JP2013165488A - 画像処理装置、撮像装置、およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、撮像装置、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】動きが急激に変化する被写体が存在する場合でも、より適切な補間フレームを作成する。
【解決手段】画像処理装置160は、動画像中の連続する2つのフレームの間に挿入する補間フレームを生成する。画像処理装置160は、動画像中の連続する第1のフレーム、第2のフレーム、および第3のフレームのうち、前記第1および第2のフレームの間でマッチングを行うことによって第1の動きベクトルを算出し、前記第2および第3のフレームの間でマッチングを行うことによって第2の動きベクトルを算出する動きベクトル算出部302と、前記第1の動きベクトルおよび前記第2の動きベクトルの間の差分ベクトルの大きさに応じた処理により、前記第2のフレームおよび前記第3のフレームの間に挿入する補間フレームを生成する補間フレーム生成部310と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本開示は、撮影によって取得された動画像のフレームレートを変換可能な画像処理技術に関する。
特許文献1は画像処理装置を開示する。この画像処理装置は、複数のフレーム画像間に内挿する補間フレーム画像を生成する。特許文献1の画像処理装置は、複数のフレーム画像の各フレーム内の画素値の変化に基づいて、補間フレーム画像に含まれる補間画素の動きベクトルの探索範囲を算出し、算出した探索範囲内において推定した動きベクトルに基づいて、補間フレーム画像を生成する。
特開2010−177739号公報
従来の技術では、動きベクトルを用いて補間フレーム画像を作成した場合、動きが急激に変化する被写体が存在するとき、動きベクトルを誤って算出する可能性が高くなり、適切な補間フレームが得られないことがあった。
本開示は、動きが急激に変化する被写体が存在するときにおいても、より適切な補間フレームを作成することができる画像処理技術を提供する。
本開示の一実施形態における画像処理装置は、動画像中の連続する2つのフレームの間に挿入する補間フレームを生成する。画像処理装置は、動画像中の連続する第1のフレーム、第2のフレーム、および第3のフレームのうち、前記第1および第2のフレームの間でマッチングを行うことによって第1の動きベクトルを算出し、前記第2および第3のフレームの間でマッチングを行うことによって第2の動きベクトルを算出する動きベクトル算出部と、前記第1の動きベクトルおよび前記第2の動きベクトルの間の差分ベクトルの大きさに応じた処理により、前記第2のフレームおよび前記第3のフレームの間に挿入する補間フレームを生成する補間フレーム生成部とを備えている。
本開示の技術によれば、動きが急激に変化する被写体が存在するときにおいても、より適切な補間フレームを作成することができる。
例示的な実施の形態1にかかるデジタルビデオカメラの構成を示すブロック図である。 例示的な実施の形態1にかかるデジタルビデオカメラの画像処理部の構成を示すブロック図である。 例示的な実施の形態1にかかるデジタルビデオカメラの画像処理部による動作を示すフローチャートである。 1つのマクロブロックについて算出される動きベクトルの例を示す図である。 動きベクトルの算出にあたり、直前の動きベクトルに対応する領域の周辺ほど密に探索し、当該領域から離れるほど粗く探索する例を示す図である。 連続する第1および第2のフレームから動きベクトルおよび動き補償補間フレームを生成する処理を説明するための図であり、(a)は第1のフレームの例を示し、(b)は動き補償補間フレームの例を示し、(c)は第2のフレームの例を示している。 例示的な実施の形態1にかかるデジタルビデオカメラによって算出される動きベクトルの差分を説明するための図である。 (a)は、第1のフレームにおける1つのマクロブロックを示す図であり、(b)は、第2のフレームにおける対応領域および動きベクトルを示す図であり、(c)は、第3のフレームにおける対応領域および差分ベクトルを示す図である。 例示的な実施の形態1にかかるデジタルビデオカメラの動きベクトルの差分に対する補間フレームの合成比率の変化を説明するための図である。 動きベクトルの差分に対する補間フレームの合成比率の変化の他の例を説明するための図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、本発明者は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態1)
まず、本開示の技術をデジタルビデオカメラに適用した実施の形態1を説明する。以下の説明において、動画像を構成する個々の静止画像を示すデータを「フレーム画像」または単に「フレーム」と称する。また、連続する2つのフレームの間に挿入するフレームを「補間フレーム画像」または単に「補間フレーム」と称する。
[1−1.概要]
本実施の形態のデジタルビデオカメラ(以下、単に「カメラ」と呼ぶことがある。)は、動画像を撮影できる撮像装置である。本実施の形態のデジタルビデオカメラは、動画像の撮影の際リアルタイムに、または撮影後、ユーザの指示などによってフレームレートを変換することができる。本実施の形態のデジタルビデオカメラは、撮影により得られたフレーム画像間に、補間フレーム画像を挿入することにより、フレームレートを変更する。例えば、毎秒60フレームの動画撮影を行っている状態から、フレーム間に補間フレーム画像を挿入することによって毎秒120フレームの動画撮影へと切り替えることができる。デジタルビデオカメラがフレームレートを切り替えるタイミングは、ユーザによるフレームレート変更の指示があったときでもよいし、撮影によって取得した画像(以下、「撮影画像」と称する場合がある。)から得られる情報(輝度情報など)が変更されたときであってもよいし、所定のモード(低速撮影モードなど)が選択されたときでもよい。
[1−2.デジタルビデオカメラの構成]
