明図を含む。特に、開放セル構造は、互いにつながった細孔を含む。細孔およびスロート構造は、第2の液体成分の液滴がきわめて近接して位置する場合に形成される。ポリマーマトリックスは、第2の液体成分の液体がきわめて近接している領域でスロートを形成する。
特定の例では、研摩材物品の空隙容積は、50容積%から98容積%、例えば、少なくとも約50容積%の範囲である。例えば、研摩材物品の空隙容積は、少なくとも約60容積%、例えば、少なくとも約65容積%、少なくとも約70容積%、またはさらに75容積%程度以上であり得る。空隙容積は一般に、98容積%以下、例えば、96容積%以下である。ポリマーマトリックスに分散した砥粒と一緒のポリマーマトリックスは、研摩材物品の容積で、50%以下、例えば、研摩材物品の40%以下、35%以下、30%以下またはさらに25%程度もしくはそれ未満を形成する。
さらに、研摩材物品は、少なくとも2.0m/gの比表面積を有する。例えば、研摩材物品は、少なくとも3.0m/g、例えば、少なくとも3.5m/gの比表面積を有し得る。
実施例1
ポリマー相内に分散されたダイヤモンド研摩材粒子を有する試料を調製する。この試料は、有機相ポリマーおよび水の内相を20:80有機:水の比で用いて調製する。有機相は、5mlのポリ(エチレングリコール)ジメタクリレート(PEGDMA)をコベット(covet)中5mlのスチレンに添加することによって調製する。この混合物にオレイン酸で湿らせたチタニア(<1μm)を0.3gの量で添加し、この混合物にダイヤモンド粒(1〜2μm)を0.5gの量で添加する。混合物の入ったコベットを氷の入ったガラスビーカーに入れる。混合物を50RPMの速度で15分間撹拌する。
混合物をコベットから三つ口フラスコに移す。この三つ口フラスコに、AIBN開始剤を0.15gの量で添加する。この混合物を500RPMで2分間撹拌する。
ピペットを用いて水相を三つ口フラスコに滴下する。水相は、10gのCaCl・2HOを250mlのHOに添加することにより調製した溶液である。水相をこのフラスコに添加後に、撹拌速度を600RPMに増加する。この乳濁液をプラスチックチューブに注ぎ入れ、70℃で24時間処理して、ポリマー成分を重合させる。
実施例2
ポリマー相内に分散されたダイヤモンド研磨材を有する試料を調製する。試料は、有機相ポリマーと水の内相を40:60の有機:水の比で用いて調製する。水相は、20gのCaCl・2HOを250mlHOに添加することによって調製する。
有機相は、4mlのHypermer、0.2gのAIBN開始剤、および8mlのスチレンをビーカーに添加することによって調製し、撹拌して第1の混合物を形成する。8mlのポリ(エチレングリコール)ジメタクリレート(PEGDMA)を、0.8gのダイヤモンド粒子(1〜2μm)の入ったコベットに添加する。コベットを氷の入ったガラスビーカーに入れ、50RPMで15分間撹拌して、第2の混合物を形成する。第1の混合物および第2の混合物を三つ口フラスコに添加し、50RPMで撹拌する。ピペットを用いて水相をこの三つ口フラスコに滴下する。撹拌速度を600RPMに増加させる。
この乳濁液をプラスチックチューブに注ぎ入れ、乳濁液を70℃で24時間処理し、ポリマー成分を重合させる。
実施例3
表1に特定されたポリマー成分および微粒子(<1μm)を表1に特定された空隙率を形成する量で用いて、試料を実施例2の方法と同様に調製する。ポリマー成分および微粒子は油相を形成する。実施例2に関して記載した水相を、特定された空隙率を生じる比率で用いる。
Figure 2011519732
実施例4
上記のものを含む試料を、耐摩耗性を測定するために以下の方法を用いて試験する。さらに、Saint−Gobain Corporationから入手できる、BXL6550およびBXL623Dと表示される2種の市販製品を試験する。試料を炭化ケイ素研摩紙で攻撃的に研削して、物質の(重量)損失および線損失を評価する。
