JP2011254898A - 4人及び3人麻雀用の配牌と2段積牌ブロックとを形成する自動麻雀卓 - Google Patents
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Abstract
4人又は3人で行う麻雀のどちらでも自動的に配牌と2段積み牌を形成することができる自動麻雀卓を提供する。
【解決手段】
各場へ牌を供給するため前記各場に対応して設けられた複数の開口を具えた天板を有する本体と、攪拌装置と、複数の汲上機構と、対応する汲上機構によって汲み上げられた牌を押出機構に案内して、該押出機構から配牌ブロックと2段積牌ブロックを形成して待機させる待機機構が配備させ、形成された配牌ブロック及び2段積牌ブロックを対応する開口から供給するための複数の形成・供給機構とを備えて成る自動麻雀卓において、押出機構によって配牌ブロックと2段積牌ブロックを前記待機機構に形成する際に、2段積牌ブロックの先頭の上段に牌がある状態と、2段積牌ブロックの先頭の上段を欠く状態とを選択して実行する制御装置を設けた4人麻雀用及び3人麻雀用の配牌2段積牌ブロックを形成する自動麻雀卓。
【選択図】 図41(d)
Description
このような従来型の自動麻雀卓においては、人手によって配牌を行うと共に懸賞牌の反転を行っているが、かかる行為は、煩わしい上に、間違えたり、2段積み牌を崩してしまったりするという問題点を有している。
ところで、普通、自動麻雀卓は、卓内の選択スイッチによって、さまざまなゲームモードに対応できる。例えば、一例であるが、3人麻雀用をも含む図44の表1に示すようにゲームモードに対応して、所定の牌数の2段積み牌を形成できる。ゲームモード4は4人で行う麻雀で136牌を使用してゲームを行うのが一般的であるが、ゲームモード5、6では花牌をいれるため牌数が多くなる。
普通、上記特許文献1乃至3に開示した、配牌も自動で行う自動麻雀卓では、図44(特許文献1の図32と同じ)に示すように、4人で行う4人麻雀では各場に13牌の均等数の配牌を行い、各人に均等に13牌の配牌が行われるから、親が2段積み牌から1牌つもることによりゲームが開始される。
ところが、3人で行う3人麻雀では、13牌ではなく取りあえず12牌の配牌が行われる。これは、3人で行う3人麻雀の場合、配牌数のトータルが奇数になるので2段積み牌も奇数になる。したがって、13牌の配牌にするためには、最初につもる位置である2段積み牌の先端の上段が欠けている状態にしなければならない。そのため、上述したように配牌数のトータルが偶数になる12牌を各場に自動配牌し、各自が、2段積み牌から1牌ずつ取ることにより13牌の配牌になるようにしているのであるが、このような作業は、煩わしく、取り忘れのトラブルが発生する虞があった。
前記押出機構によって配牌ブロックと2段積牌ブロックを前記待機機構に形成する際に、2段積牌ブロックの先頭の上段に牌がある状態と、2段積牌ブロックの先頭の上段を欠く状態とを選択して実行する制御装置を設けた4人麻雀用及び3人麻雀用の配牌2段積牌ブロックを形成する自動麻雀卓である。
以下、図面を参照して本発明の好適な自動麻雀卓の実施例につき詳細に説明する。
図1において、自動麻雀卓1は、本体2がスタンド3によって支えられており、本体2に設けられた天板4の中央部には牌を落とし込むための牌投入口4Aが形成されている。牌投入口4Aは蓋5によって開閉できる構成となっており、蓋5は図示しない開閉機構によって開閉される。本体2の中央に設けられている操作板6のスタートスイッチ6Aを操作することにより開閉機構が作動して蓋5を下方に移動させ、牌を牌投入口4Aから下方に落とし込むことができるようになっている。
天板4上であって、牌投入口4Aと天板4の周縁との間には、配牌用の整列牌(以後、配牌ブロックと称する)BA及びプレー開始後にプレーヤが順番に取り込むための牌を2段積みとした2段積み整列牌(以後、2段積牌ブロックと称する)BBを本体2の内部から天板4の上面に供給するための細長い矩形の4つの牌出口(開口)7A、7B、7C、7Dが各プレーヤに対向するようにして形成されており、これらの牌出口7A、7B、7C、7Dは、後述するようにして各ブロックを供給するときだけ開く構成となっている。
図1では図示するのを省略しているが、自動麻雀卓1の本体2の下方には、配牌有/無選択スイッチ、懸賞牌有/無選択スイッチ及びゲーム選択スイッチが設けられており、これらのスイッチを適宜に操作して目的に適ったゲームを行うことができるようになっている。また、ゲーム選択スイッチにより、3人用3種類、4人用3種類の計6種類のゲームモードを選択でき、各ゲームモードに対応した配列パターンが適用される。
攪拌機構100は、中央部に対して外側がやや低く形成されている円形状のターンテーブル101と、ターンテーブル101を囲むように形成された外壁102と、一端がそれぞれターンテーブル101中心付近に固定された2つの棒状弾性体103、103と、ターンテーブル101の下面側にその周縁に沿って等間隔に設けられた4つの牌反転用磁石104と、ターンテーブル駆動機構105とを備えて成っている。ターンテーブル101の下には歯車106が設けられており、ターンテーブル101は歯車106と同期して回転するように構成されている。
そして、ターンテーブル101の回転により、他の3つの駆動用歯車201も同時に回転する。図22には、歯車106と駆動用歯車201との噛合状態が見えている。
駆動用歯車201の下方においてタイミングプーリ202が駆動用歯車201に固定されている。そして、支持軸205に固着されたトルクリミッタ206の上部に形成された凸部と駆動用歯車201の下方に形成された凹部とが係合するように構成されている。したがって歯車106の回転に伴い駆動用歯車201が回転すると、駆動用歯車201に係合しているトルクリミッタ206が回転し、これにより支持軸205が回転する。トルクリミッタ206は支持軸205に過大な負荷が生じた時の衝撃をやわらげる役目を果たす目的で備えられている。
