JP2011504777A - 回転式ひげそりヘッドを具備する手動かみそり - Google Patents

Abstract

本発明による手動かみそりは、刃を備えるひげそりヘッド（１０）及びひげそりヘッドが固定されたハンドル（２０）を備える手動かみそりであって、そのヘッド（１０）及びハンドル（２０）の間に回転手段（１１、２１）を備え、前記ヘッド（１０）を、ハンドル（２０）に垂直である使用位置から、ハンドル（２０）に平行である収納位置まで移動させることができる。回転手段は、ハンドル（２０）上に配置されたスライドボタン上に配置されたラック（２１）及びヘッド（１０）に連結された歯車（１１）によって構成されていて、歯車（１２）及びラック（２１）は互いに噛み合うようにサイズが決定され、配置される。これにより、容易に収納することができ、そのとき占めるスペースが可能な限り小さくなり、刃に接触せずに刃を回転させることができる。
【選択図】図４ａ

Description

本発明は、請求項１の冒頭部分に記載の手動かみそりに関する。

従来のかみそりでは、ひげそりヘッドがハンドルに対して垂直な位置にあるということが不都合である。また、特に旅行の際には、このかみそりはかなり場所をとる。かみそりが場所をとるという問題点に加えて、一般的に加圧ビンの形状で提供されるひげそり用ジェルまたはムースを持っていく必要がある。

特許文献１〜３から、ヘッドが使用位置からハンドルに平行な収納位置へと位置回転が可能な旅行用かみそりが公知である。装置の全体のサイズは、収納位置において、刃がカバー内に収まり、そのカバーがかみそりのハンドルによりかかるように決定される。刃の回転を手動で行う必要があるのは、その方が危険ではないからである。

特許文献４から、回転式刃を備える旅行用かみそりが公知である。このかみそりは回転手段を備えていて、それによって、刃に触れずに、刃を折り畳むことができる。これらの手段は、シャフト部分を含んで構成されていて、その端部にピボット軸を使用して刃の支持部材が固定されている。シャフトに平行な横棒には、刃の支持部材上に、ピボット軸の近傍に形成された間隙に入り込む駒状部材が備えられている。シャフト及び横棒は、同時に移動して、刃をかみそりのハンドルから外に出すことができる。刃の支持部材が外に出ると、シャフトはその運動を続けるが、横棒は固定される。それに続いて、駒状部材及びピボット軸の相対運動が起こり、刃の支持部材の回転を引き起こす。確実にシャフト及び横棒を同時に運動させ、次にシャフトだけを運動させるようにするために、特許文献４では、２組のガイドを提案している。その一つは直線であり、もう一つはらせん形であり、各々、異なる二つの同心部品に配置されている。これらのシャフト及び横棒上の駒は、この２組のガイドと協働する。この装置は、多数の部品を必要とする。

特許文献５では、ハンドルに対して傾斜した支持部材上に配置された刃が回転して、ひげそりに最適な角度位置に配置されるかみそりが開示されている。この発明では、円錐歯車装置が備えられ、それによって、ハンドルの下方に配置された滑車に与えられた回転運動を、刃の支持部材が配置された回転軸に伝えることができる。そのため、滑車は、シャフトの第一の端部に固定されていて、第二の端部は円錐歯車装置の第一の部品を備える。刃の支持部材は、それ自体第二のシャフトの第一の端部に装着されていて、第二のシャフトのもう一つの端部は円錐歯車装置の第一の部品を備える。刃を所望の位置で固定するために、締めリングが備えられている。この装置は、多数の部品を必要とするが、刃を水平線に対して４５°傾斜させることができる。

特許文献４及び５のかみそりは、その複雑さのため、使い捨てかみそりには適していない。

アメリカ合衆国特許第４９７７６６９号 アメリカ合衆国特許第５２６９０６２号 アメリカ合衆国特許第４８４１６３５号 アメリカ合衆国特許第５４６５４８８号 アメリカ合衆国特許第４０８３１０３号

本発明は、容易に収納することができ、そのとき占めるスペースが可能な限り小さいかみそりを提供することを課題とする。そのため、刃に直接接触せずに刃を回転させるために、刃の支持部材の回転手段を備える必要がある。これらの回転手段は、容易にかつ経済的に製造することができ、信頼性が高くなければならない。また、本発明の別の課題は、かみそりとひげそり用ジェル及びムースを内蔵するスプレーを組み合わせることにある。

