JP2012119852A - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents

撮像装置及び撮像方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012119852A
JP2012119852A JP2010266637A JP2010266637A JP2012119852A JP 2012119852 A JP2012119852 A JP 2012119852A JP 2010266637 A JP2010266637 A JP 2010266637A JP 2010266637 A JP2010266637 A JP 2010266637A JP 2012119852 A JP2012119852 A JP 2012119852A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
light reception
light
unit
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2010266637A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Imaide
愼一 今出
Takanori Fukuda
崇徳 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2010266637A priority Critical patent/JP2012119852A/ja
Publication of JP2012119852A publication Critical patent/JP2012119852A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】簡素な処理で低解像動画から高解像画像を取得できる撮像装置及び撮像方法等を提供すること。
【解決手段】撮像装置は、読み出し制御部と、補間処理部と、推定演算部と、画像出力部を含む。読み出し制御部は、複数色の画素を含む受光単位aijを設定し、第1フレームにおいて、第1受光単位群の受光値を第1取得受光値として取得し、第2フレームにおいて、第2受光単位群の受光値を第2取得受光値として取得する。補間処理部は、第1フレームにおける第2受光単位群の受光値a10 (1)を補間受光値として求める。このとき、補間処理部は、第p色配列グループの第2取得受光値amn等に基づいて、第p色配列グループの補間受光値a10 (1)を求める。推定演算部は、取得受光値と補間受光値に基づいて、各画素vijの画素値を推定する。画像出力部は、推定された画素値に基づく画像を出力する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、撮像装置及び撮像方法等に関する。
昨今のデジタルカメラやビデオカメラには、静止画撮影モードと動画撮影モードを切り替えて使用できるものがある。例えば、動画撮影中にユーザがボタン操作をすることで、動画よりも高解像の静止画を撮影できるものがある。
特開2009−124621号公報 特開2008−243037号公報
しかしながら、静止画撮影モードと動画撮影モードを切り替える手法では、ユーザがシャッターチャンスに気付いたときには既に決定的瞬間を逃していることが多いという課題がある。
本発明者は、この決定的瞬間の撮影を実現するために、低解像動画から任意タイミングの高解像静止画を生成することを考えている。例えば、特許文献1、2には、画素シフトにより取得された低解像画像から高解像画像を合成する手法が開示されている。しかしながら、この手法では、画素シフトによる撮像が必要となるためカメラの構成が複雑となってしまう。また、高解像化処理の負荷が大きいことや、画素値の推定が困難な場合があるという課題がある。
本発明の幾つかの態様によれば、簡素な処理で低解像動画から高解像画像を取得できる撮像装置及び撮像方法等を提供できる。
本発明の一態様は、受光値を取得する単位であって、隣り合う受光単位が重畳する前記受光単位を、複数の画素毎に設定し、前記受光単位に含まれる画素の画素値を加算読み出しして前記受光値を取得する読み出し制御部と、前記読み出し制御部により取得された前記受光値である取得受光値に基づいて、前記受光値が取得されない前記受光単位の受光値を補間により求めて補間受光値を取得する補間処理部と、前記取得受光値と前記補間受光値に基づいて、前記受光単位に含まれる各画素の画素値を推定する推定演算部と、前記推定演算部により推定された画素値に基づく画像を出力する画像出力部と、を含み、前記読み出し制御部は、複数色の画素を含む前記受光単位を設定し、前記受光単位を第1受光単位群と第2受光単位群にグループ分けし、第1フレームにおいて、前記第1受光単位群の受光値を第1取得受光値として取得し、前記第1フレームの後の第2フレームにおいて、前記第2受光単位群の受光値を第2取得受光値として取得し、前記補間処理部は、前記第1フレームにおける前記第2受光単位群の受光値を前記補間受光値として求める場合に、前記複数色の画素の色配列が各色配列グループで異なる第1〜第k色配列グループ(kは自然数)に前記受光単位をグループ分けし、前記第1〜第k色配列グループの中の第p色配列グループ(pはk以下の自然数)の前記第2取得受光値に基づいて、前記第p色配列グループの前記補間受光値を求める撮像装置に関係する。
本発明の一態様によれば、複数色の画素を含む受光単位が第1受光単位群と第2受光単位群にグループ分けされる。第1フレームにおいて、第1受光単位群の受光値が第1取得受光値として取得され、第2フレームにおいて、第2受光単位群の受光値が第2取得受光値として取得される。そして、第p色配列グループの第2取得受光値に基づいて、その第p色配列グループの補間受光値が求められる。
これにより、取得受光値に基づく補間により補間受光値を求め、その取得受光値と補間受光値から簡素な処理で高解像画像を推定することが可能になる。また、第1受光単位群の受光値を取得することで、撮像素子から読み出すデータ量を減らしてフレームレートを向上することが可能になる。
また、本発明の一態様では、補間処理部は、第1補間受光値を、前記第1取得受光値に基づいて前記画素の色配列に依らず補間により求め、前記第p色配列グループの前記第2取得受光値に基づく前記第p色配列グループの前記補間受光値を第2補間受光値として求め、前記推定演算部は、前記第1取得受光値と前記第1補間受光値に基づいて、前記受光単位に含まれる各画素の画素値として第1推定画素値を推定し、前記第1取得受光値と前記第2補間受光値に基づいて、前記受光単位に含まれる各画素の画素値として第2推定画素値を推定し、前記第1推定画素値と前記第2推定画素値に基づいて、最終的な画素値を求めてもよい。
このようにすれば、第1推定画素値と第2推定画素値を推定し、これらの画素値から最終的な画素値を求めることができる。また、第p色配列グループの第2取得受光値に基づく第p色配列グループの第2補間受光値を求め、その第2補間受光値により第2推定画素値を求めることで、最終的な画素値の色成分を復元可能になる。
また、本発明の一態様では、前記推定演算部は、前記第2推定画素値に基づいて、前記受光単位に属する前記第1推定画素値の加算値を、各色の画素値に配分して前記最終的な画素値を求めてもよい。
また、本発明の一態様では、前記読み出し制御部は、撮像素子の画素がベイヤ配列の第1〜第3色の画素である場合に、前記複数色の画素として4画素を含む前記受光単位を設定し、前記推定演算部は、前記第1〜第3色のうちの第r色(rは3以下の自然数)の前記最終的な画素値を求める場合に、前記受光単位に属する前記第r色の前記第2推定画素値と前記受光単位に属する前記第2推定画素値の加算値との比を、前記受光単位に属する前記第1推定画素値の加算値に乗じて、前記第r色の前記最終的な画素値を求めてもよい。
このようにすれば、第1推定画素値と第2推定画素値に基づいて、最終的な画素値を求めることが可能になる。また、第1推定画素値の加算値を第2推定画素値に基づいて配分することで、第1推定画素値の加算値を各色成分に配分して最終的な画素値の色成分を復元できる。
また、本発明の一態様では、前記推定演算部は、前記第2推定画素値に基づいて各画素の色差を求め、前記色差と前記第1推定画素値に基づいて前記最終的な画素値を求めてもよい。
また、本発明の一態様では、前記推定演算部は、前記最終的な画素値として第1〜第3色の画素値を求める場合に、前記色差として第1色差と第2色差を求め、前記第1推定画素値と前記第1色差と前記第2色差を、前記第1〜第3色の画素値と行列との積で表し、表した式により前記最終的な画素値を求めてもよい。
このようにすれば、第2推定画素値に基づいて各画素の色差を求めることで、各画素について全ての色成分の画素値を復元することが可能になる。また、第1推定画素値と色差を最終的な画素値と行列との積で表すことで、色差と第1推定画素値に基づいて最終的な画素値を求めることが可能になる。
また、本発明の一態様では、前記行列において前記第1推定画素値に対応する行の成分は、前記推定演算部による推定処理により定まる係数であってもよい。
また、本発明の一態様では、前記推定演算部は、前記第2推定画素値に対してデモザイキング処理を行って、各画素について第1〜第3色の推定画素値を求め、前記推定演算部は、前記第1〜第3色の推定画素値と、前記行列において前記第1色差に対応する行の成分との積により前記第1色差を求め、前記第1〜第3色の推定画素値と、前記行列において前記第2色差に対応する行の成分との積により前記第2色差を求めてもよい。
このようにすれば、第1推定画素値の推定処理により定まる係数や、第1色差を求める場合の係数、第2色差を求める場合の係数により行列を表すことが可能になる。
また、本発明の一態様では、前記補間処理部は、前記第1取得受光値による画像と前記第2取得受光値による画像との間の被写体の動き情報を取得し、前記動き情報に基づいて、前記第2フレームにおける前記補間受光値の位置情報を取得し、前記位置情報が表す位置の周辺の前記第p色配列グループの前記第2取得受光値に基づいて前記第p色配列グループの前記補間受光値を求めてもよい。
このようにすれば、第1取得受光値による画像と第2取得受光値による画像との間の被写体の動き情報に基づいて補間が行われるため、フレーム間に生じた被写体の動きを補償して第2補間受光値を求めることができる。
また、本発明の一態様では、読み出し制御部は、前記受光単位を市松状にグループ分けして前記第1受光単位群と前記第2受光単位群にグループ分けしてもよい。
このようにすれば、受光単位を市松状にグループ分けすることで、第1受光単位群と第2受光単位群にそれぞれ半数の受光単位を分配できる。これにより、撮影時の読み出しデータ量を削減できるため、フレームレートの向上が可能になる。
また、本発明の他の態様は、受光値を取得する単位である受光単位であって、隣り合う前記受光単位が重畳する前記受光単位を複数の画素毎に設定し、前記受光単位に含まれる画素の画素値を加算読み出しして前記受光値を取得する読み出し制御部と、前記読み出し制御部により取得された前記受光値である取得受光値に基づいて、前記受光値が取得されない前記受光単位の受光値を補間により求めて補間受光値を取得する補間処理部と、前記取得受光値と前記補間受光値に基づいて、前記受光単位に含まれる各画素の画素値を推定する推定演算部と、前記推定演算部により推定された画素値に基づく画像を出力する画像出力部と、を含み、前記読み出し制御部は、第1〜第q色(qは自然数)の各色毎に前記受光単位を設定し、前記受光単位を第1受光単位群と第2受光単位群にグループ分けし、第1フレームにおいて、前記第1受光単位群の受光値を第1取得受光値として取得し、前記第1フレームの後の第2フレームにおいて、前記第2受光単位群の受光値を第2取得受光値として取得し、前記補間処理部は、前記第1フレームにおける前記第2受光単位群の受光値を前記補間受光値として求める場合に、前記第1〜第q色のうちの第r色(rはq以下の自然数)の前記第2取得受光値に基づいて、前記第r色の前記補間受光値を補間により求める撮像装置に関係する。
本発明の他の態様によれば、第1〜第q色の各色毎に設定された受光単位が第1受光単位群と第2受光単位群にグループ分けされる。第1フレームにおいて、第1受光単位群の受光値が第1取得受光値として取得され、第2フレームにおいて、第2受光単位群の受光値が第2取得受光値として取得される。そして、第r色の第2取得受光値に基づいて、その第r色の補間受光値が補間により求められる。
これにより、取得受光値に基づく補間により補間受光値を求め、その取得受光値と補間受光値から簡素な処理で高解像画像を推定することが可能になる。また、第1受光単位群の受光値を取得することで、撮像素子から読み出すデータ量を減らしてフレームレートを向上することが可能になる。
また、本発明の他の態様では、読み出し制御部は、撮像素子の画素がベイヤ配列の第1〜第3色の画素である場合に、前記各色の受光単位として4画素を含む前記受光単位を設定し、前記第r色の受光単位を市松状にグループ分けして前記第1受光単位群と前記第2受光単位群にグループ分けしてもよい。
このようにすれば、ベイヤ配列において受光単位を第1受光単位群と第2受光単位群にグループ分け可能である。また、各色の受光単位を市松状にグループ分けすることで、第1受光単位群と第2受光単位群にそれぞれ半数の受光単位をグループ分けできる。
また、本発明の一態様または他の態様では、前記読み出し制御部は、前記受光単位に含まれる画素の画素値を重み付け加算して読み出し、前記取得受光値を取得し、前記補間処理部は、前記重み付け加算により得られた前記取得受光値に基づいて、前記補間受光値を補間により求めてもよい。
このようにすれば、画素値を重み付け加算することで、重み付け無しの場合に比べて高周波成分を多く含む高解像フレーム画像を推定することが可能になる。
また、本発明の一態様または他の態様では、第1のポジションに設定された前記受光単位と、前記第1のポジションからシフトされた第2のポジションに設定された前記受光単位が重畳する場合に、前記推定演算部は、前記第1のポジションの受光単位の受光値と、前記第2のポジションの受光単位の受光値の差分値を求め、前記第1のポジションの受光単位から重畳領域を除いた第1の受光領域の受光値である第1の中間画素値と、前記第2のポジションの受光単位から前記重畳領域を除いた第2の受光領域の受光値である第2の中間画素値との関係式を、前記差分値を用いて表し、前記関係式を用いて前記第1、第2の中間画素値を推定し、推定した前記第1の中間画素値を用いて前記受光単位の各画素の画素値を求めてもよい。
このようにすれば、第1の受光単位の受光値と第2の受光単位の受光値の差分値に基づいて画素値を推定できる。これにより、簡素な処理で画素値を推定することができる。具体的には、第1、第2の中間画素値の関係式を差分値により表し、その関係式に基づいて第1、第2の中間画素値を推定し、その第1の中間画素値に基づいて画素値を推定できる。