ターンテーブル101のやや上方には、適度な可撓性を持たせたコイルバネからなる棒状弾性体103、103が、各一端を中央部の保持体112に固定することによって放射状に配設されている。保持体112は回転せず静止したままであるから、ターンテーブル101が回転すると、牌投入口4A(図1参照)よりターンテーブル101上に落とし込まれて山積み状となった牌10は棒状弾性体103により押しやられ、牌10は棒状弾性体103の手前側に集められて攪拌されることになる。この場合、牌10はターンテーブル101の回転力により自ら棒状弾性体103を押して屈曲させながら徐々に外壁102側に向かって移動していく。
汲上機構200は、前述の如く4つ設けられているが、4つの汲上機構200は、全く同様に構成されているため、ここでは、そのうちの1つの汲上機構200について説明する。汲上機構200は、外壁102側に移動してきた牌10を取り上げるための機構であり、牌10を磁気力により吸着するための円筒回転体401と、円筒回転体駆動機構404とを備えて成っている。
円筒回転体401には、内端縁側にテーパ付けされた比較的幅の狭いフランジ部401Eが形成されており、フランジ部401Eは、吸着面401Bに対応する部分に後端に僅かな傾斜部401Dを残して前記吸着面401Bと同面になるような切欠401Fが形成されている。
円筒回転体401が固定されている回転軸405にはタイミングプーリ405Aが固定的に取り付けられている。また、駆動用歯車201の上方には別の回転軸406が設けられており、この回転軸406にはタイミングプーリ406Aが固定的に取り付けられている。回転軸405のタイミングプーリ405Aと回転軸406のタイミングプーリ406Aとはタイミングベルト407によって連結されており、回転軸406は支持軸205とカサ歯車408を介して連結されている。ここでは、駆動用歯車201が一回転すると円筒回転体401が一回転する構成となっている。円筒回転体401は、ターンテーブル101内を覗くように突出しており、且つ、円筒回転体401とターンテーブル101との隙間は牌10の厚さよりやや広い程度になっていて、この間を通過する平伏状の牌10を円筒回転体401に埋設した磁石401C(図6、図7参照)で吸着して牌を汲み上げることができるようになっている。
円筒回転体401に上述の如くして吸着された牌10の汲み上げ許可、禁止の制御を可能とするため、円筒回転体401の周面に接近して進入口開閉機構450が設けられている。
進入口開閉機構450は、仕切片451を牌10の進入を許す開位置又は牌10の進入を禁止する閉位置に位置決めすることができるようにしたもので、仕切片451をリンク機構452を介してソレノイド453に連結した構成となっている。
円筒回転体401の手前には、ターンテーブル101から牌の厚さ分よりやや高く離れた位置に、外壁102から内側に向かって突設した湾曲状の障害壁113が設けられており、ターンテーブル101の周縁を移動している牌10のうち、平伏牌においては容易に障害壁113の下を通過できるようにし、字面を横に向けた状態の立牌は、この障害壁113に邪魔されて転倒、又は、立牌状態で湾曲縁に沿って移動するようになっている。そして字面を上にした牌10は円筒回転体401下方に到達するようになっている。
汲上機構200によって汲み上げた牌10を縦長方向に整列させるための整列機構500について説明する。整列機構500は、案内部材501と誘導路504とを備えて成っている。汲上機構200によって汲み上げられた牌10は、案内部材501によってその縦長の方向に進行するように向きを変更しつつ誘導路504に送り込まれる構成となっている。
牌10の中心が切欠503に到達すると、内壁に当接している側面は抵抗を受けているため牌10は切欠先端505を中心に回転し牌10の一部は切欠503内に進入する。このとき傾斜部401Dによって僅かに浮き上がっていた牌10の一端が傾斜部401D上を滑落して牌10の回転を加速する。なお、傾斜部401Dは回転を補助するためであって特に設けなくともよい。この状態で牌10が更に進むと、牌長手側面が切欠後端506に接触し、再度回転して長手側面を案内部材501の内壁面501Aに当接して前進する。上述の如く、様々な角度で円筒回転体401に吸着した牌10は整列機構500により一定の向きに制御される。
誘導路504の進行方向の延長上には、一端を回動自在に軸支した可動片601とソレノイドからなる牌反転機構650が設けられている。牌反転機構650は牌10を反転させるのに使用されるものであり、ソレノイド620によって駆動される可動片601は通常図示の位置にある。可動片601には磁石602が埋設されており、字面を下にして落下してくる牌10は、磁石602によって吸引されて可動片601上で停止するよう構成されている。牌反転機構650の動作については、後述する。
ここで、図4も併せて参照すると、円盤回転体603の薄板606と、振り分け板604の側壁610との間隔は牌の幅より僅かに広い程度に保持されている。そして振り分け板604は、バネ630によって常時下側に向けられていると共に、リンク615を介してソレノイド614に連結しており、ソレノイド614を駆動することにより牌の出口を上方向に変更し、前方に配設されている、後述する押出機構700の載置部701の下載置台702又は上載置台703上のいずれかに牌10を振り分けて載置することができるように構成されている。
上述の如くして牌10は振り分け機構600から押出機構700の載置部701の下載置台702又は上載置台703上へ載置される。図4を参照すると、振り分け機構600によって振り分けられた牌10は、振り分け機構600から牌10の進行方向上に設けられている押出機構700に移送される。
押出機構700は、載置部701と押出部730とを備えて成っている。押出機構700の載置部701は牌10を載置するための下載置台702と上載置台703とを備えた2層構造部を有しており、下載置台702及び上載置台703の突き当たりにはストッパとして働く側壁706が設けられている。棒状押し片607によっていずれの載置台702、703に押し込まれた牌10も側壁706によって制止されるようになっている。上載置台703の上方には、牌10の厚さ分より若干大きい程度の間隔をあけて上部片704が設けられている。このようにして載置部701には牌10を収容するための上部空間741と下部空間742とが形成されている。
