JP2011511129A - 低ジオール含量の単官能アルコキシポリアルキレングリコールおよびその製造方法 - Google Patents

低ジオール含量の単官能アルコキシポリアルキレングリコールおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

低ジオール含量の単官能ポリアルキレングリコールの製造方法を提供する。該方法は、2分割の開始剤供給物(第1および第2の開始剤)を導入し、そして第1の開始剤のみを乾燥して水を除去することを含む。第1および第2の開始剤は同種または異種であることができる。新規な単官能ポリアルキレングリコール組成物もまた提供する。

Description

関連出願の相互参照
本件は、米国仮出願番号第61/025,551(2008年2月1日出願)の利益を主張する。
発明の分野
本発明は、含有されるジオール混入物が低レベルである単官能ポリアルキレングリコール、およびその製造方法に関する。
発明の背景
単官能ポリアルキレングリコール、例えばモノメトキシポリエチレングリコール(MPEG)、は、広範囲の用途、そして特に、グリコール添加剤の架橋が望ましくない用途において使用される。例えば、MPEGは、ポリアルキレングリコール系可塑剤および分散剤(セメント用途における)の製造において大量に用いられる。これらの用途において、MPEGは、不飽和カルボン酸骨格上に、エステル化によってグラフトされ、マクロモノマーを形成する。該マクロモノマーは更に重合して、超可塑剤として知られる物質を形成する。MPEGを用いる他の重要な用途としては、ポリウレタンおよびポリウレタンプレポリマーの製造が挙げられる。MPEGはまた、ベンゾナテート(幾つかの鎮咳剤における活性含有成分)の製造において用いる。
MPEGは、アルコールとエポキシド,例えばエチレンオキサイドとの反応:
Figure 2011511129
によって生成する。公知の方法に従って調製されるMPEG配合物は、一般的に、二官能ポリエチレングリコール(上記生成物においてR=H)(本明細書で「ジオール」という)も混入物として含有する。ジオールは、主に水(これは、水酸化物触媒によるアルコールのアルコキシル化の副生成物として生じる)の存在に起因する。水はまた、触媒の水性溶媒としても存在し、そして更に出発原料中に存在する場合がある。水はエポキシドと反応してジオールを副生成物として形成する。原料中の他の二官能不純物,例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、および他の二官能種もまた、二官能ポリエチレングリコール混入物の存在に寄与する場合がある。
MPEG配合物中のジオールは、後続の用途における架橋剤として作用する。MPEGを用いる多くの用途は、しかし、架橋反応を的確に回避するためにMPEGに依拠する。例えば、上記のセメント用途において、ジオール混入物は、エステル化でジエステルを形成して、架橋およびゲル形成を、超可塑剤生成の間に招来する。医薬用途において、架橋は、許容できない混入物の形成をもたらす可能性がある。
ジオールの存在に対処するために、第WO2006/061110号は、アルコールおよび塩基触媒の混合物(上記式を参照のこと)を、まずアルコキシル化および重合の前に乾燥させることを記載する。この乾燥ステップを促進するために、該文献は、アルコールが、水よりも高い沸点/低い蒸気圧を有することが必要であることに言及する。
幾つかの問題は、第WO2006/061110号の方法に関連し、該文献の蒸留的乾燥ステップが、除去、従って蒸留水とともに大量のアルコールの損失をもたらす可能性があることが挙げられる。損失は、その環境的な影響によって、および損失したアルコールを補充するための追加コストによって、の両者で望ましくない。加えて、反応の全アルコール成分を乾燥させることは、エネルギーおよび設備が集約的(特に工業スケールで実施する場合)である。
上記に鑑み、含有されるジオール混入物が低量の単官能ポリアルキレングリコールを提供する新規でコスト効率がよい方法についての要求が存在し続けている。
本発明の簡単な要約
第1の側面において、本発明は、低ジオール含量の、式(I):
Figure 2011511129
(式中、Rは、C1〜C8アルキルまたはアリール(例えばフェニル)であり;R1は、各々の出現で独立にHまたはC1〜C8アルキルであり;hおよびmは、独立に2〜6であり;kおよびnは、独立にゼロまたはそれぞれ−[(CHR1h−O]基および[(CHR1m−O]基の平均モル数であり、kおよびnは同時にゼロではないことを条件とし;そしてYは、Hまたはアルカリ金属である)
の単官能ポリアルキレングリコールを製造する方法を提供する。該方法は:
(a)第1のアルコールのアルコキシドを含む第1の開始剤を準備すること、
(b)該第1の開始剤を乾燥させて水を除去すること、
