JP2011503542A - 自動車システムのノック信号検出 - Google Patents

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Abstract

自動車システム(300)において、センサ信号情報を生成するためにトランスデューサ構造(非接触音響加速度センサ(310))によって感知される内燃機関内のノックイベントを検出するためのノック検出スキームが提供される。センサ信号情報は、信号処理構造部(312,316,318,326)によって処理される、信号処理構造部(312,316,318,326)は、デジタル信号情報内の所定のピッチ周波数(330)と短期エネルギー増加(328)とを識別するために、センサ信号情報からデジタル信号パラメータを抽出する。所定のピッチ周波数(330)と短期エネルギー増加(328)とが組み合わせて用いられることによって、エンジンノック挙動の肯定的な指標が提供される。短期フーリエ変換(324)を用いてデジタル信号パラメータを抽出する場合、変換中のデジタル信号に適切に窓をかけることによって、時間周波数分解能が向上される。

Description

本発明は、一般に内燃機関の分野に関する。一態様において、本発明はノック信号を予測することによって自動車システムにおける燃焼プロセスを向上させるシステムと方法に関する。
ガソリン供給が減少しより高価になるにつれ、効率的な燃料消費の需要が増加している。また、燃焼機関がもたらす環境影響が懸念されており、エンジン排気を抑えた燃焼機関の需要が増加している。自動車メーカらは、エンジン圧縮比を増加させることによってこれらの需要を満たそうとしているが、エンジンのノッキングを生じてしまう場合がある。このノッキングは自然にまた散発的に生じる望ましくない燃焼モードであり、汚染を増加し、エンジン部品を破損し、不快な金属雑音を生じる。
燃費をよくしエンジン排気を抑えるために、エンジンノックの感知または検出を行い、次いで検出したノック信号をエンジン燃焼プロセスの制御に用いる試みがなされている。典型的な自動車システムは、センサ(たとえば、ジャークセンサ、圧電加速度センサまたは圧電セラミック加速度センサ)を用いることによって、ノックイベントの捕捉または検出を行う。たとえば、燃焼チャンバの大きさとシリンダ充填の音速とに依存して、シリンダ内の気圧振動は構造振動パルス(structure vibration pulses)を励起し、このパルスは加速度センサによって測定可能である。シリンダの反響共鳴は、通常、2kHz〜12kHzである。理解されるように、付与のエンジンシリンダ形状のノック周波数は、以下の式によって概算される。
Figure 2011503542
ここでfはノック共振周波数であり、Pmnは振動モード定数であり、Cはシリンダ内のガスの音速であり、Bはシリンダの半径である。
図1は、従来のノック検出スキーム10の例として、標準ノック検出アルゴリズムにおける異なるブロックを示す。検出段階11において、ノックセンサはノックイベントの検出を助ける。ノックセンサは、非接触センサ(たとえば、単純な加速度計)または接触センサ(たとえば、燃焼チャンバの共振周波数において放出されるノックエネルギーを測定するための基準として機能する圧電性セラミック)であってもよい。検出された信号は、その後デジタル領域またはアナログ領域の信号処理段階12において処理され、パラメータ(たとえば、圧力または振動)が抽出段階13において抽出される。エンジンノックによって生成される共振周波数のエネルギーを抽出する方法には、時系列処理、周波数処理、および一次元信号を、時間と周波数の関数として二次元的な表現に変換するための時間−周波数分布(TFD)技術など、幾つかの方法がある。たとえば、最も広く使用されているTFDは、短時間フーリエ変換(STFT)である。研究者らは、時間−周波数分布(たとえば、ウィグナー−ビレ(Wigner−Ville)分布の平滑化されたバージョン)の開発も行い、ノック圧力信号の研究に取り入れている。このような分布を用いたノックの信号表現は、信号の非定常特性と、共振周波数値の時間依存性との両方を示す。
理解されるように、ノック信号の正確な検出には、使用するセンサの種類とパラメータ抽出段階の実行方法とに依存して異なる課題が提起されている。たとえば、磁歪ジャークセンサは多くの場合、ノック信号の検出には有効であるが、コスト効率を良くするには構成要素が多すぎる。一方、ヘッドガスケットまたはエンジンブロックに直接取り付けられる単純な加速度計によって、エンジンノッキングにより燃焼チャンバに誘発される振動の強度が測定できるため、各シリンダの局所的情報が得られる。加速度センサは非接触であり、簡単に使用されるが、エンジン振動やエンジンの金属部分の衝撃に敏感である。
パラメータ抽出段階においては、誤差が取り入れられてもよい。たとえば、短時間フーリエ変換(STFT)抽出の欠点の1つとして、振幅スメアリング効果のために、瞬時周波数パラメータを正確に評価できないことがある。この問題を説明するために、図2と図3には、信号周波数に対する2つの異なる振幅応答の測定を示す(y軸は対数尺度とする)。図2において、振幅応答21は正弦波信号周波数に対するものであり、STFTのビン周波数のうちの1つと一致している。この場合、初期の振幅がSTFT後に維持されている。しかし、図3に示す正弦波信号周波数の振幅応答22は、STFTの2つの隣接するビン周波数間に位置しており、エネルギーはスペクトル全体に広がっている。振幅スメアリング効果の結果として、検出した振幅はこの場合よりも低い。これについて、図4と図5に説明する。図4と図5には、信号周波数に対する2つの異なる振幅応答測定を示す(y軸は均等目盛とする)。図4において、振幅応答23(約510)は、正弦波信号周波数に対するものであり、STFTのビン周波数のうちの1つと一致している。一方図5において、検出した振幅応答24(約435)は、2つの隣接する周波数ビン間にピーク周波数が位置する場合よりも低い。STFTスキームとは対照的に、複雑な時間−周波数分布(たとえば、ウィグナー−ビレ(Wigner−Ville)分布)は計算的に集中しており、ピッチ検出の誤差につながる多成分信号の場合には、紛らわしいアーチファクトを生じ得る。
上記から分かるように、燃焼機関のエンジンノッキングを検出するための従来のアプローチは、過度に複雑かつ高価であり、信頼性が低い。また、こうしたシステムは外生信号(たとえば、エンジン振動や衝撃)に敏感であるため、並びに従来のSTFT抽出スキームによって生じる振幅スメアリング効果のため、信号周波数が正確に測定できない。このため、内燃機関のノック信号を検出する改善されたシステムと方法とが必要とされている。エンジン制御アルゴリズムによって望ましくない効果スキームを最小化できるように、エンジンノックイベントの測定および検出を正確に行う方法を提供するエンジンノック検出スキームが必要とされている。また、上記のように当技術分野における問題を克服するノック検出システムと方法が必要とされている。従来処理および従来技術の更なる制限と不利点は、以下の図面および詳細な説明を参照し、本出願の残りの部分を検討することによって、当業者に明らかになるであろう。
本発明は、以下の図面とともに好ましい実施形態に関する詳細な説明を考察することによって理解され、本発明の数々の目的、特徴、および利点が得られる。
