JP2011247148A - 空燃比検出手段の出力特性測定方法及び出力特性測定装置 - Google Patents

空燃比検出手段の出力特性測定方法及び出力特性測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】特定の一部の気筒についてのみ空燃比異常が発生している場合に、この異常を精度よく判定できるようにするための空燃比検出手段の出力特性測定方法および出力特性測定装置を提供する。
【解決手段】多気筒エンジン1の排気ガス中の酸素濃度に基づいて前記エンジン1の燃焼室11内における混合気の空燃比を検出する空燃比検出手段47の出力特性を測定する方法であって、所定の条件下で、前記エンジン1の特定の一気筒について空燃比を変化させ、このときの前記空燃比検出手段47の出力特性を測定する。
【選択図】図11

Description

本発明は、エンジンの燃焼室に供給される空気と燃料との混合比を検出するための空燃比検出手段の出力特性を測定するための方法および装置に関する。
自動車用等のエンジンでは、燃料消費量を低減させると共に排気ガスに含まれる有害物質の排出量を低減するために、エンジンの燃焼室に供給される空気と燃料との混合比(空燃比)が理論空燃比又はその付近の適正範囲になるように制御される。具体的に、空燃比は、排気通路に設けられた空燃比センサの出力値に基づき、排気ガス中の残存酸素濃度が多いとき(リーン)には燃料噴射量を増量し、残存酸素濃度が少ないとき(リッチ)には燃料噴射量を減量して、前記理論空燃比ないしその付近の適正範囲にフィードバック制御される。
ところが、前記空燃比センサは、多気筒エンジンの場合、複数気筒の排気通路が合流した排気集合部に設置されるため、該空燃比センサの出力値が前記適正範囲内であっても、特定の一部の気筒では空燃比の異常が発生している場合があり、近年、このような場合にも空燃比異常を判定できるようにすることが要求されつつある。
特許文献1には、特定の一部の気筒のみで空燃比異常が発生している場合でも該空燃比異常を判定できるようにするための技術が開示されている。
具体的に、特許文献1の技術では、空燃比異常の判定に際して、空燃比センサの出力値の変化率の絶対値が所定時間積算され、この積算値が判定に用いられる。より具体的に説明すると、いずれの気筒にも空燃比異常が発生していない場合、空燃比センサの出力値は大きく変動しないため、前記積算値は比較的小さくなるが、特定の一部の気筒で空燃比異常が発生すると、この気筒(異常気筒)からの排気時に空燃比センサの出力変化が大きくなるため、前記積算値が大きくなる。よって、該積算値が所定値以上であるか否かによって、いずれかの気筒で空燃比異常が発生しているかどうかを判定することができる。
また、上記のような方法で特定の一部の気筒についての空燃比異常を検出するためには、空燃比センサが空燃比を精度よく検出できることが必要であるが、空燃比センサには、センサの劣化や製造ばらつきに起因して、出力特性のばらつきが存在する。そのため、予め空燃比センサの出力特性を測定しておき、この測定結果に応じてセンサの出力値を補正した上で、特定の一部の気筒についての空燃比異常の有無を判定する必要がある。
空燃比センサの出力特性の測定は、意図的に全気筒の空燃比をリッチまたはリーンに変化させたときのセンサ出力の変化、具体的には、出力値の変化量や応答性などを測定することにより行われる。なお、特許文献2には、空燃比センサの出力特性として、意図的に空燃比を変化させたときの無駄時間(空燃比を変化させてからセンサ出力が変化し始めるまでの時間)を測定する技術が開示されている。
特開2008−121533号公報 特開2006−9624号公報
ところで、空燃比センサの出力値に基づく空燃比のフィードバック制御は、全ての気筒について一律に行われるため、空燃比センサは、全気筒についての一律的な空燃比変化に応答できればよい。この空燃比変化は比較的長い周期で起こり、このときの空燃比センサの出力変化は比較的低周波の波形を示す。
図16は、低周波(1Hz)の入力に対する空燃比センサの出力特性の測定値の具体例を示す。図16において、横軸は、空燃比センサに所定値の信号の入力を開始してからセンサの出力値が入力値の63%の大きさに達するまでに要する時間(以下、「時定数」という。)を示し、縦軸は、前記空燃比センサに1Hzのオン・オフ信号を入力したときの入力値Xに対する出力値Yの比率(Y/X)を示す。図16の測定値を見ると、低周波の入力に対しては、空燃比センサの時定数、すなわち該センサの応答性能に関わらず、入力値に比較的近い大きさの出力値を得やすいことが分かる。
しかしながら、特定の一部の気筒について空燃比異常が発生しているとき、この異常気筒からの排気が行われる度に前記排気集合部における排気ガス中の残存酸素濃度が大きく変化することになり、この大きな濃度変化は極めて短い周期で起こる。よって、仮にこの濃度変化に空燃比センサの出力が追従できる場合、その出力変化は高周波の波形を示す。例えば、4気筒エンジンで、回転数が3000rpmのとき、いずれか1つの気筒に空燃比異常が生じている場合、空燃比センサの出力変化は25Hzの波形を示すことになる。
図17は、高周波(25Hz)の入力に対する空燃比センサの出力特性の測定値の具体例を示す。図17において、横軸は図16と同様の空燃比センサの時定数を示し、縦軸は、該空燃比センサに25Hzのオン・オフ信号を入力したときの入力値Xに対する出力値Yの比率(Y/X)を示す。図17の測定値を見ると、高周波の入力に対しては、空燃比センサの時定数が比較的小さい場合、すなわち該センサの応答性能が比較的高い場合でも、入力値に比べて出力値が著しく低くなり、センサの時定数が大きくなるに連れて出力値は一層低くなることが分かる。
つまり、従来の方法による出力特性の測定の結果、空燃比のフィードバック制御を行うためには十分な応答性能を有することが確認されたセンサであっても、該センサの出力が上記のような高周波の入力変化に追従できないことがある。この場合、特定の一部の気筒での空燃比異常により、高周波の入力変化が生じているときでも、センサの出力変化は正常時と同様の波形を示してしまうため、特定の一部の気筒についての空燃比異常の発生を精度よく検出することができない。
そこで、本発明は、特定の一部の気筒についてのみ空燃比異常が発生している場合に、この異常を精度よく判定できるようにするための空燃比検出手段の出力特性測定方法および出力特性測定装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る空燃比検出手段の出力特性測定方法および出力特性測定装置は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明に係る空燃比検出手段の出力特性測定方法は、
