JP5456580B2 - エンジン回転数計測方法及びその装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン排気音からエンジンの回転数を計測するエンジン回転数計測方法及びその装置に関する。
自動車から発せられるマフラからの排気騒音は、その測定法から近接排気騒音と呼ばれ、JISやISOで測定法が標準化されている。日本では近年、近接排気騒音測定がマフラ改造車等の整備不良車の摘発にも応用されようとしている。
近接排気騒音測定では、停止状態で所定のエンジン回転数を数秒ほど維持した状態(空吹かし)から、急速にアクセルオフしアイドリング状態になるまでの騒音の最大値レベルを測定しなければならない。このために騒音計の他に、エンジン回転数を検出する装置が必要となる。
そこで、特許文献1に記載のように、アイドリング時にエンジン音信号の一次周波数を捕らえるバンドパスフィルタを設定し、周波数の変化をDC値の変化に換算し、このDC値の変化に応じてエンジン音信号のサンプリング周波数を変換させることで、このバンドパスフィルタをエンジン音信号の一次周波数の変化に追従させ、エンジン回転数を測定する技術が知られている。
再表2006−137142号公報
しかし、特許文献1に記載の発明においては、エンジン音信号の一次周波数成分しか捕捉しないので、S/N比が悪い場合に、測定できない場合がある。
本発明は、従来の技術が有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、S/N比が悪い場合でも、エンジンの排気音からエンジンの回転数を的確に計測することができるエンジン回転数計測方法及びその装置を提供しようとするものである。
上記課題を解決すべく請求項1に係る発明は、エンジン排気音をデジタル信号に変換してエンジン回転数を計測する方法であって、アイドリング状態の周波数特性から一次周波数を決定する一次周波数決定工程と、この一次周波数決定工程で決定した一次周波数成分と二次高調波成分を前記デジタル信号からバンドパスフィルタで抽出するバンドパスフィルタ工程と、このバンドパスフィルタ工程で抽出された一次周波数成分と二次高調波成分から振幅の変動を取り除くゼロクロス工程と、このゼロクロス工程で振幅変動を取り除かれた一次周波数成分と二次高調波成分の各々について周波数に応じて振幅を増減させるローパスフィルタ工程と、このローパスフィルタ工程で処理された一次周波数成分と二次高調波成分の実効値を算出する回転数RMS工程と、この回転数RMS工程で算出した実効値の変動幅を逐次算出する変動幅算出工程と、前記バンドパスフィルタ工程で抽出された一次周波数成分と二次高調波成分の実効値を算出する信号RMS工程と、この信号RMS工程で算出した実効値を比較するRMS比較工程と、このRMS比較工程で実効値を比較した結果、一次周波数成分の実効値が二次高調波成分の実効値の二倍以上である場合は回転数RMS工程で算出した一次周波数成分の実効値を選択すると共に二次高調波成分の変動幅が一次周波数成分の変動幅と同じになるように回転数RMS工程で算出した二次高調波成分の実効値を補正し、一次周波数成分の実効値が二次高調波成分の実効値の半分以下である場合は回転数RMS工程で算出した二次高調波成分の実効値を選択すると共に一次周波数成分の変動幅が二次高調波成分の変動幅と同じになるように回転数RMS工程で算出した一次周波数成分の実効値を補正し、その他の場合は変動幅算出工程で算出した変動幅が小さいほうを回転数RMS工程で算出した実効値から選択すると共に変動の大きい方の変動幅が変動の小さい方の変動幅と同じになるように回転数RMS工程で算出した変動の大きい方の実効値を補正する選択工程と、この選択工程で選択された回転数RMS工程で算出された実効値の大きさに応じてエンジン音信号を間引くサンプリング周波数変換工程と、このサンプリング周波数変換工程で算出された間引き間隔からエンジン回転数を算出するエンジン回転数算出工程を備え、サンプリング周波数変換工程以降、バンドパスフィルタ工程ではサンプリング周波数変換工程でサンプリング周波数を変換されたエンジン音信号から一次周波数成分と二次高調波成分を抽出するものである。