以下、図1を参照しながら、本実施の形態にかかるデジタルビデオカメラの構成を説明する。図1は、デジタルビデオカメラ100の構成を示すブロック図である。デジタルビデオカメラ100は、1または2以上のレンズを含む光学系110により形成された被写体像をCMOSイメージセンサ140で撮像する。CMOSイメージセンサ140で生成された画像データは、画像処理部160で各種処理が施され、メモリカード200に格納される。
光学系110は、ズームレンズやフォーカスレンズを含む複数のレンズ群を有する。ズームレンズを光軸に沿って移動させることにより、被写体像を拡大または縮小することができる。また、フォーカスレンズを光軸に沿って移動させることにより、被写体像のピントを調整することができる。なお、図1には3つのレンズが例示されているが、光学系110を構成するレンズの数は、要求される機能に応じて適宜決定される。
レンズ駆動部120は、光学系110に含まれる各種レンズを駆動する。レンズ駆動部120は、例えばズームレンズを駆動するズームモータや、フォーカスレンズを駆動するフォーカスモータを含む。
絞り250は、使用者の設定に応じて若しくは自動で、開口部の大きさを調整し、透過する光の量を調整する。
シャッタ130は、CMOSイメージセンサ140に入射させる光を遮光する。
CMOSイメージセンサ140は、光学系110によって形成された被写体像を光電変換することにより、画像データを生成する撮像素子である。CMOSイメージセンサ140は、露光、転送、電子シャッタなどの各種の動作を行う。CMOSイメージセンサ140は、一定時間ごとに新しい画像データを生成する。本実施形態では撮像素子としてCMOSイメージセンサ140を用いているが、CCDイメージセンサやNMOSイメージセンサなどの他の種類の撮像装置を用いてもよい。
A/Dコンバータ(ADC)150は、CMOSイメージセンサ140に電気的に接続され、CMOSイメージセンサ140で生成されたアナログ画像データをデジタル画像データに変換する回路である。
本実施形態では、光学系110、絞り250、シャッタ130、CMOSセンサ140、ADC150を含む複数の要素が、撮像部400を構成している。撮像部400により、連続する複数のフレームを含むデジタル動画像データが生成され、出力される。
画像処理部160は、例えばデジタルシグナルプロセッサ(DSP)またはマイクロコンピュータ(マイコン)などで実現され得る。画像処理部160は、ADC150に電気的に接続され、CMOSイメージセンサ140で生成された画像データに対して各種の処理を施し、表示モニタ220に表示するための画像データや、メモリカード200に格納するための画像データを生成する。画像処理部160は、CMOSイメージセンサ140で生成された画像データに対して、例えばガンマ補正、ホワイトバランス補正、傷補正などの各種の処理を行う。また、画像処理部160は、CMOSイメージセンサ140で生成された画像データを、H.264規格やMPEG2規格等に準拠した圧縮形式等により圧縮する。
画像処理部160は、さらに、CMOSイメージセンサ140によって生成される画像データ(フレーム画像)に基づいて、動きベクトルを算出することができる。そして、画像処理部160は、算出した動きベクトルと、当該動きベクトルに関連するフレーム画像とに基づいて、動き補償による補間フレーム画像を生成することができる。また、画像処理部160は、動き補償によらず、関連する複数のフレーム画像を所定の比率で足し合わせて平均化することにより、補間フレームを生成することができる。これらの補間フレームの生成処理の詳細については後述する。
コントローラ180は、デジタルビデオカメラ全体を制御する制御手段である。コントローラ180は、半導体素子などで実現可能である。コントローラ180は、ハードウェアのみで構成してもよいし、ハードウェアとソフトウェアとを組み合わせることにより実現してもよい。コントローラ180は、例えばマイコンなどで実現できる。あるいは、画像処理部160等とともに1つの半導体チップで実現してもよい。コントローラ180は、図1に示すように、画像処理部160その他の各部に電気的に接続され、各部に制御信号を送る。
なお、画像処理部160およびコントローラ180は、それぞれ別個の半導体チップで構成してもよいし、1つの半導体チップで構成してもよい。後述する処理が実現できれば、これらの物理的構成はどのようなものでもよい。
バッファ170は、画像処理部160およびコントローラ180に電気的に接続され、これらのワークメモリとして機能する記憶領域である。バッファ170は、例えば、DRAM、強誘電体メモリなどで実現できる。
カードスロット190は、メモリカード200を装着可能であり、機械的および電気的にメモリカード200と接続可能である。メモリカード200は、フラッシュメモリや強誘電体メモリなどを内部に含み、画像処理部160で生成された画像ファイル等のデータを格納可能である。
内部メモリ230は、フラッシュメモリや強誘電体メモリなどで構成される。内部メモリ230は、デジタルビデオカメラ100全体を制御するための制御プログラム等を記憶している。制御プログラムは、コントローラ180によって実行される。
操作部材210は、使用者からの操作を受け付けるユーザーインターフェースの総称である。操作部材210は、例えば、使用者からの操作を受け付ける十字キーや決定ボタン等を含む。
表示モニタ220は、CMOSイメージセンサ140で生成した画像データが示す画像(スルー画像)や、メモリカード200から読み出した画像データが示す画像を表示可能である。また、表示モニタ220は、デジタルビデオカメラ100の各種設定を行うための各種メニュー画面等も表示可能である。
ジャイロセンサ240は、デジタルビデオカメラ100の単位時間あたりの角度変化すなわち角速度に基づいてヨーイング方向のぶれおよびピッチング方向の動きを検出する動き検出器である。ジャイロセンサ240は、検出した動きの量を示すジャイロ信号をコントローラ180に出力する。
なお、上記の構成はあくまでも一例であり、画像処理部160が後述する動作を実行するように構成されている限り、デジタルビデオカメラ100はどのように構成されていてもよい。
