JP2011248576A - 画像処理装置、撮像装置、プログラム及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、撮像装置、プログラム及び画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡素な処理で低解像動画から高解像画像を取得できる画像処理装置、撮像装置、プログラム及び画像処理方法等を提供すること。
【解決手段】画像処理装置は、記憶部、補間処理部、推定演算部、画像出力部を含む。受光単位の受光値a−2,−2〜a22が読み出されて低解像フレーム画像が取得される。記憶部は、その低解像フレーム画像を記憶する。補間処理部は、仮想受光単位の受光値a10、a01、a11を、受光値a−2,−2〜a22に基づく補間処理により求める。推定演算部は、受光単位の受光値a00と仮想受光単位の受光値a10、a01、a11に基づいて、低解像フレーム画像よりも画素ピッチが小さい推定画素値を推定する。画像出力部は、その推定画素値に基づいて、低解像フレーム画像よりも高解像度の高解像フレーム画像を出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像処理装置、撮像装置、プログラム及び画像処理方法等に関する。
昨今のデジタルカメラやビデオカメラには、静止画撮影モードと動画撮影モードを切り替えて使用できるものがある。例えば、動画撮影中にユーザがボタン操作をすることで、動画よりも高解像の静止画を撮影できるものがある。
特開2009−124621号公報 特開2008−243037号公報
しかしながら、静止画撮影モードと動画撮影モードを切り替える手法では、ユーザがシャッターチャンスに気付いたときには既に決定的瞬間を逃していることが多いという課題がある。
本発明者は、この決定的瞬間の撮影を実現するために、低解像動画から任意タイミングの高解像静止画を生成することを考えている。例えば、特許文献1、2には、画素シフトにより取得された低解像画像から高解像画像を合成する手法が開示されている。しかしながら、この手法では、画素シフトによる撮像が必要となるためカメラの構成が複雑となってしまう。また、高解像化処理の負荷が大きいことや、画素値の推定が困難な場合があるという課題がある。
本発明の幾つかの態様によれば、簡素な処理で低解像動画から高解像画像を取得できる画像処理装置、撮像装置、プログラム及び画像処理方法等を提供できる。
本発明の一態様は、受光値を取得する単位である受光単位が撮像素子に設定され、前記受光単位の受光値が読み出されて低解像フレーム画像が取得される場合に、取得された前記低解像フレーム画像を記憶する記憶部と、前記受光単位のポジションからシフトされたポジションに前記受光単位に重畳して設定される仮想受光単位の受光値を、前記低解像フレーム画像の前記受光単位の受光値に基づく補間処理により求める補間処理部と、前記受光単位の受光値と前記仮想受光単位の受光値に基づいて、前記低解像フレーム画像の画素ピッチよりも小さい画素ピッチの推定画素値を推定する推定演算部と、前記推定演算部により推定された画素値に基づいて、前記低解像フレーム画像よりも高解像度の高解像フレーム画像を出力する画像出力部と、を含む画像処理装置に関係する。
本発明の一態様によれば、仮想受光単位の受光値が、受光単位の受光値に基づく補間処理により求められる。その仮想受光単位の受光値と受光単位の受光値に基づいて、低解像フレーム画像の画素ピッチよりも小さい画素ピッチの推定画素値が推定される。そして、その推定画素値に基づいて、低解像フレーム画像よりも高解像度の高解像フレーム画像が出力される。これにより、簡素な処理で低解像動画から高解像画像を取得すること等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記推定演算部は、第1のポジションに設定された前記受光単位または前記仮想受光単位のいずれかである第1の受光単位と、前記第1の受光単位に重畳する第2のポジションに設定された前記仮想受光単位である第2の受光単位との差分値を求め、前記差分値に基づいて前記推定画素値を推定してもよい。
このようにすれば、第1の受光単位の受光値と第2の受光単位の受光値の差分値に基づいて推定画素値が推定されることで、受光単位の受光値と仮想受光単位の受光値に基づいて推定画素値を推定できる。
また、本発明の一態様では、前記推定演算部は、前記第1の受光単位から重畳領域を除いた第1の受光領域の受光値である第1の中間画素値と、前記第2の受光単位から前記重畳領域を除いた第2の受光領域の受光値である第2の中間画素値との関係式を、前記差分値を用いて表し、前記関係式を用いて前記第1、第2の中間画素値を推定し、推定した前記第1の中間画素値を用いて前記推定画素値を求めてもよい。
このようにすれば、第1、第2の中間画素値の関係式が上記差分値により表され、その関係式に基づいて第1、第2の中間画素値が推定され、その第1の中間画素値に基づいて推定画素値が推定される。これにより、第1の受光単位の受光値と第2の受光単位の受光値の差分値に基づいて推定画素値を推定できる。
また、本発明の一態様では、前記推定演算部は、前記第1、第2の中間画素値を含む連続する中間画素値を中間画素値パターンとする場合に、前記中間画素値パターンに含まれる中間画素値間の関係式を、前記受光単位の受光値及び前記仮想受光単位の受光値を用いて表し、前記関係式で表された前記中間画素値パターンを、前記受光単位の受光値及び前記仮想受光単位の受光値で表される受光値パターンと比較して類似性を評価し、前記類似性の評価結果に基づいて、前記類似性が最も高くなるように前記中間画素値パターンに含まれる中間画素値を決定してもよい。
このようにすれば、中間画素値パターンと受光値パターンの類似性が評価され、その類似性が最も高くなるように中間画素値パターンに含まれる中間画素値が決定されることで、中間画素値間の関係式に基づいて中間画素値を決定できる。
また、本発明の一態様では、前記推定演算部は、前記関係式で表された前記中間画素値パターンと、前記受光値パターンとの誤差を表す評価関数を求め、前記評価関数の値が最小となるように前記中間画素値パターンに含まれる中間画素値を決定してもよい。
このようにすれば、評価関数を求められることで、中間画素値パターンと受光値パターンの類似性を評価できる。また、評価関数の値が最小となるように中間画素値が決定されることで、類似性が最も高くなるように中間画素値を決定できる。
また、本発明の一態様では、前記補間処理部は、前記低解像フレーム画像に含まれる前記受光単位の受光値のうち、前記仮想受光単位の周辺の複数の受光単位の受光値を重み付け加算して前記仮想受光単位の受光値を求めてもよい。
このようにすれば、仮想受光単位の受光値を、低解像フレーム画像の受光単位の受光値に基づく補間処理により求めることができる。
また、本発明の一態様では、前記受光単位が前記撮像素子の複数の画素毎に設定される場合に、前記受光単位の各画素値が加算されて前記受光単位の受光値として読み出され、前記推定演算部は、加算読み出しにより得られた前記受光単位の受光値に基づいて、前記受光単位の各画素の画素値を推定してもよい。
このようにすれば、加算読み出しにより得られた受光単位の受光値に基づいて、その受光単位の各画素の画素値を推定できる。
また、本発明の一態様では、前記受光単位が前記撮像素子の複数の画素毎に設定される場合に、前記受光単位の各画素値が重み付け加算されて前記受光単位の受光値として読み出され、前記推定演算部は、重み付け加算読み出しにより得られた前記受光単位の受光値に基づいて、前記受光単位の各画素の画素値を推定してもよい。
このようにすれば、重み付け加算読み出しにより得られた受光単位の受光値に基づいて、その受光単位の各画素の画素値を推定できる。
また、本発明の一態様では、前記撮像素子がカラー撮像素子であり、隣接する複数の画素が、画素の色に依らず前記受光単位に設定され、前記受光単位に設定された前記複数の画素の画素値が加算されて読み出されて前記低解像度フレーム画像が取得され、前記推定演算部は、前記低解像度フレーム画像の前記受光単位の受光値と、前記補間処理部からの前記仮想受光単位の受光値とに基づいて前記受光単位の各画素の画素値を推定し、前記画像出力部は、前記推定演算部により推定された画素値に基づいて、カラーの前記高解像フレーム画像を出力してもよい。
また、本発明の一態様では、前記撮像素子がカラー撮像素子であり、同じ色の複数の画素が前記受光単位に設定され、前記受光単位に設定された前記複数の画素の画素値が加算されて読み出され、前記低解像度フレーム画像が取得され、前記推定演算部は、前記低解像度フレーム画像の前記受光単位の受光値と、前記補間処理部からの前記仮想受光単位の受光値とに基づいて前記受光単位の各画素の画素値を推定し、前記画像出力部は、前記推定演算部により推定された画素値に基づいて、カラーの前記高解像フレーム画像を出力してもよい。
これらの本発明の一態様によれば、カラー撮像素子により取得された低解像フレーム画像から推定画素値を推定し、カラーの高解像フレーム画像を出力できる。
また、本発明の一態様では、前記受光単位がN×N画素に設定され、前記N×N画素の画素値が加算されて読み出されてN×N画素の受光単位の受光値が取得される場合に、前記補間処理部は、前記N×N画素の受光単位がN/2画素だけシフトされたN×N画素の仮想受光単位の受光値を補間処理により求め、前記推定演算部は、前記N×N画素の受光単位の受光値と前記N×N画素の仮想受光単位の受光値に基づいて、N/2×N/2画素の受光単位の受光値を推定し、前記補間処理部は、前記N/2×N/2画素の受光単位がN/4画素だけシフトされたN/2×N/2画素の仮想加算画素の画素値を補間処理により求め、前記推定演算部は、前記N/2×N/2画素の受光単位の受光値と前記N/2×N/2画素の仮想受光単位の受光値に基づいて、N/4×N/4画素の受光単位の受光値を推定してもよい。
このようにすれば、N×N画素の受光単位の受光値からN/2×N/2画素の受光単位の受光値を推定し、そのN/2×N/2画素の受光単位の受光値からN/4×N/4画素の受光単位の受光値を推定できる。これにより、推定処理を順次繰り返して推定画素値を推定できる。
また、本発明の一態様では、前記受光単位を重畳しながらシフトする画素シフトが各フレームで行われ、前記画素シフトにより前記受光単位が複数のポジションに順次設定され、複数のフレーム毎に前記受光単位が同じポジションに設定される場合に、前記補間処理部は、前記各フレームで取得された前記低解像フレーム画像に基づいて、前記各フレームにおいて前記仮想受光単位の受光値を補間処理により求め、前記推定演算部は、前記受光単位の受光値と前記仮想受光単位の受光値に基づいて、前記各フレームにおいて前記推定画素値を推定し、前記画像出力部は、前記推定画素値に基づいて前記各フレームでのフレーム画像を求め、前記複数のフレームの前記フレーム画像を合成して前記高解像フレーム画像を出力してもよい。
このようにすれば、各フレームにおいて画素シフトされる受光単位の受光値に基づいて、各フレームにおいて推定画素値を推定してフレーム画像を求め、その複数のフレーム画像を合成して高解像フレーム画像を出力できる。
また、本発明の一態様では、前記画像出力部は、前記高解像フレーム画像を解像度変換してハイビジョン動画として出力し、または前記高解像フレーム画像を高解像静止画として出力してもよい。
