JP2011247628A - 車両用衝突検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両バンパ衝突時にチャンバ部材に発生したn次共鳴周波数振幅波形による衝突の誤検知を防止すること。
【解決手段】車両用衝突検知装置10は、両端が閉塞された中空管状を成す長さLのチャンバ部材17と、このチャンバ部材17のチャンバ空間17aの圧力変化を検知する圧力センサ18とを有する。圧力センサ18を、チャンバ部材17が衝撃を受けた際にそのチャンバ空間17aの圧力変化に応じて発生する1次共鳴周波数振幅波形R1が交差する節の位置に配設する。
【選択図】図7

Description

本発明は、車両バンパ内に搭載されるチャンバ部材、及び当該チャンバ部材のチャンバ空間内の圧力変化を圧力センサで検出することにより、歩行者やその他の物などの物体が車両バンパに衝突したことを検知する車両用衝突検知装置に関する。
従来、車両用衝突検知装置としては例えば特許文献1に記載のものがある。これは、図1(a)及び(b)に示すように、車両に搭載された例えば歩行者保護装置21を作動するために車両バンパ1への物の衝突の有無を判定するように構成された車両用衝突判定装置である。この装置は、車両バンパ1内に配設され且つチャンバ空間7aが内部に形成されるチャンバ部材7と、チャンバ空間7a内の圧力を検出するメインセンサ9Aと、メインセンサ9Aとは別個にチャンバ空間7a内の圧力を検出するセーフィングセンサ9Bと、車両の車速を検出する車速センサ11と、コントローラ13とを備えている。
ここで、メインセンサ9Aは、チャンバ空間7a内の圧力変化を検出することで主として衝突検知を行う圧力センサであり、セーフィングセンサ9Bは、冗長系を確保するために、メインセンサ9Aとは別個にチャンバ空間7a内の圧力変化を検出するセンサである。コントローラ13は、メインセンサ9A、セーフィングセンサ9Bそれぞれによる圧力の検出結果、及び車速センサ11による車速の検出結果に基づいて歩行者保護装置21の作動が必要な衝突の有無を判定する衝突判定手段として機能する。このように衝突判定手段として機能するコントローラ13は、保護装置21のコントローラとしても機能する。歩行者保護装置21は、車両バンパ1へ衝突した歩行者等の人員を保護する装置であり、例えば、車両に搭載されたアクティブフードやカウルエアバッグ等から構成されており、コントローラ13から出力される制御信号により、その歩行者保護の動作を行う。
更に、車両バンパ1内(バンパカバー2の車両後方側)にはバンパレインフォースメント3、チャンバ部材7及びアブソーバ4を備える。チャンバ部材7とアブソーバ4はバンパレインフォースメント3の車両前方側に配設されており、チャンバ部材7の下方に隣接してアブソーバ4が配設されている。バンパレインフォースメント3の車両後方側には図2に示すように車両のフロントサイドメンバ5が隣接している。また、メインセンサ9A、セーフィングセンサ9Bは、それぞれセンサ素子を有する本体がバンパレインフォースメント3内の左右両端部に固定され、各センサ9A,9Bの圧力導入管がチャンバ部材7に形成されたセンサ取付け口(穴)7Ah,7Bhからチャンバ空間7a内に差し込まれている。
このような構成において、コントローラ13で、メインセンサ9Aとセーフィングセンサ9Bの出力の論理積を取り、この結果が衝突と判定された際に、更に車速センサ11での衝突時の車速が所定の閾値の範囲内、例えば25〜55[km/h]の範囲内であれば、歩行者保護装置21を作動させる。これによって衝突検知の信頼性を確保するようになっている。
特開2009−298265号公報
