JP2011259080A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】コストアップおよび電子機器の大型化を招くことなく、接続線を所定位置に配策するとともに第1筐体と第2筐体との衝突による損傷を防止できる電子機器を提供する。
【解決手段】第1筐体20と第2筐体40は、第1筐体20の幅方向に沿って配置された第1回動軸51と、第1回動軸51に対して直交する第2回動軸52を有するヒンジ部50により、開閉可能且つ回動可能に接続される。第1筐体20におけるヒンジ部50側の角部には緩衝部材60が設けられており、緩衝部材60は接続線32の折り返し部322に接触可能となっているので、接続線32の変形を制限して所定位置に配策することができる。従って、第1筐体20を、第2回動軸52を中心として第2筐体40に対して回動させる際に、同じ緩衝部材60により、第1筐体20の角部が第2筐体40を傷つけるのと接続線32の変形規制をするので、部品点数を減少させることができる。
【選択図】図6
【解決手段】第1筐体20と第2筐体40は、第1筐体20の幅方向に沿って配置された第1回動軸51と、第1回動軸51に対して直交する第2回動軸52を有するヒンジ部50により、開閉可能且つ回動可能に接続される。第1筐体20におけるヒンジ部50側の角部には緩衝部材60が設けられており、緩衝部材60は接続線32の折り返し部322に接触可能となっているので、接続線32の変形を制限して所定位置に配策することができる。従って、第1筐体20を、第2回動軸52を中心として第2筐体40に対して回動させる際に、同じ緩衝部材60により、第1筐体20の角部が第2筐体40を傷つけるのと接続線32の変形規制をするので、部品点数を減少させることができる。
【選択図】図6
Description
本発明は、第1筐体と第2筐体とを、直交する2軸の回動軸を有するヒンジ部により開閉可能かつ回動可能に接続した電子機器に関するものである。
従来、第1筐体と第2筐体とを、直交する2軸の回動軸を有するヒンジ部により開閉可能かつ回動可能に接続された電子機器においては、表示部側である第1筐体のヒンジ部に接続される側の端面の長手方向端部を覆うように、緩衝部材が配置されているものがある(例えば特許文献1参照)。
このような電子機器では、緩衝部材により、コストの増加および筐体の大型化を抑制しつつ、第1筐体と第2筐体との衝突による損傷を防ぎ、かつ閉状態における筐体先端部の重ね位置のずれを好適に防止する。
このような電子機器では、緩衝部材により、コストの増加および筐体の大型化を抑制しつつ、第1筐体と第2筐体との衝突による損傷を防ぎ、かつ閉状態における筐体先端部の重ね位置のずれを好適に防止する。
しかしながら、特許文献1に記載のような、2軸で開閉可能および回動可能な電子機器において、第1筐体において表面に設けられた表示部と、第1筐体内部の回路基板等を接続する接続線が、第1筐体とヒンジ部との境界領域を通って配策される場合がある。
このような電子機器においては、接続線を所定の位置に配策するために、接続線を所定位置に収容するための部品が別途必要となり、コストアップおよび電子機器の大型化を招くという問題があった。
このような電子機器においては、接続線を所定の位置に配策するために、接続線を所定位置に収容するための部品が別途必要となり、コストアップおよび電子機器の大型化を招くという問題があった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、コストアップおよび電子機器の大型化を招くことなく、接続線を所定位置に配策するとともに第1筐体と第2筐体との衝突による損傷を防止できる電子機器を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る電子機器は、第1筐体と、第2筐体と、前記第1筐体および前記第2筐体を接続するヒンジ部と、前記第1筐体における前記ヒンジ部側の角部にて折り返す接続線と、を備え、前記ヒンジ部が、前記第2筐体に接続され、かつ、前記第2筐体の幅方向に沿って配置された第1回動軸と、前記第1筐体に接続され、かつ、前記第1回動軸に対して直交する第2回動軸と、を備え、前記第1筐体における前記ヒンジ部側の角部に緩衝部材が設けられ、前記緩衝部材が前記接続線の少なくとも一部に接触可能なものである。