多気筒エンジンの排気ガス中の酸素濃度に基づいて前記エンジンの燃焼室内における混合気の空燃比を検出する空燃比検出手段の出力特性を測定する方法であって、
所定の条件下で、前記エンジンの特定の一気筒について空燃比を変化させる特定気筒空燃比変化工程と、
該特定気筒空燃比変化工程で前記特定の一気筒の空燃比を変化させたときの前記空燃比検出手段の出力特性を測定する第1の出力特性測定工程と、を有することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、
前記第1の出力特性測定工程で測定された出力特性に基づき、前記気筒間の空燃比差を検出するために行われる前記空燃比検出手段の出力値の補正に必要な値を算出する補正値算出工程を有することを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載の発明において、
前記補正値算出工程で算出された値に基づき前記空燃比検出手段の出力値を補正する出力値補正工程と、
該出力値補正工程の補正で得られた値に基づき、前記気筒間の空燃比差についての異常の有無を判定する第1の判定工程を有することを特徴とする。
またさらに、請求項4に記載の発明は、前記請求項2または請求項3に記載の発明において、
前記補正値算出工程において、出荷時における複数の前記空燃比検出手段の出力特性に関する値の中央値と、前記第1の出力特性測定工程で測定された出力特性に関する値との差に基づき、前記補正に必要な値を算出することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の発明において、
前記第1の出力特性測定工程で測定された出力特性に基づき、前記空燃比検出手段が、前記気筒間の空燃比差についての異常の有無の判定に利用可能なものであるか否かを判定する第2の判定工程を有することを特徴とする。
さらに、請求項6に記載の発明は、前記請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の発明において、
所定の条件下で、前記エンジンの全気筒について空燃比を一律に変化させる全気筒空燃比変化工程と、
該全気筒空燃比変化工程において全気筒の空燃比を一律に変化させたときの前記空燃比検出手段の出力特性を測定する第2の出力特性測定工程と、を有することを特徴とする。
さらにまた、請求項7に記載の発明は、前記請求項6に記載の発明において、
前記空燃比検出手段の出力値に基づき、前記エンジンの全気筒について空燃比をフィードバック制御する空燃比制御工程と、
前記第2の出力特性測定工程で測定された出力特性に基づき、前記空燃比検出手段を用いて前記フィードバック制御を正常に実行可能であるか否かを判定する第3の判定工程を有することを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、前記請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の発明において、
前記第1の出力特性測定工程において、前記特定気筒空燃比変化工程における前記特定の一気筒の空燃比の変化に伴う前記空燃比検出手段の出力値の変化量の最大値、又は、該変化量が所定量に達するまでにかかる時間の少なくとも一方を測定することを特徴とする。
さらに、請求項9に記載の発明は、前記請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の発明において、
前記特定気筒空燃比変化工程を、前記特定の一気筒についての空燃比の変化量を異ならせて複数回行い、
前記第1の出力特性測定工程において、前記複数の特定気筒空燃比変化工程に対応して得られる複数の測定値のうち、より高い応答性を示す測定値を採用することを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、前記請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の発明において、
前記特定気筒空燃比変化工程の対象となる前記特定の一気筒を切り換えながら、前記第1の出力特性測定工程を実行することを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、前記請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の発明において、
前記特定気筒空燃比変化工程で前記特定の一気筒について空燃比を変化させるとき、該空燃比変化を相殺するように残りの気筒について空燃比を変化させることを特徴とする。
また、請求項12に記載の発明に係る空燃比検出手段の出力特性測定装置は、
多気筒エンジンの排気ガス中の酸素濃度に基づいて前記エンジンの燃焼室内における混合気の空燃比を検出する空燃比検出手段の出力特性を測定するための装置であって、
前記空燃比を調整する空燃比調整手段と、
所定の条件下で、前記エンジンの特定の一気筒について前記空燃比調整手段により空燃比を変化させて、該特定の一気筒について空燃比を変化させたときの前記空燃比検出手段の出力特性を測定する出力特性測定手段と、を有することを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明によれば、特定気筒空燃比変化工程において意図的に特定の一気筒についてのみ空燃比が変化され、このとき、すなわち高周波の入力変化が与えられたときの空燃比検出手段の出力特性(高周波出力特性)が測定されるため、この測定により、該空燃比検出手段が高周波の入力変化に追従できるものであるか否か、すなわち、該空燃比検出手段が高周波の出力変化を示し得るものであるか否かを判定することができる。よって、この測定により高周波の出力変化を示し得ることが確認された空燃比検出手段を用いることで、特定の一部の気筒についての空燃比異常の発生の有無を精度よく判定することができる。
また、請求項1に記載の発明に請求項2に記載の発明を適用すれば、上記のように測定された高周波出力特性に基づいて、補正に必要な値が算出されるため、該補正に必要な値を用いて、気筒間の空燃比差を検出するための空燃比検出手段の出力値の補正を行うことができる。
さらに、請求項2に記載の発明に請求項3に記載の発明を適用すれば、前記補正に必要な値に基づいて空燃比検出手段の出力値が補正され、該補正で得られた値に基づいて、気筒間の空燃比差についての異常の有無を精度よく判定することができる。
また、請求項2または請求項3の発明に請求項4に記載の発明を適用すれば、前記補正に必要な値が、上記のように測定された高周波出力特性と、出荷時における複数の空燃比検出手段の出力特性に関する値の中央値との差に基づいて算出されるため、該補正に必要な値を用いることで、出力特性のばらつきを打ち消すように空燃比検出手段の出力値を補正することができる。