請求項2に係る発明は、エンジン排気音をデジタル変換したエンジン音信号からエンジン回転数を計測する装置であって、アイドリング状態の周波数特性から一次周波数を検出する周波数検出部と、前記デジタル信号から前記一次周波数成分を抽出する第1バンドパスフィルタと、前記デジタル信号から前記一次周波数成分の二次高調波成分を抽出する第2バンドパスフィルタと、第1バンドパスフィルタの出力から振幅の変動を取り除く第1ゼロクロス波形生成部と、第2バンドパスフィルタの出力から振幅の変動を取り除く第2ゼロクロス波形生成部と、第1ゼロクロス波形生成部の出力についてその周波数の変化に応じて振幅を増減させる第1ローパスフィルタと、第2ゼロクロス波形生成部の出力についてその周波数の変化に応じて振幅を増減させる第2ローパスフィルタと、第1ローパスフィルタの出力の実効値を算出する第1回転数RMS部と、第2ローパスフィルタの出力の実効値を算出する第2回転数RMS部と、第1バンドパスフィルタの出力の実効値を算出する第1信号RMS部と、第2バンドパスフィルタの出力の実効値を算出する第2信号RMS部と、第1信号RMS部と第2信号RMS部の出力を比較するRMS比較部と、第1回転数RMS部の出力の変動幅と第2回転数RMS部の出力の変動幅を逐次算出すると共に、RMS比較部の出力に基づいて第1信号RMS部の出力が第2信号RMS部の出力の二倍以上である場合は第1回転数RMS部の出力を選択すると共に第2回転数RMS部の変動幅が第1回転数RMS部の変動幅と同じになるように第2回転数RMS部で算出した実効値を補正し、第1信号RMS部の出力が第2信号RMS部の出力の半分以下である場合は第2回転数RMS部の出力を選択すると共に第1回転数RMS部の変動幅が第2回転数RMS部の変動幅と同じになるように第1回転数RMS部で算出した実効値を補正し、その他の場合は第1回転数RMS部の出力の変動幅と第2回転数RMS部の出力の変動幅を比較し、第1回転数RMS部の変動幅の方が小さい場合は第1回転数RMS部の出力を選択すると共に第2回転数RMS部の変動幅が第1回転数RMS部の変動幅と同じになるように第2回転数RMS部の実効値を補正し、第2回転数RMS部の変動幅の方が小さい場合は第2回転数RMS部の出力を選択すると共に第1回転数RMS部の変動幅が第2回転数RMS部の変動幅と同じになるように第1回転数RMS部の実効値を補正する選択部と、この選択部で選択された実効値の大きさに応じてエンジン音信号を間引くサンプリング周波数変換部と、このサンプリング周波数変換部で算出された間引き間隔からエンジン回転数を算出するエンジン回転数算出部と、このサンプリング周波数変換部のエンジン音信号入力側前段のアンチエイリアシング用ローパスフィルタを備え、サンプリング周波数変換部でエンジン音信号のサンプリング周波数を変換したら、サンプリング周波数変換部の出力から第1バンドパスフィルタ部では一次周波数成分を抽出し、第2バンドパスフィルタ部では一次周波数成分の二次高調波成分を抽出するものである。
本発明によれば、一次周波数と二次高調波のどちらかが十分に強ければ、安定してエンジンの回転数を計測することができる。また、一周波数成分と二次高調波成分が共に小さく、ノイズにほとんど埋もれた場合でも、安定してエンジンの回転数を計測することができる。
本発明に係るエンジン回転数計測装置のブロック構成図 アイドリング状態における計測手順を示すフローチャート エンジン回転数変化時における計測手順を示すフローチャート