また、本発明の第2の態様に係る電子機器は、前記接続線が略帯状であるとともに、両端部が前記第1筐体の内側に固定され、かつ、前記接続線が前記第1筐体の幅方向に沿った線を折り返し軸線として折り返され、前記緩衝部材が、前記折り返し軸線の径方向から前記折り返し部を囲む包囲部を有するものである。
また、本発明の第3の態様に係る電子機器は、前記緩衝部材が前記第2筐体に対して前記ヒンジ部側から取り付けられるものである。
また、本発明の第4の態様に係る電子機器は、前記緩衝部材が、前記第1筐体に向かって突出するリブまたは爪を有し、前記リブまたは爪が、前記第2回動軸側における前記第1筐体の厚み方向中央部から前記緩衝部材の取付方向に沿って設けられているものである。
また、本発明の第5の態様に係る電子機器は、前記接続線は、グロメットによって前記第1筐体の内側に固定され、前記緩衝部材は、前記グロメットに向かって突出するリブを有するものである。
さらに、本発明の第6の態様に係る電子機器は、前記ヒンジ部における前記第1筐体の幅方向端部から前記第1筐体に向かう凸部を有し、前記第1筐体が前記凸部に対応する凹部を有するものである。
本発明の第1の態様に係る電子機器によれば、第1筐体におけるヒンジ部側の角部には緩衝部材が設けられており、緩衝部材は接続線の少なくとも一部に接触可能となっているので、接続線が伸びようとする変形を制限して所定位置に配策することができる。また、同じ緩衝部材により、第1筐体を、第2回動軸を中心として第2筐体に対して回動させる際に、第1筐体の角部が第2筐体を傷つけるのを防止するとともに、接続線の変形を規制するので、部品点数を減少させることができるという効果を有する。
また、本発明の第2の態様に係る電子機器によれば、緩衝部材の包囲部が折り返し軸の径方向から折り返し部を囲むので、接続線の配策位置がずれるのを防止できる。
さらに、本発明の第3の態様に係る電子機器によれば、第1筐体に対してヒンジ部側から緩衝部材が取り付けられるので、接続線の配策位置がずれるのを防止できるとともに、接続線の挟み込みや傷つきを防止できる。
また、本発明の第4の態様に係る電子機器によれば、リブにより緩衝部材を位置決めして取り付けることができる。
また、本発明の第5の態様に係る電子機器によれば、緩衝部材に設けられたリブによって接続線の固定に用いられているグロメットの抜けを防止することができる。これにより、グロメットの抜け防止をする部品を別途用意する必要がなくなる。
さらに、本発明の第6の態様に係る電子機器によれば、ヒンジ部に凸部を有し、第1筐体に凹部を有するため、第1筐体のヒンジ部に対するがたつきを良好に防止できる。
以下、本発明の実施形態の電子機器について、図面を用いて説明する。
図1および図2に示すように、本発明に係る実施形態の電子機器としての携帯端末10は、一方の面に表示部21を有する第1筐体としての上筐体20と、一方の面に多数のキー42から構成される操作部41を有する第2筐体としての下筐体40と、上筐体20および下筐体40を開閉可能に連結するヒンジ部50を有する。
なお、以下の説明において、上筐体20と下筐体40とを閉じたときに重なる面すなわち表示部21および操作部41をともに内面(内面側)といい、外側になる面を外面(外面側)ということとする。
図1および図2に示すように、本発明に係る実施形態の電子機器としての携帯端末10は、一方の面に表示部21を有する第1筐体としての上筐体20と、一方の面に多数のキー42から構成される操作部41を有する第2筐体としての下筐体40と、上筐体20および下筐体40を開閉可能に連結するヒンジ部50を有する。
なお、以下の説明において、上筐体20と下筐体40とを閉じたときに重なる面すなわち表示部21および操作部41をともに内面(内面側)といい、外側になる面を外面(外面側)ということとする。
ヒンジ部50は、下筐体40に接続され、かつ、下筐体40の幅方向に沿って配置された第1回動軸51と、上筐体20に接続され、かつ、第1回動軸51に対して直交する第2回動軸52とを有する。
従って、第1回動軸51回り(図1および図2において矢印A方向)に上筐体20と下筐体40を相対的に回動させることにより、図1に示すように、開閉できる。また、第2回動軸52回り(図1および図2において矢印B方向)に上筐体20を回動させることにより、図2に示すように、上筐体20をねじることができる。