下部空間742においても、同様に、側壁706と対向する開口から牌10が振り分け機構600により下部空間742内に押し込まれてきて下載置台702上に載置される。側壁706には反射型フォトセンサ707及び708が設けられており、下載置台702上に載置された牌10は反射型フォトセンサ707にて、また上載置台703上に載置された牌10は反射型フォトセンサ708にて検知される。
図22を参照して待機機構800について説明する。待機機構800は、載置部701に一旦載置された牌10が押出部730によって押し出されたときに、この押し出された牌10を受け取って順次1段又は2段に整列させていき、これにより所要の配牌ブロック又は2段積牌ブロックを形成して待機させておくための機構である。待機機構800は1段積の配牌ブロックが形成される配牌台801及び2段積牌ブロックが形成される待機台802とを備えて成っており、すなわち、待機機構には1段積の配牌ブロックが形成される第1の台(配牌台801)と2段積牌ブロックが形成される第2の台(待機台802)とが設けられ、待機台802は後述する駆動機構に連結されている。待機台802が原点位置(通常位置)にある時には、待機台802は下載置台702と同一レベル、又は僅かに低いレベルにある。一方、配牌台801は後述する駆動機構に連結しており、配牌台801が原点位置(通常位置)にあるときには、配牌台801は上載置台703と同一レベル、又は僅かに低いレベルに静止している。
カム軸810は歯車813、814を介して駆動モータ815に連結しており、駆動モータ815を起動してカム軸810を一回転させると、待機台802は図で点線と実線とで示される間を1回上下運動を行う。また、カム軸810の一方の端には回転角を検出して駆動モータ815を停止制御するために、切欠を有したセンサ板816とフォトインタラプタ818a〜818cが配設されていて、この3組のセンサにより検出されたカム軸810の回転角に応じて待機台802の原点位置、下降位置、及び上昇位置が検出される。
カム軸810が原点位置にあるとき、待機台802は前述したように下載置台702の高さにあり、また、配牌台801は上載置台703の高さ位置にある。待機台802上に1段目(下段)の整列牌が形成されると駆動モータ815を起動してカム軸810を矢印の向きに回転させ、待機台802を下降させる。配牌台801は下降位置を維持する。待機台802が牌1個分下降した下降位置にてフォトインタラプタ818bはセンサ板816の切欠の開始端を検出して駆動モータ815を停止する。この状態にて待機台802上に2段目(上段)の整列牌が形成される。この状態で配牌台801上には配牌が、待機台802上には2段積み牌が形成される。
このようにして、配牌台801上に形成されて待機している配牌ブロックと、待機台802上に形成されて待機している2段積牌ブロックとは、移載機構として働く押し板機構1000により選択的に昇降機構900の昇降台901上に移載される構成となっている。
保持部材902の下方には、支軸903に嵌挿して摺動部材906が設けられており、摺動部材906の背面には左右対称に長穴溝905が形成され、摺動部材906の一方の側面には前後方向に横溝964が形成されている。摺動部材906の両側には、それぞれ先端にコロ907を配したアーム908が保持部材909に固定され、この保持部材909は固定ピン910によって回動自在に支持されている。保持部材909先端のコロ911は摺動部材906の長穴溝905に勘合して設けられており、摺動部材906を上下させるとこれに連動して昇降台901は上下に運動することができるようになっている。
昇降台駆動用カム1011の下方にはアーム961がコの字状板金960の側面間に設けた保持軸1007によって回動自在に保持されている。アーム961の先端にはコロ962が、また、中間にはコロ963が設けられており、コロ962は横溝964に嵌合し、コロ963はカム1011に当接されている。カム軸1010の他端には、切欠を有したセンサ板965が設けられており、フォトインタラプタ966によって切欠が検出されて駆動モータ912が一回転制御される。摺動部材906は駆動モータ912により上下運動するよう構成されており、摺動部材906の上下動に連動して昇降台901も上下運動を行う。
コの字状の固定板1001はベース板115の側面840上方にて固定されている(図26参照)。この固定板1001には図3に示すように一対の支持軸1051が設けられている。この一対の支持軸1051に縦溝1002を有する摺動片1003が水平往復動自在に嵌挿されている。断面L字状の押し板1004は、図26にて示される如く上面中央部がT字状に突設形成されており、この突設された部位を摺動片1003に固定すると共に、両側には押し板1004と固定板1001との間に一対の付勢バネ1005、1005が設けられている。
アーム1006は保持軸1007に回動自在に保持されており、一端にはコロ1008が設けられ、コロ1008は摺動片1003に形成されている縦溝1002に当接して設けられている。アーム1006の他端に設けられたコロ1009は、カム軸1010上にカム1011に隣接して設けたカム1012に当接されている。そして、前述した駆動モータ912を一回転すると、押し板1004は点線で示される位置と実線で示される位置との間で1回の水平往復運動を行う。
カム軸810の回転により、配牌台801が図中に点線で示される位置まで後退してその状態を維持し、この間、所定の下降位置にある待機台802が上昇を開始する。待機台802が昇降台901の下降位置の高さ位置まで上昇するとフォトインタラプタ818cはセンサ板816の切欠を検出し、この検出に応じて駆動モータ815が停止する。
待機台802が配牌台801の移動軌跡上からはずれた時点で配牌台801は原点位置への復帰動作を開始し、配牌台801及び待機台802が原点位置に復帰した位置にてフォトインタラプタ818aがセンサ板816の切欠を検出し、この検出に応じて駆動モータ815が停止する。なお、当然のことながら、配牌を行わない場合は、配牌の移載・上昇動作は行われない。
