JP2011247509A - 排熱利用式吸収冷温水機及びそのドレイン水発生防止方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 高温再生器10の直火バーナ10Aでバーナ運転するとともに、補助再生器80内の吸収液を補助熱源の排熱で加熱する排熱運転可能に構成した排熱利用式吸収冷温水機であって、各所定部位に設けた温度センサによる検出温度が所定の各基準温度を上回るまで排熱運転のみを行い、各検出温度が各基準温度を上回るとバーナ10Aを点火させてバーナ運転を行うように運転制御するマイコン2と、を備える。
【選択図】図1
Description
即ち、この吸収冷温水機100は、ガスバーナ101Bを備えた高温再生器101と、低温再生器102と、凝縮器103と、蒸発器104と、吸収器105と、低温熱交換器106と、高温熱交換器107と、吸収液管108〜111と、途中に伝熱管105Aおよび伝熱管103Aを備え、冷却水が循環する冷却水配管112と、吸収液ポンプ113と、冷媒配管114〜118と、冷媒ポンプ119と、図示しない室内ユニットに循環供給する冷水または温水が流れ、途中に伝熱管104Aを備えた冷温水配管122と、ガスバーナ101Bに接続されたガス供給管124と、ガス供給管124の途中に設けられてガスバーナ101Bに供給するガス量を制御し、発熱量すなわち高温再生器101に投入する熱量を制御する入熱制御弁125と、この入熱制御弁の開度を調節するための制御弁モータ126と、開閉弁127〜129などを備えたものである。
即ち、図5に示すように、この排熱利用吸収冷温水機200は、配管300,301によって発電モジュール400と接続されており、この発電モジュール400に備えた図示外のエンジンの冷却水と熱交換した高温水を吸収液加熱手段210へ導入して吸収冷温水機200´の吸収液と熱交換し、さらにエンジンの排気ガスを補助溶液加熱手段220へ導入して上記吸収液と熱交換する。この吸収冷温水機200´の省エネを目的とする運転時には、第1の熱源として排気ガスを用い、その熱量で不足の時は高温水を用い、さらに不足の時は燃焼室230内でバーナ240によって燃料を燃焼させることにより、高温再生器(図略)への入熱を行う。
(1)本発明の排熱利用式吸収冷温水機は、
再生器、凝縮器、吸収器、蒸発器、及び熱交換器を備えるとともに、これらの間を配管接続して設けた吸収冷温水機を、前記再生器に設けた直火バーナによる燃焼装置でバーナ運転し、かつ、補助熱源の排熱で動作する補助再生器で吸収液を加熱する排熱運転可能に構成した排熱利用式吸収冷温水機であって、
前記再生器内部の温度を検出する再生器温度検出手段と、
前記温度検出手段で検出する温度が少なくとも所定の基準温度を上回るまで前記開閉手段を閉じて前記再生器への吸収液の流入を一時的に阻止して前記排熱運転のみを行い、前記検出温度が基準温度を上回ると、前記開閉手段を開いて前記再生器への吸収液の流入を許容するとともに前記バーナを点火させてバーナ運転を行うように運転制御する前記制御手段と、
を備える、ことを特徴とする。
前記吸収器から前記補助再生器へ向けて流れる流入管の、この吸収器との接続部分の近傍に設けた、前記流入管を流れる吸収液の液温を検出する吸収器温度検出手段と、
冷却水が循環する循環管の一部に設け、前記循環管を流れる冷却水の水温を検出する冷却水温度検出手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記再生器温度検出手段で検出する温度の前記基準温度との比較の他に、前記吸収液の液温及び冷却水温度の温度と予め決定された所定の各基準温度との比較をそれぞれ行い、少なくともいずれかの温度が基準温度を上回っていないときには、前記所定の各基準温度を上回るまで前記開閉手段を閉じて前記再生器への吸収液の流入を一時的に阻止して前記排熱運転のみを行うように構成した、ことを特徴とする。
現在の運転の種類を表示する表示手段を備え、
前記制御手段は、
運転起動時に前記各温度検出手段で検出する各検出温度が前記各基準温度を上回っていない限り、前記加熱装置のバーナ運転に先立ち前記補助再生器での排熱運転によって前記吸収液を排熱加熱させるところから、前記各温度検出手段で検出する各検出温度が前記各基準温度よりも高くなるところまでの間は、燃焼装置のバーナ運転開始前の排熱運転中であることを前記表示手段に表示するとともに、
