JP4417097B2 - エアゾール噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エアゾール容器に入れられた殺虫剤、農薬、等のエアゾール内容物(即ち、エアゾール液)を噴射するエアゾール噴射装置に関する。
従来から、殺虫剤、農薬、等を噴射(換言すれば、噴霧)するためにエアゾール噴射装置が用いられている。従来のエアゾール噴射装置の一例(トリガー型のエアゾール噴射装置1)を図16に示す(例えば、特許文献1参照)。
図16に示されるように、エアゾール噴射装置1は、エアゾール容器2内に高圧充填されたエアゾール内容物(不図示)を噴射するために、エアゾール容器2内のバルブ(不図示)を開閉自在なバルブステム4と連通する流路3を有するノズル5と、バルブステム4およびノズル5等を包囲するエアゾールキャップ6と、ノズル5に係合されるとともにノズル5の径方向に沿って延びるトリガー部(レバー)7と、を有している。
トリガー部7は、互いに回動可能に連結された本体(第1レバー)8と、トリガー部材(第2レバー)9とを有している。本体8は全体がキャップ6内に径方向に延びるように配置され、その一端の連結端部10がキャップ6の内面に回動自在に取付けられている。この本体8の中間部には貫通孔11が設けられており、この貫通孔11内にノズル5が配置されている。そして、貫通孔11の周囲に配置された押圧部材12がノズル5に係止されている。
トリガー部材9は、その一端の連結端部13がキャップ6内に配置されている。このトリガー部材9の連結端部13は、本体8の連結端部10とは反対側に回動自在に取付けられている。このトリガー部材9の本体部分14は、僅かに上側に凹となるように湾曲しており、その大部分がキャップ6の輪郭形状外に配置されている。
トリガー部材9の本体部分14には、ノズル5よりも僅かに大きな貫通孔15が設けられており、トリガー部材9を本体8上に横たわるように回転させたときに、トリガー部材9がキャップ6内に収納されるとともに、ノズル5が貫通孔15内に収容されるようになっている。
エアゾール容器2の底部側で、トリガー部7とエアゾール容器2との間には、キャップ6に回動自在に連結されたグリップ16が設けられている。グリップ16は、キャップ6側またはエアゾール容器2に沿うように、支軸17を中心として回動可能になっている。このグリップ16は、開いたときにキャップ6の軸方向に対して交差する方向に延びている。そして、グリップ16を手で把持したときに、人差し指をトリガー部材9に引っ掛けることができるようになっている。
グリップ16の回動軸線はノズル5の軸線に対して交差する方向に沿っているとともに、キャップ6およびグリップ16のうち、グリップ16の支持端側に、キャップ6およびグリップ16の相対角度を規制するストッパ18が設けられている。これによって、グリップ16を開いたときに操作しやすい位置に配置されるようになっている。
エアゾール噴射装置1は、保管時等といった不使用時に、キャップ6側に回転されたトリガー部材9をスリット(不図示)内に収納する。このとき、トリガー部材9は本体8上に横たわる状態となる。一方、グリップ16は、エアゾール容器2側に回転させてエアゾール容器2に沿って倒しておく。
エアゾール噴射装置1を使用する場合には、トリガー部材9を回転させてキャップ6の外側に延ばすとともに、グリップ16を回転させてエアゾール容器2に対して略直角に立てる。そして、グリップ16を手でつかんでトリガー部材9を引くことによって、エアゾール容器2内のエアゾール内容物がノズル5の噴射オリフィスから噴射される。
特開2001−315872号公報(第4−5頁、図1)
上記エアゾール噴射装置1では、梱包時、陳列時、保管時、等といった不使用時に、グリップ16をエアゾール容器2に沿って倒しておくように構成されているが、グリップ16がエアゾールキャップ6およびエアゾール容器2の外周面からそれらの径方向に大きく突出したままとなる。そのため、そのようなグリップを有さない例えば周知の押ボタン型エアゾール噴射装置やトリガー型エアゾール噴射装置と比較して、複数のエアゾール噴射装置1を梱包する際や店頭で陳列する際などに、突出しているグリップ16が邪魔になってエアゾール噴射装置1を整然とさせる作業が煩雑となるばかりでなく、グリップ16の突出量が大きい分、エアゾール噴射装置1を配置するためのスペースが制限され、梱包できる数や店頭で陳列できる数が制限されてしまう。同様に使用者には不使用時エアゾール噴射装置1を保管するために前記周知の押ボタン型エアゾール噴射装置やトリガー型エアゾール噴射装置(即ち、グリップを有さないもの)よりも大きな配置スペースを確保することが要求される。よって、エアゾール噴射装置の特に不使用時にグリップがエアゾールキャップおよびエアゾール容器の外周面から極力突出しないことが望まれる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、不使用時にグリップがエアゾールキャップおよびエアゾール容器の外周面から突出しないように構成されたトリガー型のエアゾール噴射装置を提供することにある。
(1)前述した目的を達成するため、本発明に係るエアゾール噴射装置は、
エアゾール容器と、当該エアゾール容器の上端部に突き出して設けられ且つ前記エアゾール容器内のエアゾール内容物を押下されることにより噴出するバルブステムと、当該バルブステムを押下するために前記エアゾール容器の上端部に取付けられたエアゾールキャップと、を具備し、
前記エアゾールキャップが、前記バルブステムが挿嵌されるステム嵌合孔および該ステム嵌合孔と連通する噴口部を有するアクチュエータと、当該アクチュエータに設けられた当該アクチュエータを操作するためのトリガー部と、前記エアゾール容器の上端部と嵌合し且つ前記アクチュエータのトリガー部を揺動自在に支持するカバー部と、前記噴口部に取付けられ且つ、前記トリガー部が揺動操作されて前記アクチュエータにより前記バルブステムが押下された際に前記バルブステムから噴出される前記エアゾール内容物を外部に噴射する噴射オリフィスと、を備え、
使用時に前記トリガー部と並ぶように配置されるグリップを更に具備しているエアゾール噴射装置であって、