本発明は、原理的には排気音に含まれる脈同音の一次周波数成分を検出することと等価であるが、直接周波数分析によってその一次周波数成分だけを検出するのではなく、一次周波数成分と二次高調波成分の両方を監視すると共に信頼性の高い方を効果的に選択してエンジン回転数を算出することと、デジタルフィルタとデジタル周波数の関係を利用し、排気音信号をデジタル化するためのサンプリング周波数を排気音に含まれる脈動音自身の情報をもとに変化させることで、変化させたサンプリング周波数が一定の関係を持ってエンジン回転数を表現していることを特徴とする。
先ず、本発明で用いるデジタルフィルタとデジタル周波数について概説する。中心周波数fc[Hz]のIIR形(巡回形)のデジタルバンドパスフィルタを例に、サンプリング周波数fs[Hz]、中心周波数fc[Hz]及びデジタルフィルタの性質について説明する。
IIR形(巡回形)のデジタルバンドパスフィルタの伝達関数H(z)は、次式(1)で表わされる。
Figure 0005456580
ここで、z=ej2πfd、fd=fc /fsであり、N,Mは整数でN≦Mの条件を満たす。an,bmは、伝達関数を決定する係数である。
式(1)において、この係数an,bmを定数とし、伝達関数H(z)を固定とすれば、サンプリング周波数fsをk倍にした場合、このデジタルバンドパスフィルタの中心周波数fcはk倍にシフトする。
本発明に係るエンジン回転数計測装置は、図1に示すように、エンジンの排気音をアナログ電気信号に変換するマイクロホン1と、A/D変換部2と、FFT(高速フーリエ変換)分析部3と、ローパスフィルタ(LPF)4と、サンプリング周波数変換部5と、第1バンドパスフィルタ(BPF)6と、第2バンドパスフィルタ(BPF)7と、第1ゼロクロス波形生成部8と、第2ゼロクロス波形生成部9と、第1ローパスフィルタ(LPF)10と、第2ローパスフィルタ(LPF)11と、第1回転数RMS部12と、第2回転数RMS部13と、第1信号RMS部14と、第2信号RMS部15と、RMS比較部16と、選択部17と、ゲート部18と、エンジン回転数算出部19を備えてなる。
なお、周波数検出部としてのFFT分析部3の代わりに、FFT分析部3と同等の機能を有する周波数分析手段でもよい。また、エンジン排気音をメモリカードなどに保存したデジタルデータとすれば、マイクロホン1とA/D変換部2を設ける必要はない。
A/D変換部2は、マイクロホン1で集音された排気音をサンプリング周波数fp[Hz]でデジタル信号化する。サンプリング周波数fpは、後述する間引き器の最大間引き間隔をD、必要とされる計測可能な最大回転数をR[rpm]とした場合、次式(2)で表される条件により決定される。
Figure 0005456580
ここで、cはエンジンの諸元によって決められる係数であり、6気筒4サイクルエンジンでは、一般に3である。ここで生成されたデータをサンプリングデータXfpとする。
FFT分析部3は、測定対象車のエンジンのアイドリング状態における排気音中の脈動音の一次周波数成分f1[Hz]を決定するために設けられている。一次周波数成分f1は、エンジンの諸元(アイドリング回転数、エンジン形式など)を用い、その周波数近傍のピーク値を持つ周波数として決定される。
ローパスフィルタ4は、後段に接続される間引き器によってサンプリングデータXfpが間引かれた場合に、サンプリング定理による折り返し現象が発生しないために設けられている。ローパスフィルタ4のカットオフ周波数fac[Hz]は、式(2)の最大間引き間隔D、最大回転数R、係数cを用いて、次式(3)で示される範囲に設定される。
Figure 0005456580
第1バンドパスフィルタ6は、式(1)で示した係数an,bmがFFT分析部3で決定された一次周波数成分f1を中心周波数fc1とし、サンプリング周波数fs(=fp/D)との比fd1をデジタル周波数に持つように決定され、測定対象車のエンジン回転数検出が終了するまで固定される。第1バンドパスフィルタ6は、前段の間引き部20がエンジン回転数変化に比例して的確に第1バンドパスフィルタ6の入力であるサンプリングデータXfpを間引き間隔d1iで間引けば、上述したデジタルフィルタの性質から、結果として排気音中の脈動音の一次周波数成分を追従し、その他の成分を抑圧しながら一次周波数成分を選択的に抽出する働きをする。
