JP2011250984A - 車両用シートの折り畳み式オットマン装置 - Google Patents

車両用シートの折り畳み式オットマン装置 Download PDF

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Abstract

【課題】オットマン本体を格納位置からシートクッションの前方側へ展開する作動と、使用位置へスライド移動する作動とが、一つの駆動源で作動可能とする。
【解決手段】四節リンク機構30と、脚保持リンク42との間を第1の連結リンク50と第2の連結リンク52によってリンク連結され、第1の連結リンク50は、第1の可動リンク34と一体的関係とされ、他端が脚保持リンク42と相対回動可能に連結されており、第2の連結リンク52の長孔52cと脚保持リンク42が連結されると共に、他端が四節リンク機構30の第2の可動リンク36と連結されており、脚保持リンク42と第2の可動リンク36との間には、間隔変化手段60が構成され、電動モータ62の駆動により間隔を変化させることにより脚保持リンク42および四節リンク機構30を作動させてオットマン本体40を格納位置20Aと使用位置20Bとに移動可能とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シートの折り畳み式オットマン装置に関する。詳しくは、脚載せとなるオットマン本体を、シートクッションの前部に折り畳んで格納させる格納位置と、前記シートクッションの前方側に張り出して前記オットマン本体を使用する使用位置と、の間を移動可能とされる車両用シートの折り畳み式オットマン装置に関する。
従来、脚載せとなるオットマン本体を、シートクッションの前部に折り畳んで格納させる格納位置と、シートクッションの前方側に張り出してオットマン本体を使用する使用位置と、の間を移動可能とされる車両用シートの折り畳み式オットマン装置として、下記特許文献1に開示されたものが知られている。この車両用シートの折り畳み式オットマン装置は、脚載せとなるオットマン本体が、リンク機構を介してシートクッションの前部に連結されている。このリンク機構による伸縮状に作動するリンク運動に伴って、オットマン本体は、格納位置に折り畳まれた状態からシートクッションの前方側に展開する。また、このオットマン装置は、オットマン本体を前方へスライド移動させることが可能なスライド機構を別構成として備えている。このスライド機構のスライド移動に伴って、オットマン本体を使用する使用位置に移動させて着座者の体格にあった脚保持を可能としている。
特開2008−49066号公報
しかしながら、上記特許文献1で開示された従来技術においては、オットマン本体を格納位置からシートクッションの前方側に展開するリンク機構と、使用位置にスライド移動させるスライド機構とが、それぞれ別の駆動源によって作動する構成とされており、各駆動源に要するコストが嵩む。またリンク機構及びスライド機構の操作は、各駆動源に対する入力操作を個々に行わなければならず使用性に問題を有していた。
而して、本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、脚載せとなるオットマン本体を、シートクッションの前部に折り畳んで格納させる格納位置と、前記シートクッションの前方側に張り出して前記オットマン本体を使用する使用位置と、の間を移動可能とされる車両用シートの折り畳み式オットマン装置において、オットマン本体を格納位置からシートクッションの前方側へ展開する作動と、使用位置へスライド移動する作動とを、一つの駆動源で作動可能とすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートの折り畳み式オットマン装置は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、脚載せとなるオットマン本体を、シートクッションの前部に折り畳んで格納させる格納位置と、前記シートクッションの前方側に張り出して前記オットマン本体を使用する使用位置と、の間を移動可能とされる車両用シートの折り畳み式オットマン装置において、前記シートクッションの前部に固定されたベース部材を固定リンクとし、該ベース部材に対して可動リンクが可動可能に配設された四節リンク機構を備えており、前記オットマン本体側には、該オットマン本体を支持する脚保持リンクが配設されており、前記脚保持リンクと前記四節リンク機構との間が、第1の連結リンクと第2の連結リンクによりリンク連結されており、前記第1の連結リンクは、その一端が前記四節リンク機構の可動リンク同士の連結点で支持されると共にいずれか一つの可動リンクと一体的関係または噛合連結された関係として連結されており、他端が前記脚保持リンクと軸支連結されて該脚保持リンクと相対回動可能に連結されており、前記第2の連結リンクは、前記回動可能とされた脚保持リンクの回動範囲を規制するリンク部材として前記四節リンク機構のいずれか一つの可動リンクと前記脚保持リンクの回動部位との間に配設されており、前記回動可能とされた脚保持リンクの回動部位と、前記第1の連結リンクと連結された可動リンク以外の前記四節リンク機構の他の一つの可動リンクとの間に、該両者の相対的間隔を一つの駆動手段により変化させることのできる間隔変化手段が装備されており、前記一つの駆動手段により前記間隔変化手段の間隔を変化させることにより前記脚保持リンクおよび前記四節リンク機構を作動させて前記オットマン本体が前記格納位置と前記使用位置とに移動可能とされることを特徴とする。
この第1の発明によれば、ベース部材に対して可動リンクが可動可能に配設された四節リンク機構と、オットマン本体を支持する脚保持リンクと、が一つの駆動手段によって、間隔変化手段の間隔を変化させることにより作動する構成とされている。これにより、オットマン本体を格納位置からシートクッションの前方側へ展開する作動と、使用位置へスライド移動する作動とが、一つの駆動源で作動可能とすることができる。そのため、駆動手段を、別々に構成する必要がなくコストを抑制できる。また、一つの駆動手段に対する入力操作によって、オットマン本体を格納位置からシートクッション前方側への展開と、使用位置へのスライド移動とを作動させることができ使用性の向上を図ることができる。
次に、第2の発明は、第1の発明において、前記四節リンク機構には、前記脚保持リンクが前記四節リンク機構より先に作動するように、前記格納位置の方向に附勢される第1の附勢手段が構成されていることを特徴とする。
この第2の発明によれば、第1の附勢手段によって、脚保持リンクが四節リンク機構より先に作動するため、まず、脚保持リンクを格納位置からシートクッションの前方側へ展開したあとで、四節リンク機構を作動させてオットマン本体をシートクッションの前方側へ前方移動させることができる。これにより、オットマン本体は、格納位置からシートクッションの前方側へ展開し、着座者の脚を載せる角度を保ったまま、シートクッションの前方側へ前方移動する作動軌跡となる。これにより、体格の小さい人から大きい人までの各体格の快適な支持位置を通過していくことになり使用性の向上を更に図ることができる。
次に、第3の発明は、第1の発明または第2の発明において、前記脚保持リンクと、第1の連結リンクと第2の連結リンクのいずれかの連結リンクとの連結点には、前記格納位置の方向に附勢される第2の附勢手段が装備されており、前記間隔変化手段によって間隔を変化させる駆動手段による前記脚保持リンクと前記四節リンク機構が作動する作動力に対する、前記第1の附勢手段の附勢力と第2の附勢手段の附勢力の少なくともいずれかの附勢力と、着座者の脚に押される反力とにより及ぼされる作用力との比較により前記脚保持リンクと前記四節リンク機構の作動が決定されることを特徴とする。
この第3の発明によれば、オットマン本体を支持する脚保持リンクを格納位置からシートクッションの前方側へ展開して着座者の脚を持ち上げる作動軌跡と、四節リンク機構が作動してオットマン本体をシートクッションの前方側へ前方移動させる作動軌跡と、の二つの作動軌跡の移動割合を可変して着座者の体形差を吸収する作動軌跡とするものである。
すなわち、オットマン本体による着座者の脚を快適に支持する角度は、着座者の足の形状の個人差、着座者が快適と感じる支持位置の違い、着座者それぞれの体の柔軟性などによって、オットマン本体が同じ前後位置、上下位置にあっても異なってくるため、この角度が適当でないと着座者の脚に対してオットマン本体の角当たりが発生して着座者は不快となる。また、オットマン本体によって脚を持ち上げる過程でも、着座者の脚の姿勢角度と異なっているとオットマン本体の角当たりが発生して着座者は不快となる。