従来のノック検出処理の段階を示すブロック図。 信号周波数に対して図3とは異なる振幅応答測定を示すグラフ(y軸は対数尺度)。 信号周波数に対して図2とは異なる振幅応答測定を示すグラフ(y軸は対数尺度)。 信号周波数に対して図5とは異なる振幅応答測定を示すグラフ(y軸は均等目盛)。 信号周波数に対して図4とは異なる振幅応答測定を示すグラフ(y軸は均等目盛)。 本発明の選択した実施形態によるノック検出スキームを実施する自動車システムのブロック図。 本発明の選択した実施形態によるエンジンノックを検出する一例としてのフローシーケンス。 図9および図10とは異なる種類のエンジン動作条件の時間領域におけるデジタル化したセンサデータ測定を示すグラフ。 図8および図10とは異なる種類のエンジン動作条件の時間領域におけるデジタル化したセンサデータ測定を示すグラフ。 図8および図9とは異なる種類のエンジン動作条件の時間領域におけるデジタル化したセンサデータ測定を示すグラフ。 ローパスアナログフィルタリング実行後のセンサデータ((a)ノック有り)に対して、デジタル化した周波数スペクトル測定を示すグラフ。 ローパスアナログフィルタリング実行後のセンサデータ((b)ノック無し)に対して、デジタル化した周波数スペクトル測定を示すグラフ。 センサデータをデジタルサンプリングして複数のノックデータセグメントにする制御に用いられるノック窓のタイミング図。 窓をかけない要素の除去後におけるデジタル的にサンプリングしたセンサデータ測定を示すグラフ。 本発明の選択した実施形態によるアンチエイリアスフィルタに使用され得る、4枚の異なるIIRフィルタの周波数応答を示すグラフ。 デジタル的にフィルタリングしたノック信号の周波数応答を示すグラフ。 STFTモジュールに使用され得る異なる窓の標準化スペクトルを示すグラフ。 異なる基本周波数のミスマッチエラーを示すグラフ。 図20および図21とは異なる種類のノックイベントの平均フレームエネルギー測定を示すグラフ。 図19および図21とは異なる種類のノックイベントの平均フレームエネルギー測定を示すグラフ。 図19および図20とは異なる種類のノックイベントの平均フレームエネルギー測定を示すグラフ。
説明を単純かつ明確にするために、図面に示す要素は必ずしも縮尺通りではないことを理解されたい。より明確に理解し易くするため、たとえば幾つかの要素を他の要素よりも大きくしている。また、図面間において対応する要素または類似要素を示すために、適宜参照番号を繰り返し使用している。
内燃機関におけるノックイベントを効率的に且つ正確に検出するために用いられるエンジンノック信号処理システムと方法とを説明する。エンジンノック信号の検出に非接触センサ(たとえば、加速度計)を使用することによって、ノックイベントにより燃焼チャンバに誘発される振動の強度を測定することができる。ローパスフィルタリング後、測定した振動信号はアナログ形式からデジタル形式に変換される。この結果、デジタル処理技術を適用して、信号内のノックイベントの存在を検出するためのパラメータを抽出することができる。次いで、アンチエイリアスフィルタを適用すること、フィルタリング済み信号を(たとえば、因数Dによって)デシメートすること、更に、デシメートされたフィルタリング済み信号を時間と周波数を関数とする二次元的な表現に変換すべく、時間−周波数技術(たとえば、STFT)を用いることによって、パラメータを抽出する。サンプリング周波数を低減すべく、フィルタリング済み信号をデシメートすることによってより低い周波数でSTFTを計算すると、プロセッサ上の計算負荷がより低減される。また、スペクトル漏れを最小化して一次周波数を増加させるSTFTに適切な窓関数を選択することによって、STFTの周波数分解能を向上させることができる。信号内で検出された周波数成分に基づき、信号の基本周波数が計算される。適切なパラメータが抽出されると、ピッチ周波数の存在と信号の短期エネルギー増加とが検出され、信号内のノックイベントの存在が示される。ピッチ検出とエネルギーに基づくノック検出とを組み合わせることによって、純粋にエネルギーに基づくアルゴリズムで生じる「誤り」ノック検出がより少ない、より正確なノック検出アルゴリズムが提供される。
添付の図面を参照し、本発明の様々な実施形態を、以下に詳細に記載する。以下の記載においては様々な詳細を説明するが、本発明はこれら特定の詳細なく実施可能であること、並びに各実施によって異なる装置設計者固有の目的(たとえば、処理技術または設計関連の制約への準拠)を達成するために、本明細書に記載する本発明に対し、数々の実施時固有の決定がなされ得ることを理解されたい。このような開発努力は手間と時間を要するが、本開示の利益を受ける当業者にはなされるものであろう。たとえば選択した態様は、本発明を制限しないように、または不明瞭にしないように、詳細にではなくブロック図の形で示す。また、本明細書に記載する詳細な説明の幾つかの部分は、コンピュータメモリ内のデータに対するアルゴリズムまたは演算について示す。このような記載及び表現は、研究の本質を本技術分野の他の者に説明し伝えるために、当業者によって用いられる。一般にアルゴリズムは、所望の結果をもたらすステップのセルフコンシステントなシーケンス(self−consistent sequence)を言う。この場合、「ステップ」は、保存、移動、組み合わせ、比較、および操作が可能な、(必ずしもこれらに限定されないが)電気信号または磁気信号としての物理量の操作を言う。慣習として、これらの信号はビット、値、要素、記号、文字、用語、数などで表す。これらの用語および類似の用語は適切な物理量に関連付けられてもよく、単にこのような物理量に適用される便利なラベルである。以下の記載から明らかなように、特記しない限り記載全体において、「処理」、「計算」、「算出」、「決定」、または「表示」などの語は、コンピュータシステムのレジスタ内およびメモリ内の物理量(電子的量)として表されるデータを操作し、変換する(同様にコンピュータシステムメモリ内もしくはレジスタ内、または情報の記憶、送信、もしくは表示を行う他の装置内の物理量として表される他のデータへ変換する)コンピュータシステムまたは類似の電子計算装置の行為と処理を言う。図面を参照し、本発明の様々な実施形態を以下に詳細に説明する。
図6は、本発明の選択した実施形態によってノック検出スキームが実施される自動車システム300を示すブロック図である。図に示す例において、自動車システム300は、エンジン301と、エンジン301の動作を制御するための制御信号334をフィードバックするエンジン制御装置(ECU)302とを備える。この制御信号334は、ノック挙動を完全に無くせない場合は同ノック挙動を少なくとも最小化するように、エンジン301の動作調節に使用される。このような調節の性質については、当業者に周知である。
エンジン301には、トランスデューサ構造部が動作可能に接続されている。トランスデューサ構造部は、(1つのシリンダに対し)エンジン内に少なくとも1つのノックセンサ310を備える。トランスデューサ構造部は、信号処理構造部に動作可能に接続されており、信号処理構造部は、エンジン内のノックイベントにより燃焼チャンバに誘発される振動の検出、感知、および測定を行うために、ECU302の部分として、またはECU302とは別に実装されてもよい。ECU302において、振動信号は、信号の前処理段階312、パラメータ抽出段階318、およびノック検出段階326で処理される。信号の前処理段階312、パラメータ抽出段階318、およびノック検出段階326は組み合わせることによって、所定のピッチ周波数と短期エネルギー増加とを検出する。所定のピッチ周波数と短期エネルギー増加とは一緒にエンジンノックイベントの存在を表す。理解されるように、これらの段階のうちの1つ以上は、専用ハードウェア回路、および/またはソフトウェアもしくは他の制御論理によって制御される処理装置として実装されてもよい。
選択した実施形態において、ノックセンサは、エンジン301のヘッドガスケットまたはエンジンブロック(図示せず)に直接取り付けられた加速度センサとして実装されてもよい。これによって、コスト効率の良い振動センサが提供される。勿論、ジャークセンサ、圧電加速度センサまたは圧電セラミック加速度センサなど、他のセンサを用いてもよい。エンジンシリンダの振動の感知または測定に応じて、ノックセンサ310は、センサデータ信号313を生成する。図6には、シーメンス(Siemens)社製センサの典型的なノックセンサ応答311を示すが、たとえばボッシュ(Bosch)社製センサなど、他のセンサを用いてもよい。図6に含まれる信号応答311のプロットから分かるように、センサ応答311には、典型的には(たとえば、30kHzを越える)高周波信号応答成分が含まれる。この高周波信号応答成分は、ノックイベントの大まかな指標となるものであり、エイリアシング効果が低周波数帯となることを抑えるべく、除去されるべきである。
