JP2009049457A - 撮像装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 離散的に撮像された2つの画像間で被写体の対応箇所を探索するときに、より効率のよい探索範囲の設定を可能とする手段を提供する。
【解決手段】 撮像装置は、撮像部と、動きセンサと、画像解析部と、制御部とを備える。撮像部は、撮像光学系を通過した光束によって被写体を連続的に撮像して第1画像および第2画像のデータをそれぞれ生成する。動きセンサは、装置に加わる動きの方向および大きさを検出する。画像解析部は、第1画像の注目領域に対応する対応領域を第2画像から探索する。制御部は、動きの方向および大きさに応じて、第2画像での対応領域の探索範囲を変化させる。
【選択図】 図1
【解決手段】 撮像装置は、撮像部と、動きセンサと、画像解析部と、制御部とを備える。撮像部は、撮像光学系を通過した光束によって被写体を連続的に撮像して第1画像および第2画像のデータをそれぞれ生成する。動きセンサは、装置に加わる動きの方向および大きさを検出する。画像解析部は、第1画像の注目領域に対応する対応領域を第2画像から探索する。制御部は、動きの方向および大きさに応じて、第2画像での対応領域の探索範囲を変化させる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、離散的に撮像された2つの画像間で対応関係を有する部分を探索する画像解析技術に関する。
従来から、離散的に撮像された複数の画像を動画として滑らかに再生するために、キーフレームとなる2つの画像間で被写体の動きを補間する補間画像を生成する技術が公知である。上記の補間画像の生成工程では、被写体の動きを求めるために2つのキーフレーム間で被写体の対応箇所を効率的に探索することが要求される。なお、特許文献1には、パノラマ画像の生成に関して、2つの画像間で被写体の対応箇所を探索する技術が開示されている。
特開平5−260264号公報
しかし、上記特許文献1の技術では、カメラの撮像範囲の移動方向に基づいて被写体の対応箇所の探索範囲を大まかに絞り込むにすぎない。その一方で、上記の対応箇所の探索効率をより一層向上させることがなお要望されている。
本発明は上記従来技術の課題を解決するためのものである。本発明の目的は、離散的に撮像された2つの画像間で被写体の対応箇所を探索するときに、従来と比べてより効率のよい探索範囲の設定を可能とする手段を提供することである。
本発明の第1の形態の撮像装置は、撮像部と、動きセンサと、画像解析部と、制御部とを備える。撮像部は、撮像光学系を通過した光束によって被写体を連続的に撮像して第1画像および第2画像のデータをそれぞれ生成する。動きセンサは、装置に加わる動きの方向および大きさを検出する。画像解析部は、第1画像の注目領域に対応する対応領域を第2画像から探索する。制御部は、動きの方向および大きさに応じて、第2画像での対応領域の探索範囲を変化させる。
上記の第1の形態では、撮像光学系の焦点距離の状態を検出する焦点距離検出部を撮像装置がさらに備えていてもよい。また、制御部は、焦点距離に応じて探索範囲を変化させるようにしてもよい。
本発明の第2の形態の撮像装置は、撮像部と、動きセンサと、焦点距離検出部と、画像解析部と、制御部とを備える。撮像部は、撮像光学系を通過した光束によって被写体を連続的に撮像して第1画像および第2画像のデータをそれぞれ生成する。動きセンサは、装置に加わる動きの方向を検出する。焦点距離検出部は、撮像光学系の焦点距離の状態を検出する。画像解析部は、第1画像の注目領域に対応する対応領域を第2画像から探索する。制御部は、動きの方向および焦点距離に応じて、第2画像での対応領域の探索範囲を変化させる。
本発明の第3の形態の撮像装置は、撮像部と、焦点距離検出部と、画像解析部と、制御部とを備える。撮像部は、撮像光学系を通過した光束によって被写体を連続的に撮像して第1画像および第2画像のデータをそれぞれ生成する。焦点距離検出部は、撮像光学系の焦点距離の状態を検出する。画像解析部は、第1画像の注目領域に対応する対応領域を第2画像から探索する。制御部は、第1画像の撮像時と第2画像の撮像時とで焦点距離が異なるときに、変化前後の焦点距離に応じて、撮像光学系の光軸に対応する基準点と注目領域の位置とを通過する線を含むように第2画像での対応領域の探索範囲を設定する。
上記の第3の形態では、注目領域内の被写体についての被写体距離を求める被写体距離検出部を撮像装置がさらに備えていてもよい。また、制御部は、被写体距離に応じて探索範囲を変化させるようにしてもよい。
本発明の第4の形態の撮像装置は、撮像部と、動きセンサと、焦点距離検出部と、画像解析部と、制御部とを備える。撮像部は、撮像光学系を通過した光束によって被写体を連続的に撮像して第1画像および第2画像のデータをそれぞれ生成する。動きセンサは、装置に加わる動きの方向および大きさを検出する。焦点距離検出部は、撮像光学系の焦点距離の状態を検出する。画像解析部は、第1画像の注目領域に対応する対応領域を第2画像から探索する。制御部は、第2画像での対応領域の探索範囲を変化させる。そして、制御部は、動きセンサが閾値以上の大きさの動きを検出したときには動きの方向および大きさに応じて探索範囲を変化させる。また、制御部は、第1画像の撮像時と第2画像の撮像時とで焦点距離が異なるときには、変化前後の焦点距離に応じて、撮像光学系の光軸に対応する基準点と注目領域の位置とを通過する線を含むように探索範囲を設定する。
上記の第4の形態では、制御部は、動きセンサが閾値以上の大きさの動きを検出したときに、焦点距離に応じて探索範囲を変化させてもよい。
なお、上記の第1の形態から第4の形態に関する構成を、撮像装置で生成されたデータを用いた画像解析方法、上記の画像解析方法を行うコンピュータ、上記の画像解析方法をコンピュータに実行させるプログラム、このプログラムを記憶した記憶媒体などに変換して表現したものも本発明の具体的態様として有効である。
本発明の一の形態では、装置に加わる動きの方向および大きさに応じて、第2画像における探索範囲が変化し、第1画像に対応する被写体をより効率的に探索できる。
本発明の他の形態では、装置に加わる動きの方向と撮像光学系の焦点距離とに応じて、第2画像における探索範囲が変化し、第1画像に対応する被写体をより効率的に探索できる。
また、本発明の他の形態では、撮像光学系の焦点距離の変化に応じて、第2画像における探索範囲が変化し、第1画像に対応する被写体をより効率的に探索できる。
(電子カメラの構成)