さらに、請求項5に記載の発明によれば、上記のように測定された高周波出力特性に基づいて、空燃比検出手段が、気筒間の空燃比差についての異常の有無の判定に利用可能なものであるか否かが判定されるため、十分な応答性能を有する空燃比検出手段を利用して、気筒間の空燃比差についての異常の有無を精度よく判定することができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、全気筒について空燃比を一律に変化させたとき、すなわち低周波の入力変化を与えたときの空燃比検出手段の出力特性(低周波出力特性)が測定されるため、前記高周波出力特性とは異なる出力特性を確認することができる。
さらに、請求項6の発明に請求項7に記載の発明を適用すれば、上記のように測定された低周波出力特性に基づいて、該空燃比検出手段を利用して空燃比のフィードバック制御を正常に実行し得るか否かを精度よく判定することができる。
また、請求項8に記載の発明によれば、上記のように特定の一気筒について空燃比を変化させたことに伴う空燃比検出手段の出力値の変化量の最大値、又は、該変化量が所定量に達するまでにかかる時間の少なくとも一方が、高周波出力特性として測定されるため、請求項1から請求項7のいずれかに記載の発明を有効に実現できる。
さらに、請求項9に記載の発明によれば、前記特定気筒空燃比変化工程が、空燃比の変化量を異ならせて複数回行われ、これにより得られる高周波出力特性についての複数の測定値のうち、より高い応答性を示す測定値が高周波出力特性の値として採用されるため、高周波出力特性の測定をより適切に実行することができる。
また、請求項10に記載の発明によれば、前記特定気筒空燃比変化工程の対象となる特定の一気筒が切り換えられながら、高周波出力特性が測定されるため、いずれか1つの気筒について空燃比異常が生じている場合、前記特定気筒空燃比変化工程において、当該異常気筒についてのみ空燃比変化が実行されることを回避でき、正常な気筒について空燃比変化が確実に実行されるため、高周波出力特性を適切に測定することができる。
さらに、請求項11に記載の発明によれば、前記特定気筒空燃比変化工程で特定の一気筒について空燃比が変化されるとき、該空燃比変化を相殺するように残りの気筒について空燃比が変化されるため、前記特定気筒空燃比変化工程を実行しても、空燃比制御全体がリーン側又はリッチ側に偏ることを回避することができ、排出ガスに与える影響を軽減することができる。
また、請求項12に記載の発明によれば、意図的に特定の一気筒についてのみ空燃比が変化されたとき、すなわち高周波の入力変化が与えられたときの空燃比検出手段の出力特性(高周波出力特性)が測定されるため、この測定により、該空燃比検出手段が高周波の入力変化に追従できるものであるか否か、すなわち、該空燃比検出手段が高周波の出力変化を示し得るものであるか否かを判定することができる。よって、この測定により高周波の出力変化を示し得ることが確認された空燃比検出手段を用いることで、特定の一部の気筒についての空燃比異常の発生の有無を精度よく判定することができる。
車両用エンジンの制御システムの概略構成図である。 エンジンの排気通路を示す図である。 空燃比と三元触媒の浄化率との関係を示す図である。 空燃比制御に関するメインルーチンを示すフローチャートである。 低周波出力特性の測定制御のサブルーチンを示すフローチャートである。 低周波出力特性の測定制御において、意図的に燃料噴射量を増減する制御の具体例を示す図である。 低周波出力特性の具体例を示す図である。 空燃比のフィードバック制御に関する各処理の流れを示すフローチャートである。 空燃比センサの出力値の推移に関して、正常時と、特定の一部の気筒についての空燃比異常時とを比較した図である。 特定の一部の気筒についての空燃比異常の判定前に実行されるルーチンを示すフローチャートである。 高周波出力特性の測定制御のサブルーチンを示すフローチャートである。 高周波出力特性の測定制御において、意図的に燃料噴射量を増減する制御の具体例を示す図である。 高周波出力特性の具体例を示す図である。 特定の一部の気筒についての空燃比異常の判定前に空燃比センサの出力値を補正するための各処理の流れを示すフローチャートである。 特定の一部の気筒についての空燃比異常の判定制御の各処理の流れを示すフローチャートである。 低周波(1Hz)の入力に対する空燃比センサの出力特性の測定値の具体例を示す図である。 高周波(25Hz)の入力に対する空燃比センサの出力特性の測定値の具体例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る車両用エンジンの制御システムの概略構成図である。
エンジン1は、直列4気筒型の火花点火式直噴ガソリンエンジンであり、エンジン1の各種動作は、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェース回路等で構成されたPCM21により制御される。なお、図1では、4気筒のうち1気筒のみが図示されており、残りの3気筒の図示を省略している。
エンジン1は、シリンダブロック3と、該シリンダブロック3の上部に固定されたシリンダヘッド5とを備えている。シリンダブロック3は気筒毎にシリンダ13を有する。各シリンダ13内には、往復動可能なピストン7が嵌挿されており、該ピストン7の上方には、該ピストン7の頂面とシリンダ13の内壁面とシリンダヘッド5のペントルーフ型の底面とに囲まれた燃焼室11が形成されている。また、ピストン7は、コネクティングロッド17を介して、該ピストン7の下方のクランクケース内に配設された図示しないクランク軸に連結されている。
また、シリンダブロック3には、図示しないウォータジャケット内を流れる冷却水の温度を検出するためのエンジン水温センサ23と、エンジンオイルの温度を検出するためのエンジンオイル温度センサ33とが設けられている。
一方、シリンダヘッド5には、シリンダ13毎に点火プラグ9が設けられている。各点火プラグ9は、その先端電極が燃焼室11内を臨むように配設されるとともに、例えばシリンダヘッド5上部に設けられた点火回路19に接続されている。
点火回路19は、PCM21から送信される制御信号に基づき点火放電電流を流し、点火プラグ9を点火放電させるように構成されている。また、点火回路19は、点火プラグ9の点火放電によって充電されるコンデンサ19aと、該コンデンサ19aの充電電荷が放電することで流れる電流をイオン電流として検出するイオン電流検出回路19bとを備え、イオン電流検出回路19bによって検出されたイオン電流の検出信号をPCM21へ出力するように構成されている。