第2バンドパスフィルタ7は、式(1)で示した係数an,bmがFFT分析部3で決定された一次周波数成分f1の2倍とした周波数f2(二次高調波成分)を中心周波数fc2とし、サンプリング周波数fs(=fp/D)との比fd2をデジタル周波数に持つように決定され、測定対象車のエンジン回転数検出が終了するまで固定される。第2バンドパスフィルタ7は、排気音中の脈動音の一次周波数成分の2倍の周波数(二次高調波成分)を追従し、その他の成分を抑圧しながら一次周波数成分の二次高調波成分を選択的に抽出する働きをする。
第1ゼロクロス波形生成部8は、第1バンドパスフィルタ6の出力波形(正弦波に近い)がゼロよりも大きいか小さいかによって、出力波形を出力が1または−1の矩形波に変換する。エンジン回転数に依存して排気音中の脈動音の一次周波数成分の振幅が変動する場合があり、この変動は、後述する後段の第1ローパスフィルタ10と第1回転数RMS部12でのエンジン回転数変化検出に影響を与えるため、ゼロクロス波形にすることにより振幅の変動を除く。これにより、前段の第1バンドパスフィルタ6の出力振幅の変化を吸収できる。
第2ゼロクロス波形生成部9は、第2バンドパスフィルタ7の出力波形(正弦波に近い)がゼロよりも大きいか小さいかによって、出力波形を出力が1または−1の矩形波に変換する。エンジン回転数に依存して排気音中の脈動音の一次周波数成分の二次高調波成分の振幅が変動する場合があり、この変動は、後述する後段の第2ローパスフィルタ11と第2回転数RMS部13でのエンジン回転数変化検出に影響を与えるため、ゼロクロス波形にすることにより振幅の変動を除く。これにより、前段の第2バンドパスフィルタ7の出力振幅の変化を吸収できる。
第1ローパスフィルタ10は、エンジン回転数の変化に伴う排気音中の脈動音の一次周波数成分の周波数変化を検出し振幅変化として出力するために設けられている。また、第2ローパスフィルタ11は、エンジン回転数の変化に伴う排気音中の脈動音の二次高調波成分の周波数変化を検出し振幅変化として出力するために設けられている。次式(4)は、カットオフ周波数flp[Hz]を持つn次バターワースローパスフィルタの一般的な周波数振幅特性による出力振幅vfである。
Figure 0005456580
第1ローパスフィルタ10の振幅特性の傾斜周波数域(f>flp)に信号が入力された場合は、その信号の周波数が変化すると第1ローパスフィルタ10の出力振幅が変化する。逆に言えば、この変化幅を捉えることで入力周波数の変化幅を知ることができる。第1ローパスフィルタ10のカットオフ周波数flp1 [Hz]は、第1ローパスフィルタ10の傾斜周波数域に、一次周波数成分f1[Hz]が対応するように一次周波数成分f1より小さくする必要がある。
第2ローパスフィルタ11の振幅特性の傾斜周波数域(f>flp)に信号が入力された場合は、その信号の周波数が変化すると第2ローパスフィルタ11の出力振幅が変化する。逆に言えば、この変化幅を捉えることで入力周波数の変化幅を知ることができる。第2ローパスフィルタ11のカットオフ周波数flp2 [Hz]は、第2ローパスフィルタ11の傾斜周波数域に、一次周波数成分f1[Hz]の2倍の周波数f2[Hz] (二次高調波成分)が対応するように二次高調波成分f2[Hz]より小さくする必要がある。
第1回転数RMS部12は、第1ローパスフィルタ10の出力の実効値を算出する。第2回転数RMS部13は、第2ローパスフィルタ11の出力の実効値を算出する。
第1信号RMS部14は、第1バンドパスフィルタ6の出力の実効値を算出する。第2信号RMS部15は、第2バンドパスフィルタ7の出力の実効値を算出する。RMS比較部16は、第1信号RMS部14と第2信号RMS部15の出力を比較する。