また、演算装置30のROM30A内には図37の[表1]に示すような6種類のゲームモードに対応して定められた2段積み牌及び配牌の配列パターンが所定のメモリ領域に格納されている。なお、表2での「花」は花牌を1組み、「花花」は花牌を2組み使用する場合である。
また、演算装置30内に備えられたRAM30Bには、(図示しないが)各種制御動作を実行するために必要な各種情報を一時的に保管しておく領域が設けられている。さらに、演算装置30内にはマイクロコンピュータのクロックパルスに同期して動作する各種タイマやカウンタ等が備えられていて、これらを適宜操作することができるようになっている。
仕切片を回動するためのソレノイド453、入口センサ403、反転機構用のソレノイド620、振り分け板用のソレノイド614、上下載置台に設けられている反射型フォトセンサ707、708はインターフェイス41を介して演算装置30と接続されている。
昇降台用の駆動モータ912及びフォトインタラプタ966、待機台用の駆動モータ815と3つのフォトインタラプタ818a、818b、818cとはインターフェイス42を介して演算装置30に接続されている。
天板スイッチ51及び汲上機構200及びターンテーブル101を駆動させる駆動モータ204は入出力インターフェイス43を介して演算装置30に接続されている。また、ゲーム選択スイッチ52、ゲームモード表示器53、懸賞牌有/無選択スイッチ54、配牌有/無選択スイッチ55は入出力インターフェイス44を介して演算装置30に接続されている。
入出力インターフェイス45には蓋開閉モータ56、開センサ57、閉センサ58が接続されており、これらのモータ及び各センサは入出力インターフェイス45を介して演算装置30に接続されている。スタートスイッチ6A、スタートランプ59、その他各種スイッチやランプ、センサ等が入出力インターフェイス46を介して演算装置30に接続されている。
処理が開始されると、ステップS1では、スタートスイッチ6AがONとされたか否かが判別される。スタートスイッチ6AがONとされず、OFFである場合には、再度ステップS1が実行される。スタートスイッチ6AがONとされた場合にはステップS2に入る。
ステップS2では、牌投入口4Aを開く処理が行われた後、ステップS3ではスタートスイッチ6AがONとされたか否かが判別される。スタートスイッチ6AがONとされず、OFFである場合にはステップS3に戻る。スタートスイッチ6AがONとされた場合には、ステップS4に入る。
ステップS4では、スタートランプ59をOFFとする処理が行われ、ステップS5では牌投入口4Aを閉じる処理が行われる。次に、ステップS6では予め形成され、待機していた2段積牌が天板4上に押し出され、ステップS7ではステップS2で取り込まれた牌を用いて2段積牌を形成する処理が行われる。
ステップS8では、2段積牌形成処理が完了したか否かが判別され、2段積牌形成処理が完了していない場合には、ステップS8の判別結果はNOとなり、ステップS7に戻る。2段積牌形成処理が完了した場合には、ステップS8の判別結果はYESとなり、ステップS9に入り、ここでは準備完了を示すスタートランプ59をONにする処理が行われ、その後ステップS1に戻る。
処理が開始されると、ステップS21ではスタートスイッチ6AがONであるか否かが判別される。スタートスイッチ6AがOFFである場合には、ステップS21に戻り、スタートスイッチ6AがONである場合には、ステップS22に入る。
ステップS22では牌投入口4Aを開く処理が行われ、ステップS23ではスタートスイッチ6AがONであるか否かが判別される。スタートスイッチ6AがOFFである場合にはステップS23に戻り、スタートスイッチ6AがONである場合にはステップS24に入る。
ステップS24ではスタートランプ59をOFFにする処理が行われ、ステップS25では牌投入口4Aを閉じる処理が行われる。ステップS26では2段積牌を天板4上に押し出す処理が行われ、ステップS27では乱数により懸賞牌の位置が決定される。ステップS28では2段積牌を形成すると同時にその中に懸賞牌を配置する処理が行われる。乱数を用いることによりその処理が偶然的に行われることになるので好ましい。以下に説明する各種処理や切り換え等においても乱数を用いているが、同様の効果を期待することができる。
ステップS29では懸賞牌の配置されている2段積牌を形成する処理が完了したか否かが判別される。懸賞牌の配置されている2段積牌を形成する処理が完了していない場合にはステップS29の判別結果はNOとなり、ステップS28に戻る。懸賞牌の配置されている2段積牌を形成する処理が完了した場合にはステップS29の判別結果はYESとなり、ステップS30に入る。ステップS30ではスタートランプ59をONする処理が行われ、ステップS21に戻る。
処理が開始されると、ステップS41ではスタートスイッチ6AがON、OFFのいずれであるかが判別される。スタートスイッチ6AがOFFである場合にはステップS41に戻り、スタートスイッチ6AがONである場合にはステップS42に入り、ここでは牌投入口を開く処理が行われる。
ステップS43ではスタートスイッチ6AがON、OFFいずれであるかが判別される。スタートスイッチ6AがOFFの場合にはステップS43に戻る。スタートスイッチ6AがONの場合にはステップS44に入り、ここでは牌投入口4Aが閉じられる。
ステップS45では、配牌を天板4上に押し出す処理が行われ、ステップS46ではスタートスイッチ6AがON、OFFのいずれであるかが判別される。スタートスイッチ6AがOFFの場合にはステップS46に戻り、スタートスイッチ6AがONである場合には、ステップS47に入る。
ステップS52では配牌及び2段積牌を形成すると同時にそれらの中に懸賞牌を配置する処理が完了したか否かが判別され、配牌及び2段積牌を形成すると同時にそれらの中に懸賞牌を配置する処理が完了していない場合にはステップS52の判別結果はNOとなり、ステップS51に戻る。配牌及び2段積牌を形成すると同時にそれらの中に懸賞牌を配置する処理が完了した場合にはステップS52の判別結果はYESとなり、ステップS53に入る。