試験方法は、実施例1、実施例2、または実施例3の試料1−12に対応する、1.25インチ×1.25インチの試料をアルミニウム製試料ホルダーに入れることを含む。試料ホルダーを清浄にし、両面テープを試料ホルダーの表面全体に設置する。試料を両面テープ上に置き、試料ホルダーに押し込む。
600グリットの炭化ケイ素紙を、Struers Rotopol−31回転テーブル上に置く。アルミニウム製試料ホルダーを、Struers Rotoforce−4回転ヘッド中に入れ、炭化ケイ素紙と接触するように調整する。150RPMの速度で、ヘッドを時計回りに回転させ、テーブルを反時計周りに回転させる。試料を5Nまたは10Nの力で10秒間研摩する。
耐摩耗性を測定するために、試料の重量損失を研摩前後で試料を秤量することによって測定する。さらに、厚さの減少を研摩前後で測定する。
図2および図3で例証したように、実施例2の試料の磨耗率は、BX623D製品のものと同じオーダーの重量損失および線損失(linear loss)を示す。同様に、実施例3の試料1、2、3、および4は、同程度の、重量損失および線損失を示す。
一般説明または実施例における上記活性の全てが必要であるとは限らないこと、特定の活性の一部が必要でないことがあり得ること、および1つ以上のさらなる活性が記載されたものに加えて成され得ることに留意されたい。なおさらに、活性が列挙される順序は、必ずしもそれらが成される順序ではない。
前述の明細書において、概念は特定の実施形態に関連して説明してきた。しかし、当業者は、様々な変更および変化が、以下の特許請求の範囲で示されるとおりの本発明の範囲から逸脱することなく成され得ることを理解する。したがって、明細書および図面は、制限的な意味よりはむしろ例証的な意味で考えられるべきであり、このような変更の全ては、本発明の範囲内に含まれることが意図される。
本明細書で用いられる場合、「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」または任意のこれらの変形は、非排他的な包含に及ぶことが意図される。例えば、特徴の列挙からなる工程、方法、物品、または装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されず、明示的に列挙されないまたはこのような工程、方法、物品、または装置に固有でない他の特徴も含み得る。さらに、別に明示的に記載されない限り、「または(or)」は、包含的な「または」をいい、排他的な「または」をいわない。例えば、条件AまたはBは、以下のいずれか一つで満たされる:Aは真であり(または存在しており)およびBは偽である(または存在していない。)、Aは偽であり(または存在しておらず)およびBは真である(または存在している。)、ならびにAおよびBの両方が真である(または存在している。)。
また、「一つ(a)」または「一つ(an)」の使用は、本明細書で記載された要素および成分を記述するために用いられる。これは単に便宜上、および本発明の範囲の一般的意味を与えるために行われる。この記述は、1つまたは少なくとも1つを含むと読まれるべきであり、別に意味されることが明らかでない限り、単数形は複数形も含む。
利益、他の利点、および問題への解決策は、特定の実施形態に関して上記した。しかし、利益、利点、問題への解決策、および任意の利益、利点、または解決策を生じさせ、もしくはより顕著にさせ得る任意の特徴は、任意または全ての特許請求の範囲の決定的な、必要な、または必須の特徴と解釈されるべきではない。
本明細書を読んだ後に、当業者は、ある種の特徴は、明確にするために、本明細書で別個の実施形態の文脈で説明され、また単一の実施形態において組み合せて与えられ得ることを理解する。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴は、簡単にするために、別個にまたは任意のサブコンビネーションでも与えられ得る。さらに、範囲で記載された値への言及は、その範囲内のそれぞれのおよびあらゆる値を含む。

