JP2011249660A - 電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 封止空間内の真空度の低下しにくい電子部品を提供する。
【解決手段】 上面に凹部1aを有する絶縁基体1の凹部1aの底面に金属層3aが形成されるとともに凹部1a内から外面にかけて配線導体5が形成された配線基板と、配線導体5に電気的に接続されているとともに、金属層3aに低融点ろう合金3cで接合されて、凹部1a内に搭載された電子部品素子と、外周が配線基板の上面に接合されて電子部品素子を気密封止している平板状の蓋体8とを備えた電子部品であって、金属層3aは、平面視で電子部品素子の外形より大きく、中央側から外周側に向かって非形成部3bを有し、非形成部3bの一部が封止空間に露出した電子部品である。低融点ろう合金のボイドが少なく、ボイドから放出される気体の量が少ないので、真空度の低下を低減できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子部品素子を配線基板内に真空封止した電子部品に関するものである。
従来、加速度センサ素子、赤外線センサ素子、ジャイロセンサ素子および水晶振動子のような電子部品素子が内部に封止された電子部品においては、上記の電子部品素子の特性を高めるため、電子部品の封止空間内に存在する気体分子の量を少なくすることが求められている。
例えば、赤外線センサ素子が配線基板の内部に封止された赤外線センサにおいては、赤外線センサ素子は、測定対象物から発せられる赤外線の熱エネルギーを受光部でとらえ、温度変化を電気信号に変換して出力する電子部品素子であり、高い分解能を得るためには、受光部へ入射した赤外線エネルギーの拡散による損失を低下させるため、素子構造を断熱構造としたり、電子部品素子を収納する配線基板中の雰囲気を真空としたりすることで熱伝導率を抑制している。一般的に熱伝導率の抑制は、封止空間の内部の圧力を低くし、真空度を10-1Pa程度以下にすることが知られている。
また、封止空間内の気体分子の量を少なくして、真空度を保つ方法として、封止空間内にゲッター材を配置して、封止空間内に存在する気体分子をゲッター材で吸着する方法が知られている(特許文献1を参照。)。
特開2007−251239号公報
しかしながら、電子部品素子が封止空間内に封止された後、使用部材の再溶融や経時変化によって内部の構成部材からガスが発生する場合がある。発生したガスが多い場合は、ゲッターで吸着可能な量を超えて、内部の真空度が低下する。
例えば、従来の電子部品の封止空間内の電子部品素子は、AuSn等の低融点ろう合金で取り付けられており、この低融点ろう合金内に多数のボイドが含まれている。これらの電子部品素子の取り付け用の低融点ろう合金が、配線基板を蓋体で封止する際の加熱によって再び溶融したり、経時変化によって低融点ろう合金が破損して、ろう合金のボイド内に含まれていた気体分子が封止空間中に放出されることで、真空度を著しく低下させてしまうことがあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、封止空間内の真空度の低下しにくい電子部品を提供することを目的とする。
本発明の電子部品は、上面に金属層および配線導体を有する配線基板と、前記配線導体に電気的に接続されているとともに、前記金属層に低融点ろう合金で接合されている電子部品素子と、外周が配線基板に接合されて前記電子部品素子を気密封止している蓋体とを備えた電子部品であって、前記金属層は、平面視で前記電子部品素子の外形より大きく、中央側から外周側に向かって非形成部を有し、該非形成部の一部が封止空間に露出してい
ることを特徴とするものである。
本発明の電子部品によれば、金属層は、平面視で電子部品素子の外形より大きく、中央側から外周側に向かって非形成部を有し、非形成部の一部が封止空間に露出していることから、金属層の非形成部には低融点ろう合金が被着されないので、非形成部に沿って低融点ろう合金の無いトンネル状の部分が形成されている。トンネル状の部分から気体を逃がすことができるので、電子部品素子を配線基板に接合するときに、低融点ろう合金に気体が取り込まれにくい。また、低融点ろう合金の露出している面積が、従来よりも大きいので、電子部品素子を配線基板に接合するときに取り込んだ気体を、低融点ろう合金が硬化する前に排出しやすい。従って、低融点ろう合金に含まれるボイドが従来に比べて少なく、封止するときに再溶融してもボイドから放出される気体の量が少ないので、真空度が低下することを低減することができる。