そこで上記構成では、間隔変化手段によって間隔を変化させる駆動手段による脚保持リンクと四節リンク機構が作動する作動力に対して、第1の附勢手段の附勢力と第2の附勢手段の附勢力の少なくともいずれかの附勢力が及んでいる。そして、更に、着座者の脚に押される反力が及ぼされると、第1の附勢手段の附勢力と第2の附勢手段の附勢力にそれぞれ加勢することとなり、脚保持リンクと四節リンク機構が作動する作動力が比較されて、脚保持リンクと四節リンク機構のいずれかが優先して作動されることとなる。これにより、着座者の体形差を吸収する作動軌跡としてセルフアジャストすることができる。
次に、第4の発明は、第1の発明から第3の発明のいずれかにおいて、前記オットマン本体は、前記脚保持リンクに対して前後方向に揺動可能な角度変化機構によって支持されて配設されていることを特徴とする。
この第4の発明によれば、脚保持リンクに対して前後方向に揺動可能な角度変化機構によって、着座者の体形差をより一層、吸収することができる。
本発明は上記各発明の手段をとることにより次の効果を得ることができる。
先ず、上記第1の発明の車両用シートの折り畳み式オットマン装置によれば、オットマン本体を格納位置からシートクッションの前方側へ展開する作動と、使用位置へスライド移動する作動とが、一つの駆動源で作動可能とすることができる。そのため、駆動手段を、別々に構成する必要がなくコストを抑制できる。また、一つの駆動手段に対する入力操作によって、オットマン本体を格納位置からシートクッションの前方側への展開と、使用位置へのスライド移動とを作動させることができ使用性の向上を図ることができる。
次に、上記第2の発明の車両用シートの折り畳み式オットマン装置によれば、オットマン本体は、格納位置からシートクッションの前方側へ展開し、着座者の脚を載せる角度を保ったまま、シートクッションの前方側へ前方移動する作動軌跡となる。これにより、体格の小さい人から大きい人までの各体格の快適な支持位置を通過していくことになり使用性の向上を更に図ることができる。
次に、上記第3の発明の車両用シートの折り畳み式オットマン装置によれば、オットマン本体を支持する脚保持リンクを格納位置からシートクッションの前方側へ展開して着座者の脚を持ち上げる作動軌跡と、四節リンク機構が作動してオットマン本体をシートクッションの前方側へ前方移動させる作動軌跡と、の二つの作動軌跡の移動割合を可変して着座者の体形差を吸収する作動軌跡とすることにより、セルフアジャストすることができる。
次に、上記第4の発明の車両用シートの折り畳み式オットマン装置によれば、着座者の体形差をより一層、吸収することができる。
実施例1に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置が適用された車両用シートの全体側面図である。 実施例1に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置の全体構成を示した側面図である。 図2のIII−III線断面図である。 実施例1に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置のオットマン本体が格納位置に格納された状態を示す側面図である。 実施例1に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置のオットマン本体がシートクッション前方へ展開した状態を示す側面図である。 実施例1に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置のオットマン本体が体格の小柄な人の脚を支持する使用位置の状態を示す側面図である。 実施例1に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置のオットマン本体が体格の中柄な人の脚を支持する使用位置の状態を示す側面図である。 実施例1に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置のオットマン本体が体格の大柄な人の脚を支持する使用位置の状態を示す側面図である。 実施例2に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置のオットマン本体がシートクッション前方へ展開した第1状態を示す側面図である。 実施例2に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置のオットマン本体を使用する使用位置の第2状態を示す側面図である。 実施例2に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置のオットマン本体を使用する使用位置の第3状態を示す側面図である。 実施例3に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置を示す側面図である。 実施例4に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置のオットマン本体が格納位置に格納された状態を示す側面図である。 実施例4に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置のオットマン本体がシートクッション前方へ展開した状態を示す側面図である。 実施例4に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置のオットマン本体が体格の小柄な人の脚を支持する使用位置の状態を示す側面図である。 実施例4に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置のオットマン本体が体格の中柄な人の脚を支持する使用位置の状態を示す側面図である。 実施例4に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置のオットマン本体が体格の大柄な人の脚を支持する使用位置の状態を示す側面図である。 実施例5に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置を示す側面図である。 実施例6に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置を示す側面図である。 実施例7に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置が適用された車両用シートの全体側面図である。 実施例7に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置の全体構成を示した側面図である。 実施例8に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置が適用された車両用シートの全体側面図である。 実施例8に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置の全体構成を示した側面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シートの折り畳み式オットマン装置の構成について、図1〜図8を用いて説明する。各図において、矢印で示すFWD、UPRは車両用シート10の前方、上方を示している。なお、この実施例1においては、この車両用シート10の前部に備えられた折り畳み式オットマン装置20の構成に特徴を有しており、その他の部分については特に変更を要しないのでその説明は省略することがある。本実施例の車両用シート10の折り畳み式オットマン装置20は、車両の1列目の座席、2列目や3列目に配設される後部座席の何れにおいても採用されるものである。図1に図示されるように、本実施例における車両用シート10は、車両の2列目に配設される後部座席における構成を示したものである。