ところで、上記の特許文献1の装置において、チャンバ部材7は左右両端が閉塞された長尺筒形状である。このため走行時などに車両バンパ1が衝突した場合、チャンバ空間7aには衝突の圧力変動による共鳴周波数による圧力振幅が発生する。この共鳴周波数は、図3(a)に示す1次共鳴周波数振幅波形R1が大部分であり、その他、(b)に示す2次共鳴周波数振幅波形R2が僅かに発生し、更に図示せぬ3次以降の周波数も極僅かに発生する。つまり、チャンバ部材7の長尺方向の長さをLとすると、チャンバ空間7aを上下に振幅する2L/n(nは自然数)の波長を持つn次共鳴周波数振幅波形が発生する。従って、1次共鳴周波数振幅波形R1は2Lの波長を持ち、2次共鳴周波数振幅波形R2はLの波長を持つ。また、1次共鳴周波数振幅波形R1は電気信号で表すと、図4(a)に示すように、衝突波形CWのエンベロープに沿って当該エンベロープを上下に振幅する小波状の波形となる。2次共鳴周波数振幅波形R2は、図4(b)に示すように1次共鳴周波数振幅波形R1のエンベロープに沿って当該エンベロープを上下に振幅する細波状の波形となる。
このような1次共鳴周波数振幅波形R1や2次共鳴周波数振幅波形R2が発生する場合、例えば車両バンパ1が物に僅かに衝突した際に、この衝突波形CWが図4(b)に示すようにコントローラ13で衝突と判定するための閾値thを超えていないとする。この際、衝突波形CWが閾値thを超えない僅かに下方にある場合、衝突波形CWの発生に応じて生じる1次共鳴周波数振幅波形R1が閾値thを超えてしまうので、このため、コントローラ13が衝突と誤判定してしまうという問題がある。
この誤判定の場合、車速センサ11での衝突時の車速が所定の閾値の範囲内である場合、歩行者保護装置21が作動してしまう不具合が生じる。また、車速センサ11による判定が加味されないタイプの車両用衝突検知装置では、その誤判定によって歩行者保護装置21が作動してしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、車両バンパ衝突時にチャンバ部材に発生したn次共鳴周波数振幅波形による衝突の誤検知を防止することができる車両用衝突検知装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、両端が閉塞された中空管状を成すチャンバ部材と、このチャンバ部材の内部空間の圧力変化を検知する圧力センサとを有する車両用衝突検知装置において、前記圧力センサは、前記チャンバ部材が衝撃を受けた際にその内部空間の圧力変化に応じて発生する共鳴周波数振幅波形が交差する節に対応する当該チャンバ部材の位置に配設されることを特徴とする。
この構成によれば、圧力センサは、チャンバ部材の内部空間の共鳴周波数振幅波形が交差する節に配置されるので、共鳴周波数振幅波形を検知しなくなる。これによって共鳴周波数振幅波形を検知することによるコントローラの衝突制御の誤りを防止することが出来る。
請求項2に記載の発明は、前記チャンバ部材の閉塞された両端間の長さをLとした際に、2L/n(nは自然数)の波長を持つn次共鳴周波数振幅波形の前記圧力センサによる検知を避けるために、当該圧力センサは前記チャンバ部材の一方の閉塞端から(2k−1)L/2n(k=1,2,…,n)の位置に配設されることを特徴とする。
この構成によれば、チャンバ部材の内部空間に発生するn次共鳴周波数振幅波形を検知しない位置に圧力センサが配置されるので、n次共鳴周波数振幅波形を検知しなくなるようにすることができる。
請求項3に記載の発明は、前記n次共鳴周波数振幅波形の内、2Lの波長を持つ1次共鳴周波数振幅波形の検知を避けるために、前記圧力センサは前記チャンバ部材の一方の閉塞端からL/2の位置に配設されることを特徴とする。
この構成によれば、チャンバ部材の内部空間に発生する1次共鳴周波数振幅波形を検知しない位置に圧力センサが配置されるので、1次共鳴周波数振幅波形を検知しなくなるようにすることができる。1次共鳴周波数振幅波形はn次中の大部分の波長成分として発生するので、その1次を未検知状態とする圧力センサの配置は、圧力センサの出力を授受して行うコントローラの衝突制御における1次検出の誤り防止に大いに寄与する。
