JP2011247110A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アルコール混合燃料を使用する内燃機関における燃焼の悪化を抑制することが可能な内燃機関の制御装置を提供すること。
【解決手段】本発明は、気筒12内に燃料を噴射する筒内噴射用インジェクタ32を備え、アルコールを含む燃料を使用する内燃機関の制御装置100であって、筒内噴射用インジェクタ32からのアルコール混合燃料の噴射初期においては筒内噴射用インジェクタ32のニードル64を低リフト量とし、筒内噴射用インジェクタ32からのアルコール混合燃料の噴射後期においては筒内噴射用インジェクタ32のニードル64を高リフト量とすると共に、アルコール混合燃料に含まれるアルコール濃度が高いほど、低リフト量の期間を短くし、且つ高リフト量の期間を長くするニードル制御手段を有する内燃機関の制御装置100である。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
近年、ガソリンにエタノールなどのアルコールを混合した燃料を使用するフレキシブルフューエル(FFV:Flexible Fuel Viecle)車が開発されている。このFFV車は、アルコールを使用可能なアルコール対応エンジンを備えていて、アルコールとガソリンを選択的に使用するものや、アルコールとガソリンを所定割合で混合して使用するもの等が知られている。
アルコールを混合した燃料を使用する内燃機関で、吸気ポートに燃料を噴射する吸気ポート噴射用インジェクタと、気筒内に燃料を直接噴射する筒内噴射用インジェクタと、を備える内燃機関が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、内燃機関の冷間時に、内燃機関の温度が低いほど、吸気ポート噴射用インジェクタと筒内噴射用インジェクタとから噴射される燃料の総量における筒内噴射用インジェクタから噴射される燃料の量の比率を低下させることが記載されている。また、アルコールを混合した燃料を使用する内燃機関で、気筒内に燃料を直接噴射する筒内噴射用インジェクタを備え、アルコール濃度に応じて、燃料噴射時期や燃料噴射回数や燃料噴射圧力を制御する内燃機関が知られている(例えば、特許文献2)。
特開2009−174465号公報 特開2009−47055号公報
アルコールを混合した燃料を使用する内燃機関では、アルコール混合燃料の低温時における蒸発性の悪さから、冷間時において燃焼の悪化が生じてしまう。このため、内燃機関の始動後の触媒暖気が促進されずに、未燃HCが大気に排出されることが生じてしまう。
内燃機関の冷間時における燃焼の悪化、未燃HCの排出を抑制するために、筒内噴射用インジェクタからアルコール混合燃料を筒内に直接噴射させ、アルコール混合燃料を点火プラグ周辺に滞留させて成層燃焼させることが考えられる。
しかしながら、アルコール混合燃料は、ガソリンに比べて、ストイキ時の空燃比が小さくなるため、流入空気量に対する燃料量が多くなり、燃料噴射期間が長くなる。また、アルコール混合燃料のアルコール濃度が高いほど、燃料噴射期間は長くなる。筒内噴射用インジェクタからのアルコール混合燃料の噴射期間が長くなると、アルコール混合燃料の噴霧が生じさせる気流の影響が大きくなり、アルコール混合燃料が点火プラグ周辺に滞留しない場合が起こる。この場合、成層燃焼が行われずに、燃焼が悪化してしまう。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、アルコール混合燃料を使用する内燃機関における燃焼の悪化を抑制することが可能な内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的は、気筒内に燃料を噴射する筒内噴射用インジェクタを備え、アルコールを含む燃料を使用する内燃機関の制御装置であって、前記筒内噴射用インジェクタからの前記燃料の噴射初期においては前記筒内噴射用インジェクタのニードルを低リフト量とし、前記筒内噴射用インジェクタからの前記燃料の噴射後期においては前記筒内噴射用インジェクタのニードルを高リフト量とすると共に、前記燃料に含まれるアルコール濃度が高いほど、前記低リフト量の期間を短くし、且つ前記高リフト量の期間を長くするニードル制御手段を有することを特徴とする内燃機関の制御装置によって達成できる。これによれば、アルコールを含む燃料を使用する内燃機関で成層燃焼させることが可能となり、燃費の悪化を抑制できる。
上記構成において、吸気ポートに燃料を噴射するポート噴射用インジェクタと、前記アルコール濃度に基づき、前記ポート噴射用インジェクタから噴射される前記燃料の量と、前記筒内噴射用インジェクタから噴射される前記燃料の量との割合を決定する噴射割合決定手段と、を有し、前記噴射割合決定手段は、前記アルコール濃度が高いほど、前記筒内噴射用インジェクタから噴射される前記燃料の量の割合を低下させる構成とすることができる。この構成によれば、アルコールを含む燃料が排気側に流れることを抑制でき、成層燃焼させることが可能となる。また、ピストン頂面などへの燃料の付着を低減でき、エンジンオイルの希釈を低減できる。
上記構成において、前記噴射割合決定手段は、前記内燃機関の温度が低いほど、前記筒内噴射用インジェクタから噴射される前記燃料の量の割合を低下させる構成とすることができる。この構成によれば、内燃機関の温度が低く、アルコールを含む燃料が気化され難い場合でも、ポート噴射用インジェクタからの燃料噴射量の割合を増加させ、アルコールを含む燃料の気化を促進させることができる。
上記構成において、前記筒内噴射用インジェクタから噴射される前記燃料の量が所定量以下である場合に、前記燃料の量が前記所定量よりも大きい場合に比べて前記筒内噴射用インジェクタの燃料圧力を低下させると共に、前記筒内噴射用インジェクタから前記燃料を複数回に分割して噴射させる噴射制御手段を有する構成とすることができる。この構成によれば、噴射期間を長くすることができ、アルコール混合燃料の気化が促進できると共に、成層が形成され易くできる。
上記構成において、前記噴射制御手段は、前記筒内噴射用インジェクタから前記燃料を吸気行程と圧縮行程とに分割して噴射させる構成とすることができる。この構成によれば、アルコール混合燃料の気化をより促進できる。
上記構成において、前記アルコール濃度が高いほど、前記内燃機関の冷間時に、前記内燃機関を冷却する冷却水の循環を停止する時間を長くする冷却水制御手段を有する構成とすることができる。この構成によれば、アルコールを含む燃料の気化を促進させることができる。
本発明によれば、アルコールを含む燃料を使用する内燃機関で成層燃焼させることが可能となり、燃費の悪化を抑制できる。
