JP2011257487A - 発光表示装置および発光表示装置の製造方法 - Google Patents

発光表示装置および発光表示装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光性封止樹脂が充填された樹脂充填部への気泡の混入を防止し、樹脂充填部での気泡による輝度むら、色度むらが生じない発光表示装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】発光表示装置1は、表面実装型発光素子10と、表面実装型発光素子10が表面20fに実装されたプリント配線板20と、表面実装型発光素子10に対向するレンズ部31とレンズ部31をプリント配線板20に対して位置決めするレンズ枠体部36とを有するレンズモジュール30とを備える。レンズモジュール30は、表面実装型発光素子10を内側に包囲する内側凹部33を備え、プリント配線板20は、内側凹部33の範囲内で表面20fと裏面20rとの間を貫通する貫通穴21を備える。内側凹部33には透光性封止樹脂34rが充填された樹脂充填部34が形成されている。
【選択図】図1A

Description

本発明は、表面実装型発光素子を実装されたプリント配線板と、プリント配線板に対向するレンズモジュールとを備える発光表示装置、およびそのような発光表示装置の製造方法に関する。
発光素子の開発に伴い表示装置、照明装置など種々の発光装置が提供されている。また、最近の環境保全の動向から、発光装置、照明装置などについても低消費電力が要請されるようになり、LED(発光ダイオード)を採用した種々の形態の発光装置が提案されている。さらに、表示特性も高精度化(輝度むら、表示むら)が要請され種々の技術が提案されている。
図5は、従来の照明装置の断面状態の概略を示す概略断面図である。
照明装置100(例えば、特許文献1参照。)は、収納凹部101rを有した透明ケース101と、収納凹部101rに収納されるプリント配線板102と、プリント配線板102に実装された発光素子103と、プリント配線板102および発光素子103を封止する封止部104とを備えている。封止部104は、液状の封止樹脂を収納凹部101rに充填し、その上にプリント配線板102を配置した後、熱硬化することにより形成される。
ところが、封止樹脂の上にプリント配線板102を配置する際に気泡が紛れ込んでしまうことがある。そこで、プリント配線板102には、封止樹脂に紛れ込まれる気泡を収納凹部101rの開口側に排気させるための通気穴102hが貫通して設けられている。また、通気穴102hにおいて、発光素子103が実装された面側102sの口部102wには座繰り102cを設けることにより気泡が入り込む部分が広口とされており、封止樹脂(封止部104)中に生じた気泡が通気穴102hに誘導され易い構造とされている。
このような従来例によれば、収納凹部101rに封止樹脂を充填したときに生じる気泡を、プリント配線板102の外部に誘導させることができるので、封止部104の気泡を減少させることができる。
しかしながら、従来例に係る照明装置100の場合であっても、気泡が通気穴102hを通過できないで残存してしまうことがあった。また、気泡を通過させようとする場合、通気穴の径をさらに大きくする必要があり、照明装置100のように発光素子103同士の間隔が広い場合は、通気口102hの径を確保できるが、高密度に発光素子を配置した表示装置のように発光素子の間の間隔が狭い場合は、封止樹脂を充填するときに混入した気泡が排出されるに十分な通気口の径が確保できないという問題があった。
また、あらかじめ封止樹脂を充填した上に、プリント配線板を配置するというプロセスでの製造方法であることから、プリント配線板が十分漬かるように多量の封止樹脂を充填する必要があり、必要以上の樹脂による、装置全体の質量の増加、コストの増大などの問題もあった。
従来例に係る照明装置100に限らず。発光素子の周囲を充填する封止樹脂に気泡が混入した場合、気泡は光を散乱させることから、気泡の存在自体が、発光面における輝度むら、色度むらを生じさせる原因となっていた。
また、気泡と封止樹脂には屈折率の差があることから、発光素子が発光した光は、気泡の表面で反射、屈折して散乱するので、気泡が存在する部分の輝度や色度が周囲と比較して視認性(表示特性)に差が生じていた。
したがって、発光素子を内蔵する発光表示装置において、輝度のばらつきや、色度のばらつきの原因となり、発光表示装置とした場合の表示品位(表示特性)の低下にもつながり、製品として許容できないものとなっていた。
特開2007−80528号公報
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、透光性封止樹脂を充填するときに気泡の混入を防止することによって、透光性封止樹脂が充填された樹脂充填部への気泡の混入を防止し、樹脂充填部での気泡による輝度むら、色度むらが生じない発光表示装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、透光性封止樹脂を充填するときに気泡の混入を防止することによって、透光性封止樹脂が充填された樹脂充填部への気泡の混入を防止し、樹脂充填部での気泡による輝度むら、色度むらが生じない発光表示装置の製造方法を提供することを他の目的とする。