従って、第1回動軸51回り(図1および図2において矢印A方向)に上筐体20と下筐体40を相対的に回動させることにより、図1に示すように、開閉できる。また、第2回動軸52回り(図1および図2において矢印B方向)に上筐体20を回動させることにより、図2に示すように、上筐体20をねじることができる。
図4および図5に示すように、上筐体20は、矩形枠状の側部22および側部22の一端側(外面側)である平坦部228を密閉して覆う底部23を有しており、側部22における他端側(内面側)である平坦部221には表示部21が取り付けられる。
従って、上筐体20における底部23と表示部21との間には、内部空間24が形成される。表示部21は、内部空間24に収容される液晶表示板25を有し、液晶表示板25の内面側に感圧式のタッチパネル26が取り付けられる。
従って、上筐体20における底部23と表示部21との間には、内部空間24が形成される。表示部21は、内部空間24に収容される液晶表示板25を有し、液晶表示板25の内面側に感圧式のタッチパネル26が取り付けられる。
なお、上筐体20におけるヒンジ部50と反対側の側部22(上辺側部224)の外側(先端側)には、通話時に耳に当てて音声を発するレシーバ34が設けられており、レシーバカバー341で覆われている。また、上筐体20におけるヒンジ部50側の下辺側部222の外側には、アッパーカバー225が設けられている。
また、図3(A)および図3(B)に示すように、ヒンジ部50は、上筐体20の幅方向端部から上筐体20に向かう凸部53を有する。また、上筐体20は、ヒンジ部50の凸部53に対応する凹部226を有し、この凹部226に後述する緩衝部材60が取り付けられる。すなわち、上筐体20の側部22は、ヒンジ部50側の角部においてヒンジ部50から遠ざかるように形成されている。
なお、上筐体20の凹部226およびヒンジ部50の凸部53の形状は、図3(A)および図3(B)に示すような円弧状に限らず、図3(C)に示すように、矩形状の凹部227および凸部54でもよい。
なお、上筐体20の凹部226およびヒンジ部50の凸部53の形状は、図3(A)および図3(B)に示すような円弧状に限らず、図3(C)に示すように、矩形状の凹部227および凸部54でもよい。
図6に示すように、タッチパネル26は、側部22の他端側を覆う板状に形成され端面261Aが側部22よりも外側に位置する透明回路基板であるガラス基板261と、ガラス基板261の上(内面側)に積層される導電膜262およびカバー263を有する。ガラス基板261の外面側における外周縁部は、矩形枠状の両面テープ27(図4参照)により、側部22の内側に突出して額縁状に設けられている平坦部221(図5参照)に密着して取り付けられる。
従って、上筐体20は、底部23、側部22、両面テープ27およびタッチパネル26、後述するグロメット33、および、ヒンジ部に設けられたOリング(図示せず)によって、内部空間24の防水性を保持している。
従って、上筐体20は、底部23、側部22、両面テープ27およびタッチパネル26、後述するグロメット33、および、ヒンジ部に設けられたOリング(図示せず)によって、内部空間24の防水性を保持している。
図4および図6に示すように、上筐体20の内部空間24には、厚さ方向の中央にインサート板金28が取り付けられており、剛性を確保して上筐体20の薄型化を図っている。インサート板金28の内面側面281には、液晶表示板25を背後から照らすバックライトユニット29を介して液晶表示板25が設けられており、液晶表示板25の内面側にはタッチパネル26が取り付けられている。また、インサート板金28の外面側面282には、種々の電子部品を実装した回路基板31が取り付けられている。
図6および図7に示すように、タッチパネル26と、タッチパネル26を駆動する回路基板31とは、接続線であるフレキシブルプリント基板(Flexible Printed Circuits:以後,「FPC」と示す)32で接続される。
FPC32のタッチパネル26側は、ガラス基板261の端部(端面261A)に接続されており、上筐体20の大型化を回避するために、接続部321は上筐体20の側部22のヒンジ部50側の下辺側部222から外側へ突出している。この部分は、ヒンジ部50との境界部分であり、FPC32のためにスペースを設けることなくスペースが確保できる。このため、FPC32は、防水領域である内部空間24から、一旦非防水領域であるヒンジ部50の空間に配策(折り返し部322)された後、再度上筐体20の内部空間24に引き込まれる。