前記エアゾール容器に一方の端部を回動自在に取り付けられる一対の腕部と、当該腕部の他方の端部どうしを連結する板状部材と、を更に備え、前記グリップが前記板状部材に備えられ、前記腕部及び前記板状部材は前記回動時に前記トリガー部との衝突を回避するように構成され、
前記グリップが、不使用時に前記エアゾール容器の軸線に沿って前記バルブステムの突出方向と同方向に配置され、そして使用時に前記軸線に対して交差するように前記エアゾールキャップの外周面から延長され
前記腕部と前記エアゾールキャップとの間に、前記グリップの不使用時位置と使用時位置とを切換え可能な位置切換え機構を有し、
前記エアゾールキャップが前記エアゾール容器の外周面に沿って突出した支持板部を有し、前記腕部が前記支持板部に支持されていることを特徴とする。
上記(1)に記載した構成のエアゾール噴射装置によれば、グリップが、不使用時にエアゾール容器の軸線に沿ってバルブステムの突出方向と同方向に配置され、そして使用時に軸線に対して交差するようにエアゾールキャップの外周面から延長されるので、不使用時に、グリップがエアゾールキャップおよびエアゾール容器の外周面から突出しないように配置されるので、エアゾール噴射装置を梱包する際や店頭で陳列する際に整然とさせることができる。従って、梱包できるエアゾール噴射装置の数や店頭で陳列できるエアゾール噴射装置の数を多くできる。また、エアゾール噴射装置を不使用時保管するために大きな配置スペースを確保することを要求しない。
また、上記(1)に記載した構成のエアゾール噴射装置によれば、グリップの不使用時位置と使用時位置とが位置切換え機構により切換えられるので、不使用時にグリップをエアゾール容器の軸線に沿って確実に配置することができる。
また、上記(1)に記載した構成のエアゾール噴射装置によれば、支持板部をエアゾールキャップのエアゾール容器側に配置すれば、不使用時におけるグリップのエアゾール容器の軸方向への突出量をより小さくできるので、例えばエアゾール噴射装置を梱包する際や店頭で陳列する際に必要とされるスペース、特に高さスペースを小さくすることができる。
(2)また、上記(1)に記載した構成のエアゾール噴射装置は、
前記エアゾールキャップが、外周の一部を切除した切欠部を有し、当該切欠部に前記腕部が支持されていることが好ましい。
上記(2)に記載した構成のエアゾール噴射装置によれば、グリップの腕部が、エアゾールキャップの外周の一部を切除した切欠部に支持されるので、不使用時および使用時のいずれにおいても、グリップをエアゾールキャップおよびエアゾール容器の径方向に突出しないようにすることができる。それにより、例えばエアゾール噴射装置を梱包する際や店頭で陳列する際に必要とされるスペース、特に幅スペースを小さくすることができる。
(3)また、上記(1)又は(2)に記載した構成のエアゾール噴射装置は、
前記トリガー部が、前記エアゾールキャップの外周面から外側に部分的に突出するように配置されることが好ましい。
上記(3)に記載した構成のエアゾール噴射装置によれば、使用時に、グリップを握った際に、トリガー部がエアゾールキャップの外側に突出して配置されているために、そのトリガー部に指を掛け易くなり、トリガー部による噴射操作をより確実に行なうことができる。
(4)また、上記(1)〜(3)のいずれか一つに記載した構成のエアゾール噴射装置は、
前記トリガー部が、その本体に回動自在に組付けられたトリガー部材を備え、当該トリガー部材が、不使用時に、前記エアゾールキャップ内に収容され、使用時に、回動に伴い、前記エアゾールキャップから突出することが好ましい。
上記(4)に記載した構成のエアゾール噴射装置によれば、トリガー部の本体に回動自在に組付けられたトリガー部材が、不使用時に、エアゾールキャップ内に収容されるため、エアゾールキャップから突出しない。よって、例えばエアゾール噴射装置を梱包する際や店頭で陳列する際に必要とされるスペース、特に幅スペースを小さくすることができる。
(5)また、上記(1)〜(4)のいずれか一つに記載した構成のエアゾール噴射装置は、
前記位置切換え機構が、使用時に、前記グリップを前記エアゾールキャップの径方向に移動させた位置において回動可能にすることが好ましい。
上記(5)に記載した構成のエアゾール噴射装置によれば、使用時に、グリップがエアゾールキャップの径方向に移動した位置において回動されるため、エアゾールキャップの中央部で回動するようにした場合と比べて、回動に伴う衝突を避けられる。それにより、不使用時におけるグリップのエアゾール容器の軸方向への突出量を、より小さくできるので、例えばエアゾール噴射装置を梱包する際や店頭で陳列する際に必要とされるスペース、特に高さスペースを小さくすることができる。
(6)また、上記(1)〜(5)のいずれか一つに記載した構成のエアゾール噴射装置は、
前記位置切換え機構が、不使用時に、前記グリップを前記バルブステムの突出方向と反対方向に移動可能にすることが好ましい。
上記(6)に記載した構成のエアゾール噴射装置によれば、不使用時におけるグリップのエアゾール容器の軸方向への突出量をより小さくできるので、例えばエアゾール噴射装置を梱包する際や店頭で陳列する際に必要とされるスペース、特に高さスペースを小さくすることができる。
(7)また、上記(1)〜(6)のいずれか一つに記載した構成のエアゾール噴射装置は、
前記グリップが、前記エアゾールキャップの天面に出没自在なように前記エアゾールキャップに設けられていることが好ましい。
上記(7)に記載した構成のエアゾール噴射装置によれば、グリップを不使用時にエアゾールキャップの天面から突出しないようにすることができるので、エアゾール噴射装置を複数積み上げて陳列することができ、例えばエアゾール噴射装置を梱包する際や店頭で陳列する際に必要とされるスペース、特に高さスペースを小さくすることができる。
(8)また、上記(1)〜(7)のいずれか一つに記載した構成のエアゾール噴射装置は、
前記グリップが、伸縮自在に構成され、不使用時に、前記エアゾールキャップの天面と面一または当該天面よりも凹んでいる位置まで押下げて配置されることが好ましい。