本発明に係る発光表示装置は、表面実装型発光素子と、前記表面実装型発光素子が表面に実装されたプリント配線板と、前記表面実装型発光素子に対向するレンズ部と前記レンズ部を前記プリント配線板に対して位置決めするレンズ枠体部とを有するレンズモジュールとを備える発光表示装置であって、前記レンズモジュールは、前記表面実装型発光素子を内側に包囲する内側凹部を備え、前記プリント配線板は、前記内側凹部の範囲内で前記表面と裏面との間を貫通する貫通穴を備え、前記内側凹部には透光性封止樹脂が充填された樹脂充填部が形成されていることを特徴とする。
したがって、本発明に係る発光表示装置は、表面実装型発光素子とレンズ部との間に形成された樹脂充填部が貫通穴を介して露出しているので、内側凹部へ透光性封止樹脂を充填するときの気泡の混入を防止して、樹脂充填部(内側凹部)での気泡による輝度むら、色度むらが生じない発光表示装置となる。
また、本発明に係る発光表示装置では、前記貫通穴は、前記レンズ部の中心に対して点対称となる位置に形成されていることを特徴とする。
したがって、本発明に係る発光表示装置は、樹脂充填部への気泡の混入を効果的に防止することができる。
また、本発明に係る発光表示装置では、前記レンズ部は、ドットマトリックス状に配置され、前記レンズ枠体部は前記レンズ部を囲む格子状とされ、前記貫通穴は、前記レンズ枠体部の対角位置に形成されていることを特徴とする。
したがって、本発明に係る発光表示装置は、高精細なドットの配置と大面積の表示とを両立させた発光表示装置とすることができる。また、貫通穴が配置される位置を容易に、かつ高精度に確定することができる。
また、本発明に係る発光表示装置では、前記貫通穴は、前記樹脂充填部によって塞がれていることを特徴とする。
したがって、本発明に係る発光表示装置は、表面実装型発光素子を樹脂充填部で確実に封止することができ、信頼性および安定性を向上させることができる。
また、本発明に係る発光表示装置では、前記レンズ部は、前記表面実装型発光素子の指向性を規定する曲率部と、前記曲率部から前記プリント配線板に向かって延長された脚部とを備え、前記脚部は、前記レンズ枠体部に当接されていることを特徴とする。
したがって、本発明に係る発光表示装置は、レンズ部とレンズ枠体部との位置関係を容易に、かつ高精度に決定することができるので、高精度な発光表示装置とすることができる。
また、本発明に係る発光表示装置では、前記レンズモジュールは、前記レンズ部と前記レンズ枠体部とを一体として形成されていることを特徴とする。
したがって、本発明に係る発光表示装置は、レンズ部とレンズ枠体部とを2色成形によって一体に形成したレンズモジュールとすることができる。
また、本発明に係る発光表示装置では、前記貫通穴の側壁に形成されたメッキ部を備えることを特徴とする。
したがって、本発明に係る発光表示装置は、貫通穴を形成するときに発生した切削クズが透光性封止樹脂を充填するときに樹脂充填部に混入することを防止することができるので、混入物を防止した清浄度の高い樹脂充填部を形成することができ、表示特性を向上させることができる。また、貫通穴の表面を滑らかにできるので、貫通穴を介して透光性封止樹脂を内側凹部へ充填するときの透光性封止樹脂の流れを円滑にして透光性封止樹脂への気泡の混入を抑制することができる。
また、本発明に係る発光表示装置では、前記表面実装型発光素子は、前記レンズ部の側に凸状とされた発光面を有することを特徴とする。
したがって、本発明に係る発光表示装置は、指向性および発光輝度をさらに向上させることができる。また、光路上での気泡の発生を防止することができる。
また、本発明に係る発光表示装置の製造方法は、表面実装型発光素子と、前記表面実装型発光素子が表面に実装されたプリント配線板と、前記表面実装型発光素子に対向するレンズ部と前記レンズ部を前記プリント配線板に対して位置決めするレンズ枠体部とを有するレンズモジュールとを備え、前記レンズモジュールは前記表面実装型発光素子を内側に包囲する内側凹部を備え、前記プリント配線板は前記内側凹部の範囲内で前記表面と裏面との間を貫通する2つの貫通穴を備える発光表示装置の製造方法であって、前記表面実装型発光素子を実装した前記プリント配線板を準備する工程と、前記レンズ部と前記レンズ枠体部とを有する前記レンズモジュールを準備する工程と、前記表面実装型発光素子が前記内側凹部に包囲されるように前記レンズモジュールを前記プリント配線板に配置する工程と、前記貫通穴の一方から前記内側凹部へ透光性封止樹脂を充填する工程とを備えることを特徴とする。
したがって、本発明に係る発光表示装置の製造方法は、貫通穴の一方(注入口)から注入する透光性封止樹脂が他方の貫通穴(排気口)を介して排気しながら充填されるので、内側凹部に形成される樹脂充填部への気泡の混入を確実に防止することができる。
本発明に係る発光表示装置は、表面実装型発光素子と、表面実装型発光素子が表面に実装されたプリント配線板と、表面実装型発光素子に対向するレンズ部とレンズ部をプリント配線板に対して位置決めするレンズ枠体部とを有するレンズモジュールとを備える発光表示装置であって、レンズモジュールは、表面実装型発光素子を内側に包囲する内側凹部を備え、プリント配線板は、内側凹部の範囲内で表面と裏面との間を貫通する貫通穴を備え、内側凹部には透光性封止樹脂が充填された樹脂充填部が形成されている。