ステップS53では、スタートランプ59がONとされ、ステップS41に戻る。
再度、使用者がスタートスイッチ6Aを操作すると、駆動モータ912が作動して2段積み牌を天板4上に押し上げる。この作動完了と共に駆動モータ815が作動し配牌台801及び待機台802は原点位置にて停止する。スタートスイッチ6A内の照光ランプを消灯し操作不能を表示すると共に仕切り片451が作動して開状態となり、汲み上げが可能とされる。
回転中の円筒回転体401の吸着面401Bが下降位置にあって、その下方を移動中の字面を上にした牌10は容易に吸着されて上方に汲み上げられる。円筒回転体401に吸着された牌10は、案内部材501によって縦長の向きに統一されて上方に汲み上げられると共に、入口センサ403によって計数検知される。
下載置台702上の牌10は側壁706内に設けた反射型フォトセンサ707にて検知される。棒状押し片607が牌10を下載置台702上に送り込んでから少し遅れて、下側押込み片710が前進して下載置台702上の牌10を待機台802上に押し込んでいく。このようにして牌10は次々と待機台802上に押し込まれていき、1段目の整列牌が形成されていく。
天板4上において麻雀競技が終了し、スタートスイッチ6Aを操作して牌投入口4Aを開口し、牌10を牌投入口4Aから本体2内に投入した後、再度スタートスイッチ6Aを操作すると、牌投入口4Aが元位置に復帰されると共に、駆動モータ912が起動して昇降台901が下降し、押し板1004によって待機台802上の2段積み牌が昇降台901上に移載され、昇降台901が上昇して2段積み牌が天板4上に上昇した位置をフォトインタラプタ818aが検出すると駆動モータ912が停止する。
作動完了と共に駆動モータ815が作動し配牌台801及び待機台802は原点位置にて停止する。スタートスイッチ6A内のスタートランプ59が消灯され操作不能が表示されると共に仕切り片451が作動して汲み上げが可能になる。
上述の如くして2段積み牌が天板4上に押し出され、次の競技が開始される。
懸賞牌の発生する東場については、懸賞牌の発生するのは上段であるので、下段形成については上述と同じ動作によって行われる。待機台802上に1段目が形成され待機台802が牌1個分降下した後、仕切片451が解放されて牌の汲み上げが再開され、上段の形成が開始する。
そして反転機構によって字面を上にした牌10(懸賞牌)が下載置台702に到達したことを反射型フォトセンサ707によって確認すると、ソレノイド614の作動を停止して可動片601を元位置に戻すと同時に、再び仕切片451を解放して牌の汲み上げを行う。そして34牌目の牌が入口センサ403によって検知されると、仕切片451を閉じて牌の汲み上げを禁止する。以降については前記と全く同様である。
まず、本実施例1では4人用(136牌)に設定された場合で説明すると、図37の[表1]でのゲームモード番号4の配牌有りの配列パターンが適用される。この場合、懸賞牌の位置は東場の上段、奥から3番目に、自動的に決定される。ここで、配列パターンについて説明すると、図37の[表1]を参照すると配牌有りの場合はゲームモードに対応して各場の2段積み牌列数が異なっている。これは従来の自動麻雀卓が天板上に供給する正方形状に築牌された2段積み牌ブロックから配牌分を切り取ったあとの形態に似せるように設定されたもので、これを配列パターンと称する。この図37の[表1]に表される配列パターンは機械の場毎に列数として定義されているが、配牌有りの2段積み牌の配列パターンに関しての場は仮の場(仮場)であり、この配列パターンは乱数による懸賞牌の出る場の決定に従って実際の機械の場上を移動する。例えば、図37の[表1]の配牌有りでは、仮の場である東場の2段積み牌に懸賞牌が現れることになっているが、実際、乱数による懸賞牌の出る場の決定によって懸賞牌の出る場が西場と決定されたとき、図40に示すように、機械の場の西場が仮の場の東場に相当するようになり、実際の西場(機械の場)に懸賞牌が現れる。このことは、従来の麻雀卓においてサイコロにより懸賞牌の出る場が決定されるのと同等の決め方になる。なお、この懸賞牌の出る場の決定に関して、詳しくは文献1を参照されたい。このような、正方形状に築牌された2段積牌ブロックから配牌分を切り取ったあとの形態に似通わせた配列パターンではプレーヤが最初につもる位置は明白で間違い難い。例えば、図40に示す懸賞牌の出る場が西場の場合では、東場(機械の場)の2段積み牌のハッチングで示す位置であり、仮の場の西場の2段積み牌の仮の場の北場側の先端がその位置に当たる。このような配列パターンを採用した配牌と2段積み牌を自動形成する自動麻雀卓であっては従来の自動麻雀卓で行うのと同等の感覚が得られ、違和感が無く、間違い無いという効果がある。
さて、懸賞牌と、配牌を発生させて使用する場合について引き続き説明すると、競技終了後は使用した牌は天板4上に散乱しており、もう1組の牌は配牌、及び2段積み牌の状態で卓内に待機している。この状態のときには、天板4中央にあるスタートスイッチ6A内のスタートランプ59は点灯しており、操作可能を表示している。
使用者がスタートスイッチ6Aを操作して、牌投入口4Aを開口し、使用済み牌を内部に投下する。再度、スタートスイッチ6Aを操作すると、駆動モータ912を起動して昇降台901を下降し、押し板1004によって配牌台801上の配牌を昇降台901上に移載した後、昇降台901を上昇させる。配牌が天板4上に上昇した位置をフォトインタラプタ139が検出すると駆動モータ912を停止させると共に、駆動モータ815を起動して待機台802を上昇し、フォトインタラプタ818cが上昇位置を検出すると駆動モータ815が停止する。この状態では、スタートスイッチ6A内のスタートランプ59が点灯していて、2段積み牌の天板4上への押し出し操作可能を表示する。