上記(8)に記載した構成のエアゾール噴射装置によれば、グリップは、不使用時に、エアゾールキャップの天面と面一または当該天面よりも凹んでいる位置まで押下げて配置され、使用時に、伸長して用いられる。よって、エアゾール噴射装置を複数積み上げて陳列することができ、例えばエアゾール噴射装置を梱包する際や店頭で陳列する際に必要とされるスペースを小さくすることができる。
(9)また上記(1)〜(8)のいずれか一つに記載した構成のエアゾール噴射装置は、
前記グリップが手提げ手段を有することが好ましい。
上記(9)に記載した構成のエアゾール噴射装置によれば、移動する際に、手提げ手段を用いて手で持つことができるとともに、保管する際に、手提げ手段を用いてぶら下げて置くことができる。
(10)また、前述した目的を達成するため、本発明に係るエアゾール噴射装置は、
エアゾール容器と、当該エアゾール容器の上端部に突き出して設けられ且つ前記エアゾール容器内のエアゾール内容物を押下されることにより噴出するバルブステムと、当該バルブステムを押下するために前記エアゾール容器の上端部に取付けられたエアゾールキャップと、を具備し、
前記エアゾールキャップが、前記バルブステムが挿嵌されるステム嵌合孔および該ステム嵌合孔と連通する噴口部を有するアクチュエータと、当該アクチュエータに設けられた当該アクチュエータを操作するためのトリガー部と、前記エアゾール容器の上端部と嵌合し且つ前記アクチュエータのトリガー部を揺動自在に支持するカバー部と、前記噴口部に取付けられ且つ、前記トリガー部が揺動操作されて前記アクチュエータにより前記バルブステムが押下された際に前記バルブステムから噴出される前記エアゾール内容物を外部に噴射する噴射オリフィスと、を備え、
使用時に前記トリガー部と並ぶように配置されるグリップを更に具備しているエアゾール噴射装置であって、
前記グリップが、前記エアゾールキャップの両側部に支持される一対の腕部を有し、
当該腕部と前記エアゾールキャップとの間に、前記グリップの不使用時位置と使用時位置とを切換え可能な位置切換え機構が設けられ、
前記腕部が、不使用時に前記エアゾールキャップの外周部に巻回収容され、そして使用時に前記エアゾール容器の軸線に対して交差するように前記エアゾールキャップの径方向に突出可能であることを特徴とする。
上記(10)に記載した構成のエアゾール噴射装置によれば、グリップが、エアゾールキャップの両側部に支持される一対の腕部を有し、当該腕部とエアゾールキャップとの間にグリップの不使用時位置と使用時位置とを切換え可能な位置切換え機構が設けられ、腕部が、不使用時にエアゾールキャップの外周部に巻回収容され、そして使用時にエアゾール容器の軸線に対して交差するようにエアゾールキャップの径方向に突出可能であるので、不使用時にグリップがエアゾールキャップおよびエアゾール容器の外周面から突出しないように配置できるので、エアゾール噴射装置を梱包する際や店頭で陳列する際に、整然とさせることができる。従って、梱包できるエアゾール噴射装置の数や店頭で陳列できるエアゾール噴射装置の数を多くできる。また、エアゾール噴射装置を不使用時保管するために大きな配置スペースを確保することを要求しない。また、グリップは、使用時に引き出すことができる。
本発明によれば、グリップを備えたトリガー型のエアゾール噴射装置の梱包時、陳列時、保管時、等といった不使用時にエアゾールキャップおよびエアゾール容器の外周面からグリップを極力突出しないようにすることができ、不使用時の配置に必要なスペースの省スペース化を図ることができる。その上、本発明によれば、エアゾール噴射装置が不使用時に銃のように見えないようにすることができるので、幼児の誤使用を防止することができる。
以下、本発明に係る複数の好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係るエアゾール噴射装置の第1実施形態を示す要部断面図、図2は図1に示すエアゾール噴射装置の外観斜視図、図3は本発明に係るエアゾール噴射装置の第2実施形態を示す外観斜視図、図4は本発明に係るエアゾール噴射装置の第3実施形態を示す要部断面図、図5は図4に示すエアゾール噴射装置の外観斜視図、そして図6は本発明に係るエアゾール噴射装置の第4実施形態を示す要部断面図である。
また、図7は本発明に係るエアゾール噴射装置の第5実施形態を示す要部断面図、図8は図7に示すエアゾール噴射装置の使用時の断面図、図9は図8に示すエアゾール噴射装置の外観斜視図、図10は本発明に係るエアゾール噴射装置の第6実施形態を示す要部断面図、図11は本発明に係るエアゾール噴射装置の第7実施形態を示す要部断面図、そして図12は本発明に係るエアゾール噴射装置の第8実施形態を示す要部断面図である。
また、図13は本発明に係るエアゾール噴射装置の第9実施形態を示す各部品の外観斜視図、図14は図13に示したエアゾール噴射装置の不使用時の要部断面図、そして図15は図13に示したエアゾール噴射装置の使用時の要部断面図である。
(第1実施形態)
図1に示すように、本発明の第1実施形態であるエアゾール噴射装置20は、エアゾール容器21と、当該エアゾール容器21の上端部に突き出して設けられ且つエアゾール容器21内のエアゾール内容物(不図示)を押下されることにより噴出するバルブステム22と、当該バルブステム22を押下するためにエアゾール容器21の上端部に取付けられたエアゾールキャップ23と、を具備している。
バルブステム22は、エアゾール容器21の上端部にアクチュエータ26側に突出するように形成されたバルブボス(不図示)により包囲され且つ、当該バルブボス中央の孔内を上下に摺動するように設けられている。
エアゾールキャップ23は、合成樹脂製であって、バルブステム22が挿嵌されるステム嵌合孔24および該ステム嵌合孔24と連通する噴口部25を有するアクチュエータ26と、当該アクチュエータ26に設けられた当該アクチュエータ26を操作するためのトリガー部28と、エアゾール容器21の上端部と嵌合し且つアクチュエータ26のトリガー部28を揺動自在に支持するカバー部27と、噴口部25に取付けられ且つ、トリガー部28が揺動操作されてアクチュエータ26によりバルブステム22が押下された際にバルブステム22から噴出されるエアゾール内容物(不図示)を外部に噴射する噴射オリフィス29と、を備えている。