また、本発明の一態様または他の態様では、前記推定演算部は、前記第1、第2の中間画素値を含む連続する中間画素値を中間画素値パターンとする場合に、前記中間画素値パターンの中間画素値間の関係式を前記受光単位の受光値を用いて表し、中間画素値間の関係式で表された前記中間画素値パターンと前記受光単位の受光値とを比較して類似性を評価し、前記類似性の評価結果に基づいて、前記類似性が最も高くなるように前記中間画素値パターンの中間画素値の値を決定してもよい。
このようにすれば、中間画素値パターンと受光値パターンの類似性が評価され、その類似性が最も高くなるように中間画素値パターンに含まれる中間画素値が決定されることで、中間画素値間の関係式に基づいて中間画素値を決定できる。
また、本発明の一態様または他の態様では、前記推定演算部は、中間画素値間の関係式で表された前記中間画素値パターンと前記受光単位の受光値との誤差を表す評価関数を求め、前記評価関数の値が最小となるように前記中間画素値パターンの中間画素値の値を決定してもよい。
このようにすれば、評価関数を求められることで、中間画素値パターンと受光値パターンの類似性を評価できる。また、評価関数の値が最小となるように中間画素値が決定されることで、類似性が最も高くなるように中間画素値を決定できる。
また、本発明のさらに他の態様は、受光値を取得する単位であって、隣り合う受光単位が重畳する前記受光単位を、複数の画素毎に設定し、前記受光単位に含まれる画素の画素値を加算読み出しして前記受光値を取得し、前記読み出し制御部により取得された前記受光値である取得受光値に基づいて、前記受光値が取得されない前記受光単位の受光値を補間により求めて補間受光値を取得し、前記取得受光値と前記補間受光値に基づいて、前記受光単位に含まれる各画素の画素値を推定し、前記推定演算部により推定された画素値に基づく画像を出力する画像出力部する場合に、複数色の画素を含む前記受光単位を設定し、前記受光単位を第1受光単位群と第2受光単位群にグループ分けし、第1フレームにおいて、前記第1受光単位群の受光値を第1取得受光値として取得し、前記第1フレームの後の第2フレームにおいて、前記第2受光単位群の受光値を第2取得受光値として取得し、前記第1フレームにおける前記第2受光単位群の受光値を前記補間受光値として求める場合に、前記複数色の画素の色配列が各色配列グループで異なる第1〜第k色配列グループ(kは自然数)に前記受光単位をグループ分けし、前記第1〜第k色配列グループの中の第p色配列グループ(pはk以下の自然数)の前記第2取得受光値に基づいて、前記第p色配列グループの前記補間受光値を求める撮像方法に関係する。
また、本発明のさらに他の態様は、受光値を取得する単位であって、隣り合う受光単位が重畳する前記受光単位を、複数の画素毎に設定し、前記受光単位に含まれる画素の画素値を加算読み出しして前記受光値を取得し、前記読み出し制御部により取得された前記受光値である取得受光値に基づいて、前記受光値が取得されない前記受光単位の受光値を補間により求めて補間受光値を取得し、前記取得受光値と前記補間受光値に基づいて、前記受光単位に含まれる各画素の画素値を推定し、前記推定演算部により推定された画素値に基づく画像を出力する画像出力部する場合に、1〜第q色(qは自然数)の各色毎に前記受光単位を設定し、前記各色の前記受光単位を第1受光単位群と第2受光単位群にグループ分けし、前記第1受光単位群の受光値を前記取得受光値として取得し、前記第1〜第q色のうちの第r色(rはq以下の自然数)の受光単位の中の前記第1受光単位群の前記取得受光値に基づいて、前記第r色の受光単位の中の前記第2受光単位群の前記補間受光値を補間により求める撮像方法に関係する。
撮像素子の画素配列の例。 図2(A)、図2(B)は、取得受光値の取得手法についての説明図である。 重み付け加算読み出しについての説明図。 色配列パターンについての説明図。 図5(A)は、第1補間受光値の補間手法についての説明図である。図5(B)は、画素値推定の手法についての説明図である。 図6(A)、図6(B)は、第1フィールドにおける第1取得受光値と第2補間受光値についての説明図である。 図7(A)、図7(B)は、第2補間受光値を補間により求める手法についての説明図である。 第2補間受光値を補間により求める手法についての説明図。 解像情報復元画像と色情報復元画像を合成する手法についての説明図。 図10(A)、図10(B)は、取得受光値の第2の取得手法についての説明図である。 重み付け加算読み出しについての説明図。 Grの受光値についての説明図。 Gbの受光値についての説明図。 Rの受光値についての説明図。 Bの受光値についての説明図。 図16(A)、図16(B)は、第1フィールドにおける第1取得受光値と補間受光値についての説明図である。 図17(A)、図17(B)は、補間受光値を補間により求める手法についての説明図である。 図18(A)、図18(B)は、補間受光値を補間により求める手法についての説明図である。 撮像装置の第1の構成例。 撮像装置の第2の構成例。 第1フィールドにおける色成分Gのフィールド分割とデモザイキング処理についての説明図。 第1フィールドにおける色成分Rのデモザイキング処理についての説明図。 第1フィールドにおける色成分Bのデモザイキング処理についての説明図。 第2フィールドにおける色成分Gのフィールド分割とデモザイキング処理についての説明図。 第2フィールドにおける色成分Rのデモザイキング処理についての説明図。 第2フィールドにおける色成分Bのデモザイキング処理についての説明図。 図27(A)、図27(B)は、簡易的にベイヤ画像を求める手法についての説明図である。 図28(A)は、推定処理ブロックについての説明図である。図28(B)は、受光単位についての説明図である。 図29(A)、図29(B)は、中間画素値と推定画素値についての説明図である。 中間画素値の推定手法についての説明図。 中間画素値の推定手法についての説明図。 中間画素値の推定手法についての説明図。 推定画素値の推定手法についての説明図。 推定画素値の推定手法についての説明図。 推定画素値の推定手法についての説明図。 図36(A)、図36(B)は、解像情報復元画像と色情報復元画像を合成する第3の手法についての説明図である。 解像情報復元画像と色情報復元画像を合成する第3の手法についての説明図。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.比較例
まず、本実施形態の比較例について説明する。デジタルカメラやビデオカメラの製品には、静止画撮影を主とするデジタルカメラに動画撮影機能をもたせたものや、動画撮影を主とするビデオカメラに静止画撮影機能をもたせたものがある。これらのカメラでは、静止画撮影モードと動画撮影モードを切り換えて使用するものが多い。中には、動画撮影並の高速フレームレートにより高精細静止画を撮影可能とするものがあり、短時間の高速連写が可能である。このような機器を使えば、静止画と動画の撮影を一つの機器でまかなえるという利便さがある。
しかしながら、これらの手法では、多くの人が求めるシャッターチャンスを逃さず高品位な静止画を得ることが難しいという課題がある。例えば、動画撮影中に高品位静止画を撮影するモードに瞬時に切り替える方法では、動画が途切れてしまったり、ユーザが気づいたときには既に決定的瞬間を逃してしまっているという課題がある。このように、従来の手法では撮影者のテクニックがかなり要求されるため、例えば動画を撮りつつ、その中で任意の画像を高精細画像として生成できたり、あるいはラフに撮像しておいて、その中から解像度を落とさずに高精細画像を抽出し望みの構図が選べるたりすることを可能とする方法が求められている。
このシャッターチャンスを逃さないという課題を解決するには、動画撮影により全てのシーンをもれなく撮影しておいて、その中から自由に決定的瞬間を高品位な静止画として得る手法が考えられる。この手法を実現するためには、高精細画像を高速フレームレートにより撮影可能とすることが必要である。
しかしながら、この手法の実現は容易ではない。例えば、1200万画素の画像を60fps(fps:フレーム/秒)で連続して撮影するためには、超高速撮像可能な撮像素子、撮像データを超高速処理する処理回路、超高速データ圧縮処理機能、莫大なデータを記録する記録手段が必要になる。このためには、複数撮像素子の使用、並列処理、大規模メモリ、高能力放熱機構などが必要になるが、小型化や低コストが求められる民生用機器においては非現実的である。動画撮影のハイビジョン(200万画素)程度の解像度の高品位でない静止画であれば実現可能であるが、ハイビジョン程度の解像度では静止画としては不十分である。
また、高フレームレートの動画撮影を行う手法として、多画素で高精細画像が撮影できる高画素イメージセンサを用い、画素の間引き読み出しあるいは隣接画素の加算読出しによって低解像画像化し、1回の読み出しデータを低減することにより実現する手法が考えられる。しかしながら、この手法では、高精細画像を高フレームレートにより撮影することができない。
この課題を解決するためには、高フレームレートで撮影された低解像画像から高解像画像を得る必要がある。低解像画像から高解像画像を得る手法として、例えば、画素シフトにより撮影した低解像画像に対して所謂超解像処理を行い、高解像画像を生成する手法が考えられる。
しかしながら、この手法では、センサを機械的にシフトさせたり、加算読み出しをシフトさせながら行ったりする必要があるため、カメラの構成が複雑になってしまう。また、超解像処理が必要なため処理負荷が大きくなってしまう。
例えば、画素シフトによる超解像処理として、加算読み出しを用いた手法が考えられる。すなわち、低解像画像を順次位置ずらししながら読み出した後、それら複数の位置ずれ画像に基づいて高精細化画像を一旦仮定する。そして、仮定した画像を劣化させて低解像画像を生成し、元の低解像画像と比較し、その差異が最小になるように高精細画像を変形させ、高精細画像を推定する。この超解像処理として、ML(Maximum-Likelyhood)法、MAP(Maximum A Posterior)法、POCS(Projection Onto Covex Set)法、IBP(Iterative Back Prohection)法などが知られている。
この超解像処理を用いた手法として、例えば上述の特許文献1に開示された手法がある。この手法では、動画撮影時に画素シフトさせた低解像画像を時系列的に順次撮影し、それらの複数低解像画像を合成することにより高解像画像を仮定する。そして、この仮定した高解像画像に対して上記の超解像処理を施し、尤度の高い高解像画像を推定する。
しかしながら、これらの手法では、2次元フィルタを多用する繰り返し演算により推定精度を上げていく一般的な超解像処理を用いている。そのため、非常に処理の規模が大きくなったり、処理時間が増大したりしてしまい、処理能力やコストの制限がある機器への適用は困難であるという課題がある。例えば、デジタルカメラのような小型携帯撮像装置に適用すると、処理回路の規模が大きくなり、消費電力の増大、大量の熱の発生、コストの大幅アップなどの課題が生じてしまう。
また、上述の特許文献2には、画素シフトさせた複数枚の低解像画像を使って高解像画像を生成する手法が開示されている。この手法では、求めたい高解像画像を構成する仮の画素を副画素とおき、その副画素の平均値が、撮影された低解像画像の画素値と一致するように副画素の画素値を推定する。この画素値の推定では、複数の副画素の初期値を設定し、算出したい副画素を除く副画素の画素値を低解像画像の画素値から差し引いて画素値を求め、それを順次隣接する画素に対して適用する。
しかしながら、この手法では、初期値の特定が上手くいかないと推定誤差が非常に大きくなるという課題がある。この手法では、初期値を設定するために、副画素の画素値変化が小さく、ほぼそれらの平均値とそれらをカバーする低解像画素値が等しくなる部分を画像から見つけ出している。そのため、初期値の設定に適当な部分が撮影画像から見つけられないと、初期値の推定が困難になってしまう。また、初期値の設定に適当な部分を探索する処理が必要になってしまう。
2.第1の補間手法
そこで、本実施形態では、撮像素子から加算読み出しにより受光値を取得し、その取得された受光値に基づいて、重畳シフトされた受光単位の受光値を補間により求める。そして、取得された受光値と補間により求めた受光値に基づいて、低解像動画中の任意タイミングの高解像フレーム画像を簡素な推定処理により求める。
図28(B)で後述のように、重畳シフトされた受光単位は、複数画素毎に設定された受光単位a00〜a(m−1)(n−1)であり、隣り合う受光単位が画素を共有することで重畳している。以下では、図1〜図8を用いて、この受光単位の受光値を補間により取得する第1の手法について説明する。本実施形態では、この補間により求めた受光単位の受光値から画素値を推定するが、その推定手法については図28(A)〜図35を用いて後述する。
なお、以下では、受光単位(受光値取得単位)に含まれる画素の画素値を加算読み出しした値を受光値(画素値)と呼ぶ。また、撮像により取得された受光値を取得受光値と呼び、補間処理により求められた受光値を補間受光値と呼ぶ。また、以下では、撮像素子がベイヤ(Bayer)配列の撮像素子であり、受光値が4画素加算値である場合を例に説明するが、本実施形態はこれに限定されない。
図1に、撮像素子の画素配列の例を示す。図1に示すように、撮像素子には、赤色R、青色B、第1緑色Gr,第2緑色Gbの画素がベイヤ配列で配列される。図1〜図8では、画素の色配列を分かりやすくするために画素Grにのみハッチングを付し、R,Gr,Gb,Bの文字表記を適宜省略する。また、画素配列の水平方向(水平走査方向)の座標をiで表し、垂直方向(垂直走査方向)の座標をjで表す。また、画像処理における座標も適宜(i,j)で表す。
図2(A)、図2(B)を用いて、取得受光値の取得手法について説明する。図2(A)に示すように、受光値aijを取得する受光単位(加算画素)を便宜的に四角で表す。受光値aijは、その四角の頂点に位置する画素により取得される。図2(A)においてハッチングされた画素は、上述のように画素Grを表す。
図2(A)に示すように、フレームfxにおいて、第1受光単位群の受光値を取得し、次のフレームfx+1において、第2受光単位群の受光値を取得する。この第1受光単位群と第2受光単位群は、受光単位を市松状にグループ分けしたものであり、それぞれ全ての受光単位のうちの半数の受光単位である。そのため、各フレームで読み出されるデータ量は、全ての画素値vijを読み出した場合の半分である。フレームfx+2以降は、第1受光単位群の受光値と第2受光単位群の受光値を交互に取得する。
ここで、フレームとは、例えば撮像素子により取得受光値が取得される撮像動作のタイミングや、1回の撮像動作により取得された取得受光値が画像処理において処理されるタイミングである。あるいは、取得受光値や補間受光値による1枚の低解像フレーム画像や、推定処理により得られた1枚の高解像フレーム画像も適宜フレームと呼ぶ。