このようにすれば、高解像フレーム画像に基づいて、ハイビジョン動画または高解像静止画を出力できる。
また、本発明の他の態様は、撮像素子と、受光値を取得する単位である受光単位を前記撮像素子に設定し、前記受光単位の受光値を読み出して低解像フレーム画像を取得する読み出し制御部と、前記読み出し制御部により取得された前記低解像フレーム画像を記憶する記憶部と、前記受光単位のポジションからシフトされたポジションに前記受光単位に重畳して設定される仮想受光単位の受光値を、前記低解像フレーム画像の前記受光単位の受光値に基づく補間処理により求める補間処理部と、前記受光単位の受光値と前記仮想受光単位の受光値に基づいて、前記低解像フレーム画像の画素ピッチよりも小さい画素ピッチの推定画素値を推定する推定演算部と、前記推定演算部により推定された画素値に基づいて、前記低解像フレーム画像よりも高解像度の高解像フレーム画像を出力する画像出力部と、を含む撮像装置に関係する。
また、本発明の他の態様では、表示部と、前記表示部に画像を表示する制御を行う表示制御部と、を含み、前記画像出力部は、前記高解像フレーム画像を解像度変換してハイビジョン動画として出力し、または前記高解像フレーム画像を高解像静止画として出力し、前記表示制御部は、前記低解像フレーム画像による動画を表示する制御と、前記ハイビジョン動画を表示する制御と、前記高解像静止画を表示する制御と、を行ってもよい。
また、本発明のさらに他の態様は、受光値を取得する単位である受光単位が撮像素子に設定され、前記受光単位の受光値が読み出されて低解像フレーム画像が取得される場合に、取得された前記低解像フレーム画像を記憶する記憶部と、前記受光単位のポジションからシフトされたポジションに前記受光単位に重畳して設定される仮想受光単位の受光値を、前記低解像フレーム画像の前記受光単位の受光値に基づく補間処理により求める補間処理部と、前記受光単位の受光値と前記仮想受光単位の受光値に基づいて、前記低解像フレーム画像の画素ピッチよりも小さい画素ピッチの推定画素値を推定する推定演算部と、前記推定演算部により推定された画素値に基づいて、前記低解像フレーム画像よりも高解像度の高解像フレーム画像を出力する画像出力部として、コンピュータを機能させるプログラムに関係する。
また、本発明のさらに他の態様は、受光値を取得する単位である受光単位が撮像素子に設定され、前記受光単位の受光値が読み出されて低解像フレーム画像が取得される場合に、取得された前記低解像フレーム画像を記憶し、前記受光単位のポジションからシフトされたポジションに前記受光単位に重畳して設定される仮想受光単位の受光値を、前記低解像フレーム画像の前記受光単位の受光値に基づく補間処理により求め、前記受光単位の受光値と前記仮想受光単位の受光値に基づいて、前記低解像フレーム画像の画素ピッチよりも小さい画素ピッチの推定画素値を推定し、前記推定演算部により推定された画素値に基づいて、前記低解像フレーム画像よりも高解像度の高解像フレーム画像を出力する画像処理方法に関係する。
受光値の補間手法の説明図。 図2(A)、図2(B)は、推定処理ブロックと受光単位の説明図。 図3(A)、図3(B)は、推定画素値と中間画素値の説明図。 推定画素値の第1の推定手法の説明図。 推定画素値の第1の推定手法の説明図。 推定画素値の第1の推定手法の説明図。 図7(A)、図7(B)は、中間画素値と推定画素値の説明図。 推定画素値の第1の推定手法の説明図。 推定画素値の第1の推定手法の説明図。 推定画素値の第1の推定手法の説明図。 撮像装置と画像処理装置の第1の構成例。 動画撮影における補間手法の説明図。 推定画素値の第2の推定手法の説明図。 図14(A)、図14(B)は、推定画素値の第3の推定手法の説明図。 推定画素値の第3の推定手法の説明図。 推定画素値の第3の推定手法の説明図。 図17(A)、図17(B)は、推定画素値の第3の推定手法の説明図。 データ圧縮伸張と推定処理の手法の説明図。 データ圧縮伸張と推定処理の手法の説明図。 撮像装置と画像処理装置の第2の構成例。 推定画素値の第4の推定手法の説明図。 図22(A)、図22(B)は、推定画素値の第4の推定手法の説明図。 推定画素値の第4の推定手法の説明図。 推定画素値の第4の推定手法の説明図。 推定画素値の第4の推定手法の説明図。 推定画素値の第4の推定手法の説明図。 推定画素値の第4の推定手法の説明図。 推定画素値の第4の推定手法の説明図。 推定画素値の第5の推定手法のフローチャート。 推定画素値の第6の推定手法の説明図。 推定画素値の第6の推定手法のフローチャート。 図32(A)、図32(B)は、推定画素値の第7の推定手法の説明図。 撮像装置と画像処理装置の第3の構成例。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.比較例
まず、本実施形態の比較例について説明する。デジタルカメラやビデオカメラの製品には、静止画撮影を主とするデジタルカメラに動画撮影機能をもたせたものや、動画撮影を主とするビデオカメラに静止画撮影機能をもたせたものがある。これらのカメラでは、静止画撮影モードと動画撮影モードを切り換えて使用するものが多い。中には、動画撮影並の高速フレームレートにより高精細静止画を撮影可能とするものがあり、短時間の高速連写が可能である。このような機器を使えば、静止画と動画の撮影を一つの機器でまかなえるという利便さがある。
しかしながら、これらの手法では、多くの人が求めるシャッターチャンスを逃さず高品位な静止画を得ることが難しいという課題がある。例えば、動画撮影中に高品位静止画を撮影するモードに瞬時に切り替える方法では、動画が途切れてしまったり、ユーザが気づいたときには既に決定的瞬間を逃してしまっているという課題がある。このように、従来の手法では撮影者のテクニックがかなり要求されるため、例えば動画を撮りつつ、その中で任意の画像を高精細画像として生成できたり、あるいはラフに撮像しておいて、その中から解像度を落とさずに高精細画像を抽出し望みの構図が選べるたりすることを可能とする方法が求められている。
このシャッターチャンスを逃さないという課題を解決するには、動画撮影により全てのシーンをもれなく撮影しておいて、その中から自由に決定的瞬間を高品位な静止画として得る手法が考えられる。この手法を実現するためには、高精細画像を高速フレームレートにより撮影可能とすることが必要である。
しかしながら、この手法の実現は容易ではない。例えば、1200万画素の画像を60fps(fps:フレーム/秒)で連続して撮影するためには、超高速撮像可能な撮像素子、撮像データを超高速処理する処理回路、超高速データ圧縮処理機能、莫大なデータを記録する記録手段が必要になる。このためには、複数撮像素子の使用、並列処理、大規模メモリ、高能力放熱機構などが必要になるが、小型化や低コストが求められる民生用機器においては非現実的である。動画撮影のハイビジョン(200万画素)程度の解像度の高品位でない静止画であれば実現可能であるが、ハイビジョン程度の解像度では静止画としては不十分である。
また、高フレームレートの動画撮影を行う手法として、多画素で高精細画像が撮影できる高画素イメージセンサを用い、画素の間引き読み出しあるいは隣接画素の加算読出しによって低解像画像化し、1回の読み出しデータを低減することにより実現する手法が考えられる。しかしながら、この手法では、高精細画像を高フレームレートにより撮影することができない。
この課題を解決するためには、高フレームレートで撮影された低解像画像から高解像画像を得る必要がある。低解像画像から高解像画像を得る手法として、例えば、画素シフトにより撮影した低解像画像に対して所謂超解像処理を行い、高解像画像を生成する手法が考えられる。
しかしながら、この手法では、センサを機械的にシフトさせたり、加算読み出しをシフトさせながら行ったりする必要があるため、カメラの構成が複雑になってしまう。また、超解像処理が必要なため処理負荷が大きくなってしまう。
例えば、画素シフトによる超解像処理として、加算読み出しを用いた手法が考えられる。すなわち、低解像画像を順次位置ずらししながら読み出した後、それら複数の位置ずれ画像に基づいて高精細化画像を一旦仮定する。そして、仮定した画像を劣化させて低解像画像を生成し、元の低解像画像と比較し、その差異が最小になるように高精細画像を変形させ、高精細画像を推定する。この超解像処理として、ML(Maximum-Likelyhood)法、MAP(Maximum A Posterior)法、POCS(Projection Onto Covex Set)法、IBP(Iterative Back Prohection)法などが知られている。
この超解像処理を用いた手法として、例えば上述の特許文献1に開示された手法がある。この手法では、動画撮影時に画素シフトさせた低解像画像を時系列的に順次撮影し、それらの複数低解像画像を合成することにより高解像画像を仮定する。そして、この仮定した高解像画像に対して上記の超解像処理を施し、尤度の高い高解像画像を推定する。
しかしながら、これらの手法では、2次元フィルタを多用する繰り返し演算により推定精度を上げていく一般的な超解像処理を用いている。そのため、非常に処理の規模が大きくなったり、処理時間が増大したりしてしまい、処理能力やコストの制限がある機器への適用は困難であるという課題がある。例えば、デジタルカメラのような小型携帯撮像装置に適用すると、処理回路の規模が大きくなり、消費電力の増大、大量の熱の発生、コストの大幅アップなどの課題が生じてしまう。
また、上述の特許文献2には、画素シフトさせた複数枚の低解像画像を使って高解像画像を生成する手法が開示されている。この手法では、求めたい高解像画像を構成する仮の画素を副画素とおき、その副画素の平均値が、撮影された低解像画像の画素値と一致するように副画素の画素値を推定する。この画素値の推定では、複数の副画素の初期値を設定し、算出したい副画素を除く副画素の画素値を低解像画像の画素値から差し引いて画素値を求め、それを順次隣接する画素に対して適用する。
しかしながら、この手法では、初期値の特定が上手くいかないと推定誤差が非常に大きくなるという課題がある。この手法では、初期値を設定するために、副画素の画素値変化が小さく、ほぼそれらの平均値とそれらをカバーする低解像画素値が等しくなる部分を画像から見つけ出している。そのため、初期値の設定に適当な部分が撮影画像から見つけられないと、初期値の推定が困難になってしまう。また、初期値の設定に適当な部分を探索する処理が必要になってしまう。
2.受光値の補間手法
そこで、本実施形態では、撮像により低解像フレーム画像を取得し、その低解像フレーム画像に基づいて画素シフトされた低解像フレーム画像を補間処理により仮想的に求め、これらの画像から高解像フレーム画像を簡素な推定処理で推定する。
まず、図1を用いて、画素シフトされた低解像フレーム画像を補間処理により求める手法について説明する。なお、以下では、撮像により取得された受光値(画素値)を受光単位(受光値取得単位)の受光値と呼び、補間処理により求められた受光値を仮想受光単位(補間受光単位)の受光値と呼ぶ。また、以下では、受光単位の受光値が4画素加算値である場合を例に説明するが、本実施形態ではこの場合に限定されず、例えば1画素の画素値や9画素加算値であってもよい。
図1に示すように、低解像フレーム画像を構成する受光単位の受光値a−2,−2、a0,−2、・・・、a22(実線の四角で示す)が撮像により取得される。具体的には、撮像素子の4画素(1画素または複数画素)毎に受光単位が設定され、その受光単位に含まれる画素の画素値が加算または重み付け加算されて読み出され、受光値が取得される。撮像素子の画素ピッチをpとすると、受光単位のピッチは2pである。
