JP2011504967A - レールを熱処理する方法およびその装置 - Google Patents

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Abstract

レールヘッドの所定の表面厚さ全体にわたって均一である、微細なパーライト構造を得るのを保証する圧延レールのインライン熱処理のための方法。既知の装置と比較して、構造上、はるかに簡素であり、高い頑健性を有し、および必要とされるメンテナンスがより少ない、圧延システムを用いたインラインでのレールの熱処理のための新規な装置もまた開示される。

Description

本発明は、レールヘッドの少なくとも1つの表面層における機械的特性を改善するための圧延レール(rolled rail)を熱処理するためのインライン方法、およびレールの熱処理用の装置、特に圧延システムから出るレールのインライン熱処理用の装置に関する。
圧延レールの熱処理のための装置および方法について、様々な解決手段が既知技術として挙げられており、特にクエンチング操作によってヘッドを硬化するように仕向けられる装置および方法が挙げられる。
これらの装置の多くは、圧延スタンドとインラインで配置されていない。これは、クエンチング熱処理に移る前に、圧延レールをストッキングし、およびその後に加熱することを意味し、顕著にエネルギーを消費し、および効率が低い。
他のシステムでは、その代りに、圧延ラインに沿って装置を配置する:地面に固定されているローラー台上で圧延レールを下ろし;次いで、それは精巧なレバレッジシステムを含むマニュピレータによって持ち出され、該システムは熱処理間にレールのハンドリングを制御し、その間に後者はその熱処理に供される;および、それは最終的に適切な排出機構によって冷却床または冷却板上で排出される。
加熱する、または直接圧延機からもたらすレールは、レールヘッド上に冷却流体(水、空気、または空気と混合させた水)を注入するスプレーノズルの使用、または冷却流体を含むタンク中でのレールヘッドの浸漬のいずれかによって、急速冷却に供される。
スプレーノズルを使用する場合、若干のレール中の温度の不均一(inhomogeneity)、およびその後の異なる熱膨張により長さ方向に曲がるとの欠点がレールに生じる。
浸漬タンクを代わりに使用する場合、どんな場合でも、加熱レールの底部と冷却されたヘッドとの間の温度差は、レールの曲変形に帰着するが、長さ方向でのより大きな冷却均一性が達成される;使用されるマニュピレータが十分に厳密でなく、および、前記曲変形を妨げる耐性がなく、および前記曲変形を含むという欠点がある。上記マニュピレータの別の欠点は、処理中に、それらが同じ支点中のレールに常に接しており、これによりレールそれ自体に不要な「コールド(cold)」領域を生成することにある。
さらに、既知の装置のすべてについて、全ラインのスループットは非常に低い。該スループットは、長さ約100mであるレールについて12〜15レール/時間を超過しない。上記装置はまた、構造上簡易でなく、相当なメンテナンスを要し、生産性の増加を決定する要素、および装置のための管理コストの両方を要することになる。
したがって、上記の前記欠点を克服することを可能にする圧延システムから出るレールの熱処理のための、革新的な装置を提供する必要が感じられている。
熱処理方法に関する限り、浸漬方法はレールヘッドの連続冷却をなすことを提供するが、しかしながら、処理層の厚さ全部を通して均一ではない冶金構造に帰着する。
他の方法は、その代りに、所望の最終構造を得るために処理される鋼に、シリコンおよびアルミニウムのような合金元素の導入を含む;合金元素の追加には生産コストを顕著に増加させるという欠点がある。
したがって、鋼中に合金元素を追加しない改善された冶金学的構造を達成することによって、機械的特性を増加させることを可能にするレールのヘッドの熱処理のための革新的な方法を提供するとの必要性が感じられている。
(発明の要約)
本発明の第1の目的は、特に、改善された耐久性による非常に冷たい環境中でのレールの使用に適した、レールヘッドの所定の表面厚さが全体的に均一である微細なパーライト構造を得ることを保証する圧延レールのインライン熱処理の新規な方法を得ることにある。