[1−3.動作]
続いて、本実施の形態にかかるデジタルビデオカメラ100の動作を説明する。デジタルビデオカメラ100は、時間的に連続している2つのフレームの間に挿入する補間フレームを生成する。補間フレームの生成にあたって、デジタルビデオカメラ100の画像処理部160は、動画像中の連続する第1のフレーム、第2のフレーム、および第3のフレームのうち、第1および第2のフレームの間でマッチングを行うことによって第1の動きベクトルを算出し、第2および第3のフレームの間でマッチングを行うことによって第2の動きベクトルを算出する。そして、第1の動きベクトルおよび第2の動きベクトルの間の差分ベクトルの大きさに応じた処理により、第2のフレームおよび第3のフレームの間に挿入する補間フレームを生成する。
図2は、本実施の形態にかかるデジタルビデオカメラの上記の動作を実現するための画像処理部160の構成を示すブロック図である。画像処理部160は、撮像部400から出力された動画像データを受け取る画像入力部300と、連続する2つのフレーム間の動きベクトルを算出する動きベクトル算出部302と、2つのフレーム間に挿入する補間フレームを生成する補間フレーム生成部310と、補間フレームが挿入された動画像データを外部に出力する画像出力部304とを備えている。補間フレーム生成部310は、動きベクトルに基づく補間フレームを生成する動き補償補間画像生成部303と、連続する2つのフレームを加算平均することによって得られる補間フレームを生成する加算平均補間画像生成部307と、動きベクトルの差分を検出する動きベクトル差分検出部308と、動きベクトルの差分の大きさに基づいて補正フレームを生成する合成部306とを有している。
画像処理部160における上記の各機能部は、物理的に分離され、電気的に接続された個々の回路ブロックによって実現され得る。あるいは、各機能部の処理を規定するプログラムを画像処理部160に実装されたプロセッサが実行することによって実現されていてもよい。これらの各機能部間の接続は、図2の構成に限られず、不図示のバスおよび記録媒体を介して信号のやりとりを行うように構成されていてもよい。また、各機能部がさらに複数の要素に分離されていてもよいし、複数の機能部が1つの要素として統合されていてもよい。
画像入力部300は、外部から連続する複数のフレームを受けて動きベクトル算出部302、加算平均補間画像生成部307、および画像出力部304に送出する端子およびその周辺の回路を含む。画像入力部300は、各フレームを動きベクトル算出部302、加算平均補間画像生成部307、および画像出力部304に出力する。
動きベクトル算出部302は、連続する2つのフレーム間でブロックマッチングを行うことにより、動きベクトルを算出する。動きベクトル算出部302は、算出した動きベクトルおよび各フレームを動き補償補間画像生成部303に出力し、算出した動きベクトルを動きベクトル差分検出部308に出力する。
動き補償補間画像生成部303は、受け取った第1および第2のフレームと動きベクトルとから、第1および第2のフレームの中間状態を示すフレーム(動き補償補間フレーム)を生成して合成部306に出力する。動き補償補間画像生成部303の動作の詳細については後述する。
加算平均補間画像生成部307は、画像入力部300から入力された連続する2つのフレームを画素ごとに加算平均したフレーム(加算平均補間フレーム)を生成して合成部306に出力する。加算平均補間画像生成部307の動作の詳細についても後述する。
動きベクトル差分検出部308は、後述する処理により、時間的に連続する2つの動きベクトル間の差分ベクトルを求め、当該差分ベクトルの大きさを示す情報を合成部306に出力する。合成部306は、動き補償補間画像生成部303および加算平均補間画像生成部307からそれぞれ入力されたフレームと、動きベクトル差分検出部308から入力された差分ベクトルの大きさを示す情報とに基づいて、適切な補間フレームを生成して画像出力部304に出力する。画像主力部304は、合成部306から出力された補間フレームを、連続する第1および第2のフレーム間に挿入して外部に出力する。
以下、デジタルビデオカメラ100の撮影時の動作を説明する。
電源がONされると、コントローラ180は、デジタルビデオカメラ100を構成する各部に電力を供給する。デジタルビデオカメラ100は、ユーザの操作等により、撮影モードと再生モードとを切り換えることができる。電力が供給された後、撮影モードに設定されていれば、コントローラ180は、光学系110やCMOSイメージセンサ140などを初期化して、撮影可能な状態にするためのセットアップを行う。撮影可能な状態へのセットアップが完了すると、コントローラ180は、CMOSイメージセンサ140が撮影し、A/Dコンバータ150によってデジタル信号に変換された画像信号をスルー画像として表示可能な信号に変換するように画像処理部160に指示し、生成されたスルー画像を表示モニタ220に表示するように制御する。表示モニタ220に表示されたスルー画像を見ることにより、ユーザは撮影中の画角や被写体などを確認することができる。ユーザは、任意のタイミングで、動画記録ボタン(操作部材210の一つ)を押下することにより、コントローラ180に動画像の記録指示を行うことができる。コントローラ180は、動画像の記録指示を受け付けると、CMOSイメージセンサ140が撮影している画像を、所定の規格に準拠した形式により動画像として処理し、処理後の動画像データのメモリカード200への記録を開始する。一方、ユーザは、動画記録中の任意のタイミングで、動画記録ボタンを押下することにより、コントローラ180に動画像の記録終了指示を行うことができる。
デジタルビデオカメラ100は、動画記録中において、撮影する動画像のフレームレートを変更することができる。フレームレートが変更されるタイミングは、例えば、ユーザによる指示があったとき、撮影画像から得られる情報(輝度情報など)が変更されたとき、所定のモード(低速撮影モードなど)が選択されたとき等であり得る。或いは、予めフレームレートの変更を行うように設定しておいてもよい。