選択部17は、第1回転数RMS部12の出力の変動幅と第2回転数RMS部13の出力の変動幅を逐次算出すると共に、RMS比較部16の出力に基づいて第1信号RMS部14の出力が第2信号RMS部15の出力の二倍以上である場合は第1回転数RMS部12の出力を選択すると共に第2回転数RMS部の変動幅が第1回転数RMS部の変動幅と同じになるように第2回転数RMS部で算出した実効値を補正し、第1信号RMS部14の出力が第2信号RMS部15の出力の半分以下である場合は第2回転数RMS部13の出力を選択すると共に第1回転数RMS部の変動幅が第2回転数RMS部の変動幅と同じになるように第1回転数RMS部で算出した実効値を補正し、その他の場合は第1回転数RMS部12の出力の変動幅と第2回転数RMS部13の出力の変動幅を比較し、第1回転数RMS部12の変動幅の方が小さい場合は第1回転数RMS部12の出力を選択すると共に第2回転数RMS部の変動幅が第1回転数RMS部の変動幅と同じになるように第2回転数RMS部の実効値を補正し、第2回転数RMS部13の変動幅の方が小さい場合は第2回転数RMS部13の出力を選択すると共に第1回転数RMS部の変動幅が第2回転数RMS部の変動幅と同じになるように第1回転数RMS部の実効値を補正する。
ゲート部18は、選択部17の出力を一定間隔で後段の間引き間隔決定部21へ接続するスイッチである。この間隔は、バンドパスフィルタ6,7の応答時間や回転数RMS部12,13の応答時間によって決められる。経験的には、回転数RMS部12,13へ入力される信号の5周期から10周期分の間隔ごとにスイッチをオンし、その時の回転数RMS部12,13の出力値を出力する。
サンプリング周波数変換部5は、間引き間隔diに応じてサンプリングデータXfpを間引く間引き部20と、間引き部20に間引き間隔diを与える間引き間隔決定部21からなり、選択部17の出力の大きさに応じてサンプリング周波数を変調させる。間引き間隔決定部21は、アイドリング状態の第1回転数RMS部12の出力値vfcと、i時点のゲート部18の出力値vfi及びi時点の間引き間隔diを用いて、i+1時点の間引き間隔d(i+1)を次式(5)により算出する。ただし、選択部17での選択が第1回転数RMS部12の出力か第2回転数RMS部13の出力かにより、補正をする。
Figure 0005456580
ここで、INT[ ・ ]は、[ ・ ]を整数に丸める演算子である。初期値d0は、最大間引き間隔Dである。
エンジン回転数算出部19は、間引き間隔決定部21でi時点ごとに計算された間引き間隔diから次式(6)を用いて、エンジン回転数Riを算出する。
Figure 0005456580
ここで、R0はアイドリング時の回転数、AVG[ ・ ]はi-mからi+m区間の平均演算を行う演算子、mは任意の整数である。
以上のように構成した本発明に係るエンジン回転数計測装置の作用及びエンジン回転数計測方法について説明する。先ず、エンジンのアイドリング状態におけるエンジン回転数計測作業が、図2に示すフローチャートに従って行われる。ステップSP1において、マイクロホン1によりアイドリング状態時の排気音をアナログ電気信号に変換する。
次いで、ステップSP2において、A/D変換部2が、マイクロホン1で集音された排気音をサンプリング周波数fp[Hz]でデジタル信号化する。そして、ステップSP3において、排気音をFFT分析し、エンジンのアイドリング状態における排気音中の脈動音の一次周波数成分(基本周波数)f1[Hz]を決定する(一次周波数決定工程)。f1を第1バンドパスフィルタ6の中心周波数fc1とし、f2(f1の2倍の周波数)を第2バンドパスフィルタ7の中心周波数fc2とし、第1バンドパスフィルタ6及び第2バンドパスフィルタ7の伝達関数を設定する。なお、FFT分析部3を使うのは、最初に一次周波数成分(基本周波数)f1[Hz]を決定する時だけである。