発明の別の目的は、圧延システムとともにインラインに配置される、レールの熱処理のための装置を得ることにあり、それは構造上簡便で、高い頑健性を有しており、既存の装置と比較して、より少ないメンテナンスを要求する。
したがって、本発明は、圧延システムから出るレールのインライン熱処理のための方法を提供することにより、上記開示された目的を達成することを目標とし、請求項1によれば、下記工程を含む:
−レールヘッドの表面温度が少なくとも720℃に達するまでレールを空気中で冷却する第1の冷却工程;
−レールヘッドの表面温度がAr3温度を超えて50から150℃に達するまで冷却流体によって冷却し、オーステナイトからパーライトへの相転移を回避する第2の冷却工程;
−それによってレールヘッドの表面層の温度にまで表面温度を均一にする、所定の持続時間を有する空気中で冷却する第3の冷却工程であって、前記表面層は表面から15〜25mmの範囲の深さを有する、前記工程;
−それによってオーステナイトからパーライトへの相転移が生じる、レールヘッドの表面温度が500℃未満に達するまで、冷却流体によって冷却する第4の冷却工程;
ただし、前記パーライトは、前記表面層において微細な粒度分布を有する均一な構造を有する。
本発明の別の態様は、圧延システムから出るレールのインライン熱処理のための装置を作製することを提供し、請求項8によれば、以下のものを含む少なくとも1つの可動式台車を含む
−回転軸に沿って、その回転位置を維持する前記システムから出るレールを受け取るのに適した数組のローラーを含む長手方向のローラー台であって、前記ローラー台はレールヘッドを下方向に合わせる回転軸と平行である長手方向の軸の周りを回転するのに適している、前記ローラー台;
−および、レールヘッドを浸し得る冷却流体を含む長手方向のタンク。
有利な点として、本発明の装置は、圧延ラインに沿ってレールを完全に導くことが可能である少なくとも1つのローラー台を含み、したがって、最後の圧延スタンドから出るのと、つまり、本質的に水平位置にあるレールの対称軸と同じ位置を維持する。同じローラー台はまた、レールの固定支柱、熱処理中のそのハンドリング、および、冷却板上でのその荷下ろしを備える。したがって、その代りに、単に圧延レールを前進させる役割を果たし、したがって、専用マニピュレータ装置と組み合わせられる必要のある従来のローラー台と比較して、本発明に係る装置のローラー台は異なる態様でこれらの機能のすべてを担う。
本発明の装置の別の有利な点は、圧延ラインへ交互に軸方向に配列されており、システムのスループットを改善する2つのレールのほとんど同時的な熱処理を可能とする2つの車輪の付いたローラー台を提供するという点で表わされる。この態様では、既知の装置で達成されるのと比較して2倍のスループットを達成し、8〜10m/sの範囲の圧延速度である。
有利な点として、レールをその全体の長さについてタンク中に浸すことは、処理の均質性を保証し、装置の剛性によりレールの熱の歪みが事実上回避されるまたは最小限に抑えられること保証し、さらに最終冷却工程のハンドリングにおけるより大きな柔軟性を保証し、それは最終的な所望の構造を得るのに最も重要である。微細なパーライト粒子の効果は、圧延スタンドで得られる材料の変形だけでなく、この最終工程の冷却速度に依存する。したがって、高冷却速度が好ましく、不溶なベイナイトおよび/またはベイナイト−ソルバイト(sorbitic)構造の形成に、どんな場合でも結びつかない。
本発明に係る方法は、有利な点として、空気により冷却する2つの工程、および添加剤を有する水による、または別の適切な冷却流体により冷却する2つの工程の4つの冷却工程を備える。この方法によって得られるレールのヘッドは、次の特性を表示する:
−高硬度(hardness)(340〜420HB);
−摩耗に対する高い耐性;
−十分な硬度(toughness);
−疲労に対する高い耐性;
−非常に低い作業温度(−60℃まで)での上記の前記機械的特性の保持;
−少なくとも深さ15〜25mmの均一な微細なパーライト構造;
−処理後のレールの良好な表面品質および良好な真直性(straightness);
−表面の微小欠けの欠失。
従属クレームは、本発明の好ましい実施態様を示す。