画像処理部160は、フレームレートの変更を要する場合、フレーム画像間に挿入する補間フレーム画像を生成する。以下、画像処理部160による補間フレームを生成する処理を説明する。
図3は、画像処理部160が実行する補間フレームの生成処理を示すフローチャートである。まず、ステップS301において、画像入力部300は、撮像部400から出力されるフレーム画像を順次取得する。画像入力部300が取得したフレーム画像は、動きベクトル算出部302、加算平均補間画像生成部307、画像出力部304へと送られる。
次に、ステップS302において、動きベクトル算出部302は、画像入力部300から入力される連続する2つのフレーム間の動きベクトルを算出する。動きベクトルは、連続する2つのフレーム間で後述するブロックマッチングを行うことによって算出される。算出された動きベクトルを示す情報は、動き補償補間画像生成部303および動きベクトル差分検出部308に送られる。
続いて、ステップS303において、動きベクトル差分検出部308は、順次入力される複数の動きベクトルから、動きベクトルの差分を求める。ここで差分とは、連続する2つの動きベクトルの間の差分ベクトルを意味する。そして、差分ベクトルの大きさを示す情報を合成部306に出力する。
次に、ステップS304において、合成部306は、差分ベクトルの大きさが予め定められた閾値よりも大きいか否かを判定する。差分ベクトルの大きさが閾値以下である場合、ステップS305において、動き補償補間画像生成部303によって生成される動き補償補間画像を補間フレームとして画像出力部304に出力する。一方、差分ベクトルの大きさが閾値よりも大きい場合、ステップS306において、動き補償補間フレームと、加算平均補間画像生成部307によって生成される加算平均補間フレームとの合成フレームを補間フレームとして画像出力部304に出力する。その後、ステップS307において、画像出力部304は、合成部306から受け取った補間フレームを、対応する2つのフレームの間に挿入して補間後の動画像を出力する。
以上の処理により、連続する2つのフレームの間に補間フレームが挿入されたフレームレートの高い動画像が生成される。以下、動きベクトル算出部302、動き補償補間画像生成部303、加算平均補間画像生成部307、動きベクトル差分検出部308、および合成部306の動作をより具体的に説明する。
動きベクトル算出部302は、画像入力部300から、時間的に連続する複数のフレームを取得する。動きベクトル算出部302は、時間的に連続する2つのフレームについて、ブロックマッチングを行うことにより、動きベクトルを算出する。ブロックマッチングは、比較対象の2つのフレームのうちの一方のフレームを複数のマクロブロックに分割し、個々のマクロブロックをテンプレートとして、他方のフレームにおける対応するマクロブロックの位置を中心とする所定の探索範囲内を移動しながら両者の類似度を求めることによってマッチングを行う方法である。これにより、一方のフレーム内の各マクロブロックについて、他方のフレームにおける対応する位置を特定することができるため、マクロブロックごとに動きベクトルを得ることができる。
動きベクトル算出部302は、例えば16画素×16画素のマクロブロック単位で動きベクトルを算出する。具体的には、時間的に連続する2つのフレームのうち、一方のフレーム内のあるマクロブロックについて、当該マクロブロックに対応する他方のフレーム内の画素の位置から水平方向および垂直方向に所定の探索範囲内でずらした同じく16画素×16画素のブロックと比較し、差分(例えばSAD:Sum of Absolute Difference)を順次計算する。SADの代わりにSSD(Sum of Absolute Difference)のような他の評価関数を計算してもよい。動きベクトル算出部302は、画素を除々にずらしながら当該差分を算出する。そして、処理対象のマクロブロックの中心位置に対応する画素から、この差分が最小となった画素の位置までの距離および方向(水平成分および垂直成分)を検出する。このような処理により、動きベクトル算出部302は、動きベクトルを算出する。
評価関数としてSADを用いる場合、画像上の座標(x,y)における動きベクトル(dx(x,y),dy(x,y))は、以下の式1で表される評価関数P1(x,y,dx,dy)を最小にするdx,dyを求めることによって決定される。ここで、画像の水平方向(x方向)および垂直方向(y方向)のマクロブロックの画素数に換算されたサイズを、それぞれBx、Byとする。また、比較対象の2つのフレームのうち、先のフレームの画素値(輝度値または特定の色成分の値)をL1、後のフレームの画素値をL2とする。
Figure 2013165488
一方、評価関数としてSSDを用いる場合、画像上の座標(x,y)における動きベクトル(dx(x,y),dy(x,y))は、以下の式2で表される評価関数P2(x,y,dx,dy)を最小にするdx,dyを求めることによって決定される。
Figure 2013165488
動きベクトル算出部302は、式1、2で表されるような評価関数を用いることにより、動きベクトル(dx(x,y),dy(x,y))をマクロブロックごとに計算することができる。
ここで、通常の撮影においては、急激に動く被写体(動きベクトルを急激に変化させる被写体)が存在するケースは少ないと想定される。このため、動きベクトルを求める演算の効率を上げるため、動きベクトル算出部302は、先に算出した動きベクトルに対応する領域の周辺における探索を重点的に行い、先に算出した動きベクトルに対応する領域から遠方における探索を粗く行なう。ここで「遠方」とは、画像上の座標が離れていることを意味する。画像上の座標が離れている場合には、動きベクトルとその直前に求められた動きベクトルとの間の方向が同一で大きさが異なっている場合の他、これらの方向が異なる場合も含まれる。