(a)は、本発明の電子部品の平面透視図であり、(b)は(a)のA−A線断面を示す断面図である。 (a)は、図1に示す電子部品の蓋体を除いた状態での平面図であり、(b)は(a)の電子部品素子を除いた状態での平面図である。 (a)は、本発明の電子部品の蓋体を除いた状態での実施の形態の他の例を示す平面図であり、(b)は(a)の電子部品素子を除いた状態での平面図である。
本発明の電子部品について、添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。図1〜図3において、1は絶縁基体、1aは凹部、1bは段差部、2は赤外線センサ素子、2aは受光部、3aは金属層、3bは非形成部、3cは低融点ろう合金、4は接続部材、5は配線導体、6は外部端子、7はゲッター材、7aは貫通孔、8は蓋体、9は接合材である。なお、図2および図3は平面図であるが、配線導体5および金属層3aには、認識しやすいよう
にハッチングを設けている。
本発明の電子部品は、図1〜図3にそれぞれ断面図または平面図で示す例のように、上面に凹部1aを有する絶縁基体1の凹部1aの底面に金属層3aが形成されるとともに凹部1a内から外面にかけて配線導体5が形成された配線基板と、配線導体5に電気的に接続されているとともに、金属層3aに低融点ろう合金3cで接合されて、凹部1a内に搭載された電子部品素子と、外周が配線基板の上面に接合されて電子部品素子を気密封止している平板状の蓋体8とを備えた電子部品であって、金属層3aは、平面視で電子部品素子の外形より大きく、中央側から外周側に向かって非形成部3bを有し、非形成部3bの一部が封止空間に露出している。また、配線基板の側面および下面の少なくとも一方に外部端子6が形成されており、外部端子6は、配線基板の表面に導出された配線導体5と接続されている。なお、図1に示す例の電子部品は、凹部1aの底面に電子部品素子として、上面に受光部2aを有する赤外線センサ素子2が実装された赤外線センサである。
このような本発明の電子部品によれば、金属層3aは、平面視で電子部品素子である赤外線センサ素子2の外形より大きく、中央側から外周側に向かって非形成部3bを有し、非形成部3bの一部が封止空間に露出していることから、金属層3aの非形成部3bには低融点ろう合金3cが被着されないので、非形成部3bに沿って低融点ろう合金3cの無いトンネル状の部分が形成されている。トンネル状の部分から気体を逃がすことができるので、電子部品素子2を配線基板に接合するときに、低融点ろう合金3cに気体が取り込まれにくい。また、低融点ろう合金3cの露出している面積が従来よりも大きいので、電子部品素子2を配線基板に接合するときに取り込んだ気体を、低融点ろう合金3cが硬化
する前に排出しやすい。従って、低融点ろう合金3cに含まれるボイドが従来に比べて少なく、封止するときに再溶融したときにボイドから放出される気体の量が少ないので、真空度が低下することを低減することができる。
配線基板は、例えば、セラミックスからなる絶縁基体1の表面や内部に外部端子6や配線導体5が形成されたものである。また、絶縁基体1は、酸化アルミニウム質焼結体(アルミナセラミックス),窒化アルミニウム質焼結体,ムライト質焼結体もしくはガラスセラミックス質焼結体等のセラミックスから成るものである。
絶縁基体1が、例えば、酸化アルミニウム質焼結体からなる場合には、アルミナ(Al),シリカ(SiO),カルシア(CaO),マグネシア(MgO)等の原料粉末に適当な有機溶剤および溶媒等を添加混合して泥漿状となすとともに、これをドクターブレード法やカレンダーロール法等を採用してシート状に成形してセラミックグリーンシートを得た後、このセラミックグリーンシートに適当な打ち抜き加工を施すとともに必要に応じて複数枚積層して積層体とし、これを高温(約1500〜1800℃)で焼成することによって製作される。
段差部1bは、図1(a)に平面図で示す例のように、平面視で、絶縁基体1の凹部1aの側壁と赤外線センサ素子2との間に、赤外線センサ素子2を挟む位置に、凹部1aの開口に沿って全周に、凹部1aの底面よりも高い段差面を有するように形成されている。また、段差部1bは、絶縁基体1の凹部1aの側壁と赤外線センサ素子2との間に、赤外線センサ素子2を挟む位置に対向するように形成されていてもよい。
外部端子6および配線導体5は、タングステン(W),モリブデン(Mo),マンガン(Mn),銀(Ag)または銅(Cu)等の金属粉末メタライズから成り、絶縁基体1用のセラミックグリーンシートに外部端子6および配線導体5用の導体ペーストをスクリーン印刷法等によって所定形状に印刷して、絶縁基体1用のセラミックグリーンシートと同時に焼成することによって、絶縁基体1の所定位置に形成される。配線導体5のうち、セラミックグリーンシートを厚み方向に貫通する貫通導体は、導体ペーストを印刷することによってセラミックグリーンシートに形成した貫通孔を充填しておけばよい。なお、図1〜図3に示す例では、絶縁基体1の凹部1a内に段差部1bを形成して、段差部1bの上側の面に露出するように配線導体5を形成している。