尚、図1に示されるように、エアゾールキャップ23のアクチュエータ26には、カバー部27に揺動自在に支持される別体のトリガー部28が組付けられているが、トリガー部28はアクチュエータ26に一体成形されたものであってもよい。
トリガー部28には、噴射オリフィス29を挿通させる孔部34が中央部に形成されており、基端部に形成された揺動基部35がカバー部27に揺動自在に取付けられている。トリガー部28は、その先端部がカバー部27の側部に形成された開口部36を通じてエアゾールキャップ23の外部へ突出している。このトリガー部28が図1中の右方向に引かれることによって揺動基部35を中心に回動し、これによりアクチュエータ26がエアゾール容器21に向けて押圧されることになる。
そして、エアゾール噴射装置20は、使用時にトリガー部28と並ぶように配置される合成樹脂製のグリップ30を更に具備しており、グリップ30は、不使用時にエアゾール容器21の軸線に沿ってバルブステム22のエアゾール容器21からの突出方向と同方向に配置され、そして使用時に当該軸線に対して直交するようにエアゾールキャップ23の外周面から延長される。
また、図2に示されるように、エアゾール噴射装置20は、グリップ30がエアゾールキャップ23の両側部に支持される一対の腕部31,31を有し、当該腕部31,31とエアゾールキャップ23との間に、グリップ30の不使用時位置と使用時位置とを切換え可能な位置切換え機構32を有する。
グリップ30は、円柱形状の把持部37と、この把持部37の基端部からエアゾールキャップ23の外周方向へそれぞれ延長された板状の肩部38と、肩部38の先端部からエアゾール容器21の軸方向に沿って延長された一対の板状の腕部31,31と、を備えている。腕部31は、エアゾールキャップ23の両側部に突出形成された枢軸39に回動自在に支持されている。
図2に示すように、位置切換え機構32は、腕部31とエアゾールキャップ23との間に配置されている。位置切換え機構32は、腕部31のカバー部27側の裏面に形成された突起40と、カバー部27の外周面上にエアゾール容器21の軸方向に向けて形成された不使用時位置決め用の第1係合溝41と、カバー部27の外周面上にエアゾール容器21の軸方向に対し直交する方向に向けて形成された使用時位置決め用の第2係合溝42と、を備えている。
位置切換え機構32は、不使用時に、腕部31の突起40が、第1係合溝41に係合されることにより、グリップ30の把持部37をエアゾール容器21の軸線上の不使用時位置Aに配置させる。これとは異なり、使用時に、グリップ30の回動に伴って腕部31の突起40が、第2係合溝42に係合されることにより、グリップ30の把持部37を軸線に対し略直交する使用時位置Bに配置させてエアゾール容器21から突出配置させる。不使用時位置Aから使用時位置Bに切換えられたグリップ30は、その把持部37が、図1に示されるような断面視でトリガー部28に対向して配置される。使用者は、把持部37を手で握って、指でトリガー部28を操作することができる。
以上、説明したように、エアゾール噴射装置20によれば、グリップ30が、不使用時に、エアゾール容器21の軸線上に配置され、使用時に、エアゾール容器21の軸線に対し略直交するようにエアゾールキャップ23から突出する。また、グリップ30が、エアゾールキャップ23の両側部に支持される一対の腕部31,31を有し、腕部31とエアゾールキャップ23との間に、不使用時位置と使用時位置とを切換え可能な位置切換え機構32を有する。従って、グリップ30が、不使用時にエアゾールキャップ23およびエアゾール容器21の外周面から突出しないように配置されるので、エアゾール噴射装置20を梱包する際や店頭で陳列する際、容易に整然とさせることができる。それ故、梱包できるエアゾール噴射装置20の数や店頭で陳列できるエアゾール噴射装置20の数を多くできる。そして、グリップ30の不使用時位置Aと使用時位置Bとが、位置切換え機構32により容易に切換えられるので、不使用時に、グリップ30をエアゾール容器21の軸線に沿って確実に配置することができる。尚、エアゾール容器21の上面巻締部に枢軸39を支持するための支持体を嵌着することにより、エアゾールキャップ23を省略するようにしてもよい。つまり、前記エアゾールキャップ23とは支持体形態をも意味するものである。
(第2実施形態)
次に、本発明に係るエアゾール噴射装置の第2実施形態について図3を参照して説明する。尚、既に説明したエアゾール噴射装置20と重複する構成要素等については、図中に同一符号あるいは相当符号を付すことによって説明を簡略化あるいは省略する。
図3に示すように、第2実施形態のエアゾール噴射装置50は、エアゾールキャップ23が、エアゾール容器21の外周面に沿ってバルブステム22のエアゾール容器21からの突出方向とは反対方向に突出した支持板部51を有し、これら支持板部51にグリップ30の腕部31,31が支持されている。支持板部51上に突出形成された枢軸39に腕部31が回動自在に支持されているので、第1実施形態と比べて、枢軸39の位置がエアゾール容器21側に移動したものとなっている。
エアゾール噴射装置50によれば、不使用時におけるグリップ30のエアゾール容器21の軸方向への突出量をより小さくできるので、エアゾール噴射装置50を例えば梱包する際や店頭で陳列する際に必要とされるスペース、特に高さスペースを小さくすることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係るエアゾール噴射装置の第3実施形態について図4および図5を参照して説明する。尚、既に説明したエアゾール噴射装置(20,50)と重複する構成要素等については、図中に同一符号あるいは相当符号を付すことによって説明を簡略化あるいは省略する。
図4に示すように、第3実施形態のエアゾール噴射装置60は、エアゾールキャップ23が、外周の一部を切除した切欠部61を有し、切欠部61に腕部31,31が支持されている。
切欠部61は、カバー部27の外周部の両側に、エアゾールキャップ23の外径よりも小さい幅を有し且つアクチュエータ26を挟んで対向するように配置されていて、切欠部61上に枢軸39が突出形成されている。そして、切欠部61と腕部31との間に位置切換え機構32が配置されている。