図1(a)および図1(b)は、比較例に係る内燃機関の構成を示す模式図である。 図2は、実施例1に係る内燃機関の制御装置の全体構成を示す模式図である。 図3は、実施例1に係る内燃機関の制御装置が有するECUの制御を示すフローチャートである。 図4は、アルコール濃度に対する低リフト量の期間と高リフト量の期間とを示す模式図である。 図5は、アルコール濃度が高いほど、ニードルの低リフト量の期間を短くし、高リフト量の期間を長くすることの効果を説明する模式図である。 図6(a)は、ニードルが低リフト量である場合の筒内噴射用インジェクタの断面模式図である。図6(b)は、ニードルが低リフト量である場合のアルコール混合燃料の噴霧の広がりを説明する模式図である。 図7(a)は、ニードルが高リフト量である場合の筒内噴射用インジェクタの断面模式図である。図7(b)は、ニードルが高リフト量である場合のアルコール混合燃料の噴霧の広がりを説明する模式図である。 図8は、アルコール混合燃料の噴射開始時期を早めて、噴射終了時期を同じにする場合を説明する模式図である。 図9は、ピストンの頂面に設けられたキャビティを示す上面模式図である。 図10は、実施例2に係る内燃機関の制御装置が有するECUの制御を示すフローチャートである。 図11は、アルコール濃度に対するポート噴射用インジェクタからの噴射量の割合を示す模式図である。 図12は、アルコール濃度に対する点火プラグの点火時期を示す模式図である。 図13(a)は、エンジンオイルの希釈の低減を説明するための模式図であり、図13(b)は、PMの排出の低減を説明するための模式図である。 図14は、実施例3に係る内燃機関の制御装置が有するECUの制御を示すフローチャートである。 図15は、冷却水の水温に応じた、アルコール濃度に対するポート噴射用インジェクタからの噴射量の割合を示す模式図である。 図16は、冷却水の水温に応じた、アルコール濃度に対する点火プラグの点火時期を示す模式図である。 図17は、実施例4に係る内燃機関の制御装置が有するECUの制御を示すフローチャートである。 図18は、アルコール濃度に対してポート噴射用インジェクタから噴射する噴射量の割合を示す模式図である。 図19は、筒内噴射用インジェクタからの噴射タイミングと燃料圧力について説明する模式図である。 図20は、実施例5に係る内燃機関の制御装置が有するECUの制御を示すフローチャートである。 図21(a)は、内燃機関の温度が所定値以下であった場合の冷却水の循環についての制御を示す模式図であり、図21(b)は、温度が所定値以上になった場合の冷却水の循環についての制御を示す模式図である。
まず初めに、本発明が解決しようとする課題について詳しく説明する。図1(a)および図1(b)は比較例に係る内燃機関200の構成を示す模式図であり、図1(a)は筒内噴射用インジェクタから噴射されたアルコール混合燃料が点火プラグ周辺に滞留する場合を示している。図1(b)は筒内噴射用インジェクタから噴射されたアルコール混合燃料が、点火プラグ周辺に滞留せずに、排気ポート側に流れる場合を示している。図1(a)のように、内燃機関200は、気筒12を有するシリンダブロック14と、シリンダブロック14の上側に配置されたシリンダヘッド16と、気筒12内を往復動するピストン18と、を主として備えている。ピストン18が上死点に到達した際に、ピストン18の頂面とシリンダヘッド16の下面とで区画される領域が燃焼室20である。
シリンダヘッド16は、吸気ポート22と排気ポート24とを有する。吸気ポート22と燃焼室20との連通は、吸気弁26によって制御される。排気ポート24と燃焼室20との連通は、排気弁28によって制御される。
吸気ポート22には、アルコールを含む燃料(以下、アルコール混合燃料)を吸気ポート22に向かって噴射するポート噴射用インジェクタ30が配置されている。燃焼室20の吸気ポート22側の側部には、気筒12内にアルコール混合燃料を噴射する筒内噴射用インジェクタ32が配置されている。ポート噴射用インジェクタ30と筒内噴射用インジェクタ32とにより混合気が形成される。燃焼室20の上部略中心には、燃焼室20内の混合気に点火するための点火プラグ34が配置されている。混合気は点火プラグ34により点火されることで燃焼し、発生した燃焼ガスは排気ポート24を介して外部に排出される。
ポート噴射用インジェクタ30からのアルコール混合燃料の噴射は、排気行程の間に行われる。筒内噴射用インジェクタ32からのアルコール混合燃料の噴射は、圧縮行程の終わり付近で行われる。筒内噴射用インジェクタ32からの噴射を圧縮行程の終わり付近で行うことで、アルコール混合燃料は、ピストン18の頂面に設けられたキャビティ36にぶつかり巻き上げられて、点火プラグ34周辺に滞留させることが可能になる。アルコール混合燃料が点火プラグ34周辺に滞留するタイミングで、点火プラグ34を点火することで成層燃焼が行われる。
しかしながら、アルコール混合燃料に含まれるアルコールの濃度が高いほど、ストイキ時の空燃比が小さくなるため、流入空気に対するアルコール混合燃料量が多くなる。つまり、ポート噴射用インジェクタ30と筒内噴射用インジェクタ32とから噴射されるアルコール混合燃料の噴射量が多くなる。筒内噴射用インジェクタ32から噴射されるアルコール混合燃料の噴射量が多くなると、図1(b)のように、噴射されたアルコール混合燃料の噴霧が気流をアシストする噴流効果が大きくなり、アルコール混合燃料が点火プラグ34周辺に滞留せずに、排気ポート24側に流れてしまうことが生じる。このため、成層燃焼が困難になり、燃焼が悪化してしまう。そこで、このような課題を解決すべく、成層燃焼を実現でき燃焼の悪化を抑制することが可能な実施例について以下に説明する。
図2は、実施例1に係る内燃機関の制御装置100の全体構成を示す模式図である。図2のように、内燃機関の制御装置100は、内燃機関10と、アルコール混合燃料に含まれるアルコール濃度Caを計測するアルコールセンサ40と、内燃機関10を冷却する冷却水の水温を計測する水温センサ42と、ECU50と、を備える。内燃機関10の構成については、図1(a)で説明した構成と同じであるため、ここでは説明を省略する。
アルコールセンサ40は、アルコール混合燃料に含まれるアルコールの濃度を計測する。アルコールセンサ40で計測されたアルコール濃度Caは、ECU50に入力される。
水温センサ42は、内燃機関10を循環する冷却水の水温を計測する。水温センサ42で計測された冷却水の水温は、ECU50に入力される。
ECU50は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リードオンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)等から構成され、ポート噴射用インジェクタ30、筒内噴射用インジェクタ32、点火プラグ34などを制御する。ECU50は、暖気処理判断手段、アルコール濃度取得手段、およびニードル制御手段を有する。
ECU50は、暖気処理を行う必要があるかどうかを判断する(暖気処理判断手段)。また、ECU50は、アルコールセンサ40で計測したアルコール濃度Caを取得する(アルコール濃度取得手段)。