Claims (31)

  1. 少なくとも1つの二重結合を含むモノマーから重合したポリマーマトリックス;および
    前記ポリマーマトリックス内に分散した砥粒
    を含む研摩材物品であって、少なくとも50%の空隙容積を有する、研摩材物品。
  2. 前記空隙容積が少なくとも65%である、請求項1に記載の研摩材物品。
  3. 前記空隙容積が少なくとも70%である、請求項2に記載の研摩材物品。
  4. 前記砥粒が、0.1μmから100μmの平均粒径を有する、請求項1に記載の研摩材物品。
  5. 前記平均粒径が0.1μmから10μmである、請求項4に記載の研摩材物品。
  6. 前記砥粒が、シリカ、アルミナ、ジルコニア、ジルコニア/アルミナ酸化物、炭化ケイ素、ガーネット、ダイヤモンド、立方晶窒化ホウ素、窒化ケイ素、セリア、二酸化チタン、二ホウ化チタン、炭化ホウ素、酸化チタン、炭化タングステン、炭化チタン、酸化鉄、クロミア、フリント、およびエメリーからなる群から選択される、請求項1、2および4のいずれか一項に記載の研摩材物品。
  7. 前記砥粒が、立方晶窒化ホウ素、硬質炭素質物質、およびそれらの混合物からなる群から選択される超砥粒である、請求項1、2および4のいずれか一項に記載の研摩材物品。
  8. 前記砥粒が、少なくとも8のモース硬度を有する、請求項1、2および4のいずれか一項に記載の研摩材物品。
  9. 前記研摩材物品が、10重量%を超える砥粒を含む、請求項1、2および4のいずれか一項に記載の研摩材物品。
  10. 前記研摩材物品が、2容積%から30容積%の砥粒を含む、請求項1、2および4のいずれか一項に記載の研摩材物品。
  11. 前記ポリマーマトリックスが、前記モノマーのフリーラジカル開始によって形成されたポリマーを含む、請求項1、2および4のいずれか一項に記載の研摩材物品。
  12. 前記モノマーが、ビニル、アクリレート、メタクリレート、共役ジオレフィン、アレン、およびハロゲン化オレフィンのモノマーからなる群から選択される、請求項1、2および4のいずれか一項に記載の研摩材物品。
  13. 前記ポリマーマトリックスが、開放セル構造を有する、請求項1、2および4のいずれか一項に記載の研摩材物品。
  14. 前記開放セル構造が、細孔およびスロート構造を有する、請求項13に記載の研摩材物品。
  15. 前記砥粒が、少なくとも2.0m/gの表面積を有する、請求項1、2および4のいずれか一項に記載の研摩材物品。
  16. 前記表面積が、少なくとも3.0m/gである、請求項15に記載の研摩材物品。
  17. 研摩材物品を形成する方法であって、
    少なくとも1つの二重結合を有するモノマーを含むポリマー前駆体、および砥粒を混合して、第1の液体成分を形成する工程;
    前記第1の液体成分および第2の液体成分から乳濁液を形成する工程であって、前記第2の液体成分が前記第1の液体成分と実質的に不混和性である工程;および
    前記第1の液体成分の前記ポリマー前駆体を硬化させ、それにより、前記モノマーから重合したポリマーマトリックスを形成する工程
    を含む、方法。
  18. 前記砥粒をカップリング剤で処理する工程をさらに含む、請求項17に記載の方法。
  19. 前記カップリング剤が疎水性である、請求項18に記載の方法。
  20. 前記ポリマー前駆体が熱的に硬化可能である、請求項17に記載の方法。
  21. 前記ポリマー前駆体が、フリーラジカル重合によって重合可能である、請求項17に記載の方法。
  22. 前記第1の液体成分が疎水性である、請求項17、20および21のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記ポリマー前駆体および前記砥粒を混合する工程が、少なくとも10重量%の砥粒を混合する工程を含む、請求項17、20および21のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記砥粒が、0.5μmから6μmの平均粒径を有する、請求項17、20および21のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記ポリマー前駆体および前記砥粒を混合する工程が、ポリマー前駆体および砥粒と一緒に乳化剤を混合する工程を含む、請求項17、20および21のいずれか一項に記載の方法。
  26. 前記ポリマー前駆体および前記砥粒を混合する工程が、ポリマー前駆体および砥粒と一緒に安定化剤を混合する工程を含む、請求項17、20および21のいずれか一項に記載の方法。
  27. 硬化させる工程が、前記乳濁液を化学線または熱エネルギーに曝露する工程を含む、請求項17、20および21のいずれか一項に記載の方法。
  28. 前記乳濁液を形成する工程が、少なくとも65容積%の第2の液体成分を有する乳濁液を形成する工程を含む、請求項17、20および21のいずれか一項に記載の方法。
  29. 物品を研磨する方法であって、
    研摩材物品を前記物品の表面に適用する工程であって、前記研摩材物品が、少なくとも1つの二重結合を含むモノマーから重合したポリマーマトリックス、および前記ポリマーマトリックス内に分散した砥粒を含み、前記研摩材物品が、少なくとも50容積%の空隙容積を有する工程;および
    前記物品の表面を研摩する工程
    を含む、方法。
  30. 前記研摩材物品が、少なくとも65容積%の空隙容積を有する、請求項29に記載の方法。
  31. 前記研摩材物品が、10重量%を超える砥粒を含む、請求項29または30に記載の方法。
JP2011505053A 2008-04-18 2009-02-17 高空隙率研摩材物品およびその製造方法 Expired - Fee Related JP5274647B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US4613408P 2008-04-18 2008-04-18
US61/046,134 2008-04-18
PCT/US2009/034305 WO2009128982A2 (en) 2008-04-18 2009-02-17 High porosity abrasive articles and methods of manufacturing same

