JP2011254789A - 有機醗酵飼料の製造方法 - Google Patents

有機醗酵飼料の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 乳酸菌とサッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株からなる発酵酵母の増殖時間差を利用することにより、有機質廃棄物中の雑菌を乳酸菌により滅菌させた後、サッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株を増殖させるときに、乳酸菌を養分として増殖させることにより、雑菌の繁殖を抑制しながら醗酵酵母による醗酵を良好にすることができる有機醗酵飼料の製造方法を提供する。
【解決手段】 有機醗酵飼料の製造方法は、一般家庭、食品関連事業、農林漁業などから排出する有機質廃棄物に、サッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株からなる醗酵酵母を添加した後、所定温度の雰囲気中で所定時間放置し、サッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株により発酵処理が行われるまでの時間は、有機質廃棄物を乳酸菌により乳酸発酵させて有機質廃棄物中の雑菌を滅菌させ、所定時間経過後、サッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株が活性化した後には、乳酸菌を栄養素として増殖させて乳酸菌を減少させ、サッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株により有機質廃棄物を発酵させて有機醗酵飼料を生成する。

Description

本発明は、有機質廃棄物を利用して家畜飼料、養殖餌料或いは愛玩動物餌料を得るための有機醗酵飼料の製造方法に関する。
厨房、各種食品工場等から排出される有機性食品廃棄物は、過去には養豚などの飼料として利用されていたが、現在では収集の困難さや腐敗、悪臭等のためにほとんど利用されず、廃棄物として焼却処理されている場合がほとんどである。家畜飼養の専業化に伴い畜産品の大量生産方式を導入した大規模飼養が進む中で、家畜飼養専業者は穀物や穀物殻を主とした配合飼料を用いて家畜飼養するのが一般的であり、家畜飼料コストが生産費の70%程度を占めている。
このような現状の中で、有機性食品廃棄物を家畜飼料等に利用するための方法が開発されている。特開2001−198553号公報(特許文献1)には、有機性食品廃棄物の腐敗を防止するため、始めに乳酸発酵を行わせ中間処理物を得、次に、この中間処理物中に生成した乳酸などの発酵産物や廃棄物中に初めから存在する有機物の一部を、コウジ菌により酸化分解させながら、コウジ菌の代謝により発生する熱を利用して乾燥し飼・肥料化することが提案されている。
また、特開平6−72788号公報(特許文献2)には、まず、生ゴミまたはこれを主成分とする有機材料を加熱処理して殺菌、乾燥した後、乳酸菌、放線菌、光合成細菌、酵母菌および糸状菌から選ばれる1種または2種以上の微生物を作用させることにより、肥料、土壌改良材、飼料等の有用物として再利用できる有機質発酵物を製造する方法が開示されている。
上記特許文献1に開示された飼科の製造法によれば、コウジ菌処理を行う前に、コウジ菌処理の過程で、例えば、毒素産性のカビ類や目的としない各種の細菌類が増殖してしまうことを防止するために、予め乳酸発酵処理物を50℃から80℃くらいの温度で熱殺菌することが記載されている。すなわち、乳酸発酵による有機性食品廃棄物の腐敗防止処理と、コウジ菌による酸化分解及び乾燥処理との2工程により飼・肥料を製造している。このため、多くの工数を必要し、さらに、熱殺菌を行うために加熱処理が必要となることから、必然的にコストが嵩む問題がある。
また、上記特許文献2に開示された飼料の製造法によれば、まず、生ゴミ等の有機材料を殺菌、乾燥するために加熱処理を施す工程と、微生物により有機質発酵物を製造する工程の2工程により飼・肥料を製造していることから、多くの工数が必要であり、しかも、殺菌、乾燥のための費用が必要なことから、やはり、必然的にコストが嵩む問題がある。
さらには、このような製造法によって得られた飼料は、飼料としての体はなすものの、実際に鶏や豚に給飼すると、嗜好性が悪くなることから、十分な栄養が与えられず、成長及び健康増進を阻害してしまう。さらに、肉質が軟脂化してしまうなど、品質的にもランクが低くなり、飼料としては不十分であった。
本出願人は、有機質廃棄物にサッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株(受託番号 FERM P−18964)からなる醗酵酵母を添加することにより、家畜飼料、養殖餌料及び愛玩動物餌料として提供することを目的に、特許第3950767号公報(特許文献3)において、一例として、木質チップ材、きのこ廃床材、竹材の有機多孔質材料にこの醗酵酵母を添加することにより、前記有機多孔質材料を醗酵させて乾物粗飼料に代わる家畜飼料を得ることを提案した。