図4A、4Bは、このような観点に基づく動きベクトルを算出する処理の例を説明するための図である。まず、図4Aに示すフレームにおける1つのマクロブロック40に着目する。直前のフレームにおけるマクロブロック40の位置の部分画像をテンプレートとして、探索範囲41の内部を探索した結果、領域42の部分画像がテンプレートに最も近いと判定されたとする。この場合、ブロック40の中心座標から領域42の中心座標までを結ぶベクトル44が、マクロブロック40の位置における動きベクトルとして算出される。
続いて、動きベクトル算出部302は、さらに次のフレームとの間の動きベクトルを求める。動きベクトル算出部302は、上記と同様、先のフレームのマクロブロック40の位置の部分画像をテンプレートとして、探索範囲41の内部を探索する。この際、前回求めた動きベクトル44に対応する領域42の周辺ほど精細に探索し、領域42から離れるほど粗く探索する。言い換えれば、当該ブロックにおける前回の動きベクトル44が示す点(領域42の中心)から第1の距離にある領域を、第1の距離よりも長い第2の距離にある領域よりも精細に探索する。例えば、図4Bに示すように、領域42の周辺の第1領域46内では1画素ずつ移動しながらマッチングを行い、第1領域46の外部かつ第2領域48の内部では2画素ずつ移動しながらマッチングを行い、第2領域48の外部かつ探索範囲41の内部では4画素ずつ移動しながらマッチングを行う、といった制御が行われる。このような制御により、動きベクトル演算の効率を上げることができるため、全体の処理の高速化が図られる。なお、図4Bに示す例では、3種類の異なる精細度が設定されているが、2段階または4段階以上の精細度が設定されていてもよい。
動きベクトル算出部302は、画像入力部330から取得した時間的に連続した複数のフレーム画像と、処理対処のフレームを構成するマクロブロックのそれぞれについて算出した動きベクトルとを、動き補償補間画像生成部303に送る。動きベクトル算出部302は、また、マクロブロックのそれぞれについて算出した動きベクトルを動きベクトル差分検出部308に送る。
動き補償補間画像生成部303は、時間的に連続した複数フレーム画像の一方から、動きベクトルによって定まる中間の位置へと、当該動きベクトルを算出した際に処理対象としたマクロブロックが示す画像の部分をシフトさせる。すなわち、当該マクロブロックの動きベクトルが(dx,dy)で表される場合、このマクロブロックが示す画像の部分を、(dx/2,dy/2)だけシフトさせる。以下、この処理を「動き補償補間」と呼ぶ。動き補償補間画像生成部303は、フレームを構成するそれぞれのマクロブロックについて、同様の動き補償補間を行なうことにより、時間的に連続する複数のフレーム画像間に挿入する補間フレーム画像(動き補償補間フレーム)を生成することができる。動き補償補間画像生成部303は、生成した動き補償補間フレーム画像を合成部306に送る。なお、動き補償補間フレーム画像は、動きベクトルに基づいて生成される連続する2つのフレームの過渡状態を示すフレームであれば、必ずしも中間状態のフレームである必要はない。例えば、連続する2つのフレームの間に2枚以上の補間フレームを挿入する場合、動き補償補間フレーム画像は、中間状態よりもいずれか一方のフレームに近い状態を示す。
図5は、動き補償補間画像生成部303の処理のイメージを示す図である。図5(a)〜(c)は、それぞれ第1のフレーム、動き補償補間フレーム、第2のフレームの例を示している。図5(b)、(c)には、第1および第2のフレームの間で動きが検出されたマクロブロック(点線)が描かれている。この例では、点線で表されているマクロブロック以外では動きが検出されていない。動きベクトル算出部302は、図5(c)において点線で表されているいくつかのマクロブロックについて、動きベクトル40を算出する。なお、図5(c)では左上の1つのマクロブロックに対応する動きベクトル40のみが例示されている。動き補償補間画像生成部303は、図5(b)に示すように、動きが検出された各マクロブロックを、対応する動きベクトル40の半分の長さのベクトル44の分だけ第1のフレームの位置から移動させる。このようにして、図5(b)に示す動き補償補間フレームが生成される。
一方、加算平均補間画像生成部307は、画像入力部300から、時間的に連続した複数のフレームを取得する。そして、加算平均補間画像生成部307は、挿入予定の補間フレームを挟むフレームであって、時間的に連続した2つのフレームを、画素ごとに加算平均する。これにより、加算平均補間画像生成部307は、加算平均補間フレーム画像を生成する。加算平均補間画像生成部307は、生成した加算平均補間フレーム画像を合成部306に送る。
動きベクトル差分検出部308は、動きベクトル算出部302から取得した動きベクトルの差分を、順次検出する。図6は、デジタルビデオカメラ100が算出した特定のマクロブロックにおける時間的に連続する動きベクトルの間の差分を説明するための図である。図6において、フレームAからフレームEは、時間的に連続したオリジナルフレーム画像を示している。図6に示す例では、動きベクトル算出部302は、フレームAおよびフレームBに基づいて動きベクトルABを算出し、動きベクトル差分検出部308に送る。続いて、動きベクトル算出部302は、フレームBおよびフレームCに基づいて演算した動きベクトルBCを、動きベクトル差分検出部308に送る。以下同様に、動きベクトル算出部302は、動きベクトルCDおよび動きベクトルDEを、動きベクトル差分検出部308に順次送る。本実施形態では、動きベクトルは、マクロブロックごとに算出されるが、図6では簡単のため、1つのマクロブロックについての動きベクトルのみを表している。
動きベクトル差分検出部308は、動きベクトル算出部302から順次送られてくる動きベクトルの差分を検出する。図6に示す例では、動きベクトル差分検出部308は、動きベクトルABと動きベクトルBCとの差分ベクトルの大きさ(以下、「差分値」と呼ぶことがある。)|BC−AB|を検出する。続いて、動きベクトル差分検出部308は、動きベクトルBCと動きベクトルCDとの差分値|CD−BC|を検出する。同様に、動きベクトルCDと動きベクトルDEとの差分値|DE−CD|を検出する。動きベクトル差分検出部308は、検出した動きベクトルの差分値を、順次合成部306に送る。なお、差分ベクトルについても、フレーム内のマクロブロックごとに算出されるが、図6では、簡単のため、1つのマクロブロックについての差分ベクトルのみを表している。