図1は本実施形態の画像処理装置を適用した電子カメラの構成を示すブロック図である。電子カメラは、撮像光学系11と、レンズ駆動部12と、撮像素子13と、撮像素子駆動回路14と、信号処理回路15と、データ処理回路16と、第1メモリ17と、表示制御回路18およびモニタ19と、圧縮/伸長回路20と、記録I/F21と、通信I/F22と、操作部材23と、レリーズ釦24と、振動センサ25と、第2メモリ26と、制御回路27およびバス28とを有している。
図1は本実施形態の画像処理装置を適用した電子カメラの構成を示すブロック図である。電子カメラは、撮像光学系11と、レンズ駆動部12と、撮像素子13と、撮像素子駆動回路14と、信号処理回路15と、データ処理回路16と、第1メモリ17と、表示制御回路18およびモニタ19と、圧縮/伸長回路20と、記録I/F21と、通信I/F22と、操作部材23と、レリーズ釦24と、振動センサ25と、第2メモリ26と、制御回路27およびバス28とを有している。
ここで、データ処理回路16、第1メモリ17、圧縮/伸長回路20、第2メモリ26および制御回路27はそれぞれバス28を介して相互に接続されている。また、レンズ駆動部12、撮像素子駆動回路14、信号処理回路15、表示制御回路18、記録I/F21、通信I/F22、操作部材23、レリーズ釦24、振動センサ25は、それぞれ制御回路27と接続されている(なお、図1では、信号処理回路15および表示制御回路18と制御回路27との間を結ぶ信号線の図示は簡単のため省略する)。
撮像光学系11は、ズームレンズやフォーカシングレンズを含む複数のレンズ群で構成されており、撮像素子13の撮像面上に被写体像を結像させる役目を果たす。なお、簡単のため、図1では撮像光学系11を1枚のレンズとして図示する。
撮像光学系11の各々のレンズ位置は、レンズ駆動部12によって光軸方向に調整される。このレンズ駆動部12はレンズ駆動機構を含み、制御回路27からのレンズ駆動指令に応じてレンズ位置を調整する。例えば、レンズ駆動部12がフォーカスレンズを光軸方向に進退駆動することで、撮像光学系11のフォーカス調整が行われる。また、レンズ駆動部12がズームレンズを光軸方向に進退駆動することで、撮像光学系11のズーム調整が行われる。
また、レンズ駆動部12は、撮像光学系11のズームレンズの焦点距離をエンコーダ(不図示)によって検出するとともに、制御回路27に対して撮像光学系11の焦点距離情報を出力する。
撮像素子13は、撮像光学系11を通過した光束による被写体像を光電変換してアナログの画像信号を生成する。本実施形態での撮像素子13は、静止画像の単写撮像、静止画像の連写撮像および動画像の撮像が可能である。この撮像素子13の出力は信号処理回路15に接続されている。
ここで、本実施形態における撮像素子13には、画像のデータを生成するための受光素子とは別に、瞳分割式の位相差AFを行うための測距画素が複数設けられている。この測距画素は、撮像素子13の撮像面の全面に一定間隔をあけて配置されている。そのため、本実施形態の制御回路27は、撮像素子13の測距画素の出力によって、撮影画面上の任意の部分の被写体距離を求めることができる。なお、測距画素を有する撮像素子については、例えば、特開2000−156823号公報などの公知の構成のものを適用することができる。
撮像素子駆動回路14は、制御回路27からの指令に応じて所定タイミングの駆動信号を生成し、この駆動信号を撮像素子13に供給する。そして、撮像素子駆動回路14は、上記の駆動信号によって、撮像素子13の電荷蓄積(撮像)および蓄積電荷の読み出しを制御する。
信号処理回路15は、撮像素子13の出力に対して各種の信号処理を施すASICである。具体的には、信号処理回路15は、相関二重サンプリング、ゲインの調整、直流再生、A/D変換などを実行する。信号処理回路15でのゲインの調整などのパラメータは、制御回路27からの指令に応じて決定される。なお、信号処理回路15はデータ処理回路16に接続されており、上記信号処理後のデータはデータ処理回路16に出力される。
データ処理回路16は、信号処理回路15から出力された画像のデータに対してデジタル信号処理を施す回路である。データ処理回路16では、例えば、色補間処理、階調変換処理、輪郭強調処理、ホワイトバランス調整などの画像処理が実行される。このデータ処理回路16は、表示制御回路18および圧縮/伸長回路20にそれぞれ接続されている。そして、データ処理回路16は、制御回路27からの指令に応じて、画像処理後の記録画像のデータを圧縮/伸長回路20に出力する。なお、本明細書での記録画像とは、撮像により得られ、最終的に後述の記憶媒体29に記録されるべき(あるいは記憶媒体29に記録された)静止画像データに対応する静止画像を意味するものとする。
また、データ処理回路16は、制御回路27からの指令に応じて、画像の解像度変換(画素数変換)処理を実行する。一例として、モニタ19に再生画像を表示する場合、データ処理回路16は、再生表示しようとする画像のデータに対して、モニタ19の画素数に合わせるための解像度変換(画素数変換)処理を実行する(なお、特に断りのないかぎり、本明細書でモニタ19に画像を表示するときには、データ処理回路16で表示画像の画素数調整が行われているものとする)。そして、データ処理回路16は、解像度変換後の再生画像のデータを表示制御回路18に出力する。また、電子ズーム処理を行う場合、データ処理回路16は、入力される画像のデータに対して解像度変換(画素数変換)処理を実行し、解像度変換後の画像のデータを圧縮/伸長回路20および表示制御回路18にそれぞれ出力する。
第1メモリ17は、データ処理回路16または圧縮/伸長回路20による処理の前工程や後工程などで画像のデータを一時的に記憶するバッファメモリである。
表示制御回路18は、制御回路27からの指令に応じて、データ処理回路16から入力された画像のデータに所定の信号処理を施してモニタ19へ出力する。表示制御回路18は、さらに上記の画像のデータに撮影メニュー、カーソルなどのオーバーレイ画像データを重畳させる処理を行う。このような制御回路27および表示制御回路18の制御によって、オーバーレイ画像が重畳された被写体画像をモニタ19に表示することができる。なお、本実施形態でのモニタ19は、接眼部を有する電子ファインダや、カメラ筐体の背面などに設けられる液晶表示パネルのいずれで構成されていてもよい。