図2(B)に、取得受光値と補間受光値についての説明図を示す。図2(B)では、加算読み出しにより受光値が取得される受光単位を太実線の四角(読み出し4画素加算値)で表し、補間により受光値が取得される受光単位を点線の四角(動き補償による補間4画素加算値)で表す。図2(B)に示すように、本明細書では、フレームfxにおける受光値を第1フィールドと呼び、フレームfx+1における受光値を第2フィールドと呼ぶ。なお、本実施形態では、第1,第2フィールドは、任意の隣接した2フレームの受光値であればよい。例えば、第1フィールドがフレームfx+1の受光値であり、第2フィールドがフレームfx+2の受光値であってもよい。
第1フィールドでは、第1受光単位群の受光値を第1取得受光値として取得し、第2受光単位群の受光値を補間受光値として求める。第2フィールドでは、第2受光単位群の受光値を第2取得受光値として取得する。後述するように、第1フィールドの補間受光値は、第1,第2取得受光値に基づいて補間により求められる。このとき、第1取得受光値に基づく第1補間受光値と、第2取得受光値に基づく第2補間受光値が求められる。そして、第1取得受光値、第1補間受光値、第2補間受光値から最終的な推定画素値が求められる。
3.第1補間受光値
図3〜図5(B)を用いて、第1補間受光値を補間により求める手法について説明する。第1補間受光値は、色配列を考慮せずに求めた補間受光値であり、図9で後述するように、この第1補間受光値と第1取得受光値から解像情報復元画像(v ij)が推定される。
まず図3を用いて、重み付け加算読み出しについて説明する。図3では、上述のように画素Grをハッチングで表している。図3に示すように、加算読み出しの重み係数をc、c、c、cとする。c=1とすると、重み係数は下式(1)に示す比率関係のルールをとる。なお、rは、r≧1の実数であり、重み付け加算の場合にはr>1である。本実施形態では、r=1として重み付けしない単純加算を行ってもよい。
=1,c=1/r,c=1/r,c=1/r ・・・ (1)
以下では、説明を簡単にするために、r=2とおき、下式(2)とする。
=1、c=1/2、c=1/2、c=1/4 ・・・ (2)
次に図4を用いて、色配列パターンについて説明する。図4に示すように、受光単位内の画素の色配列(配色)は、4つの色配列パターンA〜Dに分類される。例えば、受光単位a00,a10,a11,a01は、それぞれ色配列パターンA,B,C,Dの受光単位である。色配列パターンA〜Dの画素の横に付した数値1,1/2,1/4は、加算読み出しにおける重み付け係数を表す。
図4に示すように、第1フィールドでは、色配列パターンA,Bの受光単位により第1取得受光値を取得する。補間受光値は、色配列パターンC,Dの受光単位の受光値である。第2フィールドでは、色配列パターンC,Dの受光単位により第2取得受光値を取得する。後述するように、画素値推定において色情報を復元するためには、この色配列パターンを考慮した補間を行う必要がある。この色配列パターンを考慮した補間は、後述する第2補間受光値において行い、第1補間受光値では色配列パターンを考慮せずに補間を行う。
次に図5(A)を用いて、第1補間受光値の補間手法について説明する。図5(A)に示すように、第1補間受光値の周囲の第1取得受光値を用いて補間処理を行う。以下では、例として受光値{a02,a22,a11,a13,a12}に着目して説明を行う。この受光値のうち第1取得受光値{a02,a22,a11,a13}は、画素値をvijとすると下式(3)で表される。
02=v02+(1/2)v03+(1/2)v12+(1/4)v13
22=v22+(1/2)v23+(1/2)v32+(1/4)v33
11=v11+(1/2)v12+(1/2)v21+(1/4)v22
13=v13+(1/2)v14+(1/2)v23+(1/4)v24
・・・ (3)
第1補間受光値a12は、水平方向及び垂直方向に隣接する第1取得受光値{a02,a22,a11,a13}に基づいて求められる。具体的には、補間係数を{w,w,w,w}とすると、補間受光値は下式(4)により求められる。例えば、この補間係数は、補間精度が最も高くなるよう予め設定されたものである。なお、補間手法はこれに限定されず、例えばバイリニア法やバイキュービック法等を用いてもよく、最適な補間係数を独自に設定するものであってもよい。
12=w・a02+w・a22
・a11+w・a13 ・・・ (4)
次に図5(B)を用いて、画素値推定の手法について説明する。画素値推定の手法については、図28(A)〜図35で詳細に後述するため、ここでは簡単に説明する。図5(B)に示すように、受光値aijから中間画素値bijを求める。中間画素値bijは、受光値aijを水平方向(または垂直方向)に高解像化した画素値である。そして、中間画素値bijから推定画素値vijを求める。第1補間受光値と第1取得受光値を用いた場合、図9で後述する画素値v ijが求められる。
さて、第1補間受光値は、後述する第2補間受光値に比べて色情報(各色に対する推定画素値の配分)は不正確であるが、解像情報(推定画素値の解像度)は正確である。この点について、具体的に説明する。
上述の図4と図5(A)に示すように、受光値{a02,a22,a11,a13}は色配列パターンA,Bであり、色配列と重み付け係数の関係が全てR:1/2,G:1or1/4,B:1/2となっている。一方、第1補間受光値a12は色配列パターンCであり、色配列と重み付け係数の関係は本来R:1,G:1/2,B:1/4となるべきであるが、色配列の異なる受光値から補間されている。このように、第1補間受光値は、色配列の異なる受光値により補間されているため色情報は正確ではない。
例えば、緑一色の画像を取得したと仮定すると、色配列パターンA,Bの受光値は1.25となり、色配列パターンCの受光値は1となる。このとき、色配列パターンCの第1補間受光値は1となるのが理想的であるが、色配列パターンA,Bの取得受光値から補間されるため、その理想値とは異なる値となる。そのため、この第1補間受光値から推定された画素値v ijは、色情報が不正確な値となってしまう。
一方、解像情報の点では、第1補間受光値は、1つのフレーム内で補間されるため、複数フレームを用いて補間した場合よりも正確である。この第1補間受光値を用いて画素値推定を行った場合、色情報の復元は困難となるが、解像度の復元は可能であることが分っている。そのため、上記の補間処理を行った上で、図28(A)〜図35で後述する画素値の推定処理を行えば、解像情報を復元した画像(画素値v ij)を得ることができる。
4.第2補間受光値
図6(A)〜図8を用いて、第2補間受光値を補間により求める手法について説明する。図2(B)で上述のように、第2補間受光値は、第2フィールドの第2取得受光値から求めた補間受光値であり、色配列を考慮した補間受光値である。図9で後述するように、この第2補間受光値と第1取得受光値から色情報復元画像(画素値v ij)が推定される。色情報復元画像は、色配列を考慮しているため、解像情報復元画像に比べて色情報が正確である。
図6(A)に、第1フィールドにおける第1取得受光値と第2補間受光値を示す。点線四角で表す受光値が第2補間受光値である。図6(B)に、これらの受光値のサンプリング位置を表した模式図を示す。図6(B)では、実線の丸で第1取得受光値を表し、点線の四角で第2補間受光値を表す。また、a10 (1)のように受光値の右上に付したサフィックス(1)により、第1フィールドにおけるサンプリング位置を表す。以下では、例として、着目像の位置の第2補間受光値a10 (1)を求める場合について説明する。
図7(A)に、第2フィールドにおける第2取得受光値を示す。点線四角で表す受光値は、取得されない受光値である。図7(B)に、これらの受光値のサンプリング位置を表した模式図を示す。図7(B)では、実線の四角で第2取得受光値を表し、点線の丸で取得されない受光値を表す。また、第1フィールドの第2補間受光値を点線四角で表す。また、a10 (2)のように受光値の右上に付したサフィックス(2)により、第2フィールドにおけるサンプリング位置を表す。
図7(B)に示すように、第1フィールドのサンプリング位置と第2フィールドのサンプリング位置は、フレーム間の像ブレによって移動している。第2補間受光値a10 (1)のサンプリング位置を基準にすると、第1フィールドと第2フィールドの間の動きベクトル(広義には移動量情報)は、φ=(s,s)で表される。sは、水平方向の移動量であり、sは、垂直方向の移動量である。この動きベクトルφは、第1,第2取得受光値に基づいて、SSD(Sum of Squared Difference)等の動きベクトル検出処理により求められる。
第2補間受光値a10 (1)の算出は、φだけ移動したサンプリング位置の周辺に存在する第2取得受光値を用いて行われる。図4で上述のように、a10 (1)は色配列パターンCの受光値であり、a10 (1)の算出には、同じ色配列パターンCの第2取得受光値のみが用いられる。同じ色配列パターンの受光値で補間するため、第2補間受光値を用いた画素値推定では、色情報の復元が可能である。
図7(B)に示すように、a10 (1)の周囲に存在する色配列パターンCの第2取得受光値のうちの直近4つが{amn,a(m+2)n,am(n+2),a(m+2)(n+2)}であったとする。例えば、第2補間受光値a10 (1)は、これらの第2取得受光値{amn,a(m+2)n,am(n+2),a(m+2)(n+2)}を用いて求められる。
図8を用いて、この4画素を用いる場合の第2補間受光値aijの算出手法について説明する。図8に示すように、撮像素子の画素ピッチはpであり、第2受光単位群の配列ピッチは2pであるとする。そうすると、動きベクトル(s,s)は、第2取得受光値amnの座標(m,n)を用いて下式(5)で表される。ここで、下式(5)において、rは、水平方向において、amnの座標からaijの座標までの距離であり、0≦r<2pである。また、rは、垂直方向において、amnの座標からaijの座標までの距離であり、0≦r<2pである。
=m・p+r
=n・p+r ・・・ (5)
まず、上式(5)より、0≦r<2p,0≦r<2pを満たす(m,n)を求め、aijの直近4つの第2取得受光値を決定する。次に、下式(6)を用いて、第2補間受光値aijを求める。
ij=w・amn+w・a(m+2)n
・am(n+2)+w・a(m+2)(n+2) ・・・ (6)
例えば、受光値間の距離を考慮すると、aijを下式(7)と表すことができる。この場合、上式(6)における補間係数w,w,w,wは、下式(8)となる。
ij=(2p−r)/2p・
{(2p−r)/2p・amn+(r)/2p・a(m+2)n}+
(r)/2p・
{(2p−r)/2p・am(n+2)
+(r)/2p・a(m+2)(n+2)
・・・ (7)
=(2p−r)(2p−r)/(2p)
=(2p−r)(r)/(2p)
=(r)(2p−r)/(2p)
=(r)(r)/(2p) ・・・ (8)
なお、上述の動きベクトルφ=(s,s)は、第1取得受光値と第2取得受光値のみを用いて求めてもよいし、第1取得受光値と第2取得受光値をそれぞれ補間した受光値を用いて求めてもよい。例えば、第1取得受光値と第2取得受光値をそれぞれ色配列パターンを無視して補間処理し、その補間処理後の2画像の画像相関により動きベクトルφを求めてもよい。このようにすれば、画像相関を行う際の画素数(受光値数)を増やせるため、画像相関の精度において有利であると考えられる。
5.復元画像の合成手法
次に、図9を用いて、上述の解像情報復元画像と色情報復元画像を合成して、最終的な推定画像を求める手法について説明する。
図9に示すように、解像情報復元画像の画素値v ijと色情報復元画像の画素値v ijを用いて、最終的な推定画素値vijを求める。画素値v ij,v ijはそれぞれ、図28(A)〜図35で後述する推定手法により推定した画素値である。上述のように、画素値v ijは、第1補間受光値と第1取得受光値を用いて推定され、画素値v ijは、第2補間受光値と第1取得受光値を用いて推定される。
まず、下式(9)に示すように、色情報復元画像の任意の4画素{v ij,v (i+1)j,v i(j+1),v (i+1)(j+1)}の合計値をAijで表す。この4画素(色情報復元パターン)に割付けられた色成分{R,(Gr+Gb),B}の比率{r,g,b}は、下式(10)で表される。最終的な画素値vijを求める際に、この比率{r,g,b}を維持すれば、各色成分の画素値を正確に復元することができる。
ij=v ij+v (i+1)j
i(j+1)+v (i+1)(j+1) ・・・ (9)
r=v (i+1)j/Aij
g=(v ij+v (i+1)(j+1))/Aij
b=v i(j+1)/Aij ・・・ (10)
次に、比率{r,g,b}を維持するために、画素値v ijを再分配して画素値vijを求める。下式(11)に示すように、解像情報復元画像の4画素{v ij,v (i+1)j,v i(j+1),v (i+1)(j+1)}の合計値をAij’(輝度値)で表す。下式(12)に示すように、この4画素(解像情報復元パターン)の合計値Aij’を、比率{r,g,b}に従って分配する。
ij’=v ij+v (i+1)j
i(j+1)+v (i+1)(j+1) ・・・ (11)
R: vi(j+1)={v i(j+1)/Aij}×Aij’,
Gr+Gb: vij+v(i+1)(j+1)
={(v ij+v (i+1)(j+1))/Aij}×Aij’,
B: v(i+1)j={v(i+1)j/Aij}×Aij
・・・ (12)
次に、下式(13)に示すように、解像情報復元画像の画素値を用いて、Grの画素値vijとGbの画素値v(i+1)(j+1)を求める。このGr,Gbの値は、色表現としてはそれらの合計値に意味があり、個々の値は解像度に寄与するものと考える。
Gr: vij={v ij/(v ij+v (i+1)(j+1))}×
(vij+v(i+1)(j+1)),
Gb: v(i+1)(j+1)
={v (i+1)(j+1)/(v ij+v (i+1)(j+1))}×
(vij+v(i+1)(j+1)
・・・ (13)
このようにして、最終的な推定画素値{vij,v(i+1)j,vi(j+1),v(i+1)(j+1)}(最終復元パターン)が求められる。なお、座標値i,jは、例えば偶数である。すなわち、i=0,2,4,・・・とすることで、画素値{vij,v(i+1)j,vi(j+1),v(i+1)(j+1)}を水平方向に順次求める。また、j=0,2,4,・・・とすることで、画素値{vij,v(i+1)j,vi(j+1),v(i+1)(j+1)}を垂直方向に順次求める。
6.復元画像の第2の合成手法
図9を用いて、最終的な推定画像を求める第2の手法について説明する。第2の手法では、YCbCr方式を用いて復元画像の合成を行う。
まず、下式(14)に示すように、解像情報復元画像の画素値{R,Gb,Gr,B}(解像情報復元パターン)から輝度成分Yを求める。
Y=α・R+β・(Gb+Gr)+γ・B ・・・ (14)