この課題は、本発明によると、回転手段をハンドルに配置されたスライドボタン上に設置されたラック及びヘッドに連結された歯車によって構成し、歯車とラックが互いに噛み合うようにサイズ決定し、配置することによって達成される。この装置は、容易にかつ経済的に製造することができ、多数の組立て段階は必要ではない。

サイズを小さくするためには、回転手段及び／またはハンドルの回転手段が配置されている部分のサイズは、収納位置にあるとき、ハンドルの主軸に沿ったヘッドの突起部がハンドルの最も広い部分の断面によって決定される面積の内部に収まるように決定されることが好ましい。このようにして、ヘッドが収納位置にあるとき、ヘッド及びヘッドを備えるハンドルの部分を被覆することができるカバーをかみそりに備えることができる。

本発明の好ましい一実施態様では、かみそりのハンドルには、内部に加圧ビンを収容することができる繰り抜き部、加圧ビンのバルブ上に配置することができる散布器及びハンドル内に配置された加圧ビンのバルブを作動させるための押しボタンが備えられている。このようにして、かみそりとひげそり用ジェルまたはムースを組み合わせて一体とする。その占めるスペースは、かなり小さくなる。

収納時にジェルまたはムースの出口孔が汚れるのを防止するためには、ヘッドが収納位置にあるとき、少なくとも回転手段の一部分、好ましくはスライドボタンが散布器の孔を塞ぐことが好ましい。また、散布器及び加圧ビンのバルブを動かないようにして、スプレーの予期せぬ作動を防止することができる。

加圧ビンを収納するための繰り抜き部には、その繰り抜き部を閉じるためのキャップが備えられることが好ましい。これにより、加圧ビンがその繰り抜き部から外に出ることが防止される。また、キャップの代わりに、または、キャップに加えて、ボトルを繰り抜き部にラチェット止めするラチェット機構手段を設けてもよい。

本発明によるかみそりの使用位置での正面図 本発明によるかみそりの収納位置での正面図 本発明によるかみそりの使用位置での側面図 本発明によるかみそりの収納位置での側面図 本発明によるかみそりの使用位置での図１の線Ａ−Ａによる側面断面図 本発明によるかみそりの収納位置での図１の線Ａ−Ａによる側面断面図 本発明によるかみそりの収納位置での図１の線Ａ−Ａによる側面断面図であり、散布器を備える部分の拡大図 本発明によるかみそりの使用位置での図２の線Ｂ−Ｂによる一部断面図 本発明によるかみそりの収納位置での図２の線Ｂ−Ｂによる一部断面図 収納位置でのカバーを備えるかみそりの側面図 本発明によるかみそりを各部品に分解した状態を示す説明図

以下、図面に示した実施態様を基に、本発明を詳細に説明する。

本発明によるかみそり１は、主に、刃を備えるヘッド１０及びハンドル２０によって構成されていて、ヘッド１０はハンドル２０上に回転式に装着されている。

回転手段は、ヘッド１０及びハンドル２０の間に差し込まれている。これらの回転手段は、ヘッド１０を、ハンドル２０に垂直である使用位置から、ハンドル２０に平行である収納位置まで移動させるように働く。

これらの回転手段は、例えば、ハンドル２０に沿って滑動することができるスライドボタン２２に連結されたラック２１及びヘッド１０の中心に配置されたピボット軸の端部に配置された歯車１１によって構成されている。ピボット軸は、ハンドル２０の上部に形成された、同じサイズの孔２３内で回転するように収容されている。このピボット軸を定位置に固定するためにラチェット機構手段が備えられている。これらのラチェット機構手段は、例えば、孔２３内に形成された溝及びピボット軸１３上に形成された対応するリブ、または、反対に孔２３内に形成されたリブ及びピボット軸１３上に形成された対応する溝によって構成されている。ラック２１及び歯車１２は、互いに噛み合うようにサイズが決定される。

かみそりが収納されているときカバー４０によって刃を保護できるようにするためには、ヘッド１０が収納位置にあるとき、ヘッド１０の下方に位置するハンドル２０の部分が、刃を備えるヘッドの突起部、回転手段及びヘッドを支持するハンドルの部分より大きいことが好ましい。そのようにして、収納位置にあるヘッドを備えるかみそりの上部をカバー内に侵入させ、このカバーを収納位置にあるヘッドの下方に位置するハンドルの部分によりかからせるか、または、ラチェット機構で固定することができる。