請求項4に記載の発明は、前記圧力センサで検知された2次共鳴周波数振幅波形を遮断する第1のフィルタを備えることを特徴とする。
この構成によれば、1次共鳴周波数振幅波形が未検知とされた構成において、更に2次共鳴周波数振幅波形の検知結果が衝突判定に用いられなくなるので、衝突の誤判定を、より無くす効果が得られる。
請求項5に記載の発明は、前記第1のフィルタは、周波数f=nc/2L(n=2、C=340m/s:音速)を除去することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、前記n次共鳴周波数振幅波形の内、Lの波長を持つ1次共鳴周波数振幅波形の検知を避けるために、前記圧力センサは前記チャンバ部材の何れか一方の閉塞端からL/4の位置に配設されることを特徴とする。
この構成によれば、チャンバ部材の内部空間に発生する2次共鳴周波数振幅波形を検知しない位置に圧力センサが配置されるので、2次共鳴周波数振幅波形を検知しなくなるようにすることができるので衝突の誤判定防止を無くす効果が得られる。
請求項7に記載の発明は、前記圧力センサで検知された1次共鳴周波数振幅波形を遮断する第2のフィルタを備えることを特徴とする。
この構成によれば、2次共鳴周波数振幅波形が未検知とされた構成において、更に1次共鳴周波数振幅波形の検知結果が衝突判定に用いられなくなるので、衝突の誤判定を、より無くす効果が得られる。
請求項8に記載の発明は、前記第2のフィルタは、周波数f=nc/2L(n=2、C=340m/s:音速)を除去することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、前記圧力センサが、何れか一方が冗長性を確保するための第1及び第2の圧力センサであることを特徴とする。
この構成によれば、第1の圧力センサが例えばメインセンサ、第2の圧力センサが冗長性を確保するためのセーフィングセンサである場合、メインセンサ及びセーフィングセンサが上述のチャンバ部材のL/2の位置に配設されるか、又はL/4の位置に配設されることになる。この何れかの場合も、メインセンサ及びセーフィングセンサの双方又は何れか一方が、1次共鳴周波数振幅波形又は2次共鳴周波数振幅波形を検知しなくなるので、1次、2次の何れかの波形に係わる衝突の誤判定を無くすことができる。
(a)従来の車両用衝突検知装置の構成を示す図、(b)車両用衝突検知機構のブロック図である。 従来の車両用衝突検知装置の構成を示す平面図である。 (a)チャンバ部材のチャンバ空間に発生する1次共鳴周波数振幅波形を示す図、(b)2次共鳴周波数振幅波形を示す図である。 (a)衝突波形と1次共鳴周波数振幅波形を電気信号で表した図、(b)更に2次共鳴周波数振幅波形を電気信号で表した図である。 (a)本発明の第1実施形態に係る車両用衝突検知装置の構成を示す平面図、(b)衝突検知保護制御機構を示すブロック図である。 図5(a)に示すA1−A2断面図である。 第1実施形態の車両用衝突検知装置におけるチャンバ部材への圧力センサ配設位置を示す図である。 (a)衝突波形と1次共鳴周波数振幅波形を電気信号で表した図、(b)1次共鳴周波数振幅波形を未検知とした際の衝突波形を電気信号で表した図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用衝突検知装置におけるチャンバ部材への圧力センサ配設位置を示す図である。 第2実施形態の車両用衝突検知装置における衝突検知保護制御機構を示すブロック図である。 車両用衝突検知装置がメインセンサ及びセーフィングセンサを備える場合の双方センサのチャンバ部材への配設位置を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。但し、本明細書中の全図において相互に対応する部分には同一符号を付し、重複部分においては後述での説明を適時省略する。