圧縮/伸長回路20は、制御回路27からの指令に応じて、データ処理回路16から入力される画像のデータに所定の圧縮処理を施す。この圧縮/伸長回路20は記録I/F21に接続されており、圧縮後の画像のデータは記録I/F21に出力される。また、圧縮/伸長回路20は、圧縮後の画像のデータに対し、圧縮処理の逆処理である復号化処理を実行する。なお、本実施形態の圧縮/伸長回路20は、可逆圧縮(いわゆるロスレス符号化)を行うことが可能な構成となっている。
記録I/F21は、記憶媒体29を接続するためのコネクタが形成されている。そして、記録I/F21は、コネクタに接続された記憶媒体29に対してデータの書き込み/読み込みを実行する。上記の記憶媒体29は、小型ハードディスクや、半導体メモリを内蔵したメモリカードや、DVDなどの光ディスクなどで構成される。図1では記憶媒体29の一例としてメモリカードを図示する。なお、記憶媒体29は、電子カメラに内蔵されるものであってもよく、電子カメラに対して着脱可能に装着されるものであってもよい。また、画像のデータを読み書きする記憶媒体として、通信I/F22を介して電気的に接続された外付けの記憶媒体を利用してもよい。
ここで、電子カメラの動作モードの1つである撮影モードにおいて撮像した画像のデータを記録する場合、制御回路27は、記録画像に対応する再生画像をモニタ19に表示させる。なお、操作部材23によるユーザーの操作によって、記録画像の非圧縮記録が制御回路27に指示されている場合、圧縮/伸長回路20は圧縮処理を行なわずに、記録画像のデータを記録I/F21に出力する。上記の非圧縮記録の場合にも、制御回路27は、記録画像に対応する再生画像をモニタ19に表示させる。
また、電子カメラの動作モードの1つである再生モードにおいて、制御回路27は、記憶媒体29に記憶されている画像のデータによる再生画像をモニタ19に表示させる。この再生モードでは、記録I/F21が、制御回路27からの指令に応じて再生対象の画像のデータを記憶媒体29から読み出す。そして、圧縮/伸長回路20は、再生対象の画像のデータに対して復号化処理を施した上で、復号化後の画像のデータをデータ処理回路16に送る。その後、データ処理回路16および表示制御回路18が復号化後の画像のデータに対して上述の処理を実行することで、モニタ19には再生画像が表示される。なお、記憶媒体29から非圧縮の画像データが読み出された場合には、圧縮/伸長回路20は復号化処理を行わずに画像のデータをデータ処理回路16に送る。
通信I/F22は、有線または無線による公知の通信規格の仕様に準拠して、外部装置30(例えば、パーソナルコンピュータや外付けの記憶媒体)とのデータ送受信を制御する。電子カメラと外部装置30との通信は、有線または無線の通信回線を介して行われる。
操作部材23は、例えば、コマンドダイヤル、十字状のカーソルキー、ズーム操作釦、決定釦などで構成される。そして、操作部材23は電子カメラの各種入力をユーザーから受け付ける。なお、操作部材23には、後述する補間画像を生成するフレーム数を設定する設定部材を設けるようにしてもよい。
一例として、制御回路27は、ズーム操作釦からの入力を受け付けるとズームレンズについてのレンズ駆動指令を出力し、レンズ駆動部12にズームレンズを進退駆動させる。これにより、撮像素子13の撮像面上に結像される被写体像が拡大もしくは縮小して撮像光学系11による光学的なズーム調整が行われる。
また、制御回路27は、さらにズーム操作釦からの入力を受け付けるとデータ処理回路16に指令を出力し、画像のデータに対する解像度変換処理の変換比率をユーザーの操作に応じて変化させる。これにより、モニタ19に表示される画像が拡大もしくは縮小して電子的なズーム調整が行われる(電子ズーム)。上記の解像度変換処理の変換比率は、電子ズーム倍率に対応する。データ処理回路16が電子ズーム倍率を高める方向に変換比率を変える場合、モニタ19には再生画像の一部が拡大されて表示される(拡大率が上がる反面、再生画像の表示範囲は狭くなる)。一方、データ処理回路16が電子ズーム倍率を低くする方向に変換比率を変える場合、モニタ19に表示される再生画像の拡大率は低くなるが、再生画像の表示範囲は広くなる。なお、上記の撮影モードでは、モニタ19の表示画像に対応する撮像画像のデータを記憶媒体29に記録することができる。
レリーズ釦24は、後述する連写撮影モードにおいて、オートフォーカス(AF)動作開始の指示入力と、連写撮像動作開始の指示入力とをユーザーから受け付ける。
なお、制御回路27は、レリーズ釦24の押圧操作に応じて、撮像素子13の測距画素の出力に基づいて、公知の位相差検出方式のAF動作を実行する。このとき、制御回路27は、撮像素子13の測距画素で構成される全ての焦点検出エリアから、画像の撮像動作に同期して焦点検出情報を出力させる。これにより、制御回路27は、各々の焦点検出エリアに対応する被写体距離を算出することができる。なお、被写体距離の算出は、フォーカス調整がマニュアルでなされる場合にも行うことが可能である。
振動センサ25は、電子カメラの筐体の振れを直交する2方向について検出する。この振動センサ25は、例えば角速度センサやジャイロセンサなどで構成され、電子カメラの筐体内に配置される。振動センサ25は、撮影モードにおいて電子カメラに加わる振れを検知し、直交する2方向の振れ量データ(振れの方向、振れの大きさ(振れの速度または加速度)を含むデータ)を制御回路27に出力する。制御回路27は、上記の振れ量データに基づいて手ブレ補正を実行する。例えば、撮像光学系11にブレ補正レンズがある場合、制御回路27は、筐体の振れに伴う撮像面上での被写体の移動が打ち消されるように、レンズ駆動部12を介してブレ補正レンズを駆動させることで手ブレ補正を行う。
第2メモリ26は、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体である。この第2メモリ26には、各種の設定データなどが記憶されている。例えば、第2メモリ26には、特徴点の探索範囲を決定するための第1テーブルおよび第2テーブルが記憶されている(第1テーブルおよび第2テーブルの内容については後述する)。
制御回路27は、電子カメラの動作を統括的に制御するプロセッサである。例えば、制御回路27は、撮像素子13から出力される信号から被写界の明るさを求める。そして、制御部は、上記の明るさの情報に基づいて公知のAE演算を実行し、撮影モードでの撮像条件(撮像素子13の電荷蓄積時間、絞り(不図示)の絞り値、画像信号の増幅度)を決定する。
また、制御回路27は、第2メモリ26等に記憶されたプログラムを実行することで、各種の画像解析処理(例えば、特徴点の抽出処理、2つの画像間での特徴点を対応付ける処理)や、補間画像の生成処理などを行うことができる(これらの処理については後述する)。