(c)第2の開始剤を該第1の開始剤と混合し、該第2の開始剤が第2のアルコールを含み、そして該第1のアルコールおよび該第2のアルコールが同種または異種であり、そして独立に、式(II):
Figure 2011511129
(式中、Rは、C1〜C8アルキルまたはアリールであり、そしてR2は、各々の出現で独立にHまたはC1〜C8アルキルであり、pは、2〜6であり、そしてqは、0〜20である)
の化合物から選択されること;ならびに
(d)該第1の開始剤および該第2の開始剤を、1種以上のアルキレンオキサイド化合物と接触させて、該アルキレンオキサイド化合物がその中で反応して式(I)の単官能ポリアルキレングリコール化合物を形成するようにすること;
を含む。
第2の側面において、本発明は、第1の単官能ポリアルキレングリコールと第2の単官能ポリアルキレングリコールとの混合物を含む組成物であって、該第1の単官能ポリアルキレングリコールおよび該第2の単官能ポリアルキレングリコールが、独立に、式(I):
Figure 2011511129
(式中、Rは、C1〜C8アルキルまたはアリールであり;R1は、各々の出現で独立にHまたはC1〜C8アルキルであり;hおよびmは、独立に2〜6であり;kおよびnは、独立にゼロまたはそれぞれ−[(CHR1h−O]基および[(CHR1m−O]基の平均モル数であり、kおよびnは同時にゼロではないことを条件とし;そしてYは、Hまたはアルカリ金属であり、そして該第1の単官能ポリアルキレングリコールのR基は、該第2のポリアルキレングリコールのR基と異なる)
の化合物から選択される、組成物を提供する。
発明の詳細な説明
本発明は、第1の側面において、低ジオール含量の、式(I)の単官能ポリアルキレングリコールの製造方法を提供する。低ジオール含量は、本発明において、2つの開始剤の方法を重合に用いることによって実現される。この方法に従い、重合を進行させる前に開始剤の一部を乾燥させることが必要であるのみである(先行技術でのように全開始剤成分を乾燥させるのではなく)。先に示したように、水は、単官能ポリアルキレングリコール生成物中のジオール混入物の主な起源であり、そしてその存在の低減は、従って、低ジオール物質の製造のために必要である。
本発明の2つの開始剤の方法は、先に知られている系に対して、幾つかの利点をもたらす。例えば、本発明では、開始剤の一部を乾燥させるため、周囲への総開始剤損失の低減がある。結果として、製造方法の環境的な影響が顕著に軽減される。加えて、原料コストが低減される。該方法はまた、原料使用における向上した柔軟性を、例えば、第1および第2の開始剤のために異なるアルコールを選択できることにより、与える。異なるアルコールを開始剤のために任意に用いることの追加の利点として、第1の開始剤を、その沸点を基に、乾燥ステップをより高温およびより低圧で実施でき、従って乾燥サイクルタイムを低減できるように、選択できる。更なる利点は、本発明が従来の触媒,例えば水酸化カリウムおよび水酸化ナトリウムの使用を受入れ可能であることである。
本発明の単官能ポリアルキレングリコールは、顕著な量のジオール(二官能グリコール)の存在が望ましくない(ジオールが原因である場合がある架橋によって)用途において使用するのに特に好適である。このような用途としては、例えば、医薬製品の製造、セメント用途、ならびにポリウレタンおよびポリウレタンプレポリマーの製造が挙げられる。
本発明の方法に従って製造する単官能ポリアルキレングリコールは、一般的には、式(I):
Figure 2011511129
(式中、Rは、C1〜C8アルキルまたはアリール(好ましくはC1〜C8アルキル)であり;R1は、各々の出現で独立にHまたはC1〜C8アルキル(好ましくは、各々の出現でH)であり;hおよびmは、独立に2〜6であり;kおよびnは、独立にゼロまたはそれぞれ[(CHR1h−O]基および[(CHR1m−O]基の平均モル数であり、kおよびnは同時にゼロではないことを条件とし;そしてYは、Hまたはアルカリ金属である)
のものである。
本発明の1つの特に好ましい態様において、式(I)のポリマー中のkはゼロ(すなわち、[(CHR1h−O]基は不存在)である。従って、好ましい単官能ポリアルキレングリコールは、式(IA):
Figure 2011511129
(式中、Rは、C1〜C8アルキルまたはアリールであり(好ましくはC1〜C8アルキル);R1は、各々の出現で独立にHまたはC1〜C8アルキルであり(好ましくは、各々の出現でH);Yは、Hまたはアルカリ金属であり;mは、2〜6(好ましくは2〜4、より好ましくは2)であり;そしてnは、[(CHR1m−O]基の平均モル数(好ましくは7〜120の範囲)である)
のものである。
式(I)の低ジオール含量の単官能ポリアルキレングリコールの製造方法は:
(a)第1のアルコールのアルコキシドを含む第1の開始剤を準備すること、
(b)該第1の開始剤を乾燥させて水を除去すること、
(c)第2の開始剤を該第1の開始剤と混合し、該第2の開始剤が第2のアルコールを含み、そして該第1のアルコールおよび該第2のアルコールが同種または異種であり、そして独立に、式(II):
