JP3082983U - スリッパおよびスリッパ用下敷き - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内で履くスリッパおよびスリッパ用の下敷
きを提供する。 【解決手段】 布製やビニール製のスリッパの底面に、
フェルト製の下敷きを接着剤や粘着剤あるいは縫着等に
より付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はスリッパおよびスリッパの底面に貼り付けて使用する下敷きに関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

日本では、外出先から家に帰った時や他家を訪問した時には靴や下駄等の履物 を玄関で脱ぐことが慣習となっている。そして、室内に上がる時にはスリッパを 使用することが一般的である。 スリッパには色々な形状や材質のものがあるが、歩きやすいことはもとより適 度のクッション性を有することが要求されている。この要求にそうためのスリッ パとして、従来は布やビニール製の他にフェルト製のものが提供されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

フェルト製のスリッパは、履いた時のクッション性が良く、歩きやすく、高級 感があるが、全体をフェルトで作ったスリッパは高価なものであり、日常、普通 に使用できるものではなかった。そこで、通常はフェルト製よりも安い布製やビ ニール製等のスリッパを使用しているが、クッション性が悪いとともに歩きにく く、特に、老人の足首や膝等には負担がかかるものであった。

【０００４】 本考案は、上記する従来のスリッパの問題点に鑑み、布製やビニ−ル製等のス リッパの底面にフェルト製の下敷きを付けることによりクッション性が良く、歩 きやすいスリッパを提供することを目的とするものである。 また、本考案は、布製やビニール製等のスリッパの底面に着脱可能なフェルト 製の下敷きを提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記する目的を達成するために本考案スリッパは、布やビニール等からなるス リッパ本体１の底面に、フェルト製下敷き２を付けたものである。 また、スリッパ用の下敷きは、フェルト材５の片面に粘着剤６を塗布し、常態 では粘着剤６の表面は剥離紙７で被覆し、剥離紙７を剥がして粘着面を布やビニ ール等からなるスリッパの底面に着脱可能としたものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、図面に従って、本考案の実施の形態を詳細に説明する。 図１、図２は、本考案であるスリッパの一実施形態を示すものであり、このス リッパ１は、スリッパ本体２の底面にフェルト製の下敷き３を一体に付けたこと に特徴を有している。スリッパ本体２としては、布やビニール等で作成した従来 一般的に使用されているものを使用可能である。

【０００７】 下敷き３をスリッパ本体２に付けるには、接着剤や粘着剤等を使用することが できる。あるいは、下敷き３をスリッパ本体２の底面に縫い付けてもよい。付け るために接着剤を使用した場合には、スリッパ本体２と下敷き３との付着状態が 強固なものとなる。また、粘着剤を使用して下敷き３をスリッパ本体２の底面に 貼り付けた場合には、剥離可能であるので、下敷き３が傷んだり古くなった時に 何時でも交換が可能である。縫い付けた場合でも交換が可能である。

【０００８】 下敷き３の形状や大きさは、一般に市販されている大人用のスリッパ本体２の 底面の形状や大きさに合わせて、大きなフェルト材から打ち抜き、作成するが、 スリッパ本体２にも大小があるので、下敷き３がスリッパ本体２よりも大きい場 合には下敷き３の周辺を切り取ってスリッパ本体２の大きさに合わせればよい。

【０００９】 実際には、スリッパ本２の底面は、足裏よりも大きく形成してあるので、下敷 き３がスリッパ本体２の底面積より少し位小さくとも歩行に支障を生ずることは ない。尚、下敷き３の厚さは任意に選ぶことができるが、２〜３ｍｍ程度の厚さ で十分である。

【００１０】 図３は、本考案にかかるスリッパ用下敷きの一実施形態を示すものであり、こ の下敷き４は、フェルト材５の片面に粘着剤６を塗布し、常態では粘着剤６の表 面は剥離紙７で被覆したものである。フェルト材５は、図１に示す市販のスリッ パ本体２の大きさや形状に加工、形成してあり、２〜３ｍｍの厚さを有する板状 となっている。

【００１１】 フェルト材４をスリッパ（図１に示す市販のスリッパ１）の底面に貼り付ける 場合には、剥離紙７を剥がし、粘着剤６の面を綺麗に拭き取ったスリッパの底面 に押し当てればよい。尚、貼り付ける前にフェルト材５をスリッパの底面にあて がって大きさを比べ、仮に、フェルト材５の面積がスリッパの底面積よりも大き い場合にはフェルト材５の周辺を適当な大きさに切り取り、その後に剥離紙７を 剥がし、粘着剤６を利用して貼り付ければよい。

【００１２】

【考案の効果】

以上、説明した本考案スリッパ１は、スリッパ本体２の底面にフェルト製の下 敷き３を一体に付けたので、室内を歩行時にはスリッパ本体２の底部と下敷き３ との厚さが加わってクッション性が良く、歩きやすいものである。特に、フェル ト自体がクッション性が良いので、足首や膝等に負担がかかることがなく、老人 は安心して使用できるものである。粘着剤や縫い合わせてスリッパ本体２に下敷 き３を付けた場合、下敷き３が古くなったり、傷んだ時には下敷き３だけを取り 替えればよく、スリッパ本体２は長い間使用できるので経済的である。

【００１３】 歩行時には、フェルト材の静電気現象により床のゴミや埃を吸着するので清掃 効果があり、フェルト材に付着したゴミや埃等は掃除機や雑巾で簡単に取り去る ことができる。また、フェルト材が接することによりフローリング床やリノリュ ーム床等は光って光沢がでて床が綺麗になる効果を有し、更には、フェルト材が あることで静かな歩行ができ、集合住宅の場合、フローリング床の振動音が階下 に伝わることがない。

【００１４】 スリッパ本体２の底面形状に加工、形成したフェルト材５の片面に粘着剤６を 塗布し、粘着面を剥離紙７で保護した下敷き４は、使用中のスリッパや購入した 新しいスリッパの底面に簡単に貼り付けることができ、布製やビニール製等のス リッパは、あたかもフェルト製スリッパの感触で歩行することができる。 粘着剤を使用してスリッパ本体２の底面にフェルト材４を貼り付けるようにし ているので、スリッパ本体２からフェルト材４を剥がすことができ、フェルト材 ４の交換を簡単に行うことができる。 そして，下敷き４を設けたスリッパは、クッション性が良いので歩きやすく、 静電気現象でゴミや埃を吸着して床面が綺麗になり、フローリング床やリノリウ ム床に光沢を出すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案スリッパの斜視図である。

【図２】本考案スリッパの底面図である。

【図３】本考案スリッパ用下敷きの剥離紙の一部を剥が
した状態の斜視図である。

【符号の説明】

１ スリッパ ２ スリッパ本体 ３ 下敷き ４ 下敷き ５ フェルト材 ６ 粘着剤 ７ 剥離紙

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 布やビニール等からなるスリッパ本体１
   の底面に、フェルト製下敷き２を付けたことを特徴とす
   るスリッパ。
2. 【請求項２】 フェルト材５の片面に粘着剤６を塗布
   し、常態では粘着剤６の表面は剥離紙７で被覆し、剥離
   紙７を剥がして粘着面を布やビニール等からなるスリッ
   パの底面に着脱可能としたことを特徴とするスリッパ用
   下敷き。