FPC32のタッチパネル26側は、ガラス基板261の端部(端面261A)に接続されており、上筐体20の大型化を回避するために、接続部321は上筐体20の側部22のヒンジ部50側の下辺側部222から外側へ突出している。この部分は、ヒンジ部50との境界部分であり、FPC32のためにスペースを設けることなくスペースが確保できる。このため、FPC32は、防水領域である内部空間24から、一旦非防水領域であるヒンジ部50の空間に配策(折り返し部322)された後、再度上筐体20の内部空間24に引き込まれる。
上筐体20の下辺側部222には、上筐体20の内外を連通させる例えば矩形断面の挿通孔223が設けられており、FPC32は挿通孔223から内部空間24に引き込まれる。このとき、内部空間24の防水性を保持するため、挿通孔223にはグロメット33が取り付けられる。
グロメット33は、樹脂やゴム等の弾性部材で形成されており、矩形の挿通孔223の高さおよび幅よりも大きな厚さおよび幅を有し、挿通孔223に圧入されて止水する矩形断面の止水部331と、止水部331から外側に鍔状に突出して、グロメット33の位置決めをする鍔部332と、鍔部332からヒンジ部50側に突出するガイド部333を有する。グロメット33の中心には、FPC32を挿通させるために扁平矩形状でFPC32の断面より小さな断面の貫通穴334が、止水部331,鍔部332,およびガイド部333を貫通して形成されており、FPC32を圧入して貫通させる。
グロメット33は、樹脂やゴム等の弾性部材で形成されており、矩形の挿通孔223の高さおよび幅よりも大きな厚さおよび幅を有し、挿通孔223に圧入されて止水する矩形断面の止水部331と、止水部331から外側に鍔状に突出して、グロメット33の位置決めをする鍔部332と、鍔部332からヒンジ部50側に突出するガイド部333を有する。グロメット33の中心には、FPC32を挿通させるために扁平矩形状でFPC32の断面より小さな断面の貫通穴334が、止水部331,鍔部332,およびガイド部333を貫通して形成されており、FPC32を圧入して貫通させる。
なお、FPC32が湾曲することにより、グロメット33の貫通穴334を湾曲させて防水性を損なわないように、例えば金属製等の剛性の高い平板状の支持板323をFPC32に添えて、貫通穴334を真っ直ぐに貫通させるようにしている。
図8乃至図10に示すように、上筐体20におけるヒンジ部50側の角部には、樹脂やゴム等の柔軟な材料からなる緩衝部材60が設けられている。緩衝部材60は、上筐体20のヒンジ部50側端面および側面の角部を保護する緩衝部61と、緩衝部材60を上筐体20に取り付ける取付部62を有する。
緩衝部61にはヒンジ部50側に突出する突起611が設けられている。従って、緩衝部材60がヒンジ部50に当接する際には、緩衝部61の突起611が最初に当接し、ヒンジ部50および上筐体20の傷つきを防止する。
緩衝部61にはヒンジ部50側に突出する突起611が設けられている。従って、緩衝部材60がヒンジ部50に当接する際には、緩衝部61の突起611が最初に当接し、ヒンジ部50および上筐体20の傷つきを防止する。
また、取付部62は、上筐体20側に突出する天板621と、上筐体20の厚み方向の縦壁622とを有し、断面L字形状を呈している。縦壁622の内面には、上筐体20側に突出する複数個のリブ623,624をしており、上筐体20に設けられている取付け凹部35に嵌合して緩衝部材60を上筐体20に取り付ける。
すなわち、リブ623は、第2回動軸52側における上筐体20の厚み方向中央部から緩衝部材60の取付方向に沿って設けられており、リブ623と、上筐体20の取付け凹部35に設けられているリブ351が嵌合する。また、緩衝部材60の端部から上筐体20側へ突出して設けられているリブ624が、取付け凹部35の隙間352に嵌合する。
さらに、緩衝部材60の凹部630(図10参照)と上筐体20のリブ631(図9参照)とが嵌合し、緩衝部材60の爪632,633が上筐体20の爪嵌合部634と嵌合する。これにより、緩衝部材60は上筐体20に取り付けられる。