さらに、ECU50は、筒内噴射用インジェクタ32からのアルコール混合燃料の噴射初期においては筒内噴射用インジェクタ32のニードルを低いリフト量とし、筒内噴射用インジェクタ32からのアルコール混合燃料の噴射後期においては筒内噴射用インジェクタ32のニードルを高いリフト量とすると共に、アルコール混合燃料に含まれるアルコール濃度が高いほど、低リフト量の期間を短くし、且つ高リフト量の期間を長くする(ニードル制御手段)。
図3は、内燃機関10の始動後における、実施例1に係る内燃機関の制御装置100が有するECU50の制御を示すフローチャートである。図3のように、ECU50は、内燃機関10が始動すると(ステップS10)、暖気処理を行う必要があるかどうかを判断する(ステップS12)。暖気処理が必要かどうかの判断は、例えば、水温センサ42から入力される冷却水の水温により判断することができる。なお、その他の方法により暖気処理が必要かどうかを判断してもよい。
ステップS12で暖気処理が必要と判断した場合(Yesの場合)、ECU50は、アルコールセンサ40からアルコール混合燃料に含まれるアルコール濃度Caを取得する(ステップS14)。
次いで、ECU50は、アルコール濃度Caに基づき、筒内噴射用インジェクタ32のニードルを低リフト量とする期間と、高リフト量とする期間とを決定する(ステップS16)。ECU50は、内蔵するROMに予め図4に示すような、アルコール濃度Caに対する低リフト量の期間と高リフト量の期間とを示す図を記憶しておくことで、アルコール濃度Caに応じて、筒内噴射用インジェクタ32のニードルを低リフト量とする期間と高リフト量とする期間とを決定できる。図4の下側グラフと上側グラフとの横軸はアルコール濃度Caである。下側グラフの縦軸はニードルの低リフト量の期間であり、上側グラフの縦軸はニードルの高リフト量の期間である。図4のように、ECU50は、アルコール濃度Caが高いほど、低リフト量の期間を短くし、高リフト量の期間を長くする。
アルコール濃度Caが高いほど、低リフト量の期間を短くし、高リフト量の期間を長くする理由を説明する。アルコール濃度Caが高いほど、ストイキ時の空燃比が小さくなるため、流入空気に対するアルコール混合燃料量が多くなる。つまり、筒内噴射用インジェクタ32からの噴射量が増大する。このため、筒内噴射用インジェクタ32から噴射される単位時間当たりの噴射量が一定であるとすると、筒内噴射用インジェクタ32が噴射する噴射期間が長くなる。筒内噴射用インジェクタ32の噴射期間が長くなると、噴霧が気流をアシストする噴流効果が大きくなるため成層燃焼が困難になる。したがって、成層燃焼を実現させるには、筒内噴射用インジェクタ32が噴射する噴射期間は、アルコール濃度Caによらず一定であることが望まれる。そこで、アルコール濃度Caによらず筒内噴射用インジェクタ32からの噴射期間が一定になるよう、アルコール濃度Caが高いほど、低リフト量の期間を短くし、高リフト量の期間を長くする。
図5の模式図を用いて、アルコール濃度Caが高いほど、低リフト量の期間を短くし、高リフト量の期間を長くすることで、噴射期間を一定にできる効果を説明する。図5のように、アルコール濃度Caが低い場合、例えば、ニードルが低リフト量の状態での噴射だけで、所定の噴射期間で必要な量のアルコール混合燃料を噴射できたとする。アルコール濃度Caが高い場合は、ニードルが低リフト量の状態での噴射だけでは、所定の噴射期間で必要な量のアルコール混合燃料を噴射できなくなる。そこで、アルコール濃度Caが高いほど、ニードルの低リフト量の期間を短くし、高リフト量の期間を長くする。これにより、アルコール濃度Caによらずに、筒内噴射用インジェクタ32からの噴射期間を一定にできる。
図5に示すように、筒内噴射用インジェクタ32からの噴射の初期段階でニードルを低リフト量とし、後期段階では高リフト量とする。このように、噴射初期段階においてニードルを低リフト量にし、噴射後期段階においてニードルを高リフト量にする理由を説明する。
図6(a)は、ニードルが低リフト量の場合を示す筒内噴射用インジェクタ32の断面模式図である。図6(b)は、ニードルが低リフト量である噴射初期段階でのアルコール混合燃料の噴霧の広がりについて説明する模式図である。
図6(a)のように、筒内噴射用インジェクタ32は、円筒形状をしたノズルボディ62と、ノズルボディ62内に収容されたニードル64と、を有する。ニードル64は、ノズルボディ62内をノズルボディ62の軸方向に上下動可能に配置されている。ノズルボディ62は、上側(基端側)は円筒形状をしていて、下側(先端側)は円錐形状をしている。ノズルボディ62とニードル64との間には、燃料供給路66が形成されている。燃料供給路66は、コモンレールから供給されるアルコール混合燃料の通路となる。ノズルボディ62の先端には噴孔68が設けられていて、燃料供給路66から供給されたアルコール混合燃料を噴射する。ニードル64が低リフト量である場合は、燃料供給路66が狭くなり、燃料供給路66を通過する単位時間当たりのアルコール混合燃料量が少なくなる。このため、アルコール混合燃料の噴霧の貫徹力が弱くなり、また、噴射角度θが狭くなる。
図6(b)のように、筒内噴射用インジェクタ32からのアルコール混合燃料の噴射は、圧縮行程の終わり付近で行われるが、噴射初期段階においては、筒内噴射用インジェクタ32とピストン18との間隔は未だ大きい。したがって、ニードル64を低リフト量にしてアルコール混合燃料の噴霧の貫徹力を弱め、噴射角度θを狭くすることで、点火プラグ34周辺にアルコール混合燃料を滞留させることができる。
図7(a)は、ニードルが高リフト量の場合を示す筒内噴射用インジェクタ32の断面模式図である。図7(b)は、ニードルが高リフト量である噴射後期段階でのアルコール混合燃料の噴霧の広がりについて説明する模式図である。
図7(a)のように、ニードル64が高リフト量である場合、燃料供給路66は広くなるため、燃料供給路66を通過する単位時間当たりのアルコール混合燃料量が多く、噴孔68から噴射されるアルコール混合燃料の噴霧の貫徹力が強くなる。また、噴射角度θは広くなる。
図7(b)のように、噴射後期段階においては、ピストン18は上死点に近く、筒内噴射用インジェクタ32とピストン18との間隔は狭い。したがって、ニードル64を高リフト量にして、アルコール混合燃料の噴射を広角にすることで、噴霧の微粒化を促進でき、ピストン18の頂面に付着するアルコール混合燃料の液膜を薄くできるため、アルコール混合燃料のピストンウエットを低減して未燃HCの排出を抑制ができる。
図3に戻り、ECU50は、ステップS16で決定した条件に基づき、暖気処理を行う(ステップS18)。その後、ECU50は、内燃機関10の暖気が完了したかどうかを判断する(ステップS20)。ステップS20で暖気が完了したと判断した場合は(Yesの場合)、通常運転を行い(ステップS22)、暖気が完了していないと判断した場合は(Noの場合)、ステップS14に戻り暖気処理を継続する。