本発明の別の特徴および利点は、好ましいが、排他的ではない、レールの熱処理用のための装置の実施態様の詳細な説明に照らしてより明白になるだろう。それは次の通りに示される添付の図面の助けのもと非制限的な例によって示される:
図1aおよび1bは、本発明に係る装置を備えるレール製造システムのレイアウトの例を記載する; 図1aおよび1bは、本発明に係る装置を備えるレール製造システムのレイアウトの例を記載する; 図2は、本発明に係る装置の側面図を記載する; 図3は、レールヘッドの所定の表面層に対応する、および、表面上の本発明に係る方法の工程の一部についての経時的な温度の傾向を示す線図を記載する; 図4は、レールヘッドの所定の表面層に対応する、および、表面上の本発明に係る方法の最後の冷却工程についての経時的な温度の傾向を対数目盛で示す線図を記載し;さらにCCTまたは変形曲線が表わされる; 図5は、レールヘッドの所定の表面層に対応する、および、表面上の、既知の方法による、浸漬による単一冷却工程における、経時的な温度の傾向を示す線図を記載する; 図6は、レールヘッドの所定の表面層に対応する、および、表面上の、本発明の方法の最初の3つの冷却段階における、温度の傾向を示す温度−時間線図を記載する。
図1aは、本発明の熱処理用の装置を含むレール製造システムの一部のレイアウトの一例を記載する。この典型的なレイアウトは次のものを含む:
−鋼片用の加熱処理炉1;
−レールを得るための鋼片圧延システム2;
−熱処理中にレールを前進させ、支持し、およびハンドリングするための長手方向のローラー台をそれぞれ含む、2台の可動式台車3、4;
−処理後のレールを下ろす冷却板または冷却床5;
−市場によって要求される真直度公差を得るために使用される、歪み矯正機6;
−ストッキング領域への排気ローラー台7。
冷却板5の右側および/または左側に歪み矯正機6を置いてもよい。
図1bは、最後の圧延スタンドおよび本発明の装置の間の冷却板5を配置する場合において、本発明の熱処理用の装置は、可動式台車3および4を含むものであり、回転軸Xに沿って常に配置される、レイアウトの変形を記載する。このレイアウトは、圧延レールのうちの一部だけをインラインで処理する可能性を提示する。クエンチング熱処理を必要としない圧延レールを板5上に下ろしてもよく、板5は圧延レールを平行移動させること(translating)により、歪み矯正機6上で直接圧延レールをおろす。
本発明の装置では、台車3および4を回転軸Xおよび互いと平行して配置し、有利なことに、前記回転軸に沿って交互に配置するのに適している。各台車には、ハンドリング手段、たとえば床に備え付けられているラックシステムまたは別の適当なシステムの存在によって、回転軸またはラインについて横方向に平行移動する可能性が実際にある。
図2において示される各台車3、4は、台車が回転軸Xに沿って圧延システム2からでるレール9、9’を受け取るのに適した位置(b)、したがって、レールを回転位置内で保持する、つまり、水平対称軸での位置にある場合、動力化し(motorized)および水平軸を表示する、ローラー対10および10’を順に含む、長手方向のローラー台15および16を含む。ローラー対10および10’は、ウェブ−フット(web−foot)接合部にレール9および9’を導くために形成された外形を有する。たとえば、これらのローラー対10および10’は、すべて動力化してもよく、または、たとえば、1対の間隔で交互に動力化してもよい。有利な点として、保持した(gripped)レールへ剛性(rigidity)を与え、かつ、不要な曲変形を回避するために、各対のローラー10および10’の間の距離は、0.5〜2mの間の範囲にあってもよい。前記ローラーの直径は、その代りに、400〜600mmの間の範囲にあってもよい。
圧延機トレーンの出口近くに置かれたローラー台は、熱処理を実施する圧延レールを取り除き、導入し、および保持するのに役に立つ。処理の終わりに、同じローラー台によって、冷却板5にレールをおろす。
各対の動力化ローラー10については、台車が最後の圧延スタンドから出るものと同じ位置へレールをより良好に導くレールフット(foot)の底面と接触する位置(b)にある場合、垂直軸を有するアイドルローラー12もまた備え付ける。