Figure 2011511129
(式中、Rは、C1〜C8アルキルまたはアリールであり、R2は、各々の出現で独立にHまたはC1〜C8アルキルであり、pは、2〜6であり、そしてqは、0〜20である)
の化合物から選択されること;ならびに
(d)該第1の開始剤および該第2の開始剤を、1種以上のアルキレンオキサイド化合物と接触させて、該アルキレンオキサイド化合物がその中で反応して式(I)の単官能ポリアルキレングリコールを形成するようにすること;
を含む。
該方法のステップ(a)は、第1のアルコールのアルコキシドを含む第1の開始剤の準備である。アルコキシドは、当業者に周知の技術によって形成できる。典型的には、第1のアルコールを触媒と、アルコキシド形成のために好適な条件下で接触させる。種々の触媒を使用できるが、好ましい触媒は、水性水酸化カリウムおよび水性水酸化ナトリウムである。水性水酸化カリウムは特に好ましい。
典型的なアルコキシル化手順において、触媒は、アルコールに、溶媒(例えば水またはメタノール)中で添加する。一般的に、約0.01〜0.5質量%の触媒(第1の開始剤の総質量基準)を用いる。好ましくは、触媒の質量は、0.1〜0.2%(総開始剤含量基準)である。
本発明の方法のステップ(b)は、第1の開始剤を乾燥させて水を除去することである。乾燥は、種々の方法によって実施できる。例えば、第1の開始剤は、水の沸点より高温に(例えば約110℃に)加熱しても、および/または乾燥不活性ガス,例えば窒素で拡散(sparge)させてもよい。水はまた、高温および/または低圧(具体的な温度および圧力は、使用するアルコールに左右され、そして当業者によって容易に決定できる)での減圧蒸留によって除去できる。
全ての量の水を第1の開始剤から除去することは必須ではない。しかし、好ましい態様において、第1の開始剤の乾燥は、含水量1200ppm以下、より好ましくは800ppm以下、および更により好ましくは500ppm以下、および更に好ましくは300ppm以下をもたらす。
該方法のステップ(c)において、第2の開始剤を第1の開始剤と混合する。第2の開始剤は、第2のアルコールであり、本発明において、第1のアルコールと同じ様式で乾燥することが必要ないものである。しかし、ジオール形成を最小化するために、第2の開始剤は、好ましくは、含水量1000ppm以下、より好ましくは700ppm以下、および更により好ましくは500ppm以下のグレードのものであることが好ましい。幾つかの態様において、第1および第2の開始剤の混合物の総含水量は、好ましくは1000ppm以下、より好ましくは500ppm以下である。
本発明において、第1および第2のアルコールは、単官能ポリアルキレングリコール生成物における所望の末端基または末端基の混合物を与えるように選択する。特に、第1および第2のアルコールは、独立に、式(II):
Figure 2011511129
(式中、R、R2、pおよびqは上記で定義した通りである)
の化合物から選択される。
式(II)中のRは、好ましくはC1〜C4アルキルである。R2は、各々の出現で好ましくはHである。幾つかの態様において、pは好ましくは2〜4、より好ましくは2または3である。幾つかの態様において、qは、好ましくは1〜10であり、より好ましくは1〜5である。好ましいアルコールの具体的な非限定の例としては:アルカノール,例えばブタノール、2−メチルブタノール、ペンタノール、4−メチル−2−ペンタノール、およびヘキサノール;エチレングリコールモノアルキルエーテル,例えばエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル(Dow Chemical CompanyからButyl CELLOSOLVETM、Propyl CELLOSOLVETM、およびHexyl CELLOSOLVETMとしてそれぞれ入手可能);ジエチレングリコールモノアルキルエーテル,例えばジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、およびジエチレングリコールモノヘキシルエーテル(Dow Chemical Companyから、Methyl CARBITOLTM、CARBITOLTM、Butyl CARBITOLTM、およびHexyl CARBITOLTMでそれぞれ入手可能);アルコキシトリグリコール(トリエチレングリコールモノアルキルエーテル),例えばメトキシトリグリコール(MTG)、エトキシトリグリコール、およびブトキシトリグリコール(Dow Chemical Companyから入手可能);モノ−、ジ−、またはトリ−プロピレングリコールアルキルエーテル,例えばDow Chemical Companyから入手可能なもの,例えばプロピレングリコールメチルエーテル、(DOWANOL PM)、プロピレングリコールn−プロピルエーテル(DOWANOL