センサデータ信号313からノイズのある高周波信号応答成分を除去するために、アナログ前処理モジュール312は、センサデータ信号313にローパスアナログフィルタ314を適用してもよい。一実施例において、アナログフィルタ314は、センサデータ信号313から25kHzを越える信号周波数成分を除去する。このアナログフィルタリングステップによってノイズのある高周波数成分が除去され、前処理(またはローパスフィルタリング)信号315が生成される。理解されるように、アナログ前処理段階312において、センサデータ信号313に他のアナログ前処理ステップを実行してもよい。
センサデータをデジタル化するために、アナログ−デジタル変換器(ADC)316は、ローパスフィルタリングされた信号315をサンプリングし、デジタル信号317にする。これは入力データ信号315を、複数のフレームに分割されるデジタルサンプルに変換することによって行ってもよい。一実施例において、ADC316は、入力データ信号315を100kHzでサンプリングし、各フレームが256個のサンプルを有する複数のデータフレームにする。他のサンプリングレートとフレームサイズを使用してもよいが、フレームサイズは、より高い時間分解能または周波数分解能とのトレードオフであることを理解されたい。前処理信号315をデジタル化することによって、デジタル処理技術を適用して、デジタル信号内のノックイベントの存在を検出するためのパラメータを抽出してもよい。
様々な実施形態において、ADC316、アンチエイリアスフィルタ320、およびデシメータ322のうちの1つ以上は、離散的で個別にプログラム可能なハードウェア回路として実装されてもよい。あるいは、これらのユニットのうちの1つ以上は、プログラム可能なADCとアンチエイリアスデシメータフィルタとを統合する1つの高度なデジタルサンプリングユニットに統合されてもよく、このアンチエイリアスデシメータフィルタは、ADCの変換結果を高速で取り入れることと、該結果をハードウェアローパスフィルタに通すことと、次いで該フィルタの出力をダウンサンプリングすることと、より低いサンプルレートの結果をFIFOに供給することとが可能である。これによって、ADCは帯域外のノイズのエイリアシングを回避するほどの高速でセンサをサンプリングすることが可能になる。一方、サンプルレート出力が低減され、デジタル化された波形を完全に処理するのに必要なDSP処理帯域幅の量が最小化される。
図8〜図10に、デジタルセンサデータ信号317の例を示す。これは異なる種類のエンジン動作条件に対する時間領域のセンサデータである。まず図8は、エンジンの初期点火時、0.175秒においてノックが見られるデジタルセンサデータ51を示す。図9において、デジタルセンサデータ52は、後期点火時に信号エネルギーに急激な変化が見られないことを示す。最後に図10は、エンジンの通常点火時に信号エネルギーに急激な変化が見られないデジタルセンサデータ53を示す。これらそれぞれの例において、3600rpmで動作するエンジンで測定を行い、100kHzでサンプリングを行った。これらの測定が示すように、エンジンシリンダの振動は、ノックイベントの存在によって増加する。ノックイベントによるこれらの振動はまた、シリンダの共振周波数の高調波を生成することによって、図11と図12に示すように、短期エネルギー準位を増加させる。図11と図12は、ローパスアナログフィルタリング後のセンサデータ((a)ノック有り、(b)ノック無し)の周波数スペクトル測定を示す。ノックイベントが存在する場合(図11のデジタルセンサデータ61に示す)、エネルギーパルスが7kHzとより高い調和周波数とにあるときに、シリンダの共振周波数と調和周波数とが現れる。しかし、ノックイベントが存在しない場合(図12のデジタルセンサデータ62に示す)、調和周波数と共振周波数においてエネルギーパルスのスパイクは見られない。
本明細書では1つのセンサデータ信号315のデジタル化について記載してきたが、複数のシリンダから得られる複数のノックセンサデータ信号のサンプリングに同時に対処するように、ADC316は、マルチチャネルADCまたは向上した待ち行列ADC(enhanced queued ADC)として実装されてもよい。個別の待ち行列(または個別のチャネル)の個別ソースからデータを受信して独立して処理できる能力をADC316が備えることにより、異なるシリンダから得られるセンサデータを平行してサンプリングすることができる。ADC316が高インピーダンスの音響ノックセンサに直接接続可能となるように、ADC316は、差動入力部と、ダイナミックレンジを増加させるための統合された可変利得増幅器と、バイアスをかけるためのプログラム可能なプルアップ抵抗器およびプルダウン抵抗器と、センサ診断器とを備えてもよい。
選択した実施形態において、ADC316のサンプリング動作を制御することによってセンサデータ315から外部情報が除去されてもよく、それによって所定のサンプリング窓またはノック窓においてのみサンプリングが行われる。その結果、ADC316はノック窓においてのみアナログセンサデータ315をサンプリングし、他の場合、サンプリング出力は生成されない。ノック窓71(またはそのシーケンス71,72など)は、窓遅延値、窓持続値、窓終了値、および/または窓期間値を指定するノック窓パラメータに関連して定義されてもよい。これらのパラメータを図13に示す。図13は、ノックデータセグメント情報の抽出に使用されるノック窓71,72のパラメータ値を示すタイミング図である。動作時、センサから得られるデータは、各ノック窓においてバッファリングされるが、窓をかけない要素は除去される。結果として得られるADC出力を図14に示す。図14は、窓をかけない要素82を除去したノックセンサデータ測定81を示す。エンジン条件の変更と整合をとるために、対応してノック窓パラメータを調節してもよい。テーブル1は、異なる毎分回転数(RPM)における、ADC316の制御に使用可能な異なるノック窓パラメータの例を一覧にしたものである。サンプリングは、4気筒GMエンジンにおいて100kHzで行った。
Figure 2011503542
デジタル信号317は、ADC316によって生成されると、パラメータ情報を抽出するためにパラメータ抽出モジュール318において処理される。選択した実施形態において、アンチエイリアスフィルタ320を適用し、フィルタリング済み信号をデシメータ322によってデシメートし、次いでデシメートされたフィルタリング済み信号を振幅と周波数とを関数とする二次元的な表現に変換すべく時間−周波数分布技術を使用することによって、パラメータ情報が抽出される。様々な実施形態において、この変換は、STFTモジュール324によって実施される。STFTモジュール324は、一次周波数を強化する入力信号に対して窓を選択することによって、検出した信号の瞬時周波数と振幅とを正確に評価する。