このような導体ペーストは、上記金属粉末に適当な有機溶剤および有機バインダーを加え、必要に応じて分散剤等を加えてボールミル,三本ロールミル,プラネタリーミキサー等の混練手段によって混合および混練することで適度な粘度に調整して作製する。また、セラミックグリーンシートの焼結挙動に合わせたり、焼成後の絶縁基体1との接合強度を高めたりするためにガラスやセラミックスの粉末を添加してもよい。貫通導体用の導体ペーストは、有機バインダーや有機溶剤の種類や添加量によって、配線導体層用の導体ペーストよりも充填に適した高い粘度に調整される。
外部端子6および配線導体5の露出する表面には、電解めっき法や無電解めっき法等のめっき法によって、めっき層が被着される。めっき層は、ニッケルおよび金等の耐蝕性や接続部材4等との接続性に優れる金属からなるものであり、例えば、厚さ1〜10μm程度のニッケルめっき層と厚さ0.1〜3μm程度の金めっき層とが順次被着される。これによ
って、外部端子6および配線導体5が腐食することを効果的に抑制することができるとともに、接続部材4との接合および外部端子6と外部電気回路基板の配線との接続を強固にすることができる。
また、金属層3aは、図1〜図3に示す例のように、配線基板の凹部1aの底面に、平
面視で赤外線センサ素子2の外形より大きく、中央側から外周側に向かって非形成部3bを有し、非形成部3bの一部が封止空間に露出して、外形が四角形状に形成されている。また、金属層3aは、外部端子6および配線導体5と同様の材料を用いて、同様の方法で形成する。なお、金属層3aは、例えば、図2および図3に示すような金属層3aとなるように、スクリーン印刷用のパターンを用いてスクリーン印刷することによって印刷しておけばよい。
金属層3aは、図1および図2に示す例のように、非形成部3bが、平面視で縞状となるように形成されており、縞状の非形成部3bのそれぞれの少なくとも一方端部が赤外線センサ素子2の外縁よりも外側に位置して封止空間内に露出されていればよい。また、図2(a)に示す例のように、縞状の非形成部3bのそれぞれの両端部(上端部および下端部)が、赤外線センサ素子2の外縁よりも外側に位置して封止空間内に露出されていれば、気体をより排出しやすいので好ましい。このように金属層3aに縞状の非形成部3bを形成した場合には、低融点ろう合金3cが金属層3a上に接合され、縞状となる部分を有するので、低融点ろう合金3cの縞状の部分で、低融点ろう合金3cが溶融した際に、低融点ろう合金3cに取り込まれた気体を、硬化する前により排出して、低融点ろう合金3cのボイドをより少なくすることができる。
また、金属層3aは、図3に示す例のように、平面視で赤外線センサ素子2の外縁から金属層3aの各辺の方向に伸びた縞状の部分を有するように形成され、非形成部3bが中央側から外周側に向かって形成されていても構わない。図3に示す例では、4つの非形成部が形成され、4つの非形成部は互いに連通している。このような場合には、4つに分かれて形成された非形成部3bのそれぞれが、赤外線センサ素子2の外縁の外側で、封止空間に露出している部分を有していればよい。また、図3(a)に示す例のように、非形成部3bの封止空間に露出されている部分は、赤外線センサ素子2の外縁の外側の全周に配置されていれば、赤外線センサ素子2の接合時に気体をより逃がしやすくできるので好ましい。
また、金属層3aの非形成部3bは、平面視で金属層3aの中央から外周側に向かって放射状に形成されていてもよく、このような場合には、全ての非形成部3bが金属層3aの中央でつながっているので、赤外線センサ素子2の接合時に気体をより逃がしやすく、低融点ろう合金3cのボイドをより少なくすることができる。
また、図1〜図3に示す例のように、金属層3aの非形成部を縞状とすることによって、赤外線センサ素子2の接合時に気体を排出しやすくするとともに、金属層3aをバランスよく配置して、赤外線センサ素子2を、接合箇所の偏りを低減して接合することができるので、赤外線センサ素子2の接合強度を高める上で有効である。
また、図2および図3に示す例のように非形成部3bを縞状に形成したときには、非形成部3bから気体を逃がしやすくするためには、平面視で赤外線センサ素子2の寸法が縦1.0〜30.0mm,横1.0〜30.0mmで、金属層3aの寸法が縦1.2〜35.0mm,横1.2〜35.0mm,厚さ0.5〜10.0μmの場合であれば、非形成部3bのそれぞれの幅が0.1〜1.0mm