好ましい変形において、動力化ローラー10および10’の対を開いてもよく、および、処理されるべき圧延レールを受け取る工程の間、上部のローラーは可動であり、駆動位置から持ち上げられている間に、水平位置の軸で固定された下部ローラーは、レールを受け取る。たとえば、本発明の装置内へのレールの挿入を緩和するピンについて回転することにより、上部ローラーを上昇させてもよい。レールを全体的に挿入した時点で、上部ローラーおよびアイドルローラー12を、レールのウェブおよびフットにそれぞれ付着させて、保持することを保証する。
有利なことに、レールヘッドを下方向に向かわせる回転軸Xと平行な長手方向の軸の周りを回転するように長手方向のローラー台全体を適切に旋回させる。
台車3および4のそれぞれは、冷却流体、好ましくは、必須ではないが、たとえばレールヘッドを浸漬するグリコールなどの合成添加剤を含む水を含む長手方向のタンク11および11’をさらに含む。タンク11および11’は少なくともレールのものに相当する長手方向の延長を有しており、および、台車の底面に置かれる。
タンク11および11’に対する適切な動作手段が備え付けられ、レールヘッドの冷却流体中の浸漬を達成するように所定の高さにまで、台車の底面から該タンクは上昇する。そのような動作手段は、たとえば、油圧ジャッキまたはレバレッジシステムを含んでいてもよい。有利なことに、ローラー10および10’の厚さを、たとえば、60〜80mmの範囲で減少させる、下部の冷却水タンクが上昇する場合に、該タンクの末端での干渉を回避するようになる。
タンク11および11’中の冷却流体のレベルは、末端に接近していてもよい。または、該流体をあふれさせてもよく、これによりレールを浸漬するごとに横方向にこぼれる。後者の場合では、側面の回収タンク13および13’を備え付けてもよく、および有利なことに、流体に対する再循環手段は、回収流体のタンク中での再導入をさらに備えてもよい。たとえば振動発生機のような、タンク中の冷却流体を撹拌するための撹拌手段もまた、備え付けてもよい。
有利なことに、スプレーノズル14はローラー台15および16上に備え付けられる。それらは、レールヘッドおよびレールフットの間で生成される温度差の結果としての熱の歪みを回避するためにレールフットの冷却を実施することが意図されている。別の利点は、このような様式において、処理されたレールにおいてより少ない残留応力を得ることにある。スプレーノズル14は、好ましくは、タンクに含まれているのと同じ冷却流体、さらに好ましくは空気と混合されたものをスプレーする。
ローラー対10および10’の既に言及された動力化は、専用ノズル14がその全長にわたって該フットを、およびしたがって、アイドルローラー12に接するフット部分もまた冷却することを可能にする、レールの長手方向の変わりの動作を決定する。
それぞれのローラー台15および16を備える2つの台車3および4を有する、本発明の装置の好ましい実施態様と関連する作業周期を以下に示す:
1)第1の台車3は、はじめ回転軸X(図2の位置b)に沿ってあり、および第1のレール9を、たとえば、長さ150m以内のものであり、かつ、8〜10m/秒で圧延されたものを受け取る。ローラー台15においてレール9を保持する場合、保持ローラー10上の熱負荷を均一にするように、および、レールのウェブ上にコールドスポットを作らないように、レールをすでに保持していないが、レールを連続的に前後に移動する;
2)圧延レール9を受け取った後に、ローラー台15が反時計回りに90°で回転する間に、第1の台車3はパスラインまたは圧延ライン(図2の位置b)から右(位置c)に移動することによって、レールの対称軸をヘッドが下方向へ面しながら、垂直方向に向かわせる;同時に、第2の台車4は、その側位(位置a)から、圧延ラインに沿った位置(位置b)へ移動する;
3)台車3上のレール9の空冷は、720°Cより高い、好ましくは800〜850℃の範囲に温度が達するまで、たとえば、40〜90秒の範囲、好ましくは80秒に相当する全時間にわたって継続する;同時に、保持ローラー10’上の熱負荷を均一にするように、および、該レールのウェブ上にコールドスポットが生じないように、第2の台車4(位置b)は第2のレール9’を受け取り、それをさらに前後に移動する。