位置切換え機構32は、腕部31の先端部に、腕部31の長さ方向に沿って突出形成された突起62と、切欠部61のカバー部27側の側面にエアゾール容器21の軸方向に向けて形成された不使用時位置決め用の第1係合溝63と、同じく切欠部61のカバー部27側の側面にエアゾール容器21の軸方向に対し直交する方向に向けて形成された使用時位置決め用の第2係合溝64と、第1係合溝63と第2係合溝64とを連通させた連通溝65と、を備えている。
図5に示すように、腕部31は、切欠部61上で支持されているため、腕部31および枢軸39がエアゾールキャップ23およびエアゾール容器21の径方向に突出しないで配置される。
そして、位置切換え機構32は、不使用時に、腕部31の突起62が、第1係合溝63に係合されることにより、グリップ30の把持部37をエアゾール容器21の軸線上の不使用時位置Aに配置させる。これとは異なり、使用時に、グリップ30の回動に伴って腕部31の突起62が、連通溝65内を移動して第2係合溝64に係合されることにより、グリップ30の把持部37を軸線に対し略直交する使用時位置Bに配置させてエアゾール容器21から突出配置させる。不使用時位置Aから使用時位置Bに切換えられたグリップ30は、把持部37が、図4に示されるような断面視でトリガー部28に対向して配置される。そして、使用者は、把持部37を手で握って、指でトリガー部28を操作することができる。
エアゾール噴射装置60によれば、グリップ30の腕部31が、エアゾールキャップ23の外周の一部を切除した切欠部61に支持されるので、不使用時および使用時のいずれにおいても、グリップ30がエアゾールキャップ23およびエアゾール容器21の径方向に突出しない。それにより、エアゾール噴射装置60を例えば梱包する際や店頭で陳列する際に必要とされるスペース、特に幅スペースを小さくすることができる。尚、エアゾールキャップ23内外に着脱自在にしたグリップ30を収納できる凹部や挿入口を、エアゾールキャップ23の側面や天面周縁等に設けてもよい。
(第4実施形態)
次に、本発明に係るエアゾール噴射装置の第4実施形態について図6を参照して説明する。尚、既に説明したエアゾール噴射装置(20,50,60)と重複する構成要素等については、図中に同一符号あるいは相当符号を付すことによって説明を簡略化あるいは省略する。
図6に示すように、第4実施形態のエアゾール噴射装置70は、エアゾールキャップ23の外周面から外側に大きく突出して配置されたトリガー部71を有する。
トリガー部71は、エアゾール噴射装置20,50,60におけるトリガー部28よりも長く形成されているため、カバー部27の開口部36から外側に十分突出して配置されている。そのため、グリップ30の肩部38には、回動時にトリガー部71との衝突を回避するための凹部72が形成されている。
エアゾール噴射装置70によれば、使用時に、グリップ30を握った際に、トリガー部71がエアゾールキャップ23の外側に十分突出して配置されているために、そのトリガー部71に指を掛け易くなり、トリガー部71による噴射動作をより確実に行なうことができる。また、不使用時に、エアゾールキャップ23やエアゾール容器21の外径よりも内側に位置するように上方に傾斜させることもできるので、陳列時等に邪魔にならない。
(第5実施形態)
次に、本発明に係るエアゾール噴射装置の第5実施形態について図7,図8,図9を参照して説明する。尚、既に説明したエアゾール噴射装置(20,50,60,70)と重複する構成要素等については、図中に同一符号あるいは相当符号を付すことによって説明を簡略化あるいは省略する。
図7に示すように、第5実施形態のエアゾール噴射装置80は、アクチュエータ26に組付けられたトリガー部81の本体にトリガー部材82が回動自在に配置され、トリガー部材82が、不使用時に、エアゾールキャップ23内に収容され、使用時に、回動に伴い、エアゾールキャップ23から十分突出して配置される。
トリガー部材82は、波形の板状に形成されており、その基端部が、トリガー部81の本体の端部に配置された回動軸83に結合されており、不使用時に、トリガー部81の本体上に横たわるように回動されてカバー部27内に収容される。
図8および図9に示すように、トリガー部材82は、使用時に、回動軸83を中心にトリガー部81から回動させられることにより、カバー部27の上端部に形成された開口部84を通じてエアゾールキャップ23の径方向に外部に突出し、グリップ30の把持部37から離れた位置に配置される。
エアゾール噴射装置80によれば、トリガー部81の本体に回動自在に配置されたトリガー部材82が、不使用時に、エアゾールキャップ23内に収容されるため、エアゾールキャップ23から突出しない。よって、梱包する際や店頭で陳列する際に必要とされるスペース、特に幅スペースを小さくすることができる。
(第6実施形態)
次に、本発明に係るエアゾール噴射装置の第6実施形態について図10を参照して説明する。尚、既に説明したエアゾール噴射装置(20,50,60,70,80)と重複する構成要素等については、図中に同一符号あるいは相当符号を付すことによって説明を簡略化あるいは省略する。
図10に示すように、第6実施形態のエアゾール噴射装置90は、使用時に、グリップ30をエアゾールキャップ23の径方向に移動させた位置において回動可能にする位置切換え機構91を備えている。
位置切換え機構91は、グリップ30の腕部31の先端部に形成された長円軸92と、カバー部27の両側中央部から外周に沿ってエアゾール容器21の軸線に対して直交するように連続して切除され且つそれら切除された端部においてエアゾール容器21の軸線に沿って切除されたT字形の誘導孔93と、を備えている。長円軸92は、不使用時に、エアゾール容器21の軸線に対して直交する方向が長寸部になっている。