各競技者によって、すべての配牌が昇降台901上から取り除かれたのを確認して、再びスタートスイッチ6Aを操作すると、駆動モータ912が起動して昇降台901が下降し、押し板1004によって待機台802上の2段積み牌が昇降台901上に移載される。2段積み牌が載せられた昇降台901が上昇し、2段積み牌が天板4上の位置に上昇したことをフォトインタラプタ139が検出すると駆動モータ912が停止する。この作動完了と共に駆動モータ815が作動し配牌台801及び待機台802は原点位置にて停止する。そしてスタートスイッチ6A内のスタートランプ59が消灯し操作不能が表示される。
例えば一般的な4人麻雀の使用牌数は136牌で、配牌数は13牌であり、図37に示される配牌パターンが適用される。配牌分を除いた2段積み牌の配列パターンは図37に示される如く予め決められているので、どの場に懸賞牌を出すかが決定される。
そして南場が選択された場合、南場の右から6番目の位置に懸賞牌が発生するようになる。そして南場には8列の2段積み牌が、西場には17列の2段積み牌が、北場も同様17列の2段積み牌が形成され、東場には2段積み牌の形成が行われない。
前述したように、4人麻雀において4場に13牌の配牌を行うので2段積み牌は偶数となる。一方、3人麻雀の場合、図37の配牌有りの配列パターンが示すように、3場(東、西、南)に13牌の配牌を行うので2段積み牌は奇数となり、通常、3人麻雀の場合は、北場の競技者が在席せず空きになるので、北場には配牌しない。
図38の[表2]は、[表1] での4人用麻雀のゲームモード番号4の場合の牌形成のプロセスを表したもので、プロセス1〜プロセス4での2段積み牌形成、配牌形成の時期を表すものである。
まず、図38の[表2]に沿って4人麻雀について説明すると、前述したように、懸賞牌の現れる場(懸賞牌の場)によって変化する機械の場の2段積み牌の配列パターンと、機械の場毎に設定された配牌数とによって定義された配牌、及び、2段積み牌の形成プロセスが[表2]の左欄のパターン1〜4が存在する。従って、右欄では、上記パターン1〜4での機械の場の東南西北でのプロセス1〜4を示しているが、基本的には前掲特許文献1と同じである。
図38の[表2]について、パターン2の懸賞牌の場が機械の場で南場の場合には、南場が配列パターンでは東場(仮場)になり、2段積み牌の配列パターンを示す平面図が図36に示すような状態になる。そこで、パターン2での配列パターンで南場から説明すると、まず、図41で、プロセス1では2段積みの下段の8牌を待機台802上に形成し、2段積みの下段の8牌が形成されると、振り分け板604を載置部701側に向け、プロセス2において配牌台801上に配牌13牌を形成する。次に、配牌13牌が形成されると、振り分け板604を下載置台702側に向けるとともに、待機台802を牌の厚さ分下降させ、プロセス3の待機台802上に2段の上段積み牌を形成する。なお、待機台802は予め下降しておいても良い。なお、懸賞牌有りの設定ではプロセス3で懸賞牌が発生する。
西場も同様で、プロセス1では2段積み牌の下段17牌を形成し、プロセス2に移って配牌13牌を形成し、プロセス3に移って2段積み牌の上段17牌を形成する。
北場についても西場と同様である。ここで、2段積み牌が形成されない東場においては、配牌13牌のみの形成である。
次に、図37の[表1]でのゲームモード番号1を選択した場合の3人麻雀について説明する。
図39の[表3]に沿って3人麻雀について説明すると、図40の3人麻雀における配牌と2段積み牌(108牌)の配列パターン([表3]のパターン3)に示すように、このゲーム例では、3人麻雀では、常に北場には配牌されない。しかし、2段積み牌については、懸賞牌の発生する場は4場であるから、北場にも2段積み牌が形成されるし、その場合は、東場、南場、西場のいずれかが、配牌のみになるケースが生じる。
さて、図40に示す懸賞牌の出る場が西場の場合について図39の[表3]のパターン3のプロセスに沿って説明するが、東場については、プロセス1で2段積み牌の下段13牌が形成され、プロセス2では2段積み牌の上段13牌が形成され、プロセス3では2段積み牌の下段に1牌が追加され、最後のプロセス4では配牌13牌が形成される。これは、4人麻雀のプロセス2とは異なり、3人麻雀の場合には、配牌の為の配牌台801は、2段積み牌の完成を待って所定位置に復帰することになり、その間退避させる必要があり(図23等の待機台802の点線位置)、最後のプロセス4で配牌が形成される。
南場(懸賞牌の北場)については、プロセス1で配牌13牌のみが形成される。 西場については、プロセス1で2段積み牌の下段8牌が形成され、プロセス2では配牌13牌が形成され、プロセス3では2段積み牌の上段が形成される。 なお、懸賞牌有りの設定では西場のプロセス3で懸賞牌が発生する。
同様に、北場においては、プロセス1で2段積み牌の下段13牌が形成され、プロセス2では2段積み牌の上段13牌が形成される。
プロセス3では、図41(c)に示すように、再度、待機台802を牌の厚さ分上昇させて下段に1牌を追加する。このとき、既に形成された2段13列の2段積み牌は牌の幅分シフトする。このようにして、図41(d)に示すように2段積み牌の先頭の上段が1牌欠けた2段積み牌が形成される。最後にプロセス4では待機台802を牌の厚さ分下降した後、配牌の13牌が形成される。
なお、懸賞牌の出る場が西場に選択された図40に示すように、南場に2段積み牌が形成されない。この場合はプロセス1のみで配牌の13牌の形成のみとなる。
なお、本実施例1では13牌の配牌数であるが、本発明はこの数に限ったものではない。また、配牌パターン及び配牌形成のタイミング等、一例であってこの方法に限るものではなく、他の配牌パターン及び配牌形成のタイミングであってよいのは勿論である。
実施例1は、2段積み牌が奇数の場合の実施例であるので、ゲームモード番号1が選択されたときの自動麻雀卓1の動作について説明する。
まず、上述したように、演算装置30が乱数を用いて懸賞牌を出す場を決定するが、懸賞牌が西場と決定されたとすると、2段積み牌、配牌の構成は図40の配列パターンに示すようになる。