次に、この低解像フレーム画像から、3つの重畳シフトされた低解像フレーム画像(以下、シフト画像と呼ぶ)をフレーム内での補間処理により求める。具体的には、低解像フレーム画像に対して水平方向にピッチpだけシフトされた第1のシフト画像と、垂直方向にピッチpだけシフトされた第2のシフト画像と、水平方向及び垂直方向にピッチpだけシフトされた第3のシフト画像を求める。これらのシフト量は、実際にシフト撮像したと仮定した場合における撮像素子上でのシフト量に対応する。
例えば、図1に示すように、取得済みの受光値a00に近接する3つの仮想受光単位の受光値a10、a01、a11(点線の四角で示す)は、それぞれ第1〜第3のシフト画像を構成する受光値である。仮想受光単位は、受光単位と同じ画素数の4画素に設定される。この受光値a10、a01、a11は、仮想受光単位の周辺の受光値から推定される。例えば下式(1)に示すように、受光値a10、a01、a11の推定値は、近接する受光単位の受光値に重み係数w,w,wを掛けて補間推定を行うことにより求める。
00=(既知の取得値),
10=(w・a0,−2+w・a2,−2)+(w・a00+w・a20
+(w・a02+w・a22),
01=(w・a−2,0+w・a−2,2)+(w・a00+w・a02
+(w・a20+w・a22),
11=(w・a00+w・a20+w・a02+w・a22) ・・・(1)
なお、本実施形態では、上述の補間処理に限定されず、種々の補間処理の手法を適用可能である。例えば、重み付け係数w、w、wは、従来のベイヤ補間手法や、画素欠陥補正手法等の考え方を用いて設定されてもよい。また、多数の高解像画像サンプルに対して、重み付け係数w、w、wを変化させ、上式(1)の処理を施して高解像推定画像を生成し、画像サンプルと推定画像の画素値の誤差の合計が最も小さくなるような重み付け係数w、w、wを予め求めておいて推定時に適用してもよい。
3.推定画素値の第1の推定手法
次に、図2(A)〜図10を用いて、低解像フレーム画像から高解像フレーム画像を推定する手法について説明する。本実施形態では、上述のように相互に画素ピッチpだけ重畳シフトした4画素加算値で構成される4つの低解像フレーム画像を用いて、4倍の画素数をもつ高解像フレーム画像を推定する。
まず、図2(A)、図2(B)に、画素推定に用いられる推定処理ブロックと受光単位の模式的な説明図を示す。図2(A)、図2(B)では、推定処理により求められる推定画素を実線の四角で示し、水平方向(水平走査方向)の画素位置をiで示し、垂直方向の画素位置をjで示す(i、jは整数)。
図2(A)に示すように、m×n画素を1ブロックとする推定処理ブロックBk00、Bk10、・・・を設定する。本実施形態では、この推定処理ブロック毎に、高解像フレーム画像の画素値の推定処理を行う。図2(B)には、上記の推定処理ブロックのうちの1つを模式的に示す。図2(B)に示す受光値a00〜a(m−1)(n−1)は、撮像により取得された低解像フレーム画像の受光値と、補間処理により求められた第1〜第3のシフト画像の受光値により構成される。
次に、図3(A)〜図10を用いて、本実施形態の画素推定手法について説明する。以下では、説明を簡単にするために、2×2画素毎に推定処理ブロックが設定され、1つの受光単位の受光値a00と3つの仮想受光単位の受光値a10、a01、a11から推定する場合を例に説明する。
図3(A)、図3(B)に、推定画素値と中間画素値の説明図を示す。図3(A)に示すように、受光値a00〜a11を用いて、最終的に推定画素値v00〜v22を推定する。すなわち、画素ピッチ2pの受光単位から構成される低解像画像から、画素ピッチpの撮像素子と同じ解像度(画素数)の高解像画像を推定する。
このとき、図3(B)に示すように、受光値a00〜a11から中間画素値b00〜b21(中間推定画素値、2画素加算値)を推定し、その中間画素値b00〜b21から画素値v00〜v22を推定する。この中間画素値の推定手法について、図4に示す水平方向の最初の行の中間画素値b00〜b20を例に説明する。なお、ここでは水平方向に高解像化して中間画素を求める場合を説明するが、本実施形態では垂直方向に高解像化して中間画素を求めてもよい。
図4に示すように、受光値と中間画素値の間には、下式(2)の関係が成り立つ。
00=b00+b10
10=b10+b20 ・・・ (2)
00を未知数(初期変数、初期値)として上式(2)を変形すると、下式(3)に示すように、中間画素値b10、b20をb00の関数として表すことができる。
00=(未知数),
10=a00−b00
20=b00+δi=b00+(a10−a00) ・・・ (3)
ここで、下式(4)に示すように、δiは1シフト離れた受光値の差分値であり、中間画素値b20、b00の差分値に対応する。
δi=a10−a00
=(b10+b20)−(b00+b10
=b20−b00 ・・・ (4)
このようにして、b00を未知数とする高精細な中間画素値{b00,b10,b20}の組合せパターンが求められる。このb00の関数として表わされた中間画素値の絶対値(値、数値)を決定するためには、未知数b00を求める必要がある。
図5に示すように、本実施形態では、受光値によるパターン{a00,a10}と中間画素値によるパターン{b00,b10,b20}を比較する。そして、その誤差が最小になる未知数b00を導出し、導出した未知数b00を最終的な中間画素値b00として設定する。具体的には、下式(5)に示すように、誤差の評価関数Ejを未知数b00の関数で表す。そして、図6に示すように、評価関数Ejを最小(極小値)にする未知数b00=α(初期値)を探索的に求める(最小二乗法)。
Figure 2011248576
上式(5)に示すように、本実施形態では、中間画素値の平均値と、低域周波数成分をもつパターン{a00,a10}の誤差評価を行う。これにより、中間画素値{b00,b10,b20}の推定解として高域周波数成分を多く含むパターンが導出されることを抑止できる。すなわち、仮に未知数の推定が不正確となったとしても、低域周波数成分を多く含む画像を生成することになる。そのため、低域周波数成分よりも不自然さが強調され易い高域周波数成分に誤りを含むパターンを生成することを抑止でき、画像としては見た目の自然さを失うことがない。これにより、低域周波数成分に比べて高域周波数成分が小さい自然画像に対して、合理的な画素推定が可能になる。
このようにして、中間画素値b00の値を推定し、推定したb00の値を上式(3)に代入して中間画素値b10、b20の値を決定する。そして、同様にb01を未知数として2行目の中間画素値b01〜b21を推定する。
次に、推定した中間画素値bijを用いて最終的な推定画素値vijを求める手法について説明する。図7(A)、図7(B)に、中間画素値と推定画素値の説明図を模式的に示す。図7(A)に示すように、上述の手法で推定した3列の中間画素値b00〜b21のうち、2列の中間画素値b00〜b11を用いて推定を行う。図7(B)に示すように、中間画素値b00〜b11から画素値v00〜v12が推定される。以下では、説明を簡単にするために、図8に示す1列目の画素値v00〜v02を例に説明する。
画素値v00〜v02の推定は、上述の中間画素値の推定手法と同様の手法で行う。具体的には、中間画素値b00、b01は、画素値v00〜v02を垂直方向に2画素単位で1画素ずつシフトさせながら重畳サンプリングした値と等価である。そのため、中間画素値と推定画素値の間には、下式(6)の関係が成り立つ。
00=v00+v01
01=v01+v02 ・・・ (6)
下式(7)に示すように、画素値v01、v02を未知数v00の関数として表すことができる。
00=(未知数),
01=b00−v00
02=v00+δj=v00+(b01−b00) ・・・ (7)
ここで、下式(8)に示すように、δjは1シフト離れた中間画素値の差分値であり、画素値v02、v00の差分値に対応する。
δi=b01−b00
=(v01+v02)−(v00+v01
=v02−v00 ・・・ (8)
図9に示すように、中間画素値によるパターン{b00,b10}と、推定画素値によるパターン{v00,v01、v02}の誤差が最小になる未知数v00を導出する。すなわち、下式(9)に示すように、誤差を評価関数Eiで表し、図10に示すように、その評価関数Eiを最小にする未知数v00=βを探索的に求める。
Figure 2011248576
そして、同様の処理により2列目の画素値v10〜v12を求め、最終的な推定画素値v00、v01、v10、v11を決定する。なお、本実施形態では、最終推定画素値により構成される画像データに適当なノイズ低減処理を施して表示画像としてもよい。また、本実施形態では、最終的な推定画素値v00、v01、v10、v11は、4つの値を一度に求めるという考え方ではなく、推定処理ブロック単位で例えばv00のみの1画素を最終推定画素値として採用し、水平または垂直方向に推定処理ブロック単位をずらしながら1画素ずつ最終推定画素値を順次求める方法であっても当然構わない。
ここで、上述の実施形態では、未知数b00、v00を探索的に求める場合について説明したが、本実施形態では、未知数b00、v00を直接的に求めてもよい。すなわち、上式(5)に示す誤差Ejの式はb00の2次関数式であるので、下式(10)の形に式変形が可能である。そのため、Ejを最小にするb00の最小値αを直接的に求められる。v00の最小値βについても同様に求められる。
Ej=(b00−α)+ξ ・・・ (10)
さて上述のように、静止画撮影モードと動画撮影モードを切り替える手法では、ユーザ決定的瞬間をとらえることが難しいという課題がある。また、超解像処理により高解像化する手法では、大負荷の処理であるため処理回路の規模が増大する等の課題がある。また、画素シフトを用いる手法では、光学系の機械的シフトやシフト読み出しが必要なため、カメラの構成が複雑になるという課題がある。
この点、本実施形態によれば、図1に示すように、受光値a−2,−2、a0,−2、・・・、a22を取得する単位である受光単位が撮像素子(例えば、図11に示す撮像素子120)に設定され、その受光単位の受光値a−2,−2、a0,−2、・・・、a22が読み出されて低解像フレーム画像が取得される。この低解像フレーム画像は、記憶部(図11に示すデータ記録部140)に記憶される。そして、補間処理部(補間処理部200)は、受光単位a00のポジションからシフトされたポジションに受光単位a00に重畳して設定される仮想受光単位の受光値a10、a01、a11を、受光単位の受光値a−2,−2、a0,−2、・・・、a22に基づく補間処理により求める。図3(A)等に示すように、推定演算部(画素値推定演算部210)は、受光単位の受光値a00と仮想受光単位の受光値a10、a01、a11に基づいて、低解像フレーム画像の画素ピッチ2pよりも小さい画素ピッチpの推定画素値v00〜v11を推定する。画像出力部(画像出力部300)は、その推定画素値v00〜v11に基づいて、低解像フレーム画像よりも高解像度の高解像フレーム画像を出力する。