次に、アイドリング状態から変化するエンジン排気音についてのエンジン回転数計測作業が、図3に示すフローチャートに従って行われる。先ず、SP11において、マイクロホン1によりエンジンの排気音をアナログ電気信号に変換する。ステップSP12において、A/D変換部2が、マイクロホン1で集音された排気音をサンプリング周波数fp[Hz]でデジタル信号化する。ステップSP13において、サンプリング定理による折り返し現象が発生しないよう、カットオフ周波数fac[Hz]のローパスフィルタ4を通す。
次いで、ステップSP14において、後述のサンプリング周波数変換工程(ステップSP22)の出力について、デジタル周波数fd1(=fc1/fs)の第1バンドパスフィルタ6が、排気音中の脈動音の一次周波数成分を追従し、その他の成分を抑圧しながら一次周波数成分を選択的に抽出すると共に、第2バンドパスフィルタ7が、一次周波数成分の2倍の周波数(二次高調波成分)を追従し、その他の成分を抑圧しながら二次高調波成分を選択的に抽出する(バンドパスフィルタ工程)。
ステップSP15において、第1ゼロクロス波形生成部8で第1バンドパスフィルタ6の出力波形(正弦波に近い)から一次周波数成分の振幅変化を除くため、出力がゼロよりも大きいか小さいかによって、出力波形を出力が1または−1の矩形波に変換すると共に、第2ゼロクロス波形生成部9で第2バンドパスフィルタ7の出力波形(正弦波に近い)から二次高調波成分の振幅変化を除くため、出力がゼロよりも大きいか小さいかによって、出力波形を出力が1または−1の矩形波に変換する(ゼロクロス工程)。
ステップSP16において、第1ローパスフィルタ10により一次周波数成分の周波数に応じて第1ゼロクロス波形生成部8の出力の振幅を増減させると共に、第2ローパスフィルタ11により二次高調波成分の周波数に応じて第1ゼロクロス波形生成部8の出力の振幅を増減させる(ローパスフィルタ工程)。
ステップSP17において、第1回転数RMS部12により第1ローパスフィルタ10の出力信号から一次周波数成分の実効値を算出すると共に、第2回転数RMS部13により第2ローパスフィルタ11の出力信号から二次高調波成分の実効値を算出する(回転数RMS工程)。ステップSP18において、選択部17により、第1回転数RMS部12の出力の変動幅と第2回転数RMS部13の出力の変動幅を逐次算出する(変動幅算出工程)。
ステップSP19において、バンドパスフィルタ工程で抽出された一次周波数成分の実効値及び二次高調波成分の実効値を算出する(信号RMS工程)。ステップSP20において、信号RMS工程で算出した一次周波数成分の実効値と二次高調波成分の実効値を比較する(RMS比較工程)。
次いで、ステップSP21において、RMS比較工程で一次周波数成分の実効値と二次高調波成分の実効値を比較した結果、一次周波数成分の実効値が二次高調波成分の実効値の二倍以上である場合は回転数RMS工程で算出した一次周波数成分の実効値を選択すると共に二次高調波成分の変動幅が一次周波数成分の変動幅と同じになるように回転数RMS工程で算出した二次高調波成分の実効値を補正し、一次周波数成分の実効値が二次高調波成分の実効値の半分以下である場合は回転数RMS工程で算出した二次高調波成分の実効値を選択すると共に一次周波数成分の変動幅が二次高調波成分の変動幅と同じになるように回転数RMS工程で算出した一次周波数成分の実効値を補正し、その他の場合は変動幅算出工程で算出した変動幅が小さいほうを回転数RMS工程で算出した実効値から選択すると共に変動の大きい方の変動幅が変動の小さい方の変動幅と同じになるように回転数RMS工程で算出した変動の大きい方の実効値を補正する(選択工程)。