図1に図示されるように、本実施例の車両用シート10の折り畳み式オットマン装置20は、着座者Mの着座部となるシートクッション12と、着座者Mの背もたれとなるシートバック14と、を備えた車両用シート10に搭載され、脚載せとなるオットマン本体40が、車両用シート10の前後方向に伸縮状にリンク運動するリンク機構22を介してシートクッション12の前部に連結されて構成されている。このリンク機構22は、オットマン本体40の左右両サイド部をそれぞれシートクッション12の前部に対して連結する左右一対の構成となっている。これにより、車両用シート10の折り畳み式オットマン装置20は、上記リンク機構22のリンク運動に伴って、オットマン本体40がシートクッション12の前部に折り畳んで格納させる格納位置20Aと、シートクッション12の前方側に張り出してオットマン本体40を使用する使用位置20Bと、の間で移動可能とされている。
図2に図示されるように、このリンク機構22は、シートクッション12(図1参照)の前部に固定されたベース部材32を固定リンクとし、このベース部材32に対して可動可能に配設された第1の可動リンク34、第2の可動リンク36、第3の可動リンク38の3つの可動リンクからなる四節リンク機構30と、この四節リンク機構30よりもシートクッション12(図1参照)の前方側に配設されて、オットマン本体40を支持する脚保持リンク42と、この脚保持リンク42と四節リンク機構30との間をリンク連結される第1の連結リンク50と第2の連結リンク52とによって構成されている。これら各リンクは、金属製による長尺の板状部材で形成されており、連結ピンP1からP8による軸連結されて互いに回転可能な構成とされている。この左右のリンク機構22は、図示を省略する連結部材が掛け渡されて連動する構成とされている。また、左右のリンク機構22のいずれか一方には、脚保持リンク42と、四節リンク機構30の間に、両者の相対的間隔を変化させることのできる間隔変化手段60が装備されており、これを一つの電動モータ62(駆動手段)の駆動により脚保持リンク42および四節リンク機構30を作動させてオットマン本体40が格納位置20Aと使用位置20Bとに移動可能とされている。ここで、リンク機構22は、オットマン本体40の左右両サイド部をそれぞれシートクッション12(図1参照)の前部に対して連結する左右一対の構成となっているが、以下では、便宜上、これらを代表して間隔変化手段60が装備される側のリンク機構22の構成についてのみ説明することとする。
まず、四節リンク機構30について説明する。図2に図示されるように、この四節リンク機構30は、固定リンクとするベース部材32と、第1の可動リンク34、第2の可動リンク36、第3の可動リンク38の3つの可動リンクとがリンク連結されて矩形状に構成されている。ベース部材32は、四節リンク機構30の固定リンクとして構成される部材である。このベース部材32は、板状部材からなり、シートクッション12(図1参照)の骨格となるクッションフレーム12Fと溶接固定されて立設している。このベース部材32には、二つの孔部が貫通形成されている。この孔部は、共に、四節リンク機構30の第2の可動リンク36、第3の可動リンク38を軸連結するためのものである。この孔部のうち、図2の図示上、車両前方側の孔部が後述する第2の可動リンク36を軸連結する孔部であり、車両後方側の孔部が後述する第3の可動リンク38を軸連結する孔部である。
第1の可動リンク34は、長尺の板状部材で形成されており、ベース部材32(固定リンク)に対向した位置に構成されている。そして、第2の可動リンク36の他端部36bが連結ピンP3によって第1の可動リンク34と回転可能に軸連結されている。また、第3の可動リンク38の他端部38bが連結ピンP4によって第1の可動リンク34と回転可能に軸連結されている。なお、第1の可動リンク34は、後述する第1の連結リンク50と一体に形成されている。この第1の可動リンクは、第2の可動リンク36が連結される側の端部(連結ピンP3側の端部)から屈曲して延長された延長部が形成されており、この延長部が後述する第1の連結リンク50として構成されている。
第2の可動リンク36は、長尺の板状部材で形成されており、第2の可動リンク36の一端部36a側には、ベース部材32と軸連結される孔部が貫通形成されており、連結ピンP1によってベース部材32に対し回転可能に軸連結されている。また、第2の可動リンク36とベース部材32との間には、渦巻きばねSP1が介挿されており、四節リンク機構30が格納位置20Aとなる方向(図2の図示上、半時計周り方向)の附勢力F1が及ぼされている。また、第2の可動リンク36の他端部36b側には、三つの孔部が隣接して貫通形成されている。一つ目の孔部は、連結ピンP3によって第1の可動リンク34と回転可能に軸連結されるためのものであり、二つ目は、連結ピンP5によって第2の連結リンク52と回転可能に軸連結されるためのものであり、三つ目は、間隔変化手段60を駆動するための電動モータ62(駆動手段)及び減速機64を取り付けるためのものである。なお、渦巻きばねSP1が本発明の「第1の附勢手段」に相当する。
第3の可動リンク38は、長尺の板状部材で形成されており、第3の可動リンク38の一端部38a側には、ベース部材32と軸連結されるための孔部が貫通形成されており、連結ピンP2によってベース部材32に回転可能に軸連結されている。また、第3の可動リンク38の他端部38b側には、第1の可動リンク34と軸連結されるための孔部が形成されており、連結ピンP4によって第1の可動リンク34と回転可能に軸連結されている。
次に、脚保持リンク42について説明する。図2に図示されるように、この脚保持リンク42は、脚載せとなるオットマン本体40を支持するために構成されるリンクであり、オットマン本体を格納位置20Aと使用位置20Bとの間を作動させるために折り畳み可能に装備されたリンク機構22の先端リンク部材として配設されるものである。この脚保持リンク42は、長尺の板状部材で形成されており、脚保持リンク42の一端部42a側には、第2の連結リンク52と軸連結されるための孔部が形成されており、連結ピンP6によって第2の連結リンク52と回転可能に軸連結されている。脚保持リンク42の他端部42b側には、オットマン本体40と軸連結されるための孔部が形成されており、連結ピンP8によってオットマン本体40と回転可能に軸連結されている。これにより、オットマン本体40は、脚保持リンク42に対して前後方向(換言すれば、リンク機構22の作動方向)に揺動可能に支持されて配設される。また、脚保持リンク42の中間部には、第1の連結リンク50と軸連結されるための孔部が形成されており、連結ピンP7によって第1の連結リンク50と回転可能に軸連結されている。また、連結ピンP7の位置における脚保持リンク42と第1の連結リンク50の間には、ねじりコイルばねSP2が介挿されており、脚保持リンク42が格納位置20Aとなる方向(図2の図示上、半時計周り方向)の附勢力F2が及ぼされている。なお、ねじりコイルばねSP2が、本発明の「第2の附勢手段」に相当する。オットマン本体40が連結ピンP8によって脚保持リンク42と回転可能に軸連結される構成が、本発明の「角度変化機構」に相当する。
次に、第1の連結リンク50について説明する。図2に図示されるように、この第1の連結リンク50は、脚保持リンク42と四節リンク機構30との間を繋ぐリンクである。上述したように、第1の連結リンク50は、第1の可動リンク34と一体に形成されたものである。この第1の連結リンク50は、長尺の板状部材で形成されており、第1の可動リンク34とが交わる部位で屈曲した略L字状に一体形成されている。第1の連結リンク50と、第1の可動リンク34との長さは、第1の連結リンク50の長さの方が長く形成されている。第1の連結リンク50と、第1の可動リンク34とが交わる部位には、孔部が形成されており、連結ピンP3によって第2の可動リンク36と回転可能に軸連結されている。これにより、四節リンク機構30の第1の可動リンク34と第2の可動リンク36が軸連結されると共に、第1の連結リンク50と第2の可動リンク36が軸連結される構成となる。換言すれば、第1の連結リンク50は、四節リンク機構30の可動リンク同士(第1の可動リンク34と第2の可動リンク36)の連結点である連結ピンP3で支持されると共に第1の可動リンク34と一体的関係として形成されている。また、第1の連結リンク50の他端部50bは、脚保持リンク42と軸連結されるための孔部が形成されており、連結ピンP7によって脚保持リンク42の中間部位置に軸連結されることで、この脚保持リンク42と相対回動可能とされている。