4)第2のレール9’を受け取る場合、ローラー台16が反時計回りに90°で回転する間に、第2の台車4はその側位(位置a)へ戻ることにより、レール9’の対称軸をヘッドが下方向へ面しながら垂直方向に向かわせる;同時に、第1の台車3は圧延ライン(位置b)に沿って戻るように動き、および、たとえば油圧ジャッキのような前記動作手段(図示せず)によってタンク11は持ち上げられ、持ち上がったタンク11における第1のレール9のヘッドの浸漬によって第2の冷却工程を達成する。有利なことに、レール9の上記の前記長手方向の交互の動作は、冷却中にヘッドの表面に接して形成される傾向がある蒸気フィルムを誘導し、ヘッドが浸漬する場合にブレーキをかけ、それにより、熱の交換は改善する;
5)たとえば、10〜20秒の範囲、好ましくは15秒に相当する秒の、浸漬工程にもたらされる時間の終わりに、次いで、第1の台車3(位置b)のタンク11を、空気均等化工程(たとえば、10〜60秒の範囲、好ましくは15秒に相当する秒の期間を有する)を実施するために低下させる;同時に、第2のレール9’(位置a)の第1の空冷工程は完了し、およびレール9’のヘッドの浸漬による第2の冷却工程を達成するために第2の台車4のタンク11’を上昇させる;
6)次いで、タンク11’(位置a)を下降させ、空気均等化工程を実施する(たとえば、10〜60秒の範囲、好ましくは15秒に相当する秒の時間を有する)。および、第1のレール9のヘッドの浸漬によって、最後の冷却工程のために、タンク11(位置b)を再び上昇させる(たとえば、約250秒の時間を有する);
7)同様に、第2のレール9’のヘッドの浸漬により、最後の冷却工程のために、タンク11’(位置a)を再び上昇させる;
8)第1のレール9の熱処理の最後の工程を完了するとき、タンク11(位置b)を再び下降させ、ローラー台15は、レールの対称軸を水平位置へ戻すために、前のものと反対方向で90°で回転し、動力化ローラー10は熱処理されたレール9を下流に配置する冷却板5上に下ろすことにより送り出し、最後の圧延スタンドから出る場合に処理されるべき第3のレールを受け取る(工程1);
9)第3のレールを受け取るとき、第1の台車3は工程2)および3)に記載した操作を繰り返し、一方で第2の台車4において、第2のレール9’について最後の熱処理工程が完了する場合、タンク11’(位置a)は再び下降し、ローラー台16はレールの対称軸を水平位置へ戻すために、前のものと反対方向に90°回転するが、同じ台車4は圧延ライン(位置b)と配置された位置に戻るように移動し、動力化ローラー10’は第2の熱処理されたレール9’を下流に置かれた冷却板5上に下ろすことにより送り出し、最後の圧延スタンドから出る場合に、処理されるべき第4のレールを受け取る。
該サイクルは上記記載された工程4〜9の繰り返しにより継続する。レール9および9’は、必ず、回転軸Xに沿ってそれぞれの台車上に積まれ、またはおろされる。
変形態様によれば、タンク11および11’を上げ下げする代わりに、ローラー台15および16をそれぞれ下降および上昇させることが可能であり、それらはすでに反時計回りに90°で回転させられている。
ヘッドを硬化するためのレールの熱処理方法は、本発明の目的であり、上記の4つの冷却工程を含み、さらに上記したものと異なる装置を使用することによって実施してもよい。
任意の場合に、本発明に係る方法をインラインで実施する、つまり、レールが熱処理領域に到着した場合、圧延機トレーンの出口で実施する。その結果、約900〜(÷)950℃に相当する圧延残温度が有効に利用される。この態様では、クエンチング熱処理の前にレールを再び熱することを備える、オフライン方法に関して相当な省エネルギー化が得られる。
以下に、0.7〜0.9%の範囲の炭素の割合および0.75〜1.25%の範囲のマンガン含有量を有する鋼に関する本発明に係る方法の好ましい実施態様を示す。
圧延機トレーンからの出口では、レールが時間t=0(図3)で熱処理領域に到達した場合、すべてのレールは少なくとも720℃、好ましくは800〜850℃の範囲の表面温度に達するまで空冷される。この第1の空冷工程は、たとえば、40〜90秒の範囲、好ましくは80秒に相当する時間を有する。この第1の工程では、オーステナイトの冶金学的転移が後の第2の冷却工程で生じないことを保証するための良好な余地(margin)を常に有するために、720°Cより低い温度を避ける。