さらに、シリンダヘッド5には、燃焼室11に連通する吸気ポート15と排気ポート25とが燃焼室11毎に2つずつ形成されている。吸気ポート15のポート開口部には吸気弁35が、排気ポート25のポート開口部には排気弁45がそれぞれ設けられており、これら吸気弁35及び排気弁45は、電磁VVT(電磁式の可変バルブタイミング機構)35a,45aによって所定タイミングで独立に開閉動作が行われるようになっている。また、吸気弁35及び排気弁45は、電磁VVT35a,45aによって、開閉動作タイミングが進角側及び遅角側に変更可能となっており、これによりオーバーラップ期間が変化し、燃焼室11に残留する既燃ガスの量を変化させることが可能となっている。
またさらに、各気筒には、吸気ポート15に連通するように吸気通路55が配設されているとともに、排気ポート25に連通するように排気通路65が配設されている。これら吸気通路55と排気通路65とはEGR通路85を介して接続されており、該EGR通路85に設けられた開度調節可能な電気式のEGR弁51により、排気通路65の排気ガスの一部が吸気通路55に還流されるようになっている。
また、吸気通路55には、上流側から順に、エアクリーナ75、吸気温度センサ43、吸気流量を検出するエアフローセンサ29、吸気通路55を絞るスロットル弁41、燃焼室11内の吸気流動の強さを調整するTSCV(タンブルスワールコントロール弁)31、供給されるガソリンを燃焼室11内に直接噴射供給するためのガソリン直噴用のインジェクタ(燃料噴射弁)39とが配設されている。
一方、図2に示すように、4つの気筒♯1〜♯4からそれぞれ延びる排気通路65(65a〜65d)は排気集合部(エグマニ集合部)95で集合するように設けられており、該排気集合部95から下流側に向かって排気集合通路66が形成されている。
この排気集合通路66には、エンジン1の排気ガス中の酸素濃度に基づいて燃焼室11内における混合気の空燃比を検出する空燃比センサ47と、排気ガスを浄化するための触媒コンバータ49とが配設されている。空燃比センサ47としては、例えば、酸素濃度を連続的に検出するリニア酸素センサが用いられている。また、空燃比センサ47は排気集合通路66において触媒コンバータ49よりも上流側に配設されている。一方、触媒コンバータ49としては、例えば、HC、CO、NOxの3成分を同時に浄化し得る三元触媒を用いることができる。
図1に戻って、PCM21は、上述したエンジン水温センサ23、エアフローセンサ29、及び空燃比センサ47に加えて、スロットル開度を検出するスロットル開度センサ53、及びエンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ57に電気的に接続されており、これらのセンサの出力信号が入力されるようになっている。また、PCM21は、エンジン11の動作に関連する各種機器に電気的に接続されており、該各種機器へ、各種センサから受信した信号に基づく制御信号を送信することで、エンジン1の種々の動作を制御するように構成されている。
このPCM21は、空燃比センサ47の後述の高周波出力特性または低周波出力特性を測定する出力特性測定部21aと、空燃比センサ47の出力値を補正する出力値補正部21bと、該出力値補正部21bによる補正に必要な値を算出する補正値算出部21cと、特定の一部の気筒についての空燃比異常(気筒間の空燃比差についての異常)の有無を判定する空燃比異常判定部21dと、出力特性測定部21aによる測定または空燃比異常判定部21dによる判定を実行するための条件の成立の有無を判定する条件判定部21eと、空燃比センサ47の出力に基づき空燃比をフィードバック制御するフィードバック制御部21fとを有する。
[空燃比のフィードバック制御]
図3は、空燃比と触媒コンバータ49による排気浄化率との関係を示す。図3に示すように、空燃比が理論空燃比(λ=1)又はその付近の適正範囲(図3における斜線部分)であるときはHC、CO、NOxのいずれについても高い浄化率を示すが、空燃比が前記適正範囲よりもリッチであるときはHC、COが浄化されないまま排出されやすくなり、空燃比が前記適正範囲よりもリーンであるときはNOxの排出量が増大する。なお、前記適正範囲は、例えば、理論空燃比に対して約0.25リッチ側の空燃比から約0.25リーン側の空燃比までの範囲をいう。
よって、HC、CO、NOx等の有害物質の排出量を抑制するため、前記フィードバック制御部21fは、空燃比が前記適正範囲に収まるように空燃比センサ47の出力に基づくフィードバック制御を行う。
図4のフローチャートに示すように、空燃比のフィードバック制御(ステップSA3)は、空燃比センサ47の低周波出力特性の測定(ステップSA1)と、該ステップSA1で測定された出力特性と、PCM21に予め記憶された第1の基準特性とに基づく出力補正値CV1の算出(ステップSA2)とが行われた後に行われる。なお、本願明細書でいう「低周波出力特性」とは、意図的に全気筒について一律に空燃比を変化させたとき、すなわち、特定の一気筒について空燃比を変化させる場合に比べて低周波の入力を与えたときの空燃比センサ47の出力特性を意味するものとする。
図5に示すフローチャートを参照しながら、低周波出力特性の測定(図4のステップSA1)のサブルーチンについて説明する。
先ず、ステップSB1では、エンジン回転数センサ57により検出されたエンジン回転数Ne1と、スロットル開度センサ53により検出されたスロットル開度Th1と、エアフローセンサ29により検出された吸気流量A1と、エンジン水温センサ23により検出されたエンジン水温Tw1とが条件判定部21eにより読み込まれて、ステップSB2に進む。
ステップSB2では、条件判定部21eにより、ステップSB1で読み込まれた情報に基づいて空燃比センサ47の出力特性測定の実行条件が成立しているか否かが判定される。具体的には、空燃比をリッチ又はリーンに変化させても走行性に与える影響が比較的小さい運転状態であるか否かが判定され、より具体的には、例えば、エンジン水温Tw1が暖機完了を示す所定温度以上になっているか否か、及び/又は、エンジン回転数Ne1、吸気充填効率及び/又はスロットル開度Th1の変動量が十分に小さく且つ安定しているか否かが判定される。
ステップSB2において、出力特性測定の実行条件が成立していないと判定された場合はステップSB1に戻り、出力特性測定の実行条件が成立していると判定された場合はステップSB3に進む。
ステップSB3では、出力特性測定部21aにより、全気筒について空燃比が一律に変化するように制御され、これにより、比較的低周波の空燃比変化が意図的に発生される。
具体的には、例えば、全気筒について燃料噴射量が一律に増減するように各気筒のインジェクタ39が制御される。より具体的には、例えば、図6に示すように、連続する4気筒分の燃料噴射工程の間継続される燃料噴射量の増量と、連続する4気筒分の燃料噴射工程の間継続される燃料噴射量の減量とが交互に繰り返される。なお、図6において、符号♯1は第1気筒の燃料噴射工程を、符号♯2は第2気筒の燃料噴射工程を、符号♯3は第3気筒の燃料噴射工程を、符号♯4は第4気筒の燃料噴射工程をそれぞれ示す。