位置切換え機構91は、不使用時に、腕部31の長円軸92が、誘導孔93の中央部に係合されることにより、グリップ30の把持部37をエアゾール容器21の軸線上の不使用時位置Aに配置させる。そして、使用時に、グリップ30をエアゾール容器21の径方向に押圧することにより、長円軸92が、誘導孔93の中央部からT字状端部へ向かって移動位置A1までスライド移動される。そこで、グリップ30の回動に伴って、長円軸92が、誘導孔93のT字状端部において回動されることにより、グリップ30をエアゾール容器21の軸線に対し略直交する使用時位置Bに配置させる。不使用時位置Aから移動位置A1を経由して使用時位置Bに切換えられたグリップ30は、誘導孔93のT字状端部において回動をロックされ、把持部37が、図10に示されるような断面視でトリガー部71に対向して配置される。使用者は、把持部37を手で握って、指でトリガー部71を操作することができる。
エアゾール噴射装置90によれば、使用時に、グリップ30がエアゾールキャップ23の径方向に移動した移動位置A1において回動されるため、エアゾールキャップ23の中央部で回動するようにした場合と比べて、回動に伴う衝突を避けられる。それにより、長さの長いトリガー部71を用いることができるとともに、不使用時におけるグリップ30のエアゾール容器21の軸方向への突出量を、より小さくできるので、エアゾール噴射装置90を例えば梱包する際や店頭で陳列する際に必要とされるスペース、特に高さスペースを小さくすることができる。
(第7実施形態)
次に、本発明に係るエアゾール噴射装置の第7実施形態について図11を参照して説明する。尚、既に説明したエアゾール噴射装置(20,50,60,70,80,90)と重複する構成要素等については、図中に同一符号あるいは相当符号を付すことによって説明を簡略化あるいは省略する。
図11に示すように、第7実施形態のエアゾール噴射装置100は、不使用時に、グリップ30をバルブステムの突出方向と反対方向に移動可能にする位置切換え機構101を備えている。また、エアゾール噴射装置100は、グリップ30に、手提げ手段102を有する。
この場合、位置切換え機構101は、第3実施形態に示した切欠部61上に配置されており、腕部31の先端に固定された円柱形状の支持軸103と、切欠部61にエアゾール容器21の軸線に沿って切除された誘導孔104と、を備えており、第3実施形態に示した位置切換え機構32を含んでいる。誘導孔104は、切欠部61のエアゾール容器21に近づいた位置に第1係合孔105を有するとともに、切欠部61のエアゾール容器21から離れた位置に第2係合孔106を有する。
位置切換え機構101は、不使用時に、腕部31の支持軸103が、第1係合孔105に係合されることにより、グリップ30の把持部37をエアゾール容器21に近づけて配置する。そして、使用時に、腕部31の支持軸103は、誘導孔104内を第1係合孔105からエアゾール容器21の軸方向に移動されてから第2係合孔106に係合される。そして、グリップ30の回動に伴って支持軸103が第2係合孔106において回動され、グリップ30の把持部37を軸線に対し略直交する使用時位置に配置させてエアゾール容器21から突出配置させる。
手提げ手段102は、グリップ30の基端部寄りに形成された穴107であって、この穴107を用いることにより、移動する際に手で持つことができるとともに、保管する際にぶら下げて置くことができる。手提げ手段102は、穴107に代えて、フックにしてもよく、スリット状に大きく開口させてもよい。
エアゾール噴射装置100によれば、不使用時に、グリップ30をエアゾール容器21に近づけて配置することができるため、不使用時におけるグリップ30のエアゾール容器21の軸方向への突出量をより小さくできるので、例えばエアゾール噴射装置100を梱包する際や店頭で陳列する際に必要とされるスペース、特に高さスペースを小さくすることができる。また、移動する際に穴107を用いて手で持つことができるとともに、保管する際に穴107を用いてぶら下げて置くことができる。
(第8実施形態)
次に、本発明に係るエアゾール噴射装置の第8実施形態について図12を参照して説明する。尚、既に説明したエアゾール噴射装置(20,50,60,70,80,90,100)と重複する構成要素等については、図中に同一符号あるいは相当符号を付すことによって説明を簡略化あるいは省略する。
図12に示すように、第8実施形態のエアゾール噴射装置110は、不使用時に、エアゾールキャップ23の外周部に巻回収容され、使用時に、エアゾールキャップ23の径方向に突出可能な腕部111を備えている。
この場合、腕部111は、可撓性を有する高分子材料を素材として成形されている。そして、板状をなす本体部112の先端部にはエアゾール容器21の軸方向に沿った両側に突部113が形成されている。一方、エアゾールキャップ23のカバー部27には、本体部112をカバー部27の外周面に沿って巻回収容する溝部114が形成されており、溝部114の両側部に、両突部113を誘導保持し、カバー部27の両側端部において両突部113の移動を阻止するガイド115が形成されている。
不使用時に、腕部111は、本体部112が溝部114内に収容されている。そのため、グリップ30の把持部37は、エアゾールキャップ23に近づいて配置される。そして、使用時に、把持部37をエアゾールキャップ23の径方向に引っ張ることにより、腕部111が溝部114からエアゾールキャップ23の径方向に引き出され、カバー部27の両側端部において両突部113の移動が阻止されたところで、把持部37がトリガー部71に対する所定位置に配置される。
エアゾール噴射装置110によれば、グリップ30の腕部111が、不使用時に、エアゾールキャップ23の外周部に巻回収容され、使用時に、エアゾールキャップ23の径方向に突出する。それにより、回動させる機構を用いることなく、使用時に、グリップ30を引き出すことができる。尚、グリップ30は、着脱自在とし、エアゾールキャップ23の側面に凹部を設けて嵌め込んだり、エアゾールキャップ23の天面周縁部に開口を設けたりして、収納できるようにすることにより、よりコンパクトにしてもよい。
(第9実施形態)
次に、本発明に係るエアゾール噴射装置の第9実施形態について図13,図14,図15を参照して説明する。尚、既に説明したエアゾール噴射装置(20,50,60,70,80,90,100,110)と重複する構成要素等については、図中に同一符号あるいは相当符号を付すことによって説明を簡略化あるいは省略する。