したがって、オーステナイトからパーライトへのAr3転移温度を超える程度のヘッドの表面温度に達するまで、冷却流体によってただ一つのレールヘッドの第2の冷却工程が備え付けられる。特に、この表面温度の値はAr3温度を超える50〜150℃であり、およびしたがって、オーステナイトからパーライトへの相転移を回避するようになる。この第2の工程は、たとえば、10〜20秒の範囲、好ましくは15秒に相当する時間を有しており、水もしくは別の適当な流体、つまり合成添加剤を含もののタンク中でレールヘッドを浸漬することにより実施してもよく、または水もしくは別の適当な流体、つまり合成添加剤を含むものを噴出することによって実施してもよく、それらはレールヘッド上に向けられ、および冷却ボックス中に備え付けられている専用ノズルからもたらされ、およびレールの全長をカバーするように配置される。
有利なことに、本発明に係る方法は、好ましくは前記レールヘッド表面を始点として測定される深さ25〜22mmを有する、レールヘッドの所定の表面層に対応する温度にまで、レールヘッド表面の温度を均等化するために、たとえば、10〜60秒の範囲で、好ましくは15秒に相当する時間で続く、第3の冷却工程を再び空気で実施することを備え、および、前記流体による冷却を中断することを備える。実際に、中間層の熱は、約720〜840℃の温度にまで、該表面層を調節する。
上記のタンクからレールヘッドを持って来ることにより、またはヘッドに向けられた噴流を生成するノズルを閉じることにより、この第3の工程を実施してもよい。
続いて、500℃未満、好ましくは450℃未満の表面温度に達するまで、同じ冷却流体によって第4の冷却工程を再び備える。前記タンク中のレールヘッドの浸漬、あるいは冷却ボックスの上記の前記ノズルのスプレーのいずれかによって、たとえば約250秒続く、この第4の工程を実施してもよい。
第4の工程の最大の持続時間は180〜350秒の範囲にある。それは、細粒パーライト構造を得て、かつ、同時に悪評高いほどに厳密(rigid)であるが脆いベイナイト構造およびベイナイト−ソルバイト構造の形成を回避するために十分なほど高い冷却速度を生成するような時間である。まさに記載した実施態様の例については、前記冷却速度は、3〜4℃/秒ほど高くない。
4つの冷却工程すべてを含む熱処理サイクルの合計期間は、炭素のパーセンテージ(0.45〜1.2%の範囲内)、およびそこに含まれる合金元素のパーセンテージについて、レールを構成する鋼の組成に依存する。上記開示された熱処理の総時間は、たとえば、240〜520秒の範囲、好ましくは360秒に相当する。
さらに、最初の3つの冷却工程の期間はまた、表面残温度および表面と上記のレールヘッドの表面層の間の温度の均等化条件などの圧延機トレーンの出口からレールが到着する条件に依存する。前記最初の3つの工程の期間はまた、相対的に低温で、および、レールヘッドの表面および中心部の間の温度の良好な均等化条件で、圧延機からレールが出るのと同じ程度に、顕著に縮小できる。
該方法を流体のタンク中での浸漬方法を使用することにより実施する場合、本発明に係る有利な実施態様は次のものを備える:
−熱の歪みを回避するために、専用スプレーノズルにより、レールの底面、またはフットをさらに冷却すること;
−長手方向の軸にそって、レールを前後に交互に移動して、該ヘッドをタンク中に浸漬する場合、前記専用ノズルは蒸気フィルムがヘッド表面に接したままになることを回避し、および、フット全体を均一に冷却することの両方を可能にする。
本発明に係る方法において、相転移が生じない第1の流体冷却を実施するとの事実は、レールヘッド熱処理サイクルの総時間を縮小することを可能にし;さらに、流体による第2の冷却工程を中断し、および、空気による第3の冷却工程(焼き戻し)を実施するとの事実は、冶金学の観点から、外部表面の温度で、レールヘッドの上記表面層の温度を均等化することを可能にする。このように、流体による次の第4の冷却工程については、表面およびすべての前記表面層に対してオーステナイト−パーライト相転移が開始するのとほぼ同じ温度、よって、ほぼ同じ冷却速度が生じるであろう。したがって、前記相転移の終わりに、有利なことに、厚さ約15〜25mm、好ましくは少なくとも20mmである厚さまたは表面層において、微細な均一のパーライト構造が得られる。微細な均一のパーライト構造は、たとえば、−60℃の非常に低い温度でのレールの運用上の使用に対して必要とされる。