したがって、本発明に係る発光表示装置は、表面実装型発光素子とレンズ部との間に形成された樹脂充填部が貫通穴を介して露出しているので、内側凹部へ透光性封止樹脂を充填するときの気泡の混入を防止して、樹脂充填部(内側凹部)での気泡による輝度むら、色度むらが生じないという効果を奏する。
本発明に係る発光表示装置の製造方法は、表面実装型発光素子と、表面実装型発光素子が表面に実装されたプリント配線板と、表面実装型発光素子に対向するレンズ部とレンズ部をプリント配線板に対して位置決めするレンズ枠体部とを有するレンズモジュールとを備え、レンズモジュールは表面実装型発光素子を内側に包囲する内側凹部を備え、プリント配線板は内側凹部の範囲内で表面と裏面との間を貫通する2つの貫通穴を備える発光表示装置の製造方法であって、表面実装型発光素子を実装したプリント配線板を準備する工程と、レンズ部とレンズ枠体部とを有するレンズモジュールを準備する工程と、表面実装型発光素子が内側凹部に包囲されるようにレンズモジュールをプリント配線板に配置する工程と、貫通穴の一方から内側凹部へ透光性封止樹脂を充填する工程とを備える。
したがって、本発明に係る発光表示装置の製造方法は、貫通穴の一方(注入口)から注入する透光性封止樹脂が他方の貫通穴(排気口)を介して排気しながら充填されるので、内側凹部に形成される樹脂充填部への気泡の混入を確実に防止することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る発光表示装置の断面状態の要部を示す要部断面図である。 図1Aに示した発光表示装置の平面状態の要部を示す要部平面図である。 図1Aに示した発光表示装置の全体概要を示す全体概要図であり、(A)は平面図、(B)は(A)の矢符B方向での側面図、(C)は(A)の矢符C方向での側面図である。 本発明の実施の形態2に係る発光表示装置の製造方法の工程で、表面実装型発光素子を実装したプリント配線板を準備した状態を示す工程断面図である。 本発明の実施の形態2に係る発光表示装置の製造方法の工程で、レンズモジュールを準備した状態を示す工程断面図である。 本発明の実施の形態2に係る発光表示装置の製造方法の工程で、レンズモジュールをプリント配線板に配置した状態を示す工程断面図である。 本発明の実施の形態2に係る発光表示装置の製造方法の工程で、プリント配線板が有する貫通穴を垂直方向で上側に向けた状態を示す工程断面図である。 本発明の実施の形態2に係る発光表示装置の製造方法の工程で、レンズモジュールが有する内側凹部へ透光性封止樹脂を充填して樹脂充填部を形成する状態を示す工程断面図である。 本発明の実施の形態2に係る発光表示装置の製造方法の工程で、樹脂充填部を形成した後、さらに遮光耐候部を形成した状態を示す工程断面図である。 本発明の実施の形態3に係る発光表示装置の製造方法の工程で、プリント配線板の注入口(貫通穴)に対して樹脂圧送装置を準備した状態を模式的に示す工程断面図である。 本発明の実施の形態3に係る発光表示装置の製造方法の工程で、樹脂圧送装置によって内側凹部へ透光性封止樹脂を注入している状態を模式的に示す工程断面図である。 本発明の実施の形態3に係る発光表示装置の製造方法の工程で、内側凹部へ透光性封止樹脂を充填して硬化する前の樹脂充填部を形成した状態を模式的に示す工程断面図である。 従来の照明装置の断面状態の概略を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
<実施の形態1>
本実施の形態では、図1Aないし図2に基づいて発光表示装置1の基本的な構成を説明する。
図1Aは、本発明の実施の形態1に係る発光表示装置1の断面状態の要部を示す要部断面図である。
図1Bは、図1Aに示した発光表示装置1の平面状態の要部を示す要部平面図である。
本実施の形態に係る発光表示装置1は、表面実装型発光素子10と、表面実装型発光素子10が表面20fに実装されたプリント配線板20と、表面実装型発光素子10に対向するレンズ部31とレンズ部31をプリント配線板20に対して位置決めするレンズ枠体部36とを有するレンズモジュール30とを備える。
レンズモジュール30は、表面実装型発光素子10を内側に包囲する内側凹部33を備え、プリント配線板20は、内側凹部33の範囲内で表面20fと裏面20rとの間を貫通する貫通穴21を備える。また、内側凹部33には透光性封止樹脂34rが充填された樹脂充填部34が形成されている。
したがって、本実施の形態に係る発光表示装置1は、表面実装型発光素子10とレンズ部31との間に形成された樹脂充填部34が貫通穴21を介して露出しているので、内側凹部33へ透光性封止樹脂34rを充填するときの気泡の混入を防止して、樹脂充填部34(内側凹部33)での気泡による輝度むら、色度むらが生じないという利点を有する。
なお、透光性封止樹脂34rとしては、レンズ部31に対する密着性、プリント配線板20に対する密着性、透光性、耐湿性などを考慮してシリコーン樹脂を適用した。
レンズ部31は、表面実装型発光素子10の指向性を規定する曲率部31rと、曲率部31rからプリント配線板20に向かって延長された脚部31tとを備え、脚部31tは、レンズ枠体部36に当接されていることが望ましい。したがって、本実施の形態に係る発光表示装置1は、レンズ部31とレンズ枠体部36との位置関係、レンズ部31とプリント配線板20との位置関係を容易に、かつ高精度に決定することができるので、高精度な発光表示装置1とすることができる。