運転中に一時運転中止になったときに、前記加熱装置のバーナ運転停止動作を持続させたまま前記補助再生器で排熱運転させるところから、前記各温度検出手段で検出する各検出温度が前記各基準温度よりも高くなるところまでの間は、燃焼装置のバーナ運転開始前の排熱運転中であることを表示するように、前記表示手段を制御するように構成した、ことを特徴とする。
再生器、凝縮器、吸収器、蒸発器、及び熱交換器を備えるとともに、これらの間を配管接続して設けた吸収冷温水機を、再生器に設けた直火式バーナの燃焼装置でバーナ運転し、かつ、補助熱源の排熱で補助再生器内の吸収液を加熱する排熱運転可能に構成した排熱利用式吸収冷温水機のドレイン水発生防止方法であって、
運転起動時には、
前記再生器内部の温度、所定部位での吸収液の温度、及び冷却水の温度である、各検出温度が、所定の各基準温度よりも高いか否かを判定し、
前記各検出温度のうち、少なくとも何れかが前記各基準温度よりも低い場合には、前記加熱装置のバーナ運転に先立ち、前記補助再生器で前記吸収液を排熱加熱させる排熱運転のみを行い、
前記各検出温度のいずれもが前記基準温度よりも高くなったところで、前記加熱装置のバーナ運転を開始する、ことを特徴とする。
前記排熱運転とともに行う前記バーナ運転中に、前記各検出温度が前記各基準温度よりも低いか否かを判定し、
前記バーナ運転中に、前記各検出温度のうち少なくとも何れかが、基準温度よりも低くなった場合には、前記バーナ運転を一時的に中止して前記排熱運転のみを行い、
その後の前記排熱運転中は、前記各検出温度が所定の基準温度よりも高いか否かを判定し、
前記各検出温度のうち、少なくとも何れかが基準温度よりも低い場合には、前記加熱装置のバーナ運転の停止状態を持続させたまま前記補助再生器で排熱運転させ、
前記各検出温度の何れもが前記各基準温度よりも高くなったところで、前記加熱装置のバーナ運転を再開する、ことを特徴とする。
運転起動時には、
前記加熱装置のバーナ運転に先立ち前記補助再生器での排熱運転によって前記吸収液を排熱加熱させるところから、前記各検出温度がそれぞれ前記各基準温度よりも高くなるところまでの間は、燃焼装置のバーナ運転開始前の補助運転中であることを表示するとともに、
運転中に一時運転中止になったときには、
前記加熱装置のバーナ運転停止動作を持続させたまま前記補助再生器で排熱運転させるところから、前記各検出温度がそれぞれ前記各基準温度よりも高くなるところまでの間は、燃焼装置のバーナ運転開始前の排熱運転中であることを表示する、ことを特徴とする。
図1は、本発明のドレイン水発生防止方法が適用された排熱利用式吸収冷温水機1を示すものであり、この排熱利用式吸収冷温水機1は、高温再生器10及び低温再生器20と、凝縮器30と、蒸発器40と、吸収器50と、低温熱交換器60及び高温熱交換器70と、補助再生器80と、補助凝縮器90と、冷媒熱交換器6と、これらを接続した配管11〜19及び配管(流出管を構成する)42と、これらの配管の適所に設けたバルブV1〜V5及びポンプP1〜P4と、途中に伝熱管5Aおよび伝熱管3Aを備えた(循環管を構成する)冷却水配管21と、図示しない室内ユニットに冷熱または温熱を循環供給させるように冷水または温水が流れる、途中に伝熱管40Aを備えた冷温水配管31と、図示外の補助熱源からの排温水を補助再生器80に循環させる排温水配管41との他に、再生器温度検出手段を構成する温度センサ(以下、再生器温度センサ)3と、吸収器温度検出手段を構成する温度センサ(以下、「吸収器温度センサ」とよぶ)4と、冷却水温度検出手段を構成する温度センサ(以下、「冷却水温度センサ」とよぶ)5と、これらのセンサからの温度情報に基づき排温水のみで吸収液を加熱させる(以下、これを「排熱運転」と呼ぶ)か、バーナで吸収液を加熱させる(以下、これを「バーナ運転」と呼ぶ)かの判断を行っていずれかの運転の制御を行う制御手段であるマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と略す)2と、少なくともバーナ運転を行っていないときに外部にこれを表示する表示手段2Aとを備えている。
(I)排熱運転のみの場合;