ここで、受光単位のポジションとは、撮像素子の受光面上での受光単位の位置や座標のことであり、あるいは、推定処理における推定画素値データ(画像データ)上での受光単位の位置や座標のことである。また、シフトされたポジションとは、元のポジションと位置や座標が一致しないポジションのことである。また、重畳するとは、受光単位と仮想受光単位が重なった領域を有することであり、例えば図3(A)に示すように、受光単位a00と仮想受光単位a10が、2つの推定画素v10、v11を共有することである。
これにより、簡素な処理で動画から高解像画像を取得することや、画素シフトを行わずに画像の高解像化を行うことが可能になる。例えば、上述の中間画素値の推定を用いて推定処理を簡素化できる。また、高解像静止画は、低解像動画の任意タイミングのものを事後的に生成できるため、ユーザは、決定的瞬間の高解像静止画を容易に得ることができる。また、撮影時には低解像動画(例えば3メガピクセル)を取得することで高フレームレートで撮影し、必要に応じて高解像静止画(12メガピクセル)等を表示できる。
また、図3(A)に示すように、推定演算部は、第1のポジションに設定された第1の受光単位a00と、第1の受光単位に重畳する第2のポジションに設定された第2の受光単位a10との差分値δi=a10−a00を求める。そして、推定演算部は、その差分値δiに基づいて、推定画素値v00〜v11(推定ブロック内の推定画素値)を推定する。なお、第1の受光単位は、受光単位または仮想受光単位のいずれかであればよい。すなわち、第1、第2の受光単位は、受光単位と仮想受光単位であってもよく、仮想受光単位と仮想受光単位であってもよい。
このようにすれば、重畳する受光単位の受光値a10、a00の差分値δiに基づいて推定画素値v00〜v11を推定することで、簡素な処理で高解像化を行うことが可能になる。
より具体的には、図3(A)、図3(B)に示すように、第1の中間画素値b00は、第1の受光単位a00から重畳領域(推定画素v10、v11を含む領域)を除いた第1の受光領域(推定画素v00、v01を含む領域)の受光値である。第2の中間画素値b20は、第2の受光単位a10から重畳領域を除いた第1の受光領域(推定画素v20、v21を含む領域)の受光値である。上式(3)に示すように、推定演算部は、第1の中間画素値b00と第2の中間画素値b20との関係式を差分値δiを用いて表し、その関係式を用いて第1、第2の中間画素値b00、b20を推定する。そして、図7(A)、図7(B)に示すように、推定演算部は、第1の中間画素値b00を用いて推定画素値v00〜v11を求める。
このようにすれば、重畳シフトされた受光値から中間画素値を一旦推定し、その重畳シフトされた中間画素値から推定画素値を求めることで、高解像画像の推定処理を簡素化できる。例えば、上述の比較例に比べて、2次元フィルタの繰り返し演算(特許文献1)や、初期値の設定に適当な部分を探索(特許文献2)する等の複雑な処理が不要となる。
また、本実施形態では、図3(B)に示すように、第1、第2の中間画素値b00、b20を含む連続する中間画素値{b00、b10、b20}を中間画素値パターンとする。このとき、上式(3)に示すように、推定演算部は、中間画素値パターン{b00、b10、b20}に含まれる中間画素値間の関係式を受光値a00、a10を用いて表す。そして、図5に示すように、推定演算部は、関係式で表された中間画素値パターン{b00、b10、b20}を、受光値a00、a10で表される受光値パターン{a00、a10}と比較して類似性を評価し、その類似性の評価結果に基づいて、類似性が最も高くなるように中間画素値パターンに含まれる中間画素値b00〜b20を決定する。
ここで、中間画素値パターンとは、推定処理に用いられる範囲の中間画素値のデータ列(データの組み)である。また、受光値パターンとは、推定処理に用いられる範囲の受光値のデータ列であり、受光単位の受光値と仮想受光単位の受光値を含むデータ列である。
このようにすれば、受光単位の受光値a00と、受光単位の受光値を補間処理して求めた仮想受光単位の受光値a10とに基づいて、中間画素値b00〜b20を推定できる。また、中間画素値パターン{b00、b10、b20}と受光値パターン{a00、a10}を比較することで、受光値パターンに類似した高精細な中間画素値パターンを推定できる。
また、上式(5)に示すように、推定演算部は、中間画素値パターン{b00、b10、b20}と受光値パターン{a00、a10}の誤差を表す評価関数Ejを求め、評価関数Ejの値が最小となる未知数b00=α(初期値)を求め、求めたb00により中間画素値b00〜b20を決定する。
このようにすれば、誤差を評価関数で表し、その評価関数の極小値に対応する中間画素値を求めることで、中間画素値の値を推定できる。例えば、上述のように最小二乗法を用いて未知数を求めることで、簡素な処理で中間画素推定の初期値を設定できる。すなわち、上述の比較例(特許文献2)と比べて、初期値設定に適当な画像部分の探索が不要である。
また、図1に示すように、補間処理部は、低解像フレーム画像に含まれる受光単位の受光値a−2,−2、a0,−2、・・・、a22のうち、仮想受光単位の周辺の複数の受光単位の受光値を重み付け加算して、仮想受光単位の受光値a10、a01、a11を求める。
ここで、仮想受光単位の周辺の受光単位とは、少なくとも仮想受光単位に重畳する受光単位であり、例えば、仮想受光単位a10に重畳する受光単位a00、a20である。または、仮想受光単位に重畳する受光単位と、さらにその受光単位に隣接する受光単位であり、例えば、仮想受光単位a10に重畳する受光単位a00、a20と、受光単位a00、a20に隣接する受光単位a0,−2、a2,−2、a02、a22である。
このようにすれば、受光単位a00に重畳して設定される仮想受光単位の受光値a10、a01、a11を、受光単位の受光値a−2,−2、a0,−2、・・・、a22に基づく補間処理により求めることができる。
4.撮像装置と画像処理装置の第1の構成例
図11に、上述の補間処理や推定処理が適用される撮像装置と画像処理装置の第1の構成例を示す。この撮像装置10は、撮像光学系100(レンズ)、光学ローパスフィルタ110(広域通過光学ローパスフィルタ)、撮像素子120(撮像処理部)、画素加算処理部130(読み出し制御部)、データ記録部140(記憶部)、表示処理部150(表示制御部)、モニター表示部160(表示装置)を含む。画像処理装置20は、補間処理部200(重畳シフト画素加算低解像画像補間算出部)、画素値推定演算部210(高解像画像画素値推定演算部、推定処理部)、画像出力部300を含む。
なお、本実施形態の撮像装置及び画像処理装置はこの構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加したりする等の種々の変形実施が可能である。また、図11では、画像処理装置20が撮像装置10の外部に設けられる例を図示するが、本実施形態では、画像処理装置20が撮像装置10の内部に設けられてもよい。
撮像装置10は、例えばデジタルカメラや、ビデオカメラである。撮像光学系100は、被写体を結像する。光学ローパスフィルタ110は、例えば撮像素子120の解像度に対応する帯域を通過させる。撮像素子120(例えば12メガピクセル)は、例えばアナログ的に加算読み出し可能なCCD、CMOSセンサにより構成される。画素加算処理部130は、例えば受光単位の設定や加算読み出しを制御し、低解像フレーム画像(例えば3メガピクセル、×1画像/1フレーム)を取得する。データ記録部140は、例えばメモリーカード等で実現され、低解像フレーム画像による動画を記録する。モニター表示部160は、動画のライブビュー表示や、再生された動画の表示を行う。
画像処理装置20は、例えば画像処理エンジン(IC)や、PC(コンピュータ)により実現される。補間処理部200は、低解像フレーム画像の受光値を補間してシフト画像を求める(例えば3メガピクセル、×4画像/1フレーム)。画素値推定演算部210は、最終推定画素値の推定を行う。画像出力部300は、アンチエリアシングフィルタ220、250、ローパスフィルタ230、アンダーサンプリング部240を含み、最終推定画素値から静止画や動画を出力する。アンチエリアシングフィルタ220は、最終推定画素値をアンチエリアシング処理し、高解像静止画(例えば12メガピクセル)を出力する。ローパスフィルタ230は、最終推定画素値をハイビジョンの帯域に制限する。アンダーサンプリング部240は、帯域制限された最終推定画素値を、ハイビジョンの画素数にアンダーサンプリングする。アンチエリアシングフィルタ220は、アンダーサンプリングされた画像をアンチエリアシング処理し、ハイビジョン動画(例えば2メガピクセル)を出力する。なお、アンダーサンプリングせずに、高解像動画(例えば12メガピクセル)を出力してもよい。
図12に、動画撮影における補間処理の手法の説明図を示す。図12に示すように、動画撮影においては、加算読み出しにより各フレームで低解像フレーム画像が取得される。例えば、受光値a00に注目すると、フレームf(t−1)、f(t)、f(t+1)、・・・で、a00(t−1)、a00(t)、a00(t+1)、・・・が取得される。フレームf(t)の高解像静止画が生成される場合、フレームf(t)の低解像フレーム画像に対して補間処理が行われ、フレームf(t)における仮想受光単位の受光値a10(t)、a01(t)、a11(t)が求められる。そして、これらの受光値から高解像静止画を推定する処理が行われる。静止画を生成しないフレームフレームf(t−1)、f(t+1)では、補間処理は行われない。
ここで、フレームとは、例えば撮像素子により1つの低解像フレーム画像が撮影されるタイミングや、画像処理において1つの低解像フレーム画像が処理されるタイミングである。あるいは、画像データにおける1つの低解像フレーム画像や高解像フレーム画像も適宜フレームと呼ぶ。
上記構成例によれば、画像出力部300は、高解像フレーム画像(12メガピクセル)を解像度変換してハイビジョン動画(2メガピクセル)として出力し、または高解像フレーム画像(12メガピクセル)を高解像静止画(12メガピクセル)として出力する。
このようにすれば、低解像動画を高フレームレートで撮像し、その動画から事後的に任意タイミングの高解像静止画を出力できる。すなわち、ユーザがハイビジョン動画を再生しながらタイミングや構図を選んで高解像静止画を得ることができる。なお、高解像静止画やハイビジョン動画は、図示しない表示部やメモリ、プリンター等に出力される。あるいは、画像処理装置20が撮像装置10に含まれる場合には、高解像静止画やハイビジョン動画がモニター表示部160に表示されてもよい。
5.推定画素値の第2の推定手法(カラー)
上記の実施形態では、モノクロ画像の画素値推定について説明したが、本実施形態は、カラー画像の画素値推定にも適用できる。図13を用いて、この推定画素値の第2の推定手法について説明する。
この手法では、RGBを分離せずに加算読み出しし、RGBの最終画素値を推定する。具体的には、図11に示すように、撮像により受光値a00、a20等を取得する。そして、補間処理により受光値a10、a01、a11等を求める。例えば、受光値a00、a10、a01、a11は、下式(11)で表される受光値に対応する。
00=R10+G100+G211+B01
10=R10+G120+G211+B21
01=R12+G102+G211+B01
11=R12+G122+G211+B21 ・・・ (11)