次に、下式(15)に示すように、色情報復元画像の画素値{R,Gb,Gr,B}(色情報復元パターン)から色差成分δb,δrを求める。
δb=α・R+β・(Gb+Gr)+γ・B
δr=α・R+β・(Gb+Gr)+γ・B ・・・ (15)
ここで、係数(α,β,γ)は、画素値{R,(Gb+Gr),B}を輝度成分Yに変換する変換係数である。また、係数(α,β,γ),(α,β,γ)は、画素値{R,(Gb+Gr),B}をそれぞれ色差成分δb,δrに変換する変換係数である。例えば、これらの変換係数は、RGB方式からYCbCr方式への一般的な変換式の係数である。
次に、下式(16)を解き、画素値{R,(Gr+Gb),B}を求める。Y,δb,δrは、上式(14),(15)で求めた値である。下式(16)では、画素値{R,Gb,Gr,B}から求まるY,δb,δrが、上式(14),(15)で求めたY,δb,δrが、と同一であると仮定している。
Y=α・R+β・(Gb+Gr)+γ・B,
δb=α・R+β・(Gb+Gr)+γ・B,
δr=α・R+β・(Gb+Gr)+γ・B ・・・ (16)
次に、下式(17)に示すように、解像情報復元画像の画素値{Gb,Gr}の比を用いて、Gr+GbをGr,Gbに分配する。このようにして、最終的な推定画素値{R,Gb,Gr,B}(最終復元パターン)が求められる。
Gb={Gb/(Gb+Gr)}・(Gb+Gr),
Gr={Gr/(Gb+Gr)}・(Gb+Gr) ・・・ (17)
7.復元画像の第3の合成手法
第2の合成手法では、合成画像としてRGBのモザイク画像を求めたが、本実施形態では、合成画像として各画素にRGB画素値が揃ったRGB画像を求めてもよい。図36(A)〜図37を用いて、この第3の合成手法について説明する。
上述の解像情報復元画像の画素値をv ijとする。ここで重要なのは、推定画素値{v ij}は解像情報を表しており、下式(46)で定義される特別な意味をもつ値となっている。すなわち、推定画素値{v ij}(以下、「解像反映値」と呼ぶ)は、その画素の原色RGB成分{Ryij,Gyij,Byij}の成分加算値となっている。この{Ryij,Gyij,Byij}の各値は、最終的な推定画素値{vij}の同一位置において復元できたと仮定した場合の3原色の成分値を表す。
ij=α・Ryij+β・Gyij+γ・Byij ・・・(46)
なお、上式(46)におけるα,β,γは、後述する推定処理によって定まる係数値である。この係数値は、受光単位の画素数や、受光単位の色配列パターンや、v ijに対応する画素の色に応じて定まる。
次に、図36(A)、図36(B)に示すように、上述の色情報復元画像の画素値v ijを推定する。この推定画素値{v ij}は、色情報取得のためのベイヤ推定画像を構成する。なお、図36(A)において、a10等の点線四角で表す受光単位は第2補間受光値である。また、図36(A)、図36(B)において、ハッチングで表す画素はGrの画素である。
図37に示すように、このベイヤー推定画像に対してデモザイキング処理を行って原色RGBの3板化画像を生成し、3板化画像の各画素のRGB成分値{Rcij,Gcij,Bcij}を求める。次に、この処理により得られた各画素のR値,G値,B値に基づいて、各画素の色差{Cbij,Crij}を下式(47)により算出する。
Cbij=α・Rcij+β・Gcij+γ・Bcij
Crij=α・Rcij+β・Gcij+γ・Bcij ・・・(47)
上式(47)の係数{α,β,γ}や係数{α,β,γ}は、例えば、原色RGB成分値が与えられた場合に色差値を求める一般的に知られている既知係数を適用すればよい。
次に下式(48)に示すように、解像反映値{v ij}の色成分{Ryij,Gyij,Byij}と、色差値{Cbij,Crij}の色成分{Rcij,Gcij,Bcij}とが、近似的に等しいとする。また、これらの色成分が最終的な推定画素値の色成分{Rij,Gij,Bij}に等しいと仮定する。
Ryij≒Rcij=Rij
Gyij≒Gcij=Gij
Byij≒Bcij=Bij ・・・(48)
上式(46)〜(48)より、解像反映値{vij}と色差値{Cbij,Crij}およびそれらの変数となる原色RGB成分{Rij,Gij,Bij}の関係は、下式(49)の行列式で表される。この下式(49)を解くことで、解像情報と色情報を両方復元した着目フィールドfxの全ての画素vijの成分{Rij,Gij,Bij}を求め、各画素にRGB画素値が揃ったフレーム画像Fxを取得する。
このようにして、着目フレーム画像Fの各画素の原色成分値{Rij,Gij,Bij}が改めて求められ、連続する2枚のフィールド低解像画像{fx,fx+1}から着目フィールドに対応する高精細フレーム画像Fxが復元される。
さて、上述のように、静止画撮影モードと動画撮影モードを切り替える手法では、ユーザが決定的瞬間をとらえることが難しいという課題がある。また、通常の全画素読み出しでは、フレームレートを上げることが困難なため、高解像度と高フレームレートを両立することが難しいという課題がある。
この点、本実施形態の撮像装置は、読み出し制御部(例えば図19で後述の重み付け加算重畳シフトサンプリング処理部120)、補間処理部(補間処理部185)、推定演算部(推定演算部210)、画像出力部(高精細静止画データ生成部260)を含む。
図2(B)に示すように、読み出し制御部は、受光単位を複数の画素毎に設定し、その受光単位に含まれる画素の画素値を加算読み出しして受光値(aij等の太実線四角で表す受光値)を取得する。受光単位は、受光値を取得する単位であり、隣り合う受光単位は重畳している。補間処理部は、読み出し制御部により取得された受光値である取得受光値(aij等)に基づいて、受光値が取得されない受光単位の受光値を補間により求めて補間受光値(ai(j−1)等の点線四角で表す受光値)を取得する。推定演算部は、図9で上述のように、取得受光値と補間受光値に基づいて、受光単位に含まれる各画素の画素値vijを推定する。画像出力部は、推定演算部により推定された画素値に基づく画像を出力する。
この場合に、読み出し制御部は、複数色(Gr,Gb,R,B)の画素を含む受光単位を設定し、その受光単位を第1受光単位群(aij等)と第2受光単位群(ai(j−1)等)にグループ分けする。そして、第1フレームfxにおいて、第1受光単位群の受光値(aij等)を第1取得受光値として取得する。第1フレームfxの後の第2フレームfx+1において、第2受光単位群の受光値(ai(j−1)等)を第2取得受光値として取得する。
補間処理部は、第1フレームfxにおける第2受光単位群の受光値を第2補間受光値(補間受光値)として求める。このとき、図4に示すように、複数色の画素の色配列が各色配列グループで異なる第1〜第k色配列グループ(k=4。色配列パターンA〜Dで分類された受光単位グループ)に受光単位をグループ分けする。図7等に示すように、補間処理部は、第1〜第k色配列グループの中の第p色配列グループ(例えばp=3。色配列パターンCの受光単位グループ)の第2取得受光値(amn等)に基づいて、第i色配列グループの第2補間受光値(a10 (1))を求める。
これにより、取得受光値から簡素な処理で高解像画像を推定することが可能になる。具体的には、受光単位を第1受光単位群と第2受光単位群にグループ分けし、第1受光単位群の受光値を取得することで、各フレームにおいて一部の受光値だけを読み出すことができる。そのため、撮像素子から読み出すデータ量を減らし、フレームレートを向上できる。また、取得受光値に基づいて補間受光値を求め、その重畳した受光単位の受光値(図28(B)に示す受光値)に対して例えば図28(A)〜図35で後述の推定処理を行うことで、撮像したフレームの中の任意タイミングの高解像フレーム画像を取得できる。そのため、決定的瞬間の高解像フレーム画像を事後的に取得でき、高解像度と高フレームレートを両立できる。
また、本実施形態によれば、第1〜第k色配列グループに受光単位をグループ分けし、第p色配列グループの第2取得受光値に基づいて、第p色配列グループの第2補間受光値を補間により求める。これにより、補間受光値の色配列パターンと同じ色配列パターンの取得受光値により補間が行われる。図4等で上述のように、色配列パターンを無視して補間を行うと推定画素値の色情報が劣化するが、本実施形態では、色情報を保存することが可能である。
また、本実施形態によれば、画素の色に依らず受光単位を設定するため、図10(A)〜図18(B)で後述する同色画素に受光単位を設定する場合と比べて、受光単位を小さくできる。これにより、受光値がより高周波数の成分を含むことができるため、推定画像の解像度を向上可能である。
ここで、受光単位が重畳するとは、隣接する受光単位と受光単位が重なった領域を有することである。例えば、後述する図28(A)に示すように、受光単位a00(v00,v10,v01,v11)と受光単位a10(v10,v20,v11,v21)が、2つの推定画素v10、v11を共有することである。また、受光単位群の受光値とは、受光単位群に属する受光単位の受光値のことである。また、第p色配列グループの取得受光値(補間受光値)とは、第p色配列グループに属する受光単位の取得受光値(補間受光値)のことである。
また、本実施形態では、図2(B)に示すように、補間処理部は、画素の色配列に依らず第1取得受光値に基づいて第1補間受光値を補間により求める。補間処理部は、上記のように、第p色配列グループの第2取得受光値に基づく第p色配列グループの補間受光値を第2補間受光値として求める。そして、図9に示すように、推定演算部は、第1取得受光値と第1補間受光値に基づいて、受光単位に含まれる各画素の画素値として第1推定画素値v ijを推定する。推定演算部は、第1取得受光値と第2補間受光値に基づいて、受光単位に含まれる各画素の画素値として第2推定画素値v ijを推定する。そして、推定演算部は、第1推定画素値v ijと第2推定画素値v ijに基づいて、最終的な画素値vijを求める。
このようにすれば、第1推定画素値v ijと第2推定画素値v ijを推定でき、これらの画素値から最終的な画素値vijを求めることができる。また、第2補間受光値を色配列パターンを考慮して求めることで、第2補間受光値から色情報を復元可能になる。これにより、第1補間受光値を色配列パターンを考慮せず求めることができる。そのため、色配列グループ毎に補間を行う場合に比べて、補間に用いる第1取得受光値の間隔を狭くでき、より広帯域の情報を含む第1補間受光値を求めることができる。そして、第1フィールドのみから高解像の第1推定画素値v ijが得られるため、被写体の動きに対する像ブレを抑制できる。
また、本実施形態では図9に示すように、推定演算部は、第2推定画素値v ijに基づいて、第1推定画素値v ijの加算値Aij’を、各色(RGB)の画素値に配分して最終的な画素値vijを求める。この処理は、最終的な画素値が推定される推定対象の受光単位(vij,v(i+1)j,vi(j+1),v(i+1)(j+1)に設定された受光単位)に対して行われる。
より具体的には、読み出し制御部は、撮像素子の画素がベイヤ配列の第1〜第3色(RGB)の画素である場合に、複数色の画素として4画素を含む受光単位を設定する。上式(12)に示すように、推定演算部は、第r色(例えばr=1。R色)の最終的な画素値を求める場合に、その第r色の第2推定画素値v i(j+1)と第2推定画素値の加算値Aijとの比r=v (i+1)j/Aijを、第1推定画素値の加算値Aij’に乗じて、第r色の最終的な画素値vi(j+1)を求める。
このようにすれば、第1推定画素値v ijと第2推定画素値v ijに基づいて、最終的な画素値vijを求めることが可能になる。また、第2推定画素値v ijに基づいて、第1推定画素値v ijの加算値Aij’を配分することで、第1推定画素値v ijの解像情報を維持するとともに、第2推定画素値v ijの色情報を付加できる。
また、本実施形態では上式(47)に示すように、推定演算部は、第2推定画素値v ijに基づいて各画素の色差Cbij,Crijを求め、その色差Cbij,Crijと第1推定画素値v ijに基づいて最終的な画素値Rij,Gij,Bijを求める。
このようにすれば、第2推定画素値v ijに基づいて色差Cbij,Crijを求めることで、最終的な画素値Rij,Gij,Bijに対して第2推定画素値v ijの色情報を付加できる。また、各画素の色差Cbij,Crijを求めることで、RGBモザイク画像ではなく3板のRGB画像を復元可能になる。
また、本実施形態では上式(49)に示すように、推定演算部は、最終的な画素値として第1〜第3色の画素値Rij,Gij,Bijを求める場合に、色差として第1色差Cbijと第2色差Crijを求める。推定演算部は、第1推定画素値v ijと第1色差Cbijと第2色差Crijを、第1〜第3色の画素値Rij,Gij,Bijと行列との積で表す。推定演算部は、表した式により最終的な画素値Rij,Gij,Bijを求める。
このようにすれば、所定の係数を成分とする変換行列を用いて、{v ij,Cbij,Crij}と{Rij,Gij,Bij}の関係式を表すことが可能になる。そして、その関係式を解くことで最終的な画素値Rij,Gij,Bijを求めることができる。
また、本実施形態では、行列において第1推定画素値v ijに対応する行の成分α,β,γは、推定演算部による推定処理により定まる係数である。
また、本実施形態では図37に示すように、推定演算部は、第2推定画素値v ijに対してデモザイキング処理を行って、各画素について第1〜第3色の推定画素値Rcij,Gcij,Bcijを求める。上式(47)に示すように、推定演算部は、第1〜第3色の推定画素値Rcij,Gcij,Bcijと、行列において第1色差Cbijに対応する行の成分α,β,γとの積により第1色差Cbijを求める。推定演算部は、第1〜第3色の推定画素値Rcij,Gcij,Bcijと、行列において第2色差Crijに対応する行の成分α,β,γとの積により第2色差Crijを求める。
このようにすれば、係数{α,β,γ}や係数{α,β,γ}、係数{α,β,γ}を所定の係数として変換行列を表すことができる。これにより、この変換行列を用いた関係式を解くことで、解像情報と色情報が反映された画素値を復元することができる。
ここで、デモザイキング処理とは、欠落色信号を補間により求める処理であり、例えば図1に示すベイヤ配列において座標(0,0)の画素の欠落色信号R,Bを補間により求める処理である。例えば、デモザイキング処理として、公知の種々の補間処理を用いればよい。
また、本実施形態では図7(B)に示すように、補間処理部は、第1取得受光値による画像(第1フィールド)と第2取得受光値による画像(第2フィールド)との間の被写体の動き情報(動きベクトルφ=(s,s))を取得する。補間処理部は、その動き情報に基づいて、第2フレームfx+1における第2補間受光値の位置情報(サンプリング位置a10 (1))を取得し、その位置情報が表す位置の周辺の第2取得受光値(例えば、a10 (1)と同じ色配列パターンの直近の4受光値amn,a(m+2)n,am(n+2),a(m+2)(n+2))に基づいて第2補間受光値a10を補間により求める。