合成部306は、ステップS304において、動きベクトル差分検出部308から通知された連続する2つの動きベクトル間の差分ベクトルの差分ベクトルの大きさ(差分値)と、所定の基準値(閾値)とを比較する。合成部306は、この比較結果に基づいて、フレーム画像間に挿入する補間フレーム画像を生成する。ここで、動き補償補間フレームをF1、加算平均補間フレームをF2とし、それぞれの係数をα(0<α<1)、β(=1−α)とする。最終的に採用する補間フレームFは、次式に従って生成される。
F = αF1 + βF2 (式3)
ここで、式3の演算は画素ごとに行われる。
動きベクトルの差分値が、所定の基準値(閾値)以下である場合、動きが急激に変化する被写体が存在する可能性が低いと考えられる。図4Bに示すように、動きベクトル算出部302は、先の2つのフレーム間で算出した動きベクトルに対応する領域の周辺を重点的に探索して次の動きベクトルを算出する。このため、動きベクトルの差分値が小さいということは、動きベクトルを高い精度で算出することができたことを意味する。従って、合成部306は、動きベクトルの差分値が閾値以下である場合、動きが急激に変化する被写体の存在に起因する動きベクトルの誤検出の可能性が低いため、動き補償補間フレーム画像を、フレーム画像間に挿入する補間フレーム画像として採用する。
一方、動きベクトルの差分値が、所定の基準値(閾値)よりも大きい場合、動きが急激に変化する被写体が存在している可能性が高いと考えられる。図4Bに示すように、動きベクトル算出部302は、先の2つのフレーム間で算出した動きベクトルに対応する領域の周辺を重点的に探索し、遠方については粗く探索して次の動きベクトルを算出する。このため、動きベクトルの差分値が大きいということは、算出された動きベクトルの精度が高くないことを意味する。従って、合成部306は、動きベクトルの差分値が閾値よりも大きい場合、動きが急激に変化する被写体の存在に起因する動きベクトルの誤検出の可能性が高いため、精度の低い動きベクトルに基づいて作成した動き補償補間フレーム画像ではなく、動きベクトルの誤検出の影響のない加算平均補間フレーム画像の比率を高めていく。
図7は、あるマクロブロックにおける動きベクトルの差分の例を示す図である。図7(a)〜(c)は、連続する第1のフレーム、第2のフレーム、および第3のフレームをそれぞれ示している。ここでは、図7(a)に示す第1のフレームにおいてマクロブロック50の位置にある被写体の部分は、図7(b)に示す第2のフレームでは領域51の位置に移動する場合を想定する。このとき、第2のフレームにおけるマクロブロック50の中心と領域51の中心とを結ぶベクトル55が、この位置における第1および第2のフレーム間の動きベクトルとして算出される。
また、図7(b)に示す第2のフレームにおけるマクロブロック50の位置にある被写体の部分は、図7(c)に示す第3のフレームでは領域52の位置に移動するものとする。このとき、マクロブロック50の中心と領域52の中心とを結ぶベクトル56が、この位置における第2および第3のフレーム間の動きベクトルとして算出される。
ここで、図7(c)に示す動きベクトル55と動きベクトル56との間の差分ベクトル59を考える。差分ベクトル59は、ブロック51の中心とブロック52の中心とを結ぶベクトルであり、これらの2つの動きベクトルの変化を表している。マクロブロック50の位置の被写体の動きの変化が大きいほど、差分ベクトル59の大きさ(絶対値)は大きくなる。
差分ベクトル59が大きいということは、領域52が領域51から大きく離れていることを意味する。上述のとおり、ブロックマッチングの際、直前の動きベクトル55に対応する領域51の周辺ほど精細に探索され、領域51から離れるほど粗く探索される。したがって、差分ベクトル59が大きいということは、動きベクトル56が粗い探索によって得られたベクトルであることを意味する。すなわち、差分ベクトル59が大きいほど動きベクトル56の精度は低いと言える。
精度の低い動きベクトル56に基づいて生成された補間フレームは、本来生成すべき補間フレームとは乖離したフレームである可能性が高い。そのため、本実施形態における補間フレーム生成部310は、差分ベクトル59の大きさが所定の閾値よりもよりも大きい場合、動きベクトル56の依存度の低いフレームを補間フレームとして生成する。
図8は、動きベクトルの差分に対応する補間フレームの合成比率を説明するための図である、図8に示すように、動きベクトルの差分値が所定の基準値(閾値)を超えるまでは、動きベクトルの誤検出の可能性が低いため、より画質の高い動き補償補間フレーム画像を、フレーム画像間に内挿する画像として採用する。一方、動きベクトルの差分値が所定の基準値を越えると、動きベクトルの誤検出の可能性が高まっていくため、動き補償補間フレーム画像の合成比率αを除々に減らしていく。一方で、動きベクトルの誤検出の影響のない加算平均補間フレーム画像の比率β(=1−α)を増やしていく。これにより、撮影により取得されたフレームの画像中に動きが急激に変化する被写体が含まれていても、より適切に補間フレームを作成することができる。
本実施形態における所定の閾値は、デジタルビデオカメラ100に要求される性能に応じて適当な値に設定される。例えば、図4Bに示すようにブロックマッチングの精度を直前の動きベクトルに対応する領域からの距離に応じて段階的に変化させる例では、領域42の中心から第1領域46の外周までの距離、または領域42の中心から第2領域48の外周までの距離が閾値として設定され得る。
合成部306は、生成した補間フレーム画像を画像出力部304へと送る。画像出力部304は、生成された補間フレーム画像を対応する2つの連続するフレーム画像間に配置して挿入する。これにより、画像処理部160は、フレームレートが変更された動画像を出力することができる。
[1−4.効果等]