アンチエイリアスフィルタ320の機能は、入力データ317から高周波数成分を除去することであり、このように所望のデジタルフィルタ構成によって実施されてもよい。選択した実施形態において、アンチエイリアスフィルタとして、4次元楕円IIRフィルタが選択される。これは4次元楕円IIRフィルタが急峻なロールオフをもち、阻止域周波数のエネルギーを最小化するからである。図15には、アンチエイリアスフィルタ320として使用可能な4つの異なる4次元IIRフィルタ(遮断周波数:22kHz)の周波数応答を示す。特に、周波数応答90はバターワース(Butterworth)IIRフィルタを示し、周波数応答91は楕円IIRフィルタを示し、周波数応答92はチェビシェフ(Chebyshev)1IIRフィルタを示し、周波数応答93はチェビシェフ2IIRフィルタを示す。図に示す例のうち、楕円フィルタ応答93は、急峻なロールオフと最小の阻止−間隔帯(stop−gap band)エネルギーの最良の組み合わせを示し、チェビシェフ1フィルタ、バターワースフィルタ、チェビシェフ2フィルタが順にこれに続く。フィルタリング結果に関して、アンチエイリアスフィルタ320は、センサデータ信号317のうち20kHz未満の周波数成分を通過させ、且つセンサデータ信号317のうち30kHzを越える周波数成分を遮断するように動作する。IIRフィルタ320はノック信号317の位相情報を変えるが、これは開示のノック検出スキームの動作に決定的に重要な意味をもたない。アンチエイリアスフィルタ320を適用した結果を図16に示す。図16は、フィルタリングされたノック信号321の周波数応答を示す。また図16は、図11に示すフィルタリングされていないノック信号317の周波数成分に比べ、フィルタリングされたノック信号321からは高周波数ノイズ成分が除去されていることを表す。
デシメータ322において、入力されサンプリングされたデジタル信号317のサンプリング周波数は因数Dによって低減され、入力デジタル信号317よりもサンプリング周波数を低減した、デシメートされた信号323が生成される。所望のデシメーション因数Dを使用してよいが、一実施例において、入力されサンプリングされたデジタル信号317は、サンプリング周波数を落とすことによって100kHz〜50kHzでデシメートされる。入力されサンプリングされたデジタル信号317の周波数を低減することによって、以降のSTFT計算をより低い周波数で実行可能とした場合に、プロセッサ上の計算負荷が低減される。
パラメータ情報抽出の最終ステップは、STFTモジュール324によって実行される。STFTモジュール324は、時間とともに変化する信号の局所部分の正弦波周波数と振幅量(amplitude content)とを決定するために、デシメートされた信号323を変換する。離散時間型の場合、変換されるデータ信号323は、チャンクまたはフレームに効率的に分割される。このチャンクまたはフレームは互いに重複してもよい。各チャンクはフーリエ変換され、その複雑な結果は、各時間と各周波数における大きさと位相を記録するマトリクスに加えられる。特に、図6のSTFT波形325に示すように、入力信号x(n)(デシメートされた入力信号323を表す)は窓w(n)(典型的には持続時間において有限)によって乗算される。積x(n).w(n)のフーリエ変換が計算され、次いで窓w(n)は時間的にシフトされ、この積のフーリエ変換が再び計算される。この動作によって、窓の中心の各位置mに対して個別のフーリエ変換が行われることになる。言い換えると、STFTモジュール324は、2つの変数ω及びmの関数XSTFT(ejω,m)を計算する。可変周波数ωは持続性があり、通常の範囲−π=<ω<πにある。シフト変数mは、典型的にはある固定整数Kの整数倍である(すなわち、mは[...,−2K,−K,0,K,2K,...]の値をとり得る)。
実際には、任意の固定値mに対して、窓はm周囲の局所領域において、入力信号x(n)323の特徴を補足する。このため窓は、周波数領域情報の取得前に、時間領域データの局地化を行えるようにする。上記から、短時間フーリエ変換は、数学的に以下のように表される。
Figure 2011503542
すべてのnについてw(n)=1の場合、上記式は任意に選択したmの従来のフーリエ変換になる。この定義から、STFTモジュール324は、無限数のフィルタを備えるフィルタバンクとして扱われてもよい。すべての周波数ωに対して、STFTモジュール324はフィルタリング動作(たとえば、フーリエ変換のすべての周波数ビンに対するフィルタリング動作)を実行する。[0<ω<ω<...<ωM−1<2π]の周波数の個々の組に対してのみフーリエ変換を計算する選択した実施形態によると、STFTモジュール324の機能は、M個のバンドパスフィルタを備えるフィルタバンクとなる。
フーリエ変換とは異なり、窓w(n)を指定しない限り、STFTは一意に定義されない。実際、窓の選択は「時間局所化」と「周波数分解能」とのトレードオフに影響する。窓をかけた時間領域サンプルの数が大きいほど、周波数分解能はよくなる。しかし、これは「イベント」が生じる時間を失うことを表している。一方、窓サイズが減少する場合、信号内イベントの時間局所化はよくなるが、Nがより小さくなるため、信号の周波数分解能(すなわちk/N)はより悪くなる。適切な窓を使用することによって、所与の周波数分解能に依存して所望の時間局所化が達成される(逆も同様に可能)。正確にノック信号検出を行うには、STFTの周波数分解能を強化すべく、STFTモジュール324の窓関数は、注意して選択しなければならない。選択した実施形態によると、サイドローブエネルギー準位と比W(f−f)/W(0)とを最小化する窓関数が選択される。図17は、STFTモジュール324に使用可能な4つの異なる窓の標準化スペクトルを示す。特に、周波数応答111はブラックマンハリス窓を示し、周波数応答112はハニング(Hanning)窓を示し、周波数応答113はハニング窓を示し、周波数応答114はパラボリック(parabolic)窓を示す。図に示す例のうち、ブラックマンハリス窓111は、ほとんどの周波数範囲において急峻なロールオフと最小の阻止−間隔帯エネルギーの最良の組み合わせを示し、ハニング窓、ハミング(Hamming)窓、パラボリック窓がこれに続く。このことから分かるように、誤り性能は、周波数範囲および第2の正弦関数の位置に依存する。
ノック検出モジュール326において、抽出されたパラメータは、所定のピッチ周波数を検出するために(ブロック330)、および短期エネルギー増加を検出するために(ブロック328)に使用される。所定のピッチ周波数と短期エネルギー増加との両方が信号内に存在する場合、ノック信号が検出される(ブロック332)。一方、これらの条件のうちの一方のみが検出される場合、ノック信号は検出されない。たとえば、突然エンジンに振動が生じる場合(たとえば、くぼみのある道路または鉄道線路上を運転することによって生じた場合)、並びに加速度センサがすべての周波数でより高いエネルギー準位を検出する場合はこれに相当し、共振ピッチ周波数が検出されない場合には相当しない。このような場合、ノック検出モジュール326はノックイベントを返さず、単純にエネルギーに基づく検出スキームはノック信号を誤って検出し得る。
2条件ノック検出モジュール326を実装するために、エネルギー計算モジュール328が提供される。エネルギー計算モジュール328は、抽出された周波数・振幅情報327を、時間領域の短期エネルギー値の計算に使用する。この短期エネルギー値は、特定の持続期間における信号x(n)のエネルギー量であり、式3によって定義される。
Figure 2011503542
ここでEはNサンプルのl番目の分析フレームのエネルギーである。他の実施形態において、エネルギーは周波数領域において計算されてもよい。これに加えて、あるいは代替として、エネルギーに関連する他の値を計算してもよい。たとえば、短期エネルギー値と以前のフレームの所定数の短期エネルギー値とを組み合わせ、平均することによって決定される平均フレームエネルギーを計算してもよい。以下に記載するように、短期エネルギー値またはフィルタリングされダウンサンプリングされた信号の値は、短期エネルギー値に増加が見られるか否かを判断することによって信号内のノックの存在を検出するのに使用される。