即ち、排熱運転では、制御手段であるマイコン2により、バルブV1〜V4を閉じるとともに、(高温再生器10へ吸収液が流入するのを選択的に阻止する開閉手段を構成する)ポンプP3のみ運転を停止させる(なお、ここでは、バルブV1〜V4は手動操作を行うようになっている。また、高温再生器10については、図示外の液面センサで液面検出を行っており、満液になるとポンプP3が停止するようになっている)。これにより、図示外の設備から送り込まれる排温水が排温水配管41を循環し始めると、補助再生器80内で散布される吸収液(例えば、LiBr)は、排温水配管41からの熱で加熱され冷媒蒸気を分離してから配管42に流入し、ポンプP2で吸収器50へ送り込まれる。吸収器50へ送り込まれた吸収液は、この吸収器50内部で散布される。これにより、吸収液は、配管17のうち吸収器50内部を通過する際に、蒸発器40からの冷媒蒸気を吸収することで、徐々に加温されていく。
即ち、上記排熱運転とともに行うこのバーナ運転動作では、ポンプP3が稼働を開始するので、上記の排熱運転により、補助再生器80内で散布される吸収液の一部が排温水配管41で加熱された後に、配管42に流入されて吸収器50に送り込む際に、その一部が配管42の分岐管である配管16へ流入し、高温熱交換器70を熱交換して本管16A又は枝管16Bを通過してから高温再生器10へ送られる(但し、実際には、配管42からの殆どが配管16側へ流れる。また冷房時は、本管16Aだけで枝管16Bには流さない)。
(III)排熱運転のみの場合;
冷房運転での排熱運転の場合と同様に動作することで、補助再生器80で稀吸収液を加熱すると、補助再生器80で加熱された稀吸収液は、配管42を通って吸収器50に入るが、蒸発器40にはエリミネータで遮断され殆ど入り込むことがない。そのため、冷温水配管31から供給される水と伝熱管40Aを介して熱交換して凝縮されることが殆どなく、従ってこのときの凝縮熱によって伝熱管40Aの内部を流れる水が加熱されることもない。
一方、開閉弁V1〜V3を開け、冷却水配管21に冷却水を流さないでガスバーナ10Aに点火して高温再生器10で稀吸収液を加熱すると、高温再生器10で稀吸収液から蒸発した冷媒は配管11の途中から主に流路抵抗の小さい配管11Aを通って吸収器50・蒸発器40に入り、冷温水配管31から供給される水と伝熱管40Aを介して熱交換して凝縮し、主にこのときの凝縮熱によって伝熱管40Aの内部を流れる水が加熱される。
その後、その後、上述の動作と同様の動作が行われる。
即ち、3つの温度条件である、各検出温度がそれと比較するべき基準温度を満たさない、ものが存在するときには、第2ステップS2へ移行する。また、何れの温度条件も同時に満たす場合には、第4ステップへ移行する。
即ち、例えば本実施形態では、冷房及び暖房何れも行うことが可能な冷温水機に適用したが、冷房専用のタイプであっても適用可能である。
2 マイコン(マイクロコンピュータ;制御手段)
2A 表示手段
2B CPU
2C インターフェース
2D メモリ
3 再生器温度検出手段(再生器温度センサ)
4 吸収器温度検出手段(吸収器温度センサ)
5 冷却水温度検出手段(冷却水温度センサ)
6 冷媒熱交換器
10 高温再生器
10A バーナ
10B 点火装置
10C 入熱制御弁
10D 制御弁モータ
10E ブロア
10F 排ガス管
10G 熱交換器
10J,10K 開閉弁
11〜19 配管
19 冷媒ポンプ
20 低温再生器
20A〜20E 冷暖房機(室内ユニット;熱負荷)
21 冷却水配管(循環管)
30 凝縮器
30A 伝熱管
31 冷温水配管
40 蒸発器
40A 伝熱管
41 排温水配管
42 配管(流出管)
50 吸収器
50A 伝熱管
60 低温熱交換器
70 高温熱交換器
80 補助再生器
90 補助凝縮器
V1〜V5 バルブ
P1〜P3 ポンプ
Claims (6)
- 再生器、凝縮器、吸収器、蒸発器、及び熱交換器を備えるとともに、これらの間を配管接続して設けた吸収冷温水機を、前記再生器に設けた直火バーナによる燃焼装置でバーナ運転し、かつ、補助熱源の排熱で動作する補助再生器で吸収液を加熱する排熱運転可能に構成した排熱利用式吸収冷温水機であって、
前記再生器内部の温度を検出する再生器温度検出手段と、
前記温度検出手段で検出する温度が少なくとも所定の基準温度を上回るまで前記開閉手段を閉じて前記再生器への吸収液の流入を一時的に阻止して前記排熱運転のみを行い、前記検出温度が基準温度を上回ると、前記バーナを点火させてバーナ運転を行うように運転制御する前記制御手段と、