(第1実施形態)
図5(a)は本発明の第1実施形態に係る車両用衝突検知装置の構成を示す平面図、(b)は衝突検知保護制御機構を示すブロック図であり、図6は図5(a)に示すA1−A2断面図である。
これらの図に示す車両用衝突検知装置10は、車両バンパ12内に配設されたチャンバ部材17と、このチャンバ部材17にブラケット19により取り付けられた圧力センサ18とを備え、更に圧力センサ18に電気的に接続されたコントローラ20と、このコントローラ20で制御されるアクティブフードやカウルエアバッグ等の歩行者保護装置21とを備えて構成されている。車両バンパ12は、バンパカバー13、バンパレインフォースメント14、サイドメンバ15、アブソーバ16、及びチャンバ部材17を主体として構成されている。
バンパカバー13は、車両前端部にて車両幅方向(車両左右方向)に概略弓状に延びる長手状を成し、バンパレインフォースメント14、アブソーバ16及びチャンバ部材17を覆うように車体に取り付けられる樹脂(例えば、ポリプロピレン)製のカバー部材である。バンパレインフォースメント14は、バンパカバー13内に配設されて車両幅方向に延びる金属製の梁状部材である。
サイドメンバ15は、車両の左右両側面近傍に位置して車両前後方向に長手状に延びる一対の金属製部材であり、その前端に上述したバンパレインフォースメント14が取り付けられている。アブソーバ16は、バンパカバー13内でバンパレインフォースメント14の前面下方側に取り付けられ、車両幅方向に長手状に延びる発泡樹脂製部材であり、車両バンパ12における衝撃吸収作用を発揮する。
チャンバ部材17は、バンパカバー13内でバンパレインフォースメント14の前面上方側に取り付けられ、車両幅方向(車両左右方向)に延び、左右両端が閉塞された長尺筒形状(中空管状)の合成樹脂製部材であり、内部に厚さ数mmの壁面によって囲まれた密閉状のチャンバ空間17aが形成されている。チャンバ部材17は、車両バンパ12における衝撃吸収と圧力伝達との二つの作用を併せ持っている。
圧力センサ18は、気体圧力を検出可能なセンサ装置であり、チャンバ部材17にブラケット19で組付けられてチャンバ空間17a内の圧力変化を検出可能に構成されており、その圧力変化を検出することにより得られる検出圧力信号をコントローラ20へ出力する。コントローラ20は、歩行者保護装置21の動作を制御するための電子制御装置であり、圧力センサ18から出力される検出圧力信号に応じて車両バンパ12に歩行者等が衝突したか否かを判別する処理を行う。なお、コントローラ20には、圧力センサ18からの検出圧力信号による検出圧力結果に加え、図示せぬ車速センサからの車速検出結果を入力し、これら圧力検出結果及び車速検出結果に基づき歩行者衝突の判定を行うようにすることが好ましい。
このように歩行者を判別する理由は、車両バンパ12に衝突した障害物が歩行者でない場合、歩行者保護装置21(例えばアクティブフード)を作動させると様々な悪影響が生じるからである。例えば三角コーンや工事中看板等の軽量落下物と衝突した場合に歩行者と区別できないと、歩行者保護装置21を無駄に作動させて余分な修理費が発生する。また、コンクリートの壁や車両等の重量固定物と衝突した場合に歩行者と区別できなければ、フードが持ち上がった状態で後退していくのでフードが車室内に侵入し乗員に危害を与える恐れがある。