次に、第2の連結リンク52について説明する。図2に図示されるように、この第2の連結リンク52は、回動可能とされた脚保持リンク42の回動範囲を規制するリンク部材として、四節リンク機構30のいずれか一つの可動リンクと脚保持リンク42の回動部位との間に配設されるものである。第2の連結リンク52の一端部52aは、脚保持リンク42と軸連結されると共に、この連結点が第2の連結リンク52の長手方向に移動可能な長孔52cが形成されている。第2の連結リンク52の長孔52cに、連結ピンP6によって脚保持リンク42と相対回動可能に軸連結されている。また、第2の連結リンク52の他端部52bは、第2の可動リンク36(第1の可動リンク34、第3の可動リンク38でもよい)と軸連結されるための孔部が形成されており、連結ピンP5によって第2の可動リンク36と相対回動可能に連結されている。
次に、間隔変化手段60について説明する。図2および図3に図示されるように、この間隔変化手段60は、回動可能とされた脚保持リンク42の回動部位と、第1の連結リンク50と一体的関係として連結された第1の可動リンク34以外の第2の可動リンク36(または第3の可動リンク38)との間に、両者の相対的間隔を一つの電動モータ62(駆動手段)の駆動によって変化させる手段として装備されている。この一つの電動モータ62(駆動手段)の駆動によって、脚保持リンク42の回動部位と、第2の可動リンク36の両者の相対的間隔が、変化して脚保持リンク42および四節リンク機構30が作動されることとなる。これにより、オットマン本体40が格納位置20Aと使用位置20Bとに移動可能とされている。
図3に図示されるように、この間隔変化手段60は、概略、電動モータ62(駆動手段)、減速機64、取付ブラケット66、ボールねじ軸68、から構成されている。このボールねじ軸68は、金属製の棒状部材であり螺旋状の溝が形成されている。ボールねじ軸68の一端部68a側には、脚保持リンク42及び第2の連結リンク52と軸連結されるための孔部が形成されており、連結ピンP6によって脚保持リンク42及び第2の連結リンク52と相対回動可能に連結されている。他端部は、ストッパーとして構成されるナット68bが螺合されている。また、電動モータ62(駆動手段)は、ボールねじ軸68と隣接して配置されており、この電動モータ62(駆動手段)の動力は減速機64を介してボールねじ軸68に螺合するボールナット(図示省略)に駆動伝達する。また、この電動モータ62(駆動手段)、減速機64は、取付ブラケット66を介して、連結ピンP9によって第2の可動リンク36の他端部36b側と軸連結されることで、第2の可動リンク36と相対回動可能に連結されている。これにより、電動モータ62(駆動手段)の駆動によって、電動モータ62(駆動手段)、減速機64は一体となってボールねじ軸68間を移動して、脚保持リンク42の回動部位である連結ピンP6と、第2の可動リンク36の連結ピンP9の相対的間隔が、変化して脚保持リンク42および四節リンク機構30が作動される。
次に、オットマン本体40が、格納位置20Aから使用位置20Bまでの間を移動する構成について図2から図8について説明する。なお、図4から図8に図示されているシートクッション12の前方側に図示された矩形の領域は、着座者Mの脚がオットマン本体40によって支持される際に、着座者Mが快適に支持される快適支持領域Zを図示しているものである。ここで、この快適支持領域Zは、着座者Mの体格差によって異なるものであり、図4から図8の図示上、この快適支持領域の右側(シートクッション12に近い方)が体格の小さい人が快適に支持される小柄な着座者M1の快適支持領域Z1であり、快適支持領域の左側(シートクッション12から遠い方)が体格の大きい人が快適に支持される大柄な着座者M3の快適支持領域Z3であり、その中間が、中柄な着座者M2の快適支持領域Z2である。
図4に図示されるように、オットマン装置20は格納位置20Aに位置するときは、シートクッション12の前部と車体フロア面16の間において、リンク機構22が、それぞれのリンクの長さ方向を縦向きとなるように、ベース部材32に垂下した姿勢で畳み込まれて格納されている。図2に図示されるように、この格納位置20Aにおいて、脚保持リンク42と第2の連結リンク52の連結する連結ピンP6は、第2の連結リンク52の長孔52c内において第2の連結リンク52の一端部52a側に当接した位置にあり、オットマン本体40もリンク機構22と同様に縦向きとなる垂直方向姿勢で格納されている。
図5に図示されるように、ここでオットマン本体40を格納位置20Aからシートクッション12の前方側へ起こし上げて展開する作動は次のとおりである。
図2及び図3に図示されるように、リンク機構22の構成である脚保持リンク42がベース部材32に垂下した姿勢で畳み込まれて格納された位置において、間隔変化手段60の電動モータ62(駆動手段)の駆動力が及ぼされると、この駆動力がボールねじ軸68に駆動伝達されて、脚保持リンク42の一端部42a側にある連結ピンP6と、第2の可動リンク36の他端部36b(図2参照)に構成された連結ピンP9との間隔が小さくなる作動力に変換される。そして、連結ピンP6が第2の連結リンク52の長孔52cのうち第2の連結リンク52の一端部52a側に当接した位置から第2の連結リンク52の他端部52b側に当接する位置に向かって移動する。そうすると、図5に図示されるように、脚保持リンク42は連結ピンP7を中心に時計回り方向に回転し、脚保持リンク42に支持されたオットマン本体40をシートクッション12の前方側へ起こし上げて展開する。また、連結ピンP7の位置における脚保持リンク42と第1の連結リンク50の間には、ねじりコイルばねSP2が介挿されており、脚保持リンク42が格納位置20Aとなる方向の附勢力F2が及ぼされている。オットマン本体40は、このねじりコイルばねSP2の附勢力F2に抗してシートクッション12の前方側へ起こし上げられて展開される。
一方、オットマン本体40をシートクッション12の前方側へスライド移動させて、オットマン本体40を使用する使用位置20Bとする作動は次のとおりである。
図5に図示される状態から、このオットマン本体40をシートクッション12の前方側へスライド移動させるためには、リンク機構22の脚保持リンク42を前方に移動させる必要がある。ここで、リンク機構22の四節リンク機構30をシートクッション12の前方側に張り出す位置に移動させると共に、四節リンク機構30の移動に伴って、第1の可動リンク34と一体的関係とされる第1の連結リンク50をシートクッション12の前方側に張り出すことで、脚保持リンク42を移動させている。
図6に図示されるように、この四節リンク機構30は、ベース部材32に垂下した姿勢で畳み込まれて格納された位置において、間隔変化手段60の電動モータ62(駆動手段)の駆動力が及ぼされると、この駆動力がボールねじ軸68に駆動伝達されて、第2の可動リンク36の他端部36b(図2参照)に構成された連結ピンP9と連結ピンP6との間隔が小さくなる作動力に変換される。そして、連結ピンP9がベース部材32に対して移動することで、第2の可動リンク36は連結ピンP1を中心に時計回り方向に回転してベース部材32に対して可動する。そうすると、第2の可動リンク36と互いにリンク連結された四節リンク機構30はシートクッション12(図1参照)の前方側に張り出す位置に移動し、これと共に、第1の連結リンク50がシートクッション12(図1参照)の前方側に張り出す。また、第2の可動リンク36とベース部材32との間には、渦巻きばねSP1が介挿されており、四節リンク機構30が格納位置20Aとなる方向(図2の図示上、半時計周り方向)に附勢されており、四節リンク機構30は、この渦巻きばねSP1の附勢力F1に抗して移動する構成となっている。
図2に図示されるように、上記構成で示したとおり、オットマン本体40を格納位置20Aからシートクッション12の前方側へ展開する作動と、使用位置20Bへスライド移動する作動の両作動の起点となる連結ピンP6とP9は、間隔変化手段60の両端に連結された構成となっている。そのため、両作動のうち、どちらが先行して作動されるかは、両作動に附勢された渦巻きばねSP1の附勢力F1とねじりコイルばねSP2の附勢力F2の強弱によって決定される。ここで、本実施例1においては、上記した渦巻きばねSP1の附勢力F1、ねじりコイルばねSP2の附勢力F2は、共に、格納位置20Aの方向に附勢されており、脚保持リンク42が四節リンク機構30より先に作動する関係(渦巻きばねSP1の附勢力F1>ねじりコイルばねSP2の附勢力F2)に設定されて附勢されている。