そして、これらの受光値に基づいて、図3(A)等に示す推定処理により画素値v00、v10、v01、v11を推定する。推定画素値とRGBの対応関係は分かっているため、RGBの推定画素値G100=v00、R10=v10、B01=v01、G211=v11を求めることができる。
上記推定手法によれば、撮像素子がカラー撮像素子(RGBイメージセンサ)であり、隣接する複数の画素G100、R10、B01、G211が、画素の色に依らず受光単位に設定される。受光単位に設定された隣接する複数の画素の画素値が加算されて読み出され(a00=G100+R10+B01+G211)、低解像度フレーム画像が取得される。そして、撮像により取得された受光値と補間処理により求められた受光値a00、a10、a01、a11に基づいて、受光単位の各画素の画素値G100、R10、B01、G211が推定され、推定された画素値に基づいてカラーの高解像フレーム画像が出力される。
このようにすれば、カラー撮像においても、高フレームレートで低解像フレーム画像を撮影し、その低解像フレーム画像から画素値推定を行って、任意タイミングのカラーの高解像フレーム画像を取得できる。また、隣接4画素の画素値を加算して受光値を取得するため、ランダムノイズを低減できる。また、色の区別をする必要が無く読出し画素の位置が近いため、色毎の受光単位を用いる場合に比べて高精細な推定処理が可能である。
6.推定画素値の第3の推定手法
本実施形態では、RGBを分離して加算読み出しし、RGBの最終画素値を推定してもよい。図14(A)〜図17を用いて、この推定画素値の第3の推定手法について説明する。
まず、Gの画素値推定について説明する。図14(A)に示すように、受光単位の受光値として、G1画素の4画素加算値{a00,a40,・・・}と、G2画素の4画素加算値{a11,a51,・・・}がサンプリングされる。図14(A)では、G1の画素を濃い網掛けの四角で表し、G2の画素を薄い網掛けの四角で表し、受光単位を実線で表し、仮想受光単位を点線で表す。次に、取得された受光値から、G1の仮想受光単位の受光値{a20,・・・,a02,a22,・・・}と、G2の仮想受光単位の受光値{a31,・・・,a13,a33,・・・}を補間処理により求める。この補間処理は、例えば上述の補間手法によりG1とG2で別個に行われてもよく、あるいはG1とG2の受光値両方を用いて一般的な補間手法により行われてもよい。例えば、受光値a20は、a00とa40の平均値により求められる。
Gの最終画素値vijは、これらの受光値から推定される。すなわち、G1の重畳する4画素加算値である下記第1のグループG1と、G2の重畳する4画素加算値である下記第2のグループG2から推定される。ここで、LはL≧0の整数である。
第1のグループG1:
{a00,a20,a40,・・・,a(2L)(2L),・・・}
第2のグループG2:
{a11,a31,a51,・・・,a(2L+1)(2L+1),・・・}
図14(B)に、中間画素と推定画素の説明図を示す。図14(B)に示すように、G1の中間画素値{b00,b20,b40,・・・}と、G2の中間画素値{b11,b31,・・・}が推定される。これらの中間画素は、垂直方向の次の中間画素と重畳して設定される。そして、これらの中間画素値から、G1の推定画素値{v00,v20,v40,・・・}と、G2の推定画素値{v11,v31,・・・}が推定される。
次に、中間画素値の推定処理について説明する。なお、以下ではG1の中間画素値について説明するが、G2の中間画素値についても同様である。図15に示すように、4画素加算値aijの水平方向の最初の行に注目し、シフト順に画素値をa00,a20,a40とすると、下式(12)が成り立つ。
00=b00+b20
20=b20+b40 ・・・ (12)
下式(13)に示すように、b00を未知数(初期変数)とし、中間画素値b20,b40をb00の関数として求める。
00=(未知数),
20=a00−b00
40=b00+δi=b00+(a20−a00) ・・・ (13)
ここで、δiは、1シフト離れた受光値の差分値であり、下式(14)で表される。
δi=a20−a00
=(b00+b20)−(b20+b40
=b40−b00 ・・・ (14)
次に、図15に示すように、中間画素値{b00,b20,b40}によるパターンを近傍の同色4画素加算値である{a00,a11,a20}と比較し、その誤差が最小となる未知数b00を導出し、その値をb00に設定する。{a00,a11,a20}は、第1のグループG1とその近傍の第2のグループG2を混合した受光値パターンである。より具体的には、誤差の評価関数として下式(15)に示す評価関数eijを求め、評価関数e00が最小になる未知数b00を求める。b00が求まれば、b20,b40も上式(13)により求められる。同様の手法を適用し、{b02,b22,b42}等も求めることができる。
Figure 2011248576
このG1、G2の受光値パターンと比較する手法は、G1のみの受光値パターンと比較する場合と比べて、より高い空間周波数成分が推定しやすくなる可能性が高いと考えられる。なお、本実施形態では、中間画素値パターン{b00,b20,b40}の比較対象として、G1のみの受光値パターン{a00,a20}を用いてもよい。また、比較する近傍の4画素加算値はこれらの他にも存在するので、より推定精度が高くなる4画素加算値を選ぶことが望ましい。
次に、推定画素値vijの推定処理について説明する。なお、以下ではG1の推定画素値について説明するが、G2の推定画素値についても同様に求めることができる。図16に示すように、中間推定画素値bijの垂直方向の最初の列に注目し、シフト順に画素値をb00,b02とすると、下式(16)が成り立つ。
00=v00+v02
02=v02+v04 ・・・ (16)
下式(17)に示すように、b00を未知数(初期変数)とし、最終推定画素値v02,v04をv00の関数として求める。
00=未知数,
02=b00−v00
04=b00+δj=b00+(b02−b00) ・・・ (17)
ここで、δjは、1シフト離れた中間画素値の差分値であり、下式(18)で表される。
δj=b02−b00
=(v02+v04)−(v02+v00
=v04−v00 ・・・ (18)
次に、図16に示すように、最終推定画素値{v00,v02,v04}によるパターンを、その近傍の中間推定値である{b00,b11,b02}と比較し、その誤差が最小になる未知数v00を導出し、その値をv00に設定する。{b00,b11,b02}は、G1の中間画素値とG2の中間画素値を混合した中間画素値パターンである。より具体的には、誤差の評価関数として下式(19)に示す評価関数eijを求め、評価関数e00が最小になる未知数v00を求める。v00が求まれば、v20も上式(17)により求められる。同様の手法を適用し、{v20,v22}等も求めることができる。このようにして、高解像画像の最終推定画素値{v00,v02,v20,v22}が求められる。
Figure 2011248576
このG1、G2の中間画素値パターンと比較する手法は、G1のみの中間画素値パターンと比較する場合と比べて、より高い空間周波数成分が推定しやすくなる可能性が高いと考えられる。なお、本実施形態では、推定画素値パターン{v00,v02,v04}の比較対象として、G1のみの中間画素値パターン{b00,b02}を用いてもよい。また、比較する近傍の中間画素値はこれらの他にも存在するので、より推定精度が高くなる中間画素値を選ぶことが望ましい。
次に、R、Bの画素値推定について説明する。以下ではRの画素値推定について説明するが、Bの画素値推定についても同様に行うことができる。図17(A)に示すように、受光単位の受光値として、Rの4画素加算値{a10,a50,・・・}がサンプリングされる。図17(A)では、Rの画素を網掛けの四角で表し、受光単位を実線で表し、仮想受光単位を点線で表す。次に、取得された受光値から、Rの仮想受光単位の受光値{a30,・・・,a12,a32,・・・}を補間処理により求める。
図17(B)に、中間画素と推定画素の説明図を示す。図17(B)に示すように、Rの中間画素値{b10,b30,b50,・・・}が推定される。これらの中間画素は、垂直方向の次の中間画素と重畳して設定される。そして、これらの中間画素値から、Rの推定画素値{v10,v30,v50,・・・}が推定される。中間画素値と推定画素値の推定処理は、図3(A)〜図10で上述の手法と同様の手法により行われる。以上の処理によりベイヤ配列の高精細な推定画像が得られ、その画像をベイヤ補間することでRGBの高解像フレーム画像が得られる。
上記推定手法によれば、撮像素子がカラー撮像素子であり、同じ色の複数の画素が受光単位に設定される(例えば図14(A)に示すG1、G2の受光単位)。そして、その受光単位に設定された複数の画素の画素値が加算されて読み出され(G1の受光値a00、G2の受光値a11等)、低解像度フレーム画像が取得される。推定演算部(例えば、図20に示す画素値推定演算部210)は、その低解像度フレーム画像の受光単位の受光値(a00、a11等)と、補間処理部(補間処理部200)からの仮想受光単位の受光値(a20、a31等)とに基づいて受光単位の各画素の画素値(v00、v20等)を推定する。画像出力部(画像出力部300)は、その推定された画素値に基づいて、カラーの高解像フレーム画像を出力する。
このようにすれば、カラー撮像においても、高フレームレートで低解像フレーム画像を撮影し、その低解像フレーム画像から画素値推定を行って、任意タイミングのカラーの高解像フレーム画像を取得できる。また、同色の画素値を加算して受光値を取得するため、色相関が小さい画像であっても色再現性の高い推定処理が可能であり、推定処理による偽色の発生を抑止できる。
7.データ圧縮伸張と推定処理の手法
図18、図19を用いて、撮像した低解像画像を圧縮伸張する処理と、伸張した低解像画像から画素値推定を行う処理の手法について説明する。
図18に、G画素の圧縮伸張処理の説明図を示す。図18のA1に示すように、G1とG2の4画素加算値{a00,a40,a11,a51,・・・}が取得される。A2には、この4画素加算値{a00,a40,a11,a51,・・・}と、ベイヤ配列原画像(高解像)のG画素との配列関係を示す。A3に示すように、ベイヤ補間(デモザイキング処理)を行って、欠落画素値{G10,G50,G01,G41,・・・}を求める。これらの画素値は、各欠落画素の周囲の4画素加算値を用いて補間することにより求められる。
A4に示すように、ベイヤ補間後のデータは、データ圧縮によりデータ記録部に記録される。A5に示すように、原画像の画素値を推定演算する際は、データ記録部に記録された圧縮データを伸張し、A3に示すベイヤ補間後のデータを再生する。推定画素値vijの推定には、そのデータの中から補間値Gijではなく、4画素加算値aijと対応する値が用いられる。ベイヤ補間において、どの画素が4画素加算値であるかは分かっているため、伸張されたデータのどの画素を推定処理に用いるか予め決めておけばよい。
図19に、R画素の圧縮伸張処理の説明図を示す。なお、B画素の圧縮伸張処理も同様に行うことができる。図19のB1に示すように、Rの4画素加算値{a10,a50,・・・}が取得される。B2には、この4画素加算値{a10,a50,・・・}と、ベイヤ配列原画像(高解像)のR画素との配列関係を示す。B3に示すように、ベイヤ補間を行って、欠落画素値{R00,R01,R11,R40,R41,R51,・・・}を求める。これらの画素値は、各欠落画素の周囲の4画素加算値を用いて補間することにより求められる。推定画素値vijの推定には、圧縮伸張されたデータの中から4画素加算値aijと対応する値が用いられる。