このようにすれば、第1取得受光値による画像と第2取得受光値による画像との間の被写体の動き情報に基づいて補間が行われるため、第1フレームfxと第2フレームfx+1の間に生じた被写体の動きを補償して第2補間受光値を求めることができる。
また、本実施形態では図2(B)に示すように、読み出し制御部は、受光単位を市松(checkered pattern)状にグループ分けして第1受光単位群と第2受光単位群にグループ分けする。
このようにすれば、受光単位を市松状にグループ分けすることで、第1受光単位群と第2受光単位群にそれぞれ半数の受光単位を分配できる。これにより、半数の受光単位の受光値を取得受光値として取得し、撮影時の読み出しデータ量を削減してフレームレートを向上できる。
ここで、市松状とは、格子状の配置の一種であり、2種の正方形または長方形を交互に配列することである。例えば、図2(B)に示すように、第1フィールドにおいて、取得受光値と補間受光値に対応する2種の受光単位を水平方向と垂直方向に交互に配列することである。
また、本実施形態では図3に示すように、読み出し制御部は、受光単位に含まれる画素の画素値を重み付け加算して(例えば係数1,1/2,1/4)読み出して、取得受光値を取得する。補間処理部は、その重み付け加算により得られた取得受光値に基づいて、補間受光値を補間により求める。
このようにすれば、画素値を重み付け加算することで、重み付け無しの場合に比べて高周波成分を多く含む高解像フレーム画像を推定することが可能になる。すなわち、重み付け係数をコンボリューションの窓関数と考えれば、重み付け無しの窓関数の周波数帯域よりも重み付け加算の場合の窓関数の周波数帯域の方が広い。そのため、より広帯域の情報を受光値が含むことができ、その受光値を用いた推定処理において被写体の持つ高周波成分の再現性を向上できる。
また、図3等で上述のように、重み付け加算した場合には、色配列パターンを無視した補間処理を行うと色情報の劣化が顕著に表れる。この点本実施形態では、同じ色配列パターンの受光単位(同じ色配列グループ)で第2補間受光値を求めるため、色情報の復元が可能である。
8.第2の補間手法
図10(A)〜図18を用いて、受光値の第2の補間手法について説明する。第2の補間手法では、同色の画素値を加算読み出しして取得した取得受光値に基づいて補間処理を行うなお、図10(A)〜図18では、上記とは異なり、受光値の取得において加算読み出しの対象となる画素をハッチングにより表す。
まず図10(A)、図10(B)を用いて、取得受光値の第2の取得手法について説明する。図10(A)に示すように、受光値aijを取得する受光単位(加算画素)を四角で表し、受光値aijは、その四角の頂点に位置する画素により取得される。画素の色R,Gr,Gb,Bはベイヤ配列で配列され、受光値aijは同色の画素により取得される。
図10(A)に示すように、フレームfxにおいて、第1受光単位群の受光値を取得し、次のフレームfx+1において、第2受光単位群の受光値を取得する。この第1受光単位群と第2受光単位群は、相互に補うような位置関係となっている。具体的には、第1受光単位群と第2受光単位群は、受光単位が市松状に分類されたものであり、1×1の受光単位毎に水平方向及び垂直方向に交互に配列される。各受光単位群は、全ての受光単位のうちの半数の受光単位であるため、各フレームで読み出されるデータ量は、全ての画素値vijを読み出した場合の半分である。フレームfx+2以降は、第1受光単位群の受光値と第2受光単位群の受光値を交互に取得する。
図10(B)に、取得受光値と補間受光値についての説明図を示す。図10(B)では、加算読み出しにより受光値が取得される受光単位を太実線の四角(読み出し4画素加算値)で表し、補間により受光値が取得される受光単位を点線の四角(動き補償による補間4画素加算値)で表す。
図10(B)に示すように、第1フィールドでは、第1受光単位群の受光値を第1取得受光値として取得し、第2受光単位群の受光値を補間受光値として求める。第2フィールドでは、第2受光単位群の受光値を第2取得受光値として取得する。後述するように、第1フィールドの補間受光値は、同色の第2取得受光値に基づいて補間により求められる。そして、図28(A)〜図35で後述する手法を用いて、第1取得受光値と補間受光値から最終的な推定画素値が求められる。
なお、本実施形態では、第1,第2フィールドは、任意の隣接した2フレームの受光値であればよい。例えば、第1フィールドがフレームfx+1の受光値であり、第2フィールドがフレームfx+2の受光値であってもよい。
次に、図11を用いて、重み付け加算読み出しについて説明する。図11では、上述のように加算対象の画素をハッチングで表している。図11に示すように、加算読み出しの重み係数をc、c、c、cとする。c=1とすると、重み係数は下式(18)に示す比率関係のルールをとる。なお、rは、r≧1の実数であり、重み付け加算の場合にはr>1である。本実施形態では、r=1として重み付けしない単純加算を行ってもよい。
=1,c=1/r,c=1/r,c=1/r ・・・ (18)
以下では、説明を簡単にするために、r=2とおき、下式(19)とする。
=1、c=1/2、c=1/2、c=1/4 ・・・ (19)
次に、各色成分Gr,Gb,R,Bの受光値について説明する。図12に、Grの受光値についての説明図を示す。図12に示すように、第1フィールドでは、例えば第1取得受光値はaijであり、補間受光値はa(i−2)jである。第2フィールドでは、例えば第2取得受光値はa(i−2)jである。各受光値は重み付け加算により取得され、例えば、aij=vij+(1/2)v(i+2)j+(1/2)vi(j+2)+(1/4)v(i+2)(j+2)である。
図13に、Gbの受光値についての説明図を示す。図13に示すように、第1フィールドでは、例えば第1取得受光値はa(i+1)(j+1)であり、補間受光値はa(i−1)(j+1)である。第2フィールドでは、例えば第2取得受光値はa(i−1)(j+1)である。各受光値は重み付け加算により取得され、例えば、a(i+1)(j+1)=v(i+1)(j+1)+(1/2)v(i+3)(j+1)+(1/2)v(i+1)(j+3)+(1/4)v(i+3)(j+3)である。
図14に、Rの受光値についての説明図を示す。図14に示すように、第1フィールドでは、例えば第1取得受光値はa(i+1)jであり、補間受光値はa(i−1)jである。第2フィールドでは、例えば第2取得受光値はa(i−1)jである。各受光値は重み付け加算により取得され、例えば、a(i+1)j=v(i+1)j+(1/2)v(i+3)j+(1/2)v(i+1)(j+2)+(1/4)v(i+3)(j+2)である。
図15に、Bの受光値についての説明図を示す。図15に示すように、第1フィールドでは、例えば第1取得受光値はai(j+1)であり、補間受光値はa(i−2)(j+1)である。第2フィールドでは、例えば第2取得受光値はa(i−2)(j+1)である。各受光値は重み付け加算により取得され、例えば、ai(j+1)=vi(j+1)+(1/2)v(i+2)(j+1)+(1/2)vi(j+3)+(1/4)v(i+2)(j+3)である。
次に、図16(A)〜図18(B)を用いて、補間受光値を求める手法について説明する。図10(B)で上述のように、補間受光値は、第2フィールドの第2取得受光値のうち補間受光値と同色の受光値により求められる。そして、補間受光値と第1取得受光値から推定画素値vijが推定される。この手法では、各色毎に受光値の取得と補間が行われるため、推定画素値vijの色の再現性がよいと考えられる。
図16(A)に、第1フィールドにおける色成分Grの第1取得受光値と補間受光値を示す。点線四角で表す受光値が補間受光値である。なお、以下では、色成分Grを例に説明するが、他の色成分についても同様の処理が適用される。図16(B)に、これらの受光値のサンプリング位置を表した模式図を示す。図16(B)では、実線の丸で第1取得受光値を表し、点線の四角で補間受光値を表す。また、a20 (1)のように受光値の右上に付したサフィックス(1)により、第1フィールドにおけるサンプリング位置を表す。以下では、例として、着目像の位置の補間受光値a10 (1)を求める場合について説明する。
図17(A)に、第2フィールドにおける第2取得受光値を示す。点線四角で表す受光値は、取得されない受光値である。図17(B)に、これらの受光値のサンプリング位置を表した模式図を示す。図17(B)では、実線の四角で第2取得受光値を表し、点線の丸で取得されない受光値を表す。また、第1フィールドの補間受光値を点線四角で表す。また、a20 (2)のように受光値の右上に付したサフィックス(2)により、第2フィールドにおけるサンプリング位置を表す。
図17(B)に示すように、第1フィールドのサンプリング位置と第2フィールドのサンプリング位置は、フレーム間の像ブレによって移動している。補間受光値a20 (1)のサンプリング位置を基準にすると、第1フィールドと第2フィールドの間の動きベクトル(広義には移動量情報)は、φ=(s,s)で表される。sは、水平方向の移動量であり、sは、垂直方向の移動量である。この動きベクトルφは、第1,第2取得受光値に基づいて、SSD(Sum of Squared Difference)等の動きベクトル検出処理により求められる。
補間受光値a20 (1)の算出は、φだけ移動したサンプリング位置の周辺に存在する第2取得受光値を用いて行われる。図17(B)に示すように、a20 (1)の周囲に存在する第2取得受光値のうちの直近4つが{amn,a(m+2)(n−2),a(m+4)n,a(m+2)(n+2)}であったとする。例えば、補間受光値a20 (1)は、これらの第2取得受光値{amn,a(m+2)(n−2),a(m+4)n,a(m+2)(n+2)}を用いて求められる。
図18(A),図18(B)を用いて、この4画素を用いる場合の補間受光値aijの算出手法について説明する。図18(A)に示すように、撮像素子の画素ピッチはpであり、第2受光単位群の配列ピッチは4pであるとする。そうすると、動きベクトル(s,s)は、第2取得受光値amnの座標(m,n)を用いて下式(20)で表される。ここで、下式(20)において、rは、水平方向において、amnの座標からaijの座標までの距離であり、0≦r<4pである。また、rは、垂直方向において、a(m+2)(n−2)の座標からaijの座標までの距離であり、0≦r<4pである。
=m・p+r
=(n−2)・p+r ・・・ (20)
まず、上式(5)より、0≦r<4p,0≦r<4pを満たす(m,n)を求め、aijの直近4つの第2取得受光値を決定する。次に、下式(21)を用いて、補間受光値aijを求める。
ij=w・amn+w・a(m+2)(n−2)
・a(m+4)n+w・a(m+2)(n+2) ・・・ (21)
図18(B)に、各受光値のサンプリング位置を表した模式図を示す。図18(B)に示すように、aijと{amn,a(m+2)(n−2),a(m+4)n,a(m+2)(n+2)}の距離をφ1,φ2,φ3,φ4とする。例えば、上式(21)の補間係数w〜wは、距離の関数をf(φx)として下式(22)により表してもよい。
=f(φ1),
=f(φ2),
=f(φ3),
=f(φ4) ・・・ (22)
なお、f(φx)は、適切な重み付けを定義する関数であり、例えばバイリニア法やバイキュービック法等の既知の手法により求められる。あるいは、f(φx)は、統計的な手法により設定されてもよい。すなわち、通常の全画素読み出しにより高解像画像を撮像し、その高解像画像の画素値を実際に加算して補間受光値を求める。そして、補間係数w〜wを仮定して補間した補間受光値と比較し、仮定値を変更しながら最も値が近くなる補間係数w〜wに決定する。この補間係数を求める手法としては、例えばニューラルネット等の種々の手法がある。また、求めたf(φx)は、例えば非線形的なルックアップテーブルにより実現される。
上記の実施形態によれば、読み出し制御部(例えば図20で後述の重み付け加算重畳シフトサンプリング処理部320)、補間処理部(補間処理部430)、推定演算部(高精細静止画復元処理部440)、画像出力部(画像出力部450)を含む。
図10(B)に示すように、読み出し制御部は、受光単位を複数の画素毎に設定し、その受光単位に含まれる画素の画素値を加算読み出しして受光値(aij等の太実線四角で表す受光値)を取得する。受光単位は、受光値を取得する単位であり、隣り合う受光単位は重畳している。補間処理部は、読み出し制御部により取得された受光値である取得受光値(aij等)に基づいて、受光値が取得されない受光単位の受光値を補間により求めて補間受光値(a(i−2)j等の点線四角で表す受光値)を取得する。推定演算部は、図28(B)〜図35で後述のように、取得受光値と補間受光値に基づいて、受光単位に含まれる各画素の画素値vijを推定する。画像出力部は、推定演算部により推定された画素値に基づく画像を出力する。
この場合に、図12〜図15に示すように、読み出し制御部は、第1〜第q色(qは自然数。例えばR,Gr,Gb,Bのq=4)の各色毎に受光単位を設定し、その受光単位を第1受光単位群と第2受光単位群にグループ分けする。図10(B)に示すように、読み出し制御部は、第1フレームfxにおいて、第1受光単位群の受光値(aij等)を第1取得受光値として取得する。第1フレームfxの後の第2フレームfx+1において、第2受光単位群の受光値(a(i−2)j等)を第2取得受光値として取得する。
補間処理部は、第1フレームfxにおける第2受光単位群の受光値(a(i−2)j等)を補間受光値として求める。このとき、図17(A)に示すように、補間処理部は、第1〜第q色のうちの第r色(rはq以下の自然数。例えばr=1、Gr色)の第2取得受光値(amn,a(m+2)(n−2),a(m+4)n,a(m+2)(n+2))に基づいて、第r色の補間受光値(a20 (1))を補間により求める。
これにより、取得受光値から簡素な処理で高解像画像を推定することが可能になる。具体的には、受光単位を第1受光単位群と第2受光単位群にグループ分けし、第1受光単位群の受光値を取得することで、各フレームにおいて一部の受光値だけを読み出すことができる。そのため、撮像素子から読み出すデータ量を減らし、フレームレートを向上できる。また、取得受光値に基づいて補間受光値を求め、その重畳した受光単位の受光値(図28(B)に示す受光値)に対して例えば図28(A)〜図35で後述の推定処理を行うことで、撮像したフレームの中の任意タイミングの高解像フレーム画像を取得できる。そのため、決定的瞬間の高解像フレーム画像を事後的に取得でき、高解像度と高フレームレートを両立できる。
また、本実施形態によれば、第1〜第q色の各色毎に受光単位を設定し、第r色の取得受光値に基づいて第r色の補間受光値を補間により求める。これにより、補間受光値の色と同じ色の取得受光値により補間が行われるため、上述の異色加算の場合に比べて色情報の復元が容易に実現可能である。