以下、本実施形態の電子カメラの連写撮影モードの動作と、再生モードの動作とをそれぞれ説明する。
(連写撮影モードの説明)
図2は、第1実施形態における連写撮影モードでの動作を示す流れ図である。ここで、連写撮影モードは上記の撮影モードの1つであって、レリーズ釦24が押圧されている間、電子カメラが所定の時間間隔で静止画像の撮像動作を連続的に実行するモードである。なお、連写撮影モードでの制御回路27は、連写撮影される各々の記録画像(連写画像)が静止画としての鑑賞に耐えうるように撮像条件を決定する。例えば、制御回路27は、絞りを絞って被写界深度を深くする。
図2は、第1実施形態における連写撮影モードでの動作を示す流れ図である。ここで、連写撮影モードは上記の撮影モードの1つであって、レリーズ釦24が押圧されている間、電子カメラが所定の時間間隔で静止画像の撮像動作を連続的に実行するモードである。なお、連写撮影モードでの制御回路27は、連写撮影される各々の記録画像(連写画像)が静止画としての鑑賞に耐えうるように撮像条件を決定する。例えば、制御回路27は、絞りを絞って被写界深度を深くする。
ステップS101:制御回路27は、レリーズ釦24の押圧操作を検出すると、上記のAF動作を連続的に実行するとともに、記録画像の連写撮影動作を実行する。
ここで、S101でのAF動作に関し、制御回路27は画面内を移動する特定被写体を追尾してAF動作を行ってもよい。あるいは、制御回路27は、所定の撮影距離の物体に常に合焦するようにAF動作を行ってもよい。なお、S101において、制御回路27は、操作部材23を介したユーザーのマニュアル操作によって焦点調整を行うようにしてもよい。
また、S101での連写撮影動作に関し、制御回路27は、撮像素子駆動回路14に対して、連写撮影動作を実行するための駆動信号の出力を指示する。撮像素子13は、上記の駆動信号を受けて、例えば10fpsのフレームレートで画像信号を出力する。そして、撮像素子13から出力された各フレームの画像信号は、信号処理回路15およびデータ処理回路16で所定の処理が施される。その後、制御回路27は、各フレームに対応する記録画像のデータを第1メモリ17に一時的に記憶させる。このとき、制御回路27は、記録画像の撮像条件(撮像光学系11の焦点距離、露出条件、振れ量データ、被写体距離など)を示す付帯情報を、各々の記録画像のデータに対応付けて記録しておく。
また、連写撮影動作時には、データ処理回路16は、記録画像のデータに解像度変換処理を施し、モニタ19の画素数に合わせたビュー画像のデータを生成する。そして、データ処理回路16は、各フレームのビュー画像のデータを表示制御回路18を介して順次モニタ19に供給する。連写撮影動作時には、表示制御回路18の制御によって、モニタ19には各々のフレームに対応するビュー画像が順次表示される。これにより、ユーザーは、モニタ19のビュー画像を目視することで、被写界の状態と記録画像の構図とを確認することができる。
ステップS102:制御回路27は、第1メモリ17に記憶されている各々の記録画像のデータ(S101)に対して、特徴点抽出処理を実行する。具体的には、制御回路27は、記録画像のデータに対してエッジ成分を抽出し、例えば抽出したエッジの交点(コーナー)の位置を特徴点として求める。そして、制御回路27は、各々の記録画像のフレームに対応する特徴点の位置を第1メモリ17または第2メモリ26に記録する。なお、制御回路27は、ユーザーがモニタ19上で指定した点を特徴点として抽出するようにしてもよい。
ステップS103:制御回路27は、振動センサ25の出力する振動の周波数特性(振れの周波数の帯域、振れの角度のピークなど)に基づいて、記録画像がパンニング撮影(左右方向にカメラを振って撮像範囲をシフトさせる撮影)によるものか否かを判定する。パンニング撮影の場合(YES側)にはS105に移行する。一方、パンニング撮影ではない場合(NO側)にはS104に移行する。
ステップS104:制御回路27は、レンズ駆動部12からの焦点距離情報に基づいて、連写撮影中にズーミングがされたか否かを判定する。ズーミングがされている場合(YES側)にはS106に移行する。一方、ズーミングがない場合(NO側)にはS107に移行する。
ステップS105:制御回路27は、時間軸方向に連続する2つの記録画像を抽出するとともに、第1テーブルを用いて各々の記録画像に含まれる特徴点の対応付けを行う。なお、S105の処理後には、制御回路27はS108に移行する。
ここで、S105での特徴点の対応付けは、以下の(イ)から(ニ)の手順で行われる。また、以後の説明では、特徴点の対応付けを行う2つの記録画像のうち、前に撮像された記録画像を第1画像と称する。また、後に撮像された記録画像を第2画像と称する。
(イ)制御回路27は、第1画像に含まれる複数の特徴点のうちから、注目する特徴点を指定する。
(ロ)制御回路27は、第2画像の付帯情報のうちから、焦点距離の情報と振れ量データとを読み込む。
(ハ)制御回路27は、第2メモリに記憶されている第1テーブルを参照して、特徴点の探索範囲の値を決定する。
図3は、パンニング撮影のときに用いられる第1テーブルの内容を模式的に示す図である。この第1テーブルには、撮像光学系11の焦点距離(f)の値ごとに、撮影画面上における特徴点の探索範囲の値がそれぞれ対応付けされている。また、第1テーブルにおける特徴点の探索範囲の値は、パンニング速度に応じて変化する。具体的には、パンニング速度が閾値A以上の場合と、パンニング速度が閾値A未満の場合では、第1テーブルの示す特徴点の探索範囲の値は同一の焦点距離でも異なる値となる。
また、図3における探索範囲の値は、第1画像上での特徴点の位置を基準として、画面横方向での探索範囲の両端の位置を示すものである(図4参照)。また、図3での探索範囲の値は、画面横方向の長さに対する割合の形式で表記されている。
制御回路27は、第1画像を撮影したときと第2画像を撮影したときとで焦点距離が異なる場合は、長い方の焦点距離に基づいて第1テーブルを参照する。なお、第1画像を撮影したときと第2画像を撮影したときとで焦点距離が異なる場合に、制御回路27は、長い方の焦点距離によって決まる探索範囲と短い方の焦点距離によって決まる探索範囲との両方を探索範囲として決定してもよい。