図5に図示されるように、渦巻きばねSP1の附勢力F1が大きい状態のため、間隔変化手段60の電動モータ62(駆動手段)が駆動して連結ピンP6と連結ピンP9の間隔が小さくなる作動力に変換されても、連結ピンP9の移動は開始しないで四節リンク機構30が作動しない状態となる。そのため、電動モータ62に伴う作動力は、先行して連結ピンP6の移動に集中して及ぼされる。この連結ピンP6が、長孔52cのうち第2の連結リンク52の一端部52a側に当接した位置から第2の連結リンク52の他端部52b側に当接する位置に向かって移動すると、脚保持リンク42は、ねじりコイルばねSP2の附勢力F2に抗して時計回り方向に回転する。こうして、オットマン本体40はシートクッション12の前方側へ起こし上げられる。また、図5及び図6に図示されるように、連結ピンP6が、長孔52cの第2の連結リンク52の他端部52b側(図2参照)まで到達すると、それ以上は連結ピンP6が移動できない。そのため、脚保持リンク42は電動モータ62に伴う作動力によって、シートクッション12の前方側へ起こし上げられた位置に保持される。
図6及び図7に図示されるように、更に間隔変化手段60の電動モータ62(駆動手段)の駆動力に伴う作動力が及ぼされると、連結ピンP9側に伝達されて連結ピンP9の移動が始まる。そうすると、第2の可動リンク36は、ベース部材32に配置構成される連結ピンP1を中心に渦巻きばねSP1の附勢力F1に抗して時計回り方向に回転するため、互いにリンク連結された四節リンク機構30がシートクッション12の前方側に張り出す位置にスライド移動する。これにより、図6に図示されるように、オットマン本体40は、着座者Mの脚を持ち上げて支持する。このとき、オットマン本体40は、脚保持リンク42に対して前後方向(換言すれば、リンク機構22の作動方向)に揺動可能に支持されているため、オットマン本体40が着座者Mの脚の後ろ側に接触すると、この着座者Mの脚の姿勢角度に合わせて揺動する。なお、この図6の図示においては、オットマン本体40は、小柄な着座者M1の快適支持領域Z1に位置しており、体格の小さい着座者M1を快適に支持した使用位置20Bとされている。
図7及び図8に図示されるように、更に、間隔変化手段60の電動モータ62(駆動手段)の駆動力に伴う作動力が及ぼされると、オットマン本体40は、更にシートクッション12の前方側にスライド移動して、着座者Mの体格に応じてオットマン本体40の位置を決定することができる。図7の図示においては、オットマン本体40が、中柄な着座者M2を快適に支持した使用位置20Bとされている。また、図8の図示においては、オットマン本体40が、大柄な着座者M3の快適支持領域Z3に位置しており、体格の大きい着座者M3を快適に支持した使用位置20Bとされている。
このように、本実施例1の車両用シートの折り畳み式オットマン装置によれば、ベース部材32に対して可動リンクが可動可能に配設された四節リンク機構30と、オットマン本体40を支持する脚保持リンク42と、が一つの電動モータ62によって、間隔変化手段60の間隔を変化させることにより作動する構成とされている。これにより、オットマン本体40を格納位置20Aからシートクッション12の前方側へ展開する作動と、使用位置20Bへスライド移動する作動とが、一つの電動モータ62で作動可能とすることができる。そのため、駆動手段を、別々に構成する必要がなくコストを抑制できる。また、一つの電動モータ62に対する入力操作によって、オットマン本体40を格納位置20Aからシートクッション12の前方側への展開と、使用位置20Bへのスライド移動とを作動させることができ使用性の向上を図ることができる。なお、電動モータ62に対する入力操作は、別途設定される押圧スイッチ機構により行われるものであり、スイッチを押圧している間、作動するようになっている。そして、スイッチには、使用位置20B方向への押圧スイッチと格納位置20A方向への押圧スイッチの2方向が設定されている。
また、第1の附勢手段としての渦巻きばねSP1の構成によって、脚保持リンク42が四節リンク機構30より先に作動するため、まず、脚保持リンク42を格納位置20Aからシートクッション12の前方側へ展開したあとで、四節リンク機構30を作動させてオットマン本体40をシートクッション12の前方側へ前方移動させることができる。これにより、オットマン本体40は、格納位置20Aからシートクッション12の前方側へ展開し、着座者Mの脚を載せる角度を保ったまま、シートクッション12の前方側へ前方移動する作動軌跡となる。これにより、小柄な着座者M1の快適支持領域Z1から大柄な着座者M3の快適支持領域Z3までの快適支持領域Zを通過していくことになり使用性の向上を更に図ることができる。また、オットマン本体40は、脚保持リンク42に対して前後方向(換言すれば、リンク機構22の作動方向)に揺動可能な構成によって、着座者Mの体形差をより一層、吸収することができる。
次に、この発明の実施例2に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置を図9から図11にしたがって説明する。図9から図11に図示されるように、この実施例2に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置220は、リンク機構222が、実施例1のリンク機構22の各リンク構成と共通であるが、実施例1の渦巻きばねSP1(第1の附勢手段)とねじりコイルばねSP2(第2の附勢手段)の構成に換えて、渦巻きばねSP3(第1の附勢手段)とねじりコイルばねSP4(第2の附勢手段)が構成されている。この二つの附勢力の強弱は、実施例1とは異なっている。なお、上記実施例1と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略することがある。以後の各実施例も同様とする。
図9から図11に図示されるように、ここで、オットマン本体40による着座者Mの脚を快適に支持する角度は、着座者Mの足の形状の個人差、着座者Mが快適と感じる支持位置の違い、着座者Mそれぞれの体の柔軟性などによって、オットマン本体40が同じ前後位置、上下位置にあっても異なってくるため、この角度が適当でないと着座者Mの脚に対してオットマン本体40の角当たりが発生して着座者Mは不快となる。また、オットマン本体40によって脚を持ち上げる過程でも、着座者Mの脚の姿勢角度と異なっているとオットマン本体40の角当たりが発生して着座者Mは不快となる。そこで、実施例2では、渦巻きばねSP3の附勢力F3とねじりコイルばねSP4における附勢力F4の強弱によって、オットマン本体40を支持する脚保持リンク42を格納位置220Aからシートクッション12の前方側へ展開して着座者Mの脚を持ち上げる作動軌跡と、四節リンク機構30が作動してオットマン本体40をシートクッション12の前方側へ前方移動させる作動軌跡と、の二つの作動軌跡の移動割合を可変して着座者Mの体形差を吸収する作動軌跡とするものである。
この実施例2の渦巻きばねSP3(第1の附勢手段)とねじりコイルばねSP4(第2の附勢手段)の二つの附勢力の設定は、四節リンク機構30と脚保持リンク42が以下のような作動をするように設定されている。
図9に図示されるように、オットマン本体40は、格納位置220Aの状態から、電動モータ62(駆動手段)が駆動して間隔変化手段60によって連結ピンP6と連結ピンP9の間隔が変化されると、渦巻きばねSP3(第1の附勢手段)の附勢力F3に抗して四節リンク機構30が作動すると共に、ねじりコイルばねSP4(第2の附勢手段)の附勢力F4に抗して脚保持リンク42も作動する。そのため、オットマン本体40は、格納位置220Aの位置からシートクッション12の前方側に起こし上げられる作動と、前方移動する作動が同時に行われる。
図10及び図11に図示されるように、オットマン本体40は、着座者Mの脚に接触するとこの着座者Mの脚によって押される反力FMが発生する。この着座者Mの脚によって押される反力FMは、渦巻きばねSP3(第1の附勢手段)の附勢力F3、ねじりコイルばねSP4(第2の附勢手段)の附勢力F4にそれぞれ伝達され、この反力FMは、それぞれの附勢力に加勢することとなる。そうすると、上記、渦巻きばねSP3(第1の附勢手段)の附勢力F3とねじりコイルばねSP4(第2の附勢手段)の附勢力F4が比較されて、四節リンク機構30と脚保持リンク42が同時に作動されていた状態から、四節リンク機構30と脚保持リンク42のいずれかが優先して作動される状態となり、着座者Mの脚に合わせて作動することとなる。