ノック検出モジュール326は、ピッチ検出モジュール330を更に備える。ピッチ検出モジュール330は、検出された信号の基本周波数を計算するために、抽出された周波数・振幅情報329を使用する。これは各フレームに対して、STFTモジュール324の出力から臨界周波数を選択することによって、並びに各ビンと隣接するビンとの振幅を比較することによって行われる。振幅スペクトル内のこれらのピークは、偏部分(partials)と言う。基本周波数は、信号スペクトル内の偏部分の最大数の最大公約数に基づき、臨界周波数から選択されることが多い。各ビンと隣接するビンとの振幅を比較するために、双方向ミスマッチエラー計算処理が使用される。この誤差計算は、2ステップの処理である。最初に、測定した偏部分のそれぞれが、最も近い予測高調波と比較され、測定−予測誤差(Errp→m)が得られる。次に、予測高調波のそれぞれが、測定された最も近い偏部分と比較され、予測−測定誤差(Errm→p)が得られる。式4に示すように、総合誤差(Errtotal)は、これらの2つの誤差を組み合わせて重み付けしたものである。
Figure 2011503542
ここで、Nは、N=max/ffund┘によって与えられる試験的な基本周波数(ffund)の高調波の数であり、演算はxよりも大きい最小整数を返し、fmaxは最高周波数であり、Amaxは測定された偏部分の最大振幅であり、Kは偏部分の総数(すなわち、各フレーム臨界振動数)である。式4から分かるように、総合誤差(Errtotal)は基本周波数によって標準化され、偏部分の振幅の影響を考慮に入れるファクタ(たとえば、信号のピッチの信号対ノイズ比(SNR))を包含する。誤差は、測定された偏部分と最も近い調和周波数との間の周波数差(Δf=Δf=|f−f|)の関数である。見つからない高調波がある場合、あるいは振幅比が小さい場合、最大の誤差となる。同様に、試験的な周波数の高調波のほとんどが存在する場合、並びに振幅比が大きい場合、最小の誤差となる。たとえば、p=0.5、q=1.4、およびr=0.5の値は、上記の重み付け特性を満たす。ミスマッチエラーの最小値を生じる周波数が、信号のピッチである。双方向ミスマッチエラーが3を越える場合、ピッチは検出されない。
ノック検出モジュール326は、ノック決定モジュール332を更に備える。ノック決定モジュール332は、エネルギー計算モジュール328の出力とピッチ検出モジュール330の出力とを組み合わせて、ノックイベントを検出する。論理的なANDゲート関数として論理的に実装されるとき、所望の比較回路または方法を用いてもよい。たとえば、入力信号の短時間エネルギーの立ち上がりエッジを、入力信号内の短期エネルギー増加を検出するのに使用してもよい。この検出は、ブラックマンハリス窓を重複50%として使用して128個を越えるサンプル(50kHz)のエネルギー評価を計算することによって、並びに単純なプリディクタを実行するために立ち上がりエッジ検出器を使用することによって行われる。このプリディクタは、現在のフレームのエネルギー評価を参照して、以前のフレームのエネルギーと比較する。現在のエネルギーが、以前のフレームのエネルギーよりも所定のファクタ分だけ大きい場合、そのフレームは、エンジンノックとして適格であると識別される。一実施例として、現在のエネルギーが以前の短時間エネルギーの平均の2倍であり、以前のフレームエネルギーの3倍である場合、このフレームはノックの候補として扱われてもよい。同様に、ノック決定モジュール332は、5kHz〜10kHzのピッチ周波数の存在を検出するための検出制御論理部(または検出制御回路)を備える。検出制御論理部(または検出制御回路)は、信号内のノックイベントの存在を信号で表す。両方の条件(すなわち、ピッチ周波数の存在と信号の短期エネルギー増加)が満たされる場合、ノック決定モジュール332は、フレームにノックイベントが含まれると予測する。
本明細書に記載する信号処理構造部のコンテンツを作成するために、簡単に使用可能な種々の信号処理とハンドリング構造部とを用いてもよい。十分に動作することが認められた構成として、JPC563M60マイクロコントローラ(フリースケール(Freescale)社製)として市販されているマルチチャネル・データ取得モジュールを組み合わせた形式がとられる。ノックセンサから得られるアナログ信号は、適切なアナログ入力によって構造部に供給される。その後、これらの信号はアナログローバスフィルタリングされ(ブロック312)、デルタシグマADC変換器によってデジタル化され(ブロック316)、アンチエイリアスフィルタリングされ(ブロック320)、デシメートされる(ブロック322)。信号はその後、STFTモジュール(324)との通信を行うバス構造部に流れる。
図7を参照し、本発明の選択した実施形態を更に説明する。図7には、一例として、本発明の選択した実施形態に係るエンジンノックを検出するためのフローシーケンス400を示す。図に示すとおり、ノックセンサがエンジンシリンダの振動を検出(または測定)すると処理が開始し(ステップS402)、アナログ信号が生成される。入力アナログ信号をデジタル化し、入力データから高周波数成分を除去すべく、デジタル信号を(たとえば、アンチエイリアスフィルタで)ローパスフィルタリング(ステップS404)した後、振幅・周波数情報の408を抽出するために、短時間フーリエ変換(STFT)を適用する(ステップS406)。上記のように、STFTの周波数分解能を強化するためには、STFTの窓関数は、注意して選択しなければならない。選択した実施形態によると、ステップS406のSTFTにおいて、ブラックマンハリス窓が使用される。
入力データ信号から抽出された周波数・振幅情報408に基づき、信号の基本周波数を計算し(ステップS410)、信号の短期エネルギーも計算する(ステップS420)。ピッチ周波数の存在と信号の短期エネルギー増加とは、信号内のノックイベントの存在を示す(ステップS430)。
ピッチ周波数検出ステップS410は、まず抽出された周波数・振幅情報408を用いてピーク周波数を検出すること(ステップS412)によって実行されてもよい。次に、候補(または予測)ピッチ周波数(f)を選択する(ステップS414)。候補の周波数は、信号スペクトルにおける偏部分の最大数の最大公約数に基づき、臨界周波数から選択される。双方向ミスマッチエラーErr(f)の計算を用いて(ステップS416)、ピーク周波数を候補ピッチ周波数と比較する。また、誤差関数Err(f)を最小化する候補ピッチ周波数を、ピッチ周波数として選択する(ステップS418)。
ステップS410においてピッチ周波数がいかに検出されるかを実証するために、一連の正弦関数[100,200,300,500,600,700,800}Hzを含むノックセンサに供給されるテスト信号を例として考える。試験的な基本周波数ffund=50Hzの場合、すべての偏部分は高調波であるが、[50,150,250,350,400,450,550]Hzの高調波は見つからない。対照的に、試験的な基本周波数ffund=100Hzの場合、Hzの高調波だけが見つからない。他の試験的な基本周波数[150,200,250]Hzに同じ分析を適用し、式4を用いてミスマッチエラーを計算する形で定量化した場合、図18に示すような結果となり得る。最小のミスマッチエラーは、試験的な基本周波数が100Hzのときであるため、これが所与の組の偏部分の基本周波数である。これはピッチ検出アルゴリズムによって、所与の組の周波数で基本周波数が検出できることを表す。選択した実施形態において、試験的な基本周波数からピッチ周波数を選択するのに、所定の強力なカットオフ値(たとえば3.0)を用いてもよい。これによって、所定の強力なカットオフ値よりも大きなミスマッチエラーを有する試験的な基本周波数は、ピッチ周波数として選択するのに不適格とされる。ミスマッチエラーを抑制することによって、アルゴリズムは擬似の基本周波数が検出されないことを保証する。試験的な基本周波数の範囲を抑制することによって、アルゴリズムはより効率的で正確に入力信号内のノックイベントの存在を判断する。