ただし、ステップSB3における燃料噴射量の増量及び/又は減量は、連続する5気筒分以上の燃料噴射工程の間継続するようにしてもよい。また、必ずしも燃料噴射量の増減により空燃比を変化させる必要はなく、例えば吸気量の増減により空燃比を変化させることも考えられる。
次のステップSB4では、出力特性測定部21aにより、低周波出力特性の測定が実行されて、ステップSB5に進む。
具体的に、ステップSB4では、ステップSB3の工程により全気筒について空燃比を一律に変化させた状態における空燃比センサ47の出力変化がモニタされて、該センサ47の低周波出力特性が測定される。より具体的には、例えば、図7に示すように、空燃比をリーン側に変化させたときに生じるセンサ47の出力変化の無駄時間t1、空燃比をリッチ側に変化させたときに生じるセンサ47の出力変化の無駄時間t2、空燃比をリーン側に変化させたときのセンサ47の出力変化率α、及び、空燃比をリッチ側に変化させたときのセンサ47の出力変化率βの少なくともいずれか1つが、低周波出力特性として測定される。なお、本願明細書において、「無駄時間」とは、出力特性測定部21aにより空燃比を変化させてからセンサ47の出力値が変化するまでに要する時間を指し、「出力変化率」とは、出力特性測定部21aにより空燃比を変化させたことに伴いセンサ47の出力値が変化し始めたときの単位時間当たりの出力値の変化量を指すものとする。
最後に、ステップSB5では、ステップSB4の低周波出力特性の測定が所定回数実行されたか否かが判定される。ステップSB5において、低周波出力特性の測定が所定回数実行されていないと判定された場合はステップSB1に戻り、所定回数実行されたと判定された場合は、図5のルーチン(図4のステップSA1の工程)が終了する。
続いて、出力補正値CV1の算出(図4のステップSA2)について説明する。
出力補正値CV1は、空燃比のフィードバック制御において行われる空燃比センサ47の出力値OV1の補正に必要な値であり、より具体的には、該補正の際にセンサ47の出力値OV1に乗じる係数である。
また、上述した通り、出力補正値CV1は、図4のステップSA1(具体的には、図5のステップSB4)で測定された低周波出力特性と前記第1の基準特性とに基づいて算出される。ここで、第1の基準特性は、個体差(劣化及び製造ばらつき)に起因するばらつきを有する複数の空燃比センサ47の低周波出力特性の中央値に設定される。具体的には、複数の新品の空燃比センサ47をサンプルとし、サンプル毎に図4のステップSA1と同様に低周波出力特性(例えば、無駄時間又は/及び出力変化率)を測定して、これらの測定値の中央値が第1の基準特性(例えば、基準無駄時間、又は基準出力変化率)として設定される。
そして、出力補正値CV1は、PCM21に予め記憶されたマップに基づき、図4のステップSA1(具体的には、図5のステップSB4)で測定された低周波出力特性が第1の基準特性よりも小さいときはセンサ47の出力値OV1を増大させる値(具体的には、1よりも大きな値)となるように、低周波出力特性が第1の基準特性よりも大きいときはセンサ47の出力値がOV1を減少させる値(具体的には、1未満の値)となるように算出される。
図8に示すフローチャートを参照しながら、空燃比のフィードバック制御(図4のステップSA3)のサブルーチンについて説明する。
先ず、ステップSC1では、図4のステップSA1で測定されたセンサ47の低周波出力特性がフィードバック制御部21fにより読み込まれ、図4のステップSA2で算出された出力補正値CV1が出力値補正部21bにより読み込まれて、ステップSC2に進む。
ステップSC2では、フィードバック制御部21fにより、ステップSC1で読み込まれた低周波出力特性が、空燃比のフィードバック制御を適正に実行し得る値であるか否かが判定される。具体的には、例えば、低周波出力特性の具体値としての無駄時間がPCM21に予め記憶された所定値以下であるか否か、又は/及び、低周波出力特性の具体値としての出力変化率がPCM21に予め記憶された所定値以上であるか否かが判定される。
ステップSC2において、フィードバック制御を適正に実行できないと判定されると図8のルーチンは終了し、フィードバック制御を適正に実行可能であると判定されるとステップSC3に進む。
ステップSC3では、フィードバック制御部21fにより空燃比センサ47の出力値OV1が読み込まれて、ステップSC4に進む。
ステップSC4では、出力値補正部21bにより、ステップSC3で読み込まれた出力値OV1が、センサ47の低周波出力特性に応じて補正される。具体的には、ステップSC3で読み込まれた出力値OV1に、ステップSC1で読み込まれた出力補正値CV1が乗じられることで、出力値OV1が補正される。
次のステップSC5では、フィードバック制御部21fにより、ステップSC4で補正された後の出力値OV2とフィードバック制御の目標値TGとのずれに基づき、燃料噴射量の増減量が算出される。ステップSC5において、燃料噴射量の増減量は、出力値OV2と目標値TGとのずれ量が大きいほど大きくなるように算出される。
続くステップSC6では、フィードバック制御部21fにより、ステップSC5で算出された量だけ燃料噴射量が増量または減量され、これにより、空燃比が目標値TGに近づくように制御されて、図8のルーチンが終了する。
かかるフィードバック制御が行われることにより、該制御状態が正常である限り、空燃比は前記適正範囲に維持され、これにより、HC、CO、NOxの排出量が確実に抑制される。
ところが、燃料供給ポンプ、空燃比センサ47、又はインジェクタ39の故障等が生じると、空燃比制御を正常に行うことができなくなる。
この空燃比の異常が全気筒について生じたときは、排気集合部95の酸素濃度が常に正常値よりも高くなるか又は低くなるため、空燃比センサ47の出力値に基づいて空燃比異常を容易に検出することができる。
一方、特定の一部の気筒についてのみ空燃比異常が生じた場合、排気集合部95の酸素濃度は異常気筒からの排気ガスが通過するときのみ正常値よりも高くなるか又は低くなるため、酸素濃度が非常に短い周期で変化する。そのため、この酸素濃度の変化に空燃比センサ47の出力が追従できないことがあり、特定の一部の気筒についての空燃比異常を必ずしも精度よく検出できない。そこで、本実施形態において、特定の一部の気筒についての空燃比異常の有無は、後述の手順で判定される。以下、より詳細に説明する。
[特定気筒についての空燃比異常の判定]
