JP2011504971A - 靴墨を塗布し靴を磨くための手袋 - Google Patents
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Abstract
靴墨を塗布し磨くための手袋(1)は共に取り外し可能に接合される少なくとも二つの部分、すなわち、
− 靴墨に含侵されるパッド(5)に付着され、剥離式シール(6)で被覆される裏張り薄膜(4)を含む靴墨塗布部分(2)と、
− 手袋の形状を有し、磨き用パッド(8)が付着される袋状薄膜(7)を含む磨き部分(3)とを備える。
【選択図】図3
− 靴墨に含侵されるパッド(5)に付着され、剥離式シール(6)で被覆される裏張り薄膜(4)を含む靴墨塗布部分(2)と、
− 手袋の形状を有し、磨き用パッド(8)が付着される袋状薄膜(7)を含む磨き部分(3)とを備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、革靴に靴墨を塗布し磨くための手袋に関する。
靴をつや出しし磨くための典型的な方法のうち現在までで最も古く、恐らく最も一般的な方法は、革に液状又はペースト状のケア製品(すなわち靴墨)を塗布し、靴の表面の全体又は一部に該ケア製品を布で塗り拡げ、別布又は前に使用した布の一部で靴を磨くことである。
この昔ながらの方法は有効だが煩雑で汚れる。必要な道具(箱又はビン入り靴墨、清潔な角布、石鹸)が手軽に入手でき、必要な場所を問わず収納できるので、この方法は、家庭で靴の手入れをするのに便利である。しかし、この方法は、上述の道具が入手できない、及び/又は、通常の方法によりつや出しをする時間がない場合など、移動先でのつや出しには適さない。
これは新しい問題ではなく、20世紀初頭には満足いく解決策を見つける試みがなされ、該解決策として、例えば1923年の米国特許第1,502,798号公報を参照する。この特許は一面に靴に塗布する靴墨に含浸される円盤を含み、反対側には靴を磨くための磨き用パッドを含むつや出し及び磨き用手袋状装置を提案する。靴をつや出しし磨くために、使用者は(手袋に固定される管によって)円盤を靴墨に含浸し、該円盤で靴を拭く。その後、使用者は、磨き用パッドによって靴を磨くために手袋をめくる。この装置は上述の問題に関して満足いくものであるが、手袋を再使用しなければないため、初めて使用した後に手袋をしまう時に、靴墨が含浸される円盤が使用者の服にしみをつける可能性があり汚いという短所がある。
この装置のより現代的な変形例は、米国特許第3,806,260号で提案され、二つの重畳されたシート、すなわち靴墨に含浸された第1シートと、該第1シートに接着され、磨く材料から成る第2シートとを備えた靴のつや出し及び磨き用手袋を開示する。剥離式シールは、最初に使用する前に、靴墨を保存するために第1シートを被覆する。つや出しし磨く方法はすでに引用した米国特許第1,502,798号の方法と同様であるが、米国特許第3,806,260号に係る装置は便利に使い捨て可能であり、連続した2回のつや出し作業の間に汚す危険性を排除する。それにもかかわらず、手袋の使用中、手袋のこの構造にシミがつく危険性は残り、特に磨く間、靴墨に含浸されたシートは露出される。
本発明の目的の一つは、汚れる危険性を最小限に抑えつつ靴をつや出しし磨く実際的で有効な手袋を提案することにより上記短所を解消することである。
したがって、本発明は靴墨を塗布し磨くための手袋であって、少なくとも二つの部分、すなわち:
− 前記靴墨に含侵されるつや出しパッドに付着し、剥離式シールで被覆される裏張り薄膜を含む靴墨塗布部分と、