このような構成の車両用衝突検知装置10の特徴は、図7に示すように、両端が閉塞された長尺筒形状のチャンバ部材17の長さをLとした際に、圧力センサ18をチャンバ部材17の長尺筒形状両端の一方の端(閉塞端)からL/2の位置に配設した点にある。チャンバ部材17のチャンバ空間17aには、走行時などに車両バンパ12が衝突した際に衝突の圧力変動により共鳴周波数による圧力振幅が発生する。ここで、チャンバ空間17aが直方体形状であるとすると、上下に振幅する2L/n(nは自然数)の波長を持つn次共鳴周波数振幅波形が発生する。この内、1次共鳴周波数振幅波形R1はn次中の大部分の波長成分として発生し、2次共鳴周波数振幅波形は僅かに発生し、更に3次以降の成分は極僅かに発生する。
なお、1次共鳴周波数振幅波形R1は電気信号で表すと、図4(a)に示したように、衝突波形CWのエンベロープに沿って当該エンベロープを上下に振幅する小波状の波形となり、2次共鳴周波数振幅波形R2は、図4(b)に示したように1次共鳴周波数振幅波形R1のエンベロープに沿って当該エンベロープを上下に振幅する細波状の波形となる。
ここで、1次共鳴周波数振幅波形R1は、図7に示すように2Lの長さの波長を有するので、チャンバ部材17のL/2の位置は共振による圧力振幅が生じないため、その成分が0となる。この交差位置がチャンバ空間17aにおける共鳴(圧力分布)の節である。従って、圧力センサ18を、その共鳴の節であるL/2の位置に配置すれば、1次共鳴周波数振幅波形R1を検知しなくなる。
例えば車両バンパ12が物に僅かに衝突(物に何も影響を与えない程度に衝突)した際に、図8(a)に電気信号で示すように、衝突波形CWと1次共鳴周波数振幅波形R1とが発生し、衝突波形CWがコントローラ20で衝突と判定するための閾値thを超えない僅かに下方にあるとする。この場合、従来であれば1次共鳴周波数振幅波形R1が圧力センサ18で検知されてしまうので、コントローラ20が衝突と誤判定してしまう。
しかし、本実施形態の場合、図8(b)に示すように、1次共鳴周波数振幅波形R1が圧力センサ18で検知されないので、コントローラ20が衝突と誤判定してしまうことは無い。従って、歩行者保護装置21は動作制御されない。
このように第1実施形態の車両用衝突検知装置10によれば、両端が閉塞された中空管状を成すチャンバ部材17と、このチャンバ部材17の内部空間であるチャンバ空間17aの圧力変化を検知する圧力センサ18とを有する構成において、チャンバ部材17が衝撃を受けた際にそのチャンバ空間17aの圧力変化に応じて発生するn次共鳴周波数振幅波形の内、2Lの波長を持つ1次共鳴周波数振幅波形R1の検知を避けるために、圧力センサ18をチャンバ部材17の一方の閉塞端からL/2の位置に配設した。
従って、チャンバ部材17のチャンバ空間17aに発生する1次共鳴周波数振幅波形R1を検知しない位置に圧力センサ18が配置されるので、1次共鳴周波数振幅波形R1を検知しなくなるようにすることができる。1次共鳴周波数振幅波形はn次共鳴周波数振幅波形中の大部分の波長成分として発生するので、その1次共鳴周波数振幅波形R1を圧力センサ18で未検知状態とすることで、衝突の誤検知を防止することができる。つまり、不要な1次共鳴周波数振幅波形R1を圧力センサ18が検知しなくなるのでコントローラ20が衝突と誤判定してしまうことが無くなり、これによって歩行者保護装置21が誤動作制御されなくなる。
また、この構成の上位概念の構成として、2L/n(nは自然数)の波長を持つn次共鳴周波数振幅波形の圧力センサ18による検知を避けるために、当該圧力センサ18がチャンバ部材17の一方の閉塞端から(2k−1)L/2n(k=1,2,…,n)の位置に配設されるようにしてもよい。この構成によって、チャンバ空間17aに発生するn次共鳴周波数振幅波形を検知しない位置に圧力センサ18が配置されるので、n次共鳴周波数振幅波形を検知しなくなるようにすることができる。
この上位概念の構成は、言い換えれば、圧力センサ18を、チャンバ空間17aの圧力変化に応じて発生する共鳴周波数振幅波形が交差する節に対応する当該チャンバ部材17の位置に配設することである。