なお、上筐体20に対する緩衝部材60の取付方向に沿って凹部630,リブ631,爪632,633および爪嵌合部634が設けられているので、凹部630,リブ631,爪632,633および爪嵌合部634は上筐体20に対する緩衝部材60の取り付け時の位置決めにも用いることができる。
なお、上筐体20に対する緩衝部材60の取付方向に沿って凹部630,リブ631,爪632,633および爪嵌合部634が設けられているので、凹部630,リブ631,爪632,633および爪嵌合部634は上筐体20に対する緩衝部材60の取り付け時の位置決めにも用いることができる。
また、天板621,縦壁622およびリブ623,624によって、FPC32の折り返し部322を、後述する折り返し軸線641,642の径方向から囲む包囲部63が形成されている。
なお、天板621とリブ623との間の隙間625は、リブ351よりも広めに空けられている。これは、隙間625を狭くすると、隙間625もリブ351と嵌合してしまい、緩衝部材60を押し込む際に大きな力が必要になるためである。
なお、天板621とリブ623との間の隙間625は、リブ351よりも広めに空けられている。これは、隙間625を狭くすると、隙間625もリブ351と嵌合してしまい、緩衝部材60を押し込む際に大きな力が必要になるためである。
図6に示すように、FPC32の折り返し部322は、FPC32を配策した時には半円形状に屈曲している(図6中破線で表示)。そして、緩衝部材60を下筐体40に対してヒンジ部50側から取り付けて(図6中矢印C方向)、折り返し部322を緩衝部材60の包囲部63に収容することにより、折り返し部322は緩衝部材60の縦壁622により押圧される。
これにより、折り返し部322は、上筐体20の幅方向に沿った線を折り返し軸線641,642(図9参照)として折り返されて、一部直線状になる。なお、緩衝部材60の縦壁622は、必ずしも常時FPC32の折り返し部322を押圧するものでなくてもよい。
これにより、折り返し部322は、上筐体20の幅方向に沿った線を折り返し軸線641,642(図9参照)として折り返されて、一部直線状になる。なお、緩衝部材60の縦壁622は、必ずしも常時FPC32の折り返し部322を押圧するものでなくてもよい。
また、緩衝部材60の包囲部63には、グロメット33のガイド部333が収容されており、包囲部63を形成する天板621がグロメット33の鍔部332の高さ位置に配置されている。これにより、グロメット33が挿通孔223から脱落する際には、グロメット33の鍔部332が天板621に当接するので、グロメット33の脱落を防止する。
また、包囲部63には、グロメット33を貫通して取り付けられている支持板323も収容されており、支持板323の先端は緩衝部材60の縦壁622の内面近傍まで伸びている。これにより、グロメット33が挿通孔223から脱落する際には、支持板323の先端が緩衝部材60に当接するので、支持板323を介して間接的にグロメット33の脱落を防止する。
また、緩衝部材60には、グロメット33へ向かって突出するリブ635が設けられている。これにより、天板621に加えて、グロメット33の脱落をより確実に防止することができる。
また、包囲部63には、グロメット33を貫通して取り付けられている支持板323も収容されており、支持板323の先端は緩衝部材60の縦壁622の内面近傍まで伸びている。これにより、グロメット33が挿通孔223から脱落する際には、支持板323の先端が緩衝部材60に当接するので、支持板323を介して間接的にグロメット33の脱落を防止する。
また、緩衝部材60には、グロメット33へ向かって突出するリブ635が設けられている。これにより、天板621に加えて、グロメット33の脱落をより確実に防止することができる。
次に、FPC32の配策および緩衝部材60の取付けについて説明する。
一端がタッチパネル26のガラス基板261に接続されているFPC32を、他端を先頭にしてグロメット33の貫通穴334に挿入する。このとき、グロメット33のガイド部333側から挿入し、支持板323も一緒に挿入する。次いで、FPC32の他端側から支持板323とともに、上筐体20の側部22の挿通孔223に挿入し(図4中矢印D照)、グロメット33の止水部331を挿通孔223に圧入する。その後、FPC32の湾曲している折り返し部322を押しながら、ヒンジ部50側から緩衝部材60を上筐体20の取付け凹部35に押し込んで取り付ける。