また、本実施形態では図12〜図15に示すように、読み出し制御部は、撮像素子の画素がベイヤ配列の第1〜第3色の画素である場合に、各色(色成分R,Gr,Gb,B)の受光単位として4画素を含む受光単位を設定する。そして、読み出し制御部は、第r色の受光単位を市松(checkered pattern)状にグループ分けして第1受光単位群と第2受光単位群にグループ分けする。
このようにすれば、ベイヤ配列において本実施形態の補間手法を実現可能である。また、受光単位を市松状にグループ分けすることで、第1受光単位群と第2受光単位群にそれぞれ半数の受光単位を分配できる。これにより、半数の受光単位の受光値を取得受光値として取得し、撮影時の読み出しデータ量を削減してフレームレートを向上できる。
ここで、市松状とは、格子状の配置の一種であり、2種の正方形または長方形を交互に配列することである。例えば、図12に示すように、第1フィールドにおいて、取得受光値(太実線四角で表す)と補間受光値(点線四角で表す)に対応する2種の受光単位を水平方向と垂直方向に交互に配列することである。
9.撮像装置の第1の構成例
図19に、上述の異色加算を行う第1の補間手法を用いる場合の撮像装置の構成例を示す。この撮像装置は、レンズ100、撮像センサ110(広義には、撮像素子)、重み付け加算重畳シフトサンプリング処理部120(読み出し制御部)、ノイズ低減処理部130、簡易動画像生成部140(表示制御部)、モニタ表示部150(表示部)、動画データ圧縮部160、動画データ記録部170(記憶部)、動画データ伸張部180、補間処理部185、推定演算部210、デモザイキング処理部230(3板化処理部)、基本画質向上処理部240(画像処理部)、動画データ生成部250(第1画像出力部)、高精細静止画データ生成部260(第2画像出力部)を含む。
なお、本実施形態は図19の構成に限定されず、その構成要素の一部(例えばモニタ表示部150)を省略したり、他の構成要素を追加したりする等の種々の変形実施が可能である。また、構成要素の一部が他の装置として構成されてもよく、例えば、動画データ伸張部180以降の構成要素が、PC等で構成される画像処理装置に含まれてもよい。
重み付け加算重畳シフトサンプリング処理部120は、第1フィールドの第1取得受光値fと第2フィールドの第2取得受光値fk+1を、撮像センサ110から読み出す処理を行う。受光値f,fk+1は、異色画素の加算読み出しにより取得された受光値である。例えば、加算読み出しは、CMOSセンサ等の撮像素子からアドレス指定により画素値を読み出して加算することで実現される。ノイズ低減処理部130は、受光値f,fk+1のノイズ低減処理を行う。
簡易動画像生成部140は、受光値f,fk+1から簡易動画を生成する。簡易動画は、推定処理を経ずに生成した動画であり、例えば動画撮影中のモニタ表示に用いられる。簡易動画の生成手法については、図27(A)等で後述する。モニタ表示部150は、簡易動画像生成部140からの簡易動画を表示する。
動画データ圧縮部160は、受光値f,fk+1のデータ圧縮処理を行う。動画データ記録部170は、受光値f,fk+1の圧縮データを記録する。動画データ記録部170は、内部メモリであってもよく、メモリカード等の外部メモリであってもよい。動画データ伸張部180は、受光値f,fk+1の圧縮データを伸張する処理を行う。
補間処理部185は、伸張処理された受光値f,fk+1に基づいて、第1補間受光値と第2補間受光値を補間により求める処理を行う。推定演算部210は、第1取得受光値fと第1,第2補間受光値に基づいて、撮像素子の各画素に対応する推定画素値を推定する処理を行う。具体的には、推定演算部210は、解像情報復元画像生成部190(第1推定演算部)、色情報復元画像生成部200(第2推定演算部)、画像合成部220を含む。
解像情報復元画像生成部190は、第1取得受光値fと第1補間受光値から解像情報復元画像(図9で上述のv ij)を推定処理により求める。色情報復元画像生成部200は、第1取得受光値fと第2補間受光値から色情報復元画像(v ij)を推定処理により求める。画像合成部220は、これらの復元画像から最終復元画像(vij)を求める。最終復元画像(高解像フレーム画像)は、ベイヤ配列のモザイク画像である。
デモザイキング処理部230は、最終復元画像をデモザイキング(3板化)する処理を行う。基本画質向上処理部240は、デモザイキング処理後の画像に対してノイズ低減処理や階調補正処理等の画像処理を行う。動画データ生成部250は、画像処理後の画像をアンダーサンプリングする処理を行ってハイビジョン動画を生成し、そのハイビジョン動画をハイビジョンディスプレーに対して出力する。高精細静止画データ生成部260は、高精細ディスプレーや高精細プリンターに対して、動画中の任意タイミングの静止画を出力する。例えば、静止画取得のタイミングは、タッチパネル等の操作部を介してユーザにより指定される。静止画の解像度は例えば、撮像センサ110と同じ12メガピクセルである。
10.撮像装置の第2の構成例
上述の同色加算を行う第2の補間手法を用いる場合の撮像装置の構成例を示す。この撮像装置は、レンズ300、撮像センサ310(広義には、撮像素子)、重み付け加算重畳シフトサンプリング処理部320(読み出し制御部)、ノイズ低減処理部330、フィールド分割部340、デモザイキング処理部350(3板化処理部)、画質向上処理部360、動画データ生成部370、動画データ圧縮部380、動画データ記録部390(記憶部)、動画データ伸張部400、動画データ生成部410(表示制御部)、重畳シフト加算画像抽出部420(取得受光値抽出部)、補間処理部430、高精細静止画復元処理部440(推定演算部)、画像出力部450を含む。
なお、本実施形態は図20の構成に限定されず、その構成要素の一部(例えばフィールド分割部340)を省略したり、他の構成要素を追加したりする等の種々の変形実施が可能である。また、構成要素の一部が他の装置として構成されてもよく、例えば、動画データ伸張部400以降の構成要素が、PC等で構成される画像処理装置に含まれてもよい。
重み付け加算重畳シフトサンプリング処理部320は、第1,第2取得受光値f(G),f(R),f(B)を撮像センサ110から読み出す処理を行う。受光値f(G),f(R),f(B)は、それぞれ色成分G,R,Bの画素の加算読み出しにより取得された受光値である。例えば、加算読み出しは、CMOSセンサ等の撮像素子からアドレス指定により画素値を読み出して加算することで実現される。ノイズ低減処理部330は、受光値f(G),f(R),f(B)のノイズ低減処理を行う。
フィールド分割部340は、受光値f(G)のデータを、受光値f(Gx)と受光値f(Gy)に分割する。デモザイキング処理部350は、受光値f(Gx),f(Gy),f(R),f(B)をデモザイキング(3板化)する処理を行う。フィールド分割とデモザイキング処理については、図21〜図26で後述する。デモザイキング処理後の受光値をFで表すとすれば、デモザイキング処理後の画像として2つの画像F(R)+F(Gx)+F(B),F(R)+F(Gy)+F(B)が出力される。
画質向上処理部360は、この2つの画像に対してノイズ低減処理や階調補正処理等の画像処理を行う。動画データ生成部370は、画像処理後の2つの画像から動画データを生成する。この動画データは、推定処理を経ずに生成された動画であり、受光単位の解像度と同程度の解像度である。F(G)としてF(Gx)があれば動画を作成可能であるが、受光値のサンプリング位置が異なるF(Gy)を用いることで、G成分の画像品質を改善可能と考えられる。
動画データ圧縮部380は、動画データの圧縮処理を行う。動画データ記録部390は、圧縮処理された動画データを記録する。動画データ記録部390は、内部メモリであってもよく、メモリカード等の外部メモリであってもよい。動画データ伸張部400は、圧縮処理された動画データを伸張する処理を行う。動画データ生成部410は、伸張処理された動画データをアンダーサンプリングする処理を行ってハイビジョン動画を生成し、そのハイビジョン動画をハイビジョンディスプレーに対して出力する。
重畳シフト加算画像抽出部420は、伸張処理された動画データから、第1フィールドの第1取得受光値fと第2フィールドの第2取得受光値fk+1を抽出する。補間処理部430は、第1フィールドの補間受光値を、第2取得受光値fk+1に基づく補間により求める処理を行う。高精細静止画復元処理部440は、補間受光値と第1取得受光値fから画素値を推定する処理を行う。推定画素値は、撮像センサ310と同じ画素数のベイヤ配列のモザイク画像である。画像出力部450は、推定画素値に対してデモザイキング処理等を行い、任意タイミングの静止画を高精細ディスプレーや高精細プリンターに対して出力する。例えば、静止画取得のタイミングは、タッチパネル等の操作部を介してユーザにより指定される。
11.デモザイキング処理の手法
図20で上述のフィールド分割とデモザイキング処理について説明する。
図21に、第1フィールドにおける色成分Gのフィールド分割とデモザイキング処理についての説明図を示す。Grの画素と受光値を斜め縞のハッチングで表し、Gbの画素と受光値をグレーのハッチングで表す。また、デモザイキング処理による補間値を横縞のハッチングで表す。図21に示すように、第1フィールドの色成分Gでは、受光値をf(Gx)とf(Gy)に分割して取得する。そして、受光値f(Gx),f(Gy)をそれぞれデモザイキング処理し、補間された画像F(Gx),F(Gy)を出力する。
図22に、第1フィールドにおける色成分Rのデモザイキング処理についての説明図を示す。Rの画素と受光値をグレーのハッチングで表す。図22に示すように、第1フィールドの色成分Rでは、受光値f(R)を取得する。そして、受光値f(R)をデモザイキング処理し、補間された画像F(R)を出力する。
図23に、第1フィールドにおける色成分Bのデモザイキング処理についての説明図を示す。Bの画素と受光値をグレーのハッチングで表す。図23に示すように、第1フィールドの色成分Bでは、受光値f(B)を取得する。そして、受光値f(B)をデモザイキング処理し、補間された画像F(B)を出力する。
図24に、第2フィールドにおける色成分Gのフィールド分割とデモザイキング処理についての説明図を示す。図24に示すように、第2フィールドの色成分Gでは、受光値をfk+1(Gx)とfk+1(Gy)に分割して取得する。そして、受光値fk+1(Gx)とfk+1(Gy)をそれぞれデモザイキング処理し、補間された画像Fk+1(Gx)とFk+1(Gy)を出力する。
図25に、第2フィールドにおける色成分Rのデモザイキング処理についての説明図を示す。図25に示すように、第2フィールドの色成分Rでは、受光値fk+1(R)を取得する。そして、受光値fk+1(R)をデモザイキング処理し、補間された画像Fk+1(R)を出力する。
図26に、第2フィールドにおける色成分Bのデモザイキング処理についての説明図を示す。図26に示すように、第2フィールドの色成分Bでは、受光値fk+1(B)を取得する。そして、受光値fk+1(B)をデモザイキング処理し、補間された画像Fk+1(B)を出力する。
12.簡易動画の生成手法
図19で上述した簡易動画の生成手法について説明する。上述の異色混合加算の場合、受光値そのものは色を表せないため、カラー動画を表示するためには推定処理が必要となる。例えば、モニタ表示などの低解像度の動画像をリアルタイムで生成する際にも、推定処理が必要となってしまい、それなりの処理能力をもったハード処理などが求められる。そのため、本実施形態では、推定処理よりも簡易的な手法により一般的な動画用ベイヤ画像を求め、システム構成の処理負荷を低減させる。
図27(A)、図27(B)を用いて、簡易的にベイヤ画像を求める手法について説明する。以下では、Grの画素値Gr00を簡易的に求める場合を例に説明する。RGrGbB混合の受光値は、下式(23)〜(26)で表される。ここで、rはr≧1の実数である。
00=1・G00+(1/r)・R10
(1/r)・B01+(1/r)・G11 ・・・ (23)
10=1・R10+(1/r)・G20
(1/r)・G11+(1/r)・B21 ・・・ (24)
01=1・B01+(1/r)・G11
(1/r)・G02+(1/r)・R12 ・・・ (25)
11=1・G11+(1/r)・B21
(1/r)・R12+(1/r)・G22 ・・・ (26)
上式(23)にrを乗じて上式(24)を引くと、下式(27)となる。また、上式(25)にrを乗じて上式(26)を引くと、下式(28)となる。
r・a00−a10=[r・G00+B01]−
[(1/r)・G20+(1/r)・B21
・・・ (27)
r・a01−a11=[G02+r・B01]−
[(1/r)・G22+(1/r)・B21
・・・ (28)
次に、上式(27)にrを乗じて上式(28)を引き、左辺をAGrと置くと、下式(29)となる。AGr=r(r・a00−a10)−(r・a01−a11)は、受光値を用いて求める。この受光値として、例えば第1,第2フィールドの取得受光値を合わせた受光値を用いる。あるいは、第1フィールドの取得受光値を補間処理した受光値を用いてもよい。
Gr=r(r・a00−a10)−(r・a01−a11
=[r・G00+(1/r)・G22]−[G20+G02
=r・[G00+(1/r)・G22
(1/r)・G20−(1/r)・G02
・・・ (29)
上式(29)において、rを1よりもある程度大きくとると仮定すると、下式(30)が成り立つとみなすことができる。そのため、上式(29)より下式(31)となり、画素値Gr00は下式(32)により求められる。
(1/r)・G22−(1/r)・G20−(1/r)・G02 ≒ 0
・・・ (30)
Gr≒r・G00 ・・・ (31)
00≒AGr /r ・・・ (32)
下式(33)に示すように、R10,B01,G11についても同様に、受光値aijから近似的に求めることができる。
=r(r・a10−a20)−(r・a11−a21)≒r・R10
=r(r・a01−a11)−(r・a02−a12)≒r・B01
Gb=r(r・a11−a21)−(r・a12−a22)≒r・G11
・・・ (33)
なお、上記ではG00,R10,B01,G11に着目しているが、他の画素値についても同様の手法により求めることができる。また、上記のように受光値aijから任意の画素値を求めることができれば、動画用としての低解像画像を生成する手法は、種々用いることができる。例えば、求めた画素値から低解像動画を間引き的に生成してもよい。あるは、求めた画素値を用いて、同色の隣接した複数画素を加算して低解像動画を生成してもよい。
13.画素値の推定手法
図28(A)〜図25を用いて、上述の取得受光値と補間受光値から高解像フレーム画像の画素値を推定する手法について説明する。以下では、受光単位が4画素を含み、その受光単位に含まれる4画素の画素値を受光値に基づいて推定する場合を例に説明する。