PnP)、プロピレングリコールn−ブチルエーテル(DOWANO PnB)、ジプロピレングリコールメチルエーテル(DOWANOL DPM)、ジプロピレングリコールn−プロピルエーテル(DOWANOL DPnP)、ジプロピレングリコールn−ブチルエーテル(DOWANOL DPnB)、トリプロピレングリコールメチルエーテル(DOWANOL TPM)、トリプロピレングリコールn−ブチルエーテル(DOWANOL TPnB);ならびにフェニル封鎖グリコールエステル,例えばエチレングリコールフェニルエーテルおよびプロピレングリコールフェニルエーテル(DOWANOL EphおよびDOWANOL PPh、The Dow Chemical Companyより)が挙げられる。
本発明の方法における、第1の開始剤の第2の開始剤に対する比は、一般的に、最終単官能ポリアルキレングリコール生成物の所望の分子量に左右される。典型的には、比は、約5:1〜約1:20(質量基準で第1の開始剤の第2の開始剤に対して)である。より低分子量の単官能ポリアルキレングリコール(例えば、約350の分子量のMPEG)を調製するために、第1の開始剤の第2の開始剤に対する質量比は、好ましくは約1:10〜1:15である。より高分子量の物質(例えば、約2000の分子量のMPEG)のために、該質量比は、好ましくは約1:1〜1:5である。
第1の開始剤の第2の開始剤に対する種々の好ましい比から分かるように、触媒される(第1の)開始剤(これは乾燥に供される)は、重合反応の総開始剤含量の比較的小さい分量のみ含むことができる。結果として、乾燥は、従来公知の方法よりも効率的に実施される。これは、乾燥中にオーバーヘッドで損失する開始剤の量および水レベル(比較的短い量の時間で実現できるもの)という点においてである。有利には、本発明のプロセスは、第1の開始剤を低レベル含水量まで乾燥させるのみでなく、触媒(主な水の起源)との直接接触に至っていない第2の装填を加えることによって、この低含水量の希薄化もする。
本発明の方法のステップ(d)において、第1および第2の開始剤は、1種以上のアルキレンオキサイド化合物と、重合条件下で接触する。アルキレンオキサイドは独立に選択して、所望の式(I)を与える。好適なアルキレンオキサイドは、2〜6環の炭素原子を含有し、そして任意に、例えばアルキルで、置換されていてもよい。好ましいアルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、およびブチレンオキサイドが挙げられ、エチレンオキサイドが、特に低ジオール含量の式(IA)のポリマーの製造のために特に好ましい。好ましくは、アルキレンオキサイドは、低湿グレードのものか、または前乾燥して含水量を低減しているものである。例えば、市販で入手可能なエチレンオキサイドであって含水量が5質量ppm未満のものが好ましい。
重合反応は反応器内で実施する。水混入を更に最小化するために、反応器に導かれるいずれの窒素も、例えば、Drieriteガス乾燥システムを用いて好ましく乾燥する。反応器への添加は、雰囲気中の水分の混入を排除するような様式でするのがよい。反応器システムは、有利には、反応を行なって1回目のバッチを排除することによって更に乾燥する。ステップ(d)の間の温度は、好ましくは約80〜約140℃、好ましくは約110〜約130℃の範囲である。
反応器圧力は、反応器の圧力定格に適合するように選択し、そして当業者によって容易に決定できる。例として、目的の数平均分子量約350を有するMPEGの合成において、幾つかの態様において、初期、ピークおよび後の概要圧力は、それぞれ30〜35psia、105〜115psia、および30〜35psiaの範囲であることが好ましい。目的分子量550のMPEGのために、好ましい初期、ピークおよび後の概要圧力は、幾つかの態様において、17〜22、60〜70、および35〜40psiaである。分子量1000のMPEGのために、幾つかの態様における好ましい圧力は、35〜40、115〜125、および77〜82psiaである。分子量約2000のMPEGのために、幾つかの態様における好ましい圧力は、37〜43、115〜125、および82〜87psiaである。
1種以上のアルキレンオキサイドの、開始剤に対する比を選択して、所望の分子量のポリマーを生成する。典型的には、約50〜95パーセントのオキサイド(製造バッチの総質量基準)を用いる。
以下の重合、酸(例えば酢酸またはリン酸)を好ましく添加して、残存触媒を中和する。得られる塩は、生成物からろ過してもよく、または生成物中に残してもよい(有機酸を用いる場合に得られる可溶性塩の場合)。
本発明の方法は、低ジオール含量を有する単官能ポリアルキレングリコールを提供する。好ましくは、生成物のジオール含量は、3質量パーセント以下、より好ましくは2質量パーセント以下、および更により好ましくは1質量パーセント以下である。