− 手袋の形状を有し、磨き用パッドに付着される袋状薄膜を含む磨き部分と
が取り外し可能に接合される手袋を提案する。
− 前記靴墨に含侵されるつや出しパッドに付着し、剥離式シールで被覆される裏張り薄膜を含む靴墨塗布部分と、
− 手袋の形状を有し、磨き用パッドに付着される袋状薄膜を含む磨き部分と
が取り外し可能に接合される手袋を提案する。
本発明の他の目的及び利点は、添付図面を参照して、好適な実施形態に関する以下の記載から、より明確になる。
つや出し及び磨き用手袋1を図示する。
長方形の手袋1は2つの分離可能部分、すなわち、
−第1に、一(又はそれ以上)の靴のつや出しをするためのつや出し部分2;
−第2に、靴を磨くための磨き部分3
を備える。
長方形の手袋1は2つの分離可能部分、すなわち、
−第1に、一(又はそれ以上)の靴のつや出しをするためのつや出し部分2;
−第2に、靴を磨くための磨き部分3
を備える。
つや出し部分2は少なくとも、可撓性を有する液密性及び気密性プラスチック材料製の裏張り薄膜4と、靴墨に含浸され、裏張り薄膜4に固着されたつや出しパッド5と、該つや出しパッド5を被覆する剥離式シールとを備える。
手袋形状の磨き部分3は少なくとも、弾性プラスチック材料製の少なくとも袋状薄膜7と、該袋状薄膜の周囲の部分に固着される磨き用パッド8とを備え、開口部9を固着せずに残しておき、それにより、(図1にて破線で図示したように)手の指が一本以上挿入可能な開口部10を画定する。
磨き部分3は、その外周の少なくとも一部に適用される接合又は接着により、つや出し部分に取り外し可能に固着される。
手袋1の使用法は簡単である。手袋1に片手をすべり入れた後、使用者はシール6を剥離する(図3)。したがって、靴墨を含浸したパッド5は被覆されない。使用者は、つや出しパッド5で靴を拭くことにより靴に靴墨を塗布する。一旦この動作が終わると、恐らく、剥離式シール6で再びつや出しパッド5を被覆した後で、使用者は磨き部分3からつや出し部分2を分離する(図4)。つや出し部分2は捨ててもよい。磨き部分3に手をすべり入れることにより、使用者は磨き用パッド8で靴を拭いてもよい。一旦この動作が終わると、磨き部分3を捨ててもよい。
図1及び図2に示すように、手袋1の外周は、手動による取扱いを容易にするために、且つ、シール6を剥がし、つや出し部分2及び磨き部分3の分離を容易にするために非対称である。
いくつかの実施形態が考慮されてもよい。本発明はこれに限定されないが、9つの実施形態を以下に記載する。
(図1〜図5)
つや出し部分2は、裏張り薄膜4と、該裏張り薄膜4の外周(又はその面全体)に固着されるつや出しパッド5と、該つや出しパッド5の周りの外周に伸長している領域11上の裏張り薄膜4に固着される剥離式シール6とを含む。
つや出し部分2は、裏張り薄膜4と、該裏張り薄膜4の外周(又はその面全体)に固着されるつや出しパッド5と、該つや出しパッド5の周りの外周に伸長している領域11上の裏張り薄膜4に固着される剥離式シール6とを含む。
裏張り薄膜は、好適には、例えばポリエチレン・テレフタレート(PET)又はEVOH(障壁層)の層を挟持しているポリエチレン(PE)の二層(接合層)の三重複合体などの弾性液密性及び気密性材料製である。つや出しパッド5は好適には不織PET製であり、該パッドが靴墨に含浸される前に、熱接合によりPE側の裏張り薄膜4に固着される。
剥離式シール6は、(液状又は気体状の靴墨の漏出を防止するために)弾性気密性及び防水性材料、例えばPET/PE又はEVOH/OE複合体製であり、領域11上の液密性及び気密性熱接合によって、PE側の裏張り薄膜4に固着され、靴をつや出しした後に、恐らく剥離式シール6を貼り直すことができるよう接着することにより2重にされる。
