JP2004331062A - 円筒形貯蔵具および貯蔵具を備えるライニング要素 - Google Patents

Abstract

【課題】特に自動車用の貯蔵具（２）を提供すること。
【解決手段】実質的に垂直な軸（２０）に沿って延びる実質的に円形の断面の円筒形シェルによって区切られた空洞（１４）を有する容器（１２）であって、前記シェルが、前記空洞にアクセスするための径方向の開口（１６）を有する容器と、前記軸に実質的に沿って延びる、円筒の一部分の形状を有する隠蔽壁（１０）と、前記径方向の開口が前記隠蔽壁によって隠される閉位置と前記径方向の開口が前記隠蔽壁から実質的に離れている開位置との間で、前記隠蔽壁（１０）と前記容器（１２）を前記軸の周りで回転によって互いに移動するための連節手段（１８）とを備える器具。
【選択図】図１

Description

本発明は、特に自動車用の貯蔵具に関する。

このタイプの器具は、開口を介して出し入れできる様々な物体を受け入れる空洞を有する容器を備えている。これらの器具は、特にダッシュボードまたはドア・ライニング内に配置され、小物入れまたはグローブ・コンパートメントとして知られている。

現在、容器がハウジングの内側に隠される閉位置と、容器がハウジングの外にあり、したがって開口を介して容器の内容物を利用することを可能にする開位置との間で容器が移動可能な器具が知られている。閉位置から開位置への移行は、乗員室の内部に向かう移動によって（一般に傾斜によって）行われ、その結果、開位置では、容器が乗員室内に突出する。その結果、このタイプの器具は、容器の容積を減らさない限り、車両の乗員にとって不都合を引き起こすおそれがある。

ＥＰ−Ａ−０ ７２１ ８５７は、この欠点を克服する器具について述べている。この器具は、カバーが開口を閉じる活動位置と、物体を利用することを可能にする隠蔽位置との間で、実質的に水平な軸の周りで容器に対して回転するカバーを備える。
ＥＰ−Ａ−０ ７２１ ８５７

しかし、この器具が活動位置から隠蔽位置に、またその逆に変化したとき、物体は、容器からカバーに、またその逆に移動する。したがって、物体は混ぜ合わされるおそれがあり、それにより、実際には、そのような貯蔵具を使用する範囲が制限される。

本発明によれば、既述の従来技術の器具を参照しながら上記で論じた欠点を克服するために、本器具は、
実質的に垂直な軸に沿って延びる実質的に円形の断面の円筒形シェルによって区切られた空洞を有する容器であって、前記シェルが、前記空洞にアクセスするための径方向の開口を有する容器と、
前記軸に実質的に沿って延びる、円筒の一部分の形状を有する隠蔽壁と、
前記径方向の開口が前記隠蔽壁によって隠される閉位置と前記径方向の開口が前記隠蔽壁から実質的に離れている開位置との間で、前記隠蔽壁と前記容器を前記軸の周りで回転によって移動させるための連節手段とを備える。

したがって、物体が混ぜ合わされる、または損傷するおそれがなく、空洞の容積と、貯蔵具によって必要とされる空間との間の比が、閉位置でも開位置でも高い（約８０％）。

本発明によれば、特に開位置で、容器内の物体の保持を改善するために、本器具は、
前記容器が、下端と上端の間で前記軸に沿って延び、
前記径方向の開口が前記下端から離隔され、その結果、前記容器が、前記下端の付近に前記径方向の開口より下に延びる外縁を有する。

また、本発明は、貯蔵具を備えるライニング要素に関する。本発明によれば、ライニングは以下の特徴を有する。すなわち、
前記ライニング要素が、前記隠蔽壁を組み込む、また、車両の構造に固定されることが意図された支持物を備え、
前記隠蔽壁が、前記容器が配置されるハウジングを形成し、
前記容器が、前記連節手段によって前記支持物上で、前記軸の周りで回転するように取り付けられる。

したがって、貯蔵具をライニング要素内に組み込むことは非常に容易であり、ライニング要素に貯蔵具を装備するために適度な追加コストを生じるにすぎない。

本発明は、添付の図面を参照しながら提供される以下の説明からより明らかになるであろう。

図１から図３は、特に車両のドアに固定されるパネルを備え、開放型の貯蔵コンパートメント６用の、また本発明による隠蔽可能な貯蔵具２用の支持物を形成する内部ドア・ライニング要素１を示す。