このように、本実施例2の車両用シートの折り畳み式オットマン装置によれば、実施例1と同様の作用効果を得られると共に、着座者Mの足の形状の個人差、着座者Mが快適と感じる支持位置の違い、着座者Mそれぞれの体の柔軟性など、着座者Mの体形差を吸収する作動軌跡にセルフアジャストして着座者Mの脚を快適に支持することができる。また、着座者Mの脚を快適に支持する角度にセルフアジャストすることで、着座者Mの脚とオットマン本体40の角当たりの発生を防ぎ着座者Mの不快感を抑制することができる。
ここで、ねじりコイルばねSP4の附勢力F4が、四節リンク機構30が脚保持リンク42より先に作動する関係(渦巻きばねSP3の附勢力F3<ねじりコイルばねSP4の附勢力F4)に設定した場合、間隔変化手段60の電動モータ62(駆動手段)が駆動して連結ピンP6と連結ピンP9の間隔が小さくなる作動力に変換されると、連結ピンP6の移動は開始しないで脚保持リンク42が作動しない状態となる。そして、電動モータ62に伴う作動力は、先行して連結ピンP9の移動に集中して及ぼされて、四節リンク機構30が作動を開始する。そうすると、オットマン本体40の格納位置220Aからの作動軌跡は、オットマン本体40を支持する脚保持リンク42が垂下して折り畳まれた状態のまま、この脚保持リンクをシートクッション12の前方側へ前方移動させる。そして、前方移動されたオットマン本体40は、着座者Mの脚に接触して、この着座者Mの脚によって押される反力FMが発生する。そうすると、オットマン本体40を前方移動させようとしても、着座者M全体を前方移動させることはできないため、渦巻きばねSP3の附勢力F3に反力FMが加勢する結果となって、ねじりコイルばねSP4の附勢力F4に勝る状態となる。そうすると、電動モータ62に伴う作動力が、連結ピンP6の移動に集中して及ぼされた状態となり、脚保持リンク42が着座者Mの脚に合わせて作動する。このオットマン本体40の作動軌跡は、オットマン本体40が、格納位置220Aの位置からシートクッション12の前方側に前方移動する作動を先行させて、着座者Mの脚に接触した後、着座者Mの脚を起こし上げて使用位置220Bとする作動軌跡となるため、特に大柄な着座者にあった作動軌跡とすることができる。
次に、この発明の実施例3に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置を図12にしたがって説明する。本発明に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置は、リンク機構の各リンクの長さ、連結ピンの位置は適宜変更ができるものである。図12に図示されるように、実施例3に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置320は、リンク機構322の第1の連結リンク350が、長尺の板状部材で形成されており、第1の可動リンク334とが交わる部位が一直線状に一体形成されたものである。これに伴って、第2の可動リンク336及び、第2の連結リンク352の長さが異なると共に、連結ピンP3からP5及びP9の位置が異なるが実施例1及び実施例2のリンク機構22、222の各リンク構成と実質的に共通したものである。このように、本実施例3の車両用シートの折り畳み式オットマン装置によれば、実施例1及び実施例2と同様の作用効果を得られる。
次に、この発明の実施例4に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置を図13から図17にしたがって説明する。本発明に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置は、第2の連結リンクの連結は、四節リンク機構のいずれか一つの可動リンクと連結されるものであればよい。図13から図17に図示されるように、実施例4に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置420のリンク機構422は、第2の連結リンク452が、四節リンク機構430の第3の可動リンク438に連結されており、また連結ピンP5の位置が異なる。この第2の連結リンク452の連結構成以外は、実施例1及実施例2の各リンク構成と実質的に共通している。
図13から図17に図示されるように、この実施例4は、実施例1及び実施例2とリンクの連結構成が異なるため、オットマン本体40の格納位置420A(図13参照)の位置から使用位置420B(図15から図17参照)までの作動軌跡は異なるものの、実施例1と同様に小柄な着座者M1の快適支持領域Z1(図15参照)から大柄な着座者M3の快適支持領域Z3(図17参照)までの快適支持領域Zを通過していく構成とされている。このように、本実施例4の車両用シートの折り畳み式オットマン装置によれば、実施例1及び実施例2と同様の作用効果を得られる。
次に、この発明の実施例5に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置を図18にしたがって説明する。実施例5に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置520のリンク機構522は、は、実施例3と実施例4を組み合わせた構成のものである。図18に図示されるように、この実施例5は、実施例3同様に、第1の連結リンク550が、長尺の板状部材で形成されており、第1の可動リンク534とが交わる部位が一直線状に一体形成されている。更に、実施例4と同様に、第2の連結リンク552が、四節リンク機構530の第3の可動リンク538に連結されており、また連結ピンP5の位置が異なる。このように、本実施例5の車両用シートの折り畳み式オットマン装置によれば、実施例1及び実施例2と同様の作用効果を得られる。
次に、この発明の実施例6に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置を図19にしたがって説明する。
上記した実施例1から実施例5においては、第1の連結リンクが、その一端が四節リンク機構の可動リンク同士の連結点で支持されると共にいずれか一つの可動リンクと一体的関係とする構成とするものであった。詳しくは、第1の連結リンク50、350、550と第1の可動リンク34、334、534とが交わる部位が屈曲した略L字状(実施例1、実施例2及び実施例4)又は一直線状に一体形成(実施例3及び実施例5)されている。これに対し、図19に図示されるように、本実施例6に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置620のリンク機構622は、第1の連結リンク650の一端が四節リンク機構630の第1の可動リンク634と第2の可動リンク636が連結される連結ピンP3で支持されている。さらに、第1の連結リンク650の端部は、歯形形状に形成されており、四節リンク機構630の可動リンクのうち第3の可動リンク638の端部が、第1の連結リンク650の歯形形状に対応する歯形形状に形成されており、両者が噛合連結された関係とされている。
このように、本実施例6の車両用シートの折り畳み式オットマン装置によれば、実施例1及び実施例2と同様の作用効果を得られる。また、本実施例は、構造が複雑になるが、四節リンク機構630がシートクッション12の前方側に張り出した作動の際、第1の連結リンク650と第3の可動リンク638の相対回動は、一定の角度ピッチによって回動する。そのため、快適支持領域Z(図4から図8参照)に対して、ねらった作動軌跡を忠実に実現しやすいという作用効果を得ることができる。
次に、この発明の実施例7に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置を図20及び図21にしたがって説明する。車両用シートに着座した着座者は、脚をシートクッションの前方の車体フロア面に置いた姿勢で着座しているが、車両用シートから立ち上がるときには、着座者は、着座者自身の脚をできる限り臀部に近い位置(踵を引いた姿勢)に引き寄せて、上体を前にかがめて立ち上がる。
ところが、従来、折り畳み式オットマン装置が搭載された車両用シートにおいては、シートクッション前部にオットマン本体が縦向きとなる垂直方向姿勢で格納されており、シートクッション前部と車体フロア面に蓋をしたような状態となっている。そのため、着座者は、格納されたオットマン本体に遮られて、着座者自身の脚をできる限り臀部に近い位置(踵を引いた姿勢)に引き寄せた姿勢をとることが困難となる。