磨き部分3は、袋状薄膜7と、U字状領域12上の該袋状薄膜に固着される磨き用パッド8とを備え、該U字状領域12は3つの縁部、すなわち、袋状薄膜7と磨き用パッド8との間が固着されていない開口部9を除いて、2つの外側縁部13、14及び前方縁部15に伸長し、それにより、開口部10に指を挿入するのが可能となる。
袋状薄膜7は、PE製、好適には、別の材料、例えばPET製の補強層が固着されたPE層を含む複合体から成り、該袋状薄膜7は、PE側(すなわち、つや出しパッド5に対向する側面)のつや出し部分2(より詳細にいえば薄膜4)および、磨き用パッド8の固着部の領域12の外側の、少なくとも外側縁部13,14の両方に(或いは前方縁部15に沿って)伸長する領域16で固着される。好適には、磨き用パッド8は不織PET製であり、熱接合によって袋状薄膜7に固着される。
他の実施形態では、裏張り薄膜4は、PE/PET二重フィルム製であり、該裏張り薄膜4の縁部は折り重ねられ、それにより、PE側上の裏張り薄膜4上に袋状薄膜7を接合できるよう、PE層は袋状薄膜7に向けられる。
手袋1を使用するために、使用者は、袋状薄膜7と磨き用パッド8との間に形成される開口部10を通して、磨き部分3によって形成される手袋の中に指をすべり入れる。
その後、使用者は剥離式シール6を剥がしてつや出しパッド5で拭くことにより、靴に靴墨を塗布する。
一旦この動作が終わると、恐らく剥離式シール6を貼り直した後に、磨き部分3に指を入れたまま、磨き部分3からつや出し部分2を分離する。つや出し部分2は捨ててもよい。
磨き用パッド8で拭くことによって、靴を磨くことができる。一旦この動作が終わると、磨き部分3は捨ててもよい。
(図1、図2、図6)
本実施例の手袋は実施例1の手袋と略同じであるが、つや出し部分2に、裏張り薄膜4と剥離式シール6との間に介在される液密性及び気密性材料製の仕上げ薄膜17が存在することで区別される。仕上げ薄膜17は中心切り抜き部18を有し、該中心切り抜き部18の表面はつや出しパッド5の表面よりも低い。仕上げ薄膜17は、裏張り薄膜4と、つや出しパッド5を取り囲む領域19との両方と、外周を被覆するつや出しパッド5に固着される。つや出しパッド5の縁部を被覆する仕上げ薄膜17が存在することにより、靴をつや出しする間に破れる危険性を最小限に抑える。
本実施例の手袋は実施例1の手袋と略同じであるが、つや出し部分2に、裏張り薄膜4と剥離式シール6との間に介在される液密性及び気密性材料製の仕上げ薄膜17が存在することで区別される。仕上げ薄膜17は中心切り抜き部18を有し、該中心切り抜き部18の表面はつや出しパッド5の表面よりも低い。仕上げ薄膜17は、裏張り薄膜4と、つや出しパッド5を取り囲む領域19との両方と、外周を被覆するつや出しパッド5に固着される。つや出しパッド5の縁部を被覆する仕上げ薄膜17が存在することにより、靴をつや出しする間に破れる危険性を最小限に抑える。
仕上げ薄膜17はPE製、好適にはPE/PET複合体又はEVOH/PEから成ってもよく、一方では液密性及び気密性接合により裏張り薄膜4に固着され、他方ではつや出しパッド5に含浸される前の熱接合によりつや出し部分に固着される。
剥離式シール6は、外周全体に沿って、恐らく靴を磨いた後に剥離式シール6を貼り直すことを可能にする接着により結合される液密性及び気密性の熱接合により仕上げ薄膜17に固着される。
本実施例の手袋1の使用法は実施例1の使用法と同様である。
(図1、図2、図7)