前記貯蔵具２は、容器１２、および容器１２とドア・パネル４の間を接続するための手段１８を備える。

容器１２は、下端１２ａと上端１２ｂの間で実質的に垂直な軸２０に沿って延びる。容器１２は、円形の断面を有する実質的に円筒形であり、管状壁２６によって互いに接続された中実円板の形態の底部壁２２と上部壁２４によって区切られた空洞１４を備える。すなわち、空洞１４は円筒形シェルによって区切られている。

前記管状壁２６は、ほぼ１８０度の、また、上部壁２４から始まって容器１２の高さの約５分の４に沿って延びる径方向の開口１６を有する。開口１６は空洞にアクセスするためのものである。この空洞１４内に入れられた物体を保持するための外縁２８が下端１２ａの周縁の範囲で径方向開口１６の下に設けられている。ここでは、空洞１４の内容物として、ボトル３０が鎖線で示されている。

接続手段１８はピン３２ａ、３２ｂを備え、ピン３２ａ、３２ｂは、底部壁２２と上部壁２４にそれぞれ連結され、ドア・パネル４内に設けられた相補的な穴３４ａ、３４ｂ内に挿入される。接続手段１８は、ドア・パネル４内に設けられた中空ハウジング８の内側で容器１２を保持する。ハウジング８は、容器１２の形状と相補的な形状を有し、軸２０に沿って延びる円形断面の半円筒形の隠蔽壁１０によって区切られている。

前記接続手段１８は、径方向の開口１６が隠蔽壁１０から離れている開位置と、径方向の開口が隠蔽壁１０に面して配置される閉位置との間で、軸２０の周りに回転する容器１２を案内する。

ハンドル３６は、容器を一方の位置から他方の位置に向かって移動させるために容器を把持するのを容易にする。

図４から図６は、容器１１２がドア・パネル１０４に（たとえば、スナップリベット１３８によって）固定され、半円筒形隠蔽壁１１０が、連節手段１１８によってドア・パネル１０４に対して軸１２０の周りで回転可能となるように取り付けられている点で、実質的に図１から図３に示されているライニング要素と異なるライニング要素１０１を示す。

図１から図３の要素に対応する要素は、１００を加算された参照数字を有する。

開位置で本発明による貯蔵具を備えるライニング要素を示す図である。 中央断面で図１の貯蔵具を示す図である。 中央断面で閉位置にある貯蔵具を示す図である。 開位置にある本発明による第２の貯蔵具を示す図である。 閉位置で第２の貯蔵具を示す図である。 図５の線分ＶＩ ＶＩで取った断面図である。

符号の説明

１ ライニング要素、２ 貯蔵具、４ ドア・パネル、６ 貯蔵コンパートメント、 ８ ハウジング、１０ 隠蔽壁、１２ 容器、１４ 空洞、１６ 径方向の開口、１８ 接続手段、２８ 外縁、３６ ハンドル

Claims (3)

1. 特に自動車用の貯蔵具（２）であって、
   実質的に垂直な軸（２０）に沿って延びる実質的に円形の断面の円筒形シェルによって区切られた空洞（１４）を有する容器（１２）であって、前記シェルが、前記空洞にアクセスするための径方向の開口（１６）を有する容器と、
   前記軸に実質的に沿って延びる、円筒の一部分の形状を有する隠蔽壁（１０）と、
   前記径方向の開口が前記隠蔽壁によって隠される閉位置と前記径方向の開口が前記隠蔽壁から実質的に離れている開位置との間で、前記隠蔽壁（１０）と前記容器（１２）を前記軸の周りで回転によって移動させるための連節手段（１８）とを備える器具。
2. 前記容器（１２）が、下端（１２ａ）と上端（１２ｂ）の間で、前記軸に沿って延び、
   前記径方向の開口（１６）が前記下端から離隔され、その結果、前記容器が、前記下端の付近に、前記径方向の開口より下に延びる外縁（２８）を有することを特徴とする請求項１に記載の器具。
3. 請求項１または請求項２に記載の器具（２）を備える自動車用ライニング要素（１）であって、
   前記ライニング要素が、前記隠蔽壁（１０）を組み込む、また、車両の構造に固定されることが意図された支持物（４）を備え、
   前記隠蔽壁が、前記容器（１２）が配置されるハウジング（８）を形成し、
   前記容器（１２）が、前記連節手段（１８）によって前記支持物（４）上で、前記軸の周りで回転するように取り付けられることを特徴とするライニング要素。

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