本発明の方法の第1の好ましい態様において、式(I)の同種のアルコールを、第1のアルコール(これはアルコキシ化されて第1の開始剤を形成する)および第2のアルコール/開始剤の両者に用いる。式(II)の任意のアルコール、例えば上記で具体的に列挙したもの等を、この態様のために使用できる。特に好ましいアルコールは、メトキシトリグリコール(MTG)およびメチルカルビトールである。
この第1の態様は、単官能ポリアルキレングリコール生成物(不活性末端基が生成物全体を通じて同種であるもの)をもたらす。この態様において、封鎖基(式(I)中のR)は、好ましくはC1〜C3アルキルであり、より好ましくはメチルである。更に、式(I)中のR1は、好ましくは各々の出現で水素である。
この第1の態様、および本発明の方法全体の、先行技術のシステムに対する主な利点の1つは、アルコキシ化触媒に供される全開始剤の一部のみ(および、その結果の水の添加および発生)を乾燥させることである。結果として、周囲への開始剤の損失は顕著に低減され、該方法の環境的およびコスト的な影響が軽減される。更に、本発明の方法は、損失した開始剤を計上するためのエポキシド調整の必要性を低減(特に、より高い蒸気圧の開始剤,例えばメチルカルビトールの場合)し、従って、最終生成物のより予測可能な分子量を与える。
本発明の方法の第2の好ましい態様において、第1のアルコールは、第2のアルコールとは異なる化合物であるが、各アルコールにおける末端基(式(II)中のR)は同種である。式(II)の任意のアルコール,例えば上記で具体的に列挙したものは、この態様のために使用できる。特に好ましい第1および第2のアルコールの組合せとしては:メトキシトリグリコール(MTG)/メチルカルビトールおよびメトキシテトラグリコール/メチルカルビトールが挙げられる。
本発明の方法は、この第2の態様で示すように、異なるアルコールを第1および第2の開始剤のために選択できることにおいて、幾つかの顕著な利点を先行技術に対して与える。例えば、第1の開始剤は、より高温および/またはより低圧で乾燥に供されるため、幾つかの態様において、より低い蒸気圧(より高い沸点)の物質を用いることが好ましい。低蒸気圧物質を用いることにより、乾燥中のアルコールの損失をより更に低減できる。第2のアルコールを乾燥に供することは必須ではないため、低蒸気圧物質を第2のアルコールのために選択する必要性は特にない。この利点の例示は、以下の例において記載するMTG/メチルカルビトールの組合せ(それぞれ第1および第2のアルコールとして)である。
MTG/メチルカルビトールの組合せは、異なるアルコールを開始剤のために使用できることによって与えられる柔軟性を更に示す。特に、該組合せは、MTGのみを第1および第2のアルコールとして用いるよりも低いジオール含量の生成物をもたらす。これは、ジエチレングリコール(DEG)(架橋潜在性による混入物)の量が、典型的には、市販MTG中には、700ppm超存在する。DEGの沸点(bp245℃)がMTGの沸点と近いことにより、DEGはMTGから蒸留によって容易に除去することができない。一方、メチルカルビトールのジオール含量(主にエチレングリコール)は、平均で約200ppmに過ぎず、そして含水量は、典型的には100ppm未満である。よって、MTG/メチルカルビトールの組合せは、MTGを単独で用いるよりも、生成物中のより低いジオール含量をもたらす(以下の例を参照のこと)。
第2の態様の更なる利点は、開始剤の選択を柔軟にできることである。MTG/メチルカルビトールの組合せは、この利点の1つの例を与える。MTGの供給は世界的に極めて厳しい(ブレーキ液およびガス処理用途におけるMTGの使用により)ため、より豊富なメチルカルビトールを用いることが望ましい。混合供給方式は、MTG消費を50%超低減できる。
本発明の方法の第3の好ましい態様において、第1のアルコールの末端R基は、第2のアルコールの末端R基とは異なる。この態様は、混合末端封鎖基を有する単官能ポリアルキレングリコールを提供する。式(II)のアルコールの任意の組合せ、例えば上記で具体的に列挙したもの等を、この態様のために使用できる。好ましい組合せは、メチルカルビトール(第1のアルコールとして)およびブタノール(第2のアルコールとして)である。他の好ましい第1のアルコール/第2のアルコールの組合せとしては:MTG/エタノール、MTG/メタノール、およびMTG/ブチルカルビトールが挙げられる。
本発明は、その第2の側面において、第1の単官能ポリアルキレングリコールと第2の単官能ポリアルキレングリコールとの混合物を含む組成物を提供し、ここで第1の単官能ポリアルキレングリコールおよび第2の単官能ポリアルキレングリコールは、独立に、式(I):
Figure 2011511129
(式中、Rは、C1〜C8アルキルまたはアリールであり;R1は、各々の出現で独立にHまたはC1〜C8アルキルであり;hおよびmは、独立に2〜6であり;kおよびnは、独立にゼロまたはそれぞれ−[(CHR1h−O]基および[(CHR1m−O]基の平均モル数であり、kおよびnは同時にゼロではないことを条件とし;そしてYは、Hまたはアルカリ金属であり、そして該第1の単官能ポリアルキレングリコールのR基は、該第2の単官能ポリアルキレングリコールのR基と異なる)