図9の実線で示されるように、正常時、すなわち、いずれの気筒についても空燃比異常が生じていないときには、気筒間に空燃比差がほとんど生じないため、空燃比センサ47の出力値は目標値TG付近を比較的小さな振幅で推移する。一方、図9の破線で示されるように、特定の一気筒について空燃比異常が生じることにより、該特定気筒と残りの気筒との間に空燃比差が生じているときは、該特定気筒からの排気が行われる度に空燃比が著しく上昇または下降するため、空燃比センサ47の出力値は大きな振幅で推移して、比較的高周波の波形を示す。
そのため、例えば、空燃比センサ47の出力値の振幅が所定値以上であるか否か等によって、特定の一部の気筒についての空燃比異常の有無を判定することが考えられる。ところが、空燃比センサ47の応答性には、劣化や製造ばらつきによって個体差があるため、上述した空燃比のフィードバック制御には使用可能なセンサ47であっても、上記のように特定の一部の気筒についての空燃比異常に起因する高周波の空燃比変化には追従できないことがある。よって、センサ47の出力値に基づいて特定の一部の気筒についての空燃比異常の有無を判定する際は、かかる判定にセンサ47が対応可能か否かを予め判定する必要がある。
そこで、特定気筒についての空燃比異常の判定の前に、図10のフローチャートに示すルーチンが実行される。
図10のルーチンでは、先ず、空燃比センサ47の高周波出力特性が測定され(ステップSD1)、次に、該ステップSD1で測定された出力特性と、PCM21に予め記憶された第2の基準特性とに基づいて出力補正値CV3が算出されて(ステップSD2)、最後に、ステップSD2で算出された出力補正値CV3を用いて空燃比センサ47の出力値OV3が補正される(ステップSD3)。なお、本願明細書でいう「高周波出力特性」とは、意図的に特定の一気筒について空燃比を変化させたとき、すなわち、全気筒について空燃比を一律に変化させる場合に比べて高周波の入力を与えたときの空燃比センサ47の出力特性を意味するものとする。
図11に示すフローチャートを参照しながら、高周波出力特性の測定(図10のステップSD1)のサブルーチンについて説明する。
先ず、ステップSE1では、エンジン回転数センサ57により検出されたエンジン回転数Ne1と、スロットル開度センサ53により検出されたスロットル開度Th1と、エアフローセンサ29により検出された吸気流量A1と、エンジン水温センサ23により検出されたエンジン水温Tw1とが条件判定部21eにより読み込まれて、ステップSE2に進む。
ステップSE2では、条件判定部21eにより、ステップSE1で読み込まれた情報に基づいて空燃比センサ47の出力特性測定の実行条件が成立しているか否かが判定される。具体的には、特定の一気筒について空燃比をリッチ又はリーンに変化させても走行性に与える影響が比較的小さい運転状態であるか否かが判定され、より具体的には、例えば、エンジン水温Tw1が暖機完了を示す所定温度以上になっているか否か、及び/又は、エンジン回転数Ne1、吸気充填効率及び/又はスロットル開度Th1の変動量が十分に小さく且つ安定しているか否かが判定される。
ステップSE2において、出力特性測定の実行条件が成立していないと判定された場合はステップSE1に戻り、出力特性測定の実行条件が成立していると判定された場合はステップSE3に進む。
ステップSE3では、出力特性測定部21aにより、特定の一気筒について空燃比が変化するように制御され、これにより、比較的高周波の空燃比変化が意図的に発生される。
具体的には、例えば、特定の一気筒について燃料噴射量が増減するように該特定気筒のインジェクタ39が制御される。より具体的には、例えば、図12(a)に示すように第1気筒♯1についてのみ燃料噴射量が増量されたり、図12(b)に示すように第1気筒♯1についてのみ燃料噴射量が減量されたりする。なお、図12において、符号♯1は第1気筒の燃料噴射工程を、符号♯2は第2気筒の燃料噴射工程を、符号♯3は第3気筒の燃料噴射工程を、符号♯4は第4気筒の燃料噴射工程をそれぞれ示す。
ただし、燃料噴射量の増減が行われる気筒は第1気筒♯1に限られるものでなく、第2気筒♯2、第3気筒♯3又は第4気筒♯4のいずれか1つについて燃料噴射量を増減してもよいことは言うまでもない。また、必ずしも燃料噴射量の増減により空燃比を変化させる必要はなく、例えば吸気量の増減により空燃比を変化させることも考えられる。
さらに、本実施形態では、ステップSE3において、同一の気筒についてのみ空燃比を変化させるようにしているが、ステップSE3で空燃比を変化させる気筒は適宜切り換えるようにしてもよく、例えば、空燃比を変化させる気筒を、第1〜第4の気筒♯1,♯2,♯3,♯4の間で所定の順またはランダムに切り換えるようにしてもよい。また、この気筒の切り換えは毎回行ってもよいし、所定回数おきに行ってもよい。このように、ステップSE3の対象となる気筒を適宜切り換えることで、いずれか1つの気筒に空燃比異常が生じている場合でも、残りの気筒を利用して高周波の空燃比変化を発生させることができるため、後述の高周波出力特性の測定(ステップSE4)を適切に実行することができる。
このステップSE3の工程は、特定の一気筒についての空燃比の変化量、具体的には燃料噴射量の増減量を異ならせて複数回行われる。より具体的には、例えば、ステップSE3の1回目の工程で燃料噴射量が所定量だけ増大するように制御され、ステップSE3の2回目の工程で燃料噴射量が同じ量だけ減少するように制御される。
また、このステップSE3の工程では、前記特定の一気筒についての空燃比変化を相殺するように残りの気筒について空燃比が変化されるようにすることが好ましい。この場合、具体的には、特定の一気筒について空燃比がリッチ側に変化されたときは、残りの3気筒について空燃比がリーン側に変化され、特定の一気筒について空燃比がリーン側に変化されたときは、残りの3気筒について空燃比がリッチ側に変化される。このとき、残りの3気筒についての空燃比変化量は、特定の一気筒についての空燃比変化量よりもそれぞれ小さくなるように均等に分配されることが好ましい。これにより、ステップSE3の工程を実行しても、空燃比制御全体がリーン側又はリッチ側に偏ることを回避することができ、排出ガスに与える影響を軽減することができる。
次のステップSE4では、出力特性測定部21aにより、高周波出力特性の測定が実行されて、ステップSE5に進む。
具体的に、ステップSE4では、ステップSE3の工程により特定の一気筒について空燃比を変化させた状態における空燃比センサ47の出力変化をモニタし、該センサ47の高周波出力特性が測定される。より具体的には、例えば、ステップSE3において特定の一気筒について空燃比をリーン側に変化させた場合は、図13に示すように、空燃比センサ47の出力値のリーン側のピーク値OVpが、高周波出力特性として測定される。