演算装置30が乱数を用いて懸賞牌を出す場を西場と決定すると、図39の[表3]のパターン3に基づく形成プロセスにしたがい、[表3]でのプロセスに沿って仕切片451が制御される。なお、図39の[表3]に示すように、東場に懸賞牌がでるパターン1では北場の仕切片451は常に閉鎖されていることになる。
各場の汲上機構200により、パターン1の場合は北場を除き、牌10は一斉に汲み上げが開始され、それぞれの入口センサ403によって牌10が計数検知される。
東場において、汲み上げられた牌10はプロセス1が実行されて、上述した2段積み牌形成過程によって(段落0072参照)、次々と待機台802に送られて2段積み牌の下段が形成される。汲上機構200の入り口に設けた入口センサ403によって13牌目が検知されると、入り口の仕切片451が制御されて牌10の汲み上げが禁止される。13牌目の牌10が下載置台702に到達して下側押込み片710によって待機台802上に押し込まれたことが反射型フォトセンサ707によって検知されると、所定時間後(下側押込み片710の運動時間を考慮した値)に駆動モータ815が起動されて待機台802が牌1個分下降する。フォトインタラプタ818bにて下降位置が検出されると駆動モータ815が停止されると共に、プロセス2に入り、入り口の仕切片451が開状態とされて牌の汲み上げが再開されると、再び牌の整列動作が行われて2段目の整列牌(2段積み牌の上段)が待機台802上に形成される。
汲上機構200の入り口に設けた入口センサ403によって26牌目(上段13牌)が検知されると、入り口の仕切片451が制御されて牌10の汲み上げが禁止される。26牌目の牌10が下載置台702に到達して下側押込み片710によって待機台802上に押し込まれたことが反射型フォトセンサ707によって検知されると、所定時間後(下側押込み片710の運動時間を考慮した値)に駆動モータ815が、前回と逆回転して起動されて待機台802が牌1個分上昇する。フォトインタラプタ818aにて上昇位置が検出されると駆動モータ815が停止されると共に、プロセス3に入り、入り口の仕切片451が開状態とされて牌の汲み上げを再開する。
西場においては、汲み上げられた牌10はプロセス1が実行されて、上述した2段積み牌形成過程によって次々と待機台802に送られて2段積み牌の下段が形成される。汲上機構200の入り口に設けた入口センサ403によって8牌目が検知されると、入り口の仕切片451が制御されて牌10の汲み上げが禁止される。8牌目の牌10が下載置台702に到達して下側押込み片710によって待機台802上に押し込まれたことが反射型フォトセンサ707によって検知されると、振り分け板604が上側に制御されると共に、所定時間後(下側押込み片710の運動時間を考慮した値)に駆動モータ815が起動されて待機台802が牌1個分下降する。
北場においては、汲み上げられた牌10はプロセス1が実行されて、次々と待機台802に送られて2段積み牌の下段が形成される。汲上機構200の入り口に設けた入口センサ403によって13牌目が検知されると、入り口の仕切片451が制御されて牌10の汲み上げが禁止される。13牌目の牌10が下載置台702に到達して下側押し込み片710によって待機台802上に押し込まれたことが反射型フォトセンサ707によって検知されると、所定時間後(下側押し込み片710の運動時間を考慮した値)に駆動モータ815が起動されて待機台802が牌1個分下降する。フォトインタラプタ818bにて下降位置が検出されると駆動モータ815が停止されると共に、プロセス2に入り、入り口の仕切片451が開状態とされて牌の汲み上げが再開されると、再び牌の整列動作が行われて2段目の整列牌(2段積み牌の上段)が待機台802上に形成される。
上述の如くして、配牌形成、2段積み牌形成がすべて完了すると、スタートスイッチ6A内のランプが点灯され、操作可能が表示される。
このように、実施例1では4人麻雀用の配牌・2段積み牌が自動的に形成されるとともに、3人麻雀用の配牌・2段積み牌も下載置台702上に送られた牌10を、所定数、順次押し片によって待機台802に押し込み、まず、1段目の整列牌を形成し、図41(b)に示すように、待機台を牌の厚さ分下降して、1段目と同数の整列牌を1段目上に形成した後、図41(c)に示すように待機台802を元位置に上昇させ、最後の1牌を押込み片710によって押し込んで、上段牌の先頭が1牌欠けた状態の3人用の2段積み牌が、完全に自動的に形成される。
そして、各場に供給する配牌ブロックの牌数のトータルが奇数であって2段積み牌ブロックの牌数のトータルが奇数の時、2段積み牌の先端の上段が欠けた形状に形成する手段を有し、最初のプレーヤが2段積み牌からつもる牌が、1段目の牌をつもる、所謂、下自摸(シタヅモ)になるようにすることができる。
実施例2は、図42に示すようなもので、大半の装置の構成は実施例1と同じであるが、押出機構700aの構成と、待機機構800aの操作手順が若干異なる。
図42の(a)において、2段積牌の押込み片710aを、例えば、ラック・ピニオン760と歯車761及び歯車駆動モータ762等の駆動による直線往復機構に連結し、載置台702aに案内されている牌10を待機台802aに移動させる。
この際、ラック・ピニオン760の適所にはセンサドッグ763を設けられ、これを感知するセンサを設けてラック・ピニオン760の移動量を検知している。
これらセンサは、センサドッグ763が原点(org)に位置したことを検知するセンサORG764、原点からの牌1個分(距離:a)の移動を検知するセンサa765と、牌2個分(距離:b)の移動量を検知するセンサb766を設けて、移動量を制御しており、図42の(b)に示すように、通常は牌1個分の移動量(距離:a)を押し込んで、1段目の14牌を形成し、2段目も同様に牌1個分の移動量(距離:a)を押し込んで2段目を形成し、最後の牌は牌2個分の移動量(距離:b)で押し込むようにする。すなわち、最後だけ2個分の牌だけ押し込むようにして、下段の14杯目の上は牌が存在しないようにしている。
なお、2段目は最初から牌2個分の移動量(距離:b)で押し込むようにしても良いが、移動量が多い分、整列時間が長くなる。こうして、2段積みの先端の上段の1牌を欠けた形状を完成させる。なお、配牌の形成は実施例1と同じで2段積み牌形成後にすれば良く、或いは、配牌の待機台を退避する必要のない構成にすればよい。