この他、1次共鳴周波数振幅波形R1の検知を避ける構成の場合に、2次共鳴周波数振幅波形R2を遮断するフィルタ(図示せず)を圧力センサ18又はコントローラ20に設けて、2次共鳴周波数振幅波形R2の検知を避けるように構成しても良い。但し、そのフィルタは、周波数f=nc/2L(n=2、C=340m/s:音速)を除去するようにしてもよい。1次共鳴周波数振幅波形R1が未検知とされた構成において、更に2次共鳴周波数振幅波形R2の検知結果が衝突判定に用いられなくなるので、衝突の誤判定を、より無くす効果が得られる。
更に、圧力センサ18が、前述の「背景技術」で図1を参照して説明したメインセンサ及びセーフィングセンサを備える構成の場合、メインセンサ及びセーフィングセンサを上記のチャンバ部材17のL/2の位置に前後又は上下に配設しても良い。更には、メインセンサ及びセーフィングセンサを、L/2の位置で車両前後方向に伸びる中心線に対して線対称となるように配置しても良い。
この構成の場合も、メインセンサ及びセーフィングセンサの双方又は何れか一方が、1次共鳴周波数振幅波形R1を検知しなくなるので、メインセンサ及びセーフィングセンサの出力の論理積結果が誤った検知状態を示さなくなり、これによって衝突の誤判定を無くすことができる。この他のn次共鳴周波数振幅波形についても上述と同様の構成とすることができる。
(第2実施形態)
図9は本発明の第2実施形態に係る車両用衝突検知装置におけるチャンバ部材への圧力センサ配設位置を示す図、図10は第2実施形態の衝突検知保護制御機構を示すブロック図である。
第2実施形態の車両用衝突検知装置が第1実施形態と異なる点は、図9に示すように、圧力センサ18を、長さLのチャンバ部材17の何れか一方の端(閉塞端)からL/4の位置に配設し、更に図10に示すように、圧力センサ18の信号出力側に1次共鳴周波数振幅波形R1を遮断するフィルタ23を設けた点にある。但し、フィルタ23はコントローラ20の信号入力側に設けても良い。
2次共鳴周波数振幅波形R2は、Lの長さの波長を有するので、チャンバ部材17のL/4の位置で互いに振幅が反転した波形が交差し、その成分が0となる。この交差位置がチャンバ空間17aにおける共鳴(圧力分布)の節である。従って、圧力センサ18を、その共鳴の節であるL/4の位置に配置すれば、図4(b)に示した2次共鳴周波数振幅波形R2を検知しなくなる。また、この圧力センサ18の配置では1次共鳴周波数振幅波形R1は検知されるが、この1次共鳴周波数振幅波形R1の成分はフィルタ23で遮断されるので、コントローラ20へは出力されない。
従って、1次共鳴周波数振幅波形R1及び2次共鳴周波数振幅波形R2の双方の信号は、コントローラ20では授受されないので当該コントローラ20が衝突と誤判定してしまうことは無い。従って、歩行者保護装置21は動作制御されない。
このように第2実施形態の車両用衝突検知装置は、長さLのチャンバ部材17が衝撃を受けた際にそのチャンバ空間17aの圧力変化に応じて発生するn次共鳴周波数振幅波形の内、Lの波長を持つ2次共鳴周波数振幅波形R2の検知を避けるために、圧力センサ18をチャンバ部材17の何れか一方の閉塞端からL/4の位置に配設した。従って、チャンバ部材17のチャンバ空間17aに発生する2次共鳴周波数振幅波形R2を検知しない位置に圧力センサ18が配置されるので、2次共鳴周波数振幅波形R2を検知しなくなるようにすることができる。これによって2次共鳴周波数振幅波形R2の検知によるコントローラ20での衝突の誤検知を防止することができる。