レンズ部31を構成する曲率部31rと脚部31tとは、透光性樹脂で成形され、レンズ部31の周囲に配置されるレンズ枠体部36は、黒色樹脂で成形される。レンズ部31は、脚部31tを有する形状とされていることから、レンズ部31を成形する金型の下側金型にレンズ部31を成形状態で残すことが可能となる。したがって、脚部31tに対してレンズ枠体部36を容易に当接させて成形することができる。
レンズ枠体部36は、黒色樹脂で形成されているから、レンズ部31を保持する機能に加えて、隣接する表面実装型発光素子10相互間を遮光する機能を有する。
内側凹部33は、脚部31tの内側面で構成され、樹脂充填部34が確実に曲率部31rに対向するように配置される。また、レンズ枠体部36は、脚部31tを囲むように配置されている。したがって、内側凹部33は、レンズ枠体部36と曲率部31rとの境界付近に配置される。内側凹部33は、レンズ枠体部36の平面視の形状である矩形状に対応させて略矩形状とされる。
また、矩形状の内側凹部33と円形の曲率部31rとの間で構成される角部33cに貫通穴21を配置することができる。なお、貫通穴21が配置されない角取り部33crは曲率部31rの円形に沿うように角取りすることによって内側凹部33の体積を縮小し、樹脂充填部34に必要な樹脂量を抑制することができる。また、透光性封止樹脂34rの樹脂流れを円滑化して、気泡の混入をさらに抑制することができる。
内側凹部33は、貫通穴21が配置される2つの角部33cに加え、貫通穴21が配置されないで角取りされて辺を形成する2つの角取り部33crを有する。したがって、内側凹部33は、角部33cの両側に配置された2辺(2つの角部33cで4辺)と、角取り部33crに対応する2辺とを合計して6辺を有する。つまり、内側凹部33は、平面視で6角形を構成している。角部33cに配置された貫通穴21相互間は、6角形の対角線で最も長い方に配置されるから、注入される透光性封止樹脂34rを十分に内側凹部33の内部で充填することができる。また、透光性封止樹脂34rの流路は、内側凹部33が有する空間の長さ方向に形成されることから樹脂流れを円滑にすることができる。
レンズモジュール30が有するレンズ枠体部36には、遮光耐候部37を形成してあることが望ましい。この構成により、発光表示装置1の耐候性、遮光性を向上させることができる。
遮光耐候部37は、レンズ部31(曲率部31r)の周囲およびレンズ枠体部36に重ねて配置され、黒色樹脂で充填、形成される。遮光耐候部37がレンズ枠体部36に重ねて配置されることから、防水性などの耐候性を向上させることができる。
遮光耐候部37は、曲率部31rの周囲に配置されることから、発光表示装置1の非点灯状態をより黒くして、表面実装型発光素子10が発光した部分とのコントラストを高くすることができ、表示特性を向上させることができる。
また、レンズ部31で曲率部31r以外の部分(例えば、脚部31t)が、遮光耐候部37から上の方へ突出すると、視認性、外観性、コントラストに影響が出ることから、レンズ部31を成形するときのゲート位置は、遮光耐候部37で被覆する面より下側になるように配置する。
レンズモジュール30は、レンズ部31とレンズ枠体部36とを一体として形成されていることが望ましい。したがって、本実施の形態に係る発光表示装置1は、レンズ部31とレンズ枠体部36とを2色成形によって一体に形成したレンズモジュール30とすることができる。また、遮光耐候部37を付加して形成することによって生産性の高いレンズモジュール30とすることができる。
レンズ部31は、表面実装型発光素子10に対して1対1で配置する必要があり、個々に成形、配置すると作業性が低下することから、レンズ部31およびレンズ枠体部36は、一体に成形してレンズモジュール30とする。つまり、レンズモジュール30では、レンズ部31は、ドットマトリックス状に配置され、換言すれば、レンズモジュール30は、レンズ部31をアレイ状に配置している。
レンズ部31は、発光表示装置1を例えば屋外などの表示装置として機能させる場合に、表面実装型発光素子10から放射された光を前面に集光して、発光表示装置1が表示するドットを視認するのに十分な輝度を実現する部材であり、アクリル、ポリカーボネートなどの樹脂成形ができる透明樹脂材料によって形成される。
本実施の形態では、レンズ部31は、次の理由などからポリカーボネートを用いて形成してある。つまり、アクリルは、耐侯性に優れるが、耐衝撃性、耐熱性に難点がある。また、アクリルの屈折率は、1.49であり、ポリカーボネートの屈折率は、1.59である。したがって、同じ集光特性を持たせる場合、アクリルのレンズは、ポリカーボネートのレンズに対してレンズ厚さが厚くなり成形性が悪くなる。また、ポリカーボネートは、紫外線吸収剤を添加した耐侯性タイプのものを使用する琴によって耐候性を改善することができる。
レンズ枠体部36は、個々のレンズ部31相互間を遮光して表示精度を向上させる必要がある。したがって、レンズ枠体部36は、黒色の不透明樹脂、例えば、ポリカーボネートを用いて形成される。つまり、レンズ部31およびレンズ枠体部36は、同一の樹脂材料を適用することから、2色成形技法によって成形することが容易となる。