図3は、レールヘッドの4つの冷却工程(空気での、流体での、空気での均等化、流体での均等化)の間の表面上および前記表面を始点とする厚さ20mmであるレールヘッドの中間層に相当する部分における、経時的な温度の傾向を示す線図を記載する。該線図は、レールの熱処理用の装置の2つの変形体によってそれぞれ実施してもよい本発明に係る方法に関係がある:
−水、または別の適当な流体、可能性として合成添加剤を含むもののタンク中でのレールヘッドの浸漬を備える変形体;
−および、実施されるべき冷却工程に依存する開放または閉じられている、スプレーノズルによって、添加剤を含む水、または別の適当な流体の噴流の生成を備える変形体。
流体中で浸漬することによる冷却工程では、35〜55℃の範囲の温度の適当なポリマーを添加した水または沸点に近い温度の純水を使用することが可能である。
特に、曲線20は、レールヘッドの表面温度の傾向を示し、一方で曲線21はレールヘッドの厚さ20mmの中間層の温度の傾向を示す。曲線20および21の両方ともが、第1、第2、第3および第4の冷却工程にそれぞれ対応する4つの区分を含む。
図4は、レールヘッドの最後の冷却工程の間の経時的な温度の傾向を対数目盛で示す線図を記載する。該線図において、さらにCCT変形曲線、すなわちベイン曲線、が表わされ、次の相の領域の範囲を定める:オーステナイト、パーライト、ベイナイト。本発明によれば、この最終冷却工程のみにおいて、レールヘッドの冶金学的転移が達成される:実際、曲線20および21は、CCT曲線によって表わされるパーライト領域に入る。
しかしながら、ベイナイト構造および/またはベイナイト−ソルバイト構造の形成を引き起こさずに、格別微細なパーライト粒子を得るために、図4における曲線20および21の高傾斜、つまり、最後の熱処理工程での高冷却速度が好ましい。具体的には、本発明の方法によれば、冷却曲線20および21の傾斜は、ベイナイト領域のすぐ近くを通るが、それとは交差しないようなものでなければならない(図4)。
有利なことに、本発明の最後の熱処理工程の好ましい冷却速度は、2〜7℃/s、好ましくは2〜5℃/sの範囲にある。0.7〜0.9%の範囲の炭素の割合および0.75〜1.25%の範囲のマンガン含有量を有する鋼から製造されるレールの例では、最適な冷却速度は3〜(÷)4℃/sに相当する。
有利なことに、空気中での中間の第3の冷却工程を備えること(図3の均等化)によって、レールヘッドの所定の表面層全体が外部表面とほぼ同じ温度を有することを可能にし、このような態様によって、流体による最後の冷却工程中に処理された全肉厚に沿って、均一なパーライト構造を得ること、およびしたがって、均一な機械的特性を得ることを保証する。
図5および6は、次のものにそれぞれ関連する対数目盛の2つの温度−時間線図を記載する:
−浸漬による単一の冷却工程を備える既知の方法;
−本発明に係る方法の最初の3つの冷却段階。
図5および6では、参照数字20によって示されている曲線は、レールヘッドの表面温度の傾向を表わす;参照数字21によって示されている曲線は、レールヘッドの厚さ20mmの中間層における温度の傾向を表わす。
比較すると、本発明に係る方法で(図6)、表面と前記中間層との間の温度差は、オーステナイト−パーライト転移 (AおよびB点) を引き起こす冷却前に、既知の方法で得られるのより約3倍低いことが注目される。この後者の様相によって、最後の冷却段階は、上記所定の表面層全体にわたって、パーライト構造の均一性、およびしたがって機械的特性の均一性を達成することが可能である。

Claims (16)

  1. 下記工程:
    −レールヘッドの表面温度が少なくとも720℃に達するまでレールを空気中で冷却する第1の冷却工程;