なお、パンニングを純粋に回転移動と考えると被写体距離によって特徴点の移動量が変化することはない。そのため、第1テーブルでは、探索範囲を求めるパラメータとして被写体距離を考慮していない。例えば、図5に示すように、被写体距離の異なる被写体を撮影するときに、レンズ主点を中心として±45°の範囲で電子カメラを回転させた場合を考える。このとき、撮像面の特徴点の像はいずれの場合も画面右端(t1の状態)から画面左端(t2の状態)に移動し、被写体距離にかかわらずその移動量は変わらないことが分かる。
そして、制御回路27は、第1テーブルを用いて、振れ量データが示す振れの大きさ(パンニング速度)と焦点距離とから、特徴点の探索範囲の値を決定する。なお、図4では、パンニング速度がA以上で、焦点距離が35mmのときに、特徴点の探索範囲の値を1/4.8〜1/5.2とした例を示している。
(ニ)制御回路27は、上記(イ)で指定された特徴点に対応する特徴点を第2画像内から探索する。具体的には、まず、制御回路27は、第1画像での特徴点の位置を第2画像に写像する。次に、制御回路27は、写像された特徴点の位置を基準として、振れ量データの示すパンニングの方向と、上記(ハ)で決定した特徴点の探索範囲とに基づいて、第2画像上での特徴点の探索範囲を特定する。なお、図4に示すように、第2画像において特徴点の移動する方向は、パンニングの移動方向と逆になる。
そして、制御回路27は、第2画像上での特徴点の探索範囲内でマッチング処理を実行し、探索対象となる特徴点の位置を求める。
ステップS106:制御回路27は、時間軸方向に連続する2つの記録画像を抽出するとともに、第2テーブルを用いて各々の記録画像に含まれる特徴点の対応付けを行う。なお、S106の処理後には、制御回路27はS108に移行する。
ここで、S106での特徴点の対応付けは、以下の(ホ)から(チ)の手順で行われる。
(ホ)制御回路27は、第1画像に含まれる複数の特徴点のうちから、注目する特徴点を指定する。
(ヘ)制御回路27は、第1画像および第2画像の付帯情報のうちから、焦点距離の情報、振れ量データおよび被写体距離のデータとをそれぞれ読み込む。
(ト)制御回路27は、第2メモリに記憶されている第2テーブルを参照して、第2画像上での特徴点の探索範囲を決定する。
図6は、ズーミング撮影のときに用いられる第2テーブルの内容を模式的に示す図である。この第2テーブルには、被写体距離(L)および撮像光学系11の焦点距離(f)と、撮影画面上の基準点からの距離(V)との対応関係がそれぞれ記憶されている。また、上記の基準点は、撮像光学系の光軸に対応する撮影画面の中心点とする。
図6では、便宜上、基準点から右側にある特徴点との距離のみを示す。しかし、実際の第2テーブルには、撮影画面上の複数の位置に対応するVの値が記録されている。なお、図6でのVの値は、画面横方向の長さに対する割合の形式で表記されている。
ここで、被写体距離Lが同一のときには焦点距離fが短いほど、第2テーブルが示す上記のVの値は小さくなる。また、焦点距離fが同一のときには被写体距離Lが大きいほど、第2テーブルが示す上記のVの値は小さくなる。
図7は、S106における特徴点の探索範囲の決定方法を示す説明図である。図7の例では、第1画像の特徴点X1と、第2画像の特徴点X2とが対応する。また、第1画像および第2画像では、被写体距離は2.5mで一定とする。さらに、第1画像の撮影時には撮像光学系11の焦点距離fを35mmとする。第2画像の撮影時には撮像光学系11の焦点距離fを135mmとする。
一般的に、ズーミングの前後において被写体は撮像光学系の光軸を中心として放射状に移動する。そのため、第2画像の特徴点X2は、基準点と特徴点X1を通過する線の近くにあるものと考えられる。このことから、制御回路27は、基準点と特徴点X1とを通過する線を含むように特徴点X2の探索範囲を設定する。
また、図7の例で、画面中央の基準点から特徴点X1までの距離Vを1/8.6(約0.12)と考える。このとき、第2テーブルで焦点距離fの値を135mmに変化させると、距離Vは1/2.1(約0.48)となる。この値は、基準点から第2画像の特徴点X2までの推定距離に相当する。なお、基準点から特徴点X1までの距離に対して、基準点から特徴点X2までの推定距離は約4倍(0.48/0.12)となる。
そのため、制御回路27は、第2テーブルから求めた距離Vによって、特徴点X2の探索範囲を決定できる。なお、制御回路27は、撮像光学系11の幾何学的な収差や偏芯などの影響を考慮して、特徴点X2の探索範囲を調整してもよい。
また、制御回路27は、撮像素子13の測距画素から画面内の各領域毎の被写体距離を求め、同一の画像内で複数の特徴点を探索するときに異なる被写体距離を用いて探索範囲を決定してもよい。
(チ)制御回路27は、上記(ト)で決定した第2画像上での特徴点の探索範囲でマッチング処理を実行し、探索対象となる特徴点の位置を求める。
ステップS107:この場合の制御回路27は、第2画像において、第1画像の特徴点の位置を中心とするデフォルトの探索範囲内で特徴点のマッチング処理を実行し、各々の特徴点の対応関係を求める。
ステップS108:制御回路27は、第1画像と第2画像との間で被写体の変化を補間する補間画像を生成する。ここで、補間画像の画素数は、第1画像および第2画像と同じ画素数に設定される。また、本実施形態での制御回路27は、被写体像の変形を伴う幾何学的なモーフィング処理や、被写体像が変形せずに移動するモーフィング処理を行って補間画像を生成する。
具体的には、制御回路27は、以下の(1)から(4)の手順で、各々の補間画像を生成する。また、第1画像と第2画像との間に挿入される補間画像のフレーム数は、ユーザーの入力によって制御回路27が変更する。なお、以下の例では、便宜上、第1画像と第2画像の間に2フレーム分の補間画像を挿入する場合を前提とする。
(1)制御回路27は、第1画像および第2画像における一対の特徴点の位置を空間方向に結ぶ関数(モーフィング動作における特徴点の移動軌跡)を求める。ここで、上記の関数は、一対の特徴点を直線で結ぶものであってもよく、あるいは一対の特徴点をスプライン曲線などで結ぶものであってもよい。なお、制御回路27は、第1画像と第2画像との間で対応付けができた全ての特徴点について上記の関数を求める。
(2)制御回路27は、上記(1)で求めた関数によって、各々の補間画像での特徴点の位置を決定する。具体的には、制御回路27は、補間画像の挿入数に応じて上記の関数と一対の特徴点とで定義された区間を内分し、この内分点の位置を補間画像での特徴点の位置とする。