また、貫通穴21は、レンズ部31の中心31cに対して点対称となる位置(例えば角部33c)に表面実装型発光素子10を挟むように形成されている。したがって、本実施の形態に係る発光表示装置1は、透光性封止樹脂34rを充填するとき、一方の貫通穴21を注入口21s(図3D参照)、他方の貫通穴21を排気口21d(図3D参照)とすることが可能となり、透光性封止樹脂34rに対して一定の方向に流れる経路を形成することができるので、樹脂充填部34への気泡の混入を効果的に防止することができる。
レンズ部31の中心31cは、レンズ部31が有する光軸と曲率部31rの表面との交点の位置によって特定される。また、レンズ部31の中心31cは、平面視で、レンズ部31の光軸とプリント配線板20とが交差する位置にも対応する。つまり、貫通穴21の位置は、平面視で光軸とプリント配線板20とが交差する位置に対して点対称となる位置に配置されていることが望ましい。貫通穴21を転対象となる位置に配置することから、
レンズ部31は、ドットマトリックス状(図2参照)に配置され、レンズ枠体部36はレンズ部31を囲む格子状とされ、貫通穴21は、レンズ枠体部36の対角位置(例えば角部33c)に表面実装型発光素子10を挟むように形成されている。したがって、本実施の形態に係る発光表示装置1は、高精細なドットの配置と大面積の表示とを両立させた発光表示装置1とすることができる。また、貫通穴21が配置される位置を容易に、かつ高精度に確定することができる。
なお、レンズ枠体部36の対角位置とは、レンズ枠体部36を格子として見たとき、格子の交点によって定まる対角線に対応する位置として規定できる。また、レンズ枠体部36、脚部31tなどの形状、配置によって本来の対角線から多少の位置の変更は対角位置の概念に含まれるものである。
ここで、パッケージ12の中央部に形成されている発光面11をレンズ部31の側に凸状とした表面実装型発光素子10とした場合は、指向性及び発光輝度をさらに向上させることができる。また、光路上での気泡の発生をさらに防止することができる。以下の説明では、表面実装型発光素子10は、発光面11を凸状とした状態で示すが、発光面11を平坦面などとすることも可能である。
発光面11を凸状とする技法としては、表面実装型発光素子10に内蔵するLED(発光ダイオード)チップを封止する透光性樹脂の供給樹脂量を内蔵凹部(不図示)の体積より多くして、盛り上げる方法などがある。
パッケージ12、発光面11によって保護された表面実装型発光素子10の内部には、LEDチップが内蔵され、例えば三原色のLEDチップを内蔵することによって白色を発光すること、あるいは三原色のそれぞれの色を発光することが可能である。発光表示装置1は、発光ダイオード(表面実装型発光素子10) を利用することから、高い輝度の鮮明な映像を表示することができる。なお、表面実装型発光素子10は、LEDに限らず、他の発光素子とすることもできる。
また、樹脂充填部34の一部は貫通穴21にも充填されて貫通穴21を塞ぐ形態とされている。つまり、貫通穴21は、樹脂充填部34によって塞がれている。したがって、本発明に係る発光表示装置1は、表面実装型発光素子10を樹脂充填部34で確実に封止することができ、信頼性および安定性を向上させることができる。また、樹脂充填部34を確実に外部環境から保護することができるので貫通穴21の形成による防水性の低下を防止して発光表示装置1の耐環境性(防水性)を確保することができる。
図2は、図1Aに示した発光表示装置1の全体概要を示す全体概要図であり、(A)は平面図、(B)は(A)の矢符B方向での側面図、(C)は(A)の矢符C方向での側面図である。
レンズモジュール30は、レンズ部31を全体で例えば256個(例えば、縦16個×横16個のマトリックス状)配置している。つまり、発光表示装置1では、レンズ部31は、ドットマトリックス状に配置され、レンズ枠体部36はレンズ部31を囲む格子状とされている。したがって、本発明に係る発光表示装置1は、高精細なドットの配置と大面積の表示とを両立させた発光表示装置1とすることができる。
表面実装型発光素子10を実装したプリント配線板20は、レンズモジュール30(レンズ部31、レンズ枠体部36、遮光耐候部37。なお、遮光耐候部37は、図面の見易さを考慮して図示は省略した。)で被覆され、筐体50に収容されている。
発光表示装置1が例えば屋外に配置された場合、太陽光が表面実装型発光素子10に直接照射されて表面が太陽光を反射したとき、表面が光ることによって、点灯状態と同様な状態となり、点灯/消灯の識別が困難になる状況(視認性の低下、表示特性の低下)を防止し、表示特性(視認性)を向上させるため、ルーバー60が配レンズモジュール30の表面に置されている。
なお、本実施の形態では、レンズモジュール30をマトリックス状として説明したが、1個のレンズ部31に対応させて個別の発光表示装置1とすることも可能である。そのときは、レンズ部31をマトリックス状に配置したレンズモジュール30をレンズ枠体部36の中心で分離して個別のレンズ部31とすることによって発光表示装置1を効率的に製造することができる。
<実施の形態2>