短期エネルギー計算ステップS420は、まず抽出された周波数・振幅情報408を用いてフレームエネルギーEを計算すること(ステップS422)によって実施されてもよい。上記のように、フレーム内に取り入れられるサンプルの信号エネルギーを蓄積すべく、フレームにおいて検出された信号323のエネルギー量を式3を用いて判断するために、時間領域または周波数領域のフレームエネルギーを計算してもよい。次に、平均フレームエネルギーを計算する(ステップS424)。たとえば、短期エネルギー値Eと以前のフレームの所定数の短期エネルギー値とを組み合わせて平均する。
ステップS436においてフレームエネルギー増加がいかに検出されるかを実証するために、図19〜図21に示すテスト信号を例として考える。図19〜図21は、種々のノックイベントの平均的なフレームエネルギー測定を示す。特に、図19には、ノックイベントが存在する第1早期点火テスト信号130(3600rpmで回転するエンジンにおいて、サンプリング速度100kHzで測定)について、ノックエネルギーをフレーム毎にプロットする。また、計算された平均フレームエネルギーは、波形131に示す。図に示すように、通常、平均フレームエネルギー131は非常に低い(たとえば、<2)が、ノックイベントがフレーム18で生じると、フレームエネルギーは大きく増加する。これは、計算された平均フレームエネルギー波形131のポイント132に示すように、ノック検出アルゴリズムによって検出できる。対照的に、図20は、ノックイベントが存在しない第2通常点火テスト信号140(3600rpmで回転するエンジンにおいて、サンプリング速度100kHzで測定)のプロットを示す。同様に、図21は、ノックイベントが存在しない第3後期点火テスト信号150(3600rpmで回転するエンジンにおいて、サンプリング速度100kHzで測定)のプロットを示す。フレームエネルギー(たとえば、>4または>5)の有意な増加が見られない場合、図20と図21にノックイベントの指標が見られないように、ノックイベントの検出を示す、計算された短期エネルギー波形にも増加は見られない。
理解されるように、本明細書に開示するノック検出技術は、ノックが生じるサンプルを識別するように、サンプルレベルのノック窓において修正および使用されてもよい。また、フレーム内のサンプル数を減らすことによって、アルゴリズムでより高い精度が達成される。開示のノック検出技術は、フレームエネルギーに短期的な増加が見られる場合にのみピッチを計算することによって、更に最適化されてもよい。ノック検出アルゴリズムのパラメータは、程度の差はあるが、厳重に調節されてもよい。たとえば、ピーク検出条件を変更することによって、あるいは平均フレームエネルギー基準を変更することによって調節されてもよい。より厳しい必要条件の場合、ノック検出はより少なくなり、必要条件がそれほど厳しくない場合、非常に多くのノックイベントが検出され得る。また、入力データのフレームを重複させ、このデータのSTFTを計算することによって、より高い時間分解能が達成され、したがってより高い精度が達成可能となる。しかしこの結果、プロセッサに追加の計算負荷が生じる。
ノック信号の検出前、ノック決定ステップS430は、ノック信号の存在を示す2つの条件について、感知した信号を効率的に評価する。一実施例によると、ステップS432において所定のピッチ周波数と高調波の存在を検出し、ステップS436において短期エネルギー増加の変動を検出する。検出されたピッチ周波数がノックイベントの共振周波数と調和周波数に相当する場合、ピッチ検出ステップS432によって、ノックイベントの指標のうちの一方が得られる。他方の指標は、短期エネルギー増加が検出されたか否かを判断すること(ステップS436)によって得られる。短期フレームエネルギーの増加は、現在のフレームエネルギーEを以前のフレームのエネルギーおよび/または平均フレームエネルギーと比較することによって検出されてもよい。一般に、平均フレームエネルギーは非常に低いが、ノックイベントが生じると、平均フレームエネルギーに比べてフレームエネルギーEは有意に増加する。理解されるように、他の技術を用いて短期フレームエネルギーの増加を検出してもよい。たとえば、フレームエネルギーEを以前のフレームのエネルギーと比較するために、所定の閾値を用いてもよい。
これらの条件のいずれかまたは両方を満たさない場合(たとえば、ステップS432,S436の決定結果のいずれかがNOである場合)、ノック信号の指標はなく、処理は終了する(ステップS434)。しかし、条件の両方を満たし(たとえば、ステップS432,436の決定結果がYESであり)、検出が行われた場合(ステップS437の決定結果がYESである場合)、ノック信号は検出されたとの指標が出され(ステップS438)、シーケンスは終了する(ステップS439)。理解されるように、エンジンの燃焼動作を調節することによって望ましくないノック影響を最小化するために、ノック信号が検出されたという指標は、適切なエンジン制御アルゴリズムによって使用されてもよい。
従来のエネルギーに基づくノック検出アルゴリズムを用いるよりも本明細書に開示する2条件検出スキームを用いることによって、いかに正確にノックイベントが検出されるかを示すために、本明細書に記載の技術をテストした。テスト結果をテーブル2に一覧にする。テーブル2に示す広範囲の条件において、アルゴリズムをテストした。このテストは、4気筒エンジンで得られたデータに対し、様々なエンジンrpmレベルにおいて早期、通常、または後期を条件として行った。
Figure 2011503542
テーブル2において、「実際の」と表示された欄には、テストケース内のノックイベントの存在に関する情報が含まれる。「エネルギーに基づくアルゴリズム」の欄は、ノック信号検出に短期エネルギー増加のみを用いる場合のノック信号検出を示す。最後の欄は、本明細書に記載するピッチ検出と短期エネルギー増加との両方を組み合わせた2条件検出アプローチによるノック検出の結果を示す。ノックの存在を「レ」によって示し、「X」は信号にノックがないことを表す。テーブルから分かるように、2条件ノック検出アプローチは、様々な条件下で100%の精度を達成するが、エネルギーに基づくアルゴリズムは、テスト番号6,9において誤検出を生じている。これらのテストは、(たとえば、穴のある道路または鉄道線路上で)突然エンジンに振動が生じる場合、並びにすべての周波数において加速度計がより高いエネルギー準位を示す場合に相当し得るが、ピッチ周波数が検出さない場合には相当しない。
本明細書に記載する2条件ノック検出システムと方法は、エネルギー計算と制御コードとにのみ基づく。また、ノック検出の他の技術(たとえば、ピッチ検出における様々な時間−周波数分布を比較する技術、あるいはエネルギーに基づくノック検出技術に依存する技術)よりも、計算的により効率的で正確である。これは、低電力が決定的に重要であり、且つリアルタイム性が懸念される用途において、特に、計算的により強度のあるノック検出スキームに比べて理想的である。