となるように形成し、赤外線センサ素子2の下面の面積の30〜70%程度とすることが好ましい。なお、非形成部3bの露出部は、縦横の長さがそれぞれ0.1〜2.5mmとすることが好ましい。
赤外線センサ素子2は、上面に赤外線を受光するための受光部2aを有しており、配線基板の凹部1aの底面に、はんだ等の低融点ろう合金3cの接合材9を介して接合されて配置されている。また、赤外線センサ素子2はボンディングワイヤからなる接続部材4によって配線導体5に電気的に接続されている。
低融点ろう合金3cは、金(Au),銀(Ag),亜鉛(Zn),錫(Sn),銅(Cu)およびこれらの合金を主成分とする金属から成り、金属層3a上に赤外線センサ素子2を配置して接合するためのものである。このような低融点ろう合金3cは、シート状またはペースト状で金属層3a上に配置して、赤外線センサ素子2を配置した後、低融点ろう合金3cを加熱して赤外線センサ素子2を金属層3a上に接合する。
蓋体8は、凹部1aを封止するように配線基板上に配置されている。蓋体8としては、ゲルマニウム(Ge),シリコン(Si),硫化亜鉛(ZnS)またはこれらを含む合金からなり、その寸法が例えば、縦が5〜50mm,横が5〜50mm,厚さが0.3〜2.0mmに形成して作製される。
また、このような蓋体8はその外周側で、ろう材またははんだ等の接合材9を介して絶縁基体1と接合されている。接合材9を介して絶縁基体1と蓋体8とを接合することによって、絶縁基体1と蓋体8との間を封止することができる。接合材9としては、金(Au),銀(Ag),亜鉛(Zn),すず(Sn),銅(Cu)およびこれらの合金を主成分とする金属を用いることができる。
ゲッター材7は、平面視で、開口が受光部2aよりも大きく、開口の内側に受光部2aが位置するような貫通孔7aを有して、蓋体8の下面に配置されている。ゲッター材7を配置することによって、凹部1aを真空状態にして蓋体8で封止した後に、凹部1a内に存在する気体分子をゲッター材7によって吸着することができる。
ゲッター材7の材料としては、化学的に活性な部材を用いる。具体的には、チタン(Ti),ジルコニウム(Zr),鉄(Fe)およびバナジウム(V)を主成分とする金属を用いることができ、一般的な蒸着方法またはスパッタリング方法によって配置することができる。また、ゲッター材7の配置の方法としては、上記の金属の粉末をニトロセルロース樹脂およびエチルセルロース樹脂等の有機溶剤と混合して導体ペーストを作製し、この導体ペーストをスクリーン印刷法等の印刷法によって、不活性ガス雰囲気中(例えばアルゴン(Ar)雰囲気中)や真空雰囲気中で250〜500℃で加熱して、有機溶剤を蒸発させて除去することによって、ゲッター材料を蓋体8の下面に配置してゲッター材7を配置したり、ゲッター材料をタブレット状にして接着剤などを用いて封止空間内に接着させる方法によって形成しても良い。また、ゲッター材7は厚さが0.5〜1μmであることが好まし
い。ゲッター材7の厚みが0.5μm以上である場合には、安定してガス吸着の効果を得る
ことができる。また、ゲッター材7の厚みが1μm以下である場合には、ゲッター材7の熱容量が過度に大きくなることを抑制することができるので、ゲッター材7の加熱時におけるゲッター材7の活性の均一性を高めることができる。
これは、ゲッター材7の表面に吸着したガスとの化合物による酸化膜のような皮膜が形成されている場合にはゲッター材7による気体分子を吸着する効果が小さくなるが、ゲッター材7を加熱することによって、ゲッター材7の表面に存在するガスとの化合物をゲッター材7の内部に拡散させることができることによる。これによって、ゲッター材7の表面に新しい活性面を形成することができるので、ゲッター材7による気体分子を吸着する効果を再び向上させることができる。なお、ゲッター材7の表面に新しい活性面を効率良く形成するためには、ゲッター材7は250〜500℃で加熱することが好ましい。
次に、本発明の電子部品である赤外線センサの製造方法について詳細に説明する。
まず、主面上に凹部1aおよび段差部1bを有する絶縁基体1に配線導体5を形成した配線基板を準備する。具体的には、アルミナセラミックスまたはムライトセラミックス等
のセラミックス材料を主成分とするセラミックグリーンシートを準備し、セラミックグリーンシートにW,Mo,Mn,AgまたはCu等の金属粉末メタライズから成る外部端子6および配線導体5ならびに金属層3a用の導体ペーストをスクリーン印刷法等によって所定形状に印刷する。その後、導体ペーストを印刷したセラミックグリーンシートを積層して、凹部1aおよび段差部1bならびに切り欠き1cを有するように積層体を作製する。そして、この積層体を焼成することによって、配線基板を作製することができる。