本実施例の手袋1は、つや出し部分2ならびに磨き部分が手袋形状であるように、一方では指を入れるための体積を増やすために、磨き用パッド8に当て切れ20が存在すること、他方ではつや出しパッド5と対向する側の裏張り薄膜4(すなわち磨き部分3の側)に固定される袋状薄膜21がつや出し部分2上に存在することにより、実施例1の手袋と区別される。
本実施例の手袋1は、つや出し部分2ならびに磨き部分が手袋形状であるように、一方では指を入れるための体積を増やすために、磨き用パッド8に当て切れ20が存在すること、他方ではつや出しパッド5と対向する側の裏張り薄膜4(すなわち磨き部分3の側)に固定される袋状薄膜21がつや出し部分2上に存在することにより、実施例1の手袋と区別される。
より正確には、PE製又は好適にはPE/PET複合体から成る袋状薄膜21は、好適には、つや出し部分2上の袋状薄膜7の固着部の領域16内で同心状に伸長するU字形領域22上のPE側の熱接合により、裏張り薄膜4に固着される。袋状薄膜21と裏張り薄膜との間で画定されるよう後方縁部9は固着が無く、第2の開口部23は指をすべり入れることが可能になる。
図7に示すように、好適には、袋状薄膜21は、該袋状薄膜21と裏張り薄膜4との間に指を入れられるように体積を増やすことができる当て切れ24を含む。
図7に図示するように、2つの重畳される薄膜、すなわちつや出しパッド5の封入を達成する遮断薄膜25と、該遮断薄膜25の外周から突出される接着剤に含侵される裏張り薄膜26とを貼付することによって、剥離式シール6は複合体から形成されることができる。遮断薄膜25は、裏張り薄膜4上のつや出しパッド5の周りの接合27によってその外周に固着される。裏張り薄膜26は、全体を覆う遮断薄膜25と、外周28で裏張り薄膜4とに接着される。シール6を剥がす間、遮断薄膜25及び裏張り薄膜26は共に貼付され、裏張り薄膜26の接着された外周28により、シール6を貼り直すことが可能となったまま、確実な方法で接合27が破れる。
他の実施形態において、図7に点線で示すように、その外周28での接着により結合される液密性及び気密性接合27によって、剥離式シール6は、裏張り薄膜4に固着された唯一の被膜で出来ていてもよい。
更に、実施例1で開示された代替実施形態は実施例3に適用されてもよく、PE側の裏張り薄膜4に接合させるためにPE層を袋状薄膜7、21へめくることができるように、裏張り薄膜4は、折り重ねられた縁部を有する二重層PE/PET複合体から形成されてもよい。
手袋1は下記のように使用される。
最初に、使用者は磨き部分3からつや出し部分2を分離する。使用者は、袋状薄膜21と裏張り薄膜4との間のつや出し部分2により形成される手袋の中に指をすべり入れる。
その後、使用者は、剥離式シール6を剥がしてつや出しパッド5で拭くことにより靴へ靴墨を塗布する。一旦この動作が終わると、恐らくシール6を貼り直した後に、つや出し部分2を捨ててもよい。
その後、使用者は、袋状薄膜7とつや出しパッド8との間の磨き部分3によって形成される手袋の中に指をすべり込ませる。その後、使用者は、磨き用パッド8で拭くことにより靴を磨く。一旦この動作が終わると、磨き部分3は捨ててもよい。
(図1、図2、図8)
本実施例の手袋1は、実施例3のそれと略同じであるが、本実施例は、つや出し部分に袋状薄膜が無いことで区別される。
本実施例の手袋1は、実施例3のそれと略同じであるが、本実施例は、つや出し部分に袋状薄膜が無いことで区別される。
換言すれば、本実施例の手袋1は、つや出しパッド8に当て切れ20が存在することにより区別されている実施例1の手袋1と略同じである。
本実施例の手袋1の使用法は実施例1の手袋の使用法と同様である。
(図1、図2、図9)