図13に示すように、第9実施形態のエアゾール噴射装置120は、エアゾールキャップ23の天面121に出没自在なようにエアゾールキャップ23に設けられるグリップ122を有している。このグリップ122は、伸縮自在であって、不使用時に、エアゾールキャップ23の天面121と面一または天面121よりも凹んでいる位置まで押下げて配置される。
グリップ122は、筒状に形成されたグリップ本体部123、このグリップ本体部123に伸縮自在に組付けられる可動部124と、を備える。グリップ本体部123は、揺動方向の側面に、トリガー部28を挿通させるための一対の挿通部125を有するとともに、揺動方向に直交する側面に一対の切欠126を有し、切欠126の下方に、位置切換え機構32の一部として働く一対の枢支軸127を有する。
可動部124は、グリップ本体部123の挿通部125に一致する挿通部128を有し、グリップ本体部123の切欠126内に嵌め入れられる一対の凸部129を有する。可動部124は、グリップ本体部123に挿入され、凸部129が切欠126内に嵌め入れられる。これにより、可動部124は、切欠126の下端部に凸部129が当接するまでグリップ本体部123内に収納され、切欠126の上端部に凸部129が当接するまでグリップ本体部123から伸長されて突出する。
エアゾールキャップ23は、カバー部27の中央部に開口130が形成されており、この開口130内に、トリガー部28と、グリップ本体部123と、可動部124と、が収納される。開口130の両側壁には、位置切換え機構32の一部として働く一対の軸孔131が形成されている。また、軸孔131の後方部には、グリップ本体部123を、不使用時位置Aと、使用時位置Bと、にロックするための壁132が形成されている。
図14に示すように、エアゾール噴射装置120は、不使用時に、可動部124が、切欠126の下端部に凸部129が当接するまでグリップ本体部123内に収納されている。そのため、不使用時位置Aにおいて、グリップ122が、エアゾールキャップ23の天面121よりも凹んでいる位置まで押下げて配置されている。このとき、グリップ本体部123は、基端部の側面が壁132に当接しているため、不使用時位置Aに保持されている。
図15に示すように、エアゾール噴射装置120は、使用時に、可動部124が、切欠126の上端部に凸部129が当接するまでグリップ本体部123から伸長される。そして、位置切換え機構32を介してグリップ本体123が使用時位置Bまで回動される。使用時位置Bまで回動されたグリップ本体123は、基端部の底面が壁132に当接することにより、使用時位置Bに保持される。尚、グリップ122を伸縮自在にする手段としては、グリップ本体部123に可動部124を収納するようにした形態に限らず、グリップ本体部123に対して、可動部124を折畳むようにしたり、折り曲げるようにしたり、または着脱できるようにしたりしてもよい。
エアゾール噴射装置120によれば、グリップ122を、不使用時に、エアゾールキャップ23の天面121よりも凹んでいる位置まで押下げて配置でき、そして使用時に、伸長して用いることができる。即ち、グリップ122は、不使用時に、エアゾールキャップ23の天面121から突出しないので、エアゾール噴射装置120を複数積み上げて陳列することができ、エアゾール噴射装置120を例えば梱包する際や店頭で陳列する際に必要とされるスペースを小さくすることができる。
以上、本発明に係るエアゾール噴射装置の第1,第2,第3,第4,第5,第6,第7,第8,第9実施形態を説明した。尚、当該各実施形態において、エアゾール容器21内に充填されるエアゾール内容物は、薬剤が配合された原液と噴射剤とからなり、それらの混合比が1:9〜9:1であるものを例示できる。
上述した各実施形態によれば、グリップを備えたトリガー型のエアゾール噴射装置の梱包時、陳列時、保管時、等といった不使用時にエアゾールキャップおよびエアゾール容器の外周面からグリップを極力突出しないようにすることができ、不使用時の配置に必要なスペースの省スペース化を図ることができる。その上、エアゾール噴射装置が不使用時に銃のように見えないようにすることができるので、幼児の誤使用やいたずらを防止することができる。
尚、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形,改良,等が可能である。その他、前述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、グリップの把持部、肩部、腕部の形状は、図示したものに限定されることはなく、特に、把持部の形状は、ガングリップのように、握ったときの指の形状に合わせた、先端に行くに従って太くなった形状としてもよい。また、グリップは、折曲自在、着脱自在、および/または伸縮自在となるように構成されたものでもよいことは言うまでもない。
また、第4実施形態に示したトリガー部を、第7実施形態または第8実施形態に適用してもよい。また、第7実施形態に示した手提げ手段を、第1,第2,第3,第4,第5,第6,第8,第9実施形態に適用してもよい。
本発明に係るエアゾール噴射装置の第1実施形態を示す要部断面図である。 図1に示したエアゾール噴射装置の外観斜視図である。 本発明に係るエアゾール噴射装置の第2実施形態を示す外観斜視図である。 本発明に係るエアゾール噴射装置の第3実施形態を示す要部断面図である。 図4に示したエアゾール噴射装置の外観斜視図である。 本発明に係るエアゾール噴射装置の第4実施形態を示す要部断面図である。 本発明に係るエアゾール噴射装置の第5実施形態を示す要部断面図である。 図7に示したエアゾール噴射装置の使用時の断面図である。 図8に示したエアゾール噴射装置の外観斜視図である。 本発明に係るエアゾール噴射装置の第6実施形態を示す要部断面図である。 本発明に係るエアゾール噴射装置の第7実施形態を示す要部断面図である。 本発明に係るエアゾール噴射装置の第8実施形態を示す要部断面図である。 本発明に係るエアゾール噴射装置の第9実施形態を示す各部品の外観斜視図である。 図13に示したエアゾール噴射装置の不使用時の要部断面図である。 図13に示したエアゾール噴射装置の使用時の要部断面図である。 従来のエアゾール噴射装置の断面図である。
符号の説明
20,50,60,70,80,90,100,110,120 エアゾール噴射装置
21 エアゾール容器