この際、上筐体20に対する緩衝部材60の取付方向に沿って凹部630,リブ631,爪632,633および爪嵌合部634が設けられているので、凹部630,リブ631,爪632,633および爪嵌合部634は上筐体20に対して緩衝部材60が位置決めされる。
一端がタッチパネル26のガラス基板261に接続されているFPC32を、他端を先頭にしてグロメット33の貫通穴334に挿入する。このとき、グロメット33のガイド部333側から挿入し、支持板323も一緒に挿入する。次いで、FPC32の他端側から支持板323とともに、上筐体20の側部22の挿通孔223に挿入し(図4中矢印D照)、グロメット33の止水部331を挿通孔223に圧入する。その後、FPC32の湾曲している折り返し部322を押しながら、ヒンジ部50側から緩衝部材60を上筐体20の取付け凹部35に押し込んで取り付ける。
この際、上筐体20に対する緩衝部材60の取付方向に沿って凹部630,リブ631,爪632,633および爪嵌合部634が設けられているので、凹部630,リブ631,爪632,633および爪嵌合部634は上筐体20に対して緩衝部材60が位置決めされる。
以上、説明した本発明に係る実施形態の携帯端末10によれば、上筐体20と下筐体40は、上筐体20の幅方向に沿って配置された第1回動軸51と、上筐体20に接続され且つ第1回動軸51に対して直交する第2回動軸52を有するヒンジ部50により、開閉可能且つ回動可能に接続される。また、両端が上筐体20内側に接続された接続線32は、折り返し部322が上筐体20の外部に配策される。
そして、上筐体20におけるヒンジ部50側の角部には緩衝部材60が設けられており、緩衝部材60はFPC32の折り返し部322の少なくとも一部に接触可能となっているので、FPC32がグロメット33から抜けることを抑止して所定位置に配策することができる。
従って、上筐体20を、第2回動軸52を中心として下筐体40に対して回動させる際に、同じ緩衝部材60により、上筐体20の角部と下筐体40の傷つきを防止するとともに、FPC32が抜けることを規制するので、部品点数を減少させることができる。
また、緩衝部材60がヒンジ部50に当接する際には、緩衝部61の突起611が最初に当接するため、ヒンジ部50および上筐体20の傷つきが防止される。
従って、上筐体20を、第2回動軸52を中心として下筐体40に対して回動させる際に、同じ緩衝部材60により、上筐体20の角部と下筐体40の傷つきを防止するとともに、FPC32が抜けることを規制するので、部品点数を減少させることができる。
また、緩衝部材60がヒンジ部50に当接する際には、緩衝部61の突起611が最初に当接するため、ヒンジ部50および上筐体20の傷つきが防止される。
また、FPC32は帯状をしており、その両端部は上筐体20に固定されるが、途中、一旦上筐体20の側部22の外側に配策される。FPC32は、上筐体20の外側において、上筐体20の幅方向に沿った線を折り返し軸641,642として折り返し部322が形成され、緩衝部材60の包囲部63が折り返し軸641,642の径方向から折り返し部322を囲むので、FPC32の配策位置がずれるのを防止できる。
また、緩衝部材60は、上筐体20に対してヒンジ部50側から取り付けられるので、緩衝部材60は取付時にFPC32をFPC32の配策軸方向と平行に押すことになり、FPC32の配策位置がずれるのを防止できるとともに、接続線の挟み込みや傷つきを防止できる。
緩衝部材60には、上筐体20に向かって突出するリブ623、624および爪b、cが設けられており、このリブ623、624および爪632,633が、第2回動軸52側における上筐体20の厚み方向中央部から緩衝部材60の取付方向に沿って設けられているので、FPC32の配策位置をずらすことなく緩衝部材60を位置決めして取り付けることができる。
緩衝部材60には、上筐体20のグロメット33に向かって突出するリブ(天面621およびリブ635)が設けられている。これにより、グロメット33の抜けを防止できる。これにより、グロメット33の抜け防止をする部品を別途用意する必要がなくなる。したがって、別の部品を用意する場合よりもコストを抑えることができ、また、装置の寸法も小さくできる。