ここで、一般的な車両用シートの形状は、シートクッションの座面部は、前方部位が盛り上がって形成されており、後方部位が臀部を載置するためにへこんで形成されており、着座者の上体が後方のシートバックにもたれかかりやすくなっている。そのため、着座者自身の脚がシートクッションから離れた位置にあると、立ち上がるときの筋力がより一層必要となってしまう。また、車高の低い車体構造の車両用シートにあっては、低姿勢での着座姿勢となり、車体フロア面に対するシートクッション上の臀部の高さ位置と、車体フロア面上の足の高さ位置の差がほとんどないため、車両用シートから立ち上がるときの筋力がより一層必要となる。
そこで、本実施例7においては、オットマン本体740が、格納位置720Aに位置する状態において、シートクッション12の前部の下方における車体フロア面16に、着座者Mの足を載置可能とするスペースを設ける構成を有している。
図20及び図21に図示されるように、この実施例7に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置720の構成は次のとおりである。
オットマン本体740は、連結ピンP8によって脚保持リンク742と回転可能に軸連結(角度変化機構)されて支持されており、オットマン本体740を脚保持リンク742に対してリンク機構722の作動方向に揺動可能に支持されている。これにより、オットマン本体740は、格納位置720Aの状態の際に垂直方向の下端位置となる部位740aが脚保持リンク742に対して揺動できる支持構成とされている。また、オットマン本体740は、格納位置720Aとなる際にオットマン本体740の垂直方向の下端位置となる部位を格納位置720A方向への戻し作動方向に強制的に追込み揺動させて保持される構成となっている。
上記オットマン本体740の強制的な追込み揺動の構成は、次のとおりである。このオットマン装置720のリンク機構722は、格納位置720Aに位置するときは、シートクッション12の前部と車体フロア面16の間において、それぞれのリンクの長さ方向を縦向きとなるように、ベース部材32に垂下した姿勢で畳み込まれて格納されている。図20に図示されるように、オットマン本体40は、リンク機構22と同様に車体フロア面16に干渉しないように縦向きとなる垂直方向姿勢で格納されている。
この格納位置720Aに位置する垂直方向姿勢のオットマン本体740の上端位置の部位うち、オットマン本体740の着座者の脚を支持する面とは反対の裏面側740bを押圧する押圧部位(作動部材)が、リンク機構722に配置形成されている。
詳しくは、リンク機構722の第1の連結リンク750において、この第1の連結リンク750の長手方向に直交する方向に突き出し状に形成された押圧部位751が一体形成されている。この押圧部位751は、リンク機構722が、それぞれのリンクの長さ方向を縦向きとなるように、ベース部材32に垂下した姿勢で畳み込まれて格納された状態において、シートクッション12の前方側に突き出される配置構成とされている。これにより、押圧部位751は、オットマン本体740が、格納位置720A方向へ移動することによって、オットマン本体740の連結ピンP8より上方側、かつ、裏面側740bを押圧する。こうして、格納位置720Aに位置する縦向きとなる垂直方向姿勢のオットマン本体740における連結ピンP8より上方側、かつ、裏面側740bを押圧することで、オットマン本体740の垂直方向の下端位置となる部位740aを格納位置720A方向への戻し作動方向に強制的に追込み揺動させて保持される構成とされている。
上記した点が実施例1から実施例6の車両用シートの折り畳み式オットマン装置とは異なる。また、この実施例7に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置720のリンク機構722は、実施例1から実施例6の各リンク構成を適宜適用できるものである。
このように、本実施例7の車両用シートの折り畳み式オットマン装置によれば、実施例1から実施例6と同様の作用効果を得られると共に、オットマン本体740が、格納位置720Aに位置する状態において、シートクッション12の前部の下方における車体フロア面16に、着座者Mの足を載置可能とするスペースを設けることができる。そのため、着座者Mは、このスペースを使って着座者M自身の脚を臀部に近い位置(踵を引いた姿勢)に引き寄せて立ち上がることができる。また、押圧部位751は、第1の連結リンク750との一体形成される構成のため、新たな部品を必要とすることないため、製造コストを抑制することができる。
なお、本実施例7においては、オットマン本体740の下端位置となる部位740aを格納位置720A方向への戻し作動方向に強制的に追込み揺動させて保持される構成として、第1の連結リンク750の長手方向に直交する方向に突き出し状に形成された押圧部位751が一体形成されたものについて示したが、これに限定されず、格納位置720Aにおいてリンク機構722の各リンクが干渉しなければ、第1の連結リンク750以外のリンク機構22に構成されているものであってもよい。また、リンク機構722に構成されるものではなく、車両用シートの構造にオットマン本体の裏面側740bを押圧する構成のものでもよい。たとえば、シート外面構造753が車体フロア面16に向かって後方側に傾斜して形成されており、オットマン本体74の下端位置となる部位740aを格納位置720A方向への戻し作動方向に強制的に追込み揺動させるように、オットマン本体740がこのシート外面構造753に沿って格納される構成のものでもよい。
次に、この発明の実施例8に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置を図22から図23にしたがって説明する。
この実施例8は、実施例7のオットマン本体740が脚保持リンク742を連結ピンP8によって脚保持リンク742と回転可能に軸連結されている構成に変更を加えたものである。すなわち、この実施例8に係る車両用シートの折り畳み式オットマン装置820のリンク機構822は、脚保持リンク842を固定リンクとし、この脚保持リンク842に対向する位置のリンクをオットマン本体840とし、このオットマン本体840と脚保持リンク842との間が、第1の支持リンク844と第2の支持リンク846によって台形の構造でリンク連結された四節リンク機構843を備えている。これにより、オットマン本体840が脚保持リンク842に対して前後方向(換言すれば、リンク機構822の作動方向)に揺動可能な構成とされている。
上記した点が実施例7の車両用シートの折り畳み式オットマン装置とは異なる。このように、本実施例8の車両用シートの折り畳み式オットマン装置によれば、実施例7と同様の作用効果を得られる。
以上、本発明の実施形態について実施例1から実施例8について説明したが、本発明の車両用シート折り畳み式オットマン装置は、本実施の形態に限定されず、その他各種の形態で実施することができるものである。
例えば、本実施例の車両用シート折り畳み式オットマン装置は、オットマン本体は、脚保持リンクに対して前後方向(換言すれば、リンク機構の作動方向)に揺動可能な連結構成によって、着座者の体形差をより一層、吸収することができるものであったが、かかる構成がないものであってもよい。
また、実施例1の車両用シート折り畳み式オットマン装置は、第2の連結リンク52の一端部52aが、脚保持リンク42と軸連結されると共に、この連結点が第2の連結リンク52の長手方向に移動可能な長孔52cが形成されている構成のものについて示した。しかしながら、これに限定されず、本発明における車両用シート折り畳み式オットマン装置は、第2の連結リンクが、回動可能とされた脚保持リンクの回動範囲を規制するリンク部材として、第2の連結リンクの長手方向に移動可能な長孔が形成されていればよく、長孔の形成位置は、第2の連結リンクのいずれの端部に構成されていてもよい。これは、実施例1以外に実施例2から実施例8全てにおいて同様に適用される。
また、本実施例の車両用シート折り畳み式オットマン装置は、間隔変化手段60として、電動モータ62、減速機64、取付ブラケット66、ボールねじ軸68、から構成され