以上のように、本実施の形態においては、連続する2つの動きベクトル間の差分ベクトルの大きさに基づいて、連続する2つのフレーム画像間に挿入する補間フレーム画像を作成する。これにより、被写体の動きに起因する動きベクトルの誤検出の可能性を考慮したより適切な補間フレーム画像を作成することができる。従って、フレームレートを高く変更したとしても、より画質のよい動画像を表示モニタに表示させることができる。
また、補間フレーム生成部310は、差分ベクトルの大きさが予め定められた閾値以下である場合には、動きベクトルに基づいて定まる第1および第2のフレームの過渡状態を示すフレーム(動き補償補間フレーム)を補間フレームとして生成し、それ以外の場合には、過渡状態を示すフレームよりも動きベクトルの依存度の低いフレーム(合成フレームまたは加算平均補間フレーム)を補間フレームとして生成する。これにより、動きベクトルの誤検出の可能性が高い場合に、品質の低い動画像を生成することを回避することができる。
また、補間フレーム生成部310は、上記の閾値よりも差分ベクトルの大きさの方が大きい場合には、第1および第2のフレームの加算平均を含む処理によって得られるフレームを補間フレームとして生成する。これにより、動きベクトルの誤検出の可能性が高い場合に、不適切な補間フレームが生成されることを回避することができる。
より具体的には、補間フレーム生成部310は、上記の閾値よりも差分ベクトルの方が大きい場合には、動き補償補間フレームと、加算平均補間フレームとの合成フレームを補間フレームとして生成する。さらに、動き補償補間フレームと加算平均補間フレームとの合成比率を差分ベクトルの大きさに応じて変える。これにより、閾値を境に補間フレームの内容が急激に変わることによる不自然な動画像の生成が回避され、より自然な補間フレームを生成し得る。
また、動きベクトル算出部302は、連続する第1および第2のフレームを複数の部分(例えばマクロブロック)に分割し、分割した部分ごとに第1および第2のフレーム間でマッチングを行うことによって当該部分ごとに動きベクトルを算出する。また、補間フレーム生成部310は、当該部分ごとに算出された動きベクトルに基づいて、補間フレームを生成する。これにより、フレームの部分ごとに被写体の動きを反映した補間処理が可能となり、より適切な補間フレームを生成することができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
上記の実施形態では、合成部306は、図8に示すように、差分ベクトルの大きさが所定の閾値以下であるときにはα=1に設定し、当該閾値を超えると、差分ベクトルの大きさに対してαを線形的に減少させるが、このような例に限定されない。差分ベクトルの大きさに対するαの減少のさせ方は、曲線状であってもよい。
また、上記の実施形態では、1つの閾値が設定されるが、2つ以上の閾値が設定されていてもよい。例えば、合成部306は、図9に示すように、差分ベクトルの大きさが第1の閾値以下のときにはα=1に設定し、第2の閾値以上のときはα=0に設定し、第1の閾値から第2の閾値までの値のときにはαを0〜1の間の値に設定してもよい。この場合、例えば図4Bにおける領域42の中心から第1領域46の外周までの距離を第1の閾値に設定し、領域42の中心から第2領域48の外周までの距離を第2の閾値に設定することができる。これにより、より柔軟に補間フレームを生成することができる。
また、所定の閾値よりも差分ベクトルの大きさの方が大きい場合に採用される補間フレームは、動き補償補間フレームと加算平均補間フレームとの合成フレームに限らず、動き補償補間フレームよりも動きベクトルの依存度の低いフレームであればどのようなフレームであってもよい。例えば、加算平均補間フレーム自体や、第1のフレームまたは第2のフレーム自体を補間フレームとして利用してもよい。後者の場合、図2における加算平均補間画像生成部307は設けられている必要はない。
上記の実施形態では、差分ベクトルの大きさを所定の閾値と比較して、比較結果に応じて補間フレームの生成方法を変える例を示したが、所定の閾値を設けることは必須ではない。差分ベクトルの大きさに応じた処理によって適切な補間フレームが生成されるように構成されていればよい。例えば、差分ベクトルの大きさに反比例するように上記の合成比率αが変化するように構成されていてもよい。
また、上記の実施形態では、マクロブロック単位で動きベクトルおよび差分ベクトルが算出されるが、そのような例に限定されない。例えば、複数のマクロブロックを含むエリアごとに動きベクトルの平均と差分ベクトルの平均とを計算し、エリアごとに上述の処理を行ってもよい。エリアごとに処理を行うことにより、計算量を抑えることができる。本明細書では、実施の形態1におけるマクロブロックだけでなく、複数のマクロブロックを包含するエリアについても「ブロック」と呼ぶ。
さらに、実施の形態1における動きベクトル算出部302は、図4Bに示すように、直前の動きベクトルに対応する領域の周辺ほど重点的に探索することによって動きベクトルを算出するが、このような例に限定されない。例えば被写体の動きのパターンが予め予想できる場合は、その予想される動きにしたがって探索方法を適宜設定することができる。また、直前の動きベクトルからの変化の程度に関わらず探索の精度を一定に設定してもよい。
以上の実施形態では、本開示の技術をデジタルビデオカメラ100(撮像装置)に適用した例を示した。しかし、本開示の技術は、撮像装置に限らず、例えば上記の画像処理部160の機能を有する画像処理装置に適用することもできる。そのような画像処理装置の構成は、例えば図2に示す構成と同様であり、その動作は、例えば図3に示す動作と同様である。当該画像処理装置は、例えばビデオカメラによって生成され、記録媒体に記録された動画像のデータや、電気通信回線によって送信される動画像のデータを事後的に取得し、上述の処理によって補間フレームを挿入して他の動画像のデータとして記録することもできる。