本実施の形態では、図3Aないし図3Fに基づいて実施の形態1に記載した発光表示装置1の製造方法(製造工程)を説明する。図3Aないし図3F本発明の実施の形態2に係る発光表示装置1の製造方法の工程での概要を断面状態として示す工程断面図である。
図3Aは、本発明の実施の形態2に係る発光表示装置1の製造方法の工程で、表面実装型発光素子10を実装したプリント配線板20を準備した状態を示す工程断面図である。
表面実装型発光素子10を実装したプリント配線板20を準備する工程である。
つまり、プリント配線板20の表面20fに表面実装型発光素子10を実装する作業を実施しておく。この作業は、予め他の場所で実施しても良い。表面実装型発光素子10は、プリント配線板20に予め形成された配線パターン(不図示)にハンダなどで接続される。このとき、プリント配線板20には、予め貫通穴21が表面20fと裏面20rとの間を貫通して形成されている。
図3Bは、本発明の実施の形態2に係る発光表示装置1の製造方法の工程で、レンズモジュール30を準備した状態を示す工程断面図である。
レンズ部31(曲率部31r、脚部31t)およびレンズ枠体部36を一体に成形されたレンズモジュール30を準備する工程である。
レンズモジュール30は、レンズ枠体部36に重ねて形成された遮光耐候部37を有する形態としても良いが、本実施の形態では、遮光耐候部37は後の工程(図3F参照)で形成する場合を示す。
図3Cは、本発明の実施の形態2に係る発光表示装置1の製造方法の工程で、レンズモジュール30をプリント配線板20に配置した状態を示す工程断面図である。
表面実装型発光素子10が内側凹部33に包囲されるようにレンズモジュール30をプリント配線板20に配置する工程である。
相互の位置合わせは、レンズモジュール30とプリント配線板20とがそれぞれ嵌め込まれるような凹凸を設けておいても良く、また、適宜の治具を適用して位置決めしても良い。なお、位置合わせに併せて適宜の強度でプリント配線板20とレンズモジュール30とを相互に連結しておくことが望ましい。連結の手段としては、ネジなどの締結部材、あるいは、接着剤を適用することができる。
なお、貫通穴21の配置が内側凹部33の範囲内(内側領域)に対応するように位置決めする。
図3Dは、本発明の実施の形態2に係る発光表示装置1の製造方法の工程で、プリント配線板20が有する貫通穴21を垂直方向で上側に向けた状態を示す工程断面図である。
内側凹部33へ貫通穴21を介して透光性封止樹脂34rを充填する前に、貫通穴21が上側になるようにプリント配線板20およびレンズモジュール30を反転させる工程である。
つまり、プリント配線板20を上に、レンズモジュール30が下になるように配置される。また、1つの内側凹部33には、少なくとも2つの貫通穴21が配置されている。したがって、一方を透光性封止樹脂34rに対する注入口21sとし、他方を排気口21dとすることができる。
図3Eは、本発明の実施の形態2に係る発光表示装置1の製造方法の工程で、レンズモジュール30が有する内側凹部33へ透光性封止樹脂34rを充填して樹脂充填部34を形成する状態を示す工程断面図である。
貫通穴21の一方(注入口21s)から内側凹部33へ透光性封止樹脂34rを充填する工程である(詳細は、実施の形態3でさらに説明する)。なお、図3Eでは、透光性封止樹脂34rの充填を終了して樹脂充填部34を形成した状態を示す。
この状態(貫通穴21を上側へ向けた状態)で透光性封止樹脂34rに適した適宜の硬化条件(温度および時間)で硬化して樹脂充填部34を形成する。貫通穴21の上側に向けた状態とすることから、脱気を容易に実行することができ、気泡の混入をさらに排除することができる。
図3Fは、本発明の実施の形態2に係る発光表示装置1の製造方法の工程で、樹脂充填部34を形成した後、さらに遮光耐候部37を形成した状態を示す工程断面図である。
レンズ部31の周囲およびレンズ枠体部36に重ねて遮光耐候部37が形成される工程である。
本実施の形態では、樹脂充填部34を内側凹部33に形成した後、遮光耐候部37を形成する場合とした。なお、上述したとおり、遮光耐候部37は、レンズモジュール30を準備する段階で形成してあっても良い。歩留まり、作業性、強度など、プロセスの状況に応じて適宜の態様とすることができる。
上述したとおり、本実施の形態に係る発光表示装置1の製造方法は、表面実装型発光素子10と、表面実装型発光素子10が表面20fに実装されたプリント配線板20と、表面実装型発光素子10に対向するレンズ部31とレンズ部31をプリント配線板20に対して位置決めするレンズ枠体部36とを有するレンズモジュール30とを備え、レンズモジュール30は表面実装型発光素子10を内側に包囲する内側凹部33を備え、プリント配線板20は内側凹部33の範囲内で表面20fと裏面20rとの間を貫通する2つの貫通穴21を備える発光表示装置1の製造方法であって、表面実装型発光素子10を実装したプリント配線板20を準備する工程と、レンズ部31とレンズ枠体部36とを有するレンズモジュール30を準備する工程と、表面実装型発光素子10が内側凹部33に包囲されるようにレンズモジュール30をプリント配線板20に配置する工程と、貫通穴21の一方から内側凹部33へ透光性封止樹脂34rを充填する工程とを備える。
したがって、本実施の形態に係る発光表示装置1の製造方法は、貫通穴21の一方(注入口21s)から注入する透光性封止樹脂34rが他方の貫通穴21(排気口21d)を介して排気しながら充填されるので、内側凹部33に形成される樹脂充填部34への気泡の混入を確実に防止することができる。