なお、ステップSE3において特定の一気筒について空燃比をリッチ側に変化させた場合は、空燃比センサ47の出力値のリッチ側のピーク値を、高周波出力特性として測定してもよい。また、センサ47の出力値のピーク値以外にも、種々の値を高周波出力特性とすることが可能であり、例えば、図13に示すように、特定の一気筒についての空燃比を変化させてからピーク値に達するまでに要する時間t2、又は、当該時間t2から無駄時間t3を差し引いた時間t4を高周波出力特性としてもよい。さらに、高周波出力特性として、複数種類の値を測定してもよい。
また、ステップSE4では、複数回行われるステップSE3の工程のそれぞれに対応して測定値が得られ、これら複数の測定値のうち最も高い応答性を示す測定値(例えば、最も高い前記ピーク値OVp、又は最も短い前記時間t2,t4)が、高周波出力特性として採用される。
最後に、ステップSE5では、ステップSE4の高周波出力特性の測定が所定回数実行されたか否かが判定される。なお、上述したようにステップSE3の対象となる気筒を4気筒の間で適宜切り換える場合、ステップSE5の判定の閾値は4(気筒数)の倍数に設定されることが好ましい。
ステップSE5において、高周波出力特性の測定が所定回数実行されていないと判定された場合はステップSE1に戻り、所定回数実行されたと判定された場合は、図11のルーチン(図10のステップSD1の工程)が終了する。
続いて、出力補正値CV3の算出(図10のステップSD2の工程)について説明する。
出力補正値CV3は、図10のステップSD3で行われる空燃比センサ47の出力値OV1の補正に必要な値であり、より具体的には、該補正の際にセンサ47の出力値OV1に乗じる係数である。
また、上述した通り、出力補正値CV3は、図10のステップSD1(具体的には、図11のステップSE4)で測定された高周波出力特性と前記第2の基準特性とに基づいて算出される。ここで、第2の基準特性は、個体差(劣化及び製造ばらつき)に起因するばらつきを有する複数の空燃比センサ47の高周波出力特性の中央値に設定される。具体的には、複数の新品の空燃比センサ47をサンプルとし、サンプル毎に図10のステップSD1と同様に高周波出力特性(例えば、前記ピーク値VOp)を測定して、これらの測定値の中央値が第2の基準特性(例えば、基準ピーク値)として設定される。
そして、出力補正値CV3は、PCM21に予め記憶されたマップに基づき、図10のステップSD1(具体的には、図11のステップSE4)で測定された高周波出力特性が第2の基準特性よりも小さいときはセンサ47の出力値OV1を増大させる値(具体的には、1よりも大きな値)となるように、高周波出力特性が第2の基準特性よりも大きいときはセンサ47の出力値がOV1を減少させる値(具体的には、1未満の値)となるように算出される。
続いて、図10のステップSD3のサブルーチンについて、図14に示すフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、ステップSF1では、エンジン回転数センサ57により検出されたエンジン回転数Ne2と、スロットル開度センサ53により検出されたスロットル開度Th2と、エアフローセンサ29により検出された吸気流量A2と、エンジン水温センサ23により検出されたエンジン水温Tw2と、図10のステップSD2で算出された出力補正値CV3と、図10のステップSD1(図11のステップSE4)で測定された空燃比センサ47の高周波出力特性とが条件判定部21eにより読み込まれて、ステップSF2に進む。
ステップSF2では、条件判定部21eにより、ステップSF1で読み込まれた情報に基づいて特定気筒についての空燃比異常の判定の実行条件が成立しているか否かが判定される。具体的には、センサ47の高周波出力特性が、特定気筒の空燃比異常判定に利用できる程度に高い応答性を示す値であるか否かが判定される。より具体的には、例えば、図11のステップSE4で測定された前記ピーク値OVpが所定値以上であるか否か、又は/及び、該ステップSE4で測定された前記時間t2,t4が所定値以下であるか否かが判定される。また、これに加えて、エンジン回転数Ne2が所定回転数以上であるか否か、エンジン回転数Ne2、吸気充填効率及び/又はスロットル開度Th2の変動量が十分に小さく且つ安定しているか否か等が判定される。
ステップSF2において、特定気筒の空燃比異常の判定の実行条件が成立していないと判定された場合はステップSF1に戻り、特定気筒の空燃比異常の判定の実行条件が成立していると判定された場合はステップSF3に進む。
ステップSF3では、補正値算出部21cにより、高周波出力特性の測定の際(図11のステップSE1)に読み込まれたエンジン回転数Ne1と、ステップSF1で読み込まれたエンジン回転数Ne2と、同じくステップSF1で読み込まれた出力補正値CV3とに基づいて、判定用補正値CV4が算出される。この判定用補正値CV4は、高周波出力特性測定時からセンサ47の出力値OV3の補正時までのエンジン回転数の変化に対応して出力補正値CV3を修正した値である。具体的に、判定用補正値CV4は、エンジン回転数が減少したとき、すなわちエンジン回転数Ne2がエンジン回転数Ne1よりも小さいとき、出力補正値CV1よりも小さくなるように算出され、エンジン回転数が増加したとき、すなわちエンジン回転数Ne2がエンジン回転数Ne1よりも大きいとき、出力補正値CV1よりも大きくなるように算出される。
次のステップSF4では、出力値補正部21bにより、空燃比センサ47の出力値OV3が読み込まれて、続くステップSF5では、ステップSF4で読み込まれた出力値OV3と、ステップSF3で算出された判定用補正値CV4とに基づいて、判定用出力値OV4が算出される。具体的に、この判定用出力値OV4は、出力値OV3に判定用補正値CV4を乗じことで算出される。
最後に、ステップSF6では、ステップSF5で算出された判定用出力値OV4に基づいて、特定の一部の気筒についての空燃比異常の判定が実行されて、図14のルーチンが終了する。
図15に示すフローチャートを参照しながら、特定の一部の気筒についての空燃比異常の判定(図14のステップSF6)のサブルーチンについて説明する。
先ず、ステップSG1では、図14のステップSF5で算出された判定用出力値OV4に基づいて、空気過剰率λ(判定用出力値OV4/理論空燃比)が算出されて、ステップSG2に進む。
ステップSG2では、直前のステップSG1で算出された空気過剰率λをλ(i)とし、前記直前のステップSG1の1回前のステップSG1で算出された空気過剰率λをλ(i−1)としたときの空気過剰率λの差分値λd{=λ(i−1)−λ(i)}が算出され、ステップSG3に進む。
ステップSG3では、差分値λdの絶対値|λd|の積算値λsが算出されて、ステップSG4に進む。具体的に、1回前のステップSG3で算出された積算値λsをλs(i−1)としたとき、今回の積算値λsは、1回前の積算値λs(i−1)に、直前のステップSG2で算出された差分値λdの絶対値|λd|を加算することで得られる。
