JP2011502661A - 医療機器用支持装置 - Google Patents

Abstract

医療器具、特に、手術用ランプの支持装置は、手術室の天井において、ベアリングヘッド３が選択的に取り付けられる鉛直支柱８を使用する。異なる長さのカンチレバーがひとつのベアリングヘッド３に固定されてもよい。

Description

本発明は、医療器具を支持する装置、特に、手術用ランプ、モニタ、または外科ナビゲーション器具を支持する装置に関する。本発明は、好ましくは、手術室の天井に取り付けられ得る鉛直支柱を備える装置に関する。

特許文献１にかかる従来技術によれば、数個のカンチレバーが回転可能に取り付けられた、手術室の天井に取り付けられ得る鉛直支柱を備えた手術用ランプの支持装置が知られている。この場合、各カンチレバーには手術用ランプがひとつ装着されている。

この先行技術に既述のように、適用目的や空間状況によって手術用ランプの構造および大きさは異なり、短期的に要求を満たすためには、製造者は複数の手術用ランプ支持装置の在庫を多量に維持しなければならない。このため、比較的少量の在庫にてランプの構造をバリエーション豊富なものとすることが出来る手術用ランプ及びその支持装置を提供することが、既に先行技術において目的とされている。しかしながら、先行技術では、手術用ランプ及びその支持装置を備えたシステムの各部品の決定及びその組み合わせが、製造者によって事前に行われなければならない。

特許文献２にかかる従来技術には、中心軸受本体周りを回転するベアリングスリーブが備えられている。図４に示された実施形態では、中心軸は、互いに直接的に接続されるものではなく、特に、ねじ込み式接続方式のものではない。むしろ、中心軸受本体は全ベアリングスリーブを通して延在し、これは、組立の可変性を制限するものである。組み立て前に、中心軸受本体の長さが選択されて決定されなければならず、これが重畳して組み立てられるベアリングスリーブの数の基準となる。

欧州特許出願公開第０３９２３０３号明細書 西独国実用新案出願公開第２００１５３９９号明細書

本発明は、装置の設置場所における組み立てに対して、より幅広いバリエーショーン範囲を可能とする医療機器、特に、手術用ランプの支持装置を提供することを目的とする。

この目的のため、本発明は、鉛直支柱と、鉛直支柱に取り付け可能な、少なくとも１つのベアリングヘッドと、ベアリングヘッドに支持される、１本以上のカンチレバーとを備え、多様な数のベアリングヘッドが選択的に設置され得る医療器具用支持装置を提供する。

本明細書中において、「鉛直」「水平」「上方」「下方」等の語句は、前記装置の通常意図される、つまり、特に手術室の天井等における、設置という意味に解釈されるべきである。

本発明によれば、例えば、一般的な条件によって、設置場所にて選択され、組み立てられる数個の手術用ランプと多数の異なる長さのカンチレバーの支持装置が、システムとして提供される。この選択は、使用されるカンチレバーの長さと数の両方に関連し得る。その数は変更可能であり、ふたつ以上のベアリングヘッドが選択的に重畳的かつ一体的に組み立てられてもよい。

本発明によれば、異なる長さのカンチレバーが取り付けられているベアリングヘッドを備えたシステムが提供され、適切な長さのカンチレバーを支持するベアリングヘッドが、一般的な条件によって、現場にて選択的に組み合わされ、天井に設置され得る。

本発明の、他の好ましい変形例においては、各ベアリングヘッドは、その周りを回転可能にシャフトと関連する。各シャフトは、その上方に配置されたシャフトに確実に接続されていることが好ましい。現場で設置されるシャフトまたはベアリングヘッドのそれぞれの数によって、使用されるカンチレバーの数を変更してもよい。

好適な一実施形態において、各ベアリングヘッドは、カンチレバーが浅く挿入され、一本あるいは複数のネジなどの締結手段によってベアリングヘッドに組み付け得るコレットを備えている。

以下、本発明の一実施形態を図を参照し、詳細に説明する。

数個のカンチレバーを備えた手術用ランプの支持装置を概略的に示した図である。 １本のカンチレバーを備えた図１にかかる装置の一部分の分解図である。 ３本のカンチレバーが設置された装置の一部分に沿った断面を示す図である。 図３の線Ａ-Ａに沿った断面を示す図である。

図１は、参照符号１によって示される手術室の天井の一部を概略的に示した図である。現場での組み立てが可及的多くの異なるバリエーションを選択肢として提供するように、複数のカンチレバー２ａ、２ｂ及び２ｃを設置することを主旨とする。なお、カンチレバーとその設置のみを図示及び説明する。