の化合物から選択される。
本発明のこの側面において、R1は各々の出現で好ましくはHである。Rは、好ましくはC1〜C8アルキルであり、より好ましくはメチル、エチルまたはブチルである(これが、第1および第2の単官能ポリアルキレングリコールの間で異なることを条件とする)。更に好ましくは、kはゼロであり、そしてmは2である。
本発明の第2の側面の特に好ましい態様において、第1および第2の単官能ポリアルキレングリコールは、独立に、式(IA):
Figure 2011511129
(式中、R、m、nおよびYは上記で定義した通りであり、そして第1の単官能ポリアルキレングリコールのR基は、第2のポリアルキレングリコールのR基とは異なる)
の化合物から選択される。
更に好ましい態様において、第1の単官能ポリアルキレングリコールの第2の単官能ポリアルキレングリコールに対するモル比(組成物中)は、約99:1〜1:99であり、より好ましくは約90:10〜10:90である。
以下の例によって示す通り、本発明の混合ポリアルキレングリコールは、均一に単官能のポリアルキレングリコール,例えばMPEGと機能的に同等であり、従って、MPEGと同じ用途において使用できる。本発明のこの側面の1つの利点は、これが、より豊富でより安価である場合がある原料を使用して、均一に終端したグリコールと実質的に類似した特性を有するグリコールを得ることを可能にすることである。
上記で説明したように調製される単官能ポリアルキレングリコール化合物は、式(I):RO[(CHR1h−O]k−[(CHR1m−O]n−Yのものである。これは経験式であり、そしてYは水素とアルカリ金属との混合物であることができること、および、Yがアルカリ金属である場合には、化合物が解離していてもよいことを理解すべきである。更に、便宜上、ポリマーの繰返し単位を示すが、kおよびnの両者の単位が存在する場合には、ポリマーは必ずしもブロックコポリマーではないことに留意すべきである。むしろ、本発明は、ポリマー中のkおよびnの単位の全ての可能な配分(ランダムに配分されたkおよびnの単位、交互に配分されたkおよびnの単位、更に、一部および全部のブロックまたはセグメント化コポリマー等)を包含する。
本発明の任意の方法によって製造されるポリマーの分子量には特に限定はないが、幾つかの態様において、ポリマーは、好ましくは数平均分子量が約300〜約5500である。平均分子量約2000、約1000、約750、または約600のポリマーは特に好ましい。
本明細書で用いる「アルキル」は、直鎖および分岐鎖の脂肪族基であって1〜8個の炭素原子、より好ましくは1〜6個の炭素原子を有するものを包含する。好ましいアルキル基としては、限定はしないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、およびヘキシルが挙げられる。特に好ましいのはメチル、エチルおよびプロピルである。
「アリール」基は、1〜3の芳香環を含むC6〜C12芳香族部分である。好ましくは、アリール基はC6〜C10アリール基である。好ましいアリール基はフェニルである。
以下の例は、本発明の例示であるがその範囲の限定を意図しない。

例1.低ジオールMPEG420の製造
約132.2 lbの45%水性KOH触媒を3000lbのSilicon Gradeメトキシトリグリコール(MTG)に添加する。触媒された開始剤を、次いで、125℃にて約30mmHgで、0.03質量パーセントの含水量に到達するまで乾燥させる。約37,776lbのMTG(第2の開始剤)を、乾燥した第1の開始剤と混合し、そして混合物を130℃に加熱し、そして次いで、エチレンオキサイド(EO)の供給のために反応器に移す。EO(63,968 lb)を開始剤混合物に130℃で供給し、そして87分間この温度で消化する。反応後、生成物をpH4.5〜7.5にリン酸で中和し、そして得られる塩を、80℃まで60分間冷却することによって結晶化させ、そしてろ過する。生成物中のジオール含量を、HPLCを用いて測定する。表1は、本発明の手順で形成される低ジオールMPEGの種々のバッチについてのジオールレベルを示す。分かるように、全てのMPEGは、有利に低いレベルのジオールを含有する。
Figure 2011511129
表2は、固体KOH触媒を用い、次いで、触媒された開始剤を窒素でのスパージングによって乾燥させて製造されるMPEG420についてのジオールレベルに対する比較データを示す(エントリー5および6、非発明例)。エントリー4は本発明の手順に従って調製する。
Figure 2011511129
例2.低ジオールMPEG1000のMTG開始剤での製造