図8は、補間画像での特徴点の決定方法の一例を示す説明図である。図8の例では、第1画像の特徴点A,B,Cに対して、第2画像の特徴点D,E,Fがそれぞれ対応する。そして、第1特徴点A,Dを結ぶ一次関数の区間を3つに内分する点(G,J)の位置が、各々の補間画像における第1特徴点の位置となる。なお、補間画像における第2特徴点の位置(H,K)および第3特徴点の位置(I,L)についても、上記の第1特徴点の場合と同様の手順で求めることができる。
(3)制御回路27は、各々の補間画像において特徴点以外の注目画素の位置をそれぞれ求める。具体的には、制御回路27は、第1画像(または第2画像)における注目画素の位置を特徴点を結ぶベクトルで定義する。そして、制御回路27は、上記のベクトルの定義に基づいて、補間画像上での注目画像の位置を求める。
図9は、補間画像での注目画素の決定方法の一例を示す説明図である。
したがって、制御回路27は、補間画像での各々の注目画素の位置を、上記の方法で求めることができる。
(4)制御回路27は、補間画像での各画素の階調値の変化を求める。具体的には、第1に、制御回路27は、第1画像と第2画像との間で対応関係を有する画素(注目画素)の階調値をそれぞれ求める。第2に、制御回路27は、2つの階調値の区間を補間画像の挿入数に応じて内分し、補間画像における注目画素の階調値を求める。一例として、第1画像および第2画像で注目画素の階調値がそれぞれ130,136であるときに、制御回路27は、階調値130〜136の区間を3つに内分する点を求める。そして、制御回路27は、上記の内分点に対応する階調値(132,134)を、各々の補間画像における注目画素の階調値とする。なお、制御回路27は、上記の階調値をRGBまたはYCbCrのそれぞれの値について求める。
ステップS109:圧縮/伸長回路20は、制御回路27の指令に応じて、記録画像のデータ(S101)と補間画像のデータ(S108)とをそれぞれ圧縮する。そして、記録I/F21は、制御回路27の指令に応じて、圧縮後の記録画像のデータおよび補間画像のデータとを記憶媒体29に記録する。
ステップS110:制御回路27は、操作部材23を介して再生指示を受け付けたか否かを判定する。再生指示を受け付けた場合(YES側)にはS111に移行する。一方、再生指示がない場合(NO側)には制御回路27はそのまま処理を終了する。
ステップS111:記録I/F21は、制御回路27の指令に応じて、記録画像のデータ(S101)と、補間画像のデータ(S108)とを記憶媒体29から読み出す。そして、圧縮/伸長回路20は、制御回路27の指令に応じて、記録画像のデータ(S101)と補間画像のデータ(S108)とをそれぞれ復号化する。その後、制御回路27は、データ処理回路16および表示制御回路18を介して、第1画像と、補間画像と、第2画像とを時系列に沿ってモニタ19で連続的に再生する。以上で、図2の流れ図の説明を終了する。
以下、本実施形態の連写撮影モードにおける作用効果を述べる。本実施形態の電子カメラでは、記録画像間で対応関係を有する特徴点を探索するときに、振動センサ25の示す振れの方向と撮像光学系11の焦点距離を考慮して、第2画像における特徴点の探索範囲をより適切な状態に変更する。さらに、本実施形態の電子カメラでは、パンニング速度によっても上記の特徴点の探索範囲を変化させる。そのため、本実施形態では、パンニングを伴う記録画像間で特徴点の対応付けを行うときに、探索精度を維持しつつマッチング処理での演算量を抑制でき、画像の解析をより効率的に行うことができる。
また、本実施形態の電子カメラでは、記録画像間で対応関係を有する特徴点を探索するときに、第1画像と第2画像とでズーミングが行われている場合には、撮像光学系11の焦点距離や被写体距離を考慮して、第2画像における特徴点の探索範囲をより適切な状態に変更する。そのため、本実施形態では、ズームを伴う記録画像間で特徴点の対応付けを行うときに、探索精度を維持しつつマッチング処理での演算量を抑制でき、画像の解析をより効率的に行うことができる。
(再生モードの説明)
図10は、本実施形態における再生モードにおいて補間画像を生成する動作を示す流れ図である。この再生モードでは、制御回路27が、予め連写撮影モードで生成した複数の記録画像の画像ファイルを記憶媒体29から読み込んで、再生表示のときに補間画像を生成する。ここで、再生対象となる記録画像の画像ファイルには、振れ量データ、焦点距離情報、被写体距離情報を含む付帯情報がいずれも対応付けされているものとする。
図10は、本実施形態における再生モードにおいて補間画像を生成する動作を示す流れ図である。この再生モードでは、制御回路27が、予め連写撮影モードで生成した複数の記録画像の画像ファイルを記憶媒体29から読み込んで、再生表示のときに補間画像を生成する。ここで、再生対象となる記録画像の画像ファイルには、振れ量データ、焦点距離情報、被写体距離情報を含む付帯情報がいずれも対応付けされているものとする。
ステップS201:制御回路27は、操作部材23を介して、画像ファイルの再生指示を受け付けたか否かを判定する。再生指示があった場合(YES側)にはS202に移行する。一方、再生指示がない場合(NO側)には、制御回路27は、再生指示があるまで待機する。
ステップS202:制御回路27は、操作部材23からのユーザーの入力に基づいて、各々の記録画像の間に挿入される補間画像のフレーム数を設定する。
ステップS203:制御回路27は、記録I/F21を介して、記憶媒体29から再生対象の画像ファイル(記録画像のデータ)をそれぞれ読み込む。なお、圧縮/伸長回路20は、制御回路27からの指令により、必要に応じて圧縮された記録画像のデータの復号化を行う。
ステップS204:制御回路27は、各々の記録画像のデータ(S203)に対して、特徴点抽出処理を実行する。このS204での処理は、上記のS102に対応するので重複説明は省略する。
ステップS205:制御回路27は、画像ファイルから取得した振れ量データ(振動の周波数特性)に基づいて、記録画像がパンニング撮影によるものか否かを判定する。パンニング撮影の場合(YES側)にはS207に移行する。一方、パンニング撮影ではない場合(NO側)にはS206に移行する。
ステップS206:制御回路27は、画像ファイルから取得した焦点距離情報に基づいて、連写撮影中にズーミングがされたか否かを判定する。ズーミングがされている場合(YES側)にはS208に移行する。一方、ズーミングがない場合(NO側)にはS209に移行する。
ステップS207:制御回路27は、時間軸方向に連続する2つの記録画像を抽出するとともに、第1テーブルを用いて各々の記録画像に含まれる特徴点の対応付けを行う。このS207での処理は、上記のS105に対応するので重複説明は省略する。なお、S207の処理後には、制御回路27はS210に移行する。