本実施例の手袋は、つや出しパッド8に当て切れ20が存在することにより区別される実施例2の手袋1と略同じである。
本実施例の手袋は、つや出しパッド8に当て切れ20が存在することにより区別される実施例2の手袋1と略同じである。
換言すれば、本実施例の手袋1は、実施例2にて開示したように、仕上げ薄膜の存在により区別される実施例4の手袋と略同じである。
本実施例の手袋1の使用法は実施例1の手袋と同様である。
(図1、図2、図10)
本実施例の手袋1は実施例5の手袋1と略同じであるが、一方では仕上げ薄膜17が裏張り薄膜4から突出し、他方では、磨き部分3の袋状薄膜7は、仕上げ薄膜17に固着され、裏張り薄膜4に固着されないという事実により区別される。
本実施例の手袋1は実施例5の手袋1と略同じであるが、一方では仕上げ薄膜17が裏張り薄膜4から突出し、他方では、磨き部分3の袋状薄膜7は、仕上げ薄膜17に固着され、裏張り薄膜4に固着されないという事実により区別される。
本実施例の手袋の使用法は実施例1の手袋と同様である。
(図1、図2、図11)
本実施例の手袋1は、実施例6の手袋と以下の2点で区別される。
本実施例の手袋1は、実施例6の手袋と以下の2点で区別される。
第1に、磨き部分2は袋状薄膜7がつや出しパッド5の側に固着される仕上げ薄膜17に関して配置され、実施例6(及び先行する実施例)の手袋のように、つや出しパッド5に対向しないので、つや出し部分2及び磨き部分3の互いの向きは逆になる。
第2に、つや出し部分2は手袋形状であり、したがって後方縁部上の空いているU字状領域22に沿って、磨き部分3に対向する側に仕上げ薄膜17上へ固着される袋状薄膜21を含み、第2開口部23は指を滑り入れることが可能となる。
本実施例の手袋の使用法は実施例3の手袋と同様である。
(図1、図2、図12)
本実施例の手袋1は実施例7の手袋と略同じであるが、仕上げ薄膜17に固着される代わりに、磨き用薄膜2の袋状薄膜21は、裏張り薄膜4に固着されるという事実により区別される
本実施例の手袋1は実施例7の手袋と略同じであるが、仕上げ薄膜17に固着される代わりに、磨き用薄膜2の袋状薄膜21は、裏張り薄膜4に固着されるという事実により区別される
本実施例の手袋の使用法は実施例7の手袋と同様である。
(図1、図2、図13)
本実施例の手袋1は、仕上げ薄膜が無いことにより、実施例8の手袋と区別される。換言すれば、本実施例の手袋1は、一方では、磨き部分3は、つや出しパッド5の側に、且つ、反対側ではなく、裏張り薄膜4に関して配置されるので、つや出し部分2と磨き部分3との逆さにされた相互の配向により、実施例4の手袋1と区別され、他方では、磨き部分2が手袋の形状であり、且つ、したがって、指をすべり入れることを可能にする、U字状領域22に沿って、つや出しパッド5に対抗する側(したがって、磨き部分3に対抗する側)の裏張り薄膜4に固着される袋状薄膜21を含むという事実により、実施例4の手袋1と区別される。
本実施例の手袋1は、仕上げ薄膜が無いことにより、実施例8の手袋と区別される。換言すれば、本実施例の手袋1は、一方では、磨き部分3は、つや出しパッド5の側に、且つ、反対側ではなく、裏張り薄膜4に関して配置されるので、つや出し部分2と磨き部分3との逆さにされた相互の配向により、実施例4の手袋1と区別され、他方では、磨き部分2が手袋の形状であり、且つ、したがって、指をすべり入れることを可能にする、U字状領域22に沿って、つや出しパッド5に対抗する側(したがって、磨き部分3に対抗する側)の裏張り薄膜4に固着される袋状薄膜21を含むという事実により、実施例4の手袋1と区別される。
本実施例の手袋の使用法は実施例3、7、8に係る手袋の使用法と同様である。