上記特許文献3によれば、一般家庭から排出される厨芥、食品生産工程や賞味期限切れ返品で排出される未利用有機質廃棄物や、食品関連事業、農林漁業から排出する有機質廃棄物に醗酵酵母を添加して醗酵させた場合には、良好な家畜飼料、養殖餌料及び愛玩動物餌料を得ることができる。しかしながら、木質チップ材、きのこ廃床材、竹材の有機多孔質材料には雑菌が混入しているために、場合によっては腐敗することがあり、飼料として使用できないことがあった。上記醗酵酵母は、発酵する過程で雑菌を駆逐する機能を有しているものの、雑菌が異常に多い場合には、発酵が不十分になるため、嗜好性が悪くなるとともに、家畜の体内で消化吸収されにくくなる問題があった。
特開2001−198553号公報 特開平6−72788号公報 特許第3950767号公報
本発明は、この問題を解決し、乳酸菌とサッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株からなる発酵酵母の増殖時間差を利用することにより、有機質廃棄物中の雑菌を乳酸菌により滅菌させた後、サッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株を増殖させるときに、乳酸菌を養分として増殖させることにより、雑菌の繁殖を抑制しながら醗酵酵母による醗酵を良好にすることができる有機醗酵飼料の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明による有機醗酵飼料の製造方法は、一般家庭、食品関連事業、農林漁業から排出する少なくとも一種以上の有機質廃棄物に、サッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株(受託番号 FERM P−18964)からなる醗酵酵母を添加した後、所定温度の雰囲気中で所定時間放置して上記サッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株により発酵処理が行われるまでの時間は、上記有機質廃棄物を乳酸菌により乳酸発酵させて上記有機質廃棄物中の雑菌を滅菌させ、所定時間経過後、上記サッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株が活性化した後に上記乳酸菌を栄養素として増殖させるとともに上記乳酸菌を減少させ、上記サッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株により上記有機質廃棄物を発酵させて有機醗酵飼料を生成することを要旨としている。
また、本発明の有機醗酵飼料の製造方法においては、上記有機質廃棄物に対し、サッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株からなる醗酵酵母の粉体等の固形体を0.1重量%乃至0.5重量%添加することが望ましい。
さらに、本発明の有機醗酵飼料の製造方法は、有機醗酵飼料を生成する工程の後の含水率が40%以下になるまで乾燥させる乾燥工程を加えることが望ましい。
本発明の有機醗酵飼料の製造方法によれば、有機質廃棄物にサッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株からなる醗酵酵母を添加した後、この醗酵酵母が活性化する前に乳酸菌により乳酸発酵させるので、一般家庭、食品関連事業、農林漁業から排出する少なくとも一種以上の有機質廃棄物に各種の雑菌が混在していても、乳酸発酵によって雑菌を滅菌させることができる。一方、サッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株は、初期状態では増殖速度が遅いので、乳酸発酵による滅菌処理を妨げることがなく、有機質廃棄物の混在する雑菌を効率的に滅菌させることができる。また、滅菌処理後には、サッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株が乳酸菌を栄養素とするので、サッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株にとって最適な増殖環境の中で有機質廃棄物を発酵させるので、有機質廃棄物の分解が促進され、僅かなアルコール様の臭気を伴う消化吸収しやすい有機醗酵飼料を得ることができる。この有機醗酵飼料は、嗜好性が向上し、家畜の食欲を高めるとともに、消化が極めて良好となるため成長が促進され、豚の場合には平均体重が従来の豚に比べほぼ4割程度増加した。さらに、筋肉部および脂身部ともに、不飽和脂肪酸が増加し、特に、リノール酸は、一般的に給餌されている濃厚飼料に比べ、約5%増加することが確認される等、健康的な肉質に変化させる。