実施例1によれば、筒内噴射用インジェクタ32からのアルコール混合燃料の噴射初期においては筒内噴射用インジェクタ32のニードル64を低リフト量とし、筒内噴射用インジェクタ32からのアルコール混合燃料の噴射後期においては筒内噴射用インジェクタ32のニードル64を高リフト量とすると共に、アルコール混合燃料に含まれるアルコール濃度Caが高いほど、低リフト量の期間を短くし、且つ高リフト量の期間を長くする。これにより、アルコール濃度Caによらず、筒内噴射用インジェクタ32からアルコール混合燃料を噴射する噴射期間を一定にすることが可能となる。したがって、アルコール混合燃料の噴霧が気流をアシストする噴流効果を抑制できるため、成層燃焼を実現することができ、燃焼の悪化の抑制、未燃HCの排出を抑制できる。
筒内噴射用インジェクタ32からのアルコール混合燃料の噴射初期では、筒内噴射用インジェクタ32のニードル64を低リフト量にする。これにより、噴霧の貫徹力が弱まり、噴射角度θが狭角になるため、点火プラグ34周辺にアルコール混合燃料を滞留させることができる。よって、成層燃焼を行うことが可能となり、燃焼の悪化、未燃HCの排出を抑制できる。また、噴霧の貫徹力が弱いことから、気筒12の壁面への噴霧の衝突を抑制でき、エンジンオイルの希釈を低減できる。
筒内噴射用インジェクタ32からのアルコール混合燃料の噴射後期では、筒内噴射用インジェクタ32のニードル64を高リフト量にする。これにより、噴霧の貫徹力が強まり、噴射角度θは広角になる。噴射後期段階では、ピストン18は上死点付近にあるため、気筒12内の圧力は強くなる。このため、アルコール混合燃料の噴霧の貫徹力は相対的に抑えられ、且つ、ピストン18の頂面に設けられたキャビティ36により噴霧が点火プラグ34周辺に巻き上げられ、成層が形成され易くなる。これにより、成層燃焼を行うことが可能となり、燃焼の悪化、未燃HCの排出を抑制できる。また、噴射角度θが広角になることで、噴霧を分散させることができ、噴霧の微粒化を促進できる。さらに、ピストン18の頂面に付着するアルコール混合燃料の液膜を薄くできるため、ピストンウエットを低減でき、未燃HCの排出を抑制することが可能となる。
実施例1においては、図5で説明したように、アルコール濃度Caが高いほど、筒内噴射用インジェクタ32のニードル64を高リフト量にする期間を長くすることで、筒内噴射用インジェクタ32からアルコール混合燃料を噴射する噴射期間を変化させない場合を示した。しかしながら、アルコール濃度Caによっては、筒内噴射用インジェクタ32のニードル64を高リフト量にする期間を長くしただけでは、所定の噴射期間で必要な量のアルコール混合燃料を噴射できない場合が生じ得る。このような場合は、図8のように、アルコール混合燃料の噴射開始時期を早めることで、燃料の噴射終了時期を同じとすることが好ましい。これにより、燃料噴射終了から点火プラグ34による点火までの時間を確保することができ、燃料気化の促進が図れる。また、点火プラグ34による点火時期を遅角させて、燃料気化の時間を確保してもよい。
図9は、ピストン18の頂面に設けられたキャビティ36を示す上面模式図である。図9のように、ピストン18の頂面に設けられたキャビティ36は、図7(a)に示すようにニードル64が高リフト量の状態で、噴射角度θが広角になった場合においても、噴霧がキャビティ36内に収まる形状である場合が好ましい。これにより、筒内噴射用インジェクタ32から噴射された噴霧は、キャビティ36によって点火プラグ34周辺により確実に巻き上げられる。
なお、実施例1においては、内燃機関10はポート噴射用インジェクタ30と筒内噴射用インジェクタ32とを備える場合を例に説明したが、少なくとも筒内噴射用インジェクタ32を備えていればよい。
実施例2に係る内燃機関の制御装置の全体構成は、実施例1の図2で示した構成と同じであるため、ここでは図示を省略する。実施例2に係る内燃機関の制御装置が有するECU50は、CPU、ROM、RAM等から構成され、ポート噴射用インジェクタ30、筒内噴射用インジェクタ32、点火プラグ34などを制御する。ECU50は、暖気処理判断手段、アルコール濃度取得判定手段、噴射割合決定手段、点火時期決定手段、およびニードル制御手段を有する。
ECU50は、暖気処理を行う必要があるかどうかを判断する(暖気処理判断手段)。また、ECU50は、アルコールセンサ40で計測したアルコール濃度Caを取得し、アルコール濃度Caが所定の閾値より大きいかどうかの判定をする(アルコール濃度取得判定手段)。
さらに、ECU50は、アルコール濃度Caに基づき、ポート噴射用インジェクタ30から噴射するアルコール混合燃料の量と、筒内噴射用インジェクタ32から噴射するアルコール混合燃料の量と、の割合を決定する(噴射割合決定手段)。さらに、ECU50は、アルコール濃度Caに基づき、点火プラグ34の点火時期を決定する(点火時期決定手段)。
さらに、ECU50は、実施例1と同様に、筒内噴射用インジェクタ32からのアルコール混合燃料の噴射初期においては筒内噴射用インジェクタ32のニードルを低リフト量とし、筒内噴射用インジェクタ32からのアルコール混合燃料の噴射後期においては筒内噴射用インジェクタ32のニードルを高リフト量とすると共に、アルコール混合燃料に含まれるアルコール濃度が高いほど、低リフト量の期間を短くし、且つ高リフト量の期間を長くする(ニードル制御手段)。
図10は、内燃機関10の始動後における、実施例2に係る内燃機関の制御装置が有するECU50の制御を示すフローチャートである。図10のように、ECU50は、内燃機関10が始動すると(ステップS30)、暖気処理を行う必要があるかどうかを判断する(ステップS32)。暖気処理が必要かどうかの判断は、例えば、水温センサ42から入力される冷却水の水温により判断することができる。なお、その他の方法により暖気処理が必要かどうかを判断してもよい。
ステップS12で暖気処理が必要と判断した場合(Yesの場合)、ECU50は、アルコールセンサ40からアルコール混合燃料に含まれるアルコール濃度Caを取得する(ステップS34)。そして、ECU50は、アルコール濃度Caが所定の閾値Cより高いかどうかを判定する(ステップS36)。閾値Cは任意に設定できるが、例えば、筒内噴射用インジェクタ32が噴射する噴射期間を基に決定することができる。
ステップS16でアルコール濃度Caが閾値Cより高いと判断した場合(Yesの場合)、ECU50は、アルコール濃度Caに基づき、ポート噴射用インジェクタ30から噴射する噴射量と、筒内噴射用インジェクタ32から噴射する噴射量と、の割合を決定する(ステップS38)。ECU50は、内蔵するROMに予め図11に示すようなアルコール濃度Caに対するポート噴射用インジェクタ30の噴射量の割合を示す図を記憶しておくことで、アルコール濃度Caに応じて、ポート噴射用インジェクタ30と筒内噴射用インジェクタ32とから噴射される噴射量の割合を決定できる。図11の横軸はアルコール濃度Caであり、縦軸はポート噴射用インジェクタ30と筒内噴射用インジェクタ32とから噴射される総噴射量に対するポート噴射用インジェクタ30からの噴射量の割合である。図11のように、ECU50は、アルコール濃度Caが閾値Cよりも高い場合、アルコール濃度Caが高いほど、ポート噴射用インジェクタ30からの噴射量の割合を増加させる。言い換えると、アルコール濃度Caが高いほど、筒内噴射用インジェクタ32からの噴射量の割合を低下させる。