<実施の形態3>
本実施の形態では、図4Aないし図4Cに基づいて実施の形態1に記載した発光表示装置1を製造する製造方法、実施の形態2で説明した発光表示装置1の製造方法での透光性封止樹脂34rの充填工程についてさらに詳細を説明する。
図4Aは、本発明の実施の形態3に係る発光表示装置1の製造方法の工程で、プリント配線板20の注入口21s(貫通穴21)に対して樹脂圧送装置RDを準備した状態を模式的に示す工程断面図である。
表面実装型発光素子10が実装されたプリント配線板20が準備される。貫通穴21が垂直方向で上方向となるように配置される。つまり、プリント配線板20を裏返して貫通穴21(注入口21s)へ透光性封止樹脂34rを注入できるように配置する。なお、注入口21s以外の貫通穴21(排気口21d)は、開放状態として内側凹部33の内部の空気を排気できるようにしておく。
透光性封止樹脂34rを注入する装置として樹脂圧送装置RDを準備する。樹脂圧送装置RDの圧送口は、注入口21sへ密接した状態で結合され確実に透光性封止樹脂34rを内側凹部33へ圧力を印加した状態で注入する形態とされる。
なお、プリント配線板20に形成された貫通穴21は、樹脂の流れを円滑にする構造とすることが望ましい。例えば、貫通穴21の側壁に形成されたメッキ部23を備えることが望ましい。
この構成によれば、貫通穴21を形成するときに発生した例えば切削クズが透光性封止樹脂34rを充填するときに樹脂充填部34に混入することを防止することができるので、混入物を防止した清浄度の高い樹脂充填部34を形成することができ、表示特性を向上させることができる。また、貫通穴21の表面20fを滑らかにできるので、貫通穴21を介して透光性封止樹脂34rを内側凹部33へ充填するときの透光性封止樹脂34rの流れを円滑にして透光性封止樹脂34rへの気泡の混入を抑制することができる。
なお、透光性封止樹脂34rとしては、上述したとおり、透光性に優れたシリコーン樹脂が望ましい。また、消泡剤を含有させることによって混入した気泡をさらに抑制することができる。
図4Bは、本発明の実施の形態3に係る発光表示装置1の製造方法の工程で、樹脂圧送装置RDによって内側凹部33へ透光性封止樹脂34rを注入している状態を模式的に示す工程断面図である。
樹脂圧送装置RDに圧力APを加えることで透光性封止樹脂34rを注入口21sから注入する。このとき、排気口21dを開放してあるから、内側凹部33の空気を透光性封止樹脂34rの充填に応じて排気口21dから排気することができる。なお、透光性封止樹脂34rに対する圧力APは、空気圧、シリンダ動作、ギアポンプ動作などを適用して印加することができる。
注入された透光性封止樹脂34rは、注入口21sに近い内側凹部33を充填し、さらに排気口21dに近い内側凹部33に向かって充填され、徐々に内側凹部33(レンズ部31と表面実装型発光素子10の間の空間領域)を充填する。注入口21sと排気口21dは、表面実装型発光素子10を挟んで相互に対角位置に配置されていることから、透光性封止樹脂34rの流れを一方の端から他方の端へとすることができるので、内側凹部33での空気の混入を大きく抑制することができる。
例えば、排気口21dと注入口21sとが表面実装型発光素子10を挟む対角位置に配置されていない場合は、レンズ部31と表面実装型発光素子10との間の空間(内側凹部33の内部領域)が透光性封止樹脂34rで完全に充填される前に排気口21dから透光性封止樹脂34rが排出されることになり、結果としてレンズ部31と表面実装型発光素子10との間に空気が残り、気泡が発生する。
また、仮に表面実装型発光素子10の発光面11の周囲(特に中心31c付近)に気泡が発生しても、表面実装型発光素子10の発光面11が凸状とされていることから、透光性封止樹脂34rを充填している間、発光面11の先端(凸状の先端)は下側を向き、気泡は発光面11からパッケージ12の側へ移動するので、表面実装型発光素子10から出射された光の光路上に気泡が存在することを防止することができる。
また、貫通穴21(注入口21s、排気口21d)の側壁にはメッキ部23が形成されているから、透光性封止樹脂34rの注入に際して貫通穴21から切削クズなどが混入することを防止することができ、また、透光性封止樹脂34rの注入口21sからの注入を円滑化することができる。
図4Cは、本発明の実施の形態3に係る発光表示装置1の製造方法の工程で、内側凹部33へ透光性封止樹脂34rを充填して硬化する前の樹脂充填部34を形成した状態を模式的に示す工程断面図である。
透光性封止樹脂34rの注入を終了した状態を示す。透光性封止樹脂34rは、内側凹部33に充填(封止)され、最後に排気口21dからあふれるので、排気口21dを観察することによって透光性封止樹脂34rの充填状態(充填の終了)を確実に把握(視認)することができる。したがって、透光性封止樹脂34rは、内側凹部33のみならず、注入口21sおよび排気口21dにも充填(封止)される。
上述したとおり、一方の貫通穴21は注入口21sとなり、他方の貫通穴21は排気口21dとなる。一方の貫通穴21(注入口21s)を介して内側凹部33へ充填された透光性封止樹脂34rは、他方の貫通穴21(排気口21d)を充填して塞ぐこととなる。