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011519732A true JP2011519732A (ja) 2011-07-14
JP5274647B2 JP5274647B2 (ja) 2013-08-28

Family

ID=41199630

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011505053A Expired - Fee Related JP5274647B2 (ja) 2008-04-18 2009-02-17 高空隙率研摩材物品およびその製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (2) US8986407B2 (ja)
EP (1) EP2276820A4 (ja)
JP (1) JP5274647B2 (ja)
CN (1) CN102046751B (ja)
WO (1) WO2009128982A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015068672A1 (ja) * 2013-11-08 2015-05-14 東亞合成株式会社 半導体用濡れ剤及び研磨用組成物

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG192427A1 (en) 2008-06-23 2013-08-30 Saint Gobain Abrasives Inc High porosity vitrified superabrasive products and method of preparation
WO2010025003A2 (en) * 2008-08-28 2010-03-04 3M Innovative Properties Company Structured abrasive article, method of making the same, and use in wafer planarization
CN101624511B (zh) * 2009-08-14 2012-08-29 上海震旦办公设备有限公司 碎纸机刀片锋利研磨组合物、由其制造的研磨片、研磨包和相关制造工艺
WO2011056680A2 (en) 2009-10-27 2011-05-12 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Vitreous bonded abrasive
BR112012009809A2 (pt) 2009-10-27 2016-11-22 Saint Gobain Abrasifs Sa produto superabrasivo, respectivo precursor e método de formação, produto de resina superabrasivo e método de retificação de uma pastilha no avesso
CN107083233A (zh) * 2010-02-24 2017-08-22 巴斯夫欧洲公司 研磨制品,其制备方法及其应用方法
CN101974297A (zh) * 2010-11-12 2011-02-16 大连三达奥克化学股份有限公司 核/壳型复合纳米磨料铜化学机械抛光液
US9266220B2 (en) 2011-12-30 2016-02-23 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive articles and method of forming same
CN102863903A (zh) * 2012-10-16 2013-01-09 河南工业大学 一种滚筒抛光机上使用的mc尼龙抛光磨粒及其制备方法
CN102925060B (zh) * 2012-11-09 2014-03-26 济南大学 一种大理石复合抛光粉的制备方法
WO2015149222A1 (en) * 2014-03-31 2015-10-08 Dow Global Technologies Llc Crosslinkable polymeric compositions with diallyl isocyanurate crosslinking coagents, methods for making the same, and articles made therefrom
WO2015149223A1 (en) * 2014-03-31 2015-10-08 Dow Global Technologies Llc Crosslinkable polymeric compositions with diallylamide crosslinking coagents, methods for making the same, and articles made therefrom
CN106164208A (zh) * 2014-04-04 2016-11-23 福吉米株式会社 硬质材料的研磨用组合物
TWI641679B (zh) * 2015-07-08 2018-11-21 聖高拜磨料有限公司 研磨物件及其形成方法
CN113149627A (zh) * 2021-05-13 2021-07-23 武汉理工大学 一种熔融石英陶瓷及其制备方法
CN113999654B (zh) * 2021-11-25 2022-09-20 河南崇锋新材料科技有限公司 一种超硬磨料簇及其制作方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62157770A (ja) * 1985-12-16 1987-07-13 ミネソタ マイニング アンド マニユフアクチユアリング カンパニ− 塗被研磨剤およびその製造方法
WO2002043921A1 (fr) * 2000-12-01 2002-06-06 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Tampon de polissage, procede de fabrication de ce tampon de polissage, et couche d'amortissement pour ce tampon de polissage
JP2004034173A (ja) * 2002-06-28 2004-02-05 Ebara Corp 固定砥粒研磨工具
JP2004527388A (ja) * 2001-05-22 2004-09-09 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 多孔性研磨物品
JP2005342874A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Mitsubishi Rayon Co Ltd 砥石およびその製造方法
WO2006083688A1 (en) * 2005-01-28 2006-08-10 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive articles and methods for making same