、脚保持リンク42の回動部位と第2の可動リンク36の間に装備されるものについて示した。しかしながら、本発明の車両用シート折り畳み式オットマン装置は、回動可能とされた脚保持リンクの回動部位と、前記第1の連結リンクと連結された可動リンク以外の前記四節リンク機構の他の一つの可動リンクとの間に、該両者の相対的間隔を一つの駆動手段により変化させることのできる間隔変化手段として構成されるものであればよい。すなわち、間隔変更手段の構成としては、ラックとピニオンの構成のものであってもよいし、ワイヤーケーブルの巻き取り構成によるものでもよい。なお、電動モータは、ボールねじ軸に対して直交に配設されたものを示したが並行に配設したものでもよい。またボールねじ軸が固定されて、取付ブラケットに連結固定された電動モータ側がボールねじ軸間を移動する構成のものを示したが、ボールねじ軸側を電動モータで軸回転させて、このボールねじ軸に螺合したボールナットと一体となったスライダを取付ブラケットと連結して作動させるものであってもよい。また、間隔変化手段の連結は、第1の連結リンクと連結された可動リンク以外の前記四節リンク機構の他の一つの可動リンクとの間であればよいので、実施例1で例示すると、第3の可動リンクであってもよい。
また、本実施例の車両用シート折り畳み式オットマン装置は、第1の附勢手段として渦巻きばねSP1、SP3が構成され、第2の附勢手段としてねじりコイルばねSP2、SP4が構成されているものについて示した。しかしながら、これに限定されず、本発明における車両用シート折り畳み式オットマン装置は、渦巻きばね、ねじりコイルばねに限定されず、格納位置の方向に附勢される構成であれば、各種ばね部材を適用でき、またその他の弾性部材を適用できる。また、第1の附勢手段は、四節リンク機構を格納位置の方向に附勢されるものであればよく、四節リンク機構のいずれの連結点に構成されるものであってもよい。また、第2の附勢手段は、脚保持リンクが格納位置の方向に附勢される構成であれば、第1の連結リンクと第2の連結リンクのいずれの連結リンクとの連結点であってもよい。また、第1の附勢手段、第2の附勢手段のいずれか一方が構成されたものであってもよいし、いずれの附勢手段も構成されないものであってもよい。
10 車両用シート
12 シートクッション
12F クッションフレーム
14 シートバック
16 車体フロア面
20 折り畳み式オットマン装置
20A 格納位置
20B 使用位置
22 リンク機構
30 四節リンク機構
32 ベース部材
34 第1の可動リンク
36 第2の可動リンク
36a 第2の可動リンクの一端部
36b 第2の可動リンクの他端部
38 第3の可動リンク
38a 第3の可動リンクの一端部
38b 第3の可動リンクの他端部
40 オットマン本体
42 脚保持リンク
42a 脚保持リンクの一端部
42b 脚保持リンクの他端部
50 第1の連結リンク
50b 第1の連結リンクの他端部
52 第2の連結リンク
52a 第2の連結リンクの一端部
52b 第2の連結リンクの他端部
52c 長孔
60 間隔変化手段
62 電動モータ(駆動手段)
64 減速機
66 取付ブラケット
68 ボールねじ軸
68a ボールねじ軸の一端部
68b ナット
220 折り畳み式オットマン装置
220A 格納位置
220B 使用位置
222 リンク機構
320 折り畳み式オットマン装置
322 リンク機構
334 第1の可動リンク
336 第2の可動リンク
350 第1の連結リンク
352 第2の連結リンク
420 折り畳み式オットマン装置
420A 格納位置
420B 使用位置
422 リンク機構
430 四節リンク機構
438 第3の可動リンク
452 第2の連結リンク
520 折り畳み式オットマン装置
522 リンク機構
530 四節リンク機構
534 第1の可動リンク
538 第3の可動リンク
550 第1の連結リンク
552 第2の連結リンク
620 折り畳み式オットマン装置
622 リンク機構
630 四節リンク機構
634 第1の可動リンク
638 第3の可動リンク
650 第1の連結リンク
720 折り畳み式オットマン装置
720A 格納位置
720B 使用位置
722 リンク機構
740 オットマン本体
740a オットマン本体の垂直方向の下端位置となる部位
740b オットマン本体の裏面側
742 脚保持リンク
750 第1の連結リンク
751 押圧部位
753 シート外面構造
820 折り畳み式オットマン装置
822 リンク機構
840 オットマン本体
842 脚保持リンク
843 四節リンク機構
844 第1の支持リンク
846 第2の支持リンク
M 着座者
M1 小柄な着座者
M2 中柄な着座者
M3 大柄な着座者
P1〜P9 連結ピン
SP1 渦巻きばね
SP2 ねじりコイルばね
SP3 渦巻きばね
SP4 ねじりコイルばね
F1 渦巻きばねSP1の附勢力
F2 ねじりコイルばねSP2の附勢力
F3 渦巻きばねSP3の附勢力
F4 ねじりコイルばねSP4の附勢力
Z 快適支持領域
Z1 小柄な着座者の快適支持領域
Z2 中柄な着座者の快適支持領域
Z3 大柄な着座者の快適支持領域
FWD 前方
UPR 上方

Claims (4)

  1. 脚載せとなるオットマン本体を、シートクッションの前部に折り畳んで格納させる格納位置と、前記シートクッションの前方側に張り出して前記オットマン本体を使用する使用位置と、の間を移動可能とされる車両用シートの折り畳み式オットマン装置において、
    前記シートクッションの前部に固定されたベース部材を固定リンクとし、該ベース部材に対して可動リンクが可動可能に配設された四節リンク機構を備えており、
    前記オットマン本体側には、該オットマン本体を支持する脚保持リンクが配設されており、
    前記脚保持リンクと前記四節リンク機構との間が、第1の連結リンクと第2の連結リンクによりリンク連結されており、
    前記第1の連結リンクは、その一端が前記四節リンク機構の可動リンク同士の連結点で支持されると共にいずれか一つの可動リンクと一体的関係または噛合連結された関係として連結されており、他端が前記脚保持リンクと軸支連結されて該脚保持リンクと相対回動可能に連結されており、
    前記第2の連結リンクは、前記回動可能とされた脚保持リンクの回動範囲を規制するリンク部材として前記四節リンク機構のいずれか一つの可動リンクと前記脚保持リンクの回動部位との間に配設されており、
    前記回動可能とされた脚保持リンクの回動部位と、前記第1の連結リンクと連結された可動リンク以外の前記四節リンク機構の他の一つの可動リンクとの間に、該両者の相対的間隔を一つの駆動手段により変化させることのできる間隔変化手段が装備されており、前記一つの駆動手段により前記間隔変化手段の間隔を変化させることにより前記脚保持リンクおよび前記四節リンク機構を作動させて前記オットマン本体が前記格納位置と前記使用位置とに移動可能とされることを特徴とする車両用シートの折り畳み式オットマン装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シートの折り畳み式オットマン装置であって、
    前記四節リンク機構には、前記脚保持リンクが前記四節リンク機構より先に作動するように、前記格納位置の方向に附勢される第1の附勢手段が構成されていることを特徴とする車両用シートの折り畳み式オットマン装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用シートの折り畳み式オットマン装置であって、
    前記脚保持リンクと、第1の連結リンクと第2の連結リンクのいずれかの連結リンクとの連結点には、前記格納位置の方向に附勢される第2の附勢手段が装備されており、
    前記間隔変化手段によって間隔を変化させる駆動手段による前記脚保持リンクと前記四節リンク機構が作動する作動力に対する、
    前記第1の附勢手段の附勢力と第2の附勢手段の附勢力の少なくともいずれかの附勢力と、着座者の脚に押される反力とにより及ぼされる作用力との比較により前記脚保持リンクと前記四節リンク機構の作動が決定されることを特徴とする車両用シートの折り畳み式オットマン装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両用シートの折り畳み式オットマン装置であって、
    前記オットマン本体は、前記脚保持リンクに対して前後方向に揺動可能な角度変化機構によって支持されて配設されていることを特徴とする車両用シートの折り畳み式オットマン装置。
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