    −レールヘッドの表面温度がAr3温度を超える50から150℃に達するまで冷却流体によって冷却して、オーステナイトからパーライトへの相転移を回避する第2の冷却工程;
    −それによってレールヘッドの表面層の温度にまで表面温度を均等化する、所定の持続時間を有する空気中で冷却する第3の冷却工程であって、前記表面層は表面から15〜25mmの範囲の深さを有する、前記工程;
    −それによってオーステナイトからパーライトへの相転移が生じる、レールヘッドの表面温度が500℃未満に達するまで、冷却流体によって冷却する第4の冷却工程;
    を含む圧延システムから出るレールのインライン熱処理のための方法であって、前記パーライトは、前記表面層内に微細な粒度分布を有する均一な構造を有する、前記方法。
  2. 前記第4の冷却工程における冷却速度は、約2〜(÷)7℃/秒に相当する、請求項1に記載の方法。
  3. 第2および第4の冷却工程が、前記冷却流体を含むタンク中でのレールヘッドの浸漬によって実施される、請求項1または2に記載の方法。
  4. 第3の冷却工程が、レールヘッドを前記タンクから持ち出すことにより実施される、請求項3に記載の方法。
  5. 第4の冷却工程が、レールの全長を覆うように配置せしめた専用ノズルからもたらされる、および、レールヘッド上に向けられる冷却流体噴出によって実施される、請求項1または2に記載の方法。
  6. 第3の冷却工程は、前記ノズルを閉じることにより実施される、請求項5に記載の方法。
  7. レールヘッドが、ヘッド表面から15〜25mmの範囲の深さを有し、微細な粒度分布を有する均一なパーライト構造を表わす、表面層を有する、請求項1に記載の方法によって得られるレール。
  8. 圧延システムから出るレールのインライン熱処理のための装置であって:
    −回転軸に沿って、その回転位置を維持する前記システムから出るレール(9)を受け取るのに適したローラー対(10)を含む長手方向のローラー台(15)であって、前記ローラー台はレールヘッドを下方向に合わせる回転軸(X)と平行である長手方向の軸の周りを回転するのに適している、前記ローラー台;
    −および、レールヘッドを浸し得る冷却流体を含む長手方向のタンク(11)
    を含む、少なくとも1つの可動式台車(3)を順に含む、前記装置。
  9. 互いにおよび回転軸(X)に平行して配置され、熱処理するレール(9および9’)をそれぞれ受け取る前記回転軸に沿って交互に配置するのに適した、2つの可動式台車(3および4)を備え付ける、請求項8に記載の装置。
  10. 回転軸(X)に平行して前記可動式台車(3および4)を平行移動させるのに適したハンドリング手段を備え付ける、請求項9に記載の装置。
  11. 前記タンク(11および11’)は、少なくともレールのものに相当する長手方向の伸長を有し、および、各台車(3および4)の底面に備え付けられる、前記請求項のいずれか1項に記載の装置。
  12. 所定の高さにタンクを上昇または下降させるタンク(11および11’)のための動作手段を備え付ける、請求項11に記載の装置。
  13. ローラー対(10および10’)はウェブ−フット(web−foot)接合部に対応してレール(9および9’)を導くために成形された外形を有する、前記請求項のいずれか1項に記載の装置。
  14. 前記ローラー対(10、10’)は、すべて動力化されていてもよく、または、交互に動力化されていてもよく、および、各動力化ローラー対(10および10’)については、動力化ローラーの軸に垂直であり、かつ、レールのフットに接するのに適した軸を有するアイドルローラー(12)を備える、請求項13に記載の装置。
  15. ローラー台(15および16)に配置され、レールのフットを冷却するのに適した、スプレーノズル(14)を備える、請求項14に記載の装置。
  16. ローラー対(10および10’)の動力化は、スプレーノズル(14)がアイドルローラー(12)に接するフット部をさらに冷却することを可能にするために、レールの交互の長手方向の動作を決定するようなものである、請求項15に記載の装置。
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