ヒンジ部50における上筐体20の幅方向端部から上筐体20に向かう凸部53,54を有し、上筐体20は凸部53,54に対応する凹部226,227を有するので、上筐体20がヒンジ部50に対してがたつくのを防止できる。すなわち、ヒンジ部50の上筐体20に対するがたつきを、少なくとも、上筐体20の底面および側面の2方向から規制できる。なお、従来の電子機器は、凸部および凹部を有さない構造であったため、本実施形態の電子機器よりもがたつき易かった。
なお、がたつきを規制するためであれば、ヒンジ部50と上筐体20との凹凸を逆にしてもよい。
なお、がたつきを規制するためであれば、ヒンジ部50と上筐体20との凹凸を逆にしてもよい。
また、上筐体20は、矩形枠状の側部22、側部22の一端側の平坦部228に設けられた底部23、側部22の他端側の平坦部221に設けられたタッチパネル26により密閉箱状に形成されており、内部空間24に収容された回路基板31と、内部空間24の外側のタッチパネル26のガラス基板261とをFPC32により接続する。
ガラス基板261の端面261Aは上筐体20よりも外側に位置しており、ガラス基板261の端面261Aから引き出されたFPC32は上筐体20の外側を通り、上筐体20の内外を連通する挿通孔223を通って上筐体20内の回路基板31と接続される。このとき、FPC32に設けられたグロメット33が挿通孔223に圧入・嵌合するため、FPC32が上筐体20の外部から内部に配索されていても確実な防水性が得られる。
ガラス基板261の端面261Aは上筐体20よりも外側に位置しており、ガラス基板261の端面261Aから引き出されたFPC32は上筐体20の外側を通り、上筐体20の内外を連通する挿通孔223を通って上筐体20内の回路基板31と接続される。このとき、FPC32に設けられたグロメット33が挿通孔223に圧入・嵌合するため、FPC32が上筐体20の外部から内部に配索されていても確実な防水性が得られる。
また、上筐体20のヒンジ部50側は、ヒンジ部50を上筐体20に取り付けるためのネジに対する逃げ部等のデッドスペースがあるため、矩形状の回路基板31が逃げ部に干渉しない位置に配置される。逃げ部自体は小さなスペースだが、矩形状の回路基板31が後退した位置に配置されるため、結果的にデッドスペースが生じている。この箇所にFPC32の折り返し部322を配置するので、新たなスペースを必要とせず、上筐体20の大型化、厚型化を回避できる。
さらに、ガラス基板261におけるFPC32が引き出された側とは反対側に側部22の他端側を覆うレシーバカバー341が設けられているので、ガラス基板261にレシーバ34用の孔を設ける必要がない。
なお、本発明の電子機器は、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能である。
前述した実施形態では、FPC32は、上筐体20の外側に位置していたが、本発明のFPCはこれに限らず、上筐体20の内側に位置されていてもよい。
また、前述した実施形態では、緩衝部材60は断面L字状の形状を有していたが、本発明の緩衝部材はこれに限らず、上筐体のデザイン等に応じて多様な形状を取ることができる。
前述した実施形態では、FPC32は、上筐体20の外側に位置していたが、本発明のFPCはこれに限らず、上筐体20の内側に位置されていてもよい。
また、前述した実施形態では、緩衝部材60は断面L字状の形状を有していたが、本発明の緩衝部材はこれに限らず、上筐体のデザイン等に応じて多様な形状を取ることができる。
10 携帯端末(電子機器)
20 上筐体(第1筐体)
22 側部
226,227 凹部
32 FPC(接続線)
322 折り返し部
40 下筐体(第2筐体)
50 ヒンジ部
51 第1回動軸
52 第2回動軸
53,54 凸部
60 緩衝部材
624 リブ
63 包囲部
641,642 折り返し軸線
20 上筐体(第1筐体)
22 側部
226,227 凹部
32 FPC(接続線)
322 折り返し部
40 下筐体(第2筐体)
50 ヒンジ部
51 第1回動軸
52 第2回動軸
53,54 凸部
60 緩衝部材
624 リブ
63 包囲部
641,642 折り返し軸線
Claims (6)
- 第1筐体と、
第2筐体と、
前記第1筐体および前記第2筐体を接続するヒンジ部と、
前記第1筐体における前記ヒンジ部側の角部にて折り返す接続線と、を備え、