実施例3も、図43に示すようなもので、大半の装置の構成は実施例1と同じで、出機構700bの構成は実施例2と同じであるが、待機機構800bの構成と操作手順が若干異なる。
図43の(a)に示すように、実施例3の特徴は、実施例1での2段積み牌の待機台802を、第1待機台802b1とし、この第1待機台802b1と載置台702bとの間に別の動きをする牌1個を待機させる第2待機台802b2を設けた点にある。
図43の(a)において、第1待機台802b1と第2待機台802b2とは隣接して、1台の待機台を形成し、この第1待機台802b1と第2待機台802b2とからなる待機台に、実施例2の図42のような2段積牌の押込み片710bで、載置台702bに案内されている牌10を待機台802aに順次移動させ、第1待機台802b1に1〜13番目の積み牌を形成させ、第2待機台802b2に14番目の牌を載せる。
最後に、図43の(d)に示すように、第2待機台802b1を牌10の厚さ分だけ降下させれば、上端が13牌、下段が14牌の3人麻雀用の2段積み牌の形成が完成する。なお、このようにして、2段積みの先端の上段の1牌を欠けた形状を完成させることができるが、2段積みの先端の上段の1牌が欠けていない通常の2段積み牌形成においては、図43の(b)の工程で、待機台802b1と共に、待機台802b2も牌10の厚さ分下降すればよい。
なお、各実施例では、2段積みの先端の上段の1牌を欠けた形状を完成させているが、2段積みの先端の上段の1牌に限らず必要に応じた所定数でよく、例えば、2段積みの先端の上段の2牌を欠けた形状を完成させることもできることは言うまでもない。
なお、本発明の各実施例は、いずれも各場に13牌ずつ、すなわち、各場に均等数の配牌について説明したが、配牌数のトータルが奇数のとき2段積み牌が偶数になる、いかなる場合も本発明が適用できることは言うまでもない。
また、本発明の特徴を損なうものでなければ、上述した各実施例に限定されるものではないことは勿論である。
2 本体
3 天板
4A 牌投入口
6 操作板
6A スタートスイッチ
10 牌
11 磁石
100 攪拌機構
200 汲上機構
450 進入口開閉機構
451 仕切片
500 整列機構
600 振り分け機構
604 振り分け板
614 ソレノイド(振り分け板用)
620 ソレノイド(反転機構用)
650 牌反転機構
700,700a,700b 押出機構
701 載置部
702 下載置台
703 上載置台
707 反射型フォトセンサ
708 反射型フォトセンサ
709 上側押込み片
710,710a,710 b 下側押込み片
800,800a 待機機構
801 配牌台
818a,b,c フォトインタラプタ
815 駆動モータ
802,802a,802b1、802b2 待機台
900 昇降台機構
901 昇降台
1000 押板機構
1004 押し板
Claims (4)
- 各場へ牌を供給するため前記各場に対応して設けられた複数の開口を具えた天板を有する本体と、磁性体を埋設した牌を攪拌するため前記本体内に設けられた攪拌装置と、前記攪拌装置から牌を汲み上げるため前記各場に対応して設けられた複数の汲上機構と、前記汲上機構に対応して設けられ、対応する汲上機構によって汲み上げられた牌を押出機構に案内して、該押出機構から配牌ブロックと2段積牌ブロックを形成して待機させる待機機構が配備され、形成された配牌ブロック及び2段積牌ブロックを対応する開口から供給するための複数の形成・供給機構とを備えて成る自動麻雀卓において、
前記押出機構によって配牌ブロックと2段積牌ブロックを前記待機機構に形成する際に、2段積牌ブロックの先頭の上段に牌がある状態と、2段積牌ブロックの先頭の上段を欠く状態とを選択して実行する制御装置を設けたことを特徴とする4人麻雀用及び3人麻雀用の配牌2段積牌ブロックを形成する自動麻雀卓。 - 前記押出機構には案内された牌を載置する載置台と該牌を移動させる押し片を設け、前記待機機構には移動された該牌を待機させる待機台を設け、前記2段積牌ブロックの先頭の上段を欠く状態は、載置台上に案内された牌を、所定数だけ順次押し片によって待機台に押し込み、2段積牌の1段目の所定数を整列形成した後、待機台を牌の厚さ分下降して、1段目と同数の牌を1段目上に整列形成した後、待機台を元位置に上昇させ、最後の1牌を押し片によって押し込むことによって形成したことを特徴とする請求項1に記載の4人麻雀用及び3人麻雀用の配牌2段積牌ブロックを形成する自動麻雀卓。
- 前記押出機構には案内された牌を載置する載置台と該牌を移動させる押し片を設け、前記待機機構には移動された該牌を待機させる待機台を設け、前記2段積牌ブロックの先頭の上段を欠く状態は、前記押し片の移動量を牌1個分と牌2個分とを待機台に移動する制御装置を設け、通常は牌1個分の移動量で2段積牌の1段目の所定数を整列形成し、2段目は牌1個分の移動量、又は、牌2個分の移動量で整列形成し、少なくとも最後の牌は牌2個分の移動量で押し込むようにして整列形成し、最後に1段目の末端の牌の上面には牌が存在しないように形成したことを特徴とする請求項1に記載の4人麻雀用及び3人麻雀用の配牌2段積牌ブロックを形成する自動麻雀卓。
- 前記押出機構には案内された牌を載置する載置台と該牌を移動させる押し片を設け、該牌を待機機構には第1待機台と、前記載置台と第1待機台と間に1牌を載置する第2待機台を設け、前記2段積牌ブロックの先頭の上段を欠く状態は、第1待機台と第2待機台とによる待機台に2段積牌の1段目の所定数を整列形成し、その内の第2待機台の牌1個を残して、第1待機台を降下させて、1段目の牌の上面に前記残された牌1個を先頭にして2段目を、所定数だけ順次押し片によって押し込み、2段目を整列形成させた後、第2待機台を下降させることによって形成したことを特徴とする請求項1に記載の4人麻雀用及び3人麻雀用の配牌2段積牌ブロックを形成する自動麻雀卓。
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