8.撮像装置と画像処理装置の第2の構成例
図20に、上記圧縮伸張処理を行う場合の撮像装置と画像処理装置の第2の構成例を示す。この撮像装置10は、この撮像装置10は、撮像光学系100、光学ローパスフィルタ110、撮像素子120、画素加算処理部130、データ記録部140、表示処理部150、モニター表示部160、ベイヤ補間処理部170(デモザイキング処理部)、フレームバッファ180、データ圧縮処理部190を含む。画像処理装置20は、補間処理部200、画素値推定演算部210、データ伸張処理部260、フレームバッファ270(記憶部)、フレーム選択部280、推定用画素加算抽出部290、画像出力部300を含む。画像出力部300は、アンダーサンプリング部310、アンチエリアシングフィルタ220,320、ベイヤ補間処理部330(デモザイキング処理部)を含む。なお、図11で説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図20に示すように、撮像により取得された低解像動画(例えば、3メガピクセル)は、ベイヤ補間処理部170によりベイヤ補間処理(デモザイキング処理)され、フレームバッファ180にバッファリングされる。バッファリングされた動画は、データ圧縮処理部190により圧縮処理され、データ記録部140に記録される。
記録データを再生する場合、データ伸張処理部260により動画が伸張される。伸張された動画は、アンダーサンプリング部310によりアンダーサンプリングされ、アンチエリアシングフィルタ320によりアンチエリアシング処理され、ハイビジョン動画(2メガピクセル)として再生される。
ユーザは、この再生動画から高解像静止画にしたいフレームを指定する。この指定は、フレーム選択部280(例えば、タッチパネル等のユーザインターフェース)を介して行われ、フレームバッファ270に指定フレームの情報が入力される。フレームバッファ270には、指定フレームの低解像画像が記憶される。この低解像画像はベイヤ補間された画像であり、推定用画素加算抽出部290により推定処理に用いる受光値(画素値)が抽出される。抽出された受光値は、補間処理部200により補間処理され、画素値推定演算部210により推定処理される。推定画素値は、ベイヤ補間処理部330により、ベイヤ補間処理(デモザイキング処理)され、アンチエリアシングフィルタ220によりアンチエリアシング処理され、高解像静止画(12メガピクセル)として出力される。
9.推定画素値の第4の推定手法(重み付け加算)
上述の推定手法では、受光単位内の画素値を単純加算して読み出しているが、本実施形態では、受光単位内の画素値を重み付け加算して読み出し、その受光値から推定画素値を求めてもよい。図21〜図28を用いて、この推定画素値の第4の推定手法について説明する。なお、以下では、ベイヤ配列のうちG1画素の推定処理について説明するが、G2画素やR画素、B画素についても同様の推定処理を適用できる。
図21に示すように、加算読み出しの重み係数をc、c、c、cとする。c=1とすると、重み係数は下式(20)に示す比率関係のルールをとる(rは、r>1の実数)。
=1,c=1/r,c=1/r,c=1/r ・・・ (20)
以下では、説明を簡単にするために、r=2とおき、下式(21)とする。
=1、c=1/2、c=1/2、c=1/4 ・・・ (21)
図22(A)に示すように、受光値a00、a20、・・・が撮像により取得され、受光値a10、・・・、a01、a11、・・・が補間処理により求められる。図22(B)に示すように、これらの受光値から中間画素値b00、b10、・・・が求められ、中間画素値b00、b10、・・・から推定画素値v00、v10、・・・が求められる。なお、図22(A)、図22(B)では便宜的に、ijのサフィックスを図14(A)、図14(B)と異ならせている。
まず、中間画素値の推定処理について説明する。図23に示すように、中間画素値の水平方向の最初の行に注目し、重み付け画素加算値をシフト順にa00、a10、a20とすると、下式(22)が成り立つ。
00=c00+c01+c10+c11
10=c10+c11+c20+c21 ・・・ (22)
また、下式(23)に示すようにb00、b10、b20を定義し、上式(21)を代入する。
00=c00+c01=v00+(1/2)v01
10=c10+c11=v10+(1/2)v11
20=c20+c21=v20+(1/2)v21 ・・・ (23)
次に、上式(21)、(23)を用いて上式(22)を変形すると、下式(24)が成り立つ。
00=v00+(1/2)v01+(1/2)v10+(1/4)v11
=b00+(1/2)b10
10=v10+(1/2)v11+(1/2)v20+(1/4)v21
=b10+(1/2)b20 ・・・ (24)
上式(24)において、a00、a10に所定の係数(所定の重み係数)を掛けて差分δiを取り、上式(23)を使って変形すると、下式(25)が成り立つ。
δi=a10−2a00
=(1/2)v20+(1/4)v21−(2v00+v01
=(1/2)b20−2b00 ・・・ (25)
00を未知数とすると、下式(26)に示すように、中間画素値b10、b20をb00の関数として求めることができる。
00=(未知数),
10=2(a00−b00),
20=4b00+2δi=4b00+2(a10−2a00) ・・・ (26)
このように、b00を未知数(初期変数)として高精細な中間画素値{b00,b10,b20}の組合せパターンが求められる。同様にして、2行目、3行目においてもb01、b02を未知数として中間画素値{b01,b11,b21}、{b02,b12,b22}の組合せパターンが求められる。
次に、未知数b00を求める手法について説明する。図24に示すように、受光値パターン{a00,a10}と中間画素値パターン{b00,b10,b20}を比較する。そして、その誤差が最小になる未知数b00を導出し、中間画素値b00として設定する。
このとき、上式(24)に示すように、受光値{a00,a10}は、中間画素値{b00,b10,b20}の異なる重み付けによる隣接値の加算値となる。そのため、単純にこれらを比較しても正しい推定値が得られない。そこで、図24に示すように、中間画素値に重み付けをして比較を行う。具体的には、中間画素値{bij,b(i+1)j}の重み付けが、c=c/2、c=c/2であることを利用すると、下式(27)が成り立つことが分かる。
ij=bij+(1/2)b(i+1)j ・・・ (27)
この上式(27)による重み付けを考慮すると、下式(28)に示す評価関数Ejが求められる。そして、この評価関数Ejにより、受光値パターン{a00,a10}と中間画素値パターン{b00,b10,b20}の類似性評価を行う。
Figure 2011248576
上式(26)を用いると、評価関数Ejは、b00を初期変数とした関数で表される。したがって、図25に示すように、Ejを最小にする未知数b00(=α)を求め、b00の値を決定できる。そして、推定したb00の値を上式(26)に代入し、b10,b20が求められる。なお、b00が取り得る値の範囲は0≦b00≦a00であるので、この範囲にて評価関数Ejの最小値を求めればよい。同様に、2行目、3行目においても、中間画素値{b01,b11,b21}、{b02,b12,b22}の組合せパターンがb01,b02を未知数として求められる。
次に、求めた中間画素値bijを用いて最終推定画素値vijを求める手法について説明する。以下では、図22(B)に示す左端垂直列(i=0列)を例に説明する。図26に示すように、中間画素値{b01,b01,b02}と最終推定画素値{v00,v01,v02}の関係は、下式(29)で表される。
00=c00+c01=v00+(1/2)v01
01=c01+c02=v01+(1/2)v02 ・・・ (29)
00、b01に所定の係数を掛けて差分δjを求めると、下式(30)が成り立つ。
δj=b01−2b00
=(v01+(1/2)v02)−(2v00+v01
=(1/2)v02−2v00 ・・・ (30)
00を未知数(初期変数)とすると、上式(29)、(30)を用いて、最終推定画素値v01、v02がv00の関数として求められる。その関数を下式(31)に示す。
00=(未知数),
01=2(b00−v00),
02=4v00+2δj=4v00+2(b01−2b00) ・・・ (31)
上式(31)の推定画素値パターン{v00,v01,v02}と、中間画素値パターン{b00,b01}を比較し、その誤差Eiが最小になる未知数v00を導出する。このとき、最終推定画素値{vij,v(i+1)j}の重み付けが、c=c/2であることを利用すると、下式(32)が成り立つ。
ij=vij+(1/2)vi(j+1) ・・・ (32)
図27に示すように、上式(32)に示す重み付けを考慮して、パターンの比較を行う。具体的には、下式(33)に示す評価関数Eiを求める。
Figure 2011248576
そして、図28に示すように、評価関数Eiを最小にする未知数v00(=β)を求め、求めたv00を上式(31)に代入して最終推定画素値v01、v02を求める。同様に、2列目においても、v10を未知数として最終推定画素値{v10,v11,v12}の組合せパターンを求める。
上記推定手法によれば、図22(A)に示すように、受光単位が撮像素子の複数の画素毎に設定され、その受光単位の各画素値が重み付け加算されて受光単位の受光値として読み出される(例えば、a00=c00+c01+c10+c11)。そして、推定演算部(例えば図20に示す画素値推定演算部210)は、重み付け加算読み出しにより得られた受光単位の受光値a00等と、補間処理により得られた仮想受光単位の受光値a10等に基づいて、受光単位の各画素の画素値v00等を推定する。
このようにすれば、受光単位の各画素値を重み付け加算して低解像フレーム画像を取得し、取得した低解像フレーム画像から高解像フレーム画像の画素値を推定できる。これにより、推定処理において、被写体の持つ高周波成分の再現性を向上できる。すなわち、受光単位の画素値を単純加算した場合には、矩形の窓関数を結像にコンボリューションすることになる。一方、受光単位の画素値を重み付け加算した場合には、矩形よりも高周波成分を多く含む窓関数を結像にコンボリューションすることになる。そのため、被写体の持つ高周波成分をより多く含む低解像フレーム画像を取得でき、推定画像での高周波成分の再現性を向上できる。
なお、本実施形態では、受光単位の各画素値が重み付けされず単純加算されて受光単位の受光値として読み出され(例えば、a00=v00+v01+v10+v11)、その加算読み出しにより得られた受光単位の受光値a00等に基づいて、受光単位の各画素の画素値v00等が推定されてもよい。
10.推定画素値の第5の推定手法
上記実施形態では、推定画素値を推定する処理を1回で行う場合について説明したが、本実施形態では、画素数を4倍にする推定処理を複数回繰り返して推定画素値を推定してもよい。図29を用いて、この推定画素値の第5の推定手法について説明する。なお、図29ではフローチャートを用いて説明するが、この処理は、プログラムを実行することで実現されてもよく、ハードウェアにより実現されてもよい。