次いで、ECU50は、アルコール濃度Caに基づき、点火プラグ34の点火時期を決定する(ステップS40)。ECU50は、内蔵するROMに予め図12に示すようなアルコール濃度Caに対する点火プラグ34の点火時期を示す図を記憶しておくことで、アルコール濃度Caに応じて、点火プラグ34の点火時期を決定できる。図12の横軸はアルコール濃度Caであり、縦軸は点火プラグ34の点火時期である。図12のように、ECU50は、アルコール濃度Caが高いほど、点火時期を遅角させる。
次いで、ECU50は、アルコール濃度Caに基づき、筒内噴射用インジェクタ32のニードルを低リフト量とする期間と、高リフト量とする期間とを決定する(ステップS42)。ステップS42については、実施例1の図3のステップ16で説明した工程と同じであるため、ここでは説明を省略する。
次いで、ECU50は、ステップS38からステップS42で決定した条件に基づき、暖気処理を行う(ステップS44)。その後、ECU50は、内燃機関10の暖気が完了したかどうかを判断する(ステップS46)。ステップS46で暖気が完了したと判断した場合は(Yesの場合)、通常運転を行い(ステップS48)、暖気が完了していないと判断した場合は(Noの場合)、ステップS34に戻り暖気処理を継続する。
実施例2によれば、アルコール濃度Caに基づき、ポート噴射用インジェクタ30から噴射されるアルコール混合燃料の量と、筒内噴射用インジェクタ32から噴射されるアルコール混合燃料の量との割合を決定する。例えば、アルコール濃度Caが高いほど、ポート噴射用インジェクタ30と筒内噴射用インジェクタ32とから噴射される総噴射量に対する筒内噴射用インジェクタ32から噴射されるアルコール混合燃料の量の割合を低下させる。これにより、アルコール濃度Caが高い場合でも、筒内噴射用インジェクタ32からの噴射量の増加を抑制できる。このため、アルコール混合燃料の噴霧による気流の影響を抑制でき、アルコール混合燃料が排気ポート24側に流れることを抑制できる。よって、点火プラグ34周辺にアルコール混合燃料を滞留させることが可能となる。したがって、成層燃焼を行うことが可能となり、燃焼の悪化、未燃HCの排出を低減できる。
また、筒内噴射用インジェクタ32から噴射されるアルコール混合燃料の量の割合を低下させることで、圧縮行程の終わり付近で筒内噴射用インジェクタ32からの噴射が行われても、ピストン18の頂面などへのアルコール混合燃料の付着が低減できる。これにより、エンジンオイルの希釈を低減できる。さらに、ポート噴射用インジェクタ30からの噴射量の割合を増加させることで、アルコール混合燃料の気化が促進でき、PMを低減することができる。図13(a)および図13(b)を用いて、エンジンオイルの希釈の低減とPMの排出の低減との効果について説明する。図13(a)の横軸はアルコール濃度Ca、縦軸はエンジンオイルの希釈量であり、図13(b)の横軸はアルコール濃度Ca、縦軸はPMの排出量である。図13(a)および図13(b)のように、アルコール濃度Caが高いほど、ポート噴射用インジェクタ30からの噴射割合を増加させ、筒内噴射用インジェクタ32からの噴射割合を低下させることで、エンジンオイルの希釈の低減およびPMの排出の低減が実現できる。
実施例3に係る内燃機関の制御装置の全体構成は、実施例1の図2で示した構成と同じであるため、ここでは図示を省略する。実施例3に係る内燃機関の制御装置が有するECU50は、CPU、ROM、RAM等から構成され、ポート噴射用インジェクタ30、筒内噴射用インジェクタ32、点火プラグ34などを制御する。ECU50は、暖気処理判断手段、アルコール濃度取得手段、水温取得手段、噴射割合決定手段、点火時期決定手段、およびニードル制御手段を有する。
ECU50は、暖気処理を行う必要があるかどうかを判断する(暖気処理判断手段)。また、ECU50は、アルコールセンサ40で計測したアルコール濃度Caを取得する(アルコール濃度取得手段)。さらに、ECU50は、水温センサ42で計測した冷却水の水温を取得する(水温取得手段)。
さらに、ECU50は、アルコール濃度Caおよび冷却水の水温に基づき、ポート噴射用インジェクタ30から噴射するアルコール混合燃料の量と、筒内噴射用インジェクタ32から噴射するアルコール混合燃料の量と、の割合を決定する(噴射割合決定手段)。さらに、ECU50は、アルコール濃度Caと冷却水の水温に基づき、点火プラグ34の点火時期を決定する(点火時期決定手段)。
さらに、ECU50は、実施例1と同様に、筒内噴射用インジェクタ32からのアルコール混合燃料の噴射初期においては筒内噴射用インジェクタ32のニードルを低リフト量とし、筒内噴射用インジェクタ32からのアルコール混合燃料の噴射後期においては筒内噴射用インジェクタ32のニードルを高リフト量とすると共に、アルコール混合燃料に含まれるアルコール濃度が高いほど、低リフト量の期間を短くし、且つ高リフト量の期間を長くする(ニードル制御手段)。
図14は、内燃機関10の始動後における、実施例3に係る内燃機関の制御装置が有するECU50の制御を示すフローチャートである。図14のように、ECU50は、内燃機関10が始動すると(ステップS50)、暖気処理を行う必要があるかどうかを判断する(ステップS52)。暖気処理が必要かどうかの判断は、例えば、水温センサ42から入力される冷却水の水温により判断することができる。なお、その他の方法により暖気処理が必要かどうかを判断してもよい。
ステップS52で暖気処理が必要と判断した場合(Yesの場合)、ECU50は、アルコールセンサ40からアルコール混合燃料に含まれるアルコール濃度Caを取得する(ステップS54)。次いで、ECU50は、水温センサ42から冷却水の水温を取得する(ステップS56)。
次いで、ECU50は、アルコール濃度Caと冷却水の水温に基づき、ポート噴射用インジェクタ30から噴射する噴射量と、筒内噴射用インジェクタ32から噴射する噴射量と、の割合を決定する(ステップS58)。ECU50は、内蔵するROMに予め図15に示すような冷却水の水温に応じた、アルコール濃度Caに対するポート噴射用インジェクタ30の噴射量の割合を示す図を記憶しておくことで、アルコール濃度Caと冷却水の水温に応じて、ポート噴射用インジェクタ30と筒内噴射用インジェクタ32とから噴射される噴射量の割合を決定できる。図15の横軸はアルコール濃度Caであり、縦軸はポート噴射用インジェクタ30と筒内噴射用インジェクタ32とから噴射される総噴射量に対するポート噴射用インジェクタ30からの噴射量の割合である。図15のように、ECU50は、冷却水の水温が低く且つアルコール濃度Caが高いほど、ポート噴射用インジェクタ30からの噴射量の割合を増加させる。言い換えると、冷却水の水温が低く且つアルコール濃度Caが高いほど、筒内噴射用インジェクタ32からの噴射量の割合を低下させる。