前記ヒンジ部が、前記第2筐体に接続され、かつ、前記第2筐体の幅方向に沿って配置された第1回動軸と、前記第1筐体に接続され、かつ、前記第1回動軸に対して直交する第2回動軸と、を備え、
前記第1筐体における前記ヒンジ部側の角部に緩衝部材が設けられ、
前記緩衝部材が前記接続線の少なくとも一部に接触可能な電子機器。 - 請求項1に記載の電子機器であって、
前記接続線が略帯状であるとともに、両端部が前記第1筐体の内側に固定され、かつ、前記接続線が前記第1筐体の幅方向に沿った線を折り返し軸線として折り返され、
前記緩衝部材が、前記折り返し軸線の径方向から前記折り返し部を囲む包囲部を有する電子機器。 - 請求項1または請求項2に記載の電子機器であって、
前記緩衝部材が前記第2筐体に対して前記ヒンジ部側から取り付けられる電子機器。 - 請求項3に記載の電子機器であって、
前記緩衝部材が、前記第1筐体に向かって突出するリブまたは爪を有し、
前記リブまたは爪が、前記第2回動軸側における前記第1筐体の厚み方向中央部から前記緩衝部材の取付方向に沿って設けられている電子機器。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の電子機器であって、
前記接続線は、グロメットによって前記第1筐体の内側に固定され、
前記緩衝部材は、前記グロメットに向かって突出するリブを有する電子機器。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の電子機器であって、
前記ヒンジ部における前記第1筐体の幅方向端部から前記第1筐体に向かう凸部を有し、前記第1筐体が前記凸部に対応する凹部を有する電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010130149A JP2011259080A (ja) | 2010-06-07 | 2010-06-07 | 電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010130149A JP2011259080A (ja) | 2010-06-07 | 2010-06-07 | 電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011259080A true JP2011259080A (ja) | 2011-12-22 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010130149A Pending JP2011259080A (ja) | 2010-06-07 | 2010-06-07 | 電子機器 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2011259080A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014191283A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Olympus Imaging Corp | 撮像装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008289068A (ja) * | 2007-05-21 | 2008-11-27 | Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd | 緩衝部材取付構造及び緩衝部材取付方法 |
JP2010026255A (ja) * | 2008-07-18 | 2010-02-04 | Kyocera Corp | 携帯型電子機器 |
-
2010
- 2010-06-07 JP JP2010130149A patent/JP2011259080A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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A02 | Decision of refusal |
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