この処理が開始されると、k=0(kはk≧0の整数)に設定し(ステップS1)、N×N画素加算値(Nは自然数)による低解像フレーム画像fxを取得する(ステップS2)。
次に、画像fxに対して水平方向にN/2画素シフトされたN×N画素加算値を補間処理により求め、画像fx_hを生成する(ステップS3)。画像fxに対して垂直方向にN/2画素シフトされたN×N画素加算値を補間処理により求め、画像fx_vを生成する(ステップS4)。画像fxに対して対角斜め方向(水平方向及び垂直方向)にN/2画素シフトされたN×N画素加算値を補間処理により求め、画像fx_dを生成する(ステップS5)。
次に、画像fx、fx_h、fx_v、fx_dを用いて推定処理を行い、高解像フレーム画像Fxを生成する(ステップS6)。kが所定値より小さければ(ステップS7、Yes)、生成した画像Fxを画像fxに設定し(ステップS8)、kをインクリメントし、NにN/2を代入する(ステップS9)。そして、再びステップS3〜S6を繰り返す。kが所定値になったら(ステップS7、No)、処理を終了する。ここで、kの所定値は、ステップS3〜S6に示す処理の繰り返し回数を表す値であり、推定画素の解像度に応じた値である。例えば、N×N=4×4画素の撮像画像から1画素相当の推定画素を推定する場合、kの所定値は2であり、ステップS3〜S6の処理が2回繰り返される。
上記推定手法によれば、ステップS2に示すように、受光単位がN×N画素に設定され、そのN×N画素の画素値が加算されて読み出されてN×N画素の受光単位の受光値(画像fx)が取得される。そして、ステップS3〜S5に示すように、補間処理部(例えば図11に示す補間処理部200)は、N×N画素の受光単位がN/2画素だけシフトされたN×N画素の仮想受光単位の受光値(画像fx_h、fx_v、fx_d)を補間処理により求める。ステップS6に示すように、推定演算部(画素値推定演算部210)は、N×N画素の受光単位の受光値(画像fx)とN×N画素の仮想受光単位の受光値(画像fx_h、fx_v、fx_d)に基づいて、N/2×N/2画素の受光単位の受光値(画像Fx)を推定する。
次に、ステップS7〜S9及びステップS3〜S5に示すように、補間処理部は、N/2×N/2画素の受光単位がN/4画素だけシフトされたN/2×N/2画素の仮想受光単位の受光値(画像fx_h、fx_v、fx_d)を補間処理により求める。そして、推定演算部は、N/2×N/2画素の受光単位の受光値(画像fx)とN/2×N/2画素の仮想受光単位の受光値(画像fx_h、fx_v、fx_d)に基づいて、N/4×N/4画素の受光単位の受光値(画像Fx)を推定する。
このようにすれば、受光単位に含まれる画素数を1/2×1/2倍にする推定処理を繰り返し行うことで、所望の解像度まで段階的に高精細化できる。これにより、受光単位に含まれる画素数を1/N×1/N倍にする推定処理を1回で行う場合に比べて、処理を簡素にできる。例えば、4×4画素の受光単位から1×1画素の推定画素を推定する場合、中間画素値間の関係式に未知数が3つ現れるため、未知数を推定する処理が複雑になってしまう。この点、上記推定処理では、各回の推定処理で未知数は1つであるため、未知数を容易に決定できる。
11.推定画素値の第6の推定手法
上記実施形態では、加算読み出しの際に画素シフトを行わない場合を例に説明したが、本実施形態では、画素シフトしつつ加算読み出しし、複数の推定画像を合成してより高精細な高解像フレーム画像を生成してもよい。図30、図31を用いて、この推定画素値の第6の推定手法について説明する。
図30に示すように、フレームfxにおいて受光値aij(x)が取得され、フレームfx+1において1画素シフトされた受光値ai+1,j(x+1)が取得される。そして、フレームfx+4において再び受光値aij(x)が取得される。次に、取得された受光値を用いて各フレームで補間処理と推定処理が行われ、各フレームにおける高解像推定画像が求められる。次に、4フレーム分(画素シフト1巡)の高解像推定画像に対して動き補償を行い、動き補償された4枚の高解像推定画像を合成して、最終的な高解像フレーム画像を出力する。高解像推定画像の合成は、例えば動き補償された4枚の高解像推定画像の各画素で平均を取る処理により行われる。この高解像フレーム画像は、4フレーム毎に出力されてもよく、各フレームで出力されてもよい。
図31に、この推定処理の詳細なフローチャートを示す。この処理が開始されると、処理対象のフレーム番号xにフレーム番号kを設定し(ステップS101)、低解像フレーム画像fxを取得する(ステップS102)。画像fxに対して1画素シフトされた画像fx_h、fx_v、fx_dを補間処理により求め(ステップS103〜S105)、画像fx、fx_h、fx_v、fx_dに基づいて高解像推定画像Fxを推定する(ステップS106)。生成された高解像推定画像Fxが4つ未満の場合には(ステップS107、Yes)、フレーム番号xをインクリメントし(ステップS108)、ステップS102〜S106の処理を繰り返す。
生成された高解像推定画像Fxが4つになると(ステップS107、No)、フレーム番号xにフレーム番号kを再び設定する(ステップS109)。そして、高解像推定画像Fxを基準として、高解像推定画像Fx+1、Fx+2、Fx+3に対して動き補償を行う(ステップS110〜S112)。動き補償された高解像推定画像Fx、Fx+1、Fx+2、Fx+3を合成して高解像フレーム画像Gxを出力する(ステップS113)。その高解像フレーム画像Gxを記憶装置に記憶したり、表示装置に表示し(ステップS114)、処理を終了する。
上記推定手法によれば、受光単位を重畳しながらシフトする画素シフトが各フレームfx、fx+1、・・・で行われ、画素シフトにより受光単位が複数のポジションaij(x)、ai+1,j(x+1)、・・・に順次設定される。複数のフレーム(fx〜fx+3の4フレーム)毎に受光単位が同じポジションaij(x)、aij(x+4)に設定される。
そして、補間処理部(例えば図11に示す補間処理部200)は、各フレームで取得された低解像フレーム画像に基づいて、各フレームにおいて仮想受光単位の受光値ai+1,j(x)、ai+2,j(x+1)、・・・を補間処理により求める。推定演算部(画素値推定演算部210)は、受光単位の受光値と仮想受光単位の受光値に基づいて、各フレームにおいて推定画素値vij(x)、vij(x+1)、・・・を推定する。画像出力部(画像出力部300)は、推定画素値vij(x)、vij(x+1)、・・・に基づいて各フレームでのフレーム画像(高解像推定画像)を求め、複数のフレーム(fx〜fx+3)のフレーム画像を合成して高解像フレーム画像を出力する。
このようにすれば、各フレームで画素シフトしつつ取得された複数の低解像フレーム画像から高解像フレーム画像が推定される。これにより、画素シフトによる高周波成分を加えることができるため、画素シフトしない場合に比べて画像の高周波成分の再現性を向上できる。
12.推定画素値の第7の推定手法
上記実施形態では、受光単位が複数の画素を含み、その受光値から撮像素子の解像度相当の画像を推定する場合について説明したが、本実施形態では、受光単位が1画素に設定され、撮像素子の解像度より高解像(高画素数)の画像を推定してもよい。図32(A)
図32(B)を用いて、この推定画素値の第7の推定手法について説明する。
図32(A)に示すように、撮像素子の画素ピッチはpであり、受光単位は1画素毎にピッチpで設定される。すなわち、受光単位の受光値は、その受光単位に設定された画素の画素値である。この受光単位から受光値a00が読み出され、補間処理により仮想受光単位の受光値a10、a01、a11が求められる。そして、これらの受光値a00、a10、a01、a11から、ピッチp/2の画素に対応する推定画素値が推定され、高解像フレーム画像が求められる。例えば、この高解像化処理は、デジタルズーム画像やトリミング画像の高精細化への適用が想定される。
図32(B)に、中間画素の説明図を示す。図32(B)に示すように、受光値a00〜a11から中間画素値b00〜b21を推定する。この中間画素値b00〜b21の水平方向(または垂直方向)の画素ピッチはp/2である。中間画素値b00〜b21の推定処理や、最終的な推定画素値の推定処理は、上述の推定手法と同様の手法により行われる。
13.撮像装置と画像処理装置の第3の構成例
図33に、デジタルズーム画像の高精細化を行う場合の撮像装置と画像処理装置の第3の構成例を示す。この撮像装置10は、撮像光学系100、光学ローパスフィルタ110、撮像素子120、読み出し制御部130、データ記録部140、表示処理部150、モニター表示部160、フレームバッファ180、ズーム領域選択部195を含む。画像処理装置20は、補間処理部200、画素値推定演算部210、画像出力部300を含む。画像出力部300は、アンチエリアシングフィルタ220,250、ローパスフィルタ230、アンダーサンプリング部240を含む。なお、図11等で説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図33に示すように、読み出し制御部130により受光単位が1画素に設定され、撮像素子120(例えば12メガピクセル)の画素値が読み出され、撮像画像(12Mピクセル)が取得される。撮像画像に対してズーム領域が設定され、そのズーム領域の画像(3メガピクセル)が低解像フレーム画像として取得される。このズーム領域は、例えば図示しないユーザインターフェースを介してユーザにより選択される。低解像フレーム画像は、データ記録部140に記憶される。データ記録部140から読み出された低解像フレーム画像に対して補間処理と推定処理が行われ、推定画像(12メガピクセル)が求められる。そして、画像出力部300により推定画像から高精細静止画(12メガピクセル)やハイビジョン動画(2メガピクセル)が生成される。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語(受光単位、仮想受光単位、中間画素値等)と共に記載された用語(加算画素値、補間受光単位、中間推定画素値等)は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また補間処理部、推定演算部、画像出力部、撮像装置、画像処理装置等の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定に限定されず、種々の変形実施が可能である。
10 撮像装置、20 画像処理装置、100 撮像光学系、
110 光学ローパスフィルタ、120 撮像素子、130 画素加算処理部、
140 データ記録部、150 表示処理部、160 モニター表示部、
170 ベイヤ補間処理部、180 フレームバッファ、190 データ圧縮処理部、
195 ズーム領域選択部、200 補間処理部、210 画素値推定演算部、
220 アンチエリアシングフィルタ、230 ローパスフィルタ、
240 アンダーサンプリング部、250 アンチエリアシングフィルタ、
260 データ伸張処理部、270 フレームバッファ、280 フレーム選択部、
290 推定用画素加算抽出部、300 画像出力部、
310 アンダーサンプリング部、320 アンチエリアシングフィルタ、
330 ベイヤ補間処理部、
Bk00 推定処理ブロック、a00 受光単位の受光値、