次いで、ECU50は、アルコール濃度Caと冷却水の水温とに基づき、点火プラグ34の点火時期を決定する(ステップS60)。ECU50は、内蔵するROMに予め図16に示すような冷却水の水温に応じた、アルコール濃度Caに対する点火プラグ34の点火時期を示す図を記憶しておくことで、アルコール濃度Caと冷却水の水温に応じて、点火プラグ34の点火時期を決定できる。図16の横軸はアルコール濃度Caであり、縦軸は点火プラグ34の点火時期である。
次いで、ECU50は、アルコール濃度Caに基づき、筒内噴射用インジェクタ32のニードルを低リフト量とする期間と、高リフト量とする期間とを決定する(ステップS62)。ステップS62については、実施例1の図3のステップS16で説明した工程と同じ工程であるため、ここでは説明を省略する。
次いで、ECU50は、ステップS58からステップS62で決定した条件に基づき暖気処理を行う(ステップS64)。その後、ECU50は、内燃機関10の暖気が完了したかどうかを判断する(ステップS66)。ステップS66で暖気が完了したと判断した場合は(Yesの場合)、通常運転を行い(ステップS68)、暖気が完了していないと判断した場合は(Noの場合)、ステップS54に戻り暖気処理を継続する。
実施例3によれば、内燃機関10を循環する冷却水の水温が低く、内燃機関10の温度が低いほど、筒内噴射用インジェクタ32から噴射されるアルコール混合燃料の量の割合を低下させる。アルコール混合燃料は、低温時では気化され難いが、実施例3のように、内燃機関10の温度が低いほど、筒内噴射用インジェクタ32からの噴射量割合を低下させ、ポート噴射用インジェクタ30からの噴射量割合を増加させることで、燃料噴射から点火までの時間が長くなるアルコール混合燃料の量を多くすることができる。これにより、アルコール混合燃料の気化が促進され、燃焼の悪化、未燃HCの排出を抑制できる。
また、低温時にアルコール混合燃料は気化され難いことから、筒内噴射用インジェクタ32から噴射されたアルコール混合燃料はピストン18や気筒12に付着され易い。しかしながら、実施例3のように、冷却水の水温が低い場合に、筒内噴射用インジェクタ32からの噴射量割合を低下させ、ポート噴射用インジェクタ30からの噴射量割合を増加させることで、ピストン18や気筒12へのアルコール混合燃料の付着を低減でき、PMの発生やエンジンオイルの希釈を低減できる。
実施例4に係る内燃機関の制御装置の全体構成は、実施例1の図2で示した構成と同じであるため、ここでは図示を省略する。実施例4に係る内燃機関の制御装置が有するECU50は、CPU、ROM、RAM等から構成され、ポート噴射用インジェクタ30、筒内噴射用インジェクタ32、点火プラグ34などを制御する。ECU50は、暖気処理判断手段、アルコール濃度取得手段、水温取得手段、噴射割合決定手段、噴射制御手段、点火時期決定手段、およびニードル制御手段を有する。
ECU50は、暖気処理を行う必要があるかどうかを判断する(暖気処理判断手段)。また、ECU50は、アルコールセンサ40で計測したアルコール濃度Caを取得する(アルコール濃度取得手段)。さらに、ECU50は、水温センサ42で計測した冷却水の水温を取得する(水温取得手段)。
さらに、ECU50は、実施例3と同様に、アルコール濃度Caおよび冷却水の水温に基づき、ポート噴射用インジェクタ30から噴射するアルコール混合燃料の量と、筒内噴射用インジェクタ32から噴射するアルコール混合燃料の量と、の割合を決定する(噴射割合決定手段)。さらに、ECU50は、筒内噴射用インジェクタ32から噴射されるアルコール混合燃料の量が所定量以下である場合に、所定量よりも大きい場合に比べて筒内噴射用インジェクタ32の燃料圧力を低下させ、吸気行程および圧縮行程それぞれの行程で、筒内噴射用インジェクタ32からアルコール混合燃料を噴射させる(噴射制御手段)。さらに、ECU50は、実施例3と同様に、アルコール濃度Caと冷却水の水温に基づき、点火プラグ34の点火時期を決定する(点火時期決定手段)。
さらに、ECU50は、実施例1と同様に、筒内噴射用インジェクタ32からのアルコール混合燃料の噴射初期においては筒内噴射用インジェクタ32のニードルを低リフト量とし、筒内噴射用インジェクタ32からのアルコール混合燃料の噴射後期においては筒内噴射用インジェクタ32のニードルを高リフト量とすると共に、アルコール混合燃料に含まれるアルコール濃度が高いほど、低リフト量の期間を短くし、且つ高リフト量の期間を長くする(ニードル制御手段)。
図17は、内燃機関10の始動後における、実施例4に係る内燃機関の制御装置が有するECU50の制御を示すフローチャートである。図17のように、ECU50は、内燃機関10が始動すると(ステップS70)、暖気処理を行う必要があるかどうかを判断する(ステップS72)。暖気処理が必要かどうかの判断は、例えば、水温センサ42から入力される冷却水の水温により判断することができる。なお、その他の方法により暖気処理が必要かどうかを判断してもよい。
ステップS72で暖気処理が必要と判断した場合(Yesの場合)、ECU50は、アルコールセンサ40からアルコール混合燃料に含まれるアルコール濃度Caを取得する(ステップS74)。次いで、ECU50は、水温センサ42から冷却水の水温を取得する(ステップS76)。
次いで、ECU50は、アルコール濃度Caと冷却水の水温に基づき、ポート噴射用インジェクタ30から噴射する噴射量と、筒内噴射用インジェクタ32から噴射する噴射量と、の割合を決定する(ステップS78)。ステップS78については、実施例3の図14のステップS58で説明した工程と同じ工程であるため、ここでは説明を省略する。
次いで、ECU50は、筒内噴射用インジェクタ32から噴射される噴射量が所定量以下であるかどうかを判断する(ステップS80)。ここで、所定量とは、後述するように、筒内噴射用インジェクタ32からの噴射を、燃料圧力を低下させ且つ吸気行程と圧縮行程とで分割させた場合であっても、筒内噴射用インジェクタ32からアルコール混合燃料の噴射が可能な噴射量よりも少し多い噴射量とすることができる。図18は、アルコール濃度Caに対してポート噴射用インジェクタ30から噴射する噴射量の割合を示す図である。図18の横軸はアルコール濃度Caであり、縦軸はポート噴射用インジェクタ30と筒内噴射用インジェクタ32とからの総噴射量に対するポート噴射用インジェクタ30からの噴射量の割合である。図18のように、アルコール濃度Caが高いほど、ポート噴射用インジェクタ30からの噴射量を上げていくと、筒内噴射用インジェクタ32の燃料圧力を低下させ且つ分割噴射をさせた場合に、筒内噴射用インジェクタ32からの噴射が可能な最小噴射量となる時に到達する。