Family Cites Families (47)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3098730A (en) * 1959-07-22 1963-07-23 Norton Co Grinding wheels having unsaturated organic polymeric bonds and the like
NL296324A (ja) * 1962-08-06
US3418273A (en) * 1964-03-19 1968-12-24 Carborundum Co Polymer blends and intermediates thereto and processes for their production
US4025490A (en) * 1974-11-11 1977-05-24 The Mead Corporation Method of producing metal modified phenol-aldehyde novolak resins
GB1523935A (en) * 1975-08-04 1978-09-06 Norton Co Resinoid bonded abrasive products
NZ199916A (en) 1981-03-11 1985-07-12 Unilever Plc Low density polymeric block material for use as carrier for included liquids
CA1196620A (en) 1981-06-26 1985-11-12 Donald Barby Substrate carrying a porous polymeric material
US4642126A (en) * 1985-02-11 1987-02-10 Norton Company Coated abrasives with rapidly curable adhesives and controllable curvature
JPS61192480A (ja) * 1985-02-22 1986-08-27 Kanebo Ltd 軟質金属用合成砥石
GB8817199D0 (en) * 1988-07-19 1988-08-24 Unilever Plc Package containing sheet-like article
US5114438A (en) * 1990-10-29 1992-05-19 Ppg Industries, Inc. Abrasive article
US5651943A (en) * 1991-11-19 1997-07-29 Arizona Board Of Regents, On Behalf Of The University Of Arizona Apparatus and method for random polymer synthesis
US5446085A (en) * 1993-06-15 1995-08-29 International Business Machines Corporation Polymeric compositions containing inorganic fillers and use thereof
US5583162A (en) * 1994-06-06 1996-12-10 Biopore Corporation Polymeric microbeads and method of preparation
EP0721774B1 (en) 1994-12-12 2002-10-02 Unilever N.V. Anti-microbial compositions
US6048908A (en) * 1997-06-27 2000-04-11 Biopore Corporation Hydrophilic polymeric material
AUPP032897A0 (en) 1997-11-12 1997-12-04 University Of Queensland, The Oligomer libraries
US6375692B1 (en) * 1999-07-29 2002-04-23 Saint-Gobain Abrasives Technology Company Method for making microabrasive tools
US6573305B1 (en) * 1999-09-17 2003-06-03 3M Innovative Properties Company Foams made by photopolymerization of emulsions
MXPA02004017A (es) * 1999-10-21 2003-09-25 Dow Global Technologies Inc Composiciones inorganicas/organicas.
KR100726303B1 (ko) * 2000-05-31 2007-06-13 제이에스알 가부시끼가이샤 연마체
US20040215010A1 (en) * 2000-06-13 2004-10-28 Viktor Kumarev Universal solid supports for solid phase oligosynthesis and methods for their preparation and use
US6353037B1 (en) * 2000-07-12 2002-03-05 3M Innovative Properties Company Foams containing functionalized metal oxide nanoparticles and methods of making same
GB0018573D0 (en) * 2000-07-29 2000-09-13 Univ Newcastle Improved methods for separating oil and water
AUPR259301A0 (en) * 2001-01-18 2001-02-15 Polymerat Pty Ltd Polymers having co-continuous architecture