まず、図28(A)、図28(B)に、画素推定に用いられる推定処理ブロックと受光単位の模式的な説明図を示す。図28(A)、図28(B)では、水平方向(水平走査方向)の画素位置をiで示し、垂直方向の画素位置をjで示す(i、jは整数)。また、図28(A)では、推定処理ブロックを点線四角で表し、受光単位を実線四角で表す。図28(B)では、受光単位を点線四角で表し、推定画素を実線四角で表す。
図28(A)に示すように、m×n画素を1ブロックとする推定処理ブロックBk00、Bk10、・・・を設定する。本実施形態では、この推定処理ブロック毎に、高解像フレーム画像の画素値の推定処理を行う。図28(B)には、推定処理ブロックBk00を模式的に示す。図28(B)に示す受光値a00〜a(m−1)(n−1)は、撮像により取得された取得受光値と、補間処理により求められた補間受光値により構成される。
図29(A)に示すように、a00,a20等の実線で表す受光値が撮像により取得され、a10,a01等の点線で表す受光値が補間処理により求められる。受光値の取得は、図3や図11で上述した重み付け加算読み出しにより行われる。なお以下では、同色の画素値を加算読み出しする場合について説明するが、異色の画素値を加算読み出しする場合についても同様の処理を適用できる。また以下では、Gr画素の推定処理について説明するが、Gb画素やR画素、B画素についても同様の処理を適用できる。
図29(B)に示すように、上記の受光値から中間画素値b00、b10、・・・が求められ、中間画素値b00、b10、・・・から推定画素値v00、v10、・・・が求められる。なお、図29(A)、図29(B)では便宜的に、ijのサフィックスを推定対象の画素にのみ付している。
まず、中間画素値の推定処理について説明する。図30に示すように、中間画素値の水平方向の最初の行に注目し、重み付け画素加算値をシフト順にa00、a10、a20とすると、下式(34)が成り立つ。
00=c00+c01+c10+c11
10=c10+c11+c20+c21 ・・・ (34)
また、下式(35)に示すようにb00、b10、b20を定義し、重み付け係数c=1、c=1/2、c=1/2、c=1/4を代入する。なお、重み付け係数はこれに限定されず、c=1,c=1/r,c=1/r,c=1/r(r≧1)であればよい。
00=c00+c01=v00+(1/2)v01
10=c10+c11=v10+(1/2)v11
20=c20+c21=v20+(1/2)v21 ・・・ (35)
次に、上式(35)を用いて上式(34)を変形すると、下式(36)が成り立つ。
00=v00+(1/2)v01+(1/2)v10+(1/4)v11
=b00+(1/2)b10
10=v10+(1/2)v11+(1/2)v20+(1/4)v21
=b10+(1/2)b20 ・・・ (36)
上式(36)において、a00、a10に所定の係数(所定の重み係数)を掛けて差分δiを取り、上式(35)を使って変形すると、下式(37)が成り立つ。
δi=a10−2a00
=(1/2)v20+(1/4)v21−(2v00+v01
=(1/2)b20−2b00 ・・・ (37)
00を未知数とすると、下式(38)に示すように、中間画素値b10、b20をb00の関数として求めることができる。
00=(未知数),
10=2(a00−b00),
20=4b00+2δi
=4b00+2(a10−2a00) ・・・ (38)
このように、b00を未知数(初期変数)として高精細な中間画素値{b00,b10,b20}の組合せパターンが求められる。同様にして、2行目、3行目においてもb01、b02を未知数として中間画素値{b01,b11,b21}、{b02,b12,b22}の組合せパターンが求められる。
次に、未知数b00を求める手法について説明する。図31に示すように、受光値パターン{a00,a10}と中間画素値パターン{b00,b10,b20}を比較する。そして、その誤差が最小になる未知数b00を導出し、中間画素値b00として設定する。
このとき、上式(36)に示すように、受光値{a00,a10}は、中間画素値{b00,b10,b20}の異なる重み付けによる隣接値の加算値となる。そのため、単純にこれらを比較しても正しい推定値が得られない。そこで、図31に示すように、中間画素値に重み付けをして比較を行う。具体的には、中間画素値{bij,b(i+1)j}の重み付けが、c=c/2、c=c/2であることを利用すると、下式(39)が成り立つことが分かる。
ij=bij+(1/2)b(i+1)j ・・・ (39)
この上式(39)による重み付けを考慮すると、下式(40)に示す評価関数Ejが求められる。そして、この評価関数Ejにより、受光値パターン{a00,a10}と中間画素値パターン{b00,b10,b20}の類似性評価を行う。
上式(38)を用いると、評価関数Ejは、b00を初期変数とした関数で表される。したがって、図32に示すように、Ejを最小にする未知数b00(=α)を求め、b00の値を決定できる。そして、推定したb00の値を上式(38)に代入し、b10,b20が求められる。なお、b00が取り得る値の範囲は0≦b00≦a00であるので、この範囲にて評価関数Ejの最小値を求めればよい。同様に、2行目、3行目においても、中間画素値{b01,b11,b21}、{b02,b12,b22}の組合せパターンがb01,b02を未知数として求められる。
次に、求めた中間画素値bijを用いて最終推定画素値vijを求める手法について説明する。以下では、図29(B)に示す左端垂直列(i=0列)を例に説明する。図33に示すように、中間画素値{b01,b01,b02}と最終推定画素値{v00,v01,v02}の関係は、下式(41)で表される。
00=c00+c01=v00+(1/2)v01
01=c01+c02=v01+(1/2)v02 ・・・ (41)
00、b01に所定の係数を掛けて差分δjを求めると、下式(42)が成り立つ。
δj=b01−2b00
=(v01+(1/2)v02)−(2v00+v01
=(1/2)v02−2v00 ・・・ (42)
00を未知数(初期変数)とすると、上式(41)、(42)を用いて、最終推定画素値v01、v02がv00の関数として求められる。その関数を下式(43)に示す。
00=(未知数),
01=2(b00−v00),
02=4v00+2δj
=4v00+2(b01−2b00) ・・・ (43)
上式(43)の推定画素値パターン{v00,v01,v02}と、中間画素値パターン{b00,b01}を比較し、その誤差Eiが最小になる未知数v00を導出する。このとき、最終推定画素値{vij,v(i+1)j}の重み付けが、c=c/2であることを利用すると、下式(44)が成り立つ。
ij=vij+(1/2)vi(j+1) ・・・ (44)
図34に示すように、上式(44)に示す重み付けを考慮して、パターンの比較を行う。具体的には、下式(45)に示す評価関数Eiを求める。
そして、図35に示すように、評価関数Eiを最小にする未知数v00(=β)を求め、求めたv00を上式(43)に代入して最終推定画素値v01、v02を求める。同様に、2列目においても、v10を未知数として最終推定画素値{v10,v11,v12}の組合せパターンを求める。
上記の実施形態によれば、図29(A)に示すように、第1のポジションに設定された受光単位a00と、第1のポジションからシフトされた第2のポジションa10に設定された受光単位が重畳する。この場合に、図30に示すように、推定演算部は、第1のポジションの受光単位の受光値と、第2のポジションの受光単位の受光値の差分値δi=a10−a00を求める。推定演算部は、第1のポジションの受光単位a00から重畳領域(図29(A)に示すv10,v11)を除いた第1の受光領域(v00,v01)の受光値である第1の中間画素値(図29(B)に示すb00)と、第2のポジションの受光単位a10から重畳領域を除いた第2の受光領域(v20,v21)の受光値である第2の中間画素値(b20)との関係式を、差分値δiを用いて表す(上式(38))。推定演算部は、その関係式を用いて第1、第2の中間画素値b00,b20を推定し、推定した第1の中間画素値b00を用いて受光単位a00の各画素の画素値v00〜v11を求める。
このようにすれば、重畳する受光単位の受光値a10、a00の差分値δiに基づいて推定画素値v00〜v11を推定することで、簡素な処理で高解像化を行うことが可能になる。すなわち、重畳シフトされた受光値から中間画素値を一旦推定し、その重畳シフトされた中間画素値から推定画素値を求めることで、高解像画像の推定処理を簡素化できる。例えば、上述の比較例に比べて、2次元フィルタの繰り返し演算(特許文献1)や、初期値の設定に適当な部分を探索(特許文献2)する等の複雑な処理が不要となる。
ここで、受光単位のポジションとは、撮像素子の受光面上での受光単位の位置や座標のことであり、あるいは、推定処理における推定画素値データ(画像データ)上での受光単位の位置や座標のことである。また、シフトされたポジションとは、元のポジションと位置や座標が一致しないポジションのことである。
また、本実施形態では、図29(B)に示すように、第1、第2の中間画素値b00、b20を含む連続する中間画素値{b00、b10、b20}を中間画素値パターンとする。このとき、上式(38)に示すように、推定演算部は、中間画素値パターン{b00、b10、b20}に含まれる中間画素値間の関係式を受光値a00、a10を用いて表す。そして、図31に示すように、推定演算部は、関係式で表された中間画素値パターン{b00、b10、b20}を、受光値a00、a10で表される受光値パターン{a00、a10}と比較して類似性を評価し、その類似性の評価結果に基づいて、類似性が最も高くなるように中間画素値パターンに含まれる中間画素値b00〜b20を決定する。
このようにすれば、取得受光値または補間受光値である受光値a00,a10に基づいて、中間画素値b00〜b20を推定できる。また、中間画素値パターン{b00、b10、b20}と受光値パターン{a00、a10}を比較することで、受光値パターンに類似した高精細な中間画素値パターンを推定できる。
ここで、中間画素値パターンとは、推定処理に用いられる範囲の中間画素値のデータ列(データの組み)である。また、受光値パターンとは、推定処理に用いられる範囲の受光値のデータ列であり、取得受光値と補間受光値が含まれる。
また、上式(40)に示すように、推定演算部は、中間画素値パターン{b00、b10、b20}と受光値パターン{a00、a10}の誤差を表す評価関数Ejを求め、評価関数Ejの値が最小となる未知数b00=α(初期値)を求め、求めたb00により中間画素値b00〜b20を決定する。
このようにすれば、誤差を評価関数で表し、その評価関数の極小値に対応する中間画素値を求めることで、中間画素値の値を推定できる。例えば、上述のように最小二乗法を用いて未知数を求めることで、簡素な処理で中間画素推定の初期値を設定できる。すなわち、上述の比較例(特許文献2)と比べて、初期値設定に適当な画像部分の探索が不要である。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語(撮像素子、読み出し制御部、画像出力部等)と共に記載された用語(撮像センサ、重み付け加算重畳シフトサンプリング処理部、高精細静止画データ生成部等)は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また読み出し制御部、補間処理部、推定演算部、撮像装置等の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定に限定されず、種々の変形実施が可能である。
100 レンズ、110 撮像センサ、
120 重み付け加算重畳シフトサンプリング処理部、130 ノイズ低減処理部、
140 簡易動画像生成部、150 モニタ表示部、160 動画データ圧縮部、
170 動画データ記録部、180 動画データ伸張部、185 補間処理部、
190 解像情報復元画像生成部、200 色情報復元画像生成部、
210 推定演算部、220 画像合成部、230 デモザイキング処理部、
240 基本画質向上処理部、250 動画データ生成部、
260 高精細静止画データ生成部、300 レンズ、310 撮像センサ、
320 重み付け加算重畳シフトサンプリング処理部、330 ノイズ低減処理部、
340 フィールド分割部、350 デモザイキング処理部、360 画質向上処理部、
370 動画データ生成部、380 動画データ圧縮部、390 動画データ記録部、
400 動画データ伸張部、410 動画データ生成部、
420 重畳シフト加算画像抽出部、430 補間処理部、
440 高精細静止画復元処理部、450 画像出力部、
B 青色、Bk00 推定処理ブロック、c〜c 重み付け係数、
Ei,Ej 評価関数、G 緑色、Gr 第1緑色、Gb 第2緑色、R 赤色、
ij 受光値、bij 中間画素値、b00 未知数、fx フレーム、
ij 最終推定画素値、v00 未知数、v ij 第1推定画素値、
ij 第2推定画素値、w〜w 補間係数、δb,δr 色差成分、
δi,δj 差分値

Claims (18)

  1. 受光値を取得する単位であって、隣り合う受光単位が重畳する前記受光単位を、複数の画素毎に設定し、前記受光単位に含まれる画素の画素値を加算読み出しして前記受光値を取得する読み出し制御部と、
    前記読み出し制御部により取得された前記受光値である取得受光値に基づいて、前記受光値が取得されない前記受光単位の受光値を補間により求めて補間受光値を取得する補間処理部と、
    前記取得受光値と前記補間受光値に基づいて、前記受光単位に含まれる各画素の画素値を推定する推定演算部と、
    前記推定演算部により推定された画素値に基づく画像を出力する画像出力部と、
    を含み、
    前記読み出し制御部は、
    複数色の画素を含む前記受光単位を設定し、前記受光単位を第1受光単位群と第2受光単位群にグループ分けし、第1フレームにおいて、前記第1受光単位群の受光値を第1取得受光値として取得し、前記第1フレームの後の第2フレームにおいて、前記第2受光単位群の受光値を第2取得受光値として取得し、
    前記補間処理部は、
    前記第1フレームにおける前記第2受光単位群の受光値を前記補間受光値として求める場合に、前記複数色の画素の色配列が各色配列グループで異なる第1〜第k色配列グループ(kは自然数)に前記受光単位をグループ分けし、前記第1〜第k色配列グループの中の第p色配列グループ(pはk以下の自然数)の前記第2取得受光値に基づいて、前記第p色配列グループの前記補間受光値を求めることを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1において、
    前記補間処理部は、
    第1補間受光値を、前記第1取得受光値に基づいて前記画素の色配列に依らず補間により求め、前記第p色配列グループの前記第2取得受光値に基づく前記第p色配列グループの前記補間受光値を第2補間受光値として求め、
    前記推定演算部は、
    前記第1取得受光値と前記第1補間受光値に基づいて、前記受光単位に含まれる各画素の画素値として第1推定画素値を推定し、