また、本開示の技術はさらに、上述の補間フレーム生成処理を規定するソフトウェア(プログラム)にも適用され得る。そのようなプログラムに規定される動作は、例えば図3に示すとおりである。このようなプログラムは、可搬型の記録媒体に記録されて提供され得る他、電気通信回線を通じても提供され得る。コンピュータに内蔵されたプロセッサがこのようなプログラムを実行することにより、上記の実施形態で説明した各種動作を実現することができる。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示の技術は、デジタルビデオカメラ100への適用に限定されない。すなわち、デジタルスチルカメラや、カメラ付き情報端末、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータなど、フレームレートが変換可能な画像処理装置に適用可能である。
100 デジタルビデオカメラ
110 光学系
120 レンズ駆動部
130 シャッタ
140 CMOSイメージセンサ
150 A/Dコンバータ
160 画像処理部
170 バッファ
180 コントローラ
190 カードスロット
200 メモリカード
210 操作部材
220 表示モニタ
230 内部メモリ
240 ジャイロセンサ
300 画像入力部
302 動きベクトル算出部
303 動き補償補間画像生成部
304 画像出力部
306 合成部
307 加算平均補間画像生成部
308 動きベクトル差分検出部
310 補間フレーム生成部

Claims (10)

  1. 動画像中の連続する2つのフレームの間に挿入する補間フレームを生成する画像処理装置であって、
    前記動画像中の連続する第1のフレーム、第2のフレーム、および第3のフレームのうち、前記第1および第2のフレームの間でマッチングを行うことによって第1の動きベクトルを算出し、前記第2および第3のフレームの間でマッチングを行うことによって第2の動きベクトルを算出する動きベクトル算出部と、
    前記第1の動きベクトルおよび前記第2の動きベクトルの間の差分ベクトルの大きさに応じた処理により、前記第2のフレームおよび前記第3のフレームの間に挿入する補間フレームを生成する補間フレーム生成部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記補間フレーム生成部は、前記差分ベクトルの大きさが予め定められた閾値以下である場合には、前記第2の動きベクトルに基づいて定まる前記第2および第3のフレームの過渡状態を示すフレームを前記補間フレームとして生成し、それ以外の場合には、前記過渡状態を示すフレームよりも前記第2の動きベクトルの依存度の低いフレームを前記補間フレームとして生成する、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記補間フレーム生成部は、前記差分ベクトルの大きさが前記閾値よりも大きい場合には、前記第2および第3のフレームの加算平均を含む処理によって得られるフレームを前記補間フレームとして生成する、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記補間フレーム生成部は、前記差分ベクトルの大きさが前記閾値よりも大きい場合には、前記過渡状態を示すフレームと、前記第2および第3のフレームの加算平均によって得られるフレームとの合成フレームを前記補間フレームとして生成する、請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記補間フレーム生成部は、前記過渡状態を示すフレームと、前記第2および第3のフレームの加算平均によって得られるフレームとを、前記前記差分ベクトルの大きさに応じて異なる比率で合成することにより、前記合成フレームを生成する、請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記補間フレーム生成部は、前記差分ベクトルの大きさが前記閾値よりも大きい場合には、前記第2のフレームまたは前記第3のフレームを前記補間フレームとする、請求項2に記載の画像処理装置。
  7. 前記動きベクトル算出部は、前記第1のフレームを複数のブロックに分割し、分割したブロックごとに前記第2のフレームにおいて対応する領域を探索することによって前記第1の動きベクトルを算出し、前記第2のフレームを複数のブロックに分割し、分割したブロックごとに前記第3のフレームにおいて対応する領域を探索することによって前記第2の動きベクトルを算出し、
    前記補間フレーム生成部は、前記第2のフレームにおけるブロックごとに算出された前記第2の動きベクトルに基づいて、前記補間フレームを生成する、
    請求項1から6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 前記動きベクトル算出部は、前記第2の動きベクトルを算出するために前記第3のフレームにおいて前記第2のフレーム内のブロックに対応する領域を探索する際、前記ブロックにおける前記第1の動きベクトルが示す点から第1の距離にある領域を、前記第1の距離よりも長い第2の距離にある領域よりも精細に探索する、請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の画像処理装置と、
    撮像によって前記第1から第3のフレームを含む動画像のデータを生成する撮像部と、
    を備える撮像装置。
  10. 撮像装置によって取得された動画像中の連続する2つのフレームの間に挿入する補間フレームを生成する画像処理装置に用いられるコンピュータプログラムであって、前記画像処理装置に搭載されたコンピュータに、
    前記動画像中の連続する第1のフレーム、第2のフレーム、および第3のフレームのうち、前記第1および第2のフレームの間でマッチングを行うことによって第1の動きベクトルを算出し、前記第2および第3のフレームの間でマッチングを行うことによって第2の動きベクトルを算出するステップと、
    前記第1の動きベクトルおよび前記第2の動きベクトルの間の差分ベクトルの大きさに応じた処理により、前記第2のフレームおよび前記第3のフレームの間に挿入する補間フレームを生成するステップと、
    を実行させるコンピュータプログラム。
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