また、畜糞は臭いがなく、悪臭公害を生じることがなく、直接あるいは堆肥へ混合することにより優良な有機質肥料として利用できる。さらには、湿性の飼料であっても、醗酵酵母による発酵の前に、乳酸菌により乳酸発酵させるので、雑菌が大幅に減少することから、長期保存ができ、常温下でも腐敗が生じないので、低コストかつ容易に製造することができる。この保存期間は、有機醗酵飼料を生成する工程の後に、含水率が40%以下になるまで乾燥させることにより、さらに延長させることが可能となる。
本発明による有機醗酵飼料の製造方法は、まず、醗酵酵母添加工程において、一般家庭、食品関連事業、農林漁業から排出する少なくとも一種以上の有機質廃棄物に、サッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株(受託番号 FERM P−18964)からなる醗酵酵母を添加する。その後、所定温度の雰囲気中で所定時間放置して上記サッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株により発酵処理が行われるまでの時間は、上記有機質廃棄物を乳酸菌により乳酸発酵させて上記有機質廃棄物中の雑菌を滅菌させる。所定時間経過後、上記サッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株が活性化した後には上記乳酸菌を栄養素として増殖させることにより、上記乳酸菌を減少させながら上記サッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株により上記有機質廃棄物を発酵させることによって有機醗酵飼料が生成される
以下、本発明の好適な実施例について説明する。本発明において使用される有機質廃棄物は、一般家庭から排出される厨芥、食品生産工程や賞味期限切れ返品で排出される未利用有機質廃棄物や、食品関連事業、農林漁業から排出する有機質廃棄物、あるいは、木質チップ材、キノコ廃床材、竹材の有機多孔質材料からなる有機質廃棄物である。
この有機質廃棄物は、醗酵酵母添加工程において、サッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株(受託番号 FERM P−18964)からなる醗酵酵母を添加する。添加する醗酵酵母は、粉体等の固形体となっていて、上記有機質廃棄物に対して、0.1重量%乃至0.5重量%添加し、醗酵酵母が有機質廃棄物全体に均等に配分されるように撹拌する。
ここで、サッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株(受託番号 FERM P−18964)からなる醗酵酵母について説明する。この醗酵酵母は、酵母菌、出芽酵母であり、糖をかもしてアルコールに変えることから、一般的にはパン酵母、清酒酵母、ビール酵母、ワイン酵母などとして使用されている、本発明に使用するサッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株(受託番号 FERM P−18964)からなる醗酵酵母は、一般に使用される上記の各酵母とは異なり、特に飼料を製造するために、本発明者が開発した酵母である。この受託番号 FERM P−18964の醗酵酵母の詳細は、特許第3950767号公報(特許文献4)に詳述されている。
このような醗酵酵母が添加された有機質廃棄物は、まず、滅菌工程において、摂氏25度〜40度の温度雰囲気中で放置する。その後所定時間経過すると、まず自然界に存在する乳酸菌が有機質廃棄物に付着するとともに乳酸発酵が始まる。上記温度雰囲気に設定するのは、乳酸菌の発酵及びサッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株の発酵に適する温度である。この温度雰囲気において、添加した醗酵酵母である上記サッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株は、乳酸菌よりも立ち上がりが遅いことから、発酵が始まらない。乳酸発酵開始後、所定時間、乳酸菌が有機質廃棄物に混入している雑菌類を餌料として発酵するので、有機質廃棄物中の雑菌が次第に滅菌される。
なお、通常の場合、摂氏25度〜40度の雰囲気中で放置すると、自然界の乳酸菌によって乳酸発酵するが、木質チップ材、キノコ廃床材、竹材の有機多孔質材料等の比較的糖分が少ない場合は、自然界の乳酸菌のみでは不足し、乳酸発酵が遅れることがある。この場合は、周知の乳酸菌を添加し、確実に乳酸発酵を開始させることが望ましい。