ステップS208:制御回路27は、時間軸方向に連続する2つの記録画像を抽出するとともに、第2テーブルを用いて各々の記録画像に含まれる特徴点の対応付けを行う。このS208での処理は、上記のS106に対応するので重複説明は省略する。なお、S208の処理後には、制御回路27はS210に移行する。
ステップS209:この場合の制御回路27は、第2画像において、第1画像の特徴点の位置を中心とするデフォルトの探索範囲内で特徴点のマッチング処理を実行し、各々の特徴点の対応関係を求める。
ステップS210:制御回路27は、第1画像と第2画像との間で被写体の変化を補間する補間画像を生成する。このS210での処理は、上記のS108に対応するので重複説明は省略する。なお、制御回路27は、S210において各々の補間画像を記憶媒体29に記録するようにしてもよい。
ステップS211:制御回路27は、データ処理回路16および表示制御回路18を介して、第1画像と、補間画像と、第2画像とを時系列に沿ってモニタ19で連続的に再生する。以上で、図10の流れ図の説明を終了する。この再生モードによっても、上記の連写撮影モードとほぼ同様の作用効果を得ることができる。
(実施形態の補足事項)
(1)上記実施形態の電子カメラでは、位相差AFのためのモジュールを撮像素子13とは別に設け、撮像素子13を用いずに公知の瞳分割による位相差AF動作を行うようにしてもよい。この場合には、測距画素を有しない通常の撮像素子を上記の電子カメラに用いることが可能となる。また、上記実施形態では、撮像素子13の出力に基づいてAE演算を行う例を説明したが、撮像素子13とは別にAE演算用の測光素子を設けてもよい(これらの構成の図示は省略する)。
(1)上記実施形態の電子カメラでは、位相差AFのためのモジュールを撮像素子13とは別に設け、撮像素子13を用いずに公知の瞳分割による位相差AF動作を行うようにしてもよい。この場合には、測距画素を有しない通常の撮像素子を上記の電子カメラに用いることが可能となる。また、上記実施形態では、撮像素子13の出力に基づいてAE演算を行う例を説明したが、撮像素子13とは別にAE演算用の測光素子を設けてもよい(これらの構成の図示は省略する)。
(2)上記実施形態では、ズームレンズを構成に含む電子カメラの例を説明したが、本発明は、一眼レフなどのレンズ交換式の電子カメラにも当然に適用できる。なお、レンズ交換式の電子カメラの場合には、焦点距離情報はマウントの電気接点を介して、カメラとレンズ間の通信で取得することとなる(上記構成の図示は省略する)。
(3)上記実施形態では、パンニングを伴う連写撮影の場合を説明したが、上下方向にカメラを振って撮像範囲をシフトさせるティルト撮影の場合にも、本発明を同様に適用できる。
(4)上記実施形態では電子カメラの制御回路27が合成画像の生成などを行う例を説明したが、例えば、電子カメラと接続された外部装置30(パーソナルコンピュータなど)が、上記実施形態の制御回路27の処理を実行してもよい。また、上記実施形態で電子カメラの制御回路27が実行する処理の一部を外部装置30に負担させて、電子カメラと外部装置30とを協働させて上記の実施形態で説明したアルゴリズムを実現してもよい。
(5)なお、図2のS102からS107の処理による探索範囲の決定は、補間画像を生成するための処理であったが、動画圧縮データを生成するために動きベクトルを検出する場合のブロックマッチング処理にも適用できる。
なお、本発明は、その精神またはその主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。そのため、上述した実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明は、特許請求の範囲によって示されるものであって、本発明は明細書本文にはなんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内である。
11…撮像光学系、12…レンズ駆動部、13…撮像素子、18…表示制御回路、19…モニタ、21…記録I/F、22…通信I/F、25…振動センサ、26…第2メモリ、27…制御回路、29…記憶媒体、30…外部装置
Claims (16)
- 撮像光学系を通過した光束によって被写体を連続的に撮像して第1画像および第2画像のデータをそれぞれ生成する撮像部と、
装置に加わる動きの方向および大きさを検出する動きセンサと、
前記第1画像の注目領域に対応する対応領域を前記第2画像から探索する画像解析部と、
前記動きの方向および大きさに応じて、前記第2画像での前記対応領域の探索範囲を変化させる制御部と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記撮像光学系の焦点距離の状態を検出する焦点距離検出部をさらに備え、
前記制御部は、前記焦点距離に応じて前記探索範囲を変化させることを特徴とする撮像装置。 - 撮像光学系を通過した光束によって被写体を連続的に撮像して第1画像および第2画像のデータをそれぞれ生成する撮像部と、
装置に加わる動きの方向を検出する動きセンサと、
前記撮像光学系の焦点距離の状態を検出する焦点距離検出部と、
前記第1画像の注目領域に対応する対応領域を前記第2画像から探索する画像解析部と、
前記動きの方向および前記焦点距離に応じて、前記第2画像での前記対応領域の探索範囲を変化させる制御部と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 撮像光学系を通過した光束によって被写体を連続的に撮像して第1画像および第2画像のデータをそれぞれ生成する撮像部と、
前記撮像光学系の焦点距離の状態を検出する焦点距離検出部と、
前記第1画像の注目領域に対応する対応領域を前記第2画像から探索する画像解析部と、
前記第1画像の撮像時と前記第2画像の撮像時とで前記焦点距離が異なるときに、変化前後の前記焦点距離に応じて、前記撮像光学系の光軸に対応する基準点と前記注目領域の位置とを通過する線を含むように前記第2画像での前記対応領域の探索範囲を設定する制御部と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 請求項4に記載の撮像装置において、
前記注目領域内の被写体についての被写体距離を求める被写体距離検出部をさらに備え、
前記制御部は、前記被写体距離に応じて前記探索範囲を変化させることを特徴とする撮像装置。 - 撮像光学系を通過した光束によって被写体を連続的に撮像して第1画像および第2画像のデータをそれぞれ生成する撮像部と、