次に、凹部1aの底面に配置された金属層3a上に、Au,Ag,Zn,Sn,Cuおよびこれらの合金を主成分とする金属からなる、はんだ等の低融点ろう合金3cを介して、赤外線センサ素子2を接合して配置する。また、赤外線センサ素子2は、段差部1b上に形成された配線導体5にワイヤボンディングによって電気的に接続される。
次に、凹部1aを封止するように絶縁基体1の上面に蓋体8を配置する。蓋体8は、絶縁基体1の主面上に配置され、その材料としては、赤外線を透過して凹部1aを封止することができるものであればよい。例えば、Ge,Si,ZnSまたはこれらの金属を含む合金を主成分とする板状の部材を用いることができる。
このとき、接合材9を用いて絶縁基体1と蓋体8とを接合すればよい。接合材9としては、例えば、蓋体8にクラッドされたもの、プリフォームされたものまたはペースト状のものを用いることができる。また、このような接合材9は、メタライズによって絶縁基体1と蓋体8との接合面に配置してもよいし、ペースト状の接合材9を用いて印刷法によって絶縁基体1と蓋体8との接合面に配置してもよい。そして、絶縁基体1と蓋体8との接合面に配置された接合材9を、赤外線のランプヒータ,ヒータブロックまたはヒータープレート等を用いて加熱して溶融させることによって、絶縁基体1と蓋体8とを接合材9を介して接合することができる。
また、蓋体8を用いて凹部1aを封止する工程は、常圧(大気圧)よりも低い圧力の下で行なう。これは、赤外線センサの封止空間の内圧を常圧よりも低くすることができるからである。具体的には、真空チャンバーのような減圧装置を用いることによって、常圧よりも低い圧力の中で凹部1aを封止する。このときの真空度は、減圧装置を用いることによって、要求される赤外線センサの封止空間の内圧に応じて適宜設定すればよい。
なお、このようにして赤外線センサを製造する過程において、ゲッター材7を加熱する工程を備えていることが好ましい。ゲッター材7を加熱することによって、ゲッター材7の表面に新しい活性面を形成できるので、ゲッター材7による気体分子を吸着する効果を向上させることができる。
特に、蓋体8と絶縁基体1とを接合する工程において上記ゲッター材7を加熱することによって、ゲッター材7を活性化することが好ましい。蓋体8と絶縁基体1とを接合する工程においては、絶縁基体1および蓋体8を加熱することによって絶縁基体1と蓋体8とを接合するので、絶縁基体1および蓋体8ならびに接合材9からガスが発生しやすい。そのため、蓋体8と絶縁基体1とを接合する工程においてゲッター材7を活性化させることによって、ゲッター材7による気体分子を吸着する効果を高めることができるので、赤外線センサの封止空間の内圧をより小さくすることができるからである。
以上のような製造方法によって、本発明の赤外線センサを製造することができる。
また、以上の実施の形態の例は、電子部品素子として赤外線センサ素子2を用いた赤外線センサについて説明したが、本発明は、赤外線センサに限らず、加速度センサ素子、ジャイロセンサ素子および水晶振動子等の素子が内部に封止された電子部品にも適用可能で
ある。
なお、本発明は上述の実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種々の変更は可能である。例えば、配線基板の側面に切欠きを形成するとともに、この切欠きの内面に外部端子6を形成して、外部端子6をいわゆるキャスタレーション導体としてもよい。
1・・・絶縁基体
1a・・・凹部
1b・・・段差部
2・・・赤外線センサ素子
2a・・・受光部
3a・・・金属層
3b・・・非形成部
3c・・・低融点ろう合金
4・・・接続部材
5・・・配線導体
6・・・外部端子
7・・・ゲッター材
7a・・・貫通孔
8・・・蓋体
9・・・接合材

Claims (1)

  1. 上面に金属層および配線導体を有する配線基板と、前記配線導体に電気的に接続されているとともに、前記金属層に低融点ろう合金で接合されている電子部品素子と、外周が配線基板に接合されて前記電子部品素子を気密封止している蓋体とを備えた電子部品であって、前記金属層は、平面視で前記電子部品素子の外形より大きく、中央側から外周側に向かって非形成部を有し、該非形成部の一部が封止空間に露出していることを特徴とする電子部品。
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