ステップSP22において、回転数RMS工程で算出され、選択工程で選択された実効値の大きさに応じてエンジン音信号を間引く(サンプリング周波数変換工程)。ステップSP23において、サンプリング周波数変換工程で算出された間引き間隔d(i+1)から、式(6)を用いて、エンジン回転数R(i+1)を算出する(エンジン回転数算出工程)。
このように、サンプリング周波数を変化させることで、エンジン回転数に比例した一次周波数成分を動的に追跡する第1バンドパスフィルタ6及び一次周波数成分の二次高調波成分を動的に追跡する第2バンドパスフィルタ7を構築することが可能になる。アイドリング状態のエンジン回転数は、500rpmから1000rpm以下であり、一次周波数成分がその周波数範囲における一番大きな周波数成分であると仮定することは、実用上問題はない。
その時の周波数を基準としてエンジン回転数の変化に動的に追従するので、従来技術のように単純にFFTの結果のピーク周波数をエンジン回転数と見なす方法よりも精度が高い。また、ゼロクロス処理を行っているので、一次周波数成分の振幅変動及び二次高調波成分の振幅変動の影響を受けることがない。一次周波数と二次高調波の両方を監視するので、どちらかが強ければ測定可能であり、また、両方が弱くても周波数変動の小さいほうを捕捉し測定するので、高精度でエンジン回転数の測定が可能となる。
排気音に含まれる脈動音の一次周波数成分と一次周波数成分の二次高調波成分を捕捉するため、S/N比が悪い場合でも、非接触且つボンネットを閉じた状態で、エンジンの回転数を高精度で計測することができるので、適用範囲の拡大が図れる。
1…マイクロホン、2…A/D変換部、3…FFT(高速フーリエ変換)分析部、4…ローパスフィルタ(LPF)、5…サンプリング周波数変換部、6…第1バンドパスフィルタ(BPF)、7…第2バンドパスフィルタ(BPF)、8…第1ゼロクロス波形生成部、9…第2ゼロクロス波形生成部、10…第1ローパスフィルタ(LPF)、11…第2ローパスフィルタ(LPF)、12…第1回転数RMS部、13…第2回転数RMS部、14…第1信号RMS部、15…第2信号RMS部、16…RMS比較部、17…選択部、18…ゲート部、19…エンジン回転数算出部、20…間引き部、21…間引き間隔決定部。

Claims (2)

  1. エンジン排気音をデジタル変換したエンジン音信号からエンジン回転数を計測する方法であって、アイドリング状態の周波数特性から一次周波数を決定する一次周波数決定工程と、この一次周波数決定工程で決定した一次周波数成分と二次高調波成分を前記エンジン音信号からバンドパスフィルタで抽出するバンドパスフィルタ工程と、このバンドパスフィルタ工程で抽出された一次周波数成分と二次高調波成分から振幅の変動を取り除くゼロクロス工程と、このゼロクロス工程で振幅変動を取り除かれた一次周波数成分と二次高調波成分の各々について周波数に応じて振幅を増減させるローパスフィルタ工程と、このローパスフィルタ工程で処理された一次周波数成分と二次高調波成分の実効値を算出する回転数RMS工程と、この回転数RMS工程で算出した実効値の変動幅を逐次算出する変動幅算出工程と、前記バンドパスフィルタ工程で抽出された一次周波数成分と二次高調波成分の実効値を算出する信号RMS工程と、この信号RMS工程で算出した実効値を比較するRMS比較工程と、このRMS比較工程で実効値を比較した結果、一次周波数成分の実効値が二次高調波成分の実効値の二倍以上である場合は回転数RMS工程で算出した一次周波数成分の実効値を選択すると共に二次高調波成分の変動幅が一次周波数成分の変動幅と同じになるように回転数RMS工程で算出した二次高調波成分の実効値を補正し、一次周波数成分の実効値が二次高調波成分の実効値の半分以下である場合は回転数RMS工程で算出した二次高調波成分の実効値を選択すると共に一次周波数成分の変動幅が二次高調波成分の変動幅と同じになるように回転数RMS工程で算出した一次周波数成分の実効値を補正し、その他の場合は変動幅算出工程で