JP2004530785A (ja) * 2001-06-29 2004-10-07 チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド ナノスケール充填剤立体障害性とアミン系光安定剤との相乗的組み合わせ
JP2004074330A (ja) * 2002-08-13 2004-03-11 Ebara Corp 固定砥粒研磨工具およびその製造方法
AU2003266932B2 (en) * 2002-09-27 2009-04-09 Mpm-Holding Aps Spatially encoded polymer matrix
US7169199B2 (en) * 2002-11-25 2007-01-30 3M Innovative Properties Company Curable emulsions and abrasive articles therefrom
DE10304958A1 (de) * 2003-02-06 2004-08-19 Basf Ag Verwendung von wäßrigen Bindemitteln bei der Herstellung von Schleifmaterialien
US7066801B2 (en) * 2003-02-21 2006-06-27 Dow Global Technologies, Inc. Method of manufacturing a fixed abrasive material
US6910951B2 (en) * 2003-02-24 2005-06-28 Dow Global Technologies, Inc. Materials and methods for chemical-mechanical planarization
US6750261B1 (en) * 2003-04-08 2004-06-15 3M Innovative Properties Company High internal phase emulsion foams containing polyelectrolytes
US20050250214A1 (en) * 2004-05-05 2005-11-10 Gee Kyle R Zinc binding compounds and their method of use
US7243658B2 (en) * 2003-06-13 2007-07-17 Philip Morris Usa Inc. Nanoscale composite catalyst to reduce carbon monoxide in the mainstream smoke of a cigarette
US7152609B2 (en) * 2003-06-13 2006-12-26 Philip Morris Usa Inc. Catalyst to reduce carbon monoxide and nitric oxide from the mainstream smoke of a cigarette
US20050074796A1 (en) * 2003-07-31 2005-04-07 Stephen Yue Unsymmetrical cyanine dimer compounds and their application
US7271265B2 (en) * 2003-08-11 2007-09-18 Invitrogen Corporation Cyanine compounds and their application as quenching compounds
US7432372B2 (en) * 2003-10-31 2008-10-07 Invitrogen Corporation Fluorinated resorufin compounds and their application
US20050250957A1 (en) * 2003-11-07 2005-11-10 Richard Haugland Compounds containing thiosulfate moieties
US6918821B2 (en) * 2003-11-12 2005-07-19 Dow Global Technologies, Inc. Materials and methods for low pressure chemical-mechanical planarization
FR2862976B1 (fr) * 2003-11-28 2006-01-13 Commissariat Energie Atomique Mousses polymeres de tres basse densite et leur procede de fabrication
US7432311B2 (en) * 2004-03-19 2008-10-07 The Regents Of The University Of California Process for creating high internal phase polymeric emulsions
GB0516761D0 (en) * 2005-08-16 2005-09-21 Eastman Kodak Co Particulate polymeric material
WO2007030521A1 (en) * 2005-09-06 2007-03-15 Invitrogen Corporation Control of chemical modification
US7399330B2 (en) * 2005-10-18 2008-07-15 3M Innovative Properties Company Agglomerate abrasive grains and methods of making the same
US20090042166A1 (en) * 2005-12-29 2009-02-12 Craig Bradley D Abrasive tool including agglomerate particles and an elastomer, and related methods