更に、そのチャンバ部材17のL/4の位置に圧力センサ18を配設した構成に加え、圧力センサ18で検知された1次共鳴周波数振幅波形R1を遮断するフィルタ23を設けて構成した。但し、そのフィルタ23は、周波数f=nc/2L(n=2、C=340m/s:音速)を除去するようにしてもよい。この構成によって、1次共鳴周波数振幅波形R1の成分がフィルタ23で遮断されるので、コントローラ20で1次共鳴周波数振幅波形R1及び2次共鳴周波数振幅波形R2の双方の信号が授受されなくなり、これによって衝突と誤判定してしまうことが無くなる。
この他、圧力センサ18として、図11に示すように、メインセンサ18a及びセーフィングセンサ18bを備える構成の場合、メインセンサ18a及びセーフィングセンサ18bをチャンバ部材17の一端からL/4の位置と、他端からL/4の位置とに配設しても良い。この構成の場合も、メインセンサ18a及びセーフィングセンサ18bの双方又は何れか一方が、2次共鳴周波数振幅波形R2を検知しなくなるので、メインセンサ18a及びセーフィングセンサ18bの出力の論理積結果が2次共鳴周波数振幅波形R2の検知に係わる誤った状態を示さなくなり、これによって衝突の誤判定を無くすことができる。
10 車両用衝突検知装置
12 車両バンパ
13 バンパカバー
14 バンパレインフォースメント
15 サイドメンバ
16 アブソーバ
17 チャンバ部材
17a チャンバ空間
18 圧力センサ
18a メインセンサ
18b セーフィングセンサ
19 ブラケット
20 コントローラ
21 歩行者保護装置
23 フィルタ
R1 1次共鳴周波数振幅波形
R2 2次共鳴周波数振幅波形
CW 衝突波形

Claims (9)

  1. 両端が閉塞された中空管状を成すチャンバ部材と、このチャンバ部材の内部空間の圧力変化を検知する圧力センサとを有する車両用衝突検知装置において、
    前記圧力センサは、前記チャンバ部材が衝撃を受けた際にその内部空間の圧力変化に応じて発生する共鳴周波数振幅波形が交差する節に対応する当該チャンバ部材の位置に配設されることを特徴とする車両用衝突検知装置。
  2. 前記チャンバ部材の閉塞された両端間の長さをLとした際に、2L/n(nは自然数)の波長を持つn次共鳴周波数振幅波形の前記圧力センサによる検知を避けるために、当該圧力センサは前記チャンバ部材の一方の閉塞端から(2k−1)L/2n(k=1,2,…,n)の位置に配設されることを特徴とする請求項1に記載の車両用衝突検知装置。
  3. 前記n次共鳴周波数振幅波形の内、2Lの波長を持つ1次共鳴周波数振幅波形の検知を避けるために、前記圧力センサは前記チャンバ部材の一方の閉塞端からL/2の位置に配設されることを特徴とする請求項2に記載の車両用衝突検知装置。
  4. 前記圧力センサで検知された2次共鳴周波数振幅波形を遮断する第1のフィルタを備えることを特徴とする請求項3に記載の車両用衝突検知装置。
  5. 前記第1のフィルタは、周波数f=nc/2L(n=2、C=340m/s:音速)を除去することを特徴とする請求項4に記載の車両用衝突検知装置。
  6. 前記n次共鳴周波数振幅波形の内、Lの波長を持つ1次共鳴周波数振幅波形の検知を避けるために、前記圧力センサは前記チャンバ部材の何れか一方の閉塞端からL/4の位置に配設されることを特徴とする請求項2に記載の車両用衝突検知装置。
  7. 前記圧力センサで検知された1次共鳴周波数振幅波形を遮断する第2のフィルタを備えることを特徴とする請求項6に記載の車両用衝突検知装置。
  8. 前記第2のフィルタは、周波数f=nc/2L(n=2、C=340m/s:音速)を除去することを特徴とする請求項7に記載の車両用衝突検知装置。
  9. 前記圧力センサが、何れか一方が冗長性を確保するための第1及び第2の圧力センサであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の車両用衝突検知装置。
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