算出した変動幅が小さいほうを回転数RMS工程で算出した実効値から選択すると共に変動の大きい方の変動幅が変動の小さい方の変動幅と同じになるように回転数RMS工程で算出した変動の大きい方の実効値を補正する選択工程と、この選択工程で選択された回転数RMS工程で算出された実効値の大きさに応じてエンジン音信号を間引くサンプリング周波数変換工程と、このサンプリング周波数変換工程で算出された間引き間隔からエンジン回転数を算出するエンジン回転数算出工程を備え、サンプリング周波数変換工程以降、バンドパスフィルタ工程ではサンプリング周波数変換工程でサンプリング周波数を変換されたエンジン音信号から一次周波数成分と二次高調波成分を抽出することを特徴とするエンジン回転数計測方法。
  2. エンジン排気音をデジタル変換したエンジン音信号からエンジン回転数を計測する装置であって、アイドリング状態の周波数特性から一次周波数を検出する周波数検出部と、前記エンジン音信号から前記一次周波数成分を抽出する第1バンドパスフィルタと、前記エンジン音信号から前記一次周波数成分の二次高調波成分を抽出する第2バンドパスフィルタと、第1バンドパスフィルタの出力から振幅の変動を取り除く第1ゼロクロス波形生成部と、第2バンドパスフィルタの出力から振幅の変動を取り除く第2ゼロクロス波形生成部と、第1ゼロクロス波形生成部の出力についてその周波数の変化に応じて振幅を増減させる第1ローパスフィルタと、第2ゼロクロス波形生成部の出力についてその周波数の変化に応じて振幅を増減させる第2ローパスフィルタと、第1ローパスフィルタの出力の実効値を算出する第1回転数RMS部と、第2ローパスフィルタの出力の実効値を算出する第2回転数RMS部と、第1バンドパスフィルタの出力の実効値を算出する第1信号RMS部と、第2バンドパスフィルタの出力の実効値を算出する第2信号RMS部と、第1信号RMS部と第2信号RMS部の出力を比較するRMS比較部と、第1回転数RMS部の出力の変動幅と第2回転数RMS部の出力の変動幅を逐次算出すると共に、RMS比較部の出力に基づいて第1信号RMS部の出力が第2信号RMS部の出力の二倍以上である場合は第1回転数RMS部の出力を選択すると共に第2回転数RMS部の変動幅が第1回転数RMS部の変動幅と同じになるように第2回転数RMS部で算出した実効値を補正し、第1信号RMS部の出力が第2信号RMS部の出力の半分以下である場合は第2回転数RMS部の出力を選択すると共に第1回転数RMS部の変動幅が第2回転数RMS部の変動幅と同じになるように第1回転数RMS部で算出した実効値を補正し、その他の場合は第1回転数RMS部の出力の変動幅と第2回転数RMS部の出力の変動幅を比較し、第1回転数RMS部の変動幅の方が小さい場合は第1回転数RMS部の出力を選択すると共に第2回転数RMS部の変動幅が第1回転数RMS部の変動幅と同じになるように第2回転数RMS部の実効値を補正し、第2回転数RMS部の変動幅の方が小さい場合は第2回転数RMS部の出力を選択すると共に第1回転数RMS部の変動幅が第2回転数RMS部の変動幅と同じになるように第1回転数RMS部の実効値を補正する選択部と、この選択部で選択された実効値の大きさに応じてエンジン音信号を間引くサンプリング周波数変換部と、このサンプリング周波数変換部で算出された間引き間隔からエンジン回転数を算出するエンジン回転数算出部と、このサンプリング周波数変換部のエンジン音信号入力側前段のアンチエイリアシング用ローパスフィルタを備え、サンプリング周波数変換部でエンジン音信号のサンプリング周波数を変換したら、サンプリング周波数変換部の出力から第1バンドパスフィルタ部では一次周波数成分を抽出し、第2バンドパスフィルタ部では一次周波数成分の二次高調波成分を抽出することを特徴とするエンジン回転数計測装置。
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