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62157770A (ja) * 1985-12-16 1987-07-13 ミネソタ マイニング アンド マニユフアクチユアリング カンパニ− 塗被研磨剤およびその製造方法
WO2002043921A1 (fr) * 2000-12-01 2002-06-06 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Tampon de polissage, procede de fabrication de ce tampon de polissage, et couche d'amortissement pour ce tampon de polissage
JP2004527388A (ja) * 2001-05-22 2004-09-09 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 多孔性研磨物品
JP2004034173A (ja) * 2002-06-28 2004-02-05 Ebara Corp 固定砥粒研磨工具
JP2005342874A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Mitsubishi Rayon Co Ltd 砥石およびその製造方法
WO2006083688A1 (en) * 2005-01-28 2006-08-10 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive articles and methods for making same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015068672A1 (ja) * 2013-11-08 2015-05-14 東亞合成株式会社 半導体用濡れ剤及び研磨用組成物

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009128982A2 (en) 2009-10-22
EP2276820A2 (en) 2011-01-26
US20090264050A1 (en) 2009-10-22
JP5274647B2 (ja) 2013-08-28
CN102046751B (zh) 2013-08-28
CN102046751A (zh) 2011-05-04
EP2276820A4 (en) 2013-12-25
US20150174735A1 (en) 2015-06-25
US8986407B2 (en) 2015-03-24
WO2009128982A3 (en) 2009-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5274647B2 (ja) 高空隙率研摩材物品およびその製造方法
US8083820B2 (en) Structured fixed abrasive articles including surface treated nano-ceria filler, and method for making and using the same
JP4123685B2 (ja) 化学機械研磨用水系分散体
RU2579597C2 (ru) Композиция для химико-механической полировки (хмп ), содержащая неорганические частицы и полимерные частицы
JPH11512874A (ja) 半導体ウェーハの露出面を改質する方法
KR101931930B1 (ko) Cmp 조성물의 제조 방법 및 그의 적용
JP2013526777A (ja) 化学機械平坦化用の界面活性剤を含む固定研磨パッド
KR20150058302A (ko) 개선된 cmp 성능을 위한 고정 연마 웹으로의 첨가제의 혼입
JP5322921B2 (ja) Cmpスラリー用補助剤
JP3915042B2 (ja) 研磨材及び研磨方法
JP2015521380A (ja) N−複素環を含む化合物を含むcmp(化学的機械研磨)組成物の存在下での、iii−v材料の化学的機械研磨(cmp)を含む半導体デバイスの製造方法
WO2005109480A1 (ja) 研磨用スラリー
JP2006315110A (ja) 研磨剤、その製造方法及び研磨方法
JP4151178B2 (ja) 化学機械研磨用水系分散体の製造方法
JP4038943B2 (ja) 化学機械研磨用水系分散体
CN104364331A (zh) 包括在包含特定非离子表面活性剂的化学机械抛光组合物存在下进行iii-v族材料的化学机械抛光的制造半导体装置的方法
JP2005353681A (ja) 半導体絶縁膜用cmp研磨剤、その製造方法及び基板の研磨方法
WO2006059627A1 (ja) 化学機械研磨用スラリー、無機粒子被覆型複合粒子、その製造方法、化学機械研磨方法及び電子デバイスの製造方法
JP4167441B2 (ja) 研磨剤及びキャリア粒子
TWI548727B (zh) 包含兩種抗蝕劑的化學機械研磨(cmp)組成物
JP4024622B2 (ja) 研磨剤用キャリア粒子組成物および研磨剤
JP2005097445A (ja) 研磨剤用キャリア粒子、研磨剤および研磨方法
JP4352519B2 (ja) 化学機械研磨用水系分散体
JP4688397B2 (ja) キャリア粒子の取扱い方法および研磨剤
TW491758B (en) Printing of polishing pads

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121120

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20130220

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20130220

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20130220

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20130227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130416

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130514

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees