JP4549260B2 - 記録再生装置、記録再生方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

記録再生装置、記録再生方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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本発明は、記録再生装置、記録再生方法、及びコンピュータプログラムに関し、画像の記録と再生を行うために用いて好適なものである。
従来から、動画像を撮影する撮像装置では、撮影時に生じた手ぶれを補正し、その手ぶれを補正した動画像を記録媒体に記録することが行われている。
このような動画像の撮影時に生じた手ぶれを補正する方法として、特許文献1に記載されている技術がある。
かかる技術では、撮像装置は、ピッチ方向及びヨー方向の角速度センサーを有し、この角速度センサーにより検出されたピッチ方向及びヨー方向の角速度を積分して角変位を算出する。そして、撮像装置は、算出した角変位、即ち撮像装置の振れ角と撮影レンズの焦点距離とから、手ぶれによって生じた撮像素子上の画素移動分を算出する。その後、撮像装置は、算出した画素移動を相殺するように、撮像素子の撮影面又はフィールドメモリの該当領域から画像信号を読み出し、読み出した画像信号に対して画素補間及びライン補間を施す。このようにすることによって、撮影時に生じた手ぶれを1画素未満の精度で補正することができる。
ところで、前述したような動画像を撮影する撮像装置では、撮影した動画像を記録した後、その記録した動画像を切り出して静止画像として出力することが行われている。このように動画像を静止画像として出力する場合、高解像度化して静止画像を出力するのが好ましい。そこで、非特許文献1に記載されているように、超解像処理という技術が提案されている。
かかる技術では、出力すべき静止画像の前後複数枚の画像を前記静止画像に合成して、前記静止画像が元々持っている解像度よりも高い高解像度の静止画像を形成するようにしている。
特開平11−266391号公報 青木伸,「複数のデジタル画像データによる超解像処理」,Ricoh Technical Report No.24,1998年11月,p.19−25
しかしながら、前述した従来の技術のように、1画素未満の精度で手ぶれ補正を行って記録した動画像は、補正処理の中で画素補間およびライン補間を施しているため、画像の高周波成分が欠落している。したがって、このように記録された動画像の前後するフレームを複数枚組み合わせて前述した超解像処理を施そうとすると、そもそも1画素未満でフレーム間の相対的なずれが補正されているために、超解像処理に好ましいフレームを得ることが困難である。また得ることができたとしても、各々のフレームの解像感が損なわれているため、良好な静止画像を超解像処理により得ることができない。
以上のように、従来の技術では、撮影した動画像に対して、1画素未満の精度で手ぶれ補正を行うと、その動画像から良好な解像度の静止画像を得ることが困難であるという問題点があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、1画素未満の精度で手ぶれを補正して動画像を再生できるようにすると共に、動画像から良好な解像度の静止画像が得られるようにすることを目的とする。
本発明の記録再生装置は、撮像手段を有する記録再生装置であって、前記記録再生装置動き量を検出する動き検出手段と、前記撮像手段によって取得される複数の画像の相関に基づいて各画像の一部を選択することで、前記動き検出手段により検出された動き量のうち1画素以上の動き量に対応する振れ補正を行う第1の補正手段と、前記第1の補正手段により補正された前記複数の画像を記録媒体に記録する記録手段と、前記記録媒体に記録された複数の画像を読み出して画素補間処理を行うことで、前記動き検出手段により検出された1画素未満の動き量に対応する補正を行う第2の補正手段とを有することを特徴とする。
本発明の記録再生方法は、撮像ステップを有する記録再生方法であって、記録再生装置の動き量を検出する動き検出ステップと、前記撮像ステップによって取得される複数の画像の相関に基づいて各画像の一部を選択することで、前記動き検出ステップにより検出された動き量のうち1画素以上の動き量に対応する振れ補正を行う第1の補正ステップと、前記第1の補正ステップにより補正された前記複数の画像を記録媒体に記録する記録ステップと、前記記録媒体に記録された複数の画像を読み出して画素補間処理を行うことで、前記動き検出ステップにより検出された1画素未満の動き量に対応する補正を行う第2の補正ステップとを有することを特徴とする。
本発明のコンピュータプログラムは、記録再生装置の動き量を検出する動き検出ステップと、撮像手段によって取得される複数の画像の相関に基づいて各画像の一部を選択することで、前記動き検出ステップにより検出された動き量のうち1画素以上の動き量に対応する振れ補正を行う第1の補正ステップと、前記第1の補正ステップにより補正された前記複数の画像を記録媒体に記録する記録ステップと、前記記録媒体に記録された複数の画像を読み出して画素補間処理を行うことで、前記動き検出ステップにより検出された1画素未満の動き量に対応する補正を行う第2の補正ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、1画素以上の動き量に対応する振れ補正により補正された複数の画像を記録媒体に記録し、記録した複数の画像を読み出して画像処理補間を行うことで1画素未満に対応する補正をするようにしたので、記録した動画像を滑らかに再生することができると共に、記録した動画像から高解像の静止画像を得ることができるようになった。
(第1の実施形態)
図面を参照しながら、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の記録再生装置の一例であるデジタルビデオカメラの構成の一例を示したブロック図である。
図1において、CPU120は、記録再生装置を統括制御するものであり、図1の破線で囲まれた各要素および不図示の各要素に対して制御指令を送る。例えば、図示しないROMに記録されたプログラムを、図示しないRAMをワークエリアとして使用する等して制御を実行する。操作部121は、記録再生装置のユーザによって操作されるボタンスイッチや、ダイヤルスイッチ等を備えている。ユーザは、操作部121を操作することによって、例えば、記録再生装置の電源投入指示、動画像の撮影指示、動画像の再生指示、及び静止画像の出力指示等を行うことができる。
光学系101は、撮影レンズを備え、被写体像を結像する。撮像素子102は、例えばCCD(Charge Coupled Devices)を備え、光学系101で結像された被写体像をアナログの電気信号に変換する。A/D変換器103は、撮像素子102から出力されたアナログの電気信号をデジタルの電気信号(画像データ)に変換する。
フィールドメモリ104は、A/D変換器103でデジタルの電気信号に変換された画像データを一時的に(1フィールド期間)記憶する。このフィールドメモリ104に一時的に記憶された画像データは、後述するように、動き検出回路110により検出された記録再生装置の動き量に基づいて読み出される。
信号処理回路105は、フィールドメモリ104から読み出された画像データに対して、YC分離、ホワイトバランス演算、アパーチャー補正、及びガンマ補正等を施すことにより、前記画像データを輝度色差信号に変換する。
ここで、YC分離とは、輝度信号と色差信号とを高精度に分離することをいう。アパーチャー補正とは、撮像素子102が有している開口(アパーチャー)によって生じるローパス効果(細かい模様のボケが生じることであり、アパーチャー効果ともいう)を補正することをいう。このアパーチャー補正により、信号値の変化が強調される。γ補正とは、入力電圧と出力電圧の比を補正することをいう。このγ補正により、より自然に近い画像が得られる。
以上のようにして信号処理回路105は、フィールドメモリ104から読み出された画像データを、輝度色差信号に変換する。
リサイズ回路106は、信号処理回路105により輝度色差信号に変換された画像データのサイズを、所定の動画圧縮フォーマットに従ったサイズに変換する。具体的に説明すると、リサイズ回路106は、信号処理回路105により輝度色差信号に変換された画像データのサイズを、例えば、水平640画素、垂直480ラインのVGAサイズ等に変換する。
メモリコントローラ107は、メモリ108に記憶されている画像データの読み出し位置や、記録媒体118に記録されている画像データの読み書し位置や、メモリ108に記憶する画像データの書き込み位置等を制御する。スイッチ109は、A/D変換器103及び伸長回路111のうち、何れかを選択する。具体的には、動画像の記録中(撮影中)にはスイッチ109は、A/D変換器103の出力を選択し、動画像の再生中にはスイッチ109は、伸長回路111の出力を選択する。
動き検出回路110には、スイッチ109の選択により、動画像の記録中にはA/D変換器103でデジタルの電気信号に変換された画像データが入力され、動画像の再生中には伸長回路111で伸長された画像データが入力される。そして、入力された画像データと、その画像データの1つ前に入力された画像データとを用いて、動画像を撮影した際に生じた記録再生装置の動き量(所謂手振れの量、以下単に動き量と略称する)を検出する。
ここで、図2を用いて、具体的に前後して入力される画像データ間の動き量について説明する。
図2(A)において、601は撮像素子102の全撮像領域、602は撮像素子102の全撮像領域601のうち、映像信号として必要な切り出し枠、603は撮影者が撮影している被写体である。
このとき切り出し枠602によって切り出された画像データを映し出すとすると、図2(C)に示す映像となる。図2(C)において、604はビデオ信号を再現する表示デバイス116上の映像領域を示し、603'は表示デバイス116の映像領域604に再現された被写体である。図2(B)は、被写体603を撮影するユーザが矢印605、605'、605"で示す左下方向に記録再生装置を振ってしまった場合の画像の変化を示したもので、撮像素子102の全撮像領域601面上で被写体603は矢印606で示す右上方向に移動してしまう。
この状態で図2(A)の説明のように、切り出し枠602と同一位置の切り出し枠602'を用いて画像データを切り出した場合、矢印606で示すベクトル量だけ被写体603が移動した画像データを発生させてしまう。
ここで、記録再生装置の振れ量より求めた画像の変位量607、即ち振れ補正目標値を用いて切り出し枠602'より破線枠位置602"に移動して画像データを切り出せば、図2(C)に示す映像を得ることが可能である。
すなわち、この場合における画像データ間の動き量は変位量607に相当し、具体的には両画像のパターンマッチング等の手法により算出されるベクトルにより表される。したがって、ある画像から次の画像に対しての動き量は、画像データの水平方向の画素単位と垂直方向の画素単位を基本単位として、(+3.5画素、+1.2画素)であるとか、(−2.7画素、+4.3画素)といったように、水平方向の(整数部+小数部)の画素数、垂直方向の(整数部+小数部)の画素数で表現される。
次に、図3を用いて、動画像の記録中における、動き検出回路110を用いた撮影画像データの切り出しについて説明する。
図3において、701はフィールドメモリ104に入力された画像データの全体、702は画像データの全体701を構成する各画素単位である。703、704は図2の切り出し枠602と同様な切り出し枠である。まず、最初の画像としての切り出し枠703で画像データを切り出す場合を説明する。なお、この画像データはフィールドメモリ104に記憶されている。
初めに画素「S」より矢印704で示す方向に順番に切り捨てる画素を決定していく。そして、画素「A」の1画素手前の画素までを切り捨てる画素として決定しながら走査する。次に、画素「A」から画素「F」までの画素を切り出す画素として決定しながら走査し、再び画素「F」の次の画素から画素「G」の1画素手前までの画素を切り捨てる画素として走査する。これを繰り返すことにより、切り出し枠703で囲まれた画素を切り出す画素として決定し、切り出し枠703に囲まれた画素のみを残す処理を行う。
次に前記図2で説明したように、記録再生装置の移動により撮像面の移動が生じた場合における切り出し位置の移動について説明する。
フィールドメモリ104に前後して入力される画像データは、スイッチ109を経由して動き検出回路110にも入力されているので、この動き検出回路110により前記のように両画像データ間の動き量が検出される。ここでの切り出し処理(動画像の撮影中における切り出し処理)については、検出された動き量のうち1画素未満の動き量を表す小数部については切り捨てる。例えば検出された動き量が(+3.2画素、+1.3画素)であったとすると、それぞれの小数部は切り捨てて、整数部のみ残し(+3画素、+1画素)とする。
図3においては、矢印705が検出された動き量から整数部のみを残したベクトル(+3画素、+1画素)を表している。したがって、切り出し枠703より切り出し枠704に変更すれば、1画素以上の振れ量において被写体の移動(振れ)が伴わない切り出し後の画像データが得られる。
具体的には、切り出し位置を変更するために先の切り出し開始位置を画素「A」から画素「B」に移動することにより、前記画素「A」からの切り出しと同様に、画像データの全撮像領域701から画像の一部を選択的に切り出して切り出し後の画像データとすることができる。
再び図1に戻って各構成を説明する。
リサイズ回路114は、メモリコントローラ107によりメモリ108から読み出された画像データのサイズを、表示に適したサイズに変換する。具体的には、リサイズ回路114は、メモリコントローラ107によりメモリ108から読み出された画像データのサイズを、例えば、水平720画素、垂直240ラインのサイズに変換する。
ビデオエンコーダ115は、リサイズ回路114でサイズが変換された画像データを、例えば、NTSCやPAL等のビデオ信号に変換する。
表示デバイス116は、例えば、液晶パネル等を備え、ビデオエンコーダ115で変換されたビデオ信号を表示する。
圧縮回路112は、メモリコントローラ107によりメモリ108から読み出された画像データを、所定の圧縮フォーマットに従って圧縮する。圧縮回路112で圧縮された画像データは、メモリコントローラ107によりメモリ108に書き込まれる。
メディアIF117は、メモリコントローラ107と記録媒体118とのインタフェースである。圧縮回路112で圧縮された画像データは、メモリコントローラ107によりメモリ108に書き込まれた後、メモリコントローラ107により読み出され、メディアIF117を経由して記録媒体118に出力される。
記録媒体118は、例えば、フラッシュメモリを備えたメモリカードであり、メディアIF117を経由して出力された画像データを記録する。動画像の記録時には、上述のように、動き量の1画素未満を切り捨てた切り出し処理を行った画像を動画像ファイルとして記録媒体118に記録する。すなわち、この動画像ファイルは、動き量の整数部に基づいてシフトされた連続する画像データにより構成されていることになる。
伸長回路111は、メモリ108や記録媒体118に記録された動画像ファイルを再生する場合に、メモリコントローラ107によりメモリ108や記録媒体118から読み出された画像データを伸長する。
伸長回路111から出力された画像データは、領域シフト回路119に入力されると同時に、スイッチ109を介して動き検出回路110にも入力される。
動き検出回路110は、連続して入力される再生画像データに対し、前後する画像間の動き量を検出する。ただし、再生される画像データは記録時において1画素以上の動き量に関してすでに切り出し処理により補正されているので、ここで検出される動き量は、1画素未満の小数部のみが検出結果として得られることになる。
領域シフト回路119は、動き検出回路110から得られた動き量に基づいてシフト処理を行う。上述のように、ここでの動き量は1画素未満の小数部のみから成るので、以下のような1画素未満の画素補間処理を行う。
図4は、領域シフト回路119の具体的な構成の一例を示す図である。
まず、垂直方向の1画素未満の画素補間処理について説明する。図4において、乗算器119aは、伸長回路111で伸長された画像データを係数Vkで乗算する。1H遅延回路119bは、伸長回路111で伸長された画像データを1ライン分遅延させる。乗算器119cは、1H遅延回路119bから出力された画像データを係数(1−Vk)で乗算する。加算器119dは、乗算器119a、119cからの出力を加算する。すなわち、加算器119dの出力は、隣接するライン間の画像データを係数Vkの重みで加重平均したものになる。
このように、乗算器119a、119c、1H遅延回路119b、及び加算器119dは、係数Vkに応じた量だけラインを垂直方向に移動するライン移動回路を構成する。ここで、係数Vkは0以上、1以下の値を取ることができ、係数Vkが1の場合、加算器38は、現在のラインの画像データをそのまま出力する。係数Vkを調節することにより、垂直方向で1画素未満の精度で画像データの切出し範囲の変更が可能になる。
図5は、1H遅延回路119bと乗算器119a、119cおよび加算器119dによる処理を画像データの水平ライン単位で示した図である。
初めに図5(A)に示す水平ライン単位毎の加算について説明する。水平ラインは画像データの水平方向の配列により構成されており、nライン目の垂直方向の中心位置を垂直画素中心1001とする。同様に、n+1ライン目の垂直方向の中心位置を垂直画素中心1002とする。
図5(A)では、nライン目とn+1ライン目との中央の位置の画像を得るときの場合の演算を図示的に示しており、nライン目を1/2倍して値1003を取り、n+1ライン目を1/2倍して値1004を取り、それぞれ加算することにより、ライン1005が求められる。すなわち図5における係数Vkが1/2である場合に相当し、このときの動き量に関しては、垂直方向について+0.5もしくは−0.5の値を有することになる。
同様に、n+1ライン目を1/2倍し、n+2ライン目を1/2倍して、それぞれ加算することにより、n+1ライン目とn+2ライン目との中央の位置の画素データを得ることができる。
次に、図5(B)に示す画素単位の加算について説明する。図5(B)は、先の図5(A)と加算比が異なり、7/10対3/10の比率の加算を行う場合について示してある。図5(B)において、先の図5(A)と同様に画像データのnライン目の垂直画素の中心位置を垂直画素中心1001とし、n+1ライン目の垂直方向の中心位置を垂直画素中心1002とする。このnライン目とn+1ライン目との7/10対3/10の画像データを得る場合には、nライン目を7/10倍した値1003'と、n+1ライン目を3/10倍した値1004'とをそれぞれ加算することにより、7/10対3/10のライン画像データ1005'が求められる。すなわち図4における係数Vkが7/10である場合に相当し、このときの動き量に関しては、垂直方向について+0.7もしくは−0.3の値を有することになる。
同様にn+1ライン目を7/10倍し、n+2ライン目を3/10倍して加算することにより、n+1ライン目とn+2ライン目との7/10対3/10の位置の画素データを得ることができる。
このように、nライン目とn+1ライン目の加算比を変えることにより、ラインの垂直方向の1ライン未満の任意の位置のラインデータを得ることができる。
なお、乗算比率を1対0或いは0対1にした場合には加算は行われないので、動き量に関して垂直方向の小数部の値が0のときには、このようなライン間の補間処理は行われないことになる。
図4に戻り水平方向の1画素未満の画素補間処理について説明する。乗算器119eは、加算器119dから出力された画像データを係数Hkで乗算する。1クロック遅延回路119fは、加算器119dから出力された画像データを1画素分遅延させる。乗算器119gは、1クロック遅延回路119fから出力された画像データを係数(1−Hk)で乗算する。加算機119hは、乗算器119e、119gからの出力を加算する。すなわち、加算器119hの出力は、水平方向に隣接する画素値を係数Hkの重みで加重平均したものになる。
このように、乗算器119e、119g、1クロック遅延回路119f、及び加算器119hは、水平方向の画素補間回路を構成する。ここで、係数Hkは0以上、1以下の値を取ることができる。係数Hkを調節することにより、水平方向で1画素未満の精度で画像データの切出し範囲の変更が可能になる。
図6は1クロック遅延回路119fと乗算器119e、119gおよび加算器119hによる処理を画像データの水平方向の1ラインを抜き出して示した図である。
初めに図6(A)に示した画素単位の加算について説明する。画像データの水平方向のn画素目の中心位置を水平画素中心901とする。同様にn+1画素目の水平方向の中心位置を水平画素中心902とする。図6(A)では、n画素目とn+1画素目との仮想的な中央の位置の画素データを得る場合の演算を図式的に示しており、n画素目を1/2倍した値903と、n+1画素目を1/2倍した値904とをそれぞれ加算することにより、n画素目とn+1画素目との仮想的な中央の位置の画像905が求められる。即ち図2におけるHkが1/2である場合に相当し、このときの動き量に関しては、水平方向について+0.5もしくは−0.5の値を有することになる。
同様にn+1画素目を1/2倍し、n+2画素目を1/2倍して加算することにより、n+1画素目とn+2画素目との仮想的な中央の位置の画素データを得ることができる。
次に、図6(B)に示した画素単位の加算について説明する。図6(B)は、先の図6(A)とは加算比が異なり、7/10対3/10の比率の加算を行う場合について示してある。図6(B)において、先の図6(A)と同様に画像データのn画素目の水平方向の中心位置を水平画素中心901とし、n+1画素目の水平方向の中心位置を水平画素中心902とする。このn画素目とn+1画素目との7/10対3/10の画像を得る場合には、n画素目を7/10倍した値903'と、n+1画素目を3/10倍した値904'とをそれぞれ加算することにより、7/10対3/10の位置の画素データ905'が求められる。すなわち図4における係数Hkが7/10である場合に相当し、このときの動き量に関しては、水平方向について+0.7もしくは−0.3の値を有することになる。
同様にn+1画素目を7/10倍し、n+2画素目を3/10倍して加算することにより、n+1画素目とn+2画素目との7/10対3/10の位置の画素データを得ることができる。
このように、n画素目とn+1画素目との加算比を変えることにより、画素間の水平方向の1画素未満の任意の位置の画素データを得ることができる。
なお、乗算比率を1対0或いは0対1にした場合には加算は行われないので、動き量に関して水平方向の小数部の値が0のときには、このような画素間の補間処理は行われないことになる。
なお、前記において、係数Vk、Hkの値は、動き検出回路110で得られた動き量が入力されることにより設定される。
前述のように、再生時においては記録されている動画像ファイルを伸長したのち、1画素未満の動き量を検出してこれを補間処理する。そして、リサイズ回路114およびビデオエンコーダ115を介して表示デバイス116で表示するようにしている。これにより、記録されている動画像ファイルが1画素単位(動き量のうち整数部)の切り出し処理のみを行ったものであっても、再生表示においては1画素未満の振れも補間処理された滑らかな動画像表示を実現することができる。
次に、例えば動画像の再生表示中にユーザから静止画生成の指示を受けたときの、超解像処理による静止画生成処理について説明する。
まず初めに、4画像データを用いて1/2画素ずつずらした超解像処理について図7を用いて説明する。
フレーム0(図7(A))は基準となる画像データである。この基準画像に対し、水平方向に1/2画素ずれた画像データであるフレーム1(図7(B))、垂直方向に1/2画素ずれた画像データであるフレーム3(図7(D))、水平および垂直方向それぞれに1/2画素ずれた画像データであるフレーム2(図7(C))が存在すると仮定する。フレーム0のもともと画素データが存在しない位置である(n+0.5,n)の位置にフレーム1の(n,n)の画素データを、同様にフレーム0の(n,n+0.5)の位置にフレーム3の(n,n)の画素データを、同様にフレーム0の(n+0.5,n+0.5)の位置にフレーム2の(n,n)の画素データを埋め込むようにする。
同様にフレーム0の(n,n+1)、(n+1,0)、(n+1,n+1)に対しても、フレーム1〜3の画素データ0.5画素ずらして画素データを埋め込むようにする。つまり、フレーム0の1/2画素ずれた位置に、フレーム1〜3の画素データを格子状に埋め込むことにより、図7(E)に示すような、フレーム1に対して4倍の画素密度を有する静止画像データを得ることが可能になる。以上のようにして合成処理を行うことで、画素データを増やして解像感を増す処理が超解像処理である。
さて、記録媒体118に動画像ファイルとして記録されている画像データを、ユーザの指示に基づき静止画像として出力する場合に、超解像処理回路113を用いるようにしている。前述したように、動画像の記録時には、動き検出回路109で検出された動き量の1画素未満を切り捨てた切り出し処理を行った画像が動画像ファイルとして記録媒体118に記録されている。すなわち、この記録画像ファイルは、動き量の整数部に基づいてシフトされた連続する画像データにより構成されている。よって、この画像データを用いて、以下に説明する超解像処理が行われる。
超解像処理回路113は、ユーザの指示に応じて、時間的に連続した複数の画像データを記録媒体118から読み出し、伸長回路111で伸長処理を行った後、その時間的に連続した複数の画像データを入力する。そして、超解像処理回路113は、ユーザの指示の時点における画像データを基準とし、その基準とした画像データを含む時間的に連続した複数の画像データに対し超解像処理を行う。この超解像処理は、この基準画像データを含む時間的に連続した所定数の(複数の)画像データを用いて高解像度化する処理である。
ここで、入力した連続する複数の画像データは、ユーザが被写体に対して記録再生装置を構えて撮影したものであり、通常、少なからず手ぶれが生じているものである。動画像の記録中においては、上述のように、1画素未満の動き量を切り捨てたシフト処理を行っているので、ここで入力される連続する複数の画像間には、1画素未満の振れが残っている。
超解像処理では、この残された1画素未満の振れを利用して、高解像の静止画像データを得るようにするものである。
ここで、超解像処理では、ユーザの手振れに起因する1画素未満の振れを利用しているので、ほとんどの場合、このずれ量は、前記で説明したような理想的な画素位置に対応するようなものではない。このように、画素データが必ずしも必要な位置に存在しない画像データを用いる場合には、必要な位置に画像データを生成するために、抽出した複数の画像データのそれぞれについて、画素補間処理を行う。この画素補間処理においては、1画素未満の補間処理となるので、前記再生時における領域シフト回路での処理と同等となる。
具体的には、超解像処理における基準画像に対して、全体的に(+0.3画素,+0.1画素)ずれた画像が連続する画像として抽出されたとすると、この画像を基準画像に対して(n+0.5,n)の画像データとして利用する場合、全体的に(+0.2画素,−0.1画素)ずれた画像データに補間処理で作成しなおすことになる。なお、基準画像に連続する画像の基準画像に対するずれ量は、動き検出回路110によって検出されるものである。
このように、連続する複数の画像のうち、基準画像に対するずれ量が、超解像処理に必要な画素データの位置になるべく近いものを抽出して採用し、それぞれ補間処理した後に合成処理することで、高解像の静止画像データを得ることができる。
超解像処理された静止画像データは、メモリコントローラ107により、メモリ108に書き込まれる。その後、メモリコントローラ107によりメモリ108から読み出され、圧縮回路112により所定の静止画圧縮フォーマットに従って静止画像ファイルに圧縮される。この静止画像ファイルは、メモリコントローラ107によりメモリ108に書き込まれた後、メディアIF117を通じて記録媒体118に記録される。
次に、図8のフローチャートを参照しながら、動画像を撮影して記録する際の記録再生装置における動作の一例を説明する。なお、図8では、ユーザが操作部102を操作することにより、動画像の撮影指示がなされる。
まず、ステップS101において、フィールドメモリ104は、撮像素子102で電気信号に変換された後に、A/D変換器103でアナログ・デジタル変換された画像データ(動画像)を記憶する。
次に、ステップS102において、動き検出回路119は、A/D変換器103でアナログ・デジタル変換された画像データと、その画像データの1つ前に入力した画像データとを用いて、動き量(移動量)を検出する。
次に、ステップS103において、動き検出回路119は、ステップS102で検出した動き量の整数部の値から、ステップS101でフィールドメモリ104に記憶された画像データの読み出し開始位置を決定する。そして、動き検出回路119は、決定した読み出し開始位置を示す信号をフィールドメモリ104に出力する。そうすると、動き検出回路119で決定された読み出し開始位置から、フィールドメモリ104に記憶された画像データが読み出される。そして、信号処理回路105は、読み出された画像データを、輝度色差信号に変換する。
次に、ステップS104において、リサイズ回路106は、ステップS103で輝度色差信号に変換された画像データのサイズを、所定の動画圧縮フォーマットに従ったサイズに変換する。そして、メモリコントローラ107は、リサイズ回路106でサイズが変換された画像データをメモリ108に書き込む。
次に、ステップS105において、表示デバイス116は、メモリコントローラ107によりメモリ108から読み出され、リサイズ回路114によりサイズが変換され、ビデオエンコーダ115でビデオ信号に変換された画像データを表示する。なお、ここではステップS104でメモリ108に書き込まれた画像データが読み出されて表示される。
次に、ステップS106において、圧縮回路112は、メモリコントローラ107によりメモリ108から読み出された画像データを、所定の圧縮フォーマットに従って圧縮する。その後、メモリコントローラ107は、圧縮回路112で圧縮された画像データをメモリ108に書き込む。
次に、ステップS107において、CPU120は、ユーザの操作部121の操作内容に基づいて、動画像の撮影を終了するか否かを判定する。この判定の結果、動画像の撮影を終了しない場合には、終了すると判定するまで、ステップS101〜S107を繰り返し行う。そして、動画像の撮影を終了する場合には、ステップS108に進み、メモリコントローラ107は、ステップS106でメモリ108に書き込んだ画像データを、メディアIF117を経由して、動画像ファイルとして記録媒体118に書き込む。
次に、図9のフローチャートを参照しながら、記録した動画像を再生する際の記録再生装置における動作の一例を説明する。なお、図4では、ユーザが操作部102を操作することにより、動画像の再生指示がなされた後の動作を示している。
まず、ステップS201において、メモリコントローラ107は、記録媒体118から、圧縮された動画像データを読み出す。
次に、ステップS202において、伸長回路111は、ステップS201で読み出された画像データを伸長する。
次に、ステップS203において、動き検出回路110は、ステップS202で伸長された画像データから動き量を検出する。動画像データの記録時においては、動き量の1画素未満を切り捨てた切り出し処理を行っているので、ここで検出される動き量は1画素未満の振れのみである。
次に、ステップS204において、領域シフト回路119は、ステップS203で検出された動き量に基づいて、ステップS202で伸長回路111により伸長された画像データの各画素の補間処理を行う。
次に、ステップS205において、メモリコントローラ107は、ステップS204で補間された画像データをメモリ108に書き込む。
ステップS206において、表示デバイス116は、メモリコントローラ107によりメモリ108から読み出され、リサイズ回路114によりサイズが変換され、ビデオエンコーダ115でビデオ信号に変換された画像データを表示する。なお、ここではステップS205でメモリ108に書き込まれた画像データが読み出されて表示される。
次に、ステップS207において、CPU120は、ユーザの操作部121の操作に基づいて、動画像の再生を終了するか否かを判定する。この判定の結果、動画像の再生を終了しない場合には、終了すると判定するまで、ステップS201〜S207を繰り返し行う。
次に、図10のフローチャートを参照しながら、記録した動画像データから静止画像データを出力する際の動作の一例を説明する。なお、図10では、ユーザが操作部121を操作することにより、静止画像の出力指示がなされた後の動作を示している。
まず、ステップS301において、メモリコントローラ107は、記録媒体118から、圧縮された動画像データを読み出す。
次に、ステップS302において、伸長回路111は、ステップS301で読み出された画像データを伸長する。
次に、ステップS303において、CPU120は、静止画像として出力指示のあった画像を含む時間的に連続した所定数の画像データが、伸長回路111により伸長されたか否かを判定する。この判定の結果、所定数の画像データが伸長されていない場合には、伸長されるまでステップS301〜S303を繰り返し行う。一方、所定数の画像データが伸長されると、ステップS304に進み、超解像処理回路113は、前述した超解像処理を行う。そして、メモリコントローラ107は、このようにして超解像処理が行われることにより得られた静止画像の画像データをメモリ108に書き込む。
次に、ステップS305において、圧縮回路112は、メモリコントローラ107によりメモリ108から読み出された静止画像の画像データを圧縮する。そして、メモリコントローラ107は、圧縮された画像データをメモリ108に書き込む。なお、ここではステップS304でメモリ108に書き込まれた画像データが読み出されて圧縮される。
次に、ステップS306において、メモリコントローラ107は、ステップS305で書き込んだメモリ108を読み出し、静止画ファイルとして記録媒体118に書き込む。
以上のように本実施形態では、動画像を記録する際に、領域シフト回路111は、動き検出回路110で検出された動き量の整数部に基づいて、つまり画素単位で手振れ補正(検出される動き量のうち、1画素未満の切り捨てによるシフト処理)を行う。そして、記録した動画像を静止画像として出力する際に、超解像処理回路113は、この画素単位で手振れ補正が行われた画像を用いて超解像処理を行う。また、動画像データを再生する際には、領域シフト回路119が、動き検出回路110で検出される1画素未満の動き量に基づいて補間処理を行ったうえで、表示を実行する。
以上により、動画像として再生する場合には、1画素未満の動き量で手ぶれ補正を行うので、滑らかな表示を行うことが可能となる。
一方、静止画像として出力する場合には、高周波成分が欠損していない状態での複数枚の画像データに基づいて超解像処理を施すので、高解像の静止画像データを生成することが期待できる。
さらに、検出した動き量の1画素以上の画素に基づく切り出し処理を行った後に動画像ファイルとして記録するようにしているので、余分な画像データを記録する必要がなくなる。これにより、動画像データとしての記録容量を低減させることができる。
なお、本実施形態では、動画像の記録中に表示デバイス116に表示させる動画像データを、1画素単位で手振れ補正したものとしたが、1画素未満の単位で補間処理して補正したものでもよい。この場合には、メモリコントローラ107とリサイズ回路114との間に、領域シフト回路119と同じ第2の領域シフト回路を設けるようにすればよい。また、動画像の再生(伸長)と記録(表示デバイス116への表示)とが同時に行われることはないので、2つの領域シフト回路のうち、何れか一方だけを設け、その一方の領域シフト回路が、他方の領域シフト回路の役割を兼用するようにしてもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。前述した第1の実施形態では、動画像を記録する際、及び記録した動画像を再生する際に、動き量を検出するようにした。これに対して、本実施形態では、動画像の記録時にのみ動き量を検出し、検出した動き量に基づく情報を、記録する動画像に付加するようにしている。このように、本実施形態と、前述した第1の実施形態とは、動き量を検出するタイミングと、検出した動き量の処理方法の一部とが異なるだけである。よって、前述した第1の実施形態と同一の部分については、図1〜図10に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
図11は、本実施形態の記録再生装置の構成の一例を示したブロック図である。なお、前述したように、本実施形態では、動画像の再生時に動き量を検出する必要がないので、図1に示したスイッチ109を設ける必要がない。
まず、動画像の記録時における記録再生装置の動作について説明する。
動き検出回路110は、前後する画像データ間の動き量を検出すると、その検出した動き量をメモリコントローラ107に出力する。そして、メモリコントローラ107は、その動き量をメモリ108に書き込む。
また、動き検出回路110は、第1の実施形態と同様に、検出した動き量の整数部の値に基づき、フィールドメモリ104に記憶された画像データから切り出し処理を行う。
信号処理回路105は、その読み出された画像データを、輝度色差信号に変換する。リサイズ回路106は、その輝度色差信号に基づく画像データのサイズを、所定の動画圧縮フォーマットに従ったサイズに変換する。メモリコントローラ107は、そのサイズが変換された画像データをメモリ108に書き込む。
メモリコントローラ107は、以上のようにしてメモリ108に書き込んだ画像データと、動き量とを読み出して圧縮回路112に出力する。このとき、出力される動き量としては、1画素以上の振れに関してはすでに切り出し処理により補正されているので、1画素未満の値、すなわち小数部の値のみが出力されるものとする。
圧縮回路112は、入力した画像データを圧縮し、圧縮した画像データに、入力した動き量(1画素未満である小数部のみ)を示す情報を付加する。動き量を付加する場所は、例えば、前記圧縮した画像データの圧縮形式等で定められている所定のデータ記述領域である。
より具体的に説明すると、例えばMPEG1の場合は、画像データのGOP(Group of Picture)層内のピクチャ層に含まれるUD(User Data)に配置することができる。このように、ユーザが使用できるデータ記述領域が画像データにある場合には、そのデータ記述領域に動き量を示す情報を付加することができる。また、MPEG4の場合は、画像データの各VOL(Video Object Layer)に含まれるスタッフィングバイト(Stuffing Byte)に配置することができる。このように、データのアライメント(alignment)を調整するためのデータ記述領域に動き量を示す情報を付加することもできる。ただし、動き量を示す情報を付加する場所は、これらに限定されるものではなく、圧縮画像データのデータ構造に応じて適宜決定することができるということは言うまでもない。
メモリコントローラ107は、圧縮回路112で圧縮された画像データとその画像データに付加された動き量を示す情報とを読み出し、読み出した画像データと動き量を示す情報とを、動画ファイルとして記録媒体118に記録する。
図12は、記録媒体118に記憶される動画ファイルの内容の一例を概念的に示した図である。前述した動き量の付加動作によって動画ファイル700には、図7に示すように、各フィールド画像の圧縮画像データ701と、1画素未満の小数部である動き量702とが組になって記録される。
次に、動画像の再生時の記録再生装置の動作について説明する。
付加情報解析回路301は、メモリコントローラ107により読み出されて伸長回路111に出力される動画ファイル700を入力し、動画ファイル700に含まれる圧縮画像データ701から、動き量702を分離して領域シフト回路119に出力する。
領域シフト回路119は、入力した動き補正量702に従って、前述した第1の実施形態と同様に、伸長回路111で伸長された画像データの各画素の補間処理を行う。補間処理が行われた画像データは、メモリコントローラ107によりメモリ108に書き込まれる。その後、表示デバイス116は、メモリコントローラ107によりメモリ108から読み出され、リサイズ回路114によりサイズが変換され、ビデオエンコーダ115でビデオ信号に変換された画像データを表示する。
次に、超解像処理における処理について説明する。
第1の実施形態では、超解像処理時に連続する画像データ間の動き量を動き検出回路110により検出していたが、前述のように、抽出される画像データには動き量が組になって記録されているので、あらためて動き量を検出する必要がない。したがって、本実施の形態における超解像処理においては、前述の超解像処理において動き量検出の処理の代わりに、記録されている圧縮画像データからの動き量データの分離処理が行われることになる。
以上のように本実施形態では、動画像の記録時に、1画素未満の小数部である動き量を示す情報を記録しておき、動画像の再生時および超過像処理時に、記録しておいた動き量を用いるようにした。これにより、前述した第1の実施形態における効果に加え、動き量の検出を動画像の記録時にのみ行えばよくなり、動画再生時における処理がより容易になるという効果が得られる。
(本発明の他の実施形態)
前述した実施形態では、動き検出回路110を用いて、画像から動き量を検出するようにしたが、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、角速度を検出するジャイロセンサを記録再生装置に設け、このジャイロセンサを用いて連続する画像間の動き量を検出するようにしてもよい。この場合、図1および図11に示した記録再生装置において、例えば、動き検出回路110の代わりに、ジャイロセンサと、ジャイロセンサで検出された角速度から動き量を求める回路とを設けるようにすればよい。
また、上述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、前記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
また、この場合、前記ソフトウェアのプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えば、かかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
なお、前述した各実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の第1の実施形態を示し、記録再生装置の構成の一例を示したブロック図である。 本発明の第1の実施形態を示し、前後して入力される画像データ間の動き量の一例を説明する図である。 本発明の第1の実施形態を示し、動画像の記録中における撮影画像データの切り出し方法の一例を説明する図である。 本発明の第1の実施形態を示し、領域シフト回路の具体的な構成の一例を示した図である。 本発明の第1の実施形態を示し、1H遅延回路、乗算器、及び加算器による処理の一例を画像データの水平ライン単位で説明する図である。 本発明の第1の実施形態を示し、1クロック遅延回路、乗算器、及び加算器による処理の一例を画像データの水平方向の1ラインを抜き出して説明する図である。 本発明の第1の実施形態を示し、超解像処理の一例を説明する図である。 本発明の第1の実施形態を示し、動画像を撮影して記録する際の記録再生装置における動作の一例を説明するフローチャートである。 本発明の第1の実施形態を示し、記録した動画像を再生する際の記録再生装置における動作の一例を説明するフローチャートである。 本発明の第1の実施形態を示し、記録した動画像を静止画像として出力する際の記録再生装置における動作の一例を説明するフローチャートである。 本発明の第1の実施形態を示し、記録再生装置の構成の一例を示したブロック図である。 本発明の第2の実施形態を示し、記憶媒体に記憶される動画ファイルの内容の一例を概念的に示した図である。
符号の説明
101 光学系
102 撮像素子
108 メモリ
110 動き検出回路
111 伸長回路
113 超解像処理回路
116 表示デバイス
118 記録媒体
119 領域シフト回路
120 CPU
121 操作部

Claims (11)

  1. 撮像手段を有する記録再生装置であって、
    前記記録再生装置動き量を検出する動き検出手段と、
    前記撮像手段によって取得される複数の画像の相関に基づいて各画像の一部を選択することで、前記動き検出手段により検出された動き量のうち1画素以上の動き量に対応する振れ補正を行う第1の補正手段と、
    前記第1の補正手段により補正された前記複数の画像を記録媒体に記録する記録手段と、
    前記記録媒体に記録された複数の画像を読み出して画素補間処理を行うことで、前記動き検出手段により検出された1画素未満の動き量に対応する補正を行う第2の補正手段とを有することを特徴とする記録再生装置。
  2. 少なくとも前記第2の補正手段によって画素補間処理された画像を用いて1枚の画像を生成する静止画生成手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
  3. 前記静止画生成手段は、前記複数の画像から抽出される画像を合成して1枚の画像を生成することを特徴とする請求項2に記載の記録再生装置。
  4. 前記第2の補正手段によって画素補間処理された画像を表示する表示手段を更に有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の記録再生装置。
  5. 前記記録手段は、前記動き検出手段により検出された動き量のうち1画素未満の動き量を前記複数の画像と共に記録することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の記録再生装置。
  6. 撮像ステップを有する記録再生方法であって、
    記録再生装置の動き量を検出する動き検出ステップと、
    前記撮像ステップによって取得される複数の画像の相関に基づいて各画像の一部を選択することで、前記動き検出ステップにより検出された動き量のうち1画素以上の動き量に対応する振れ補正を行う第1の補正ステップと、
    前記第1の補正ステップにより補正された前記複数の画像を記録媒体に記録する記録ステップと、
    前記記録媒体に記録された複数の画像を読み出して画素補間処理を行うことで、前記動き検出ステップにより検出された1画素未満の動き量に対応する補正を行う第2の補正ステップとを有することを特徴とする記録再生方法。
  7. 少なくとも前記第2の補正ステップによって画素補間処理された画像を用いて1枚の画像を生成する静止画生成ステップを更に有することを特徴とする請求項6に記載の記録再生方法。
  8. 前記静止画生成ステップは、前記複数の画像から抽出される複数の画像を合成して1枚の画像を生成することを特徴とする請求項7に記載の記録再生方法。
  9. 前記第2の補正ステップによって画素補間処理された画像を表示する表示ステップを更に有することを特徴とする請求項6〜8の何れか1項に記載の記録再生方法。
  10. 前記記録ステップは、前記動き検出ステップにより検出された動き量のうち1画素未満の動き量を前記複数の画像と共に記録することを特徴とする請求項6〜9の何れか1項に記載の記録再生方法。
  11. 記録再生装置の動き量を検出する動き検出ステップと、
    撮像手段によって取得される複数の画像の相関に基づいて各画像の一部を選択することで、前記動き検出ステップにより検出された動き量のうち1画素以上の動き量に対応する振れ補正を行う第1の補正ステップと、
    前記第1の補正ステップにより補正された前記複数の画像を記録媒体に記録する記録ステップと、
    前記記録媒体に記録された複数の画像を読み出して画素補間処理を行うことで、前記動き検出ステップにより検出された1画素未満の動き量に対応する補正を行う第2の補正ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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