ジャケット付5ガロン反応器内で、約10.2グラムの水性KOH触媒を、840gのMTGに添加する。この触媒された開始剤を、次いで、約205ppmの水まで、窒素での110℃でのスパージングによって乾燥させる。約832グラムの、乾燥状態の触媒された開始剤を、次いで約3789グラムのメチルカルビトールと混合する。約14200グラムのエチレンオキサイドを半連続的に開始剤に130℃で数時間に亘って供給し、その後、生成物を冷却して約4.1グラムの45%水性リン酸を添加して生成物を中和し、そして反応を停止させる。得られる反応物を、分子量および分子量分布についてGPCで、そしてジオール含量についてHPLCで、分析する。表3を参照のこと。
例3.低ジオールMPEG1000の、MTG/メチルカルビトール開始剤での製造
例2と類似の手順(MTGを第1の開始剤として、そしてメチルカルビトールを第2の開始剤として用いることを除く)を用いてMPEG1000を調製する。
表3は、例2および3についての乾燥中の開始剤損失における比較を示す。
Figure 2011511129
例4.本発明のMPEG1000と先行技術の物質との比較
以下の表4は、本発明の方法によって調製されるMPEG1000の3つの異なるバッチ(エントリー11、12および13)ならびにWO2006/061110 Alの先行技術の方法による2つの比較例(エントリー14および15)の比較を示す。表中のデータから、混合供給方式で製造されるMPEG1000がジオール含量において「低」であり、そして機能的にはMTGまたはメチルカルビトール単独で製造されるMPEGと同一であることを示す。ゲルパーミエーションクロマトグラフィによって評価される分子量分布(Mw/Mn)によって記録される通りである。エントリー13におけるジオール含量は、エントリー11および12におけるジオール含量よりも高い。これは、開始剤中の増大したジオールレベルおよびEO中の水レベル(エントリー13をエントリー11および12と比較したときの)によるものと思われる。
Figure 2011511129
例5.MPEG/BPEG1000ブレンド物の調製
この例は、メチルカルビトールおよび1−ブタノールの混合開始剤による混合封鎖ポリグリコール生成物の調製を示す。生成物は、低純度monol(単官能)物質であり、MPEG、特に低ジオールMPEGへの代替として、例えば上記で議論した用途に対して好適である。
ジャケット付5ガロン反応器内で、3.5グラムの固体KOH触媒を、350gのメチルカルビトールに80℃で添加する。この触媒された開始剤を、次いで、約140ppmの水まで、窒素でのスパージングによって乾燥させる。272グラムの、乾燥状態の触媒された開始剤を、次いで約1238.7グラムの1−ブタノールと混合する。開始剤混合物を、含水量用にサンプリングする。サンプリング後の総混合開始剤質量は約1487.5グラムである。約17225グラムのエチレンオキサイドを、開始剤に130℃で添加する。反応を数時間行い、その後生成物を冷却して5.19グラムの45%水性リン酸を添加して生成物を中和し、そして反応を停止させる。得られる生成物を、分子量および分子量分布についてGPCで、そしてジオール含量についてHPLCで、分析する。
得られるサンプルの粘度および融点もまた測定し、そしてこれらの特性を従来のMPEG1000サンプルと比較する(表5に示す通りである)。
Figure 2011511129
混合開始剤サンプルの特性は、MPEGサンプルと、これらの外観ではほぼ同一である。粘度もまた、温度範囲に亘って極めて近似する。この例は、このような混合供給方式を用いて、種々の用途において典型的に用いられる同様の分子量のMPEGと機能的に同等のサンプルを製造できることを示す。
本発明を、その好ましい態様に従って上記してきたが、これは本開示の精神および範囲の中で改変できる。本件は、従って、本明細書で開示する一般的な原理を用いた本発明の任意の変形、用途または適合を網羅することを意図する。更に、本件は、本発明が属する分野で公知または慣習の実施の範囲内となり、そして添付の特許請求の範囲の限定の範囲内となるような本開示からの逸脱を網羅することを意図する。

Claims (18)

  1. 式(I):
    Figure 2011511129
    (式中、Rは、C1〜C8アルキルまたはアリールであり;R1は、各々の出現で独立にHまたはC1〜C8アルキルであり;hおよびmは、独立に2〜6であり;kおよびnは、独立にゼロまたはそれぞれ[(CHR1h−O]基および[(CHR1m−O]基の平均モル数であり、kおよびnは同時にゼロではないことを条件とし;そしてYは、Hまたはアルカリ金属である)
    の単官能ポリアルキレングリコールを製造する方法であって:
    (a)第1のアルコールのアルコキシドを含む第1の開始剤を準備すること、
    (b)該第1の開始剤を乾燥させて水を除去すること、
    (c)第2の開始剤を該第1の開始剤と混合し、該第2の開始剤が第2のアルコールを含み、そして該第1のアルコールおよび該第2のアルコールが同種または異種であり、そして独立に、式(II):