カンチレバーに加え、公知の方法で、スプリングアームをカンチレバーの端部に取り付けてもよい（上記参照の現在の技術も参照）。

鉛直支柱８は、カンチレバー２ａ、２ｂ及び２ｃを天井１に接続する。鉛直支柱の下方に、カンチレバー２ａ、２ｂ及び２ｃがベアリングヘッド３ａ、３ｂ及び３ｃによって取り付けられる。

図２によると、各ベアリングヘッド３は、カンチレバー２の取り付け手段１０を備えている。また、図２は、シャフト４、接続ネジ５、スリップリング６、ベアリング７（例えば、ニードルベアリング）及び他の構成部品の分解図でもある。スリップリング６は、電気接触及び位置決め機能を果す。

図２によると、１本のカンチレバー２が取り付け手段１０のコレット１０’に数センチ挿入され、その後、その向きが符号９によって示される水平に伸びるネジによってベアリングヘッド３に固定される。４本のネジが水平に延在し、カンチレバーのチャネル１１に係合される。カンチレバー２はアルミ製であり、カンチレバー２をベアリングヘッド３に締結するために、ネジがチャネル１１の壁にねじ込まれる。

このようにして、現場において、異なる長さのカンチレバー２から適切なカンチレバーが選択され、設置され得る。

図３は図１にかかる配置の縦断面を示す図を、図４は図３の線Ａ-Ａに沿った断面を示す図である。

図３及び４にかかる実施形態において、３つのシャフト４ａ、４ｂ及び４ｃは、それぞれ下方に重畳的に取り付けられる。各シャフトにはベアリングヘッド３ａ、３ｂあるいは３ｃが装着される。図示の３つのシャフトと３つのベアリングヘッドに代えて、それより少ない数あるいは多い数のシャフトとベアリングヘッドを設置してもよい。これは、本発明の更なるバリエーションの可能性を意味する。図３に、各ベアリングヘッドの取り付け手段１０のコレット１０’に対するカンチレバー２ａ、２ｂ及び２ｃの取り付けられ方を示す。

図４に、シャフト４ａ、４ｂ及び４ｃの組み立てを示す。まず、上部シャフト４ａが鉛直支柱８の下端部フランジ８’に接続ネジ５ａによって固定される。そして、ベアリングヘッド３ｂと関連する他のシャフト４ｂが上方のシャフト４ａに接続ネジ５ｂによって固定される。さらに、シャフト４ｃがシャフト４ｂの下方に接続ネジ５ｃによって固定されてもよい。この組み立て方法が、各シャフトとベアリングヘッドの選択的組み立てを可能にすることが見てとれる。すなわち、それぞれが、ひとつのベアリングヘッドを備えた図示された３本のシャフトの代わりに、ベアリングヘッドを備えたシャフトの数よりも多い数のベアリングヘッドを備えたシャフトを２本設置することとしてもよい。装置は、底部において、カバープレート１２によって閉じられる。

Claims (5)

1. 鉛直支柱（８）と、
   前記鉛直支柱（８）に取り付け可能な、数個のベアリングヘッド（３ａ、３ｂ、３ｃ）と、
   ひとつ以上の前記ベアリングヘッドに支持される、１本以上のカンチレバー（２、２ａ、２ｂ、２ｃ）と、
   ２つ以上の前記ベアリングヘッド（３ａ、３ｂ、３ｃ）を鉛直に下方へ重畳的に取り付ける手段（４、５）とを備え、
   前記ベアリングヘッド（３ａ、３ｂ、３ｃ）の各々に対し、前記ベアリングヘッドが回転可能であるようにシャフト（４ａ、４ｂ、４ｃ）が取り付けられ、前記シャフト（４ｂ、４ｃ）は、その上方に配置される前記シャフト（４ａ、４ｂ）に接続ネジ（５ａ、５ｂ、５ｃ）によって直接的に接続可能であることを特徴とする、医療器具用支持装置。
2. 前記鉛直支柱（８）が手術室の天井に取り付け可能であり、前記医療器具が手術用ランプであることを特徴とする、請求項１に記載の装置。
3. 前記ベアリングヘッドの各々が、様々な長さの前記カンチレバーを選択的に取り付け可能な手段（１０）を備えることを特徴とする、請求項１または請求項２に記載の装置。
4. 様々な長さの前記カンチレバーを選択的に取り付け可能な前記手段（１０）が、前記カンチレバー（２）を一定の長さで挿入可能であるコレット（１０’）を備えることを特徴とする、請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の装置。
5. 前記カンチレバー（２）が、水平に延びるネジ（９）によって前記ベアリングヘッド（３）に取り付け可能であることを特徴とする、請求項１から請求項４のいずれか一項に記載の装置。

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