22 バルブステム
23 エアゾールキャップ
24 ステム嵌合孔
25 噴口部
26 アクチュエータ
27 カバー部
28 トリガー部
29 噴射オリフィス
30,122 グリップ
31 腕部
32 位置切換え機構
51 支持板部
61 切欠部
71 トリガー部
82 トリガー部材
91 位置切換え機構
101 位置切換え機構
102 手提げ手段

Claims (10)

  1. エアゾール容器と、当該エアゾール容器の上端部に突き出して設けられ且つ前記エアゾール容器内のエアゾール内容物を押下されることにより噴出するバルブステムと、当該バルブステムを押下するために前記エアゾール容器の上端部に取付けられたエアゾールキャップと、を具備し、
    前記エアゾールキャップが、前記バルブステムが挿嵌されるステム嵌合孔および該ステム嵌合孔と連通する噴口部を有するアクチュエータと、当該アクチュエータに設けられた当該アクチュエータを操作するためのトリガー部と、前記エアゾール容器の上端部と嵌合し且つ前記アクチュエータのトリガー部を揺動自在に支持するカバー部と、前記噴口部に取付けられ且つ、前記トリガー部が揺動操作されて前記アクチュエータにより前記バルブステムが押下された際に前記バルブステムから噴出される前記エアゾール内容物を外部に噴射する噴射オリフィスと、を備え、
    使用時に前記トリガー部と並ぶように配置されるグリップを更に具備しているエアゾール噴射装置であって、
    前記エアゾール容器に一方の端部を回動自在に取り付けられる一対の腕部と、当該腕部の他方の端部どうしを連結する板状部材と、を更に備え、前記グリップが前記板状部材に備えられ、前記腕部及び前記板状部材は前記回動時に前記トリガー部との衝突を回避するように構成され、
    前記グリップが、不使用時に前記エアゾール容器の軸線に沿って前記バルブステムの突出方向と同方向に配置され、そして使用時に前記軸線に対して交差するように前記エアゾールキャップの外周面から延長され
    前記腕部と前記エアゾールキャップとの間に、前記グリップの不使用時位置と使用時位置とを切換え可能な位置切換え機構を有し、
    前記エアゾールキャップが前記エアゾール容器の外周面に沿って突出した支持板部を有し、前記腕部が前記支持板部に支持されていることを特徴とするエアゾール噴射装置。
  2. 前記エアゾールキャップが、外周の一部を切除した切欠部を有し、当該切欠部に前記腕部が支持されていることを特徴とする請求項1に記載したエアゾール噴射装置。
  3. 前記トリガー部が、前記エアゾールキャップの外周面から外側に部分的に突出するように配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載したエアゾール噴射装置。
  4. 前記トリガー部が、その本体に回動自在に組付けられたトリガー部材を備え、当該トリガー部材が、不使用時に、前記エアゾールキャップ内に収容され、使用時に、回動に伴い、前記エアゾールキャップから突出することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載したエアゾール噴射装置。
  5. 前記位置切換え機構が、使用時に、前記グリップを前記エアゾールキャップの径方向に移動させた位置において回動可能にすることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一つに記載したエアゾール噴射装置。
  6. 前記位置切換え機構が、不使用時に、前記グリップを前記バルブステムの突出方向と反対方向に移動可能にすることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一つに記載したエアゾール噴射装置。
  7. 前記グリップが、前記エアゾールキャップの天面に出没自在なように前記エアゾールキャップに設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一つに記載したエアゾール噴射装置。
  8. 前記グリップが、伸縮自在に構成され、不使用時に、前記エアゾールキャップの天面と面一または当該天面よりも凹んでいる位置まで押下げて配置されることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一つに記載したエアゾール噴射装置。
  9. 前記グリップが手提げ手段を有することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一つに記載したエアゾール噴射装置。
  10. エアゾール容器と、当該エアゾール容器の上端部に突き出して設けられ且つ前記エアゾール容器内のエアゾール内容物を押下されることにより噴出するバルブステムと、当該バルブステムを押下するために前記エアゾール容器の上端部に取付けられたエアゾールキャップと、を具備し、
    前記エアゾールキャップが、前記バルブステムが挿嵌されるステム嵌合孔および該ステム嵌合孔と連通する噴口部を有するアクチュエータと、当該アクチュエータに設けられた当該アクチュエータを操作するためのトリガー部と、前記エアゾール容器の上端部と嵌合し且つ前記アクチュエータのトリガー部を揺動自在に支持するカバー部と、前記噴口部に取付けられ且つ、前記トリガー部が揺動操作されて前記アクチュエータにより前記バルブステムが押下された際に前記バルブステムから噴出される前記エアゾール内容物を外部に噴射する噴射オリフィスと、を備え、
    使用時に前記トリガー部と並ぶように配置されるグリップを更に具備しているエアゾール噴射装置であって、
    前記グリップが、前記エアゾールキャップの両側部に支持される一対の腕部を有し、
    当該腕部と前記エアゾールキャップとの間に、前記グリップの不使用時位置と使用時位置とを切換え可能な位置切換え機構が設けられ、
    前記腕部が、不使用時に前記エアゾールキャップの外周部に巻回収容され、そして使用時に前記エアゾール容器の軸線に対して交差するように前記エアゾールキャップの径方向に突出可能であることを特徴とするエアゾール噴射装置。
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