装置に加わる動きの方向および大きさを検出する動きセンサと、
前記撮像光学系の焦点距離の状態を検出する焦点距離検出部と、
前記第1画像の注目領域に対応する対応領域を前記第2画像から探索する画像解析部と、
前記第2画像での前記対応領域の探索範囲を変化させる制御部と、を備え、
前記制御部は、前記動きセンサが閾値以上の大きさの動きを検出したときには前記動きの方向および大きさに応じて前記探索範囲を変化させ、前記第1画像の撮像時と前記第2画像の撮像時とで前記焦点距離が異なるときには、変化前後の前記焦点距離に応じて、前記撮像光学系の光軸に対応する基準点と前記注目領域の位置とを通過する線を含むように前記探索範囲を設定することを特徴とする撮像装置。 - 請求項6に記載の撮像装置において、
前記制御部は、前記動きセンサが閾値以上の大きさの前記動きを検出したときに、前記焦点距離に応じて前記探索範囲を変化させることを特徴とする撮像装置。 - データ読込部と、演算部とを有するコンピュータに対して、
撮像装置で被写体を連続的に撮像して生成された第1画像のデータおよび第2画像のデータと、前記第1画像の撮像時から前記第2画像の撮像時までに前記撮像装置に加わった動きの方向および大きさを示す動きデータとを前記データ読込部により前記演算部に読み込む第1ステップと、
前記第1画像のうちから注目領域を指定する第2ステップと、
前記動きの方向および大きさに応じて、前記第1画像の前記注目領域に対応する対応領域の探索範囲を前記第2画像内で決定する第3ステップと、
前記第3ステップで決定された前記第2画像の前記探索範囲から前記対応領域を探索する第4ステップと、
を前記演算部に実行させることを特徴とするプログラム。 - 請求項8に記載のプログラムにおいて、
前記第1ステップにて、前記撮像装置の撮像光学系の焦点距離のデータをさらに前記データ読込部により前記演算部に読み込むとともに、
前記第3ステップにて、前記焦点距離に応じて前記探索範囲を変化させることを特徴とするプログラム。 - データ読込部と、演算部とを有するコンピュータに対して、
撮像装置で被写体を連続的に撮像して生成された第1画像のデータおよび第2画像のデータと、前記第1画像の撮像時から前記第2画像の撮像時までに前記撮像装置に加わった動きの方向を示す動きデータと、前記撮像装置の撮像光学系の焦点距離のデータとを前記データ読込部により前記演算部に読み込む第1ステップと、
前記第1画像のうちから注目領域を指定する第2ステップと、
前記動きの方向および前記焦点距離に応じて、前記第1画像の前記注目領域に対応する対応領域の探索範囲を前記第2画像内で決定する第3ステップと、
前記第3ステップで決定された前記第2画像の前記探索範囲から前記対応領域を探索する第4ステップと、
を前記演算部に実行させることを特徴とするプログラム。 - データ読込部と、演算部とを有するコンピュータに対して、
撮像装置で被写体を連続的に撮像して生成された第1画像のデータおよび第2画像のデータと、前記第1画像に対応する前記撮像装置の撮像光学系の第1焦点距離のデータと、前記第2画像に対応する前記撮像装置の撮像光学系の第2焦点距離のデータとを前記データ読込部により前記演算部に読み込む第1ステップと、
前記第1画像のうちから注目領域を指定する第2ステップと、
前記第1焦点距離と前記第2焦点距離とが異なるときに、変化前後の焦点距離に応じて、前記第1画像の前記注目領域に対応する対応領域の探索範囲を、前記撮像光学系の光軸に対応する基準点と前記注目領域の位置とを通過する線を含むように前記第2画像内で決定する第3ステップと、
前記第3ステップで決定された前記第2画像の前記探索範囲から前記対応領域を探索する第4ステップと、
を前記演算部に実行させることを特徴とするプログラム。 - 請求項11に記載のプログラムにおいて、
前記第1ステップにて、前記注目領域内の被写体についての被写体距離のデータをさらに前記データ読込部により前記演算部に読み込むとともに、
前記第3ステップにて、前記被写体距離に応じて前記探索範囲を変化させることを特徴とするプログラム。 - データ読込部と、演算部とを有するコンピュータに対して、
撮像装置で被写体を連続的に撮像して生成された第1画像のデータおよび第2画像のデータと、前記第1画像の撮像時から前記第2画像の撮像時までに前記撮像装置に加わった動きの方向および大きさを示す動きデータと、前記第1画像に対応する前記撮像装置の撮像光学系の第1焦点距離のデータと、前記第2画像に対応する前記撮像装置の撮像光学系の第2焦点距離のデータとを前記データ読込部により前記演算部に読み込む第1ステップと、
前記第1画像のうちから注目領域を指定する第2ステップと、
前記動きデータの示す前記動きの大きさが閾値以上であるときに、前記動きの方向および大きさに応じて、前記第1画像の前記注目領域に対応する対応領域の探索範囲を前記第2画像内で決定する第3ステップと、
前記第1焦点距離と前記第2焦点距離とが異なるときに、変化前後の焦点距離に応じて、前記第1画像の前記注目領域に対応する対応領域の探索範囲を、前記撮像光学系の光軸に対応する基準点と前記注目領域の位置とを通過する線を含むように前記第2画像内で決定する第4ステップと、
前記第3ステップおよび前記第4ステップの少なくとも一方で決定された前記第2画像の前記探索範囲から前記対応領域を探索する第5ステップと、
を前記演算部に実行させることを特徴とするプログラム。 - 請求項13に記載のプログラムにおいて、
前記第3ステップにて、前記第1焦点距離および前記第2焦点距離の少なくとも一方に応じて前記探索範囲を変化させることを特徴とするプログラム。 - 請求項8から請求項14のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、
前記注目領域と前記対応領域との空間的な位置変化から前記被写体の動きベクトルを求める動きベクトル演算ステップをさらに前記演算部に実行させることを特徴とするプログラム。 - 請求項15に記載のプログラムにおいて、
前記動きベクトルに基づいて、前記第1画像と前記第2画像との間で前記被写体の変化を補間する補間画像を生成する補間画像生成ステップをさらに前記演算部に実行させることを特徴とするプログラム。
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-
2007
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