    Figure 2011511129
    (式中、Rは、C1〜C8アルキルまたはアリールであり、そしてR2は、各々の出現で独立にHまたはC1〜C8アルキルであり、pは、2〜6であり、そしてqは、0〜20である)
    の化合物から選択されること;ならびに
    (d)該第1の開始剤および該第2の開始剤を、1種以上のアルキレンオキサイド化合物と接触させて、該アルキレンオキサイド化合物がその中で反応して式(I)の単官能ポリアルキレングリコールを形成するようにすること;
    を含む、方法。
  2. 単官能ポリアルキレングリコールが、式(IA):
    Figure 2011511129
    (式中、Rは、C1〜C8アルキルまたはアリールであり;R1は、各々の出現で独立にHまたはC1〜C8アルキルであり;mは、2〜6であり;nは、[(CHR1m−O]基の平均モル数であり;そしてYは、Hまたはアルカリ金属である)
    のものである、請求項1に記載の方法。
  3. 該第1のアルコールと該第2のアルコールとが異なる化合物である、請求項1〜2に記載の方法。
  4. 該アルコキシドを、該第1のアルコールを水性水酸化カリウムと反応させることによって調製する、請求項1〜3に記載の方法。
  5. 該第1のアルコールの沸点が水の沸点よりも高い、請求項1〜4に記載の方法。
  6. ステップ(b)の乾燥の後に、該第1の開始剤の含水量が1200ppm以下である、請求項1〜5に記載の方法。
  7. 該第2の開始剤の含水量が1000ppm以下である、請求項1〜6に記載の方法。
  8. ステップ(c)の混合物の総含水量が500ppm以下である、請求項1〜7に記載の方法。
  9. 該第1のアルコールの該第2のアルコールに対する比が質量基準で約5:1〜約1:20である、請求項1〜8に記載の方法。
  10. 該第1および第2のアルコールが、独立に:アルカノール;エチレングリコールモノアルキルエーテル;ジエチレングリコールモノアルキルエーテル;トリエチレングリコールモノアルキルエーテル;モノ−、ジ−、またはトリ−プロピレングリコールアルキルエーテル;およびフェニル封鎖グリコールエーテルから選択される、請求項1〜9に記載の方法。
  11. 該第1のアルコールが、トリエチレングリコールモノアルキルエーテルであり、そして該第2のアルコールが、ジエチレングリコールモノアルキルエーテルである、請求項1〜10に記載の方法。
  12. 該第1のアルコールがメトキシトリグリコールであり、そして該第2のアルコールが、ジエチレングリコールモノメチルエーテルである、請求項1〜11に記載の方法。
  13. 該第1のアルコールがトリエチレングリコールモノアルキルエーテルであり、そして該第2のアルコールがアルカノールである、請求項1〜12に記載の方法。
  14. 該第1のアルコールがメトキシトリグリコールであり、そして該第2のアルコールがブタノールである、請求項1〜13に記載の方法。
  15. 該第1のアルコール及び該第2のアルコールの両者がメトキシトリグリコールである、請求項1〜14に記載の方法。
  16. 該第1のアルコールと該第2のアルコールとが同種である、請求項1に記載の方法。
  17. 第1の単官能ポリアルキレングリコールと第2の単官能ポリアルキレングリコールとの混合物を含む組成物であって、該第1の単官能ポリアルキレングリコールおよび該第2の単官能ポリアルキレングリコールが、独立に、式(I):
    Figure 2011511129
    (式中、Rは、C1〜C8アルキルまたはアリールであり;R1は、各々の出現で独立にHまたはC1〜C8アルキルであり;hおよびmは、独立に2〜6であり;kおよびnは、独立にゼロまたはそれぞれ[(CHR1h−O]基および[(CHR1m−O]基の平均モル数であり、kおよびnは同時にゼロではないことを条件とし;そしてYは、Hまたはアルカリ金属であり、そして該第1の単官能ポリアルキレングリコールのR基は、該第2のポリアルキレングリコールのR基と異なる)
    の化合物から選択される、組成物。
  18. 該第1の単官能ポリアルキレングリコールおよび該第2の単官能ポリアルキレングリコールが、独立に、式(IA):
    Figure 2011511129
    (式中、Rは、C1〜C8アルキルまたはアリールであり;R1は、各々の出現で独立にHまたはC1〜C8アルキルであり;mは、2〜6であり;nは、[(CHR1m−O]基の平均モル数であり;そしてYは、Hまたはアルカリ金属であり、そして該第1の単官能ポリアルキレングリコールのR基は、該第2のポリアルキレングリコールのR基と異なる)
    の化合物から選択される、請求項17に記載の組成物。
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