その後、上記した所定温度の雰囲気を継続すると、有機醗酵飼料を生成する生成工程に移行する。この工程では、サッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株からなる醗酵酵母が立ち上がって発酵を始める。このとき、上記醗酵酵母は、上記乳酸菌を餌料として繁殖し、乳酸菌を減少させるとともに有機質廃棄物を発酵させて有機醗酵飼料を生成する。この生成工程により、有機質廃棄物の分解が促進され、僅かなアルコール様の臭気を伴う消化吸収しやすい有機醗酵飼料が得られる。上記有機醗酵飼料は、必要に応じて、有機醗酵飼料を生成する工程の後に、含水率が40%以下になるまで乾燥させても良い。このように、有機醗酵飼料を乾燥させることにより、保存期間は、さらに延長させることが可能となり、また、成分が変化する。
上述した実施例によって得られた有機醗酵飼料の成分は、表1のようになった。また、有機醗酵飼料を生成する工程の後に、含水率が40%以下になるまで乾燥させることにより、成分は表2のように変化する。
Figure 2011254789
Figure 2011254789
上記有機醗酵飼料は、家畜(牛、豚、鶏、山羊、馬等)飼料、養殖(魚、甲殻類)餌料及び愛玩動物(犬、猫、小鳥、観賞魚等)餌料として提供することができる。有機質廃棄物をサッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株からなる醗酵酵母によって発酵させた上記有機醗酵飼料は、特に、豚の飼料として利用できる。この有機醗酵飼料は、僅かなアルコール様の臭気を伴うことから嗜好性が良くなり、また、消化吸収性に優れ、家畜、養殖類及び愛玩動物の健康増進や生育促進に寄与することができる。家畜では腹水症や突然死症候群の事故率・抗生物質の低減、成長の増進や肉質の向上を図ることができ、また、予め乳酸発酵により雑菌を滅菌処理したうえで醗酵処理を行なうことから、長期保存できる家畜飼料が得られる。なおかつ、有機質廃棄物の減量化、再資源化や家畜飼料コストの削減を図ることができる。
家畜として豚に醗酵飼料を与えて飼養したところ、表3に示すように、筋肉部および脂身部ともに、不飽和脂肪酸が増加し、特に、リノール酸は、一般的に給餌されている濃厚飼料に比べ、約5%増加することが確認された。また、ステアリン酸等の飽和脂肪酸は、逆に減少する傾向がある等、人が食するときに健康的な成分の肉質に変化させることができる。また、鶏に対し、一般的な配合飼料を与えることなく、上記有機醗酵飼料のみを給餌したところ、鶏の生育を早めることができた。また、抗生物質などの家畜医薬品を投与しないにも関わらず、感染症による事故例がなくなった。さらに、この肉および鶏卵は、アレルギー症状を有する人が食した場合にも、アレルギー反応が発症しないことも確認され、特に、アトピー症患者用として食されているが、発症例はない。
Figure 2011254789
また、畜産関係者、社員・役員および関係者女性301名、男性265名による肉質の賞味試験の結果、配合飼料(濃厚飼料)飼養豚よりも美味しく、肉質が柔らかく、獣臭がなかったと評価された。その結果を表4に示す。
Figure 2011254789
以上、本発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまでもない。例えば、有機質廃棄物を原料とした有機醗酵飼料について説明したが、家畜、養殖類或いは愛玩動物によっては、有機醗酵飼料を製造するとき、または、製造後に適宜の有機飼料を添加しても良い。
本発明は、家畜飼料、養殖餌料或いは愛玩動物餌料を得るための有機醗酵飼料に適用可能である。

Claims (3)

  1. 一般家庭、食品関連事業、農林漁業から排出する少なくとも一種以上の有機質廃棄物に、サッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株(受託番号 FERM P−18964)からなる醗酵酵母を添加した後、所定温度の雰囲気中で所定時間放置して上記サッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株により発酵処理が行われるまでの時間は、上記有機質廃棄物を乳酸菌により乳酸発酵させて上記有機質廃棄物中の雑菌を滅菌させ、所定時間経過後、上記サッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株が活性化した後に上記乳酸菌を栄養素として増殖させるとともに上記乳酸菌を減少させ、上記サッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株により上記有機質廃棄物を発酵させて有機醗酵飼料を生成することを特徴とする有機醗酵飼料の製造方法。
  2. 上記有機質廃棄物に対し、サッカロミセス・セレビシエ・カケガワ株からなる醗酵酵母の粉体等の固形体を0.1重量%乃至0.5重量%添加した請求項1に記載の有機醗酵飼料の製造方法。
  3. 上記有機質廃棄物を発酵させて有機醗酵飼料を生成した後の含水率が40%以下になるまで乾燥させる乾燥工程を加えた請求項1に記載の有機醗酵飼料の製造方法。
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