上記から、内燃機関のノック信号を検出する方法及びシステムが提供されたと理解されるであろう。開示のように、センサ構造部(たとえば、加速度センサ、またはエンジンシリンダへの取付用の他の非接触音響センサ)が提供される。このセンサ構造部は、エンジン振動に応じてセンサ信号情報を生成するために、内燃機関に動作可能に接続されている。センサ構造部には、信号処理構造部が動作可能に接続される。この信号処理構造部は、デジタル信号情報内の所定のピッチ周波数と短期エネルギー増加とを識別するために、センサ信号情報からデジタル信号情報を抽出する。一実施例において、信号処理構造部は、デジタルセンサ信号にすべくセンサ信号情報をサンプリングするADCを含む。また信号処理構造部は、フィルタリング済みデジタルセンサ信号にすべく、デジタルセンサ信号をデジタル的にフィルタリングするアンチエイリアスフィルタを備えてもよい。信号処理構造部は、デシメートされたフィルタリング済みデジタルセンサ信号にすべく、フィルタリング済みデジタルセンサ信号をダウンサンプリングするデシメータを更に備えてもよい。また信号処理構造部は、デシメートされたフィルタリング済みデジタルセンサ信号から、瞬時周波数と振幅情報を抽出する短時間フーリエ変換モジュールを備えてもよい。選択した一実施形態において、短時間フーリエ変換モジュールは、周波数スメアリングを低減すべく、デシメートされたフィルタリング済みデジタルセンサ信号にブラックマンハリス窓を適用する。最後に信号処理構造部は、瞬時周波数と振幅情報から、所定のピッチ周波数と短期エネルギー増加とを検出するノック検出モジュールを備えてもよい。選択した一実施形態において、ノック検出モジュールは、双方向ミスマッチエラー計算を用いて、瞬時周波数と振幅情報からピッチ周波数を計算するピッチ検出モジュールを備える。またノック検出モジュールは、たとえば瞬時周波数と振幅情報からフレームエネルギー値を計算し、次いでフレームエネルギー値を1つ以上の以前のフレームのフレームエネルギー値と比較することによって短期エネルギー増加を計算するエネルギー計算モジュールを含む。所定のピッチ周波数と短期エネルギー増加は、組み合わせることによってノック検出信号の生成に用いられる。
別の形式において、まずノックセンサを用いて、内燃機関のシリンダからアナログ振動信号情報を取得し、次いで高周波成分を除去するために、アナログ振動信号情報をローパスフィルタリングすることによって、内燃機関からエンジンノックデータを取得する方法及びシステムが提供される。アンチエイリアシングされたダウンサンプリング済み時間領域信号を生成すべく、アナログ振動信号情報は処理され、複数のフレームに分けられる。選択した実施形態において、この処理は、デジタルセンサ信号にすべく、アナログ振動信号情報をデジタル的にサンプリングすることと、フィルタリング済みデジタルセンサ信号にすべく、デジタルセンサ信号をデジタル的にローパスフィルタリングすることと、次いで、デシメートされたフィルタリング済みデジタルセンサ信号にすべく、フィルタリング済みデジタルセンサ信号をデシメートすることとを含む。続いて、デジタル周波数領域信号にすべく、デジタル時間領域信号は短期フーリエ変換され、各フレームの瞬時周波数と振幅情報が生成される。選択した実施形態において、短期フーリエ変換処理は、デジタル時間領域信号にブラックマンハリス窓をかけることを含む。瞬時周波数と振幅情報は、フレームの所定のピッチ周波数の検出と、フレームの所定のエネルギー増加の検出とに使用される。たとえば所定のピッチ周波数は、1組の候補ピッチ周波数から選択するために、双方向ミスマッチエラー値を計算することによって検出されてもよい。また所定のエネルギー増加は、現行フレームの第1エネルギー値を以前のフレームの第2エネルギー値と比較すること、および/または現行フレームの第1エネルギー値を、複数の以前のフレームの平均エネルギー値(たとえば、平均フレームエネルギー)と比較することによって検出されてもよい。所定のピッチ周波数と所定のエネルギー増加との両方が検出される場合、エンジンノック検出信号が生成される。
更に別の形式において、エンジン振動を感知する加速度計からアナログセンサ信号が生成されるエンジンノック検出方法が提供される。アナログセンサ信号から、フレーム毎にデジタル信号が抽出され、デジタル信号内の所定のピッチ周波数と短期エネルギー増加とが識別される。このデジタル信号抽出は、デジタルセンサ信号にすべく、アナログセンサ信号をサンプリングすることと、フィルタリング済みデジタルセンサ信号にすべく、デジタルセンサ信号をアンチエイリアスフィルタリングすることと、デシメートされたフィルタリング済みデジタルセンサ信号にすべく、フィルタリング済みデジタルセンサ信号をデシメートすることと、ブラックマンハリス窓をかけた短時間フーリエ変換を適用することによって、デシメートされたフィルタリング済みデジタルセンサ信号から、瞬時周波数と振幅情報を抽出することと、瞬時周波数と振幅情報から、所定のピッチ周波数と短期エネルギー増加とを検出することとによって行われてもよい。所定のピッチ周波数の検出は、双方向ミスマッチエラー計算を用いて、瞬時周波数と振幅情報からピッチ周波数を計算することによって行われてもよい。また短期エネルギー増加の検出は、瞬時周波数と振幅情報から現行フレームのエネルギー値を計算することと、現行フレームのエネルギー値を1つ以上の以前のフレームのフレームエネルギー値と比較することとによって行われてもよい。フレームにおいて所定のピッチ周波数と短期エネルギー増加とがともに検出される場合、ノック検出信号が生成される。
本明細書に示し記載するピッチ検出と短期エネルギー変動との組み合わせを用いてノック信号の検出または予測を行う方法及びシステムは、コンピュータ可読媒体上に保存されソフトウェアであって、且つあるタスクを実行すべく汎用コンピュータまたは専用コンピュータ上のコンピュータプログラムとして実行されるソフトウェアにおいて実施されてもよい。ハードウェア実装において、様々な信号処理ステップ(たとえば、アナログフィルタリング、デジタル化、アンチエイリアスフィルタリング、デシメーション、STFT処理など)の実行に使用される要素は、1つ以上の専用回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジック回路(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書に記載する機能を実行できるように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組み合わせとして実装されてもよい。これに加えて、あるいは代替として、ソフトウェア実装が用いられてもよく、信号処理ステップのうちの幾つかまたはすべては、本明細書に記載する機能を実行するモジュール(たとえば、手続きや機能など)によって実施されてもよい。モジュールへの機能の分類は説明のためのものであり、代替実施形態は、複数のソフトウェアモジュールの機能を1つのモジュールにまとめてもよい。あるいは、モジュールの機能の代わりとなる分解部分としてもよい。ソフトウェア実装において、ソフトウェアコードは、任意の機械可読記憶媒体またはコンピュータ可読記憶媒体(たとえば、内蔵記憶装置または外部記憶装置)に保存されているコードと基礎的データまたは処理済みデータとを用いて、プロセッサまたはコントローラによって実行されてもよい。
本明細書に開示する上記の実施形態は、自動車システムにおいて使用される様々なノック検出システム及び方法に関するが、本発明は、必ずしも本明細書に記載する実施例に制限されない。たとえば、本明細書に開示するノック検出アルゴリズムは、任意の内燃機関とともに使用されてもよい。また、本明細書に記載する実施形態は、あるローパスフィルタリング機能を参照し、このローパスフィルタリング機能を、関心のある信号を通過させる所望のフィルタリング機能に適用させるために一般化されてもよいことを理解されたい。このように、本発明は、本明細書の開示の利益を得る当業者には明らかとなるような同等の様々な方法で変更または実施されてもよい。このため、上記の特定の実施形態は単に例示であり、本発明を制限するものとして解釈されるべきではない。したがって、上記は記載の特定の形式に本発明を制限するものではない。一方、最も広い形式において本発明の精神および範囲から逸脱することなく当業者によって様々な変更、置換、および調整が可能となるように、上記は添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の精神および範囲内に含まれ得る代替例、変形例、および等価物を包含するものである。