ひげそりのヘッドは、主に、歯車１１を備えるピボット軸１２が真ん中に固定される基部１０及び刃の支持部材として働く二つの部品１３、１４によって構成されている。

本発明の好ましい一実施態様では、ハンドル２０には繰り抜き部が備えられ、その内部に加圧ビン５０を導入することができる。そのため、ハンドルは、加圧ビン５０の出口バルブ５１上に配置されるためのニップル２５を備える散布器２４を備えている。そのニップルは、出口通路によって延びていて、出口通路の終点には出口孔２７がある。加圧ビン５０のバルブ５１を作動させるために、散布器２４の上部が押しボタン２８を形成するように設計されている。

この実施態様では、ハンドル２０の内部に例えばひげそり用ジェルを内蔵する加圧ビン５０を導入することができる。押しボタン２８を押すと、出口孔２７からジェルが出てくる。その押しボタン２８を間違って作動させることを回避するために、押しボタンは、収納位置にあるとき少なくとも部分的にひげそりヘッド１０によって隠されていることが好ましい。

また、刃が収納位置にあるとき、スライドボタン２２が孔２７を隠すことが好ましい。ここで示した実施例では、ひげそりヘッド１０の収納位置は、スライドボタン２２の下方の位置に一致する。さらに、ひげそりヘッド１０が収納位置にあるとき押しボタンを動かなくする手段を備えることができる。

ハンドル２０にキャップ２９を備え付けて、ハンドル２０の内部に加圧容器を閉じ込めることが好ましい。このようにして、容器がその収容のために形成された繰り抜き部内の定位置に配置されることが確実になる。また、加えて、または、補足として、ハンドル内の繰り抜き部内に加圧ビンをラチェット機構で固定するためのラチェット機構手段を備えることも可能である。

１ ひげそり
１０ ひげそりヘッド
１１ 歯車
１２ ピボット軸
１３ 刃用支持部材
１４ 刃用支持部材
２０ ハンドル
２１ ラック
２２ スライドボタン
２３ ピボット軸収納孔
２４ 散布器
２５ バルブ用ニップル
２６ 通路
２７ 散布器の出口孔
２８ 押しボタン
２９ キャップ
４０ カバー
５０ 加圧ビン
５１ 出口バルブ

Claims (8)

1. 刃を備えるひげそりヘッド（１０）及びひげそりヘッド（１０）が固定されたハンドル（２０）を備える手動かみそり（１）であって、
   そのヘッド（１０）及びハンドル（２０）の間に回転手段（１１、１２、２１）を備え、ヘッド（１０）を、ハンドル（２０）に垂直である使用位置から、ハンドル（２０）に平行である収納位置まで移動させることができる手動かみそり（１）において、
   その回転手段が、ハンドル（２０）に沿って滑動可能なスライドボタン（２２）上に配置されたラック（２１）及びヘッド（１０）に連結された歯車（１１）によって構成され、ラック（２１）及び歯車（１２）は互いに噛み合うようにサイズが決定される
   ことを特徴とする手動かみそり（１）。
2. 回転手段（１１、１２、２１）及び／またはその回転手段が配置されたハンドル（２０）の部位が、収納位置にあるときは、ハンドル（２０）の主軸に沿ったヘッド（１０）の突起部が、ハンドル（２０）の最も広い断面によって特定される部位の内部に収まるように構成される
   請求項１に記載の手動かみそり（１）。
3. ヘッド（１０）が収納位置にあるとき、ヘッド（１０）とヘッドを支持するハンドルの部分を被覆可能なカバーを備える
   請求項１または２に記載の手動かみそり（１）。
4. ハンドル（２０）が、繰り抜き部を備え、その内部に加圧ビンを収容し、また、加圧ビンのバルブ（５１）の上に配置される散布器（２４）及びハンドルの内部に配置される加圧ビンのバルブ（５１）を作動させるための押しボタン（２８）を備える
   請求項１ないし３のいずれかに記載の手動かみそり（１）。
5. ヘッド（１０）が収納位置にあるとき、回転手段（１１、１２、２１）の少なくとも一部分、好ましくは、スライドボタン（２２）が散布器（２４）の孔（２７）を被覆する
   請求項４に記載の手動かみそり（１）。
6. ヘッド（１０）が収納位置にあるとき、散布器（２４）及び／または加圧ビン（５０）のバルブ（５１）を動かなくする手段を備える
   請求項４または５に記載の手動かみそり（１）。
7. 加圧ビンを収容するための繰り抜き部が、その繰り抜き部を閉鎖可能なキャップを備える
   請求項４ないし６のいずれかに記載の手動かみそり（１）。
8. 繰り抜き部内に、加圧ビンを止めるラチェット機構手段を備える
   請求項４ないし７のいずれかに記載の手動かみそり（１）。

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