ステップS80で筒内噴射用インジェクタ32からの噴射量が所定量以下であると判断した場合(Yesの場合)、ECU50は、筒内噴射用インジェクタ32からの噴射が吸気行程および圧縮行程で行われるように、噴射タイミングと燃料圧力とを決定する(ステップS82)。図19を用いて、筒内噴射用インジェクタ32からの噴射の噴射タイミングと燃料圧力について説明する。まず初めに、ステップS80で筒内噴射用インジェクタ32からの噴射量が所定量以下ではない通常噴射の場合を説明する。図19のように、通常噴射時は、圧縮行程の終わり付近で筒内噴射用インジェクタ32からの噴射が行われる。一方、ステップS80で筒内噴射用インジェクタ32からの噴射量が所定量以下と判断した場合、筒内噴射用インジェクタ32からの噴射は、吸気行程と圧縮行程とで分割して噴射がされる。また、吸気行程と圧縮行程とに分割されて噴射された噴射量の総量が、通常噴射時に圧縮行程で筒内噴射用インジェクタ32から噴射された噴射量と同じになるように、分割噴射時では、筒内噴射用インジェクタ32の燃料圧力を低下させる。
次いで、ECU50は、アルコール濃度Caと冷却水の水温とに基づき、点火プラグ34の点火時期を決定する(ステップS84)。ステップS84については、実施例3の図13のステップS60で説明した工程と同じ工程であるため、ここでは説明を省略する。
次いで、ECU50は、アルコール濃度Caに基づき、筒内噴射用インジェクタ32のニードルを低リフト量とする期間と、高リフト量とする期間とを決定する(ステップS86)。ステップS86については、実施例1の図3のステップS16で説明した工程と同じ工程であるため、ここでは説明を省略する。筒内噴射用インジェクタ32から吸気行程と圧縮行程とで分割して噴射される場合は、ステップS86で決定した筒内噴射用インジェクタ32のニードル64のリフト量を小さい状態に維持する時間と大きい状態に維持する時間とは、圧縮行程での噴射に少なくとも適用する。吸気行程での噴射には適用してもよいし、適用せずに、他の条件で噴射してもよい。
次いで、ECU50は、ステップS78からステップS86で決定した条件に基づき暖気処理を行う(ステップS88)。その後、ECU50は、内燃機関10の暖気が完了したかどうかを判断する(ステップS90)。ステップS90で暖気が完了したと判断した場合は(Yesの場合)、通常運転を行い(ステップS92)、暖気が完了していないと判断した場合は(Noの場合)、ステップS74に戻り暖気処理を継続する。
実施例4によれば、内燃機関10の温度が低く且つアルコール濃度Caが高いことで、筒内噴射用インジェクタ32から噴射されるアルコール混合燃料の量が所定量以下である場合に、アルコール混合燃料の量が所定量よりも大きい場合に比べて筒内噴射用インジェクタ32の燃料圧力を低下させると共に、筒内噴射用インジェクタ32からアルコール混合燃料を吸気行程と圧縮行程とに分割して噴射させる。燃料圧力を低下させ、吸気行程と圧縮行程とで分割噴射させることで、噴射期間を長くすることができるため、アルコール混合燃料の気化を促進できる。特に、吸気行程中にアルコール混合燃料を噴射することで、アルコール混合燃料の気化がより促進できる。また、燃料圧力を低下させているため、圧縮行程中に噴射されたアルコール混合燃料の噴霧の貫徹力が弱く、点火プラグ34周辺にアルコール混合燃料が滞留され易い。したがって、内燃機関10の温度が低い場合でも、アルコール混合燃料の気化を促進させながら、成層燃焼を行うことが可能となり、燃焼の悪化と未燃HCの排出を抑制できる。
実施例4においては、筒内噴射用インジェクタ32から噴射されるアルコール混合燃料の量が所定量以下である場合に、吸気行程と圧縮行程とで分割してアルコール混合燃料を噴射させる場合を例に示したがこれに限られる訳ではない。例えば、圧縮行程で2回以上に分割してアルコール混合燃料を噴射させるなど、筒内噴射用インジェクタ32からアルコール混合燃料を複数回に分割して噴射させる場合であればよい。
実施例5に係る内燃機関の制御装置の全体構成は、実施例1の図2で示した構成と同じであるため、ここでは図示を省略する。実施例5に係る内燃機関の制御装置が有するECU50は、CPU、ROM、RAM等から構成され、ポート噴射用インジェクタ30、筒内噴射用インジェクタ32、点火プラグ34、ウォーターポンプ等を制御する。ECU50は、暖気処理判断手段、水温取得手段、アルコール濃度取得手段、冷却水制御手段、噴射割合決定手段、点火時期決定手段、およびニードル制御手段を有する。
ECU50は、暖気処理が必要であるかどうかを判断する(暖気処理判断手段)。また、ECU50は、水温センサ42で計測した冷却水の水温を取得する(水温取得手段)。さらに、ECU50は、アルコールセンサ40で計測したアルコール濃度Caを取得する(アルコール濃度取得手段)。
さらに、ECU50は、アルコール濃度Caが高いほど、内燃機関10を冷却する冷却水の循環を停止する時間が長くなるように、例えばウォーターポンプを制御する(冷却水制御手段)。さらに、ECU50は、実施例3と同様に、アルコール濃度Caおよび冷却水の水温に基づき、ポート噴射用インジェクタ30から噴射するアルコール混合燃料の量と、筒内噴射用インジェクタ32から噴射するアルコール混合燃料の量と、の割合を決定する(割合決定手段)。さらに、ECU50は、実施例3と同様に、アルコール濃度Caと冷却水の水温に基づき、点火プラグ34の点火時期を決定する(点火時期決定手段)。
さらに、ECU50は、実施例1と同様に、筒内噴射用インジェクタ32からのアルコール混合燃料の噴射初期においては筒内噴射用インジェクタ32のニードルを低リフト量とし、筒内噴射用インジェクタ32からのアルコール混合燃料の噴射後期においては筒内噴射用インジェクタ32のニードルを高リフト量とすると共に、アルコール混合燃料に含まれるアルコール濃度が高いほど、低リフト量の期間を短くし、且つ高リフト量の期間を長くする(ニードル制御手段)。
図20は、内燃機関10の始動後における、実施例5に係る内燃機関の制御装置が有するECU50の制御を示すフローチャートである。図20のように、ECU50は、内燃機関10が始動すると(ステップS100)、水温センサ42から入力される冷却水の水温を取得し(ステップS102)、暖気処理を行う必要があるかどうかを判断する(ステップS104)。
ステップS104で暖気処理が必要と判断した場合(Yesの場合)、ECU50は、アルコールセンサ40からアルコール混合燃料に含まれるアルコール濃度Caを取得する(ステップS106)。
次いで、ECU50は、アルコール濃度Caに基づき、冷却水の循環を停止させる(ステップS108)。ECU50は、アルコール濃度Caが高いほど、冷却水の循環停止時間を長くする。次いで、ECU50は、内燃機関10に設けた温度センサから入力された内燃機関10の温度を判定し、温度が所定値以下かを判断する(ステップS110)。冷却水の循環を停止することで、内燃機関10の各部の温度が上昇し、焼き付く場合があり得る。そこで、内燃機関10に温度センサを設けて、温度が所定値以下かを判断する。温度センサは、温度上昇が激しいと想定される箇所、例えばシリンダヘッドの排気ポート側など、に設けることが好ましい。なお、所定値は、内燃機関10の温度上昇による焼き付きを考慮して決定することができる。