特定の実施形態について、利益、他の利点、および問題の解決方法を記載してきた。しかし、利益、利点、および問題の解決方法と、任意の利益、利点、または解決方法を生じさせ得る(もしくは明確にし得る)要素とは、請求項のいずれかまたはすべての重要な、必須な、または本質的な特徴または要素として解釈されないものとする。本明細書において、「含む」、「備える」、またはそれらの文言の変形は包括的な包含を意図し、記載の要素を含む処理、方法、物品、または装置がそれらの要素だけでなく、特別に記載されない他の要素、またはこのような処理、方法、物品、もしくは装置に内在する他の要素を含んでもよい。

Claims (20)

  1. 内燃機関のノック信号を検出するシステムであって、
    エンジン振動に応じてセンサ信号情報を生成するために、内燃機関に動作可能に連結されたセンサ構造部と、
    デジタル信号情報内の所定のピッチ周波数と短期エネルギー増加とを識別すべくセンサ信号情報からデジタル信号情報を抽出するために、前記センサ構造部に動作可能に連結された信号処理構造部であって、前記所定のピッチ周波数及び前記短期エネルギー増加は、ノック検出信号を生成するために組み合わせて使用される信号処理構造部と
    を含む、システム。
  2. 前記センサ構造部は、加速度センサを含む、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記センサ構造部は、エンジンシリンダへの取付用の非接触音響センサを含む、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記信号処理構造部は、
    センサ信号情報をデジタルセンサ信号にすべく、同センサ信号情報をサンプリングするアナログ−デジタル変換器と、
    デジタルセンサ信号をフィルタリング済みデジタルセンサ信号にすべく、同デジタルセンサ信号をデジタル的にフィルタリングするアンチエイリアスフィルタと、
    フィルタリング済みデジタルセンサ信号をデシメートされたフィルタリング済みデジタルセンサ信号にすべく、同フィルタリング済みデジタルセンサ信号をダウンサンプリングするデシメータと、
    デシメートされたフィルタリング済みデジタルセンサ信号から、瞬時周波数と振幅情報とを抽出する短時間フーリエ変換モジュールと、
    瞬時周波数と振幅情報とから、所定のピッチ周波数と短期エネルギー増加とを検出するノック検出モジュールであって、前記所定のピッチ周波数が検出され、且つ前記短期エネルギー増加が検出される場合、ノック検出信号を生成するノック検出モジュールと
    を含む、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記短時間フーリエ変換モジュールは、周波数スメアリングを低減すべく、デシメートされたフィルタリング済みデジタルセンサ信号に対してブラックマンハリス窓を適用する、請求項4に記載のシステム。
  6. 前記ノック検出モジュールは、双方向ミスマッチエラー計算を用いて、瞬時周波数と振幅情報とからピッチ周波数を計算するピッチ検出モジュールを含む、請求項4に記載のシステム。
  7. 前記ノック検出モジュールは、瞬時周波数と振幅情報とからフレームエネルギー値を計算するエネルギー計算モジュールを含む、請求項4に記載のシステム。
  8. 前記ノック検出モジュールは、フレームエネルギー値を1つ以上の以前のフレームのフレームエネルギー値と比較することによって、短期エネルギー増加を計算するノック決定モジュールを含む、請求項7に記載のシステム。
  9. 内燃機関からエンジンノックデータを取得する方法であって、
    ノックセンサを用いて、内燃機関のシリンダからアナログ振動信号情報を取得する工程と、
    アンチエイリアシングされたダウンサンプリング済みデジタル時間領域信号を生成すべく、フレーム毎にアナログ振動信号情報を処理する工程と、
    デジタル時間領域信号をデジタル周波数領域信号にすべく同デジタル時間領域信号を短時間フーリエ変換し、それによって各フレームの瞬時周波数と振幅情報とを生成する工程と、
    瞬時周波数と振幅情報とから、フレームの所定のピッチ周波数を検出する工程と、
    瞬時周波数と振幅情報とから、フレームの所定のエネルギー増加を検出する工程と、
    前記所定のピッチ周波数が検出され、且つ前記所定のエネルギー増加が検出される場合、エンジンノック検出信号を生成する工程と
    を含む、方法。
  10. アナログ振動信号情報を取得する工程は、高周波数成分を除去するために、アナログ振動信号情報をローパスフィルタリングする工程を含む、請求項9に記載の方法。
  11. アナログ振動信号情報を処理する工程は、
    アナログ振動信号情報をデジタルセンサ信号にすべく、同アナログ振動信号情報をデジタル的にサンプリングする工程と、
    デジタルセンサ信号をフィルタリング済みデジタルセンサ信号にすべく、同デジタルセンサ信号をデジタル的にローパスフィルタリングする工程と、
    フィルタリング済みデジタルセンサ信号をデシメートされたフィルタリング済みデジタルセンサ信号にすべく、同フィルタリング済みデジタルセンサ信号をデシメートする工程と
    を含む、請求項9に記載の方法。
  12. デジタル時間領域信号を短時間フーリエ変換することは、デジタル時間領域信号にブラックマンハリス窓をかける工程を含む、請求項9に記載の方法。
  13. 所定のエネルギー増加を検出する工程は、現行フレームの第1エネルギー値を、以前のフレームの第2エネルギー値と比較する工程を含む、請求項9に記載の方法。
  14. 所定のエネルギー増加を検出する工程は、現行フレームの第1エネルギー値を、複数の以前のフレームの平均エネルギー値と比較する工程を含む、請求項9に記載の方法。
  15. 所定のピッチ周波数を検出する工程は、1組の候補ピッチ周波数から選択を行うために、双方向ミスマッチエラー値を計算する工程を含む、請求項9に記載の方法。
  16. エンジンノックを検出する方法であって、
    エンジン振動を感知する加速度計から、アナログセンサ信号を生成する工程と、
    デジタル信号内の所定のピッチ周波数と短期エネルギー増加とを識別すべく、アナログセンサ信号からフレーム毎にデジタル信号を抽出する工程と、
    フレームにおいて前記所定のピッチ周波数と短期エネルギー増加とがともに検出される場合、ノック検出信号を生成する工程と
    を含む、方法。
  17. フレーム毎にデジタル信号を抽出する工程は、
    アナログセンサ信号をデジタルセンサ信号にすべく、同アナログセンサ信号をサンプリングする工程と、
    デジタルセンサ信号をフィルタリング済みデジタルセンサ信号にすべく、同デジタルセンサ信号をアンチエイリアスフィルタリングする工程と、
    フィルタリング済みデジタルセンサ信号をデシメートされたフィルタリング済みデジタルセンサ信号にすべく、フィルタリング済みデジタルセンサ信号をデシメートする工程と、
    窓をかけた短時間フーリエ変換を適用することによって、デシメートされたフィルタリング済みデジタルセンサ信号から、瞬時周波数と振幅情報とを抽出する工程と、
    瞬時周波数と振幅情報とから、所定のピッチ周波数と短期エネルギー増加とを検出する工程と
    を含む、請求項16に記載の方法。
  18. 窓をかけた短時間フーリエ変換を適用することは、デシメートされたフィルタリング済みデジタルセンサ信号にブラックマンハリス窓を適用する工程を含む、請求項17に記載の方法。
  19. 所定のピッチ周波数と短期エネルギー増加とを検出する工程は、双方向ミスマッチエラー計算を用いて、瞬時周波数と振幅情報とからピッチ周波数を計算する工程を含む、請求項17に記載の方法。
  20. 所定のピッチ周波数と短期エネルギー増加とを検出する工程は、瞬時周波数と振幅情報とから現行フレームのエネルギー値を計算する工程と、現行フレームのエネルギー値を1つ以上の以前のフレームのフレームエネルギー値と比較する工程とを含む、請求項17に記載の方法。
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