10,a01,a11 仮想受光単位の受光値、bij 中間画素値、
ij 推定画素値、δi 差分値、Ei 評価関数、
,w,w 重み係数、fx フレーム、p 画素ピッチ

Claims (17)

  1. 受光値を取得する単位である受光単位が撮像素子に設定され、前記受光単位の受光値が読み出されて低解像フレーム画像が取得される場合に、取得された前記低解像フレーム画像を記憶する記憶部と、
    前記受光単位のポジションからシフトされたポジションに前記受光単位に重畳して設定される仮想受光単位の受光値を、前記低解像フレーム画像の前記受光単位の受光値に基づく補間処理により求める補間処理部と、
    前記受光単位の受光値と前記仮想受光単位の受光値に基づいて、前記低解像フレーム画像の画素ピッチよりも小さい画素ピッチの推定画素値を推定する推定演算部と、
    前記推定演算部により推定された画素値に基づいて、前記低解像フレーム画像よりも高解像度の高解像フレーム画像を出力する画像出力部と、
    を含むことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1において、
    前記推定演算部は、
    第1のポジションに設定された前記受光単位または前記仮想受光単位のいずれかである第1の受光単位と、前記第1の受光単位に重畳する第2のポジションに設定された前記仮想受光単位である第2の受光単位との差分値を求め、前記差分値に基づいて前記推定画素値を推定することを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2において、
    前記推定演算部は、
    前記第1の受光単位から重畳領域を除いた第1の受光領域の受光値である第1の中間画素値と、前記第2の受光単位から前記重畳領域を除いた第2の受光領域の受光値である第2の中間画素値との関係式を、前記差分値を用いて表し、
    前記関係式を用いて前記第1、第2の中間画素値を推定し、推定した前記第1の中間画素値を用いて前記推定画素値を求めることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項3において、
    前記推定演算部は、
    前記第1、第2の中間画素値を含む連続する中間画素値を中間画素値パターンとする場合に、前記中間画素値パターンに含まれる中間画素値間の関係式を、前記受光単位の受光値及び前記仮想受光単位の受光値を用いて表し、
    前記関係式で表された前記中間画素値パターンを、前記受光単位の受光値及び前記仮想受光単位の受光値で表される受光値パターンと比較して類似性を評価し、
    前記類似性の評価結果に基づいて、前記類似性が最も高くなるように前記中間画素値パターンに含まれる中間画素値を決定することを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項4において、
    前記推定演算部は、
    前記関係式で表された前記中間画素値パターンと、前記受光値パターンとの誤差を表す評価関数を求め、前記評価関数の値が最小となるように前記中間画素値パターンに含まれる中間画素値を決定することを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記補間処理部は、
    前記低解像フレーム画像に含まれる前記受光単位の受光値のうち、前記仮想受光単位の周辺の複数の受光単位の受光値を重み付け加算して前記仮想受光単位の受光値を求めることを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記受光単位が前記撮像素子の複数の画素毎に設定される場合に、前記受光単位の各画素値が加算されて前記受光単位の受光値として読み出され、
    前記推定演算部は、
    加算読み出しにより得られた前記受光単位の受光値に基づいて、前記受光単位の各画素の画素値を推定することを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記受光単位が前記撮像素子の複数の画素毎に設定される場合に、前記受光単位の各画素値が重み付け加算されて前記受光単位の受光値として読み出され、
    前記推定演算部は、
    重み付け加算読み出しにより得られた前記受光単位の受光値に基づいて、前記受光単位の各画素の画素値を推定することを特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかにおいて、
    前記撮像素子がカラー撮像素子であり、隣接する複数の画素が、画素の色に依らず前記受光単位に設定され、前記受光単位に設定された前記複数の画素の画素値が加算されて読み出されて前記低解像度フレーム画像が取得され、
    前記推定演算部は、
    前記低解像度フレーム画像の前記受光単位の受光値と、前記補間処理部からの前記仮想受光単位の受光値とに基づいて前記受光単位の各画素の画素値を推定し、
    前記画像出力部は、
    前記推定演算部により推定された画素値に基づいて、カラーの前記高解像フレーム画像を出力することを特徴とする画像処理装置。
  10. 請求項1乃至8のいずれかにおいて、
    前記撮像素子がカラー撮像素子であり、同じ色の複数の画素が前記受光単位に設定され、前記受光単位に設定された前記複数の画素の画素値が加算されて読み出され、前記低解像度フレーム画像が取得され、
    前記推定演算部は、
    前記低解像度フレーム画像の前記受光単位の受光値と、前記補間処理部からの前記仮想受光単位の受光値とに基づいて前記受光単位の各画素の画素値を推定し、
    前記画像出力部は、
    前記推定演算部により推定された画素値に基づいて、カラーの前記高解像フレーム画像を出力することを特徴とする画像処理装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれかにおいて、
    前記受光単位がN×N画素に設定され、前記N×N画素の画素値が加算されて読み出されてN×N画素の受光単位の受光値が取得される場合に、
    前記補間処理部は、
    前記N×N画素の受光単位がN/2画素だけシフトされたN×N画素の仮想受光単位の受光値を補間処理により求め、
    前記推定演算部は、
    前記N×N画素の受光単位の受光値と前記N×N画素の仮想受光単位の受光値に基づいて、N/2×N/2画素の受光単位の受光値を推定し、
    前記補間処理部は、
    前記N/2×N/2画素の受光単位がN/4画素だけシフトされたN/2×N/2画素の仮想加算画素の画素値を補間処理により求め、
    前記推定演算部は、
    前記N/2×N/2画素の受光単位の受光値と前記N/2×N/2画素の仮想受光単位の受光値に基づいて、N/4×N/4画素の受光単位の受光値を推定することを特徴とする画像処理装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれかにおいて、
    前記受光単位を重畳しながらシフトする画素シフトが各フレームで行われ、前記画素シフトにより前記受光単位が複数のポジションに順次設定され、複数のフレーム毎に前記受光単位が同じポジションに設定される場合に、
    前記補間処理部は、
    前記各フレームで取得された前記低解像フレーム画像に基づいて、前記各フレームにおいて前記仮想受光単位の受光値を補間処理により求め、
    前記推定演算部は、
    前記受光単位の受光値と前記仮想受光単位の受光値に基づいて、前記各フレームにおいて前記推定画素値を推定し、
    前記画像出力部は、
    前記推定画素値に基づいて前記各フレームでのフレーム画像を求め、前記複数のフレームの前記フレーム画像を合成して前記高解像フレーム画像を出力することを特徴とする画像処理装置。
  13. 請求項1乃至12のいずれかにおいて、
    前記画像出力部は、
    前記高解像フレーム画像を解像度変換してハイビジョン動画として出力し、または前記高解像フレーム画像を高解像静止画として出力することを特徴とする画像処理装置。
  14. 撮像素子と、
    受光値を取得する単位である受光単位を前記撮像素子に設定し、前記受光単位の受光値を読み出して低解像フレーム画像を取得する読み出し制御部と、
    前記読み出し制御部により取得された前記低解像フレーム画像を記憶する記憶部と、
    前記受光単位のポジションからシフトされたポジションに前記受光単位に重畳して設定される仮想受光単位の受光値を、前記低解像フレーム画像の前記受光単位の受光値に基づく補間処理により求める補間処理部と、
    前記受光単位の受光値と前記仮想受光単位の受光値に基づいて、前記低解像フレーム画像の画素ピッチよりも小さい画素ピッチの推定画素値を推定する推定演算部と、
    前記推定演算部により推定された画素値に基づいて、前記低解像フレーム画像よりも高解像度の高解像フレーム画像を出力する画像出力部と、
    を含むことを特徴とする撮像装置。
  15. 請求項14において、
    表示部と、
    前記表示部に画像を表示する制御を行う表示制御部と、
    を含み、
    前記画像出力部は、
    前記高解像フレーム画像を解像度変換してハイビジョン動画として出力し、または前記高解像フレーム画像を高解像静止画として出力し、
    前記表示制御部は、
    前記低解像フレーム画像による動画を表示する制御と、前記ハイビジョン動画を表示する制御と、前記高解像静止画を表示する制御と、を行うことを特徴とする撮像装置。
  16. 受光値を取得する単位である受光単位が撮像素子に設定され、前記受光単位の受光値が読み出されて低解像フレーム画像が取得される場合に、取得された前記低解像フレーム画像を記憶する記憶部と、
    前記受光単位のポジションからシフトされたポジションに前記受光単位に重畳して設定される仮想受光単位の受光値を、前記低解像フレーム画像の前記受光単位の受光値に基づく補間処理により求める補間処理部と、
    前記受光単位の受光値と前記仮想受光単位の受光値に基づいて、前記低解像フレーム画像の画素ピッチよりも小さい画素ピッチの推定画素値を推定する推定演算部と、
    前記推定演算部により推定された画素値に基づいて、前記低解像フレーム画像よりも高解像度の高解像フレーム画像を出力する画像出力部として、
    コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  17. 受光値を取得する単位である受光単位が撮像素子に設定され、前記受光単位の受光値が読み出されて低解像フレーム画像が取得される場合に、取得された前記低解像フレーム画像を記憶し、
    前記受光単位のポジションからシフトされたポジションに前記受光単位に重畳して設定される仮想受光単位の受光値を、前記低解像フレーム画像の前記受光単位の受光値に基づく補間処理により求め、
    前記受光単位の受光値と前記仮想受光単位の受光値に基づいて、前記低解像フレーム画像の画素ピッチよりも小さい画素ピッチの推定画素値を推定し、
    前記推定演算部により推定された画素値に基づいて、前記低解像フレーム画像よりも高解像度の高解像フレーム画像を出力することを特徴とする画像処理方法。
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