を備えることを特徴とする排熱利用式吸収冷温水機。 - 前記吸収器から前記補助再生器へ向けて流れる流入管の、この吸収器との接続部分の近傍に設けた、前記流入管を流れる吸収液の液温を検出する吸収器温度検出手段と、
冷却水が循環する循環管の一部に設け、前記循環管を流れる冷却水の水温を検出する冷却水温度検出手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記再生器温度検出手段で検出する温度の前記基準温度との比較の他に、前記吸収液の液温及び冷却水温度の温度と予め決定された所定の各基準温度との比較をそれぞれ行い、少なくともいずれかの温度が基準温度を上回っていないときには、前記所定の各基準温度を上回るまで前記排熱運転のみを行うように構成した、ことを特徴とする請求項1に記載の排熱利用式吸収冷温水機。 - 現在の運転の種類を表示する表示手段を備え、
前記制御手段は、
運転起動時に前記各温度検出手段で検出する各検出温度が前記各基準温度を上回っていない限り、前記加熱装置のバーナ運転に先立ち前記補助再生器での排熱運転によって前記吸収液を排熱加熱させるところから、前記各温度検出手段で検出する各検出温度が前記各基準温度よりも高くなるところまでの間は、燃焼装置のバーナ運転開始前の排熱運転中であることを前記表示手段に表示するとともに、
運転中に一時運転中止になったときに、前記加熱装置のバーナ運転停止動作を持続させたまま前記補助再生器で排熱運転させるところから、前記各温度検出手段で検出する各検出温度が前記各基準温度よりも高くなるところまでの間は、燃焼装置のバーナ運転開始前の排熱運転中であることを表示するように、前記表示手段を制御するように構成した、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の排熱利用式吸収冷温水機。 - 再生器、凝縮器、吸収器、蒸発器、及び熱交換器を備えるとともに、これらの間を配管接続して設けた吸収冷温水機を、再生器に設けた直火式バーナの燃焼装置でバーナ運転し、かつ、補助熱源の排熱で補助再生器内の吸収液を加熱する排熱運転可能に構成した排熱利用式吸収冷温水機のドレイン水発生防止方法であって、
運転起動時には、
前記再生器内部の温度、所定部位での吸収液の温度、及び冷却水の温度である、各検出温度が、所定の各基準温度よりも高いか否かを判定し、
前記各検出温度のうち、少なくとも何れかが前記各基準温度よりも低い場合には、前記加熱装置のバーナ運転の先立ち、前記補助再生器で前記吸収液を排熱加熱させる排熱運転のみを行い、
前記各検出温度のいずれもが前記基準温度よりも高くなったところで、前記加熱装置のバーナ運転を開始する、
ことを特徴とする排熱利用式吸収冷温水機のドレイン水発生防止方法。 - 前記排熱運転とともに行う前記バーナ運転中に、前記各検出温度が前記各基準温度よりも低いか否かを判定し、
前記バーナ運転中に、前記各検出温度のうち少なくとも何れかが、基準温度よりも低くなった場合には、前記バーナ運転を一時的に中止して前記排熱運転のみを行い、
その後の前記排熱運転中は、前記各検出温度が所定の基準温度よりも高いか否かを判定し、
前記各検出温度のうち、少なくとも何れかが基準温度よりも低い場合には、前記加熱装置のバーナ運転の停止状態を持続させたまま前記補助再生器で排熱運転させ、
前記各検出温度の何れもが前記各基準温度よりも高くなったところで、前記加熱装置のバーナ運転を再開する、
ことを特徴とする請求項4に記載の排熱利用式吸収冷温水機のドレイン水発生防止方法。 - 運転起動時には、
前記加熱装置のバーナ運転に先立ち前記補助再生器での排熱運転によって前記吸収液を排熱加熱させるところから、前記各検出温度がそれぞれ前記各基準温度よりも高くなるところまでの間は、燃焼装置のバーナ運転開始前の補助運転中であることを表示するとともに、
運転中に一時運転中止になったときには、
前記加熱装置のバーナ運転停止動作を持続させたまま前記補助再生器で排熱運転させるところから、前記各検出温度がそれぞれ前記各基準温度よりも高くなるところまでの間は、燃焼装置のバーナ運転開始前の排熱運転中であることを表示する、
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の排熱利用式吸収冷温水機のドレイン水発生防止方法。
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