ステップS110で温度が所定値以下であると判断した場合(Yesの場合)、ECU50は、冷却水の循環の停止を継続する。ステップS110で温度が所定値より大きいと判断した場合(Noの場合)、冷却水の循環停止を解除し、冷却水を循環させる。図21(a)に、内燃機関10の温度が所定値以下であった場合の冷却水の循環についての制御を示す。図21(b)に、内燃機関10の温度が所定値以上になった場合の冷却水の循環についての制御を示す。図21(a)および図21(b)のように、アルコール濃度Caが高いほど、ウォーターポンプをOFFさせて、冷却水の循環停止時間を長くする(T0<T1<T2)。冷却水の循環を停止させても、内燃機関10の温度が所定値以下であった場合は、図21(a)に示すように、アルコール濃度Caに対応して定めた時間の間中、冷却水の循環を停止する。一方、内燃機関10の温度が所定値以上となった場合は、図21(b)に示すように、内燃機関10の温度が所定値以上のときに、冷却水の循環停止を解除し冷却水を循環させ、内燃機関10の温度が所定値以下になった場合に再度冷却水を循環させる。
次いで、ECU50は、アルコール濃度Caと冷却水の水温に基づき、ポート噴射用インジェクタ30から噴射する噴射量と、筒内噴射用インジェクタ32から噴射する噴射量と、の割合を決定する(ステップS116)。ステップS116については、実施例3の図14のステップS58で説明した工程と同じ工程であるため、ここでは説明を省略する。
次いで、ECU50は、アルコール濃度Caと冷却水の水温とに基づき、点火プラグ34の点火時期を決定する(ステップS118)。ステップS118については、実施例3の図14のステップS60で説明した工程と同じ工程であるため、ここでは説明を省略する。
次いで、ECU50は、アルコール濃度Caに基づき、筒内噴射用インジェクタ32のニードルを低リフト量とする期間と、高リフト量とする期間とを決定する(ステップS120)。ステップS120については、実施例1の図3のステップS16で説明した工程と同じ工程であるため、ここでは説明を省略する。
次いで、ECU50は、ステップS116からステップS120で決定した条件に基づき暖気処理を行う(ステップS122)。その後、ECU50は、内燃機関10の暖気が完了したかどうかを判断する(ステップS124)。ステップS124で暖気が完了したと判断した場合は(Yesの場合)、通常運転を行い(ステップS126)、暖気が完了していないと判断した場合は(Noの場合)、ステップS106に戻り暖気処理を継続する。
実施例5によれば、アルコール濃度Caが高いほど、内燃機関10の冷間時において、内燃機関10を冷却する冷却水の循環を停止する時間を長くする。アルコール濃度Caが高いほど、ポート噴射用インジェクタ30と筒内噴射用インジェクタ32とから噴射されるアルコール混合燃料の総量が多くなるため、気筒12などに付着するアルコール混合燃料の量が多くなる。そこで、アルコール濃度Caが高いほど、冷却水の循環を停止する時間を長くし、内燃機関10の暖気を促進させる。これにより、アルコール濃度Caが高い場合でも、アルコール混合燃料の気化が促進でき、気筒12に付着するアルコール混合燃料の量を低減できる。よって、未燃HCの排出の低減、エンジンオイルの希釈の低減が実現できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 内燃機関
12 気筒
14 シリンダブロック
16 シリンダヘッド
18 ピストン
20 燃焼室
22 吸気ポート
24 排気ポート
26 吸気弁
28 排気弁
30 ポート噴射用インジェクタ
32 筒内噴射用インジェクタ
34 点火プラグ
36 キャビティ
40 アルコールセンサ
42 水温センサ
50 ECU
62 ノズルボディ
64 ニードル
66 燃料供給路
68 噴孔
100 内燃機関の制御装置

Claims (6)

  1. 気筒内に燃料を噴射する筒内噴射用インジェクタを備え、アルコールを含む燃料を使用する内燃機関の制御装置であって、
    前記筒内噴射用インジェクタからの前記燃料の噴射初期においては前記筒内噴射用インジェクタのニードルを低リフト量とし、前記筒内噴射用インジェクタからの前記燃料の噴射後期においては前記筒内噴射用インジェクタのニードルを高リフト量とすると共に、前記燃料に含まれるアルコール濃度が高いほど、前記低リフト量の期間を短くし、且つ前記高リフト量の期間を長くするニードル制御手段を有することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 吸気ポートに燃料を噴射するポート噴射用インジェクタと、
    前記アルコール濃度に基づき、前記ポート噴射用インジェクタから噴射される前記燃料の量と、前記筒内噴射用インジェクタから噴射される前記燃料の量との割合を決定する噴射割合決定手段と、を有し、
    前記噴射割合決定手段は、前記アルコール濃度が高いほど、前記筒内噴射用インジェクタから噴射される前記燃料の量の割合を低下させることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記噴射割合決定手段は、前記内燃機関の温度が低いほど、前記筒内噴射用インジェクタから噴射される前記燃料の量の割合を低下させることを特徴とする請求項2記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記筒内噴射用インジェクタから噴射される前記燃料の量が所定量以下である場合に、前記燃料の量が前記所定量よりも大きい場合に比べて前記筒内噴射用インジェクタの燃料圧力を低下させると共に、前記筒内噴射用インジェクタから前記燃料を複数回に分割して噴射させる噴射制御手段を有することを特徴とする請求項2または3記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記噴射制御手段は、前記筒内噴射用インジェクタから前記燃料を吸気行程と圧縮行程とに分割して噴射させることを特徴とする請求項4記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記アルコール濃度が高いほど、前記内燃機関の冷間時に、前記内燃機関を冷却する冷却水の循環を停止する期間を長くする冷却水制御手段を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の内燃機関の制御装置。
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