したがって、いずれの実施形態においても、手袋1の使用法は簡単である。実施例1、2、4、5、6において、つや出し及び磨く作業の間に、手は磨き部分に挿入されたままで、つや出し部分2は、靴磨きが終わった後で磨き部分3から分離される。実施例3、7、8、9において、磨き部分3と同じように、つや出し部分2に手を挿入してもよい。したがって、靴をつや出しして磨く前に、両方の部分2、3を分離することができる。いずれの場合においても、(恐らく剥離式シール6をつや出しパッド5の上に貼り直した後に)つや出し部分2を捨てるため、磨く時間までに、つや出し部分2はすでに磨き部分3から切り離されているので、汚れる危険性は低い。更に、この手袋は寸法が小さいので、場所を問わず使用可能となる。更に、材料(多層でもよい)の緊密性及び接合は、つや出し部分の緊密性を確保し、靴墨の液漏れ及び蒸発を防ぐ。したがって、本発明による手袋は耐用期間が長く、その間、手袋を使用する前に、使用者のポケット又はバッグ内に収納され、汚れる危険性が無く無臭である。つや出し部分の緊密性は、いくつかの靴、より正確には一対の靴をつや出しすることを可能にするのに十分な量の靴墨につや出しパッド5を含侵することも可能にする。
Claims (15)
- 靴墨を塗布し磨くための手袋(1)であって、
少なくとも二つの部分、すなわち:
− 前記靴墨に含侵されるつや出しパッド(5)に付着し、剥離式シール(6)で被覆される裏張り薄膜(4)を含むつや出し塗布部分(2)と、
− 手袋の形状を有し、磨き用パッド(8)に付着される袋状薄膜(7)を含む磨き部分(3)と
が取り外し可能に接合される手袋。 - 前記剥離式シール(6)は、液密性及び気密性材料製である請求項1記載の手袋。
- 前記剥離式シール(6)は、液密性及び気密性接合により前記裏張り薄膜(4)に固着される請求項1又は2記載の手袋。
- 前記裏張り薄膜(4)は、液密性及び気密性材料製である請求項1〜3いずれか1項記載の手袋。
- 前記磨き用パッド(8)は、U字状固着領域(12)に沿って、前記袋状薄膜に固着される請求項1〜4いずれか1項記載の手袋。
- 前記袋状薄膜(7)は、前記つや出しパッド(5)に対抗する側の前記裏張り薄膜(4)に固着される請求項1〜5いずれか1項記載の手袋。
- 前記袋状薄膜(7)は、前記つや出しパッド(5)の側の前記裏張り薄膜(4)に固着される請求項1〜5いずれか1項記載の手袋。
- 前記磨き用パッド(8)は当て切れ(20)を含む請求項1〜7いずれか1項記載の手袋。
- 前記つや出し部分(2)は、中心切り抜き部(18)を含み且つ前記つや出しパッド(5)の外周を被覆する仕上げ薄膜(17)を含む請求項1〜8いずれか1項記載の手袋。
- 前記仕上げ薄膜(17)は、液密性及び気密性材料製である請求項9記載の手袋。
- 前記剥離式シール(6)は、液密性及び気密性熱接合により前記仕上げ薄膜(17)に固着される請求項9又は10記載の手袋。
- 前記袋状薄膜(7)は、前記つや出しパッド(5)に対向する側の前記仕上げ薄膜(17)に固着される請求項9〜11いずれか1項記載の手袋。
- 前記袋状薄膜(7)は、前記つや出しパッド(5)の側の前記仕上げ薄膜(17)に固着される請求項9又は12記載の手袋。
- 前記つや出し部分(2)は手袋の形状であり、前記つや出しパッド(5)に対向する側の前記裏張り薄膜(4)に固着された袋状薄膜(21)を含む請求項1〜13いずれか1項記載の手袋。
- 前記袋状薄膜(21)は当て切れ(24)を含む請求項14記載の手袋。
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