ステップSG4では、図15のルーチンが開始されてから所定時間経過したか否か、すなわち、ステップSG1〜ステップSG3の積算処理が所定時間実行されたか否かが判定される。
ステップSG4において、所定時間経過していないと判定されるとステップSG1に戻って前記積算処理が続行され、所定時間経過したと判定されるとステップSG5に進む。
ステップSG5では、ステップSG3で算出された積算値λsが所定の閾値よりも大きいか否かが判定される。
ステップSG5において、積算値λsが所定の閾値以下であると判定されると、気筒間の空燃比差に関して正常である、すなわち、特定の一部の気筒についての空燃比異常が発生していないと判定される(ステップSG8)。
一方、ステップSG5において、積算値λsが所定の閾値よりも大きいと判定されると、気筒間の空燃比差に関して異常が発生している、すなわち、特定の一部の気筒について空燃比異常が発生していると判定されて(ステップSG6)、警報が作動する(ステップSG7)。ステップSG7の警報の作動は、例えば、警告ランプ59の点滅等により行われ、これにより、特定の一部の気筒について空燃比異常が発生していることが乗員に報知される。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
1:エンジン、11:燃焼室、21:PCM、21a:出力特性測定部、21b:出力値補正部、21c:補正値算出部、21d:空燃比異常判定部、21e:条件判定部、21f:フィードバック制御部、39:インジェクタ(空燃比調整手段)、47:空燃比センサ、49:触媒コンバータ、59:警報ランプ、65:排気通路、66:排気集合通路、95:排気集合部。

Claims (12)

  1. 多気筒エンジンの排気ガス中の酸素濃度に基づいて前記エンジンの燃焼室内における混合気の空燃比を検出する空燃比検出手段の出力特性を測定する方法であって、
    所定の条件下で、前記エンジンの特定の一気筒について空燃比を変化させる特定気筒空燃比変化工程と、
    該特定気筒空燃比変化工程で前記特定の一気筒の空燃比を変化させたときの前記空燃比検出手段の出力特性を測定する第1の出力特性測定工程と、を有することを特徴とする空燃比検出手段の出力特性測定方法。
  2. 前記第1の出力特性測定工程で測定された出力特性に基づき、前記気筒間の空燃比差を検出するために行われる前記空燃比検出手段の出力値の補正に必要な値を算出する補正値算出工程を有することを特徴とする請求項1に記載の空燃比検出手段の出力特性測定方法。
  3. 前記補正値算出工程で算出された値に基づき前記空燃比検出手段の出力値を補正する出力値補正工程と、
    該出力値補正工程の補正で得られた値に基づき、前記気筒間の空燃比差についての異常の有無を判定する第1の判定工程を有することを特徴とする請求項2に記載の空燃比検出手段の出力特性測定方法。
  4. 前記補正値算出工程において、出荷時における複数の前記空燃比検出手段の出力特性に関する値の中央値と、前記第1の出力特性測定工程で測定された出力特性に関する値との差に基づき、前記補正に必要な値を算出することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の空燃比検出手段の出力特性測定方法。
  5. 前記第1の出力特性測定工程で測定された出力特性に基づき、前記空燃比検出手段が、前記気筒間の空燃比差についての異常の有無の判定に利用可能なものであるか否かを判定する第2の判定工程を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の空燃比検出手段の出力特性測定方法。
  6. 所定の条件下で、前記エンジンの全気筒について空燃比を一律に変化させる全気筒空燃比変化工程と、
    該全気筒空燃比変化工程において全気筒の空燃比を一律に変化させたときの前記空燃比検出手段の出力特性を測定する第2の出力特性測定工程と、を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の空燃比検出手段の出力特性測定方法。
  7. 前記空燃比検出手段の出力値に基づき、前記エンジンの全気筒について空燃比をフィードバック制御する空燃比制御工程と、
    前記第2の出力特性測定工程で測定された出力特性に基づき、前記空燃比検出手段を用いて前記フィードバック制御を正常に実行可能であるか否かを判定する第3の判定工程を有することを特徴とする請求項6に記載の空燃比検出手段の出力特性測定方法。
  8. 前記第1の出力特性測定工程において、前記特定気筒空燃比変化工程における前記特定の一気筒の空燃比の変化に伴う前記空燃比検出手段の出力値の変化量の最大値、又は、該変化量が所定量に達するまでにかかる時間の少なくとも一方を測定することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の空燃比検出手段の出力特性測定方法。
  9. 前記特定気筒空燃比変化工程を、前記特定の一気筒についての空燃比の変化量を異ならせて複数回行い、
    前記第1の出力特性測定工程において、前記複数の特定気筒空燃比変化工程に対応して得られる複数の測定値のうち、より高い応答性を示す測定値を採用することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の空燃比検出手段の出力特性測定方法。
  10. 前記特定気筒空燃比変化工程の対象となる前記特定の一気筒を切り換えながら、前記第1の出力特性測定工程を実行することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の空燃比検出手段の出力特性測定方法。
  11. 前記特定気筒空燃比変化工程で前記特定の一気筒について空燃比を変化させるとき、該空燃比変化を相殺するように残りの気筒について空燃比を変化させることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の空燃比検出手段の出力特性測定方法。
  12. 多気筒エンジンの排気ガス中の酸素濃度に基づいて前記エンジンの燃焼室内における混合気の空燃比を検出する空燃比検出手段の出力特性を測定するための装置であって、
    前記空燃比を調整する空燃比調整手段と、
    所定の条件下で、前記エンジンの特定の一気筒について前記空燃比調整手段により空燃比を変化させて、該特定の一気筒について空燃比を変化させたときの前記空燃比検出手段の出力特性を測定する出力特性測定手段と、を有することを特徴とする空燃比検出手段の出力特性測定装置。
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