    前記第1取得受光値と前記第2補間受光値に基づいて、前記受光単位に含まれる各画素の画素値として第2推定画素値を推定し、
    前記第1推定画素値と前記第2推定画素値に基づいて、最終的な画素値を求めることを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項2において、
    前記推定演算部は、
    前記第2推定画素値に基づいて、前記受光単位に属する前記第1推定画素値の加算値を、各色の画素値に配分して前記最終的な画素値を求めることを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項3において、
    前記読み出し制御部は、
    撮像素子の画素がベイヤ配列の第1〜第3色の画素である場合に、前記複数色の画素として4画素を含む前記受光単位を設定し、
    前記推定演算部は、
    前記第1〜第3色のうちの第r色(rは3以下の自然数)の前記最終的な画素値を求める場合に、前記受光単位に属する前記第r色の前記第2推定画素値と前記受光単位に属する前記第2推定画素値の加算値との比を、前記受光単位に属する前記第1推定画素値の加算値に乗じて、前記第r色の前記最終的な画素値を求めることを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項2において、
    前記推定演算部は、
    前記第2推定画素値に基づいて各画素の色差を求め、前記色差と前記第1推定画素値に基づいて前記最終的な画素値を求めることを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項5において、
    前記推定演算部は、
    前記最終的な画素値として第1〜第3色の画素値を求める場合に、前記色差として第1色差と第2色差を求め、前記第1推定画素値と前記第1色差と前記第2色差を、前記第1〜第3色の画素値と行列との積で表し、表した式により前記最終的な画素値を求めることを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項6において、
    前記行列において前記第1推定画素値に対応する行の成分は、前記推定演算部による推定処理により定まる係数であることを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項6において、
    前記推定演算部は、
    前記第2推定画素値に対してデモザイキング処理を行って、各画素について第1〜第3色の推定画素値を求め、
    前記推定演算部は、
    前記第1〜第3色の推定画素値と、前記行列において前記第1色差に対応する行の成分との積により前記第1色差を求め、前記第1〜第3色の推定画素値と、前記行列において前記第2色差に対応する行の成分との積により前記第2色差を求めることを特徴とする撮像装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかにおいて、
    前記補間処理部は、
    前記第1取得受光値による画像と前記第2取得受光値による画像との間の被写体の動き情報を取得し、
    前記動き情報に基づいて、前記第2フレームにおける前記補間受光値の位置情報を取得し、前記位置情報が表す位置の周辺の前記第p色配列グループの前記第2取得受光値に基づいて前記第p色配列グループの前記補間受光値を求めることを特徴とする撮像装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかにおいて、
    前記読み出し制御部は、
    前記受光単位を市松状にグループ分けして前記第1受光単位群と前記第2受光単位群にグループ分けすることを特徴とする撮像装置。
  11. 受光値を取得する単位である受光単位であって、隣り合う前記受光単位が重畳する前記受光単位を複数の画素毎に設定し、前記受光単位に含まれる画素の画素値を加算読み出しして前記受光値を取得する読み出し制御部と、
    前記読み出し制御部により取得された前記受光値である取得受光値に基づいて、前記受光値が取得されない前記受光単位の受光値を補間により求めて補間受光値を取得する補間処理部と、
    前記取得受光値と前記補間受光値に基づいて、前記受光単位に含まれる各画素の画素値を推定する推定演算部と、
    前記推定演算部により推定された画素値に基づく画像を出力する画像出力部と、
    を含み、
    前記読み出し制御部は、
    第1〜第q色(qは自然数)の各色毎に前記受光単位を設定し、前記受光単位を第1受光単位群と第2受光単位群にグループ分けし、
    第1フレームにおいて、前記第1受光単位群の受光値を第1取得受光値として取得し、
    前記第1フレームの後の第2フレームにおいて、前記第2受光単位群の受光値を第2取得受光値として取得し、
    前記補間処理部は、
    前記第1フレームにおける前記第2受光単位群の受光値を前記補間受光値として求める場合に、前記第1〜第q色のうちの第r色(rはq以下の自然数)の前記第2取得受光値に基づいて、前記第r色の前記補間受光値を補間により求めることを特徴とする撮像装置。
  12. 請求項11において、
    前記読み出し制御部は、
    撮像素子の画素がベイヤ配列の第1〜第3色の画素である場合に、前記各色の受光単位として4画素を含む前記受光単位を設定し、前記第r色の受光単位を市松状にグループ分けして前記第1受光単位群と前記第2受光単位群にグループ分けすることを特徴とする撮像装置。
  13. 請求項1乃至12のいずれかにおいて、
    前記読み出し制御部は、
    前記受光単位に含まれる画素の画素値を重み付け加算して読み出し、前記取得受光値を取得し、
    前記補間処理部は、前記重み付け加算により得られた前記取得受光値に基づいて、前記補間受光値を補間により求めることを特徴とする撮像装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれかにおいて、
    第1のポジションに設定された前記受光単位と、前記第1のポジションの後の第2のポジションに設定された前記受光単位が重畳する場合に、
    前記推定演算部は、
    前記第1のポジションの受光単位の受光値と、前記第2のポジションの受光単位の受光値の差分値を求め、
    前記第1のポジションの受光単位から重畳領域を除いた第1の受光領域の受光値である第1の中間画素値と、前記第2のポジションの受光単位から前記重畳領域を除いた第2の受光領域の受光値である第2の中間画素値との関係式を、前記差分値を用いて表し、
    前記関係式を用いて前記第1、第2の中間画素値を推定し、推定した前記第1の中間画素値を用いて前記受光単位の各画素の画素値を求めることを特徴とする撮像装置。
  15. 請求項14において、
    前記推定演算部は、
    前記第1、第2の中間画素値を含む連続する中間画素値を中間画素値パターンとする場合に、前記中間画素値パターンの中間画素値間の関係式を前記受光単位の受光値を用いて表し、
    中間画素値間の関係式で表された前記中間画素値パターンと前記受光単位の受光値とを比較して類似性を評価し、
    前記類似性の評価結果に基づいて、前記類似性が最も高くなるように前記中間画素値パターンの中間画素値の値を決定することを特徴とする撮像装置。
  16. 請求項15において、
    前記推定演算部は、
    中間画素値間の関係式で表された前記中間画素値パターンと前記受光単位の受光値との誤差を表す評価関数を求め、前記評価関数の値が最小となるように前記中間画素値パターンの中間画素値の値を決定することを特徴とする撮像装置。
  17. 受光値を取得する単位であって、隣り合う受光単位が重畳する前記受光単位を、複数の画素毎に設定し、前記受光単位に含まれる画素の画素値を加算読み出しして前記受光値を取得し、
    前記読み出し制御部により取得された前記受光値である取得受光値に基づいて、前記受光値が取得されない前記受光単位の受光値を補間により求めて補間受光値を取得し、
    前記取得受光値と前記補間受光値に基づいて、前記受光単位に含まれる各画素の画素値を推定し、
    前記推定演算部により推定された画素値に基づく画像を出力する場合に、
    複数色の画素を含む前記受光単位を設定し、前記受光単位を第1受光単位群と第2受光単位群にグループ分けし、第1フレームにおいて、前記第1受光単位群の受光値を第1取得受光値として取得し、前記第1フレームの後の第2フレームにおいて、前記第2受光単位群の受光値を第2取得受光値として取得し、
    前記第1フレームにおける前記第2受光単位群の受光値を前記補間受光値として求める場合に、前記複数色の画素の色配列が各色配列グループで異なる第1〜第k色配列グループ(kは自然数)に前記受光単位をグループ分けし、前記第1〜第k色配列グループの中の第p色配列グループ(pはk以下の自然数)の前記第2取得受光値に基づいて、前記第p色配列グループの前記補間受光値を求めることを特徴とする撮像方法。
  18. 受光値を取得する単位であって、隣り合う受光単位が重畳する前記受光単位を、複数の画素毎に設定し、前記受光単位に含まれる画素の画素値を加算読み出しして前記受光値を取得し、
    前記読み出し制御部により取得された前記受光値である取得受光値に基づいて、前記受光値が取得されない前記受光単位の受光値を補間により求めて補間受光値を取得し、
    前記取得受光値と前記補間受光値に基づいて、前記受光単位に含まれる各画素の画素値を推定し、
    前記推定演算部により推定された画素値に基づく画像を出力する場合に、
    第1〜第q色(qは自然数)の各色毎に前記受光単位を設定し、前記受光単位を第1受光単位群と第2受光単位群にグループ分けし、
    第1フレームにおいて、前記第1受光単位群の受光値を第1取得受光値として取得し、
    前記第1フレームの後の第2フレームにおいて、前記第2受光単位群の受光値を第2取得受光値として取得し、
    前記第1フレームにおける前記第2受光単位群の受光値を前記補間受光値として求める場合に、前記第1〜第q色のうちの第r色(rはq以下の自然数)の前記第2取得受光値に基づいて、前記第r色の前記補間受光値を補間により求めることを特徴とする撮像方法。
JP2010266637A 2010-11-30 2010-11-30 撮像装置及び撮像方法 Withdrawn JP2012119852A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010266637A JP2012119852A (ja) 2010-11-30 2010-11-30 撮像装置及び撮像方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010266637A JP2012119852A (ja) 2010-11-30 2010-11-30 撮像装置及び撮像方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012119852A true JP2012119852A (ja) 2012-06-21

Family

ID=46502229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010266637A Withdrawn JP2012119852A (ja) 2010-11-30 2010-11-30 撮像装置及び撮像方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012119852A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5306563B2 (ja) 撮像装置及び画像生成方法
US8749646B2 (en) Image processing apparatus, imaging apparatus, solid-state imaging device, image processing method and program
JP5341010B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、プログラム及び画像処理方法
JP5220777B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、プログラム及び画像処理方法
US9092883B2 (en) Image processing device, image processing method and storage medium storing image processing program
EP2579206A1 (en) Image processing device, image capturing device, program and image processing method
JP5006814B2 (ja) 撮像装置
US20130010153A1 (en) Image pickup apparatus and image pickup apparatus control method, and program
JPWO2004068862A1 (ja) 高解像度カラー画像生成方法、高解像度カラー画像生成装置及び高解像度カラー画像生成プログラム
JP5128726B1 (ja) 固体撮像素子および当該素子を備える撮像装置
JP2013223209A (ja) 撮像処理装置
JP2010239636A (ja) 画像生成装置、画像生成方法、およびプログラム
WO2010090025A1 (ja) 撮像処理装置
JP5513978B2 (ja) 撮像装置、集積回路および画像処理方法
WO2013132730A1 (ja) 画像処理装置、撮像装置及び画像処理方法
JP2013126123A (ja) 画像処理装置、撮像装置及び画像処理方法
JP2012119852A (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP2012142676A (ja) 撮像装置及び画像生成方法
JPWO2015083502A1 (ja) 画像処理装置、該方法および該プログラム
WO2012147630A1 (ja) 撮像装置及び画像生成方法
WO2012176580A1 (ja) 撮像装置
JP2006262382A (ja) 画像処理装置
JP2012099870A (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP2013125999A (ja) 画像処理装置、撮像装置及び画像処理方法
JP2013223211A (ja) 撮像処理装置、撮像処理方法、およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20140204