また、貫通穴21は、透光性封止樹脂34rで封止されているが外気へ開放されているから、内部に混入した気泡があっても適宜の脱法処理を施すことによって容易に脱気することが可能となる。
なお、貫通穴21を上方に向けたままで透光性封止樹脂34rを硬化し、樹脂充填部34を形成することによって、内側凹部33へ混入して残留している気泡も外部へ排気することができる。
また、プリント配線板20およびレンズモジュール30に対して接着性を有する透光性封止樹脂34rを内側凹部33へ充填して樹脂充填部34を形成することから、樹脂充填部34は、プリント配線板20およびレンズモジュール30の両方に対して強固に接着され、プリント配線板20、樹脂充填部34、レンズモジュール30を一体化することになり、最終製品としての発光表示装置1の強度を向上し、信頼性を向上させることができる。
1 発光表示装置
10 表面実装型発光素子
11 発光面
12 パッケージ
20 プリント配線板
20f 表面
20r 裏面
21 貫通穴
21s 注入口
21d 排気口
23 メッキ部
30 レンズモジュール
31 レンズ部
31c 中心
31r 曲率部
31t 脚部
33 内側凹部
33c 角部
33cr 角取り部
34 樹脂充填部
34r 透光性封止樹脂
36 レンズ枠体部
37 遮光耐候部
50 筐体
60 ルーバー
RD 樹脂圧送装置
AP 圧力

Claims (9)

  1. 表面実装型発光素子と、前記表面実装型発光素子が表面に実装されたプリント配線板と、前記表面実装型発光素子に対向するレンズ部と前記レンズ部を前記プリント配線板に対して位置決めするレンズ枠体部とを有するレンズモジュールとを備える発光表示装置であって、
    前記レンズモジュールは、前記表面実装型発光素子を内側に包囲する内側凹部を備え、
    前記プリント配線板は、前記内側凹部の範囲内で前記表面と裏面との間を貫通する貫通穴を備え、
    前記内側凹部には透光性封止樹脂が充填された樹脂充填部が形成されていること
    を特徴とする発光表示装置。
  2. 請求項1に記載の発光表示装置であって、
    前記貫通穴は、前記レンズ部の中心に対して点対称となる位置に形成されていること
    を特徴とする発光表示装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の発光表示装置であって、
    前記レンズ部は、ドットマトリックス状に配置され、前記レンズ枠体部は前記レンズ部を囲む格子状とされ、前記貫通穴は、前記レンズ枠体部の対角位置に形成されていること
    を特徴とする発光表示装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一つに記載の発光表示装置であって、
    前記貫通穴は、前記樹脂充填部によって塞がれていること
    を特徴とする発光表示装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一つに記載の発光表示装置であって、
    前記レンズ部は、前記表面実装型発光素子の指向性を規定する曲率部と、前記曲率部から前記プリント配線板に向かって延長された脚部とを備え、
    前記脚部は、前記レンズ枠体部に当接されていること
    を特徴とする発光表示装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一つに記載の発光表示装置であって、
    前記レンズモジュールは、前記レンズ部と前記レンズ枠体部とを一体として形成されていること
    を特徴とする発光表示装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一つに記載の発光表示装置であって、
    前記貫通穴の側壁に形成されたメッキ部を備えること
    を特徴とする発光表示装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一つに記載の発光表示装置であって、
    前記表面実装型発光素子は、前記レンズ部の側に凸状とされた発光面を有すること
    を特徴とする発光表示装置。
  9. 表面実装型発光素子と、前記表面実装型発光素子が表面に実装されたプリント配線板と、前記表面実装型発光素子に対向するレンズ部と前記レンズ部を前記プリント配線板に対して位置決めするレンズ枠体部とを有するレンズモジュールとを備え、前記レンズモジュールは前記表面実装型発光素子を内側に包囲する内側凹部を備え、前記プリント配線板は前記内側凹部の範囲内で前記表面と裏面との間を貫通する2つの貫通穴を備える発光表示装置の製造方法であって、
    前記表面実装型発光素子を実装した前記プリント配線板を準備する工程と、
    前記レンズ部と前記レンズ枠体部とを有する前記レンズモジュールを準備する工程と、
    前記表面実装型発光素子が前記内側凹部に包囲されるように前記レンズモジュールを前記プリント配線板に配置する工程と、
    前記貫通穴の一方から前記内側凹部へ透光性封止樹脂を充填する工程とを備えること
    を特徴とする発光表示装置の製造方法。
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